JP2003166689A - 圧力変動低減装置および圧力変動低減方法 - Google Patents

圧力変動低減装置および圧力変動低減方法

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JP2003166689A
JP2003166689A JP2001361987A JP2001361987A JP2003166689A JP 2003166689 A JP2003166689 A JP 2003166689A JP 2001361987 A JP2001361987 A JP 2001361987A JP 2001361987 A JP2001361987 A JP 2001361987A JP 2003166689 A JP2003166689 A JP 2003166689A
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pressure fluctuation
pipe
wavelength
gas
suppressed
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JP2001361987A
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Masatomo Kobayashi
賢知 小林
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Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配管中に定在波の節となる箇所を積極的に設
け、定在波の腹の位置(1/4波長の位置)に抑制対象
となる脈動または消音対象とする騒音に共鳴する共鳴
箱、共鳴フロート装置、1/4波長管等の脈動吸収装置
(消音装置)を設けることで、脈動吸収装置(消音装
置)の能力を充分に発揮できるようにする。 【解決手段】ガス配管11,12の途上にバッファタン
ク(圧力緩衝室)13を設ける。周波数f1,f2,f
3の各圧力変動を吸収する3本のサイドブランチ14,
15,16を、ガス配管11とバッファタンク13との
接続部(定在波の節となる位置)から各圧力変動の1/
4波長の距離D1,D2,D3の位置にそれぞれ分岐接
続する。各サイドブランチ14,15,16の管路長は
1/4波長の相当する長さL1,L2,L3である。脈
動吸収装置(消音装置)としては、サイドブランチの他
に共鳴箱や共鳴フロート装置を用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管内を輸送され
るガス等の流体の圧力変動を抑制するとともに圧力変動
に伴って発生する騒音や振動を低減させる圧力変動低減
装置および圧力変動低減方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスや空気等の流体を配管を通じて輸送
する場合には、配管内に生ずる圧力変動を抑制する必要
がある。圧力変動は、例えばガスエンジンによって冷媒
圧縮用の圧縮機(コンプレッサ)を動作させて冷暖房を
行なうGHP(ガスエンジン式ヒートポンプ)等のガス
消費機器によっても生ずる。GHPは、ガスエンジンと
してレシプロ型のものが通常用いられており、ガスの吸
気は間欠的に行なわれるために配管内に周期的な圧力変
動を生ずる。
【0003】このような管内ガス圧力変動は配管内を上
流側へ伝播し、上流に配置されたガスメータや他の機器
の動作に悪影響を及ぼす可能性がある。例えば、ガスの
流速を流量に換算してガス輸送量を計測するガスメータ
としてはフルイディック発振の周波数が流体の流量と関
係することを利用したフルイディック型流量計がある。
このような流量計による流量測定を正確に行なうにはガ
ス配管内の圧力を一定に保つことが必須であり、ガス圧
力の変動を生ずると流速も変動するため正確なガス流量
を求めることができなくなる等の弊害が生ずる。また、
ガス圧力変動が生ずると、現行の膜式等の容量型のガス
メータではメータの耐久性に影響を及ぼす可能性があ
る。さらに、ガス圧力変動が生ずると、配管系を介して
騒音や振動が発生する。このため、このような管内圧力
変動を抑制するために種々の装置が提案されている。
