JP2016020980A - 立体撮影システム - Google Patents

立体撮影システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016020980A
JP2016020980A JP2014144639A JP2014144639A JP2016020980A JP 2016020980 A JP2016020980 A JP 2016020980A JP 2014144639 A JP2014144639 A JP 2014144639A JP 2014144639 A JP2014144639 A JP 2014144639A JP 2016020980 A JP2016020980 A JP 2016020980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angle
subject
optical axis
photographing
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014144639A
Other languages
English (en)
Inventor
岳志 米澤
Takashi Yonezawa
岳志 米澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014144639A priority Critical patent/JP2016020980A/ja
Publication of JP2016020980A publication Critical patent/JP2016020980A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

【課題】単体で利用可能な撮像装置同士の光軸ずれを簡単な構成で算出することを可能にした光軸ずれ角度算出方法を有する立体撮影システムを提供すること。【解決手段】第一の撮影手段と第二の撮影手段を有する立体撮影システムにおいて、前記第一の撮影手段から所定の被写体への撮影方向と前記第一の撮影手段の光軸との角度である第一の被写体角度を検出する第一の被写体角度検出手段と、前記第二の撮影手段から前記所定の被写体への撮影方向と前記第二の撮影手段の光軸との角度である第二の被写体角度を検出する第二の被写体角度検出手段と、前記第一の撮影手段の光軸と前記第二の撮影手段の光軸との角度である光軸ずれ角度を算出する光軸ずれ角度算出手段を有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、立体撮影システムに関し、特に立体撮影装置に使用する2本の撮像装置の光軸の調整に関するものである。
従来から、立体撮影を行う際に、単体で利用可能な撮像装置を複数台利用し、立体撮影を行う立体撮影システムが知られている。その際、リグと呼ばれる、撮像装置を固定する装置を利用するのが一般的だが、リグに撮像装置を設置した際に、利用する撮像装置同士の光軸を調整する必要があった。
この光軸調整を簡易的に行う技術として、特許文献1では撮像された主要被写体の位置ずれ量に基づいて、主要被写体の位置を光学的に一致させる立体撮影装置が開示されている。また、特許文献2では、撮影している映像のずれを自動的に調整する立体映像調整装置が開示されている。
特開2008−252254号公報 特開2010−278979号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、2つの撮像装置で撮像した2つの映像から画像処理を行い、光軸ずれを計算し調節している。単体で利用可能な撮像装置を複数台利用して立体撮影を行う場合、お互いに撮影した映像を通信し合い画像処理を行うか、二つの映像を取得して画像処理を行う機器が別途必要となる。
また、上述の特許文献2に開示された従来技術では、撮像装置とリグに加えて立体映像調整装置を用意する必要があり、また立体映像調整装置を撮影現場に持ち込むことは面倒である。
そこで、本発明の目的は、単体で利用可能な撮像装置同士の光軸ずれを簡単な構成で算出することを可能にした光軸ずれ角度算出方法を有する立体撮影システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、
第一の撮影手段と第二の撮影手段を有する立体撮影システムにおいて、
前記第一の撮影手段から所定の被写体への撮影方向と前記第一の撮影手段の光軸との角度である第一の被写体角度を検出する第一の被写体角度検出手段と、
前記第二の撮影手段から前記所定の被写体への撮影方向と前記第二の撮影手段の光軸との角度である第二の被写体角度を検出する第二の被写体角度検出手段と、
前記第一の撮影手段の光軸と前記第二の撮影手段の光軸との角度である光軸ずれ角度を算出する光軸ずれ角度算出手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、単体で利用可能な撮像装置同士の光軸ずれを簡単な構成で算出することを可能にした光軸ずれ角度算出方法を有する立体撮影システムを提供することができる。
第1実施形態の構成ブロック図 光軸ずれ角度算出と光軸ずれ補正の制御フロー 光軸ずれ角度算出時におけるビューファーの映像を示す図 光軸ずれ角度算出時における被写体とレンズ装置の関係を示す図 第1実施形態の派生形を説明する図 第1実施形態の派生形を説明する図 第2実施形態の構成ブロック図 光軸調整と光軸ずれ補正の制御フロー 光軸調整時における被写体とレンズ装置の関係を示す図 光軸調整時におけるビューファーの映像を示す図 基線長が一意に決定されない場合の被写体とレンズ装置の関係を示す図 第3実施形態の構成ブロック図 光軸ずれ角度算出と光軸ずれ補正の制御フロー 光軸ずれ角度算出時におけるビューファーの映像を示す図 光軸ずれ角度算出時における被写体とレンズ装置の関係を示す図 第3実施形態の派生形を説明する図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
