JP2016025121A - 撮像装置、および撮像装置の製造方法 - Google Patents

撮像装置、および撮像装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】傾斜面20SSに外部電極22が配設されている撮像素子20と配線板30とを高密度に接続しているインクジェット法により配設された配線パターン50を有する撮像装置1を提供する。
【解決手段】撮像装置1は、傾斜面20SSに複数の外部電極22が列設されている撮像素子20と、主面30SAに複数の接続電極32が列設されている配線板30と、撮像素子20の傾斜面20SSと配線板30の主面30SAとの境界BLに配設された2つの凸部のあるひょうたん型の導電性材料からなる複数の中継部材40と、中継部材40と接続されているインクジェット法により配設された複数の配線パターン50と、を具備する。
【選択図】図3

Description

本発明は、傾斜面に複数の外部電極が列設されている撮像素子と、主面に複数の接続電極が列設されており側面が前記撮像素子の裏面と接着されている配線板と、外部電極と接続電極とを接続しているインクジェット法により配設された複数の配線パターンと、を具備する撮像装置、および前記撮像装置の製造方法に関する。
撮像装置の細径化のため、チップサイズパッケージ(CSP)型の撮像素子が用いられている。撮像素子は電力および信号を伝送する配線板と接続される。このため、撮像装置の細径化には、撮像素子だけでなく配線板も含めた構成での検討が必要である。
特開2014−75764号公報には、撮像素子の側面のうち受光面に対して傾斜している傾斜面に外部電極が配設されているCSP型の撮像素子を有する撮像装置が開示されている。この撮像装置の長手方向と直交する方向の外径は、撮像素子の外径と等しく小径である。
上記特開2014−75764号公報に記載の撮像素子の外部電極と配線板の接続電極とを超音波接合または半田接合等により接合しようとすると、撮像素子と配線板とが傾斜した状態で接合箇所への荷重印加が必要となるため、製作における作業容易性の確保が難しく、コストを増してしまうおそれがある。
これに対し、インクジェット法により作製した配線パターンで、外部電極と接続電極との間を電気的に接続することによって、荷重を加えることなく確実に接合することが可能となる。
インクジェット法では、ノズルから導電性インクの液滴を吐出して複数のドットを線上に連設する。連設された液状のドットは、界面張力により互いに結合し線状になる。その後乾燥すると配線パターンとなる。
しかし、傾斜面に外部電極が配設されている撮像素子と配線板とを接着した後に、インクジェット法により配線パターンを配設すると、傾斜面と配線板との境界において界面張力により導電性インクが境界線に沿って広がってしまう。このため、隣り合う配線パターンが短絡するおそれがあるため、高密度に配線パターンを作製することは容易ではなかった。
なお、特開2010−232332号公報には、インクジェット法により最初にドットを所定間隔で配設し、乾燥処理し固体化することで孤立しているドットを配設する。その後、導電性インクによりドットを連設することで配線パターンを配設する方法が開示されている。
特開2014−75764号公報 特開2010−232332号公報
本発明の実施形態は、傾斜面に外部電極が列設されている撮像素子と配線板とを高密度に接続しているインクジェット法により配設された配線パターンを有する撮像装置、および前記撮像装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態の撮像装置は、受光面と裏面と前記裏面に対して傾斜している傾斜面とを有し、前記受光面に撮像部が形成されており、前記傾斜面に前記撮像部と電気的に接続されている複数の外部電極が列設されている撮像素子と、接着面と前記接着面と直交する主面とを有し、前記主面に複数の接続電極が列設されており、前記撮像素子の前記裏面と前記傾斜面との境界に前記主面の端辺が配置されるように前記接着面が前記撮像素子の前記裏面に接着されている配線板と、前記撮像素子の前記傾斜面と前記配線板の前記主面との境界に配設された2つの凸部のあるひょうたん型の導電性材料からなる複数の中継部材と、外部電極と接続電極とを電気的に接続する、中継部材の前記2つの凸部の間のくびれ部と接続されているインクジェット法により配設された複数の配線パターンと、を具備する。
