JP2016017242A - 近赤外線反射性ポリアミド繊維 - Google Patents

近赤外線反射性ポリアミド繊維 Download PDF

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Abstract

【課題】ポリアミド繊維に対して濃色染色がされており、かつ、涼感性に優れていて夏用の衣類に用いられる素材として適したポリアミド繊維を提供すること。
【解決手段】ポリアミド繊維をコバルト媒染により濃色に発色する酸性媒染染料を1種若しくは2種以上を配合し、0.5%o.w.f.以上の処理濃度でコバルトによって媒染染色したものであるか、又は、ポリアミド繊維を濃色に発色するコバルト錯塩染料を1種若しくは2種以上を配合し、0.5%o.w.f.以上の処理濃度で染色処理したものであり、L*値が20以下であることを特徴とする近赤外線反射性ポリアミド繊維。
【選択図】図1

Description

本発明は、近赤外線反射性ポリアミド繊維に関する。
黒色をはじめとした濃色の繊維を衣料素材として使用した衣類は、赤外線吸収性が高いために夏場に着用すると着用者は暑さを感じ、不快感が大きい。しかしながら、冠婚葬祭等、夏場であっても黒色等の濃色の衣類を着用せざるを得ない場面は多くあり、フォーマル、タイツ、ストッキング、ソックス、インナーウェアなどの商品群において濃色の繊維を衣料素材として使用した夏用の衣類のニーズは強く存在する。
これまで、繊維を濃色に着色する方法としては、特許文献1に示すような、反応染料によって染色する方法が知られている。
また、特許文献2に示すような、金属媒染染料にクロム錯塩染料を配合して鉄媒染により染色する方法が知られている。
また、特許文献3には、特定のジスアゾ化合物を用い、水溶性コバルト化合物又は水溶性ニッケル化合物を媒染剤として染色することを特徴とするポリアミド繊維の黒染方法が記載されている。
特開2008−115499号公報 特開2009−62652号公報 特開平8−13354号公報
特許文献1では、金属を含まない反応染料を用いて染色することにより赤外線反射率が高く涼感性に優れた布帛とすることができるとされている。しかしながら、金属を含まない反応染料ではナイロン系繊維を染色することが困難であった。また、反応染料を用いた黒色染色では、ネイビーとイエローを混ぜて黒色を発色させており、被染物は各種光源の違いにより色調変化が生じる(演色性が劣る)という問題もあった。
特許文献2に記載の発明は、赤外線吸収能付与染色方法に関する発明であり、被染物の赤外線吸収能を高めることが目的とされており、そのための手段として金属媒染染料にクロム錯塩染料を配合して鉄媒染によって染色を行っている。
クロム錯塩染料を用いると、ナイロン系繊維に濃色染色を行うことができる。しかし、染料の中心金属にクロムを用いると赤外線吸収率が高くなるために、クロム錯塩染料を用いて濃色に染色した繊維を衣料素材として使用した衣類は夏用の衣類としては不適切である。
特許文献3に記載の発明は、合成ポリアミド繊維を含金染料(錯塩染料)による染色に比べて深みのある黒色に染色することを目的とする技術であるが、黒色染色された衣類を涼感性に優れた素材とすることについては全く認識がなく、この方法によって染色された繊維と涼感性との関係は全く知られていなかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ナイロン系繊維等のポリアミド繊維に対して濃色染色がされており、かつ、涼感性に優れていて夏用の衣類に用いられる素材として適したポリアミド繊維を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するための方法について検討したところ、ポリアミド繊維の濃色染色に用いる金属としてコバルトを使用した場合に、他の金属を使用した場合とは異なり、赤外線反射率が特異的に高くなる(赤外線吸収率が低くなる)ことを見出した。
