JP2016025719A - 非接触電力伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】送電装置から受電装置へ非接触で電力を伝送する非接触電力伝送システムにおいて、結合係数が大きい状況においても、送電装置から受電装置へ所望の電力を送電する。
【解決手段】充電ECU900は、受電装置20側のインピーダンスZ2が最適設定となるようにコンバータ600を制御する第1の制御を実行し、送電部300の電圧V1が制限値を超えると、インピーダンスZ2を調整することによって電圧V1を低下させるようにコンバータ600を制御する第2の制御を実行する。電源ECU800は、第2の制御の実行によっても電圧V1が制限値を超える場合に、第2の制御の実行時よりも電圧V1の制限値を大きくするように電圧可変電源部200を制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、送電装置から受電装置へ非接触で電力を伝送する非接触電力伝送システムに関する。
特開2014−75884号公報(特許文献1)は、送電装置から受電装置へ非接触で電力を伝送する非接触電力伝送システムを開示する。この非接触電力伝送システムの受電装置には、送電装置の1次側コイルから交流電力を受電可能な2次側コイルと負荷との間に、受電装置側のインピーダンスを調整する調整装置(インピーダンス変換部)が設けられる。この非接触電力伝送システムによれば、上記の調整装置を制御することによって、伝送効率の低下を好適に抑制することができる(特許文献1参照)。
特開2014−75884号公報 特開2014−75883号公報 特開2013−154815号公報 特開2013−146154号公報 特開2013−146148号公報 特開2013−110822号公報 特開2013−126327号公報
送電装置において、耐電圧や耐熱の観点から電圧制限及び電流制限が設定される。送電装置から受電装置へ所定量の電力を送電する場合には、上記の制限を考慮して送電部(1次側コイル)の電圧V1及び電流I1を設定する必要がある。
ここで、送電装置側のインピーダンスZ1(=V1/I1)は、受電装置側のインピーダンスZ2、及び送電部(1次側コイル)と受電部(2次側コイル)との結合係数kとは、以下のような関係がある。
Z1=ω22/Z2=k2ω212/Z2 …(1)
ここで、ωは伝送周波数、Mは相互インダクタンス、L1,L2はそれぞれ1次側コイル及び2次側コイルのインダクタンスである。式(1)から、受電装置側のインピーダンスZ2が小さいほど、また結合係数kが大きいほど、送電装置側のインピーダンスZ1が大きくなり、送電電力が一定の下では送電部の電圧V1が高くなることが分かる。すなわち、結合係数kが大きい状況、たとえば、受電装置が車両に搭載される場合に、送電部に対する受電部の位置ずれが小さく、かつ、車高が低い状況等においては、送電部の電圧V1が高くなるので、電圧制限によって電圧V1が制限されると、送電部から所望の送電電力を出力できなくなる。
それゆえに、この発明の目的は、送電装置から受電装置へ非接触で電力を伝送する非接触電力伝送システムにおいて、結合係数が大きい状況においても、送電装置から受電装置へ所望の電力を送電することである。
この発明によれば、非接触電力伝送システムは、送電装置と、受電装置とを備える。送電装置は、受電装置へ非接触で送電するための送電部と、送電部へ電圧を調整しつつ交流電力を供給する電圧可変電源部と、電圧可変電源部を制御する第1制御部とを含む。受電装置は、送電部から非接触で受電するための受電部と、受電装置のインピーダンスを調整するための調整装置と、調整装置を制御する第2制御部とを含む。第2制御部は、インピーダンスが所望の値となるように調整装置を制御する第1の制御を実行し、第1の制御の実行により送電部の電圧が制限電圧を超えると、上記インピーダンスを調整することによって送電部の電圧を低下させるように調整装置を制御する第2の制御を実行する。第1制御部は、第2の制御の実行によっても送電部の電圧が制限電圧を超える場合に、第2の制御の実行時よりも制限電圧を高めるように電圧可変電源部を制御する。