また、別の実施形態の撮像装置の製造方法は、受光面と裏面と前記裏面に対し傾斜している傾斜面とを有し、前記受光面に撮像部が形成されており、前記傾斜面に前記撮像部と電気的に接続された外部電極が配設されている撮像素子を作製する工程と、接続電極が配設された主面と、前記主面と直交する接着面と、を有する配線板を作製する工程と、前記傾斜面と前記裏面との境界が前記主面の端辺と重なるように位置合わせして、前記撮像素子の前記裏面と前記配線板の前記接着面とを接着する工程と、前記撮像素子の前記傾斜面と前記配線板の前記主面との境界に、2つの凸部のあるひょうたん型の導電性材料からなる中継部材を配設する工程と、インクジェット法を用いて、前記外部電極と前記接続電極とを接続する、前記中継部材の前記2つの凸部の間のくびれ部と接続された配線パターンを配設する工程と、を具備する。
本発明によれば、傾斜面に外部電極が配設されているCSP型の撮像素子と配線板とを接続している配線パターンを有する撮像装置、および前記撮像装置の製造方法において、インクジェット法により形成される配線パターンを高密度に配設することができる。
第1実施形態の撮像装置の一部分の斜視図である。 第1実施形態の撮像装置の一部分の斜視模式図である。 第1実施形態の撮像装置の斜視図である。 第1実施形態の撮像装置の断面図である。 第1実施形態の撮像装置の中継部材の近傍の上面図である。 第1実施形態の撮像装置の中継部材の近傍の図5AのVB−VB線に沿った断面図である。 第1実施形態の撮像装置の中継部材の近傍の図5AのVC−VC線に沿った断面図である。 第1実施形態の撮像装置の製造方法を説明するための斜視図である。 第1実施形態の撮像装置の製造方法を説明するための断面図である。 第1実施形態の撮像装置の製造方法を説明するための斜視図である。 第1実施形態の撮像装置の製造方法を説明するための断面図である。 第1実施形態の撮像装置の製造方法を説明するための上面図である。 第1実施形態の撮像装置の製造方法を説明するための斜視図である。 第1実施形態の撮像装置の製造方法を説明するための断面図である。 第1実施形態の撮像装置の製造方法を説明するための上面図である。 第1実施形態の撮像装置の製造方法を説明するための中継部材の近傍の上面図である。 第1実施形態の撮像装置の製造方法を説明するための斜視図である。 第1実施形態の撮像装置の製造方法を説明するための断面図である。 第1実施形態の撮像装置の製造方法を説明するための上面図である。 従来の撮像装置の部分上面図である。 第1実施形態の変形例1の撮像装置の製造方法を説明するための部分上面図である。 第1実施形態の変形例1の撮像装置の製造方法を説明するための部分上面図である。 第1実施形態の変形例2の撮像装置の製造方法を説明するための部分上面図である。 第1実施形態の変形例2の撮像装置の製造方法を説明するための部分上面図である。 第2実施形態の撮像装置の斜視図である。 第2実施形態の撮像装置の部分上面図である。 第3実施形態の撮像装置の製造方法を説明するための分解図である。 第3実施形態の撮像装置の斜視図である。
<第1実施形態>
最初に図1および図2を用いて本実施形態の撮像装置1の撮像素子20、20Xについて説明する。以下の説明において、実施形態に基づく図面は、模式的なものであり、構成要素の厚みと幅との関係(寸法関係)、夫々の部分の厚みの比率などは実際のものとは異なることに留意すべきであり、複数の図面の間においても、寸法関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また一部の構成要素の図示を省略する場合がある。
最初に、撮像素子20Xについて説明する。図1に示すように、シリコン等の半導体からなる直方体の撮像素子20Xの受光面20SAには公知の半導体プロセスを用いて、半導体回路からなるCCD等の撮像部21が形成されている。撮像部21は受光面20SAに列設されている複数の電極23と図示しない配線により電気的に接続されている。受光面20SAには、撮像部21を保護するカバーガラス10が接着されている。
撮像素子20Xには、受光面20SAと対向している裏面20SBに開口のある溝部であるトレンチ20Tが形成されている。トレンチ20Tは電極23まで到達している貫通孔である。すなわち、電極23は裏面の一部がトレンチ20Tの底面において露出している。トレンチ20Tの壁面は裏面20SBに対して角度θ1で傾斜している傾斜面20SSである。
