以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一または類似の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
(1.実施形態の詳細)
本発明の実施形態の詳細について説明する。
(1−1.情報処理システムの構成)
図1を参照しながら、本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成例について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成例を示した説明図である。図1に示したように、本発明の実施形態に係る情報処理システム1は、スマートフォン10、情報処理装置(以下、「中継システム20」とも言う。)、インターネットバンキングシステム(以下、単に「インターネットバンキング30」とも言う。)、ATM50、ATMゲートウェイ60および勘定系システム70を有する。
スマートフォン10は、ユーザ(以下、「顧客」とも言う。)によって利用される端末(ユーザ端末)である。スマートフォン10は、スマートフォンアプリケーション(以下、単に「スマートフォンアプリ141」とも言う。)を記憶しており、スマートフォンアプリ141を実行することが可能である。本発明の実施形態においては、端末の例としてスマートフォン10が顧客に利用される場合を主に想定するが、スマートフォン10の代わりに他の端末(例えば、タブレット端末、携帯電話など)が顧客に利用されてもよい。なお、以下の説明においては、アプリケーションを単に「アプリ」とも言ったり、アプリケーションIDを単に「アプリID」と言ったりする。
中継システム20は、スマートフォン10とインターネットバンキング30との間の通信を中継するシステムである。中継システム20およびスマートフォン10は、インターネットなどのネットワーク41に接続されており、中継システム20とスマートフォン10とは、ネットワーク41を介して通信を行うことが可能である。また、中継システム20およびインターネットバンキング30は、インターネットなどのネットワーク42に接続されており、中継システム20とインターネットバンキング30とは、ネットワーク42を介して通信を行うことが可能である。
インターネットバンキング30は、金融機関に設置されたり、システムベンダのデータセンタに設置されたりする。インターネットバンキング30は、スマートフォン10から中継システム20を介してログイン要求を受信すると、ログイン要求から取得された認証用情報に基づいて認証処理を行う。インターネットバンキング30は、認証が成功した場合には、スマートフォン10を用いた残高照会を可能にしたり、スマートフォン10を用いた入出金明細の閲覧を可能にしたり、スマートフォン10を用いた振替または振込などを実行したりすることが可能である。
なお、以下の説明においては、認証用情報として会員番号およびパスワードが利用される場合を主に想定する。しかし、認証用情報は、これらに限定されない。
ATM50は、顧客から暗証番号が入力されると、ATMゲートウェイ60を介して勘定系システム70に暗証番号を提供する。また、ATM50は、暗証番号に基づいてATM50の利用が勘定系システム70によって許容された場合、顧客から入力される取引操作に基づいて各種の取引(例えば、現金の預け入れ、現金の引き出し、振替、振込、残高照会など)を実行する。具体的に、ATM50は、顧客から入力された取引操作に応じた取引要求を勘定系システム70に提供し、勘定系システム70からの取引応答に応じた処理を実行する。本発明の実施形態においては、自動取引装置の例としてATM50が顧客に利用される場合を主に想定するが、ATM50の代わりに他の自動取引装置が顧客に利用されてもよい。
ATMゲートウェイ60は、ATM50と勘定系システム70との間の通信を中継するシステムである。ATM50およびATMゲートウェイ60は、専用のネットワーク81に接続されており、ATM50とATMゲートウェイ60とは、ネットワーク81を介して通信を行うことが可能である。また、ATMゲートウェイ60および勘定系システム70は、専用のネットワーク82に接続されており、ATMゲートウェイ60と勘定系システム70とは、ネットワーク82を介して通信を行うことが可能である。
勘定系システム70は、金融機関のシステムである。勘定系システム70は、顧客に関する各種情報(例えば、認証用情報、暗証番号、口座識別情報、口座残高、取引履歴など)をあらかじめ記憶している。例えば、勘定系システム70は、インターネットバンキング30から取得された認証用情報に対応する口座識別情報をインターネットバンキング30に提供する。また、勘定系システム70は、ATM50からATMゲートウェイ60を介して取得された暗証番号に基づいてATM50の利用を許容するか否かを判断する。また、勘定系システム70は、ATM50からATMゲートウェイ60を介して取得された取引要求に応じて顧客に関する各種情報を更新し、ATMゲートウェイ60を介して取引応答をATM50に提供する。
なお、以下の説明においては、口座識別情報として、店番号、科目および口座番号が利用される場合を主に想定する。しかし、口座識別情報は、これらに限定されない。
以上、本発明の実施形態に係る情報処理システム1の構成例について説明した。
(1−2.スマートフォンの機能構成)
