JP2016016990A - エレベータの群管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】入力された乗場呼びに基づいて複数台のエレベータの運行制御を行うエレベータの群管理システムにおいて、輸送能力を向上させる。【解決手段】エレベータの群管理システムの制御装置10は、行先階登録モードとゾーン運転モードとを有する。制御装置10は、行先階登録モードによる運行制御を実行中、行先階登録装置20で入力された行先階呼びに対するエレベータ30の割当状態が第1所定条件を満たしたときは、運転モードをゾーン運転モードに切り替え、ゾーン運転モードによる運行制御を実行中、行先階登録装置20で入力されたゾーン呼びに関する所定パラメータが第2所定条件を満たしたときは、運転モードを行先階登録モードに切り替える。【選択図】図1

Description

本発明は、入力された乗場呼びに基づいて複数台のエレベータの運行制御を行うエレベータの群管理システムに関する。
特許文献1には、入力装置で入力された乗場呼びに基づいて複数台のエレベータの運行制御を行うエレベータの群管理システムが開示されている。
この群管理システムは、運転モードとして、行先階登録モードと、ゾーン運転モードとを有する。行先階登録モードにおいて、群管理システムは、乗場呼びとして行先階を指定する行先階呼びを利用者が入力可能なように入力装置を制御する。また、群管理システムは、入力装置で入力された行先階呼びに基づいて、当該行先階呼びに複数台のエレベータのうちのいずれかを割り当て、かつ複数台のエレベータの運行制御を行う。これに対し、ゾーン運転モードにおいて、群管理システムは、複数の階を複数のゾーンにグループ化し、乗場呼びとして複数のゾーンの中からいずれかのゾーンを指定するゾーン呼びを利用者が入力可能なように入力装置を制御する。また、群管理システムは、入力装置で入力されたゾーン呼びに基づいて複数台のエレベータの運行制御を行う。そして、群管理システムは、所定の時間帯には、ゾーン運転モードによる運行制御を実行し、それ以外の時間帯には、行先階登録モードによる運行制御を実行する。
特開2011−255974号公報
エレベータの運行制御においては、輸送能力の向上が求められている。
本発明は、入力された乗場呼びに基づいて複数台のエレベータの運行制御を行うエレベータの群管理システムにおいて、輸送能力を向上させることを目的とする。
本発明のエレベータの群管理システムは、利用者が乗場呼びを入力するための入力装置と、入力装置で入力された乗場呼びに基づいて複数台のエレベータの運行制御を行う制御装置とを備えたエレベータの群管理システムである。
制御装置は、
乗場呼びとして行先階を指定する行先階呼びを利用者が入力可能なように入力装置を制御し、入力装置で入力された行先階呼びに基づいて、当該行先階呼びに複数台のエレベータのうちのいずれかを割り当て、かつ複数台のエレベータの運行制御を行う第1の運転モードと、
複数の階を複数のゾーンにグループ化し、乗場呼びとして複数のゾーンの中からいずれかのゾーンを指定するゾーン呼びを利用者が入力可能なように入力装置を制御し、入力装置で入力されたゾーン呼びに基づいて複数台のエレベータの運行制御を行う第2の運転モードと、を有し、
第1の運転モードによる運行制御を実行中、入力装置で入力された行先階呼びに対するエレベータの割当状態が第1所定条件を満たしたときは、運転モードを第2の運転モードに切り替え、
第2の運転モードによる運行制御を実行中、入力装置で入力されたゾーン呼びに関する所定パラメータが第2所定条件を満たしたときは、運転モードを第1の運転モードに切り替える。
本発明によれば、エレベータの運転モードを、入力装置で入力された乗場呼びの発生状態に応じた運転モードに切り替えることができる。したがって、輸送能力を向上させることができる。
実施形態1に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る行先階登録装置及び行先階インジケータの配置の一例を示す図である。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムの行先階登録装置の構成を示すブロック図である。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムの行先階インジケータの構成を示すブロック図である。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムの制御装置の機能を示す機能ブロック図である。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおける行先階登録モード及びゾーン運転モードの概要を説明する図である。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムの行先階登録装置の表示例を示す図である。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムの行先階インジケータの表示例を示す図である。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおいて、運転モードが行先階登録モードのときの動作の流れを示すフローチャートである。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおける、運転モードが行先階登録モードのときの割当候補号機に関する判断動作の流れを示すフローチャートである。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおいて、運転モードが行先階登録モードのときの割当候補号機に関する判断動作における、新規呼びと既存呼びとの干渉範囲の決定の流れを示すフローチャートである。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおける行先階インジケータの表示の切替動作の流れを示すフローチャートである。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおける、ゾーン運転モードから行先階登録モードへの切替の判定動作の流れを示すフローチャートである。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおける、ゾーン運転モードから行先階登録モードへの移行時の行先階インジケータの表示の切替動作の流れを示すフローチャートである。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおいて、ゾーン運転モードから行先階登録モードへ切り替えが行われるときの、行先階登録装置の表示の一例を示す図である。 混雑時のエレベータホール内の乗客の分布状態の一例を示す図である。 上下方向呼び方式におけるエレベータホールの乗客の分布状態を示す図である。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおいて、運転モードがゾーン運転モードのときのゾーン設定の第2の他の例を説明する図である。 実施形態2に係るエレベータの群管理システムにおけるゾーン分割態様の決定動作の流れを示すフローチャートである。 実施形態2に係るエレベータの群管理システムにおける、ロビー階から各階へ向かう乗客数の平均を示す乗客分布テーブルの一例を示す図である。 実施形態2に係るエレベータの群管理システムの効果を説明するための図である。
本発明の実施形態に係るエレベータの群管理システムについて図面を参照して説明する。
(発明に至った経緯)
実施形態について説明する前に本発明に至った経緯について説明する。
