JP2016022410A - エネルギー回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 充填工程の終了時や開始時における衝撃音の発生を抑制することができるエネルギー回収装置を提供すること。
【解決手段】 第1流路切換機構6Aを介して濃縮水管4に接続された第1シリンダ装置9Aと、第2流路切換機構6Bを介して濃縮水管に接続された第2シリンダ装置9Bと、濃縮海水を第1シリンダ装置と第2シリンダ装置に交互に流し込む制御機能及び第1シリンダ装置と第2シリンダ装置から交互に排出する制御機能を有した制御部Cと、第1シリンダ装置と第2シリンダ装置とに交互に海水を充填すると共にこれらシリンダ装置から交互に押し出される高圧海水を膜分離装置に戻す流路方向規制機構11とを備え、制御部が、第1又は第2流路切換機構を制御して、第1又は第2シリンダ装置から濃縮海水が排出される時には緩やかに排出を開始させ、濃縮海水の排出が終了する時には緩やかに排出を終了させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、海水の淡水化等に用いられる逆浸透膜法による水処理システムのエネルギー回収装置に関する。
海水から淡水を造水する方法の一つとして、逆浸透法が知られている。この逆浸透法は、海水に海水の浸透圧(約2.5MPa)以上の高い圧力を浸透圧の作用する方向と逆方向に加えて半透膜(逆浸透膜)でろ過し、塩類と淡水とを分離するものである。この逆浸透法において、淡水が分離されて塩類が濃縮された海水(濃縮海水)は、高い圧力エネルギーを保持したまま逆浸透膜モジュールから流出する。この流出する濃縮海水の有する高い圧力エネルギーを有効に利用するため、種々のエネルギー回収装置が実用化されている。
従来、例えば特許文献1には、逆浸透法による海水淡水化システムにおける従来のエネルギー回収装置の一例が提案されている。この特許文献1では、一対のシリンダ装置のそれぞれの一端が、4つの逆止弁で構成された流路方向規制装置を介して取水ポンプおよび増圧ポンプに連通されている。また、シリンダ装置の他端は流路切換装置の流出入ポートに連通される。また、流路切換装置の流入ポートは逆浸透膜モジュールの高圧な濃縮海水の流出口に連通される。さらに、流路切換装置の一端に流出ポートが設けられている。
このエネルギー回収装置では、取水ポンプから送水される海水を高圧ポンプで加圧して逆浸透膜モジュールに供給すると共に、逆浸透膜モジュールから排出される高圧の濃縮海水をシリンダ装置に供給して高圧で海水を押し出すピストンを駆動し、シリンダ装置からも増圧ポンプを介して高圧海水を逆浸透膜モジュールに送っている。この逆浸透膜モジュールから排出される高圧の濃縮海水をシリンダ装置に供給して高圧で海水を押し出すピストンを駆動する操作を圧送工程と称している。
また、圧送工程終了後、取水ポンプから流路方向規制装置を介してシリンダ装置に海水を供給し、圧送工程と逆方向にピストンを駆動することで濃縮海水を排出しながら海水を充填する操作を充填工程と称している。
このようにこのエネルギー回収装置では、シリンダ装置のピストンがシリンダの端部に達した際に流路切換装置によって逆浸透膜モジュールからの高圧濃縮海水を一対のシリンダ装置に交互に供給すると共に取水ポンプから一対のシリンダ装置に交互に海水を充填するように制御を行っている。
これによって、2つのシリンダ装置で海水の圧送工程と充填工程とを繰り返し行って連続ろ過が可能となる。このように、逆浸透膜モジュールから排出される濃縮海水の高圧エネルギーを利用して2つのシリンダ装置から増圧ポンプに高圧海水を供給することで、それだけ増圧ポンプの消費エネルギーが削減され、圧送工程におけるエネルギーが回収できる。
また、この特許文献1の技術は、2つのシリンダ装置の充填工程と圧送工程とを相互に切り換える2つの流路切換装置の流路切換タイミングを適宜に設定できるように構成することにより、流路切換の際に生じる急激な圧力変動による衝撃を低減して瞬間的に高い圧力が逆浸透膜モジュールに負荷されないように改良された優れた技術である。
特開2013−86043号公報
上記従来の技術において、以下の課題が残されている。
すなわち、上記従来の技術では、流路切換装置の流出ポートから下流側に排水管が接続され、かつ排水管の下流先端開口部が水槽の水面下に位置する場合や排水管の途中に立ち上り部が形成されている場合において、充填工程終了時に流出入ポートから流出ポートへの連通が遮断される際に衝撃音が発生するという問題があった。また、充填工程開始時にも流出入ポートと流出ポートとが連通される際に衝撃音が発生するという問題があった。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、充填工程の終了時や開始時における衝撃音の発生を抑制することができるエネルギー回収装置を提供することを目的とする。
本発明者はこの原因を解明すべく鋭意検討を重ねた結果、以下の知見を得た。
上記充填工程では流路切換装置の流出入ポートが全開となり、シリンダ装置から濃縮海水が一定流量で流路切換装置の流出ポートから排水管に排出され、排水管内は一定圧力で下流側に移動する安定した連続流れが形成されている。しかしながら、充填工程終了時に流出入ポートと流出ポートとの連通が、一定速度で移動する流路切換装置のピストンにより短時間で遮断されることによって、一定圧力で下流側に移動する安定した連続流れが急激に停止する。このため、排水管内の圧力が瞬間的に低下することに伴うウォーターハンマーが発生し、その結果として衝撃音が生ずることが判明した。
一方、充填工程開始時においては、一定速度で移動する流路切換装置のピストンで流出入ポートと流出ポートとが短時間で連通されることによって、圧送工程で高圧に保持されたシリンダ装置内の高圧の残圧が流出入ポートから開放されることで濃縮海水が一気に噴出し、衝撃音が発生することも明らかになった。本発明者は上記の知見に基づき本発明を完成した。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係るエネルギー回収装置は、高圧海水を逆浸透膜で淡水と濃縮海水とに分離し前記淡水を淡水管に排出すると共に高圧の前記濃縮海水を濃縮水管に排出する膜分離装置に接続されるエネルギー回収装置であって、前記濃縮水管との連通と遮断とを行うと共に前記濃縮海水の排水管との連通と遮断とを行う第1流路切換機構を介して一端が前記濃縮水管と前記排水管とに接続され、第1シリンダ内を往復移動する第1ピストンを有した第1シリンダ装置と、前記濃縮水管との連通と遮断とを行うと共に排水管との連通と遮断とを行う第2流路切換機構を介して一端が前記濃縮水管と前記排水管とに接続され、第2シリンダ内を往復移動する第2ピストンを有した第2シリンダ装置と、前記第1流路切換機構及び前記第2流路切換機構を制御して前記濃縮水管及び前記排水管に対する前記第1シリンダ装置と前記第2シリンダ装置との接続を切り換え、高圧の前記濃縮海水を前記第1シリンダ装置と前記第2シリンダ装置とに交互に流し込む制御機能と前記濃縮海水を前記第1シリンダ装置及び前記第2シリンダ装置から交互に排出する制御機能とを有した制御部と、前記第1シリンダ装置の他端と前記第2シリンダ装置の他端とに接続され、海水を前記第1シリンダ装置と前記第2シリンダ装置とに交互に供給すると共に、前記第1シリンダ装置と前記第2シリンダ装置とから高圧で交互に押し出される前記海水を増圧手段を介して前記膜分離装置に戻す流路方向規制機構とを備え、前記第1流路切換機構及び前記第2流路切換機構が、前記第1シリンダ装置又は前記第2シリンダ装置への前記濃縮海水の供給とその停止及び前記第1シリンダ装置又は前記第2シリンダ装置からの前記濃縮海水の排出とその停止との切り換えを行う切換用シリンダ装置を備え、前記切換用シリンダ装置が、前記第1シリンダ装置又は前記第2シリンダ装置の一端と前記排水管と前記濃縮水管とに接続された切換用シリンダと、前記切換用シリンダ内で往復移動し前記第1シリンダ装置又は前記第2シリンダ装置の一端と前記排水管及び前記濃縮水管との連通及び遮断が可能な排水側ピストンとを有し、前記制御部が、前記第1流路切換機構を制御して、前記第1シリンダ装置の一端と前記排水管とが連通される時に前記排水側ピストンの移動速度を減速させて緩やかに連通を開始させると共に、前記第1シリンダ装置の一端と前記排水管との連通が遮断される時に前記排水側ピストンの移動速度を減速させて緩やかに連通を遮断させ、さらに前記第2流路切換機構を制御して、前記第2シリンダ装置の一端と前記排水管とが連通される時に前記排水側ピストンの移動速度を減速させて緩やかに連通を開始させると共に、前記第2シリンダ装置の一端と前記排水管との連通が遮断される時に前記排水側ピストンの移動速度を減速させて緩やかに連通を遮断させることを特徴とする。
このエネルギー回収装置では、制御部が、第1シリンダ装置又は第2シリンダ装置の一端と排水管とが連通される時に排水側ピストンの移動速度を減速させて緩やかに連通を開始させると共に、第1シリンダ装置又は第2シリンダ装置の一端と排水管との連通が遮断される時に排水側ピストンの移動速度を減速させて緩やかに連通を遮断させるので、排水管との連通の際に、シリンダ装置内の残圧を緩やかに開放させる共に、遮断の際に、シリンダ装置からの排出流量を緩やかに減少させることで衝撃音の発生を防止することができる。
