JP2016022633A - 継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】特にインクジェット記録装置の液体供給経路中において好適に用いられ、係止の外れを防止できる継手を提供する。
【解決手段】本発明に係る継手100は、インクジェット記録装置10の液体供給経路中に設けられ互いに連結されて用いられる一対の継手であって、開口した両端から液体が流入及び流出する第1流路114および該第1流路114の一端に設けられた第1接続口116を有して前記継手の一方側としての被接続体300の被係止部(例えば304)に係止される係止部(例えば140)を有する前記継手の他方側としての第1接続体110と、前記第1接続体110または前記被接続体300に設けられ、両者が係止されると互いに離間させる方向に付勢力を発生する付勢力発生手段と、を有し、前記係止部140には、前記被係止部304に当接して前記付勢力発生手段の付勢力に抗して前記両者の離間を阻止するための阻止部(例えば140a)を有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、継手に関し、さらに詳細には、インクジェット記録装置の液体供給経路中に設ける継手に関する。
記録ヘッド(インクジェットヘッド)のノズルからインクを吐出して、記録媒体に所望の文字や図形を記録(印刷)するインクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)について、従来より種々の構成のものが知られている。
ここで、インクジェット記録装置は、インク等の液体の供給経路を備えている。そのため、当該液体の供給経路途中において、送液管(チューブ)と構成機器、あるいは送液管同士をつなぐ継手が必要となる。
例えば、インクカートリッジとインクジェットヘッドとを接続するインク供給経路に使用する継手の構成として、特許文献1に記載の技術が知られている。より詳しくは、プラグ部とソケット部を備え、ソケット部にプラグ部を挿入してソケット部内に設けたインク流出穴とプラグ部内に設けたインク流入穴が一致するまでプラグ部を押し込み、インク流出穴とインク流入穴が一致するまでの過渡期においてはOリングを介してインクが外部に漏れないようにする構成である。
その他、様々な技術分野においても液体の供給経路に設けられる継手に関する研究開発が行われており、例えば、特許文献2において血液透析の装置に用いられる継手として血液透析用カプラーが開示されている。
特開2007−160913号公報 特許第3697379号公報
インクジェット記録装置においては、特にインクの供給経路に設けられる継手の挿抜時に、インク漏れや空気の進入を防ぐ必要がある。インク漏れを防ぐことにより、装置内の汚染および作動不良を防止すると共に、インク供給経路内への空気の進入を防ぐことにより、インクの吐出を安定化させるためである。
しかし、特許文献1に例示される継手(ジョイント部)は、複雑な構造を有するので、加工が困難である。また、本体部分の構成材料とは異なる、ばね、Oリング等が必要であるため、これらを別々に加工して組み付ける必要があり、製造工程が複雑である上に時間がかかる。さらに、インク供給経路の内圧が高まった場合には、Oリング部分からインクが漏れてしまう。また、Oリングがインクの付着により劣化し、インク漏れを引き起こすおそれがある。
一方、特許文献2に例示される継手(カプラー)は、構造が比較的簡易ではあるものの、継手の挿抜を繰り返す際の液体漏れや空気の進入を防ぐための対策が十分であるとは言えない。
さらに、継手において、係止の外れをより確実に防止できることが求められていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、特にインクジェット記録装置の液体供給経路中において好適に用いられ、係止の外れを防止できる継手を提供することを目的とする。
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
開示の継手は、インクジェット記録装置の液体供給経路中に設けられ互いに連結されて用いられる一対の継手であって、開口した両端から液体が流入及び流出する第1流路および該第1流路の一端に設けられた第1接続口を有して前記継手の一方側としての被接続体の被係止部に係止される係止部を有する前記継手の他方側としての第1接続体と、前記第1接続体または前記被接続体に設けられ、両者が係止されると互いに離間させる方向に付勢力を発生する付勢力発生手段と、を有し、前記係止部には、前記被係止部に当接して前記付勢力発生手段の付勢力に抗して前記両者の離間を阻止するための阻止部を有していることを特徴とする。これによれば、例えば従来の径方向にシールを行うOリングを用いた構造と比較して、付勢力発生手段による軸方向の付勢力が係止部に作用することによって、係止の外れを防止することが可能となる。すなわち、第1接続体と被接続体とが付勢力発生手段による軸方向の付勢力の介在の下で相互に係止されているので、係止部のがたつきを防止して、係止状態を安定させることができる。
また、本発明において、前記第1接続体と前記被接続体とにより軸方向に圧縮されて前記液体の漏れをシールさせる前記付勢力発生手段としての第3シールゴムをさらに有し、前記第3シールゴムが軸方向に圧縮されて前記液体の漏れをシール可能な位置に前記第1接続体と前記被接続体とが位置した状態で前記阻止部が前記被係止部に当接していることが好ましい。これによれば、圧縮された第3シールゴムによる軸方向の復帰力が係止部に作用することによって、係止の外れを防止することが可能となる。
また、本発明において、前記第1接続体は、前記第1流路内に軸方向に移動可能に保持され、軸方向の移動に伴って前記第1流路を開閉する第1弁体と、該第1弁体を軸方向に付勢する前記付勢力発生手段としての第1付勢部材とを有し、前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記第1弁体を移動させることにより前記第1流路を開口するように構成され、且つ、前記第1付勢部材の付勢力は、前記第1接続体と前記被接続体を離間させる方向に発生することが好ましい。これによれば、第1弁体を軸方向に移動させることによって、第1流路を開口することができ、また、第1付勢部材による軸方向の付勢力を係止部に作用させることができるため、係止の外れを防止することが可能となる。