例えば、撮像素子20X材料がシリコンで、裏面20SBがシリコン(100)面の場合、KOHまたはTMAH等のアルカリ溶液で裏面20SB側から異方性ウエットエッチングを行った場合には、(111)面のエッチング速度が(100)面に比べて遅い異方性エッチングとなる。このため、トレンチ20Tの側面は(111)面となり、(100)面(受光面20SA)との角度θ0は、54.7度となる。このため、傾斜角θ1は(180−54.7)度、すなわち、125.3度となる。一方、ICP−RIE等のドライエッチングを行うことにより形成されるトレンチ20Tでは、傾斜角θ1は例えば(180−75)度、すなわち、105度となる。なお、角度θ1は、90度超180度未満、すなわち鈍角である。
そして、傾斜面20SSには、それぞれが電極23と図示しない配線により電気的に接続されている複数の外部電極22が列設されている、なお、撮像装置1では、接続電極32の数は外部電極22の数と同じであるが、異なっていてもよい。すなわち、配線パターン50(図3等参照)により接続されない接続電極32または外部電極22があってもよい。
カバーガラス付き撮像素子20Xは、ウエハプロセスにより作製される。すなわち、複数の撮像素子20Xを含む半導体ウエハとガラスウエハとを透明樹脂により接着し接合ウエハが作製される。次に、接合ウエハを半導体ウエハの裏面側からエッチングによりトレンチ20Tが形成される。トレンチ20T内に外部電極22等を配設後に接合ウエハを切断することにより、複数の略直方体のカバーガラス付き撮像素子20Xが作製される。
図2に示す撮像素子20は、図1に示した撮像素子20Xと基本的な構成は同じである。しかし、撮像素子20には、撮像素子20Xの端部20Yに相当する部分がない。端部20Yは、トレンチ20Tの外部電極22が配設されていない壁面を構成している。しかし端部20Yは撮像素子20の機能に関係がない。撮像素子20では、接合ウエハの切断時に端部20Yは除去されているため、撮像素子20Xより小型である。
撮像素子20は、撮像素子20Xと同じように、受光面20SAと受光面20SAと対向する裏面20SBと裏面20SBに対して鈍角の傾斜角度θ1で傾斜している傾斜面20SSとを有し、受光面20SAに撮像部21が形成されており、傾斜面20SSに撮像部21と電気的に接続されている複数の外部電極22が列設されている。
次に、図3から図5を用いて、撮像素子20を有する撮像装置1について説明する。撮像装置1は、撮像素子20と配線板30と中継部材40と配線パターン50とを具備する。
略直方体の配線板30は、接着面30SSと接着面30SSと直交する主面30SAとを有する。図3および図4に示すように配線板30は、撮像素子20の裏面20SBと傾斜面20SSとの境界に主面30SAの端辺が配置された状態で、接着面30SSが撮像素子20の裏面20SBに接着されている。このため、図4に示すように撮像素子20の傾斜面20SSと、配線板30の主面30SAとがなす角度θ2は、(90+θ0)度である。θ0=55.7度ではθ2=145.7度であり、θ0=75度ではθ2=165度である。
角度θ2は、140度以上170度以下が好ましい。140度以上であれば、微細な配線パターンであっても任意に形成することができ、170度以下であれば、トレンチを形成して所望の傾斜角度を得ることができる。
配線板30の主面30SAには複数の接続電極32が列設されている。図示しないが、接続電極32は配線を介してケーブルと接続されており、ケーブルを介して撮像素子20に駆動電力が供給され、撮像素子20の撮像信号が伝送される。
撮像素子20の傾斜面20SSと配線板30の主面30SAとの境界BLには、導電性材料からなる複数の中継部材40が配設されている。図5Aから図5Cに示すように、中継部材40は2つの凸部があり、上側から見たときの形状が、ひょうたん型(gourd-shaped)である。
配線パターン50は、外部電極22と接続電極32とを電気的に接続している。図4に示すように、撮像装置1では、配線パターン50は、外部電極22と中継部材40の2つの凸部の間のくびれ部とを接続している配線パターン50Aと、中継部材40のくびれ部と接続電極32とを接続している配線パターン50Bと、からなる。すなわち、配線パターン50は、中継部材40のくびれ部を通過している。
