JP2016015840A - 充電電流制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池の劣化状況に応じて、電池に供給する充電電流を制御する。【解決手段】各々の時刻における電池の電圧値を計測するステップと、前記各々の時刻における電圧値に基づいて、前記電池の開回路電圧をそれぞれ算出するステップと、前記各々の時刻における前記電池の放電時または充電時に前記電池の出力に流れる電流値を継続的に計測するステップと、前記計測された電流値に基づいて、前記各々の時刻における前記電池の残容量をそれぞれ算出するステップと、前記各々の時刻における残容量のうち第1の時刻における残容量と第2の時刻における残容量との差分と、前記各々の時刻における開回路電圧のうち前記第1の時刻における開回路電圧と前記第2の時刻における開回路電圧との差分とに基づいて、充電電流値を算出するステップと、前記算出された充電電流値で、前記電池に充電電流を供給するように前記電源を制御するステップとを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、充電電流制御方法に関し、より詳細には、電池の劣化状況に応じて、電池に供給する充電電流を制御する充電電流制御方法に関する。
近年、地球温暖化や資源枯渇の対策の一環として、従来の大型の発電所から発電される電力を供給する集中型電源に代わって、小型の発電設備で発電される電力を供給する分散型電源が普及し始めている。分散型電源には、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを利用した電源や燃料電池、あるいは蓄電池などの電池が含まれる。
分散型電源の1つである電池の一般的な充電方法として、定電流・定電圧充電方式が知られている(例えば、非特許文献1を参照)。定電流・定電圧充電方式は、充電電圧が所定電圧に達するまで一定の充電電流値で充電し、充電電圧が所定電圧に達した後、充電電流を徐々に減少させて充電電流値が所定値まで減少した段階で、電池が満充電したと判断して充電を停止する手法である。
竹野和彦、金井孝之、上村治雄著、「携帯電話の快適な利用を目指した電池パック・充電器の開発」NTT DOCOMOテクニカル・ジャーナル、Vol.16、 No.2、2008年7月、インターネット<URL:https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/technology/rd/technical_journal/bn/vol16_2/vol16_2_035jp.pdf>
定電流・定電圧充電方式では、新品時の満充電容量(Ah)に定数を掛けて求めた値を充電電流値として、電池に一定の充電電流を供給する。したがって、充電する電池が劣化して満充電容量が減少していた場合、新品時の満充電容量を基準にした充電電流で充電すると、想定していた電圧よりも高い電圧が電池に印加される可能性がある。高い電圧が印加される状態で充電を行うと、電池内に予期しない熱が発生し、発生した熱により化学反応を促進させて電極を傷めさせ、電池の劣化を進行させるという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、電池の劣化状況に応じて、電池に供給する充電電流を制御する充電電流制御方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、電源から電池に供給される充電電流を制御する充電電流制御方法であって、各々の時刻における前記電池の電圧値を計測するステップと、前記各々の時刻における電圧値に基づいて、前記電池の開回路電圧をそれぞれ算出するステップと、前記各々の時刻における前記電池の放電時または充電時に前記電池の出力に流れる電流値を継続的に計測するステップと、前記計測された電流値に基づいて、前記各々の時刻における前記電池の残容量をそれぞれ算出するステップと、前記各々の時刻における残容量のうち第1の時刻における残容量と第2の時刻における残容量との差分と、前記各々の時刻における開回路電圧のうち前記第1の時刻における開回路電圧と前記第2の時刻における開回路電圧との差分とに基づいて、充電電流値を算出するステップと、前記算出された充電電流値で、前記電池に充電電流を供給するように前記電源を制御するステップとを備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、電池の劣化状況に応じて、電池に供給する充電電流を適宜制御することで、電池が劣化する可能性を低減することが可能となる。
