JP2005098663A - 遷臨界冷媒サイクル装置 - Google Patents

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俊行 江原
Hiroyuki Matsumori
裕之 松森
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孝 佐藤
Masaru Matsuura
大 松浦
Takayasu Saito
隆泰 斎藤
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Abstract


【目的】コンプレッサの吐出脈動を低減するとともに、マフラー単体比1/5の容積で膨張型マフラー単体と同等の効果を得ることを可能とする。
【構成】コンプレッサ10、ガスクーラ154、減圧装置156及び蒸発器157を順次環状に配管して接続して成り、高圧側が超臨界圧力となる冷媒を用いる遷臨界冷媒サイクル装置において、前記コンプレッサ10とガスクーラ154とを接続する吐出配管に、膨張型マフラー191及びリゾネ−タ型マフラー193を備え、リゾネータ型マフラー193は本体下部に設けられた開口に延長配管192を接続し、この配管192はガスの流れに直線的に配置し、膨張型マフラー191はガス流れを曲げた後の位置に配置した。
【選択図】 図3

Description

本発明は、コンプレッサの吐出管にマフラーを備え、CO2等の冷媒を用い、高圧側が超臨界圧力となる遷臨界冷媒サイクル装置に関するものである。
近年の地球環境破壊問題を考慮して、空調機器の冷媒サイクル装置に冷媒としてオゾン層破壊の危険性の高いフロン系冷媒を用いることへの規制が厳しくなってきている。そこで、HC冷媒(ハイドロカーボン系冷媒)、アンモニア、CO2冷媒(二酸化炭素冷媒)などの自然冷媒が取り上げられるようになってきているが、HC冷媒やアンモニアは、可燃性であったり毒性が強いなどの問題があった。
そこで、HC冷媒やアンモニアなどの自然冷媒に比べて、安全性の高いCO2を用いた冷媒サイクルが開発されてきている。係るCO2を冷媒として使用した場合、その臨界温度が極めて低いために高圧側は臨界圧縮未満とは成らず、専ら超臨界圧力にて運転されることになる。
従来の外部吐出マフラーは例えば、特許文献1に示されている。即ち、密閉容器内に収容される第一の消音器と密閉容器外に取着される第二の消音器とに二分割することで被圧縮ガスを冷却するとともに放熱による悪影響を防止でき、かつ消音器用のスペースも比較的小さくて済むものであった。
実願昭58−26791号(実開昭59-131978号)のマイクロフィルム
しかしCO2を冷媒とする場合、遷臨界サイクルで高差圧、低圧縮比で、冷媒を高圧に圧縮する際、オーバーシュートも大きくなるため、特に内部中間圧式2段圧縮コンプレッサでは吐出脈動が大きくなり易く、従来の容量のマフラーでは十分な消音効果は期待できずシステムでの騒音が問題となっていた。
また、CO2冷媒のコンプレッサの場合、脈動を抑制するため高圧側圧力を低く抑えようとすると、成績係数(Coefficient of Performance:COP)が非常に低下するため、電力やその分のコストも余計にかかるという問題も生じていた。そして、大型の膨張型マフラーを取り付けた場合、マフラー前の吐出脈動が大きくなり、オーバーシュートによる入力アップが問題となる。
本発明は、かかる問題点に鑑みて成されたものであり、冷媒を超臨界圧力で用いる冷媒サイクルであっても、十分に脈動を防止(特にマフラー前圧力脈動)すると共に、成績係数も良好に保持することを目的とした。
本発明の請求項1では、コンプレッサ、ガスクーラ、減圧装置及び蒸発器を順次環状に配管して接続して成り、前記ガスクーラから出た高圧側冷媒と前記蒸発器から出た低圧側冷媒とを熱交換させるための内部熱交換器を備え、高圧側が超臨界圧力となる冷媒を用いる遷臨界冷媒サイクル装置において、前記コンプレッサとガスクーラとを接続する吐出配管に、膨張型マフラー及びリゾネ−タ型マフラーを備え、リゾネータ型マフラーは本体下部に設けられた開口に配管を接続し、この配管はガスの流れに直線的に配置し、膨張型マフラーはガス流れを曲げた後の位置に配置した遷臨界冷媒サイクル装置を提供する。