乗場および乗場近傍に設置された行先階登録装置で登録された行先階呼びに基づいて、当該行先階呼びに、複数台のエレベータのうちのいずれかを割り当てる行先階行先階登録システム(Destination Control System)が存在する。行先階行先階登録システムでは、行先階呼びに対するエレベータの割当をシステム側でコントロールできる。そのため、従来から存在する、利用者が上下方向呼びボタンを操作して上方向または下方向への登録のみを行う上下方向登録のシステムよりも、エレベータシステム全体としての輸送効率を向上させることができる。
図16(a)は、行先階登録システムを採用したエレベータシステムにおける、混雑時のエレベータホール内の乗客の分布状態の一例を示す図である。制御装置は、行先階登録装置を介して利用者により新規の行先階呼びが登録された場合、当該行先階呼びに対して割り当てる号機を決定し、決定した号機名を行先階登録装置に表示させる。しかし、行先階登録システムでは、輸送能力を越える利用者が発生した場合、以下のような問題が生じる場合がある。
すなわち、輸送能力を越える利用者が発生した場合、到着した号機に利用者が乗車できない「積み残し」や、割り当てた行先階を号機が満員のために通過する「満員通過」が発生することがある。しかし、従来においては、利用者に対して割当号機を即時に案内するために、「積み残し」や「満員通過」が生じる可能性がある場合でも、割当号機を決定し、利用者に案内を行っていた。
「積み残し」や「満員通過」が発生すると、登録したにもかかわらず乗車できなかった利用者は、行先階登録装置で再登録を行う必要がある。この場合、例えば、図16(a)に示すように、再登録しようとする利用者の動線と、新たにロビーに到着した利用者の動線とが交錯し、利用者がホール内で思うように移動できなくなることがある。その結果、、利用者が登録装置に到達しにくくなって登録を行いにくくなったり、割当号機に到達しにくくなって割当号機に乗り遅れたりすることが発生し、エレベータシステム全体としての輸送能力が低下する可能性がある。
本発明は、このような問題を解決することを具体的課題とし、当該課題の解決のため、以下の構成を採用する。
(実施形態1)
1.構成
図1は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図である。
エレベータの群管理システムは、制御装置10、行先階登録装置20、及び行先階インジケータ40を有する。エレベータの群管理システムは、複数台のエレベータ30(以下適宜「号機」という)の走行を統合的に制御する。本実施形態では、行先階登録装置20及び行先階インジケータ40は、ビルの各階に配備されているものとする。
本例では、エレベータ30として、A号機からF号機の6台が設けられている。各エレベータ30(各号機)は、かご、巻上機(モータ)、釣合おもり、制御部等を有する。各エレベータ30の制御装置は、制御装置10からの制御信号に基づいて、巻上機(モータ)の動作等を制御することにより、かごの上昇、下降、停止等を制御する。
図2は、実施形態1に係る行先階登録装置及び行先階インジケータの配置の一例を示す図である。
行先階登録装置20は、各階のエレベータホールにおいて、エレベータ30の乗車ドアの側方の壁面に配置されている。本例において、行先階登録装置20は、1台だけ配置されているが、複数台配置されてもよい。また乗場あるいは乗場近傍に配置されていてもよい。
行先階インジケータ40は、各階のエレベータホールにおいて、エレベータ30の乗車ドアの上方の壁面に配置されている。行先階インジケータ40は、対応するエレベータ30を認識可能なように配置されていれば、エレベータ30の乗車ドアの上方の壁面でなく、側方の壁面等に配置されてもよい。
図1に戻り、制御装置10は、制御部11、記憶部12、及び入出力インタフェース13を備える。
制御部11は、演算処理を行う。記憶部12は、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態の各種機能を実現するためのプログラムを含む。制御装置10は、制御部11が上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、後述する各種の機能を実現する。制御部11は、例えばCPU、MPU、またはFPGAで構成される。制御装置10の機能は、ハードウェアとソフトウェアとの協働で実現されてもよいし、ハードウェア(電子回路)のみで実現されてもよい。
入出力インタフェース13は、行先階登録装置20、行先階インジケータ40、及び複数のエレベータ30との間で信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース13は、制御部11から出力される信号を所定の形式の信号に変換して出力する。また、入出力インタフェース13は、行先階登録装置20、行先階インジケータ40、及び複数のエレベータ30から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部11に出力する。
図3は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムの行先階登録装置20の構成を示すブロック図である。
行先階登録装置20は、制御部21、記憶部22、入出力インタフェース23、及び表示・操作部24を有する。
制御部21は、演算処理を行う。記憶部22は、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態の各種機能を実現するためのプログラムを含む。データは、例えば、当該行先階登録装置20のID(識別情報)や設置階に関するデータを含む。行先階登録装置20は、制御部21が上記プログラムに基づいて種々のデータ等利用して演算処理を行うことにより、各種の機能を実現する。制御部21は、例えばCPU、MPU、またはFPGAで構成される。行先階登録装置20の機能は、ハードウェアとソフトウェアとの協働で実現されてもよいし、ハードウェア(電子回路)のみで実現されてもよい。
入出力インタフェース23は、制御装置10との間で信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース23は、制御部21から出力される信号を所定の形式の信号に変換して出力する。また、入出力インタフェース23は、制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部21に出力する。
表示・操作部24は、利用者のタッチ操作を検出可能なタッチパネルにより構成されており、制御部21から入力される表示信号に基づく表示を行うとともに、利用者が行先階等を入力するためのインタフェースとして機能する。表示・操作部24は、表示信号に基づいて、例えば、テンキーや上下方向呼びボタン等の操作ボタンを表示する。操作ボタンに対してタッチ操作が行われると、表示・操作部24は、操作内容に対応する信号を制御部21に出力する。
図4は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムの行先階インジケータの構成を示すブロック図である。
行先階インジケータ40は、制御部41、記憶部42、入出力インタフェース43、及び表示部44を有する。
制御部41は、演算処理を行う。記憶部42は、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態の各種機能を実現するためのプログラムを含む。データは、例えば、当該行先階インジケータ40のID(識別情報)や設置階に関するデータを含む。行先階インジケータ40は、制御部41が上記プログラムに基づいて種々のデータ等利用して演算処理を行うことにより、各種の機能を実現する。制御部41は、例えばCPU、MPU、またはFPGAで構成される。行先階インジケータ40の機能は、ハードウェアとソフトウェアとの協働で実現されてもよいし、ハードウェア(電子回路)のみで実現されてもよい。
