JP2016024940A - フィルター付き端子台 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のバスバーが存在する構成において、小型化を図りつつも、各相におけるフィルター特性を共通化することができるフィルター付き端子台を提供する。
【解決手段】実施形態のフィルター付き端子台は、内周側にバスバー2が貫通する中空部7を有する磁性体コア6と、両端側にそれぞれ端子部5が形成されているとともに、その中央側の少なくとも一部が平板状に形成され、中空部7を貫通する複数のバスバー2と、磁性体コア6およびバスバー2を、端子部5を露出した状態で一体にモールドするモールド部材3と、を備え、磁性体コア6の中空部7は、バスバー2の数以上の辺を有する形状に形成されており、複数のバスバー2は、中空部7の辺に1対1で、当該辺に沿ってそれぞれ配置されている。
【選択図】図3
【解決手段】実施形態のフィルター付き端子台は、内周側にバスバー2が貫通する中空部7を有する磁性体コア6と、両端側にそれぞれ端子部5が形成されているとともに、その中央側の少なくとも一部が平板状に形成され、中空部7を貫通する複数のバスバー2と、磁性体コア6およびバスバー2を、端子部5を露出した状態で一体にモールドするモールド部材3と、を備え、磁性体コア6の中空部7は、バスバー2の数以上の辺を有する形状に形成されており、複数のバスバー2は、中空部7の辺に1対1で、当該辺に沿ってそれぞれ配置されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、ノイズフィルターを備えるフィルター付き端子台に関する。
バスバーは、比較的大きな電流が流れる電源経路に使用されることから、その電流に起因する高周波のノイズ成分を除去するために、バスバーと磁性体コアとを設け、ノイズフィルターとして機能するものがある(例えば、特許文献1参照)。このようなバスバーは、その端部に端子部を形成し、モールド部材により磁性体コアと一体成形することで、ノイズフィルター付きの端子台として用いられることもある。このような端子台は、例えば電気自動車やハイブリッド自動車の走行用の三相交流モーターの電力供給部や該モーターの制御装置への電力供給部などに使用される。
ところで、例えば三相交流モーターの場合、電力供給ラインが3本あることから、それぞれにノイズフィルター付き端子台を設けることがある。
しかしながら、ノイズフィルター付き端子台は、バスバー単体に比べると、磁性体コアやモールド部材の分だけその外形が大きくなる。そのため、複数の端子台を必要とする場合には、端子台を設置するための設置スペースが大きくなるという問題がある。また、例えば三相交流モーターのように各相が互いに関連して作動する場合には、各相の電源経路において共通のフィルター特性を備えていることが望ましい。
しかしながら、ノイズフィルター付き端子台は、バスバー単体に比べると、磁性体コアやモールド部材の分だけその外形が大きくなる。そのため、複数の端子台を必要とする場合には、端子台を設置するための設置スペースが大きくなるという問題がある。また、例えば三相交流モーターのように各相が互いに関連して作動する場合には、各相の電源経路において共通のフィルター特性を備えていることが望ましい。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のバスバーが存在する構成において、小型化を図りつつも、各相におけるフィルター特性を共通化することができるフィルター付き端子台を提供することにある。
請求項1記載の発明では、磁性材料により形成され、その内周側にバスバーが貫通する中空部を有する磁性体コアと、導電性材料により形成され、両端側にそれぞれ端子部が形成されているとともに、その中央側の少なくとも一部が平板状に形成され、中空部を貫通する複数のバスバーと、樹脂材料で形成され、磁性体コアおよびバスバーを、端子部5を露出した状態で一体にモールドするモールド部材と、を備えている。この場合、磁性体コアの中空部は、1つの平板状のバスバーの幅程度の大きさを備えていればよい。そのため、複数のバスバーを単純に横方向に並べる場合に比べて、磁性体コアを小型化することができる。