続いて、本発明の実施形態に係るスマートフォン10の機能構成例について説明する。図2は、本発明の実施形態に係るスマートフォン10の機能構成例を示すブロック図である。図2に示したように、本発明の実施形態に係るスマートフォン10は、制御部110、操作部120、通信部130、記憶部140および表示部150を備える。
制御部110は、スマートフォン10の動作全体を制御する機能を有する。制御部110は、スマートフォン10に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)がROM(Read Only Memory)に記憶されたプログラムをRAM(Random Access Memory)に展開して実行することにより実現される。かかるプログラムが提供され得る他、かかるプログラムを記憶させた記憶媒体も提供され得る。あるいは、制御部110は、専用のハードウェアによって構成されてもよい。
制御部110は、アプリケーションID取得部111、口座情報取得部112および出力制御部113を備える。制御部110が有するこれらの機能ブロックについての詳細は後に説明する。なお、本発明の実施形態においては、スマートフォン10における制御部110が有する各種の機能ブロックがスマートフォンアプリ141(図1)によって実現される場合を主に想定する。しかし、これらの機能ブロックは、ブラウザによって実現されてもよい。
操作部120は、顧客から入力される操作を受け付ける。また、操作部120は、顧客から受け付けた操作を制御部110に提供することが可能である。本発明の実施形態においては、操作部120がタッチパネルである場合を主に想定するが、操作部120は、タッチパネル以外の入力装置(例えば、ボタン、キーワードおよびマウスなど)であってもよい。
通信部130は、ネットワーク41を介して中継システム20との間で各種情報を送受信するための通信インタフェースである。例えば、通信部130は、中継システム20を介して認証用情報(会員番号およびパスワード)を含むログイン要求をインターネットバンキング30に送信する。
記憶部140は、制御部110を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能である。また、記憶部140は、制御部110の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することも可能である。
表示部150は、制御部110による制御に従って表示を行う機能を有する。例えば、表示部150は、制御部110による制御に従って、ログイン画面およびログイン後画面を表示することが可能である。ここで、表示部150の形態は特に限定されない。例えば、表示部150は、液晶ディスプレイ(LCD)装置であってもよいし、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置であってもよいし、ランプなどの表示装置であってよいし、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置であってもよい。
以上、本発明の実施形態に係るスマートフォン10の機能構成例について説明した。
(1−3.中継システムの機能構成)
続いて、本発明の実施形態に係る中継システム20の機能構成例について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る中継システム20の機能構成例を示すブロック図である。図3に示したように、本発明の実施形態に係る中継システム20は、制御部210、通信部230および記憶部240を備える。
制御部210は、中継システム20の動作全体を制御する機能を有する。制御部210は、中継システム20に内蔵されたCPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに展開して実行することにより実現される。かかるプログラムが提供され得る他、かかるプログラムを記憶させた記憶媒体も提供され得る。あるいは、制御部210は、専用のハードウェアによって構成されてもよい。制御部210は、ユーザ情報提供部211、アプリケーションID提供部212および口座情報提供部213を備える。制御部210が有するこれらの機能ブロックについての詳細は後に説明する。
通信部230は、ネットワーク41を介してスマートフォン10との間で各種情報を送受信するとともに、ネットワーク42を介してインターネットバンキング30との間で各種情報を送受信するための通信インタフェースである。例えば、通信部230は、スマートフォン10からログイン要求を受信し、インターネットバンキング30にログイン要求を送信する。
記憶部240は、制御部210を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能である。また、記憶部240は、制御部210の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することも可能である。
以上、本発明の実施形態に係る中継システム20の機能構成例について説明した。
(1−4.インターネットバンキングの機能構成)
続いて、本発明の実施形態に係るインターネットバンキング30の機能構成例について説明する。図4は、本発明の実施形態に係るインターネットバンキング30の機能構成例を示すブロック図である。図4に示したように、本発明の実施形態に係るインターネットバンキング30は、制御部310、通信部330および記憶部340を備える。