入出力インタフェース43は、制御装置10との間で信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース43は、制御部41から出力される信号を所定の形式の信号に変換して出力する。また、入出力インタフェース43は、制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部41に出力する。
表示部44は、制御部41から出力される表示信号に基づく表示を行う。
2.動作
2−1.概要
図5は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムの制御装置10の機能を示す機能ブロック図である。
制御装置10は、運転モードとして、行先階登録モード(第1の運転モード)と、ゾーン運転モード(第2の運転モード)とを有する。行先階登録モードでは、制御装置10は、乗場呼びとして行先階を指定する行先階呼びを利用者が入力可能なように行先階登録装置20を制御する。また、制御装置10は、行先階登録装置20で入力された行先階呼びに基づいて、当該行先階呼びに複数台のエレベータ30のうちのいずれかを割り当て、かつ複数台のエレベータ30の運行制御を行う。ゾーン運転モードでは、制御装置10は、複数の階を複数のゾーンにグループ化し、乗場呼びとして複数のゾーンの中からいずれかのゾーンを指定するゾーン呼びを利用者が入力可能なように行先階登録装置20を制御する。また、制御装置10は、行先階登録装置20で入力されたゾーン呼びに基づいて複数台のエレベータ30の運行制御を行う。
制御装置10は、乗場呼び割当部10A、運転モード切替判断部10Bの各機能を実現する。乗場呼び割当部10Aは、入出力インタフェース13を介して行先階登録装置20から、乗場呼び信号として、行先階呼びに対する号機の割当依頼信号、またはゾーン呼びに対する号機の割当依頼信号を受信すると、受信した乗場呼びに関する情報を運転モード切替判断部10Bに送信する。運転モード切替判断部10Bは、受信した乗場呼びに関する情報に基づいて、現在の運転モードを継続するか否かを判断する。運転モード切替判断部10Bは、判断結果に基づいて、実行すべき運転モードを示す信号を、行先階登録装置20、行先階インジケータ40、及びエレベータ30の制御装置に送信する。
また、運転モード切替判断部10Bは、現在の運転モードを継続するか否かを判断すると、実行すべき運転モードを示す信号を、乗場呼び割当部10Aに送信する。乗場呼び割当部10Aは、受信した信号が示す運転モードに応じて割当号機を決定し、割当号機を示す信号を、入出力インタフェース13を介して行先階登録装置20及び行先階インジケータ40に出力する。
図6は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおける行先階登録モード及びゾーン運転モードの概要を説明する図である。図6(a)は、本発明の実施形態に係るエレベータの群管理システムにおける行先階登録モードの概要を説明する図である。図6(a)、図6(b)の例では、ビルは13階建てで、A号機からF号機の6台のエレベータ30が設けられている。行先階登録モードにおいては、新規の行先階呼びに対してA号機からF号機のエレベータ30のうちのいずれかを割当可能である。また、全てのエレベータ30は、1階〜13階の全ての階をサービス可能である。
図6(b)は、本発明の実施形態に係るエレベータの群管理システムにおける、ゾーン運転モード時の概要を説明する図である。本例では、1階〜13階の範囲が、1階〜5階のゾーン、1階、及び6階〜9階のゾーン、1階、及び10階〜13階のゾーンの3個のゾーンに分割されている。A号機及びB号機のサービス対象階は1階〜5階のゾーン、C号機及びD号機のサービス対象階は1階、及び6階〜9階のゾーン、E号機及びF号機のサービス対象階は1階、及び10階〜13階のゾーンに設定されている。利用者は、行先階に応じたゾーンを担当する号機に乗車する。
図7は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムの行先階登録装置20の表示例を示す図である。図7(a)は、行先階登録モードにおける行先階登録装置20の表示例を示す図である。本例では、ユーザにより、表示・操作部24に表示されたテンキーKを介して行先階として12階が登録されたときに、制御装置10により当該行先階に対してB号機が割り当てられたことを示している。
図7(b)は、ゾーン運転モードにおける行先階登録装置20の表示例を示す図である。本例では、表示・操作部24に、1階〜5階のゾーン、6階〜9階のゾーン、10階〜13階のゾーンのそれぞれについて、割当号機名と乗場呼びボタンB1、B2、B3とが表示されている。利用者は、行きたいゾーンの乗場呼びボタンにタッチすることにより、乗場呼びを登録することができる。
図8は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムの行先階インジケータの表示例を示す図である。図8(a)は、行先階登録モードにおける行先階インジケータの表示の一例を示す図である。本例では、行先階インジケータ40は、A号機に対して11階、13階、17階が行先階として割り当てられていることを示している。
図8(b)は、ゾーン運転モードにおける行先階インジケータの表示の一例を示す図である。本例では、行先階インジケータ40は、A号機のエレベータのサービス対象階が2階〜6階であることを示している。
2−2.行先階登録モード
2−2−1.基本動作
制御装置10は、行先階登録モードにおいて、乗場呼びとして行先階を指定する行先階呼びを利用者が入力可能なように行先階登録装置20を制御し、行先階登録装置20で入力された行先階呼びに基づいて、当該行先階呼びに複数台のエレベータ30のうちのいずれかを割り当て、かつ複数台のエレベータ30の運行制御を行う。
2−2−2.行先階登録モードにおけるエレベータの割当動作
エレベータの群管理システムにおいて実行される動作について詳しく説明する。図9は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおいて、運転モードが行先階登録モードのときの動作の流れを示すフローチャートである。
ある階(F階)で行先階登録装置20の表示・操作部24に対して利用者により行先階(D階)の指定操作が行われると、表示・操作部24は指定操作に対応する行先階呼びの信号を行先階登録装置20の制御部21に出力する。制御部21は、指定操作に対応する行先階呼びの信号に所定の処理を施した後、当該処理後の信号を入出力インタフェース23を介して制御装置10に出力する(S10)。
行先階登録装置20からの行先階呼びの信号を受信すると、制御装置10は、当該行先階呼びの信号に基づいて、複数台のエレベータ30のうちの割当可能な号機(以下、適宜「割当候補号機」という)を判断する(S11)。当該判断の詳細については後述する。
制御装置10は、当該行先階呼びに対して割当候補号機が存在するか否か(第1所定条件を満たすか否か)を判断する(S12)。
割当候補号機があるときは(S12でYES)、制御装置10は、割当候補号機の中から1台の割当号機を選択し、選択した割当号機を示す信号を行先階登録装置20に出力する、選択した割当号機を示す信号を受信すると、行先階登録装置20は、割当号機を示す情報を表示・操作部24に表示する。例えば、B号機が割当号機である場合、行先階登録装置20は、前述の図7(a)に示すように、「B」という情報を表示・操作部24に表示する(S13)。なお、割当候補号機の中からの1台の割当号機の選択は、所定の手順にしたがって行われる。この所定の手順は、公知の技術が利用可能である。