充填工程終了時における衝撃音を防止するには、排水管内にウォーターハンマーを発生させないようにする必要があり、そのためには排水管内を一定圧力で下流側に移動する安定した連続流れを急激に停止させないようにする必要がある。また、充填工程開始時の衝撃音を防止するには、シリンダ装置内の高圧の残圧を一気に開放しないようにして、濃縮海水の噴出を抑制する必要がある。
そこで、本発明では、充填工程終了時に流出入ポートと流出ポートとの連通が遮断される前に切換用シリンダ装置の排水側ピストンの移動速度を減速することによって、流出入ポートと流出ポートとの連通を徐々に遮断し、排水管に排出される濃縮海水の流量を緩やかに減少させて排水管内の安定した連続流れの急激な停止を抑制することができる。
また、充填工程開始時においては、切換用シリンダ装置の排水側ピストンが移動して流出入ポートと流出ポートとの連通が開始される前に切換用シリンダ装置の排水側ピストンの移動速度を減速することによって、流出入ポートと流出ポートとの連通を徐々に開始させ、シリンダ装置内の残圧を緩やかに開放することで濃縮海水の噴出を抑制することができる。
第2の発明に係るエネルギー回収装置は、第1の発明において、前記制御部が、前記第1シリンダ及び前記第2シリンダに設けられ前記第1ピストン又は前記第2ピストンが対応する前記第1シリンダ又は前記第2シリンダの他端近傍に達したことを検出する一対の位置検出器を備え、一対の前記位置検出器の検出信号に基づいて前記第1流路切換機構及び前記第2流路切換機構を制御することを特徴とする。
すなわち、このエネルギー回収装置では、位置検出器の検出信号に基づいて第1流路切換機構及び第2流路切換機構を制御するので、第1ピストン又は第2ピストンの位置を正確に検出でき、第1ピストン又は第2ピストンの位置に応じて第1流路切換機構及び第2流路切換機構を制御することが可能になる。
第3の発明に係るエネルギー回収装置は、第2の発明において、前記第1流路切換機構及び前記第2流路切換機構が、前記切換用シリンダ装置を駆動する駆動シリンダ装置とを備え、前記制御部が、前記第1流路切換機構の前記駆動シリンダ装置に第1油圧配管を介して圧油を供給すると共に前記第2流路切換機構の前記駆動シリンダ装置に第2油圧配管を介して圧油を供給する油圧源と、前記第1油圧配管に接続された第1切換弁と、前記第2油圧配管に接続された第2切換弁と、前記第1切換弁及び前記第2切換弁を制御する制御部本体と、前記駆動シリンダ装置内の圧油流量を調整する圧油調整機構とを備え、前記制御部本体が、前記検出信号に基づいて前記第1切換弁及び前記第2切換弁を制御して前記駆動シリンダ装置を操作することを特徴とする。
すなわち、このエネルギー回収装置では、制御部が、駆動シリンダ装置内の圧油流量を調整する圧油調整機構を備え、制御部本体が、検出信号に基づいて第1切換弁及び第2切換弁を制御して駆動シリンダ装置を操作するので、切換弁によって切り換え操作される駆動シリンダ装置内の圧油流量を圧油調整機構により調整して、駆動シリンダ装置のピストンの移動速度を減速させることができる。
第4の発明に係るエネルギー回収装置は、第3の発明において、前記第1油圧配管及び前記第2油圧配管が、接続された前記第1切換弁又は前記第2切換弁を介して流路切換される第1流出入用管と第2流出入用管とに分岐され、前記切換用シリンダ装置が、前記切換用シリンダ内で前記排水側ピストンと一体で往復移動する供給側ピストンと、一端に前記排水側ピストンが設けられていると共に中間部に前記供給側ピストンが設けられ他端が前記切換用シリンダの他端から外部に突出した切換用ピストンロッドとを備え、前記駆動シリンダ装置が、前記第1流出入用管に接続された第1圧油流出入口と前記第2流出入用管に接続された第2圧油流出入口とを有する油圧シリンダと、前記油圧シリンダ内で往復移動する油圧ピストンと、中間部に前記油圧ピストンが設けられていると共に一端が前記切換用ピストンロッドの他端に連結された油圧ピストンロッドとを備え、前記油圧シリンダが、前記油圧ピストンよりも他端側に第1油圧室を有すると共に一端側に第2油圧室を有し、さらに前記第1油圧室内に突出した第1突起部と、前記第2油圧室内に突出した第2突起部とを有し、前記油圧ピストンロッドが、前記油圧ピストンよりも他端側にあって往復移動時に前記第1突起部に対向した際に前記第1突起部より他端側の前記第1油圧室を閉塞する第1軸突起部と、前記油圧ピストンよりも一端側にあって往復移動時に前記第2突起部に対向した際に前記第2突起部より一端側の前記第2油圧室を閉塞する第2軸突起部とを有し、前記圧油調整機構が、前記第1油圧室に前記第1突起部を挟んで一端が接続された一対の第1油圧管と、前記第2油圧室に前記第2突起部を挟んで一端が接続された一対の第2油圧管と、前記一対の第1油圧管の他端側に互いに並列に接続され前記一対の第1油圧管を連通させる第1逆止弁及び第1流量調整弁と、前記一対の第2油圧管の他端側に互いに並列に接続され前記一対の第2油圧管を連通させる第2逆止弁及び第2流量調整弁とを備え、前記切換用シリンダが、前記排水管に接続され一端側に設けられた流出ポートと、前記濃縮水管に接続され中間部に設けられた流入ポートと、前記第1シリンダ装置又は前記第2シリンダ装置に接続され前記流出ポートと前記流入ポートとの間に設けられた流出入ポートとを有し、前記排水側ピストンが前記流出入ポートを閉塞する際に、前記第1突起部と前記第1軸突起部とが互いに対向する位置に設定されると共に前記第2突起部と前記第2軸突起部とが互いに対向する位置に設定され、前記第1逆止弁が、前記第1突起部の他端側の前記第1油圧管から一端側の前記第1油圧管への方向のみ流通可能であり、前記第2逆止弁が、前記第2突起部の一端側の前記第2油圧管から他端側の前記第2油圧管への方向のみ流通可能であることを特徴とする。
すなわち、このエネルギー回収装置では、圧油調整機構が、一対の第1油圧管と、一対の第2油圧管と、第1逆止弁及び第1流量調整弁と、第2逆止弁及び第2流量調整弁とを備えているので、第1突起部と第1軸突起部とが互いに対向し始める位置に達すると、また第2突起部と第2軸突起部とが互いに対向し始める位置に達すると、圧油が第1油圧室又は第2油圧室内に流れることができなくなり、一部が流量調整弁を介して一対の油圧管から油圧室に流れる。したがって、第1突起部と第1軸突起部とが互いに対向していない位置にある状態、また第2突起部と第2軸突起部とが互いに対向していない位置にある状態での油圧室内の圧油流量よりも少なくなるように、流量調整弁の圧油流量を設定することで、油圧ピストンの移動速度が減速される。
第5の発明に係るエネルギー回収装置は、第4の発明において、前記切換用ピストンロッドに、前記切換用シリンダ内の一端側と他端側とを連通する連通孔が形成されていることを特徴とする。
すなわち、このエネルギー回収装置では、切換用ピストンロッドに、切換用ピストンロッドに、切換用シリンダ内の一端側と他端側とを連通する連通孔が形成されているので、調整ポートの取付スペースが不要になり、その分だけシリンダ長さを短縮することができる。また、調整ポートに付随する配管類も不要になり、流路切換装置をコンパクトにすることができる。
第6の発明に係るエネルギー回収装置は、第4又は第5の発明において、前記油圧ピストンと前記油圧ピストンロッドとが、一体成形されていることを特徴とする。
すなわち、このエネルギー回収装置では、油圧ピストンと油圧ピストンロッドとが、一体成形されているので、部品点数を削減することができると共に装置の作製が容易になる。特に、油圧ピストンの外径が小さい場合、機械加工により油圧ピストンと油圧ピストンロッドとを一体成形することが容易になる。
第7の発明に係るエネルギー回収装置は、第4又は第5の発明において、前記油圧ピストンロッドの他端側の外周面に第1雄ねじ溝部が形成されていると共に、一端側の外周面に第2雄ねじ溝部が形成され、前記第1軸突起部が円環部材であり、前記第1雄ねじ溝部に前記第1軸突起部が嵌入されると共に前記第1軸突起部が前記第1雄ねじ溝部に螺入されたナットで固定されて軸回りの回転と軸方向への移動とが規制され、前記第2軸突起部が円環部材であり、前記第2雄ねじ溝部に前記第2軸突起部が嵌入されると共に前記第2軸突起部が前記第2雄ねじ溝部に螺入されたナットで固定されて軸回りの回転と軸方向への移動とが規制されて構成されていることを特徴とする。
すなわち、このエネルギー回収装置では、円環部材の第1軸突起部が第1雄ねじ溝部に螺入されたナットで固定されていると共に、円環部材の第2軸突起部が第2雄ねじ溝部に螺入されたナットで固定されているので、第1軸突起部及び第2軸突起部の配設位置を容易に変更可能であり、油圧ピストンの減速開始位置や油圧ピストンの減速状態での移動距離を容易に変更することができる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明によるエネルギー回収装置によれば、充填工程終了時に流出入ポートと流出ポートとの連通が遮断される前に切換用シリンダ装置の排水側ピストンの移動速度を減速するので、排水管内の安定した連続流れの急激な停止が抑制され、ウォーターハンマーによる衝撃音の発生を防止できる。また、充填工程開始時においては、流出入ポートと流出ポートとの連通が開始される前に切換用シリンダ装置の排水側ピストンの移動速度を減速するので、シリンダ装置内の残圧が緩やかに開放されて衝撃音の発生を防止できる。
