JP2016024597A - プラント情報共有システム、プラント情報共有方法、およびプラント情報共有装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラント内の複数の人間に情報を正確かつ迅速に共有させる。【解決手段】一の実施形態によれば、プラント情報共有システムは、プラント内の作業に関する指示内容を入力するための第1端末と、前記指示内容で指示された作業の作業内容を入力するための第2端末と、前記作業内容で規定された作業の作業結果を入力するための第3端末と、前記第1端末から受信した前記指示内容、前記第2端末から受信した前記作業内容、前記第3端末から受信した前記作業結果をそれぞれ第1、第2、第3格納部に格納するプラント情報共有装置と、表示装置とを備える。さらに、前記第2端末は、前記第3格納部内の前記作業結果から得られた第1の情報を前記第2格納部に格納し、前記第1端末は、前記第2格納部内の前記第1の情報から得られた第2の情報を前記第1格納部に格納し、前記プラント情報共有装置は、前記第1格納部内の前記第2の情報を前記表示装置に表示する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、プラント情報共有システム、プラント情報共有方法、およびプラント情報共有装置に関する。
原子力発電所等の大規模プラントでは、指揮者が、プラント運転の指揮を執り、運転員に指示を与え、プラント全体を統括している。プラントの事故時にも同様に、運転員が、指揮者からの指示に基づいて、現場の確認、機器の確認、必要な処置の実行等の事故対応にあたる。多重故障や周辺地域に影響を与える大事故が発生した場合、または多重故障や大事故の発生の可能性が高い場合には、多数の警報が発生することや、指揮者からの指示や運転員による確認結果や処置結果の情報が膨大な量となることから、プラントの制御室内は混乱した状況となる。
このような状況下では、プラントの状態、指揮者からの指示、運転員による確認結果や処置結果、現場の状況等の情報がすぐには整理されず、プラント内の全員が同じ状況を正確かつ迅速に把握することは困難である。
各運転員の表示装置に、自己の作業状況と他人の作業状況とを作業の実行順序に従って表示する技術が知られている。しかしながら、この技術では、運転手順書であらかじめ決められた手順が各運転員の表示装置に表示されるだけである。そのため、この技術では、各運転員が非定型な情報を現場で登録することや、各運転員が非定型な情報を制御室内の他の運転員に共有させることはできない。
また、事故解析時に必要となるパラメータの推移や運転員の実施操作の記録は、既存のプラント監視システムでも実現可能である。しかしながら、既存のプラント監視システムは、指揮者の指示内容、運転員の操作理由や操作結果、現場の状態等を互いに関連付けて管理し、事故対応にあたる運転員に正確かつ迅速に情報を共有させることはできない。
そこで、本発明は、プラント内の複数の人間に情報を正確かつ迅速に共有させることが可能なプラント情報共有システム、プラント情報共有方法、およびプラント情報共有装置を提供することを課題とする。
一の実施形態によれば、プラント情報共有システムは、プラント内の作業に関する指示内容を入力するための第1端末と、前記指示内容で指示された作業の作業内容を入力するための第2端末と、前記作業内容で規定された作業の作業結果を入力するための第3端末と、前記第1端末から受信した前記指示内容を第1格納部に格納し、前記第2端末から受信した前記作業内容を第2格納部に格納し、前記第3端末から受信した前記作業結果を第3格納部に格納するプラント情報共有装置と、前記作業結果から得られた情報を表示する表示装置とを備える。さらに、前記第2端末は、前記第3格納部内の前記作業結果にアクセスし、前記作業結果から得られた第1の情報を前記第2格納部に格納し、前記第1端末は、前記第2格納部内の前記第1の情報にアクセスし、前記第1の情報から得られた第2の情報を前記第1格納部に格納し、前記プラント情報共有装置は、前記第1端末からの操作に応じて、前記第1格納部内の前記第2の情報を前記表示装置に表示する。
別の実施形態によれば、プラント情報共有方法は、第1端末が、プラント内の作業に関する指示内容の入力を受け付け、プラント情報共有装置が、前記指示内容を第1格納部に格納し、第2端末が、前記指示内容で指示された作業の作業内容の入力を受け付け、前記プラント情報共有装置が、前記作業内容を第2格納部に格納し、第3端末が、前記作業内容で規定された作業の作業結果の入力を受け付け、前記プラント情報共有装置が、前記作業結果を第3格納部に格納することを含む。さらに、前記方法は、前記第2端末が、前記第3格納部内の前記作業結果にアクセスし、前記作業結果から得られた第1の情報を第2格納部に格納し、前記第1端末が、前記第2格納部内の前記第1の情報にアクセスし、前記第1の情報から得られた第2の情報を第1格納部に格納し、前記プラント情報共有装置が、前記第1端末からの操作に応じて、前記第1格納部内の前記第2の情報を表示装置に表示することを含む。
別の実施形態によれば、プラント情報共有装置は、プラント内の作業に関する指示内容を第1端末から受信し、前記指示内容を第1格納部に格納する第1制御部と、前記指示内容で指示された作業の作業内容を第2端末から受信し、前記作業内容を第2格納部に格納する第2制御部と、前記作業内容で規定された作業の作業結果を第3端末から受信し、前記作業結果を第3格納部に格納する第3制御部と、前記作業結果から得られた情報を表示装置に表示する表示制御部とを備える。さらに、前記第2制御部は、前記第3格納部内の前記作業結果を前記第2端末に提供し、前記作業結果から得られた第1の情報を前記第2格納部に格納し、前記第1制御部は、前記第2格納部内の前記第1の情報を前記第1端末に提供し、前記第1の情報から得られた第2の情報を前記第1格納部に格納し、前記表示制御部は、前記第1端末からの操作に応じて、前記第1格納部内の前記第2の情報を前記表示装置に表示する。