これに対し、割当候補号機がないときは(S12でNO)、制御装置10は、運転モードを行先階登録モードからゾーン運転モードに切り替える(S14)。この切り替え時における行先階登録装置20等の表示の切り替え動作については後述する。
2−2−2.割当候補号機の判断
前述のステップS11における割当候補号機に関する判断について詳細に説明する。 図10は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおける、運転モードが行先階登録モードのときの割当候補号機に関する判断動作の流れを示すフローチャートである。
制御装置10は、かご番号iとして1を設定する(S20)。なお、かごと号機は1対1で対応するのでかご番号iは号機の番号でもある。本実施形態では、6台のエレベータ30が設けられているので、iは1〜6である。号機番号1〜6の号機は、上述のA号機〜F号機に対応する。
制御装置10は、呼び発生階Fから行先階Dへの新規の行先階呼び(以下、適宜「新規呼び」という)を仮にi号機に割り当てる(S21)。
制御装置10は、新規呼びと、当該新規呼びの発生迄に既に発生している行先階呼び(以下、適宜「既存呼び」という)との干渉範囲を求める(S22)。干渉範囲とは、新規呼びへのかごの割当を決める際に、既存呼びとの関係で計算の必要な階数の範囲である。干渉範囲は、開始階f_startと終了階f_endとの間の範囲で示す。干渉範囲の求め方は後述する。
制御装置10は、かごiが開始階f_startに到着するときのかごi内の人数を求める(S23)。この人数は、現在のかご内の人数と、現在階から開始階f_startに到着するまでの間での既存呼びによる乗車人数と降車人数とにより求めることができる。
制御装置10は、演算対象階fとして開始階f_startを設定する(S24)。
制御装置10は、かごiが、(1)演算対象階fにかご呼びを有するという条件と、(2)演算対象階fが行先階Dであるとの条件との少なくとも一方を満たすか判定する(S25)。ある階でのかご呼びとは、その階において降車することを要求する行先階呼びである。
ステップS25の条件(1)、(2)の少なくとも一方が満たされるとき(S25でYES)、制御装置10は、かごi内の人数Pから演算対象階fでの降車人数を減算してかごi内の人数Pを更新する(S26)。
制御装置10は、かごiが、(1)演算対象階fに割当乗車呼びを有するという条件と、(2)演算対象階fが呼び発生階Fであるとの条件との少なくとも一方を満たすか判定する(S27)。ある階での割当乗車呼びとは、その階において乗車することを要求する行先階呼びである。
ステップS27の条件(1)、(2)の少なくとも一方が満たされるとき(S27でYES)、制御装置10は、かごi内の人数Pに演算対象階fでの乗車人数を加算してかご内人数Pを更新する(S28)。
上記ステップS25の条件(1)、(2)のいずれもが満たされないとき(S25でNO)、制御装置10は、(1)演算対象階fに割当乗車呼びを有するという条件と、(2)演算対象階fが呼び発生階Fであるとの条件との少なくとも一方の条件が満たされ、かつ、(3)かごi内の人数Pが満員人数(積載可能重量等から定まる乗車可能な人数)であるとの条件が満たされるか否かを判定する(S29)。なお、満員人数でなく、それよりも少ない所定人数としてもよい。
ステップS29の条件が満たされるとき(S29でYES)、制御装置10は、演算対象階fで満員通過が発生すると判定する(S30)。
このとき、制御装置10は、現在の演算対象のi号機を割当候補号機としないことを決定する(S31)。
ステップS28の実行後、制御装置10は、算出されたかご内人数Pが満員人数より大きいか否かを判定する(S32)。
算出されたかご内人数Pが満員人数より大きいとき(S32でYES)、制御装置10は、演算対象階fで積み残しが発生すると判定する(S33)。
このとき、制御装置10は、現在の演算対象であるi号機を割当候補号機としないことを決定する(S31)。
算出されたかご内人数Pが満員人数より大きくないとき(S32でYES)、制御装置10は、現在の行先階呼びが上方向行きの行先階呼びか下方向行きの行先階呼びかを判定する(S34)。
現在の行先階呼びが上方向行きの行先階呼びのとき(S34でYES)、制御装置10は、演算対象階fとして1を加算した階数(f=f+1)を設定し(S35)、新たな演算対象階fが終了階f_endより大きいかを判定し(S36)、大きくないとき(S36でNO)、前記ステップS25以後を繰り返し実行する。つまり、i号機における、上方向行きの行先階呼びの干渉範囲の全ての演算対象階fに対する演算が終了するまで、前記ステップS25以後を繰り返し実行する。
これに対し、現在の行先階呼びが下方向行きの行先階呼びのとき(S34でNO)、制御装置10は、演算対象階fとして1を減算した階数(f=f−1)を設定し(S37)、新たな演算対象階fが終了階f_endより小さいかを判定し(S38)、小さくないとき(S38でNO)、前記ステップS25以後を繰り返し実行する。つまり、i号機における、下方向行きの行先階呼びの干渉範囲の全ての演算対象階fに対する演算が終了するまで、前記ステップS25以後を繰り返し実行する。
制御装置10は、干渉範囲の全ての演算対象階fに対する演算が終了すると、i号機を割当候補号機として設定する(S39)。なお、本ステップS39でi号機を割当候補号機として設定するのは、ステップS30で満員通過判定がなされず、かつステップS34で積み残し判定がなされなかったときである。
制御装置10は、全かごについて割当の計算が完了したか否かを判定する(S40)。全かごの計算が完了していないとき(S40でNO)、制御装置10は、演算対象号機番号に1を加算し(i=i+1)、新たな号機について前記ステップS21以後の演算処理を行う。
全かごの計算が完了すると(S40でYES)、制御装置10は、割当候補号機に関する判断動作を終了する。
次に、図10のフローチャートの上記ステップS22における干渉範囲の決定方法について説明する。図11は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおいて、運転モードが行先階登録モードのときの割当候補号機に関する判断動作における、新規呼びと既存呼びとの干渉範囲の決定の流れを示すフローチャートである。
制御装置10は、行先階呼びが上方向の行先階呼びか、下方向の行先階呼びかを判定する(S50)。
行先階呼びが上方向の行先階呼びのとき(S50でYES)、制御装置10は、かごiが上方向に走行中か否かを判定する(S51)。かごiが上方向に走行中のとき(S51でYES)、制御装置10は、かごiが呼び発生階Fよりも下の階にいるか否かを判定する(S52)。かごiが現在、呼び発生階Fよりも下の階にいるときは(S52でYES)、制御装置10は、呼び発生階Fから行先階Dまでを干渉範囲と決定する(S53)。また、かごiが上方向に走行中でないとき(S51でNO)も、制御装置10は、呼び発生階F階から行先階Dまでを干渉範囲と決定する(S53)。かごiが現在、呼び発生階F階よりも下の階にいないときは(S52でNO)、制御装置10は、呼び発生階Fから(現在のかご位置−1)階までを干渉範囲と決定する(S54)。