本発明に係るエネルギー回収装置の第1実施形態を示す模式図である。 第1実施形態において、切換用シリンダ装置及び駆動シリンダ装置を示す断面図である。 第1実施形態において、切換用シリンダ装置及び駆動シリンダ装置のピストンが一端側へ移動する際の状態を説明するための概略的な断面及び配管を示す図である。 第1実施形態において、切換用シリンダ装置及び駆動シリンダ装置のピストンが他端側へ移動する際の状態を説明するための概略的な断面及び配管を示す図である。 第1実施形態において、切換用シリンダ装置及び駆動シリンダ装置の動作を順に示す断面図である。 第1実施形態において、切換用シリンダ装置及び駆動シリンダ装置の動作を順に示す断面図である。 本発明に係るエネルギー回収装置の第2実施形態において、切換用シリンダ装置及び駆動シリンダ装置を示す断面図である。 本発明に係るエネルギー回収装置の第3実施形態において、油圧ピストン及び油圧シリンダロッドを示す正面図である。
以下、本発明におけるエネルギー回収装置の第1実施形態を、図1から図6に基づいて説明する。
本実施形態におけるエネルギー回収装置1は、図1に示すように、高圧海水の供給管2aに接続され高圧海水を逆浸透膜で淡水と濃縮海水とに分離し淡水を淡水管3に排出すると共に高圧の濃縮海水を濃縮水管4に排出する膜分離装置5に接続されるエネルギー回収装置である。
このエネルギー回収装置1は、濃縮水管4との連通と遮断とを行うと共に濃縮海水の排水管19との連通と遮断とを行う第1流路切換機構6Aを介して一端が濃縮水管4と排水管19とに接続され、第1シリンダ7A内を往復移動する第1ピストン8Aを有した第1シリンダ装置9Aと、濃縮水管4との連通と遮断とを行うと共に排水管19との連通と遮断とを行う第2流路切換機構6Bを介して一端が濃縮水管4と排水管19とに接続され、第2シリンダ7B内を往復移動する第2ピストン8Bを有した第2シリンダ装置9Bと、第1流路切換機構6A及び第2流路切換機構6Bを制御して濃縮水管4及び排水管19に対する第1シリンダ装置9Aと第2シリンダ装置9Bとの接続を切り換え、高圧の濃縮海水を第1シリンダ装置9Aと第2シリンダ装置9Bとに交互に流し込む制御機能と濃縮海水を第1シリンダ装置9A及び第2シリンダ装置9Bから交互に排出する制御機能とを有した制御部Cと、第1シリンダ装置9Aの他端と第2シリンダ装置9Bの他端とに接続され、海水を第1シリンダ装置9Aと第2シリンダ装置9Bとに交互に供給すると共に、第1シリンダ装置9Aと第2シリンダ装置9Bとから高圧で交互に押し出される海水を増圧手段10を介して膜分離装置5に戻す流路方向規制機構11とを備えている。
なお、供給管2aの基端側には加圧ポンプ33が、また送水管2bの基端側には、取水ポンプ12がそれぞれ接続されている。
また、濃縮水管4は、途中で分岐されて第1流路切換機構6Aと第2流路切換機構6Bとに接続されている。
上記第1流路切換機構6A及び第2流路切換機構6Bは、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bへの濃縮海水の供給とその停止及び第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bからの濃縮海水の排出とその停止との切り換えを行う切換用シリンダ装置13を備えている。
上記切換用シリンダ装置13は、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bの一端と排水管19と濃縮水管4とに接続された切換用シリンダ20と、切換用シリンダ20内で往復移動し第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bの一端と排水管19及び濃縮水管4との連通及び遮断が可能な排水側ピストン21aとを有している。
上記制御部Cは、第1流路切換機構6Aを制御して、第1シリンダ装置9Aの一端と排水管19とが連通される時に排水側ピストン21aの移動速度を減速させて緩やかに連通を開始させると共に、第1シリンダ装置9Aの一端と排水管19との連通が遮断される時に排水側ピストン21aの移動速度を減速させて緩やかに連通を遮断させ、さらに第2流路切換機構6Bを制御して、第2シリンダ装置9Bの一端と排水管19とが連通される時に排水側ピストン21aの移動速度を減速させて緩やかに連通を開始させると共に、第2シリンダ装置9Bの一端と排水管19との連通が遮断される時に排水側ピストン21aの移動速度を減速させて緩やかに連通を遮断させる機能を有している。
この制御部Cは、第1シリンダ7A及び第2シリンダ7Bの他端近傍に設けられ第1ピストン8A又は第2ピストン8Bが対応する第1シリンダ7A又は第2シリンダ7Bの他端近傍に達したことを検出する一対の第1位置検出器S1を備えている。また、制御部Cは、一対の第1位置検出器S1の検出信号に基づいて第1流路切換機構6A及び第2流路切換機構6Bを制御する機能を有している。
上記第1流路切換機構6A及び上記第2流路切換機構6Bは、図2に示すように、切換用シリンダ装置13を駆動する駆動シリンダ装置14を備えている。
また、上記制御部Cは、第1流路切換機構6Aの駆動シリンダ装置14に第1油圧配管15Aを介して圧油を供給すると共に第2流路切換機構6Bの駆動シリンダ装置14に第2油圧配管15Bを介して圧油を供給する油圧ポンプ(油圧源)16と、第1油圧配管15Aに接続された第1切換弁17Aと、第2油圧配管15Bに接続された第2切換弁17Bと、第1切換弁17A及び第2切換弁17Bを制御する制御部本体C1と、駆動シリンダ装置14内の圧油流量を調整する圧油調整機構18とを備えている。
上記制御部本体C1は、前記検出信号に基づいて電磁弁である第1切換弁17A及び第2切換弁17Bを制御して駆動シリンダ装置14を操作する機能を有している。
上記切換用シリンダ装置13は、切換用シリンダ20内で排水側ピストン21aと一体で往復移動する供給側ピストン21bと、一端に排水側ピストン21aが設けられていると共に中間部に供給側ピストン21bが設けられ他端が切換用シリンダ20の他端から外部に突出した切換用ピストンロッド22とを備えている。
上記切換用シリンダ20は、濃縮海水の排水管19に接続され一端側に設けられた流出ポート13aと、濃縮水管4に接続され中間部に設けられた流入ポート13bと、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bに接続され流出ポート13aと流入ポート13bとの間に設けられた流出入ポート13cと、流入ポート13bよりも他端側に設けられた調整ポート13dとを有している。
上記駆動シリンダ装置14は、第1流出入用管15aに接続された第1圧油流出入口23aと第2流出入用管15bに接続された第2圧油流出入口23dとを有する油圧シリンダ23と、油圧シリンダ23内で往復移動する油圧ピストン24と、中間部に油圧ピストン24が設けられていると共に一端が切換用ピストンロッド22の他端に連結された油圧ピストンロッド25とを備えている。上記油圧シリンダ23は、油圧ピストン24よりも他端側に第1油圧室26aを有すると共に一端側に第2油圧室26bを有し、さらに第1油圧室26a内に突出した第1突起部27aと、第2油圧室26b内に突出した第2突起部27bとを有している。
上記第1突起部27a及び第2突起部27bは、半径方向内方に突出した円環状の突条部として形成されている。
上記油圧ピストンロッド25は、油圧ピストン24よりも他端側にあって往復移動時に第1突起部27aに対向した際に第1突起部27aより他端側の第1油圧室26aを閉塞する第1軸突起部25aと、油圧ピストン24よりも一端側にあって往復移動時に第2突起部27bに対向した際に第2突起部27bより一端側の第2油圧室26bを閉塞する第2軸突起部25bとを有している。
上記第1軸突起部25a及び第2軸突起部25bは、対応する第1突起部27a又は第2突起部27bに合わせて半径方向外方に突出した円環状の突条部として形成されている。
上記圧油調整機構18は、第1油圧室26aに第1突起部27aを挟んで一端が接続された一対の第1油圧管29aと、第2油圧室26bに第2突起部27bを挟んで一端が接続された一対の第2油圧管29bと、一対の第1油圧管29aの他端側に互いに並列に接続され一対の第1油圧管29aを連通させる第1逆止弁30a及び第1流量調整弁31aと、一対の第2油圧管29bの他端側に互いに並列に接続され一対の第2油圧管29bを連通させる第2逆止弁30b及び第2流量調整弁31bとを備えている。
すなわち、第1逆止弁30a及び第1流量調整弁31aのそれぞれの一端は、一対の第1油圧管29aの一方に接続されていると共に、それぞれの他端は、一対の第1油圧管29aの他方に接続されている。また、第2逆止弁30b及び第2流量調整弁31bのそれぞれの一端は、一対の第2油圧管29bの一方に接続されていると共に、それぞれの他端は、一対の第2油圧管29bの他方に接続されている。
また、排水側ピストン21aが流出入ポート13cを閉塞する際に、第1突起部27aと第1軸突起部25aとが互いに対向する位置に設定されると共に第2突起部27bと第2軸突起部25bとが互いに対向する位置に設定されている。
さらに、上記第1逆止弁30aは、第1突起部27aの他端側の第1油圧管29aから一端側の第1油圧管29aへの方向のみ流通可能であり、上記第2逆止弁30bは、第2突起部27bの一端側の第2油圧管29bから他端側の第2油圧管29bへの方向のみ流通可能である。
第1シリンダ装置9Aおよび第2シリンダ装置9Bのそれぞれの他端は、4つの逆止弁11aで構成された流路方向規制機構11を介して取水ポンプ12および増圧手段10に連通されている。なお、増圧手段10は、例えば増圧ポンプである。