そして、磁性体コアの中空部は、バスバーの数以上の辺を有する形状に形成されており、複数のバスバーは、中空部の辺に1対1で、当該辺に沿ってそれぞれ配置されている。このとき、各バスバーにおけるノイズフィルターとしての機能は、バスバーと中空部の辺との対応関係、例えば対向している長さにより定められる。そして、各辺には、電源経路を形成する各相のバスバーがそれぞれ配置されることから、1つの辺におけるノイズフィルターとしての性能は、各バスバーにおいて共通となる。したがって、複数のバスバーが存在する構成において、小型化を図りつつも、各相におけるフィルター特性を共通化することができる。
この場合、バスバーと中空部の辺が「沿って配置されている」とは、バスバーの面と中空部の辺とが一定角度傾いても沿っていれば良いが、バスバーの面と中空部の辺とが平行であるとなおよい。
また、磁性体コアを小型化することができることから、製造コストを低減することができる。
また、フィルター付き端子台自体の大きさが小型化されることから、小型化や軽量化が求められ、また、設置場所に振動が生じたりする電気自動車やハイブリッド自動車等への適用に好適である。
また、磁性体コアを小型化することができることから、製造コストを低減することができる。
また、フィルター付き端子台自体の大きさが小型化されることから、小型化や軽量化が求められ、また、設置場所に振動が生じたりする電気自動車やハイブリッド自動車等への適用に好適である。
請求項2記載の発明では、モールド部材は、成形収縮率が0.6%以下の樹脂材料で形成されている。モールド工程では、樹脂材料を加熱しながら、また圧力を加えながらモールドする。そのため、モールド工程が終了すると、モールド部材は、冷えることによって収縮する。このとき、成形収縮率が高いと、収縮により磁性体コアが損傷するおそれがある。そこで、モールド部材を成形収縮率が0.6%以下の樹脂材料で形成することにより、モールド工程の終了後にモールド部材が収縮した場合であっても、磁性体コアが損傷するおそれを抑制することができる。
請求項3記載の発明では、モールド部材は、線膨張係数が5×10−5/℃以下の範囲の樹脂材料で形成されている。モールド部材は、実使用時には、通電されることでバスバーに大電流が流れることで発熱して膨張する一方、通電が終わると冷えて収縮する。このため、フィルター付き端子台は、膨張および収縮を繰り返すことになる。このとき、膨張率が高いと、例えば中空部内に存在するモールド部材(後述する図8参照)が膨張して磁性体コアが損傷する可能性がある。また、バスバーに近いほど高温になると考えられるため、モールド部材の内部側と表面側とでその膨張や収縮の態様が異なるおそれがあり、線膨張係数が高いとやはり磁性体コアが損傷するおそれがある。そこで、モールド部材を線膨張係数が5×10−5/℃以下の範囲の樹脂材料で形成することにより、熱収縮による大きさの変動が低減され、実使用時に磁性体コアが損傷するおそれを抑制することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図1から図3を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態のノイズフィルター付き端子台(以下、単に端子台1と称する)は、本実施形態では3本のバスバー2A〜2Cと、それらのバスバー2A〜2Cを一体にモールドするモールド部材3とを備えている。バスバー2A〜2Cは、導電性材料により形成されており、その両端に、貫通孔4が形成された端子部5が形成されている。以下、3本のバスバー2A〜2Cについて総称する場合は、単にバスバー2と称して説明する。なお、貫通孔4は、ねじ溝を切ったねじ穴であってもよい。また、端子部5にナットを取り付けた構成や、そのナットごとモールド樹脂3により一体にモールドした構成であってもよい。
図1に示すように、本実施形態のノイズフィルター付き端子台(以下、単に端子台1と称する)は、本実施形態では3本のバスバー2A〜2Cと、それらのバスバー2A〜2Cを一体にモールドするモールド部材3とを備えている。バスバー2A〜2Cは、導電性材料により形成されており、その両端に、貫通孔4が形成された端子部5が形成されている。以下、3本のバスバー2A〜2Cについて総称する場合は、単にバスバー2と称して説明する。なお、貫通孔4は、ねじ溝を切ったねじ穴であってもよい。また、端子部5にナットを取り付けた構成や、そのナットごとモールド樹脂3により一体にモールドした構成であってもよい。
モールド部材3は、成形収縮率が0.6%以下、且つ、線膨張係数が5×10−5/℃以下の範囲の樹脂材料で形成されている。なお、例えば熱可塑性の樹脂材料で形成されたモールド部材3の成形収縮率および線膨張係数についての考察は後述する。このモールド部材3は、バスバー2A〜2Cと、磁性体コア6(図3参照)とを一体にモールドしている。なお、バスバー2と磁性体コア6とによりノイズフィルターを構成できることは周知であるので、その説明は省略する。