これに対し、行先階呼びが上方向の行先階呼びでないとき(S50でNO)、つまり、行先階呼びが下方向の行先階呼びのとき、制御装置10は、かごiが下方向に走行中か否かを判定する(S61)。かごiが下方向に走行中のとき(S61でYES)、制御装置10は、かごiが現在、呼び発生階Fよりも上の階にいるか否かを判定する(S62)。かごiが呼び発生階Fよりも上の階にいるときは(S62でYES)、制御装置10は、呼び発生階Fから行先階Dまでを干渉範囲と決定する(S63)。また、かごiが下方向に走行中でないとき(S61でNO)も、制御装置10は、呼び発生階Fから行先階Dまでを干渉範囲と決定する(S63)。かごが現在、呼び発生階Fよりも上の階にいないときは(S62でNO)、制御装置10は、呼び発生階Fから(現在のかご位置+1)階までを干渉範囲と決定する(S64)。
2−2−3.行先階登録モードからゾーン運転モードへの移行時の運行制御動作
制御装置10は、モード切替の決定前に行先階登録モードで号機を割り当てた行先階呼びに係る行先階が存在する場合、当該行先階に対するサービスを全て実行した後、当該号機の運行制御を、ゾーン運転モードによる運行制御に切り替える。つまり、割り当て済の行先階に全て停止して、ロビー階に戻ってきた後の、次のサービスサイクルから、当該号機に対してゾーン運転モードによる運行制御を実行する。
2−2−4.行先階登録モードからゾーン運転モードへの移行時の行先階登録装置の表示の切替動作
行先階登録モードからゾーン運転モードに切り替えることが決定された場合(図9のステップS14)、制御装置10は、即座に、全ての行先階登録装置20において、前述の図7(a)に示す行先階登録モードの表示態様から、図7(b)に示すゾーン運転モードの表示態様への切替を行う。現状で、新規の行先階呼びに対して号機を割り当てることが不可能だからである。
2−2−5.行先階登録モードからゾーン運転モードへの移行時の行先階インジケータの表示の切替動作
行先階登録モードからゾーン運転モードに切り替えることが決定された場合(図9のステップS14)における、行先階インジケータ40の表示の切替動作について説明する。図12は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおける行先階インジケータ40の表示の切替動作の流れを示すフローチャートである。なお、本フローチャートによる処理は、各階、各号機の行先階インジケータ40について並行して行われる。
行先階登録モードからゾーン運転モードへの運転モードの切替を決定すると、制御装置10は、演算対象階fに演算対象の階数を設定するとともに、かご番号iに号機番号を設定する(S71)。
制御装置10は、i号機が演算対象階fに行先階呼びを有するか否かを判断する(S72)。
i号機が演算対象階fに行先階呼びを有していない場合(S72でNO)、制御装置10は、i号機に対応する行先階インジケータ40のうち演算対象階fの行先階インジケータ40の表示態様を、ゾーン運転モードにおける表示態様に切り替える(S75)。図8(b)は、前述したように、ゾーン運転モードにおける行先階インジケータ40の表示態様の一例を示す図である。本例では、行先階インジケータ40は、A号機において、2−6階をサービス対象階とするゾーン運転モードに切り替わったことを示している。
これに対し、i号機が演算対象階fに行先階呼びを有している場合(S72でYES)、制御装置10は、i号機が演算対象階fに到着し、行先階呼びに応答したか否かを判定する(S73)。
i号機が演算対象階fの行先階呼びに応答した場合(S73でNO)、制御装置10は、前述のステップS75の処理を実行する。
これに対し、i号機が演算対象階fの行先階呼びにまだ応答していない場合(S73でNO)、制御装置10は、この判定の後、所定時間T1(秒)経過したときに(S74)、再度ステップS73の判定を行う。
本フローチャートによる処理が全ての行先階インジケータ40に対して並行して行われることにより、行先階インジケータ40の表示が行先階呼びに対する応答に応じて順次切り替えられることとなる。
2−3.ゾーン運転モード
2−3−1.基本動作
制御装置10は、ゾーン運転モードにおいて、複数の階を複数のゾーンにグループ化し、乗場呼びとして複数のゾーンの中からいずれかのゾーンを指定するゾーン呼びを利用者が入力可能なように行先階登録装置20を制御し、行先階登録装置20で入力されたゾーン呼びに基づいて複数台のエレベータ30の運行制御を行う
2−3−2.運転モードの切替の判定動作
ゾーン運転モードから行先階登録モードへの切替の判定動作について説明する。図13は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおける、ゾーン運転モードから行先階登録モードへの切替の判定動作の流れを示すフローチャートである。本フローチャートによる処理は、所定時間間隔で実行される。所定時間は、例えば1分である。
まず、制御装置10は、全ゾーンについて、現在から過去の所定時間T(分)の間における行先階呼びの平均発生間隔が所定時間T2(秒)以上の間隔であるか否か(第2所定条件を満たすか否か)を判定する(S81)。所定時間T(分)は、例えば5分である。所定時間T2(秒)は、例えば20秒である。
行先階呼びの平均発生間隔が所定時間T2(秒)以上の間隔でない場合(S81でNO)、制御装置10は、本フローチャートによる処理を終了する。したがって、全ゾーンについて、ゾーン運転モードが継続される。
これに対し、行先階呼びの平均発生間隔が所定時間T2(秒)以上の間隔である場合(S81でYES)、制御装置10は、全号機のロビー階出発時の平均乗車率(%)を求め、当該平均乗車率が所定乗車率Pa(%)以下か否か(第2所定条件を満たすか否か)を判定する(S82)。所定乗車率Pa(%)は、例えば65%である。平均乗車率は、行先階呼びの数に基づいて求めることができる。なお、全号機の平均乗車率は、全号機(かご)の出発時荷重値をかご内荷重検出センサにより検出し、検出した出発時荷重値の平均値を求め、求めた出発時荷重値の平均値と定格積載荷重値とに基づいて求めてもよい。
平均乗車率が所定乗車率Pa(%)以下でない場合(S82でNO)、制御装置10は、本フローチャートによる処理を終了する。したがって、全ゾーンについて、ゾーン運転モードが継続される。
これに対し、平均乗車率が所定乗車率Pa(%)以下である場合(S82でYES)、制御装置10は、ゾーン運転モードから行先階登録モードへの運転モードの切替を決定する(S83)。
なお、本実施形態では、ステップS81、ステップS82の両方のステップの判断がYESであるときに、ゾーン運転モードから行先階登録モードへの運転モードの切替を決定するが、いずれか一方のステップの判断がYESであれば、ゾーン運転モードから行先階登録モードへの運転モードの切替を決定してもよい。
2−3−3.ゾーン運転モードから行先階登録モードへの移行時の運行制御動作
制御装置10は、モード切替の決定前にゾーン運転モードで号機を割り当てた乗場呼びが存在する場合、当該乗場呼びに対するサービスを全て実行した後、当該号機の運行制御を、行先階登録モードによる運行制御に切り替える。つまり、割り当て済の乗場呼び階に全て停止して、ロビー階に戻ってきた後の、次のサービスサイクルから、当該号機に対して行先階登録モードによる運行制御を実行する。
2−3−4.ゾーン運転モードから行先階登録モードへの移行時の行先階インジケータの表示の切替動作。
ゾーン運転モードから行先階登録モードへの移行時の行先階インジケータの表示の切替動作について説明する。図14は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおける、ゾーン運転モードから行先階登録モードへの移行時の行先階インジケータの表示の切替動作の流れを示すフローチャートである。なお、本フローチャートによる処理は、各階、各号機の各行先階インジケータ40について並行して行われる。
まず、制御装置10は、ゾーン番号jと階番号fを設定する(S85)。なお、ゾーン番号jのゾーンを以下適宜「ゾーンj」、階番号fの階を以下適宜「f階」という。
