JP2016018039A - マッハツェンダ型振幅変調器、光多値信号変調装置、及び光多値信号変調方法 - Google Patents

マッハツェンダ型振幅変調器、光多値信号変調装置、及び光多値信号変調方法 Download PDF

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Abstract

【課題】Star QAM型変調方式において光振幅信号の最も下のレベルの光パワをある程度大きく保ちながら光出力パワの揺れを抑制でき、特性の良いStar QAM信号を生成することが可能なマッハツェンダ型変調器、光多値変調装置、及び光多値変調方法を提供することを目的とする。【解決手段】本願発明に係るマッハツェンダ型変調器は、入力光を2つに分離する分波部および分離した光を合波する合波部の光パワの分岐比を意図的にx:y(x≠y)となるように設計される。【選択図】図10

Description

Star QAM型光信号を生成するためのマッハツェンダ型光振幅変調器、およびそれを用いた光多値信号変調装置、並びにその光多値信号変調方法に関する。
周波数利用効率の向上を目的とし、光の振幅方向、位相方向、あるいはIQ平面上に2より大きい数の信号点を配置し、1シンボルで1ビットを超える信号を伝送する多値変調方式が、電気通信、無線通信、光通信で用いられている。その中でも、位相変調と振幅変調を組み合わせ、コンスタレーション上で複数の同心円上に信号点を配置した変調方式を、Star QAM型変調方式と呼ぶ。
図1に、特に振幅方向に二値で変調されているStar QAM型信号の例を示す。左からそれぞれ、位相方向にはBPSK、QPSK、8−PSKで変調されている信号のIQ平面上のコンスタレーションであるが、この例に限らず、位相方向にはいくつのレベルで変調されていてもよい。
光アクセスシステムにおいては、Star QAM型変調方式を、OOKのみを受信可能なONUと、多値変調信号を受信可能なONUの同一PONブランチ配下での共存のために使用する検討がなされている(例えば、特許文献1を参照。)。また無線通信においても、Star QAM型変調方式を採用することによりチャネル情報の交換を不要とするシステムの検討が行われている(例えば、非特許文献1を参照。)。
光をStar QAM型変調方式でベースバンド変調するための変調器の構成は、IQ変調器のみを用いる方法、IQ変調部と振幅変調部を組み合わせる方法、複数の位相変調部と振幅変調部を組み合わせる方法などがある。それらを用いて振幅方向に二値、位相方向に四値の信号点が配置されるStar 8−QAM信号を生成する例を、それぞれ図2から図5に示す。
図2に示すように、IQ変調器51は直交しているI軸とQ軸に対してそれぞれ振幅変調をかける変調器であり、それ単体でStar QAM信号を生成する場合には、入力する電気信号を4値の信号にする必要がある。しかし一般に電気の多値信号は、帯域制限の影響やアンプの非線形性の影響を二値の電気信号よりも受けやすく、特性が良い多値電気信号を生成することは同じ特性の二値電気信号を生成することよりも困難である。
図3は、IQ変調部の後段に振幅変調部を組み合わせた構成である。この構成では、まずIQ変調部においてQPSK信号を生成し、後段の振幅変調部でさらに振幅変調をかけることにより、Star 8−QAM信号を生成する。ここでは各ポートに入力する電気信号はすべて二値信号となる。Star 8−QAM信号の例に限らず、一般に組み合わせる変調部の数を増やすことで、入力する電気信号のレベル数を減らすことができる。
図4に示す構成では、位相変調部2つの後段に振幅変調部を配置している。2つの位相変調部を使用してQPSK信号を生成し、後段の振幅変調部で振幅変調をかけることにより、Star 8−QAM信号を生成する。この構成でも各変調部に入力する電気信号はすべて二値信号である。
なお、図5に示すように、位相変調部に入力する電気信号を多値信号とすることで、位相変調部をひとつ減らした構成とすることもできる。
また、生成する電気信号のレベル数と変調器の構成の複雑さはトレードオフであり、図2−5に示した以外にも、変調部の順番を入れ替えた構成、直接変調レーザを用いる構成など、様々な構成でのStar QAM信号の生成が可能である。
