JP2016025129A - 面発光レーザアレイ、光源装置、光源モジュール、レーザ加工機、表示装置、及び面発光レーザアレイの製造方法。 - Google Patents
面発光レーザアレイ、光源装置、光源モジュール、レーザ加工機、表示装置、及び面発光レーザアレイの製造方法。 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 出射光を有効利用可能に構成される面発光レーザアレイを提供すること。【解決手段】 面発光レーザアレイ10は、基板101と、該基板101上にアレイ状に形成された複数の発光部と、複数の発光部上に設けられ、該複数の発光部に対応する複数の部分に出射口となる複数の開口が個別に形成されたp側電極層110と、を備え、複数の開口は、全体として略円形の仮想領域を形成するように並んでいる。この場合、出射光を有効利用可能に構成される面発光レーザアレイを提供できる。【選択図】図4
Description
本発明は、面発光レーザアレイ、光源装置、光源モジュール、レーザ加工機、表示装置、及び面発光レーザアレイの製造方法に係り、更に詳しくは、電極層に形成された複数の開口を出射口とする面発光レーザアレイ、該面発光レーザアレイを備える光源装置、前記面発光レーザアレイを備える光源モジュール、前記光源装置又は前記光源モジュールを備えるレーザ加工機及び表示装置、並びに電極層に形成された複数の開口を出射口とする面発光レーザアレイの製造方法に関する。
従来、基板と、該基板上にアレイ状に形成された複数の発光部と、該複数の発光部上に設けられ、該複数の発光部に対応する複数の部分に出射口となる複数の開口が個別に形成された電極層と、を備える面発光レーザアレイが知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に開示されている面発光レーザアレイは、出射光を有効利用可能に構成されていなかった。
本発明は、基板と、前記基板上にアレイ状に形成された複数の発光部と、前記複数の発光部上に設けられ、該複数の発光部に対応する複数の部分に出射口となる複数の開口が個別に形成された電極層と、を備え、前記複数の開口は、全体として略円形の仮想領域を形成するように並んでいることを特徴とする面発光レーザアレイである。
これによれば、出射光を有効利用可能に構成される面発光レーザアレイを提供できる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。図1には、一実施形態に係る光源装置100が概略的に示されている。
光源装置100は、例えばレーザ加工機、表示装置等の光源や、例えば固体レーザ等のレーザ媒質の励起用光源として用いられる。光源装置100は、一例として、図1に示されるように、面発光レーザアレイ10、ヒートシンク12、マイクロレンズアレイ14、集光レンズ16、光ファイバ18などを備えている。
なお、本明細書では、面発光レーザアレイ10の発振方向をZ軸方向、該Z軸方向に直交する平面内で互いに直交する方向をX軸方向及びY軸方向として説明する。ここでは、面発光レーザアレイ10の出射方向は、+Z方向である。
面発光レーザアレイ10は、一例として、図2に示されるように、XY平面に平行な基板101上にアレイ状に形成された複数の発光部10a、該複数の発光部10a上に共通に設けられたp側電極層110などを有する。ここでは、複数の発光部10aは、XY平面に平行に格子状(マトリクス状)に並んでいる。なお、図2には、面発光レーザアレイ10における1つの発光部10aのみが図示されている。
面発光レーザアレイ10は、図1に示されるように、接合材15(例えばペースト状のはんだ)を介してヒートシンク12の+Z側の面に実装されている。以下では、面発光レーザアレイ10、接合材15及びヒートシンク12を含んで構成されるユニットを光源モジュール50と称する。
各発光部10aは、一例として、発振波長が808nm帯の垂直共振器型の面発光レーザ(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:VCSEL)である。
ヒートシンク12は、一例として、XY平面に平行な板状部材である。ヒートシンクの材料としては、例えばCVD(化学気相成長)ダイヤモンド、高熱伝導率のセラミック(例えばSiCやAu薄膜パターンが形成されたAlN)を用いても良い。また、ヒートシンク12としては、中空構造を有する部材であって、内部に水冷又は空冷などの冷却機能を有する部材であっても良い。また、ヒートシンクの代わりにヒートスプレッダを用いても良い。
マイクロレンズアレイ14は、一例として、面発光レーザアレイ10の+Z側に配置され、XY平面に平行に2次元配列された複数のマイクロレンズ14aを含む。複数のマイクロレンズ14aは、複数の発光部10aからの複数のレーザ光の光路上に個別に配置され、対応するレーザ光を略平行光にする。
集光レンズ16は、一例として、光軸がZ軸に略平行になるようにマイクロレンズアレイ14の+Z側に配置され、該マイクロレンズアレイ14からの複数のレーザ光を集光(合成)する。
