JP2016018394A - 現金取引処理システムおよび現金取引処理方法 - Google Patents

現金取引処理システムおよび現金取引処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】携帯端末を用いたATMでの現金取引処理をセキュアかつ効率的に実行可能とする。【解決手段】現金取引処理システム10において、金融機関のサーバ200に対して、現金取引に関与する口座及び取引額の登録を実行し、当該登録内容を記憶媒体110に書き込み、当該書き込み後の記憶媒体110に対するATM300からの読み取り動作に応じて、対応した現金取引の完了情報を記憶媒体110に格納する演算装置104を備えた携帯端末100と、リーダー310による携帯端末100の記憶媒体110に対する読み取り動作、及び入力装置305を介した顧客からの認証情報取得を実行し、登録内容と認証情報を含む認証要求を勘定系ホスト400に送信し、認証成功の返信を得た場合、現金取引処理を実行し、現金取引の完了情報をサーバ200に送信する演算装置304を備えたATM300とを含む構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、現金取引処理システムおよび現金取引処理方法に関するものであり、具体的には、携帯端末を用いたATMでの現金取引処理をセキュアかつ効率的に実行可能とする技術に関する。
インターネットに代表される公衆回線網の普及と情報処理技術の進展に伴い、金融機関が提供するインターネットバンキングサービスが広く利用されるようになった。一方、顧客が自身の口座から現金を引き出す作業や、現金を用いた振り込み処理など、実際にATMの操作が必要となる状況も多く残されている。そうしたATMでの操作は、取引内容によっては項目が多岐に亘る場合もあり、顧客にとって煩雑で時間を費やす作業となりやすい。またATMを運営する金融機関側としても、顧客によるATM操作が長引けば、ATMの効率的な運用や顧客満足度向上を図る際の問題点となりやすい。
こうしたATMにおける顧客操作を効率的なものとする従来技術として、以下のようなものが提案されている。すなわち、ATMと非接触で通信する携帯可能電子情報機器に、ATMとの間で情報授受を行うアプリケーションを、複数の金融機関に対応して複数取得してインストールし、このアプリケーションを用いてATMを介した取引に必要な情報を予めユーザより取得し、取引開始の際、ATMと携帯可能電子情報機器との間でアンチコリジョン処理を行なって取引に用いるアプリケーションを認識し、認識したアプリケーションを用いて取得した情報を非接触で携帯可能電子情報機器からATMに送信してATMに金融機関との取引を実行させる取引方法(特許文献1参照)などである。
特許第5289124号公報
ATMでの顧客操作を低減出来る上述のような従来技術は有用である。一方、そうした従来技術における携帯電子機器やATMの間で、ATMでの出金正否など取引結果のステータスが適宜に管理されていない場合、例えば携帯電子機器が保持する出金取引用のデータを悪用した、顧客意思ではない出金操作が繰り返し実行されるなどの懸念が存在する。また、顧客の単純な操作ミスや勘違い等による重複操作が生じる恐れもある。他方、これらの懸念に対処すべく、正当な顧客に煩雑な動作を要求したり、システム上で過度なセキュリティ対策を施すとなれば、かえって顧客操作は増大し、顧客満足度や取引効率も低下してしまう。
そこで本発明の目的は、携帯端末を用いたATMでの現金取引処理をセキュアかつ効率的に実行可能とする技術を提供することにある。
上記課題を解決する本発明の現金取引処理システムは、データの読み書き可能な記憶媒体と、金融機関のサーバに対して、現金取引に関与する口座及び取引額の登録を実行し、当該登録内容を前記記憶媒体に書き込み、当該書き込み後の記憶媒体に対するATMからの読み取り動作に応じて、前記登録内容に対応した現金取引の完了情報を前記記憶媒体に格納する処理を実行する演算装置と、を備える携帯端末と、所定のリーダー装置による前
記携帯端末の前記記憶媒体に対する読み取り動作、および所定の入力装置を介した顧客からの認証情報取得を実行し、前記記憶媒体から得た前記登録内容と前記顧客から得た認証情報とを含む認証要求を、前記金融機関の勘定系ホストに送信し、前記認証要求に対して前記勘定系ホストから認証成功の返信を得た場合に、前記登録内容に応じた現金取引処理を実行し、前記登録内容に対応した現金取引の完了情報を前記サーバに送信する処理を実行する演算装置と、を備えるATMと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の現金取引処理方法は、データの読み書き可能な記憶媒体を備えた携帯端末が、金融機関のサーバに対して、現金取引に関与する口座及び取引額の登録を実行し、当該登録内容を前記記憶媒体に書き込み、当該書き込み後の記憶媒体に対するATMからの読み取り動作に応じて、前記登録内容に対応した現金取引の完了情報を前記記憶媒体に格納する処理を実行し、前記記憶媒体のリーダー装置を備えた前記ATMが、前記リーダー装置による前記携帯端末の前記記憶媒体に対する読み取り動作、および所定の入力装置を介した顧客からの認証情報取得を実行し、前記記憶媒体から得た前記登録内容と前記顧客から得た認証情報とを含む認証要求を、前記金融機関の勘定系ホストに送信し、前記認証要求に対して前記勘定系ホストから認証成功の返信を得た場合に、前記登録内容に応じた現金取引処理を実行し、前記登録内容に対応した現金取引の完了情報を前記サーバに送信する処理を実行する、ことを特徴とする。
本発明によれば、携帯端末を用いたATMでの現金取引処理をセキュアかつ効率的に実行可能となる。
本実施形態の現金取引処理システムを含むネットワーク構成図である。 本実施形態の現金取引処理システムにおける携帯端末のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態の現金取引処理システムにおけるサーバのハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態の現金取引処理システムにおけるATMのハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態におけるATM所在地リストの構成例を示す図である。 本実施形態における距離別期間規定テーブルの構成例を示す図である。 本実施形態における年齢別期間規定テーブルの構成例を示す図である。 本実施形態における申込データベースの構成例を示す図である。 本実施形態における明細データベースの構成例を示す図である。 本実施形態における元帳データベースの構成例を示す図である。 本実施形態の現金取引処理方法の処理手順例1を示すフロー図である。 本実施形態の現金取引処理方法の処理手順例2を示すフロー図である。 本実施形態の現金取引処理方法の処理手順例3を示すフロー図である。 本実施形態の現金取引処理方法の処理手順例4を示すフロー図である。 本実施形態の現金取引処理方法の処理手順例5を示すフロー図である。 本実施形態における画面例1を示す図である。 本実施形態における画面例2を示す図である。
