JP2016017654A - 加湿装置 - Google Patents

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礼樹 平池
Reiki Hiraike
礼樹 平池
山下 哲也
Tetsuya Yamashita
哲也 山下
朗彦 坂下
Akihiko Sakashita
朗彦 坂下
周防 聖行
Kiyoyuki Suou
聖行 周防
竜二 清野
Ryuji Kiyono
竜二 清野
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Abstract

【課題】加湿ローターのメンテナンス時にユーザの手指が回動する加湿ローターで傷付いたり回動する加湿ローターに当たって痛みを感じたりする不具合を緩和する。
【解決手段】加湿装置20の動力伝達機構30は、軸部品31と軸受部品32とを含んでいる。軸受部品32は、加湿用モーター24の回転に伴い回転する。軸部品31は、本体21に加湿ローター25が取り付けられているときには加湿ローター25に連結されているとともに軸受部品32と一緒に回転できるようにカップリングされて加湿用モーター24の回転力を軸受部品32から加湿ローター25に伝達する。動力伝達機構30は、軸部品31が軸受部品32に連結された状態で加湿ローター25の回転を妨げる力が閾値を超えた場合に軸受部品32が軸部品31に対して空回りする。
【選択図】図7

Description

本発明は、加湿装置、特に回動により加湿を行なう加湿ローターを有する加湿装置に関する。
従来から、吸水性の加湿エレメントを有する加湿ローターを回転させて、加湿エレメントの一部に水を供給しながら加湿を行う加湿装置が知られている。例えば、特許文献1(特開2009−24918号公報)に記載されている加湿装置では、吸水フィルターを有する、外周面が円形の回転ドラムを回転させて吸水フィルターを通過する空気の加湿を行っている。回転ドラムを回転させるのは、回転ドラムの外周面に接触されるローラであり、このローラがモーターで駆動される。
特許文献1に記載されている回転ドラムは、メンテナンス時に回転ドラムが貯水容器とともに側方に引き抜かれると、外周面に接触していたローラとの接触が解除され、ローターが止まる仕組みになっている。ところが、加湿ローターの回転軸を回転させるような場合には、メンテナンス時にスイッチなどで加湿ローターの回転を止めなければ、加湿ローターにユーザの手指が届く状態になっても加湿ローターの回転を止めるのは難しい。スイッチなどを設ける場合にも、スイッチの誤動作によって回転が止まらないというリスクも考えられる。
そこで、本発明の課題は、加湿ローターのメンテナンス時にユーザの手指が回動する加湿ローターで傷付いたり回動する加湿ローターに当たって痛みを感じたりする不具合を緩和することである。
本発明の第1観点に係る加湿装置は、本体と、メンテナンス時に本体から取り外せるように取り付けられ、回動により水の吸水と脱水とを繰り返して加湿を行なうように構成されている加湿ローターと、本体に設置され、加湿ローターを回動させるためのモーターと、モーターの回転に伴い回転する第1連結部品及び、本体に加湿ローターが取り付けられている状態では加湿ローターに連結されているとともに第1連結部品と一緒に回転できるようにカップリングされてモーターの回転力を第1連結部品から加湿ローターに伝達するための第2連結部品を含む動力伝達機構と、を備え、動力伝達機構は、第2連結部品が第1連結部品に連結された状態で加湿ローターの回動を妨げる力が閾値を超えた場合に第1連結部品が第2連結部品に対して空回りする。
第1観点の加湿装置では、第2連結部品が第1連結部品に連結された状態で加湿ローターの回動を妨げる力が閾値を超えた場合に第1連結部品が第2連結部品に対して空回りするので、閾値を適切に設定することで、通常時はモーターの回転力を第1及び第2連結部品を介して加湿ローターに全て伝達できる一方、メンテナンス時にモーターが回転していて加湿ローターでユーザの手指が挟まれたり当たったりしても第1連結部品と第2連結部品が空回りしてユーザの手指に大きな力を与えないようにすることができる。