光ファイバ18は、入射端が集光レンズ16の焦点位置近傍に配置され、集光レンズ16で合成された複数のレーザ光を導波させる。光ファイバ18内を導波したレーザ光(合成光)は、光ファイバ18の射出端で取り出されて、例えばレーザ加工等に用いられる。
以上の説明から分かるように、マイクロレンズアレイ14、集光レンズ16及び光ファイバ18を含んで、面発光レーザアレイ10からの複数のレーザ光を導光する光学系を構成している。
図2には、面発光レーザアレイ10のXY断面図が示されている。なお、図2には、便宜上、面発光レーザアレイ10の1つの発光部10aのみが図示されている。
面発光レーザアレイ10は、一例として、図2に示されるように、基板101、n側電極層112、バッファ層102、下部半導体DBR103、下部スペーサ層104、活性層105、上部スペーサ層106、上部半導体DBR107、コンタクト層109、保護層111、p側電極層110などを有している。
基板101は、一例として、表面が鏡面研磨面であるn−GaAs単結晶基板である。
n側電極層112は、基板101の−Z側の面上に形成されたAuGe/Ni/Auからなる多層膜である。
バッファ層102は、基板101の+Z側の面上に積層され、n−GaAsからなる層である。
下部半導体DBR103は、バッファ層102の+Z側に積層され、n−Al0.9Ga0.1Asからなる低屈折率層と、n−Al0.3Ga0.7Asからなる高屈折率層のペアを40.5ペア有している。各屈折率層の間には、電気抵抗を低減するため、一方の組成から他方の組成へ向かって組成を徐々に変化させた厚さ20nmの組成傾斜層が設けられている。そして、各屈折率層はいずれも、隣接する組成傾斜層の1/2を含んで、λ/4(λは発振波長)の光学的厚さとなるように設定されている。なお、光学的厚さがλ/4のとき、その層の実際の厚さDは、D=λ/4n(但し、nはその層の媒質の屈折率)である。
下部スペーサ層104は、下部半導体DBR103の+Z側に積層され、ノンドープのAl0.6Ga0.4Asからなる層である。
活性層105は、下部スペーサ層104の+Z側に積層され、Al0.05Ga0.95As/Al0.3Ga0.7Asからなる3重量子井戸構造の活性層である。活性層105は、出射されるレーザ光の波長λ(発振波長)が808nmとなる厚さに設定されている。
上部スペーサ層106は、活性層105の+Z側に積層され、ノンドープのAl0.6Ga0.4Asからなる層である。
下部スペーサ層104と活性層105と上部スペーサ層106とからなる部分は、共振器構造体とも呼ばれており、隣接する組成傾斜層の1/2を含んで、その厚さが1波長(λ)の光学的厚さとなるように設定されている。なお、活性層105は、高い誘導放出確率が得られるように、電界の定在波分布における腹に対応する位置である共振器構造体の中央に設けられている。なお、各発光部10aは、共振器構造体を1つずつ有している。
上部半導体DBR107は、上部スペーサ層106の+Z側に積層され、p−Al0.9Ga0.1Asからなる低屈折率層とp−Al0.3Ga0.7Asからなる高屈折率層のペアを25ペア有している。
上部半導体DBR107における各屈折率層の間には、電気抵抗を低減するため、一方の組成から他方の組成へ向かって組成を徐々に変化させた組成傾斜層が設けられている。そして、各屈折率層はいずれも、隣接する組成傾斜層の1/2を含んで、λ/4の光学的厚さとなるように設定されている。
上部半導体DBR107における低屈折率層の1つには、p−AlAsからなる被選択酸化層108が厚さ30nmで挿入されている。
コンタクト層109は、上部半導体DBR107の+Z側に積層され、p−GaAsからなる層である。
コンタクト層109には、p−SiN(プラズマCVDにより成膜されたSiN)からなる光学的に透明な誘電体層から成る保護層111によって絶縁されたp側電極層110の一部が接触している。p側電極層110には、Cr/AuZn/Auからなる多層膜、もしくはTi/Pt/Auからなる多層膜が用いられる。
p側電極層110は、一例として、図3に示されるように、円形状の第1電極部110aと、該第1電極部110aと同心であって第1電極部110aの周辺(周囲)に配置された円弧状(例えばC字状)の第2電極部110bと、複数(例えば3つ)の電極パッド部とを有する。すなわち、p側電極層110は、第1及び第2電極部110a、110bを含む、全体として(マクロ的に見て)、略円形の電極領域を有する。第1及び第2電極部110a、110bは、互いに分離(絶縁)されている。
第1電極部110aには、略全域に出射口となる複数の第1開口が格子状に所定ピッチで並ぶように形成されている(図4、図5参照)。すなわち、複数の第1開口は、全体として(マクロ的に見て)、円形の仮想領域を形成するように並んでいる。ここでは、第1開口は、正方形状である(図4の部分拡大図参照)。なお、図4は、面発光レーザアレイ10の平面図であり、図5は、図4のAB断面図である。