また、本発明において、前記第1接続体は、前記第1接続口内に嵌合される第1スリーブと、該第1接続体と前記第1スリーブとにより軸方向に圧縮されて保持される第1シールゴムと、前記第1流路内に軸方向に移動可能に保持され、且つ、前記第1シールゴムと密着・離間して前記第1流路を開閉する前記第1弁体が設けられた第1逆止弁と、をさらに有し、前記第1接続体と被接続体とが接続されたときに、前記第1逆止弁が対向する前記被接続体に当接して、該第1逆止弁が前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記第1接続口から遠ざかる方向に押動されることによって、前記第1シールゴムと前記第1弁体とが離間して、前記第1流路が開通することが好ましい。
これによれば、第1接続体の第1接続口と被接続体の接続口とが接続されることによって、第1逆止弁の第1弁体と第1シールゴムとが離間して第1流路が開通するため、継手を介して液体の通流が可能となる。一方、接続の直前まで、および接続が解かれた直後以降においては、第1逆止弁の第1弁体と第1シールゴムとが密着して第1流路が閉鎖するため、第1接続口から液体が漏れてしまうことの防止が可能となる。さらに、インクの供給経路においては、当該経路への空気の進入が、記録ヘッドからのインク吐出精度を低下させ、印刷品質を低下させる原因となってしまうが、上記の構成によれば、液体の漏れが防止できるのみならず、インクの供給経路への空気の進入を防止することも可能となる。
また、本発明において、前記第1シールゴムは、いずれか一方もしくは両方の端部に軸方向に突出する環状の突出部を有することが好ましい。これによれば、第1シールゴムは、第1ハウジングと第1スリーブとにより軸方向に圧縮されて保持されるため、軸方向に突出する環状の突出部を有することで、第1ハウジングと第1スリーブとの接続箇所における密閉性を高めることができ、当該接続箇所からの液体漏出を防止する効果をより一層高めることができる。
また、本発明において、前記第1逆止弁は、軸部と該軸部から径方向に延設された鍔状部とを有し、前記第1弁体は、前記鍔状部において軸方向に突出する環状の突出部として形成されていることが好ましい。これによれば、第1弁体が環状の突出部として形成されていることによって、第1逆止弁が第1付勢部材によって付勢されて第1弁体が第1シールゴムと接触した際に、当該接触圧力を高めることができるため、当該接触箇所からの液体漏出を防止する効果をより一層高めることができる。すなわち、継手が接続されていない状態における第1流路の閉鎖性を高めることができる。
また、本発明において、前記被接続体として、開口した両端から液体が流入及び流出する第2流路および該第2流路の一端に設けられた第2接続口を有する第2接続体を備え、前記第2接続体は、前記第2流路内に軸方向に移動可能に保持され、軸方向の移動に伴って前記第2流路を開閉する第2弁体と、該第2弁体を軸方向に付勢する前記付勢力発生手段としての第2付勢部材とを有し、前記第2付勢部材の付勢力に抗して前記第2弁体を移動させることにより前記第2流路を開口するように構成され、且つ、前記第2付勢部材の付勢力は、前記第1接続体と前記第2接続体を離間させる方向に発生することが好ましい。
これによれば、被接続体としての第2接続体を備える構成によって、上記の第1接続体と同様の効果を得ることが可能となる。また、第1付勢部材および第2付勢部材による軸方向の付勢力を係止部に作用させることができるため、係止の外れをより一層防止することが可能となる。また、第2弁体を軸方向に移動させることによって、第2流路を開口することができる。
開示の発明によれば、係止の外れをより確実に防止できる継手が実現できる。
本発明の第一の実施形態に係る継手の例を示す概略図である。 図1に示す継手の断面図である。 図1に示す継手の接続状態を示す概略図である。 図3に示す継手の接続状態の断面図である。 図1に示す継手の第1逆止弁および第1シールゴムの例を示す拡大図である 図1に示す継手の流路構成動作を説明するための説明図である。 本発明の第二の実施形態に係る継手の例を示す概略図である。 図7に示す継手の断面図である。 図7に示す継手の接続状態を示す概略図である。 図9に示す継手の接続状態の断面図である。 図7に示す継手の第1逆止弁および第1シールゴム、ならびに第2逆止弁および第2シールゴム周辺の構成例を示す拡大図である 図7に示す継手の流路構成動作を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る継手を備えるインクジェット記録装置の例を示す概略図である。 図13に示すインクジェット記録装置の記録ヘッド周辺の構成例を示す拡大図である。
〔継手〕
(第一の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第一の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る継手100の斜視図(概略図)である。また、図2は、当該継手100の断面図(概略図)である。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
本実施形態に係る継手100について、例えばインクタンク等の被接続体300に設けられた接続口302に接続される場合を例に挙げて説明を行う。
図1、図2に示すように、継手100は、第1接続体110を備えている。ここで、第1接続体110は、第1ハウジング112、第1流路114、第1接続口116、第1挿入口118、および第1逆止弁120を備えている。当該第1逆止弁120は、第1流路114の開閉手段として機能する。第1逆止弁120は、本実施形態における当接部(第1の当接部)となる。