−−−システム構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態の現金取引処理システム10を含むネットワーク構成図である。図1に示す現金取引処理システム10は、携帯端末を用いたATMでの現金取引処理をセキュアかつ効率的に実行可
能とするコンピュータシステムである。本実施形態における現金取引処理システム10は、金融機関に口座を有する顧客の携帯端末100、金融機関がインターネットバンキングのサービスを提供するためのサーバ200、および、上述の顧客が携行した携帯端末100に対して読み取り動作等を行って実際の現金取引処理を行うATM300、を含んでいる。
なお、携帯端末100としては、記憶媒体たる無線ICチップを具備したスマートフォン、タブレット端末或いはフィーチャーフォンなどを想定出来るが、顧客がATM300に携行してハンドリング可能なサイズで、本実施形態の現金取引処理システム10を上述のサーバ200やATM300と構成する必要な機能を実装できる端末であれば、装置種類は問わない。
なお、上述した携帯端末100は無線ICチップ110などのデータの読み書き可能な記憶媒体が備わっており、この無線ICチップ110とATM300との間で、無線ICチップ110における通信プロトコルに沿った、データの読み書き処理が可能となっている。また、携帯端末100は、インターネット20などの公衆回線網を介して上述のサーバ200にアクセス可能であり、一方のサーバ200は金融機関が構築しているLANなど適宜な内部ネットワーク30と接続し、勘定系ホスト400とも通信可能となっている。なお、上述の携帯端末100は、インターネット20ないし当該インターネット20を用いた適宜なVPN回線を介して、勘定系ホスト400からのメールを受信可能となっている。
−−−ハードウェア構成−−−
ここで、上述の現金取引処理システム10を構成する各装置のハードウェア構成について説明する。図2は本実施形態の現金取引処理システム10における携帯端末100のハードウェア構成例を示す図である。携帯端末100は、SSD(Solid State
Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置101、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ103、記憶装置101に保持されるプログラム102をメモリ103に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUなどの演算装置104、ユーザたる顧客からの入力を受け付ける入力装置105、処理データの表示を行う液晶パネル等の出力装置106、インターネット20を介した他装置との通信処理を担う通信装置107、を備える。
また本実施形態の携帯端末100は、上述した無線ICチップ110を内蔵しており、この無線ICチップ110に対するデータ書込、読み取りの動作を行う適宜なインターフェイスを備えている。こうした無線ICチップ110に関する構成については従来技術と同様のものを採用すればよい。
また本実施形態の携帯端末100は、GPSユニット120と、ATM300の所在地座標のリストたるATM所在地リスト121とを備えており、自位置の座標値をGPSユニット120から取得し、ここで得た自位置の座標値をATM所在地リスト121に照合することで、最寄りATM300とそこまでの距離を特定可能となっている。この他、携帯端末100は、記憶装置101において、距離別期間規定テーブル122、年齢別期間規定テーブル123を備えている(何れも詳細は後述)。
図3は本実施形態の現金取引処理システム10におけるサーバ200のハードウェア構成例を示す図である。現金取引処理システム10を上述の携帯端末100と共に構成するサーバ200は、一般的なサーバ装置としての構成、すなわち、不揮発性記憶素子で構成される記憶装置201、揮発性記憶素子で構成されるメモリ203、記憶装置201のプ
ログラム202をメモリ203に読み出して実行する演算装置204、携帯端末100および勘定系ホスト400との通信処理を担う通信装置207を備える。この通信装置207は、インターネット20向けの通信インターフェイスと、LANなど内部ネットワーク30向けの通信インターフェイスの2種類を備えている。また、記憶装置201には、申込データベース225、および明細データベース226が格納される(何れも詳細は後述)。
図4は本実施形態の現金取引処理システム10におけるATM300のハードウェア構成例を示す図である。現金取引処理システム10を上述の携帯端末100、サーバ200と共に構成するATM300は、情報処理装置としての構成、すなわち、不揮発性記憶素子で構成される記憶装置301、揮発性記憶素子で構成されるメモリ303、記憶装置301のプログラム302をメモリ303に読み出して実行する演算装置304、ATM利用者たる顧客からの操作を受け付けるキー等の入力装置305、処理結果を表示するディスプレイ等の出力装置306、上述のサーバ200との通信処理を担う通信装置307、および、携帯端末100の無線ICチップ110に対する読み取り動作を実行するリーダー310、を備える。なお、こうしたATM300は、現金の出し入れ口となる現金扉330とこの現金扉330の制御装置335など、ATMとして一般的に備えるべき機構、構成は備えている。現金扉330の制御装置335は、演算装置304から送られてくる開閉指令を受けて現金扉330のシャッター開閉動作を行う装置である。
なお、上述の勘定系ホスト400は一般的な情報処理装置としてのハードウェア構成を備えており、本実施形態に特有のATM300からの情報処理要求に応答する処理を実行する機能の他、金融機関における従来システムと同様の元帳データベース425といった各種DBや、携帯端末100宛てに通知を行うメールシステム410などの連絡機能を少なくとも備えている。