第1電極部110aは、その+Y側の電極パッド部に連続している(図3、図4参照)。この電極パッド部には、Auからなる通電用のワイヤが接続されている(図3参照)。
第2電極部110bには、略全域に出射口となる複数の第2開口が格子状に所定ピッチで並ぶように形成されている(図4、図5参照)。すなわち、複数の第2開口は、全体として(マクロ的に見て)、複数の第1開口が形成された第1電極部110aの周辺(周囲)に配置された円弧状(例えばC字状)の仮想領域を形成するように並んでいる。なお、第2開口は、第1開口と同形かつ同大である(図4の部分拡大図参照)。
第2電極部110bは、一端がその+Y側の電極パッド部に連続し、他端がその+Y側の電極パッド部に連続している(図3、図4参照)。各電極パッド部には、Auからなる通電用のワイヤが接続されている(図3参照)。
すなわち、面発光レーザアレイ10では、ワイヤの有無により第1及び第2電極部110a、110bの少なくとも一方に選択的に通電可能となっている。換言すると、面発光レーザアレイ10では、第1及び第2電極部110a、110bの一方にのみ通電することもできるし、第1及び第2電極部110a、110bに並行して通電することもできる。
結果として、面発光レーザアレイ10では、複数の第1開口及び複数の第2開口が、全体として(マクロ的に見て)、略円形の仮想領域を形成するように並んでいる。
この場合、面発光レーザアレイ10では、略円形の仮想領域の略全域から複数の光を出射できるため、出射された複数の光を、例えば断面が略円形の集光レンズや光ファイバに対して効率的に(極力漏れなく)入射させることができる。この結果、必要最低限の駆動電流で面発光レーザアレイ10を駆動させることが可能となる。
このように、面発光レーザアレイ10では、複数の出射光のほぼ全てを光ファイバに入射させることができるため、漏れ光による様々な弊害を防止できる。
さらに、面発光レーザアレイ10では、発光領域を第1及び第2の電極部110a、110bの少なくとも一方に対応する領域に適宜設定することができる。
そこで、第1及び第2電極部110a、110bに並行して(例えば同時に)通電することで、高出力化を図ることができる。また、第1及び第2電極部110a、110bの一方に通電することで、低出力化や省電力化を図ることができる。すなわち、用途に応じて出力を切り替えることできる。
また、第1及び第2電極部110a、110bの一方に対して通電不良が生じても、他方に通電することで出射光を得ることができる。
以下に、面発光レーザアレイ10を含む光源モジュール50の製造方法について説明する。面発光レーザアレイ10は、半導体製造工程によって、同時に複数個が一体的に形成された後、複数のチップ状の面発光レーザアレイ10に分割される。なお、上記のように、基板101上に複数の半導体層が積層されたものを、以下では、「積層体」ともいう。また、面発光レーザアレイ10を「チップ」とも呼ぶ。
(1)上記積層体を有機金属気相成長法(MOCVD法)あるいは分子線エピタキシャル成長法(MBE法)による結晶成長によって作成する。この結晶成長は、不図示の結晶成長装置の反応管内において行われる。
ここでは、MOCVD法を例に説明する。MOCVD法では、III族の原料に、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルガリウム(TMG)、トリメチルインジウム(TMI)を用い、V族の原料に、フォスフィン(PH3)、アルシン(AsH3)を用いている。また、p型ドーパントの原料には四臭化炭素(CBr4)、ジメチルジンク(DMZn)を用い、n型ドーパントの原料にはセレン化水素(H2Se)を用いている。
具体的には、基板101上に、バッファ層102、下部半導体DBR103、下部スペーサ層104、活性層105、上部スペーサ層106、被選択酸化層108を含む上部半導体DBR107及びコンタクト層109を、この順に成長させて積層体を作成する(図6参照)。
(2)リソグラフィにより積層体の表面に一辺が25μmの正方形状の複数のレジストパターンをアレイ状に形成する。ここでは、後の工程で形成されるp側電極層110の電極領域に対応する範囲以上の範囲に亘ってレジストパターンを形成する。
(3)ICPドライエッチング法で、上記レジストパターンをフォトマスクとして四角柱の複数のメサをアレイ状に形成する(図7参照)。
(4)フォトマスクを除去する。
(5)メサが形成された積層体を水蒸気中で熱処理することにより、被選択酸化層108中のAl(アルミニウム)をメサの外周部から選択的に酸化し、メサの中央部に、Alの酸化層108aによって囲まれた酸化されていない領域108bを形成する(図8参照)。酸化層108aにより発光部の駆動電流の経路がメサの中央部だけに制限される。そこで、領域108bは、電流通過領域(電流注入領域)とも呼ばれる。このようにして、例えば幅4μmから6μm程度の略正方形状の電流通過領域が形成される。