第1シリンダ装置9Aの一端は、第1流路切換機構6Aにおける切換用シリンダ装置13の流出入ポート13cに連通され、第2シリンダ装置9Bの一端は、第2流路切換機構6Bにおける切換用シリンダ装置13の流出入ポート13cに連通されている。
上記流路方向規制機構11は、接続管11bを介して送水管2bに接続された環状管11cを有し、この環状管11cに第1シリンダ装置9A及び第2シリンダ装置9Bのそれぞれの他端がシリンダ接続管11dを介して接続されている。環状管11cにおいて、シリンダ接続管11dの接続部分の両側には、それぞれ一対の逆止弁11aが設けられている。また、環状管11cにおける2つのシリンダ接続管11dの接続部分の間と供給管2aが、増圧手段10を介して連結管11eで接続されている。
なお、送水管2bの流路方向規制機構11との接続部と供給管2aと連結管11eとの接続部との間には、高圧ポンプ33が接続されている。
また、切換用シリンダ装置13の流入ポート13bは、濃縮水管4に連通されている。さらに、切換用シリンダ装置13の一端には、流出ポート13aが設けられている。切換用シリンダ20内に配設された排水側ピストン21a及び供給側ピストン21bは切換用ピストンロッド22に連結されている。また、切換用ピストンロッド22の一端は、駆動シリンダ装置14に連結されて駆動シリンダ装置14に連動して切換用シリンダ20内を往復動する。
なお、調整ポート13dは、排水側ピストン21a及び供給側ピストン21bの往復動に必要な流体の排出・流入口であって、第1切換用シリンダ20の端部に設けられている。
第1シリンダ装置9A及び第2シリンダ装置9Bの流路方向規制機構11側の外周壁には、第1位置検出器S1及び第2位置検出器S2が配設されている。また、第1位置検出器S1と第2位置検出器S2とは、対応する第1ピストン8A又は第2ピストン8Bの移動方向に適宜な間隔設定がなされて配設されている。
次に、駆動シリンダ装置14の構成について図2を用いて、より詳細に説明する。
駆動シリンダ装置14の油圧シリンダ23には、軸方向中央部に油圧ピストン室26cが形成されていると共に、油圧ピストン室26cの他端側に第1油圧室26aが形成され、一端側(流出ポート13a側)に第2油圧室26bが形成されている。油圧ピストン室26c内に油圧ピストン24が配設され、油圧ピストン24の第1油圧室26a側に第1油圧ピストンロッド25Aの一端がボルト(図示せず)で接合されていると共に、第2油圧室26b側に第2油圧ピストンロッド25Bの一端がボルト(図示せず)で接合され、全体で油圧ピストンロッド25を構成している。
油圧ピストン24の往復動によって第1油圧ピストンロッド25Aは、第1油圧室26a内を往復動し、第2油圧ピストンロッド25Bは第2油圧室26b内を往復動する。油圧ピストン室26cと第1油圧室26aと第2油圧室26bとは、軸方向と直交する断面が円形に形成され、第1油圧室26aと第2油圧室26bとの内壁に、内側に向けて突出した環状の第1突起部27aと第2突起部27bとがそれぞれ設けられ、第1油圧室26aと第2油圧室26bとの内径を狭窄している。
第1油圧ピストンロッド25Aと第2油圧ピストンロッド25Bとには、上述した第1軸突起部25aと第2軸突起部25bとがそれぞれ設けられている。第1軸突起部25aの外径は、第1突起部27aの内径よりわずかに小さく、第2軸突起部25bの外径は第2突起部27bの内径よりわずかに小さく形成されている。さらに、第1突起部27aと第1軸突起部25aとの距離Lと第2突起部27bと第2軸突起部25bとの距離Lとは等しく設定されている。
第1油圧室26aの軸方向他端側の側壁端部には、第1圧油流出入口23aが設けられ、第1油圧配管15A又は第2油圧配管15Bの第1流出入用管15aに連結される。また、第1油圧室26aの側壁に第1突起部27aを挟んで第3圧油流出入口23bと第4圧油流出入口23cとが設けられている。一対の第1油圧管29aのうち一方の一端が第3圧油流出入口23bに接続され、一対の第1油圧管29aのうち他方の一端が第4圧油流出入口23cに接続されている。一対の第1油圧管29aは、他端がそれぞれ2つに分岐され、分岐された一方は第1逆止弁30aを介して一対の第1油圧管29aを連通し、他方は第1流量調整弁31aを介して一対の第1油圧管29aを連通している。
第1逆止弁30aによって第3圧油流出入口23bから第4圧油流出入口23cへの圧油の流れは規制されないが、第4圧油流出入口23cから第3圧油流出入口23bへの流れは規制される。
第2油圧室26bの軸方向一端側の側壁端部には、第2圧油流出入口23dが設けられ、第1油圧配管15A又は第2油圧配管15Bの第2流出入用管15bに連結されている。
また、第2油圧室26bの側壁には、第2突起部27bを挟んで第5圧油流出入口23eと第6圧油流出入口23fとが設けられている。一対の第2油圧管29bのうち一方の一端が第5圧油流出入口23eに接続され、一対の第2油圧管29bのうち他方の一端が第6圧油流出入口23fに接続されている。一対の第2油圧管29bは、他端がそれぞれ2つに分岐され、分岐された一方は第2逆止弁30bを介して一対の第2油圧管29bを連通し、他方は第2流量調整弁31bを介して一対の第2油圧管29bを連通している。
第2逆止弁30bによって第5圧油流出入口23eから第6圧油流出入口23fへの圧油の流れは規制されないが、第6圧油流出入口23fから第5圧油流出入口23eへの流れは規制される。
第2油圧ピストンロッド25Bは、一端が第2油圧室26bの側壁を貫通突出し、切換用ピストンロッド22の一端と軸継手34で連結され、切換用ピストンロッド22は駆動シリンダ装置14によって駆動される。
切換用シリンダ装置13は、切換用シリンダ20に流出ポート13a、流出入ポート13c、流入ポート13b、調整ポート13dが設けられ、流出入ポート13cは第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bの一端と連通されている。
切換用ピストンロッド22には、排水側ピストン21aと供給側ピストン21bとが連結され、切換用ピストンロッド22と一体で切換用シリンダ20内を往復動する。排水側ピストン21aは、流出ポート13aと流出入ポート13cとの間に位置して流出ポート13aと流出入ポート13cとの連通を遮断すると共に、流出入ポート13cと流入ポート13bとの間に位置して流出入ポート13cと流入ポート13bとの連通を遮断するように切換用シリンダ20内を往復動する。
供給側ピストン21bは、排水側ピストン21aが流出ポート13aと流出入ポート13cとの間に位置した状態で、流入ポート13bより調整ポート13d側に位置するように配設されている。すなわち、供給側ピストン21bは、往復動によって流出ポート13aと流出入ポート13cと流入ポート13bとのいずれのポートも連通及び遮断しない位置に配設されている。
次に、本実施形態のエネルギー回収装置1の動作について、図面を参照して説明する。
まず、図1に示すように、圧送工程にある第1シリンダ装置9Aの第1ピストン8Aが実線の矢印の方向(紙面右から左)に移動し、第1位置検出器S1の位置に到達すると、第1位置検出器S1から検出信号が制御部Cの制御部本体C1に送信される。この検出信号を制御部本体C1が受信すると、制御部本体C1から第2流路切換機構6Bの駆動シリンダ装置14の油圧流路を切り換える第2切換弁17Bに切換信号が送信される。
切換信号を受けた第2切換弁17Bでは、油圧ポンプ16からの油圧流路を切り換え、第2流路切換機構6Bにおける駆動シリンダ装置14の油圧ピストン24を駆動して、第2流路切換機構6Bにおける切換用シリンダ装置13の排水側ピストン21a及び供給側ピストン21bが一端側(紙面下方側)に所定の一定速度で移動を開始する。このとき、移動開始時点では第2流路切換機構6Bの切換用シリンダ装置13の流出入ポート13cは全開状態で第2シリンダ装置9Bから濃縮海水が一定流量で排水管19に排出されている。
そして、図3に示すように、供給側ピストン21bが一定速度で矢印方向(紙面下方)に移動して、流出入ポート13cの開口部を完全に閉塞する前の所定の位置Pbに到達したとき、駆動シリンダ装置14の油圧ピストン24を駆動する圧油の流量が絞られることによって油圧ピストン24の駆動速度が減速され、同時に第2流路切換機構6Bにおける切換用シリンダ装置13の供給側ピストン21bの移動速度が減速される。
供給側ピストン21bが位置Pbに到達してから第2流路切換機構6Bにおける切換用シリンダ装置13の流出入ポート13cが完全に閉塞されて切換用シリンダ装置13の流出入ポート13cと流出ポート13aとの連通が遮断されるまでの間、濃縮海水の排水管19への流出流量は漸減しながら緩やかに停止する。このように流出流量が緩やかに減少することによって、排水管19内の安定した連続流れが急激に停止することがなくなるため、キャビテーションが発生せず、充填工程終了時の衝撃音の発生を防止できる。
この切り換えが完了すると、第2流路切換機構6Bにおける切換用シリンダ装置13の流入ポート13bと流出入ポート13cとが連通されて高圧の濃縮海水が膜分離装置5から第2シリンダ装置9Bに供給されるとともに、流出入ポート13cと流出ポート13aとの連通が遮断されて、第2シリンダ装置9Bの圧送工程が開始される。