【0004】配管の場合は流路圧損を減らすため、通常
のマフラのような圧損の大きい脈動吸収部材は採用でき
ないため、共鳴箱、共鳴フロート装置、1/4波長管等
の脈動吸収装置(消音装置)を配管のサイドブランチと
して取り付けている。広い周波数に対応するために共鳴
周波数が異なる複数の共鳴箱を配管に取り付けることが
なされている。共鳴箱等の脈動吸収装置(消音装置)
は、圧力変動によって管内に生ずる定在波の腹の位置
(圧力の高い位置)に取り付けると、圧力変動の吸収効
果が大きい。しかしながら、騒音等の発生源に接続され
ている実際の配管において、定在波が立っている位置
(定在波の腹の位置)を特定することは困難である。こ
のため、共鳴周波数の異なる複数の共鳴箱等を配管系の
同じ場所に取り付けること等がなされているが、管内圧
力変動を抑制する効果が充分に発揮できず、消音効果も
充分に発揮できないことが多い。
【0005】特開平5−240120号公報には、複数
の共鳴室による各共鳴作用を流通管内まで及ばせて、流
通管内を伝播する伝播音の複数の所定周波数成分を低減
するレゾネータが記載されている。このレゾネータは、
本体ケースと共鳴管と仕切り板とからなり、本体ケース
は内燃機関への吸入空気が通過可能な吸気管の外側に配
設されている。共鳴管は吸気管及び本体ケースを連通状
態で連結している。仕切り板は本体ケース内に配設され
て、本体ケース内を第1共鳴室と第2共鳴室とに区画し
ている。本体ケース内の仕切り板が吸気管と共鳴管の接
続部分まで延長され、その延長部にて共鳴管の内部が2
つに区画されている。
【0006】特開2000−205068号公報には、
エンジン吸気主配管に、先端が閉塞した管体であるサイ
ドブランチを分岐接続し、このサイドブランチの入口部
分に多孔板を取り付けることで、サイドブランチの管長
を短くでき、かつ消音効果を広い周波数域で得るように
した配管径の消音装置が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、共鳴
箱、共鳴フロート装置、1/4波長管(サイドブラン
チ)等の脈動吸収装置(脈動抑制装置,消音装置)は、
圧力変動によって管内に生ずる定在波の腹の位置(圧力
の高い位置)に取り付けることでその効果を発揮する。
しかしながら、騒音発生源等に接続されている現実の配
管において、定在波が立っている位置(定在波の腹の位
置)を特定することは困難である。脈動吸収装置(消音
装置)の取り付け位置を種々変更し試行錯誤を繰り返し
ながら好適な取り付け位置を探し出すのは現実的ではな
い。
【0008】例えば、配管の長手方向に亘って複数の共
鳴器を消音対象とする騒音の1/2波長の整数倍を除く
所定の間隔で設置することで、複数の共鳴器がともに脈
動音の節位置と一致してしまうことをなくすことができ
る。しかしながら、定在波の腹の位置に共鳴器が的確に
設置されるとは限らず、その共鳴器の本来有する能力
(管内圧力変動を抑制する効果および消音効果)が充分
に発揮できないおそれもある。
【0009】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、脈動吸収装置(消音装置)の能力を充
分に発揮できるようにした圧力変動低減装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、圧力変動源
となる流体消費機器へ流体を供給する配管に設けられた
バッファタンクと、前記配管と前記前記バッファタンク
との接続部から前記配管の配設方向に沿って抑制対象と
なる圧力変動の1/4波長または1/4波長に1/2波
長の整数倍を加算した位置に分岐接続された脈動吸収装
置とを備えたことを特徴とする圧力変動低減装置によっ
て達成される。
【0011】配管の途上にバッファタンクを設けること
で、配管とバッファタンクの接続部が配管の開放端とな
り、この開放端が配管内の定在波の節の位置となる。し
たがって、この開放端(配管とバッファタンクの接続
部)から配管の長手方向(配設方向に沿った方向)に抑
制対象となる圧力変動の1/4波長または1/4波長に
1/2波長の整数倍を加算した位置が定在波の腹の位置
となる。よって、この定在波の腹の位置に脈動吸収装置
を接続することで、抑制対象となる圧力変動を最も効率
