JP2018178653A - 積層ゴム支承 - Google Patents

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俊茂 井上
Toshishige Inoue
俊茂 井上
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Abstract

【課題】 等価剛性の低下を抑えながら剪断破壊強度を高める。
【解決手段】 第1方向Xの剪断変形が規制された積層ゴム支承1であって、硬質板8とゴム弾性板9とが交互に積層された積層体10と、その周囲を被覆する保護層11とを具える。硬質板8とゴム弾性板9とは互いに同形かつ矩形板状をなす。ゴム弾性板9の少なくとも1枚は、第2方向Yの両端部のみに配される端部ゴム部20Aと、残部である本体ゴム部20Bとからなり、かつ端部ゴム部20を本体ゴム部20Bよりも軟質のゴムで形成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、等価剛性の低下を抑えながら剪断破壊強度を高めうる積層ゴム支承に関する。
道路橋や鉄道橋等の橋梁においては、橋軸方向と直角な方向を免震化すると、構造物の振動周期が長周期化するため変位が大となり、過剰な水平揺動や落橋の原因となり得る。そのため、橋梁用の積層ゴム支承では、橋軸方向と直角な方向の剪断変形は、サイドブロック等によって規制されている(特許文献1参照)。
他方、この種の積層ゴム支承では、橋軸方向に剪断変形した際、積層ゴム支承を構成するゴム弾性板において、その橋軸方向両端部で、剪断歪みが局所的に発生しやすい。そして、この部分が起点となって損傷が早期に生じ、破壊に至るまでの剪断変形量を減じるなど、積層ゴム支承の剪断破壊強度を低下させるという問題がある。
特開2012−082636号公報
そこで本発明は、等価剛性の低下を抑えながら剪断破壊強度を高めうる積層ゴム支承を提供することを課題としている。
本発明は、直交する2方向のうちの一方である第1方向の剪断変形が規制された積層ゴム支承であって、
複数の硬質板とゴム弾性板とが交互に積層された積層体と、この積層体の周囲を被覆する保護層とを具え、
前記硬質板とゴム弾性板とは互いに同形、かつ前記第1方向の側で向かい合う側辺と、2方向のうちの他方である第2方向の側で向かい合う側辺とで囲まれた矩形板状をなすとともに、
前記複数のゴム弾性板のうち少なくとも1枚のゴム弾性板は、前記第2方向の両端部のみに配される端部ゴム部と、残部である本体ゴム部とからなり、かつ前記端部ゴム部を本体ゴム部よりも軟質のゴムで形成した複合ゴム弾性板であることを特徴としている。
本発明に係る積層ゴム支承では、各前記ゴム弾性板は、前記複合ゴム弾性板であるのが好ましい。
本発明に係る積層ゴム支承では、前記端部ゴム部の第2方向の幅Waは、ゴム弾性板の第2方向の全幅Wbの1/15〜1/5であるのが好ましい。
本発明では、少なくとも1枚のゴム弾性板として、第2方向である橋軸方向の両端部のみに配される端部ゴム部と、残部である本体ゴム部とからなる複合ゴム弾性板を用いている。
この複合ゴム弾性板では、前記端部ゴム部が本体ゴム部よりも軟質のゴムで形成される。そのため、第2方向(橋軸方向)に剪断変形した際、第2方向(橋軸方向)両端部で局所的に発生する剪断歪みを、軟質の端部ゴム部により緩和することができ、破壊に至るまでの剪断変形量(以下「破壊剪断変形量」という。)を増加しうる。即ち、積層ゴム支承の剪断破壊強度を向上させうる。又複合ゴム弾性板では、軟質の端部ゴム部を、第2方向の両端部のみに限定している。そのため、例えば、複合ゴム弾性板の第1方向及び第2方向の各両端部に、それぞれ軟質の端部ゴム部を設けた場合に比して、等価剛性の低下を抑えることができる。
本発明の積層ゴム支承の使用状態の一例を示す斜視図である。 図1に示す使用状態の積層ゴム支承を他方向の側から見た側面図である。 第1の発明の積層ゴム支承を第1方向の側から見た側面図である。 第1の発明の積層ゴム支承における高さ方向と直角な断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1、2に示すように、本実施形態の積層ゴム支承1は、直交する2方向X、Yのうちの一方である第1方向Xの剪断変形が規制され、他方である第2方向Yの剪断変形が免震される。本例の積層ゴム支承1は、例えば道路橋や鉄道橋等の橋梁用のゴム支承であって、前記第2方向Yが橋軸方向をなし、第1方向Xが橋軸方向と直角な方向をなす。
前記積層ゴム支承1は、例えばベースプレート2を介して橋脚である下構造体3に支持される。又積層ゴム支承1は、ソールプレート4を介して橋桁である上構造体5を支持する。又前記ベースプレート2には、積層ゴム支承1を挟んだ第1方向Xの両側に、サイドブロック6、6が固定される。これにより、積層ゴム支承1における第1方向Xの剪断変形が規制される。
図3に示すように、積層ゴム支承1は、複数の硬質板8とゴム弾性板9とが交互に積層された積層体10と、この積層体10の周囲を被覆する保護層11とを具える。本例の積層ゴム支承1は、積層体10の上端に配され前記ソールプレート4をボルト固定する上部プレート12と、積層体10の下端に配され前記ベースプレート2をボルト固定する下部プレート13とを含む。なおゴム弾性板9は、前記上部プレート12、下部プレート13及び硬質板8に隣接し、加硫接着よって互いに一体接合している。
