JP2016015436A - エッチング装置およびエッチング方法 - Google Patents

エッチング装置およびエッチング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016015436A
JP2016015436A JP2014137496A JP2014137496A JP2016015436A JP 2016015436 A JP2016015436 A JP 2016015436A JP 2014137496 A JP2014137496 A JP 2014137496A JP 2014137496 A JP2014137496 A JP 2014137496A JP 2016015436 A JP2016015436 A JP 2016015436A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
etching apparatus
processing space
electrode
substrate
main surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014137496A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6431303B2 (ja
Inventor
敏哉 阪井
Toshiya Sakai
敏哉 阪井
邦利 松田
Kunitoshi Matsuda
邦利 松田
昭平 中村
Shohei Nakamura
昭平 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2014137496A priority Critical patent/JP6431303B2/ja
Priority to CN201510378429.9A priority patent/CN105244250B/zh
Publication of JP2016015436A publication Critical patent/JP2016015436A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6431303B2 publication Critical patent/JP6431303B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)

Abstract

【課題】エッチングレートを向上可能なエッチング装置およびエッチング方法を提供する。【解決手段】チャンバー100内に規定される処理空間V内にプラズマを生成し、かつ、絶縁板5(電気的な絶縁部材)を介してチャンバー100内に支持され処理空間Vに配される電極(導電性の仕切り部材3)に対して正電圧を含むパルス電圧を繰り返して印加する。これにより、プラズマ中のイオンが加速され、処理空間Vの開放箇所から処理対象の基板Sに向けて飛翔する。その結果、加速されたイオンが基板Sの主面S1に衝突するので、エッチングレートが向上する。【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマを生成して該プラズマを用いて基材の表面を処理するエッチング装置およびエッチング方法に関する。
処理ガスをチャンバー内に導入するとともに、チャンバー内の電極に高周波電力を印加して高周波電界を形成し、この高周波電界により処理ガスのプラズマを生成して、基材の主面に処理を施すエッチング装置が知られている。
例えば、特許文献1には、誘導結合アンテナを備え、該誘導結合アンテナによって生成した誘導結合プラズマ(Inductively Coupled Plasma、以下ICPと略称)を用いて基材の主面に処理を施すエッチング装置が開示されている。
特許第3751909号公報 特開2010−205967号公報
この種のプラズマエッチング技術においては、一般に、エッチングレートの向上が技術課題とされている。例えば、特許文献2には、チャンバー内に導入される処理ガスの条件(処理ガスの種類、複数の処理ガスの混合比、等)を調節することによって、エッチングレートを向上する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献2のようにエッチングレート向上の観点から処理ガスの条件を設定する態様においては、他の観点から処理ガスの条件を変更した場合にエッチングレートが低下する事態が生じる。
本発明は、こうした問題を解決するためになされたもので、処理ガスの条件等に依らず、エッチングレートを向上可能なエッチング装置およびエッチング方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかるエッチング装置は、基材の主面に処理を施すエッチング装置であって、チャンバーと、前記チャンバー内に設けられ、一方側が開放された処理空間を規定する仕切り部材と、前記処理空間にガスを供給するガス供給部と、前記処理空間内にプラズマを生成するプラズマ生成部と、前記プラズマ生成部に高周波電力を供給する高周波電力供給部と、前記処理空間の前記一方側に前記主面が配されるように前記基材を保持する保持機構と、電気的な絶縁部材を介して前記チャンバー内に支持され、前記処理空間に配される電極と、前記電極に正電圧を含むパルス電圧を繰り返して印加するパルス電圧供給部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様にかかるエッチング装置は、本発明の第1の態様にかかるエッチング装置であって、前記プラズマ生成部は前記処理空間内に設けられており、前記電極の少なくとも一部が前記プラズマ生成部よりも前記主面に近い位置に配されることを特徴とする。
本発明の第3の態様にかかるエッチング装置は、本発明の第2の態様にかかるエッチング装置であって、前記電極が、前記仕切り部材の前記一方側の端部を覆う第1部分を有することを特徴とする。
本発明の第4の態様にかかるエッチング装置は、本発明の第2の態様または第3の態様にかかるエッチング装置であって、前記電極が、前記仕切り部材のうち前記処理空間側の壁面に沿って伸びる第2部分を有することを特徴とする。
本発明の第5の態様にかかるエッチング装置は、基材の主面に処理を施すエッチング装置であって、チャンバーと、電気的な絶縁部材を介して前記チャンバー内に支持され、一方側が開放された処理空間を規定する導電性の仕切り部材と、前記処理空間にガスを供給するガス供給部と、前記処理空間内にプラズマを生成するプラズマ生成部と、前記プラズマ生成部に高周波電力を供給する高周波電力供給部と、前記処理空間の前記一方側に前記主面が配されるように前記基材を保持する保持機構と、前記仕切り部材に正電圧を含むパルス電圧を繰り返して印加するパルス電圧供給部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第6の態様にかかるエッチング装置は、本発明の第1の態様ないし第5の態様のいずれかにかかるエッチング装置であって、前記基材を電気的に接地させる接地部、を備えることを特徴とする。
