JP2016022419A - 殺菌水生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】雑菌を含む空気や臭気の殺菌水生成装置への侵入を抑制することを目的とする。【解決手段】殺菌水の元となる溶液と水とを混合して殺菌水を生成する殺菌水生成装置8であって、溶液と水とを混合する第1殺菌水タンク30、第2殺菌水タンク33と、第1殺菌水タンク30、第2殺菌水タンク33に供給する水を計量する貯水部14と、貯水部14から溢れた水を受けるドレンポケット15とを有する水道水タンク13と、水道水タンク13のドレンポケット15に接続され、貯水部14からドレンポケット15に溢れた水を外部に排出する第1排出路28、第2排出路29と、第1排出路28と第2排出路29との間に設けられ、第1殺菌水タンク30、第2殺菌水タンク33にて生成された殺菌水を用いて第1排出路28と第2排出路29とを遮断するトラップ200とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、殺菌水生成装置に関する。
特許文献1には、原液計量部で計量された原液と、水道水タンクで計量された水道水とを殺菌水タンクで混合して殺菌水を生成する殺菌水生成装置が開示されている。
特開2013−169505号公報
ところで、殺菌水生成装置では、水道水や薬液の計量部から溢れた液体等を、排水路を介して殺菌水生成装置の外部に排出している。通常、殺菌水生成装置に接続され殺菌水生成装置からの排水が流れる管路は、下水配管に合流する。下水配管内には、雑菌が存在する場合があり、また臭気が発生する場合がある。したがって、下水配管に合流する管路を介して殺菌水生成装置内に雑菌を含む空気や臭気等が流入するおそれがある。
本発明は、雑菌を含む空気や臭気の殺菌水生成装置への侵入を抑制することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明が適用される殺菌水生成装置は、殺菌水の元となる溶液と水とを混合して殺菌水を生成する殺菌水生成装置であって、溶液と水とを混合する殺菌水タンクと、前記殺菌水タンクに供給する水を貯める貯水部と、当該貯水部から溢れた水を受ける受水部とを有する水タンクと、前記水タンクの前記受水部に接続され、前記貯水部から当該受水部に溢れた水を外部に排出する排出路と、前記排出路に設けられ、前記殺菌水タンクにて生成された殺菌水を用いて当該排出路を遮断する遮断部材とを備えた殺菌水生成装置である。
ここで、前記水タンクの前記受水部に対して前記殺菌水タンクにて生成された殺菌水を供給する供給手段をさらに備え、前記遮断部材は、前記供給手段によって前記受水部に供給された殺菌水を用いて前記排出路を遮断することを特徴とすることができる。この場合、受水部および排出路での細菌の増殖を抑制することができる。
また、前記供給手段は、予め定められたタイミングで前記受水部に対して殺菌水を供給することを特徴とすることができる。この場合、水タンクから連続して水が供給された場合であっても、貯水部からの水の溢れを抑制することができる。
さらに、前記排出路は、内径が14mm以上であることを特徴とすることができる。この場合、排出路の内径が14mm未満の場合と比較して、受水部からの水の排出を円滑に行うことができる。
また、前記殺菌水タンクから空気を排出する空気排出路と、前記空気排出路に接続され、当該空気排出路から空気が排出される際の排出音を吸収する吸収部材をさらに備え、前記吸収部材は、前記空気排出路に接続され、当該空気排出路から排出された空気が通過する複数の細孔が形成された多孔質部材と、前記多孔質部材を、当該多孔質部材との間に空隙が形成されるように収容する収容部材とをさらに備えることを特徴とすることができる。この場合、殺菌水タンクから空気を排出する際の排出音を低減することができる。
さらにまた、前記殺菌水タンクに空気を供給し、当該殺菌水タンクから空気を排出する空気供給排出路と、前記空気供給排出路に供給または排出された空気を通過させる連通孔と、前記殺菌水タンクから液体が流入した場合に当該連通孔を塞ぐ弁部材とを有する逆止弁とをさらに備えることを特徴とすることができる。この場合、殺菌水タンクからの液体の逆流を抑制することができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される殺菌水生成装置は、殺菌水の元となる溶液と水とを混合して殺菌水を生成する殺菌水生成装置であって、溶液と水とを混合する殺菌水タンクと、前記殺菌水タンクに供給する水を貯める水タンクと、前記水タンクから溢れた水を外部に排出する排出路と、前記殺菌水タンクに空気を供給し、当該殺菌水タンクから空気を排出する空気供給排出路と、前記空気供給排出路に供給または排出された空気を通過させ、前記殺菌水タンクから当該空気供給排出路に流入した液体は通過させない逆止弁と、前記空気供給排出路に接続され、当該空気供給排出路から空気が排出される際の排出音を吸収する吸収部材と、前記排出路に設けられ、前記殺菌水タンクにて生成された殺菌水を用いて当該排出路を遮断する遮断部材とを備える殺菌水生成装置である。
ここで、前記水タンクに供給される水から不純物を除去するフィルタと、他の装置が接続され、前記フィルタを通過した後の水を当該他の装置へ供給する給水部とをさらに備えることを特徴とすることができる。この場合、不純物により殺菌水の殺菌力が低下することを抑制できる。また、殺菌水生成装置内や各ユニットの給水管路への不純物の侵入、及びこれに伴う電磁弁の故障を抑制できる。
本発明によれば、雑菌を含む空気や臭気の殺菌水生成装置への侵入を抑制することができる。
本実施形態が適用される歯科用診療装置の全体構成を示した斜視図である。 本実施形態が適用される殺菌水生成装置の外観斜視図である。 殺菌水生成装置の内部構造を示した斜視図である。 本実施形態が適用される殺菌水生成装置の機能ブロック図である。 (a)は、取り付け部を拡大して示した図である。(b)は、フィルターカートリッジを示した斜視図である。 本実施形態の水道水タンクを示した斜視図である。 (a)〜(b)は、本実施形態のトラップの構成を示した図である。 ドレンポケットを介して殺菌水が供給された状態のトラップを示した図である。 (a)〜(b)は、本実施形態の逆止弁の構成を示した図である。 (a)〜(b)は、逆止弁における空気の流れを示した図である。 殺菌水タンクから殺菌水や水道水等が逆流した状態の逆止弁を示した図である。 本実施形態のサイレンサの構成を示した分解図である。 本実施形態のサイレンサを組み立てた状態を示した断面図である。 (a)〜(c)は、本実施形態の操作パネルの表示の一例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態が適用される歯科用診療装置1の全体構成を示した斜視図である。
同図に示すように、本実施形態の歯科用診療装置1では、床面の上に、診療台2が設けられている。また、本実施形態の歯科用診療装置1では、診療台2の脇に、医師用のトレーテーブル3が設けられるとともに、医師用のインスツルメントホルダ4が設けられている。さらに、本実施形態では、診療台2を挟みトレーテーブル3の反対側に、アシスタント用のインスツルメントホルダ5が設けられている。また、本実施形態では、光源を備えたデンタルライト(不図示)とデンタルライトを支持するアーム(不図示)とを支持する支柱6が設けられている。
また、本実施形態では、診療台2の脇に、患者がうがいを行う際に用いるコップに対して水を供給する供給装置(スピットン装置)7が設けられている。この供給装置7には、ベースユニット7a、ベースユニット7aの上に設置され患者の口腔内から排出された廃液を受ける廃液受け部(ベースン)7b、廃液受け部7bの脇に設けられたコップに対して水を供給するコップ用給水部(不図示)、清掃用の水を廃液受け部7bに供給する清掃用給水部7cが設けられている。
さらに、本実施形態では、診療台2の脇に、供給装置7に隣接して、殺菌水生成装置8が設けられている。
殺菌水生成装置8は、殺菌水の生成に用いられる。殺菌水生成装置8にて生成された殺菌水は、例えば上述した供給装置7に送られ、患者に対する治療や患者がうがいを行う際等に使用される。
なお、「殺菌」とは、一般に、細菌等を消滅して無菌状態を作り出すことを意味するが、本実施形態の説明において「殺菌」とは、細菌等を消滅することに限らず、例えば細菌等を不活化したり、細菌等の少なくとも一部を除去したりする作用(消毒、除菌)も含む。
続いて、殺菌水生成装置8の構成について説明する。
図2は、本実施形態が適用される殺菌水生成装置8の外観斜視図である。
本実施形態の殺菌水生成装置8は、本体ケース81と、原液カートリッジが収容される収納部82と、殺菌水タンクが収容される殺菌水タンク収納部83とを備えている。また、殺菌水生成装置8は、外部機器との接続に用いられる外部接続接栓500を備えている。さらに、殺菌水生成装置8は、殺菌水生成装置8のON/OFFを切り替えるための電源スイッチ84と、ユーザに対し予め情報を表示するとともにユーザからの操作を受け付ける操作パネル600とを備えている。なお、電源スイッチ84は、本体ケース81の側面に設けられ、操作パネル600は、本体ケース81の上面に設けられている。
