JP2016023491A - 床下地材の敷設工法 - Google Patents

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【課題】断熱性を有する堅牢な床下地を、熟練の技を必要とすることなく、短い工期で構築することができる床下地材の敷設工法を提案すること。【解決手段】板面に貫通孔4を設けた発泡合成樹脂製ボード1を、レベル調整機能を有する支持脚10によって床スラブS上にレベル調整しながら敷設した後、該敷設した発泡合成樹脂製ボード1の前記貫通孔4を通じて、該発泡合成樹脂製ボード1と床スラブSとの隙間に、硬質発泡ウレタン20を注入して発泡・硬化させることを特徴とする床下地材の敷設工法とした。【選択図】図5

Description

本発明は、集合住宅など各種建物の床スラブ上に床下地材を敷設する工法、特に軽量且つ断熱性に優れた発泡合成樹脂製ボードを用いた乾式の床下地材の敷設工法に関するものである。
従来、床下地材の敷設工法としては、硬質の木質系板材を用いた乾式二重床と呼ばれている敷設工法がある。この敷設工法は、ゴム製の防振用基台上に回転自在に立設した支持ボルトと、支持ボルトの上端に螺合した調整ナットと、調整ナットに固定して支持ボルトで支持する受板片とからなる複数の支持脚を用い、それぞれ防振用基台を床スラブ上に設置して支持ボルトを立脚させてから、支持ボルトを回して受板片を昇降させることによりレベル調整し、これらレベル調整を行った受板片上にパーティクルボード等からなる硬質の木質系板材を載せて釘や接着剤で固定し、それら木質系板材を複数の支持脚で支えて床スラブ上に敷き詰めるものである(例えば、特許文献1)。
また、軽量且つ断熱性に優れた発泡合成樹脂製ボードを用いた湿式の敷設工法がある。この敷設工法は、床スラブ上にプライマー等の接着剤を塗布した後、この接着剤層の上に多数のモルタルダンゴを設置し、それらモルタルダンゴの上に発泡合成樹脂製ボードを載せ、該発泡合成樹脂製ボードを上から押し下げてモルタルダンゴを押し潰しながらレベル調整を行い、発泡合成樹脂製ボードを硬化した複数のモルタルダンゴで支えて床スラブ上に敷き詰めるものである(例えば、特許文献2)。
実開平6−76521号公報 特開平7−197636号公報
ここで、上記した硬質の木質系板材を用いた乾式二重床と呼ばれている敷設工法にあっては、パーティクルボード等の木質系板材が断熱性を有していないため、これのみでは断熱効果が得られないことから、寒冷地等において断熱性を付与するために、発泡合成樹製断熱材を床スラブに予め打ち込んだり、後貼りしたりして断熱補強することが行われており、この断熱補強作業が、時間と手間のかかるものであった。また、パーティクルボード等の木質系板材は、非常に重く、また切断等の加工も困難であることから、敷設作業者への負担も大きいものとなっていた。
一方、発泡合成樹脂製ボードを用いた湿式の敷設工法にあっては、断熱性を有する床下地を構築できるものではあるが、接着剤の乾燥、モルタルダンゴの硬化などに時間を要し、工期が長くかかるものであった。また、床スラブ上にモルタルダンゴを一定間隔で配置し、その上方に載せた発泡合成樹脂製ボードを上面より押し付けレベル調整をしながら貼り込んでいく作業は、熟練の技を要する作業であると共に、モルタルダンゴを作るためのセメント、砂等の量は膨大であることから、現場内運搬に多大の労力を要する作業であった。
本発明は、上述した背景技術が有する課題に鑑みなされたものであって、その目的は、断熱性を有する堅牢な床下地を、熟練の技を必要とすることなく、短い工期で構築することができる床下地材の敷設工法を提案することにある。
上記した目的を達成するため、本発明は、次の〔1〕〜〔4〕に記載した床下地材の敷設工法とした。
〔1〕板面に貫通孔を設けた発泡合成樹脂製ボードを、レベル調整機能を有する支持脚によって床スラブ上にレベル調整しながら敷設した後、該敷設した発泡合成樹脂製ボードの前記貫通孔を通じて、該発泡合成樹脂製ボードと床スラブとの隙間に、硬質発泡ウレタンを注入して発泡・硬化させることを特徴とする、床下地材の敷設工法。