本発明の第7の態様にかかるエッチング装置は、本発明の第6の態様にかかるエッチング装置であって、前記接地部は、前記基材の前記主面のうち前記処理の対象とならない非処理領域に電気的に接触するアース電極と、前記基材に対して前記アース電極を押圧する方向に付勢された絶縁性のシール部と、一端が前記アース電極に接続され他端が接地されたアース線と、を備えることを特徴とする。
本発明の第8の態様にかかるエッチング装置は、本発明の第1の態様ないし第7の態様のいずれかにかかるエッチング装置であって、前記パルス電圧の繰返し周期での時間平均値は正であることを特徴とする。
本発明の第9の態様にかかるエッチング装置は、本発明の第1の態様ないし第8の態様のいずれかにかかるエッチング装置であって、前記保持機構は、前記基材を保持しつつ搬送可能な機構であることを特徴とする。
本発明の第10の態様にかかるエッチング装置は、本発明の第1の態様ないし第9の態様のいずれかにかかるエッチング装置であって、前記プラズマ生成部は、未周回の少なくとも1つの誘導結合アンテナを有することを特徴とする。
本発明の第11の態様にかかるエッチング方法は、チャンバー内に形成され一方側が開放された処理空間内にプラズマを生成し、前記プラズマを用いて基材の主面に処理を施すエッチング方法であって、前記処理空間の前記一方側に前記主面が配されるように前記基材を保持する保持工程と、前記処理空間内に配置されたプラズマ生成部によってプラズマを生成させるプラズマ生成工程と、電気的な絶縁部材を介して前記チャンバー内に支持され前記処理空間に配される電極に対して正電圧を含むパルス電圧を繰り返して印加するパルス電圧供給工程と、を有し、前記プラズマ生成工程と前記パルス電圧供給工程とが時間的に並行して行われることを特徴とする。
本発明の第12の態様にかかるエッチング方法は、本発明の第11の態様にかかるエッチング方法であって、前記電極は、前記チャンバーの中を仕切って前記処理空間を規定する導電性の仕切り部材であることを特徴とする。
本発明の第13の態様にかかるエッチング方法は、本発明の第11の態様または第12の態様にかかるエッチング方法であって、前記保持工程では、前記処理空間の前記一方側に前記主面が配されるように前記基材を保持搬送することを特徴とする。
本発明の第1の態様ないし第13の態様では、チャンバー内に規定される処理空間内にプラズマを生成し、かつ、電気的な絶縁部材を介してチャンバー内に支持され処理空間に配される電極(或いは、導電性の仕切り部材)に対して正電圧を含むパルス電圧を繰り返して印加する。これにより、プラズマ中のイオンが加速され、処理空間の開放箇所から処理対象の基材に向けて飛翔する。その結果、加速されたイオンが基板の主面に衝突するので、処理ガスの条件等に依らず、エッチングレートが向上する。
特に、本発明の第6の態様では、処理対象たる基材が電気的に接地される。これにより、エッチング処理中に基材の被処理主面に向けて飛翔されるイオンや電子が該被処理主面における帯電との斥力によって減速されることが有効に防止され、エッチングレートがさらに向上しうる。
第1実施形態に係るエッチング装置1の概略構成を模式的に示す側面図である。 エッチング装置1のうち処理空間Vの周辺部を示す部分斜視図である。 パルス電圧供給工程において印加されるパルス電圧の波形の一例を示す図である。 第2実施形態のエッチング装置1Aの概略構成を模式的に示す側面図である。 エッチング装置1Aのうち電極の周辺部を詳細に示す部分斜視図である。 第3実施形態のエッチング装置1Bの概略構成を模式的に示す側面図である。 エッチング装置1Bのうち電極の周辺部を詳細に示す部分斜視図である。 第4実施形態のエッチング装置1Cの概略構成を模式的に示す側面図である。 エッチング装置1Cのうち電極の周辺部を詳細に示す部分斜視図である。 基板Sおよび基板Sに取付けられる接地部120の構成を示す分解図である。 接地部120が基板Sに取付けられた状態を示す下面図である。 図11のA−A断面から見た端面図である。 図11のB−B断面から見た端面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図面では同様な構成および機能を有する部分に同じ符号が付され、下記説明では重複説明が省略される。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。また、図面においては、理解容易のため、各部の寸法や数が誇張または簡略化して図示されている場合がある。また、一部の図面には、方向を説明するためにXYZ直交座標軸が付されている。該座標軸における+Z方向は鉛直上方向を示し、XY平面は水平面である。
<1 第1実施形態>
<1.1 エッチング装置1の構成>
図1は、第1実施形態に係るエッチング装置1の概略構成を模式的に示す側面図である。図2は、エッチング装置1のうち処理空間Vの周辺部を示す部分斜視図である。
エッチング装置1は、チャンバー100内に形成された処理空間Vにプラズマを生成し、該プラズマを用いて基板S(基材)の一方主面S1に処理を施す装置である。以下では、処理対象たる基板Sの上記主面S1にITO膜が形成されている場合について説明する。
エッチング装置1は、主たる構成として、チャンバー100と、チャンバー100内において基板Sを搬送する搬送機構2と、チャンバー100内において処理空間Vの範囲を規定する仕切り部材3と、処理空間V内でプラズマを発生させるプラズマ処理部4と、チャンバー100の底板上面と仕切り部材3の底板下面との間に配される絶縁板5と、を備える。また、エッチング装置1は、該装置の各部を統括制御する制御部9を備える。
処理空間Vは、後述する誘導結合アンテナ41によってプラズマ処理が実行される空間である。本実施形態では、一方側(上側)が開放された箱状の仕切り部材3によってチャンバー100内が仕切られ、処理空間Vの範囲が規定されている。
仕切り部材3は導電性の部材(例えば、ステンレス鋼)によって構成され、該仕切り部材3には正電圧を含むパルス電圧を繰り返して印加するパルス電源81(パルス電圧供給部)が電気的に接続される。また、仕切り部材3は、電気的な絶縁部材たる絶縁板5を介してチャンバー100内に支持される。