本出願では、図3から図5の構成のように、二値振幅変調部が他の変調部と明確な境界で区切れる構成のもので説明する。このとき、振幅方向に二値で変調されているStar QAM型信号であれば、二値振幅変調における下のレベルがStar QAM信号の内側の円に、上のレベルが外側の円に相当するので、二値振幅変調のレベル差がStar QAM信号のコンスタレーション上における二つの円のレベル差となる。
図6は、振幅変調信号生成部の一例であるマッハツェンダ(MZ)型振幅変調器10の構成の一例と原理を説明する図である。MZ型振幅変調器10は、ニオブ酸リチウムなど電気光学効果を有する基板15、入力光を光パワ分岐比1:1に分離し、後段で1:1で合波するような形状の導波路11、及び2つに分岐した導波路をはさむように配置された電極12を備える。
基板15が電気光学効果を有することから、電極12に矢印方向を正とする電圧を印加することにより、分岐したそれぞれの導波路11の屈折率、つまり光路長を変化させることができる。よって、電極12に印加する電圧を制御することにより、それぞれの導波路11を通る光の位相差を制御することができる。合波部14で各導波路からの光の位相差が0であれば、そのまま光パワが足され、光の位相差がπであれば、光パワが打ち消し合いゼロになる。
図7は、一般的なMZ型振幅変調器の変調曲線である。横軸は電極への印加電圧、縦軸は光出力パワであり、曲線はcos2乗の函数曲線となる。図6のMZ型振幅変調器で光の位相差が0になるように電圧を印加すると図7の変調曲線上で光出力パワは極大点をとり、光の位相差がπになるように電圧を印加すると図7の変調曲線上で光出力パワは極小点をとる。一般に光の振幅二値信号を生成することを目的としてMZ型振幅変調器に二値電圧を入力する際には、変調曲線の極小点から極大点までに対応する電圧を電極に印加する。
これは、変調曲線の極大点と極小点を使用して変調を行うと、他の部分を使用して変調を行う場合に比べ、入力電圧のノイズや帯域不足に起因する信号レベルの揺れに対する、出力光パワのレベルの揺れを低減することができ、特性の良い振幅二値光信号を得られるからである。例えば、図7のように、同じ大きさの入力電圧の揺れ幅ΔVに対し、変調曲線の極大点、極小点、それ以外の部分で生成される光出力パワの揺れをa,b,cとすると、c>aおよびc>bであり、変調曲線の極大点及び極小点は出力光パワのレベルの揺れが小さいことがわかる。
また、変調曲線における極大点と極小点の光パワ、dとeとの比d/eが、MZ型振幅変調器の消光比となる。MZ型振幅変調器の2つの導波路を通る光の位相差がπとなるよう電圧を印加するとき、完全に打ち消し合えばeはゼロとなり消光比は無限大となるが、実際には導波路を上下に分ける分波部の分岐比が正確に1:1とならないなどの理由でeは完全なゼロとはならない。ただし、一般には消光比が大きい変調器ほど消光比の大きい光振幅二値信号を生成でき、特性の良い振幅変調器であるので、振幅変調器の作製技術は基本的に高消光比を目指した方向に進んでいる(例えば、非特許文献2を参照。)。
特開2012−222456号公報
D.Liang, M.Song, S.X.Ng and L.Hanzo,"Turbo−coded and cooperative network coded non−coherent soft−decision star−QAM dispensing with channel estimation" ,in Global Telecommunication Conference (GLOBECOM 2011), Houston, TX, USA, 2011. T.Kawanishi, T.Sakamoto, M.Tsuchiya, M.Izutsu, S.Mori, and K.Higuma,"70dB extinction−ratio LiNbO3 optical intensity modulator for two−tone lightwave generation" ,in Proc. OFC, Anaheim, CA, 2006, Paper OWC4. N.Iiyama, J.Kani, J.Terada, and N.Yoshimoto,"Feasibility study on a scheme for coexistence of DSP−based PON and 10−Gbps/λ PON using hierarchical star QAM format" , J.Lightw.Technol., vol.31, no.18, pp.3085−3092, Sep.2013.