本発明の第2観点に係る加湿装置は、第1観点の加湿装置であって、動力伝達機構は、第1連結部品及び第2連結部品の一方の凹部に他方の凸部が嵌ることによってカップリングされ、加湿ローターの回動を妨げる力が閾値を超えた場合に凹部の内周が拡大する或いは凸部の外周が縮小することによって凹部の中で凸部が空回りする構造を有する、ものである。
第2観点の加湿装置では、加湿ローターの回動を妨げる力が閾値を超えた場合に凹部の内周が拡大する或いは凸部の外周が縮小することによって凹部の中で凸部が空回りする構造によって、凹部と凸部の間に隙間を形成するだけのため、第1連結部品と第2連結部品を小型化することができる。
本発明の第3観点に係る加湿装置は、第2観点の加湿装置であって、第1連結部品及び第2連結部品は、凹部及び凸部が嵌合している箇所を第1連結部品及び第2連結部品の回動軸に対して垂直な平面で切断した場合の断面形状が五角以上の多角形になるように構成されている、ものである。
第3観点の加湿装置では、嵌合部分の断面形状を五角以上の多角形とすることで、凹部の内周を拡大する量或いは凸部の外周を縮小する量を少なくすることができる。
本発明の第4観点に係る加湿装置は、第3観点の加湿装置であって、第1連結部品及び第2連結部品は、多角形が正多角形になるように構成され、正多角形の凹部及び凸部のうちの少なくとも一方が隣接面間の境界を切り離されている、ものである。
第4観点の加湿装置では、隣接面間の境界が切り離されているので、第1連結部品及び第2連結部品うちの境界で切り離された各面の弾性によって、空周りが生じない閾値が設定でき、第1連結部品及び第2連結部品の構造を簡素化できる。
本発明の第5観点に係る加湿装置は、第2観点から第4観点のいずれかの加湿装置であって、第1連結部品及び第2連結部品は、少なくとも一方が凹部と凸部との嵌合を誘う誘い形状を有する、ものである。
第5観点の加湿装置では、第1連結部品及び第2連結部品の少なくとも一方が凹部と凸部との嵌合を誘う誘い形状によって、メンテナンス時に加湿ローターを本体に取り付ける際に第1連結部品と第2連結部品のカップリングが容易になる。
本発明の第1観点に係る加湿装置では、第1連結部品と第2連結部品が空回りして、加湿ローターのメンテナンス時にユーザの手指が回動する加湿ローターで傷付いたり、回動する加湿ローターに当たって痛みを感じたりする不具合を緩和することができる。
本発明の第2観点に係る加湿装置では、第1連結部品や第2連結部品を小型化することで加湿ローターに流れる気流が妨げられるのを抑制することができ、メンテナンス時にユーザの手指が傷付き難い機能と高い加湿性能とを合わせ持つ加湿装置を実現することができる。
本発明の第3観点に係る加湿装置では、空回りする適切な閾値を設定し易くなる。
本発明の第4観点に係る加湿装置では、第1連結部品及び第2連結部品の構造が簡単になることで、空回りする機能を持つ動力伝達機構を安価に提供することができる。
本発明の第5観点に係る加湿装置では、メンテナンスを行なうことが容易になる。
本発明の実施形態に係る加湿機能付き空気清浄機の正面図。 図1の空気清浄機の断面図。 図1の空気清浄機における気流を説明するための模式的な断面図。 (a)メンテナンス前後の空気清浄機の概略斜視図、(b)加湿タンクを取り出しているときの空気清浄機の概略斜視図、(c)加湿タンクが取り出された空気清浄機の概略斜視図、(d)加湿トレーを取り出しているときの空気清浄機の概略斜視図。 (a)メンテナンス前後の空気清浄機の模式的な部分断面図、(b)加湿タンクを取り出しているときの空気清浄機の模式的な部分断面図、(c)加湿トレーを取り出しているときの空気清浄機の模式的な部分断面図。 メンテナンス時の加湿装置の斜視図。 加湿装置の断面図。 軸部品と軸受部品の周辺の部分拡大断面図。 軸部品の斜視図。 軸受部品の斜視図。
