JP2016021922A - 食鳥屠体上半部支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工処理中に食鳥屠体上半部の支持が不安定化しない食鳥屠体上半部支持装置をを提供する。【解決手段】頭部が切除され内蔵が除去された食鳥屠体上半部100の胸腔内に下方から内嵌合して食鳥屠体上半部を上下方向に支持する上下支持部材1と、上下支持部材に支持された食鳥屠体上半部の胸骨上部外面に胸腔外から当接する第1爪部材2と、上下支持部材に支持された食鳥屠体上半部の胸骨上部内面に胸腔内から当接する第2爪部材3とを備え、第1爪部材と第2爪部材とで食鳥屠体の胸骨上部を挟持する。【選択図】図1

Description

本発明は、頭部が切除され内蔵が除去された食鳥屠体上半部の加工処理中に前記食鳥屠体上半部を支持する食鳥屠体上半部支持装置に関するものである。
頭部が切除され内蔵が除去された食鳥屠体上半部の加工処理中に前記食鳥屠体上半部を支持する食鳥屠体上半部支持装置であって、食鳥屠体上半部の胸腔内に下方から内嵌合して食鳥屠体上半部を上下方向に支持する上下支持部材と、上下支持部材に支持された食鳥屠体上半部の胸骨上部外面に胸腔外から当接する爪部材とを備え、前記爪部材と上下支持部材とで食鳥屠体の胸骨上部を挟持することを特徴とする食鳥屠体上半部支持装置が特許文献1に開示されている。
特許第3431196号公報
特許文献1の食鳥屠体上半部支持装置には、胸骨上部内面と上下支持部材との当接部に滑りが発生し、加工処理中に食鳥屠体上半部の支持が不安定化するという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、頭部が切除され内蔵が除去された食鳥屠体上半部の胸腔内に下方から内嵌合して食鳥屠体上半部を上下方向に支持する上下支持部材と、上下支持部材に支持された食鳥屠体上半部の胸骨上部外面に胸腔外から当接する爪部材とを備え、加工処理中に食鳥屠体上半部の支持が不安定化しない食鳥屠体上半部支持装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明においては、頭部が切除され内蔵が除去された食鳥屠体上半部の胸腔内に下方から内嵌合して食鳥屠体上半部を上下方向に支持する上下支持部材と、上下支持部材に支持された食鳥屠体上半部の胸骨上部外面に胸腔外から当接する第1爪部材と、上下支持部材に支持された食鳥屠体上半部の胸骨上部内面に胸腔内から当接する第2爪部材とを備え、第1爪部材と第2爪部材とで食鳥屠体の胸骨上部を挟持することを特徴とする食鳥屠体上半部支持装置を提供する。
本発明に係る食鳥屠体上半部支持装置においては、上下支持部材に支持された食鳥屠体上半部の胸骨上部外面に胸腔外から当接する第1爪部材と、上下支持部材に支持された食鳥屠体上半部の胸骨上部内面に胸腔内から当接する第2爪部材とで、食鳥屠体の胸骨上部を挟持するので、加工処理中に食鳥屠体上半部の支持は不安定化しない。
本発明の好ましい態様においては、食鳥屠体上半部支持装置は、第1爪部材と第2爪部材との何れか一方を上下に駆動する第1駆動機構と、他方を前記一方へ向けて付勢する付勢部材とを備える。
第1爪部材と第2爪部材との何れか一方を上下に駆動し、他方を前記一方へ向けて付勢することにより第1爪部材と第2爪部材とで胸骨上部を確実に挟持することができる。
本発明の好ましい態様においては、第1駆動機構は、カムレールとカムフォロアとを有し、上下支持部材の所定方向への移動に連動して作動する。
上下支持部材の所定方向への移動に連動して作動するカムレールとカムフォロアとで第1駆動機構を構成することにより、電力や空気圧や油圧で作動する第1駆動機構を設ける場合に比べて第1駆動機構の作動の安定性が増す。
本発明の好ましい態様においては、食鳥屠体上半部支持装置は、前記一方の爪部材を前記他方の爪部材から離隔した退避位置と、前記他方の爪部材に接近した稼働位置とにロックし、また前記ロックを解除して前記一方の爪部材を退避位置と稼働位置との間で移動可能とするロック機構を備える。