(6)酸化処理が完了した積層体に対して、チップ分離溝を形成する領域のみを露出させるようリソグラフィによりレジストパターンを形成し、ICPドライエッチング法を用いてチップ分離溝を形成した後、レジストパターンを除去する。
(7)メサ及びチップ分離溝が形成された積層体を加熱チャンバーに入れ、窒素雰囲気中に380〜400℃の温度で3分間保持する。これにより、大気中で表面に付着した酸素や水、もしくは加熱処理用のチャンバー内の微量な酸素や水による自然酸化膜が、窒素雰囲気中での加熱処理により安定した不動態皮膜になる。
(8)気相化学堆積法(CVD法)を用いて、SiN、SiONあるいはSiO2からなる保護層111を形成する。
(9)メサ上部にp側電極コンタクトの窓開けを行う。ここでは、フォトレジストによるエッチングマスクを施した後、メサ上部を露光してその部分のフォトレジストを除去し、BHF(バッファードフッ酸)にて保護層111をエッチングして開口(コンタクトホール)を形成する(図9参照)。また、このとき同時に(6)工程で形成したチップ分離溝の底面にあるスクライブする領域の保護層111も除去する。
(10)エッチングマスクを除去する。
(11)メサ上部にp側電極で囲まれた出射口を形成するための一辺10μmの正方形状のレジストパターンと、複数(例えば3つ)の電極パッド部を形成するためのレジストパターンと、第1及び第2電極部110a、110bを形成するためのレジストパターンとを形成し、p側の電極材料の蒸着を行う。p側の電極材料としてはCr/AuZn/Auからなる多層膜、もしくはTi/Pt/Auからなる多層膜が用いられる。
(12)出射口となる領域の電極材料をリフトオフし、第1及び第2電極部110a、110bを含むp側電極層110を形成する。p側電極層110には、複数の出射口が全体として略円形の仮想領域を形成するように並ぶ。このとき、同時に複数(例えば3つ)の電極パッド部が形成される領域の電極材料もリフトオフし、複数(例えば3つ)の電極パッド部が形成される。
(13)基板101の裏側を所定の厚さ(例えば100μm程度)まで研磨した後、n側電極層112を形成する。ここでは、n側電極層112はAuGe/Ni/Auからなる多層膜である。
(14)アニールによって、p側電極層110とn側電極層112のオーミック導通をとる。これにより、メサは発光部10aとなる。
(15)スクライブ・ブレーキングにより、チップ毎に切断する。
上記(1)〜(15)の工程により、複数の発光部10aをそれぞれが含む複数のチップ状の面発光レーザアレイ10が製造される。
(16)200〜250℃に加熱したホットプレート上で、厚さ1μmのNi/Pt/Au膜によりパターンが形成されたAlN材料からなるヒートシンク12と面発光レーザアレイ10とを接合材15(例えばペースト状のはんだ)により接合する。なお、ヒートシンク12にはAuが成膜されていない領域が設けられており(図3参照)、これにより、p側電極層110とn側電極層112の短絡が防止される。
(17)Auからなる通電用のワイヤを、第1及び第2電極部110a、110bに対して接続する(図3参照)。この結果、面発光レーザアレイ10の発光領域を第1及び第2の電極部110a、110bの少なくとも一方に対応する領域に適宜設定することができる。
なお、面発光レーザアレイ10の製造に際し、第1及び第2の電極部110a、110bの径を、使用する集光レンズや光ファイバの径に応じて設定することで、径が異なる複数の集光レンズや光ファイバに対して、効率的に光を入射させることができる面発光レーザアレイ10を得ることができる。第1及び第2の電極部110a、110bの径は、上記(11)工程におけるレジストパターンの大きさで調整することができる。
上記(1)〜(17)の工程により、面発光レーザアレイ10を含む光源モジュール50が製造される(図1参照)。
以上説明した本実施形態の面発光レーザアレイ10は、基板101と、該基板101上にアレイ状に形成された複数の発光部10aと、複数の発光部10a上に設けられ、該複数の発光部10aに対応する複数の部分に出射口となる複数の開口が個別に形成されたp側電極層110と、を備え、複数の開口は、全体として略円形の仮想領域を形成するように並んでいる。
この場合、全体として略円形の仮想領域を形成するように並ぶ複数の出射口から光を出射できるため、例えば略円形の断面形状を有する集光レンズや光ファイバに対して効率的に(極力漏れなく)光を入射させることができる。
この結果、出射光を有効利用可能に構成される面発光レーザアレイ10を提供できる。
また、本実施形態の面発光レーザアレイ10の製造方法は、基板101上に下部半導体DBR103、活性層105、上部反射鏡107を積層し、積層体を作製する工程と、該積層体をエッチングして、基板101上に複数の発光部10aをアレイ状に形成する工程と、複数の発光部10a上にp側電極層110を形成する工程と、該p側電極層110における複数の発光部10aのうち少なくとも2つの発光部10aに対応する少なくとも2つの部分に、出射口となる少なくとも2つの開口を全体として略円形の仮想領域を構成するように個別に形成する工程と、を含む。