本発明の一実施形態にかかる充電電流制御システムを示す構成図である。 本発明の一実施形態にかかる、電池の満充電容量の算出について説明するための図である。 本発明の一実施形態にかかる、電池の満充電容量の算出について説明するための図である。 本発明の一実施形態にかかる充電電流制御方法を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
(構成)
図1に本発明の一実施形態にかかる充電電流制御システムを示す。本発明の一実施形態にかかる充電電流制御システム1は、電池2と、電池2から出力された直流電力が供給される負荷3との間に設置される。電池2は正負極間において直流電圧Eと内部抵抗Rとで示される。電池2には、充電電流を供給する直流電源装置4が接続される。直流電源装置4は、不図示の商用電源から交流の電力の供給を受けて、直流電力に変換して、電池2に直流電力を供給する。直流電源装置4は、充電電流制御部20からの制御信号に基づき出力電圧を調節することにより、電池2に流れる充電電流を加減する。
本発明の一実施形態にかかる充電電流制御システム1は、電圧計11を用いて電池2の電圧を計測する電圧計測部13と、電流センサが内蔵された電流計15を用いて、放電時(または充電時)において、電池2の出力に流れる電流値を継続的に計測する電流計測部16とを備える。
本発明の一実施形態にかかる充電電流制御システム1は、電圧計測部13で計測された電圧と電流計測部16で計測された電流とに基づいて、電池2の満充電容量を導出する満充電容量導出部17を備える。電池2の満充電容量は、電池2が劣化するにつれて減少していく。本実施形態では、電池2の満充電容量に応じて、電池2に供給する充電電流値を決定することで、電池2の経年劣化などの劣化状況に応じた充電電流を電池2に供給することが可能となる。なお、電池2の満充電容量は、電池を完全に放電させる電流放電法や、後述する電池の充電率と電池の残容量との関係式などから導出することが可能である。
本発明の一実施形態にかかる充電電流制御システム1は、所定の回数充放電した電池2の満充電容量から、新品時の満充電容量を除算して得た電池2の劣化状態を示す第1の値と、当該所定の回数を上回る回数充放電した電池2の満充電容量から、新品時の満充電容量を除算して得た電池2の劣化状態を示す第2の値とを比較し、電池2の劣化状態を示す第2の値と電池2の劣化状態を示す第1の値との差分が閾値を超えるかどうかを判定する状態判定部18を備える。本明細書では、1回充放電することとは、電池2が満充電した状態から、電池2を完全に放電させ、再度満充電する状態までの1サイクルをいう。例えば、電池2が満充電した状態から50%放電させ、再度満充電した状態まで充電させた場合は、0.5回充放電したとしてもよい。本実施形態では、電池2は、充放電の回数が増加するにつれて劣化していくが、1回充放電する間では、劣化しないものとする。閾値については、0以上の数とする。
本発明の一実施形態にかかる充電電流制御システム1は、電池2の劣化状態を示す第2の値と電池2の劣化状態を示す第1の値との差分が閾値を超えた場合、満充電容量導出部17で導出された電池2の満充電容量に所定の定数を掛けて、充電電流値を算出する充電電流値算出部19を備える。本発明の一実施形態にかかる充電電流制御システム1は、充電電流値算出部19で算出された充電電流値で、電池2へ充電電流が供給されるように直流電源装置を制御する充電電流制御部20を備える。所定の定数は、いわゆるCレートであり、例えば、満充電容量導出部17で導出された電池2の満充電容量が800(mAh)であって、所定の定数が0.1(C)である場合、電池2に供給される充電電流は、80(mA)となる。所定の定数は、記憶部14に予め格納される。
