JP2016022976A - 包装箱およびそのブランクシート - Google Patents

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Abstract

【課題】迅速に形成できる手穴であって、内容物の形状を制限せず、使用時の使用感についても優れた手穴を備える包装箱およびブランクシートを提供する。
【解決手段】一対の互いに対向する側壁11,18と、前記側壁11,18の上端からスコアS1、S4を介して伸びる天板16,22とを有する包装箱10であって、前記一対の側壁11,18に手穴1を形成するべく、箱内部に押し込まれる押し込みピース102aであって、前記スコア上の始端101aから、前記スコア上でかつ前記始端から離間して位置する終端101bまで延在する第1切込み線101によって輪郭が画定される押し込みピース102aを、前記側壁上に備える包装箱。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品を収容するための包装箱およびそのブランクシートに関し、特に側壁に運搬用の手穴となる切込み線が形成された包装箱およびそのブランクシートに適用するものである。
従来、飲料用ボトルなどを複数個梱包した、段ボール製の包装箱(段ボール箱)が、広く流通している。この包装箱は、商品輸送時の搬送だけでなく、箱買いした購入者による持ち運びなど、さまざまな状況下で運搬されるものである。
包装箱を持ち運びやすいように、包装箱の両側壁には、持ち運び用の手穴となる切込み線が設けられている。手穴となる切込み線は、包装箱の両側壁における上端から少し下がったところに形成されている。持ち運び時には、使用者がこの切込み線で囲まれた領域(ピース)を指で箱内部に押し込む。そうすると、箱の側壁に、指を箱内部に挿通できる開口である手穴が形成される。
使用者は、前記手穴に指を挿通し、手穴上の側壁を把持することによって、包装箱を垂下した状態で持ち運ぶことができる。
しかしながら、箱の内容物が重い場合や、勢いよく持ち上げた場合、あるいは両側壁の手穴を用いて両手で持つのではなく、一方の手穴だけを用いた片手持ちをした場合などにおいて、従来の手穴では次のような不都合がある。すなわち、手穴上の側壁を把持した際、手穴上端に荷重が大きくかかる。すると、手穴上端における切込み線の端部などから側壁が破れてしまう。このような手穴の損傷は、梱包物が落下するなど、持ち運びに支障をきたす。また、破れることで手穴部分が大きく開口した状態となり、異物や虫が混入しやすくなるなどの問題がある。さらに、箱の破れにより見た目が汚くなってしまい、商品価値の低下を引き起こす。
特許文献1には、箱の側壁における離間した2点から下方に延びる第1切込み線と、前記第1切込み線の一対の側線の上端から側壁と天板との角部(スコア)に向かって伸びる第2切込み線とを設けたものが開示されている。
特許文献1に開示された技術は、運搬穴(手穴)形成時は、前記第1切込み線を箱内部に折り曲げ、次に、前記第2切込み線を側壁と天板との角部を軸として、箱内部に折り曲げるものである。すなわち、二段階の折り込み作業によって、三角柱状等に折り曲げられたハンドル部を、運搬穴(手穴)部分に形成し、持ち運びやすくしている。
特開2013−203472号公報
しかしながら、特許文献1に記載の手穴におけるハンドル部は、これを形成するまでに二段階の折り込み操作が必要となり、箱を持ち運びする上での迅速性に欠けるという問題がある。
また、手穴を形成するには、箱内部に、切込み線で囲まれるピースを押し込む空間が必要となる。例えば、箱の内容物がペットボトルの場合、ボトル胴部は略直方体であるから、側壁に接することとなる。したがって、箱内部にペットボトルを隙間なく詰めて、かつ、手穴を形成できるようにするには、前記ピースを押し込む空間として、ボトル口から肩までの斜めになった部分で生まれる空間を利用することになる。従来の両側壁上端から下がったところに形成される手穴や、特許文献1に記載の手穴は、側壁上端から下がったところに切込み線が位置する。ここで、ボトルの肩の位置が高いものは、天板からボトル胴部までの空間が小さいため、先のピース押し込み空間の高さを稼げない。一方で、従来の切込み線は、側壁上端から下がったところに位置するため、肩の位置が高いボトルの場合、押し込もうとするピースがボトル胴部に当たる可能性がある。したがって、従来の手穴形成部であると、箱内部における、前記ピース、前記ハンドル部が入り込める空間がある程度必要となり、内容物の形状が制限されるという問題がある。