上記のような構成とすることにより、受電装置の調整装置を制御しても送電部の電圧が高くなる場合に、電圧制限によって送電部の電圧が制限されるのを回避することができる。したがって、この非接触電力伝送システムによれば、結合係数が大きい状況においても、送電装置から受電装置へ所望の電力を送電することができる。
この発明の実施の形態による非接触電力伝送システムの全体構成図である。 送電装置のインピーダンス特性を示した図である。 結合係数が相対的に小さい場合の制御方法を説明するための図である。 図3に示すケースよりも結合係数が大きい場合の制御方法を説明するための図である。 図4に示すケースよりも結合係数がさらに大きい場合の制御方法を説明するための図である。 図1に示す非接触電力伝送システムにおいて実行されるインピーダンス制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
(非接触電力伝送システムの構成)
図1は、この発明の実施の形態による非接触電力伝送システムの全体構成図である。図1を参照して、この非接触電力伝送システムは、送電装置10と、受電装置20とを備える。この非接触電力伝送システムは、たとえば、ハイブリッド車両(Hybrid Vehicle)や電気自動車(Electric vehicle)等の電動車両に搭載される蓄電装置700を、車両外部に設けられる送電装置10により充電する場合等に適用可能であり、受電装置20は、そのような電動車両に搭載され得る。
送電装置10は、電圧可変電源部200と、送電部300と、電源ECU800とを含む。電圧可変電源部200は、AC/DC変換器210と、インバータ220とを含む。AC/DC変換器210は、商用系統電源等の外部電源100から受ける交流電力を直流電力に変換してインバータ220へ出力する。また、AC/DC変換器210は、電源ECU800から受ける制御信号に基づいて、インバータ220へ出力する電圧を調整する。AC/DC変換器210は、たとえば、整流器と、昇圧チョッパ回路等のDC/DCコンバータとによって構成され得る。
インバータ220は、AC/DC変換器210と送電部300との間に接続され、AC/DC変換器210から受ける直流電力を、伝送周波数ωを有する交流電力に変換して送電部300へ出力する。インバータ220は、たとえば単相フルブリッジ回路によって構成され得る。
送電部300は、コイル310と、キャパシタ320とを含む。キャパシタ320は、コイル310に直列に接続されてコイル310と共振回路を形成する。送電部300は、伝送周波数を有する交流電力をインバータ220から受けると、コイル310の周囲に電磁界を生成する。送電部300は、その生成された電磁界を介して、受電装置20の受電部400へ非接触で送電する。
電源ECU800は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置、入出力バッファ等を含み(いずれも図示せず)、送電装置10における各種制御を行なう。この発明に関する電源ECU800の主要な制御として、電源ECU800は、送電装置10から受電装置20への電力伝送時に、電圧可変電源部200を制御するための制御信号を生成し、生成した制御信号を電圧可変電源部200へ出力する。また、電源ECU800は、受電装置20の充電ECU900と無線通信を行ない、充電ECU900と種々の情報をやり取りする。電源ECU800による電圧可変電源部200の具体的な制御については、後ほど詳しく説明する。
なお、以下では、電圧可変電源部200から送電部300へ供給される電圧及び電流をそれぞれV1,I1と表記し、送電装置10側のインピーダンスをZ1(=V1/I1)と表記する。一方、受電装置20の受電部400から整流部500へ出力される電圧及び電流をそれぞれV2,I2と表記し、受電装置20側のインピーダンスをZ2(=V2/I2)と表記する。