良く吸収させ、圧力変動に伴って発生する騒音や振動を
効果的に低減することができる。
【0012】また、配管がガス配管である場合には、バ
ッファタンクの代わりに膜式ガスメータを利用すること
ができる。膜式ガスメータは内部の所定の容積室を有す
るので、配管と膜式ガスメータとの接続部が配管の開放
端となり、この開放端が配管内の定在波の節の位置とな
る。これにより、定在波の節の位置が固定されるので、
その節の位置から抑制対象となる圧力変動の1/4波長
または1/4波長に1/2波長の整数倍を加算した位置
が定在波の腹の位置となり、この定在波の腹の位置に脈
動吸収装置を接続することで、抑制対象となる圧力変動
を最も効率良く吸収させ、圧力変動に伴って発生する騒
音や振動を効果的に低減することができる。
【0013】なお、脈動吸収装置としては、抑制対象と
なる圧力変動の1/4波長の管長を有する先端が閉塞さ
れたサイドブランチを用いたり、抑制対象となる圧力変
動の周波数に共鳴する共鳴箱または共鳴フロート装置を
用いたりすることができる。
【0014】本発明に係る配管系の圧力変動低減装置お
よび圧力変動低減方法によれば、抑制対象となる周波数
に共振する共振周波数の脈動吸収装置を配管上の適切な
位置に設置することができるので、圧力変動を効率良く
吸収し、騒音や振動を効果的に低減できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態による圧力
変動低減装置および圧力変動低減方法について図1乃至
図7を用いて説明する。まず、本実施の形態による圧力
変動低減装置の概略の構成を図1を用いて説明する。図
1は本実施の形態による圧力変動低減装置の模式構造図
である。本実施の形態による圧力変動低減装置10は、
上流側(ガス供給源側)からガス消費機器側に至るガス
供給用のガス配管11,12の途上に設けられたバッフ
ァタンク13と、バッファタンク13よりも上流側のガ
ス配管11に分岐接続された複数のサイドブランチ1
4,15,16とから構成される。
【0016】上流側のガス配管11の他端(図示左端)
は、図示しないガスメータを介してガス本管等のガス供
給源側(図示しない)に接続される。下流側のガス配管
12の他端(図示右端)は、圧力変動源となる図示しな
いガス消費機器(例えばガスエンジン式ヒートポンプ
等)に接続される。
【0017】バッファタンク13は圧力緩衝室として作
用するもので、ガス配管11,12の長手方向と直交す
る方向について円形の断面形状を有している。なお、バ
ッファタンク13の形状は任意であり、円筒形状の他に
直方体形状やその他の形状であってもよい。このバッフ
ァタンク13は、ガス配管11,12の接続端部が概ね
開放端とみなせる程度の容積を有するのが望ましく、例
えばバッファタンク13の内径はガス配管11,12の
管径の4〜5倍以上とするのが望ましい。
【0018】図1に示した圧力変動低減装置10は、バ
ッファタンク13よりも上流側のガス配管11側を圧力
脈動を低減する必要のある側とした例を示しており、上
流側のガス配管11側に複数のサイドブランチ14,1
5,16を設けている。
【0019】第1のサイドブランチ14は、第1の周波
数f1の圧力変動を抑制するためのもので、先端が閉塞
された管路で構成される。この第1のサイドブランチ1
4の管路長L1は、抑制対象となる圧力変動(周波数f
1)の1/4波長に設定している。そして、この第1の
サイドブランチ14は、上流側のガス配管11とバッフ
ァタンク13との接続部(ガス配管11の端部)から上
流側へ抑制対象となる圧力変動(周波数f1)の1/4
波長に相当する距離D1の位置に設けている。
【0020】第2のサイドブランチ15は、第2の周波
数f2の圧力変動を抑制するためのもので、先端が閉塞
された管路で構成される。この第2のサイドブランチ1
5の管路長L2は、抑制対象となる圧力変動(周波数f
2)の1/4波長に設定している。そして、この第2の
サイドブランチ15は、上流側のガス配管11とバッフ
ァタンク13との接続部(ガス配管11の端部)から上
流側へ抑制対象となる圧力変動(周波数f2)の1/4
波長に相当する距離D2の位置に設けている。
【0021】第3のサイドブランチ16は、第3の周波
数f3の圧力変動を抑制するためのもので、先端が閉塞