制御部310は、インターネットバンキング30の動作全体を制御する機能を有する。制御部310は、インターネットバンキング30に内蔵されたCPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに展開して実行することにより実現される。かかるプログラムが提供され得る他、かかるプログラムを記憶させた記憶媒体も提供され得る。あるいは、制御部310は、専用のハードウェアによって構成されてもよい。制御部310は、ログイン機能部311およびログアウト機能部313を備える。制御部310が有するこれらの機能ブロックについての詳細は後に説明する。
通信部330は、ネットワーク42を介して中継システム20との間で各種情報を送受信するための通信インタフェースである。例えば、通信部230は、スマートフォン10から中継システム20を介して送信されたログイン要求を受信する。
記憶部340は、制御部310を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能である。また、記憶部340は、制御部310の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することも可能である。
以上、本発明の実施形態に係るインターネットバンキング30の機能構成例について説明した。
(1−5.ATMの機能構成)
続いて、本発明の実施形態に係るATM50の機能構成例について説明する。図5は、本発明の実施形態に係るATM50の機能構成例を示すブロック図である。図5に示したように、本発明の実施形態に係るATM50は、制御部510、操作部520、検出部525、通信部530、記憶部540および表示部550を備える。
制御部510は、ATM50の動作全体を制御する機能を有する。制御部510は、ATM50に内蔵されたCPUがROMに記憶されたプログラムをRAMに展開して実行することにより実現される。かかるプログラムが提供され得る他、かかるプログラムを記憶させた記憶媒体も提供され得る。あるいは、制御部510は、専用のハードウェアによって構成されてもよい。制御部510は、キャッシュカード情報取得部511および取引機能部512を備える。制御部510が有するこれらの機能ブロックについての詳細は後に説明する。
操作部520は、顧客から入力される操作を受け付ける。また、操作部520は、顧客から受け付けた操作を制御部510に提供することが可能である。本発明の実施形態においては、操作部520がタッチパネルである場合を主に想定するが、操作部520は、タッチパネル以外の入力装置(例えば、ボタン、キーワードおよびマウスなど)であってもよい。
検出部525は、スマートフォン10から送信される口座識別情報を検出するセンサによって構成される。例えば、顧客によって検出部525と通信可能な範囲内にスマートフォン10がかざされると、検出部525は、スマートフォン10から送信される口座識別情報を検出する。本発明の実施形態においては、検出部525がイメージセンサによって構成される場合を主に想定する。かかる場合、スマートフォン10によって表示される二次元バーコード(例えば、QR(Quick Response)コード(登録商標)など)がイメージセンサによって検出される。しかし、検出部525は、イメージセンサに限定されない。
例えば、検出部525は、読み取り装置によって構成されてもよい。このとき、スマートフォン10の非接触IC(Integrated Circuit)によって送信される無線信号が読み取り装置によって検出される。かかる無線信号は、NFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信によって送信されてもよい。
通信部530は、ネットワーク81を介してATMゲートウェイ60との間で各種情報を送受信するための通信インタフェースである。例えば、通信部530は、ATMゲートウェイ60を介して暗証番号を勘定系システム70に送信する。また、通信部530は、ATMゲートウェイ60を介して取引要求を勘定系システム70に送信し、ATMゲートウェイ60を介して取引応答を勘定系システム70から受信する。
記憶部540は、制御部510を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能である。また、記憶部540は、制御部510の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することも可能である。
表示部550は、制御部510による制御に従って表示を行う機能を有する。例えば、表示部550は、制御部510による制御に従って、取引選択画面および暗証番号入力画面を表示することが可能である。ここで、表示部550の形態は特に限定されない。例えば、表示部550は、液晶ディスプレイ(LCD)装置であってもよいし、OLED装置であってもよいし、ランプなどの表示装置であってよいし、CRTディスプレイ装置であってもよい。
以上、本発明の実施形態に係るATM50の機能構成例について説明した。
(1−6.情報処理システムの機能詳細)
続いて、図6〜図10を参照しながら(適宜図1〜図5を参照しながら)、本発明の実施形態に係る情報処理システム1の機能詳細について説明する。図6および図7は、スマートフォンアプリ141が最初に起動された場合(初回起動された場合)におけるスマートフォン10での画面遷移例を示す図である。図6に示すように、スマートフォン10において、スマートフォンアプリ141が最初に起動された場合(初回起動された場合)、表示部150は、スプラッシュ画面G11を表示する。