一方の爪部材を前記他方の爪部材から離隔した退避位置と、前記他方の爪部材に接近した稼働位置とにロックすることにより、食鳥屠体上半部の上下支持部材への装着作業と、爪部材による挟持後の加工処理作業とが容易化される。
本発明の好ましい態様においては、ロック機構は、カムレールとカムフォロアとを有し、上下支持部材の所定方向への移動に連動して作動する。
上下支持部材の所定方向への移動に連動して作動するカムレールとカムフォロアとでロック機構を構成することにより、電力や空気圧や油圧で作動するロック機構を設ける場合に比べてロック機構の作動の安定性が増す。
本発明の好ましい態様においては、食鳥屠体上半部支持装置は、上下支持部材に支持された食鳥屠体上半部の胸椎側の内面に胸腔内から当接して食鳥屠体上半部を胸椎側へ押圧する押圧部材を備える。
食鳥屠体上半部を胸椎側へ押圧して、食鳥屠体上半部を胸椎側へ片寄せることにより、第1爪部材と第2爪部材とによる胸骨上部挟持の確実性を高めることができる。
本発明の好ましい態様においては、食鳥屠体上半部支持装置は、押圧部材を上下支持部材の外形内に収容された退避位置にロックするロック機構を備える。
食鳥屠体上半部の上下支持部材への装着作業時には、押圧部材は上下支持部材の外形内に収容された退避位置にロックされることが望ましい。
本発明の好ましい態様においては、食鳥屠体上半部支持装置は、押圧部材を上下支持部材の外形内に収容された退避位置と、上下支持部材の外形内から突出した稼働位置との間で駆動する第2駆動機構を備える。
食鳥屠体上半部の上下支持部材への装着作業後には、押圧部材は上下支持部材の外形内に収容された退避位置から上下支持部材の外形外へ突出した稼働位置へ駆動される必要がある。
本発明の好ましい態様においては、第2駆動機構はカムとカムフォロアとを有し、第1駆動機構によって駆動される第1爪部材と第2爪部材の何れか一方の上下移動に連動して作動する。
第1駆動機構によって駆動される第1爪部材と第2爪部材の何れか一方の上下移動に連動して作動するカムとカムフォロアとで第2駆動機構を構成することにより、電力や空気圧や油圧で作動する第2駆動機構を設ける場合に比べて第2駆動機構の作動の安定性が増す。
本発明の実施例に係る食鳥屠体上半部支持装置の、第1爪部材と押圧部材とが退避位置に在る時の、構造図である。(a)は右側面図であり、(b)は後面図であり、(c)は左側面図であり、(d)はd−d矢視図であり、(e)はe−e矢視図である。 本発明の実施例に係る食鳥屠体上半部支持装置の、第1爪部材と押圧部材とが退避位置から稼働位置へ移動しつつあり、且つ移動開始から間もない時の、構造図である。(a)は右側面図であり、(b)は後面図であり、(c)は左側面図であり、(d)はd−d矢視図である。 本発明の実施例に係る食鳥屠体上半部支持装置の、第1爪部材が退避位置から稼働位置へ移動しつつあって且つ移動終了間近であり、押圧部材が稼働位置に到達した時の、構造図である。(a)は右側面図であり、(b)は後面図であり、(c)は左側面図であり、(d)はd−d矢視図である。 本発明の実施例に係る食鳥屠体上半部支持装置の、第1爪部材が稼働位置に在り、押圧部材が稼働位置を通過して稼働位置の近傍にある時の、構造図である。(a)は右側面図であり、(b)は後面図であり、(c)は左側面図であり、(d)、(e)はd−d、e−e矢視図である。 本発明の実施例に係る食鳥屠体上半部支持装置の爪部材と押圧部材と、食鳥屠体上半部の骨格との相対位置関係を示す図である(a)は図1の(a)に対応する図であり、(b)は図2の(a)に対応する図であり、(c)は図3の(a)に対応する図であり、(d)は図4の(a)に対応する図である。
本発明の実施例に係る食鳥屠体上半部支持装置を説明する。以下の説明において図1〜5のI、II、III、IV、V、VIの方向を、前方、後方、左方、右方、上方、下方と呼ぶ。
図1に示すように、食鳥屠体上半部支持装置Aは、頭部が切除され内蔵が除去された食鳥屠体上半部100の胸腔内に下方から内嵌合して食鳥屠体上半部100を上下方向に支持する左右側面視略三角形の上下支持部材1を備えている。図5(a)に示すように、食鳥屠体上半部100は、胸椎100a(背側)を前方へ差し向け胸骨100b(胸側)を後方へ差し向けて上下支持部材1に上方から外嵌合した状態で、上下支持装置1に装着されて支持される。上下支持部材1は、図示しない無端チェーンに連結されており、前方へ移動する。
