JP2016021869A - 茶エキスの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の課題は、茶本来の風味に加え、茶の風味を増強することができる、新規の茶エキスを製造する方法を提供することである。
【解決手段】 不発酵茶を抽出処理中又は抽出処理した後の抽出処理液を、エタノール存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理することにより、脂肪酸エチルエステルを含有する酵素処理不発酵茶エキスの製造方法を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、風味力価の強い茶エキスの製造方法に関する。
チャノキ(Camellia sinensis)の葉や茎を加工して作られる茶は、世界中で幅広く飲まれている。また、飲料としてだけでなく、調味料として利用される例もある。茶の香気成分としては、ヘキサナールや3−ヘキセナール等のアルデヒド類、2−フェニルエタノールやベンジルアルコール等のアルコール類、リナロールやゲラニオール等のテルペン類が知られており、呈味成分としては、テアニン、カテキン類、カフェイン等が知られている。茶の品質は、香気(香り)と呈味のバランスによって決定されるが、香気が特に重要視される。また、最近では、嗜好性の多様化により、新しい香気を有する茶に対するニーズが高まっている。そこで、茶の香気の改善や向上を目的として種々の検討がなされている。
例えば、茶葉をタンナーゼで処理する際および/または処理した後、茶葉に配糖体分解酵素を作用させることを特徴とする香気が増強された茶類エキスの製法(特許文献1)、55〜75℃の温水を緑茶葉に対して10〜20倍質量添加して3〜5分間抽出した後、茶殻を除去して得られた緑茶抽出液に、緑茶抽出液に対して0.01〜0.05質量%のβ−プリメベロシダーゼを添加し、35〜45℃にて0.5〜3時間酵素処理を行うことを特徴とする緑茶エキスの調製方法(特許文献2)、セルラーゼ、ヘミセルラーゼからなる群のうち一以上と、ペクチナーゼと、タンナーゼとを含有する酵素群と、茶葉とを混合し、茶葉を酵素分解抽出処理することを特徴とする、茶葉抽出液の製造方法(特許文献3)、生茶葉抽出エキスの製造方法であって、以下の工程:(A)生茶葉を急速冷凍する工程、(B)凍結された不粉砕生茶葉から生茶葉抽出エキスを抽出する工程、による処理を含むことを特徴とする風味バランスと飲みやすさを備えた生茶葉抽出エキスの製造方法(特許文献4)、緑茶葉から減圧水蒸気蒸留により分画して得られる留出液を除去する工程1、工程1の留出液を除去した後の緑茶葉を常圧水蒸気蒸留により分画して留出液を得る工程2、工程2の水蒸気蒸留後の緑茶葉残渣を水抽出して抽出液を得る工程3、工程2の留出液と工程3の抽出液を混合して緑茶エキスとする工程4、および工程4の緑茶エキスを100℃以下の温度で加熱処理する工程5を含む工程により得られる緑茶エキス(特許文献5)が開示されている。
一方、脂肪酸エチルエステルが、焼酎等の醸造物の風味形成において重要であることが知られている(非特許文献1)。しかし、茶に脂肪酸エチルエステルが含まれているという報告又は茶エキスに脂肪酸エチルエステルを含ませるようにしたという報告はない。
特開2006−75112号公報 特開2006−109797号公報 特開2011−50271号公報 特開2011−130740号公報 特開2012−88号公報
宮川博士、外7名、「長期間の差しもとを伴う従来法および返し仕込み法による芋焼酎製造技術の実証試験」、日本醸造協会誌、財団法人日本醸造協会、2011年、第106巻、第9号、p.611−619
本発明の課題は、茶本来の風味に加え、茶の風味を増強することができる、新規の茶エキスを製造する方法を提供することである。
本発明者らは、鋭意研究を行った結果、茶エキスを製造するに際し、不発酵茶を抽出処理中又は抽出処理した後の抽出処理液を、エタノール存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理することにより、上記課題を解決することができることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、不発酵茶を抽出処理中又は抽出処理した後の抽出処理液を、エタノール存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理することを特徴とする、脂肪酸エチルエステルを含有する酵素処理不発酵茶エキスの製造方法を提供するものである。