以下、図1〜6を用いて、本発明の第1の実施例を説明する。図1は本発明の第1実施形態の構成ブロック図である。図1のブロック図において、10と11は同じ構成をもつレンズ装置であり、撮影者側から見てレンズ装置10は左側、レンズ装置11は右側に設置されている。12及び13はカメラ等の撮像装置であり、それぞれレンズ装置10、レンズ装置11と接続されている。14及び15は、それぞれカメラ12、カメラ13で撮影している映像や、カメラ、レンズ装置の情報等を表示する映像表示装置としてのビューファーである。
次に、レンズ装置10の内部構成について説明する。レンズ装置11の内部構成もレンズ装置10と同じである。
101は、被写体距離を変更するフォーカス機構であり、駆動制御部1011、駆動手段1012、フォーカスレンズ1013、位置検出部1014を有している。
102は、画角を変更するズーム機構であり、駆動制御部1021、駆動手段1022、ズームレンズ1023、位置検出部1024を有している。このうちズームの位置検出部1024は被写体角度検出手段としても利用される。
103は、光軸をシフトさせるシフトレンズ機構であり、駆動制御部1031、駆動手段1032、シフトレンズ1033、位置検出部1034を有している。
1001は、レンズ装置のズーム操作部であり、たとえばズームのシーソーである。1002は、輻輳角設定手段であり、たとえば輻輳角操作ノブである。1003は、リグの基線長情報をレンズ装置10に設定する基線長設定手段であり、たとえば情報ディスプレイと操作ボタンである。
1004は、ユーザーの操作に応じて各光学部材を操作する操作制御手段である。ユーザーの操作としてはズーム操作部1001や輻輳角設定手段1002、またカメラ12からの操作指令や、不図示の操作部材からの操作指令等である。また、操作する光学部材は、フォーカス機構101、ズーム機構102、シフトレンズ機構103がある。1005は、カメラ12や他のレンズ装置11、また不図示の各種操作部材等と通信を行う通信部である。
1006は、設定されている基線長の長さ、輻輳角の角度、現在の画角、他のレンズ装置11の画角、被写体距離から、光軸ずれ角度を算出する光軸ずれ角度算出部である。算出方法の詳細は後述する。1007は、光軸ずれ角度算出部により算出された光軸ずれ角度に基づいて光軸ずれを補正するように、シフトレンズ機構を操作する信号を出力する光軸ずれ補正手段である。光軸ずれ補正方法についての詳細は後述する。1008は、光軸ずれ角度の算出と光軸ずれの補正を行う補正モードへ移行するための補正モード移行手段であり、たとえばスイッチである。
次に、光軸ずれ角度の算出と光軸ずれ補正の制御フローについての説明を、図2を用いて行う。なお、このフローは補正モードへの移行により開始され、補正モードへの移行は補正開始通知手段1008により指示されるものとする。
S100は処理のスタートであり、S101へ遷移する。S101では、レンズ装置10がフォーカスレンズを至近端に、ズームレンズをテレ端に駆動し、S102へ移行する。
S102では、ユーザーが光軸ずれ角度の算出に利用する被写体である被写体Xを、レンズ装置10の最至近距離で、かつ左側映像であるビューファー14の映像の左端に合うように設置し、S103へ移行する。このときのビューファー14の映像を図3(a)に示す。つまり、被写体が映像の左端に映っているため、被写体角度は画角の半分と一致する。
S103では、右側映像であるビューファー15の映像の左端に被写体Xが映るように右側のレンズ装置であるレンズ装置11のズームおよびフォーカスを調節し、S104へ移行する。このときのビューファー14の映像を図3(b)に示す。つまり、被写体が映像の左端に映っているため、被写体角度は画角の半分と一致する。このときのカメラ12及びカメラ13の撮影範囲は、図3(c)のようになる。
S104では、ユーザーが補正モード移行手段を用いて補正のための設定を完了したことを通知し、S105へ移行する。S105では、光軸ずれ角度算出部1006により、被写体Xの距離(つまりはレンズ装置の最至近距離)、設定されている基線長、設定されている輻輳角、両レンズ装置の画角から光軸ずれ角度を算出し、S106へ移行する。光軸ずれ角度の算出についての詳細は後述する。
S106では、レンズ装置11の光軸ずれ補正手段1007が、光軸ずれ角度算出部1006により算出された光軸ずれ角度に基づいて、光軸ずれを補正し、S107へ移行する。光軸ずれの補正は、輻輳角の操作指令に対して、光軸ずれ角度を補正するだけのシフトレンズの駆動信号をオフセットとして加算して操作制御手段1004に出力する。光軸ずれ補正方法の詳細は後述する。S107は処理の終了である。
続いて、図4を用いて、光軸ずれ角度算出手段による光軸ずれの算出方法について詳細に説明する。図4は、基準として左側を選んだ場合の、図2のS105のときの両レンズ装置と被写体、画角等の関係を示した図である。このときのビューファーに映る映像は図3となっている。
被写体Xは光軸ずれ角度の算出に利用する被写体である。光軸La及び光軸Lbはそれぞれレンズ装置10、レンズ装置11の光軸である。輻輳角は0度を設定してあるものとする。被写体距離nはレンズ装置10における被写体Xの被写体距離である。基線長dはレンズ装置10の対物レンズとレンズ装置11の対物レンズとの距離である。
θa及びθbはそれぞれレンズ装置10、レンズ装置11の画角である。なお、それぞれのレンズ装置の光軸と被写体X方向との角度である被写体角度は、画角の半分と一致している。Δθは光軸ずれの角度である。すると、光軸ずれ角度Δθは、式1で計算することができる。