第1接続口116には、第1スリーブ124が圧入により嵌合されて取り付けられており、第1ハウジング112と第1スリーブ124とにより軸方向に圧縮されて保持される第1シールゴム126が設けられている。なお、圧入による嵌合構造に代えて、ネジ留めによる螺合構造としてもよい。ここで、「軸方向」とは第1ハウジング112および第1逆止弁120の長手方向である(例えば図2における紙面の上下方向である)。
さらに、第1接続体110は、第1逆止弁120に設けられた第1弁体122が第1シールゴム126と密着するように、第1逆止弁120を第1接続口116に近づく方向に付勢する第1付勢部材128を備えている。第1付勢部材128は、本実施形態における付勢力発生手段(第1の付勢力発生手段)となる。
継手100は、図3、図4に示すように、例えばインクジェット記録装置の液体(一例として、インク)供給経路内に設けられるものであり、インク供給経路内のチューブ101を、第1接続体110の第1挿入口118に挿入し(取り付けて)、第1接続体110を被接続体(一例として、インクタンク等)300と接続することによって、チューブ101と被接続体300とを中継して液体(ここでは、インク)を通流させるものである。
続いて、継手100の各構成要素についてより詳細に説明する。
第1ハウジング112は中空であり、その両端に、第1挿入口118および第1接続口116が設けられている。第1ハウジング112内において、第1挿入口118と第1接続口116との間には、第1流路114が設けられている。したがって、例えば第1挿入口118から第1ハウジング112内に流入したインクは、第1流路114を通流して第1接続口116から外部に流出する。なお、第1ハウジング112は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミド等の通流させる液体(インク等)に対する耐性を有する材料により形成されていることが好ましい。
また、第1逆止弁120は、第1流路内に軸方向に移動可能に保持されている。当該第1逆止弁120には、第1シールゴム126と密着・離間する第1弁体122が設けられている。したがって、第1ハウジング112は、第1流路114内に、第1逆止弁120を移動可能に保持する空間を有しており、さらに、第1弁体122の動作を妨げないように形成されている。
一例として、第1逆止弁120は、軸部120Aと当該軸部120Aから径方向(軸方向と直交する方向)に延設される鍔状部120Bとを有する形状に形成されており、第1弁体122は、鍔状部120Bにおいて軸方向に突出する環状の突出部として形成されている。なお、本実施形態においては、軸部120Aと鍔状部120Bとを一体に形成しているが、別体に形成する構成としてもよい。
この構成により、第1弁体122が第1シールゴム126と密着・離間することによって第1流路114の開閉が行われる。また、第1弁体122が環状の突出部として形成されていることによって、第1逆止弁120が第1付勢部材128によって付勢されて第1弁体122が第1シールゴム126と接触した際に、当該接触圧力を高めることができるため、当該接触箇所からの液体漏出を防止する効果をより一層高めることができる。すなわち、継手が接続されていない状態における第1流路114の閉鎖性を高めることができる。なお、第1逆止弁120は、製造の効率化の観点から、第1ハウジング112と同じ材料により形成されていることが好ましい。ここで、図5に第1逆止弁120および第1シールゴム126周辺の拡大図を示す(矢印により第1付勢部材128による付勢方向を示す)。
一方、第1シールゴム126は、いずれか一方の軸方向端部(もしくは両方の軸方向端部であってもよい)に軸方向に突出する環状の突出部126aを有する形状に形成されている。これによれば、第1シールゴム126が、第1ハウジング112と第1スリーブ124とにより軸方向に圧縮されて保持された際に、軸方向に突出する環状の突出部126aの位置において弾発力(応力)が高まるため、第1ハウジング112と第1スリーブ124との接続箇所における密閉性を高めることができる。したがって、当該接続箇所からの液体漏出を防止する効果をより一層高めることができる。
また、第1スリーブ124は、第1接続体110に取り付けるための貫通孔を有する筒状体であり、筒状体の内部を第1逆止弁120の軸部120Aが挿通する構成となっている。第1スリーブ124は、製造の効率化の観点から、第1ハウジング112と同じ材料により形成されていることが好ましい。
なお、本実施形態においては、第1スリーブ124の先端部に、有底円筒状で底面部中央に貫通孔を有する第3シールゴム130が外嵌された構成を備えている。これによれば、第1接続体110と被接続体300との相対的な距離を縮めることによって、第1接続口116と被接続体300に設けられる接続口302とが接続されたときに、第3シールゴム130が第1スリーブ124と被接続体300とにより軸方向に圧縮された状態となる。したがって、第1接続体110と被接続体300との接続箇所における密閉性を高めることができるため、当該接続箇所からの液体漏出を防止する効果をより一層高めることができる。第3シールゴム130は、本実施形態における付勢力発生手段(第3の付勢力発生手段)となる。したがって、後述のように係止部における係止の外れを防止できる。
また、第3シールゴム130は、前述の第1シールゴム126と同様に、いずれか一方の軸方向端部(もしくは両方の軸方向端部であってもよい)に軸方向に突出する環状の突出部130aを有する形状としてもよい。それによって、接続箇所における密閉性を高めることができる。
なお、一例として、第1シールゴム126および第3シールゴム130は、通流させる液体(インク等)に対する耐性を有するエラストマー(EPDM)等の弾性材料を用いて弾性変形可能に形成されている。