このため、仕切り部材3は、プラズマ処理部4にて発生するプラズマ範囲(処理空間Vの範囲)を制限するシールドとしての機能と、チャンバー100内の各部から絶縁された状態でパルス電圧が印加される電極としての機能と、を有する。なお、仕切り部材3にパルス電圧が印加される際の作用については、後述する<1.2 エッチング処理>にて詳細に説明する。
チャンバー100内には、水平な搬送経路面Lが仕切り部材3の上方に規定されている。搬送経路面Lの延在方向はX軸方向であり、搬送機構2は、基板Sの主面S1を下向きにした状態で搬送経路面Lに沿って基板Sを搬送する。
チャンバー100のうち搬送経路面Lの−X側の端部には、基板Sをチャンバー100内に搬入するためのゲート160が設けられる。他方、チャンバー100のうち搬送経路面Lの+X側の端部には、基板Sをチャンバー100外に搬出するためのゲート161が設けられている。また、チャンバー100のX方向両端部には、ロードロックチャンバーや、アンロードロックチャンバーなどの他のチャンバーの開口部が気密を保った形態で接続可能に構成されている。各ゲート160、161は、開閉の切替可能に構成される。
搬送機構2(保持機構)は、基板Sを保持搬送するための機構であり、チャンバー100内でY方向において搬送経路面Lを挟んで対向配置された複数対の搬送ローラ21と、これらを同期させて回転駆動する駆動部(図示省略)とを含んで構成される。搬送ローラ21は、搬送経路面Lの延在方向であるX方向に沿って複数対設けられる。なお、図1では、6対の搬送ローラ21における図示手前側(−Y側)に位置する6つのローラが描かれている。
基板Sがゲート160を介してチャンバー100内に搬入されると、各搬送ローラ21が該基板Sの端縁(±Y側の端縁)付近に下方から当接する。そして、駆動部(図示省略)によって各搬送ローラ21が同期回転されることによって、基板Sが各搬送ローラ21上に保持され搬送経路面Lに沿って搬送される。本実施形態では、各搬送ローラ21が図示時計回りに回転して基板Sが+X方向に搬送される態様について説明する。なお、他の態様として、各搬送ローラ21が図示時計回りおよび反時計回りに回転可能であり基板Sが±X方向に往復搬送される態様が採用されても構わない。
搬送経路面Lは、プラズマ処理部4に対向し処理空間Vを通過する箇所である被処理箇所Pを含む。このため、搬送機構2によって搬送される基板Sが被処理箇所Pに配される期間中は、主面S1のうち被処理箇所Pに配される部分でエッチング処理が行われる。他方、基板Sが被処理箇所Pに配されない期間中は、主面S1でのエッチング処理が行わることはない。チャンバー100内でのエッチング処理を完了した基板Sは、ゲート161を介してチャンバー100から搬出される。
また、エッチング装置1は、チャンバー100内を搬送される基板Sを加熱または冷却する温調部(図示せず)を備えてもよい。温調部は、例えば、搬送経路面Lの上方に配置される。
プラズマ処理部4は、誘導結合タイプの高周波アンテナである複数の誘導結合アンテナ41(プラズマ生成部)を備える。本実施形態では、6個の誘導結合アンテナ41がY方向に沿って間隔をあけて(好ましくは等間隔で)配列される。各誘導結合アンテナ41は、石英(石英硝子)などからなる誘電体の保護部材によって覆われて、チャンバー100の底板を貫通して設けられる。より詳細には、各誘導結合アンテナ41は、金属製のパイプ状導体をU字形に曲げたものであり、「U」の字を上下逆向きにした状態でチャンバー100の底板を貫通して処理空間Vの内部に突設されている。各誘導結合アンテナ41は、内部に冷却水を循環させるなどして、適宜、冷却されている。誘導結合アンテナ41は、LIA(Low Inductance Antenna:株式会社イー・エム・ディーの登録商標)とも称される。
各誘導結合アンテナ41の一端は、給電器42およびマッチングボックス43を介して、高周波電源44に接続されている。また、各誘導結合アンテナ41の他端は接地されている。この構成において、高周波電源44から各誘導結合アンテナ41に高周波電流(例えば、13.56MHzの高周波電流)が流されると、誘導結合アンテナ41の周囲の電界(高周波誘導電界)により電子が加速されて、誘導結合プラズマが発生する。本実施形態では、給電器42、マッチングボックス43、および、高周波電源44によって実現される構成が、誘導結合アンテナ41に高周波電力を供給するための高周波電力供給部として機能する。
上述したとおり、誘導結合アンテナ41は、U字形状を呈している。このようなU字形状の誘導結合アンテナ41は、巻数が未周回の誘導結合アンテナに相当し、巻数が1回以上の誘導結合アンテナよりもインダクタンスが低いため、誘導結合アンテナ41の両端に発生する高周波電圧が低減され、生成するプラズマへの静電結合に伴うプラズマ電位の高周波揺動が抑制される。このため、対地電位へのプラズマ電位揺動に伴う過剰な電子損失が低減され、プラズマ電位が特に低く抑えられる。
また、エッチング装置1は、処理空間Vに不活性ガスであるアルゴンガスを供給するガス供給部6を備える。ガス供給部6は、例えば、アルゴンガスの供給源であるガス供給源611と、ガス供給源611から供給されたガスを送給する配管612と、配管612を通じて送給されたガスを処理空間V内に供給するノズル614と、を有する。また、配管612の経路途中には、管内を流れるガスの流量を自動調整するマスフローコントローラ613が設けられる。以上のような構成となっているので、制御部9による制御下で処理空間Vに所望のアルゴン雰囲気を形成することができる。なお、本実施形態とは異なる態様として、種々のガス(例えば、酸素ガス等)を処理ガスとして採用しうる。
また、エッチング装置1は、チャンバー100の内部空間を真空状態に減圧可能な排気部7を備える。排気部7は、例えば、それぞれ図示省略の真空ポンプと、一端が真空ポンプに接続され他端がチャンバー100の内部空間に開口した排気配管と、を有する。また、該排気配管の経路途中には、排気バルブ(図示せず)が設けられる。排気バルブは、排気配管を流れるガスの流量を自動調整できるバルブである。この構成では、真空ポンプが作動された状態で排気バルブが開放されることによって、処理空間V内の雰囲気が排気される。この際、排気バルブとマスフローコントローラ(図示せず)とが協働することによって、処理空間Vが所定のプロセス圧に保たれる。
エッチング装置1が備える各構成要素は制御部9と電気的に接続されており、当該各構成要素は制御部9により制御される。制御部9は、具体的には、例えば、各種演算処理を行うCPU、プログラム等を記憶するROM、演算処理の作業領域となるRAM、プログラムや各種のデータファイルなどを記憶するハードディスク、LAN等を介したデータ通信機能を有するデータ通信部等がバスラインなどにより互いに接続された、一般的なFAコンピュータにより構成される。また、制御部9は、各種表示を行うディスプレイ、キーボードおよびマウスなどで構成される入力部等と接続されている。エッチング装置1においては、制御部9の制御下で、基板Sに対して定められた処理が実行される。