加えて、三角柱状のハンドル部や、板状のハンドル部は、指の腹にハンドル部の一辺が線状に接することになり、持ち運び時の荷重が前記一辺に集中した状態で使用者の手元にかかるため、指への負荷が大きくなる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものである。すなわち、迅速に形成できる手穴であって、内容物の形状を制限せず、使用時の使用感についても優れた手穴を備える包装箱およびブランクシートを提供するものである。
本発明の包装箱は、一対の互いに対向する側壁と、前記側壁の上端からスコアを介して伸びる天板とを有する包装箱であって、前記一対の側壁に手穴を形成するべく、箱内部に押し込まれる押し込みピースであって、前記スコア上の始端から、前記スコア上でかつ前記始端から離間して位置する終端まで延在する第1切込み線によって輪郭が画定される押し込みピースを、前記側壁に備えることを特徴とする。
押し込みピースを押し込んで手穴を形成すると、押し込みピースが天板に面接触し、天板およびピースを同時に把持することになる。これにより、手穴に挿入した指は、押し込みピースなどと面接触するため、線接触などに比べて、箱の荷重を分散して受けることができる。また、線接触でないので、指に荷重が食い込むことがなく、指の腹や手のひらに押し込みピースが面接触した状態で把持できるので、荷重による手の痛みを伴わない。これらにより、使用者は、箱を心地よく安定して持ち運びができる。
また、箱の角部、すなわちスコア部分から手穴が形成されているため、運搬時に、使用者は天板部分を把持することになり、手穴が破れない。
本発明の包装箱において、前記天板に、前記始端および終端のそれぞれからスコアを越えて天板に伸びる第2切込み線によって輪郭が画定される、前記押し込みピースの延在部を備えたものであってもよい。
本発明の包装箱は、手穴を形成する上で、前記スコアを山折線として、前記押し込みピースが箱内側に押し込まれる形態だけでなく、前記延在部を設けた構成であれば、前記第2切込み線の、天板の前記始端から伸びる線の端部と、前記終端から伸びる線の端部をつなぐ線を山折線として、前記押し込みピースおよび、前記延在部が箱内側に押し込まれる形態も実現できる。
このように、押し込みピースおよび延在部を箱内側に押し込む形態であれば、手穴に挿入した指の先端も押し込みピースに接触することになり、運搬時により安定して把持することができる。また、延在部が内側に押し込まれるので、手穴付近においては、上部内フラップが入り込んだ状態を作り出すことができる。このため、上部内フラップの上に重なる上部外フラップの引き剥がし時に、指を入れる空間を確保することができる。したがって、梱包開封時の作業がしやすくなる。
また、前記包装箱は、直方体であり、前記側壁の一方である第1の幅面と、該第1の幅面の上にスコアを介してつながり、前記天板である上部第1内フラップと、前記第1の幅面の下にスコアを介してつながる下部第1内フラップと、前記第1の幅面とクリーズを介してつながる第1の長さ面と、該第1の長さ面の上にスコアを介してつながり、前記天板である上部第1外フラップと、前記第1の長さ面の下にスコアを介してつながる下部第1外フラップと、前記第1の長さ面とクリーズを介してつながり、前記側壁の他方である第2の幅面と、前記第2の幅面の上にスコアを介してつながり、前記天板である上部第2内フラップと、前記第2の幅面の下にスコアを介してつながる下部第2内フラップと、前記第2の幅面とクリーズを介してつながる第2の長さ面と、前記第2の長さ面の上にスコアを介してつながる上部第2外フラップと、前記第2の長さ面の下にスコアを介してつながる下部第2外フラップと、前記第1の幅面および前記第2の長さ面の何れか一方にクリーズを介してつながる継ぎしろとを具えたものであってもよい。
本発明のブランクシートは、一対の互いに対向する側壁と、前記側壁の上端からスコアを介して伸びる天板とを有する包装箱であって、前記一対の側壁に手穴を形成するべく、箱内部に押し込まれる押し込みピースであって、前記スコア上の始端から、前記スコア上でかつ前記始端から離間して位置する終端まで延在する第1切込み線によって輪郭が画定される押し込みピースを、前記側壁に備えるものである。