また、請求項2では、コンプレッサ、ガスクーラ、減圧装置及び蒸発器を順次環状に配管して接続して成り、高圧側が超臨界圧力となる冷媒を用いる遷臨界冷媒サイクル装置において、前記コンプレッサとガスクーラとを接続する吐出配管に、膨張型マフラー及びリゾネ−タ型マフラーを備え、膨張型マフラー及びリゾネ−タ型マフラーは略同容量の内容積である遷臨界冷媒サイクル装置を提供する。
更に、請求項3では、コンプレッサ、ガスクーラ、減圧装置及び蒸発器を順次環状に配管して接続して成り、高圧側が超臨界圧力となる冷媒を用いる遷臨界冷媒サイクル装置において、前記コンプレッサとガスクーラとを接続する吐出配管に、膨張型マフラー及びリゾネ−タ型マフラーを備え、膨張型マフラー及びリゾネ−タ型マフラーの内容積は、コンプレッサの吐出容積の10〜300倍、または吸気容積の5〜100倍とする遷臨界冷媒サイクル装置を提供する。
本発明は、冷媒として、高圧側が超臨界となるCO2や亜酸化窒素を用いた遷臨界冷媒サイクル装置であって、リゾネ−タ型マフラーと膨張型マフラーを組み合わせた事により、マフラーを大型化する事無く、吐出脈動を低減することができる。
また、リゾネ−タ型マフラーの本体下部に開口を形成し、この開口に配管を接続している関係上、冷媒と共に吐出されたオイルがマフラー本体内に溜まることを防止し、消音性能の低下を極力防止することができる。
また、これらリゾネ−タ型マフラーと膨張型マフラーとを組み合わせることにより、膨張型マフラー単体の1/5の容積で同等の消音、吐出脈動低減効果を得ることができ、以って冷凍ユニットの小形化に貢献することとなる。
更に、超臨界となる冷媒を用い、吐出圧力が高圧となっても、リゾネ−タ型マフラーと膨張型マフラーで脈動を抑える事ができるため、成績係数(COP)を良好に維持する事ができる。
このように、吐出ガスによる騒音、脈動を低減し、エネルギー効率の良好で、且つ小形化をも図れるため、コンプレッサの耐久性の向上と、性能及び効率の著しい改善を図ることができ、以って冷媒サイクル装置の信頼性向上を図ることができる。
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は、本発明を適用した冷媒サイクル装置1に使用されるコンプレッサの実施例としての内部中間圧型多段(二段)圧縮式のロータリコンプレッサ10の縦断面図、図2は本発明の冷媒サイクル装置1の冷媒回路図をそれぞれ示している。尚、実施例の冷媒サイクル装置1は高圧側が超臨界となる遷臨界冷媒サイクルである。
図中10は二酸化炭素(CO2)を冷媒として使用する内部中間圧型多段(二段)圧縮式のロータリコンプレッサで、このロータリコンプレッサ10は鋼板からなる円筒状の密閉容器12と、この密閉容器12の内部空間の上側に配置収納された駆動要素14及びこの駆動要素14の下側に配置され、駆動要素14の回転軸16により駆動される第1の回転圧縮要素32(1段目)及び第2の回転圧縮要素34(2段目)からなる回転圧縮機構部18にて構成されている。
密閉容器12は、底部をオイル溜めTとし、駆動要素14と回転圧縮機構部18を収納する容器本体12Aと、この容器本体12Aの上部開口を閉塞する略椀状のエンドキャップ(蓋体)12Bとで構成されている。このエンドキャップ12Bの上面中心には円形の取付孔12Dが形成されており、この取付孔12Dには駆動要素14に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)20が取り付けられている。
エンドキャップ12Bのターミナル20周囲には、座押成形によって所定曲率の段差部12Cが環状に形成されている。また、ターミナル20は端子139、139が貫通して取り付けられた円形のガラス部20Aと、このガラス部20Aの周囲に形成され、斜め外下方に鍔状に張り出した金属製の取付部20Bとから構成されている。そして、ターミナル20は、そのガラス部20Aを下側から取付孔12Dに挿入して上側に臨ませ、取付部20Bを取付孔12Dの周縁に当接させた状態でエンドキャップ12Bの取付孔12D周縁に取付部20Bを溶接することで、エンドキャップ12Bに固定されている。