(1)加湿機能付き空気清浄機の概要
本発明の一実施形態に係る加湿装置は、加湿機能付き空気清浄機の中に設置されている。以下、一実施形態の加湿装置を内蔵する加湿機能付き空気清浄機について図を用いて説明する。図1は、一実施形態に係る加湿機能付き空気清浄機の正面図である。以下の説明では、図1に示されている空気清浄機10を床面に設置したときの鉛直方向をZ方向、Z方向に直交する方向のうち左右方向をX方向、前後方向をY方向と呼ぶものとする。これらX方向、Y方向及びZ方向が図1において矢印で示されている。図2には、空気清浄機10のY方向の中央で切断したときの断面が示されている。図3には、図2に示されている断面における構成が模式的に示され、それらを通過する空気の流れが矢印で示されている。
図1乃至図3に示されている空気清浄機10は、本体ケーシング11、プレフィルター12、シロッコファン13、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルターなどの集塵フィルター14、脱臭フィルター15及び加湿装置20を備えている。空気清浄機10において、外気は、本体ケーシング11の左右側面の下方に配置されている吸込グリル11a,11bからプレフィルター12を通して吸込まれる。プレフィルター12から吸込まれた外気は、シロッコファン13によって上方に吹き上げられる。シロッコファン13の上方であって空気清浄機10のZ方向の略中央部には、集塵フィルター14がXY平面と平行になるように配置されている。シロッコファン13から吹き上げられる外気は、全て集塵フィルター14を通過する。集塵フィルター14を通過した外気は、集塵フィルター14によって塵埃が除去されて清浄な空気となる。
集塵フィルター14の上には集塵フィルター14と平行に配置されている脱臭フィルター15がある。集塵フィルター14を通過した清浄な空気は、脱臭フィルター15を通過する。脱臭フィルター15を通過した清浄な空気は、脱臭フィルター15によって臭気が除去されてさらに清浄な空気となる。脱臭フィルター15の上方で且つ吹出グリル11cの手前には、加湿装置20が配置されている。吹出グリル11cが本体ケーシング11の上面に設けられており、加湿装置20を通過した清浄な空気は、吹出グリル11cから本体ケーシング11の上方に向かって吹出される。加湿装置20を動作させるか否かは、本体ケーシング11の上部に配置されている操作パネル11dによってユーザが選択できるように構成されている。加湿装置20が動作していると、清浄な空気が加湿装置20を通過する際に清浄な空気に対して加湿が行われる。しかし、加湿装置20が動作していなければ、加湿装置20から清浄な空気への加湿は行なわれない。
(2)加湿装置20の詳細
(2−1)加湿装置20の概略構成
図2及び図3に示されているように、加湿装置20は、本体21、加湿トレー22、加湿タンク23、加湿用モーター24及び加湿ローター25を備えている。本体21には加湿トレー22が着脱可能に設置されている。加湿トレー22には加湿タンク23が着脱可能に取り付けられている。また、加湿トレー22に加湿ローター25が回転可能に取り付けられている。本体21には加湿用モーター24が取り付けられている。そして、この加湿ローター25は、加湿用モーター24によって駆動される。
加湿トレー22を空気清浄機10から取り出すときに、加湿用モーター24と加湿ローター25とは分離され、加湿用モーター24が本体21に残り、加湿ローター25が加湿トレー22と一緒に取り出される。また、加湿タンク23には、本体ケーシング11の右上部側板11eが固定されている。さらに、右上部側板11eの下に位置する右中段側板11fは、加湿トレー22の一部と兼用されている。