本発明によれば、プラント内の複数の人間に情報を正確かつ迅速に共有させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のプラント情報共有システムの構成を模式的に示す図である。
図1は、第1実施形態のプラント情報共有システムの構成を模式的に示す図である。
図1のプラント情報共有システムは、表示装置の例であるVDU(visual display unit)1と、プラント情報共有装置2と、第1端末の例である指揮者用の操作端末3と、第2端末の例である運転員A用の操作端末4と、第3端末の例である運転員B用の操作端末5とを備えている。指揮者、運転員A、および運転員Bはそれぞれ、第1、第2、および第3ユーザの例である。
VDU1は、プラント内の複数の人間が情報を共有するために制御室内に配置された大型の表示装置である。VDU1には、プラント全体の状態が表示される。指揮者や各運転員は、VDU1に表示された情報からプラントの状態を把握することができる。
プラント情報共有装置2は、VDU1に表示する情報を一元的に管理するための装置である。プラント情報共有装置2の例は、サーバとして機能可能なコンピュータである。プラント情報共有装置2は、VDU1、指揮者用の操作端末3、運転員A用の操作端末4、および運転員B用の操作端末5と有線通信または無線通信を行うことができる。
指揮者用の操作端末3は、指揮者が使用するための端末である。運転員A用の操作端末4は、運転員Aが使用するための端末である。運転員B用の操作端末5は、運転員Bが使用するための端末である。これらの操作端末3〜5の例は、タブレット端末のような可搬型の情報端末である。指揮者の例は、プラントの当直長である。運転員Aの例は、プラント内の部門の部門長である。運転員Bの例は、プラント内の部門の一般部員である。
(1)プラント情報共有装置2の構成
プラント情報共有装置2は、制御部の例であるデータ処理部11と、データ通信部12と、記憶装置の例である一時記憶装置13と、表示制御部21と、VDU用のデータ格納部22と、第1格納部の例である指揮者用のデータ格納部23と、第2格納部の例である運転員A用のデータ格納部24と、第3格納部の例である運転員B用のデータ格納部25とを備えている。データ処理部11は、第1、第2、および第3制御部の例でもある。
プラント情報共有装置2は、制御部の例であるデータ処理部11と、データ通信部12と、記憶装置の例である一時記憶装置13と、表示制御部21と、VDU用のデータ格納部22と、第1格納部の例である指揮者用のデータ格納部23と、第2格納部の例である運転員A用のデータ格納部24と、第3格納部の例である運転員B用のデータ格納部25とを備えている。データ処理部11は、第1、第2、および第3制御部の例でもある。
データ処理部11は、種々のデータ処理を実行する。データ通信部12は、プラント情報共有装置2と他の装置との間のデータ通信を制御する。一時記憶装置13は、一時的に情報を記憶するためのメモリである。一時記憶装置13の例は、揮発性または不揮発性のRAM(random access memory)である。
表示制御部21は、プラントの状態をVDU1に表示するための制御を行う。VDU用のデータ格納部22は、VDU1用のデータを格納するために使用される。指揮者用のデータ格納部23は、指揮者用のデータを格納するために使用される。運転員A用のデータ格納部24は、運転員A用のデータを格納するために使用される。運転員B用のデータ格納部25は、運転員B用のデータを格納するために使用される。これらのデータ格納部22〜25の例は、同一または別個のHDD(hard disc drive)である。
なお、一時記憶装置13とデータ格納部22〜25は、プラント情報共有装置2の外部に設置されていてもよい。
(2)操作端末3〜5の構成
指揮者用の操作端末3は、データ通信部31、入力処理部32、表示制御部33、および表示装置34を備えている。運転員A用の操作端末4や運転員B用の操作端末5も、指揮者用の操作端末3と同様の構成を備えている。
指揮者用の操作端末3は、データ通信部31、入力処理部32、表示制御部33、および表示装置34を備えている。運転員A用の操作端末4や運転員B用の操作端末5も、指揮者用の操作端末3と同様の構成を備えている。
データ通信部31は、操作端末3と他の装置との間のデータ通信を制御する。入力処理部32は、表示装置34の画面のタッチ操作を受け付けるための制御を行う。表示制御部33は、表示装置34の画面に情報を表示するための制御を行う。表示装置34は、種々の情報を画面上に表示する。
指揮者が操作端末3を起動すると、操作端末3は、データ通信部31を介してプラント情報共有装置2にアクセスし、指揮者用のデータ格納部23から画面表示用の情報を取得し、表示制御部33を介して表示装置34にこの情報を表示する。
(3)プラント情報共有システムの動作
次に、第1実施形態のプラント情報共有システムの動作について説明する。
次に、第1実施形態のプラント情報共有システムの動作について説明する。
プラントに異常が発生した場合、指揮者は、VDU1に表示されたプラントの状態や、プラントから収集されたトレンドデータや、運転員からの一次報告から、異常が発生している箇所を推定する。