また、被染物は反応染料を用いた場合に比べて照射される光による色調変化を起こしにくく(演色性に優れ)、濃色を良好に発色できていることを見出した。
そして、濃色染色にコバルトを使用する方法としてコバルト媒染により濃色に発色する酸性媒染染料を用いる場合と、濃色に発色するコバルト錯塩染料を用いる場合について検討した結果、本発明に想到した。
すなわち、本発明の近赤外線反射性ポリアミド繊維は、ポリアミド繊維をコバルト媒染により濃色に発色する酸性媒染染料を1種若しくは2種以上を配合し、0.5%o.w.f.以上の処理濃度でコバルトによって媒染染色したものであるか、又は、ポリアミド繊維を濃色に発色するコバルト錯塩染料を1種若しくは2種以上を配合し、0.5%o.w.f.以上の処理濃度で染色処理したものであり、L*値が20以下であることを特徴とする。
ポリアミド繊維をコバルト媒染により濃色に発色する酸性媒染染料を1種若しくは2種以上を配合し、0.5%o.w.f.以上の処理濃度でコバルトによって媒染染色したポリアミド繊維、又は、ポリアミド繊維を濃色に発色するコバルト錯塩染料を1種若しくは2種以上を配合し、0.5%o.w.f.以上の処理濃度で染色処理したポリアミド繊維は、そのL*値が20以下になっている。
L*値が低いことは濃色染色されていることを意味するので、本発明の近赤外線反射性ポリアミド繊維は濃色染色された繊維である。
また、本発明の近赤外線反射性ポリアミド繊維は染色に用いる金属としてコバルトを選択したために赤外線反射率が高く(赤外線吸収率が低く)、涼感性に優れているため、夏用の衣類に用いられる素材として適している。
本願発明のように、ポリアミド繊維の濃色染色に用いる金属としてコバルトを選択することによって涼感性に特に優れた繊維となることは、これまで全く知られておらず、従来の技術からは予想できないことであった。
また、酸性媒染染料又はコバルト錯塩染料は、1種又は2種以上を配合して用いる。2種以上の染料を配合することによって、色具合を微調整して望ましい色に染色することができる。また、2種以上の酸性媒染染料又はコバルト錯塩染料を使用した場合でも赤外線反射率を高いままとすることができ、夏用の衣類に好適に用いることができる。
本発明の近赤外線反射性ポリアミド繊維は、波長900〜1200nmにおける赤外線反射率が35%以上であることが望ましい。
この範囲での赤外線反射率が35%以上であると、近赤外線照射による温度上昇を防止して着用時の涼感性をより高めることができる。
本発明の近赤外線反射性ポリアミド繊維においては、上記コバルト媒染により濃色に発色する酸性媒染染料が、構造式(1)で表される染料Mordant Black 601、染料C.I.Mordant Black 7、染料C.I.Mordant Black 9、染料C.I.Mordant Black 11、染料C.I.Mordant Black 38、染料C.I.Mordant Black 51、染料C.I.Mordant Brown 15、染料C.I.Mordant Brown 19、染料C.I.Mordant Green 17、染料C.I.Mordant Green 28、染料C.I.Mordant Blue 9、染料C.I.Mordant Blue 13、染料C.I.Mordant Red 7、染料C.I.Mordant Red 19、染料C.I.Mordant Orange 29、CAS No.5858−56−0、CAS No.104332−87−8、CAS No.172305−20−3、及び、CAS No.150428−59−4からなる群から選択された少なくとも1種であることが望ましい。
Figure 2016017242
本発明の近赤外線反射性ポリアミド繊維において、上記ポリアミド繊維は、ナイロン系繊維を含む繊維であることが望ましい。