された管路で構成される。この第3のサイドブランチ1
6の管路長L3は、抑制対象となる圧力変動(周波数f
3)の1/4波長に設定している。そして、この第3の
サイドブランチ16は、上流側のガス配管11とバッフ
ァタンク13との接続部(ガス配管11の端部)から上
流側へ抑制対象となる圧力変動(周波数f3)の1/4
波長に相当する距離D3の位置に設けている。
【0022】ガス配管11はその内径よりも大きな内径
を有するバッファタンク13に接続されているので、ガ
ス配管11の端部は開放端とみなすことができる。開放
端を有する管路ではその開放端が圧力変動(脈動)の定
在波の節の位置となる。そして、圧力変動(脈動)の定
在波の腹の位置(圧力が最大になる位置)は、節から1
/4波長のところである。したがって、定在波の腹の位
置に圧力変動を吸収して抑制する脈動抑制装置(図1に
おいてはサイドブランチ14,15,16)を設けるこ
とで、脈動抑制装置の効果を充分に発揮させることがで
き、圧力変動を最も効果的に吸収して抑制することがで
きる。
【0023】なお、充分な容積を有するバッファタンク
13を設けるスペースがない等の理由から比較的小型の
バッファタンクを用いることで、ガス配管11の端部が
開放端としてみなせない場合には、開放端補正を行なっ
てサイドブランチ等の脈動抑制装置を設置する位置を補
正するのが望ましい。
【0024】このように本実施の形態に係る圧力変動低
減装置および圧力変動低減方法では、ガス配管の途上に
バッファタンク13を設け、各ガス配管11,12の端
部が開放端とみなせるようにすることで、圧力変動の定
在波の節の位置を固定したので、節の位置から腹の位置
を求めて、その腹の位置に脈動抑制装置(サイドブラン
チ、共鳴箱、共鳴フロート装置等)を設置することがで
きる。
【0025】従来は、定在波の立つ位置が特定できない
ため、種々の位置に脈動抑制装置を取り付けて圧力変動
の抑制効果を確認しながら好適な取り付け位置を探す必
要があり、脈動抑制装置の設置に多大な工数が必要であ
った。これに対して本実施の形態に係る圧力変動低減装
置および圧力変動低減方法では、定在波の節の位置が固
定されるため、圧力変動の抑制対象とする周波数に基づ
いて圧力変動低減装置の取り付け位置を決めることがで
きる。
【0026】圧力変動に伴って騒音や振動が発生してい
る場合、その騒音や振動の周波数成分を例えば周波数測
定装置や周波数成分解析装置等を用いて測定する。次
に、抑制対象とする周波数に基づいてその1/4波長の
値を求める。そして、ガス配管上でバッファタンク13
から1/4波長の距離の箇所に、1/4波長の管路長を
有するサイドブランチを設ける。これにより、抑制対象
とする周波数の圧力変動を効果的に軽減させることがで
きる。
【0027】抑制の対象とする周波数をf、ガス(流
体)中の音速をcとすると、サイドブランチの取り付け
位置Dおよびサイドブランチの管路長Lは、次式で求め
ることができる。 D=L=c/(4・f)
【0028】例えば抑制対象とする周波数を100Hz
とし、メタンガス中の音速を440m/sとした場合、
サイドブランチの取り付け位置Dおよびサイドブランチ
の管路長Lはともに1.1mとなる。
【0029】GHP等のガス消費機器によって生ずる圧
力変動は複数の周波数成分を含んでいることが多い。こ
の場合は、図1に示したように各周波数に対応したサイ
ドブランチ14,15,16をガス配管11上の各周波
数に対応した距離位置に設けることで、広い周波数帯域
に亘って圧力変動を低減させることができる。
【0030】図2は各サイドブランチによる圧力変動の
減衰特性を示すグラフである。図2において横軸は周波
数を示し、縦軸は減衰量を示している。点線で示す曲線
K1は第1の周波数f1に対応した第1のサイドブラン
チ14の単体での減衰特性を示し、一点鎖線で示す曲線
K2は第2の周波数f2に対応した第2のサイドブラン
チ15の単体での減衰特性を示し、二点鎖線で示す曲線
K3は第3の周波数f3に対応した第3のサイドブラン
チ16の単体での減衰特性を示し、実線で示す曲線KT
は各サイドブランチ14,15,16による総合の減衰
特性を示している。ガス配管11上に圧力変動の減衰周
波数が異なる複数のサイドブランチ14,15,16を
各周波数の定在波の腹の位置にそれぞれ設けることで、
