JP2016020657A - ロータリ式圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸入経路の長さを調整することなく、所定の回転数で高い体積効率を得られるロータリ式圧縮機を提供すること。
【解決手段】アキュームレータ13内に作動冷媒が一時貯留される空間1と、空間2と、空間1と空間2を連結する連結経路17を備え、空間1の容積をV1[m3]、空間2の容積をV2[m3]とし、連結経路の全長をl[m]、断面積をA[m2]とし、吸入ガスの音速をc[m/s]とし、所定の回転数をf0[Hz]としたとき、f0=c/(2*π)*√((A/l)*(l/V1+1/V2))の関係を成立させることにより、アキュームレータ内で過給効果を発生させ、所定の回転数で高い圧縮機効率を得ることが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】アキュームレータ13内に作動冷媒が一時貯留される空間1と、空間2と、空間1と空間2を連結する連結経路17を備え、空間1の容積をV1[m3]、空間2の容積をV2[m3]とし、連結経路の全長をl[m]、断面積をA[m2]とし、吸入ガスの音速をc[m/s]とし、所定の回転数をf0[Hz]としたとき、f0=c/(2*π)*√((A/l)*(l/V1+1/V2))の関係を成立させることにより、アキュームレータ内で過給効果を発生させ、所定の回転数で高い圧縮機効率を得ることが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、空調機、冷凍機、ブロワ、給湯機等に使用されるロータリ式圧縮機に関するものである。
近年、蒸気圧縮式冷凍サイクル装置において、暖房性能充実の訴求などから高能力化のニーズが高まっている。蒸気圧縮式冷凍サイクル装置の能力向上手段として高い体積効率を発揮する圧縮機が求められており、この蒸気圧縮式冷凍サイクル装置には、ロータリ式圧縮機などの容積式圧縮機が使用される。圧縮機は冷凍サイクル回路から吸入経路を通じて、アキュームレータ空間からシリンダ室空間に作動冷媒が供給され、シリンダ室で作動冷媒を圧縮し、再び冷凍サイクル回路に供給する。
圧縮機の体積効率を高める技術として、シリンダ室の容積の変化に伴って発生した作動冷媒の圧力脈動を共鳴させ、これにより、過給効果を得る技術(いわゆる共鳴過給技術)が研究されている。この技術では、シリンダ室空間で発生する圧力脈動によって発生する圧力波と、アキュームレータの内管入口が開放端となってアキュームレータ空間側から反射する圧力波が所定の回転数で運転したときに吸入経路内で共鳴するように、吸入経路の長さを調節する。
例えば、特許文献1には、圧縮機の最高回転数で共鳴が起こるように、吸入経路の長さを調節した過給式ロータリ式圧縮機が記載されている。シリンダ室空間とアキュームレータ空間とを接続する吸入経路の長さを調整するためには特許文献1に示されているようにアキュームレータの設置位置を変更する構成が取られる。
前述のように、ロータリ式圧縮機の体積効率を高める従来の技術として、アキュームレータの内管入口が開放端となって圧力波が反射することを利用し、特定の回転数で圧力波を共鳴させ、作動冷媒を過給する手法が用いられている。この手法を用いることで、ある特定の回転数f[Hz]付近で体積効率を高めることができ、共鳴がおきる吸入経路長さL[m]は以下の基本式で表される。L=Vs/(C×f)但し、Vsは吸入冷媒の音速[m/s]で、Cは圧縮機の仕様等によって決まる定数である。
しかしながら従来の発明にも示されているように、吸入経路の長さには設計上の制限があり、モータの仕様、信頼性確保の観点から設定される圧縮機の運転可能範囲の回転数で過給効果によって体積効率を向上させるためには、図2に示すように吸入経路の長さを大幅に延長する必要がある。アキュームレータはシリンダ室に液冷媒が流入するのを防止するために設けられており、アキュームレータ空間の容積は一般的に冷凍サイクル装置の冷媒量などの仕様によって決定される。
しかしながら、延長した吸入管をアキュームレータ内に収めるためにはアキュームレータ空間を過度に大きくする必要が生じる。過度に大きなアキュームレータを設けると圧縮機の設置性の低下、部品コスト上昇、アキュームレータ部での受熱による性能低下など様