そして、このとき、まだ圧送工程にある第1シリンダ装置9Aの第1ピストン8Aがさらに実線の矢印の方向に移動して第2位置検出器S2の位置に到達すると、第2位置検出器S2から検出信号が制御部本体C1送信される。
この検出信号を制御部本体C1が受信すると、第1流路切換機構6Aにおける駆動シリンダ装置14の油圧流路を切り換える第1切換弁17Aに、制御部本体C1から切換信号が送信される。切換信号を受けた第1切換弁17Aは、油圧ポンプ16(油圧源)からの油圧流路を切り換え、第1流路切換機構6Aにおける駆動シリンダ装置14の油圧ピストン24を駆動して第1流路切換機構6Aにおける排水側ピストン21a及び供給側ピストン21bが下端位置から他端側(紙面上方)に移動を開始する。
図4に示すように、移動開始時点では第1流路切換機構6Aにおける切換用シリンダ装置13の流出入ポート13cは全開状態であり、膜分離装置5から高圧の濃縮海水が一定流量で第1シリンダ装置9Aに流入している。排水側ピストン21aが所定の一定速度で他端側(紙面上方)に移動して、流出入ポート13cが、流出ポート13aとの連通が始まる前の所定の位置Q1aに到達したとき、第1流路切換機構6Aにおける駆動シリンダ装置14の油圧ピストン24を駆動する油圧の流量が絞られることによって、油圧ピストン24の駆動速度が減速される。
油圧ピストン24の減速に伴い、第1流路切換機構6Aにおける切換用シリンダ装置13の供給側ピストン21bの移動速度が減速され、流出入ポート13cが緩やかに開成されて流出入ポート13cと流出ポート13aとの連通が始まり、第1シリンダ装置9Aの充填工程が開始される。排水側ピストン21aが所定の位置Q1aから位置Q2aに到達するまでの間は、油圧ピストン24が減速された状態で移動するため、流出入ポート13cと流出ポート13aとが緩やかに連通され、第1シリンダ装置9A内に保持されていた高圧の残圧が緩やかに開放される。そこで、濃縮海水が一気に噴き出すことがなく充填工程開始時の衝撃音が防止できる。
排水側ピストン21aが所定の位置Q2aに到達したとき、駆動シリンダ装置14の油圧ピストン24を駆動する油圧流量が元の所定の流量に復帰し、油圧ピストン24の駆動速度が減速前の速度に増速される。油圧ピストン24の増速に伴い第1流路切換機構6Aにおける切換用シリンダ装置13の排水側ピストン21aの移動速度も減速前の速度に増速されて流出入ポート13cが全開になり、濃縮海水が一定流量で排水管19に排出される。
圧送工程にある第2シリンダ装置9Bの第2ピストン8Bが破線で示した矢印の方向(切換用シリンダ装置13側)に移動し、第1位置検出器S1の位置に到達すると、第1位置検出器S1から検出信号が制御部本体C1送信される。検出信号を制御部本体C1が受信すると、制御部本体C1から第1流路切換機構6Aの駆動シリンダ装置14の油圧流路を切り換える第1切換弁17Aに切換信号が送信されて第1切換弁17Aの油圧流路が切り換わる。
第1切換弁17Aの油圧流路が切り換わると、駆動シリンダ装置14の油圧ピストン24が駆動されて第1流路切換機構6Aの切換用シリンダ装置13の排水側ピストン21a供給側ピストン21bが一端側(紙面下方)に所定の一定速度で移動を開始する。
移動開始時点では、第1流路切換機構6Aにおける切換用シリンダ装置13の流出入ポート13cが全開状態で、第1シリンダ装置9Aから濃縮海水が一定流量で排水管19に排出されている。排水側ピストン21aが一定速度で一端側(紙面下方)に移動して、図3に示すように、流出入ポート13cの開口部を完全に閉塞する前の所定の位置Paに到達したとき、駆動シリンダ装置14の油圧ピストン24を駆動する油圧の流量が絞られることによって、油圧ピストン24の駆動速度が減速される。
油圧ピストン24の減速に伴い、第1流路切換機構6Aにおける切換用シリンダ装置13の排水側ピストン21aの移動速度が減速され、流出入ポート13cが緩やかに閉塞される。そこで排水側ピストン21aが位置Paに到達してから流出入ポート13cが完全に閉塞されて流出入ポート13cと流出ポート13aとの連通が遮断されるまでの間、濃縮海水の排水管19への流出流量は漸減しながら緩やかに停止する。この切り換えが完了すると、第1流路切換機構6Aにおける切換用シリンダ装置13の流入ポート13bと流出入ポート13cとが連通されて高圧の濃縮海水が膜分離装置5から第1シリンダ装置9Aに供給されると共に、流出入ポート13cと流出ポート13aとの連通が遮断されて、第1シリンダ装置9Aの圧送工程が開始される。
そして、このとき、まだ圧送工程にある第2シリンダ装置9Bの第2ピストン8Bがさらに他端側(破線の矢印の方向)に移動して第2位置検出器S2の位置に到達すると、第2位置検出器S2から検出信号が制御部本体C1に送信される。この検出信号を制御部本体C1が受信すると、制御部本体C1から第2流路切換機構6Bにおける駆動シリンダ装置14の油圧流路を切り換える第2切換弁17Bに切換信号が送信されて第2切換弁17Bの油圧流路が切り換わる。
第2切換弁17Bの油圧流路が切り換わると、第2流路切換機構6Bにおける駆動シリンダ装置14が駆動されて切換用シリンダ装置13の排水側ピストン21a及び供給側ピストン21bが他端側(紙面上方)に移動を開始する。移動開始時点では、第2流路切換機構6Bにおける切換用シリンダ装置13の流出入ポート13cは全開状態であり、膜分離装置5から高圧の濃縮海水が一定流量で第2シリンダ装置9Bに流入している。排水側ピストン21aが所定の一定速度で他端側(紙面上方)に移動して、流出入ポート13cと流出ポート13aとの連通が始まる前の所定の位置Q1bに到達したとき、第2流路切換機構6Bにおける駆動シリンダ装置14の油圧ピストン24を駆動する油圧の流量が絞られることによって、油圧ピストン24の駆動速度が減速される。
油圧ピストン24の減速に伴い第2流路切換機構6Bにおける切換用シリンダ装置13の排水側ピストン21aの移動速度が減速され、流出入ポート13cが緩やかに開成されて流出入ポート13cと流出ポート13aとの連通が始まり、第2シリンダ装置9Bの充填工程が開始される。
図4に示すように、排水側ピストン21aが所定の位置Q1bから位置Q2bに到達するまでの間は、油圧ピストン24が減速された状態で移動するため、流出入ポート13cと流出ポート13aとが緩やかに連通され、第2シリンダ装置9B内に保持されていた高圧の残圧が緩やかに開放される。そこで、濃縮海水が一気に噴き出すことがなく、充填工程開始時の衝撃音が防止できる。
排水側ピストン21aが所定の位置Q2bに到達したとき、駆動シリンダ装置14の油圧ピストン24を駆動する油圧流量が減速前の流量に復帰し、油圧ピストン24の駆動速度が所定の速度に増速される。油圧ピストン24の増速に伴い第2流路切換機構6Bにおける切換用シリンダ装置13の排水側ピストン21aも減速前の速度に増速されて流出入ポート13cが全開になり、濃縮海水が一定流量で排水管19に排出される。
次に、駆動シリンダ装置14と切換用シリンダ装置13との動作について、図5及び図6を参照して説明する。
図5の(a)は、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bが充填工程にあり、流出入ポート13cが全開で濃縮海水の排出が行われている時の状態である。また、図5の(b)は、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bの流出入ポート13cが全閉に近づき充填工程が終了する直前の状態である。また、図5の(c)は、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bの充填工程が終了し、流出ポート13aと流出入ポート13cとの連通が遮断され、流出入ポート13cと流入ポート13bとが連通されて、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bの圧送工程が開始された時の状態である。また、図5の(d)は、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bが圧送工程にあり、流出入ポート13cが全開で濃縮海水の流入が行われているときの状態である。
また、図6の(e)は、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bの流出入ポート13cが全閉に近づき圧送工程が終了する直前の状態である。また、図6の(f)は、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bの圧送工程が終了し、流出ポート13aと流出入ポート13cとが連通され、流出入ポート13cと流入ポート13bとが遮断されて、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bの充填工程が開始された時の状態である。また、図6の(g)は、図5の(a)の状態に戻り、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bが充填工程にあり、流出入ポート13cが全開で濃縮海水の排出が行われている時の状態である。
まず、図5の(a)に示すように、駆動シリンダ装置14の第2圧油流出入口23dから流入する圧油により、油圧ピストン24は油圧ピストン室26cの他端側(紙面右端部)に移動し停止している。このとき、切換用シリンダ装置13の排水側ピストン21aは、流出入ポート13cと流入ポート13bとの間に位置しており、流出入ポート13cは全開の状態で、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bから濃縮海水の排出が行われている。