本発明の一実施形態にかかる充電電流制御システム1は、電圧計11で計測された電圧の情報を受信して電圧計測部13へ送信し、電流計15で計測された電流の情報を受信して電流計測部16へ送信する通信部12を備える。通信部12は、充電電流値算出部19で算出された充電電流値で電池2に充電電流を供給するように制御する信号を直流電源装置4に送信する。
(満充電容量の導出方法)
満充電容量導出部17で用いられる、電池2の満充電容量の導出方法の一例を述べる。一般に、電池2の満充電容量(FCC:Full Charge Capacity)は、電池2の残容量(RC:Remaining Capacity)から電池2の充電率(SOC:State Of Charge)を除算して次の(式1)に示すように算出することが可能である。
Figure 2016015840
本実施形態では、或る時刻における充電率SOCと、或る時刻から所定時間経過後の時刻における充電率SOCとの差分ΔSOCを算出する。そして、当該或る時刻における残容量RCと、当該或る時刻から当該所定時間経過後の時刻における残容量RCとの差分ΔRCを算出して、算出された差分ΔRCから差分ΔSOCを除算して、次の(式2)に示すように電池2の満充電容量FCCの値を算出する。

Figure 2016015840
(式2)を用いて満充電容量を算出する例については、後述する。ここで、所定時間とは、電池2が劣化しない程度の短い時間と仮定する。つまり、所定時間内では電池2が劣化しないので、或る時刻における電池2の満充電容量FCCと、或る時刻から所定時間経過後の時刻における電池2の満充電容量FCCとは、同じ値になる。本実施形態では、算出した充電電流で電池2を充電するため、できるだけ電池2の容量が使い切られた時刻における満充電容量FCCを用いて、充電電流を算出することが望ましい。
充電率SOCは、電池2の開回路電圧(OCV:Opened Circuit Voltage)から導出され、電池2の開回路電圧OCVは、電池2の閉回路電圧(CCV:Closed Circuit Voltage)から求められる。
電圧計測部13で計測した電圧は、電池2の閉回路電圧CCVである。電池2の閉回路電圧CCVと電池2の開回路電圧OCV(V)との関係を表した次の(式3)に示す。
OCV=CCV−VA×K (式3)
Aは、主に、電池2の内部抵抗Rによる電圧変動量などが含まれる電圧変動量である。Kは、電圧変動量を調整するための係数であり、電池2から流れる電流、電池2の内部抵抗、電池2の温度等のファクターによる影響を考慮するための係数である。
(満充電容量の導出方法の一例)
以下、(式2)を用いて満充電容量を導出する方法について具体的に説明する。満充電容量導出部17は、計測された第1の時刻t1における閉回路電圧CCVt1を(式3)に代入して開回路電圧OCVt1を取得し、第1の時刻t1の後に計測された第2の時刻t2における閉回路電圧CCVt2を(式3)に代入して開回路電圧OCVt2を取得する。
満充電容量導出部17は、例えば、予め記憶部14に格納された電池2の充電率SOCと開回路電圧OCV(V)との関係を表すSOC-OCVテーブルを参照して、OCV算出部13で算出した開回路電圧OCVに対応する充電率SOCを導出する。
SOC-OCVテーブルは、例えば、次の(1)から(3)の手順で作成される。
(1)充分に充電(あるいは放電)した電池2に対して、開回路電圧OCVを測定する(満充電したときの電池2の開回路電圧OCVに対応する充電率SOCを100%とする)。(2)電池2を一定容量放電(あるいは充電)した後、充分に休止させ安定させた開回路電圧OCVを計測する。
(3)電池2の満充電容量に対する放電(あるいは充電)容量の割合に応じた充電率SOCと、(2)で計測された各々の開回路電圧OCVとの相関をテーブル化する。
なお、SOC-OCVテーブルに、電池2の出力付近に設置された温度センサによって取得された電池2の温度を反映させてもよい。また、SOC-OCVテーブルを、充電率SOCと開回路電圧OCVとの関係式で代用してもよい。
電池2の充電率SOCと開回路電圧OCVとの2つの関係を表すSOC-OCVテーブルの一例を次の表1に示す。
Figure 2016015840
満充電容量導出部17は、表1に示すようなSOC-OCVテーブルを用いて、開回路電圧OCVt1に対応した充電率SOCt1を導出し、開回路電圧OCVt2に対応した充電率SOCt2を導出する。