受電装置20は、受電部400と、整流部500と、コンバータ600と、蓄電装置700と、充電ECU900とを含む。受電部400は、コイル410と、キャパシタ420とを含む。キャパシタ420は、コイル410に直列に接続されてコイル410と共振回路を形成する。受電部400は、送電部300の周囲に生成される電磁界を介して送電部300から非接触で受電し、その受電した電力を整流部500へ出力する。
この受電部400及び送電装置10の送電部300は、送電部300から受電部400へ伝送される電力の伝送周波数ωにおいて互いに共振するように設計される。送電部300及び受電部400の共振強度を示すQ値は、100以上であることが好ましい。
整流部500は、受電部400によって受電された交流電力を整流してコンバータ600へ出力する。コンバータ600は、整流部500と蓄電装置700との間に設けられ、充電ECU900から受ける制御信号に基づいて、受電装置20側のインピーダンスZ2を調整する。具体的には、コンバータ600は、昇圧比γを調整することによってインピーダンスZ2を調整する。
より詳しくは、コンバータ600の出力電圧は、蓄電装置700の電圧に拘束されるので、コンバータ600は、その昇圧比γを調整することによってコンバータ600の入力電圧を調整することができる。また、コンバータ600の入力電圧と受電部400の出力電圧を示す電圧V2との間には一定の関係がある。したがって、コンバータ600の昇圧比γを調整することによって電圧V2を調整し、インピーダンスZ2を調整することができる。具体的には、コンバータ600の昇圧比γを高くすることによって、電圧V2は低くなり、インピーダンスZ2を小さくすることができる。一方、コンバータ600の昇圧比γを低くすることによって、電圧V2は高くなり、インピーダンスZ2を大きくすることができる。なお、コンバータ600は、たとえば、昇圧チョッパ回路等によって構成され得る。
蓄電装置700は、再充電可能な直流電源であり、たとえばリチウムイオン電池やニッケル水素電池等の二次電池によって構成される。蓄電装置700は、受電部400によって受電された電力を受けて充電される。蓄電装置700に蓄えられた電力は、図示されない車両駆動装置や補機等に供給される。なお、二次電池に代えて電気二重層キャパシタなどの蓄電要素によって蓄電装置700を構成してもよい。
充電ECU900は、CPU、記憶装置、入出力バッファ等を含み(いずれも図示せず)、受電装置20における各種制御を行なう。この発明に関する充電ECU900の主要な制御として、充電ECU900は、送電装置10から受電装置20への電力伝送時に、コンバータ600を制御するための制御信号を生成し、生成した制御信号をコンバータ600へ出力する。また、充電ECU900は、送電装置10の電源ECU800と無線通信を行ない、電源ECU800と種々の情報をやり取りする。充電ECU900によるコンバータ600の具体的な制御については、後ほど詳しく説明する。
(送電装置10のインピーダンス特性の説明)
図2は、送電装置10のインピーダンス特性を示した図である。図2を参照して、縦軸及び横軸は、それぞれ電圧V1及び電流I1(図1)を示し、直線k1〜k6の傾きがインピーダンスZ1(図1)を示す。
実線で示される直線k1〜k3は、送電部300と受電部400との結合係数kが相対的に小さいときのインピーダンスZ1の特性を示す。上述の式(1)で示したように、送電装置10側のインピーダンスZ1は、受電装置20側のインピーダンスZ2によって変化し、インピーダンスZ2が小さいほどインピーダンスZ1は大きくなる。すなわち、直線k1が、送電部300から受電部400への電力伝送効率を最適にするようにインピーダンスZ2が調整されているときのインピーダンスZ1の特性を示す場合に、直線k2は、インピーダンスZ2が最大値に調整されたときのインピーダンスZ1の特性を示し、直線k3は、インピーダンスZ2が最小値に調整されたときのインピーダンスZ1の特性を示す。なお、送電部300から受電部400への電力伝送効率を最適にするインピーダンスZ2は、コイル310とコイル410とのインダクタンスが等しい場合に、Z2=k・ω・L(Lはコイル410のインダクタンス)であることが知られている。