この状態から流路切換信号(検出信号)が第1切換弁17A又は第2切換弁17Bに送信されると油圧流路が切り換わり、駆動シリンダ装置14の第1圧油流出入口23aから圧油が流入し、油圧ピストン24は圧油に押圧されて油圧ピストン室26c内を一端側(紙面左方向)に移動を開始し、同時に切換用シリンダ装置13の排水側ピストン21aと供給側ピストン21bも一端側(紙面左方向)に移動を開始する。
油圧ピストン24の一端側(紙面左方向)への移動により、油圧ピストン室26c内と第2油圧室26bとにある圧油は第2圧油流出入口23dから外部に流出する。油圧ピストン24は圧油の流量によって移動速度が適宜に調整され、圧油の流量に応じて一定速度で移動する。油圧ピストン24の一端側(紙面左方向)への移動速度を調整する圧油流量は、図3及び図4に示すように、第2圧油流出入口23dに接続された第1油圧配管15A又は第2油圧配管15Bに設けられた管流量調整弁35により行われる。
次に、図5の(b)に示すように、油圧ピストン24が一端側(紙面左方向)に一定速度で移動して第1突起部27aと第1軸突起部25aとが、及び第2突起部27bと第2軸突起部25bとがそれぞれ対向し始める位置に達すると、圧油は第1油圧室26a内を流れることができなくなるため、第3圧油流出入口23bから一対の第1油圧管29a、第1逆止弁30a、一部は第1流量調整弁31aを通って第4圧油流出入口23cから再び第1油圧室26aに流入し、油圧ピストン24を押圧する。
一方、第2油圧室26b側の油圧ピストン室26c内と第2油圧室26b内とにある圧油は、第2油圧室26b内を流れることができなくなるため、第5圧油流出入口23eから第2油圧管29bに入り、第2流量調整弁31bが設けられた管路と一対の第2油圧管29bを通って再び第2油圧室26bに流入し、第2圧油流出入口23dから外部に流出する。第2流量調整弁31bは、第2突起部27bと第2軸突起部25bとが対向していない状態での圧油流量より少なくなるように、すなわち油圧ピストン24の移動速度が減速できるように適宜な圧油流量に設定されている。
駆動シリンダ装置14の第2突起部27bと第2軸突起部25bとが対向し始める位置に達した時、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bは充填工程終了直前にあり、切換用シリンダ装置13の流出入ポート13cは一部が開口して濃縮海水が排出されている。この時点から油圧ピストン24の移動速度が減速され、同時に排水側ピストン21aの移動速度が減速されて流出入ポート13cから流出する濃縮海水の流量が緩やかに漸減する。
次に、図5の(c)に示すように、油圧ピストン24が減速されて一端側(紙面左方向)にさらに移動し、第2突起部27bと第2軸突起部25bとの対向が解除されると、油圧ピストン室26c内と第2油圧室26b内との圧油は、第2油圧室26b内を通って第2圧油流出入口23dから外部に流出するようになり、圧油流量が初期の流量に回復して油圧ピストン24の移動速度は減速前の速度に復帰する。この時点において、流出入ポート13cと流入ポート13bとは連通されて、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bに高圧濃縮海水が流入している。
次に、図5の(d)に示すように、駆動シリンダ装置14の第1圧油流出入口23aから流入する圧油により、油圧ピストン24は油圧ピストン室26cの一端部(紙面左端部)に移動し停止している。このとき、切換用シリンダ装置13の排水側ピストン21aは、流出入ポート13cと流出ポート13aとの間に位置しており、流出入ポート13cは全開の状態で、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bに高圧の濃縮海水の濃縮海水が流入している。
この状態から流路切換信号(検出信号)が第1切換弁17A又は第2切換弁17Bに送信されると油圧流路が切り換わり、駆動シリンダ装置14の第2圧油流出入口23dから圧油が流入し、油圧ピストン24は圧油に押圧されて油圧ピストン室26c内を他端側(紙面右方向)に移動を開始し、同時に切換用シリンダ装置13の排水側ピストン21aと供給側ピストン21bも他端側(紙面右方向)に移動を開始する。
油圧ピストン24の他端側(紙面右方向)への移動により、油圧ピストン室26c内と第1油圧室26a内にある圧油は、第1圧油流出入口23aから外部に流出する。油圧ピストン24は、圧油の流量によって移動速度が適宜に調整され、圧油の流量に応じて一定速度で移動する。油圧ピストン24の他端側(紙面右方向)への移動速度を調整する圧油流量は、第1圧油流出入口23aに接続された第1油圧配管15A又は第2油圧配管15Bに設けられた管流量調整弁35により行われる。
次に、図6の(e)に示すように、油圧ピストン24が他端側(紙面右方向)に一定速度で移動して第1突起部27aと第1軸突起部25aとが、及び第2突起部27bと第2軸突起部25bとがそれぞれ対向し始める位置に達すると、圧油は第2油圧室26b内を流れることができなくなるため、第6圧油流出入口23fから第2油圧管29b、第2逆止弁30b、一部は第2流量調整弁31bを通って第5圧油流出入口23eから再び第2油圧室26bに流入し、油圧ピストン24を押圧する。
一方、第1油圧室26a側の油圧ピストン室26c内と第1油圧室26a内とにある圧油は、第1油圧室26a内を流れることができなくなるため、第4圧油流出入口23cから第1油圧管29aに入り、第1流量調整弁31aが設けられた管路と第1油圧管29aとを通って再び第1油圧室26aに流入し、第1圧油流出入口23aから外部に流出する。第1流量調整弁31aは、第1突起部27aと第2軸突起部25bとが対向していない状態での圧油流量より少なくなるように、すなわち油圧ピストン24の移動速度が減速できるように適宜な圧油流量に設定されている。
駆動シリンダ装置14の第1突起部27aと第1軸突起部25aとが対向し始める位置に達した時、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bは圧送工程終了直前にあり、切換用シリンダ装置13の流出入ポート13cは一部が開口して高圧の濃縮海水が流入している。この時点から油圧ピストン24の移動速度が減速され、同時に排水側ピストン21aの移動速度が減速されて流出入ポート13cの緩やかな閉塞から緩やかな開口に移行する。
次に、図6の(f)に示すように、油圧ピストン24が減速されて他端側(紙面右方向)にさらに移動し、第1突起部27aと第1軸突起部25aとの対向が解除されると、油圧ピストン室26c内と第1油圧室26a内の圧油は、第1油圧室26a内を通って第1圧油流出入口23aから外部に流出されるようになり、圧油流量が初期の流量に回復して油圧ピストン24の移動速度は減速前の速度に復帰する。この時点において、流出入ポート13cと流出ポート13aとは連通されて、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bから濃縮海水が排出されている。
次に、図6の(g)に示すように、駆動シリンダ装置14の第2圧油流出入口23dから流入する圧油により、油圧ピストン24は油圧ピストン室26cの他端部(紙面右端部)に移動して停止し、図5の(a)の状態に戻る。
上述した動作では、第1突起部27aと第1軸突起部25aとの配設位置や軸方向長さ、及び第2突起部27bと第2軸突起部25bとの配設位置や軸方向長さを変更することで、油圧ピストン24の減速開始位置や油圧ピストン24の減速状態での移動距離を変更することができる。また、第1流量調整弁31a及び第2流量調整弁31bの流量を調整することにより、油圧ピストン24の移動速度を任意に設定することができる。すなわち、切換用シリンダ装置13の排水側ピストン21aの減速速度、減速開始位置、減速解除位置を適宜に設定できる。
したがって、充填工程開始時における流出入ポート13cと流出ポート13aとの連通を緩やかに行うことができるので、第1シリンダ装置9A及び第2シリンダ装置9Bの残圧を緩やかに開放することができる。また、充填工程終了時における流出入ポート13cと流出ポート13aとの遮断を緩やかに行うことができるので、濃縮海水の排出を緩やかに漸減しながら停止することができる。
なお、本実施形態では、第1突起部27aと第1軸突起部25aとの距離Lと、第2突起部27bと第2軸突起部25bとの距離Lとが等しいが、LとLとが異なるように突起部の位置を設定することも可能である。
このように本実施形態のエネルギー回収装置1では、制御部Cが、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bの一端と排水管19とが連通される時に排水側ピストン21aの移動速度を減速させて緩やかに連通を開始させると共に、第1シリンダ装置9A又は第2シリンダ装置9Bの一端と排水管19との連通が遮断される時に排水側ピストン21aの移動速度を減速させて緩やかに連通を遮断させるので、排水管19との連通の際に、シリンダ装置内の残圧を緩やかに開放させると共に、遮断の際に、シリンダ装置からの排出流量を緩やかに減少させることでウォーターハンマーによる衝撃音の発生を防止することができる。