電流計測部16は、放電時(または充電時)における電池2の出力に流れる電流Iを継続的に計測する。満充電容量導出部17は、電流計測部16で計測された電流に基づいて、直近に満充電した時刻tFULLから任意の時刻までに放電した容量D(Ah)を計算する。
時刻tにおいて電流計測部16が計測した電池2の出力に流れる電流をItとする。電池2が満充電した時刻tFULLから第1の時刻t1までの時間(t1−tFULL)(h)の間で放電した容量D(tFULL-t1)(Ah)は、次の(式4)で表される。
Figure 2016015840
また、電池2が満充電した時刻tFULLから第2の時刻t2までの時間(t2−tFULL)(h)の間で放電した容量D(tFULL-t2)(Ah)は、次の(式5)で表される。
Figure 2016015840
電池2が満充電した時刻tFULLにおける電池2の満充電容量FCCから、満充電した時刻tFULLから任意の時刻までに放電した容量Dを差し引いた容量が、任意の時刻における電池2の残容量となる。なお、時刻tFULLから時刻t2までの時間は、電池2が劣化しない程度の短い時間と仮定する。つまり、時刻tFULLから時刻t2までの時間内では電池2は劣化しないので、時刻tFULL、時刻t1および時刻t2のそれぞれの時刻における電池2の満充電容量FCCは、全て同じ値になる。
電池2が満充電した時刻tFULLから第1の時刻t1までの時間(t1−tFULL)(h)の間の電池2の残容量RCt1(Ah)は、次の(式6)で表される。
RCt1=FCC−D(tFULL-t1) (式6)
また、電池2が満充電した時刻tFULLから第2の時刻t2までの時間(t2−tFULL)(h)の間の電池2の残容量RCt2(Ah)は、次の(式7)で表される。
RCt2=FCC−D(tFULL-t2) (式7)
満充電容量導出部17は、残容量RCt1と、残容量RCt2との残容量の差分ΔRCを算出する。残容量の差分ΔRCは、(式6)および(式7)を参照して、次の(式8)で表される。
ΔRC=|RCt2−RCt1|=|D(tFULL-t1)−D(tFULL-t2)| (式8)
(式8)から明らかなように、残容量の差分ΔRCは、満充電した時刻tFULLから第1の時刻t1までに放電した容量D(tFULL-t1)と満充電した時刻tFULLから第2の時刻t2までに放電した容量D(tFULL-t2)との差の絶対値から算出することができる。ΔRCは、時刻t1から時刻t2までに放電された電池2の容量D(t1-t2)から算出してもよい。
満充電容量導出部17は、充電率SOCt1と、充電率SOCt2との充電率の差分ΔSOCを算出する。充電率の差分ΔSOCを次の(式9)で表す。
ΔSOC=|SOCt1−SOCt2| (式9)
なお、充電率の差分ΔSOCは、第1の時刻t1における開回路電圧OCVt1と、第2の時刻t2における開回路電圧OCVt2との差分に基づいて導出してもよい。
満充電容量導出部17は、残容量の差分ΔRCから充電率の差分ΔSOCを除算した上述の(式2)で定義される式を用いて、電池2の満充電容量FCCを算出する。
(各時刻における電池の残容量の推移)
図2に本発明の一実施形態における、電池の満充電容量の算出について説明するための図を示し、放電時の各時刻における電池2の残容量の推移を示す。図2(a)に時刻tFULLにおける電池2の満充電容量および残容量を表し、図2(b)に時刻t1における電池2の満充電容量、放電した容量および残容量を表し、図2(c)に時刻t2における電池2の満充電容量、放電した容量および残容量を表す。
図2中、FCCfreshは、電池2が新品時の満充電容量を示す。図2(a)中、dtFULLは、時刻tFULLにおける電池2の劣化による満充電容量の減少分を表し、RCtFULLは、時刻tFULLにおける電池2の残容量を表す。図2(b)中、dt1は、時刻t1における電池2の劣化による満充電容量の減少分を表し、D(tFULL-t1)は、時刻tFULLから時刻t1までに電池2が放電した容量を表し、RCt1は、時刻t1における電池2の残容量を表す。図2(c)中、dt2は、時刻t2における電池2の劣化による満充電容量の減少分を表し、D(tFULL-t2)は、時刻tFULLから時刻t2までに電池2が放電した容量を表し、RCt2は、時刻t2における電池2の残容量を表す。