配線パターン50は、インクジェット法により配設されている。インクジェット法では、導電性インク、すなわち、導電性微粒子が溶剤に分散している分散液、を液滴として吐出し、液体状態のドットが界面張力により結合し乾燥することで、配線パターンが配設される。必要に応じて溶剤を乾燥する乾燥処理が行われる。導電性微粒子としては、大気中の乾燥処理でも酸化することがなく、低抵抗の配線パターンが形成できる銀粒子を用いることが好ましい。
液体の導電性インクは傾斜面20SSと主面30SAとの境界において境界線BLに沿って界面張力により広がってしまう。しかし、撮像装置1では、傾斜面20SSと主面30SAとの境界に中継部材40が配設されているため、導電性インクが広がることがない。隣り合う配線パターン50が短絡するおそれがないため、撮像装置1では配線パターン50が高密度に配設されている。
さらに、中継部材40が導電性を有すため、配線パターン50Aと配線パターン50Bとを直接、接続する必要がない。もちろん、配線パターン50Aと配線パターン50Bとが重複領域を有している、1本の配線パターン50でもよいが、重複部分では導電性インクが広がりやすい。
配線パターン50Aと配線パターン50Bとからなる配線パターン50を有する撮像装置1は、より高密度に配線パターンを配設できる。
次に、図6Aから図9Cを用いて、撮像装置1の製造方法を簡単に説明する。なお、以下、撮像装置および撮像装置の製造方法を、撮像装置等という。
<撮像素子作製工程>
撮像素子作製工程では、受光面20SAと裏面20SBと傾斜面20SSとを有し、受光面20SAに撮像部21が形成されており、傾斜面20SSに撮像部21と電気的に接続された複数の外部電極22が列設されている撮像素子20が作製される。撮像素子20の受光面20SAにはカバーガラス10が接着されている。
すなわち、すでに説明したバーガラス付き撮像素子20Xと略同じウエハプロセスにより作製された接合ウエハを、トレンチに沿って切断することで、カバーガラス10が接着されたCSP型の直方体の撮像素子20が作製される。カバーガラス10となるガラスウエハは、撮像する光の波長帯域において透明であればよく、例えば、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス、または単結晶サファイア等を用いる。
<配線板作製工程>
複数の接続電極32が列設された主面30SAと、主面30SAと直交する接着面30SSと、を有する配線板30が作製される。配線板30は多層配線板でもよいし、チップコンデンサ等の電子部品が主面30SAに実装されていてもよいし、電子部品が内蔵されていてもよい。
<接着工程>
そして、撮像素子20と配線板30とが接着剤により接着される。すなわち、傾斜面20SSと裏面20SBとの境界が主面30SAの端辺と重なるように位置合わせして、撮像素子20の裏面20SBと配線板30の接着面30SSとが接着される。
なお、図6Aおよび図6B等に示すように、撮像素子20の裏面20SBと配線板30の接着面30SSとは大きさが異なっていてもよい。ただし、撮像素子20の裏面SBと傾斜面22SSとの境界BLと、配線板30の主面の端辺との位置合わせは出来る限り正確に行う必要がある。このため、撮像素子20の裏面SBの高さ(図4における縱方向の寸法)と、配線板30の接着面30SSの高さとが異なる場合には、両者の高さの差を補うための接着用治具を配線板30または撮像素子20の底面に固定し、底面を基準に位置あわせを行うことが好ましい。
<中継部材配設工程>
図7A〜図7Cに示すように、撮像素子20の傾斜面22SSと配線板30の主面30SAとの境界BLに、所定間隔で、2つの凸部のあるひょうたん型の導電性材料からなる複数の中継部材40が配設される。
中継部材40は、接続電極32と外部電極22とを結ぶ線上に、2つの凸部が位置している。
中継部材40は、インクジェット法を用いて第1の導電性インクからなる2つのドットを端部が重なり合うように境界線上に配設することで形成される。すなわち、液体状の2つのドットが表面張力により結合することで、2つの凸部のあるひょうたん型の中継部材40が形成される。
第1の導電性インクは、粘度μ1が、20Pa・s以上100Pa・s以下の導電性微粒子が有機溶剤等に分散している分散液を用いることが好ましい。なお、第1の導電性インクのように、比較的高粘度の導電性インクを導電性ペーストと言うことがある。本明細書において、粘度はB型粘度計を用いて、25℃、10rpmで測定した値である。
