JP2016016037A

JP2016016037A - カップウォーマー

Info

Publication number: JP2016016037A
Application number: JP2014139246A
Authority: JP
Inventors: 修三山下; Shuzo Yamashita
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2014-07-07
Filing date: 2014-07-07
Publication date: 2016-02-01

Abstract

【課題】少量の飲料を、短時間で温め且つ冷めにくく効果的な保温状態として提供することを課題とする。
【解決手段】カップ（３）の側面が側面ヒーター（１）と、カップ（３）の底面が底面ヒーター（２）と其其密着し、該側面ヒーター（１）と該底面ヒーター（２）とが各各独立した温度設定機能を有することで、高温にて急速加熱をする際に起こる突沸状態に対し抑制する効果を有し、また、カップ（３）をヒーターとの密着面積が広いため、低温加熱においても短時間で所定の温度に達し、保温時の状態も冷めにくい効果的な形状である。
【選択図】図４

Description

本発明は、少量の飲料を加熱及び保温することを目的とする装置に関する。

現代社会において、小型ポットにてお湯を供給し温かい飲料に利用する方法が重宝されている。しかし、一人で生活する環境も多くポットに残ったお湯は朝出勤した後は無駄となってしまう。ましてコーヒーやお茶に利用するためのお湯であり、牛乳やスープを沸かすものではない。牛乳等を沸かす場合は、カップに注ぎ電子レンジで沸かす場合が多く、手鍋等で沸かす場合は洗い物が増えるため、あまり利用されていないのが現状である。また、電子レンジの利用にしても正確な仕上がり温度にすることは難しく、当然食事に要する時間の経過と共に飲料の温度も低下することとなる。

また、業務形態として酒を燗するための、下部にヒーターを備えた酒燗器、特許文献１も考案され、それに類する加熱容器やミルク加熱器も多数考案されている。

特開２００４−２０２２６２号公報

しかし、底部にヒーターを備えただけの形状は、加熱を急ぐあまり突沸状態を起こす原因となっている。また、保温に対しても側面より放熱されるため冷めやすい構造であり、当然底部のヒーターも必要以上に高温にて設定しなければならない。そこで、少量の飲料を短時間で温め、且つ冷めにくく効果的な保温状態として提供することを課題とする。

本発明によるカップウォーマー（カップに注いだ飲料を加熱するヒーター内蔵器具）は、ヒーターの加熱部とカップの外側の面が密着する形状である。この形状により熱伝導面積は広く、加熱時間も短縮される。

また、ヒーター部は底面と側面とが分離され独自に温度調節が可能となる。この方法によると側面のヒーターを高温にすることで突沸状態に対し効果的といえる。

これらにより、最適な温度で飲料を提供することができ、食事中はもとより急な来客等に時間を裂かれても、飲料は適温のまま維持されることとなる。つまり食事中はスープやみそ汁等の飲料は、いつ飲んでも温かいままで飲用することができる。

本発明によるカップウォーマーの正面図本発明によるカップウォーマーの側面図本発明によるカップウォーマーの平面図本発明によるカップウォーマーのＡ−Ａ´断面図本発明によるカップウォーマーの増量カップ利用時の見取図

形態について詳しく説明すると、カップ（３）の形状は上部断面から下部断面へと徐徐に小さくなるテーパー状の形状であり、当然ヒーター部も密着すべく同じ形状となる（図４参照）。

次にヒーター部は側面ヒーター（１）と底面ヒーター（２）とに分かれ独立した温度設定となる。例えば飲料を加熱する場合、底面ヒーター（２）だけによる加熱方法では時間を要することとなる。また、急速に温める場合はヒーターを高温に設定する必要があり、当然突沸状態が生ずる。この場合側面ヒーター（１）のみを高温にすることで、突沸状態を抑制する効果が得られる。側面ヒーター（１）と底面ヒーター（２）との適切な温度設定においては当業者の技術事項となる。

また、急速加熱（高温での加熱）状態が長時間続くと突沸状態も続くこととなる。それに対する防止手段としては、センサーにより飲料の温度を感知し、設定温度に達した時点でヒーターが保温温度に変更される。しかし、この形態は技術的にもコスト的にも容易に装備できるとは考えにくい。そこで、容易な方法として考えられるのが、タイマーを設け飲料の量によって目盛りを合わせる方法（加熱飲料をＣＣで表示）が容易であり、略近似値にてヒーターの温度が保温温度へと切り替わる。当然ながらカップに目盛りを設けることも効果的である。

カップ（３）の素材においては、熱伝導に対し効果的であれば何ら限定されるものではない。むしろ利用者の好みによるところが大きく、ガラス、アルミ合金、ステンレス、薄型陶器等飲料の種類により使い分けたいものである。また、容器が熱くなることから把手が必要となる。しかし、利用方法においては把手部分がない方が使い勝手が良い場合もあり、把手を脱着式にすることも一手段である。またカップ（３）の上部外側に断熱性の素材によるリングを備え飲用時に手が熱くならない方法も考えられる。カップ（３）の大きさにおいては、飲料の量に対応する必要があり、特にシチュー等容量の多い場合は増量カップ（５）を利用することも効果的である（図５参照）。また、蓋を備えることも保温性及び衛生面からも欠かせないものである。

操作部においては、電源の入・切を行うメインスイッチ（６）と、加熱または保温のどちらかを選択する加熱・保温切替スイッチ（７）と、保温時の温度を設定するための保温温度設定ダイヤル（８）とにて構成される。また、急速加熱の機能は必要に応じ装備される。

また、保温専用カップウォーマーを別に設け、増設保温ヒーター用コネクター（９）に接続することで複数の人員や複数の飲料に対応することができる。コネクターの数量や保温専用カップウォーマーの操作部においては適宜対応するものである。

１側面ヒーター
２底面ヒーター
３カップ
４把手
５増量カップ
６メインスイッチ（ＯＮ・ＯＦＦ）
７加熱・保温切替スイッチ
８保温温度設定ダイヤル
９増設保温ヒーター用コネクター

Claims

カップ（３）の側面が側面ヒーター（１）と、カップ（３）の底面が底面ヒーター（２）と其其密着し、該側面ヒーター（１）と該底面ヒーター（２）とが各各独立した温度設定機能を有することを特徴とするカップウォーマー。