広い周波数帯域に亘って大きな減衰量を得ることができ
る。
【0031】図3は図1に示した圧力変動低減装置の変
形例を示す模式構造図、図4は図1に示した圧力変動低
減装置のさらに他の変形例を示す模式構造図である。図
1に示した圧力変動低減装置10はバッファタンク13
よりも上流側(ガスメータ側)のガス配管11に各サイ
ドブランチ14,15,16を設けているが、図3に示
した圧力変動低減装置20のように、バッファタンク1
3よりも上流側(ガス消費機器側)のガス配管12の各
サイドブランチ14,15,16を設けて、圧力変動
(脈動)源のある側で圧力変動(脈動)を吸収・低減す
るようにしてもよい。
【0032】さらに、図4に示す圧力変動低減装置30
のように、上流側のガス配管11および下流側のガス配
管12の双方にサイドブランチ等の脈動吸収装置を設け
るようにしてもよい。この場合、圧力変動の強度の大き
い周波数(波長)に対しては、上流側および下流側の双
方に脈動吸収装置を設け、圧力変動の強度の小さい周波
数(波長)に対しては、上流側または下流側のいずれか
一方にのみ脈動吸収装置を設けるようにしてもよい。ま
た、上流側と下流側に対象とする周波数がそれぞれ異な
る脈動吸収装置を設けるようにしてもよい。
【0033】図5は本実施の形態に係る他の圧力変動低
減装置の模式構造図である。図5に示す圧力変動低減装
置40は、脈動吸収装置として共鳴箱41を上流側のガ
ス配管11に分岐接続したものである。共鳴箱41は、
所定の容積・形状を有する共鳴箱本体42と、ガス管路
11と接続するための接続管43とからなる。この共鳴
箱41は、特定の周波数(例えばfK)に共鳴してその
周波数の圧力変動を吸収するよう構成されている。この
共鳴箱41は、その接続管43が対象とする周波数(例
えばfK)の定在波の腹の位置(例えば距離DKの位
置)になるように設置される。
【0034】脈動吸収装置として図1,図3および図4
に示したサイドブランチを用いる場合、サイドブランチ
の管路長は対象とする周波数によって定まるために、対
象とする周波数が低い場合は管路長が長くなり、サイド
ブランチを立設したりサイドブランチをガス配管と平行
に配置したりするスペースが確保できないこともある。
このような場合には、図5に示したように、共鳴箱41
を用いると有効である。
【0035】なお、図5では1つの共鳴箱41をガス配
管11に分岐接続した例を示したが、共鳴する周波数が
異なる複数の共鳴箱を各周波数の定在波の腹の位置にそ
れぞれ設けることで、広い周波数範囲に亘って圧力変動
を吸収・抑制し、騒音や振動を低減させることができ
る。また、共鳴箱は下流側のガス配管12に設けてもよ
いし、上流側および下流側の双方のガス配管11,12
にそれぞれ共鳴箱を設けるようにしてもよい。
【0036】図6は本実施の形態に係るさらに他の圧力
変動低減装置の模式構造図である。図6に示す圧力変動
低減装置50は、脈動吸収装置として共鳴フロート装置
51を上流側のガス配管11に分岐接続したものであ
る。共鳴フロート装置51は、シリンダケース52内に
所定の質量を有する質量体53をシールリング54等を
介して摺動自在に配置することで、シリンダケース52
内部を上方の空気ばね室55と圧力取入室56とに区画
したもので、圧力取入室56にガス等の流体を取入れる
ための圧力取入口57と、圧力取入口57を介して圧力
取入室56に取入れたガス等の流体をガス配管に戻すた
めのバイパス管58と、空気ばね室55の内部と大気側
とを連通させるダンピング孔59とを備えてなる。共鳴
フロート装置51は所定の周波数fFに共鳴して、その
周波数fFの圧力変動(脈動)を吸収して抑圧する。
【0037】この共鳴フロート装置51は、圧力取入口
57が抑制対象となる圧力変動の定在波の腹の位置にな
るよう設置され、バイパス管58の先端は圧力変動の定
在波の腹または節に近い位置(腹の位置よりも圧力が低
い位置)に接続されている。この共鳴フロート装置51
は、圧力取入口57から圧力取入室56に取入れられた
ガスの圧力によって質量体53が浮上し、圧力の変動が
ない状態では所定の高さ位置にある。圧力の変動(脈
動)があるとその圧力の変動に対応して質量体53が上
下に揺動する。この質量体53の揺動に伴ってダンピン
グ孔59を介して空気ばね室55内に空気が出入りす
