JP2016017005A - カーボンナノチューブ繊維の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】カーボンナノチューブをシート状に捕集してカーボンナノチューブ繊維の長尺化を可能にするとともに、カーボンナノチューブ繊維の直径を制御できるカーボンナノチューブ繊維の製造方法を提供する。【解決手段】本発明に係るカーボンナノチューブ繊維22の製造方法は、炭化水素を含む炭素源と触媒とを含む混合物10をキャリアガスとともに生成反応器12に噴霧し、加熱して、カーボンナノチューブ16を生成させ、生成したカーボンナノチューブ16を、生成反応器12内に配置した所要幅の網状部材により形成した無端ベルト18上に、無端ベルト18内側からガスを排出することにより、シート状に捕集し、シート状のカーボンナノチューブ20を紡糸する。【選択図】図1
Description
本発明はカーボンナノチューブ繊維の製造方法に関する。
カーボンナノチューブ(以下CNTと略すこともある)繊維の製造方法が、特許文献1、特許文献2に記載されている。特許文献1に記載されたカーボンナノチューブ凝集物の製造方法は、カーボンナノチューブを中空ソックスの形態で形成されたものを環状体によって回収して種繊維を形成し、さらに生成したカーボンナノチューブと種繊維とを凝集させ、凝集体を繊維としている。特許文献2に記載されたカーボンナノチューブの集合体の製造方法は、原料の溶液に超音波を照射して噴霧させてカーボンナノチューブを製造し、それを集合させて繊維状にしている。
特許文献1に記載されたCNT繊維の製造方法では、生成したCNTを凝集させてCNT繊維を形成している。このとき、CNTの生成速度は、CNT繊維の回収速度に合わせて調整しなければならず、CNTの生成に制約が生じ、大量生産に不向きな方法である。また、凝集体の繊維は撚りにくく、製造された繊維は切れやすいため、機械的な特性が低くなる。また、CNTの生成速度に斑があり、繊維の径方向の均一性が保たれにくい。特許文献2に記載されたCNT繊維の製造方法では、連続的なCNTの生成が難しいため、CNT繊維の長尺化が難しい。他にも超音波により原料溶液を噴霧させる必要があるため、粘度が低い溶液にしなければならず、原料の炭素源が限定されてしまう。
そこで本発明は上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、カーボンナノチューブをシート状に捕集してカーボンナノチューブ繊維の長尺化を可能にするとともに、カーボンナノチューブ繊維の直径を制御できるカーボンナノチューブ繊維の製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のカーボンナノチューブ繊維の製造方法は次の構成を備える。すなわち本発明は、炭化水素を含む炭素源と触媒とを含む混合物をキャリアガスとともに生成反応器に噴霧し、加熱して、カーボンナノチューブを生成させ、生成したカーボンナノチューブを、前記生成反応器内に配置した所要幅の網状部材により形成した無端ベルト上に、該無端ベルトの内側からガスを排出することにより、シート状に捕集し、該シート状のカーボンナノチューブを紡糸することを特徴とする。この構成によれば、製造されるカーボンナノチューブ繊維の直径を制御することができ、長尺化が可能である。また、網状部材の上にあるカーボンナノチューブは、厚さを制御しながらシート状に捕集できるので、所定範囲の厚さにあるシート状のカーボンナノチューブを生成、紡糸し、カーボンナノチューブ繊維の直径を制御できる。
また、本発明において、前記無端ベルトを回転させつつ、連続的にシート状に捕集することが好ましい。これによれば、ほぼ均一な厚さにあるシート状のカーボンナノチューブを連続的に生成し、このシート状のカーボンナノチューブを紡糸することで、カーボンナノチューブ繊維の直径を均一にしやすく、より長い繊維を製造できる。
また、本発明において、前記カーボンナノチューブの直径が、50nm以下であることが好ましい。これによれば、シート状のカーボンナノチューブが繊維状に成形されやすい大きさであり、シート状のカーボンナノチューブを撚ることにより、それぞれのカーボンナノチューブがまとまってねじれ、カーボンナノチューブ繊維を製造できる。