本発明のブランクシートは、前記天板上に、前記始端および終端のそれぞれからスコアを越えて天板に伸びる第2切込み線によって輪郭が画定される、前記押し込みピースの延在部を備えるものであってもよい。
本発明に係る包装箱の全体を示す斜視図である。 本発明に係る包装箱の展開図である。 本発明に係る包装箱の手穴部分を示す側面図である。 手穴の第1の使用例(形成例)を示す図である。 手穴の第2の使用例(形成例)を示す図である。 図5に示す手穴を示す部分斜視図である。
本発明の包装箱を、段ボール製の組立て形ラップアラウンドケースに応用した実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。なお、本発明は、このような実施形態のみに限らず、搬送用の手穴を有するものであれば、ほかの任意の形態の包装箱に応用することが可能である。
図1は、本発明の包装箱の外観を透視状態で示す斜視図である。
図2は、図1の包装箱のブランクシートの平面図である。
ペットボトルなどの飲料ボトルを複数本配列して内蔵する包装箱10は、第1の幅面11、第1の長さ面12、第2の幅面13、第2の長さ面14と、継ぎしろ15とを具えている。
組立て状態において、第1の幅面11(側壁)と第2の幅面13(側壁)が向かい合い、第1の幅面11の上方には、上部第1内フラップ16(天板)がスコアS1を介してつながり、下方には、下部第1内フラップ17がスコアS11を介してつながっている。第1の幅面11は、第1の長さ面12とクリーズC1を介してつながっている。第1の長さ面12の上方には、上部第1外フラップ18がスコアS2を介してつながり、下方には、下部第1外フラップ19がスコアS12を介してつながっている。第1の長さ面12は、第2の幅面13とクリーズC2を介してつながっている。そして、第2の幅面13の上方には、上部第2内フラップ20がスコアS3を介してつながり、下方には、下部第2内フラップ21がスコアS13を介してつながっている。第2の幅面13は、第2の長さ面14とクリーズC3を介してつながっている。第2の長さ面14の上方には、上部第2外フラップ22がスコアS4を介してつながり、下方には、下部第2外フラップ23がスコアS14を介してつながっている。
なお、フラップ18、19、22、23の短手方向の辺の長さ、すなわち、スコアS2、S12、S4、S14にそれぞれ垂直となる方向の辺の長さはそれぞれ、スコアS1、S11、S3、S13に沿った第1の幅面11、第2の幅面13の幅寸法の1/2に設定されている。これにより、包装箱10を隙間なく閉じてその密封性を高めることができる。
第1の幅面11と第2の長さ面14とを接合するための継ぎしろ15は、第2の長さ面14にクリーズC4を介してつながっている。
外フラップ18、19、22、23と、内フラップ16、17、20、21とのそれぞれ重なり合う部分は、接着剤24にて接合されている。また、第1の幅面11と継ぎしろ15の重なり合う部分11aも接着剤24にて接合されている。本実施形態では、継ぎしろ15を第1の幅面11の内側に重ね合わせて、継ぎしろ15が外部に露出しないようにしているが、継ぎしろ15を第1の幅面11の外側に重ね合わせて外部に露出するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、各フラップおよび継ぎしろの接合に接着剤を用いたが、本発明は、これに限らず、テープなど各種接合手段を用いた接合であってもよい。
第1の幅面11および組立て時にこれに対向する第2の幅面13には、それぞれ上方に手穴1、1´が設けられている。
図3は、ブランクシートにおける手穴部分を拡大した平面図である。
以下、第1の幅面11に形成される手穴1について説明するが、前記第1の幅面11に対向する手穴1´についても、同様の形態を有するものである。
手穴1は、指複数本に相当する幅の略四辺形の押し込みピース102aを箱内部に押し込むことによって開口されるものである。図3に示すように、ブランクシートにおける略四辺形の押し込みピース102aは、三辺に連続する切込み線101によって輪郭が画定されるものである。