また、制御部Cが、駆動シリンダ装置14内の圧油流量を調整する圧油調整機構18を備え、制御部本体C1が、検出信号に基づいて第1切換弁17A及び第2切換弁17Bを制御して駆動シリンダ装置14を操作するので、切換弁によって切り換え操作される駆動シリンダ装置14内の圧油流量を圧油調整機構18により調整して、駆動シリンダ装置14のピストンの移動速度を減速させることができる。
さらに、圧油調整機構18が、一対の第1油圧管29aと、一対の第2油圧管29bと、第1逆止弁30a及び第1流量調整弁31aと、第2逆止弁30b及び第2流量調整弁31bとを備えているので、第1突起部27aと第1軸突起部25aとが互いに対向し始める位置に達すると、また第2突起部27bと第2軸突起部25bとが互いに対向し始める位置に達すると、圧油が第1油圧室26a又は第2油圧室26b内に流れることができなくなり、一部が第1流量調整弁31a又は第2流量調整弁31bを介して一対の第1油圧管29a又は第2油圧管29bから油圧室に流れる。したがって、第1突起部27aと第1軸突起部25aとが互いに対向していない位置にある状態、また第2突起部27bと第2軸突起部25bとが互いに対向していない位置にある状態での油圧室内の圧油流量よりも少なくなるように、第1流量調整弁31a又は第2流量調整弁31bの圧油流量を設定することで、油圧ピストンの移動速度が減速される。
次に、本発明におけるエネルギー回収装置の第2及び第3実施形態を、図7及び図8に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、切換用シリンダ20の調整ポート13dが形成されているのに対し、第2実施形態のエネルギー回収装置では、図7に示すように、調整ポートが無く、切換用ピストンロッド122に、排水側ピストン21aの一端部側と供給側ピストン21bの他端側との間に連通孔122aが形成され、切換用シリンダ内の一端側にある第1シリンダ室223aと他端側にある第2シリンダ室223bとが連通されている点である。
また、第1実施形態では、別部材である油圧ピストン24と第1油圧ピストンロッド25Aと第2油圧ピストンロッド25Bとがボルトで接合されているのに対し、第2実施形態のエネルギー回収装置では、油圧ピストン24と第1油圧ピストンロッド25A及び第2油圧ピストンロッド25Bとが、一体成形されて油圧ピストンロッド125となっている点で異なっている。
なお、切換用シリンダ内のうち、供給側ピストン221bよりも他端側が、第1シリンダ室223aとされ、排水側ピストン221aよりも一端側が、第2シリンダ室223bとされる。
上記連通孔122aは、一端側が排水側ピストン21aの端面に開口されていると共に、他端側が供給側ピストン221bの内側であって切換用ピストンロッド122の外周面に開口されている。なお、供給側ピストン221bは、連通孔122aを開口させるスペースを確保するために一端側が閉塞された筒状に形成されている。
第2実施形態では、第1シリンダ装置9Aが充填工程にあって流出入ポート13cが全開で濃縮海水の排出が行われている際、油圧ピストン24が一端側(紙面左方向)に移動すると同時に切換用シリンダ装置13の排水側ピストン21a及び供給側ピストン221bも一端側(紙面左方向)に移動するが、このとき、第2シリンダ室223bが縮小され、縮小容量と同量の濃縮海水が第2シリンダ室223bから連通孔122aを通って第1シリンダ室223aに流入するため、排水側ピストン21a及び供給側ピストン221bの移動が阻害されない。
また、逆に、排水側ピストン21a及び供給側ピストン221bが他端側(紙面右方向)に移動するときは、第1シリンダ室223aが縮小され、縮小容量と同量の濃縮海水が第1シリンダ室223aから連通孔122aを通って第2シリンダ室223bに排出されるため、排水側ピストン21a及び供給側ピストン221bの移動が阻害されない。
すなわち、連通孔122aは第1実施形態の調整ポートと同じ作用を果たすことができる。
このように第2実施形態のエレルギー回収装置では、切換用ピストンロッド122に、切換用ピストンロッドに、排水側ピストン21aの一端部側(第2シリンダ室223b)と供給側ピストン221bの他端側(第1シリンダ室223a)との間に連通した連通孔122aが形成されているので、調整ポートの取付スペースが不要になり、その分だけシリンダ長さを短縮することができる。また、調整ポートに付随する配管類も不要になり、流路切換機構をコンパクトにすることができる。
さらに、油圧ピストン24と第1油圧ピストンロッド25A及び第2油圧ピストンロッド25Bとが、一体成形されているので、部品点数を削減することができると共に装置の作製が容易になる。特に、油圧ピストン24の外径が小さい場合、機械加工により油圧ピストン24と第1油圧ピストンロッド25A及び第2油圧ピストンロッド25Bとを一体成形することが容易になる。
次に、第3実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、第1軸突起部25a及び第2軸突起部25bが第1油圧ピストンロッド25A及び第2油圧ピストンロッド25Bに固定されているのに対し、第3実施形態のエネルギー回収装置では、図8に示すように、第1軸突起部325a及び第2軸突起部325bとが軸方向に移動可能に設置されている点である。
すなわち、第3実施形態では、第1油圧ピストンロッド325Aの他端側の外周面に第1雄ねじ溝部301aが形成され、第2油圧ピストンロッド325Bの一端側の外周面に第2雄ねじ溝部301bが形成されている。また、第1軸突起部325aが円環部材であり、第1雄ねじ溝部301aに第1軸突起部325aが嵌入されていると共に、第2軸突起部325bが円環部材であり、第2雄ねじ溝部301bに第2軸突起部325bが嵌入されている。
第1油圧ピストンロッド325Aの中央付近には、第1段差部325cが設けられ、第1段差部325cから先端部まで第1雄ねじ溝部301aが形成されている。第1油圧ピストンロッド325Aに第1ナット326aが第1段差部325cまで螺入されて第1ナット326aの油圧ピストン24側への移動が規制され、さらに第1軸突起部材325aが第1ナット326aに当接する位置まで嵌入されている。
第1軸突起部材325aは円筒形で、外径は第1ナット326aの最大外径より大きく形成されている。第1軸突起部材325aは第1ナット326aと第2ナット327aにより、軸回りの回転と軸方向への移動が規制される。第1軸突起部材325aの配設位置は、第1ナット326aと第2ナット327aとを第1油圧ピストンロッド325Aの他端側に移動することで容易に所望の位置に設定できる。
また、第2油圧ピストンロッド325Bの中央付近には、第2段差部325dが設けられ、第2段差部325dから先端部に向けて第2雄ねじ溝部301bが設けられている。第2油圧ピストンロッド325Bの先端部付近は、第2雄ねじ溝部301bが設けられた部分より小径に形成され、図示しない切換用シリンダ装置13の切換用ピストンロッド22に連結するためのねじ溝が形成されている。
第2油圧ピストンロッド325Bには、第3ナット326bが第2段差部325dまで螺入されて第3ナット326bの油圧ピストン24側への移動が規制され、さらに第2軸突起部材325bが第3ナット326bに当接する位置まで嵌入されている。
第2軸突起部材325bは円筒形で、外径は第3ナット326bの最大外径より大きく形成されている。第2軸突起部材325bは、第3ナット326bと第4ナット327bとにより、軸回りの回転と軸方向への移動とが規制される。第2軸突起部材325bの配設位置は、第3ナット326bと第4ナット327bとを第2油圧ピストンロッド325Bの先端側に移動することで所望の位置に設定できる。
このように第3実施形態のエネルギー回収装置では、第1軸突起部325aが円環部材であり、第1雄ねじ溝部301aに嵌入されていると共に、第1ナット326aと第2ナット327aとにより第1軸突起部325aの軸回りの回転と軸方向への移動とが規制され、第2軸突起部325bが円環部材であり、第2雄ねじ溝部301bに嵌入されていると共に、第3ナット326bと第4ナット327bとにより第2軸突起部325bの軸回りの回転と軸方向への移動とが規制されているので、第1軸突起部325a及び第2軸突起部325bの配設位置が容易に変更可能であり、油圧ピストン24の減速開始位置や油圧ピストン24の減速状態での移動距離を容易に変更することができる。
なお、第3実施形態では、第1軸突起部及び第2軸突起部を円環部材でそれぞれ形成し、これらの円環部材を油圧ピストンロッドの雄ねじ溝部に嵌入し、それぞれ二つのナットにより軸回りの回転と軸方向への移動とを規制して構成したが、内側に雌ねじ溝部が形成された円環部材を油圧ピストンロッドの雄ねじ溝部に螺入し、さらに円環部材に当接する位置までナットを螺入して軸回りの回転と軸方向への移動とを規制することもできる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