加湿ローター25には、左右方向(Y方向)に重なるように2枚の加湿エレメント25bが取り付けられている。加湿エレメント25bは、例えば不織布や織布で形成される。これら加湿エレメント25bは、水分を含んだ状態で空気を通過させることができる。加湿ローター25の一部は、加湿タンク23から加湿トレー22に供給される水の水面下に没するように構成されている。もし、加湿装置20が動作していなければ、加湿ローター25の回転が停止して、加湿エレメント25bにおける吸水領域と脱水領域が固定されるため、脱水領域の水分が無くなって清浄な空気への加湿が行なわれなくなる。
(2−2)加湿装置20のメンテナンス
図4及び図5には、メンテナンス時の加湿装置20の着脱方法の概要が示されている。図4(a)は、メンテナンス前の空気清浄機10の外観を示す斜視図である。図5(a)には、図4(a)に示されている状態の空気清浄機10の上部断面が拡大して示されている。図4(b)は、空気清浄機10から加湿タンク23を取り出している状態が示されている。加湿タンク23を取り出すときは、加湿タンク23の取っ手23aを持って取り出す。図4(b)の状態からさらに加湿タンク23を取り出した状態が図5(b)に示されている状態である。図4(c)に示されているのが図5(b)に示されている状態の次の状態であって、この状態では完全に加湿タンク23が空気清浄機10から取り出されている。図4(d)及び図5(c)に示されているように、加湿タンク23が取り出された後に、加湿トレー22と一緒に加湿ローター25を引き出すことができるように構成されている。このとき、図5(c)に示されているように、加湿用モーター24は本体21に取り付けられた状態のままである。加湿トレー22を引き出すときは、加湿トレー22の取っ手22aを持って引き出す。
図5(b)と図5(c)とを見比べて分かるように、加湿トレー22を引き出すときに、加湿用モーター24から加湿ローター25に動力を伝達するためのカップリングが切断される。後ほど詳しく説明するが、図5(c)及び図6に示されている軸部品31が軸受部品32から外れることによって、カップリングが切断される。
メンテナンスが終了して空気清浄機10を運転可能な状態に戻すときは、上述の手順とは逆の作業が行なわれる。メンテナンス後、まず、加湿ローター25と一緒に加湿トレー22が本体ケーシング11内にある加湿装置20の本体21に取り付けられる。本体21に加湿トレー22が取り付けられるときには、加湿トレー22の前後方向(Y方向)に突出している2本のガイドピン22bが本体21の2つのガイド溝21bに嵌め込まれる。ただし、図6には、本体21の一部が破断して示されており、一方のガイド溝21bのみが示されている。本体21に加湿トレー22が取り付けられると、加湿用モーター24から加湿ローター25に動力を伝達するためのカップリングも回復する(図5(b)の状態)。次に、図4(c)及び図4(b)並びに図5(b)に示されている上述の操作と反対の操作を行って、加湿タンク23を加湿トレー22に取り付ける。加湿トレー22への加湿タンク23の取り付けが完了すると、図4(a)及び図5(a)に示されているように、右上部側板11eが本体ケーシング11の右側面と面一になる。
(2−3)加湿装置20の動力伝達機構
図4及び図5を使って、加湿装置20のメンテナンス時の操作によって、加湿装置20の加湿用モーター24から加湿ローター25に動力を伝達するためのカップリングが切断されたり、回復されたりすることを説明した。次に、図7乃至図10を用いてさらに詳細に、加湿装置20の動力伝達機構を説明し、加湿用モーター24から加湿ローター25に動力を伝達するためのカップリングの切断と回復について説明する。
図7には、空気清浄機10から取り外された状態の加湿装置20の断面が示されている。なお、図7には、加湿ローター25の回転軸25aを支える軸支持部26(図4(c)及び図6参照)が取り外された状態が示されている。図8には、軸部品31と軸受部品32の周囲を拡大した断面が示されている。