Δθ=Arctan(((tan(θa/2)×n)+d)/n)−(θb/2) 式1

また、輻輳角φが設定されている場合は、図5のようになる。なお、輻輳角とはレンズ装置10及びレンズ装置11の光軸が成す角であり、輻輳角φはレンズ装置10に設定されているとする。レンズ装置10及びレンズ装置11は、それぞれの光軸の成す角が設定されている輻輳角φとなるように、それぞれがシフトレンズを用いて光軸を変化させる。
設定されている輻輳角をφとすると、光軸ずれ角度Δθは、上記の式1のうちの画角θa及びθbから、設定されている輻輳角φを引くことで、算出することができる。

Δθ=Arctan(((tan((θa/2)−(φ/2))×n)+d)/n)−(θb/2)−(φ/2) 式2

続いて、光軸ずれ補正方法についての説明を、図5を用いて行う。光軸ずれ補正を行うには、図5の状態のレンズ装置11の光軸ずれ角度Δθがゼロとなるようにレンズ装置11のシフトレンズを駆動すれば良い。つまり、光軸Lbがレンズ装置10とは反対側にΔθ分移動するように、輻輳角の操作量にオフセットを加算する。
以上、説明した通り、被写体角度として画角を利用した、光軸ずれ角度算出方法を利用することで、光軸ずれ角度の算出を行うことができた。この光軸ずれ角度Δθを用いて、光軸ずれ補正手段1007及び操作制御手段1004によりシフトレンズ機構を制御することで、光軸ずれの補正を行うことができる。
本実施例では左側であるレンズ装置10を基準とし、左側の映像の左端に被写体の境界が合うように被写体を置き、右側のレンズ装置の画角を広げてその被写体が右側の映像の左端に合うように調節し、光軸ずれ角度を算出した。
しかし、基準とするレンズ装置を左右逆にして行っても同様に光軸ずれ角度が算出できる。すなわち、右側を基準とし、右側の映像の右端に被写体の境界が合うように被写体を置き、左側のレンズ装置の画角を広げてその被写体が左側の映像の右端に合うように調節し、光軸ずれ角度を算出することができる。よって、基準とするレンズ装置を左右逆にして行っても同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例では、被写体距離nを最至近距離にして光軸ずれ角度を算出した。それは、フォーカスが合う範囲内で被写体距離が近い方が、ビューファーの映像で被写体Xが大きく表示されるため、被写体Xの境界を左右映像の端に合わせやすくなるからである。
また、本実施例では、左側の画角θaをテレ端にして光軸ずれ角度を算出した。それは、画角が狭い方が、ビューファーの映像で被写体Xが拡大されて表示されるため、被写体Xの境界を左右映像の端に合わせやすくなるからである。
しかし、異なる被写体距離、異なるズーム位置でも同様の光軸ずれ角度算出を行うことができる。たとえば光軸ずれ角度の算出に利用する被写体である被写体Xを、レンズ装置10の最至近距離で、かつ左側映像であるビューファー14の映像の左端に合うように設置することが困難な場合も充分考えられる。その場合、レンズ装置10からの距離がわかり、さらにレンズ装置10の画角を調整することで左側映像であるビューファー14の映像の左端に合うようにできる被写体を被写体Xとし、先述の光軸ずれ角度算出を行うこともできる。