<1.2 エッチング処理>
以下、本実施形態におけるエッチング処理の流れについて説明する。
まず、ガス供給部6が、処理空間Vに不活性ガスであるアルゴンガスを供給する(ガス供給工程)。これにより、処理空間Vには、アルゴン雰囲気が形成される。
高周波電源44が各誘導結合アンテナ41に高周波電力を供給し、処理空間V内に誘導結合プラズマが生成される(プラズマ生成工程)。これにより、ガス供給工程で処理空間Vに流入されたアルゴンガスがプラズマ化して、処理空間V内にアルゴンイオンと電子とが生成される。
また、パルス電源81は、絶縁板5を介してチャンバー100内に支持される仕切り部材3に対して、正電圧を含むパルス電圧を繰り返して印加する(パルス電圧供給工程)。図3は、パルス電圧供給工程において印加されるパルス電圧の波形の一例を示す図である。図3に示すように、本実施形態におけるパルス電圧供給工程では、−20V(ボルト、以下同様。)の負電圧および+100Vの正電圧が、0.33msec(ミリ秒、以下同様)の周期において1対2のデューティー比で交互に繰り返して印加される。なお、正電圧値、負電圧値、周期、デューティー比などの各数値は、処理条件によって適宜変更可能である。
本実施形態において、プラズマ生成工程とパルス電圧供給工程とは時間的に並行して行われる。その結果、仕切り部材3に正電圧が印加されている期間では、正に帯電した仕切り部材3と正に帯電したアルゴンイオンとの間で斥力が生じ、処理空間V内のアルゴンイオンが箱状の仕切り部材3の上方開口から上向きに加速して飛翔される。他方、仕切り部材3に負電圧が印加されている期間では、負に帯電した仕切り部材3と負に帯電した電子との間で斥力が生じ、処理空間V内の電子が箱状の仕切り部材3の上方開口から上向きに加速して飛翔される。
なお、上記の通り仕切り部材3は絶縁板5を介してチャンバー100内に支持されているため、パルス電圧が印加されたとしても、仕切り部材3からチャンバー100内の他の部材に電流が流れることは防止される。
未処理の基板Sがゲート161を介してチャンバー100内に搬入されると、搬送機構2は該基板Sを水平姿勢で保持しつつ搬送経路面Lに沿って+X方向に搬送する(保持工程)。そして、上記したプラズマ生成工程およびパルス電圧供給工程が並行して行われる状態において、基板Sが搬送経路面Lの被処理箇所Pを通過する。これにより、基板Sの主面S1のうち被処理箇所Pが配される部分に上向きに加速して飛翔したアルゴンイオンおよび電子が衝突し、該部分においてのエッチング処理が進行する。
被処理箇所Pを通過して主面S1の全体においてエッチング処理が施された基板Sは、ゲート161を介してチャンバー100から搬出される。これにより、1枚の基板Sについてエッチング装置1での処理が完了する。
以上説明したように、本実施形態では、絶縁板5を介してチャンバー100内に支持され処理空間Vに配される仕切り部材3(電極)に対して正電圧を含むパルス電圧を繰り返して印加する。これにより、加速して飛翔したアルゴンイオンおよび電子を基板Sの主面S1に衝突させることができ、エッチングレートが向上する。
特に、本実施形態のようにパルス電圧の繰返し周期での時間平均値が正となる態様(図3)では、アルゴンイオンがより加速して飛翔され、エッチングレートがさらに向上しうる。
また、本実施形態では、仕切り部材3の上端部分(電極の少なくとも一部)が、誘導結合アンテナ41よりも被処理箇所Pにおける基板主面S1に近い位置に配される。このため、本実施形態の態様では、仕切り部材3の上端部分が誘導結合アンテナ41よりも主面S1から遠い位置に配される他の態様に比べて、電圧の印加によって加速されたイオンまたは電子が減速されにくくより高速に基板Sの主面S1に衝突する。その結果、エッチングレートがさらに向上しうる。
また、本実施形態では、仕切り部材3が、プラズマ範囲(処理空間Vの範囲)を制限するシールドとしての本来の機能に加え、電極としての機能をさらに有する。このため、本実施形態の態様では、後述する第2実施態様のエッチング装置1Aおよび第3実施形態のエッチング装置1Bのように仕切り部材と電極とを別体として備える態様に比べ、装置の簡素化および小型化を実現できる。
また、本実施形態では、仕切り部材3(電極)が処理空間Vの側方を全体的に包囲している。このため、本実施形態の態様では、後述するエッチング装置1Aのように電極が局所的に設けられる態様に比べ、電極へのパルス電圧印加によりプラズマ中のアルゴンイオンおよび電子をより加速させることができる。
<2 第2実施形態>
図4は、第2実施形態のエッチング装置1Aの概略構成を模式的に示す側面図である。図5は、エッチング装置1Aのうち電極の周辺部を詳細に示す部分斜視図である。
以下では、図4および図5を参照しつつ第2実施形態のエッチング装置1Aについて説明するが、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付し重複説明を省略する。なお、図4では、図示が煩雑になるのを防ぐ目的で、電極の周辺部を簡略的に描いている。
エッチング装置1Aは、仕切り部材3Aと電極8Aとを別体として備える点で、上記したエッチング装置1とは異なる。以下、この相違点について主に説明する。
仕切り部材3Aは、上記第1実施形態と同様、上方が開放された箱状の部材であり、絶縁板5を介してチャンバー100の底板に支持される。仕切り部材3Aの上部のうち搬送上流側(−X側)および搬送下流側(+X側)には、それぞれ、水平面に沿ってY方向に伸びる板状の電極8Aが設けられる。また、仕切り部材3Aの上部と2つの電極8Aとの間には、複数の絶縁部材50が配設される。これにより、2つの電極8Aが電気的な絶縁部材を介してチャンバー100内に支持されることとなる。
このように2つの電極8Aを支持する態様としては、例えば、電極8A、絶縁部材50、および、仕切り部材3の上部、を鉛直方向にネジ110で貫通させ、該ネジ110で締付け固定する態様を採用することができる(図5)。この支持態様においては、ネジ110が絶縁部材を含んで構成されることが望ましい。これにより、電極8Aをチャンバー100内の各部から絶縁された状態で支持することができるからである。なお、電極8Aの支持態様としては、他にも種々の態様を採用しうる。
また、2つの電極8Aには、正電圧を含むパルス電圧を繰り返して印加するパルス電源81(パルス電圧供給部)が電気的に接続される。このような構成となっているため、エッチング処理において、2つの電極8Aにパルス電圧を印加することで、プラズマ中のアルゴンイオンおよび電子を上向きに加速して飛翔させることができる。これにより、エッチングレートが向上する。