また、本実施形態の殺菌水生成装置8には、殺菌水生成装置8内に供給される水道水に含まれる不純物(異物)の除去を行うフィルタの一例であるフィルターカートリッジ100が設けられている。なお、フィルターカートリッジ100は、本体ケース81の側面に取り付けられている。
さらに、殺菌水生成装置8には、他の装置の送水管(不図示)等が接続される給水部の一例としての給水ジョイント85が設けられている。そして、本実施形態の殺菌水生成装置8では、給水ジョイント85を介して接続された他の装置に対して、フィルターカートリッジ100により不純物が除去された後の水道水を供給できるようになっている。
図3は、殺菌水生成装置8の内部構造を示した斜視図である。なお、図3では、フィルターカートリッジ100を取り外した状態の殺菌水生成装置8を示している。
図3に示すように、殺菌水生成装置8の本体ケース81の側面には、フィルターカートリッジ100を取り付けるための取り付け部150が設けられている。
また、同図に示すように、殺菌水生成装置8の内部には、外部接続接栓500を介して外部から供給された水道水を収容する水道水タンク13が設けられている。また、本実施形態では、殺菌水生成装置8に対して着脱可能に設けられ、殺菌水の元となる原液を収容した原液カートリッジ20が設けられている。さらに、原液カートリッジ20から供給された原液の計量を行う原液計量部23、生成された殺菌水を収容する第1殺菌水タンク30、第2殺菌水タンク33が設けられている。
本実施形態では、原液カートリッジ20内に、殺菌水の元となる液体(原液)として、次亜塩素酸ナトリウムが収容されている。なお、原液はこれに限らず、例えば、二酸化塩素や、次亜塩素酸ナトリウムと二酸化塩素との混合物、これらの塩素系水溶液等を用いることもできる。また、例えば過酸化水素水やオゾン水等の酸化性の殺菌水を原液として用いてもよく、さらに他の原液を用いるようにしてもよい。
図4は、本実施形態が適用される殺菌水生成装置8の機能ブロック図である。
本実施形態の殺菌水生成装置8には、水道水を供給する供給管(不図示)が接続される受水接栓10が設けられている。
また、殺菌水生成装置8には、受水接栓10を通った水道水が通る第1送水路11a、第1送水路11aから分岐し終端に上述した給水ジョイント85が接続された第2送水路11b、第1送水路11a上であって第2送水路11bとの分岐前に設けられ受水接栓10を通った水道水から不純物を除去するフィルターカートリッジ100、第1送水路11a上であって第2送水路11bとの分岐後に設けられた電磁弁12、受水孔13aを有し第1送水路11aからの水道水を収容する水道水タンク13が設けられている。
ここで、本実施形態の水道水タンク13は、受水孔13aを介して第1送水路11aから水道水が供給され、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に供給するための水道水が貯められる貯水部14と、貯水部14と接続部13bを介して接続され貯水部14から溢れた水道水が接続部13bから流入する受水部の一例としてのドレンポケット15とを備えている。
また、水道水タンク13のドレンポケット15には、貯水部14からドレンポケット15に溢れた水道水等を後述するトラップ200へ導く第1排出路28が接続されている。
そして、第1排出路28の終端には、後述するトラップ200が接続され、トラップ200には、トラップ200に導かれた水道水等を後述するドレン用接栓49を介してドレンに排出する第2排出路29が接続されている。詳細については後述するが、トラップ200は、遮断部材の一例であって、ドレンから殺菌水生成装置8内への臭気や細菌等の侵入を抑制するために設けられている。ここで、本実施形態では、第1排出路28および第2排出路29により、排出路が構成されている。
また、殺菌水生成装置8には、水道水タンク13における貯水部14からの水道水が通る第1水道水供給路17a、第2水道水供給路17bが設けられている。さらに、第1水道水供給路17a上には第1電磁弁16aが設けられ、第2水道水供給路17b上には第2電磁弁16bが設けられている。また、本実施形態では、水道水タンク13の貯水部14における水道水の液面を検知する液面センサ18が設けられている。ここで、この液面センサ18では、上下方向において互いにずれた検知位置b及び検知位置cにて水道水の液面が検知される。なお、両端に位置する検知位置a及び検知位置dは、検知位置b及び検知位置cにて液面の検知が行われない場合に液面の検知を行うバックアップ用の検知位置である。
一方、原液カートリッジ20側には、吸引を行い原液カートリッジ20から原液を取り出すポンプ22、ポンプ22により送られてきた原液の計量を行う原液計量部23、原液計量部23内の原液の液面を検知する液面センサ24が設けられている。なお、この液面センサ24でも、検知位置b及び検知位置cにて原液の液面の検知が行われる。また、検知位置b及び検知位置cにて液面の検知が行われない場合には、検知位置a及び検知位置dにて液面の検知が行われる。
さらに、殺菌水生成装置8には、原液計量部23からの原液が通る第1原液供給路26a、第2原液供給路26bが設けられている。また、本実施形態では、第1原液供給路26a上に第1電磁弁25aが設けられ、第2原液供給路26b上に第2電磁弁25bが設けられている。また、殺菌水生成装置8には、原液計量部23から溢れた原液を、水道水タンク13のドレンポケット15に排出する排液路27が設けられている。
なお、本実施形態では、第1原液供給路26a、第2原液供給路26b、第1水道水供給路17a、第2水道水供給路17bの4つの供給路は、それぞれ独立して設けられており、殺菌水タンク(第1殺菌水タンク30、第2殺菌水タンク33)に対して水道水及び原液が達するまでの間に、水道水と原液とが混合しないようになっている。
また、殺菌水生成装置8には、第1殺菌水タンク30内の殺菌水の液面を検知する液面センサ32、第2殺菌水タンク33内の殺菌水の表面を検知する液面センサ34が設けられている。ここで、上記と同様、液面センサ32及び液面センサ34では、検知位置b及び検知位置cにて液面の検知が行われる。また、検知位置b及び検知位置cにて液面の検知が行われない場合には、検知位置a及び検知位置dにて液面の検知が行われる。
また、本実施形態では、第1殺菌水タンク30からの殺菌水が通る第1殺菌水供給路31、第2殺菌水タンク33からの殺菌水が通る第2殺菌水供給路35が設けられている。さらに、第1殺菌水供給路31上には、第1電磁弁36a及び第1逆止弁37aが設けられ、第2殺菌水供給路35上には、第2電磁弁36b及び第2逆止弁37bが設けられている。
さらに、本実施形態では、圧縮エアを供給する供給管(不図示)が接続される圧縮エア用接栓40が設けられている。なお、この圧縮エア用接栓40は、上記外部接続接栓500(図2参照)に設けられている。また、圧縮エア用接栓40を通過した圧縮エアの第1殺菌水タンク30への供給に用いられるとともに、第1殺菌水タンク30からの圧縮エアの排出に用いられる第1圧縮エア供給/排気路42aが設けられている。また、第1圧縮エア供給/排気路42aから分岐し、圧縮エア用接栓40を通過した圧縮エアの第2殺菌水タンク33への供給に用いられるとともに、第2殺菌水タンク33からの圧縮エアの排出に用いられる第2圧縮エア供給/排気路42bが設けられている。
また、第1圧縮エア供給/排気路42a上であって第2圧縮エア供給/排気路42bとの分岐部の前(圧縮エア用接栓40側)には、圧縮エア用接栓40を通過した圧縮エアを減圧する減圧弁44が設けられている。
ここで、本実施形態では、第1圧縮エア供給/排気路42aおよび第2圧縮エア供給/排気路42bが、空気排出路または空気供給排出路を構成する。
そして、第1圧縮エア供給/排気路42a上には、第1三方電磁弁41a及び第1逆止弁300aが設けられ、第2圧縮エア供給/排気路42b上には、第2三方電磁弁41b及び第2逆止弁300bが設けられている。さらに、第1三方電磁弁41aの常時開口(ノーマルオープンポート)には、第1サイレンサ400aが接続され、第2三方電磁弁41bの常時開口(ノーマルオープンポート)には、第2サイレンサ400bが接続されている。ここで、第1逆止弁300aと第2逆止弁300bとは、同じ構成を有しており、第1サイレンサ400aと第2サイレンサ400bとは同じ構成を有している。以下の説明において、第1逆止弁300aと第2逆止弁300bとを区別せずにまとめて逆止弁300と呼び、第1サイレンサ400a及び第2サイレンサ400bとを区別せずにまとめてサイレンサ400と呼ぶことがある。
ここで、逆止弁300は、例えば電磁弁閉止不良や液位センサ誤検知等のシステムの異常によって、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から殺菌水が第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41b側に逆流し殺菌水生成装置8の内部に殺菌水が漏出することを抑制するために設けられる。また、サイレンサ400は、第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41bを介して圧縮エアを殺菌水生成装置8の内部に排出する際の、排出音を低減するために設けられる。逆止弁300およびサイレンサ400の構成については後段にて詳細に説明する。