る。この空気の出入りに際にダンピング孔59の部分で
空気との摩擦が生じ、圧力変動のエネルギが摩擦熱に変
換されることで圧力変動のエネルギが吸収される。この
共鳴フロート装置51は、比較的低い周波数の圧力変動
を吸収することができる。
【0038】したがって、低周波数帯域の騒音や振動が
発生している場合には、脈動吸収装置としてその周波数
を吸収できる共鳴フロート装置51を用いることで、低
周波数帯域の騒音や振動を効果的に吸収して低減させる
ことができる。ガス配管の途上にバッファタンク13を
設けて、定在波の節の位置を固定しているので、抑制対
象とする圧力変動の1/波長の距離位置DF(定在波の
腹の位置)に共鳴フロート装置51を設定することで、
共鳴フロート装置51の圧力変動吸収能力を充分に発揮
させることができる。
【0039】図7は膜式ガスメータを本実施の形態に係
るバッファタンクとして用いた圧力変動低減装置の模式
構造図である。図7に示す圧力変動低減装置60は、図
1に示したバッファタンク13の代替として膜式ガスメ
ータ61を用いたものである。膜式ガスメータ61はそ
の構造上内部に所定の容積室を有する。そこで、各種号
数の膜式ガスメータを用いて実験を行なった結果、いず
れの号数の膜式ガスメータもバッファタンク(圧力緩衝
室)としての機能を有し、膜式ガスメータとガス配管と
の接続部がガス配管の開放端とみなされ、膜式ガスメー
タとガス配管との接続部が定在波の節の位置となること
が確認された。
【0040】そこで、膜式ガスメータ61とガス配管1
2との接続部からガス配管12に沿って抑制の対象とす
る圧力変動の1/4波長の距離Dの位置にサイドブラン
チ62等の脈動吸収装置を分岐接続することで、抑制の
対象とする圧力変動を効果的に吸収・抑制し、騒音や振
動の発生を効果的に低減させることができる。サイドブ
ランチ62の管長は抑制の対象とする圧力変動の1/4
波長の長さLである。
【0041】なお、図7では1つの脈動吸収装置(サイ
ドブランチ)をガス配管12に分岐接続した例を示した
が、圧力変動の周波数(波長)に対応して複数の脈動吸
収装置を各定在波の腹の位置にそれぞれ設置すること
で、広い周波数範囲に亘って圧力変動を吸収・抑制する
ことができる。また、図7では脈動吸収装置の具体例と
してサイドブランチ62を用いた例を示したが、脈動吸
収装置としては共鳴箱や共鳴フロート装置を用いるよう
にしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る圧力変
動低減装置および圧力変動低減方法によれば、抑制対象
となる周波数に共振する共振周波数の脈動吸収装置を配
管上の適切な位置に設置、すなわち圧力変動による定在
波の腹となる位置に設置することができるので、圧力変
動を効率良く吸収し、騒音や振動を効果的に低減でき
る。また、脈動吸収装置としてサイドブランチ(1/4
波長管)、共鳴箱、共鳴フロート装置を用いているの
で、配管の圧力損失を増加させることがない。
【0043】本発明に係る圧力変動低減装置および圧力
変動低減方法は圧力変動を効率よく吸収して低減するの
で、配管の上流側に設置されている例えばガスメータや
他のガス消費機器の動作等に悪影響を及ぼすことがな
い。
【0044】従来は、脈動吸収装置の取り付け位置を試
行錯誤等をしながら探す必要があり脈動吸収装置の取り
付けに多大な工数を要していたが、本発明を適用するこ
とで脈動吸収装置の好適な取り付け位置を短時間で設定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による圧力変動低減装置
の概略構成を説明する模式図である。
【図2】本発明の一実施の形態による圧力変動低減装置
における各サイドブランチによる圧力変動の減衰特性を
示すグラフである。
【図3】本発明の一実施の形態による圧力変動低減装置
の変形例の概略構成を説明する模式図である。
【図4】本発明の一実施の形態による圧力変動低減装置
のさらに他の変形例の概略構成を説明する模式図であ
る。
【図5】本発明の一実施の形態による他の圧力変動低減
装置の概略構成を説明する模式図であり、脈動吸収装置
として共鳴箱を用いた圧力変動低減装置の模式構造図で
ある。
【図6】本発明の一実施の形態によるさらに他の圧力変