〔2〕上記レベル調整機能を有する支持脚が、基台上に回転自在に立設した支持ボルトと、支持ボルトの上端に螺合した調整ナットと、調整ナットと一体或いは固定されて支持ボルトで支持する受板片とからなり、前記支持ボルトの頂端面に回転用工具先端を嵌め込む溝部が形成されており、敷設した発泡合成樹脂製ボードの上面から支持ボルトの頂端面の前記溝部に回転用工具の先端を嵌め込んで支持ボルトを回転させることにより、発泡合成樹脂製ボードのレベル調整を行うことを特徴とする、上記〔1〕に記載の床下地材の敷設工法。
〔3〕上記レベル調整機能を有する支持脚が、基台上に回転自在に立設した支持ボルトと、支持ボルトの上端に螺合した調整ナットと、調整ナットと一体或いは固定されて支持ボルトで支持する受板片とからなり、前記受板片にピンが植設されており、該受板片のピンを支持する発泡合成樹脂製ボードに突き刺し、支持脚と発泡合成樹脂製ボードとを固定することを特徴とする、上記〔1〕に記載の床下地材の敷設工法。
〔4〕上記発泡合成樹脂製ボードが、その裏面適所に嵩上げ用発泡合成樹脂製ブロックが添設されたものであり、該嵩上げ用発泡合成樹脂製ブロックにも上記発泡合成樹脂製ボードに形成された貫通孔に連通する貫通孔が設けられており、該両貫通孔を通じて、嵩上げ用発泡合成樹脂製ブロックと床スラブとの隙間に、硬質発泡ウレタンを注入して発泡・硬化させることを特徴とする、上記〔1〕に記載の床下地材の敷設工法。
本発明にかかる床下地材の敷設工法によれば、断熱性を有する堅牢な床下地を、熟練の技を必要とすることなく、短い工期で構築することができる。すなわち、断熱性を有する発泡合成樹脂製ボードを床下地材として用いるため、断熱性に優れた床下地を構築することができる。また、発泡合成樹脂製ボードを、レベル調整機能を有する支持脚によって支えると共に、発泡・硬化した硬質発泡ウレタンにより支えるため、堅牢な床下地を構築することができる。さらに、発泡合成樹脂製ボードのレベル調整は、支持脚が有するレベル調整機能により行うことができるので、モルタルダンゴを押し潰してレベル調整を行うのに比して熟練の技を必要としないものとなり、また硬質発泡ウレタンの硬化は数十分程度で行われるため、工期も短いものとなる。
本発明にかかる床下地材の敷設工法において用いる発泡合成樹脂製ボードの一実施の形態を示した上方から視た斜視図である。 図1に示した発泡合成樹脂製ボードを下方から視た斜視図である。 図1のI−I線に沿う部分の断面図である 本発明にかかる床下地材の敷設工法において用いるレベル調整機能を有する支持脚の一実施の形態を示した斜視図である。 本発明にかかる床下地材の敷設工法を実施した床下地の一実施の形態を示した縦断面図である。 本発明にかかる床下地材の敷設工法を実施した床下地材の支持状態の一実施の形態を示した平面図である。 本発明にかかる床下地材の敷設工法を実施した床下地の他の実施の形態を示した縦断面図である。
以下、上記した本発明にかかる床下地材の敷設工法の実施の形態を、添付した図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明にかかる床下地材の敷設工法において用いる発泡合成樹脂製ボード1の一実施の形態を示した図である。この発泡合成樹脂製ボード1は、ボード本体2と、該ボード本体2の表面凹部に埋設された桟木3とで構成されている。
上記ボード本体2は、発泡合成樹脂、例えばポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム等で形成されており、その中でも、ポリスチレンフォームを原料とした発泡ビーズ法により成形されたものが好ましく用いられる。通常、このボード本体2の4%圧縮強さ(JIS A 9511に準拠して測定)は、0.5〜4.0kgf/cm2、好ましくは1.0〜3.0kgf/cm2の範囲内にあり、上記と同様の基準で測定した曲げ強さは、2.0〜6.0kgf/cm2、好ましくは2.5〜4.5kgf/cm2の範囲内にある。このような圧縮強さ及び曲げ強さを有するボード本体2を使用することにより、その上方に固設する仕上床材Aの支持性が良好なものとなる。また、このボード本体2の熱伝導率は、0.1kcal/mh℃以下、好ましくは0.05〜0.001kcal/mh℃の範囲内である。このようなボード本体2を使用することにより、床の断熱性が良好なものとなる。上記のような特性を有するボード本体2は、例えばポリスチレンフォームで形成する場合、この原料を20〜60倍程度に発泡させることにより製造することができる。