図1、図5(a)に示すように、食鳥屠体上半部支持装置Aは、上下支持部材1に上下移動可能に収容されて、上下支持部材1に支持された食鳥屠体上半部100の胸骨上部100b外面に胸腔外から当接する第1爪部材2と、上下支持部材1に上下移動可能に収容されて、上下支持部材1に支持された食鳥屠体上半部の胸骨上部100b内面に胸腔内から当接する第2爪部材3とを備えている。
第1爪部材2は、上下支持部材1の上端から上方へ突出した鉤爪部2aと、鉤爪部2aから下方へ延びて上下支持部材1に収容された基部2bとを有している。基部2bは、上下支持部材1の右側面に隣接して配設された第1カムフォロア4に連結されている。第1カムフォロア4は、上下支持部材1の右側面に隣接して前後に延在する上下2段の第1カムレール5に挟持されており、上下支持部材1の前方移動に伴って第1カムレール5の軌道に沿って上下に駆動され、第1爪部材2を上下に駆動する。第1爪部材2の基部2bの前端面には左方から見て左右反転S字形状のカム2cが形成されており、基部2bの後端面には上下支持部材1に収容されたロック部材6aと係合可能な上下一対の円弧状凹部2d、2eが形成されている。
ロック部材6aは、左方及び右方から見て、直線状弦部6aと円弧状周縁部6aとを有する欠円形状断面を有する柱状体であり、円弧状周側面には周方向に中心角で90°の間隔を隔てて一対の円形断面凹部6aが形成されている。一方の凹部6aは直線状弦部6aに接近し、他方の凹部6aは直線状弦部6aから離隔している。上下支持部材1に収容されたバネ6bによって上方へ付勢されて凹部6aに係合可能な半球体6cが、上下支持部材1内に配設されている。ロック部材6aは、上下支持部材1の左側面に隣接して配設された左方から見て斜辺6d、6dを有する台形のカムフォロア6dに連結されている。上下支持部材1の前方への移動に伴って、カムフォロア6dは、上下支持部材1の左側面に隣接して前後に延在する千鳥状に断続的に配設された上下2段のカムレール7a、7b(図2参照)に、斜辺6d、6dが順次係合して左方から見て90°往復回動駆動され、ロック部材6aを左方及び右方から見て90°往復回動駆動する。
第2爪部材3は、上下支持部材1の上端から上方へ突出した複数の尖端部3aと、尖端部3aから下方へ延びて上下支持部材1に収容された基部3bとを有している。基部3bは、上下支持部材1に収容されたバネ3cにより 上方へ、すなわち第1爪部材の鉤爪部2aに接近する方向へ付勢されている。基部3bに形成された上下に延在する長円穴3bに挿通され、上下支持部材1に固定された上下2本のガイドピン3d、3eによって、第2爪部材3の上下移動が所定範囲内に規制されている。
左右側面視で長尺長方形状の押圧部材8が、第1爪部材2の基部2bの前端面に対峙して配設されている。押圧部材8は上下支持部材1に収容されており、下端近傍部が上下支持部材1によって左右に延在する軸線周りに回動可能に支持されている。押圧部材8には、回動中心よりも上方位置にカムフォロア8aが取り付けられており、回動中心よりも下方位置にカムフォロア8bが取り付けられている。カムフォロア8aはカム2cに係合している。カムフォロア8bはカム2cに係脱可能とされている。第1爪部材2が上下移動すると、カム2cに係合するカムフォロア8aがカム2cによって駆動され、押圧部材8が、上下支持部材1の外形内に収容された退避位置と、上半部が上下支持部材1の外形内から前方に突出した稼働位置との間で揺動駆動される。
食鳥屠体上半部支持装置Aの作動を説明する。
上下支持部材1の前方への走行領域の始端部において、食鳥屠体上半部支持装置Aは図1に示す状態にある。第1爪部材2は、鉤爪部2aが上下支持部材1の上端から最大距離上方に突出した退避位置にある。第2爪部材3は、バネ3cの付勢力を受けて尖端部3aが上下支持部材1の上端から最大距離上方に突出し、ガイドピン3eが長円穴3bの下端に当接した最上位置にある。押圧部材8は、カムフォロア8aがカム2cの凹部に当接し、カムフォロア8bがカム2cの前記凹部より下方の凸部に当接して、全体が上下支持部材1の外形形状の中に収容された退避位置にある。