動低減装置の概略構成を説明する模式図であり、脈動吸
収装置として共鳴フロート装置を用いた圧力変動低減装
置の模式構造図である。
【図7】本発明の一実施の形態による圧力変動低減装置
のバッファタンクとして膜式ガスメータを用いた概略構
成を説明する模式図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60 圧力変動低減装
置 11,12 ガス配管 13 バッファタンク 14,15,16 サイドブランチ(脈動吸収装置) 41 共鳴箱 42 共鳴箱本体 43 接続管 51 共鳴フロート装置 52 シリンダケース 53 質量体 54 シールリング 55 空気ばね室 56 圧力取入室 57 圧力取入口 58 バイパス管 59 ダンピング孔 D,D1,D2,D3,DF,DK 脈動吸収装置の取
り付け位置 f1,f2,f3,fF,fK 圧力変動(脈動)の周
波数 K1,K2,K3 各サイドブランチの減衰特性 KT 各サイドブランチによる総合の減衰特性 L1,L2,L3 各サイドブランチの管路長
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 35/12 F02M 35/12 D

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力変動源となる流体消費機器へ流体を供
    給する配管に設けられたバッファタンクと、 前記配管と前記前記バッファタンクとの接続部から前記
    配管の配設方向に沿って抑制対象となる圧力変動の1/
    4波長または1/4波長に1/2波長の整数倍を加算し
    た位置に分岐接続された脈動吸収装置とを備えたことを
    特徴とする圧力変動低減装置。
  2. 【請求項2】圧力変動源となるガス消費機器へガスを供
    給するガス配管に設けられた膜式ガスメータと、 前記ガス配管と前記膜式ガスメータとの接続部から前記
    ガス配管の配設方向に沿って抑制対象となる圧力変動の
    1/4波長または1/4波長に1/2波長の整数倍を加
    算した位置に分岐接続された脈動吸収装置とを備えたこ
    とを特徴とする圧力変動低減装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の圧力変動低減装置
    において、 前記脈動吸収装置は、前記抑制対象となる圧力変動の1
    /4波長の管長を有する先端が閉塞されたサイドブラン
    チであることを特徴とする圧力変動低減装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載の圧力変動低減装置
    において、 前記脈動吸収装置は、前記抑制対象となる圧力変動の周
    波数に共鳴する共鳴箱または共鳴フロート装置であるこ
    とを特徴とする圧力変動低減装置。
  5. 【請求項5】圧力変動源となる流体消費機器へ流体を供
    給する配管の途上にバッファタンクを設置し、 前記バッファタンクと前記配管との接続部から抑制対象
    となる圧力変動の1/4波長または1/4波長に1/2
    波長の整数倍を加算した位置に脈動吸収装置を分岐接続
    することを特徴とする圧力変動低減方法。
  6. 【請求項6】圧力変動源となるガス消費機器へガスを供
    給するガス配管の途上に膜式ガスメータを設置し、 前記膜式ガスメータと前記ガス配管との接続部から抑制
    対象となる圧力変動の1/4波長または1/4波長に1
    /2波長の整数倍を加算した位置に脈動吸収装置を接続
    することを特徴とする圧力変動低減方法。
  7. 【請求項7】請求項5又は6に記載の圧力変動低減方法
    において、 前記脈動吸収装置は、前記抑制対象となる圧力変動の1
    /4波長の管長を有する先端が閉塞されたサイドブラン
    チであることを特徴とする圧力変動低減方法。
  8. 【請求項8】請求項5又は6に記載の圧力変動低減方法
    において、 前記脈動吸収装置は、前記抑制対象となる圧力変動の周
    波数に共鳴する共鳴箱または共鳴フロート装置であるこ
    とを特徴とする圧力変動低減方法。
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