また、本発明において、前記カーボンナノチューブの半数以上が、二層、三層、四層、五層のカーボンナノチューブであることが好ましい。これによれば、紡糸しやすいカーボンナノチューブが多く含まれるため、カーボンナノチューブ繊維をより長くすることができる。
また、本発明において、前記生成反応器内の温度を、1000℃〜1400℃に設定することが好ましい。これによれば、紡糸しやすいカーボンナノチューブ繊維が製造されやすい温度である。
また、本発明において、前記無端ベルト上に捕集した前記シート状のカーボンナノチューブを紡糸した後、空気雰囲気において500℃±100℃で加熱処理することが好ましい。これによれば、カーボンナノチューブが生成したときに含まれた、または付着した不純物が加熱により消失するとともに、カーボンナノチューブの結晶性が良くなることで、製造したカーボンナノチューブ繊維の導電性が良くなる。
また、本発明において、前記無端ベルト上に捕集した前記シート状のカーボンナノチューブを紡糸した後、酸処理することが好ましい。これによれば、カーボンナノチューブが生成したときに含まれた、または付着した不純物が酸によって除去され、製造したカーボンナノチューブ繊維の導電性が良くなる。
また、本発明において、前記カーボンナノチューブが、炭素以外の元素がドープされたカーボンナノチューブであることが好ましい。これによれば、カーボンナノチューブの導電性が向上して、カーボンナノチューブ繊維の導電性が良くなる。
また、本発明において、前記カーボンナノチューブが、硝酸を用いてドープされたカーボンナノチューブであることが好ましい。これによれば、カーボンナノチューブ繊維の高導電化がしやすくなる。
本発明のカーボンナノチューブ繊維の製造方法によれば、カーボンナノチューブをシート状に捕集してカーボンナノチューブ繊維の長尺化を可能にするとともに、カーボンナノチューブ繊維の直径を制御できる。
以下、図面を参照して、本実施形態に係るカーボンナノチューブ繊維の製造方法を詳細に説明する。なお、本実施形態のカーボンナノチューブ繊維は、複数本のカーボンナノチューブをまとめて紡糸して1本にまとめたものである。
図1に、シート状のカーボンナノチューブ20を製造する製造装置の概略図を示し、本実施形態のカーボンナノチューブ繊維22を製造する説明図である。本実施形態のCNT繊維22は、シート状のCNT20を製造する製造装置が用いられ、製造されたシート状のCNT20を紡糸して製造する。CNT16の原料は、炭化水素を含む炭素源と触媒とを含む混合物10から成り、原料の混合物10をキャリアガスとともに、シート状のCNT20の製造装置にある生成反応器12に送り、噴霧する。霧状の混合物10を、電気炉14によって加熱された生成反応器12内で反応させてカーボンナノチューブ16を生成する。生成したCNT16をキャリアガスとともに、生成反応器12内に配置した所要幅の網状部材により形成した無端ベルト18上に送る。無端ベルト18の内側からガスを排出することにより、CNT16を網状部材で捕集し、シート状のカーボンナノチューブ20が網状部材の上に形成される。シート状のCNT20を紡糸することでCNT繊維22を製造できる。
図1に示す生成反応器12は、カーボンナノチューブ生成部12aとカーボンナノチューブ捕集部12bを有していてもよい。また、CNT生成部12aおよびCNT捕集部12bは、キャリアガス以外のガスが混入されないよう、気密性を保つために連結されていることが好ましい。CNT生成部12aの一部を電気炉14によって加熱し、CNT生成部12a内で混合物10を反応させてカーボンナノチューブ16を生成すればよい。生成反応器12の形状は特に限定されるものではなく、CNT生成部12aは、縦長または横長になるように設けられた筒状にすればよい。図1に示すように、縦長の筒状にすることで、キャリアガスとともに生成されたCNT16がCNT生成部12a内で落下しながらCNT捕集部12bに送られ、無端ベルト18上に堆積されやすくなる。また、CNT生成部12a内で対流することなく、CNT捕集部12b内の無端ベルト18に送ることができ、堆積するCNTの厚さや幅を制御可能になり、シート状のCNT20を生成しやすい。