また、本実施形態の殺菌水生成装置8には、第1殺菌水供給路31及び第2殺菌水供給路35を1つの殺菌水供給路にまとめるマニフォールド45、マニフォールド45を通過した殺菌水が通る殺菌水供給路46が設けられている。また、殺菌水生成装置8には、殺菌水供給路46上に設けられ殺菌水供給路46を流れる殺菌水の流量を減らすための絞り弁48、殺菌水供給路46の終端部に設けられ殺菌水生成装置8の外部に設けられた殺菌水搬送管(不図示)が接続される供給用接栓47が設けられている。ここで、マニフォールド45及び供給用接栓47は、上述した外部接続接栓500(図2参照)に設けられている。
さらに、殺菌水生成装置8には、第1殺菌水タンク30及び第2殺菌水タンク33にて生成されマニフォールド45を通過した殺菌水を、水道水タンク13のドレンポケット15に案内する殺菌水案内路38が設けられている。さらに、殺菌水案内路38上には、ドレン電磁弁39が設けられている。
また、殺菌水生成装置8には、水道水タンク13のドレンポケット15から第1排出路28および第2排出路29を経由して流れてきた殺菌水、水道水等の廃棄に用いられるドレン用接栓49が設けられている。
また、本実施形態では、図2にて示した操作パネル600内に、回路基板51が設けられている。また、本実施形態では、プログラム制御されたCPUにより構成され、この回路基板51や殺菌水生成装置8内に設けられた電磁弁などの制御を行う制御部50が設けられている。
ここで、原液の希釈に用いる希釈水の水道水は、受水接栓10、フィルターカートリッジ100、電磁弁12、第1送水路11aを通り、水道水タンク13の貯水部14に供給される。そして、本実施形態では、水道水タンク13における貯水部14のうちの、液面センサ18の検知位置bまで、水道水が供給される。
一方で、原液は、ポンプ22によって、原液カートリッジ20から原液計量部23に供給される。なお、原液計量部23では、液面センサ24の検知位置bまで原液が供給される。その後、制御部50によって第1電磁弁25a又は第2電磁弁25bが開放される。これにより、原液計量部23内の原液が、自重落下し、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に対し供給される。
なお、開放された第1電磁弁25a又は第2電磁弁25bは、原液の供給が終了した後に閉じられる。その後、原液計量部23では、原液計量部23への原液の供給が再び行われ、次の原液の供給に備えられる。また、本実施形態では、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33への原液の供給が、予め設定された回数繰り返される。例えば、うがい水のような殺菌水を生成する場合は、1回計量分の原液を第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33へ供給するが、殺菌効果を上げた殺菌水が生成される場合は、2回計量分や、3回計量分の原液が、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33へ供給される。
また、本実施形態では、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33への原液の供給後、水道水タンク13における貯水部14の水道水(液面センサ18の検知位置bまで達している水道水)が、第1電磁弁16a又は第2電磁弁16bが開かれることによって、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に供給される。ここで、この供給は、水道水の自重が利用されることで行われる。
なお、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33への水道水の供給が行われる際には、第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41bが開かれる。これにより、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33からの空気の排出がより円滑になされるようになる。
ここで、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に水道水が供給されると、この水道水の体積分の空気が、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から排出される。この場合に、第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41bが開かれていると、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から円滑に空気が排出される。なお、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から排出された空気は、第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41bの常時開口(ノーマルオープンポート)を通り、第1サイレンサ400a又は第2サイレンサ400bを介して殺菌水生成装置8の内部に円滑に排出される。
また、本実施形態の殺菌水生成装置8では、受水接栓10を介して供給される水道水の供給量が予め定めた値よりも少ない場合に、絞り弁48により殺菌水供給路46を流れる殺菌水の流量を減らすことができる。これにより、例えば水道水タンク13に供給される水道水の量や殺菌水タンク(第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33)にて生成される殺菌水の量に対して、供給用接栓47を介して殺菌水生成装置8の外部に供給される殺菌水の量が過度に多くなることが抑制される。この結果、例えば殺菌水生成装置8から連続して殺菌水を供給する場合等に、殺菌水の生成量に対して殺菌水の供給量が多くなることが抑制され、安定して殺菌水が供給されるようになる。
なお、上記では、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33へ原液を供給した後に、水道水を供給する態様を一例に説明したが、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に対する、原液の供給及び水道水の供給は並行して行うようにしてもよい。また、例えば、水道水を供給した後に原液の供給を行うようにしてもよい。なお、本実施形態のように、原液の供給を先に行い、その後、水道水の供給を行う方が、原液と水道水とが並行して供給される場合や、水道水の方が原液よりも先に供給される場合に比べ、原液と水道水とがより効果的に混合するようになる。
次に、生成された殺菌水が外部へ供給される際の動作を説明する。
殺菌水が外部へ供給される際には、まず、減圧弁44により所定の圧力に減圧された圧縮エア(圧縮空気)が、第1圧縮エア供給/排気路42a又は第2圧縮エア供給/排気路42bを介し、第1殺菌水タンク30内又は第2殺菌水タンク33内に供給される。そして、第1殺菌水タンク30内又は第2殺菌水タンク33内に圧縮エアが供給されると、第1殺菌水タンク30内又は第2殺菌水タンク33内は加圧状態となり、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33内の殺菌水が、殺菌水生成装置8の外部に供給されるようになる。
詳細に説明すると、第1殺菌水タンク30内又は第2殺菌水タンク33内が加圧状態となると、殺菌水は、第1殺菌水供給路31又は第2殺菌水供給路35、マニフォールド45、および、殺菌水供給路46を経由して、供給用接栓47まで供給される。そして、この供給用接栓47を通じ、殺菌水生成装置8の外部へ供給される。
なお、上記では説明を省略したが、本実施形態では、第1殺菌水タンク30および第2殺菌水タンク33の何れか一方の殺菌水タンクから殺菌水の供給が行われるとともに、この一方の殺菌水タンクが空になると、他方の殺菌水タンクに切り替えられる。これにより、殺菌水の供給が滞らないようになる。なお、他方の殺菌水タンクに切り替えられた場合は、上記一方の殺菌水タンクにて、殺菌水の生成が開始される。そして、上記他方の殺菌水タンクが空になると、今度は、一方の殺菌水タンクへの切り替えが行われる。
なお、殺菌水タンクが空となったか否かは、液面センサ32および液面センサ34の各々に設けられた検知位置cにおける液面の検知に基づき判断される。また、殺菌水タンクの上記切り替えは、第1圧縮エア供給/排気路42a上に設けられた第1三方電磁弁41aの開放/閉鎖、第2圧縮エア供給/排気路42b上に設けられた第2三方電磁弁41bの開放/閉鎖、第1殺菌水供給路31上に設けられた第1電磁弁36aの開放/閉鎖、および、第2殺菌水供給路35上に設けられた第2電磁弁36bの開放/閉鎖により行われる。