カムフォロア6dの斜辺6dが全長に亙って上段のカムレール7aに係合してカムフォロア6dの回動を規制しており、ロック部材6aの直線状弦部6aは水平に延在し、半球体6cが直線状弦部6aから離隔した円形断面凹部6aに係合して、ロック部材6aの回動を規制している。ロック部材6aの円弧状周側面6aが、第1爪部材2の円弧状凹部2eに係合して、第1爪部材2の下方への移動を規制している。第2爪部材3の上部下面に形成された傾斜部3fが第1爪部材基部2bの上端上面に形成された傾斜部2fに係合して、第1爪部材2の上方への移動を規制している。従って、第1爪部材2は退避位置にロックされている。
カム2cの前記凹部より下方の凸部にカムフォロア8bが当接することによって、押圧部材8の前方への揺動が規制されている。従って、押圧部材8は退避位置にロックされている。
上下支持部材1の前方への走行領域の始端部において、作業員の手によって、食鳥屠体上半部100が上下支持部材1に上方から外嵌合させられ、上下支持部材1に装着されて支持される。前述のごとく、図5(a)に示すように、食鳥屠体上半部100は、胸椎100a(背側)を前方へ差し向け胸骨100b(胸側)を後方へ差し向けて上下支持部材1に上方から外嵌する。
上下支持部材1が前方へ走行すると、図2に示すように、上段のカムレール7aの延在が終了して斜辺6dと上段のカムレール7aとの係合が解除されてカムフォロア6dが回動可能となり、下段のカムレール7bの延在が開始しカムレール7b前端が斜辺6dに当接してカムフォロア6dを90°回動駆動し、カムレール7bが斜辺6dの全長に亙って斜辺6dに当接してカムフォロア6dの回動を規制する。カムフォロア6dの回動に追随して、半球体6cを凹部6aから押し出しつつロック部材6aが90°回動し、ロック部材6aの直線状弦部6aが鉛直に延在する。半球体6cが直線状弦部6aに近接する凹部6aに係合して、ロック部材6aの回動を規制する。ロック部材6aの円弧状周側面6aと第1爪部材2の円弧状凹部2eとの係合が解除されて第1爪部材2の下方への移動が可能になる。上下二段のカムレール5に挟持されたカムフォロア4が、カムレール5の軌道に沿って下方へ移動し、カムフォロア4に連結された第1爪部材2が下方へ移動する。第1爪部材2の下方への移動に伴って、カム2cが下方へ移動し、カムフォロア8bがカム2cの前記凹部より下方の凸部から離脱して押圧部材8のロックが解除される。カムフォロア8aがカム2cの凹部から上方の凸部へ至る斜面に押されて前方へ移動し、押圧部材8が前方へ揺動し、押圧部材8の上半部が上下支持部材1の外形形状から前方へ突出して、図5(b)に示すように、食鳥屠体上半部の胸椎100a側(背側)内面に胸腔内側から当接して食鳥屠体上半部100を胸椎100a側、すなわち前方へ押圧し、食鳥屠体上半部100を前方へ移動させる。
上下支持部材1は前方への走行を維持し、図3に示すように、下段のカムレール7bは斜辺6dの全長に亙る斜辺6dとの当接を維持してカムフォロア6dの回動規制を維持し、ロック部材6aは直線状弦部6aが鉛直に延在する状態を維持する。半球体6cは直線状弦部6aに近接する凹部6aとの係合を維持してロック部材6aの回動規制を維持する。この結果、第1爪部材2の下方への移動可能状態が維持される。上下二段のカムレール5に挟持されたカムフォロア4が、カムレール5の軌道に沿って更に下方へ移動し、カムフォロア4に連結された第1爪部材2が更に下方へ移動する。第1爪部材2の下方への更なる移動に伴って、カム2cが更に下方へ移動し、カムフォロア8aがカム2cの凹部上方の凸部に乗り上げて更に前方へ移動し、押圧部材8が更に前方へ揺動し、押圧部材8の上半部が上下支持部材1の外形形状から更に前方へ突出して、最大突出位置である稼働位置に到達し、食鳥屠体上半部100を最前方位置に到達させる。この結果、図5(c)から分かるように、食鳥屠体上半部100の胸骨上部100bが第1爪部材2の鉤爪部2aと第2爪部材3の尖端部3aとに確実に対峙する。下方へ移動した第1爪部材2の鉤爪部2aが、上方から且つ胸腔の外側から皮と肉と貫通して胸骨上部100b外面に当接する。