切込み線101は、スコアS1上の一点101aを始端として、第1の幅面(側壁)11上を下方に延びるとともに、スコアS1上に離隔して設けられた終端101bまで延在し、押し込みピース102aの輪郭を画定する。
そして、切込み線101は、始端101a、終端101bそれぞれから、スコアS1を超えてフラップ16上に、横方向に並ぶように延在し、押し込みピースの延在部102bの輪郭を画定する。
前記切込み線101のフラップ16上に形成された部分の終端部101c、101dは、互いに向かい合うように、内方向に湾曲している。
本実施形態では、切込み線101は、スコアS1を超えて天板へ伸び、延在部102bを形成しているが、本発明はこれに限らず、延在部102bを有さず、スコアS1部分でとどまっているもの(例えば、終端部がスコアS1上に位置するものなど)であってもよい。また、終端部101c、101dは、内側にカーブするものだけでなく、外側にカーブするもの、カーブを有さずまっすぐに伸びるものなどであってもよい。しかしながら、切込み線101は、スコアS1付近までは延在している必要がある。
また、切込み線101は、一方の終端部101cから他方の終端部101dまで連続している必要はなく、途中で途切れていてもよい。ただし、押し込みピース102aを指で箱内部に押し込むときに、第1の幅面11からピース102aが容易に離れる程度の間隔で、切込み線101が形成されているのが好ましい。
図4は手穴の第1の使用例(形成例)を示す図である。
図4(a)および(b)は第1の使用例における手穴形成時における手穴部分の図1のI−I線断面図である。図4(c)は、使用者が手穴を把持した一例を示す図である。
使用者は、スコアS1よりも下方に位置する押し込みピース102aに指を当て、箱内部に押し込む(図4(a)参照。)。すると、押し込みピース102aは、スコアS1を山折線として箱内部へ折り曲がる。使用者は、押し込みピース102aが天板であるフラップ16に接するまで、押し込みピース102aを折り込む(図4(b)参照。)。そのまま、押し込みピース102a、天板となるフラップ16およびフラップ18、22をはさむようにして、親指とその他の指で箱を把持する(図4(c)参照。)。
手穴の押し込みピース102aが、箱の天板に沿って接しているため、手穴に挿入した指の腹は、面状に押し込みピース102a、天板と接することとなる。そして、箱を持ち上げた際に、指の腹には、面状に接する押し込みピース102aとフラップ16、18、22との3枚が重なり、当接する。これら3枚は、指に箱の荷重がかかる上での緩衝材として作用する。また、指の腹に押し込みピース102aが面接触するため、手穴の指の腹との接点が線状のものに比べて、指の腹にかかる荷重が分散され、持ち上げたときに手が痛くなりにくい。
また、天板を親指とその他の指で挟みこむようにして把持できるので、安定して箱を持ち上げることができる。加えて、指が天板に沿った向きに位置するので、使用者に自然と両手持ちを促すものとなり、使用者は体の正面で荷物を持ち運ぶこととなる。よって、箱の片方のみに荷重がかかることが防止され、手穴部分の破損による落下を防止できる。また、無理な姿勢による持ち運びを抑制することができる。
また、上述したように、使用者は押し込みピース102aを箱内部へ押し込むという1回の動作で安定した把持部分である手穴を構成することができ、本発明の手穴部分は、持ち運びの迅速性に優れたものとなっている。
さらに、押し込みピース102aは指が挿入できる程度の高さであれば十分である。したがって、切込み線の箱の肩部分、すなわちスコアS1が位置する部分から、下方に伸びる部分の長さ(図3におけるh1)は、3cm程度あれば十分である。つまり、箱内部における押し込みピース102aの押し込み空間は、あまり必要とせず、内容物の形状を制限しない。したがって、例えば、肩の位置が高いペットボトルなど、ピース押し込みのための空間が少なくなってしまう内容物も収めることができる。加えて、押し込みピース102aが小さいので、箱の外面の印刷できる領域が大きくなり、印刷画像についての制限も少なくなる。
図5は、手穴の第2の使用例(形成例)を示す図である。
図5(a)および(b)は第2の使用例における手穴形成時における手穴部分の図1のI−I線断面図である。