この場合、出射光を有効利用可能に構成される面発光レーザアレイ10を容易に製造できる。
また、p側電極層110は、全体として略円形に形成されているため、全体として略円形以外の形状に形成される場合に比べて、出射光を有効利用可能に構成でき、かつ小型化を図ることができる。
また、p側電極層110は、複数の開口の一部が形成された円形状の第1電極部110aと、第1電極部110aの周辺(周囲)に該第1電極部110aとは絶縁された状態で配置され、複数の開口の残部が形成された円弧状の第2電極部110bと、を含み、第1及び第2電極部110a、110bの少なくとも一方に対して選択的に通電可能である。
この場合、第1及び第2電極部110a、110bそれぞれに対して通電するか否かを適宜選択することで、出力を切り替えることができる。すなわち、簡易な構成により出力を切り替え可能である。
この結果、出力を切り替え可能であり、かつ低コストで製造可能な面発光レーザアレイ10を提供できる。
また、使用する集光レンズや光ファイバの径に応じて発光領域の径を変更可能である。この場合、径が異なる複数の集光レンズや光ファイバに対して複数の光を効率的に入射させることができる。
また、例えば第1及び第2電極部110a、110bの一方に対する通電不良が生じても、他方に通電することで、出射光を得ることができる。
なお、上記実施形態の光源モジュールでは、面発光レーザアレイ10(チップ)とヒートシンク12とを接合する接合材15として、ペースト状のはんだを用いているが、例えば図10に示される変形例1の光源モジュール150のように、AuSn(金錫)を含む材料を用いることもできる。
変形例1の光源モジュール150は、図10に示されるように、絶縁材料(例えばAuによりパターンが形成されたAlN材料)からなるヒートシンク501と、該ヒートシンク501の+Z側の面に成膜された金属膜502と、該金属膜502の+Z側の面に接合された膜厚3μmのAuSn薄膜からなる接合材503と、該接合材503の+Z側の面に接合された面発光レーザアレイ10とを有する。
変形例1では、面発光レーザアレイ10とヒートシンク501は、面発光レーザアレイ10とヒートシンク501との間に接合材503を配置した状態で、N2雰囲気下で300℃程度に加熱し、面発光レーザアレイ10に適切な荷重を掛けることで接合されている。
上記実施形態で接合材15として用いられたペースト状のはんだは、扱いが容易であるという利点があるが、フラックスが必要であり、チップを接合させる際にフラックスが残留しやすく、電気抵抗が増大するといった不具合があった。これに対して、AuSnを含む材料からなる接合材により接合する場合、フラックスを必要とせず、電気抵抗を低減させることができる。また、AuSnは材料として安定であり、接合の信頼性を高めることができる。
また、面発光レーザアレイ10とヒートシンク12とを接合する接合材は、In(インジウム)を含む材料でも良い。Inは軟らかい金属であり、面発光レーザアレイ10とヒートシンク12との熱膨張率差に起因する応力歪みを吸収でき、接合品質の劣化を抑制できる。
ここでは、In薄膜が表面に5μm形成された、Auによりパターンが形成されたダイヤモンドからなるヒートシンクと、チップとをH2とN2の混合雰囲気下で150〜200℃に加熱し、チップに適切な荷重を掛けることで、ヒートシンクとチップとを接合する。
ダイヤモンドからなるヒートシンクは、熱伝導性が非常に良く、AlN材料からなるヒートシンクに比べて大幅に放熱効果が向上する。
ただし、ダイヤモンドとGaAsとの熱膨張率差は大きいため、例えばAuSnのような応力歪み吸収性が小さい接合材を用いると、ヒートシンクとチップとの間の応力歪みが大きくなり、チップが破損するおそれがある。そこで、ダイヤモンドからなるヒートシンクを使用する際は、Inのような軟らかい接合材を使用することが好ましい。
また、上記実施形態では、面発光レーザアレイ10のp側電極層110は、図3に示されるような互いに分離(絶縁)された2つの部分(第1電極部110a、第2電極部110b)を有しているが、これに限られず、要は、単一の部材(例えば単一の円形層)から成るか、又は互いに分離(絶縁)された複数の部分(例えば円形部分と該円形部分の周辺に配置された少なくとも1つの円弧部分)を有していれば良い。
例えば図11に示される変形例2の面発光レーザアレイ20のように、p側電極層210が互いに分離(絶縁)された3つの部分を有していても良い。詳述すると、p側電極層210は、円形状の第1電極部210aと、該第1電極部210aの周辺に第1電極部210aとは分離(絶縁)された状態で配置された円弧状の第2電極部210bと、第1及び第2電極部210a、210bとは分離(絶縁)された状態で第2電極部210bの周辺に配置された円弧状の第3電極部210cとを有している。この場合、第1〜第3電極部210a〜210cそれぞれに連続する電極パッドに通電用のワイヤを接続することで、第1〜第3電極部210a〜210cの少なくとも1つに選択的に通電可能となる。