加湿用モーター24と加湿ローター25との間には、加湿用モーター24の動力を加湿ローター25に伝達するための動力伝達機構30が形成されている。動力伝達機構30は、加湿ローター25の回転軸25aを構成する軸部品31、軸部品31とカップリング可能な軸受部品32、軸受部品32に加湿用モーター24の回転を伝えるギア33、軸受部品32を回転可能に支えるとともにギア33を回転可能に保持しているギアケース34、及びギアケース34と本体21との間に介装されている防振ゴム35を備えている。
軸部品31は、円盤状の加湿ローター25の中心に固定されており、加湿ローター25と一緒に回転する。軸部品31は、加湿ローター25を挟んだ両側にある2箇所を軸支持部26で支持されるが、軸支持部26に支持さえられる箇所が単に軸支持部26に載置されているだけである。そのため、加湿トレー22が本体21から外された状態で、加湿ローター25を手で持って上に引き上げれば、加湿ローター25が軸部品31と一緒に軸支持部26から簡単に外れる。
加湿トレー22が本体21に取り付けられた図7及び図8の状態では、軸受部品32の凹部32aに軸部品31の凸部31aが嵌合している。軸受部品32の凹部32aに軸部品31の凸部31aが嵌合することにより、加湿用モーター24から加湿ローター25に動力を伝達できるように軸部品31と軸受部品32とがカップリングされる。この軸受部品32がギア33を介して加湿用モーター24に接続されているので、加湿用モーター24の回転力は、ギア33と軸受部品32と軸部品31とを介して加湿ローター25に伝達される。図8において、破線で示されている平面PL1は、回転軸25aに垂直な平面であって、軸部品31と軸受部品32とが接触して嵌合している部分を通っている。
軸受部品32は、ギアケース34に回転可能に軸支されている駆動軸である。ギアケース34には、ギア33だけでなく、加湿用モーター24も収納されている。このギアケース34は、防振ゴム35を介して本体21に取り付けられている。
(2−3−1)軸部品31
図9は、軸部品31の斜視図である。軸部品31には、凸部31a以外に、回転軸方向に延びる軸本体部31bと、加湿エレメント25b同士の接触を防止するためのリブ31dと、軸支持部26に支持される断面円形の被支持部31eとが形成されている。掛止部31cは、軸本体部31bの長手方向に対して垂直な面を有し、2枚の加湿エレメント25bの間に挟まる位置に形成されている。
軸部品31の凸部31aは、軸方向に垂直な平面で切断したときの断面が正六角形の形状になるように形成されている。そして、凸部31aの先端部31aaは、先端に行くに従って細くなるようにテーパ状に加工されている。この先端部31aaのテーパ形状は、軸受部品32の凹部32aへの嵌合に凸部31aを誘うための誘い形状である。図8の平面PL1で切断したときに正六角形を呈する六面は、互いに隣接する隣接面例えば面PV1,PV2の間に、角が削り取られた曲面例えば曲面R1が形成される。この曲面R1によって、凸部31aが凹部32aに対してスムーズに空周りできる。
(2−3−2)軸受部品32
図10は、軸受部品32の斜視図である。軸受部品32には、凹部32a以外に、駆動軸方向に延びる軸受本体部32bと、6つの面状体PC1,PC2,PC3,PC4,PC5,PC6からなる包囲部32cと、ギア33と噛み合うギア部32dと、ギアケース34に軸支される軸受部32eとが形成されている。包囲部32cの内面側に、凹部32aが形成されている。軸受部32eは、円柱状の支軸が挿入できるように中空になっている。
凹部32aの先端部32aaは、先端に行くに従って広がるようにテーパ状に加工されている。この先端部32aaのテーパ形状は、軸受部品32の凹部32aへの嵌合に凸部31aを誘うための誘い形状である。