また、本実施形態では、電極8Aが誘導結合アンテナ41よりも被処理箇所Pにおける基板主面S1に近い位置に配される。このため、本実施形態の態様では、電極が誘導結合アンテナ41よりも主面S1から遠い位置に配される他の態様に比べて、電圧の印加によって加速されたイオンまたは電子が減速されにくくより高速に基板Sの主面S1に衝突する。その結果、エッチングレートがさらに向上しうる。
また、本実施形態では、電極8Aのサイズが第1実施形態の電極(仕切り部材3)および後述する第3実施形態の電極8Bに比べて小さい。このため、パルス電圧の印加に伴う消費電力を抑制することが可能となる。なお、本実施形態において仕切り部材3Aにはパルス電圧が印加されないので、該仕切り部材3Aは必ずしも導電体で構成される必要はない。
<3 第3実施形態>
図6は、第3実施形態のエッチング装置1Bの概略構成を模式的に示す側面図である。図7は、エッチング装置1Bのうち電極の周辺部を詳細に示す部分斜視図である。
以下では、図6および図7を参照しつつ第3実施形態のエッチング装置1Bについて説明するが、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付し重複説明を省略する。なお、図6では、図示が煩雑になるのを防ぐ目的で、電極の周辺部を簡略的に描いている。
第3実施形態における電極8Bは、側面視において略L字形状であり、仕切り部材3Bの上方端部を覆う第1部分85と、仕切り部材3Bのうち処理空間V側の壁面に沿って伸びる第2部分86と、を有する。このため、第1部分85および第2部分86を有する電極8Bは、第1部分のみで構成される電極8Aとはその形状が異なる。
エッチング装置1Bは、電極8Bの形状が電極8Aの形状と異なる点を除いて、上記したエッチング装置1Aと同様の構成である。
したがって、エッチング処理において、2つの電極8Bにパルス電圧を印加することで、プラズマ中のアルゴンイオンおよび電子を上向きに加速して飛翔させることができる。これにより、エッチングレートが向上する。
また、本実施形態では、電極8Bが誘導結合アンテナ41よりも被処理箇所Pにおける基板主面S1に近い位置に配される。このため、本実施形態の態様では、電極が誘導結合アンテナ41よりも主面S1から遠い位置に配される他の態様に比べて、電圧の印加によって加速されたイオンまたは電子が減速されにくくより高速に基板Sの主面S1に衝突する。その結果、エッチングレートがさらに向上しうる。
また、本実施形態では、電極8Bのサイズが第1実施形態の電極(仕切り部材3)に比べて小さい。このため、パルス電圧の印加に伴う消費電力を抑制することが可能となる。なお、本実施形態において仕切り部材3Bにはパルス電圧が印加されないので、該仕切り部材3Bは必ずしも導電体で構成される必要はない。
また、本実施形態では、電極8Bが第1部分85および第2部分86を有し、処理空間Vの側方のうち上方部分(より被処理箇所Pに近い部分)が電極8Bによって包囲されている。このため、本実施形態の態様では、第2実施態様のエッチング装置1Aように電極が局所的に設けられる態様に比べ、電極へのパルス電圧印加によりプラズマ中のアルゴンイオンおよび電子をより加速させることができる。
<4 第4実施形態>
図8は、第4実施形態のエッチング装置1Cの概略構成を模式的に示す側面図である。図9は、エッチング装置1Cのうち電極の周辺部を詳細に示す部分斜視図である。
以下では、図8および図9を参照しつつ第4実施形態のエッチング装置1Cについて説明するが、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付し重複説明を省略する。なお、図8では、図示が煩雑になるのを防ぐ目的で、電極の周辺部を簡略的に描いている。
第4実施形態における電極8Cは、板状であり、絶縁部材50を介してチャンバー100における処理空間V側の側壁に支持される。すなわち、電極8Cは、仕切り部材3Cのうち処理空間V側の壁面に沿って伸びる第2部分86のみを有する。このように2つの電極8Cを支持する態様としては、例えば、電極8C、絶縁部材50、および、仕切り部材3Cの側壁、を水平方向にネジ110で貫通させ、該ネジ110で締付け固定する態様を採用することができる(図9)。この支持態様においては、ネジ110が絶縁部材を含んで構成されることが望ましい。これにより、電極8Cをチャンバー100内の各部から絶縁された状態で支持することができるからである。なお、電極8Cの支持態様としては、他にも種々の態様を採用しうる。
エッチング装置1Cは、エッチング装置1C内での電極8Cの配置がエッチング装置1A内での電極8Aの配置と異なる点を除いて、上記したエッチング装置1Aと同様の構成である。
したがって、エッチング処理において、2つの電極8Cにパルス電圧を印加することで、プラズマ中のアルゴンイオンおよび電子を上向きに加速して飛翔させることができる。これにより、エッチングレートが向上する。
また、本実施形態では、電極8Cが誘導結合アンテナ41よりも被処理箇所Pにおける基板主面S1に近い位置に配される。このため、本実施形態の態様では、電極が誘導結合アンテナ41よりも主面S1から遠い位置に配される他の態様に比べて、電圧の印加によって加速されたイオンまたは電子が減速されにくくより高速に基板Sの主面S1に衝突する。その結果、エッチングレートがさらに向上しうる。
また、本実施形態では、電極8Cのサイズが第1実施形態の電極(仕切り部材3)および第3実施形態の電極8Bに比べて小さい。このため、パルス電圧の印加に伴う消費電力を抑制することが可能となる。なお、本実施形態において仕切り部材3Cにはパルス電圧が印加されないので、該仕切り部材3Cは必ずしも導電体で構成される必要はない。
<5 第5実施形態>
図10は、基板Sおよび基板Sに取付けられる接地部120の構成を示す分解図である。図11は、接地部120が基板Sに取付けられた状態を示す下面図である。図12は、図11のA−A断面から見た端面図である。図13は、図11のB−B断面から見た端面図である。
以下では、図10〜図13を参照しつつ第5実施形態について説明するが、第1実施形態と同一の要素については同一の符号を付し重複説明を省略する。
第5実施形態が上記各実施形態と異なるのは、処理対象の基板Sが接地部120によって接地されている点のみである。したがって、以下、この相違点について主に説明する。
接地部120は、基板Sの主面S1のうちエッチング処理の対象とならない非処理領域に電気的に接触するアース電極121と、基板Sに対してアース電極121を押圧する方向に付勢された絶縁性のシール部122と、一端がアース電極121に接続され他端が接地されたアース線123と、を有する。