また、上記実施形態では、p側電極層110は、全体として(マクロ的に見て)略円形に形成されているが、これに限らず、例えば楕円形、多角形等の他の形状であっても良い。要は、p側電極層に、出射口となる複数の開口が全体として(マクロ的に見て)略円形の仮想領域を構成するように形成されれば良い。
また、上記実施形態では、p側電極層110に形成される開口(出射口)の形状は、正方形とされているが、例えば円形、楕円形、正方形以外の多角形等の他の形状であっても良い。また、複数の開口(出射口)の配列、すなわち複数の発光部10aの配列は、格子状に限られず、要は、2次元配列であれば良い。
また、例えば図12に示される変形例3の面発光レーザアレイ30のように、p側電極層310の第1及び第2電極部310a、310bそれぞれに連続する電極パッド部を異なる側(例えば+Y側及び−Y側)に形成しても良い。
また、上記実施形態では、p側電極層に出射口となる複数の開口を全体として略円形の仮想領域を構成するように形成しているが、これに代えて、p側電極層に出射口となる複数の開口を全体として略円環状又は略円弧状の仮想領域を構成するように形成しても良い。この場合も上記実施形態と同様な効果が得られる。この場合、p側電極層の電極領域を全体として略円環状又は略円弧状に形成しても良い。そして、略円環状又は略円弧状の電極領域を、互いに絶縁された同心の半径が異なる複数の円弧状の部分で構成しても良い。
また、上記実施形態及び各変形例では、AlGaAs系の半導体DBR、AlGaInP系のスペーサ層、GaInAsP系の活性層の例を示したが、この材料系に限定されるものではない。
また、上記実施形態及び各変形例では、光学系は、集光レンズ16及び光ファイバ18を含んで構成されているが、これに限られず、要は、集光レンズ16及び光ファイバ18のうち少なくとも1つを含んで構成されることが好ましい。また、マイクロレンズアレイ14は、必ずしも設けなくても良い。
また、上記実施形態及び各変形例では、発光部の発振波長が808nm帯の場合について説明したが、これに限定されるものではない。材料を適切に選択する事により、例えば650nm帯、780nm帯、850nm帯、980nm帯、1.3um帯、1.5um帯の波長帯の面発光レーザアレイを同様に作成することができる。
以上は、n型基板上の素子について説明したものであるが、n型基板上の素子に対して限定されるものではなく、p型基板上の素子に対しても同様のことが言える。p型基板を用いた場合には、上記の説明において、各層の導電型とキャリアの極性を入れ換えれば同様の効果が得られる。また、波長も808nm帯に限定されるものではなく、650nm帯、780nm帯、850nm帯、980nm帯、1.3μm及び1.5μm帯など、異なる活性層材料を用いた他の波長帯であっても良い。また、基板もGaAs以外の基板を用いても良い。
また、上記面発光レーザアレイ10は、レーザ加工以外の用途(例えば画像形成)にも用いることができる。その場合には、発振波長は、その用途に応じて、650nm帯、780nm帯、850nm帯、980nm帯、1.3μm帯、1.5μm帯等の波長帯であっても良い。この場合に、活性層を構成する半導体材料は、発振波長に応じた混晶半導体材料を用いることができる。例えば、650nm帯ではAlGaInP系混晶半導体材料、980nm帯ではInGaAs系混晶半導体材料、1.3μm帯及び1.5μm帯ではGaInNAs(Sb)系混晶半導体材料を用いることができる。
《レーザアニール装置》
一例として図13(A)及び図13(B)にレーザ加工機としてのレーザアニール装置1500の概略構成が示されている。このレーザアニール装置1500は、光源1010、光学系1020、テーブル装置1030、及び不図示の制御装置などを備えている。
一例として図13(A)及び図13(B)にレーザ加工機としてのレーザアニール装置1500の概略構成が示されている。このレーザアニール装置1500は、光源1010、光学系1020、テーブル装置1030、及び不図示の制御装置などを備えている。
光源1010は、上記面発光レーザアレイ又は上記光源モジュールを複数有し、複数のレーザ光を射出することができる。光学系1020は、光源1010から射出された複数のレーザ光を対象物Pの表面に導光する。テーブル装置1030は、対象物Pが載置されるテーブルを有している。該テーブルは、少なくともY軸方向に沿って移動することができる。
例えば、対象物Pがアモルファスシリコン(a−Si)の場合、レーザ光が照射されると、アモルファスシリコン(a−Si)は、温度が上昇し、その後、徐々に冷却されることによって結晶化し、ポリシリコン(p−Si)になる。
この場合、レーザアニール装置1500は、光源1010が上記面発光レーザアレイ又は上記光源モジュールを有しているため、アニール処理を効率的に行うことができる。