ゴム弾性板9としては、各種のゴム弾性材が使用できるが、機械的強度、弾性率の長期安定性、変形能力の長期安定性、耐クリープ性などに優れることが必要であり、例えば天然ゴム(NR)、クロロプレンゴム(CR)などが好ましく使用できる。特に天然ゴムは、耐候性以外の特性でクロロプレンゴムより優れているため、この天然ゴムを90phr以上配合した天然ゴム系材料を用いることがさらに好ましい。
硬質板8としては、前記ゴム弾性板9よりも高剛性の非ゴム材、例えば鋼板などの金属製板が好適である。しかし、金属製板と略同程度の剛性及び強度を有するものであるならば、例えばセラミックス、合成樹脂等の種々の材料が使用できる。
硬質板8とゴム弾性板9とは互いに同形をなし、図4に示すように、第1方向Xの側で向かい合う側辺Exと、第2方向Yの側で向かい合う側辺Eyとで囲まれた矩形板状をなす。図4にはゴム弾性板9が代表して示される。硬質板8及びゴム弾性板9の各厚さについては特に規制されることがなく、従来の範囲が好適に採用される。本例では、ゴム弾性板9の厚さは例えば3〜7mm程度であり、硬質板8の厚さは例えばゴム弾性板9の厚さの0.5〜1.0倍程度である。
そして積層ゴム支承1では、ゴム弾性板9のうちの少なくとも1枚、本例では全てのゴム弾性板9が複合ゴム弾性板20として形成される。図4に示すように、複合ゴム弾性板20は、第2方向Yの両端部のみに配される端部ゴム部20Aと、残部である本体ゴム部20Bとからなり、しかも端部ゴム部20Aは本体ゴム部20Bよりも軟質のゴムで形成される。
このような複合ゴム弾性板20では、第2方向Yの両端部で局所的に発生する剪断歪みを、軟質の端部ゴム部20Aにより緩和することができ、破壊剪断変形量を増加しうる。複合ゴム弾性板20では、軟質の端部ゴム部20Aを、第2方向Yの両端部のみに限定している。そのため、例えば、第1方向X及び第2方向Yの各両端部に、それぞれ軟質の端部ゴム部を設けた場合に比して等価剛性の低下を抑えることができ、免震性能の維持を図りうる。
端部ゴム部20Aの第2方向Yの幅Waは、ゴム弾性板9(複合ゴム弾性板20)の第2方向Yの全幅Wbの1/15〜1/5の範囲が好ましい。比Wa/Wbが1/15を下回ると、剪断歪みの緩和効果が不充分となる。逆に1/5を超えると、等価剛性が過度に減じ免震性能の低下を招く。なお比Wa/Wbが1/10を超えると、剪断歪みの緩和効果の上昇率が低下する。そのため、緩和効果と等価剛性との観点から、比Wa/Wbは1/15〜1/10がより好ましい。
ここで、前記「軟質」の指標として、静的せん断弾性係数Gが好適に採用できる。例えば、端部ゴム部20Aの静的せん断弾性係数をG1、本体ゴム部20Bの静的せん断弾性係数をG2としたとき、G1<G2であり、好ましくはG1/G2は0.4〜0.85の範囲である。静的せん断弾性係数Gは、JIS K6254の「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−応力・ひずみ特性の求め方」に準拠して求めることができる。
又保護層11は、積層体10を腐食損傷から保護する。この保護層11として、耐候性に優れるゴム、例えば、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム(X-IIR)、エチレンプロピレンゴム(EPM、EPDM)、ウレタンゴム(U) 、シリコンゴム(Q) 、フッ素ゴム(FKM) 、多硫化ゴム(T) 、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM) 、塩素化ポリエチレン(CM)、エチレン酢酸ビニルゴム(EVM) 、エピクロルヒドリンゴム(ECO) 等の合成ゴム材料が好適に採用しうる。特には、耐候性の観点から、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR) 、ハロゲン化ブチルゴム(X-IIR)、エチレンプロピレンゴム(EPM、EPDM)が好ましい。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の効果を確認するため、図3、4に示す構造をなす積層ゴム支承を実施例1〜4として、表1の仕様で試作した。そして各積層ゴム支承の破壊剪断変形量、及び等価剛性を、測定し比較した。積層ゴム支承は、端部ゴム部の幅Waのみ相違し、それ以外は実質的に同仕様である。共通仕様は以下の通りである。
<共通仕様>
積層ゴム支承:
第1方向Xの幅 ---270mm(※保護層の厚さを含む)
第2方向Yの幅 ---270mm(※保護層の厚さを含む)
高さ ---105.5mm(※上部プレート、下部プレートの厚さを含む)
ゴム弾性板:
第1方向Xの幅 ---250mm
第2方向Yの幅 ---250mm
厚さ ---5.0mm
全層数 ---6枚
端部ゴム部の静的せん断弾性係数G1 ---0.8N/mm
ゴム本体部の静的せん断弾性係数G2 ---1.2N/mm
保護層の厚さ ---10.0mm
(1)破壊剪断変形量:
第2方向への水平載荷試験(鉛直荷重6kN)を行い、剪断破壊が発生したときの剪断歪み(単位%)を測定した。数値が大なほど優れている。
(2)等価剛性Keq:
第2方向への水平載荷試験(鉛直荷重6kN)を行い、水平荷重−歪曲線(履歴ループ)を求めた。そして、剪断歪み最大における履歴ループの傾き(単位kN/mm)を、等価剛性Keqとして測定した。
Figure 2018178653
表に示すように、本発明の積層ゴム支承は、等価剛性の低下を抑えながら剪断破壊強度を高めうるのが確認できる。
1 積層ゴム支承
8 硬質板
9 ゴム弾性板
10 積層体
11a 内層部
11 保護層
20 複合ゴム弾性板
20A 端部ゴム部
20B 本体ゴム部
Ex 側辺
Ey 側辺
Sy 側面
X 第1方向
Y 第2方向