本発明には、下記の態様が含まれる。
項(1)
不発酵茶を抽出処理中又は抽出処理した後の抽出処理液を、エタノール存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理することを特徴とする、酵素処理不発酵茶エキスの製造方法。
項(2)
該酵素処理時のエタノール存在下におけるエタノール濃度が0.01〜60重量%である、項(1)に記載の製造方法。
項(3)
エタノールの存在下がエタノール水溶液中である、項(1)又は項(2)に記載の製造方法。
項(4)
前記抽出処理が、水又はエタノールのうち少なくとも1種を抽出溶媒として行われる、項(1)乃至項(3)のいずれか1項に記載の製造方法。
本発明によれば、パルミチン酸エチルエステルやリノール酸エチルエステル、リノレン酸エチルエステル等の脂肪酸エチルエステルを酵素処理により不発酵茶のエキスに効果的に含有させることができ、これにより、茶本来の風味に加え、茶の風味を増強することができ、さらに、熟成感のある強い香気や厚みを増した呈味が付与された新規の酵素処理不発酵茶エキスを提供することができる。本発明により得られる酵素処理不発酵茶エキスは、茶本来の爽やかな香りに加えて、芳醇な香味を有しており、全体としてバランスが良く風味にまとまりがある。
本発明は、不発酵茶を抽出処理中又は抽出処理した後の抽出処理液をエタノール存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理することを特徴とする、脂肪酸エチルエステルを含有する酵素処理不発酵茶エキスの製造方法である。以下に、本発明について詳細を記載する。
本発明において、原料として用いる不発酵茶とは、チャノキ(Camellia sinensis (L.) Kuntze)、例えば、Camellia sinensis ver. sinensis、Camellia sinensis ver. assamica等の葉や茎を、採取後ほとんど発酵していない状態で蒸す又は炒る等の方法で加熱処理して、発酵させることなく乾燥させる工程を経て得られるものであって、一般的に緑茶と呼ばれるものである。例えば、抹茶や煎茶、ほうじ茶、番茶、茎茶等が挙げられる。これら原料として用いる不発酵茶は、1種を単独で用いてもよく、また複数種を併用してもよい。また、玄米茶や花茶(ジャスミン茶、ハス茶等)のように、不発酵茶(緑茶)に他の原料を混合、添加した茶であってもよい。
さらに、原料として用いる不発酵茶は、そのままの形状で用いてもよく、細切処理又は粉砕処理して用いてもよい。不発酵茶を細切処理又は粉砕処理する方法は、特に限定されず、食材の加工に一般に用いられる方法を単独又は組み合わせて処理することができる。細切処理又は粉砕処理に用いる機器としては、例えば、切断、粉砕、摩擦、空気圧、水圧等を利用して加工する各種の裁断機、粉砕機等が挙げられる。
本発明においては、不発酵茶を抽出処理中又は抽出処理した後の抽出処理液を、エタノールの存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理を行う。すなわち、不発酵茶を抽出処理中の抽出処理液を、エタノールの存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理を行うか、又は、不発酵茶を抽出処理した後の抽出処理液を、エタノールの存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理を行う。
本発明において、不発酵茶を抽出処理中の抽出処理液を、エタノールの存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理を行う場合、該抽出処理をしながら該酵素処理を行えばよく、該抽出処理を開始するのと同時に該抽出処理と並行して該酵素処理を行ってもよく、該抽出処理の途中から該抽出処理と並行して該酵素処理を行ってもよい。また、本発明において、不発酵茶を抽出処理した後の抽出処理液を、エタノールの存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理を行う場合、該抽出処理液を固液分離して得られた液部として該酵素処理に用いることができる。さらには、該抽出処理液は、濃縮したものであってもよい。