続いて、中継システム20において、スマートフォンアプリ141のバージョンチェックが行われ、インターネットバンキング30のホームページ(A銀行HP91)にお知らせがあれば、スマートフォン10によってお知らせが取得され、お知らせに基づくお知らせ画面G12が表示部150によって表示される。お知らせ画面G12には、次画面遷移ボタンB121が含まれている。
そして、顧客による次画面遷移ボタンB121を押下する操作が操作部120によって受け付けられると、A銀行HP91からスマートフォン10によって利用規約が取得され、利用規約に基づく利用規約画面G13が表示部150によって表示される。
一方、A銀行HP91にお知らせがなければ、A銀行HP91からスマートフォン10によって利用規約が取得され、利用規約に基づく利用規約画面G13が表示部150によって表示される。利用規約画面G13には、終了ボタンB131と同意ボタンB132とが含まれている。そして、顧客による終了ボタンB131を押下する操作が操作部120によって受け付けられると、インターネットバンキング30においてログアウト機能部313は、ログアウトを実行する。
一方、顧客による同意ボタンB132を押下する操作が操作部120によって受け付けられると、通信部130は、インターネットバンキング30からログイン画面要求を送信し、ログイン画面要求の応答としてインターネットバンキング30からログイン画面G14を受信する。ログイン画面G14には、会員番号入力欄B141とパスワード入力欄B142とログインボタンB143とが含まれている。
そして、顧客による認証用情報(会員番号およびパスワード)を入力する操作が操作部120によって受け付けられ、顧客によるログインボタンB143を押下する操作が操作部120によって受け付けられると、アプリケーションID取得部111は、認証用情報(会員番号およびパスワード)を中継システム20に提供する。中継システム20において、ユーザ情報提供部211は、スマートフォン10から認証用情報(会員番号およびパスワード)を取得すると、認証用情報(会員番号およびパスワード)をインターネットバンキング30に提供する。
ここで、勘定系システム70には、認証用情報(会員番号およびパスワード)に対応する口座識別情報(店番号、科目および口座番号)があらかじめ記憶されている。そこで、インターネットバンキング30において、ログイン機能部311は、中継システム20から認証用情報(会員番号およびパスワード)を取得すると、認証用情報(会員番号およびパスワード)に対応する口座識別情報(店番号、科目および口座番号)を勘定系システム70から取得し、口座識別情報(店番号、科目および口座番号)を中継システム20に提供する。口座識別情報(店番号、科目および口座番号)は、ログイン後画面G15の表示情報の一例に該当する。
中継システム20において、アプリケーションID提供部212は、認証用情報(会員番号およびパスワード)に対応する口座識別情報(店番号、科目および口座番号)がインターネットバンキング30から取得されると、アプリID(第1のアプリID)を新たに生成する。アプリIDはどのように決められてもよい。例えば、その時点において使われていない最小値がアプリIDとして決定されてもよいが、アプリIDの偽造防止のために乱数がアプリIDとして決定されてもよい。以下の説明では、アプリケーションID提供部212によって新たに生成したアプリID(第1のアプリID)を新規アプリIDとも言う。
そして、アプリケーションID提供部212は、口座識別情報(店番号、科目および口座番号)に紐付くアプリID(第2のアプリID)が既に記憶部240の利用者マスタ241に存在するか否かを判定する。これによって、新規アプリIDを紐付けようとする口座と同一の口座に対して既存アプリIDが既に紐付いているかが判断される(同一口座が存在するか否かがチェックされる)。以下の説明では、口座識別情報(店番号、科目および口座番号)に紐付いて既に存在するアプリID(第2のアプリID)を既存アプリIDとも言う。
アプリケーションID提供部212は、口座識別情報(店番号、科目および口座番号)に紐付く既存アプリIDが利用者マスタ241に存在する場合には、図7に示すように、表示部150によって、同一口座警告画面G16が表示される。同一口座警告画面G16は、同一口座が存在することを警告するための画面である。同一口座警告画面G16には、登録ボタンB151および終了ボタンB152が含まれている。顧客による終了ボタンB152を押下する操作が操作部120によって受け付けられると、インターネットバンキング30においてログアウト機能部313は、ログアウトを実行する。
一方、顧客による登録ボタンB151を押下する操作が操作部120によって受け付けられると、アプリケーションID提供部212は、利用者マスタ241において口座識別情報(店番号、科目および口座番号)に紐付く既存アプリIDを、新規アプリIDによって更新し、生成した新規アプリIDをスマートフォン10に提供する。なお、同一口座警告画面G16は、必ずしも表示されなくてもよい。その後、表示部150によって設定完了画面G17が表示される。