面状体PC1,PC2,PC3,PC4,PC5,PC6は、隣接面間に切り欠きC1が形成されており、互いに分離されている。これら面状体PC1,PC2,PC3,PC4,PC5,PC6の一端は、それぞれ軸受本体部32bに接続されている。面状体PC1〜PC6が互いに分離されているが、図8の平面PL1で切断したときの包囲部32c内面の断面形状つまり凹部32aの断面形状は、正六角形とみなせる。
(3)動力伝達機構30の動作
動力伝達機構30にとって重要な動作は、通常時に加湿用モーター24の動力を加湿ローター25に伝える動作と、異常時に軸部品31と軸受部品32の間で空周りして加湿用モーター24から加湿ローター25への動力の伝達を中断する動作である。通常時に加湿用モーター24の動力を加湿ローター25に伝える動作は、軸部品31と軸受部品32のカップリングが維持されることによって達成される。つまり、加湿ローター25が軸支持部26の上で回転しているときに軸部品31と軸受部品32との間に生じるトルクT1では、軸部品31と軸受部品32とが空周りしないということである。言い換えれば、軸部品31と軸受部品32との間に生じるトルクT1では、平面PL1で切断したときの軸部品31の六角形の対角線の長さよりも面状体PC1〜PC6の対向面間の距離が長くなることはないということである。
それに対して、例えばメンテナンス時にユーザが回転している加湿ローター25に触って、軸部品31と軸受部品32との間に生じるトルクが閾値T2を越えると、軸部品31が軸受部品32に対して空回りする。この閾値T2は、トルクT1よりも大きく、加湿エレメント25bが最大に吸水するなどして通常時に取り得るトルクT1の最大値よりもまだ大きな値に設定されている。軸部品31と軸受部品32との間に生じるトルクが閾値T2を越えると、軸部品31によって面状体PC1〜PC6が押されて外側に反る。面状体PC1〜PC6が外側に反ることによって、凹部32aの内周が広がる。凹部32aの内周が広がって、面状体PC1〜PC6の対向面間の距離が軸部品31の六角形の対角線の長さよりも長くなることで、凹部32aの中で凸部31aが空周りを始める。
ところで、面状体PC1〜PC6は、それぞれ片持ち梁とみなすこともできる。従って、凹部32aの中で凸部31aが空周りを始めるための閾値T2は、片持ち梁である面状体PC1〜PC6の材質や厚みや幅などによって適切に設定することができる。軸部品31と軸受部品32の断面形状を正六角形にしているが、正六角形にすることで、異常が発生したときの軸部品31と軸受部品32の状態によって閾値T2が変化するのを防止でき、ほぼ同じ閾値T2に設定し易くなる。
(4)特徴
(4−1)
以上説明したように、加湿装置20において、加湿ローター25は、メンテナンス時に本体21から取り外せるように取り付けられ、回転により水の吸水と脱水とを繰り返して加湿を行なうように構成されている。加湿用モーター24は、加湿ローター25を回転させるため本体21に設置されている。動力伝達機構30は、軸部品31(第2連結部品の例)と軸受部品32(第1連結部品の例)を含んでいる。軸受部品32は、加湿用モーター24の回転に伴い回転する部品である。軸部品31は、本体21に加湿ローター25が取り付けられているときには加湿ローター25に連結されているとともに軸受部品32と一緒に回転できるようにカップリングされる。そして、通常時には、軸部品31は、加湿用モーター24の回転力を軸受部品32から加湿ローター25に伝達する。しかし、異常時には、軸部品31が軸受部品32に連結された状態で加湿ローター25の回転を妨げる力が閾値T2を超えるようなトルクを発生させたときに軸受部品32が軸部品31に対して空回りする。その結果、閾値T2を適切に設定することで、通常時は加湿用モーター24の回転力を軸部品31と軸受部品32を介して加湿ローター25に全て伝達できる一方、メンテナンス時に加湿用モーター24が回転していて加湿ローター25でユーザの手指が挟まれたり当たったりしても軸部品31と軸受部品32が空回りしてユーザの手指に大きな力を与えないようにすることができ、加湿ローター25のメンテナンス時にユーザの手指が回動する加湿ローター25で傷付いたり、回転する加湿ローター25に当たって痛みを感じたりする不具合を緩和することができる。