また、撮影装置は測距装置を有し、被写体の距離を自動的に測距するようにしてもよい。
また、ズームやフォーカスに駆動部を持たせ、補正モードへ移行したときにそれぞれ所定の位置に自動的に駆動するようにしたが、駆動部を持たず、ユーザーがマニュアルで所定の位置に操作してもよい。
また、光軸ずれの補正をレンズ装置10で行ったが、レンズ装置間の通信を利用し光軸ずれ角度をレンズ装置11に送信し、レンズ装置11で光軸ずれ補正を行ってもよい。また、レンズ装置10とレンズ装置11双方のシフトレンズを駆動し光軸ずれの補正を行うこともできる。
さらに、シフトレンズ機構を持ち、光軸ずれの補正を行う例を挙げたが、撮像素子を移動させ光軸ずれの補正を行う方法でも良い。また、レンズ装置やカメラに光軸調整をする機構がない場合は、光軸ずれ角度をリアルタイムにビューファーに表示させ、リグに搭載されている輻輳角調節機構によりユーザーが調節を行う方法も考えられる。
また、たとえば左側を基準とした時には、左右どちらの映像も被写体Xが映像の左端となるようにそろえることで光軸ずれ角度を算出するようにした。
しかし、ビューファーに中心を示すマーカーが用意されている場合、基準となる側の映像の中心に被写体を設置する方法でも光軸ずれ角度を算出することができる。すなわち、図6で示すように、基準となる側の映像の中心に被写体Xのエッジが重なるように被写体Xを設置し、画角を調節する側の映像では被写体Xが映像の端となるように調節する。
その際の光軸ずれ角度Δθは、基線長をd、被写体距離をn、調節する側の画角をθbとすると、以下の式3で求められる。

Δθ=Arctan(d/n)−(θb/2) 式3

この光軸ずれ角度算出方法は計算式が単純になるという利点だけでなく、計算に基準となる側の情報が必要ないため、左右のレンズ装置同士で通信を行う必要がなくなるという利点がある。
また、本実施例では水平についての光軸ずれ角度を算出したが、同様に垂直方向についての光軸ずれについても、基線長dをゼロとして、上端と下端を利用して算出することができる。
続いて、図7〜10を用いて、本発明の第2の実施例である、本発明を利用した光軸調整方法を説明する。図7は、本発明の第2実施形態の構成ブロック図である。なお、実施例1と同じ構成のものは同符号を付し、説明は省略する。図7のブロック図において、20と21は同じ構成をもつ、レンズ装置である。
次に、レンズ装置20の内部構成について説明する。レンズ装置21の内部構成もレンズ装置20と同じである。2001は、レンズ装置のシフトレンズ操作部であり、たとえばシフトレンズ調整つまみである。
続いて、図8を用いてフローチャートの説明を行う。S200は処理のスタートであり、S201へ遷移する。S201では、レンズ装置20がフォーカスレンズを至近端に、ズームレンズをテレ端に駆動し、S202へ移行する。
S202では、レンズ装置21がフォーカスレンズを至近端に、ズームレンズを所定の画角に駆動し、S203へ移行する。なお、所定の画角とは、図4における光軸ずれ角度Δθがゼロとなる時のレンズ装置21の画角θbである。すなわち、所定の画角θbは以下の式4から求められる。