また、本実施形態では、殺菌水の消費に伴い一方の殺菌水タンクから他方の殺菌水タンクへ切り替える際、外部に供給される殺菌水の脈動や流量低下を抑制するため、この切り替え時に、第1電磁弁36aおよび第2電磁弁36bを制御し、予め定められた時間(数msec)、二つの殺菌水タンクから同時に殺菌水が供給されるようにしている。付言すると、一方の殺菌水タンクと他方の殺菌水タンクとの間において、殺菌水の供給が行われている供給タイミングをオーバラップさせる制御を行っている。
続いて、フィルターカートリッジ100およびフィルターカートリッジ100が取り付けられる取り付け部150の構成について説明する。
図5(a)は、取り付け部150を拡大して示した図である。
図5(a)に示すように、取り付け部150には、フィルターカートリッジ100に設けられた後述する供給管124が接続され供給管124への水の供給を行う供給用コネクタ151、フィルターカートリッジ100に設けられた後述する排出管125が接続され排出管125から排出された水が通る排出用コネクタ152が設けられている。さらに、図中供給用コネクタ151および排出用コネクタ152の背後には、上述した第1送水路11aを構成する2本のチューブ(不図示)が設けられている。このうち一方のチューブが用いられ、受水接栓10からの水道水が供給用コネクタ151へ供給され、他方のチューブが用いられ排出用コネクタ152からの水が、上述した水道水タンク13や給水ジョイント85へ供給される。
図5(b)は、フィルターカートリッジ100を示した斜視図である。
フィルターカートリッジ100は、フィルタ収容部材110が設けられている。このフィルタ収容部材110は、円筒状に形成され、内部に中空糸フィルタ等のフィルタ(不図示)を収容する。さらに、本実施形態のフィルターカートリッジ100には、フィルタ収容部材110の上方に形成された開口を塞ぐ蓋部材120が設けられている。
蓋部材120には、蓋本体123と、フィルターカートリッジ100に供給されてきた水が通る供給管124と、フィルターカートリッジ100から排出される水が通る排出管125とが設けられている。
本実施形態では、図5(b)に示すように、供給管124と排出管125とが同方向(図中、紙面の奥側且つ左方向(斜め左奥方向))に向かって延びるように形成され、供給管124および排出管125の各々の先端に形成された開口128が、同方向を向くようになっている。これにより、本実施形態では、フィルターカートリッジ100を、図5(a)にて示した取り付け部150に対して押し込むだけで、フィルターカートリッジ100の装着を行えるようになる。
本実施形態のフィルターカートリッジ100では、供給用コネクタ151から供給管124を通って供給されてきた水道水が、フィルタ収容部材110内に収容された中空糸フィルタ等のフィルタを通過することで、水道水に含まれる有機物や鉄錆等の不純物が除去される。フィルタを通過した水道水は、その後、排出管125を通って、フィルターカートリッジ100の外部に排出される。そして、排出された水道水は、排出用コネクタ152を介して殺菌水生成装置8内の水道水タンク13に供給され、また給水ジョイント85(図3参照)を介して殺菌水生成装置8に接続された他の装置に供給される。
このように、本実施形態の殺菌水生成装置8では、フィルターカートリッジ100を設け、フィルターカートリッジ100により有機物や鉄錆等の不純物が除去された後の水道水を用いて殺菌水を生成している。
これにより、例えば、殺菌水への有機物や鉄錆等の混入が抑制され、生成された殺菌水の有効塩素濃度が、有機物や鉄錆等の不純物により経時的に低下することが抑制される。
続いて、本実施形態の水道水タンク13の構成について説明する。
図6は、本実施形態の水道水タンク13を示した斜視図である。上述したように、本実施形態の水道水タンク13は、水道水が供給され第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に供給するために水道水を貯める貯水部14と、貯水部14と接続部13bを介して接続され貯水部14から溢れた水を受けるドレンポケット15とを有している。本実施形態の水道水タンク13では、貯水部14およびドレンポケット15は、それぞれ上方が開口した直方体状の形状を有している。
水道水タンク13における貯水部14とドレンポケット15とを接続する接続部13bの高さは、液面センサ18(図4参照)における検知位置aよりも高くなっている。そして、例えば液面センサ18等に異常が生じ貯水部14に貯められた水道水の量が検知位置aよりも高くなった場合に、貯水部14から接続部13bを介してドレンポケット15に水道水が移動するようになる。これにより、水道水タンク13から殺菌水生成装置8の内部に水道水が溢れることが抑制される。
図6に示すように、貯水部14の底部には、第1水道水供給路17aに接続される第1孔14aおよび第2水道水供給路17bに接続される第2孔14bが形成されている。
そして、貯水部14に貯められた水道水は、第1電磁弁16a又は第2電磁弁16bが開かれることによって、第1孔14a又は第2孔14bから第1水道水供給路17a又は第2水道水供給路17bを介して、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に供給される。
また、図6に示すように、ドレンポケット15の底部には、孔15aおよび孔15aに接続される継手15bが設けられている。そして、継手15bには、上述した第1排出路28(図4参照)が接続される。また、ドレンポケット15の側面には、殺菌水案内路38が接続され第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33にて生成された殺菌水が供給される供給孔15cが設けられる。
殺菌水生成装置8において、例えば貯水部14からドレンポケット15に水道水等が溢れた場合や後述するようにドレンポケット15に対して殺菌水が供給された場合には、ドレンポケット15の底部に設けられた孔15aから第1排出路28に水道水や殺菌水等が排出されるようになる。そして、ドレンポケット15から第1排出路28に排出された水道水や殺菌水等は、トラップ200を通過した後、上述した第2排出路29を通り、ドレン用接栓49を介して殺菌水生成装置8の外部に排出される。
本実施形態では、図3に示したように、水道水タンク13は、殺菌水生成装置8における鉛直方向上部に設けられる。また、ドレン用接栓49が取り付けられる外部接続接栓500は、殺菌水生成装置8における鉛直方向下部に設けられる。これにより、水道水タンク13のドレンポケット15に貯められた水道水等は、重力によって、ドレン用接栓49を介して速やかに殺菌水生成装置8の外部に排出されるようになっている。
ここで、本実施形態の殺菌水生成装置8では、ドレンポケット15に形成される孔15aの径、第1排出路28および第2排出路29の内径は、14mm以上に設定されることが好ましい。ドレンポケット15における孔15a、第1排出路28および第2排出路29の径を14mm以上とすることで、例えば液面センサ18の異常等により、水道水タンク13の貯水部14に継続的に水が供給され貯水部14からドレンポケット15に継続的に水道水が移動するような場合であっても、ドレンポケット15から水道水等を継続的にドレンに排出することが可能になる。この結果、貯水部14およびドレンポケット15から殺菌水生成装置8の内部に水があふれることが抑制される。
続いて、本実施形態のトラップ200の構成について説明する。
図7(a)〜図7(b)は、本実施形態のトラップ200の構成を示した図である。図7(a)は、トラップ200の斜視図を示しており、図7(b)は、図7(a)におけるVIIB−VIIB断面図を示している。
図7(a)〜図7(b)に示すように、本実施形態のトラップ200は、円形状の底面231と円筒状の側面232とを有し内部に円柱状の空間が形成されたトラップ本体部230と、トラップ本体部230の上方に設けられ第1排出路28(図4参照)が接続される第1接続部210と、トラップ本体部230の側面232に設けられ第2排出路29(図4参照)が接続される第2接続部220とを備えている。なお、トラップ200の形状は図7(a)〜図7(b)に示した形状に限られるものではなく、トラップ本体部230として例えばS字管やP字管等の封水構造を用いてもよい。
第1接続部210は、両端に開口が形成された円筒状の形状を有し、一端211aがトラップ本体部230から上方に突出するとともに他端211bがトラップ本体部230の内部まで延びるように形成された円筒部211と、円筒部211の外周から突出する円盤状の鍔部212とを有している。鍔部212の外径はトラップ本体部230における側面232の外径と略等しくなっている。そして、本実施形態では、第1接続部210は、鍔部212の一方の面が、トラップ本体部230の側面232の上端に接触した状態で、トラップ本体部230に対して固定されている。これにより、第1接続部210における円筒部211の他端211bが、トラップ本体部230の底面231から予め定めた高さh1に位置するようになっている。
第2接続部220は、円筒状の形状を有し、トラップ本体部230の側面232から外周側に向けて突出するように固定されている。本実施形態では、第2接続部220は、トラップ本体部230の底面231から予め定めた高さh2(>h1)に位置するようになっている。