(4−2)
上記の動力伝達機構30は、軸受部品32の凹部32aに軸部品31の凸部31aが嵌ることによってカップリングされ、加湿ローター25の回転を妨げる力が閾値T2を超えたときに、面状体PC1〜PC6が外側に反って凹部32aの内周が拡大する。加湿ローター25の回転を妨げる力が閾値T2を超えて凹部32aの内周が拡大することによって凹部32aの中で凸部31aが空回りする構造になっている。このように、凹部32aと凸部31aの間に隙間を形成するだけのため、軸部品31と軸受部品32を小型化することができている。その結果、軸部品31と軸受部品32で加湿ローター25に流れる気流が妨げられるのを抑制することができ、メンテナンス時にユーザの手指が傷付き難い機能と高い加湿性能とを合わせ持つ加湿装置20を実現されている。
(4−3)
上述のように、軸部品31と軸受部品32は、凹部32a及び凸部31aが嵌合している箇所を回転軸に対して垂直な例えば図8の平面PL1で切断したときの断面形状が六角形であって、五角以上の多角形になるように構成されている。このように、嵌合部分の断面形状を五角以上の多角形とすることで、凹部32aの内周を拡大する量或いは凸部31aの外周を縮小する量を少なくすることができ、空回りする適切な閾値T2を設定し易くなる。
(4−4)
また、軸部品31と軸受部品32は、図8の平面PL1で切断したときの断面形状が正六角形(正多角形の例)になるように構成され、断面正六角形の凹部32aの隣接面間の境界が切り離されている。つまり、6つの面状体PC1〜PC6の各隣接面間に切り欠きC1が形成されている。このように、6つの面状体PC1〜PC6の隣接面間の境界が切り離されているので、6つの面状体PC1〜PC6の弾性によって、空周りが生じない閾値T2が設定でき、軸部品31と軸受部品32の構造を簡素化でき、空回りする機能を持つ動力伝達機構30を安価に提供することができる。
(4−5)
上述の軸部品31と軸受部品32は、凸部31aと凹部32aとの嵌合を誘う誘い形状としてテーパ形状の先端部31aa,32aaを有している。これらのような誘い形状によって、メンテナンス時に加湿ローター25を本体21に取り付ける際に軸部品31と軸受部品32のカップリングが容易になり、メンテナンスを行なうことが容易になる。
(5)変形例
(5−1)変形例1A
上記実施形態では、加湿用モーター24によって加湿ローター25が回転する場合について説明したが、加湿ローター25は、回転以外にシーソーのように往復運動をする回動動作を行うものであってもよく、加湿ローター25の動作は回転以外の回動動作であってもよい。
(5−2)変形例1B
上記実施形態では、凹部32aの内周が拡大する場合について説明したが、凸部31aの隣接面間に切り欠きを入れて断面正六角形状に配置されている各面を互いに切り離すように構成してもよい。そして、凸部31aの外周を縮小することによって軸受部品32の凹部の中で軸部品31の凸部が空回りする構造を構成することもできる。
(5−3)変形例1C
上記実施形態では、軸部品31に凸部31aを形成し、軸受部品32に凹部32aを形成する場合について説明したが、軸部品31に凹部を形成し、軸受部品32に凸部を形成してもよい。その場合に、軸部品31の凹部の内周を拡大することによって軸部品31の凹部の中で軸受部品32の凸部が空回りする構造を構成してもよく、軸受部品32の凸部の外周を縮小することによって軸部品31の凹部の中で軸受部品32の凸部が空回りする構造を構成してもよい。
(5−4)変形例1D
上記実施形態では、軸部品31と軸受部品32の回転軸に対して垂直な例えば図8の平面PL1で切断したときの凹部32a及び凸部31aの断面形状が六角形である場合について説明したが、これらの断面形状は、五角形であってもよく、七角形以上であってもよい。
(5−5)変形例1E