また、本実施形態に係る継手100は、第1接続体110と被接続体300との相対的な距離を縮めて圧接させた状態で、第1接続体110と被接続体300とを係止する係止部(クリップ部)140をさらに備えている。係止部(クリップ部)140は、第1接続体110において第1ハウジング112の外周に二つ設けられており、当該クリップ部140、140に設けられた係合孔140a、140aを被接続体300に設けられた被係止部(固定用突起)304、304にそれぞれ係合させ、軸方向の移動を規制するように第1接続体110(ここでは第1ハウジング112)と被接続体300との係止(固定)を行う構造である。このとき、第3シールゴム130は第1スリーブ124と被接続体300とに挟まれて軸方向に圧縮された状態となる。係合孔140aは、本実施形態における阻止部となる。すなわち、第3シールゴム130が軸方向に圧縮されて液体の漏れをシール可能な位置に第1接続体110と被接続体300とが位置した状態で阻止部(係合孔140a)と被係止部(固定用突起304)とが当接する。
このように、第1ハウジング112を挟み込むように外周の両側の二箇所にクリップ部140、140を設けているため、変位させる方向(軸方向)に交差する方向の位置ずれが生じず、第1接続口116と被接続体300の接続口302との当接位置がずれたり、傾いた状態で接続されたりすることの防止が可能となる。したがって、第1接続口116と被接続体300の接続口302との正確で確実な接続・固定が可能となり、第1接続口116と被接続体300の接続口302との接続箇所におけるインクの漏れを確実に防ぐことができる。
上記の構成を備える継手100によれば、第1接続体110と被接続体300とが離間して、第1接続口116と被接続体300の接続口302とが接していないとき、第1流路114は第1付勢部材128で付勢された状態の第1逆止弁120により閉鎖(すなわち、第1弁体122と第1シールゴム126とで閉鎖)されている。したがって、第1接続口116と被接続体300の接続口302とが接していないときには、第1接続口116からのインクの漏出を防止でき、且つ、第1流路114内への空気の進入を防止できる。
一方、第1接続体110と被接続体300との相対的な距離を縮めることによって、第1接続口116と被接続体300の接続口302とが接続(圧接)された際に、第1逆止弁120の先端部120aが対向する被接続体300の先端部302aに当接して、第1逆止弁120が第1付勢部材128の付勢力に抗して第1接続口116から遠ざかる方向に押動されることによって、第1シールゴム126と第1弁体122とが離間して、第1流路114が開通する(図6の動作説明図を参照)。したがって、例えば、チューブ101からのインクが、第1挿入口118を介して第1流路114に流入して、第1接続体110から被接続体300に流出する。
このように、継手100においては、第1接続口116と被接続体300の接続口302とが接続(圧接)されるまでは、第1流路114が閉鎖されているので、第1接続体110と被接続体300との間の相対的な距離を縮め始めてからも、第1接続口116と被接続体300の接続口302とが当接して、さらに圧接する直前までの間に、第1流路114から(すなわち第1接続口116から)インクが漏れることがなく、第1流路114内に空気が進入することがない。同様に、接続が解かれた直後以降においても第1流路114が閉鎖されるので、第1流路114から(すなわち第1接続口116から)インクが漏れることがなく、第1流路114内に空気が進入することがない。
また、第1接続口116と被接続体300の接続口302とは圧接、すなわち加圧接触するので、第1流路114内の内圧が高くなったとしても、第1接続口116と被接続体300の接続口302との間からインクが漏れることがない。なお、前述の通り、本実施形態においては、当該接続箇所に第3シールゴム130を設ける構成として、より一層、インクの漏れ防止を図っている。
また、係止部(ここではクリップ部)140によって、第1接続体110(ここでは第1ハウジング112)と被接続体300とが係止(固定)されたとき、第3シールゴム130は軸方向に圧縮された状態となり、且つ、第1逆止弁120が被接続体300の先端部302aに押動されて、第1付勢部材128が付勢方向と逆方向に圧縮された状態となる。したがって、軸方向に圧縮された状態の第3シールゴム130による軸方向の復帰力(反発力)および軸方向に圧縮された状態の第1付勢部材128の付勢力が、係止部(クリップ部)140の阻止部(係合孔)140aと被接続体300の被係止部(固定用突起)304との接触部(当接部)に作用して径方向の摩擦力が高まるため、係止部(クリップ部)140が被係止部(固定用突起)304に対して径方向にずれて係止が外れてしまうことの防止を図ることができる。
(第二の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第二の実施形態について詳しく説明する。
図7は、本発明の第二の実施形態に係る継手200の斜視図(概略図)である。また、図8は、当該継手200の断面図(概略図)である。
本実施形態に係る継手200は、第1接続体110および第2接続体210を備えて構成されている。すなわち、前述の第一の実施形態と同様の第1接続体110と、被接続体としての第2接続体210とを備え、この第1接続体110と第2接続体210とが接続されて流路が構成される継手である。
図7、図8に示すように、継手200は、第1接続体110および第2接続体210を備えている。第1接続体110および第2接続体210は、前述の第一の実施形態で説明した第1接続体110と基本的な構成が同じである。
すなわち、図7、図8に示すように、第2接続体210は、第1接続体110と同様の構成として、第2ハウジング212、第2流路214、第2接続口216、第2挿入口218、および第2逆止弁220を備えている。当該第2逆止弁220は、第2流路214の開閉手段として機能する。第2逆止弁220は、本実施形態における当接部(第2の当接部)となる。