次に、指揮者は、異常の調査や処置などの作業を運転員Aに指示するために、プラント内の作業に関する指示内容を操作端末3に入力する。操作端末3に指示内容が入力されると、操作端末3は、指示内容をプラント情報共有装置2に送信する。プラント情報共有装置2が指示内容を受信すると、データ処理部11は、指示内容を指揮者用のデータ格納部23に格納する(ステップS1)。
次に、指揮者は、指示内容を入力したことを運転員Aに通知するために、運転員Aへの通知を操作端末3から送信する(ステップS2)。運転員Aは、この通知を操作端末4で受信することで、指示の発生を知ることができる。指揮者から運転員Aへの通知は、指揮者から運転員Aへの電子メールの授受により行われてもよいし、操作端末3の画面上の通知ボタンを押すと操作端末4の画面上に通知表示が生じる形で行われてもよい。
指揮者から運転員Aへの通知は、プラント情報共有装置2にも送信される。プラント情報共有装置2がこの通知を受信すると、データ処理部11は、データ格納部23内の指示内容を一時記憶装置13に格納する(ステップS3)。
次に、運転員Aは、指揮者からの通知を知ると、操作端末4の操作によりデータ処理部11を介して一時記憶装置13にアクセスし、一時記憶装置13内の指示内容を入手し、指示内容を運転員A用のデータ格納部24に格納する(ステップS4)。
次に、運転員Aは、入手した指示内容を操作端末4の画面上に表示し、指示内容で指示された作業の作業内容を決定する。本実施形態の指示内容は、例えば「プラント内の領域Xを調査せよ」のように作業を抽象的に指示する。一方、本実施形態の作業内容は、例えば「領域X内のバルブの状態を調査せよ」のように作業を具体的に規定する。
次に、運転員Aは、指揮者から指示された作業を運転員Bに実施させるために、指示内容で指示された作業の作業内容を操作端末4に入力する。操作端末4に作業内容が入力されると、操作端末4は、作業内容をプラント情報共有装置2に送信する。プラント情報共有装置2が作業内容を受信すると、データ処理部11は、作業内容を運転員A用のデータ格納部24に格納する(ステップS5)。
次に、運転員Aは、作業内容を入力したことを運転員Bに通知するために、運転員Bへの通知を操作端末4から送信する(ステップS6)。運転員Bは、この通知を操作端末5で受信することで、作業の発生を知ることができる。運転員Aから運転員Bへの通知は、運転員Aから運転員Bへの電子メールの授受により行われてもよいし、操作端末4の画面上の通知ボタンを押すと操作端末5の画面上に通知表示が生じる形で行われてもよい。
運転員Aから運転員Bへの通知は、プラント情報共有装置2にも送信される。プラント情報共有装置2がこの通知を受信すると、データ処理部11は、データ格納部24内の作業内容を一時記憶装置13に格納する(ステップS7)。
次に、運転員Bは、運転員Aからの通知を知ると、操作端末5の操作によりデータ処理部11を介して一時記憶装置13にアクセスし、一時記憶装置13内の作業内容を入手し、作業内容を運転員B用のデータ格納部25に格納する(ステップS8)。
次に、運転員Bは、入手した作業内容を操作端末5の画面上に表示し、作業内容で規定された作業を実施する。その結果、運転員Bは例えば「領域Xのバルブは故障中」「領域Xのバルブを閉鎖した」などの作業結果(調査結果や処置結果)を得る。
次に、運転員Bは、作業内容で規定された作業の作業結果を操作端末5に入力する。操作端末5に作業結果が入力されると、操作端末5は、作業結果をプラント情報共有装置2に送信する。プラント情報共有装置2が作業内容を受信すると、データ処理部11は、作業内容を運転員B用のデータ格納部25に格納する(ステップS9)。
次に、運転員Bは、作業が完了して作業結果を入力したことを運転員Aに通知するために、運転員Aへの通知を操作端末5から送信する(ステップS10)。運転員Bは、この通知を操作端末4で受信することで、作業の完了を知ることができる。運転員Bから運転員Aへの通知は、ステップS2、S6と同様にして実行可能である。
次に、運転員Aは、運転員Bからの通知を知ると、操作端末4の操作によりデータ処理部11を介して運転員B用のデータ格納部25にアクセスし、データ格納部25内の作業結果を操作端末4の画面上に表示し、作業結果を確認する。この際、運転員Aは、作業結果の中から必要な情報を抽出し、この情報を第1確定情報としてデータ処理部11を介して運転員A用のデータ格納部24に格納する(ステップS11)。第1確定情報は、第1の情報の例である。
次に、運転員Aは、作業が完了して第1確定情報を入力したことを指揮者に通知するために、指揮者への通知を操作端末4から送信する(ステップS12)。運転員Aは、この通知を操作端末3で受信することで、作業の完了を知ることができる。運転員Aから指揮者への通知は、ステップS2、S6と同様にして実行可能である。
次に、指揮者は、運転員Aからの通知を知ると、操作端末3の操作によりデータ処理部11を介して運転員A用のデータ格納部24にアクセスし、データ格納部24内の第1確定情報を操作端末3の画面上に表示し、第1確定情報に含まれる作業結果を確認する。この際、運転員Aは、第1確定情報の中から必要な情報を抽出し、この情報を第2確定情報としてデータ処理部11を介して指揮者用のデータ格納部23に格納する(ステップS13)。第2確定情報は、第2の情報の例である。
次に、指揮者は、操作端末3の操作により、データ格納部23内の第2確定情報をVDU1に表示する表示要求をプラント情報共有装置2に送信する。プラント情報共有装置2が表示要求を受信すると、表示制御部21は、表示要求に応じて第2確定情報をVDU1に表示する(ステップS14)。こうして、VDU1に作業結果が表示され、プラント内の複数の人間が作業結果の情報を共有することができる。