図3に示すように、手穴1の切込み線101は、スコアS1を超えて、フラップ16上に終端部101c、101dが形成されている。スコアS1を境として、下方に位置する押し込みピース102aのh1の長さは、3cm程度、上方の延在部102bのh2の長さは、1.3cm程度である。
本使用例では、切込み線101がスコアS1を超えてフラップ16上まで形成されている点を利用し、スコアS1よりもさらに内側に押し込みピース102aを折り込んで使用するものである。
具体的には、第1の使用例では、スコアS1を山折線として、押し込みピース102aを折り込んでいた。第2の使用例では、さらに内側となる切込み線の終端部101c、101dをつないだ線103(図3参照。)を山折線として、押し込みピース102aおよび延在部102bを箱の内部に押し込む(図5(a)参照。)。箱の天板と接触する面は、図3における長さHにわたる押し込みピース102aおよび延在部102bの両方となり、第1の使用例より、箱の内側に押し込みピース102aの端が位置することになる。
したがって、手穴1に指を挿入した際に、指の先端部分についても、押し込みピース102aが面接触することになり、使用者が箱を把持したときの指の当たり具合が向上する。
なお、切込み線の終端部101c、101dは、互いに内側にカーブしているが、上述したように、これに限るものではない。しかしながら、切込み線の終端部101c、101dが直線のままであると、切込み線101に沿って紙が裂け易い。終端部101c、101dは、内側、外側のいずれかにカーブする部分を備えていると、終端部101c、101dから、紙が破れにくくなり、望ましい。
図6に示すように、第2の使用例では、ピースの折り込みが、箱の側壁と天板との角部分、すなわち、スコアS1による辺よりも、h2分だけ内側に入り込むことになる。よって、角部から、折れ線103までの間の部分の天板は、上部第1外フラップ18と上部第2外フラップ22のみとなる。したがって、包装箱を開封する時に、延在部102bが後退することによってできた手穴との空間に指を入れて、フラップ18もしくは22の端部を把持して引き上げることができる。
このように、外フラップ1枚のみで、内フラップと重なっていない空間ができるため、押し込みピース102aのみがスコアS1の位置で折れている場合に比べて、フラップ18もしくは22の端部を把持しやすくなり、容易に開封できる。
なお、上部第1外フラップ18、上部第2外フラップ22と上部第1内フラップ16との接合は、接着剤で行われるが、上部第1外フラップ18、上部第2外フラップ22の端部から、ピース102折れ線103までの間には、接着剤は塗布されない。
また、手穴1の形状および大きさは、持ち方などに応じて、任意に修正および選択されるべきものであり、本実施形態に限定されるものではない。また、手穴1の切込み線の両終端部101c、101dをつなぐ線103は、予め折れやすいように、スコア同様の折山加工がされていてもよいし、何らの加工をしない、ほかの面と同様の板状であってもよい。
また、本発明は、手穴が箱の天板と側壁との角部に位置することを特徴とするものであり、包装箱の形状は、直方体に限らず、六角柱など、さまざまな形であっても同様の効果を奏することができる。
さらに、本発明は、その特許請求の範囲に記載された事項のみから解釈されるべきものであり、上述した実施形態においても、本発明の概念に包括されるあらゆる変更や修正が記載した事項以外に可能である。
1 手穴
10 包装箱
11 第1の幅面
12 第1の長さ面
13 第2の幅面
14 第2の長さ面
15 継ぎしろ
16 上部第1内フラップ
17 下部第1内フラップ
18 上部第1外フラップ
19 下部第1外フラップ
20 上部第2内フラップ
21 下部第2内フラップ
22 上部第2外フラップ
23 下部第2外フラップ
24 接着剤
101 切込み線
101a 始端
101b 終端
101c 延在部にかかる切込み線の一方側の終端部
101d 延在部にかかる切込み線の他方側の終端部
102a 押し込みピース
102b 延在部
103 切込み線の端部を結ぶ線

Claims (8)

  1. 一対の互いに対向する側壁と、前記側壁の上端からスコアを介して伸びる天板とを有する包装箱であって、