これにより、本実施形態のトラップ200では、図7(b)に示すように、第1接続部210における円筒部211の他端211bが、第2接続部220よりも下方(底面231に近い側)に位置している。
また、本実施形態のトラップ200では、トラップ200の内部に殺菌水等の液体が流入する前の状態において、第1接続部210の内部空間と第2接続部220の内部空間とは、トラップ本体部230の内部空間を介して連通した一続きの空間となっている。
ところで、本実施形態の殺菌水生成装置8において、ドレン用接栓49から延び殺菌水生成装置8からの液体の排出に用いられる配管は、下水系の配管と合流するようになっている。一般に、下水配管内は、臭気の他、雑菌を含む汚染された空気が流れているため、これらの臭気や汚染された空気がドレン用接栓49を介して殺菌水生成装置8内に逆流するおそれがある。
これに対し、本実施形態では、トラップ200を用いることで、臭気や雑菌などにより汚染された空気が殺菌水生成装置8内へ侵入することを抑制している。
図8は、ドレンポケット15を介して殺菌水が供給された状態のトラップ200を示した図である。続いて、図6〜図8および上述した図4等を参照して、トラップ200により殺菌水生成装置8の内部への臭気や細菌の侵入を抑制する動作等について説明する。
本実施形態の殺菌水生成装置8では、予め定めたタイミングで、殺菌水タンク(第1殺菌水タンク30、第2殺菌水タンク33)にて生成された殺菌水が、水道水タンク13のドレンポケット15に供給されるようになっている。具体的には、供給手段の一例であるドレン電磁弁39を、予め定めたタイミングで所定時間(例えば2秒間)開放することで、第1殺菌水タンク30または第2殺菌水タンク33にて生成されマニフォールド45を通過した殺菌水が、殺菌水案内路38を通って水道水タンク13のドレンポケット15に供給される。
そして、ドレンポケット15に供給された殺菌水は、ドレンポケット15の孔15aから排出されて第1排出路28を通過し、第1接続部210からトラップ200内に供給される。そして、トラップ本体部230内に供給された殺菌水(図8において符号Lで示す)は、トラップ本体部230の内部空間に貯められる。
図8に示すように、トラップ本体部230に貯められた殺菌水の液面の高さがh1を超えた場合、第1接続部210の他端211bよりも殺菌水の液面の高さの方が高くなり、第1接続部210の他端211bに形成された開口が殺菌水により塞がれるようになる。これにより、トラップ200の内部空間が、殺菌水によって、第1接続部210側の空間S1と、第2接続部220側の空間S2とに区切られるようになる。
この結果、本実施形態の殺菌水生成装置8では、ドレンに接続された第2接続部220側の空間S2からの臭気や細菌等により汚染された空気がトラップ本体部230内の殺菌水により遮断され、殺菌水生成装置8の内部への臭気や細菌等の侵入が抑制される。特に、本実施形態では、トラップ本体部230内に貯められた殺菌水により、第2接続部220側の空間S2から細菌が侵入した場合であっても殺菌(除菌)されるため、殺菌水生成装置8内がより清潔に保たれる。
また、本実施形態では、殺菌水タンク(第1殺菌水タンク30、第2殺菌水タンク33)にて生成された殺菌水をドレンポケット15に供給し、ドレンポケット15から第1排出路28を介してトラップ200に供給している。この結果、ドレンポケット15内や第1排出路28を殺菌水により殺菌(除菌)することが可能になり、例えばトラップ200に直接、殺菌水を供給するような場合と比較して、ドレンポケット15内や第1排出路28内での細菌等の増殖が抑制される。
ここで、トラップ200内に殺菌水を供給する際のドレン電磁弁39の開放時間は、少なくともトラップ200内に供給される殺菌水の液面高さがh1よりも高くなるように設定される。また、ドレン電磁弁39の開放時間は、トラップ200内での殺菌水の液面の高さがh2よりも高くなるように設定されることが好ましい。
トラップ200内において殺菌水の液面の高さがh2を超えた場合、トラップ200に供給された殺菌水は、その一部が第2接続部220から第2排出路29を介してドレンに排出されるようになる。この場合、第2排出路29内を殺菌水が通過するようになるため、第2排出路29内を殺菌(除菌)することが可能になり、第2排出路29内での細菌等の増殖が抑制される。
ドレン電磁弁39を開放してトラップ200に殺菌水を供給するタイミングは、特に限定されないが、例えば、殺菌水生成装置8の起動時や、一方の殺菌水タンクが空になって他方の殺菌水タンクに切り替えるタイミング等が挙げられる。
このように定期的にドレン電磁弁39を開放してトラップ200に殺菌水を供給することで、トラップ200内の殺菌水が新たな殺菌水に定期的に入れ替わることになる。これにより、トラップ200内における殺菌水の殺菌力の低下が抑制され、殺菌水生成装置8の汚染がより抑制される。
続いて、逆止弁300(第1逆止弁300aおよび第2逆止弁300b)の構成について説明する。なお上述したように、本実施形態において第1逆止弁300aおよび第2逆止弁300b(ともに図4参照)は同じ構成を有している。
図9(a)〜図9(b)は、本実施形態の逆止弁300の構成を示した図であって、図9(a)は逆止弁300の斜視図であり、図9(b)は逆止弁300の内部構造を示した断面図である。
図9(a)〜図9(b)に示すように、本実施形態の逆止弁300は、内部に円柱状の空間が形成された円筒形状の筐体部310と、筐体部310の上方から突出し第1圧縮エア供給/排気路42a又は第2圧縮エア供給/排気路42bを介して第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41bに接続される第1継手321と、筐体部310の側方から突出し第1圧縮エア供給/排気路42a又は第2圧縮エア供給/排気路42bを介して第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に接続される第2継手322と、を有している。本実施形態の逆止弁300では、筐体部310、第1継手321および第2継手322は、例えばステンレス等の剛性の高い材料で構成されている。これにより、逆止弁300内に高圧の空気が供給された場合の耐圧性が高められる。
また、図9(b)に示すように、本実施形態の逆止弁300は、筐体部310の内部空間の上方に固定された固定部330と、固定部330に対して筐体部310の内部空間を上下方向に移動可能に設けられた移動部350と、を有している。
固定部330は、円板状の形状を有し、筐体部310に形成された内部空間を上部空間X1と下部空間X2とに分割している。また、固定部330には、上部空間X1と下部空間X2とを連通する複数の連通孔331と、移動部350の後述する移動軸351が挿入される軸孔332とが設けられている。さらに固定部330における下部空間X2に対向する側の面には、下方に向かって突出する凸部333が設けられている。ここで、凸部333は、円板状の固定部330に対して周方向の全域に亘って連続して設けられている。
また、移動部350は、固定部330に設けられた軸孔332に対して上下方向に移動可能な移動軸351と、移動軸351の下端に取り付けられたフロート352と、フロート352の上部に取り付けられ移動軸351が上方に移動した場合に固定部330の凸部333に接触する弁部材の一例としてのゴム弁353と、を備えている。さらに、移動軸351の上部には移動軸351の下方への移動を規制する円板状の規制部材354が取り付けられている。
本実施形態のフロート352は、例えばポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂材料により構成され、内部は空洞となっている。また、ゴム弁353は、例えば合成ゴム等の弾性を有するシート状の部材から構成される。
本実施形態の逆止弁300では、第1継手321および第2継手322は、それぞれ円筒状の形状を有しており、第1継手321および第2継手322により筐体部310の内部空間と逆止弁300の外部とが連通している。
具体的には、第1継手321は、筐体部310の上部に接続されており、筐体部310内に形成された上部空間X1は、第1継手321により逆止弁300の外部と連通している。また、第2継手322は、筐体部310の下部に接続されており、筐体部310内に形成された下部空間X2は、第2継手322により逆止弁300の外部と連通している。なお、この例では、図9(b)に示すように、第2継手322は、筐体部310内の下部空間X2における最下部に連通するようになっている。
ここで、本実施形態の逆止弁300は、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33からの殺菌水の逆流が起こっていない通常状態の場合には、図9(b)に示すように、移動部350は、下方に移動した状態で停止している。
具体的には、殺菌水の逆流が起こっていない通常状態の場合には、重力によって移動部350が下部空間X2の下方に移動した状態となっている。そして、移動軸351に取り付けられた規制部材354が固定部330の上面に接触することで、移動軸351の下方への移動が規制され、移動部350が下部空間X2の下方において所定の位置で停止している。