本発明において、不発酵茶を抽出処理中の抽出処理液、又は、抽出処理した後の抽出処理液を、エタノールの存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理を行う場合、該抽出処理に用いる抽出溶媒は、食品加工に用いることのできる溶媒であればいずれでもよく、好ましくは、水又はアルコールのうち少なくとも1種であり、より好ましくは、水、エタノール又はエタノール水溶液である。
本発明において、不発酵茶を抽出処理中の抽出処理液、又は、抽出処理した後の抽出処理液を、エタノールの存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理を行う場合、該抽出処理液にエタノールを含有していない場合には、該酵素処理を行うまでに、エタノール又はエタノールを含有する溶液を該抽出処理液に添加して該酵素処理を行えばよい。
本発明において、不発酵茶を抽出処理中の抽出処理液、又は、抽出処理した後の抽出処理液を、エタノールの存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理を行う場合、該抽出処理における処理温度は、用いる不発酵茶の種類によって適宜設定することができるが、通常0℃〜100℃、好ましくは、10℃〜100℃、より好ましくは、15℃〜100℃である。また、該抽出処理における処理時間は、抽出溶媒の種類や抽出処理の温度にもよるが、通常0.1時間〜24時間である。
本発明において、不発酵茶を抽出処理中の抽出処理液、又は、抽出処理した後の抽出処理液を、エタノールの存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理を行う場合、該酵素処理に用いるリパーゼ活性を有する酵素は、食品加工に用いることができるリパーゼ活性を有する酵素であればいずれでもよい。また、該酵素を含むものであってもよく、酵素製剤の形で用いることもできる。リパーゼ活性を有する酵素としては、例えば、リパーゼ製剤であるリパーゼOF(名糖産業株式会社製)、リパーゼA「アマノ」6(天野エンザイム株式会社製)、リリパーゼ(登録商標)A−10D(ナガセケムテックス株式会社製)等が挙げられる。
本発明において、不発酵茶を抽出処理中の抽出処理液、又は、抽出処理した後の抽出処理液を、エタノールの存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理を行う場合、該酵素処理を行うときのエタノール存在下におけるエタノール濃度は、酵素が適切に作用するようにエタノールが存在していればよいが、エタノール濃度が高すぎると、該酵素処理における酵素活性が低下する傾向にあることから、好ましくは0.01〜60重量%、より好ましくは0.1〜55重量%、さらにより好ましくは0.3〜45重量%、特に好ましくは0.5〜40重量%である。
本発明において、不発酵茶を抽出処理中の抽出処理液、又は、抽出処理した後の抽出処理液を、エタノールの存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理を行う場合、該酵素処理における処理温度は、通常10〜70℃、好ましくは、15〜60℃、より好ましくは、20〜50℃である。また、該酵素処理における処理時間は、通常10分間〜12時間、好ましくは、20分間〜8時間、より好ましくは、30分間〜6時間である。
本発明において、不発酵茶を抽出処理中の抽出処理液、又は、抽出処理した後の抽出処理液を、エタノールの存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理を行う場合、該酵素処理におけるリパーゼ活性を有する酵素の添加量は、処理温度及び処理時間により適宜変更することができるが、例えば、製剤として、通常0.0001〜1.0重量%、好ましくは0.0005〜0.5重量%、より好ましくは0.001〜0.2重量%である。
本発明において、不発酵茶を抽出処理中の抽出処理液、又は、抽出処理した後の抽出処理液を、エタノールの存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理を行う場合、該酵素処理を行う前に、該抽出処理液のpHを、リパーゼ活性を有する酵素の至適pH付近に調整することが好ましい。調整するpHは、通常pH3.0〜8.0であり、好ましくは、pH4.0〜7.0である。なお、該pH調整を行った場合、該酵素処理した後に中和処理を行ってもよい。pHの調整及び中和処理は、pH調整剤として一般に食品に利用されているものを用いることができる。pH調整剤は、食品添加物として指定されたものであれば特に限定されない。pH調整剤としては、酸、アルカリ、及びそれらの塩等が用いられるが、例えば、塩酸、クエン酸、酢酸、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。