駆動要素14は、密閉容器12の上部空間の内周面に沿って環状に取り付けられたステータ22と、このステータ22の内側に若干の間隙を設けて挿入配置されたロータ24とから構成されている。このロータ24は中心を通り鉛直方向に延びる回転軸16に固定されている。
ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板を積層した積層体26と、この積層体26に形成された図示しない歯部に直巻き(集中巻き)方式により巻装されたステータコイル28を有している。また、ロータ24もステータ22と同様に電磁鋼板の積層体30で形成され、この積層体30内に永久磁石MGを挿入して構成されている。
前記第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34との間には中間仕切板36が挟持されている。即ち、第2の回転圧縮要素34と第1の回転圧縮要素34は、中間仕切板36と、この中間仕切板36の上下に配置されたシリンダ38、シリンダ40と、この上下シリンダ38、40内を180度の位相差を有して回転軸16に設けられた上下偏心部42、44に嵌合されて偏心回転する上下ローラ46、48と、この上下ローラ46、48に当接して上下シリンダ38、40内をそれぞれ低圧室側と高圧室側に区画する後述する上下ベーン(図示せず)と、上シリンダ38の上側(駆動要素14側)の開口面及び下シリンダ40の下側(駆動要素14とは反対側)の開口面を閉塞して回転軸16の軸受けを兼用する支持部材としての上部支持部材54及び下部支持部材56にて構成される。
上部支持部材54および下部支持部材56には、吸込ポート161、162にて上下シリンダ38、40の内部とそれぞれ連通する吸込通路58、60と、凹陥した吐出消音室62、64が形成されると共に、これら両吐出消音室62、64の開口部はそれぞれカバーにより閉塞される。即ち、吐出消音室62はカバーとしての上部カバー66、吐出消音室64はカバーとしての下部カバー68にて閉塞される。
この場合、上部支持部材54の中央には駆動要素14方向に突出する長軸受けとなる軸受け54Aが起立形成されており、この軸受け54A内面には筒状のブッシュ122が装着されている。このブッシュ122は、回転軸16と軸受け54A間に介在し、当該ブッシュ122の内面が回転軸16に摺動自在に接触している。ブッシュ122は給油が不十分な状況でも良好な摺動性を保持できる耐摩耗性の高いカーボン材料にて構成されている。
また、下部支持部材56の中央には軸受け54Aと比較して短軸受けとなる軸受け56Aが貫通形成されており、この軸受け56A内面にもブッシュ122同様のブッシュ124が装着されている。このブッシュ124も、回転軸16と軸受け56A間に介在し、当該ブッシュ124の内面が回転軸16に摺動自在に接触している。これにより、回転軸16は、回転圧縮機構部18の駆動要素14側(上側)ではブッシュ122を介して上部支持部材54の軸受け54Aに保持され、駆動要素14と反対側(下側)はブッシュ124を介して下部支持部材56の軸受け56Aに保持される。
下部カバー68は、ドーナッツ状の円形鋼板から構成されており、周辺部の4カ所を主ボルト129・・・によって下から下部支持部材56に固定され、第1の回転圧縮要素32の下シリンダ40内部と連通する吐出消音室64の下面開口部を閉塞する。この主ボルト129・・・の先端は上部支持部材54に螺合する。
尚、吐出消音室64と密閉容器12内における上部カバー66の駆動要素14側は、上下シリンダ38、40や中間仕切板36を貫通する孔である図示しない連通路にて連通されている。この連通路の上端には中間吐出管121が立設されており、この中間吐出管121は上方の駆動要素14のステータ22に巻装された相隣接するステータコイル28、28間の隙間に指向している。
また、上部カバー66は第2の回転圧縮要素34の上シリンダ38内部と連通する吐出消音室62の上面開口部を閉塞し、密閉容器12内を吐出消音室62と駆動要素14側とに仕切る。この上部カバー66は周辺部が4本の主ボルト78・・・により、上から上部支持部材54に固定されている。この主ボルト78・・・の先端は下部支持部材56に螺合する。