本実施形態では基板Sが水平面視において矩形であるので、主面S1の非処理領域(例えば、水平面視における端縁)に配設されるアース電極121は矩形環状に形成される。シール部122は基板Sの下面側においてアース電極121を覆う部分であるので、シール部122はアース電極121よりも幅の広い矩形環状に形成される。
また、接地部120は、基板S、アース電極121、および、シール部122の相対位置関係を固定する複数の固定部材124を有する。各固定部材124は、基板S、アース電極121、および、シール部122の各部を固定保持するための凹部125を有する。具体的には、上記各部が上下方向に重ねられた状態で上記各部の側方が凹部125に嵌め合わされることで、該凹部125と上記各部とが固定される。本実施形態では、4つの固定部材124の各凹部125が、水平面視における上記各部の四隅に取付けられる。
これにより、基板S、アース電極121、シール部122、および、4つの固定部材124が一体化した基板ユニットSUが形成される。また、基板ユニットSUのアース電極121にはアース線123が接続されているので、基板Sはアース電極121およびアース線123を通じて接地される。
第5実施形態では、搬送機構2によって搬送される基板ユニットSUの主面S1に対してエッチング処理が実行される。このため、エッチング処理で基板Sの主面S1にイオンおよび電子が衝突することによって基板Sが帯電したとしても、アース電極121およびアース線123を通じて基板S上の電荷が取り除かれる。これにより、エッチング処理中に基板Sの主面S1に向けて飛翔されるイオンや電子が主面S1における帯電との斥力によって減速されることが有効に防止され、エッチングレートが向上しうる。
また、既述の通り、アース電極121の下面には絶縁性のシール部122が付勢されている。このため、エッチング処理で基板Sの主面S1に向けて飛翔するイオンおよび電子が直接アース電極121に流れることを防止でき、基板Sの主面S1にイオンおよび電子をより衝突させることができる。その結果、エッチングレートが向上しうる。同様の観点から、基板Sの周辺に配される搬送ローラ21(図1)の外周にも絶縁加工が施されることが望ましい。
<6 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
上記各実施形態では、基板Sが保持搬送される態様について説明したが、これに限られるものはない。被処理箇所Pが主面S1の被処理領域を包含する場合には、搬送されず単に保持された基板Sに対してエッチング処理を行うこともできる。
第1実施形態のように電極(仕切り部材3)の上端から主面S1までの距離が仕切り部材3の上端から主面S1までの距離と一致する態様、或いは、第2実施形態および第3実施形態にように電極8A、8Bの上端から主面S1までの距離が仕切り部材3A、3Bの上端からと主面S1までの距離よりも小さい態様であれば、エッチングレートがさらに向上しうる。イオンや電子の加速位置(電極の位置)と主面S1の位置とが近くなり、高速のイオンや電子が主面S1に衝突するからである。
ただし、上記各実施形態とは異なる態様(すなわち、電極の上端から主面S1までの距離が仕切り部材の上端からと主面S1までの距離よりも大きい態様)であったとしても、パルス電圧により加速されたイオンや電子を主面S1に衝突させてエッチングレートを向上するという効果を奏することは可能である。
第5実施形態では、アース電極121およびシール部122が矩形環状である態様について説明したが、これに限られるものではない。第5実施形態と同様に矩形の基板Sを接地する場合において、例えば、上記矩形の対辺の双方にアース電極およびシール部を設けてもよい。また、第5実施形態とは異なる他の種々の方法で基板Sを接地したとしても、エッチング処理中に基板Sの主面S1に向けて飛翔されるイオンや電子が主面S1における帯電との斥力によって減速されることが有効に防止する、という効果を奏することは可能である。
また、上記各実施形態および変形例では、上側が開放された箱状の仕切り部材によってチャンバー100内が仕切られて処理空間Vの範囲が規定され、搬送機構2が基板Sの主面S1を下向きにした状態で搬送経路面Lに沿って基板Sを搬送する態様について説明したが、これに限られるものではない。例えば、下側が開放された箱状の仕切り部材によってチャンバー100内が仕切られて処理空間Vの範囲が規定され、搬送機構2が基板Sの主面S1を上向きにした状態で搬送経路面Lに沿って基板Sを搬送する態様でもよい。
以上、実施形態およびその変形例に係るエッチング装置およびエッチング方法について説明したが、これらは本発明に好ましい実施形態の例であって、本発明の実施の範囲を限定するものではない。本発明は、その発明の範囲内において、各実施形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1、1A、1B エッチング装置
100 チャンバー
2 搬送機構
3、3A、3B 仕切り部材
4 プラズマ処理部
41 誘導結合アンテナ
5 絶縁板
50 絶縁部材
6 ガス供給部
7 排気部
8A、8B 電極
81 パルス電源
120 接地部
121 アース電極
122 シール部
123 アース線
124 固定部材
P 被処理箇所
S 基板
V 処理空間

Claims (13)

  1. 基材の主面に処理を施すエッチング装置であって、
    チャンバーと、
    前記チャンバー内に設けられ、一方側が開放された処理空間を規定する仕切り部材と、
    前記処理空間にガスを供給するガス供給部と、
    前記処理空間内にプラズマを生成するプラズマ生成部と、
    前記プラズマ生成部に高周波電力を供給する高周波電力供給部と、
    前記処理空間の前記一方側に前記主面が配されるように前記基材を保持する保持機構と、
    電気的な絶縁部材を介して前記チャンバー内に支持され、前記処理空間に配される電極と、
    前記電極に正電圧を含むパルス電圧を繰り返して印加するパルス電圧供給部と、
    を備えることを特徴とするエッチング装置。
  2. 請求項1に記載のエッチング装置であって、
    前記プラズマ生成部は前記処理空間内に設けられており、前記電極の少なくとも一部が前記プラズマ生成部よりも前記主面に近い位置に配されることを特徴とするエッチング装置。
  3. 請求項2に記載のエッチング装置であって、
    前記電極が、前記仕切り部材の前記一方側の端部を覆う第1部分を有することを特徴とするエッチング装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載のエッチング装置であって、