なお、ステップS11では、作業結果の一部が第1確定情報としてデータ格納部24に格納されているが、作業結果の全部が第1確定情報としてデータ格納部24に格納されてもよい。後者の第1確定情報も、第1の情報の例である。前者の第1確定情報の例としては、作業結果が正常箇所の情報と異常箇所の情報とを含む場合に、異常箇所の情報だけを抽出した抽出情報が挙げられる。
また、ステップS13では、第1確定情報の一部が第2確定情報としてデータ格納部23に格納されているが、第1確定情報の全部が第2確定情報としてデータ格納部23に格納されてもよい。後者の第2確定情報も、第2の情報の例である。前者の第2確定情報の例としては、第1確定情報が全員の共有が必要な情報と全員の共有は不要な情報とを含む場合に、全員の共有が必要な情報だけを抽出した抽出情報が挙げられる。
(4)プラント情報共有システムの詳細
次に、図2〜図5を参照し、第1実施形態のプラント情報共有システムの詳細について説明する。
次に、図2〜図5を参照し、第1実施形態のプラント情報共有システムの詳細について説明する。
図2は、各データ格納部のアクセス権限について説明するための図である。
図2は、前述の指揮者用のデータ格納部23、運転員A用のデータ格納部24、運転員B用のデータ格納部25に加え、プラント情報共有装置2に含まれる運転員C、D、E、F用のデータ格納部26、27、28、29を示している。運転員A、C、Eは、プラント内の職域において指揮者の下位に位置している。また、運転員B、D、Fはそれぞれ、プラント内の職域において運転員A、C、Eの下位に位置している。
図2の矢印は、運転員がデータ格納部にアクセスするアクセス権限を示している。より詳細には、破線矢印と実線矢印はそれぞれ、運転員がデータ格納部内の情報を閲覧、編集する閲覧権限、編集権限を示している。あるデータ格納部の閲覧権限を有する運転員は、そのデータ格納部内の情報を読み出すことができる。また、あるデータ格納部の編集権限を有する運転員は、そのデータ格納部に情報を書き込むことができる。一方、ある運転員があるデータ格納部に破線矢印、実線矢印で結ばれていない場合には、その運転員がそのデータ格納部の閲覧権限、編集権限を有していないことを示している。
以下、図1の処理と図2のアクセス権限との関係について説明する。
データ処理部11は、ステップS1、S5、S9、S11、S13などで説明したように、操作端末3〜5からデータ格納部23〜25へのアクセスを制御する。この際、データ処理部11は、データ格納部23〜25内の情報の閲覧および編集を、指揮者や運転員に付与された閲覧権限および編集権限により制限する。
例えば、指揮者は、指揮者用のデータ格納部23の閲覧権限および編集権限と、運転員A用のデータ格納部24の閲覧権限とを有している。よって、指揮者は、ステップS1で指示内容をデータ格納部23に格納することや、ステップS13でデータ格納部24内の第1確定情報を閲覧することができる。
また、運転員Aは、運転員A用のデータ格納部24の閲覧権限および編集権限と、運転員B用のデータ格納部25の閲覧権限とを有している。よって、運転員Aは、ステップS5で作業内容をデータ格納部24に格納することや、ステップS11でデータ格納部23内の作業結果を閲覧することができる。
しかしながら、運転員Aは、指揮者用のデータ格納部23の閲覧権限および編集権限を有しておらず、データ格納部23にアクセスすることはできない。そのため、ステップS3、S4は、一時記憶装置13を利用して行われる。
また、運転員Bは、運転員B用のデータ格納部25の閲覧権限および編集権限を有している。よって、運転員Bは、ステップS9で作業内容をデータ格納部25に格納することができる。
しかしながら、運転員Bは、運転員A用のデータ格納部24の閲覧権限および編集権限を有しておらず、データ格納部24にアクセスすることはできない。そのため、ステップS7、S8は、一時記憶装置13を利用して行われる。
このように、本実施形態のデータ格納部のアクセス権限は、運転員の階層に基づいて付与されている。具体的には、指揮者用のデータ格納部23の閲覧権限および編集権限は、指揮者のみに付与されている。また、運転員A用のデータ格納部24の閲覧権限は、運転員Aとその直属上位者である指揮者に付与され、データ格納部24の編集権限は、運転員Aのみに付与されている。また、運転員B用のデータ格納部25の閲覧権限は、運転員Bとその直属上位者である運転員Aに付与され、データ格納部25の編集権限は、運転員Bのみに付与されている。これにより、本実施形態のプラント情報共有システムは、ステップS1〜S14の処理を実行することができる。
また、図2のデータ格納部23、24、25のアクセス権限は、ステップS1〜S14を実行するのに必要なアクセス権限のみが付与されており、ステップS1〜S14を実行するのに不要なアクセス権限は付与されていない。本実施形態によれば、不要なアクセス権限の付与を制限することで、高度の信頼性や安全性が要求されるプラント内の情報へのアクセスを厳格に制限することが可能となる。
なお、データ格納部23、24、25のアクセス権限の情報は、データ格納部23、24、25内に格納されていてもよいし、プラント情報共有装置2の内部または外部の別のデータ格納部内に格納されていてもよい。
図2において、指揮者はさらに、運転員C、E用のデータ格納部26、28の閲覧権限を有している。よって、指揮者は、運転員A、C、Eからの第1確認情報を集約して第2確認情報を生成し、データ格納部23に格納することができる。
また、指揮者は、運転員A、C、Eのデータ格納部24、26、28の閲覧権限をいずれも有しているが、運転員A、C、Eは、互いのデータ格納部24、26、28の閲覧権限を有していない。これにより、本実施形態のプラント情報共有システムは、ある部門の情報が他の部門の情報と混在してしまう事態を抑制することができる。