点線で示される直線k4〜k6は、送電部300と受電部400との結合係数kが相対的に大きいときのインピーダンスZ1の特性を示す。上述の式(1)で示したように、インピーダンスZ1は、インピーダンスZ2によって変化するとともに結合係数kによっても変化し、結合係数kが大きいほどインピーダンスZ1は大きくなる。そして、結合係数kが相対的に大きい場合においても、インピーダンスZ2が小さいほどインピーダンスZ1は大きくなる。すなわち、直線k4が、電力伝送効率を最適にするようにインピーダンスZ2が調整されているときのインピーダンスZ1の特性を示す場合に、直線k5は、インピーダンスZ2が最大値に調整されたときのインピーダンスZ1の特性を示し、直線k6は、インピーダンスZ2が最小値に調整されたときのインピーダンスZ1の特性を示す。
曲線k7は、送電装置10の送電電力P1を示す等パワー線である。受電装置20における受電電力の要求値Preqとし、送電装置10から受電装置20への電力伝送効率をηとすると、送電電力P1は、I1×V1=Preq/ηで示される。そして、上述のように、結合係数kと受電装置20側のインピーダンスZ2とによってインピーダンスZ1(直線の傾き)は変化するところ、結合係数kとインピーダンスZ2とによって定まる直線と曲線k7との交点で示される電圧V1及び電流I1を電圧可変電源部200から送電部300へ供給することによって、受電装置20において電力Preqを受電することができる。
(インピーダンス制御の説明)
受電装置20において電力Preqの受電を実現するためのインピーダンス制御の基本的な考え方は、送電部300と受電部400との結合係数kの変化により生じるインピーダンスZ1の変化をインピーダンスZ2の調整によって補償するものである。しかしながら、コンバータ600によるインピーダンスZ2の調整範囲(コンバータ600の昇圧比γ)には制約があり、インピーダンスZ2の調整範囲を超えると、送電装置10において電圧V1の制限を拡大する処理が実行される。以下にこの点ついて詳しく説明する。
図3は、結合係数kが相対的に小さい場合の制御方法を説明するための図である。図3を参照して、V1max0は、電圧V1の制限値を示す第1制限電圧を示し、I1maxは、電流I1の制限値を示す。
この図3に示されるケースでは、結合係数kが相対的に小さいので、インピーダンスZ1を示す直線の傾きは全体的に小さい。したがって、受電装置20側のインピーダンスZ2が最適値(Z2=k・ω・L)に調整された場合の直線と、受電電力Preqを実現する送電電力P1を示す等パワー曲線(I1×V1=Preq/η)との交点N1により示される動作点(V1,I1)は、第1制限電圧V1max0を超えない。したがって、受電装置20において所望の電力Preqを受電し、かつ、最適効率での電力伝送を実現することができる。
図4は、図3に示すケースよりも結合係数kが大きい場合の制御方法を説明するための図である。図4を参照して、このケースでは、図3に示したケースよりも、インピーダンスZ1を示す直線の傾きは全体的に大きい。したがって、受電装置20側のインピーダンスZ2を最適値(Z2=k・ω・L)に調整すると、電圧V1が第1制限電圧V1max0にかかり、受電電力Preqを実現する送電電力P1を出力することができなくなる。
そこで、この図4に示されるケースでは、受電装置20のコンバータ600の昇圧比γを小さくすることによって、インピーダンスZ2がその最大値を超えない範囲で増大側に調整される。これにより、受電装置20において所望の電力Preqの受電を実現しつつ、送電装置10において電圧V1を第1制限電圧V1max0以下に抑えることができる。なお、インピーダンスZ2の調整値は、電圧V1が第1制限電圧V1max0を超えない範囲でできるだけ最適値(Z2=k・ω・L)に近いことが好ましい。
図5は、図4に示すケースよりも結合係数kがさらに大きい場合の制御方法を説明するための図である。図5を参照して、結合係数kがさらに大きくなると、インピーダンスZ1を示す直線の傾きはさらに大きくなる。そうすると、受電装置20側のインピーダンスZ2をその最大値に調整(コンバータ600の昇圧比γ=1)しても、受電電力Preqを実現する送電電力P1を出力するには、電圧V1が第1上限電圧V1max0を超えてしまう(交点N3)。