また、本発明の近赤外線反射性ポリアミド繊維において、上記ポリアミド繊維は、羊毛繊維、獣毛繊維、又は、絹繊維を含む繊維であることが望ましい。
本発明の近赤外線反射性ポリアミド繊維は、濃色染色がされており、かつ、赤外線反射率が高く(赤外線吸収率が低く)、涼感性に優れているため、夏用の衣類に用いられる素材として適している。
図1は、実施例1及び比較例1で作製した染色布の赤外線反射率測定結果である。 図2は、実施例2及び比較例2で作製した染色布の赤外線反射率測定結果である。 図3は、実施例3及び比較例3で作製した染色布の赤外線反射率測定結果である。 図4は、実施例4及び比較例4で作製した染色布の赤外線反射率測定結果である。 図5は、実施例5及び比較例5で作製した染色布の赤外線反射率測定結果である。 図6は、実施例6及び比較例6で作製した染色布の赤外線反射率測定結果である。 図7は、実施例7及び比較例7で作製した染色布の赤外線反射率測定結果である。 図8は、実施例1及び比較例1、8〜10で作製した染色布の赤外線反射率測定結果である。 図9は、実施例1及び比較例1で作製した染色布の染色布温度測定結果である。 図10は、実施例2及び比較例2で作製した染色布の染色布温度測定結果である。 図11は、実施例3及び比較例3で作製した染色布の染色布温度測定結果である。 図12は、実施例4及び比較例4で作製した染色布の染色布温度測定結果である。 図13は、実施例6及び比較例6で作製した染色布の染色布温度測定結果である。 図14は、実施例7及び比較例7で作製した染色布の染色布温度測定結果である。 図15は、実施例1及び比較例8で作製した染色布の染色布温度測定結果である。 図16は、実施例1及び比較例9で作製した染色布の染色布温度測定結果である。 図17は、実施例1及び比較例10で作製した染色布の染色布温度測定結果である。
本発明の近赤外線反射性ポリアミド繊維は、ポリアミド繊維をコバルト媒染により濃色に発色する酸性媒染染料を1種若しくは2種以上を配合し、0.5%o.w.f.以上の処理濃度でコバルトによって媒染染色したものであるか、又は、ポリアミド繊維を濃色に発色するコバルト錯塩染料を1種若しくは2種以上を配合し、0.5%o.w.f.以上の処理濃度で染色処理したものであり、L*値が20以下であることを特徴とする。
染色された近赤外線反射性ポリアミド繊維のL*値が20以下であるということは、濃色に染色されたポリアミド繊維であることを意味している。濃色に区分される色の例としては、黒のほか、紺、茶、緑、ボルドー等が挙げられる。
L*値は、色を数値で表示する「L*a*b*表色系(JIS Z 8781−4)」において明度を表す数値であり、L*は、100に近い程白方向、0に近い程黒方向を示す。
L*値の測定には、例えば、datacolor社製の色彩分光光度計(SF−600plus)と数値化ソフト(CHROMA CALC)を用いることができる。
本発明の「近赤外線反射性ポリアミド繊維」における「近赤外線反射性」の語は、近赤外線領域(各種定義が存在するが、例えば780nm〜2000nm)の光を反射する性質を有するという意味であり、ポリアミド繊維の物性を具体的に限定するものではない。
また、近赤外線反射性ポリアミド繊維は、波長900〜1200nmにおける赤外線反射率が35%以上であることが望ましい。「波長900〜1200nmにおける赤外線反射率が35%以上」とは、赤外線反射率を測定した際に、波長900〜1200nmの全ての領域にわたって赤外線反射率が35%以上であることを意味する。当然に、波長900nm未満の領域及び/又は波長1200nmを超える領域においても赤外線反射率が35%以上であってもよい。
波長900〜1200nmの全ての領域にわたって赤外線反射率が35%以上と高くなっていると、より涼感性に優れた繊維となる。
赤外線反射率は、分光光度計(例えば、V−570:日本分光株式会社製)を使用し、サンプル染色布を白色板に密着させて貼付して当該サンプル染色布表面をスペクトル測定する方法により測定することができる。