混合物10に含まれる炭素源として、デカヒドロナフタレンなどの炭化水素を含む物質を用いることができる。また、触媒として、フェロセンを用いることができる。この他に、チオフェンなどの添加剤を混合物10に加えてもよい。また、キャリアガスとしては水素を用いることができ、生成反応器12に0.02〜0.2m/sの線速度になるよう、混合物10とともにスプレーノズルを用いて供給される。噴霧された混合物10に含まれる触媒がCNT生成部12a内でランダムに存在し、その触媒を基にしてCNT16が生成し、成長する。シート状のCNT20は、CNT16が堆積したものであるため、不織布のようにCNT16が絡み合ってできている。シート状のCNT20の大きさについて、網状部材の幅や無端ベルト18を動かすことで幅や長さを変更できる。シート状のCNT20の厚さは、所定量のCNT16が堆積されてから、無端ベルト18を動かすことで制御することができる。このように、堆積させるCNT16の厚さや幅を制御して製造されたシート状のCNT20を紡糸することで、CNT繊維22の直径を制御できる。
無端ベルト18の内側には、排気機構が設けられ、キャリアガスが排気される。生成したCNT16は、キャリアガスとともに移動し、無端ベルト18にある網状部材に引っ掛かり、網状部材上に堆積され、キャリアガスのみ排気される。網状部材としては、網状に編みこまれた金属製の網であってもよく、通気可能であれば、特に限定されるものではない。このとき、SUSから成る網を用いることができる。
シート状のCNT20の生成は、バッチ式または連続式のどちらであってもよい。バッチ式であれば、無端ベルト18を回転、停止させ、生成したCNT16が一定の厚さになるまで堆積したら再び無端ベルト18を回転、停止させればよい。また、連続式では、無端ベルト18を回転させ、所定の速度で無端ベルトが進行方向に移動することで、連続的にCNT16を捕集しながらシート状のCNT20の厚さを一定にすることができる。本実施形態では、無端ベルト18が回転してシート状のCNT20を長くすることができるので、生成されるCNT繊維22を長尺化できる。また、無端ベルト18の回転速度を上げると薄いシート状のCNT20が生成して、細いCNT繊維22が得られ、回転速度を下げると厚いシート状のCNT20が生成して、太いCNT繊維22が得られる。
生成されるCNT16の直径は、50nm以下であることが好ましい。このとき、生成されるCNT16は50nm以下なるように、CNT16の生成条件が制御される。50nmより直径が大きくなると、紡糸しにくくなり、CNT繊維22が途中で切れて長尺化しにくくなる。
生成反応器12で生成されるCNT16の半数以上は、二層、三層、四層、五層のカーボンナノチューブであることが好ましい。二層〜五層のCNT16の他に、単層のCNT16が生成される。生成されるCNT16は単層、二層、三層のCNT16が多く、ほぼ占めている。六層以上の多層のCNT16が多くなると紡糸しにくくなり、CNT繊維22が途中で切れて長尺化しにくくなる。また、生成されるCNT16は二層、三層のCNT16が主となるように、CNT16の生成条件が制御されることがより好ましい。なお、CNTの層数の分布は、生成したCNTをエタノール中に超音波分散させ、透過型電子顕微鏡(TEM)で観察し、層数が判別可能な100本を無作為に選んで測定した。
生成反応器12内の温度は、1000℃〜1400℃に設定することが好ましい。このとき、電気炉14によってCNT生成部12aの一部が1000℃〜1400℃になればよい。この範囲に設定することで、二層のCNT16が生成されやすくなり、生成されるCNT16の直径は、50nm以下となるため、CNT繊維22を長尺化できる。