−−−機能構成の例−−−
続いて、本実施形態の現金取引処理システム10を構成する各装置らが備える機能について説明する。上述したように、以下に説明する機能は、例えば現金取引処理システム10を構成する各装置すなわち携帯端末100、サーバ200、およびATM300らがそれぞれ備えるプログラムを実行することで実装される機能と言える。
このうち携帯端末100は、上述した金融機関のサーバ200に対して、顧客指示に応じた現金取引に関与する口座と該当顧客の登録すなわち口座登録を要求し、当該口座登録要求に応じて、該当顧客と上述の口座の情報とをサーバ200の申込データベース225に登録させる機能を備えている。ここでの登録処理は、本実施形態の現金取引処理のサービスを利用したい顧客と口座に関する、サーバ200でのユーザ登録処理とも言える。
一方、上述のサーバ200は、携帯端末100より、当該携帯端末100の顧客が予定している現金取引に用いる口座(例:出金元口座、振込元口座、振込先口座など)の情報と、顧客氏名、生年月日、住所、およびメールアドレスといった個人情報とを含む口座登録の要求を受け付けて、この口座登録要求が示す登録内容を、記憶装置101の申込データベース225に格納する機能を備えている。
なお、この場合のサーバ200は、上述の登録内容を申込データベース225に一旦格納すると共に、顧客が指定した上述の口座の情報と個人情報とを含む照会要求を勘定系ホスト400に送信し、この勘定系ホスト400での照会結果に応じてCIF番号等の所定情報を受信し、これを申込データベース225に更に格納する機能も備えている。勘定系ホスト400は、上述の照会要求を元帳データベース425におけるCIF(顧客情報ファイル: Customers' Information Files) に照合して、該当顧客と口座の存在確認を実行
し、存在確認が出来た場合にCIF番号等の情報をサーバ200に返す。
また、サーバ200は、このCIF番号等の返信を受けて、勘定系ホスト400に対して、該当顧客の携帯端末100への口座登録通知の送信を要求する機能を備えている。この場合の勘定系ホスト400は、該当顧客のメールアドレスを元帳データベース425で特定し、該当メールアドレスに宛てて、上述の口座登録通知を送信する。
また、携帯端末100は、入力装置105において顧客からの所定指示を受け、上述のサーバ200に対して、該当顧客に関して登録済みの口座の回答要求を送信し、これに応じてサーバ200から回答された口座情報を出力装置106に表示させ、顧客が直近で予定する現金取引処理に用いる口座(例:出金元口座、振込元口座、振込先口座など)と、取引額(例:ATM300からの出金額、或いはATM300からの振込額)の各指定を入力装置105で受け付ける機能を備えている。この場合、サーバ200は、上述の回答要求を受けて、申込データベース225において該当顧客に関して登録済みの口座の情報を抽出して携帯端末100に返すこととなる。
また携帯端末100は、入力装置105で指定を受けた、上述の現金取引処理に用いる口座と取引額の各情報を含む事前登録情報を、例えば、現金取引処理が一意に特定可能な取引IDを付与した上で無線ICチップ110に書き込む機能を備えている。この場合、携帯端末100は、上述の事前登録情報(取引ID含む)を含む登録要求をサーバ200に送信し、明細データベース226に登録させる機能も備えている。一方のサーバ200は、この事前登録要求を携帯端末100から受け付けて、当該事前登録要求が示す口座、取引額の各情報を少なくとも含む登録内容と取引IDとを、記憶装置101の明細データベース226に格納する機能を備えている。
なお、この携帯端末100は、上述の事前登録情報を無線ICチップ110に書き込むに際し、無線ICチップ110における該当情報の保持期間を設定して、この保持期間の経過をクロック機能等(コンピュータが一般に備える機能)で検知し、該当期間の経過に応じて上述の事前登録情報を無線ICチップ110から消去する機能を備えているとすれば好適である。
この場合の携帯端末100は、上述の保持期間を顧客に問う所定画面を出力装置106に表示し、入力装置105を介して顧客から保持期間の指定を受け付ける機能を備えている。或いは携帯端末100は、入力装置105で顧客が指定したATM、またはGPSユニット120から取得した現在地とATM所在地リスト121とに基づいて特定した最寄りのATMと、当該携帯端末100との間の距離を、座標間距離の計算等で特定し、この距離の長さ別に予め定めた所定期間を距離別期間規定テーブル122(詳細は後述)で特定し、これを保持期間とする機能を備えている。或いは携帯端末100は、入力装置105で顧客が指定した該当顧客の年齢、または、サーバ200を介して勘定系ホスト400の元帳データベース425から該当顧客の年齢情報を取得し、この年齢情報が示す年齢別に予め定めた所定期間を年齢別期間規定テーブル123(詳細は後述)で特定し、これを保持期間とする機能を備えている。
また携帯端末100は、上述した事前登録情報の書き込み後の無線ICチップ110に対するATM300のリーダー310からの読み取り動作に応じて、上述の事前登録情報に対応した現金取引の完了情報として、例えば処理済みフラグを無線ICチップ110に格納する機能を備えている。
一方、ATM300は、上述の顧客が携行して所定距離内まで接近させた携帯端末100に対し、リーダー310による無線ICチップ110に対する読み取り動作を実行させ
る機能を備えている。またATM300は、上述の読み取り動作に応じて無線ICチップ110から得られた事前登録情報が示す口座と取引額の各情報と取引IDとを含む、フラグ登録要求をサーバ200に送信する機能を備えている。この場合のサーバ200は、明細データベース226に格納している事前登録情報のうち、上述のフラグ登録要求が示す口座および取引額の組みと取引IDとに対応するものを特定し、該当事前登録情報に対して、例えば処理待ちフラグを設定する機能を備えている。
また、ATM300は、上述の無線ICチップ110に対する読み取り動作に合わせて、タッチパネルやテンキー等の入力装置305を介して、顧客からの認証情報(例:暗証番号)の取得を実行する機能を備えている。