粘度はインクジェット法で突出する液体の吐出性に大きな影響を及ぼす。一般的には粘度が低い方が吐出性がよい。すでに説明したように、傾斜面20SSと主面30SAとの境界BLにおいて液体状態の導電性インクからなる配線パターンが境界線に沿って広がってしまう。粘度μ1が20Pa・s以上であれば、境界線に沿って広がることを許容範囲内とすることができ、粘度μ1が100Pa・s以下であれば、十分な吐出性があり、作業性を許容範囲内とすることができる。
導電性インクとしては、銀微粒子を含む銀ペーストが好ましい。インクジェット法により配設されたゲル状態のドッドは溶剤が蒸発するとゾル状態となり、焼結処理または硬化処理により固体となる。
中継部材40の大きさは、適宜選択されるが、例えば、2つの凸部の直径が10μm以上50μm以下、凸部の高さが3μm以上30μm以下で、くびれ部の高さが、1μm以上10μm以下が好ましい。中継部材40の大きさが前記範囲内であれば、例えば15μm以上75μm以下の所定間隔で、作業性を損ねることなく確実に配線パターン50を配設することができる。
なお、中継部材40は、インクジェット法以外の方法で配設してもよい。例えば、ディスペンス法、またはピン転写法などを用いて配設することができる。
<配線パターン配設工程>
インクジェット法を用いて、外部電極22と接続電極32とを接続する、中継部材40の2つの凸部の間のくびれ部と接続された配線パターン50が配設される。
図8Aから図8Cに示すように、撮像素子20の外部電極22と中継部材40とが第2の導電性インクを用いてインクジェット法により配設された配線パターン50Aにより電気的に接続される。
第2の導電性インクの粘度μ2は、5mPa・s以上30mmPa・s以下が好ましい。粘度μ2が5mPa・s以上であれば、微細な配線パターンが形成可能であり、粘度μ2が30mmPa・s以下であれば、吐出性が良く、作業性を許容範囲内とすることができる。
第2の導電性インクとしては、例えば、真空冶金製の「パーフェクトシルバー」を用いる。「パーフェクトシルバー」は、粒径0.01μmの銀粒子がトルエンに分散している分散液であり、粘度μ1は約10mPa・sである。
すなわち、第2の導電性インクの粘度μ2は、第1の導電性インクの粘度μ1よりも低い。このため、第2の導電性インクは第1の導電性インクよりも吐出性が良好で生産性に優れている。第2の導電性インクとしては、例えば、銀ナノ粒子を含む前記粘度範囲の銀インクを用いることができる。
次に、図9Aから図9Cに示すように、中継部材40と配線板30の接続電極32とが、第2の導電性インクを用いてインクジェット法により配設された配線パターン50Bにより電気的に接続される。
なお、配線パターン50Bの配設に用いる導電性インクは、所定の粘度範囲にあれば、配線パターン50Aとは異なる導電性インクを用いてもよい。
なお、図10は、中継部材40を配設しないで第2の導電性インクを用いて配線パターン50を接続した場合の上面図を示している。すでに説明したように、第2の導電性インクは、傾斜面20SSと主面30SAとの境界線BLに沿って広がっている。このため、高密度に配線パターン50を配設することはできない。
これに対して、実施形態の撮像装置1の製造方法によれば、隣り合う配線パターン50が短絡するおそれがないため、効率良く、高密度に配線パターン50が配できる。
<第1実施形態の変形例>
次に第1実施形態の変形例1、2の撮像装置1A、1B等について説明する。
なお、変形例1、2の撮像装置1A、1B等は、撮像装置1等と類似しており、撮像装置1等の効果を有するため、同じ機能の構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
第1実施形態の変形例1の撮像装置1A、1Bは、外部電極22A、22Bの裏面20SB側に、少なくとも一部が配線パターン50で覆われているスリット22Sが形成されている。
図11Aに示す撮像装置1Aのスリット22Sは、外部電極22Aの裏面側の端面に開口があり、配線パターン50の長手方向に形成されている。このため、配線パターン50Aが配設されると、図11Bに示すようにスリット22Sは配線パターン50Aで覆われる。