本発明の近赤外線反射性ポリアミド繊維に用いられるポリアミド繊維としては、ナイロン系繊維を含む繊維であることが望ましい。ナイロン系繊維としては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン繊維と他の種類の繊維との混紡等が挙げられる。ナイロン繊維と他の種類の繊維の混紡の具体例としては、ナイロン繊維とポリウレタン繊維の混紡、ナイロン繊維とポリエステル繊維の混紡、ナイロン繊維と羊毛の混紡、ナイロン繊維と絹繊維の混紡等が挙げられる。
ナイロン繊維とポリウレタン繊維の混紡繊維は、ストッキング、タイツ生地として有用であり、ストッキングやタイツの分野においては、夏場においても特に女性が着用する機会が多く、涼感性に優れた衣類とする要求が大きい。そこでナイロン繊維とポリウレタン繊維の混紡繊維に濃色染色を行った本発明の近赤外線反射性ポリアミド繊維を用いてストッキング、タイツ生地を作製すると、女性が夏場に感じる暑さの軽減効果は極めて大きく、有用性が高い。
また、本発明の近赤外線反射性ポリアミド繊維に用いられるポリアミド繊維としては、羊毛繊維、獣毛繊維、又は、絹繊維を含む繊維であることが望ましい。
獣毛繊維には、山羊(モヘヤ、カシミヤ)、ラクダ(キャメル、アルパカ、リャマ)、ウサギ等の動物から採取される繊維が挙げられる。
また、羊毛繊維、獣毛繊維及び絹繊維のうち2種以上を混紡した繊維でもよく、上記ナイロン系繊維、ポリウレタン繊維、ポリエステル繊維等の合成繊維の1種又は2種以上と混紡した繊維でもよい。
本発明の近赤外線反射性ポリアミド繊維は、フォーマル(「フォーマル」には、スーツ、礼服、喪服、ドレス、ジャケット、パンツ、スカート、ワンピース、学生服などが含まれる)、ジャージ、タイツ、スパッツ(レギンス)、ストッキング、ソックス、インナーウェア、スポーツ衣料等の商品に好適に用いられる。
ストッキング、タイツ等に用いられる場合の生地の厚さは特に限定されるものではなく、例えば30〜210デニール程度のものを好適に用いることができる。
本発明の近赤外線反射性ポリアミド繊維は、コバルト媒染染色又はコバルト錯塩染色によって染色された繊維である。以下、コバルト媒染染色及びコバルト錯塩染色についてそれぞれ説明する。
コバルト媒染染色の場合、ポリアミド繊維をコバルト媒染により濃色に発色する酸性媒染染料を1種又は2種以上を配合し、0.5%o.w.f.以上の処理濃度でコバルトによって媒染染色する。
このようにして染色された染料構造中にはコバルトキレートを有している。
金属媒染により濃色を発色するために用いられる金属としては、クロムが最も一般的に用いられており、その他の金属として鉄、銅、スズなどの金属も用いられることがあるが、コバルトを使用した場合にのみ、特異的に赤外線反射率が高く(赤外線吸収率が低く)なる。
そのため、金属媒染に用いる金属としてコバルトを選択した場合にのみ、染色された繊維は涼感性に優れた繊維となる。
なお、酸性媒染染料を2種以上配合する場合の処理濃度は、各酸性媒染染料の濃度の合計として定める。
コバルト媒染により濃色に発色する酸性媒染染料としては、例えば、構造式(1)で表される染料Mordant Black 601(商品名:山田化学工業株式会社製)、染料C.I.Mordant Black 7、染料C.I.Mordant Black 9、染料C.I.Mordant Black 11、染料C.I.Mordant Black 38、染料C.I.Mordant Black 51、染料C.I.Mordant Brown 15、染料C.I.Mordant Brown 19、染料C.I.Mordant Green 17、染料C.I.Mordant Green 28、染料C.I.Mordant Blue 9、染料C.I.Mordant Blue 13、染料C.I.Mordant Red 7、染料C.I.Mordant Red 19、染料C.I.Mordant Orange 29、CAS No.5858−56−0、CAS No.104332−87−8、CAS No.172305−20−3、及び、CAS No.150428−59−4からなる群から選択された少なくとも1種の酸性媒染染料が挙げられる。