一方、アプリケーションID提供部212は、口座識別情報(店番号、科目および口座番号)に紐付く既存アプリIDが利用者マスタ241に存在しない場合には、生成した新規アプリIDを口座識別情報(店番号、科目および口座番号)に紐付けるとともに(すなわち、口座識別情報と新規アプリIDとを対応付けて利用者マスタ241に登録するとともに)生成した新規アプリIDをスマートフォン10に提供する。その後、表示部150によって設定完了画面G17が表示される。
設定完了画面G17には、次画面遷移ボタンB161および終了ボタンB162が含まれている。顧客は、スマートフォン10を用いた取引に進みたいと考えた場合には、次画面遷移ボタンB161を押下する操作を行う。次画面遷移ボタンB161を押下する操作が操作部120によって受け付けられると、表示部150は、メニュー画面G21(図8)を表示する。一方、顧客は、スマートフォン10を用いた取引に進まないと考えた場合には、終了ボタンB162を押下する操作を行う。終了ボタンB162を押下する操作が操作部120によって受け付けられると、インターネットバンキング30においてログアウト機能部313は、ログアウトを実行する。
中継システム20から新規アプリIDが提供されると、スマートフォン10において、アプリケーションID取得部111によって新規アプリIDが取得される。アプリケーションID取得部111によって新規アプリIDが取得されると、記憶部140は、新規アプリIDをアプリID142として記憶する。
図8および図9は、スマートフォンアプリ141が2回目以降に起動された場合におけるスマートフォン10での画面遷移例を示す図である。図8に示すように、スマートフォン10において、スマートフォンアプリ141が2回目以降に起動された場合、表示部150は、スプラッシュ画面G11を表示する。
続いて、中継システム20において、スマートフォンアプリ141のバージョンチェックが行われ、インターネットバンキング30のホームページ(A銀行HP91)にお知らせがあれば、スマートフォン10によってお知らせが取得され、お知らせに基づくお知らせ画面G12が表示部150によって表示される。お知らせ画面G12には、次画面遷移ボタンB121が含まれている。
そして、顧客による次画面遷移ボタンB121を押下する操作が操作部120によって受け付けられると、メニュー画面G21が表示部150によって表示される。一方、A銀行HP91にお知らせがなければ、メニュー画面G21が表示部150によって表示される。メニュー画面G21には、スマートフォン取引ボタンB211、利用規約ボタンB212、初期化ボタンB213および終了ボタンB214が含まれている。
顧客による利用規約ボタンB212を押下する操作が操作部120によって受け付けられると、利用規約に基づく利用規約画面が表示部150によって表示される。顧客による終了ボタンを押下する操作が操作部120によって受け付けられると、インターネットバンキング30においてログアウト機能部313は、ログアウトを実行する。一方、顧客によってメニュー画面に戻るためのボタンを押下する操作が操作部120によって受け付けられると、表示部150によってメニュー画面G21が表示される。
顧客による初期化ボタンB213を押下する操作が操作部120によって受け付けられると、初期化要求がスマートフォン10から中継システム20に送信される。中継システム20において、初期化要求が受信されると、利用者マスタ241において口座識別情報(店番号、科目および口座番号)に紐付けられた新規アプリIDが削除されることによって、初期化が行われる。顧客による終了ボタンB214を押下する操作が操作部120によって受け付けられると、インターネットバンキング30においてログアウト機能部313は、ログアウトを実行する。
顧客によるスマートフォン取引ボタンB211を押下する操作(すなわち、ATM50に取引を実行させるための操作)が操作部120によって受け付けられると、口座情報取得部112は、記憶部140からアプリID(アプリID142)を取得し、取得したアプリIDを中継システム20に提供する。中継システム20において、口座情報提供部213は、アプリIDをスマートフォン10から取得すると、取得したアプリIDに紐付く口座識別情報(店番号、科目および口座番号)をスマートフォン10に提供する。
スマートフォン10において、口座情報取得部112は、中継システム20から提供された口座識別情報(店番号、科目および口座番号)を取得する。そして、出力制御部113は、口座識別情報(店番号、科目および口座番号)を含む口座確認画面G22が表示部150によって表示されるように表示部150を制御する。口座確認画面G22には、次画面遷移ボタンB221および前画面遷移ボタンB222が含まれている。
顧客による前画面遷移ボタンB222を押下する操作が操作部120によって受け付けられると、表示部150は、メニュー画面G21(図8)を表示する。一方、顧客による次画面遷移ボタンB221を押下する操作が操作部120によって受け付けられると、表示部150は、口座確認完了画面G23を表示する。
図9に示すように、口座確認完了画面G23には、スマートフォン10をATM50にかざすように促すガイダンスが含まれてよい。また、口座確認完了画面G23には、終了ボタンB231が含まれている。顧客による終了ボタンB231を押下する操作が操作部120によって受け付けられると、インターネットバンキング30においてログアウト機能部313は、ログアウトを実行する。その後、顧客は、ATM50にスマートフォン10を用いた取引を実行させるため、ATM50に近づく。