本発明により得られる酵素処理エキスは、少なくとも脂肪酸エチルエステルを含有していればよい。本発明により得られる酵素処理エキスに含有される脂肪酸エチルエステルは、特に限定されないが、例えば、カプリン酸エチルエステル、ラウリン酸エチルエステル、ミリスチン酸エチルエステル、パルミチン酸エチルエステル、パルミトレイン酸エチルエステル、ステアリン酸エチルエステル、オレイン酸エチルエステル、バクセン酸エチルエステル、リノール酸エチルエステル、リノレン酸エチルエステル、β−リノレン酸エチルエステル、エイコサジエン酸エチルエステル、エイコサトリエン酸エチルエステル、エイコサペンタエン酸エチルエステル、ドコサヘキサエン酸エチルエステル等が挙げられる。中でも、リノレン酸エチルエステル、リノール酸エチルエステル、パルミチン酸エチルエステル、オレイン酸エチルエステル、ステアリン酸エチルエステル又はパルミトレイン酸エチルエステルのうち1種以上が含有され、特に、リノレン酸エチルエステル、リノール酸エチルエステル又はパルミチン酸エチルエステルのうち1種以上が含有される。
本発明により得られる酵素処理エキスが含有する脂肪酸エチルエステルの含有量は、各種の脂肪酸エチルエステルの合計含有量として、茶由来固形物あたり5ppm以上であればよいが、好ましくは、茶由来固形物あたり10ppm以上、より好ましくは、茶由来固形物あたり20ppm以上である。
本発明により得られる酵素処理不発酵茶エキスは、風味が良好で嗜好性に優れていることから、そのままの形態でも利用することができるが、さらに、該酵素処理不発酵茶エキスを固液分離した液部として用いることができる。固液分離する方法は、特に限定されず、濾過、遠心分離等の公知の方法により行うことができる。また、本発明により得られる酵素処理不発酵茶エキスは、そのまま又は固液分離した液部を常法により濃縮機等を用いて濃縮処理することで濃縮物として用いてもよく、また、乾燥処理して用いてもよい。乾燥処理方法は、特に限定されず、公知の手段を用いて乾燥することができる。乾燥処理方法としては、例えば、スプレードライヤー、ドラムドライヤー、フリーズドライヤー、エアードライヤー等の公知の手段を用いることができる。また、デキストリン等の賦形剤を添加して乾燥処理してもよい。さらに、乾燥処理により得られたものを粉砕後、粉末等として用いてもよく、必要に応じて造粒機等を用いて顆粒品とすることができる。
本発明により得られる酵素処理不発酵茶エキスは、そのまま又は水等で希釈して利用することができる。さらに、本発明により得られる酵素処理不発酵茶エキスは、種々の加工食品、例えば、即席食品、乳製品、菓子類、調味料、飲料等の各種飲食品に適宜添加、配合して用いることもできる。また、必要に応じて、通常の飲食品の原料や添加物として使用されているものと併用することもできる。
本発明により得られる酵素処理不発酵茶エキスは、特定保健用食品、機能性食品、栄養補助食品といった食品や、医薬部外品又は飼料等に用いることができる。形態としては、アンプル、カプセル、丸剤、錠剤、粉末、顆粒、固形、液剤、ゲル、エアロゾル等とすることができるほか、各種製品中に配合することができる。これら製品の調製に当たっては、賦形剤、結合剤、潤沢剤等を適宜配合することができる。
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は、以下の例によって限定されるものではない。なお、本実施例において、各原料及び素材の配合比率、含有比率、濃度は断りのない限り全て重量部基準である。
[調製1]
緑茶(煎茶)100gに70%エタノール水溶液400gを加えて、30℃で30分間抽出処理を行った。抽出処理後、濾紙(No.2)を用いて固液分離を行うことで、エタノール抽出緑茶エキス326g(調製1:固形分7.2%)を得た。
[実施例1]
調製1で得られたエタノール抽出緑茶エキス45gに、水道水55gを加えた後、リパーゼ製剤であるリパーゼOFを0.01g添加して、40℃で2時間酵素処理を行った。酵素処理後、70℃で30分間酵素失活処理を行うことで、本発明の酵素処理不発酵茶エキス95g(実施例1:固形分3.2%)を得た。リパーゼ活性を有する酵素を用いた酵素処理時のエタノール濃度は、30%であった。
[実施例2]