上記ボード本体2の形状は、例えば厚さ50mm、幅600mm、長さ900mm程度の矩形の板状体に成形され、図示は省略したが、必要に応じて周縁に係合段部が形成されている。ボード本体2の板面には、適所に貫通孔4が穿設されており、図示した実施の形態においては、直径10mm程度の貫通孔4Aが20個、直径7mm程度の貫通孔4Bが5個形成されている。また、ボード本体2の裏面には、支持脚の取付け位置となる凹部5が形成されている。この凹部5は、ボード本体2を切断して使用する場合を考慮し、例えば深さ10mm、幅90mm程度の支持脚の取付け位置を示す帯状のレーンに形成されており、切断することなく使用される場合の支持脚の取付け位置となる図2において点線で示した四隅及び中央に位置する凹部5には、上記した直径7mm程度のドライバを挿入し得る貫通孔4Bがその中心に開口している。
上記桟木3は、合成樹脂製或いは木製等で、断面矩形の棒状に形成されている。図示例の発泡合成樹脂製ボード1においては、ボード本体2の長手方向に2本の桟木3,3を、短手方向に平行に並列した状態で、上面をボード本体2の上面から外部に臨ませてボード本体2の表面凹部に埋設されている。桟木3は、ボード本体2を補強すると共に、仕上床材Aを発泡合成樹脂製ボード1に釘打ち或いはネジ止め等する際に利用される。
図4は、本発明にかかる床下地材の敷設工法において用いるレベル調整機能を有する支持脚10の一実施の形態を示した斜視図である。この支持脚10は、図示したように、ゴム等の弾性材料からなる基台11と、基台11に下端を螺着して該基台11上に回転自在に立設した支持ボルト12と、支持ボルト12の上端に螺合したハット型筒状の調整ナット13と、調整ナット13に固定して支持ボルト12で支持する矩形の受板片14とで構成してなる。なお、調整ナット13と受板片14とは、金属板により一体的に形成されていても良い。
上記支持ボルト12は、上端面に回転用工具先端を嵌め込むための溝部12aが設けられ、ドライバ等の回転用工具の先端を嵌め込んで回転させることにより、調整ナット13を昇降して受板片14の高さ位置を調整する。調整ナット13は、内周に雌ネジが形成された円筒部13aを、受板片14に穿設した挿通孔14aに挿入し、挿通孔14aの周縁に環状鍔部13bを固着して受板片14を取り付けている。受板片14の四隅には、ピン14bが上方に向けて植設されており、該ピン14bを支持する発泡合成樹脂製ボード1に突き刺し、支持脚10と発泡合成樹脂製ボード1との固定を行う。支持脚10は、図4に示したように、基台11上の支持ボルト12の上端を、受板片14と一体をなす調整ナット13の円筒部13aにねじ込んで組み立てられる。
本発明にかかる床下地材の敷設工法は、上記した発泡合成樹脂製ボード1を、上記したレベル調整機能を有する支持脚10を用いて、先ず床スラブS上に、レベル調整しながら敷き詰めることにより行う。
この敷き詰め作業の一実施の形態としては、先ず、発泡合成樹脂製ボード1の裏面の四隅並びに中央に位置する凹部5に、支持脚10をその受板片14のピン14bを刺し込むことにより固定する。この際、接着剤を受板片14の板面に塗布し、その固定を強固なものとすることは好ましい。
続いて、支持脚10を取り付けた発泡合成樹脂製ボード1を、該発泡合成樹脂製ボード1を敷設する位置の床スラブS上に置き、発泡合成樹脂製ボード1の上面から貫通孔4Bを利用してドライバ等の回転用工具を差し入れ、支持ボルト12の頂端面の溝部12aに回転用工具の先端を嵌め込んで支持ボルト12を回転させることにより、受板片14を昇降して該受板片14に固定された発泡合成樹脂製ボード1のレベル調整を行う。
続いて、レベル調整を行った発泡合成樹脂製ボード1の支持脚10の基台11の下面に接着剤を塗布し、その位置に支持脚10を固定する。
上記した発泡合成樹脂製ボード1への支持脚10の固定、床スラブS上における発泡合成樹脂製ボード1のレベル調整、支持脚10の床スラブSへの固定を、各発泡合成樹脂製ボード1に対して繰り返し行い、床スラブS上に、複数枚の発泡合成樹脂製ボード1をレベル調整した状態で敷き詰める。