また、図9(b)に示すように、逆止弁300において移動部350が下部空間X2の下方に位置する状態では、移動部350のゴム弁353は、固定部330から離間した状態となっている。これにより、上部空間X1と下部空間X2とは、連通孔331を介して接続された状態となっている。
さらに、図9(b)に示すように、移動部350が下部空間X2の下方に位置する状態では、移動部350のフロート352は、第2継手322が筐体部310に接続する位置よりも鉛直上方に位置するようになっている。
続いて、本実施形態の逆止弁300における空気の流れについて説明する。
図10(a)〜(b)は、逆止弁300における空気の流れを示した図である。なお、図10(a)〜(b)では、殺菌水タンク(第1殺菌水タンク30、第2殺菌水タンク33)からの液体の逆流が起こっていない状態の逆止弁300を示している。また、図10(b)は、逆止弁300における固定部330近傍における空気の流れを示している。
まず、生成された殺菌水を殺菌水生成装置8の外部へ供給する際の、逆止弁300における空気の流れについて説明する。殺菌水を外部へ供給する際には、圧縮エア用接栓40および減圧弁44を通過した空気(圧縮エア)が、第1圧縮エア供給/排気路42a又は第2圧縮エア供給/排気路42bを通過し、逆止弁300を通過した後、第1殺菌水タンク30内又は第2殺菌水タンク33内に供給される。
第1圧縮エア供給/排気路42a又は第2圧縮エア供給/排気路42bからの空気は、図10(a)において実線矢印で示すように、第1継手321を通過し、筐体部310内の上部空間X1に流入する。
殺菌水等が逆止弁300に逆流していない状態では、ゴム弁353が固定部330から離れ、固定部330の連通孔331は開放された状態となっている。したがって、上部空間X1に流入した空気は、図10(a)において実線矢印で示すように、連通孔331を介して上部空間X1から下部空間X2へと流入する。
そして、下部空間X2へ流入した空気は、第2継手322を介して逆止弁300の外部に排出され、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に供給される。
続いて、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に水道水が供給される際の、逆止弁300における空気の流れについて説明する。第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に水道水が供給されると、水道水の体積分の空気が、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から排出される。
第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から排出された空気は、図10(a)において破線矢印で示すように、第2継手322を通過し、筐体部310内の下部空間X2に流入する。
殺菌水等が逆止弁300に逆流していない状態では、ゴム弁353が固定部330から離れ、固定部330の連通孔331は開放された状態となっている。したがって、下部空間X2に流入した空気は、破線矢印で示すように、連通孔331を介して下部空間X2から上部空間X1へと流入する。
そして、上部空間X1へと流入した空気は、第1継手321を介して逆止弁300の外部へ排出される。そして、逆止弁300から排出された空気は、第1圧縮エア供給/排気路42a又は第2圧縮エア供給/排気路42bを通り、サイレンサ400(第1サイレンサ400a、第2サイレンサ400b)を介して、殺菌水生成装置8の内部に排出される。
ここで、本実施形態の逆止弁300では、移動部350のフロート352が、第2継手322が筐体部310に接続される位置よりも、鉛直上方に位置するようになっている。
これにより、例えば第2継手322から下部空間X2に流入した空気がフロート352に衝突することが抑制され、下部空間X2内で空気の渦が生じることが抑制される。また、下部空間X2に流入した空気によりフロート352が振動したり移動したりすることが抑制される。この結果、例えばフロート352と第2継手322との鉛直方向の位置が等しい場合と比較して、下部空間X2から上部空間X1への空気の移動をより円滑に行うことが可能になる。
また、本実施形態の逆止弁300では、固定部330に凸部333が設けられている。そして、図10(b)に示すように、固定部330に凸部333が設けられることで、下部空間X2において凸部333と筐体部310との間に、間隙Yが形成されている。
本実施形態の逆止弁300では、図10(b)において一点鎖線矢印で示すように、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から空気を排出する際や第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に空気を供給する際等において下部空間X2に空気が流入した場合に、凸部333および間隙Yによって上方から下方に向かう気流が生じる。そして、この気流によりゴム弁353が下方へ押され、ゴム弁353が固定部330に接触して連通孔331が塞がれることが抑制される。この結果、逆止弁300を介した圧縮エア用接栓40と第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33と間の空気の移動が、より円滑に行われる。
続いて、殺菌水タンク(第1殺菌水タンク30、第2殺菌水タンク33)から殺菌水等が逆流した場合における逆止弁300の動作について説明する。
図11は、殺菌水タンクから殺菌水や水道水等の液体が逆流した状態の逆止弁300を示した図である。
例えば液面センサ18や第1電磁弁16a、第2電磁弁16b等の異常によって第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に過度な水道水が供給された場合には、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から殺菌水や水道水等の液体が溢れ、第1圧縮エア供給/排気路42a又は第2圧縮エア供給/排気路42bを逆流する場合がある。
第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から逆流した液体は、第2継手322を介して逆止弁300の下部空間X2に流入する。そして、液体が下部空間X2に継続して流入され、液体の液面がフロート352に到達した場合、流入した液体によりフロート352に浮力がはたらく。これにより、図11に示すように、フロート352が鉛直上方に押し上げられ、移動軸351が軸孔332内を上方に移動することで、移動部350全体が下部空間X2内を上方に移動する。
さらに、液体が下部空間X2に継続して流入され移動部350が上方に移動することで、図11に示すように、移動部350のゴム弁353が、固定部330の凸部333に接触する。具体的には、固定部330に対して周方向に連続して設けられる円環状の凸部333に対して、円板状のゴム弁353が周方向の全域に亘って接触する。
ここで、図11に示す状態では、フロート352にはたらく浮力により、移動部350全体が上方に押されるため、ゴム弁353は、固定部330の凸部333に押し付けられるようになる。また、ゴム弁353は弾性を有するため、固定部330の凸部333に押し付けられることで変形する。これにより、ゴム弁353と凸部333との密着性が高まる。
そして、ゴム弁353が固定部330の凸部333に接触することで、ゴム弁353によって連通孔331が塞がれ、ゴム弁353と固定部330とにより上部空間X1と下部空間X2とが分断されるようになる。
この結果、第2継手322を介して下部空間X2に流入した液体が、連通孔331を通って上部空間X1へと流入することが抑制される。そして、液体が第1圧縮エア供給/排気路42a又は第2圧縮エア供給/排気路42bを通って第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41b、サイレンサ400等に到達することが抑制される。また、殺菌水生成装置8内において液体が漏出することが抑制される。
なお、逆止弁300内に液体が流入した後、流入した液体を逆止弁300の外に排出する場合には、第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41bを開放して、圧縮エア用接栓40からの空気を逆止弁300内に供給すればよい。
この場合、圧縮エア用接栓40からの空気は、第1継手321から上部空間X1へ供給される。そして、上部空間X1に供給された空気により、連通孔331を介してゴム弁353が下方へ押圧される。これにより、液体による浮力に抗して移動部350が下方へ移動し、固定部330の凸部333からゴム弁353が離間する。この結果、連通孔331を介して上部空間X1から下部空間X2へ空気が流入し、下部空間X2に流入した空気により下部空間X2内の液体が押され、第2継手322から液体が逆止弁300の外部に排出される。