第2接続口216には、第2スリーブ224が圧入により嵌合されて取り付けられており、第2ハウジング212と第2スリーブ224とにより軸方向に圧縮されて保持される第2シールゴム226が設けられている。当該第2シールゴム226も前記第1シールゴム126と同様の材料で構成されると共に、環状の突出部226aを有している。なお、圧入による嵌合構造に代えて、ネジ留めによる螺合構造としてもよい。なお、本実施形態においても「軸方向」とは、第1ハウジング112および第1逆止弁120、ならびに第2ハウジング212および第2逆止弁220の長手方向である(例えば図8における紙面の上下方向である)。
さらに、第2接続体210は、第2逆止弁220に設けられた第2弁体222が第2シールゴム226と密着するように、第2逆止弁220を第2接続口に近づく方向に付勢する第2付勢部材228を備えている。ここで、図11に第1逆止弁120および第1シールゴム126周辺の拡大図、ならびに第2逆止弁220および第2シールゴム226周辺の拡大図を示す。なお、矢印はそれぞれ第1付勢部材128、第2付勢部材228による付勢方向である。第2付勢部材228は、本実施形態における付勢力発生手段(第2の付勢力発生手段)となる。
継手200は、図9、図10に示すように、例えばインクジェット記録装置の液体(一例として、インク)供給経路内に設けられるものであり、インク供給経路内のチューブ101を、第1接続体110の第1挿入口118に挿入する(取り付ける)と共に、チューブ201を、第2接続体210の第2挿入口218に挿入し(取り付けて)、第1接続体110と第2接続体210とを接続することによって、チューブ101とチューブ201とを中継して液体(ここでは、インク)を通流させるものである。
以下、前述の第一の実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態に係る第1接続体110および第2接続体210は、前述の第3シールゴム130に相当する構成を備えていない。これは、第1接続口116と第2接続口216とが圧接、すなわち加圧接触するので、第1流路114内の内圧が高くなったとしても、第1接続口116と被接続体300の接続口302との間からインクが漏れることがないためである。さらに、シールゴムの省略によりコストダウンも可能なためである。ただし、前述の第3シールゴム130に相当する部材を備えて、より一層のインク漏れ防止を図る構成としてもよい(不図示)。
また、本実施形態に係る継手200は、第1接続体110と第2接続体210との相対的な距離を縮め、圧接させた状態で第1接続体110と第2接続体210とを係止するための係止部を備えている。本実施形態に係る係止部として、第1接続体110に突起部150が設けられ、被係止部として、第2接続体210に周方向溝240が設けられ、周方向溝240内の最奥部にロック溝250が形成されている。これによれば、突起部150が周方向溝240内に進入するように第1接続体110および第2接続体210を相互に回動させて、被係止部(周方向溝240内のロック溝250)に係止部(突起部150)を係合させることによってロックが完了し、軸方向の移動を規制するように第1接続体110(ここでは第1ハウジング112)と第2接続体210(ここでは第2ハウジング212)とが係止(固定)された状態となる。本実施形態においては、係止部(突起部)150において、被係止部(周方向溝240内のロック溝250)との当接部(軸方向端部)が阻止部となる。
これにより、第1接続体110と第2接続体210との相対的な距離を縮め、圧接させた状態で確実に接続・固定を行うことが可能となり、第1接続口116と第2接続口216との接続箇所におけるインクの漏れを確実に防ぐことができる。
なお、突起部150と周方向溝240(ロック溝250)とによる上記の固定構造に代えて、前述の第一の実施形態と同様に第1接続体110に係合孔を有するクリップ部を設け、第2接続体210に固定用突起を設けて、相互に係合させて固定を行う構造としてもよい(不図示)。
上記の構成を備える継手200によれば、第1接続体110と第2接続体210とが離間して、第1接続口116と第2接続口216とが接していないとき、第1流路114は第1付勢部材128で付勢された状態の第1逆止弁120により閉鎖(すなわち、第1弁体122と第1シールゴム126とで閉鎖)され、第2流路214は第2付勢部材228で付勢された状態の第2逆止弁220により閉鎖(すなわち、第2弁体222と第2シールゴム226とで閉鎖)されている。したがって、第1接続口116と第2接続口216とが接していないときには、第1接続口116および第2接続口216からのインクの漏出を防止でき、且つ、第1流路114内および第2流路214内への空気の進入を防止できる。
一方、第1接続体110と第2接続体210との相対的な距離を縮めることによって、第1接続口116と第2接続口216とが接続(圧接)された際に、第1逆止弁120の先端部120aが対向する第2逆止弁220の先端部220aと当接して、第1逆止弁120が第1付勢部材128の付勢力に抗して第1接続口116から遠ざかる方向に押動されることによって、第1シールゴム126と第1弁体122とが離間して、第1流路114が開通する。同時に、第2逆止弁220が第2付勢部材228の付勢力に抗して第2接続口216から遠ざかる方向に押動されることによって、第2シールゴム226と第2弁体222とが離間して、第2流路214が開通する(図12の動作説明図を参照)。したがって、例えば、チューブ101からのインクが、第1挿入口118を介して第1流路114に流入して、第1接続体110から第2接続体210へと通流する。さらに、第2流路214内を通流して第2挿入口218から流出し、チューブ201へと流入する。