ある決まった特性のStar QAM信号を、二値振幅変調部と他の変調部とに分かれた構成を用いて生成する際、二値振幅変調の下のレベルとして要求される大きさは、通常の振幅変調器の変調曲線の極小点に対応する光出力パワよりも大きい。これは、図8に示すように、Star QAM信号の振幅変調の下のレベルが小さすぎると、Star QAM信号の内側の円の位相変調信号の隣接信号間距離が小さくなりすぎてしまい、信号点分離が困難になるためである。このため、Star QAM信号の振幅変調の下のレベルをある程度大きい値に保ったまま二値変調をかけようとすると、振幅変調部に入力する二値電圧の下のレベルは、変調器の変調曲線の極小点と極大点の間に合わせることになり、図7で説明したように二値電圧の下のレベルの電圧の揺れに対して光出力パワの揺れが大きくなる。そのとき生成される光のStar QAM信号は、図9に示すように、内側の円の信号点が外側の円の信号点と比較して振幅方向に広がってしまい、伝送特性が劣化することになる。以上のように、Star QAM型変調方式には、光振幅二値信号の下のレベルの光パワをある程度大きく保ちながら光出力パワの揺れを抑制し、特性の良いStar QAM信号を生成することが困難という課題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、Star QAM型変調方式において光振幅信号の最も下のレベルの光パワをある程度大きく保ちながら光出力パワの揺れを抑制でき、特性の良いStar QAM信号を生成することが可能なマッハツェンダ型変調器、光多値変調装置、及び光多値変調方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明に係るマッハツェンダ型変調器は、入力光を2つに分離する分波部および分離した光を合波する合波部の光パワの分岐比を意図的にx:y(x≠y)となるように設計される。本願発明に係るマッハツェンダ型変調器は、出力振幅変調光の消光比が6dBから12dB程度の範囲となるようにxとyが設計され、光Star QAM信号生成のための光多値変調装置内の振幅変調部に用いられる。
具体的には、本発明に係る光多値変調方法は、位相変調と振幅変調を組み合わせ、光をStar QAM型変調方式でベースバンド変調する光多値変調方法であって、コンスタレーション上で最も内側の同心円に存在する信号点の振幅を、前記振幅変調を行うマッハツェンダ型振幅変調器の入力光の分岐比で設定することを特徴とする。
マッハツェンダ光変調器において、入力光を2つの導波路へ分岐する比率(X:Y)を変更することで、これらを合波する際の位相差がπ(変調曲線の極小点)であっても一方の光で他方の光を打ち消すことができず、分岐比率に応じた光パワの変調光が出力される。このため、本光多値変調方法は、分岐比率を設定することで、変調曲線の極小点を使いつつ、光Star QAM信号の最も内側の信号点を所望の光強度とすることができる。
従って、本発明は、Star QAM型変調方式において光振幅信号の最も下のレベルの光パワをある程度大きく保ちながら光出力パワの揺れを抑制でき、特性の良いStar QAM信号を生成することが可能な光多値変調方法を提供することができる。
上記光多値変調方法を実現できる本発明に係るマッハツェンダ型振幅変調器は、
電気光学効果を有する基板と、
前記基板に形成され、入力光を設計値がx:y(ただし、x≠y)の分岐比で光パワ分岐する分岐部、及び分岐された入力光を設計値がx:yの合波比で合波する合波部を有する光導波路と、
前記分岐部から前記合波部まで間のそれぞれの前記光導波路の屈折率を印加された電圧で変化させる電極と、
を備えるマッハツェンダ型振幅変調器であって、
変調曲線の極小点の光パワをxとyで設定することを特徴とする。
このとき、電界強度比で1.66≦y/x≦3.00、又は1.66≦x/y≦3.00、あるいは光強度比で2.78≦y/x≦9.34、又は2.78≦x/y≦9.34が好ましい。
本マッハツェンダ型振幅変調器は、消光比を6〜12dBの範囲とすることができ、Star 8−QAM信号を生成する光多値変調装置に搭載することができる。
上記光多値変調方法を実現できる本発明に係る光多値変調装置は、
入力光を電気信号で位相変調する位相変調信号生成部と、
前記位相変調信号生成部が出力する光信号を、電気二値信号で振幅変調する振幅変調信号生成部と、
を備える光多値変調装置であって、
前記振幅変調信号生成部は、前記マッハツェンダ型振幅変調器であることを特徴とする。
また、本発明に係る光多値変調装置は、