また、ATM300は、上述の読み取り動作で無線ICチップ110から得た事前登録情報と顧客から得た認証情報とを含む認証要求を、勘定系ホスト400に送信し、この認証要求に対して勘定系ホスト400から認証成功の返信を得た場合に、上述の事前登録情報に応じた現金取引処理を実行する機能を備えている。この場合、勘定系ホスト400は、上述の認証要求を受信して、これを元帳データベース425における該当顧客の各種情報等と照合して整合性をチェックし、問題無いと判定した場合に認証成功、すなわち該当現金取引処理の実行許可の通知をATM300に返す。
また、ATM300は、この認証成功の返信すなわち現金取引処理の実行許可を得た場合、所定の現金扉330の制御装置335に対して開放指令を与え、現金扉330を開放して、所定額の現金の出金や振込用現金の入金受け入れ、などの所定動作を行うこととなる。この動作自体は従来から存在する一般的なATM300のものと同様である。
また、ATM300は、上述の現金取引の完了に伴って、該当処理IDに対応した現金取引処理完了の通知をサーバ200に送信する機能を備えている。他方、サーバ200は、この現金取引処理完了の通知をATM300より受信した場合、明細データベース226において対応する処理IDの事前登録情報に対し、それまでの処理待ちフラグを処理済みフラグ(現金取引処理の完了情報)に更新する機能を備えている。
なお、携帯端末100は、上述の現金取引処理の失敗を認識した該当顧客による指示を入力装置105で受けた場合、サーバ200に対して、該当現金取引の完了情報、すなわち処理済みフラグの有無に関する問い合わせを実行する機能を備えているとすれば好適である。この場合の携帯端末100は、上述の処理済みフラグが無いとの返信をサーバ200から得た場合に、無線ICチップ110において該当現金取引処理に関して格納済みの処理済みフラグを削除する機能を備えている。一方、携帯端末100は、上述の処理済みフラグが有るとの返信をサーバ200から得た場合に、「お近くの担当者にご相談ください」などといった所定メッセージを出力装置106に出力する機能を備えているとすれば好適である。
−−−データ構造例−−−
次に、本実施形態において利用されるテーブルやデータベースのデータ構造例について説明する。図5は本実施形態におけるATM所在地リスト121の構成例を示す図である。このATM所在地リスト121は、各ATM300のIDをキーとして、管理支店名、住所、および緯度経度値を対応付けたレコードの集合体となっている。ATM所在地リスト121は携帯端末100が記憶装置101に保持している。
図6は本実施形態における距離別期間規定テーブル122の構成例を示す図である。この距離別期間規定テーブル122は、ATM300と顧客(すなわち携帯端末100)との距離が近いほど携帯端末100における事前登録情報の保持期間を短くするよう規定し
たテーブルであり、携帯端末100が記憶装置101に予め格納している。具体的には、ATM300との各距離範囲に対し、無線ICチップ110における事前登録情報の保持期間の値を対応付けたレコードの集合体となっている。こうした距離別期間規定テーブル122において、ATM300と顧客との距離に応じた事前登録情報の保持期間を定めておくことで、携帯端末100が無用に長く事前登録情報を保持する間に盗用されるといった事態を回避する。
図7は本実施形態における年齢別期間規定テーブル123の構成例を示す図である。この年齢別期間規定テーブル123は、顧客の年齢が高いほど携帯端末100における事前登録情報の保持期間を長くするよう規定したテーブルであり、携帯端末100が記憶装置101に予め格納している。具体的には、顧客の年齢層に対して、無線ICチップ110における事前登録情報の保持期間の値を対応付けたレコードの集合体となっている。こうした年齢別期間規定テーブル123において、顧客の年齢に応じた事前登録情報の保持期間を定めておくことで、ATM300への移動時間が若年層のそれより長くなりがちとなる顧客の携帯端末100で、徒に短い時間で事前登録情報を無効化してしまうと、かえって顧客利便性が著しく低下するといった事態を回避する。なお、上述とは逆に、この年齢別期間規定テーブル123において、顧客の年齢が高いほど携帯端末100における事前登録情報の保持期間を短くするよう規定するとしてもよい。
図8は本実施形態における申込データベース225の構成例を示す図である。この申込データベース225は、サーバ200が記憶装置201に保持するデータベースであり、顧客からの口座登録要求に応じて格納した、現金取引に関与する口座(例:出金元口座、振込元口座、振込先口座など)の情報と、該当顧客の個人情報(例:顧客氏名、生年月日、住所、およびメールアドレス)と、CIF番号とを対応付けたレコードの集合体となっている。
図9は本実施形態における明細データベース226の構成例を示す図である。この明細データベース226は、サーバ200が記憶装置201に保持するデータベースであり、サーバ200が携帯端末100から得た上述の事前登録情報が示す、現金取引処理に関連する口座、取引額、該当顧客の各情報と、フラグ(処理待ち、または処理済み)と、該当現金取引処理に関してサーバ200ないし携帯端末100が付与した処理IDとを対応付けたレコードの集合体となっている。
図10は本実施形態における元帳データベース425の構成例を示す図である。この元帳データベース425は、勘定系ホスト400が顧客に関する保有口座の各種情報を保持、管理するデータベースであり、例えば、店番、口座種別、および口座番号をキーとして、該当口座の保有者たる顧客の識別情報、暗証番号、および残高などといったデータを対応付けたレコードの集合体となっている。勿論、それ以外の金融商品の情報が保持されているとしてもよい。
−−−処理手順例1−−−
以下、本実施形態における現金取引処理方法の実際手順について図に基づき説明する。以下で説明する現金取引処理方法に対応する各種動作は、現金取引処理システム10を構成する携帯端末100、サーバ200、およびATM300がメモリ等に読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図11は、本実施形態における現金取引処理方法の処理手順例1を示すフロー図である。このフローでは、主として携帯端末100とサーバ200との間での、本実施形態の現金取引処理のサービスを利用したい顧客とその口座に関する登録処理、すなわち上述の口
座登録の処理について説明する。
なお、理解の容易化のため、現金取引処理システム10を構成する携帯端末100、サーバ200、およびATM300における処理のみならず、これらと協働する装置における処理についても適宜説明する。