なお、運転員A、C、Eの各々は、直属の下位者を1人有しているが、直属の下位者を複数人有していてもよい。この場合、運転員Aには、直属のすべての下位者用のデータ格納部の閲覧権限が付与され、運転員Aは、これらの下位者からの作業結果を集約して第1確認情報を生成し、データ格納部24に格納することができる。これは、運転員C、Eも同様である。
図3は、各操作端末の画面上の表示内容に関する第1の例を示す図である。
図3は、指揮者用の操作端末3の画面61と、運転員A用の操作端末4の画面62と、運転員B用の操作端末5の画面63とを示している。以下、図1の処理と図3の画面との関係について説明する。
ステップS1において、指揮者は、指揮者用の操作端末3の画面61に指示内容A1を入力する。指示内容A1は、ステップS5の際に、運転員A用の操作端末4の画面62に指示内容A2として表示される。
ステップS5において、運転員Aは、指示内容A2をもとに、運転員A用の操作端末4の画面62に作業内容B1を入力する。作業内容B1は、ステップS9の際に、運転員B用の操作端末5の画面63に作業内容B2として表示される。
ステップS9において、運転員Bは、指示内容B2をもとに作業を実施し、運転員B用の操作端末5の画面63に作業結果C1を入力する。作業結果C1は、ステップS11の際に、運転員A用の操作端末4の画面62に作業結果C2として表示される。
ステップS11において、運転員Aは、運転員A用の操作端末4の画面62上で、作業結果C2から第1確定情報とする作業結果を抽出する。図3の画面62は、4つの作業結果の中から3つの作業結果を抽出する様子を示している。抽出された作業結果は、ステップS13の際に、指揮者用の操作端末3の画面62に作業結果C3として表示される。
ステップS13において、指揮者は、指揮者用の操作端末3の画面61上で、作業結果C3(第1確定情報)から第2確定情報とする作業結果を抽出する。抽出された作業結果は、ステップS14の際に、VDU1の画面に表示される。
本実施形態のデータ処理部11は、運転員B用のデータ格納部25に作業結果が格納されたことを、個々の作業結果がデータ格納部25に格納されるごとに、運転員A用の操作端末4にリアルタイムに通知する。よって、運転員A用の操作端末4は、画面62上に作業進捗D1を表示することができる。図3の作業進捗D1は、運転員Bに課された4つの作業のうち、3つの作業がすでに完了したことを示している。これは、4つの作業結果のうちの3つの作業結果がデータ格納部25に格納されたことを示している。本実施形態によれば、このような作業進捗D1により、運転員Aが運転員Bの作業状況をリアルタイムに把握することが可能となる。
また、本実施形態のデータ処理部11は、運転員A用のデータ格納部24に第1確定情報が格納されたことを、第1確定情報を構成する個々の作業結果がデータ格納部24に格納されるごとに、指揮者用の操作端末3にリアルタイムに通知してもよい。これにより、指揮者が運転員Aの部門の作業状況をリアルタイムに把握することが可能となる。
また、本実施形態のデータ処理部11は、指示内容、作業内容、作業結果をそれぞれデータ格納部23〜25に格納する際に、指示内容、作業内容、作業結果がそれぞれ操作端末3〜5に入力された入力時間をこれらに付加する。よって、本実施形態によれば、指示から作業までの経過時間や、作業に要した期間や、指示や作業が行われた時刻を、入力時間から確認することが可能となる。さらに、本実施形態によれば、図3の作業結果C3のように、複数の作業結果を時間順に並べて表示することも可能となる。
また、本実施形態のデータ処理部11は、操作端末3がステップS2の通知を送信した通知時間を、データ格納部23内の指示内容に付加してもよい。また、本実施形態のデータ処理部11は、操作端末4がステップS6の通知を送信した通知時間を、データ格納部24内の作業内容に付加してもよい。また、本実施形態のデータ処理部11は、操作端末5がステップS10の通知を送信した通知時間を、データ格納部25内の作業結果に付加してもよい。また、本実施形態のデータ処理部11は、操作端末4がステップS12の通知を送信した通知時間を、データ格納部24内の第1確定情報に付加してもよい。これにより、上述の入力時間と同様のメリットを通知時間から得ることが可能となる。
図4は、各操作端末の画面上の表示内容に関する第2の例を示す図である。図3の各画面は、情報をテキストで表示しているのに対し、図4の各画面は、情報をグラフィクスで表示している。
図4は、指揮者用の操作端末3の画面61と、運転員A用の操作端末4の画面62と、運転員B用の操作端末5の画面63とを示している。図4はさらに、VDU1の画面60を示している。以下、図1の処理と図4の画面との関係について説明する。
符号P1〜P7は、画面60〜63が遷移する段階を示している。符号P1は、図1のステップS1〜S14を実行する前の段階のVDU1の画面60の表示内容を示す。画面60は、プラント内のパイプやバルブを示している。
ステップS1において、指揮者は、指揮者用の操作端末3の画面61に、VDU1の画面60と同じ表示内容を表示する(P2)。次に、指揮者は、運転員Aに作業を指示する作業領域R1を画面61上で囲む。作業領域R1を入力する操作が、指示内容の入力に相当する。
ステップS5において、運転員A用の操作端末4の画面62には、画面61の表示内容のうち作業領域R1のみが表示される(P3)。次に、運転員Aは、運転員Bに作業を実施させる作業箇所W1〜W4を画面62上で囲む。作業箇所W1〜W4を入力する操作が、作業内容の入力に相当する。なお、操作端末4の画面62は、作業箇所W1〜W4を調査するか処置するかの情報を入力できるようにしてもよい。