1…エネルギー回収装置、2a…供給管、2b…送水管、3…淡水管、4…濃縮水管、5…膜分離装置、6A…第1流路切換機構、6B…第2流路切換機構、7A…第1シリンダ、7B…第2シリンダ、9A…第1シリンダ装置、9B…第2シリンダ装置、10…増圧手段、11…流路方向規制機構、13,213…切換用シリンダ装置、13a…流出ポート、13b…流入ポート、13c…流出入ポート、13d…調整ポート、14…駆動シリンダ装置、15A…第1油圧配管、15B…第2油圧配管、16…油圧ポンプ(油圧源)、17A…第1切換弁、17B…第2切換弁、18…圧油調整機構、19…濃縮海水の排水管、20…切換用シリンダ、21a…排水側ピストン、21b,221b…供給側ピストン、22,122…切換用ピストンロッド、23…油圧シリンダ、23a…第1圧油流出入口、23d…第2圧油流出入口、24…油圧ピストン、25,125…油圧ピストンロッド、25A…第1油圧ピストンロッド、25B…第2油圧ピストンロッド、25a,325a…第1軸突起部、25b,325b…第2軸突起部、26a…第1油圧室、26b…第2油圧室、27a…第1突起部、27b…第2突起部、29a…第1油圧管、29b…第2油圧管、30a…第1逆止弁、30b…第2逆止弁、31a…第1流量調整弁、31b…第2流量調整弁、122a…連通孔、301a…第1雄ねじ溝部、301b…第2雄ねじ溝部、326a…第1ナット、327a…第2ナット、326b…第3ナット、327b…第4ナット、C…制御部、C1…制御部本体、S1…第1位置検出器、S2…第2位置検出器

Claims (7)

  1. 高圧海水を逆浸透膜で淡水と濃縮海水とに分離し前記淡水を淡水管に排出すると共に高圧の前記濃縮海水を濃縮水管に排出する膜分離装置に接続されるエネルギー回収装置であって、
    前記濃縮水管との連通と遮断とを行うと共に前記濃縮海水の排水管との連通と遮断とを行う第1流路切換機構を介して一端が前記濃縮水管と前記排水管とに接続され、第1シリンダ内を往復移動する第1ピストンを有した第1シリンダ装置と、
    前記濃縮水管との連通と遮断とを行うと共に排水管との連通と遮断とを行う第2流路切換機構を介して一端が前記濃縮水管と前記排水管とに接続され、第2シリンダ内を往復移動する第2ピストンを有した第2シリンダ装置と、
    前記第1流路切換機構及び前記第2流路切換機構を制御して前記濃縮水管及び前記排水管に対する前記第1シリンダ装置と前記第2シリンダ装置との接続を切り換え、高圧の前記濃縮海水を前記第1シリンダ装置と前記第2シリンダ装置とに交互に流し込む制御機能と前記濃縮海水を前記第1シリンダ装置及び前記第2シリンダ装置から交互に排出する制御機能とを有した制御部と、
    前記第1シリンダ装置の他端と前記第2シリンダ装置の他端とに接続され、海水を前記第1シリンダ装置と前記第2シリンダ装置とに交互に供給すると共に、前記第1シリンダ装置と前記第2シリンダ装置とから高圧で交互に押し出される前記海水を増圧手段を介して前記膜分離装置に戻す流路方向規制機構とを備え、
    前記第1流路切換機構及び前記第2流路切換機構が、前記第1シリンダ装置又は前記第2シリンダ装置への前記濃縮海水の供給とその停止及び前記第1シリンダ装置又は前記第2シリンダ装置からの前記濃縮海水の排出とその停止との切り換えを行う切換用シリンダ装置を備え、
    前記切換用シリンダ装置が、前記第1シリンダ装置又は前記第2シリンダ装置の一端と前記排水管と前記濃縮水管とに接続された切換用シリンダと、前記切換用シリンダ内で往復移動し前記第1シリンダ装置又は前記第2シリンダ装置の一端と前記排水管及び前記濃縮水管との連通及び遮断が可能な排水側ピストンとを有し、前記制御部が、前記第1流路切換機構を制御して、前記第1シリンダ装置の一端と前記排水管とが連通される時に前記排水側ピストンの移動速度を減速させて緩やかに連通を開始させると共に、前記第1シリンダ装置の一端と前記排水管との連通が遮断される時に前記排水側ピストンの移動速度を減速させて緩やかに連通を遮断させ、さらに前記第2流路切換機構を制御して、前記第2シリンダ装置の一端と前記排水管とが連通される時に前記排水側ピストンの移動速度を減速させて緩やかに連通を開始させると共に、前記第2シリンダ装置の一端と前記排水管との連通が遮断される時に前記排水側ピストンの移動速度を減速させて緩やかに連通を遮断させることを特徴とするエネルギー回収装置。
  2. 請求項1に記載のエネルギー回収装置において、
    前記制御部が、前記第1シリンダ及び前記第2シリンダに設けられ前記第1ピストン又は前記第2ピストンが対応する前記第1シリンダ又は前記第2シリンダの他端近傍に達したことを検出する一対の位置検出器を備え、
    一対の前記位置検出器の検出信号に基づいて前記第1流路切換機構及び前記第2流路切換機構を制御することを特徴とするエネルギー回収装置。
  3. 請求項2に記載のエネルギー回収装置において、
    前記第1流路切換機構及び前記第2流路切換機構が、前記切換用シリンダ装置を駆動する駆動シリンダ装置とを備え、
    前記制御部が、前記第1流路切換機構の前記駆動シリンダ装置に第1油圧配管を介して圧油を供給すると共に前記第2流路切換機構の前記駆動シリンダ装置に第2油圧配管を介して圧油を供給する油圧源と、前記第1油圧配管に接続された第1切換弁と、前記第2油圧配管に接続された第2切換弁と、前記第1切換弁及び前記第2切換弁を制御する制御部本体と、前記駆動シリンダ装置内の圧油流量を調整する圧油調整機構とを備え、
    前記制御部本体が、前記検出信号に基づいて前記第1切換弁及び前記第2切換弁を制御して前記駆動シリンダ装置を操作することを特徴とするエネルギー回収装置。
  4. 請求項3に記載のエネルギー回収装置において、
    前記第1油圧配管及び前記第2油圧配管が、接続された前記第1切換弁又は前記第2切換弁を介して流路切換される第1流出入用管と第2流出入用管とに分岐され、
    前記切換用シリンダ装置が、前記切換用シリンダ内で前記排水側ピストンと一体で往復移動する供給側ピストンと、一端に前記排水側ピストンが設けられていると共に中間部に前記供給側ピストンが設けられ他端が前記切換用シリンダの他端から外部に突出した切換用ピストンロッドとを備え、
    前記駆動シリンダ装置が、前記第1流出入用管に接続された第1圧油流出入口と前記第2流出入用管に接続された第2圧油流出入口とを有する油圧シリンダと、前記油圧シリンダ内で往復移動する油圧ピストンと、中間部に前記油圧ピストンが設けられていると共に一端が前記切換用ピストンロッドの他端に連結された油圧ピストンロッドとを備え、
    前記油圧シリンダが、前記油圧ピストンよりも他端側に第1油圧室を有すると共に一端側に第2油圧室を有し、さらに前記第1油圧室内に突出した第1突起部と、前記第2油圧室内に突出した第2突起部とを有し、
    前記油圧ピストンロッドが、前記油圧ピストンよりも他端側にあって往復移動時に前記第1突起部に対向した際に前記第1突起部より他端側の前記第1油圧室を閉塞する第1軸突起部と、前記油圧ピストンよりも一端側にあって往復移動時に前記第2突起部に対向した際に前記第2突起部より一端側の前記第2油圧室を閉塞する第2軸突起部とを有し、
    前記圧油調整機構が、前記第1油圧室に前記第1突起部を挟んで一端が接続された一対の第1油圧管と、前記第2油圧室に前記第2突起部を挟んで一端が接続された一対の第2油圧管と、前記一対の第1油圧管の他端側に互いに並列に接続され前記一対の第1油圧管を連通させる第1逆止弁及び第1流量調整弁と、前記一対の第2油圧管の他端側に互いに並列に接続され前記一対の第2油圧管を連通させる第2逆止弁及び第2流量調整弁とを備え、
    前記切換用シリンダが、前記排水管に接続され一端側に設けられた流出ポートと、前記濃縮水管に接続され中間部に設けられた流入ポートと、前記第1シリンダ装置又は前記第2シリンダ装置に接続され前記流出ポートと前記流入ポートとの間に設けられた流出入ポートとを有し、
    前記排水側ピストンが前記流出入ポートを閉塞する際に、前記第1突起部と前記第1軸突起部とが互いに対向する位置に設定されると共に前記第2突起部と前記第2軸突起部とが互いに対向する位置に設定され、
    前記第1逆止弁が、前記第1突起部の他端側の前記第1油圧管から一端側の前記第1油圧管への方向のみ流通可能であり、前記第2逆止弁が、前記第2突起部の一端側の前記第2油圧管から他端側の前記第2油圧管への方向のみ流通可能であることを特徴とするエネルギー回収装置。
  5. 請求項4に記載のエネルギー回収装置において、
    前記切換用ピストンロッドに、前記切換用シリンダ内の一端側と他端側とを連通する連通孔が形成されていることを特徴とするエネルギー回収装置。
  6. 請求項4又は5に記載のエネルギー回収装置において、
    前記油圧ピストンと前記油圧ピストンロッドとが、一体成形されていることを特徴とするエネルギー回収装置。
  7. 請求項4から6のいずれか一項に記載のエネルギー回収装置において、
    前記油圧ピストンロッドの他端側の外周面に第1雄ねじ溝部が形成されていると共に、一端側の外周面に第2雄ねじ溝部が形成され、
    前記第1軸突起部が円環部材であり、前記第1雄ねじ溝部に前記第1軸突起部が嵌入されると共に前記第1軸突起部が前記第1雄ねじ溝部に螺入されたナットで固定されて軸回りの回転と軸方向への移動とが規制され、
    前記第2軸突起部が円環部材であり、前記第2雄ねじ溝部に前記第2軸突起部が嵌入されると共に前記第2軸突起部が前記第2雄ねじ溝部に螺入されたナットで固定されて軸回りの回転と軸方向への移動とが規制されて構成されていることを特徴とするエネルギー回収装置。
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