以上説明したように、本実施形態の逆止弁300では、殺菌水等の液体が侵入した場合にのみゴム弁353により連通孔331が塞がれる構成を採用することで、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33からの排気がゴム弁353により妨げられることが抑制されるとともに、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33からの液体の逆流が抑制される。
続いて、吸収部材の一例であるサイレンサ400の構成について説明する。図12は、本実施形態のサイレンサ400の構成を示した分解図である。また、図13は、本実施形態のサイレンサ400を組み立てた状態を示した断面図である。
図12に示すように、本実施形態のサイレンサ400は、第1三方電磁弁41a(図4参照)又は第2三方電磁弁41b(図4参照)の常時開口(ノーマルオープンポート)に接続され、空気を通過させる筒状の通気部材430と、通気部材430の外周を覆う円筒形状を有し内部に複数の細孔が形成された多孔質体からなる多孔質部材の一例である第1多孔質部材440と、円板形状を有し第1多孔質部材440の上方に設けられ内部に複数の細孔が形成された多孔質体からなる第2多孔質部材450とを有している。さらに、サイレンサ400は、上部に開口が形成された筒状の形状を有し、内部に通気部材430、第1多孔質部材440および第2多孔質部材450を収容する収容部材410と、収容部材410の上部に形成された開口を覆う蓋部材420と、を有している。
図12に示すように、通気部材430の上部には、第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41bの常時開口に接続される開口部431が形成されている。また、通気部材430の側面には、第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41bから開口部431を介して供給された空気を第1多孔質部材440に向けて排出するための複数の排出孔432が形成されている。
また、蓋部材420には、通気部材430が挿入される挿入孔421と、第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41bから供給された空気をサイレンサ400の外部に放出するための放出孔422とが形成されている。
本実施形態の第1多孔質部材440および第2多孔質部材450は、複数の細孔が互いに連続した、連泡気泡の多孔質体から構成される。具体的には、第1多孔質部材440および第2多孔質部材450は、例えばポリウレタンやポリスチレン等の合成樹脂を発泡成形して得られた弾性を有する合成スポンジ等から構成される。
なお、この例では、第1多孔質部材440の気孔率が、第2多孔質部材450の気孔率と比較して高くなっている。また、第1多孔質部材440に形成される細孔の平均孔径が、第2多孔質部材450に形成される細孔の平均孔径と比較して大きくなっている。
本実施形態のサイレンサ400は、組み立てられた状態では、通気部材430の外周面に第1多孔質部材440が接触することで、通気部材430に形成された排出孔432が、第1多孔質部材440で塞がれた状態となっている。
また、蓋部材420の内面に第2多孔質部材450が接触することで、蓋部材420の放出孔422が、第2多孔質部材450により塞がれた状態となっている。
さらに、本実施形態のサイレンサ400は、組み立てられた状態では、図13に示すように、第1多孔質部材440と収容部材410との間に、空間が形成されている。
続いて、サイレンサ400における空気の流れについて説明する。
上述したように、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に水道水を供給した場合に、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から空気が排出される。第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から排出された空気は、逆止弁300を通過した後、第1三方電磁弁41a又は第2三方電磁弁41bを通ってサイレンサ400の通気部材430に流入する。
通気部材430に流入した空気は、図13に示すように、上方から下方へ流れるとともに、通気部材430の側面に設けられた排出孔432を介して通気部材430の外周に設けられた第1多孔質部材440に向けて排出される。
第1多孔質部材440には、複数の細孔が形成されているため、第1多孔質部材440に排出された空気は、第1多孔質部材440の細孔を通りながら第1多孔質部材440を内周側から外周側へ移動し、第1多孔質部材440と収容部材410との間に形成された空間内に排出される。
第1多孔質部材440から排出された空気は、収容部材410内の空間を上方へ移動し、第2多孔質部材450内に形成された細孔を通過した後、蓋部材420に設けられた放出孔422を通って、サイレンサ400の外部に放出される。
ところで、殺菌水生成装置8では、上述したように、殺菌水を外部へ供給する際に、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33内に所定の気圧に圧縮された空気(圧縮エア)が供給される。そして、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に水道水を供給した場合には、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から圧縮された空気が排出されるため、空気の排出に伴って排出音が発生しやすくなっている。
殺菌水生成装置8は、歯科等の医療機関で使用されることが多く、殺菌水生成装置8から空気の排出音が頻繁に生じる場合には、患者に不快感や不安感を与えるおそれがある。
これに対し、本実施形態の殺菌水生成装置8では、サイレンサ400を用いることで、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から空気が排出される際に生じる排出音が低減される。
具体的に説明すると、本実施形態のサイレンサ400では、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から排出された空気は、通気部材430、第1多孔質部材440および第2多孔質部材450を通過した後、サイレンサ400の外部に排出される。
第1多孔質部材440および第2多孔質部材450は、複数の細孔が形成された多孔質体からなるため、空気が第1多孔質部材440および第2多孔質部材450を通過する際に、第1多孔質部材440および第2多孔質部材450の細孔に空気が入り込む。この結果、第1多孔質部材440および第2多孔質部材450と空気との摩擦や、空気による第1多孔質部材440および第2多孔質部材450の振動により、空気の排出により生じる音のエネルギーが第1多孔質部材440および第2多孔質部材450に吸収される。
さらに、本実施形態では、通気部材430、第1多孔質部材440および第2多孔質部材450を収容部材410及び蓋部材420で覆っている。これにより、通気部材430から第1多孔質部材440に空気が排出される際や、第1多孔質部材440および第2多孔質部材450を空気が通過する際に生じる音が、サイレンサ400の外部に漏出することが抑制される。
以上より、本実施形態では、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33からの空気の排出により生じた排出音は、サイレンサ400により低減される。
また、本実施形態では、上述したように、第1多孔質部材440および第2多孔質部材450として、複数の細孔が形成された連泡気泡の弾性を有する合成スポンジを用いている。さらに、第1多孔質部材440と収容部材410との間には、空隙が形成されている。
これにより、例えば第1多孔質部材440や第2多孔質部材450が硬質の多孔質体からなる場合や、第1多孔質部材440と収容部材410との間に空隙が形成されていない場合と比較して、サイレンサ400を介した排気の際の管路抵抗を少なくすることが可能になる。この結果、例えば第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33への原液の滴下時や水道水の供給時に、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33から空気が速やかに排出される。
続いて、本実施形態の操作パネル600について説明する。図14(a)〜図14(c)は、本実施形態の操作パネル600の表示の一例を示した図である。
本実施形態の操作パネル600は、図14(a)に示すように、情報表示部620と、上下に並ぶ第1リセットボタン631および第2リセットボタン632と、第2リセットボタン632の上方に設けられるアラーム解除ボタン640を有している。
情報表示部620は、例えば7セグメント表示器で構成され、原液カートリッジ20内の原液の残量や生成する殺菌水の濃度に対応する数値等が表示される。