々な課題が発生する。このため、特許文献1には、吸入経路を圧縮機シェル外周面に沿って湾曲させるなどによってアキュームレータを大きくせずに、吸入経路延長を実現することの提案がなされている。
々な課題が発生する。このため、特許文献1には、吸入経路を圧縮機シェル外周面に沿って湾曲させるなどによってアキュームレータを大きくせずに、吸入経路延長を実現することの提案がなされている。
このような従来技術においては吸入経路の湾曲部によって圧縮機の投影面積が拡大するため、圧縮機を収納する室外機が大きくなってしまうという課題が発生する。この対策としては、アキュームレータ内に延長した吸入経路を収納するようにコイル状に構成することが提案されている。このようにコイル状に構成すると吸入経路で冷媒の流れが阻害され、吸入冷媒の圧力低下が発生する。つまり吸入経路で圧力損失が増加し圧縮機の性能低下が生じてしまう。
前記従来の課題を解決するために、本発明のロータリ式圧縮機は、作動冷媒を圧縮する圧縮機構部と、圧縮機構部に吸入される作動冷媒を貯留するアキュームレータと、アキュームレータ内に形成されるアキュームレータ空間と、アキュームレータ空間に作動冷媒を導入する導入経路と、アキュームレータ空間の作動冷媒を圧縮機構部へ導入する吸入経路と、アキュームレータ空間を仕切る仕切板と、アキュームレータ空間を仕切板によって仕切り形成され導入経路と連通する空間1と、アキュームレータ空間を仕切板によって仕切り形成され吸入経路と連通する空間2と、空間1と空間2を連結する連結経路を備え、空間1の容積をV1[m3]、空間2の容積をV2[m3]とし、連結経路の全長をl[m]、断面積をA[m2]とし、吸入ガスの音速をc[m/s]とし、所定の回転数をf0[Hz]としたとき、f0=c/(2*π)*√((A/l)*(1/V1+l/V2)
)の関係が成立するように構成したものである。本構成にすることにより、圧力損失増加による性能低下を防止し、過給効果による能力向上を実現することができる。
)の関係が成立するように構成したものである。本構成にすることにより、圧力損失増加による性能低下を防止し、過給効果による能力向上を実現することができる。
本発明のロータリ式圧縮機は、アキュームレータ内を所定の関係式に基づいて構成することで、吸入経路の長さの変更を行わずに過給効果を得ることができるので、所定の回転数域で体積効率を向上させることができる。このため、吸入経路での圧力損失増加による性能低下を招くことなく、過給効果を得ることができる。
第1の発明は、作動冷媒を圧縮する圧縮機構部と、圧縮機構部に吸入される作動冷媒を貯留するアキュームレータとを備えたロータリ圧縮機であって、アキュームレータ内に形成されるアキュームレータ空間と、アキュームレータ空間に作動冷媒を導入する導入経路と、アキュームレータ空間の作動冷媒を圧縮機構部へ導入する吸入経路と、アキュームレータ空間を仕切る仕切板と、アキュームレータ空間を仕切板によって仕切り形成され導入経路と連通する空間1と、アキュームレータ空間を仕切板によって仕切り形成され吸入経路と連通する空間2と、空間1と空間2を連結する連結経路を備え、空間1の容積をV1[m3]、空間2の容積をV2[m3]とし、連結経路の全長をl[m]、断面積をA[m2]とし、吸入ガスの音速をc[m/s]とし、所定の回転数をf0[Hz]としたとき、f0=c/(2*π)*√((A/l)*(l/V1+1/V2))の関係が成立す
るものである。アキュームレータ内の空間容積と連結経路を上式の関係を満たす構成とすることで、所定の回転数域で過給効果を得ることができるので、性能低下することなく体積効率を向上させることが可能となる。
るものである。アキュームレータ内の空間容積と連結経路を上式の関係を満たす構成とすることで、所定の回転数域で過給効果を得ることができるので、性能低下することなく体積効率を向上させることが可能となる。