このように、継手200においては、第1接続口116と第2接続口216とが接続(圧接)されるまでは、第1流路114および第2流路214が閉鎖されているので、第1接続体110と第2接続体210との間の相対的な距離を縮め始めてからも、第1接続口116と第2接続口216とが当接して、さらに圧接する直前までの間に、第1流路114(すなわち第1接続口116)から、あるいは第2流路214(すなわち第2接続口216)からインクが漏れることがなく、第1流路114内および第2流路214内に空気が進入することがない。同様に、接続が解かれた直後以降においても第1流路114および第2流路214が閉鎖されるので、第1流路114(すなわち第1接続口116)から、あるいは第2流路214(すなわち第2接続口216)からインクが漏れることがなく、第1流路114内および第2流路214内に空気が進入することがない。
また、係止部(突起部150)と被係止部(周方向溝240、ロック溝250)とによって、第1接続体110(ここでは第1ハウジング112)と第2接続体210(ここでは第2ハウジング212)とが係止(固定)されたとき、第1逆止弁120および第2逆止弁220が相互に押動されることによって、第1付勢部材128および第2付勢部材228がそれぞれの付勢方向と逆方向に圧縮された状態となる。したがって、軸方向に圧縮された状態の第1付勢部材128および第2付勢部材228の付勢力が、係止部(突起部150)と被係止部(周方向溝240のロック溝250)との接触部(当接部)に作用して周方向の摩擦力が高まるため、係止部(突起部150)が被係止部(周方向溝240のロック溝250)に対して周方向にずれて係止が外れてしまうことの防止を図ることができる。
〔インクジェット記録装置〕
続いて、前述の第一の実施形態に係る継手100、あるいは第二の実施形態に係る継手200を備えるインクジェット記録装置10について説明する。当該継手100、あるいは継手200は、インクジェット記録装置10において、インク等の液体の供給経路に設けられ、一例として、チューブとインクタンク等との中継(接続)、チューブとチューブとの中継(接続)等に用いられる。
図13は、本実施形態に係るインクジェット記録装置10の概略図(斜視図)である。また、図14は、当該インクジェット記録装置10のヘッドユニット23周辺の概略図(斜視図)である。なお、説明の便宜上、図13、図14において矢印方向で当該インクジェット記録装置10の前後、左右、および上下方向を示す。
本実施形態に係るインクジェット記録装置10は、紙、布、樹脂シート(例えば、塩化ビニル、ポリエステル等からなる)等の記録媒体Mの記録面(印刷面)に対して記録ヘッド(インクジェットヘッド)25のノズルから液体(ここでは、インク)を吐出することにより文字や図形等の印刷加工を行う装置である。なお、インクには、UV(紫外線)の照射によって硬化するUVインク、水性昇華転写インク等の水性インク、もしくはソルベントインク等の溶剤系インクといった種々のインクを用いることができる。
本実施形態に係るインクジェット記録装置10は、図13、図14に示すように、支持脚11により支持された中央ボディ部12と、中央ボディ部12の左側に設けられた左ボディ部13と、中央ボディ部12の右側に設けられた右ボディ部14と、左右ボディ部13、14を繋ぐとともに中央ボディ部12の上側に設けられた上ボディ部15とを備えて構成される。中央ボディ部12には、記録媒体Mが載置されるプラテン29が設けられており、当該プラテン29上に記録媒体Mを載置し、後述の記録ヘッド25からインクを吐出することによって、印刷が行われる。
左ボディ部13には、その前面側に操作スイッチ類や表示装置類が設けられ、その内部に後述するヘッドユニット23(図14参照)を左右に移動させるモータ、ベルト等からなる左右移動機構(不図示)、ヘッドユニット23の洗浄等を行うメンテナンスステーション(不図示)、および各構成部材の作動制御を行う制御部28等が設けられている。
ここで、図14に示すように、上ボディ部15の内部には、左右に延びたガイドレール16が設けられ、このガイドレール16に対して左右に移動可能にヘッドユニット23が取り付けられている。ここで、ヘッドユニット23は、記録ヘッド25、および当該記録ヘッド25を固定し且つガイドレール16に対する移動作用を担うキャリッジ24を主体に構成されている。この構成により、ヘッドユニット23は、左右移動機構により駆動されて上ボディ部15の内部においてガイドレール16に沿って左右に往復移動されるようになっている。
なお、本実施形態に係る記録ヘッド25は、設定されるインクの色(一例として、マゼンタインク、イエローインク、シアンインク、ブラックインク)ごとに複数設けられている。すなわち、記録ヘッド25は、マゼンタ記録ヘッド、イエロー記録ヘッド、シアン記録ヘッド、ブラック記録ヘッド(いずれも不図示)を備えて構成されている。なお、各記録ヘッドの下面には、下方に載置される記録媒体Mに向けてインクを吐出する複数のノズル(不図示)が形成されている。
一方、図13に示すように、右ボディ部14の内部には、カートリッジ取付部17が設けられており、このカートリッジ取付部17に対して、インクが貯留されたカートリッジ式のインクタンク18が前面側から着脱可能に取り付けられている。本実施形態においては、設定されるインクの色ごとに複数のインクタンク(不図示)が設けられている。なお、インクタンク18は、カートリッジ式に限定されるものではない。さらに、右ボディ部14の内部には、インクタンクから記録ヘッドへインクの送液を行う送液ポンプ(不図示)も設けられている。
本実施形態に係るインクジェット記録装置10は、特にインクの供給経路に継手100もしくは継手200を備えることによって、当該継手の挿抜時に、インク漏れを防ぐことができるため、装置内の汚染および作動不良を防止することができる。また、インク供給経路内への空気の進入を防ぐことができるため、インクの吐出を安定化させて、インク吐出精度すなわち印刷品質の低下を防止することができる。
以上説明した通り、開示の継手100、200によれば、特にインクジェット記録装置10のインク等の液体供給経路中において好適に用いることができ、係止の外れをより確実にすることができる。また、挿抜時に液体流路から液体が漏出することを防止できると共に、液体流路内への空気の進入を防止することができる。