上記実施形態では、図8の平面PL1で切断したときの断面正六角形の凹部32aの各辺に対応する位置に配置されている6つの面状体PC1〜PC6の隣接面間の境界が切り離されている場合を例に挙げて説明した。しかし、切り離される境界は、図8の平面PL1で切断したときの断面正六角形の凸部31aの各辺に対応する位置に配置されている6つの面間の境界であってもよい。また、凹部の境界を切り離す場合も、凸部の境界を切り離す場合も、凹部と凸部が軸部品と軸受部品のどちらに設けられていてもよく、凹部と凸部の境界の両方を同時に切り離す構成とすることもできる。
(5−6)変形例1F
上記実施形態では、軸部品31と軸受部品32の両方の先端部31aa,32aaに、誘い形状を形成したが、いずれか一方に誘い形状を形成してもよい。また、誘い形状は、テーパ形状には限られるものではない。
(5−7)変形例1G
上記実施形態では、加湿ローター25が加湿エレメント25bを2枚有する場合について説明したが、加湿エレメント25bの数は2枚に限られるものではなく、例えば1枚であってもよい。
10 加湿機能付き空気清浄機
11 本体ケーシング
20 加湿装置
21 本体
22 加湿トレー
23 加湿タンク
24 加湿用モーター
25 加湿ローター
30 動力伝達機構
31 軸部品(第2連結部品の例)
31a 凸部
32 軸受部品(第1連結部品の例)
32a 凹部
特開2009−24918号公報

Claims (5)

  1. 本体(21)と、
    メンテナンス時に前記本体から取り外せるように取り付けられ、回動により水の吸水と脱水とを繰り返して加湿を行なうように構成されている加湿ローター(25)と、
    前記本体に設置され、前記加湿ローターを回動させるためのモーター(24)と、
    前記モーターの回転に伴い回転する第1連結部品(32)及び、前記本体に前記加湿ローターが取り付けられている状態では前記加湿ローターに連結されているとともに前記第1連結部品と一緒に回転できるようにカップリングされて前記モーターの回転力を前記第1連結部品から前記加湿ローターに伝達するための第2連結部品(31)を含む動力伝達機構(30)と、
    を備え、
    前記動力伝達機構は、前記第2連結部品が前記第1連結部品に連結された状態で前記加湿ローターの回動を妨げる力が閾値を超えた場合に前記第1連結部品が前記第2連結部品に対して空回りする、加湿装置。
  2. 前記動力伝達機構は、前記第1連結部品及び前記第2連結部品の一方の凹部(32a)に他方の凸部(31a)が嵌ることによってカップリングされ、前記加湿ローターの回動を妨げる力が閾値を超えた場合に前記凹部の内周が拡大する或いは前記凸部の外周が縮小することによって前記凹部の中で前記凸部が空回りする構造を有する、
    請求項1に記載の加湿装置。
  3. 前記第1連結部品及び前記第2連結部品は、前記凹部及び前記凸部が嵌合している箇所を前記第1連結部品及び前記第2連結部品の回動軸に対して垂直な平面で切断したときの断面形状が五角以上の多角形になるように構成されている、
    請求項2に記載の加湿装置。
  4. 前記第1連結部品及び前記第2連結部品は、前記多角形が正多角形になるように構成され、前記正多角形の前記凹部及び前記凸部のうちの少なくとも一方が隣接面間の境界を切り離されている、
    請求項3に記載の加湿装置。
  5. 前記第1連結部品及び前記第2連結部品は、少なくとも一方が前記凹部と前記凸部との嵌合を誘う誘い形状を有する、
    請求項2から4のいずれか一項に記載の加湿装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023272814A1 (zh) * 2021-06-29 2023-01-05 芜湖美智空调设备有限公司 空气处理装置

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