制御装置10は、ゾーンjにおいて、現在、f階に乗場呼びがあるか否かを判定する(S86)。
乗場呼びがある場合(S86でYES)、制御装置10は、この判定から所定時間T3(秒)が経過したときに(S87)、再度ステップS86の判定を行う。
乗場呼びがない場合(S86でNO)、制御装置10は、ゾーンjに属する階の行先階インジケータ40及び行先階登録装置20の表示を行先階登録モードにおける表示に切り替える(S88)。したがって、乗場呼びの受付態様についても、行先階登録モードにおける受付態様に変更する。
2−3−5.ゾーン運転モードから行先階登録モードへの移行時の行先階登録装置の表示の切替動作
ゾーン運転モードから行先階登録モードへ切り替えが行われるときの、行先階登録装置20の表示の切替動作を説明する。図15は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおいて、ゾーン運転モードから行先階登録モードへ切り替えが行われるときの、行先階登録装置20の表示の一例を示す図である。図15(a)は、全ての階がゾーン運転モードにあることを示している。その状態において、2階〜6階のゾーンにおいて、行先階登録モードへの切替条件が成立すると、制御装置10は、全階の行先階登録装置20に対して、図15(b)に示すように、当該2階〜6階のゾーンの表示を消去し、行先階登録モード用のテンキーKの表示を行わせる。
そして、この状態において、7階〜11階のゾーンにおいて、行先階登録モードへの切替条件が成立すると、制御装置10は、全階の行先階登録装置20に対して、図15(c)に示すように、当該7階〜11階のゾーンの表示を消去させる。
そして、この状態において、12階〜15階のゾーンにおいて、行先階登録モードへの切替条件が成立すると、制御装置10は、全階の行先階登録装置20に対して、図15(d)に示すように、当該12階〜15階のゾーンの表示を消去させる。これにより、全ゾーンの表示が消去され、行先階登録モード用の表示に完全に切り替えられたこととなる。
2−3−6.運転モードの切り替えによる効果等
本実施形態のエレベータの群管理システムにおける運転モードの切り替えによる効果等について説明する。図16(b)は、ゾーン運転モードにおけるエレベータホールでの乗客の分布状態を示す図である。ゾーン運転モードにおける乗場呼びの登録態様は上下方向登録である。そのため、利用者は、通常、図16(b)に示すように、ゾーンに対応するエレベータ30毎に規則正しく列を作り、先着したエレベータ30へ乗り込んでいく。従って、エレベータホール内で利用者の動線が交錯するのを抑制できる。そのため、混雑時においては、行先階登録モードよりもエレベータホール内における利用者の移動がスムーズになり、高い輸送能力を得ることができる。
図17は、行先階登録やゾーン運転を行わない従来の上下方向呼び方式におけるエレベータホールの乗客の分布状態を示す図である。従来運転方式における乗場呼びの登録態様は、行先階や行先ゾーンを指定しない上下方向登録である。そのため、利用者は、通常、図17に示すように、次に到着する予定のエレベータへ乗り込むために、当該エレベータの乗車扉前に規則正しく列を作り、到着したエレベータへ乗り込んでいく。従って、エレベータホール内で利用者の動線が交錯することは起こしにくい。しかし、上下方向呼び方式においては、各エレベータの停止階(停止回数)が増加するため、各エレベータの1周時間(ロビー階を出発してからロビー階に戻って車での時間)が長くなる。そのため、特に混雑時においては、行先階登録モードやゾーン運転モードよりも輸送能力は低くなる。また、利用者の行列が極端に長くなったり、行列が解消されるまでの時間が極端に長くなったりする場合がある。
3.まとめ
本実施形態のエレベータの群管理システムは、
利用者が乗場呼びを入力するための行先階登録装置20(入力装置)と、行先階登録装置20で入力された乗場呼びに基づいて複数台のエレベータ30の運行制御を行う制御装置10とを備えたエレベータの群管理システムである。
制御装置10は、
乗場呼びとして行先階を指定する行先階呼びを利用者が入力可能なように行先階登録装置20を制御し、行先階登録装置20で入力された行先階呼びに基づいて、当該行先階呼びに複数台のエレベータ30のうちのいずれかを割り当て、かつ複数台のエレベータ30の運行制御を行う行先階登録モード(第1の運転モード)と、
複数の階を複数のゾーンにグループ化し、乗場呼びとして複数のゾーンの中からいずれかのゾーンを指定するゾーン呼びを利用者が入力可能なように行先階登録装置20を制御し、行先階登録装置20で入力されたゾーン呼びに基づいて複数台のエレベータ30の運行制御を行うゾーン運転モード(第2の運転モード)と、を有し、
行先階登録モードによる運行制御を実行中、行先階登録装置20で入力された行先階呼びに対するエレベータ30の割当状態が第1所定条件を満たしたときは、運転モードをゾーン運転モードに切り替え、
ゾーン運転モードによる運行制御を実行中、行先階登録装置20で入力されたゾーン呼びに関する所定パラメータが第2所定条件を満たしたときは、運転モードを行先階登録モードに切り替える。
これにより、エレベータの運転モードを、行先階登録装置20で入力された乗場呼びの発生状態に応じた運転モードに切り替えることができる。したがって、輸送能力を向上させることができる。
本実施形態のエレベータの群管理システムにおいて、
第1所定条件は、
入力された新たな行先階呼びに対して複数台のエレベータ30のいずれをも割り当てられないことである。
行先階登録モードにおいて、入力された新たな行先階呼びに対して複数台のエレベータ30のいずれをも割り当てられないことは、エレベータホールに多くの利用者が存在し、利用者の動線が交錯し、混雑状態にある可能性があることを示唆している。そのため、入力された新たな行先階呼びに対して複数台のエレベータ30のいずれをも割り当てられないときは、運転モードを、行先階登録モードからゾーン運転モードに切り替えて、エレベータホールの混雑の解消を図る。
本実施形態のエレベータの群管理システムにおいて、
所定パラメータは、過去所定時間におけるゾーン呼びの平均発生間隔であり、
第2所定条件は、平均発生間隔が所定時間T2(秒)以上となったことである。
ゾーン運転モードにおいて、過去所定時間におけるゾーン呼びの平均発生間隔が所定時間T2(秒)以上となったことは、エレベータホール内の利用者の数が減少し、混雑状態が解消されている可能性があることを示唆している。そのため、過去所定時間におけるゾーン呼びの平均発生間隔が所定時間T2(秒)以上となったときは、運転モードを、ゾーン運転モードから行先階登録モードに切り替えて、輸送効率の向上を図る。
本実施形態のエレベータの群管理システムにおいて、
前記所定パラメータは、過去所定時間における全エレベータ30の平均乗車率であり、
前記第2所定条件は、前記平均乗車率が所定平均乗車率以下となったことである。
ゾーン運転モードにおいて、過去所定時間における平均乗車率が所定平均乗車率以下となったことは、エレベータホール内の利用者の数が減少し、混雑状態が解消されている可能性があることを示唆している。そのため、過去所定時間における平均乗車率が所定平均乗車率以下となったときは、運転モードを、ゾーン運転モードから行先階登録モードに切り替えて、行先階登録モードによる輸送効率の向上を図る。
(実施形態1におけるゾーン設定の第1の他の例)
図6(b)に示す一般的なゾーン運転方式においては、上述のメリットが得られる一方、階間での移動が各ゾーン内に限られるというデメリットがある。例えば図6(b)の場合、10階から13階への移動はE号機あるいはF号機がサービス可能であるが、3階から6階への移動をサービスする号機は無い。この場合、利用者はまずA号機あるいはB号機で3階からロビー階へ行き、そこからC号機或はD号機で6階へ行く必要がある。これは利用者にとっての利便性を悪くしている。以下、利用者の利便性を向上可能な実施形態を説明する。