時刻tFULLから時刻t2までの時間は、電池2が劣化しない程度の短い時間、すなわち1回充放電する時間以内の時間と仮定する。つまり、時刻tFULLから時刻t2までの時間内では電池2は劣化しないので、時刻tFULL、時刻t1および時刻t2のそれぞれの時刻における電池2の満充電容量FCCは、それぞれ等しくなり、電池2の劣化による満充電容量の減少分dtFULL、dt1およびdt2は、等しくなる。
電池2が放電した容量D(tFULL-t1)を800(mAh)と仮定し、電池2が放電した容量D(tFULL-t2)を900(mAh)と仮定する。満充電容量導出部17は、(式8)にD(tFULL-t1)およびD(tFULL-t2)を代入して、ΔRC=100(mAh)を取得する。ΔRCは、図2中、Xで示される。
時刻t1における充電率SOCt1の値を0.2と仮定し、時刻t2における充電率SOCt2の値を0.1と仮定する。満充電容量導出部17は、(式9)にSOCt1およびSOCt2を代入して、ΔSOC=0.1を取得する。
すると、満充電容量導出部17は、(式2)にΔSOCおよびΔRCを代入して、FCC=1000(mAh)を取得する。取得された満充電容量FCCは、時刻tFULL、時刻t1または時刻t2における電池2の満充電容量である。
図3に本発明の一実施形態における、電池の満充電容量の算出について説明するための図を示し、充放電時の各時刻における電池2の残容量の推移を示す。図3(a)に時刻tFULLにおける電池2の満充電容量および残容量を表し、図3(b)に時刻t’1における電池2の満充電容量、放電した容量および残容量を表す。また、図3(c)に時刻t’2における電池2の満充電容量、放電した容量および残容量を表す。図3中、電池2は、時刻tFULLから時刻t’1まで放電し、時刻t’1から時刻t’2まで充電している。
図3(b)中、dt’1は、時刻t’1における電池2の劣化による満充電容量の減少分を表し、RCt’1は、時刻t’1における電池2の残容量を表し、D(tFULL-t’1)は、時刻tFULLから時刻t’1までに電池2が放電した容量を表す。
図3(c)中、dt’2は、時刻t’2における電池2の劣化による満充電容量の減少分を表す。RCt’2は、時刻t’1における電池2の残容量RCt’1に、時刻t’1から時刻t’2までに電池2が充電した容量を足した容量を示す。また、D(tFULL-t’2)は、時刻tFULLから時刻t’1までに電池2が放電した容量D(tFULL-t’1)から、時刻t’1から時刻t’2までに電池2が充電した容量を差し引いた容量を示す。
時刻tFULLから時刻t’2までの時間は、電池2が劣化しない程度の短い時間、すなわち1回充放電する時間以内の時間と仮定する。つまり、時刻tFULLから時刻t’2までの時間内では電池2は劣化しないので、時刻tFULL、時刻t’1および時刻t’2のそれぞれの時刻における電池2の満充電容量FCCは、それぞれ等しくなり、電池2の劣化による満充電容量の減少分dtFULL、dt’1およびdt’2は、等しくなる。
電池2が放電した容量D(tFULL-t’1)を800(mAh)と仮定し、容量D(tFULL-t’2)を600(mAh)と仮定する。満充電容量導出部17は、(式8)におけるD(tFULL-t1)にD(tFULL-t’1)を代入し、および(式8)におけるD(tFULL-t2)にD(tFULL-t’2)を代入して、ΔRC=200(mAh)を取得する。ΔRCは、図3中、X’で示される。
時刻t’1における充電率SOCt’1の値を0.2と仮定し、時刻t’2における充電率SOCt’2の値を0.4と仮定する。満充電容量導出部17は、(式9)におけるSOCt1にSOCt’1を代入し、および(式9)におけるSOCt2にSOCt’2を代入して、ΔSOC=0.2を取得する。
すると、満充電容量導出部17は、(式2)にΔSOCおよびΔRCを代入して、FCC=1000(mAh)を取得する。取得された満充電容量FCCは、時刻tFULL、時刻t’1または時刻t’2における電池2の満充電容量である。
(充電電流値の算出)