第2の発明は、特に、第1の発明のロータリ式圧縮機において、仕切板が、単一部材によって形成されている。アキュームレータ空間を一枚の仕切板で分割することで空間1と空間2を形成するため、部品数を低減できる。またアキュームレータ空間において空間1と空間2の以外の空間を設けないため、空間1と空間2の設計自由度が高くなる。このため過給効果を得る回転数域の設定の自由度も向上させることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明のロータリ式圧縮機において、吸入経路は、アキュームレータ内において空間2の領域のみに収納されるように形成されている。圧縮機シェル部は圧縮機構部によって圧縮された吐出冷媒が満たされることによって高温となるため、圧縮機シェルと連結し、作動冷媒を圧縮機構部に導入する吸入経路を通じて空間2内の作動冷媒は温度が上昇する。本発明では吸入経路の設置は空間2内に限定されているため、吸入経路が空間1などを通過する構成に比べ、他の空間への伝熱が抑制できる。このため、吸入冷媒の温度上昇を最小限に抑制し、作動冷媒の密度低下による能力の低下を抑制することができる。
第4の発明は、特に、第1から第3の発明のロータリ式圧縮機において、仕切板は、ロータリ式圧縮機の軸方向にアキュームレータ空間を仕切ることである。空間1と空間2を圧縮機構部に対して、軸方向に空間を設けるので、連通路の位置を軸方向上方に設置できる。このことから冷凍サイクル装置内で発生したスラッジなどがアキュームレータに戻り、アキュームレータ内に貯留されたスラッジが連通経路を通じて圧縮機構部へ流れ込みにくくなる。スラッジが圧縮機構部の微小隙間に導入され、噛み込むが生じると、動作不良などが発生する恐れが高まる。これを防止することにより、信頼性が更に確保された圧縮機を提供することが可能となる。
第5の発明は、特に、第4の発明のロータリ式圧縮機において、空間1は、空間2に対して圧縮機構部から周方向外側に離れて位置していることである。この構成によって空間2と圧縮機構部を連結する吸入経路をより短くすることがでる。このことからアキュームレータ空間で共鳴により増幅させた圧力波が吸入経路を通過することで起きる減衰を抑制することが可能となる。また空間1を高温となる圧縮機シェルから離れて設置することで、圧縮機シェルからの放熱による吸入冷媒の温度上昇を低減させることができるので、作動冷媒の密度低下による能力の低下を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態1におけるロータリ式圧縮機の縦断面図である。
図1において、圧縮機シェル1内に電動要素2と圧縮機構部4が収納されている。電動要素2の鉛直方向のクランク軸3で圧縮機構部4が駆動されるようになっている。この圧縮機構部4はシリンダ5とローリングピストン6、ベーンを上軸受7と下軸受8で挟み込むことでシリンダ室9を形成して圧縮動作を行うように構成されている。
シリンダ5内には、クランク軸3と一体的に構成されたクランク軸偏心部10が収納されており、このクランク軸偏心部10にローリングピストン6が回転自在に装着されている。シリンダ5には、図示されていないベーンがローリングピストン6に当接して設けられ、圧縮室と吸入室11とを仕切っている。シリンダ5には、吸入室11と連通する吸入口12が設けられている。
吸入口12にはアキュームレータ13が接続されている。
アキュームレータ13は、円筒状のケース14の上部を貫通する形で導入経路15が接続されており、吸入口12に直結する吸入経路18がケース14の底部を貫通するように接続されている。アキュームレータ13内部には空間を形成する仕切板16と、空間を連通させる連結経路17で構成されている。
導入経路15は仕切板 16とケース14によって形成された空間1と連通している。
また、空間1と隣接するように仕切板16とケース14によって吸入経路18と連通する空間2が形成されている。この空間1と空間2を連通する連結経路17が設けられている。
また、空間1と隣接するように仕切板16とケース14によって吸入経路18と連通する空間2が形成されている。この空間1と空間2を連通する連結経路17が設けられている。
電動要素2が付勢され、クランク軸3が回転すると、クランク軸偏心部10がシリンダ5内において偏心回転し、ローリングピストン6が図示しないベーンに当接しながら回転運動し、作動冷媒の吸入、圧縮が繰り返される。圧縮機構部4にはアキュームレータ13の上端の導入経路15から吸入された低圧冷媒が、アキュームレータ13内の空間1、連結経路17、空間2を通過し、吸入経路18と吸入口12を通って吸入室11へと吸入される。