Figure 2016017242
媒染染色の方法は、酸性媒染染料0.5%o.w.f.以上の処理濃度で行う他は特に限定される事項はなく、一般的な酸性媒染染色の方法を用いることができる。
例えば、硫酸、蟻酸、酢酸等の酸、酸性媒染染料、及び、必要に応じて芒硝等の助剤を投入して調製した酸性浴に被染物であるポリアミド繊維を投入する。浴比は1:10〜1:80程度とすることが望ましい。
95〜100℃で20〜50分酸性染色後、80〜100℃付近でコバルト媒染剤(硫酸コバルト、酢酸コバルト等)を投入し、95〜100℃で20〜50分処理したのち水洗、乾燥することによって、酸性媒染染色を行うことができる。
コバルト媒染剤の添加量は、0.3〜2.5%o.w.f.程度とすることが望ましい。
コバルト錯塩染色の場合、ポリアミド繊維を濃色に発色するコバルト錯塩染料を1種又は2種以上を配合し、0.5%o.w.f.以上の処理濃度で染色処理する。
錯塩染料に含まれる金属としては、クロム、鉄、銅、スズなどの金属も用いられることがあるが、コバルトを使用した場合にのみ、特異的に赤外線反射率が高く(赤外線吸収率が低く)なる。
そのため、錯塩染料に含まれる金属としてコバルトを選択した場合にのみ、染色された繊維は涼感性に優れた繊維となる。
なお、コバルト錯塩染料を2種以上配合する場合の処理濃度は、各コバルト錯塩染料の濃度の合計として定める。
ポリアミド繊維を濃色に発色するコバルト錯塩染料としては、例えば、遊離酸の形で下記構造式(2)〜(5)で表される化合物をコバルト錯塩化した染料等が挙げられる。
Figure 2016017242
コバルト錯塩染料を用いた染色処理の方法は、コバルト錯塩染料0.5%o.w.f.以上の処理濃度で行う他は特に限定される事項はなく、錯塩染料を用いた一般的な染色処理の方法を用いることができる。
例えば、コバルト錯塩染料、及び、必要に応じて芒硝等の助剤を投入して調製した浴に被染物であるポリアミド繊維を投入する。浴比は1:10〜1:80程度とすることが望ましく、
染色温度は95〜100℃、染色時間は20〜50分とすることが望ましい。
以下に本発明をより具体的に説明する実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
水240mlに、染料Mordant Black 601(商品名:山田化学工業株式会社製)0.32g(4.0%o.w.f.)と酢酸0.08gを入れた染浴にナイロン6製ジャージ8.0g(谷頭商店製)を浸漬し、撹拌しながら昇温沸騰させて30分間保持した後、酢酸コバルト0.10g(1.2%o.w.f.)を添加し、引き続き、30分間沸騰させた。次いで、染浴を温度60℃まで冷却した後、染浴からナイロン6製ジャージを取り出して水洗・乾燥させて黒色に染色されたナイロン6製ジャージを得た。
(実施例2)
実施例1におけるナイロン6製ジャージを、ナイロン−ポリウレタン混紡(ポリウレタン10重量%以下)の30デニールタイツ生地に変更した。
染料として、染料Mordant Black 601(商品名:山田化学工業株式会社製)を0.32g(4.0%o.w.f.)、染料CAS No.104332−87−8を0.04g(0.5%o.w.f.)及び染料C.I.Mordant Black 11を0.04g(0.5%o.w.f.)用いた他は、実施例1と同様にして、黒色に染色された30デニールタイツ生地を得た。
(実施例3)