    前記電極が、前記仕切り部材のうち前記処理空間側の壁面に沿って伸びる第2部分を有することを特徴とするエッチング装置。
  5. 基材の主面に処理を施すエッチング装置であって、
    チャンバーと、
    電気的な絶縁部材を介して前記チャンバー内に支持され、一方側が開放された処理空間を規定する導電性の仕切り部材と、
    前記処理空間にガスを供給するガス供給部と、
    前記処理空間内にプラズマを生成するプラズマ生成部と、
    前記プラズマ生成部に高周波電力を供給する高周波電力供給部と、
    前記処理空間の前記一方側に前記主面が配されるように前記基材を保持する保持機構と、
    前記仕切り部材に正電圧を含むパルス電圧を繰り返して印加するパルス電圧供給部と、
    を備えることを特徴とするエッチング装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のエッチング装置であって、
    前記基材を電気的に接地させる接地部、を備えることを特徴とするエッチング装置。
  7. 請求項6に記載のエッチング装置であって、
    前記接地部は、
    前記基材の前記主面のうち前記処理の対象とならない非処理領域に電気的に接触するアース電極と、
    前記基材に対して前記アース電極を押圧する方向に付勢された絶縁性のシール部と、
    一端が前記アース電極に接続され他端が接地されたアース線と、
    を備えることを特徴とするエッチング装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のエッチング装置であって、
    前記パルス電圧の繰返し周期での時間平均値は正であることを特徴とするエッチング装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のエッチング装置であって、
    前記保持機構は、前記基材を保持しつつ搬送可能な機構であることを特徴とするエッチング装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のエッチング装置であって、
    前記プラズマ生成部は、未周回の少なくとも1つの誘導結合アンテナを有することを特徴とするエッチング装置。
  11. チャンバー内に形成され一方側が開放された処理空間内にプラズマを生成し、前記プラズマを用いて基材の主面に処理を施すエッチング方法であって、
    前記処理空間の前記一方側に前記主面が配されるように前記基材を保持する保持工程と、
    前記処理空間内に配置されたプラズマ生成部によってプラズマを生成させるプラズマ生成工程と、
    電気的な絶縁部材を介して前記チャンバー内に支持され前記処理空間に配される電極に対して正電圧を含むパルス電圧を繰り返して印加するパルス電圧供給工程と、
    を有し、
    前記プラズマ生成工程と前記パルス電圧供給工程とが時間的に並行して行われることを特徴とするエッチング方法。
  12. 請求項11に記載のエッチング方法であって、
    前記電極は、前記チャンバーの中を仕切って前記処理空間を規定する導電性の仕切り部材であることを特徴とするエッチング方法。
  13. 請求項11または請求項12に記載のエッチング方法であって、
    前記保持工程では、前記処理空間の前記一方側に前記主面が配されるように前記基材を保持搬送することを特徴とするエッチング方法。
JP2014137496A 2014-07-03 2014-07-03 エッチング装置およびエッチング方法 Active JP6431303B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014137496A JP6431303B2 (ja) 2014-07-03 2014-07-03 エッチング装置およびエッチング方法
CN201510378429.9A CN105244250B (zh) 2014-07-03 2015-07-01 蚀刻装置及蚀刻方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014137496A JP6431303B2 (ja) 2014-07-03 2014-07-03 エッチング装置およびエッチング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016015436A true JP2016015436A (ja) 2016-01-28
JP6431303B2 JP6431303B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=55041851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014137496A Active JP6431303B2 (ja) 2014-07-03 2014-07-03 エッチング装置およびエッチング方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6431303B2 (ja)
CN (1) CN105244250B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019163500A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 株式会社神戸製鋼所 プラズマcvd装置、及びフィルムの製造方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106647182B (zh) * 2016-12-26 2018-11-23 武汉华星光电技术有限公司 一种处理基板表面碳化光阻的方法及装置
CN108735633B (zh) * 2018-05-29 2020-09-04 苏州极普智能科技有限公司 一种半导体晶圆刻蚀装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5279669A (en) * 1991-12-13 1994-01-18 International Business Machines Corporation Plasma reactor for processing substrates comprising means for inducing electron cyclotron resonance (ECR) and ion cyclotron resonance (ICR) conditions