調製1で得られた緑茶エタノール抽出エキス30gに、水道水70gを加えた後、リパーゼ製剤であるリパーゼOFを0.01g添加して、40℃で2時間酵素処理を行った。酵素処理後、70℃で30分間酵素失活処理を行うことで、本発明の酵素処理不発酵茶エキス95g(実施例2:固形分2.2%)を得た。リパーゼ活性を有する酵素を用いた酵素処理時のエタノール濃度は、20%であった。
[対比試験1]
実施例1及び実施例2の本発明の酵素処理不発酵茶エキス並びに調製1のエタノール抽出緑茶エキスについて、ガスクロマトグラフィー(以下、GCという)で以下に示す測定条件にて脂肪酸エチルエステル含有量を測定し、原料の茶由来の固形物あたりの含有量を算出した。結果を表1に示す。
<GCの測定条件>
検出器:Flame Ionization Detector(FID)
カラム:BPX70(内径:0.25mm、長さ:30m、膜圧:0.25μm。SGE社製)
カラム温度:170℃→1℃/分で昇温→200℃→5℃/分で昇温→220℃キャリアガス:ヘリウム(110kPa、流量:1.0ml/分)
インジェクタ温度:250℃
内部標準:n−ヘンエイコサン酸メチル
検体:試料を常法に従ってヘキサン抽出、留去した後、ヘキサンに溶解した。
Figure 2016021869
表1に示すとおり、実施例1及び実施例2の本発明の酵素処理不発酵茶エキスは、各種の脂肪酸エチルエステルを含有していたが、調製1のエタノール抽出緑茶エキスは、脂肪酸エチルエステルが全く検出されなかった。
[実施例3]
緑茶(煎茶)10gに、5%エタノール水溶液190gを加えた後、リパーゼ製剤であるリパーゼOFを0.02g添加して、50℃で2時間抽出処理しながら酵素処理を行った。抽出及び酵素処理後、80℃で10分間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて固液分離を行い、液部を回収することで、本発明の酵素処理不発酵茶エキス138g(実施例3:固形分1.8%)を得た。リパーゼ活性を有する酵素を用いた酵素処理時のエタノール濃度は、5%であった。
[比較例1]
緑茶(煎茶)10gに、水道水190gを加えて、50℃で2時間抽出処理を行った。抽出処理後、80℃で10分間加熱処理を行った後、不織布を用いて固液分離を行い、液部を回収することで、水抽出不発酵茶エキス135g(比較例1:固形分1.8%)を得た。
[比較例2]
緑茶(煎茶)10gに、5%エタノール水溶液190gを加えて、50℃で2時間抽出処理を行った。抽出処理後、80℃で10分間加熱処理を行った後、不織布を用いて固液分離を行い、液部を回収することで、エタノール抽出不発酵茶エキス133g(比較例2:固形分1.8%)を得た。
[比較例3]
緑茶(煎茶)10gに、水道水190gを加えた後、リパーゼ製剤であるリパーゼOFを0.02g添加して、50℃で2時間抽出処理しながら酵素処理を行った。抽出及び酵素処理後、80℃で10分間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて固液分離を行い、液部を回収することで、エタノール不使用の酵素処理不発酵茶エキス136g(比較例3:固形分1.8%)を得た。
[対比試験2]
実施例3の本発明の酵素処理不発酵茶エキス、比較例1の水抽出不発酵茶エキス、比較例2のエタノール抽出不発酵茶エキス及び比較例3のエタノール不使用の酵素処理不発酵茶エキスについて、対比試験1と同様にしてGCで脂肪酸エチルエステル含有量を測定し、原料の茶由来の固形物あたりの含有量を算出した。結果を表2に示す。
Figure 2016021869
表2に示すとおり、実施例3の本発明の酵素処理不発酵茶エキスは、各種の脂肪酸エチルエステルを含有していたが、比較例1の水抽出不発酵茶エキス、比較例2のエタノール抽出不発酵茶エキス及び比較例3のエタノール不使用の酵素処理不発酵茶エキスは、いずれも脂肪酸エチルエステルが全く検出されなかった。
[実施例4]
緑茶(煎茶)25gに、15%エタノール水溶液475gを加えた後、リパーゼ製剤であるリパーゼA「アマノ」6を0.1g添加して、30℃で4時間抽出処理しながら酵素処理を行った。抽出及び酵素処理後、70℃で1時間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて固液分離を行い、得られた液部を、エバポレーターを用いて減圧濃縮することで、本発明の酵素処理不発酵茶エキス60g(実施例4:固形分10.1%、エタノール不検出)を得た。リパーゼ活性を有する酵素を用いた酵素処理時のエタノール濃度は、15%であった。
[比較例4]