実施例2における30デニールタイツ生地を、同素材の110デニールタイツ生地に変更した他は、実施例2と同様にして、黒色に染色された110デニールタイツ生地を得た。
(実施例4)
実施例1におけるナイロン6製ジャージを、羊毛サージ生地(日本毛織株式会社製)に変更し、染料として、染料C.I.Mordant Black 51(山田化学工業株式会社製)5.0%o.w.f.を用いた他は同様にして、黒色に染色された羊毛サージ生地を得た。
(実施例5)
実施例1におけるナイロン6製ジャージを、絹精華パレス生地(株式会社色染社製)に変更した他は同様にして、黒色に染色された絹精華パレス生地を得た。
(実施例6)
実施例1におけるナイロン6製ジャージを、羊毛サージ生地(日本毛織株式会社製)に変更し、染料として、染料C.I.Mordant Black 38(山田化学工業株式会社製)2.0%o.w.f.を用いた他は同様にして、紺色に染色された羊毛サージ生地を得た。
(実施例7)
実施例1におけるナイロン6製ジャージを、羊毛サージ生地(日本毛織株式会社製)に変更し、染料として、染料C.I.Mordant Green 17(山田化学工業株式会社製)1.5%o.w.f.を用いた他は同様にして、深い緑色に染色された羊毛サージ生地を得た。
(比較例1)
実施例1で染色対象としたナイロン6製ジャージに対し、実施例1で得た黒色染色されたナイロン6製ジャージと同程度の色調になるように、クロム錯塩染料[染料Neutlan Black A 140%(商品名:山田化学工業株式会社製)]を用いて染色を行った。手順としては、水240mlに、クロム錯塩染料[染料Neutlan Black A 140%(商品名:山田化学工業株式会社製)]0.4g(5.0%o.w.f.)と酢酸0.08gを入れた染浴にナイロン6製ジャージ8.0g(谷頭商店製)を浸漬し、撹拌しながら昇温沸騰させて30分間保持した。次いで、染浴を温度60℃まで冷却した後、染浴からナイロン6製ジャージを取り出して水洗・乾燥させて黒色に染色されたナイロン6製ジャージを得た。
(比較例2)
実施例2で染色対象とした30デニールタイツ生地に対し、実施例2で得た黒色染色された30デニールタイツ生地と同程度の色調になるように、クロム錯塩染料[染料Neutlan Black A 140%(商品名:山田化学工業株式会社製)]を用いて染色を行った。染色は、比較例1におけるナイロン6製ジャージを30デニールタイツ生地に変更した他は比較例1と同様の手順で行った。
(比較例3)
実施例3で染色対象とした110デニールタイツ生地に対し、実施例3で得た黒色染色された110デニールタイツ生地と同程度の色調になるように、クロム錯塩染料[染料Neutlan Black A 140%(商品名:山田化学工業株式会社製)]を用いて染色を行った。染色は、比較例1におけるナイロン6製ジャージを10デニールタイツ生地に変更した他は比較例1と同様の手順で行った。
(比較例4)
実施例4で染色対象とした羊毛サージ生地に対し、実施例4で得た黒色染色された羊毛サージ生地と同程度の色調になるように、染料C.I.Mordant Black 11(山田化学工業株式会社製)を用いて、二クロム酸カリウムによりクロム媒染染色を行った。
(比較例5)
実施例5で染色対象とした絹精華パレス生地に対し、実施例5で得た黒色染色された絹精華パレス生地と同程度の色調になるように、染料C.I.Mordant Black 11(山田化学工業株式会社製)を用いて、二クロム酸カリウムによりクロム媒染染色を行った。
(比較例6)
実施例6で染色対象とした羊毛サージ生地に対し、実施例6で得た紺色染色された羊毛サージ生地と同程度の色調になるように、染料C.I.Mordant Blue 9(山田化学工業株式会社製)を用いて、二クロム酸カリウムによりクロム媒染染色を行った。
(比較例7)