θb=2×Arctan(((tan(θa/2)×n)+d)/n) 式4

ここで、被写体距離nは最至近距離、レンズ装置20の画角θaはテレ端での画角となるため、θbもこの段階で決定することができる。
S203は、ユーザーが光軸ずれ角度の算出に利用する被写体である被写体Xを、レンズ装置20の最至近距離で、かつ左側映像であるビューファー14の映像の左端に合うように設置し、S204へ移行する。S204では、右側映像であるビューファー15の映像の左端に被写体Xが映るように、レンズ装置21のシフトレンズ操作部2001によりシフトレンズを調節し、S205へ移行する。この調節についての説明は後述する。
S205では、ユーザーが補正モード移行手段を用いて補正のための設定を完了したことを通知し、S206へ移行する。
S206では、レンズ装置21の光軸ずれ補正手段1007が、光軸ずれ角度算出部1006により算出された光軸ずれ角度に基づいて、光軸ずれを補正し、S207へ移行する。光軸ずれ補正方法の詳細は実施例1と同等のため説明は省略する。S207は処理の終了である。
S204での調節について、図9及び図10を用いて詳細に説明する。図9は実施例1での図4に相当する、算出時の両レンズと被写体、画角等の関係を示した図である。なお、図4と同じ処理のものは同符号を付し、説明は省略する。
光軸Lb1、光軸Lb2、光軸Lb3はそれぞれ、光軸ずれがない時、光軸ずれにより内向きとなっているとき、光軸ずれにより外向きになっているときのレンズ装置21の光軸である。
また、図10の(a)はレンズ装置20の光軸がLaであるときのビューファー14の映像であり、(b1)、(b2)、(b3)はそれぞれ、レンズ装置21の光軸がLb1、Lb2、Lb3の時のビューファー15の映像である。S202でレンズ装置21の画角を所定の画角に駆動したので、光軸がLb1のときには(b1)のように、ビューファー15の映像の左端に被写体Xが映るようになる。また同様に、内側に傾いている光軸Lb2のときは(b2)のように被写体Xが左端よりも内側に映り、外側に傾いている光軸Lb3のときは(b3)のように被写体Xが左端よりも外側に映る。
すなわち、S204では、(b2)または(b3)の状態になっているビューファーの画像を、シフトレンズ操作部2001を操作しシフトレンズを調節することで、(b1)の状態に合わせるという作業になる。
これにより、レンズ装置21の光軸を光軸ずれ角度がゼロとなる光軸Lb1に合わせることができる。
以上により、レンズ装置20を基準としてレンズ装置21の光軸を調整することができる。
なお、本実施例ではレンズ装置がシフトレンズを有し、シフトレンズを駆動させることで光軸を調整したが、レンズ装置を固定しているリグの調整機構により調整することもできる。
以下、図11〜16を用いて、本発明の第3の実施例を説明する。本実施例では、リグを用いずそれぞれ通常の三脚に固定された撮像装置2台を用いて立体撮影を行う場合の基線長と光軸ずれの算出について説明する。このような場合、基線長がわからないため、実施例1と同じ方法では基線長と光軸ずれを一意に決めることができない。
つまり、図11で示すように、同じ被写体距離n、左側の画角θa、右側の画角θbの時に、右側レンズは基線長d1、光軸ずれ角度Δθ1である右側レンズ1の位置であったり、基線長d2、光軸ずれ角度Δθ2の位置である右側レンズ2の位置であったりする。そのため、このような場合でも基線長及び光軸ずれ角度を算出できる例を説明する。図12は、本発明の第3実施形態の構成ブロック図である。なお、実施例1と同じ構成のものは同符号を付し、説明は省略する。