図18(a)は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおいて、運転モードがゾーン運転モードのときのゾーン設定の第1の他の例を説明する図である。
図18(a)に示す第1の他の例では、行先階登録モードからゾーン運転モードへの切り替えに関する第1所定条件を満たしたときに、ロビー階で登録された呼びに対してのみ、運転モードを、行先階登録モードからゾーン運転モードへの切替を行い、他の階で登録された呼びに対しては、行先階登録モードによる処理を継続する。一般的なオフィスビル等においては、出勤時間帯等の繁忙時間帯においても、ロビー階以外の階の間での階間交通は比較的少ない。そのため、出勤時間帯等の繁忙時間帯に、ロビー階以外の一般階では行先階登録モードとしておき、一般階からはどの階へ行くことを許可しても、輸送能力の低下は比較的少ない。したがって、利用者の利便性を保ちながら、高い輸送能力を確保することができる。
(実施形態1におけるゾーン設定の第2の他の例)
図18(b)は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおいて、運転モードがゾーン運転モードのときのゾーン設定の第2の他の例を説明する図である。
図18(b)に示す第2の他の例では、ロビー階と所定階(本例では4階)で登録された呼びに対してのみ、ゾーン運転モードと行先階登録モードとの間のモード切替を行い、他の階で登録された乗場呼びに対しては、行先階登録モードによる処理を行う。本例では、所定階は、例えば食堂が存在する階である。この場合、昼食時間等に、所定階のエレベータホールの混雑が予想される。そこで、第2の他の例では、所定階(本例では4階)を、ゾーン運転モードと行先階登録モードとの間のモード切替を行う対象階としている。これにより、所定階の昼食時等におけるエレベータホールの混雑が抑制され、利用者の移動がスムーズに行われることで輸送能力が向上する。
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係るエレベータの群管理システムについて説明する。本実施形態に係るエレベータの群管理システムでは、ゾーン運転モードにおけるゾーンと階との対応関係を、交通需要に応じて柔軟に変更可能なように構成している。つまり、複数の階のゾーンへの分割を、交通需要に応じて柔軟に変更可能なように構成している。
図19は、実施形態2に係るエレベータの群管理システムにおけるゾーン分割態様の決定動作の流れを示すフローチャートである。
まず、制御装置10は、ロビー階から各階へ向かう乗客の分布を求める(S91)。具体的に、制御装置10は、過去所定期間の対象時間帯における階間交通量、例えば過去所定期間の対象時間帯におけるロビー階から各階へ向かう乗客数の平均を求め、乗客分布テーブルに記録する。図20は、ロビー階から各階へ向かう乗客数の平均を示す乗客分布テーブルの一例を示す図である。図20の例は、過去30日間の8時30分〜8時35分の間の5分間における、ロビー階から各階へ向かう乗客数の平均を示している。より具体的に、図20の乗客分布テーブルは、ビルが10階建ての場合の乗客の分布を記録したものである。本例の乗客分布テーブルは、例えばロビー階から2階へは5分間に平均20人の乗客があり、ロビー階から3階へは5分間に平均30人の乗客があったことを示している。なお、本実施形態におけるゾーン運転モードを採用した場合における、ロビー階から各階へ向かう乗客数は、例えば各エレベータ30のかご内に設けた行先階ボタンで指定された行先階および荷重値を、時間と対応付けて記録することにより、取得することができる。
なお、ゾーン運転モードに切り替わる前の時間帯について、行先階登録モードにおいて記録された行先階の登録個数を用い、ロビー階から各階へ向かう乗客数を求め、その値を利用してもよい。これは行先階登録モードの方がより正確な乗客数を把握できるためである。
制御装置10は、複数の階を、複数個(G個)のグループZ(1)〜Z(G)のいずれかにランダムに振り分ける。また、各グループの担当号機をランダムに設定する(S92)。グループ数Gは、予め定められている。
制御装置10は、グループ番号gとして初期値の1を設定する(S93)。
制御装置10は、図20の乗客分布テーブルと、ステップS92でランダムに設定された、当該号機に対する割当階とに基づいて、グループZ(g)の合計乗客数を求める(S94)。
制御装置10は、ステップS94で求めたグループZ(g)の合計乗客数に基づいて、グループZ(g)の輸送能力評価値HP(g)を求める(S95)。輸送能力評価値HP(g)は、合計乗客数を、5分間輸送人数で除算することにより得られる比率である。5分間輸送人数は、公知の方法により求めることができる。例えば、「ELEVATOR TRAFFIC HANDBOOK THEORY AND PRACTICE, Gina Barney, Spon Press」に記述されている方法を利用して輸送能力評価値HP(g)を求めることができる。
制御装置10は、グループ番号gに1を加算し(S96)、グループ番号gがグループ数G以下であるか否かを判定する(S97)。
グループ番号gがグループ数G以下でない場合(S97でNO)、制御装置10は、ステップS96で得られたグループ番号gに基づいて、ステップS94以後を実行する。
グループ番号gがグループ数G以下である場合(S97でYES)、制御装置10は、全グループについて求めた輸送能力評価値HP(g)が、これまで設定したグループ分割態様の中で最も均等となるか否かを判定する(S98)。具体的に、制御装置10は、全グループについて輸送能力評価値HP(g)の標準偏差を求め、前回までに求めた輸送能力評価値HP(g)の標準偏差と比較し、今回求めた標準偏差の方が小さいか否かを判定する。
今回求めた全グループの輸送能力評価値HP(g)が、これまでのグループ分割態様の中で最も均等である場合(S98でYES)、制御装置10は、今回設定したグループ分割態様を、最適グループ分割態様として記憶する(S99)。
輸送能力評価値HP(g)が、これまでのグループ分割態様の中で最も均等ないものではない場合(S98でNO)、またはステップS99を実行した場合、制御装置10は、ステップS92〜S99の処理を、グループ分割態様を変えて、所定回数X行ったか否かを判定する(S100)。所定回数Xは、例えば500回である。
所定回数X行っていない場合(S100でNO)、ステップS92以後を再度実行し、所定回数X行った場合(S100でYES)、本フローチャートによる処理を終了する。
図21は、本実施形態の効果を説明するための図である。
図21(a)は、各号機にそれぞれ、サービス対象階を均等に割り振った場合を示している。具体的に、図21(a)に示す例では、2階から10階までの複数の階が3つのゾーンZ(1)、Z(2)、Z(3)に分割されている。ゾーンZ(1)のサービス対象階は、1階、及び2階〜4階であり、号機A、Bが担当している。ゾーンZ(2)のサービス対象階は、1階、及び5階〜7階であり、号機C、Dが担当している。ゾーンZ(3)のサービス対象階は、1階、及び8階〜10階であり、号機E、Fが担当している。
本例において、ゾーンZ(1)の合計乗客数は110人、5分間輸送人数は90人であり、輸送能力評価値HP(1)は、122%となる。つまり、輸送能力に対して乗客数が多いことを示す。ゾーンZ(2)の合計乗客数は80人、5分間輸送人数は90人であり、輸送能力評価値HP(2)は、89%となる。ゾーンZ(3)の合計乗客数は60人、5分間輸送人数は90人であり、輸送能力評価値HP(1)は、67%となる。つまり、輸送能力に対して乗客数が少ないことを示す。このとき、輸送能力評価値HP(1)、HP(2)、HP(3)の標準偏差は、22.6となる。