アキュームレータ13の内部詳細は以下に示すよう構成されている。
アキュームレータ13の内部詳細は以下に示すよう構成されている。
空間1の容積をV1[m3]、空間2の容積をV2[m3]、連結経路17の全長をl[m]、断面積をA[m2]、吸入ガスの音速をc[m/s]とし、所定の回転数をf0[Hz]としたとき、以下の式の関係が成立している。
f0=c/(2*π)*√((A/l)*(l/V1+1/V2))・・・(1)
以上のように構成されたロータリ式圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
f0=c/(2*π)*√((A/l)*(l/V1+1/V2))・・・(1)
以上のように構成されたロータリ式圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
ロータリ式圧縮機において、シリンダ室9の容積の変化に伴って圧力脈動が発生する。圧力脈動によって生じた圧力波は、吸入経路18を通じ、空間2へ伝播する。空間2へ伝播した圧力波は連結経路17内を伝播するとともに、空間1で反射して空間2に戻る。所定の回転数f0で作動冷媒の圧力脈動と連通路を伝播する圧力波との振幅が重なり合うとアキュームレータ13内で共鳴を起こす。共鳴により増幅された圧力波が吸入室11に閉じ込められ、これにより、体積効率が増大する、すなわち過給効果が得られる。
図3に示すように、従来のあるロータリ式圧縮機(例えば、作動冷媒がR32、能力が4kw程度の冷凍サイクル装置に使用されるロータリ式圧縮機)に用いられるアキュームレータ13内に収まる吸入経路18の長さでは、過給効果を得る回転数が、ロータリ式圧縮機の可能運転範囲を超えてしまう。具体的には、ロータリ式圧縮機の運転可能範囲の最大回転数で過給効果を得るためには過給効果が得られる所定の回転数fを約0.8倍まで下げる必要があった。従来の過給効果を得るための技術ではf=Vs/(C×L)の関係を適用するため、所定の回転数を下げるためにはVs、Cは運転条件による定数となるため、Lを大きくする必要がある。つまり、ロータリ式圧縮機の運転可能範囲の最大回転数で過給効果を得るためには吸入経路長さLを従来の長さの約1.3倍長くする必要がある。これらのことは実験による確認においても実証されている。
一方、本発明に用いる関係式によれば、f0=c/(2*π)*√((A/l)*(l/V1+1/V2))の関係を用いるため、過給効果を得る所定の回転数fを約0.8倍
まで下げるためには、連結経路17の断面積Aに対し連結経路17の全長Lを約1.1倍とすれば、空間1と空間2を変更しなくとも可能となる。この構成を得るには従来のロータリ式圧縮機の外形を変化させることなく、かつ、従来のアキュームレータ内で十分に構成することができるのは明白である。
まで下げるためには、連結経路17の断面積Aに対し連結経路17の全長Lを約1.1倍とすれば、空間1と空間2を変更しなくとも可能となる。この構成を得るには従来のロータリ式圧縮機の外形を変化させることなく、かつ、従来のアキュームレータ内で十分に構成することができるのは明白である。
また、従来のアキュームレータ内で構成できる空間1と空間2の容積V1、V2で圧縮機の運転可能範囲で過給効果が得られることも確認されている。このことから、圧縮機投影面積の拡大による設置性の低下や室外機のレイアウト変更、吸入経路18での圧力損失増加による性能低下を招くことなく効果を得られる。
本実施形態のロータリ式圧縮機は、アキュームレータ13内部に形成する空間1と空間2を単一の仕切板16によって構成している。このような構成をとることによって、部品数を低減でき、コストダウンにつながるとともに仕切板16をアキュームレータ13内に取り付ける工数も削減できる。また空間1、空間2以外の空間をアキュームレータ13内の設ける必要がなく、アキュームレータ13の外形を拡大することなく、アキュームレータ13の内容積を有効に活用することが可能となる。
本実施形態のロータリ式圧縮機は、吸入経路18はアキュームレータ13内において、空間2に収納されるように構成されている。