また、特に、本実施形態によって以下の特徴的な作用効果が奏される。
開示の継手100、200は、インクジェット記録装置10の液体供給経路中に設けられ互いに連結されて用いられる一対の継手であって、開口した両端から液体が流入及び流出する第1流路114および該第1流路114の一端に設けられた第1接続口116を有して前記継手の一方側としての被接続体300の被係止部(例えば304)に係止される係止部(例えば140)を有する前記継手の他方側としての第1接続体110と、前記第1接続体110または前記被接続体300に設けられ、両者が係止されると互いに離間させる方向に付勢力を発生する付勢力発生手段と、を有し、前記係止部140には、前記被係止部304に当接して前記付勢力発生手段の付勢力に抗して前記両者の離間を阻止するための阻止部(例えば140a)を有していることを特徴とする。これによれば、例えば従来の径方向にシールを行うOリングを用いた構造と比較して、付勢力発生手段による軸方向の付勢力が係止部に作用することによって、係止の外れを防止することが可能となる。すなわち、第1接続体110と被接続体300とが付勢力発生手段による軸方向の付勢力の介在の下で相互に係止されているので、係止部のがたつきを防止して、係止状態を安定させることができる。
また、本発明において、前記第1接続体110と前記被接続体300とにより軸方向に圧縮されて前記液体の漏れをシールさせる前記付勢力発生手段としての第3シールゴム130をさらに有し、前記第3シールゴム130が軸方向に圧縮されて前記液体の漏れをシール可能な位置に前記第1接続体110と前記被接続体300とが位置した状態で前記阻止部(例えば140a)が前記被係止部(例えば304)に当接していることが好ましい。これによれば、圧縮された第3シールゴム130による軸方向の復帰力が係止部に作用することによって、係止の外れを防止することが可能となる。
また、本発明において、前記第1接続体110は、前記第1流路114内に軸方向に移動可能に保持され、軸方向の移動に伴って前記第1流路114を開閉する第1弁体122と、該第1弁体122を軸方向に付勢する前記付勢力発生手段としての第1付勢部材128とを有し、前記第1付勢部材128の付勢力に抗して前記第1弁体122を移動させることにより前記第1流路114を開口するように構成され、且つ、前記第1付勢部材128の付勢力は、前記第1接続体110と前記被接続体300を離間させる方向に発生することが好ましい。これによれば、第1弁体122を軸方向に移動させることによって、第1流路114を開口することができ、また、第1付勢部材128による軸方向の付勢力を係止部に作用させることができるため、係止の外れを防止することが可能となる。
また、本発明において、前記第1接続体110は、前記第1接続口116内に嵌合される第1スリーブ124と、該第1接続体110と前記第1スリーブ124とにより軸方向に圧縮されて保持される第1シールゴム126と、前記第1流路114内に軸方向に移動可能に保持され、且つ、前記第1シールゴム126と密着・離間して前記第1流路114を開閉する前記第1弁体122が設けられた第1逆止弁120と、をさらに有し、前記第1接続体110と被接続体300とが接続されたときに、前記第1逆止弁120が対向する前記被接続体300に当接して、該第1逆止弁120が前記第1付勢部材128の付勢力に抗して前記第1接続口116から遠ざかる方向に押動されることによって、前記第1シールゴム126と前記第1弁体122とが離間して、前記第1流路114が開通することが好ましい。
これによれば、第1接続体110の第1接続口116と被接続体300の接続口302とが接続されることによって、第1逆止弁120の第1弁体122と第1シールゴム126とが離間して第1流路114が開通するため、継手を介して液体の通流が可能となる。一方、接続の直前まで、および接続が解かれた直後以降においては、第1逆止弁120の第1弁体122と第1シールゴム126とが密着して第1流路114が閉鎖するため、第1接続口116から液体が漏れてしまうことの防止が可能となる。さらに、インクの供給経路においては、当該経路への空気の進入が、記録ヘッド25からのインク吐出精度を低下させ、印刷品質を低下させる原因となってしまうが、上記の構成によれば、インクの漏れが防止できるのみならず、インクの供給経路(ここでは、第1流路114)への空気の進入を防止することも可能となる。
また、本発明において、第1シールゴム126は、いずれか一方もしくは両方の端部に軸方向に突出する環状の突出部126aを有することが好ましい。これによれば、第1シールゴム126は、第1ハウジング112と第1スリーブ124とにより軸方向に圧縮されて保持されるため、軸方向に突出する環状の突出部126aを有することで、第1ハウジング112と第1スリーブ124との接続箇所における密閉性を高めることができ、当該接続箇所からの液体漏出を防止する効果をより一層高めることができる。
また、本発明において、第1逆止弁120は、軸部120Aと当該軸部120Aから径方向に延設された鍔状部120Bとを有し、第1弁体122は、鍔状部120Bにおいて軸方向に突出する環状の突出部として形成されていることが好ましい。これによれば、第1弁体122が環状の突出部として形成されていることによって、第1逆止弁120が第1付勢部材128によって付勢されて第1弁体122が第1シールゴム126と接触した際に、当該接触圧力を高めることができるため、当該接触箇所からの液体漏出を防止する効果をより一層高めることができる。すなわち、継手100が被接続体300と接続されていない状態における第1流路114の閉鎖性を高めることができる。