第1リセットボタン631、第2リセットボタン632およびアラーム解除ボタン640は、殺菌水生成装置8のメンテナンス等を行う際にユーザにより押圧されるボタンである。第1リセットボタン631および第2リセットボタン632は、原液カートリッジ20の交換を行った際に、情報表示部620に表示される原液の残量表示をリセットするために、ユーザによって押圧される。また、アラーム解除ボタン640は、例えばユーザへの警告時やエラー発生時に不図示のスピーカから出力されるアラーム音をユーザが停止する際に、ユーザによって押圧される。
ところで、上述したように、本実施形態の殺菌水生成装置8では、例えば生成した殺菌水の用途に応じて、水道水に混合する原液の供給量(殺菌水タンクへの原液の供給回数)を変更できるようになっている。本実施形態の殺菌水生成装置8では、操作パネル600を介して、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に対する原液の供給量を、原液計量部23での1回計量分に対応する第1供給量、原液計量部23での2回計量分に対応する第2供給量、および原液計量部23での3回計量分に対応する第3供給量の3つの中から選択し、変更できるようになっている。
本実施形態の殺菌水生成装置8において、水道水に混合する原液の供給量を変更する場合には、第1リセットボタン631又は第2リセットボタン632を押圧すればよい。
第1リセットボタン631又は第2リセットボタン632が押圧されると、情報表示部620に、殺菌水生成装置8に設定されている原液の供給量に対応する数値が点滅表示される。
殺菌水生成装置8において、原液の供給量として上述した第1供給量が設定されている場合には、図14(a)に示すように、操作パネル600の情報表示部620に、第1供給量に対応する数値「1」が点滅表示される。同様に、原液の供給量として第2供給量が設定されている場合には、図14(b)に示すように、情報表示部620に、第2供給量に対応する数値「2」が点滅表示され、原液の供給量として第3供給量が設定されている場合には、図14(c)に示すように、第3供給量に対応する数値「3」が点滅表示される。
続いて、ユーザは、水道水に混合する原液の供給量を増加させたい場合には、操作パネル600を正面から見た場合に上方に位置する第1リセットボタン631を押圧し、水道水に混合する原液の供給量を低下させたい場合には、操作パネル600を正面から見た場合に第1リセットボタン631の下方に位置する第2リセットボタン632を押圧すればよい。
例えば図14(a)に示すように情報表示部620に第1供給量に対応する数値「1」が点滅表示されている状態で、第1リセットボタン631が押圧されると、図14(b)に示すように、情報表示部620に表示される数値が変更され第2供給量に対応する数値「2」が点滅表示される。また、図14(b)に示すように情報表示部620に数値「2」が点滅表示されている状態で、第1リセットボタン631が押圧されると、図14(c)に示すように、情報表示部620に表示される数値が変更され第3供給量に対応する数値「3」が点滅表示される。
一方、図14(c)に示すように情報表示部620に数値「3」が点滅表示されている状態で、第2リセットボタン632が押圧されると、図14(b)に示すように、情報表示部620に表示される数値が変更され第2供給量に対応する数値「2」が点滅表示される。また、図14(b)に示すように情報表示部620に数値「2」が点滅表示されている状態で、第2リセットボタン632が押圧されると、図14(a)に示すように、情報表示部620に表示される数値が変更され第1供給量に対応する数値「1」が点滅表示される。
そして、本実施形態の殺菌水生成装置8では、目的とする原液の供給量に対応する数値が情報表示部620に点滅表示されている状態で、予め定めた時間が経過すると、点滅表示されていた数値が点灯表示されるようになり、原液の供給量の選択・変更が受け付けられる。
例えば、情報表示部620に数値「1」が点滅表示されている状態で所定時間が経過すると、情報表示部620に数値「1」が点灯表示され、第1殺菌水タンク30又は第2殺菌水タンク33に対する原液の供給量が、原液計量部23での1回計量分に設定される。同様に、情報表示部620に数値「2」が点滅表示されている状態で所定時間が経過すると、原液の供給量が、原液計量部23での2回計量分に設定され、情報表示部620に数値「3」が点滅表示されている状態で所定時間が経過すると、原液の供給量が、原液計量部23での3回計量分に設定されるようになる。
このように、本実施形態の殺菌水生成装置8では、原液の供給量を変更する場合に、第1リセットボタン631又は第2リセットボタン632のいずれかを押圧すればよいため、簡易な操作で原液の供給量を変更することができる。
特に本実施形態では、第1リセットボタン631又は第2リセットボタン632により原液の供給量を選択した後、一定時間が経過することで自動的に供給量の変更が確定されるため、ユーザが要する操作がより簡易になり、殺菌水生成装置8において原液の供給量を選択・変更する際の操作性がより向上する。
なお、本実施形態で説明した殺菌水生成装置8は、複数台を並列に接続することで、セントラル方式としても使用でき、また、施設の規模拡張に合わせて増設することもできる。また、上記では、歯科にて用いられる殺菌水生成装置8を例示したが、この殺菌水生成装置8は、歯科以外に一般医療設備として用いることもできる。より具体的には、例えば人工透析の薬液投与ラインの衛生管理に用いることができる。
1…歯科用診療装置、8…殺菌水生成装置、13…水道水タンク、14…貯水部、15…ドレンポケット、100…フィルターカートリッジ、200…トラップ、300…逆止弁、400…サイレンサ、600…操作パネル

Claims (8)

  1. 殺菌水の元となる溶液と水とを混合して殺菌水を生成する殺菌水生成装置であって、
    溶液と水とを混合する殺菌水タンクと、
    前記殺菌水タンクに供給する水を貯める貯水部と、当該貯水部から溢れた水を受ける受水部とを有する水タンクと、
    前記水タンクの前記受水部に接続され、前記貯水部から当該受水部に溢れた水を外部に排出する排出路と、
    前記排出路に設けられ、前記殺菌水タンクにて生成された殺菌水を用いて当該排出路を遮断する遮断部材と
    を備えた殺菌水生成装置。
  2. 前記水タンクの前記受水部に対して前記殺菌水タンクにて生成された殺菌水を供給する供給手段をさらに備え、
    前記遮断部材は、前記供給手段によって前記受水部に供給された殺菌水を用いて前記排出路を遮断することを特徴とする請求項1に記載の殺菌水生成装置。
  3. 前記供給手段は、予め定められたタイミングで前記受水部に対して殺菌水を供給することを特徴とする請求項2に記載の殺菌水生成装置。
  4. 前記排出路は、内径が14mm以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の殺菌水生成装置。
  5. 前記殺菌水タンクから空気を排出する空気排出路と、
    前記空気排出路に接続され、当該空気排出路から空気が排出される際の排出音を吸収する吸収部材をさらに備え、
    前記吸収部材は、
    前記空気排出路に接続され、当該空気排出路から排出された空気が通過する複数の細孔が形成された多孔質部材と、
    前記多孔質部材を、当該多孔質部材との間に空隙が形成されるように収容する収容部材とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の殺菌水生成装置。
  6. 前記殺菌水タンクに空気を供給し、当該殺菌水タンクから空気を排出する空気供給排出路と、
    前記空気供給排出路に供給または排出された空気を通過させる連通孔と、前記殺菌水タンクから液体が流入した場合に当該連通孔を塞ぐ弁部材とを有する逆止弁と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の殺菌水生成装置。
  7. 殺菌水の元となる溶液と水とを混合して殺菌水を生成する殺菌水生成装置であって、
    溶液と水とを混合する殺菌水タンクと、
    前記殺菌水タンクに供給する水を貯める水タンクと、
    前記水タンクから溢れた水を外部に排出する排出路と、
    前記殺菌水タンクに空気を供給し、当該殺菌水タンクから空気を排出する空気供給排出路と、
    前記空気供給排出路に供給または排出された空気を通過させ、前記殺菌水タンクから当該空気供給排出路に流入した液体は通過させない逆止弁と、
    前記空気供給排出路に接続され、当該空気供給排出路から空気が排出される際の排出音を吸収する吸収部材と、
    前記排出路に設けられ、前記殺菌水タンクにて生成された殺菌水を用いて当該排出路を遮断する遮断部材と
    を備える殺菌水生成装置。
  8. 前記水タンクに供給される水から不純物を除去するフィルタと、
    他の装置が接続され、前記フィルタを通過した後の水を当該他の装置へ供給する給水部と
    をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の殺菌水生成装置。
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