高圧シェル型ロータリ式圧縮機ではアキュームレータ13を除いた運転中の圧縮機の温度は、圧縮機シェル1内が圧縮機構部4によって圧縮され温度が上昇した吐出冷媒で満たされているため高温となる。そのため、低温の吸入冷媒は圧縮機構部4へ連結された吸入経路18を通じて熱が伝わり、温度が上昇する。吸入冷媒の温度が上昇すると、圧縮機構部4に吸い込まれる作動冷媒の密度が低下し冷凍能力が低下する。導入経路15から流れ込む低温の吸入冷媒が貯留される空間1を吸入経路18が通過すると、吸入経路18から吸入冷媒への伝熱量が増加する。しかし、本実施形態によると、アキュームレータ13内の吸入経路18は空間2で限定されているため、アキュームレータ13内で他の空間に貯留されている吸入冷媒への伝熱が抑制される。このことから吸入冷媒の温度上昇による能力低下を抑制することができる。
また、本実施形態のロータリ式圧縮機は空間2を空間1よりロータリ式圧縮機の径方向に対し圧縮機構部4側に配置されている。このことにより吸入経路18の長さをより短く構成することができる。吸入経路18が長くなると設置性が悪化するだけでなく、過給効果によって増幅した圧力波が吸入経路18を通過していく過程において減衰を起こし、過給効果が低下する。本実施形態のように吸入経路18を短く構成するようにすれば過給効果を低下させることなく利用することができる。また高温の圧縮機シェルから低温である空間1を可能なかぎり離れて設置することで、空間1の温度上昇を低減できる。すなわち、冷凍能力の低下を更に抑制できる。
以上のように、本発明にかかるロータリ式圧縮機は、アキュームレータ空間で圧力波を共鳴させることで過給効果を得て、吸入経路を長くすることなく所定の回転数で高い体積効率を実現することができるので、圧縮機設置のレイアウト変更などを招くことなく構成することが可能であり、圧縮機を使用するエアーコンディショナーやヒートポンプ式給湯機などの用途に適用できる。
1 圧縮機シェル
2 電動要素
3 クランク軸
4 圧縮機構部
5 シリンダ
6 ローリングピストン
7 上軸受
8 下軸受
9 シリンダ室
10 クランク軸偏心部
11 吸入室
12 吸入口
13 アキュームレータ
14 ケース
15 導入経路
16 仕切板
17 連結経路
18 吸入経路
2 電動要素
3 クランク軸
4 圧縮機構部
5 シリンダ
6 ローリングピストン
7 上軸受
8 下軸受
9 シリンダ室
10 クランク軸偏心部
11 吸入室
12 吸入口
13 アキュームレータ
14 ケース
15 導入経路
16 仕切板
17 連結経路
18 吸入経路
Claims (5)
- 作動冷媒を圧縮する圧縮機構部と、前記圧縮機構部に吸入される前記作動冷媒を貯留するアキュームレータと、前記アキュームレータ内に形成されるアキュームレータ空間と、前記アキュームレータ空間に前記作動冷媒を導入する導入経路と、前記アキュームレータ空間の前記作動冷媒を前記圧縮機構部へ導入する吸入経路と、前記アキュームレータ空間を仕切る仕切板と、前記アキュームレータ空間を前記仕切板によって仕切り形成され前記導入経路と連通する空間1と、前記アキュームレータ空間を前記仕切板によって仕切り形成され前記吸入経路と連通する空間2と、前記空間1と前記空間2を連結する連結経路を備え、前記空間1の容積をV1[m3]、前記空間2の容積をV2[m3]とし、前記連結経路の全長をl[m]、断面積をA[m2]とし、吸入ガスの音速をc[m/s]とし、所定の回転数をf0[Hz]としたとき、
f0=c/(2*π)*√((A/l)*(l/V1+1/V2))の関係が成立するロ
ータリ式圧縮機。 - 前記仕切板が、単一部材によって形成されたことを特徴とする請求項1に記載のロータリ式圧縮機。
- 前記吸入経路は、前記アキュームレータ内において前記空間2の領域のみに収納されるように形成されたことを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載のロータリ式圧縮機。
- 前記仕切板は、前記ロータリ式圧縮機の軸方向に前記アキュームレータ空間を仕切る請求項1〜3のいずれか1項に記載のロータリ式圧縮機。
- 前記空間1は、前記空間2に対して前記圧縮機構部から周方向に離れて位置していることを特徴とする請求項4に記載のロータリ式圧縮機。
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