緑茶(煎茶)25gに、水道水475gを加えて、30℃で4時間抽出処理を行った。抽出処理後、70℃で1時間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて固液分離を行い、得られた液部を、エバポレーターを用いて減圧濃縮することで、水抽出不発酵茶エキス60g(比較例4:固形分10.5%、エタノール不検出)を得た。
[比較例5]
烏龍茶25gに、15%エタノール水溶液475gを加えた後、リパーゼ製剤であるリパーゼA「アマノ」6を0.1g添加して、30℃で4時間抽出処理しながら酵素処理を行った。抽出及び酵素処理後、70℃で1時間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて固液分離を行い、得られた液部を、エバポレーターを用いて減圧濃縮することで、酵素処理半発酵茶エキス60g(比較例5:固形分9.3%、エタノール不検出)を得た。リパーゼ活性を有する酵素を用いた酵素処理時のエタノール濃度は、15%であった。
[比較例6]
紅茶25gに、15%エタノール水溶液475gを加えた後、リパーゼ製剤であるリパーゼA「アマノ」6を0.1g添加して、30℃で4時間抽出処理しながら酵素処理を行った。抽出及び酵素処理後、70℃で1時間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて固液分離を行い、得られた液部を、エバポレーターを用いて減圧濃縮することで、酵素処理発酵茶エキス63g(比較例6:固形分12.2%、エタノール不検出)を得た。リパーゼ活性を有する酵素を用いた酵素処理時のエタノール濃度は、15%であった。
[対比試験3]
実施例4の本発明の酵素処理不発酵茶エキス、比較例4の水抽出不発酵茶エキス、比較例5の酵素処理半発酵茶エキス及び比較例6の酵素処理発酵茶エキスについて、対比試験1と同様にしてGCで脂肪酸エチルエステル含有量を測定し、原料の茶由来の固形物あたりの含有量を算出した。結果を表3に示す。
さらに、実施例4の本発明の酵素処理不発酵茶エキス及び比較例4の水抽出不発酵茶エキスについて、モニター10人による官能評価(香気及び風味)を実施した。検体は、各エキスを固形分が0.5%となるように水道水で希釈して調製した。結果を表4に示す。
Figure 2016021869
Figure 2016021869
表3に示すとおり、実施例4の本発明の酵素処理不発酵茶エキスは、各種の脂肪酸エチルエステルを含有していたが、比較例4の水抽出不発酵茶エキス、比較例5の酵素処理半発酵茶エキス及び比較例6の酵素処理発酵茶エキスは、いずれも脂肪酸エチルエステルがほとんど検出されないか又は全く検出されなかった。さらに、表4に示すとおり、官能評価においても、脂肪酸エチルエステルを酵素処理により含有させた実施例4の本発明の酵素処理不発酵茶エキスは、比較例4の水抽出不発酵茶エキスに比べて、茶の風味が増強され、その香気力価が顕著に強く、さらに、厚みを増した呈味を有し、全体の風味もまとまっており、格別優れたものであった。
[実施例5]
ほうじ茶30gに、20%エタノール水溶液270gを加えて、40℃で30分間抽出処理を行った後、水道水270gを加え、リパーゼ製剤であるリリパーゼA−10Dを0.05g添加して、さらに、40℃で2時間抽出処理しながら酵素処理を行った。抽出及び酵素処理後、80℃で10分間酵素失活処理を行った後、公称目開き75μmのふるい(JIS Z 8801−1準拠)を用いて固液分離を行い、液部(固形分2.0%)を回収した。得られた液部300gに、デキストリン(パインデックス(登録商標)#2:松谷化学工業株式会社製)24gを加えて溶解させた後、スプレードライにて乾燥させることで、本発明の酵素処理半発酵茶エキス粉末25g(実施例5:水分2.8%、エタノール濃度0.5%)を得た。リパーゼ活性を有する酵素を用いた酵素処理時のエタノール濃度は、20%であった。
[比較例7]
ほうじ茶30gに、20%エタノール水溶液270gを加えて、40℃で30分間抽出処理を行った後、水道水270gを加えて、さらに、40℃で2時間抽出処理を行った。抽出処理後、80℃で10分間加熱処理を行った後、公称目開き75μmのふるい(JIS Z 8801−1準拠)を用いて固液分離を行い、液部(固形分2.2%)を回収した。得られた液部300gに、デキストリン(パインデックス#2:松谷化学工業株式会社製)24gを加えて溶解させた後、スプレードライにて乾燥させることで、エタノール抽出不発酵茶エキス粉末25g(比較例7:水分2.9%、エタノール濃度0.7%)を得た。
[対比試験4]