図2に、得られたCNT繊維22の走査型電子顕微鏡(SEM)写真を示す。紡糸されることで複数本のCNT16が絡み合い、撚られて束になっている。本実施形態のCNT繊維22は、軽量であり、導電性が高いため、電線用のケーブルとして利用できる可能性がある。シート状のCNT20を紡糸し、100μm〜300μmの範囲になるよう制御したCNT繊維22を用い、複数本のCNT繊維22を束ねて電線用のケーブルに利用可能となる。得られるCNT繊維22は、生成するCNT16を高結晶化、高純度化し、低欠陥な状態にすることで、より導電性を高めることができる。本実施形態のCNT繊維22を製造するときに用いられる製造装置は、CNT繊維22を空気雰囲気で加熱する加熱装置を有していてもよい。このとき、無端ベルト18上に捕集したシート状のCNT20を紡糸した後に、空気雰囲気において500℃±100℃で加熱処理することが好ましい。これにより、紡糸されたCNT繊維22にある不純物が加熱により消失する。さらに、加熱によりCNT16の結晶性が良くなることで、CNT繊維22の導電性が良くなる。他にも、CNT16の欠陥が少なくなり、CNT繊維22の導電性が良くなる。
また、本実施形態のCNT繊維22を製造するときに用いられる製造装置は、CNT繊維22を酸処理する酸処理装置を有していてもよい。このとき、無端ベルト18上に捕集したシート状のCNT20を紡糸した後に酸処理することが好ましい。これにより、生成されたCNT繊維22にある不純物が酸によって除去され、CNT繊維22の導電性が良くなる。他にも、CNT16の欠陥が少なくなり、導電性が良くなる。
また、CNT16が炭素以外の元素がドープされたCNT16であることが好ましく、CNT16が硝酸を用いてドープされたCNT16であることがより好ましい。ドープ処理に用いられる物質としては、臭素、五フッ化アンチモン、五塩化アンチモン、三塩化鉄などのハロゲン化物やヨウ素、塩酸、硝酸などである。これらの物質によってホールが増加し、ドープ処理されたCNT16の導電性が高くなる。
シート状のCNT20が紡糸されるとき、液体物24を通して紡糸されることが好ましい。液体物24としては、水を用いることができる。これにより、生成反応器12内にあるキャリアガスを遮蔽でき、シート状のCNT20を生成反応器12外に取り出すときに気密を保持できる。また、水であれば、シート状のCNT20やCNT繊維等のCNTの凝集体が水に接触すると分子間力によって、より互いに凝集して凝集体全体が収縮する。これにより、CNT繊維22を高密度化できる。
(実施例1)
図1に示す、縦型の浮遊触媒気相成長法(CCVD)による製造装置を用いてシート状のCNTおよびCNT繊維を製造した。内径φ58mmの生成反応器(反応管)は縦長になるように配置し、電気炉によって1320℃になるように予め加熱した。
原料として、炭素源はデカヒドロナフタレン、触媒はフェロセン、添加剤としてチオフェンを、モル比で100:1.5:1.5になるよう混合した混合物を用い、φ0.5mmであるスプレーノズルを用いたスプレー噴霧により生成反応器(反応管)に供給した。キャリアガスの水素は、9.5L/minの流量になるよう、生成反応器(反応管)に供給した。無端ベルトは、回収部の幅が45mmであり、4.7cm/minの速度で移動するように回転させた。
図1に示す、縦型の浮遊触媒気相成長法(CCVD)による製造装置を用いてシート状のCNTおよびCNT繊維を製造した。内径φ58mmの生成反応器(反応管)は縦長になるように配置し、電気炉によって1320℃になるように予め加熱した。
原料として、炭素源はデカヒドロナフタレン、触媒はフェロセン、添加剤としてチオフェンを、モル比で100:1.5:1.5になるよう混合した混合物を用い、φ0.5mmであるスプレーノズルを用いたスプレー噴霧により生成反応器(反応管)に供給した。キャリアガスの水素は、9.5L/minの流量になるよう、生成反応器(反応管)に供給した。無端ベルトは、回収部の幅が45mmであり、4.7cm/minの速度で移動するように回転させた。
生成したCNTの直径は50nm以下であった。また、生成したCNTは、二層のCNTが最も多く、二層のCNTの他に、単層のCNT、三層のCNTが含まれ、四層、五層のCNTも含まれていた。捕集されたCNTはシート状になり、シート状のCNTの厚さは約0.5mm、幅は45mmとなった。シート状のCNTを水が入った容器に潜らせて紡糸し、図2に示すような、直径225μm、長さが100cmとなるCNT繊維を得た。