この場合、携帯端末100は、上述した金融機関のサーバ200に対して、顧客指示に応じた現金取引に関与する口座と該当顧客の登録すなわち口座登録を要求する(s100)。
一方、サーバ200は、携帯端末100より上述の口座登録の要求を受信し、この要求が含む、今後の現金取引に用いる顧客口座(例:出金元口座、振込元口座)の情報と、顧客氏名、生年月日、住所、およびメールアドレスといった個人情報とを、記憶装置101の申込データベース225に格納する(s101)。
この時、サーバ200は、上述の口座情報および個人情報を申込データベース225に一旦格納すると共に、顧客が指定した上述の口座の情報と個人情報とを含む照会要求を勘定系ホスト400に送信する(s102)。
他方、勘定系ホスト400は、上述の照会要求を元帳データベース425におけるCIF(顧客情報ファイル: Customers' Information Files) に照合して、該当顧客と口座の存在確認を実行し、存在確認が出来た場合に、例えば該当顧客のCIF番号をサーバ200に返すこととなる(s103)。
サーバ200は、勘定系ホスト400からCIF番号を受信し、これを申込データベース225における、該当顧客の登録レコードに更に格納する(s104)。
勘定系ホスト400からCIF番号の返信を受けたサーバ200は、勘定系ホスト400に対して、該当顧客の携帯端末100への口座登録通知の送信を要求する(s105)。この口座登録通知の送信要求を受けた勘定系ホスト400は、該当顧客のメールアドレスを元帳データベース425で特定し、該当メールアドレスに宛てて、「現金取引処理用の口座登録が完了致しました」といった所定メッセージを含む口座登録通知を送信する(s106)。
携帯端末100は、この口座登録通知を受信して、出力装置106に表示し(s107)、顧客の閲覧に提供する。この顧客は、自身が今後の現金取引処理に利用すると考えていた口座の登録が完了したことを認識する。
−−−処理手順例2−−−
次に、上述の口座登録を済ませている顧客が実際に現金取引処理を行う際の処理について図に基づき説明する。この例における現金取引処理としては、一例としてATM300からの出金処理を想定する。図12は、本実施形態における現金取引処理方法の処理手順例2を示すフロー図である。
この場合、携帯端末100は、入力装置105において顧客からの所定指示を受けて、現金取引処理用の所定アプリを起動し、当該アプリを介し、上述のサーバ200に対して、該当顧客に関して登録済みの口座の回答要求を送信する(s200)。
これに対し、サーバ200は上述の回答要求を受けて、当該回答要求が示す顧客氏名とCIF番号等をキーに、申込データベース225において該当顧客に関して登録済みの口
座の情報を抽出し、これを携帯端末100に返す(s201)。
一方、携帯端末100は、サーバ200から回答された、登録済み口座の情報を、上述のアプリにおけるインターフェイス900上で一覧表示し(図16参照)、この顧客が直近で予定するATM300での出金処理に用いる顧客口座、すなわち出金口座とATM300からの出金額、の各指定を入力装置105で受け付ける(s202)。
また携帯端末100は、入力装置105で指定を受けた、上述の出金口座と出金額の各情報を含む事前登録情報を、該当処理を一意に特定する取引IDを付与した上で無線ICチップ110に書き込む(s203)。ここで携帯端末100は、無線ICチップ110における事前登録情報の保持期間も、事前登録情報の書き込みに合わせて無線ICチップ110に設定する(s204)。携帯端末100は、ステップs204での保持期間の設定以降、該当保持期間の経過をクロック機能等(コンピュータが一般に備える機能)で継続的に監視する(s205)。この監視中に保持期間が経過したならば(ステップs205:y)、これを感知した携帯端末100は無線ICチップ110における事前登録情報を削除し(s206)、一旦処理を終了する。
ここで、上述の事前登録情報の保持期間の設定処理について図13に基づき説明する。この場合、携帯端末100は、例えば上述のアプリ上で保持期間の設定方法について顧客に問うインターフェイス1000(図17参照)を表示し、入力装置105を介して顧客から設定方法の選択を受け付ける(s300)。携帯端末100は、例えば、顧客が保持期間を直接指定するとの選択を受けた場合(s301:直接指定)、上述のアプリ上で保持期間を顧客に問うインターフェイスを表示し、入力装置105を介して顧客から保持期間の指定を受け付け(s302)、この保持期間にて上述のステップs204を実行する。
或いは携帯端末100は、ATM300との距離に応じて保持期間を設定するとの選択を受けた場合(s301:距離対応)、入力装置105で顧客が指定したATM、またはGPSユニット120から取得した現在位置とATM所在地リスト121とに基づいて特定した最寄りのATMと、当該携帯端末100との間の距離を計算し、該当距離を距離別期間規定テーブル122に照合して保持期間を特定し(s303)、この保持期間にて上述のステップs204を実行する。
或いは携帯端末100は、顧客の年齢に応じて保持期間を設定するとの選択を受けた場合(s301:年齢対応)、入力装置105で顧客が指定した該当顧客の年齢、または、サーバ200を介して勘定系ホスト400の元帳データベース425から該当顧客の年齢情報を取得し、この年齢情報が示す年齢を年齢別期間規定テーブル123に照合して保持期間を特定し(s304)、この保持期間にて上述のステップs204を実行する。
なお、上述のステップs300で顧客から保持期間の設定方法について選択を受ける手法のみならず、顧客からの選択を受けずに、上述のステップs302、s303、s304のうちいずれか規定された方法を実行するとしてもよい。
ここで図12のフローの説明に戻る。事前登録情報の保持期間設定(ステップs204)に続き、携帯端末100は、上述の事前登録情報(取引ID含む)を含む登録要求を、サーバ200に送信する(s207)。なお、この状況でも上述の保持期間経過の監視(ステップs205)の処理は継続中である(以下同様)。
一方のサーバ200は、携帯端末100からの事前登録要求を受信し、当該事前登録要求が示す出金口座および出金額の各情報を少なくとも含む登録内容と取引IDとを、記憶
装置101の明細データベース226に格納する(s208)。
ここまでの処理により、上述の顧客は実際にATM300に赴く前の作業を完了したことになる。その後、この顧客は、上述のように事前登録情報等が無線ICチップ110に書き込まれた状態の携帯端末100を携行し、例えば最寄りのATM300に赴くこととなる。ATM300に到着した顧客は、自身が携行する携帯端末100をATM300におけるリーダー310にかざす。