実施例5の本発明の酵素処理不発酵茶エキス粉末及び比較例7のエタノール抽出不発酵茶エキス粉末について、対比試験1と同様にしてGCで脂肪酸エチルエステル含有量を測定し、原料の茶由来の固形物あたりの含有量を算出した。結果を表5に示す。
さらに、実施例5の本発明の酵素処理不発酵茶エキス粉末及び比較例7のエタノール抽出不発酵茶エキス粉末について、モニター10人による官能評価(香気及び風味)を実施した。検体は、各エキス粉末10gを熱湯200mlに溶解させて調整した。結果を表6に示す。
Figure 2016021869
Figure 2016021869
表5に示すとおり、実施例5の本発明の酵素処理不発酵茶エキス粉末では、脂肪酸エチルエステルを含有していたが、比較例7のエタノール抽出不発酵茶エキス粉末では、脂肪酸エチルエステルが全く検出されなかった。さらに、表6に示すとおり、官能評価においても、脂肪酸エチルエステルを酵素処理により含有させた実施例5の本発明の酵素処理不発酵茶エキスは、比較例7のエタノール抽出不発酵茶エキスに比べて、茶の風味が増強され、その香気力価が顕著に強く、さらに、厚みを増した呈味を有し、全体の風味もまとまっており、格別優れたものであった。
[実施例6]
花茶であるジャスミン茶50gに、10%エタノール水溶液450gを加えた後、リパーゼ製剤であるリパーゼOFを0.1g添加して、40℃で1時間抽出処理しながら酵素処理を行った。抽出及び酵素処理後、80℃で10分間酵素失活処理を行った後、不織布を用いて固液分離を行い、液部(固形分4.6%)を回収した。得られた液部300gに、デキストリン(パインデックス#2:松谷化学工業株式会社製)30gを加えて溶解させた後、スプレードライにて乾燥させることで、本発明の酵素処理不発酵茶エキス粉末33g(実施例6:水分2.7%、エタノール濃度0.7%)を得た。リパーゼ活性を有する酵素を用いた酵素処理時のエタノール濃度は、10%であった。
[比較例8]
花茶であるジャスミン茶50gに、10%エタノール水溶液450gを加えて、40℃で1時間抽出処理を行った。抽出処理後、80℃で10分間加熱処理を行った後、不織布を用いて固液分離を行い、液部(固形分4.5%)を回収した。得られた液部300gに、デキストリン(パインデックス#2:松谷化学工業株式会社製)30gを加えて溶解させた後、スプレードライにて乾燥させることで、エタノール抽出不発酵茶エキス粉末33g(比較例8:水分3.1%、エタノール濃度0.6%)を得た。
[対比試験5]
実施例6の本発明の酵素処理不発酵茶エキス粉末及び比較例8のエタノール抽出不発酵茶エキス粉末について、対比試験1と同様にしてGCで脂肪酸エチルエステル含有量を測定し、原料の茶由来の固形物あたりの含有量を算出した。結果を表7に示す。
さらに、実施例6の本発明の酵素処理不発酵茶エキス粉末及び比較例8のエタノール抽出不発酵茶エキス粉末について、モニター10人による官能評価(香気及び風味)を実施した。検体は、各エキス粉末10gを熱湯400mlに溶解させて調整した。結果を表8に示す。
Figure 2016021869
Figure 2016021869
表7に示すとおり、実施例6の本発明の酵素処理不発酵茶エキス粉末は、脂肪酸エチルエステルを含有していたが、比較例8のエタノール抽出不発酵茶エキス粉末では、脂肪酸エチルエステルが全く検出されなかった。さらに、表8に示すとおり、官能評価においても、脂肪酸エチルエステルを酵素処理により含有させた実施例6の本発明の酵素処理不発酵茶エキス粉末は、比較例8のエタノール抽出不発酵茶エキス粉末と比べて、茶の風味が増強され、その香気力価が顕著に強く、さらに、厚みを増した呈味を有し、全体の風味もまとまっており、格別優れたものであった。

Claims (4)

  1. 不発酵茶を抽出処理中又は抽出処理した後の抽出処理液を、エタノール存在下でリパーゼ活性を有する酵素を用いて酵素処理することを特徴とする、酵素処理不発酵茶エキスの製造方法。
  2. 該酵素処理時のエタノール存在下におけるエタノール濃度が0.01〜60重量%である、請求項1に記載の製造方法。
  3. エタノールの存在下がエタノール水溶液中である、請求項1又は請求項2に記載の製造方法。
  4. 前記抽出処理が、水又はエタノールのうち少なくとも1種を抽出溶媒として行われる、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の製造方法。
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