図21(b)は、図21(a)とは異なるゾーン分割態様によって、サービス対象階を割り振った場合を示している。具体的に、図21(b)に示す例では、2階から10階までの複数の階が3つのゾーンZ(1)、Z(2)、Z(3)に分割されている。ゾーンZ(1)のサービス対象階は、1階、及び3階〜4階であり、号機A、Bが担当している。ゾーンZ(2)のサービス対象階は、1階、2階、及び5階〜7階であり、号機C、Dが担当している。ゾーンZ(3)のサービス対象階は、1階、及び7階〜10階であり、号機E、Fが担当している。
本例において、ゾーンZ(1)の合計乗客数は90人、5分間輸送人数は100人であり、輸送能力評価値HP(1)は、90%となる。ゾーンZ(2)の合計乗客数は80人、5分間輸送人数は90人であり、輸送能力評価値HP(2)は、89%となる。ゾーンZ(3)の合計乗客数は80人、5分間輸送人数は80人であり、輸送能力評価値HP(1)は、100%となる。このとき、輸送能力評価値HP(1)、HP(2)、HP(3)の標準偏差は、4.9となる。
図21(a)に示す例と図21(b)に示す例とを比較すると、図21(b)に示す例の場合の方が、標準偏差が小さく、輸送能力に対する乗客数の偏りが少ないことを示す。そのため、これらの2つの例においては、図21(b)のゾーン分割態様を選択することにより、全体としての輸送能力を向上させることができる。
3.まとめ
実施形態2に係るエレベータの群管理装置において、
制御装置10は、
行先階登録モード(第1の運転モード)による運行制御を実行中において過去所定期間に所定階で登録された行先階呼びに係る行先階に関する情報を記憶しており、
制御装置10は、
過去所定期間に所定階で登録された行先階呼びに係る行先階に関する情報に基づいて、所定階から各階への階間交通量を求め、
階間交通量に応じて、複数の階の複数のゾーンへのグループ化の態様を変更する。
これにより、ゾーン運転モードにおいて、階間交通量に応じたグループ化の態様を採ることができる。そのため、運転モードをゾーン運転モードに設定しているときの輸送効率を一層向上させることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、ゾーン運転モードにおいて、制御装置10は、行先階登録装置20で入力されたゾーン呼びに基づいて複数台のエレベータ30の運行制御を行う。しかし、ゾーン運転モードにおいて、混雑階(ロビー階)での乗場呼び(ゾーン呼び)の登録はシステムが自動で行ってもよい。例えば、ゾーン毎に、エレベータ30がロビー階を出発した直後に乗場呼びを自動登録する。この場合、行先階登録モードへの切替えは、図13において、出発時の乗車率のみで決定する。
10 制御装置
11 制御部
10A 割当部
10B 運転モード切替判断部
12 記憶部
13 入出力インタフェース
20 行先階登録装置
21 制御部
22 記憶部
23 入出力インタフェース
24 表示・操作部
30 エレベータ
33 入出力インタフェース
40 行先階インジケータ
41 制御部
42 記憶部
43 入出力インタフェース
44 表示部

Claims (7)

  1. 利用者が乗場呼びを入力するための入力装置と、前記入力装置で入力された乗場呼びに基づいて複数台のエレベータの運行制御を行う制御装置とを備えたエレベータの群管理システムであって、
    前記制御装置は、
    前記乗場呼びとして行先階を指定する行先階呼びを利用者が入力可能なように前記入力装置を制御し、前記入力装置で入力された行先階呼びに基づいて、当該行先階呼びに前記複数台のエレベータのうちのいずれかを割り当て、かつ前記複数台のエレベータの運行制御を行う第1の運転モードと、
    前記複数の階を複数のゾーンにグループ化し、前記乗場呼びとして前記複数のゾーンの中からいずれかのゾーンを指定するゾーン呼びを利用者が入力可能なように前記入力装置を制御し、前記入力装置で入力されたゾーン呼びに基づいて複数台のエレベータの運行制御を行う第2の運転モードと、を有し、
    前記第1の運転モードによる運行制御を実行中、前記入力装置で入力された行先階呼びに対するエレベータの割当状態が第1所定条件を満たしたときは、運転モードを前記第2の運転モードに切り替え、
    前記第2の運転モードによる運行制御を実行中、前記入力装置で入力されたゾーン呼びに関する所定パラメータが第2所定条件を満たしたときは、運転モードを前記第1の運転モードに切り替える、
    エレベータの群管理システム。
  2. 前記第1所定条件は、
    入力された新たな行先階呼びに対して複数台のエレベータのいずれをも割り当てられないことである、
    請求項1に記載のエレベータの群管理システム。
  3. 前記所定パラメータは、過去所定時間におけるゾーン呼びの平均発生間隔であり、
    前記第2所定条件は、前記平均発生間隔が所定時間以上となったことである、
    請求項1に記載のエレベータの群管理システム。
  4. 前記所定パラメータは、過去所定時間における全エレベータの平均乗車率であり、
    前記第2所定条件は、前記平均乗車率が所定平均乗車率以下となったことである、
    請求項1に記載のエレベータの群管理システム。
  5. 前記制御装置は、
    前記第1の運転モードによる運行制御を実行中、前記入力装置で入力された行先階呼びに対するエレベータの割当状態が第1所定条件を満たしたときは、所定階における行先階呼びに対してのみ、運転モードを前記第2の運転モードに切り替え、他の階における行先階呼びに対しては、前記第1の運転モードによる運行制御を継続する、
    請求項1に記載のエレベータの群管理システム。
  6. 前記制御装置は、
    前記第1の運転モードによる運行制御を実行中において過去所定期間に所定階で登録された行先階呼びに係る行先階に関する情報を記憶しており、
    前記制御装置は、
    前記過去所定期間に前記所定階で登録された行先階呼びに係る行先階に関する情報に基づいて、前記所定階から各階への階間交通量を求め、
    前記階間交通量に応じて、前記複数の階の複数のゾーンへのグループ化の態様を変更する、
    請求項1に記載のエレベータの群管理システム。
  7. 利用者が乗場呼びを入力するための入力装置で入力された乗場呼びに基づいて複数台のエレベータの運行制御を行うエレベータの群管理方法であって、
    前記乗場呼びとして行先階を指定する行先階呼びを利用者が入力可能なように前記入力装置を制御し、前記入力装置で入力された行先階呼びに基づいて、当該行先階呼びに前記複数台のエレベータのうちのいずれかを割り当て、かつ前記複数台のエレベータの運行制御を行う第1の運転モードと、
    前記複数の階を複数のゾーンにグループ化し、乗場呼びとして前記複数のゾーンの中からいずれかのゾーンを指定するゾーン呼びを利用者が入力可能なように前記入力装置を制御し、前記入力装置で入力されたゾーン呼びに基づいて複数台のエレベータの運行制御を行う第2の運転モードと、を有し、
    前記第1の運転モードによる運行制御を実行中、前記入力装置で入力された行先階呼びに対するエレベータの割当状態が第1所定条件を満たしたときは、運転モードを前記第2の運転モードに切り替え、
    前記第2の運転モードによる運行制御を実行中、前記入力装置で入力されたゾーン呼びに関する所定パラメータが第2所定条件を満たしたときは、運転モードを前記第1の運転モードに切り替える、
    エレベータの群管理方法。
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