《レーザ切断機》
一例として図14にレーザ加工機としてのレーザ切断機2000の概略構成が示されている。このレーザ切断機2000は、光源2010、光学系2100、対象物Pが載置されるテーブル2150、テーブル駆動装置2160、操作パネル2180及び制御装置2200などを備えている。
一例として図14にレーザ加工機としてのレーザ切断機2000の概略構成が示されている。このレーザ切断機2000は、光源2010、光学系2100、対象物Pが載置されるテーブル2150、テーブル駆動装置2160、操作パネル2180及び制御装置2200などを備えている。
光源2010は、上記面発光レーザアレイ又は上記光源モジュールを有し、制御装置2200の指示に基づいてレーザ光を射出する。光学系2100は、光源2010から射出されたレーザ光を対象物Pの表面近傍で集光させる。テーブル駆動装置2160は、制御装置2200の指示に基づいて、テーブル2150をX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に移動させる。
操作パネル2180は、作業者が各種設定を行うための複数のキー、及び各種情報を表示するための表示器を有している。制御装置2200は、操作パネル2180からの各種設定情報に基づいて、光源2010及びテーブル駆動装置2160を制御する。
この場合、レーザ切断機2000は、光源2010が上記面発光レーザアレイ又は上記光源モジュールを有しているため、切断処理を効率的に行うことができる。
なお、レーザ切断機2000は、複数の光源2010を有しても良い。
また、上記面発光レーザアレイ又は上記光源モジュールは、レーザアニール装置及びレーザ切断機以外のレーザ光を利用する装置にも好適である。例えば、表示装置の光源に用いても良い。
《レーザ・ディスプレイ装置》
図15には、表示装置としてのレーザ・ディスプレイ装置3000の概略構成が示されている。
図15には、表示装置としてのレーザ・ディスプレイ装置3000の概略構成が示されている。
このレーザ・ディスプレイ装置3000は、上記面発光レーザアレイ又は上記光源モジュールを含む光源3001と、該光源3001からのレーザ光を表示情報に応じて変調し、該変調されたレーザ光をスクリーン3010に向けて出力するための光学系3003と、光源3001及び光学系3003を制御する制御装置3005とを備えている。
このレーザ・ディスプレイ装置3000は、上記面発光レーザアレイ又は上記光源モジュールを有しているため、表示される画像品質を向上させることができる。
なお、空間を貫くレーザ光によって映像表現を行うレーザ・ディスプレイ装置であっても、前記光源3001を備えるレーザ・ディスプレイ装置であれば、表示される画像品質を向上させることができる。
以下に、本発明に至った思考プロセスを説明する。
垂直共振器型の面発光レーザ素子(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)は、基板に垂直な方向に光を射出するものであり、基板に平行な方向に光を射出する端面発光型の半導体レーザ素子よりも低価格、低消費電力、小型、2次元デバイスに好適、かつ高性能であることから、注目されている。
面発光レーザ素子の応用分野としては、プリンタにおける光書き込み系の光源(発振波長:780nm帯)、光ディスク装置における書き込み用光源(発振波長:780nm帯、850nm帯)、光ファイバを用いるLAN(Local Area Network)などの光伝送システムの光源(発振波長:1.3μm帯、1.5μm帯)が挙げられる。さらには、ボード間、ボード内、集積回路(LSI:Large Scale Integrated circuit)のチップ間、及び集積回路のチップ内の光伝送用光源としても期待されている。
また、固体レーザに対する励起用光源としての応用が可能であり、エンジンの燃焼効率を大幅に向上させることが可能であるため、固体レーザのエンジン点火プラグへの応用時に効果がある(参考文献:常包正樹,平等拓範,動作温度領域の拡大を目指したエンジン点火用VCSEL励起マイクロレーザー,レーザー学会学術講演会第32回年次大会,B330p I 16,pp.33 2012)。
しかし、固体レーザに対する励起用光源としての面発光レーザアレイは、集光レンズや光ファイバと組み合わせて使用することが一般的であり、使用する集光レンズや光ファイバの仕様により入射可能なレーザ光の断面の半径が決まっている。
したがって、使用する集光レンズや光ファイバによっては、発光領域の面積の大きい面発光レーザアレイでは、すべてのレーザ光が光ファイバに入射できず、無駄なレーザ光が発生してしまう。
この場合、光ファイバに入射されないレーザ光の分まで電流を注入しなければならず、過剰な仕様の電源を用意しなければならない懸念があった。一般的に、固体レーザ励起光源として面発光レーザアレイを駆動させるための大電流電源は高価であり、高コスト化を招くものである。また、光ファイバに入射できなかったレーザ光が他のモジュール部分に照射されることで、何らかの悪影響を与えるといった懸念もあった。