本実施形態では、電池2の満充電容量を導出し、導出した満充電容量に基づいて電池2に供給すべき充電電流を算出し、算出した充電電流に基づいて直流電源装置4を制御する。一方、電池2の満充電容量は、短い期間でそこまで変化しない。したがって、電池2の満充電容量を導出するごとに充電電流を算出して直流電源装置4を制御すると、充電電流制御システム1に必要以上の負担がかかる場合が考えられる。そこで、(1)電池2の満充電容量に基づいて取得された電池2の劣化状態を示す値を用いて或る値を算出し、算出された或る値が一定の閾値を超えた場合に限り、充電電流を算出して直流電源装置4を制御してもよい。また、例えば、(2)一週間おきに電池2の満充電容量を導出したり、(3)充放電回数が所定回数に到達するごとに電池2の満充電容量を導出したりして、導出した満充電容量に基づいて電池2に供給すべき充電電流を算出してもよい。次に、(1)の充電電流制御方法についての具体例を説明する。
状態判定部18は、m1回充放電した電池2の満充電容量FCCm1から、新品時の満充電容量FCCfreshを除算して得た電池2の劣化状態を示す値SOH(State Of Health)m1と、m1回を上回るm2回充放電した電池2の満充電容量FCCm2から、新品時の満充電容量FCCfreshを除算して得た電池2の劣化状態を示す値SOHm2とを比較し、SOHm2とSOHm1との差分ΔSOHが閾値を超えるかどうかを判定する。
SOHm1を算出するための計算式を(式10)に示し、SOHm2を算出するための計算式を(式11)に示し、SOHm2とSOHm1との差分を表す式を(式12)に示す。
Figure 2016015840
SOHm2とSOHm1との差分ΔSOHが閾値を超えた場合、充電電流値算出部19は、例えば(式2)で算出された、m2回充放電した電池2の満充電容量FCCm2に、所定の定数a(C)を掛けて、m2回充放電した電池2に供給すべき充電電流値Ichargeを算出する。充電電流値Ichargeを算出する(式13)を次に示す。
charge=FCCm2×a (式13)
充電電流制御部20が、(式13)で算出された充電電流値Ichargeで、電池2に供給する充電電流を供給するように直流電源装置4を制御することで、現在の電池2の劣化状況を反映させた充電電流を電池2に供給することが可能となる。すなわち、m1回充放電した電池2に対して供給していた電流値を電流値Ichargeに変更して、適切な電流値の充電電流をm2回充放電した電池2に供給することが可能となる。
(フローチャート)
図4に本発明の一実施形態にかかる充電電流制御方法のフローチャートを示す。電圧計測部13は、電圧計11を用いて電池2の電圧を計測する(ステップ401)。電流計測部16は、電流計15を用いて電池2から出力される電流を計測する(ステップ402)。満充電容量導出部17は、計測された電圧および計測された電流に基づいて、満充電容量を導出する(ステップ403)。状態判定部18は、第1の回数(所定の回数)充放電した電池2の満充電容量(第1の満充電容量)から、新品時の満充電容量を除算して得た電池2の劣化状態を示す第1の値と、第1の回数を上回る第2の回数充放電した電池2の満充電容量(第2の満充電容量)から、新品時の満充電容量を除算して得た、電池2の劣化状態を示す第2の値とを比較し、電池2の劣化状態を示す第2の値と電池2の劣化状態を示す第1の値との差分が閾値を超えるかどうかを判定する(ステップ404)。充電電流値算出部19は、電池2の劣化状態を示す第2の値と電池2の劣化状態を示す第1の値との差分が閾値を超えた場合、第2の回数充放電した電池2において導出された満充電容量に所定の係数を掛けて、充電電流値を算出する(ステップ405)。充電電流制御部20は、算出された充電電流値で、電池2に充電電流を供給するように、直流電源装置4を制御する(ステップ406)。
本実施形態では、例えば、完全放電した時刻から或る時刻までの電池2の充電率の変化と残容量の変化とを導出して、導出した電池2の充電率の変化と残容量の変化に基づいて満充電容量を導出してもよい。
本実施形態によれば、電池の劣化状況に応じて、電池に供給する充電電流を適宜制御することで、電池が劣化する可能性を低減することが可能となる。