次に、上シリンダ38の下側の開口面及び下シリンダ40の上側の開口面を閉塞する中間仕切板36内には、上シリンダ38内の吸込側に対応する位置に、外周面から内周面に至り、外周面と内周面とを連通して給油路を構成する貫通孔131が穿設されており、この貫通孔131の外周面側に封止材132を圧入して外周面側の開口を封止している。また、この貫通孔131の中途部には上側に延在する連通孔133が穿設されている。
一方、上シリンダ38の吸込ポート161(吸込側)には中間仕切板36の連通孔133に連通する連通孔134が穿設されている。また、回転軸16内には軸中心に鉛直方向に設けられたオイル孔(図示せず)と、このオイル孔に連通する横方向の給油孔82、84が形成されており(図示しないが回転軸16の上下偏心部42、44にも給油孔が形成されている)、中間仕切板36の貫通孔131の内周面側の開口は、これらの給油孔82、84を介して前記オイル孔に連通している。
そして、密閉容器12内は後述する如く中間圧となるため、2段目で高圧となる上シリンダ38内にはオイルの供給が困難となるが、中間仕切板36を係る構成としたことにより、密閉容器12内底部のオイル溜めTから汲み上げられたオイルは、前記オイル孔を上昇して給油孔82、84から出て中間仕切板36の貫通孔131に入り、連通孔133、134から上シリンダ38の吸込側(吸込ポート161)に供給される。
ところで、回転軸16と一体に180度の位相差を持って形成される上下偏心部42、44の相互間を連結する連結部90は、その断面形状を回転軸16の円形断面より断面積を大きくして剛性を持たせるために非円形状の例えばラグビーボール状とされている。即ち、回転軸16に設けた上下偏心部42、44を連結する連結部90の断面形状は上下偏心部42、44の偏心方向に直交する方向でその肉厚を大きくしている。
これにより、回転軸16に一体に設けられた上下偏心部42、44を連結する連結部90の断面積を大きくし、断面2次モーメントを増加させて強度(剛性)を増し、耐久性と信頼性を向上させている。特に、使用圧力の高い冷媒を2段圧縮する場合、高低圧の圧力差が大きくなるために回転軸16にかかる荷重も大きくなるが、連結部90の断面積を大きくしてその強度(剛性)を増しているので、回転軸16が弾性変形してしまうのを防止できる。
そして、このロータリコンプレッサ10には冷媒としては地球環境にやさしく、可燃性および毒性等を考慮して自然冷媒である前記二酸化炭素(CO2)を使用し、潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油等既存のオイルが使用される。
密閉容器12の側面(容器本体12Aの側面)には、上部支持部材54と下部支持部材56の吸込通路58、60、吐出消音室62及び上部カバー66の上側(駆動要素14の下端に略対応する位置)に対応する位置に、スリーブ141、142、143及び144がそれぞれ溶接固定されている。スリーブ141と142は上下に隣接すると共に、スリーブ143はスリーブ141の略対角線上にある。また、スリーブ144はスリーブ141と略90度ずれた位置にある。
そして、スリーブ141内には上シリンダ38にガス冷媒を導入するための冷媒導入管92の一端が挿入接続され、この冷媒導入管92の一端は上シリンダ38の吸込通路58に連通される。この冷媒導入管92は密閉容器12の外側を通過してスリーブ144に至り、他端はスリーブ144内に挿入接続されて密閉容器12内に連通する。
また、スリーブ142内には下シリンダ40にガス冷媒を導入するための冷媒導入管94の一端が挿入接続され、この冷媒導入管94の一端は下シリンダ40の吸込通路60に連通される。また、スリーブ143内には冷媒吐出管96が挿入接続され、この冷媒吐出管96の一端は吐出消音室62に連通される。
また、スリーブ141、143、144の外面周囲には配管接続用のカプラが係合可能な鍔部151(スリーブ144の鍔部は図示せず)が形成されており、スリーブ142の外面には配管接続用のネジ溝152が形成されている。これにより、スリーブ141、143、144にはロータリコンプレッサ10の製造工程における完成検査で気密試験を行う場合に試験用配管の図示しないカプラを鍔部151に容易に接続できるようになると共に、スリーブ142にはネジ溝152を使用して試験用配管を容易にネジ止めできるようになる。特に、上下で隣接するスリーブ141と142は、一方のスリーブ141に鍔部151が、他方のスリーブ142にネジ溝152が形成されていることで、狭い空間で試験用配管を各スリーブ141、142に接続可能となる。