上下支持部材1は前方への走行を維持する。下段のカムレール7bの延在が維持され、斜辺6dと下段のカムレール7bとの係合が維持されて、ロック部材6aの直線上弦部6aが鉛直に延在する状態が維持される。上下二段のカムレール5に挟持されたカムフォロア4が、カムレール5の軌道に沿って更に下方へ移動し、カムフォロア4に連結された第1爪部材2が更に下方へ移動する。第1爪部材2はロック部材6aから抵抗を受けることなく、下方へ移動し、図4に示すように、最下位置である稼働位置に到達する。
第1爪部材2の下方への移動に追随して、胸骨上部100b外面が鉤爪部2aに当接した食鳥屠体100が下方へ移動し、胸骨上部100b内面が第2爪部材3の尖端部3aに当接し、バネ3cの付勢力に抗して第2爪部材3を下方へ押圧する。第1爪部材2が最下位置である稼働位置に到達した時、第2爪部材は、ガイドピン3eが長円穴3bの下端に当接した最上位置とガイドピン3dが長円穴3bの上端に当接した最下位置との間の所定の高さ位置にある。前記高さ位置は、胸骨上部の厚みに応じて食鳥屠体毎に変化する。図5(d)に示すように、食鳥屠体100の胸骨上部100bが第1爪部材2の鉤爪部2aと第2爪部材3の尖端部3aとによって挟持される。
第1爪部材2が最下位置である稼働位置に到達した後、下段のカムレール7bの延在が終了して斜辺6dとの係合が解除され、ロック部材6aは回動可能になる。上段のカムレール7aの延在が開始しカムレール7a前端が斜辺6dに当接してカムフォロア6dを90°回動駆動し、カムレール7bが斜辺6dの全長に亙って斜辺6dに当接してカムフォロア6dの回動を規制する。ロック部材6aの直線状弦部6aは水平に延在し、半球体6cが直線状弦部6aから離隔した円形断面凹部6aに係合して、ロック部材6aの回動を規制する。ロック部材6aの円弧状周側面6aが、第1爪部材2の円弧状凹部2dに係合して、第1爪部材2の上下移動を規制する。従って、第1爪部材2は稼働位置にロックされる。
カムフォロア8aはカム2cの前記凸部を通過して前記凸部の上方近傍にあり、押圧部材8の上下支持部材1外形形状からの突出量は押圧部材8が稼働位置にあった時に比べて減少する。押圧部材8のある程度の揺動が許容される。
上下支持部材1が図4に示す状態にあり、食鳥屠体上半部100の胸骨上部が第1爪部材2と第2爪部材3とで挟持された状態で、食鳥屠体上半部の加工処理が行われる。
食鳥屠体上半部の加工処理を終え、図示しない無端チェーンによって駆動された上下支持部材1が、前方への走行領域の始端部に戻った時、カムレール5、7a、7b、カム2c、カムフォロア4、6d、8a、ロック部材6aの作動によって、上下支持部材1は図1に示す状態に戻っている。
上記説明から分かるように、食鳥屠体上半部支持装置Aにおいては、上下支持部材1に支持された食鳥屠体上半部100の胸骨上部100b外面に胸腔外から当接する第1爪部材2と、上下支持部材1に支持された食鳥屠体上半部100の胸骨上部100b内面に胸腔内から当接する第2爪部材3とで、食鳥屠体上半部100の胸骨上部を挟持するので、加工処理中に食鳥屠体上半部100の支持は不安定化しない。
第1爪部材2を上下に駆動し、第2爪部材3を第1爪部材2へ向けて付勢することにより第1爪部材2と第2爪部材3とで胸骨上部100bを確実に挟持することができる。
上下支持部材1の前方への移動に連動して作動するカムレール5とカムフォロア4とで第1爪部材2の駆動機構を構成することにより、電力や空気圧や油圧で作動する第1爪部材2の駆動機構を設ける場合に比べて、第1爪部材2の駆動機構の作動の安定性が増す。
第1爪部材2を第2爪部材3から離隔した退避位置と、第2爪部材3に接近した稼働位置とにロックすることにより、食鳥屠体上半部100の上下支持部材1への装着作業と、爪部材2、3による挟持後の加工処理作業とが容易化される。
上下支持部材1の前方への移動に連動して作動するカムレール7a、7bとカムフォロア6dとロック部材6aとでロック機構を構成することにより、電力や空気圧や油圧で作動するロック機構を設ける場合に比べてロック機構の作動の安定性が増す。