なお、本実施形態において記憶部14は、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とを含んで構成される。ROMには、充電電流制御システム1全体の動作制御に必要なプログラムや各種のデータ(例えば、計算式である(式1)から(式13)、SOC-OCVテーブルなど)が記録される。RAMには、データやプログラムを一時的に記憶するための記録領域が設けられ、プログラムやデータが保持される。RAMに一時的に記憶されるデータは、例えば、電圧計11で計測された電圧の情報や電流計15で計測された電流の情報を含む。
E 直流電圧
R 内部抵抗
1 充電電流制御システム
2 電池
3 負荷
4 直流電源装置
11 電圧計
12 通信部
13 電圧計測部
14 記憶部
15 電流計
16 電流計測部
17 満充電容量導出部
18 状態判定部
19 充電電流値算出部
20 充電電流制御部

Claims (3)

  1. 電源から電池に供給される充電電流を制御する充電電流制御方法であって、
    各々の時刻における前記電池の電圧値を計測するステップと、
    前記各々の時刻における電圧値に基づいて、前記電池の開回路電圧をそれぞれ算出するステップと、
    前記各々の時刻における前記電池の放電時または充電時に前記電池の出力に流れる電流値を継続的に計測するステップと、
    前記計測された電流値に基づいて、前記各々の時刻における前記電池の残容量をそれぞれ算出するステップと、
    前記各々の時刻における残容量のうち第1の時刻における残容量と第2の時刻における残容量との差分と、前記各々の時刻における開回路電圧のうち前記第1の時刻における開回路電圧と前記第2の時刻における開回路電圧との差分とに基づいて、充電電流値を算出するステップと、
    前記算出された充電電流値で、前記電池に充電電流を供給するように前記電源を制御するステップと
    を備えることを特徴とする充電電流制御方法。
  2. 前記各々の時刻における開回路電圧に基づいて、前記電池の充電率を導出するステップと、
    前記各々の時刻における残容量のうち第1の時刻における残容量と第2の時刻における残容量との差分から、前記各々の時刻における充電率のうち前記第1の時刻における充電率と前記第2の時刻における充電率との差分を除算して、前記電池の満充電容量を算出するステップと、
    前記算出した満充電容量に所定の定数を掛けて、充電電流値を算出するステップと
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の充電電流制御方法。
  3. 前記充電電流値を算出するステップにおいて、前記電池が所定の回数充放電した際の第1の満充電容量が算出され、および、前記電池が所定の回数より多い回数充放電した際の第2の満充電容量が算出され、
    前記第1の満充電容量から、前記電池の新品時の満充電容量を除算して得た電池の劣化状態を示す第1の値と、前記第2の満充電容量から、前記電池の新品時の満充電容量を除算して得た電池の劣化状態を示す第2の値との差分が閾値を超えるかどうかを判定するステップをさらに備え、
    前記劣化状態を示す第1の値と前記劣化状態を示す第2の値との差分が閾値を超えた場合、前記充電電流値を算出するステップにおいて、前記第2の満充電容量に所定の定数を掛けて、充電電流値を算出され、
    前記制御するステップにおいて、前記算出された充電電流値で、前記電池に充電電流を供給するように前記電源が制御されることを特徴とする請求項2に記載の充電電流制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023042718A1 (ja) * 2021-09-14 2023-03-23 株式会社Gsユアサ 管理装置、蓄電装置、管理方法及びプログラム
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JP7400172B2 (ja) 2020-10-27 2023-12-19 エルジー エナジー ソリューション リミテッド バッテリー管理装置及び方法

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