さて、本実施形態では、端子台1を三相交流モーターの電力供給部や、三相交流モーターの制御装置への電力供給部に適用することを想定している。つまり、各バスバー2に流れる電流は、互いに120°位相がずれた関係を有しており、それによって負荷となる三相交流モーターが駆動される。このため、端子台1において、各相でフィルター特性が異なることは好ましくない。
まず、参考例として、図2を参照しながら説明する。
図2(A)に示すように、磁性体コア6の中空部7は、概ね四角形に形成されており、4つの辺を有している。以下、便宜的に、図示上側の辺を上辺7a、図示右側の辺を右辺7b、図示下側の辺を下辺7c、図示左側の辺を左辺7dとして説明する。
図2(A)に示すように、磁性体コア6の中空部7は、概ね四角形に形成されており、4つの辺を有している。以下、便宜的に、図示上側の辺を上辺7a、図示右側の辺を右辺7b、図示下側の辺を下辺7c、図示左側の辺を左辺7dとして説明する。
この図2(A)の場合、バスバー2は、3本も受けられており、中空部7内で平板状の部位を積層した状態で配置されている。この配置は、中空部7においてバスバー2を最も密に配置できる最密配置であると考えられる。つまり、この最密配置にすることで、バスバー2に必要な空間が小さくなり、もって、磁性体コア6ひいては端子台1を最も小型化できると考えられる。
しかし、この場合、バスバー2Bは、その幅方向において上辺7aに沿って対向して配置されており、バスバー2Cは、その幅方向において下辺7cに沿って対向して配置されている。しかし、バスバー2Aは、その厚み方向において、僅かに右辺7bおよび左辺7dに沿って対向して配置されているに過ぎない。
しかし、この場合、バスバー2Bは、その幅方向において上辺7aに沿って対向して配置されており、バスバー2Cは、その幅方向において下辺7cに沿って対向して配置されている。しかし、バスバー2Aは、その厚み方向において、僅かに右辺7bおよび左辺7dに沿って対向して配置されているに過ぎない。
ここで、バスバー2Aが三相交流モーターのU相、バスバー2Bが三相交流モーターのV相、バスバー2Cが三相交流モーターのW相に対応するものとする。このとき、磁性体コア6との対向配置が少ないU相のバスバー2Aから生じて磁性体コア6の中を通る磁束は、V相のバスバー2BおよびW相のバスバー2Cから生じた磁束よりも小さくなる。その結果、図2(B)に示すように各相の作る磁界に差が生じ、図2(C)に示すように各相の磁界を合成した合成磁界に、揺らぎが生じる。
つまり、図2(A)に示した配置では、U相のバスバー2Aにおけるフィルター特性が、他の相のバスバー2Bおよびバスバー2Cと異なることになる。そして、フィルター特性が異なると、三相交流モーターの制御に影響を与えるおそれがある。
つまり、図2(A)に示した配置では、U相のバスバー2Aにおけるフィルター特性が、他の相のバスバー2Bおよびバスバー2Cと異なることになる。そして、フィルター特性が異なると、三相交流モーターの制御に影響を与えるおそれがある。
そこで、本実施形態では、図3(A)に示すように、4つ、すなわち、バスバー2の数(本実施形態では3本)よりも多い4辺を有する形状に形成された中空部7において、各バスバー2A〜2Cを、中空部7の辺に1対1で、当該辺に沿ってそれぞれ配置している。具体的には、バスバー2Aは下辺7cに沿って配置されており、バスバー2Bは左辺7dに沿って配置されており、バスバー2Cは右辺7bに沿って配置されている。そして、各バスバー2は、中空部7の内周面との間の距離が一定となるように、即ち、バスバー2の面と中空部7の内周面とが平行に配置されている。また、各バスバー2は、貫通方向においても中空部7の内周面と平行に配置されている。なお、図3(A)の配置は一例であり、例えば端子台1内でのバスバー2の全長(端子部5間の長さ)を共通化する等の目的があれば、バスバー2Aを立体的に形成し、上辺7aに沿うような配置とすることも考えられる。
この場合、バスバー2と中空部7の辺が沿って配置されているとは、必ずしも互いが平行である必要は無く、バスバー2の平板状の面と中空部の辺とが一定角度傾いても互いに沿っていればよい。一定角度の範囲については、互いのバスバー2から生じる各相の磁界を合成した合成磁界の揺らぎが、図2(A)のような最密配置の場合に比べて小さくなる範囲であればよい。このとき、図3(A)に示したように、バスバー2の面と中空部7の辺とが平行であるとなおよい。