しかしながら、使用する集光レンズや光ファイバ毎に面発光レーザアレイを製造する場合、プロセス開発費やフォトマスク費用などがかかり、結果として面発光レーザアレイが高価となってしまうという不具合があった。
本発明は、かかる事情の下なされたものであり、その目的は、使用する集光レンズや光ファイバに応じて適切な発光領域を設定できる低価格の面発光レーザアレイを提供することにある。
10…面発光レーザアレイ、10a…発光部、14…マイクロレンズアレイ、15、503…接合材、16…集光レンズ、18…光ファイバ、50、150…光源モジュール、100…光源装置、101…基板、110…p側電極層、110a、210a、310a…第1電極部(一の電極部)、110b、210b、310b…第2電極部(他の電極部)、210c…第3電極部(他の電極部)、1500…レーザアニール装置(レーザ加工機)、2000…レーザ切断機(レーザ加工機)、3000…レーザ・ディスプレイ装置(表示装置)。
Claims (15)
- 基板と、
前記基板上にアレイ状に形成された複数の発光部と、
前記複数の発光部上に設けられ、該複数の発光部に対応する複数の部分に出射口となる複数の開口が個別に形成された電極層と、を備え、
前記複数の開口は、全体として略円形の仮想領域を形成するように並んでいることを特徴とする面発光レーザアレイ。 - 前記電極層は、全体として略円形の電極領域を含み、
前記複数の開口は、前記電極領域に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の面発光レーザアレイ。 - 前記電極領域は、前記複数の開口の一部が形成された円形状の一の電極部と、該一の電極部の周辺に該一の電極部とは絶縁された状態で配置され、前記複数の開口の残部が形成された少なくとも1つの円弧状の他の電極部と、を含み、
前記一及び他の電極部の少なくとも1つに対して選択的に通電可能であることを特徴とする請求項2に記載の面発光レーザアレイ。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の面発光レーザアレイと、
前記面発光レーザアレイからの複数の光の光路上に配置された光学系と、を備える光源装置。 - 前記光学系は、前記面発光レーザアレイからの複数の光を集光する集光レンズを有することを特徴とする請求項4に記載の光源装置。
- 前記光学系は、前記集光レンズにより集光された複数の光を導光する光ファイバを有することを特徴とする請求項5に記載の光源装置。
- 前記光学系は、前記面発光レーザアレイと前記集光レンズとの間の複数の光の光路上に個別に配置された複数のマイクロレンズを含むマイクロレンズアレイを有することを特徴とする請求項5又は6に記載の光源装置。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の面発光レーザアレイと、
前記面発光レーザアレイに接合材を介して接合された放熱部材と、備える光源モジュール。 - 前記接合材は、金錫(AuSn)を含む材料からなることを特徴とする請求項8に記載の光源モジュール。
- 前記接合材は、インジウム(In)を含む材料からなることを特徴とする請求項8に記載の光源モジュール。
- 前記放熱部材は、ダイヤモンドを含む材料からなることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の光源モジュール。
- 請求項4〜7のいずれか一項に記載の光源装置又は請求項8〜11のいずれか一項に記載の光源モジュールを備えるレーザ加工機。
- レーザ光を用いて情報を表示する表示装置において、
前記レーザ光を出射する請求項4に記載の光源装置又は請求項8〜11のいずれか一項に記載の光源モジュールを備えることを特徴とする表示装置。 - 基板上に第1反射鏡、活性層、第2反射鏡を積層し、積層体を作製する工程と、
前記積層体をエッチングして、前記基板上に複数の発光部をアレイ状に形成する工程と、
前記複数の発光部上に電極層を形成する工程と、
前記電極層における前記複数の発光部のうち少なくとも2つの発光部に対応する少なくとも2つの部分に、出射口となる少なくとも2つの開口を全体として略円形の仮想領域を構成するように個別に形成する工程と、を含む面発光レーザアレイの製造方法。 - 基板と、
前記基板上にアレイ状に形成された複数の発光部と、
前記複数の発光部上に設けられ、該複数の発光部に対応する複数の部分に出射口となる複数の開口が個別に形成された電極層と、を備え、
前記複数の開口は、全体として略円弧状の仮想領域を形成するように並んでいることを特徴とする面発光レーザアレイ。
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-
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