得られたCNT繊維を空気雰囲気下、500℃で加熱処理した。SEM観察により、CNTに混在していた粒子状の不純物量が加熱処理前と比較して減少していることが確認された。
空気雰囲気下での加熱処理後のCNT繊維を、硝酸(60wt%)中に30分間浸した。その後、取り出して水洗した。SEM観察により、CNTに混在していた粒子状の不純物が硝酸処理前と比較して減少していることが確認された。またCNT繊維の抵抗測定から、導電性が硝酸処理前と比較して、5倍となっていることが確認できた。
得られたCNT繊維を空気雰囲気下、500℃で加熱処理した。SEM観察により、CNTに混在していた粒子状の不純物量が加熱処理前と比較して減少していることが確認された。
空気雰囲気下での加熱処理後のCNT繊維を、硝酸(60wt%)中に30分間浸した。その後、取り出して水洗した。SEM観察により、CNTに混在していた粒子状の不純物が硝酸処理前と比較して減少していることが確認された。またCNT繊維の抵抗測定から、導電性が硝酸処理前と比較して、5倍となっていることが確認できた。
10 混合物
12 生成反応器
12a カーボンナノチューブ生成部
12b カーボンナノチューブ捕集部
14 電気炉
16 カーボンナノチューブ
18 無端ベルト
20 シート状のカーボンナノチューブ
22 カーボンナノチューブ繊維
24 液体物
12 生成反応器
12a カーボンナノチューブ生成部
12b カーボンナノチューブ捕集部
14 電気炉
16 カーボンナノチューブ
18 無端ベルト
20 シート状のカーボンナノチューブ
22 カーボンナノチューブ繊維
24 液体物
Claims (9)
- 炭化水素を含む炭素源と触媒とを含む混合物をキャリアガスとともに生成反応器に噴霧し、加熱して、カーボンナノチューブを生成させ、生成したカーボンナノチューブを、前記生成反応器内に配置した所要幅の網状部材により形成した無端ベルト上に、該無端ベルトの内側からガスを排出することにより、シート状に捕集し、該シート状のカーボンナノチューブを紡糸することを特徴とするカーボンナノチューブ繊維の製造方法。
- 前記無端ベルトを回転させつつ、連続的にシート状に捕集することを特徴とする請求項1に記載のカーボンナノチューブ繊維の製造方法。
- 前記カーボンナノチューブの直径が、50nm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカーボンナノチューブ繊維の製造方法。
- 前記カーボンナノチューブの半数以上が、二層、三層、四層、五層のカーボンナノチューブであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のカーボンナノチューブ繊維の製造方法。
- 前記生成反応器内の温度を、1000℃〜1400℃に設定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のカーボンナノチューブ繊維の製造方法。
- 前記無端ベルト上に捕集した前記シート状のカーボンナノチューブを紡糸した後、空気雰囲気において500℃±100℃で加熱処理することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のカーボンナノチューブ繊維の製造方法。
- 前記無端ベルト上に捕集した前記シート状のカーボンナノチューブを紡糸した後、酸処理することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のカーボンナノチューブ繊維の製造方法。
- 前記カーボンナノチューブが、炭素以外の元素がドープされたカーボンナノチューブであることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のカーボンナノチューブ繊維の製造方法。
- 前記カーボンナノチューブが、硝酸を用いてドープされたカーボンナノチューブであることを特徴とする請求項8に記載のカーボンナノチューブ繊維の製造方法。
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