ステップS9において、運転員B用の操作端末5の画面63には、作業領域R1と作業箇所W1〜W4とが表示される(P4)。次に、運転員Bは、作業箇所W1〜W4での作業を実施し、作業箇所W1〜W4での作業結果T1〜T7を画面63上で入力する。なお、操作端末5の画面63は、作業結果T1〜T7のアイコンをタッチすると作業結果T1〜T7の詳細(グラフや現場写真)が表示されるようにしてもよい。
ステップS11において、運転員A用の操作端末4の画面62には、作業領域R1と作業箇所W1〜W4と作業結果T1〜T7とが表示される(P5)。次に、運転員Aは、作業結果T1〜T7から第1確定情報とする作業結果を画面62上で抽出する。段階P5の画面62は、第1確定情報として、作業箇所W1〜W4の作業結果T1〜T7の中から作業箇所W1〜W3の作業結果T1〜T5が選択された様子を示している。
ステップS13において、指揮者用の操作端末3の画面61には、上述の表示内容と共に、作業領域R1と作業箇所W1〜W3と作業結果T1〜T5とが表示される(P6)。次に、指揮者は、作業結果T1〜T5から第2確定情報とする作業結果を画面61上で抽出する。段階P6の画面61は、第2確定情報として、作業箇所W1〜W3の作業結果T1〜T5がすべて選択された様子を示している。
本実施形態の操作端末3は、画面61上に作業結果T1〜T5を2種類の方法で表示することができる。
第1の方法では、複数の作業結果T1〜T5が、1つの作業結果群として集約して表示される。段階P6の画面61は、複数の作業結果T1〜T5が、1つの作業結果群を示すシンボルZ1で表示されている様子を示している。シンボルZ1は例えば、作業領域R1を示すアイコンでもよいし、作業結果T1〜T5の名称や概要を示すテキストでもよい。
第2の方法では、複数の作業結果T1〜T5が、複数の作業結果T1〜T5に展開されて表示される。この場合、これらの作業結果T1〜T5は、段階P5の画面62上と同様に表示される。
操作端末3は、画面61上の操作に応じて、第1および第2の方法の表示を互いに切り替えることができる。例えば、画面61上にシンボルZ1が表示されている場合に、シンボルZ1へのタッチ操作に応じて作業結果T1〜T5が展開されるようにしてもよい。また、画面61上に作業結果T1〜T5が展開されている場合に、作業領域R1内のボタンへのタッチ操作に応じてシンボルZ1が表示されるようにしてもよい。
ステップS14において、指揮者は、操作端末3の操作により、作業結果T1〜T5をVDU1の画面60に表示させる(P7)。この際、指揮者は、操作端末3の操作により、作業結果T1〜T5を集約表示するか展開表示するかを選択可能である。段階P7の画面60は、作業結果T1〜T5を含む作業結果群がシンボルZ1で表示された様子を示している。段階P7の画面60はさらに、その他の作業結果群がシンブルZ2、Z3で表示された様子を示している。指揮者は、この選択操作により、作業結果T1〜T5の詳細を全員で共有するか否かを選択することができる。
なお、本実施形態のプラント情報共有システムは、操作端末3〜5の画面61〜63上にそれぞれ、図3の画面61〜63と図4の画面61〜63の表示内容の一方のみを表示してもよいし、図3の画面61〜63と図4の画面61〜63の表示内容の両方を同時に表示してもよい。後者の場合には、図3の指示内容A1と図4の作業領域R1とを関連付けてデータ格納部23に格納してもよいし、図3の作業内容B1と図4の作業箇所W1〜W4とを関連付けてデータ格納部24に格納してもよい。
図5は、図4に示す画面同士の関係を模式的に示した図である。
図5は、段階P1におけるVDU1の画面60と、段階P2における指揮者用の操作端末3の画面61と、段階P3における運転員A用の操作端末4の画面62と、段階P4における運転員B用の操作端末5の画面63とを示している。
画面61には、指揮者が運転員Aに作業を指示する作業領域R1が表示されている。この場合、画面62上には、画面61の表示内容のうち作業領域R1内の表示内容のみが表示され、運転員Aは、作業領域R1内の情報の編集権限が与えられる。よって、運転員Aは、作業領域R1内に作業箇所W1〜W4を書き込むことができる。
画面62には、運転員Aが運転員Bに作業を実施させる作業箇所W1〜W4が表示されている。この場合、画面63上には、作業箇所W1〜W4が表示され、運転員Bは、作業箇所W1〜W4に添付する情報の編集権限が与えられる。よって、運転員Bは、作業箇所W1〜W4に添付する作業結果T1〜T7を書き込むことができる。
また、運転員Aは、作業領域R1内の情報の閲覧権限を有する。よって、運転員Aは、作業箇所W1〜W4に添付された作業結果T1〜T7を閲覧することができる。
また、指揮者は、作業領域R1内の情報やその他の作業領域内の情報の閲覧権限を有する。よって、指揮者は、作業領域R1内の作業結果や、その他の作業領域内の作業結果を閲覧することができる。
以上のように、本実施形態のプラント情報共有システムは、指揮者が操作端末3に入力した指示内容を指揮者用のデータ格納部23に格納し、運転員Aが操作端末4に入力した作業内容を運転員A用のデータ格納部24に格納し、運転員Bが操作端末5に入力した作業結果を運転員B用のデータ格納部25に格納するプラント情報共有装置2を備える。
よって、本実施形態によれば、指示内容、作業内容、および作業結果の情報をプラント情報共有装置2により一元的に管理することが可能となる。
また、本実施形態のプラント情報共有システムは、運転員A用の操作端末4が作業結果から得られた第1確定情報をデータ格納部24に格納し、指揮者用の操作端末3が第1確定情報から得られた第2確定情報をデータ格納部23に格納し、プラント情報共有装置2が操作端末3からの操作により第2確定情報をVDU1に表示するよう構成されている。