この時、上述した保持期間が経過していない(ステップs205:n)、との条件下で(以下同様)、携帯端末100は、無線ICチップ110に対するATM300のリーダー310からの読み取り動作を感知し、上述の事前登録情報に対応した現金取引の完了情報として、例えば処理済みフラグを無線ICチップ110に格納する(s209)。
一方、ATM300は、上述の顧客が携行して所定距離内まで接近させた携帯端末100に対し、リーダー310による無線ICチップ110に対する読み取り動作を実行する(s210)。またATM300は、この読み取り動作に応じて無線ICチップ110から事前登録情報を取得し、この事前登録情報が示す出金口座と出金額の各情報と取引IDとを含む、フラグ登録要求をサーバ200に送信する(s211)。
上述のフラグ登録要求を受信したサーバ200は、明細データベース226に格納している事前登録情報のうち、上述のフラグ登録要求が示す出金口座および出金額の組みと取引IDとに対応するものを特定し、該当事前登録情報に対して処理待ちフラグを設定する(s212)。
続いてATM300は、上述の無線ICチップ110に対する読み取り動作に合わせて、タッチパネルやテンキー等の入力装置305を介して、顧客からの認証情報たる暗証番号の取得を実行する(s213)。
次にATM300は、上述の読み取り動作で無線ICチップ110から得た事前登録情報と顧客から得た暗証番号とを含む認証要求を、勘定系ホスト400に送信し(s214)、この認証要求に対する勘定系ホスト400から認証結果を待つ。
この場合の勘定系ホスト400は、上述の認証要求を受信して、これを元帳データベース425における該当顧客の各種情報等と照合して整合性をチェックし、その結果を認証結果としてATM300に返す(s215)。上述の整合性に問題無いと判定した場合、勘定系ホスト400は認証成功すなわち該当出金処理の実行許可の通知をATM300に返すこととなる。一方、整合性に問題ありと判定した場合、勘定系ホスト400は認証失敗すなわち該当出金処理の実行不許可の通知をATM300に返すこととなる。
ここでATM300は、勘定系ホスト400から得た認証結果が認証成功すなわち出金処理の実行許可を示すものであった場合(s216:y)、所定の現金扉330の制御装置335に対して開放指令を与え、現金扉330を開放して、所定額の現金の出金動作を行うこととなる(s217)。この動作自体は従来から存在する一般的なATM300のものと同様である。なお、勘定系ホスト400から得た認証結果が認証不成功すなわち出金処理の実行不許可を示すものであった場合(s216:n)、ATM300は、現金扉330の開放動作を行うことなく、取引不可のメッセージを出力装置306に表示し(s218)、処理を終了する。
次にATM300は、上述の現金扉330の開放をもって、現金取引の完了すなわち出金完了と認識し、これに伴い該当処理IDに対応した現金取引処理完了の通知をサーバ2
00に送信する(s219)。他方、サーバ200は、この現金取引処理完了の通知をATM300より受信し、明細データベース226において対応する処理IDの事前登録情報に対し、それまでの処理待ちフラグを処理済みフラグに更新し(s220)、処理を終了する。
またATM300は、該当顧客の携帯端末100に対する、現金取引処理完了のメール連絡要求を勘定系ホスト400に対し送信する(s221)。 このメール連絡要求を受けた勘定系ホスト400は、該当顧客のメールアドレスを元帳データベース425で特定し、該当メールアドレスに宛てて、出金伝票を送信する(s222)。この場合の携帯端末100は、この出金伝票を受信して、出力装置106に表示し(s223)、顧客の閲覧に提供する。この顧客は、出金処理が完了したことを認識する。
−−−処理手順例3−−−
次に、上述の口座登録を済ませている顧客が現金取引処理としてATM300での現金振込を行う際の処理について図に基づき説明する。図14は、本実施形態における現金取引処理方法の処理手順例4を示すフロー図である。ここでは主として、現金取引処理が出金処理であった上述の手順例2と相違する点について説明するものとする。
この場合の携帯端末100は、上述のステップs202と同様に、顧客が直近で予定するATM300での振込処理に用いる顧客口座たる振込元口座と、振込相手の振込先口座と、振込用現金としてATM300からの入金予定の振込額、の各指定を入力装置105で受け付け(s400)、これらの情報を含む事前登録情報を取引ID、保持期間の各値と共に無線ICチップ110に書き込む(s401)。
また携帯端末100は、こうしたATM300での現金振込に備えた事前登録情報(取引ID含む)を含む登録要求を、サーバ200に送信し(s402)、サーバ200において、事前登録要求が示す振込元口座、振込先口座および振込額の各情報を少なくとも含む登録内容と取引IDとを、記憶装置101の明細データベース226に格納する(s403)。
ここまでの処理により、実際にATM300に赴く前の作業を完了した顧客は、携帯端末100を携行して最寄りのATM300に赴くこととなる。ATM300に到着した顧客は、自身が携行する携帯端末100をATM300におけるリーダー310にかざす。
この時、上述した保持期間が経過していない(ステップs205:n)、との条件下で(以下同様)、携帯端末100は、無線ICチップ110に対するATM300のリーダー310からの読み取り動作を感知し、上述の事前登録情報に対応した現金取引の完了情報として、例えば処理済みフラグを無線ICチップ110に格納する(s404)。
一方、ATM300は、上述の顧客が携行して所定距離内まで接近させた携帯端末100に対し、リーダー310による無線ICチップ110に対する読み取り動作を実行する(s405)。またATM300は、この読み取り動作に応じて無線ICチップ110から事前登録情報を取得し、この事前登録情報が示す振込先口座の照会要求を勘定系ホスト400に送信する(s406)。
上述の照会要求を受けた勘定系ホスト400は、元帳データベース425にて該当口座が存在して取引可能な状態であるか確認し、当該確認結果をATM300に返す(s407)。一方、ATM300は、振込先口座が取引可能な状態であるとの確認結果を勘定系ホスト400から得た場合(s408:y)、現金扉330の制御装置335に対して現金扉330の開放指示を与え(s409)、顧客からの現金の入金を受け付ける。なお、