入力光を電気信号で位相変調する位相変調信号生成部と、
前記位相変調信号生成部が出力する光信号を、電気二値信号で振幅変調する振幅変調信号生成部と、
を備える光多値変調装置であって、
前記振幅変調信号生成部は、複数のマッハツェンダ型振幅変調器が直列に接続されており、前記マッハツェンダ型振幅変調器のうち少なくとも1つが前記マッハツェンダ型振幅変調器であることを特徴とする。
振幅方向に四値以上で変調された光Star QAM信号を生成する光多値変調装置を実現できる。
本発明は、Star QAM型変調方式において光振幅信号の最も下のレベルの光パワをある程度大きく保ちながら光出力パワの揺れを抑制でき、特性の良いStar QAM信号を生成することが可能なマッハツェンダ型変調器、光多値変調装置、及び光多値変調方法を提供することができる。
振幅方向に二値で変調されているStar QAM型信号の例を説明する図である。位相方向には(a)BPSK、(b)QPSK、(c)8−PSKで変調されている。 Star QAM信号を生成する光多値変調装置を説明する図である。 Star QAM信号を生成する光多値変調装置を説明する図である。 Star QAM信号を生成する光多値変調装置を説明する図である。 Star QAM信号を生成する光多値変調装置を説明する図である。 MZ型振幅変調器を説明する図である。 MZ型振幅変調器の変調曲線を説明する図である。 課題を説明する図である。 課題を説明する図である。 本発明に係るMZ型振幅変調器を説明する図である。 本発明に係るMZ型振幅変調器の変調曲線を説明する図である。 Star 8−QAM信号の消光比の条件を説明する図である。 本発明に係る光多値変調装置が出力するStar 8−QAM信号のコンスタレーションである。 本発明に係る光多値変調装置が出力するStar 16−QAM信号のコンスタレーションである。 本発明に係る光多値変調装置を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
本発明は、位相変調と振幅変調を組み合わせ、光をStar QAM型変調方式でベースバンド変調する光多値変調方法であって、コンスタレーション上で最も内側の同心円に存在する信号点の振幅を、前記振幅変調を行うMZ型振幅変調器の入力光の分岐比で設定する。本発明を、以下の実施形態1から3で説明する構成で説明する。
(実施形態1)
図3から図5は、本実施形態の光多値変調装置の構成を説明する図である。本光多値変調装置は、入力光を電気信号で位相変調する位相変調信号生成部50と、位相変調信号生成部50が出力する光信号を、電気二値信号で振幅変調する振幅変調信号生成部60と、を備える光多値変調装置であって、振幅変調信号生成部60は、後述するMZ型振幅変調器20であることを特徴とする。
図3の光多値変調装置は、位相変調信号生成部50がIQ変調器51の構成である。IQ変調器51は二つの振幅変調器(52a、52b)と位相変調器53を有する。IQ変調器51は、二つの振幅変調器(52a、52b)のそれぞれに入力された電気二値信号で入力光を振幅変調し、一方の出力の位相を90度回転して合波する。IQ変調器51は、このように光を変調してQPSK信号を出力する。
図4の光多値変調装置は、位相変調信号生成部50が二つの位相変調器(55a、55b)を直列に接続する構成である。位相変調信号生成部50は、二つの位相変調器(55a、55b)のそれぞれに入力された電気二値信号で入力光を振幅変調し、QPSK信号を出力する。
図5の光多値変調装置は、位相変調信号生成部50が一つの位相変調器55の構成である。位相変調信号生成部50は、位相変調器55に入力された電気多値信号で入力光を振幅変調し、QPSK信号を出力する。
図3から図5の光多値変調装置は、位相変調信号生成部50の後段に振幅変調信号生成部60を備え、位相変調信号生成部50が出力するQPSK信号を振幅変調してStar QAM信号を生成する。
図10は、図3から図5の光多値変調装置の振幅変調器20を説明する図である。振幅変調器20は、電気光学効果を有する基板15と、
基板15に形成され、入力光を設計値がx:y(ただし、x≠y)の分岐比で光パワ分岐する分岐部13、及び分岐された入力光を設計値がX:Yの合波比で合波する合波部14を有する光導波路11と、
分岐部13から合波部14まで間のそれぞれの光導波路11の屈折率を印加された電圧で変化させる電極12と、
を備えるMZ型振幅変調器であって、
変調曲線の極小点の光パワをxとyで設定することを特徴とする。