    前記一対の側壁に手穴を形成するべく、箱内部に押し込まれる押し込みピースであって、前記スコア上の始端から、前記スコア上でかつ前記始端から離間して位置する終端まで延在する第1切込み線によって輪郭が画定される押し込みピースを、前記側壁に備えることを特徴とする包装箱。
  2. 前記包装箱は、前記天板に、前記始端および終端のそれぞれからスコアを越えて天板に伸びる第2切込み線によって輪郭が画定される、前記押し込みピースの延在部を備えることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記包装箱は、前記スコアを山折線として、前記押し込みピースが箱内側に押し込まれることを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
  4. 前記包装箱は、前記第2切込み線の天板の前記始端から伸びる線の端部と、前記終端から伸びる線の端部をつなぐ線を山折線として、前記押し込みピースおよび、前記延在部が箱内側に押し込まれることを特徴とする請求項2または3に記載の包装箱。
  5. 前記包装箱は、直方体であり、
    前記側壁の一方である第1の幅面と、該第1の幅面の上にスコアを介してつながり、前記天板である上部第1内フラップと、前記第1の幅面の下にスコアを介してつながる下部第1内フラップと、前記第1の幅面とクリーズを介してつながる第1の長さ面と、該第1の長さ面の上にスコアを介してつながり、前記天板である上部第1外フラップと、前記第1の長さ面の下にスコアを介してつながる下部第1外フラップと、前記第1の長さ面とクリーズを介してつながり、前記側壁の他方である第2の幅面と、前記第2の幅面の上にスコアを介してつながり、前記天板である上部第2内フラップと、前記第2の幅面の下にスコアを介してつながる下部第2内フラップと、前記第2の幅面とクリーズを介してつながる第2の長さ面と、前記第2の長さ面の上にスコアを介してつながる上部第2外フラップと、前記第2の長さ面の下にスコアを介してつながる下部第2外フラップと、前記第1の幅面および前記第2の長さ面の何れか一方にクリーズを介してつながる継ぎしろと
    を具えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の包装箱。
  6. 一対の互いに対向する側壁と、前記側壁の上端からスコアを介して伸びる天板とを有する包装箱のブランクシートであって、
    前記一対の側壁に手穴を形成するべく、箱内部に押し込まれる押し込みピースであって、前記スコア上の始端から、前記スコア上でかつ前記始端から離間して位置する終端まで延在する第1切込み線によって輪郭が画定される押し込みピースを、前記側壁に備える包装箱のブランクシート。
  7. 前記天板に、前記始端および終端のそれぞれからスコアを越えて天板に伸びる第2切込み線によって輪郭が画定される、前記押し込みピースの延在部を備えることを特徴とする請求項6に記載のブランクシート。
  8. 前記側壁の一方である第1の幅面と、該第1の幅面の上にスコアを介してつながり、前記天板である上部第1内フラップと、前記第1の幅面の下にスコアを介してつながる下部第1内フラップと、前記第1の幅面とクリーズを介してつながる第1の長さ面と、該第1の長さ面の上にスコアを介してつながり、前記天板である上部第1外フラップと、前記第1の長さ面の下にスコアを介してつながる下部第1外フラップと、前記第1の長さ面とクリーズを介してつながり、前記側壁の他方である第2の幅面と、前記第2の幅面の上にスコアを介してつながり、前記天板である上部第2内フラップと、前記第2の幅面の下にスコアを介してつながる下部第2内フラップと、前記第2の幅面とクリーズを介してつながる第2の長さ面と、前記第2の長さ面の上にスコアを介してつながる上部第2外フラップと、前記第2の長さ面の下にスコアを介してつながる下部第2外フラップと、前記第1の幅面および前記第2の長さ面の何れか一方にクリーズを介してつながる継ぎしろと
    を具えたことを特徴とする請求項6または7に記載のブランクシート。
JP2014149004A 2014-07-22 2014-07-22 包装箱およびそのブランクシート Active JP6441602B2 (ja)

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