ATM300は、現金扉330で受け付けた現金をカウントし、事前登録情報が示す振込額を満たすかチェックして、現金が振込額に不足している場合には、その旨のメッセージを出力装置306に表示して、顧客からの現金の追加入金を待つ。ATM300は、こうした処理を、現金扉330で受けた現金が振込額に達するまで繰り返す。
またATM300は、振込先口座が取引可能な状態であるとの確認結果を勘定系ホスト400から得た場合には、上述の事前登録情報が示す振込元口座、振込先口座、および振込額の各情報と取引IDとを含む、フラグ登録要求をサーバ200に送信する(s410)。
上述のフラグ登録要求を受信したサーバ200は、明細データベース226に格納している事前登録情報のうち、上述のフラグ登録要求が示す、振込元口座、振込先口座、および振込額の組みと取引IDとに対応するものを特定し、該当事前登録情報に対して処理待ちフラグを設定する(s411)。
続いてATM300は、上述の無線ICチップ110に対する読み取り動作で得ている事前登録情報が示す、振込元口座、振込先口座、および振込額(現金扉330で受け入れた現金の額)を含む現金振込依頼を、勘定系ホスト400に送信し(s412)、この依頼に対する処理結果を勘定系ホスト400から待つ。
この場合の勘定系ホスト400は、上述の現金振込依頼を受信し、これを元帳データベース425における該当口座の各種情報等と照合して問題無いか確認し(s413)、その結果、問題無い場合には現金振込依頼が示す振込額での、振込元口座からの振込先口座宛ての振込処理を実行し、その結果として現金振込完了の通知をATM300に返す(s414)。
ここでATM300は、勘定系ホスト400から現金振込完了の通知を受信し、この通知の受信に伴って、現金取引の完了すなわち振込完了と認識し、これに伴い該当処理IDに対応した現金取引処理完了の通知をサーバ200に送信する(s415)。
他方、サーバ200は、この現金取引処理完了の通知をATM300より受信し、明細データベース226において対応する処理IDの事前登録情報に対し、それまでの処理待ちフラグを処理済みフラグに更新し(s416)、処理を終了する。
なお、上述の現金振込完了の通知がお釣り情報を含む場合、ATM300は、現金扉330の制御装置335に対して開放指令を与えて現金扉330を開放し、所定額のお釣りに応じた現金の出金動作を行うこととなる。この動作自体は従来から存在する一般的なATM300のものと同様である。またこの場合のATM300は、お釣りに関する現金扉330の開放に伴い、現金取引の完了すなわち振込完了と認識し、該当処理IDに対応した現金取引処理完了の通知をサーバ200に送信することとなる。
−−−処理手順例4−−−
次に、顧客がATM300における現金取引処理の失敗を認識した場合の処理について図に基づき説明する。図15は、本実施形態における現金取引処理方法の処理手順例5を示すフロー図である。上述の手順例2、3で示したような現金取引処理、すなわちATM300での出金や現金振込の処理に際し、破損、変形した紙幣や硬貨などによるATM300での機械的トラブルなど、何らかの不具合によって現金取引処理が完了出来ない事態は起こりうる。
このような現金取引処理の失敗を認識した顧客は、携帯端末100を操作し、該当現金
取引処理の再実行を指示する。この場合、携帯端末100は、上述の顧客による処理再開の指示を上述のアプリ上のインターフェイスにて受け付け、該当現金取引の完了情報、すなわち処理済みフラグの有無に関する問い合わせをサーバ200に送信する(s500)。
一方、サーバ200は、上述の問い合わせを携帯端末100から受信し、明細データベース226において該当現金取引処理のレコードを検索して、該当レコードにおける処理済みフラグの有無を確認し、その確認結果を携帯端末100に返す(s501)。
他方、携帯端末100は、サーバ200から確認結果を受信し(s502)、当該確認結果が処理済みフラグ無しとの内容である場合(s503:n)、無線ICチップ110において該当現金取引処理に関して格納済みの処理済みフラグを削除し(s504)、上述のステップs209またはステップs404から処理を再実行する。
上述のステップs504での削除処理により、無線ICチップ110に格納済みの該当現金取引処理に対応した事前登録情報に関しては、出金や現金振込といった現金取引処理が未実行、とのステータスに戻る。
一方、携帯端末100は、上述の処理済みフラグが有るとの確認結果をサーバ200から得た場合(s503;y)、「お近くの担当者にご相談ください」などといった所定メッセージを出力装置106に表示し(s505)、処理を終了する。
以上、本発明を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
こうした本実施形態によれば、携帯端末を用いたATMでの現金取引処理をセキュアかつ効率的に実行可能となる。
本明細書の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。すなわち、本実施形態の現金取引処理システムにおいて、前記携帯端末より前記現金取引に関与する口座及び取引額の登録要求を受け付けて、前記登録要求が示す登録内容を記憶装置に格納し、前記ATMより前記登録内容に対応した現金取引の前記完了情報を受信した場合、該当登録内容に対応した現金取引の完了情報を記憶装置に格納する処理とを実行する演算装置を備えるサーバを更に含むとしてもよい。
これによれば、金融機関におけるインターネットバンキングサーバなど適宜なサーバにおいて、顧客が登録した現金取引処理のステータスを管理し、ATMより該当現金取引の完了情報を受けた場合、以降の該当現金取引を回避するといった、セキュアな取引制御が顧客側の作業負担無く可能となる。
また、本実施形態の現金取引処理システムにおいて、前記携帯端末は、前記現金取引処理の失敗を認識した該当顧客による指示を入力装置で受けた場合、前記サーバに対して、前記現金取引の完了情報の有無に関する問い合わせを実行し、前記完了情報が無いとの返信を前記サーバから得た場合に、記憶媒体において該当現金取引処理に関して格納済みの前記完了情報を削除し、前記完了情報が有るとの返信を前記サーバから得た場合に、所定メッセージを出力装置に出力するものである、としてもよい。
これによれば、紙幣詰まりなど何らかの不具合によってATMの現金扉が開かず、現金取引処理が完了出来なかった、等の事態にも的確に対応し、スムーズかつセキュアな現金取引処理の再開が可能となる。また一方で、ATMの現金扉は開いたにも関わらず、顧客