振幅変調器20は、二つの導波路に分離する分波部13および二つの導波路を接続する合波部14を、光パワの分岐比がx≠yであるようなx:yとなるように作製されている。このようなMZ型振幅変調器にそれぞれの導波路を通る信号の位相差を制御するよう電圧を印加すると、位相差がゼロのときには、分岐比が1:1のときと同様にそれぞれの導波路からの光の光パワが足し合されるが、位相差がπのときには、それぞれの導波路からの光が打ち消し合っても光パワがゼロとならない。
よってこのようなMZ型振幅変調器の変調曲線は、図11に示すように、出力光パワの極小点の値fが図7におけるeよりも大きい値となり、図6のMZ型振幅変調器に比べて最大消光比の小さい変調器となる。ここでfの値は、分岐された光パワの差|x−y|により決定され、この値が大きいほどfも大きくなるので、得たいfの値をx:yの選択により設計可能である。
xとyは、電界強度比で1.66≦y/x≦3.00、又は1.66≦x/y≦3.00、あるいは光強度比で2.78≦y/x≦9.34、又は2.78≦x/y≦9.34となるように選択することが好ましい。
例えば、10G−EPONやXG−PONのONUと、デジタルコヒーレント検波器を備えるONUの同一PONブランチにおける共存を目的とし、Star 8−QAM信号を使用する場合がある(例えば、特許文献1)。その際のStar 8−QAM信号の消光比の条件は、非特許文献3に示されている。本文献内の数値計算結果を図12に示す。横軸がStar 8−QAM信号の消光比であり、この図内の全ての信号の受光感度が、点線で示されている、標準で規定された最小受光感度を下回っていることが条件となるので、Star 8−QAM信号の消光比が6〜12dB程度の範囲内にあることが、共存を可能とする条件であることがわかる。これと同じ目的で、Star 8−QAM信号生成部の一部として本発明のMZ型振幅変調部を用いる場合、その消光比を6〜12dB程度とするため、分岐比x:yにおけるxとyは、大きい方の値が小さい方の値に対して、電界強度比で1.66倍から3.00倍程度、光強度比で2.78倍から9.34倍程度の値になるよう設計すればよい。
図10のMZ型振幅変調器20をStar QAM信号の生成に用いるとき、MZ型振幅変調器20に印加する電圧は、図11における変調曲線の極小点から極大点までの大きさに設定することで、図13に示すような信号を得ることができる。これは、本発明のMZ型振幅変調部が、図7と比較して極小点の光パワが大きい変調曲線をもつため、図8と比較して内側の円を大きく設定できると同時に、図9のように内側の円上の信号点が振幅方向に広がってしまうこともないからである。
(実施形態2)
本実施形態では、図3から図5の光多値変調装置の位相変調信号生成部50が、QPSK以外の位相変調信号(BPSKや8−PSK等)を生成し、振幅変調信号生成部60として図10のMZ型振幅変調器20を用いる。本実施形態の光多値変調装置は、図1(a)や図1(c)のコンスタレーションのStar QAM型信号を生成する。
(実施形態3)
図15は、本実施形態の光多値変調装置を説明する図である。本光多値変調装置は、入力光を電気信号で位相変調する位相変調信号生成部50と、位相変調信号生成部50が出力する光信号を、電気二値信号で振幅変調する振幅変調信号生成部60と、を備える光多値変調装置であって、
振幅変調信号生成部60は、複数のMZ型振幅変調器が直列に接続されており、MZ型振幅変調器のうち少なくとも1つが図10で説明したMZ型振幅変調器であることを特徴とする。
本光多値変調装置の振幅変調信号生成部60は、図6のMZ型振幅変調器10と図10のMZ型振幅変調器20を直列に接続する構成である。この構成とすることで、振幅変調信号生成部60は、位相変調信号生成部50が出力するBPSK、QPSK、あるいは8−PSKの信号を振幅方向に四値以上で変調する。このため、本光多値変調装置は、例えば図14のようなコンスタレーションで表される、振幅方向に四値、位相方向に四値で変調されたStar 16−QAM信号を生成できる。
本光多値変調装置は、この構成により、図14に示したようなコンスタレーションの一番内側の円のレベルをある程度の大きさに保ちながら、振幅方向への広がりの小さい、特性の良いStar 16−QAM信号を生成することができる。
図15の構成に限らず、図3や図5の振幅変調信号生成部60を本実施形態のようにMZ型振幅変調器10とMZ型振幅変調器20とを直列に接続した構成とすることができる。
[付記]
以下は、本発明の光多値変調装置を説明したものである。
<課題>