よって、本実施形態によれば、プラント内の情報を指揮者に集約させることや、プラント内の複数の人間がVDU1によりこの情報を共有することが可能となる。
また、本実施形態においては、プラント情報共有システムの動作により、上位者から下位者に指示内容や作業内容が提供されていき、下位者から上位者に作業結果(確定情報を含む)が提供されていく。よって、本実施形態によれば、指示内容、作業内容、および作業結果を口頭や書面で伝達する場合や、指示内容、作業内容、および作業結果を操作端末で不規則に伝達する場合に比べ、伝達の遅れや誤りを抑制することができる。よって、本実施形態によれば、プラント内の情報を正確かつ迅速に指揮者に集約させることが可能となり、プラント内の複数の人間に情報を正確かつ迅速に共有させることが可能となる。
なお、本実施形態のプラント情報共有システムにおいては、指示内容、作業内容、および作業結果が、3階層の人間(指揮者、運転員A、運転員B)の操作端末やデータ格納部の間で授受されているが、4階層以上の人間の操作端末やデータ格納部の間で授受されてもよい。この場合、各階層の人間には、自分用のデータ格納部の閲覧権限および編集権限と、その直属の下位者用のデータ格納部の閲覧権限のみが付与されることが望ましい。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規なシステム、方法、および装置は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明したシステム、方法、および装置の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:VDU、2:プラント情報共有装置、3:指揮者用の操作端末、
4:運転員A用の操作端末、5:運転員B用の操作端末、
11:データ処理部、12:データ通信部、13:一時記憶装置、
21:表示制御部、22:VDU用のデータ格納部、23:指揮者用のデータ格納部、
24:運転員A用のデータ格納部、25:運転員B用のデータ格納部、
26:運転員C用のデータ格納部、27:運転員D用のデータ格納部、
28:運転員E用のデータ格納部、29:運転員F用のデータ格納部、
31、41、51:データ通信部、32、42、52:入力処理部、
33、43、53:表示制御部、34、44、54:表示装置、
60:VDUの画面、61:指揮者用の操作端末の画面、
62:運転員A用の操作端末の画面、63:運転員B用の操作端末の画面
4:運転員A用の操作端末、5:運転員B用の操作端末、
11:データ処理部、12:データ通信部、13:一時記憶装置、
21:表示制御部、22:VDU用のデータ格納部、23:指揮者用のデータ格納部、
24:運転員A用のデータ格納部、25:運転員B用のデータ格納部、
26:運転員C用のデータ格納部、27:運転員D用のデータ格納部、
28:運転員E用のデータ格納部、29:運転員F用のデータ格納部、
31、41、51:データ通信部、32、42、52:入力処理部、
33、43、53:表示制御部、34、44、54:表示装置、
60:VDUの画面、61:指揮者用の操作端末の画面、
62:運転員A用の操作端末の画面、63:運転員B用の操作端末の画面
Claims (10)
- プラント内の作業に関する指示内容を入力するための第1端末と、
前記指示内容で指示された作業の作業内容を入力するための第2端末と、
前記作業内容で規定された作業の作業結果を入力するための第3端末と、
前記第1端末から受信した前記指示内容を第1格納部に格納し、前記第2端末から受信した前記作業内容を第2格納部に格納し、前記第3端末から受信した前記作業結果を第3格納部に格納するプラント情報共有装置と、
前記作業結果から得られた情報を表示する表示装置とを備え、
前記第2端末は、前記第3格納部内の前記作業結果にアクセスし、前記作業結果から得られた第1の情報を前記第2格納部に格納し、
前記第1端末は、前記第2格納部内の前記第1の情報にアクセスし、前記第1の情報から得られた第2の情報を前記第1格納部に格納し、
前記プラント情報共有装置は、前記第1端末からの操作に応じて、前記第1格納部内の前記第2の情報を前記表示装置に表示する、
プラント情報共有システム。 - 前記プラント情報共有装置はさらに、前記第1、第2、および第3端末から前記第1、第2、および第3格納部へのアクセスを制御する制御部を備える、請求項1に記載のプラント情報共有システム。
- 前記制御部は、前記第1、第2、および第3格納部内の情報の閲覧および編集を、前記第1、第2、および第3の端末を使用するユーザに付与された閲覧権限および編集権限により制限する、請求項2に記載のプラント情報共有システム。
- 前記第1格納部は、前記第1端末を使用する第1ユーザに前記第1格納部の閲覧権限と編集権限とが付与された状態で使用され、
前記第2格納部は、前記第1ユーザに前記第2格納部の閲覧権限が付与され、前記第2端末を使用する第2ユーザに前記第2格納部の閲覧権限と編集権限とが付与された状態で使用され、
前記第3格納部は、前記第2ユーザに前記第3格納部の閲覧権限が付与され、前記第3端末を使用する第3ユーザに前記第3格納部の閲覧権限と編集権限とが付与された状態で使用される、
請求項3に記載のプラント情報共有システム。 - 前記プラント情報共有装置は、
前記第1端末に前記指示内容が入力された第1入力時間、
前記第1端末が前記第2端末に前記指示内容の入力を通知した第1通知時間、
前記第2端末に前記作業内容が入力された第2入力時間、
前記第2端末が前記第3端末に前記作業内容の入力を通知した第2通知時間、