Claims (3)

  1. 直交する2方向のうちの一方である第1方向の剪断変形が規制された積層ゴム支承であって、
    複数の硬質板とゴム弾性板とが交互に積層された積層体と、この積層体の周囲を被覆する保護層とを具え、
    前記硬質板とゴム弾性板とは互いに同形、かつ前記第1方向の側で向かい合う側辺と、2方向のうちの他方である第2方向の側で向かい合う側辺とで囲まれた矩形板状をなすとともに、
    前記複数のゴム弾性板のうち少なくとも1枚のゴム弾性板は、前記第2方向の両端部のみに配される端部ゴム部と、残部である本体ゴム部とからなり、かつ前記端部ゴム部を本体ゴム部よりも軟質のゴムで形成した複合ゴム弾性板であることを特徴とする積層ゴム支承。
  2. 各前記ゴム弾性板は、前記複合ゴム弾性板であることを特徴とする請求項1記載の積層ゴム支承。
  3. 前記端部ゴム部の第2方向の幅Waは、ゴム弾性板の第2方向の全幅Wbの1/15〜1/5であることを特徴とする請求項1又は2記載の積層ゴム支承。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112227183A (zh) * 2020-10-22 2021-01-15 株洲时代新材料科技股份有限公司 一种城市桥梁抗倾覆复合限位装置

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