そこで、この実施の形態に従う非接触電力伝送システムでは、このような状況に至った場合には、電圧V1の制限値が第1制限電圧V1max0から第2制限電圧V1max1(V1max1>V1max0)に拡大される。これにより、受電装置20において所望の電力Preqを受電することができる。なお、インピーダンスZ2をその最大値に調整しても電圧V1が第1制限電圧V1max0を超えてしまう場合に限り、電圧V1の制限値を第1制限電圧V1max0から第2制限電圧V1max1に拡大するので、電圧可変電源部200の負担を最小限に抑えることができる。
なお、電圧V1の制限値が第2制限電圧V1max1に拡大された以上、インピーダンスZ2は、電圧V1が第2制限電圧V1max1を超えない範囲でできるだけ最適値(Z2=k・ω・L)に近くなるように調整してもよい。
図6は、図1に示した非接触電力伝送システムにおいて実行されるインピーダンス制御の処理手順を説明するためのフローチャートである。図6を参照して、まず、送電装置10において、電源ECU800は、電圧V1の制限値V1maxとして第1制限電圧V1max0を設定する(ステップS10)。
次いで、受電装置20において、充電ECU900は、受電装置20側のインピーダンスZ2が最適設定(Z2=k・ω・L)となるようにコンバータ600の昇圧比γを設定する(ステップS20)。具体的には、コンバータ600の入力電圧≒V2として、Preq=V22/Z2からコンバータ600の入力電圧は√(Preq×Z2)と表すことができ、コンバータ600の出力電圧は蓄電装置700の電圧であるから、インピーダンスZ2が上記の最適設定となる昇圧比γを算出することができる。ステップS20において昇圧比γが設定されると、充電ECU900から電源ECU800へその旨が通知される。
次いで、電源ECU800は、電圧V1が制限値V1max(=V1max0)以下であるか否かを判定する(ステップS30)。なお、マージンをとって、電圧V1が制限値V1max−α(αは正の適当な定数)以下であるか否かを判定してもよい。ステップS30において電圧V1が制限値V1max以下であると判定されると(ステップS30においてYES)、以降の処理は実行されることなくステップS70へ処理が移行される。
ステップS30において電圧V1が制限値V1max(=V1max0)よりも高いと判定されると(ステップS30においてNO)、電源ECU800から充電ECU900へその旨が通知される。そうすると、充電ECU900は、コンバータ600の昇圧比γを下げるようにコンバータ600を制御する(ステップS40)。コンバータ600の昇圧比γを下げることで、受電装置20側のインピーダンスZ2は大きくなる。その結果、送電装置10側のインピーダンスZ1は小さくなり、電圧V1は低下することとなる(図4参照)。
次いで、充電ECU900は、コンバータ600の昇圧比γが1よりも大きいか否かを判定する(ステップS50)。昇圧比γが1よりも大きいと判定されると(ステップS50においてYES)、ステップS30へ処理が戻される。
一方、ステップS50において昇圧比γが1に達したと判定されると(ステップS50においてNO)、充電ECU900から電源ECU800へその旨が通知される。そして、電源ECU800は、電圧V1の制限値V1maxとして、第1制限電圧V1max0よりも高い第2制限電圧V1max1を設定する(ステップS60)。すなわち、送電部300と受電部400との結合係数kが大きいために、受電装置20においてコンバータ600の昇圧比γを1にすることによってインピーダンスZ2を最大値に調整してもなお送電装置10において電圧V1が制限値V1max(=V1max0)よりも高くなる場合には、電圧V1の制限値V1maxが第1制限電圧V1max0から第2制限電圧V1max1に拡大される。これにより、受電装置20において所望の電力Preqを受電することが可能となる。