が現金取引処理失敗と認識した事態にも対応し、安易な現金取引処理の再開を回避して、取引におけるセキュア度を好適に維持できる。
また、本実施形態の現金取引処理システムにおいて、前記携帯端末は、前記登録内容を記憶媒体に書き込むに際し、記憶媒体における該当登録内容の保持期間を、入力装置で受け付けた顧客指定の期間、当該携帯端末の備える測位装置から得た現在地と顧客指定または最寄りのATMとの距離の長さに応じた期間、および、該当顧客の年齢の高さに応じた期間、のいずれか顧客が指定する期間に設定して前記登録内容を記憶媒体に書き込み、該当保持期間の経過に応じて該当登録内容を記憶媒体から消去する処理を更に実行するものであるとしてもよい。
これによれば、携帯端末での上述の登録内容すなわち現金取引処理に関する取引用データを、顧客の意思に反して長時間保持せずに適宜削除し、該当携帯端末を悪意の第三者に盗用されて現金取引処理が実行されてしまう、といった事態を回避しやすくなる。
10 現金取引処理システム
20 インターネット
30 内部ネットワーク
100 携帯端末
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 演算装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信装置
110 無線ICチップ(記憶媒体)
120 GPSユニット
121 ATM所在地リスト
122 距離別期間規定テーブル
123 年齢別期間規定テーブル
200 サーバ
201 記憶装置
202 プログラム
203 メモリ
204 演算装置
205 通信装置
225 申込データベース
226 明細データベース
300 ATM
301 記憶装置
302 プログラム
303 メモリ
304 演算装置
305 入力装置
306 出力装置
307 通信装置
310 リーダー
400 勘定系ホスト
410 メールシステム
425 元帳データベース

Claims (5)

  1. データの読み書き可能な記憶媒体と、
    金融機関のサーバに対して、現金取引に関与する口座及び取引額の登録を実行し、当該登録内容を前記記憶媒体に書き込み、当該書き込み後の記憶媒体に対するATMからの読み取り動作に応じて、前記登録内容に対応した現金取引の完了情報を前記記憶媒体に格納する処理を実行する演算装置と、
    を備える携帯端末と、
    所定のリーダー装置による前記携帯端末の前記記憶媒体に対する読み取り動作、および所定の入力装置を介した顧客からの認証情報取得を実行し、前記記憶媒体から得た前記登録内容と前記顧客から得た認証情報とを含む認証要求を、前記金融機関の勘定系ホストに送信し、前記認証要求に対して前記勘定系ホストから認証成功の返信を得た場合に、前記登録内容に応じた現金取引処理を実行し、前記登録内容に対応した現金取引の完了情報を前記サーバに送信する処理を実行する演算装置と、
    を備えるATMと、
    を含むことを特徴とする現金取引処理システム。
  2. 前記携帯端末より前記現金取引に関与する口座及び取引額の登録要求を受け付けて、前記登録要求が示す登録内容を記憶装置に格納し、前記ATMより前記登録内容に対応した現金取引の前記完了情報を受信した場合、該当登録内容に対応した現金取引の完了情報を記憶装置に格納する処理とを実行する演算装置を備えるサーバ、
    を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の現金取引処理システム。
  3. 前記携帯端末は、
    前記現金取引処理の失敗を認識した該当顧客による指示を入力装置で受けた場合、前記サーバに対して、前記現金取引の完了情報の有無に関する問い合わせを実行し、
    前記完了情報が無いとの返信を前記サーバから得た場合に、記憶媒体において該当現金取引処理に関して格納済みの前記完了情報を削除し、
    前記完了情報が有るとの返信を前記サーバから得た場合に、所定メッセージを出力装置に出力するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の現金取引処理システム。
  4. 前記携帯端末は、
    前記登録内容を記憶媒体に書き込むに際し、記憶媒体における該当登録内容の保持期間を、入力装置で受け付けた顧客指定の期間、当該携帯端末の備える測位装置から得た現在地と顧客指定または最寄りのATMとの距離の長さに応じた期間、および、該当顧客の年齢の高さに応じた期間、のいずれか顧客が指定する期間に設定して前記登録内容を記憶媒体に書き込み、該当保持期間の経過に応じて該当登録内容を記憶媒体から消去する処理を更に実行するものであることを特徴とする請求項1に記載の現金取引処理システム。
  5. データの読み書き可能な記憶媒体を備えた携帯端末が、
    金融機関のサーバに対して、現金取引に関与する口座及び取引額の登録を実行し、当該登録内容を前記記憶媒体に書き込み、当該書き込み後の記憶媒体に対するATMからの読み取り動作に応じて、前記登録内容に対応した現金取引の完了情報を前記記憶媒体に格納する処理を実行し、
    前記記憶媒体のリーダー装置を備えた前記ATMが、
    前記リーダー装置による前記携帯端末の前記記憶媒体に対する読み取り動作、および所定の入力装置を介した顧客からの認証情報取得を実行し、前記記憶媒体から得た前記登録内容と前記顧客から得た認証情報とを含む認証要求を、前記金融機関の勘定系ホストに送信し、前記認証要求に対して前記勘定系ホストから認証成功の返信を得た場合に、前記登
    録内容に応じた現金取引処理を実行し、前記登録内容に対応した現金取引の完了情報を前記サーバに送信する処理を実行する、
    ことを特徴とする現金取引処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018010386A (ja) * 2016-07-12 2018-01-18 株式会社日立製作所 取引管理システムおよび取引管理方法
WO2019003864A1 (ja) * 2017-06-27 2019-01-03 グローリー株式会社 金銭管理システム、管理装置、端末装置及び金銭管理方法
JP2019040547A (ja) * 2017-08-29 2019-03-14 沖電気工業株式会社 情報処理装置およびプログラム

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