そして、上記ロータリコンプレッサ10は、例えば図2に示すような冷蔵庫、ルームエアコン、カーエアコン、パッケージエアコンなどの冷媒サイクル装置1の冷媒回路の一部を構成する。即ち、ロータリコンプレッサ10の冷媒吐出管96は、冷媒の流れを曲げる曲げ部190、この曲げ部190に接続されたリゾネータ(共鳴)型マフラー193、このリゾネータ型マフラーより上流側に設けられた膨張型マフラー191を介してガスクーラ154に接続されている。
そして、前記ガスクーラ154の出口側の配管153は、減圧装置としての膨張弁156を経て蒸発器(エバポレータ)157の入口に至り、蒸発器157の出口は冷媒導入管94に接続される。
以上の構成で、次に冷媒サイクル装置1の動作を説明する。コントローラ171によりロータリコンプレッサ2の駆動要素14に通電され、それによって第1及び第2の回転圧縮要素52、53が駆動されると、ロータリコンプレッサ10からは前述した如く二段圧縮され、超臨界圧力となったガス冷媒(CO2)が冷媒吐出管96内に吐出される。吐出されたガス冷媒は冷媒吐出管96から吐出された高温高圧のガス冷媒は、リゾネータ型マフラー193、膨張型マフラー191を経て、ガスクーラ154に流入して空冷される(ここで加熱作用を発揮)がこの時点では冷媒は依然超臨界域にあり、凝縮しない。ガスクーラ154内で所定の温度に冷却された冷媒は、配管153から膨張弁156に入り、そこで減圧される過程で凝縮する。液化した冷媒はその後蒸発器157に入り、そこで蒸発して冷却作用を発揮する。蒸発器157を出た冷媒はその後、ロータリコンプレッサ10の第1の回転圧縮要素32に吸入されるサイクルを繰り返す。
以上の構成において、図2に示す如く、前記曲げ部190、本実施例では、略90度に曲げられた直角の曲げ部190に、下面が開口したリゾネータ型マフラー193が延長配管192を介して接続されると共に、曲げられた冷媒流路の上流側に膨張型マフラー191が接続されている。そして、前述した如く、膨張型マフラー191からの冷媒は、ガスクーラ154に流入して外気と熱交換する。
そして、以下の表1及び表2は種々の条件のマフラーの前後における脈動を測定したものである。尚、この表のコンプレッサ10の排除容積(吸気容積)は3.3ccであり、合計容積100ccのマフラー191、193を用い、比較例として、マフラー無しの例、一つの50cc膨張型マフラーの例、50ccの膨張型マフラーを並列接続した例、一つの500ccの膨張型マフラーの例をあげている。
Figure 2005098663
Figure 2005098663
この表1(マフラー前の脈動振幅)及び表2(マフラー後の脈動振幅)に示す如く、リゾネータ型マフラー193と膨張型マフラー191を組み合わせた場合、マフラー前での脈動は、運転周波数120Hzでマフラー無しと同等になる以外は、略全域に渡って各例より低く抑えられる事がわかり、マフラー後でも、運転周波数90Hz前後で容量500ccの膨張型マフラーより悪化し、
50ccの膨張型マフラーを並列接続したものと同等になってしまうが、その他では、一つの500ccの膨張型マフラーと同等かそれ以上の脈動防止効果が得られる事がわかる。
上述したような配置構成、即ち、コンプレッサ10側をリゾネータ型マフラー193、ガスクーラ154側を膨張型マフラー191とする事により、コンプレッサ10からリゾネータ型マフラー193までの距離を短くできるため、冷媒サイクル装置1の小形化を図ると共に、表1、表2に示す如く吐出脈動を極力抑える事ができる。
また、他の実施例として図3に示す如く、前記曲げ部190に延長配管192を介し、下面が開口したリゾネータ型マフラー193を設け、この曲げ部190の冷媒流路の下流側、即ちコンプレッサ10側に膨張型マフラー191を設けても良い。この場合も前述同様、表1、表2に示すような脈動低減の効果を奏するものである。