前記第3端末に前記作業結果が入力された第3入力時間、
前記第3端末が前記第2端末に前記作業結果の入力を通知した第3通知時間、および
前記第2端末が前記第1端末に前記第1の情報の入力を通知した第4通知時間、
の少なくともいずれかを前記第1、第2、または第3格納部に格納する、請求項1から4のいずれか1項に記載のプラント情報共有システム。 - 前記プラント情報共有装置は、
前記第3格納部に前記作業結果が格納されたことを、個々の作業結果が前記第3格納部に格納されるごとに前記第2端末に通知する、または
前記第2格納部に前記第1の情報が格納されたことを、前記第1の情報を構成する個々の作業結果が前記第2格納部に格納されるごとに前記第1端末に通知する、
請求項1から5のいずれか1項に記載のプラント情報共有システム。 - 前記第1端末は、複数の作業結果を含む前記第2の情報を1つの作業結果群として集約して前記表示装置に表示させることと、前記複数の作業結果を含む前記第2の情報を前記複数の作業結果に展開して前記表示装置に表示させることが可能である、請求項1から6のいずれか1項に記載のプラント情報共有システム。
- 前記第1端末に入力された前記指示内容を前記第2端末に提供する際、前記第1格納部内の前記指示内容が記憶装置に格納され、前記第2端末が前記記憶装置内の前記指示内容にアクセスし、
前記第2端末に入力された前記作業内容を前記第3端末に提供する際、前記第2格納部内の前記作業内容が前記記憶装置に格納され、前記第3端末が前記記憶装置内の前記作業内容にアクセスする、
請求項1から7のいずれか1項に記載のプラント情報共有システム。 - 第1端末が、プラント内の作業に関する指示内容の入力を受け付け、
プラント情報共有装置が、前記指示内容を第1格納部に格納し、
第2端末が、前記指示内容で指示された作業の作業内容の入力を受け付け、
前記プラント情報共有装置が、前記作業内容を第2格納部に格納し、
第3端末が、前記作業内容で規定された作業の作業結果の入力を受け付け、
前記プラント情報共有装置が、前記作業結果を第3格納部に格納し、
前記第2端末が、前記第3格納部内の前記作業結果にアクセスし、前記作業結果から得られた第1の情報を第2格納部に格納し、
前記第1端末が、前記第2格納部内の前記第1の情報にアクセスし、前記第1の情報から得られた第2の情報を第1格納部に格納し、
前記プラント情報共有装置が、前記第1端末からの操作に応じて、前記第1格納部内の前記第2の情報を表示装置に表示する、
ことを含むプラント情報共有方法。 - プラント内の作業に関する指示内容を第1端末から受信し、前記指示内容を第1格納部に格納する第1制御部と、
前記指示内容で指示された作業の作業内容を第2端末から受信し、前記作業内容を第2格納部に格納する第2制御部と、
前記作業内容で規定された作業の作業結果を第3端末から受信し、前記作業結果を第3格納部に格納する第3制御部と、
前記作業結果から得られた情報を表示装置に表示する表示制御部とを備え、
前記第2制御部は、前記第3格納部内の前記作業結果を前記第2端末に提供し、前記作業結果から得られた第1の情報を前記第2格納部に格納し、
前記第1制御部は、前記第2格納部内の前記第1の情報を前記第1端末に提供し、前記第1の情報から得られた第2の情報を前記第1格納部に格納し、
前記表示制御部は、前記第1端末からの操作に応じて、前記第1格納部内の前記第2の情報を前記表示装置に表示する、
プラント情報共有装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014147912A JP2016024597A (ja) | 2014-07-18 | 2014-07-18 | プラント情報共有システム、プラント情報共有方法、およびプラント情報共有装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014147912A JP2016024597A (ja) | 2014-07-18 | 2014-07-18 | プラント情報共有システム、プラント情報共有方法、およびプラント情報共有装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018106516A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 株式会社クボタ | 管理装置、及び、管理方法 |
JP2020079987A (ja) * | 2018-11-12 | 2020-05-28 | 株式会社クボタ | 監視システム及び監視プログラム |
-
2014
- 2014-07-18 JP JP2014147912A patent/JP2016024597A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018106516A (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 株式会社クボタ | 管理装置、及び、管理方法 |
JP7032044B2 (ja) | 2016-12-27 | 2022-03-08 | 株式会社クボタ | 管理装置、及び、管理方法 |
JP2020079987A (ja) * | 2018-11-12 | 2020-05-28 | 株式会社クボタ | 監視システム及び監視プログラム |
JP7193310B2 (ja) | 2018-11-12 | 2022-12-20 | 株式会社クボタ | 監視システム及び監視プログラム |
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