図12Aに示す撮像装置1Aのスリット22S2、22S3は、外部電極22Bの側面の裏面側に開口があり、配線パターン50の直交方向に形成されている。このため、図12Bに示すようにスリット22S2、22S3は一部が配線パターン50Aで覆われる。
すなわち、変形例1、2の撮像装置1A、1Bの製造方法では、撮像素子作製工程において配設される外部電極22が裏面側にスリット22Sを有し、配線パターン配設工程において、スリット22Sの少なくとも一部が配線パターン50により覆われる。
傾斜面20SSに作業性の高い低粘度の導電性インクを用いて配線パターン50Aを配設すると、重力により導電性インクが流れるため、外部電極22の近傍の配線パターン50Aが薄くなり電気抵抗が増加したり、接続の信頼性が低下したりするおそれがある。
撮像装置1A、1Bは傾斜面20SSに比較的低粘度の第2の導電性インクを用いて配線パターン50Aを配設しても、外部電極22A、22Bにスリットがあるため、第2の導電性インクが外部電極22A、22Bから流れにくい。
このため、撮像装置1A、1B等は、撮像装置1等よりも、より確実に外部電極と配線パターン50Aとを接続できる。
<第2実施形態>
次に第2実施形態の撮像装置1C等について説明する。
撮像装置1C等は、撮像装置1等と類似しており、撮像装置1等の効果を有するため、同じ機能の構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
図13および図14に示すように、撮像装置1Cでは、配線パターン50のそれぞれの間に、配線パターン50の長手方向と同じ方向が長手方向の2つの溝部60A、60Bが形成されている。
傾斜面20SSと主面30SAとの境界に中継部材40が配設されていると、導電性インクが広がることがないため、隣り合う配線パターン50が短絡するおそれがない。しかし、中継部材40をインクジェット法により配設するときに、ピッチが狭くなると隣り合う中継部材40が短絡する可能性がある。
インクジェット法により中継部材40を配設するときに、導電性インクが境界線BLに沿って広がっても、溝部60により広がりが規制される。すなわち溝部60は導電性インクを貯めるダムの機能を有する。
溝部60の長さ、幅および深さは適宜選択される。また溝部60の形成方法も機械的加工法でもよいし、エッチング法等でもよい。
撮像装置1Cは、撮像装置1よりも更に高密度(狭ピッチ)の配線パターンを配設することが容易である。
<第3実施形態>
次に第3実施形態の撮像装置1D等について説明する。
撮像装置1D等は、撮像装置1等と類似しており、撮像装置1等の効果を有するため、同じ機能の構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
図15および図16に示すように、撮像装置1Dは、複数の第2の配線パターン71を有するフレキシブル配線板70を更に具備し、列設されている複数の外部電極22と列設されている複数の接続電極32とが、1つおきに配線パターン50A、50Bにより電気的に接続されており、配線パターン50により接続されていない外部電極22と接続電極32とがフレキシブル配線板70の第2の配線パターン71により電気的に接続されている。
また、フレキシブル配線板の第2の配線パターン71は、配線パターン50A、50Bよりも厚さが厚いため、電源供給用端子などの高い電圧を印加したり大きい電流を通電したりする端子に接続することに適している。また配線パターン50A、50Bは、クロック端子やIO端子など前者と比較して低い電圧を印加したり小さい電流を通電したりする端子に接続することに適している。
フレキシブル配線板70は、例えばポリイミドを基体とし、その上に銅からなる第2の配線パターン71が配設されている。
なお、撮像装置1Dでは、配線パターン50A、50Bを配設後にフレキシブル配線板70を配設しているが、先にフレキシブル配線板70を配設してもよい。
撮像装置1Dは、撮像装置1よりも更に高密度(狭ピッチ)の配線パターンを配設することが容易である。
本発明は上述した実施形態等に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等ができる。
1、1A〜1D…撮像装置
10…カバーガラス
20…撮像素子
20T…トレンチ
21…撮像部
22…外部電極
22S…スリット
22SS…傾斜面
23…電極
30…配線板
32…接続電極
40…中継部材