図12のブロック図において、30と31は同じ構成をもつ、レンズ装置である。
次に、レンズ装置30の内部構成について説明する。レンズ装置31の内部構成もレンズ装置30と同じである。
3006は、設定されている輻輳角の角度、現在の画角、他のレンズ31の画角、被写体距離から、基線長及び光軸ずれ角度を算出する基線長・光軸ずれ角度算出部である。
次に、基線長・光軸ずれ角度算出部による基線長と光軸ずれ角度の算出のフローを、図13を用いて説明する。S300は処理のスタートであり、S301へ遷移する。
S301では、レンズ装置30がフォーカスレンズを至近端に、ズームレンズをテレ端に駆動し、S302へ移行する。
S302では、ユーザーが光軸ずれ角度の算出の第一段階に利用する被写体である被写体X1を、レンズ装置30の最至近距離で、かつ左側映像であるビューファー14の映像の左端に合うように設置し、S303へ移行する。このときのビューファー15の映像は図3(a)と同等になる。
S303では、右側映像であるビューファー15の映像の左端に被写体X1が映るように右側レンズ装置であるレンズ装置31のズームを調節し、S304へ移行する。このときのビューファー14の映像は図3(b)と同等になり、このときのカメラ12及びカメラ13の撮影範囲は、図3(c)と同等になる。S304は、ユーザーが補正モード移行手段を用いて、算出のための設定のうちの第一段階を完了したことを通知し、S305へ移行する。S305は、レンズ装置31がフォーカスレンズを至近端に、ズームレンズをワイド端に駆動し、S306へ移行する。
S306は、ユーザーが光軸ずれ角度の算出の第二段階に利用する、被写体X1とは異なる被写体である被写体X2を、レンズ装置31の最至近距離で、かつ右側映像であるビューファー15の映像の左端に合うように設置し、S307へ移行する。このときのビューファー15の映像を図14(a)に示す。
S307は、左側映像であるビューファー14の映像の左端に被写体X2が映るように左側のレンズ装置であるレンズ装置30のズームを調節し、S308へ移行する。このときのビューファー14の映像を図14(b)に示す。このときのカメラ12及びカメラ13の撮影範囲は、図14(c)のようになる。S308は、ユーザーが補正モード移行手段を用いて、算出のための設定のうちの第二段階を完了したことを通知し、S309へ移行する。
S309は、基線長・光軸ずれ角度算出部2006により、設定されている輻輳角、S304の時の被写体X1の距離と両レンズ装置の画角、S308の時の被写体X2の距離と両レンズ装置の画角から、基線長と光軸ずれ角度を算出し、S310へ移行する。光軸ずれ角度の算出についての詳細は後述する。S310は処理の終了である。
続いて、基線長・光軸ずれ角度算出部による基線長と光軸ずれ角度の算出方法を、図15を用いて詳細に説明する。図15は実施例1での図4に相当する、算出時の両レンズと被写体、画角等の関係を示した図である。なお、図4と同じ処理のものは同符号を付し、説明は省略する。
被写体X1及び被写体X2は光軸ずれ角度の算出に利用する被写体である。S304に相当する、設定の第一段階では被写体X1を利用し、S308に相当する、設定の第二段階では被写体X2を利用する。なお、被写体X1及びX2は同一の被写体距離に設置されているものとする。
θa1、θa2はそれぞれ、設定の第一段階、設定の第二段階でのレンズ装置30の画角である。また、θb1、θb2はそれぞれ、設定の第一段階、設定の第二段階でのレンズ装置31の画角である。
すると、基線長d及び光軸ずれ角度Δθは、式5及び式6の連立方程式から計算することができる。