この際、床スラブSの端部等において、発泡合成樹脂製ボード1を切断する必要がある場合には、発泡合成樹脂製ボード1を切断し、裏面に帯状のレーンとして形成されている凹部5の適所に支持脚10を受板片14のピン14bを刺し込むことにより固定し、そして、固定した支持脚10の支持ボルト12の上方に位置する部分にドライバ等を用いて貫通孔を形成し、該貫通孔を利用して発泡合成樹脂製ボード1の上面から支持ボルト12を回転させてレベル調整を行い、該床スラブSの端部等においても、発泡合成樹脂製ボード1をレベル調整した状態で敷き詰める。
次に、本発明にかかる床下地材の敷設工法は、床スラブS上にレベル調整して敷き詰めた発泡合成樹脂製ボード1の貫通孔4Aを利用し、発泡合成樹脂製ボード1と床スラブSとの隙間に、硬質発泡ウレタン20を注入して発泡・硬化させる。
使用する硬質発泡ウレタン20は、現場にて発泡させ、任意の形に成形・硬化するようなものであれば特に限定はされないが、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、糖質系のポリオール等から選択される主剤と、硬化剤としての芳香族、脂肪族、脂還族有機イソシアネート類、触媒としての有機錫類、アミン類等、発泡剤としての水、低沸点溶剤等、整泡剤としてのシリコーン系界面活性剤からなる二液反応硬化型ものが挙げられる。また、硬質発泡ウレタン20は、発泡・硬化後において、JIS K 7220に準拠して測定した1%歪時の圧縮強度が6N/cm2以上であることが好ましく、8N/cm2以上であることがより好ましい。このような圧縮強度を有する硬質発泡ウレタン20を使用することにより、発泡合成樹脂製ボード1の支持性が良好なものとなる。
硬質発泡ウレタン20を発泡合成樹脂製ボード1と床スラブSとの隙間に注入する場合、敷き詰めた発泡合成樹脂製ボード1の上面から、該発泡合成樹脂製ボード1の板面に穿設した貫通孔4Aに、硬質発泡ウレタンの充填機のノズル端を挿入して注入作業を行うことができるので、その作業は容易なものとなる。
発泡合成樹脂製ボード1と床スラブSとの隙間に硬質発泡ウレタン20を注入させた後、これが充分に発泡・硬化して発泡合成樹脂製ボード1を下方から支持するまでは、支持脚10が、発泡合成樹脂製ボード1を下方から支持すると共に浮き上がりを防止し、これが充分に発泡し硬化した後は、図5,図6に示したように、支持脚10と硬化した硬質発泡ウレタン20が発泡合成樹脂製ボード1を下方から支持するとともに、この硬化した硬質発泡ウレタン20が発泡合成樹脂製ボード1と床スラグSの間に介在して両者を接着させるために、堅牢な床下地を構築することができる。
なお、硬質発泡ウレタン20の発泡力の押さえ込みを支持脚10のみに頼らず、上方から適宜な加圧手段を用いて加圧力を負荷させることとしてもよく、このようにすれば、硬質発泡ウレタン20の発泡圧で発泡合成樹脂製ボード1が所要の位置より持ち上がる問題を確実に阻止することができる。
上記のようにして構築された床下地の上面には、フローリング材、木質フロア、床タイル等の仕上床材Aが固着され、床表面が仕上げられる。この際、フローリング材等の仕上床材Aは、発泡合成樹脂製ボード1に設けられた桟木3に釘打ち或いはネジ止め等により強固に固定される。床下地材である発泡合成樹脂製ボード1に設けられた貫通孔4は、上方から仕上床材Aで閉塞されるため、断熱性能が低下するおそれはない。
また、図5に示したように、複数の支持脚10と硬化した硬質発泡ウレタン20とによって支えられた発泡合成樹脂製ボード1と床スラブSとの間には、十分の空間が形成されるため、発泡合成樹脂製ボード1を抉り取ることなく、該空間を利用して配管・配線Bを施すことができる。
床高を高く上げる必要がある現場においては、嵩上げ用発泡合成樹脂製ブロック30を、上記した支持脚10、硬質発泡ウレタン30と共に用いた床下地材の敷設工法とすることができる。
かかる敷設工法は、図7に示したように、支持脚10によってレベル調整された状態で支持された上記発泡合成樹脂製ボード1が、その裏面適所に嵩上げ用発泡合成樹脂製ブロック30が添設されたものであり、該嵩上げ用発泡合成樹脂製ブロック30にも上記発泡合成樹脂製ボード1に形成された貫通孔4Aに連通する貫通孔31が設けられており、該両貫通孔4A、31を通じて、嵩上げ用発泡合成樹脂製ブロック30と床スラブSとの隙間に、硬質発泡ウレタン20を注入して発泡・硬化させるものである。