更に、前述した膨張型マフラー191及びリゾネータ型マフラー193は、コンプレッサ10の吐出容積の10〜300倍、または排除容積(吸気容積)の5〜100倍とする。本実施例では、排除容積3.3ccのコンプレッサ10を用いているため、各マフラー191、193の合計容積は、16.5cc〜330ccまでの容積であれば良好な脈動防止効果を奏する事となる。
また、吐出容積は、排除容積の1/3〜1/6程度であるため、排除容積が3.3ccであると、1.1cc〜0.55ccとなり、各マフラー191、193の合計容積は5.5cc〜330ccが望ましい事となる。
本実施例の各マフラー191、193の合計容量は100ccであり、表1に示す如く、マフラー前での脈動防止効果は、略全域に渡って500ccの膨張型マフラーより良好となり、マフラー後の脈動防止効果も表2に示す如く、全域に渡って、500ccの膨張型マフラーと同等の脈動防止効果を得る事となる。
以上、各実施例で詳述した如く、二つの異なる種類のマフラーを組み合わせることにより、小さな容量でより効果的に吐出脈動の低減が図れ、特に表1に示す如く、マフラー前での吐出脈動を、他の各例より低く抑える事が出来るため、オーバーシュートによる入力アップを防止する事ができ、エネルギー効率が良好な遷臨界冷媒サイクル装置を提供する事ができる。
そして上記コンプレッサ10を搭載した遷臨界冷媒サイクル装置は、例えば冷蔵庫、ルームエアコン、カーエアコン、パッケージエアコン、給湯器、自動販売機などに用いられ、本発明によりマフラーの内容積小型化を実現できたため、車のエンジン部や大型冷蔵庫を軽量化できるなどの効果を奏するものである。
尚、図示しないが、本発明の冷媒サイクル装置1は、ガスクーラ154の出口側配管を通過する冷媒と、蒸発器157からコンプレッサ10までの間の配管を通過する冷媒とを熱交換させるため、内部熱交換器を設けても良い。
また、本実施例はロータリコンプレッサ10を例としてあげているが、レシプロコンプレッサやスクロールコンプレッサなど他の種類のコンプレッサであっても同様の効果を奏するものである。
本発明の実施例の冷媒サイクル装置を構成する内部中間圧型2段圧縮式ロータリコンプレッサの縦断面図である。 本発明の実施例のリゾネ−タ型マフラーと膨張型マフラーの設置状態を示す冷媒回路図である。 本発明の他の実施例のリゾネ−タ型マフラーと膨張型マフラーの設置状態を示す冷媒回路図である。
符号の説明
1 冷媒サイクル装置
10 ロータリコンプレッサ
12 密閉容器
154 ガスクーラ
156 減圧装置(膨張弁)
157 エバポレータ(蒸発器)
191 膨張型マフラー
192 延長配管
193 リゾネ−タ型マフラー

Claims (3)

  1. コンプレッサ、ガスクーラ、減圧装置及び蒸発器を順次環状に配管して接続して成り、高圧側が超臨界圧力となる冷媒を用いる遷臨界冷媒サイクル装置において、前記コンプレッサとガスクーラとを接続する吐出配管に、膨張型マフラー及びリゾネ−タ型マフラーを備え、リゾネータ型マフラーは本体下部に設けられた開口に配管を接続し、この配管はガスの流れに直線的に配置し、膨張型マフラーはガス流れを曲げた後の位置に配置したことを特徴とする遷臨界冷媒サイクル装置。
  2. コンプレッサ、ガスクーラ、減圧装置及び蒸発器を順次環状に配管して接続して成り、高圧側が超臨界圧力となる冷媒を用いる遷臨界冷媒サイクル装置において、前記コンプレッサとガスクーラとを接続する吐出配管に、膨張型マフラー及びリゾネ−タ型マフラーを備え、膨張型マフラー及びリゾネ−タ型マフラーは略同容量の内容積であることを特徴とする遷臨界冷媒サイクル装置。
  3. コンプレッサ、ガスクーラ、減圧装置及び蒸発器を順次環状に配管して接続して成り、高圧側が超臨界圧力となる冷媒を用いる遷臨界冷媒サイクル装置において、前記コンプレッサとガスクーラとを接続する吐出配管に、膨張型マフラー及びリゾネ−タ型マフラーを備え、膨張型マフラー及びリゾネ−タ型マフラーの内容積は、コンプレッサの吐出容積の10〜300倍、または吸気容積の5〜100倍とすることを特徴とする遷臨界冷媒サイクル装置。
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