また、実施形態のように複数のバスバー2が存在する場合には、各バスバー2が、中空部7の内周面に対して共通の態様で対向するようになることが望ましい。すなわち、図3(A)を例とすると、例えばバスバー2Aが辺7aに対して若干傾いた状態で沿っている場合には、バスバー2Bは辺7bに対して、バスバー2Cは辺7cに対して、バスバー2Aと辺7aと共通の傾きで沿っていれば、各バスバー2のフィルター特性が共通となるのでなおよい。
また、磁性体コア6の貫通方向についても同様であり、バスバー2と内周面とが一定角度傾いて沿っていてもよいし、その場合には、各バスバー2が共通する態様で傾いているとよい。この配置によれば、各バスバー2A〜2Cが磁性体コア6と対向する領域は共通化される。その結果、各バスバー2A〜2Cから生じる磁界は、図3(B)に示すように、V相、V相およびW相において均等になる。そして、この配置であれば、図3(C)に示すように、各相の磁界を合成した合成磁界に揺らぎがない。つまり、図3(A)に示した配置であれば、U相、V相およびW相におけるフィルター特性が共通化される。したがって、三相交流モーターの制御に影響を与えるおそれがない。
以上説明した本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
端子台1は、中空部7を有する磁性体コア6と、両端側にそれぞれ端子部5が形成されているとともに、その中央側の少なくとも一部が平板状に形成され、中空部7を貫通する複数のバスバー2A〜2Cと、磁性体コア6およびバスバー2A〜2Cを、端子部5を露出した状態で一体にモールドするモールド部材3と、を備えている。この場合、磁性体コア6の中空部7は、1つの平板状のバスバー2の幅程度の大きさを備えていればよい。そのため、複数のバスバーを単純に横方向に並べる場合に比べて、磁性体コア6を小型化することができる。
端子台1は、中空部7を有する磁性体コア6と、両端側にそれぞれ端子部5が形成されているとともに、その中央側の少なくとも一部が平板状に形成され、中空部7を貫通する複数のバスバー2A〜2Cと、磁性体コア6およびバスバー2A〜2Cを、端子部5を露出した状態で一体にモールドするモールド部材3と、を備えている。この場合、磁性体コア6の中空部7は、1つの平板状のバスバー2の幅程度の大きさを備えていればよい。そのため、複数のバスバーを単純に横方向に並べる場合に比べて、磁性体コア6を小型化することができる。
そして、磁性体コア6の中空部7は、バスバー2の数以上の辺7a〜7dを有する形状に形成されており、複数のバスバー2A〜2Cは、中空部7のいずれかの辺7a〜7dに1対1で、当該辺7a〜7dに沿ってそれぞれ配置されている。このとき、各バスバー2におけるノイズフィルターとしての機能は、バスバー2と中空部7の辺7a〜7dとの対応関係、例えば対向している長さにより定められる。そして、各辺7a〜7dには電源経路を形成する各相のバスバー2がそれぞれ配置されることから、1つの辺におけるノイズフィルターとしての性能は、各バスバー2A〜2Cにおいて共通となる。したがって、複数のバスバー2a〜2Cが存在する構成において、小型化を図りつつも、各相におけるフィルター特性を共通化することができる。
また、磁性体コア6を小型化することができることから、製造コストを低減することができる。
また、端子台1自体の大きさが小型化されることから、小型化や軽量化が求められ、また、設置場所に振動が生じたりする電気自動車やハイブリッド自動車等への適用に好適である。
また、端子台1自体の大きさが小型化されることから、小型化や軽量化が求められ、また、設置場所に振動が生じたりする電気自動車やハイブリッド自動車等への適用に好適である。
(その他の実施形態)
本発明は、上記した実施形態で例示した構成に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲で任意に変形又は拡張することができる。
モールド部材3を形成する樹脂材料は、熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂のいずれも採用することができる。熱可塑性樹脂としては、例えば以下のようなものを採用することができる。
本発明は、上記した実施形態で例示した構成に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲で任意に変形又は拡張することができる。