Δθ=Arctan(((tan(θa1/2)×n)+d)/n)−(θb1/2) 式5

Δθ=Arctan(((tan(θa2/2)×n)+d)/n)−(θb2/2) 式6

以上、三脚に固定された撮像装置2台を用いて立体撮影を行う場合に、基線長と光軸ずれ角度をレンズの画角を利用して算出することができた。
なお、本実施例では、被写体X1及び被写体X2の被写体距離を等しくして算出したが、図16のように、それぞれの被写体距離が別になっても良い。それぞれの被写体距離がn1及びn2の場合、連立方程式は式7及び式8となる。

Δθ=Arctan(((tan(θa1/2)×n1)+d)/n1)−(θb1/2) 式7

Δθ=Arctan(((tan(θa2/2)×n2)+d)/n2)−(θb2/2) 式8

以上、2つの実施例をレンズとカメラが脱着可能なレンズ装置で説明を行ったが、レンズとカメラが一体となった撮像機器を2台用いても、同様の効果を得ることができる。
また、さらに3D撮影用として一体型となっているような3D撮影機材においても、温度やその他撮影時の実環境において、簡単に調整を行うことが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
10,11 レンズ装置、101 フォーカス機構、1011 フォーカス駆動制御部、
1012 フォーカス駆動手段、1013 フォーカスレンズ、
1014 フォーカス位置検出部、102 ズーム機構、1021 ズーム駆動制御部、
1022 ズーム駆動手段、1023 ズームレンズ、1024 ズーム位置検出部、
103 シフトレンズ機構、1031 シフトレンズ駆動制御部、
1032 シフトレンズ駆動手段、1033 シフトレンズ、
1034 シフトレンズ位置検出部、1001 ズーム操作部、
1002 輻輳角設定手段、1003 基線長設定手段、1004 操作制御手段、
1005 通信部、1006 光軸ずれ角度算出部、1007 光軸ずれ補正手段、
1008 補正モード移行手段、12,13 カメラ、14,15 ビューファー

Claims (7)

  1. 第一の撮影手段と第二の撮影手段を有する立体撮影システムにおいて、
    前記第一の撮影手段から所定の被写体への撮影方向と前記第一の撮影手段の光軸との角度である第一の被写体角度を検出する第一の被写体角度検出手段と、
    前記第二の撮影手段から前記所定の被写体への撮影方向と前記第二の撮影手段の光軸との角度である第二の被写体角度を検出する第二の被写体角度検出手段と、
    前記第一の撮影手段の光軸と前記第二の撮影手段の光軸との角度である光軸ずれ角度を算出する光軸ずれ角度算出手段を有することを特徴とする立体撮影システム。
  2. 前記光軸ずれ角度算出手段は、
    前記第一の被写体角度と、前記第二の被写体角度と、
    前記第一の撮影手段の対物レンズと前記第二の撮影手段の対物レンズとの距離である基線長と、
    前記所定の被写体における被写体距離に基づいて前記光軸ずれ角度を算出することを特徴とする請求項1に記載の立体撮影システム。
  3. 前記第一の撮影手段の画角を取得する第一の画角取得手段と、
    前記第二の撮影手段の画角を取得する第二の画角取得手段を有し、
    前記第一の被写体角度検出手段は、前記第一の撮影手段で撮影された前記所定の被写体の撮影映像上の位置と第一の撮影手段の画角から第一の被写体角度を算出し、
    前記第二の被写体角度検出手段は、前記第二の撮影手段で撮影された前記所定の被写体の撮影映像上の位置と第二の撮影手段の画角から第二の被写体角度を算出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の立体撮影システム。
  4. 前記被写体角度検出手段は、
    所定の被写体が撮影範囲の境界にある時の画角から被写体角度を算出することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の立体撮影システム。
  5. 前記第一の撮影手段の画角を取得する第一の画角取得手段を有し
    前記第一の被写体角度検出手段は、前記第二の撮影手段で撮影された前記所定の被写体の撮影映像上の位置が撮影映像上の中心位置にある時の、前記第一の撮影手段で撮影された前記所定の被写体の撮影映像上の位置と、前記第一の撮影手段の画角から第一の被写体角度を算出し、
    前記第二の被写体角度検出手段は、第二の被写体角度を0度として決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の立体撮影システム。
  6. さらに
    前記第一の撮影手段から前記所定の被写体とは異なる第二の被写体への撮影方向と前記第一の撮影手段の光軸との角度である第三の被写体角度を検出する第三の被写体角度検出手段と、
    前記第二の撮影手段から前記第二の被写体への撮影方向と前記第二の撮影手段の光軸との角度である第四の被写体角度を検出する第四の被写体角度検出手段を有し、
    前記光軸ずれ角度算出手段は、
    前記第一の被写体角度と、前記第二の被写体角度と、前記第三の被写体角度と、前記第四の被写体角度と、前記所定の被写体における第一の被写体距離と、前記第二の被写体における第二の被写体距離に基づいて、
    前記光軸ずれ角度又は前記第一の撮影手段の対物レンズと前記第二の撮影手段の対物レンズとの距離である基線長のうちどちらか1つ以上を算出することを特徴とする請求項1に記載の立体撮影システム。
  7. 第一の撮影手段と第二の撮影手段を有する立体撮影システムにおける前記第一の撮影手段の光軸と前記第二の撮影手段の光軸との角度である光軸ずれ角度を算出する方法において、
    前記第一の撮影手段から所定の被写体への撮影方向と前記撮影手段の光軸との角度である第一の被写体角度を検出する第一の被写体角度検出手段と、
    前記第二の撮影手段から前記所定の被写体への撮影方向と前記撮影手段の光軸との角度である第二の被写体角度を検出する第二の被写体角度検出手段に基づいて、
    光軸ずれ角度を算出する算出方法。
JP2014144639A 2014-07-15 2014-07-15 立体撮影システム Pending JP2016020980A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014144639A JP2016020980A (ja) 2014-07-15 2014-07-15 立体撮影システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014144639A JP2016020980A (ja) 2014-07-15 2014-07-15 立体撮影システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016020980A true JP2016020980A (ja) 2016-02-04