実施例7で染色対象とした羊毛サージ生地に対し、実施例7で得た深い緑色に染色された羊毛サージ生地と同程度の色調になるように、染料C.I.Mordant Green 28(山田化学工業株式会社製)を用いて、二クロム酸カリウムによりクロム媒染染色を行った。
(比較例8)
実施例1における酢酸コバルトを硫酸第一鉄(七水和物)に変更し、実施例1で染色対象としたナイロン6製ジャージ生地に対し、実施例1で得た黒色染色されたナイロン6製ジャージ生地と同程度の色調になるように鉄媒染染色を行った。
(比較例9)
実施例1における酢酸コバルトを硫酸銅(五水和物)に変更し、実施例1で染色対象としたナイロン6製ジャージ生地に対し、実施例1で得た黒色染色されたナイロン6製ジャージ生地と同程度の色調になるように銅媒染染色を行った。
(比較例10)
実施例1における酢酸コバルトを二クロム酸カリウムに変更し、実施例1で染色対象としたナイロン6製ジャージ生地に対し、実施例1で得た黒色染色されたナイロン6製ジャージ生地と同程度の色調になるようにクロム媒染染色を行った。
(比較例11)
実施例4で染色対象とした羊毛サージ生地に対し、実施例4で得た黒色染色された羊毛サージ生地と同程度の色調になるように、反応染料[染料C.I.Reactive Black 5(山田化学工業株式会社製)]及び反応染料[染料C.I.Reactive Yellow 42(山田化学工業株式会社製)]を用いて染色を行った。
(L*値の測定)
各実施例において染色した染色布のL*値をdatacolor社製の色彩分光光度計(SF−600plus、標準光源D65)と数値化ソフト(CHROMA CALC)を用いて測定した。
その結果は以下の表1に示す通りであった。
Figure 2016017242
比較例1〜7における染色は、実施例1〜7で染色した各染色布のL*値と同様のL*値になるように条件を調整して行い、実施例1〜7と比較例1〜7でそれぞれ染色した染色布のL*値が同様であることをもって同程度の色調になっていると判断した。
また、比較例8〜10における染色は、実施例1で染色した染色布のL*値と同様のL*値になるように条件を調整して行った。
また、比較例11における染色は、実施例4で染色した染色布のL*値と同様のL*値になるように条件を調整して行った。
何れの染色布もL*値が20以下となっており、濃色に染色されている。
また、実施例4及び比較例11で染色した各染色布について、光源をA光源とCWF光源に変更してL*、a*、b*を測定した。各染色布のD65光源での測定値を基準として、光源間の差を算出した。
その結果は、以下の表2に示す通りであった。
Figure 2016017242
比較例11において反応染料によって染色した染色布は、実施例4の染色布よりΔa*、Δb*が大きく、光源による色調変化が生じていることがわかる。
(赤外線反射率の測定)
分光光度計(V−570:日本分光株式会社製)を使用し、実施例1〜7と比較例1〜10でそれぞれ染色した染色布を白色板に密着させて貼付して当該染色布表面をスペクトル測定する方法により、赤外線反射率を測定した。
結果を表3及び図1〜8に示した。
図1〜7は、実施例1〜7及び比較例1〜7でそれぞれ作製した染色布の赤外線反射率測定結果であり、図8は、実施例1及び比較例1、8〜10で作製した染色布の赤外線反射率測定結果である。
Figure 2016017242
表3及び図1〜7に示した結果から明らかなように、実施例1〜7で作製した染色布は濃色であるにもかかわらず特に900〜1200nmの領域において赤外線反射率が高くなっている。
また、同程度の色調である比較例1〜7の染色布よりも赤外線反射率が高くなっていることがわかる。
また、表3及び図8に示した結果から分かるように、コバルト以外の金属(鉄、銅、クロム)で媒染した比較例8〜10の染色布の赤外線反射率はコバルトで媒染した実施例1の染色布の赤外線反射率より低くなっていた。このことは、媒染金属としてコバルトを使用した場合に、他の金属を使用した場合とは異なり、赤外線反射率が特異的に高くなる(赤外線吸収率が低くなる)ことを示している。