嵩上げ用発泡合成樹脂製ブロック30としては、上記した発泡合成樹脂製ボードの本体2と同様の発泡合成樹脂、例えばポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム等で形成されたものが使用でき、その中でも、ポリスチレンフォームを原料とした発泡ビーズ法により成形されたものが好ましく用いられる。また、強度、熱伝導率についても、上記した発泡合成樹脂製ボードの本体2と同様の強度、熱伝導率を有するものが好ましく用いられる。
上記のようにして構築された床下地にあっては、床高が高く、発泡合成樹脂製ボード1と床スラブSとの間に広い空間が形成されるので、大径の配管・配線Bを余裕をもって配設することができる。また、介在させた嵩上げ用発泡合成樹脂製ブロック30により、床スラブSとの間の隙間が狭いものとなり、高価な硬質発泡ウレタン20の使用量を抑えることができると共に、硬質発泡ウラタン20の充填を容易に行うことができ、下方から発泡合成樹脂製ボード1を支える硬質発泡ウラタン20の硬化物を、経済的且つ確実に形成することができる。
以上、本発明にかかる床下地材の敷設工法の実施の形態を説明したが、本発明は、既述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の技術的思想としての床下地材の敷設工法の範囲内において、種々の変形及び変更が可能であることは当然である。
本発明は、断熱性を有する堅牢な床下地を、熟練の技を必要とすることなく、短い工期で構築することができるものであるので、集合住宅など各種建物の床スラブ上に床下地材を敷設する際に、広く利用できるものである。
1 発泡合成樹脂製ボード
2 ボード本体
3 桟木
4,4A,4B 貫通孔
5 凹部
10 支持脚
11 基台
12 支持ボルト
12a 溝部
13 調整ナット
13a 円筒部
13b 環状鍔部
14 受板片
14a 挿通孔
14b ピン
20 硬質発泡ウレタン
30 嵩上げ用発泡合成樹脂製ブロック
31 貫通孔
S 床スラブ
A 仕上床材
B 配管・配線

Claims (4)

  1. 板面に貫通孔を設けた発泡合成樹脂製ボードを、レベル調整機能を有する支持脚によって床スラブ上にレベル調整しながら敷設した後、該敷設した発泡合成樹脂製ボードの前記貫通孔を通じて、該発泡合成樹脂製ボードと床スラブとの隙間に、硬質発泡ウレタンを注入して発泡・硬化させることを特徴とする、床下地材の敷設工法。
  2. 上記レベル調整機能を有する支持脚が、基台上に回転自在に立設した支持ボルトと、支持ボルトの上端に螺合した調整ナットと、調整ナットと一体或いは固定されて支持ボルトで支持する受板片とからなり、前記支持ボルトの頂端面に回転用工具先端を嵌め込む溝部が形成されており、敷設した発泡合成樹脂製ボードの上面から支持ボルトの頂端面の前記溝部に回転用工具の先端を嵌め込んで支持ボルトを回転させることにより、発泡合成樹脂製ボードのレベル調整を行うことを特徴とする、請求項1に記載の床下地材の敷設工法。
  3. 上記レベル調整機能を有する支持脚が、基台上に回転自在に立設した支持ボルトと、支持ボルトの上端に螺合した調整ナットと、調整ナットと一体或いは固定されて支持ボルトで支持する受板片とからなり、前記受板片にピンが植設されており、該受板片のピンを支持する発泡合成樹脂製ボードに突き刺し、支持脚と発泡合成樹脂製ボードとを固定することを特徴とする、請求項1に記載の床下地材の敷設工法。
  4. 上記発泡合成樹脂製ボードが、その裏面適所に嵩上げ用発泡合成樹脂製ブロックが添設されたものであり、該嵩上げ用発泡合成樹脂製ブロックにも上記発泡合成樹脂製ボードに形成された貫通孔に連通する貫通孔が設けられており、該両貫通孔を通じて、嵩上げ用発泡合成樹脂製ブロックと床スラブとの隙間に、硬質発泡ウレタンを注入して発泡・硬化させることを特徴とする、請求項1に記載の床下地材の敷設工法。
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