以上のように、この実施の形態においては、まず、効率最適を目指して、受電装置20側のインピーダンスZ2が最適設定(Z2=k・ω・L)となるように、コンバータ600を制御して昇圧比γを調整することによってインピーダンスZ2が調整される。送電部300と受電部400との結合係数kが大きいために電圧V1が制限値V1max(=V1max0)を超えると、インピーダンスZ1を下げて電圧V1を低下させるために、インピーダンスZ2を大きくするようにコンバータ600が制御される。そして、それでもなお結合係数kが大きいために電圧V1が高くなるときは、電圧V1の制限値V1maxが第1制限電圧V1max0から第2制限電圧V1max1に拡大される。したがって、この実施の形態によれば、結合係数kが大きい状況においても、送電装置10から受電装置20へ所望の電力を送電することができる。
なお、上記の実施の形態においては、受電装置20のコンバータ600は、昇圧機能を有するものとし、その昇圧比γを調整することによって受電装置20側のインピーダンスZ2を調整するものとしたが、コンバータ600は、降圧機能を有するものであってもよい。この場合も、コンバータ600は、降圧比を調整することによってコンバータ600の入力電圧を調整し、インピーダンスZ2を調整することができる。
また、上記の実施の形態では、コンバータ600によって受電装置20側のインピーダンスZ2を調整するものとしたが、コンバータ600に代えて、コイルとキャパシタとによって構成されるインピーダンス整合器を用いてもよい。コイル及びキャパシタの少なくとも一方に可変のものを採用することによって、インピーダンスZ2を調整することができる。
また、上記の実施の形態では、送電部300と受電部400とを含む電力伝送部の構成について、送電部300及び受電部400の各々においてキャパシタがコイルに直列に接続される、いわゆるSS方式(一次直列二次直列方式)の場合について説明したが、電力伝送部の構成はSS方式に限られるものではない。たとえば、電力伝送部には、送電部においてはキャパシタがコイルに直列に接続され、受電部においてはキャパシタがコイルに並列に接続される、いわゆるSP方式(一次直列二次並列方式)や、送電部及び受電部の各々においてキャパシタがコイルに並列に接続される、いわゆるPP方式(一次並列二次並列方式)等も採用し得る。
なお、上記において、電源ECU800は、この発明における「第1制御部」の一実施例に対応し、充電ECU900は、この発明における「第2制御部」の一実施例に対応する。また、コンバータ600は、この発明における「調整装置」の一実施例に対応する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 送電装置、20 受電装置、100 外部電源、200 電圧可変高周波電源、210 AC/DCコンバータ、220 インバータ、300 送電部、310,410 コイル、320,420 キャパシタ、400 受電部、500 整流部、600 コンバータ、700 蓄電装置、800 電源ECU、900 充電ECU。

Claims (1)

  1. 送電装置と、
    受電装置とを備え、
    前記送電装置は、
    前記受電装置へ非接触で送電するための送電部と、
    前記送電部へ電圧を調整しつつ交流電力を供給する電圧可変電源部と、
    前記電圧可変電源部を制御する第1制御部とを含み、
    前記受電装置は、
    前記送電部から非接触で受電するための受電部と、
    前記受電装置のインピーダンスを調整するための調整装置と、
    前記調整装置を制御する第2制御部とを含み、
    前記第2制御部は、前記インピーダンスが所望の値となるように前記調整装置を制御する第1の制御を実行し、前記第1の制御の実行により前記送電部の電圧が制限電圧を超えると、前記インピーダンスを調整することによって前記送電部の電圧を低下させるように前記調整装置を制御する第2の制御を実行し、
    前記第1制御部は、前記第2の制御の実行によっても前記送電部の電圧が前記制限電圧を超える場合に、前記第2の制御の実行時よりも前記制限電圧を高めるように前記電圧可変電源部を制御する、非接触電力伝送システム。
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