(染色布温度の測定)
温度測定用の小部屋内天井部に、赤外線ランプ(東芝製赤外線乾燥用電球IR100V300WRHE)と、温度計(カスタム製デジタル温度計モジュールTX−120)2本を設置し、該温度計には7.5cm×15cmに裁断した染色布を密着させて覆い被せ、赤外線ランプから温度計に向けて光が照射された際の染色布の内部温度を測定できるようにした温度測定装置を用いて、光が照射された際の染色布温度を測定する試験を行った。
赤外線ランプと温度計の距離は35cmとして、温度計が何も覆われていない状態で赤外線ランプを点灯した際に10分経過した以後は、温度が31〜32℃で一定になる条件を設定した。この条件は夏場の温度環境を模した条件である。
染色布温度の測定時には、赤外線ランプを点灯し、染色布の内部温度を1分毎に測定した。
結果を表4〜6及び図9〜17に示した。
図9〜14は、実施例1〜4、6、7及び比較例1〜4、6、7で作製した染色布の染色布温度測定結果であり、図15〜17は、実施例1で作製した染色布の染色布温度測定結果と比較例8、9、10でそれぞれ作製した染色布の染色布温度測定結果である。
Figure 2016017242
Figure 2016017242
Figure 2016017242
表4〜6には、各実施例と、対応する同程度の色調である各比較例との温度差も示した。
各実施例の染色布では、温度がほぼ一定になった領域(10〜20分)では各比較例の染色布よりも明らかに低い温度が得られている。このことから、各実施例の染色布は夏用の衣類に適した素材となっているといえる。

Claims (5)

  1. ポリアミド繊維をコバルト媒染により濃色に発色する酸性媒染染料を1種若しくは2種以上を配合し、0.5%o.w.f.以上の処理濃度でコバルトによって媒染染色したものであるか、又は、ポリアミド繊維を濃色に発色するコバルト錯塩染料を1種若しくは2種以上を配合し、0.5%o.w.f.以上の処理濃度で染色処理したものであり、L*値が20以下であることを特徴とする近赤外線反射性ポリアミド繊維。
  2. 波長900〜1200nmにおける赤外線反射率が35%以上である請求項1に記載の近赤外線反射性ポリアミド繊維。
  3. 前記コバルト媒染により濃色に発色する酸性媒染染料が、構造式(1)で表される染料Mordant Black 601、染料C.I.Mordant Black 7、染料C.I.Mordant Black 9、染料C.I.Mordant Black 11、染料C.I.Mordant Black 38、染料C.I.Mordant Black 51、染料C.I.Mordant Brown 15、染料C.I.Mordant Brown 19、染料C.I.Mordant Green 17、染料C.I.Mordant Green 28、染料C.I.Mordant Blue 9、染料C.I.Mordant Blue 13、染料C.I.Mordant Red 7、染料C.I.Mordant Red 19、染料C.I.Mordant Orange 29、CAS No.5858−56−0、CAS No.104332−87−8、CAS No.172305−20−3、及び、CAS No.150428−59−4からなる群から選択された少なくとも1種である請求項1又は2に記載の近赤外線反射性ポリアミド繊維。
    Figure 2016017242
  4. 前記ポリアミド繊維は、ナイロン系繊維を含む繊維である請求項1〜3のいずれかに記載の近赤外線反射性ポリアミド繊維。
  5. 前記ポリアミド繊維は、羊毛繊維、獣毛繊維、又は、絹繊維を含む繊維である請求項1〜3のいずれかに記載の近赤外線反射性ポリアミド繊維。
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