図10は、ATM50における画面遷移例を示す図である。図10に示すように、ATM50において、表示部550は、取引選択画面G31を表示する。なお、取引選択画面G31には、取引の例として、現金の預け入れ、現金の引き出し、振替、振込それぞれを選択するためのボタンが含まれている。しかし、取引の種類は、これらに限定されない。例えば、取引選択画面G31には、残高照会を選択するためのボタンが含まれてもよい。ここでは、現金の引き出しが選択された場合を主に想定する。
顧客によって現金の引き出しが選択されると、表示部550は、口座読み取り画面G32を表示する。図10を参照すると、口座読み取り画面G32には、ATM50にカードを挿入することを促すためのガイダンス画像B321とATM50にスマートフォン10をかざすことを促すためのガイダンス画像B322とが含まれている。これによって、顧客は、カードを用いた取引とスマートフォン10を用いた取引との双方が利用可能であることを把握することが可能である。
ここで、顧客がATM50にカードを挿入すれば、ATM50によってカードに記録されている口座識別情報(店番号、科目および口座番号)が読み取られる。一方、顧客がスマートフォン10をATM50の検出部525にかざせば、スマートフォン10において、出力制御部113は、口座識別情報(店番号、科目および口座番号)が通信部130によってATM50に送信されるように通信部130を制御する。
このとき、口座識別情報(店番号、科目および口座番号)が第三者によって取得されてしまう場合を考慮して、口座識別情報(店番号、科目および口座番号)は暗号化されてから送信されるのが望ましい。出力制御部113は、口座識別情報(店番号、科目および口座番号)を暗号化し、暗号化した口座識別情報(店番号、科目および口座番号)が通信部130によってATM50に送信されるように通信部130を制御するのがよい。
ATM50においては、スマートフォン10から送信された口座識別情報(店番号、科目および口座番号)が検出部525によって検出される。検出部525によって口座識別情報(店番号、科目および口座番号)が検出されると、キャッシュカード情報取得部511によって、口座識別情報(店番号、科目および口座番号)が取得される。このとき、口座識別情報(店番号、科目および口座番号)が暗号化されている場合には、キャッシュカード情報取得部511によって口座識別情報(店番号、科目および口座番号)が復号される。
そして、表示部550は、暗証番号入力画面G33を表示する。顧客から暗証番号が入力されると、通信部530は、ATMゲートウェイ60を介して暗証番号を勘定系システム70に送信する。
表示部550は、暗証番号に基づいてATM50の利用が勘定系システム70によって許容された場合、取引金額入力画面G34を表示する。また、表示部550は、顧客によって取引金額が入力されると、処理中画面G35を表示する。そして、取引機能部512は、顧客から入力された取引操作(ここでは、取引操作として現金の引き出しが入力された場合を想定する。)に基づいて各種の取引を実行する。
具体的に、取引機能部512は、顧客から入力された取引操作に応じた取引要求を勘定系システム70に提供する。そして、勘定系システム70から取引応答が返信されると、取引応答に応じた処理を実行する。ここでは、取引応答として現金の引き出しを許容する応答が返信された場合を想定する。このとき、顧客から入力された取引金額の現金がATM50によって排出される。表示部550は、現金の取り出しを促すガイダンス画面G36を表示する。
以上、本発明の実施形態に係る情報処理システム1の機能詳細について説明した。
(1−7.情報処理システムの動作)
続いて、図11〜図14を参照しながら(適宜図1〜図4も参照)、本発明の実施形態に係る情報処理システム1の動作例について説明する。図11および図12は、スマートフォンアプリ141が最初に起動された場合(初回起動された場合)における情報処理システム1の動作例を示す図である。なお、図11および図12に示した動作例は、スマートフォンアプリ141が最初に起動された場合(初回起動された場合)における情報処理システム1の動作の一例に過ぎない。
図11に示すように、スマートフォン10の動作が開始されると(S501)、スマートフォン10において、顧客によってスマートフォンアプリ141が立ち上げられる(S502)。また、スマートフォンアプリ141に対して、顧客によってインターネットバンキング30へのログインに必要な値である会員番号とパスワードが入力される(S503)。顧客によって入力された会員番号とパスワードとは、スマートフォンアプリ141によって中継システム20に通知される。
中継システム20は、スマートフォンアプリ141から通知された会員番号とパスワードを用いてインターネットバンキング30にログイン要求を行う(S504)。インターネットバンキング30においては、会員番号とパスワードとを用いてログインを行い、ログイン後画面の表示情報を送信する(S505)。中継システム20においては、ログイン画面の表示情報から、キャッシュカードとしての利用に必要な情報(店番号、科目および口座番号)を取得する(S506)。
中継システム20は、店番号、科目および口座番号によって識別される口座と同一の口座に紐付くアプリIDが既に存在するか否かを判断する(S507)。中継システム20は、同一の口座に紐付くアプリIDが既に存在すると判断した場合には(S507において「Yes」)、新たに発行したアプリIDで既に存在するアプリIDを更新し(S508)、S510に動作を移行させる。一方、中継システム20は、同一の口座に紐付くアプリIDが存在しないと判断した場合には(S507において「No」)、新たに発行したアプリIDを口座に紐付け(S509)、S510に動作を移行させる。