モールド部材3を形成する樹脂材料は、熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂のいずれも採用することができる。熱可塑性樹脂としては、例えば以下のようなものを採用することができる。
・ポリフェニレンサルファイド樹脂(Poly Phenylene Sulfide Resin:PPS):融点が約280℃と高く、また、高い耐熱性、優れた耐薬品性を備え、難燃剤を添加せずに自己消火性を実現できる。
・ポリブチレンテレフタレート(Polybutylene terephthalate:PBT):耐熱温度は60〜140℃と広く、電気特性をはじめ物性のバランスがよくとれたプラスチックであり、寸法安定性、熱安定性が良好で精密さが要求される部品によく利用される。また、耐酸性、耐アルカリ性などの耐薬品性も良好。
・ポリブチレンテレフタレート(Polybutylene terephthalate:PBT):耐熱温度は60〜140℃と広く、電気特性をはじめ物性のバランスがよくとれたプラスチックであり、寸法安定性、熱安定性が良好で精密さが要求される部品によく利用される。また、耐酸性、耐アルカリ性などの耐薬品性も良好。
・アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(Acrylonitrile Butadiene Styrene:ABS):軽量かつ強固で、メッキを施すことが。また、耐熱性、耐摩耗性、寸法安定性に優れ、電気的特性も良好であり溶接や溶着が容易。なお、折り曲げて白化したり、耐候性にやや劣る面もあるが、テレビ、ラジオ部品、車両部品、トランク、運道具、楽器ケース、スーツケース、ヘルメット、自動車内装用、ハンドル、計算機等に広く利用されている。
また、熱硬化性樹脂としては、例えば以下のようなものを採用することができる。
・フェノール系樹脂:機械的強度、電気絶縁性、耐酸性、耐水性、耐熱性等が高く、比較的安価 に利用できる。耐アルカリ性にやや劣るものの、積層板、耐酸器具、電気絶縁材料、機械部品、塗料、食器、ボタン等に幅広く使われている。
また、熱硬化性樹脂としては、例えば以下のようなものを採用することができる。
・フェノール系樹脂:機械的強度、電気絶縁性、耐酸性、耐水性、耐熱性等が高く、比較的安価 に利用できる。耐アルカリ性にやや劣るものの、積層板、耐酸器具、電気絶縁材料、機械部品、塗料、食器、ボタン等に幅広く使われている。
・エポキシ系樹脂:電気絶縁性、接着性、耐熱性、耐薬品性等が良好。やや高価であるものの、ライニング、歯車、日用品の接着剤、金属接着剤、金属塗料等に幅広く使われている。
・不飽和ポリエステル系樹脂:電気絶縁性、耐熱性、耐薬品性等が良好で、低圧成形も可能。また、硝子繊維で強化したものは非常に強靭であり、絶縁テープ、自動車車体、録画テープ、タンクライニング、安全帽、強化プラスチック板、テーブル封入注型品、車両、自動車、船舶、建築材、軽金属代用構造材料に幅広く用いられている。
・不飽和ポリエステル系樹脂:電気絶縁性、耐熱性、耐薬品性等が良好で、低圧成形も可能。また、硝子繊維で強化したものは非常に強靭であり、絶縁テープ、自動車車体、録画テープ、タンクライニング、安全帽、強化プラスチック板、テーブル封入注型品、車両、自動車、船舶、建築材、軽金属代用構造材料に幅広く用いられている。
実施形態では閉環状の磁性体コア6を例示したが、環状の一部に不連続部を設けた磁性体コアを採用してもよい。また、一体の磁性体コア6を例示したが、分割型の磁性体コアを採用してもよい。
実施形態では3本のバスバーを例示したが、2本でも、4本でもよい。つまり、バスバーは複数であればよく、それに対応した辺を有する中空部7を形成すればよい。その場合、2本であれば、図3(A)のバスバー2Bとバスバー2Cとのような配置とすることが望ましい。
実施形態では3本のバスバーを例示したが、2本でも、4本でもよい。つまり、バスバーは複数であればよく、それに対応した辺を有する中空部7を形成すればよい。その場合、2本であれば、図3(A)のバスバー2Bとバスバー2Cとのような配置とすることが望ましい。
図1に示した端子台1の形状や端子部5の配置は一例であり、これに限定されるものではない。