Family

ID=55265842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014144639A Pending JP2016020980A (ja) 2014-07-15 2014-07-15 立体撮影システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016020980A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106773514A (zh) * 2016-12-21 2017-05-31 信利光电股份有限公司 一种摄像模组光轴平行调节方法及系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106773514A (zh) * 2016-12-21 2017-05-31 信利光电股份有限公司 一种摄像模组光轴平行调节方法及系统
CN106773514B (zh) * 2016-12-21 2019-04-02 信利光电股份有限公司 一种摄像模组光轴平行调节方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102404537B (zh) 投影仪以及投影仪的控制方法
US8698878B2 (en) 3-D auto-convergence camera
JP2008241491A (ja) 3次元計測装置
JP2011247976A5 (ja)
JP2005244835A (ja) マルチプロジェクションシステム
JP2014021328A (ja) 立体映像撮影システムに用いる光学装置
KR20080040542A (ko) 양안식 자동화 입체영상 촬영시스템
KR20110073045A (ko) 거리 적응 3차원 카메라
JP2011250022A (ja) カメラシステム
JP2016020980A (ja) 立体撮影システム
JP2008003394A (ja) カメラ、カメラシステム、及び姿勢調整方法
JP2013044827A (ja) 撮像装置
JP6172771B2 (ja) 画像表示装置、画像表示システムおよび画像制御方法
JP2012194352A (ja) 立体撮影用レンズシステム、立体撮影用レンズ制御装置および立体撮影用レンズ制御方法
JP2014235202A (ja) 立体撮影システム
JP2004363856A (ja) 投映型表示装置
US20160373726A1 (en) Method for automatic optical-axis alignment of camera rig for capturing stereographic image
KR101283825B1 (ko) 3-d 오토-컨버전스 카메라
JP5943693B2 (ja) 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム
JP2011247988A (ja) 撮像装置
JP5402719B2 (ja) 立体画像撮影装置、立体画像撮影方法および立体画像撮影プログラム
CN104487894A (zh) 相机及其动作控制方法
JP2006295294A (ja) カメラ装置システム
JP2007052141A (ja) 画像撮影装置
JP2017223761A (ja) 撮像装置