中継システム20は、新たに発行したアプリIDをスマートフォンアプリ141に通知する(S510)。スマートフォン10においては、中継システム20から通知されたアプリIDを保存する(S511)。これによって、スマートフォンアプリ141が最初に起動された場合(初回起動された場合)における情報処理システム1の動作が終了する。
図13および図14は、スマートフォンアプリ141が2回目以降に起動された場合における情報処理システム1の動作例を示す図である。なお、図13および図14に示した動作例は、スマートフォンアプリ141が2回目以降に起動された場合における情報処理システム1の動作の一例に過ぎない。
図13に示すように、スマートフォン10の動作が開始されると(S601)、スマートフォン10において、顧客によってスマートフォンアプリ141が立ち上げられる(S602)。また、スマートフォンアプリ141において、顧客によってスマートフォン取引が選択されると(S603)、スマートフォンアプリ141は、保存したアプリIDを中継システム20に送信する(S604)。中継システム20は、スマートフォンアプリ141から送信されたアプリIDを受信する。
中継システム20は、アプリIDを受信すると、受信したアプリIDに紐付く店番号、科目、口座番号を取得し(S605)、店番号、科目、口座番号をスマートフォン10に通知する(S606)。スマートフォン10は、キャッシュカードとしての利用に必要な値である店番号、科目、口座番号を暗号化してATM50への送信情報にセットする(S607)。一方、顧客は、ATM50に近づき、ATM50に対する操作によって取引を選択する(S609)。
顧客は、取引を選択すると、スマートフォン10をATM50にかざし(S610)、キャッシュカードとしての利用に必要な値である店番号、科目、口座番号をATM50に通知する(S611)。ATM50は、キャッシュカードとしての利用に必要な値である店番号、科目、口座番号を復号する(S612)。その後、顧客は、ATM50を利用した取引を行うことが可能になる(S613)。そして、ATM50での取引が実行されると、情報処理システム1の動作が終了する。
以上、本発明の実施形態に係る情報処理システム1の動作例について説明した。
(1−8.ハードウェア構成例)
続いて、本発明の実施形態に係る情報処理装置900のハードウェア構成について説明する。なお、情報処理装置900の例としては、上記したスマートフォン10が想定される。あるいは、情報処理装置900の例としては、上記した中継システム20、インターネットバンキング30およびATM50が想定される。すなわち、本発明の実施形態に係る各種装置のハードウェア構成は、以下に説明するような、情報処理装置900のハードウェア構成によって実現され得る。
図15は、本発明の実施形態に係る情報処理装置900のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置900は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、ホストバス904と、ブリッジ905と、外部バス906と、インタフェース907と、入力装置908と、出力装置909と、ストレージ装置910と、通信装置911と、を備える。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置900内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバス等から構成されるホストバス904により相互に接続されている。
ホストバス904は、ブリッジ905を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス906に接続されている。なお、必ずしもホストバス904、ブリッジ905および外部バス906を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置908は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバー等ユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路等から構成されている。情報処理装置900を操作するユーザは、この入力装置908を操作することにより、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置909は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置、ランプ等の表示装置およびスピーカ等の音声出力装置を含む。
ストレージ装置910は、データ格納用の装置である。ストレージ装置910は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置等を含んでもよい。ストレージ装置910は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置910は、ハードディスクを駆動し、CPU901が実行するプログラムや各種データを格納する。