図1に示した形状や配置となるバスバー2は、曲げ加工や、立体加工、ねじり加工等により形成すればよい。その場合、図示左右に位置するバスバー2Bおよびバスバー2Cは、バスバー2Aを中心として対称になっているため、バスバー2Aと、バスバー2Bおよびバスバー2Cとの2種類で端子台1を構成することができる。それにより、バスバー2の種類が増えて製造や管理や煩雑になることを抑制することができる。また、バスバー2を2種類で構成すれば、モールド工程前の段階で仮に上下や左右を取り違えるミスが起きても、最終的な端子台1は同じものができあがる。つまり、人為的ミスに対する冗長性を備えることができる。
図1に示した形状や配置となるバスバー2は、曲げ加工や、立体加工、ねじり加工等により形成すればよい。その場合、図示左右に位置するバスバー2Bおよびバスバー2Cは、バスバー2Aを中心として対称になっているため、バスバー2Aと、バスバー2Bおよびバスバー2Cとの2種類で端子台1を構成することができる。それにより、バスバー2の種類が増えて製造や管理や煩雑になることを抑制することができる。また、バスバー2を2種類で構成すれば、モールド工程前の段階で仮に上下や左右を取り違えるミスが起きても、最終的な端子台1は同じものができあがる。つまり、人為的ミスに対する冗長性を備えることができる。
また、モールド工程では、樹脂材料を加熱しながら、また圧力を加えながらモールドする。そのため、モールド工程が終了すると、モールド部材3は、冷えることによって収縮する。このとき、成形収縮率が高いと、収縮により磁性体コア6が損傷するおそれがある。そこで、モールド部材3を、成形収縮率が0.6%以下の樹脂材料で形成することにより、モールド工程の終了後にモールド部材3が収縮した場合であっても、磁性体コア6が損傷するおそれを抑制することができる。
また、モールド部材3は、実使用時には、通電されることでバスバー2に大電流が流れることで発熱して膨張する一方、通電が終わると冷えて収縮する。このため、端子台1は、膨張および収縮を繰り返すことになる。このとき、膨張率が高いと、例えば中空部7内に存在するモールド部材3が膨張して磁性体コア6が損傷する可能性がある。また、バスバー2に近いほど高温になると考えられるため、モールド部材3の内部側と表面側とでその膨張や収縮の態様が異なるおそれがあり、線膨張係数が高いとやはり磁性体コア6が損傷するおそれがある。そこで、モールド部材3を線膨張係数が5×10−5/℃以下の範囲の樹脂材料で形成することにより、熱収縮による大きさの変動が低減され、実使用時に磁性体コア6が損傷するおそれを抑制することができる。
図面中、1は端子台(フィルター付き端子台)、2、2A〜2Cはバスバー、3はモールド部材、5は端子部、6は磁性体コア、7は中空部を示す。
Claims (3)
- 磁性材料により形成され、その内周側にバスバーが貫通する中空部を有する磁性体コアと、
導電性材料により形成され、両端側にそれぞれ端子部が形成されているとともに、その中央側の少なくとも一部が平板状に形成され、前記中空部を貫通する複数のバスバーと、
樹脂材料で形成され、前記磁性体コアおよび前記バスバーを、前記端子部を露出した状態で一体にモールドするモールド部材と、を備え、
前記磁性体コアの前記中空部は、前記バスバーの数以上の辺を有する形状に形成されており、
複数の前記バスバーは、前記中空部の辺に1対1で、当該辺に沿ってそれぞれ配置されていることを特徴とするフィルター付き端子台。 - 前記モールド部材は、成形収縮率が0.6%以下の樹脂材料で形成されていることを特徴とする請求項1記載のフィルター付き端子台。
- 前記モールド部材は、線膨張係数が5×10−5/℃以下の範囲の樹脂材料で形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のフィルター付き端子台。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018064428A (ja) * | 2016-10-14 | 2018-04-19 | 矢崎総業株式会社 | 電線接続構造、ノイズ低減ユニットおよびワイヤハーネス |
WO2024048287A1 (ja) * | 2022-08-29 | 2024-03-07 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | フェライトコア内蔵コネクタ |
-
2014
- 2014-07-18 JP JP2014147787A patent/JP2016024940A/ja active Pending
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