また、本発明において、前記被接続体として、開口した両端から液体が流入及び流出する第2流路214および該第2流路214の一端に設けられた第2接続口216を有する第2接続体210を備え、前記第2接続体210は、前記第2流路214内に軸方向に移動可能に保持され、軸方向の移動に伴って前記第2流路214を開閉する第2弁体222と、該第2弁体222を軸方向に付勢する前記付勢力発生手段としての第2付勢部材228とを有し、前記第2付勢部材228の付勢力に抗して前記第2弁体222を移動させることにより前記第2流路214を開口するように構成され、且つ、前記第2付勢部材228の付勢力は、前記第1接続体110と前記第2接続体210を離間させる方向に発生することが好ましい。
これによれば、被接続体としての第2接続体210を備える構成によって、上記の第1接続体110と同様の効果を得ることが可能となる。すなわち、第1接続体110と第2接続体210との接続の直前まで、および接続が解かれた直後以降において、第1接続体110側からの液体漏出が防止できるのみならず、第2接続体210側からの液体漏出も防止することが可能となる。また、第1付勢部材および第2付勢部材による軸方向の付勢力を係止部に作用させることができるため、係止の外れをより一層防止することが可能となる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
10 インクジェット記録装置
100 継手(第一の実施形態)
110 第1接続体
112 第1ハウジング
114 第1流路
116 第1接続口
118 第1挿入口
120 第1逆止弁
120A 第1逆止弁の軸部
120B 第1逆止弁の鍔状部
122 第1弁体
124 第1スリーブ
126 第1シールゴム
126a 第1シールゴムの突出部
128 第1付勢部材
130 第3シールゴム
140 クリップ部(係止部)
200 継手(第二の実施形態)
210 第2接続体
212 第2ハウジング
214 第2流路
216 第2接続口
218 第2挿入口
220 第2逆止弁
220A 第2逆止弁の軸部
220B 第2逆止弁の鍔状部
222 第2弁体
224 第2スリーブ
226 第2シールゴム
226a 第2シールゴムの突出部
228 第2付勢部材
300 被接続体
304 固定用突起(被係止部)
M 記録媒体

Claims (7)

  1. インクジェット記録装置の液体供給経路中に設けられ互いに連結されて用いられる一対の継手であって、
    開口した両端から液体が流入及び流出する第1流路および該第1流路の一端に設けられた第1接続口を有して前記継手の一方側としての被接続体の被係止部に係止される係止部を有する前記継手の他方側としての第1接続体と、
    前記第1接続体または前記被接続体に設けられ、両者が係止されると互いに離間させる方向に付勢力を発生する付勢力発生手段と、を有し、
    前記係止部には、前記被係止部に当接して前記付勢力発生手段の付勢力に抗して前記両者の離間を阻止するための阻止部を有していること
    を特徴とする継手。
  2. 前記第1接続体と前記被接続体とにより軸方向に圧縮されて前記液体の漏れをシールさせる前記付勢力発生手段としての第3シールゴムをさらに有し、
    前記第3シールゴムが軸方向に圧縮されて前記液体の漏れをシール可能な位置に前記第1接続体と前記被接続体とが位置した状態で前記阻止部が前記被係止部に当接していること
    を特徴とする請求項1記載の継手。
  3. 前記第1接続体は、
    前記第1流路内に軸方向に移動可能に保持され、軸方向の移動に伴って前記第1流路を開閉する第1弁体と、該第1弁体を軸方向に付勢する前記付勢力発生手段としての第1付勢部材とを有し、
    前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記第1弁体を移動させることにより前記第1流路を開口するように構成され、且つ、前記第1付勢部材の付勢力は、前記第1接続体と前記被接続体を離間させる方向に発生すること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の継手。
  4. 前記第1接続体は、
    前記第1接続口内に嵌合される第1スリーブと、
    該第1接続体と前記第1スリーブとにより軸方向に圧縮されて保持される第1シールゴムと、
    前記第1流路内に軸方向に移動可能に保持され、且つ、前記第1シールゴムと密着・離間して前記第1流路を開閉する前記第1弁体が設けられた第1逆止弁と、をさらに有し、
    前記第1接続体と前記被接続体とが接続されたときに、前記第1逆止弁が対向する前記被接続体に当接して、該第1逆止弁が前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記第1接続口から遠ざかる方向に押動されることによって、前記第1シールゴムと前記第1弁体とが離間して、前記第1流路が開通すること
    を特徴とする請求項3記載の継手。
  5. 前記第1シールゴムは、いずれか一方もしくは両方の端部に軸方向に突出する環状の突出部を有すること
    を特徴とする請求項4記載の継手。
  6. 前記第1逆止弁は、軸部と該軸部から径方向に延設された鍔状部とを有し、
    前記第1弁体は、前記鍔状部において軸方向に突出する環状の突出部として形成されていること
    を特徴とする請求項4または請求項5記載の継手。
  7. 前記被接続体として、
    開口した両端から液体が流入及び流出する第2流路および該第2流路の一端に設けられた第2接続口を有する第2接続体を備え、
    前記第2接続体は、
    前記第2流路内に軸方向に移動可能に保持され、軸方向の移動に伴って前記第2流路を開閉する第2弁体と、該第2弁体を軸方向に付勢する前記付勢力発生手段としての第2付勢部材とを有し、
    前記第2付勢部材の付勢力に抗して前記第2弁体を移動させることにより前記第2流路を開口するように構成され、且つ、前記第2付勢部材の付勢力は、前記第1接続体と前記第2接続体を離間させる方向に発生すること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の継手。
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