JPH08148469A (ja) * 1994-11-21 1996-06-07 Sony Corp プラズマ装置およびこれを用いたプラズマ処理方法
JPH11323562A (ja) * 1998-05-08 1999-11-26 Nissin Electric Co Ltd 薄膜形成装置
JP2002141398A (ja) * 2000-11-02 2002-05-17 Kobe Steel Ltd 表面処理装置および表面処理方法
JP2008153404A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Shibaura Mechatronics Corp 半導体ウェーハの平坦化方法、平坦化装置及び半導体ウェーハの製造方法
JP2012033803A (ja) * 2010-08-02 2012-02-16 Osaka Univ プラズマ処理装置
JP2014067943A (ja) * 2012-09-27 2014-04-17 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 薄膜形成装置、薄膜形成方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6451177B1 (en) * 2000-01-21 2002-09-17 Applied Materials, Inc. Vault shaped target and magnetron operable in two sputtering modes
KR101626039B1 (ko) * 2009-05-31 2016-05-31 위순임 대면적 플라즈마를 이용한 연속 기판 처리 시스템
JP5648349B2 (ja) * 2009-09-17 2015-01-07 東京エレクトロン株式会社 成膜装置
JP5808198B2 (ja) * 2011-08-26 2015-11-10 株式会社ジェイテクト スプラインシャフトのdlc被膜の形成方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5279669A (en) * 1991-12-13 1994-01-18 International Business Machines Corporation Plasma reactor for processing substrates comprising means for inducing electron cyclotron resonance (ECR) and ion cyclotron resonance (ICR) conditions
JPH08148469A (ja) * 1994-11-21 1996-06-07 Sony Corp プラズマ装置およびこれを用いたプラズマ処理方法
JPH11323562A (ja) * 1998-05-08 1999-11-26 Nissin Electric Co Ltd 薄膜形成装置
JP2002141398A (ja) * 2000-11-02 2002-05-17 Kobe Steel Ltd 表面処理装置および表面処理方法
JP2008153404A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Shibaura Mechatronics Corp 半導体ウェーハの平坦化方法、平坦化装置及び半導体ウェーハの製造方法
JP2012033803A (ja) * 2010-08-02 2012-02-16 Osaka Univ プラズマ処理装置
JP2014067943A (ja) * 2012-09-27 2014-04-17 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 薄膜形成装置、薄膜形成方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019163500A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 株式会社神戸製鋼所 プラズマcvd装置、及びフィルムの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN105244250B (zh) 2017-06-09
JP6431303B2 (ja) 2018-11-28
CN105244250A (zh) 2016-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW201539523A (zh) 濺鍍裝置
US8372239B2 (en) Plasma processing apparatus
JP7140610B2 (ja) プラズマ処理装置
JP6431303B2 (ja) エッチング装置およびエッチング方法
JP5969856B2 (ja) スパッタリング装置
JP6309353B2 (ja) スパッタリング装置およびスパッタリング方法
WO2018173892A1 (ja) プラズマ処理装置
KR20150040757A (ko) 플라즈마 cvd 장치
JP6373707B2 (ja) プラズマ処理装置
JP2016066704A (ja) エッチング装置およびエッチング方法
JP2014116578A (ja) 誘導結合プラズマ処理装置
JP2017053005A (ja) 除去方法および除去装置
JP6320888B2 (ja) エッチング装置
WO2013099366A1 (ja) プラズマ処理装置
JP2019044216A (ja) 成膜装置および成膜方法
JP2016189365A (ja) エッチング装置
TW201414363A (zh) 電漿處理裝置、電漿生成裝置、天線構造體及電漿生成方法
JP2016160444A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
TWI845143B (zh) 電漿處理裝置
JP2015170680A (ja) Cvd装置およびcvd方法
WO2023149322A1 (ja) プラズマ処理装置
JP2013131295A (ja) プラズマ処理装置
WO2012176242A1 (ja) プラズマ処理装置
JP2004087676A (ja) プラズマ処理装置
JP6574588B2 (ja) プラズマ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6431303

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250