食鳥屠体上半部100を胸椎100a側へ押圧して、食鳥屠体上半部100を胸椎100a側へ片寄せることにより、食鳥屠体上半部100の胸骨上部100bを第1爪部材の鉤爪2aと第2爪部材の尖端部3aとに確実に対峙させて、第1爪部材2と第2爪部材3とによる胸骨上部挟持の確実性を高めることができる。
食鳥屠体上半部100の上下支持部材1への装着作業時には、押圧部材8は上下支持部材1の外形内に収容された退避位置にロックされることが望ましい。他方、食鳥屠体上半部100の上下支持部材1への装着作業後には、押圧部材8は上下支持部材1の外形外へ突出した稼働位置へ駆動される必要がある。
カム2cとカムフォロア8bとでロック機構を形成することにより、装着作業時に押圧部材8を退避位置にロックすることができる。
第1爪部材の上下移動に連動して作動するカム2cとカムフォロア8aとで押圧部材の駆動機構を構成することにより、電力や空気圧や油圧で作動する駆動機構を設ける場合に比べて押圧部材の駆動機構の作動の安定性が増す。
上記実施例では、第1爪部材2を上下に駆動し、第2爪部材3を第1爪部材1の方向へ付勢したが、第2爪部材3を固定しても良い。
第2爪部材3を上下に駆動し、第1爪部材2を第2爪部材3の方向へ付勢し、或いは固定しても良い。
本発明は、頭部が切除され内蔵が除去された食鳥屠体上半部の加工処理作業に広く利用可能である。
A 食鳥屠体上半部支持装置
1 上下支持部材
2 第1爪部材
3 第2爪部材
4、6d、8a カムフォロア
5、7a、7b カムレール
6a ロック部材
8 押圧部材
100 食鳥屠体上半部
100a 胸椎
100b 胸骨

Claims (9)

  1. 頭部が切除され内蔵が除去された食鳥屠体上半部の胸腔内に下方から内嵌合して食鳥屠体上半部を上下方向に支持する上下支持部材と、上下支持部材に支持された食鳥屠体上半部の胸骨上部外面に胸腔外から当接する第1爪部材と、上下支持部材に支持された食鳥屠体上半部の胸骨上部内面に胸腔内から当接する第2爪部材とを備え、第1爪部材と第2爪部材とで食鳥屠体の胸骨上部を挟持することを特徴とする食鳥屠体上半部支持装置。
  2. 第1爪部材と第2爪部材との何れか一方を上下に駆動する第1駆動機構と、他方を前記一方へ向けて付勢する付勢部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載の食鳥屠体上半部支持装置。
  3. 第1駆動機構は、カムレールとカムフォロアとを有し、上下支持部材の所定方向への移動に連動して作動することを特徴とする請求項2に記載の食鳥屠体上半部支持装置。
  4. 前記一方の爪部材を前記他方の爪部材から離隔した退避位置と、前記他方の爪部材に接近した稼働位置とにロックし、また前記ロックを解除して前記一方の爪部材を退避位置と稼働位置との間で移動可能とするロック機構を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の食鳥屠体上半部支持装置。
  5. ロック機構は、カムレールとカムフォロアとを有し、上下支持部材の所定方向への移動に連動して作動することを特徴とする請求項4に記載の食鳥屠体上半部支持装置。
  6. 上下支持部材に支持された食鳥屠体上半部の胸椎側の内面に胸腔内から当接して食鳥屠体上半部を胸椎側へ押圧する押圧部材を備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の食鳥屠体上半部支持装置。
  7. 押圧部材を上下支持部材の外形内に収容された退避位置にロックするロック機構を備えることを特徴とする請求項6に記載の食鳥屠体上半部支持装置。
  8. 押圧部材を上下支持部材の外形内に収容された退避位置と、上下支持部材の外形内から突出した稼働位置との間で駆動する第2駆動機構を備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の食鳥屠体上半部支持装置。
  9. 第2駆動機構はカムとカムフォロアとを有し、第1駆動機構によって駆動される第1爪部材と第2爪部材の何れか一方の上下移動に連動して作動することを特徴とする請求項8に記載の食鳥屠体上半部支持装置。
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