50…配線パターン
60…溝部
70…フレキシブル配線板
71…配線パターン

Claims (9)

  1. 受光面と裏面と前記裏面に対して傾斜している傾斜面とを有し、前記受光面に撮像部が形成されており、前記傾斜面に前記撮像部と電気的に接続されている複数の外部電極が列設されている撮像素子と、
    接着面と前記接着面と直交する主面とを有し、前記主面に複数の接続電極が列設されており、前記撮像素子の前記裏面と前記傾斜面との境界に前記主面の端辺が配置されるように前記接着面が前記撮像素子の前記裏面に接着されている配線板と、
    前記撮像素子の前記傾斜面と前記配線板の前記主面との境界に配設された2つの凸部のあるひょうたん型の導電性材料からなる複数の中継部材と、
    外部電極と接続電極とを電気的に接続する、中継部材の前記2つの凸部の間のくびれ部と接続されているインクジェット法により配設された複数の配線パターンと、を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記中継部材がインクジェット法により配設されており、
    前記中継部材の配設に用いられた第1の導電性インクが、前記配線パターンの配設に用いられた第2の導電性インクよりも粘度が高いことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記外部電極の前記裏面側に、少なくとも一部が前記配線パターンで覆われているスリットが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記複数の配線パターンのそれぞれの間に、前記配線パターンの長手方向と同じ方向が長手方向の2つの溝部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 複数の第2の配線パターンを有するフレキシブル配線板を更に具備し、
    前記複数の外部電極と前記複数の接続電極とが、1つおきに前記配線パターンにより電気的に接続されており、
    前記配線パターンにより接続されていない前記外部電極と前記接続電極とが、前記フレキシブル配線板の前記第2の配線パターンにより電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 受光面と裏面と前記裏面に対し傾斜している傾斜面とを有し、前記受光面に撮像部が形成されており、前記傾斜面に前記撮像部と電気的に接続された外部電極が配設されている撮像素子を作製する工程と、
    接続電極が配設された主面と、前記主面と直交する接着面と、を有する配線板を作製する工程と、
    前記傾斜面と前記裏面との境界が前記主面の端辺と重なるように位置合わせして、前記撮像素子の前記裏面と前記配線板の前記接着面とを接着する工程と、
    前記撮像素子の前記傾斜面と前記配線板の前記主面との境界に、2つの凸部のあるひょうたん型の導電性材料からなる中継部材を配設する工程と、
    インクジェット法を用いて、前記外部電極と前記接続電極とを接続する、前記中継部材の前記2つの凸部の間のくびれ部と接続された配線パターンを配設する工程と、を具備することを特徴とする撮像装置の製造方法。
  7. 前記中継部材が、第1の導電性インクを用いてインクジェット法により配設され、前記第1の導電性インクが、前記配線パターンの配設に用いる第2の導電性インクよりも粘度が低いことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置の製造方法。
  8. 配線パターン配設工程が、前記外部電極から前記中継部材までの第1の配線パターンを配設する工程と、前記中継部材から前記接続電極までの第2の配線パターンを配設する工程とからなることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置の製造方法。
  9. 前記撮像素子作製工程において配設される外部電極が、前記裏面側にスリットを有し、
    前記配線パターン配設工程において、前記スリットの少なくとも一部が、前記配線パターンにより覆われることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置の製造方法。
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