Star QAM型光信号を生成する際に、一番内側の円上にある信号点に対応する光パワをある程度大きく保ちながら、出力光パワの揺れが小さい、特性の良いStar QAM信号を生成することは、従来の高消光比を目指した振幅変調部を用いると困難であった。
<解決手段>
MZ型振幅変調部における、導波路を上下に分岐する分波部、および上下の導波路を接続する合波部の分岐比を、x≠yであるようなx:yとなるように作製し、意図的に消光比の小さい振幅変調部を作製する。これをStar QAM型信号生成のための振幅変調部に用い、変調曲線の極小点から極大点までの電圧を電極に印加して振幅変調をかける。このときの消光比は6〜12dB程度とし、xとyは、大きい方の値が小さい方の値に対して、電界強度比で1.66倍から3.00倍程度、光強度比で2.78倍から9.34倍程度の値になるよう設計する。
すなわち、
(A)MZ型振幅変調器の変調曲線の極小点を用いるように変調信号の電圧を調整する。
(B)MZ型振幅変調器の分岐比を1:1としない。
上記(A)により変調器の出力光パワの揺れを小さくすることができる。
上記(B)により変調曲線の極小点を大きくし、Star QAM信号のコンスタレーションの内円の信号点分離を容易にすることができる。
具体的には、本発明は、
(1):
MZ型振幅変調器において、入力光の通る導波路を上下に分ける分波部、その上下の導波路を接続する合波部における分岐比を、x≠yであるようなx:yとし、出力光の消光比が小さくなるよう作製されている、MZ型振幅変調器。
(2):
上記(1)の構成のMZ型振幅変調部を含み、位相変調信号生成部と組み合わせて光Star QAM型信号を生成する、光多値信号生成部。
(3):
上記(2)のような光多値信号生成部における1のようなMZ型振幅変調部において、生成された信号の消光比が6〜12dB程度となるよう、MZ型振幅変調部の分岐x:yのxとyは、大きい方の値が小さい方の値に対して、電界強度比で1.66倍から3.00倍程度、光強度比で2.78倍から9.34倍程度の値になるよう設計されている、MZ型振幅変調部。
(4):
上記(3)のようなMZ型振幅変調部を含む、光多値信号生成部。
10、20:MZ型振幅変調器
11:導波路
12:電極
13:分岐部
14:合波部
15:基板
50:位相変調信号生成部
51:IQ変調器
52、52a、52b:振幅変調器
53:位相変調器
55、55a、55b:位相変調器
60:振幅変調信号生成部

Claims (5)

  1. 電気光学効果を有する基板と、
    前記基板に形成され、入力光を設計値がx:y(ただし、x≠y)の分岐比で光パワ分岐する分岐部、及び分岐された入力光を設計値がx:yの合波比で合波する合波部を有する光導波路と、
    前記分岐部から前記合波部まで間のそれぞれの前記光導波路の屈折率を印加された電圧で変化させる電極と、
    を備えるマッハツェンダ型振幅変調器であって、
    変調曲線の極小点の光パワをxとyで設定することを特徴とするマッハツェンダ型振幅変調器。
  2. 電界強度比で1.66≦y/x≦3.00、又は1.66≦x/y≦3.00、あるいは光強度比で2.78≦y/x≦9.34、又は2.78≦x/y≦9.34であることを特徴とする請求項1に記載のマッハツェンダ型振幅変調器。
  3. 入力光を電気信号で位相変調する位相変調信号生成部と、
    前記位相変調信号生成部が出力する光信号を、電気二値信号で振幅変調する振幅変調信号生成部と、
    を備える光多値変調装置であって、
    前記振幅変調信号生成部は、請求項1又は2に記載のマッハツェンダ型振幅変調器であることを特徴とする光多値変調装置。
  4. 入力光を電気信号で位相変調する位相変調信号生成部と、
    前記位相変調信号生成部が出力する光信号を、電気二値信号で振幅変調する振幅変調信号生成部と、
    を備える光多値変調装置であって、
    前記振幅変調信号生成部は、複数のマッハツェンダ型振幅変調器が直列に接続されており、前記マッハツェンダ型振幅変調器のうち少なくとも1つが請求項1又は2に記載のマッハツェンダ型振幅変調器であることを特徴とする光多値変調装置。
  5. 位相変調と振幅変調を組み合わせ、光をStar QAM型変調方式でベースバンド変調する光多値変調方法であって、
    コンスタレーション上で最も内側の同心円に存在する信号点の振幅を、前記振幅変調を行うマッハツェンダ型振幅変調器の入力光の分岐比で設定することを特徴とする光多値変調方法。
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