通信装置911は、例えば、ネットワークに接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置911は、無線通信または有線通信のどちらに対応してもよい。
以上において、本発明の実施形態に係る情報処理装置900のハードウェア構成について説明した。
(1−9.まとめ)
本発明の実施形態によれば、ユーザ情報提供部211とアプリケーションID提供部212と口座情報提供部213とを備える、中継システム20が提供される。ユーザ情報提供部211は、スマートフォン10から認証用情報が取得された場合、認証用情報をインターネットバンキング30に提供する。
また、アプリケーションID提供部212は、インターネットバンキング30から認証用情報に対応する口座識別情報が取得された場合、新規アプリIDを発行し、口座識別情報に紐付く既存アプリIDが存在するか否かを判定する。
一方、アプリケーションID提供部212は、口座識別情報に紐付く既存アプリIDが存在しない場合には、新規アプリIDを口座識別情報に紐付けるとともに新規アプリIDをスマートフォン10に提供し、口座識別情報に紐付く既存アプリIDが存在する場合には、口座識別情報に紐付く既存アプリIDを新規アプリケーションIDにより更新し、新規アプリIDをスマートフォン10に提供する。
また、口座情報提供部213は、スマートフォン10に提供した新規アプリIDがスマートフォン10から取得された場合、新規アプリIDに紐付く口座識別情報をスマートフォン10に提供する。
かかる構成によれば、認証精度を確保しつつ、カードを不要とすることによって顧客の利便性を向上させた現金取引を実現することが可能となる。
その他、新規アプリIDを紐付けようとする口座に既存アプリIDが既に紐付いている場合には、既存アプリIDが無効となり新規アプリIDが有効となるため、金融機関による運用の煩雑さを抑制するとともにアプリIDの管理に必要な記憶容量の増加を抑制することが可能である。また、スマートフォン10を利用した取引が実行されるまでは、スマートフォン10には口座識別情報の代わりにアプリIDを保持させるようにすることによって、セキュリティを向上させることが可能となる。また、既存の取引システム(ホストコンピュータ、ATM)やインターネットバンキング30の認証を利用することで、既存システムに大きな変更を加えずに安価にスマートフォンの取引機能を追加することが可能である。
(1−10.変形例)
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、スマートフォン10を用いた取引として、現金の引き出しが実行される場合を主に説明した。しかし、スマートフォン10を用いた取引の種類は限定されない。例えば、スマートフォン10を用いた取引として、他の取引(例えば、現金の預け入れ、振込、振替、税公金支払いなど)が選択された場合であっても、現金の引き出しが実行される手順と同様の手順によって、当該他の取引が実行され得る。また、スマートフォン10を用いた取引としてデビットカードでの支払いも実行され得る。
また、上記では、出力制御部113は、顧客からATM50に取引を実行させるための操作(例えば、スマートフォン取引ボタンB211を押下する操作)が受け付けられた場合に、口座識別情報(店番号、科目および口座番号)が通信部130によってATM50に送信されるように通信部130を制御する場合を主に説明した。しかし、出力制御部113は、顧客からATM50に現金の引き出しを実行させるための操作が受け付けられた場合に、口座識別情報(店番号、科目および口座番号)の他に、現金の引き出し額が通信部130によってATM50に送信されるように通信部130を制御してもよい。
ここで、現金の引き出し額は、顧客によって入力可能であってよい。すなわち、スマートフォン10において、顧客によって入力された現金の引き出し額が操作部120によって受け付けられてよい。現金の引き出し額も、出力制御部113によって暗号化されてからATM50に送信されるのがよい。現金の引き出し額が暗号化されている場合には、ATM50において、キャッシュカード情報取得部511によって現金の引き出し額が復号される。このような場合は、予めスマートフォン10上で取引種別を選択させ、ATM50では、「お引き出し」といった取引種別を選択する代わりに、「スマートフォンでのお取引」といった形でスマートフォン10を受け付けるようにした方がよい。
また、上記では、スマートフォン10からATM50に送信される口座識別情報(店番号、科目、口座番号)が暗号化される場合について説明した。かかる場合、スマートフォン10において、出力制御部113は、セキュリティを向上させるため、ワンタイムパスワードを利用して口座識別情報(店番号、科目、口座番号)を暗号化するとよい。例えば、出力制御部113は、現在時刻をキーとして乱数を発生させることによって暗号鍵を生成し、生成した暗号鍵で口座識別情報(店番号、科目、口座番号)を暗号化してよい。
このとき、ATM50において、キャッシュカード情報取得部511は、現在時刻をキーとして乱数を発生させることによって復号鍵を生成し、生成した復号鍵で口座識別情報(店番号、科目、口座番号)を復号してよい。また、スマートフォン10の現在時刻が正確ではない可能性があるため、スマートフォン10は、中継システム20に対して現在時刻を合わせてもよい。例えば、出力制御部113は、スマートフォン10から中継システム20に対して現在時刻の問い合わせが行われた場合、中継システム20からスマートフォン10に応答された現在時刻に基づいて暗号鍵を生成するとよい。