JP2016014914A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】類似画像の安定した検索結果を得る画像処理装置、方法及びプログラムを提供する。【解決手段】画像の局所特徴量が互いに類似するように決定されている、第1の画像上の特徴点の座標と、第2の画像上の特徴点の座標と、のペアを複数取得する。ペアのそれぞれについて評価値を設定する。ペアを構成するいずれかの特徴点の局所特徴量に類似した局所特徴量を有する第1の画像上の特徴点の数と第2の画像上の特徴点の数との少なくとも一方に基づいて、数が少ないほど評価が高くなるように評価値を設定する。RANSAC(Random sample consensus)法を用いて第1の画像と第2の画像との類似性を判定する。RANSAC法において第2の画像上の特徴点の座標を対応する第1の画像上の特徴点の座標へと変換する関数を導出する際に、評価値に基づいて複数のペアから選択されたペアを用いる。【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
画像の局所的な特徴量(局所特徴量)を用いて類似画像を検索する方法が提案されている。局所特徴量は、例えば以下のようにして計算できる。まず、画像から特徴的な点(特徴点)が抽出される(非特許文献1)。そして、特徴点とその周辺の画像情報とに基づいて局所特徴量が計算される(非特許文献2)。局所特徴量は一般的にベクトルとして表現される。局所特徴量が回転不変又は拡大・縮小不変であれば、画像を回転させたり、拡大又は縮小させたりした場合であっても、類似画像の計算が可能となる。例えば非特許文献2には、特徴点周辺の局所領域の画素パターンから主方向を算出し、局所特徴量算出時に主方向を基準として局所領域を回転させることにより方向の正規化を行うことで、回転不変の局所特徴量を算出することが記載されている。また、異なるスケールの画像を内部で生成し、各スケールの画像からそれぞれ特徴点の抽出と局所特徴量の算出とを行うことにより、拡大・縮小不変の局所特徴量を算出することもできる。
様々な方式により、1枚の画像から複数の特徴点についての局所特徴量が算出される。それぞれの画像について算出された局所特徴量同士の比較を行うことにより、類似画像のマッチングが行われる。以下では、検索元画像に類似する画像を、候補画像群から検索する場合について説明する。特許文献1に記載の投票方式では、検索元画像から抽出された特徴点についての局所特徴量と類似する局所特徴量を有する特徴点が存在する場合に、候補画像に対して投票が行われる。投票数が多いほど、候補画像は検索元画像に類似するものと判定される。
別の方式として、非特許文献3に記載のRANSAC処理が挙げられる。以下に、RANSAC処理の一例について説明する。RANSAC処理においては、2つの特徴点についての局所特徴量が閾値以上に類似するように、検索元画像の特徴点と候補画像の特徴点とのペア(特徴点ペア)が設定される。次に、複数の特徴点ペアからランダムにいくつかの特徴点ペア(例えば2つの特徴点ペア)が選択される。さらに、選択された特徴点ペアの座標(例えば2つの特徴点ペアなら4つの特徴点の座標)の座標を参照して、検索元画像の特徴点の座標を、ペアとなっている候補画像の特徴点の座標へと変換する関数、例えばアフィン変換が導出される。一例においては、検索元画像の特徴点の座標を、候補画像の特徴点の座標へと変換する変換行列が導出される。そして、残りの特徴点ペアが変換を満たしているか否か、すなわち検索元画像の特徴点の座標を変換すると候補画像の特徴点の座標になるか否かが判定される。予め定めた閾値以上の特徴点ペアが変換を満たす場合に、検索元画像は候補画像に一致すると判定される。一方で、変換を満たす特徴点ペアの数が閾値未満の場合には、新たにいくつかの特徴点ペアがランダムに選択され、同様の処理が繰り返される。反復回数が制限回数に達した場合には、検索元画像は候補画像に一致しないと判定される。
特開2009−284084号公報
C.Harris and M.J. Stephens,"A combined corner and edge detector," In Alvey Vision Conference,pages 147-152, 1988. David G. Lowe, "Distinctive Image Features from Scale-Invariant Keypoints," International Journal of Computer Vision, 60, 2 (2004), pp.91-110. M. A. Fischler and R. C. Bolles, "Random sample consensus: A paradigm for model fitting with applications to image analysis and automated cartography", Commun. ACM, No. 24, vol. 6, pp. 381-395, June 1981.
RANSAC処理においては、1組の検索元画像と候補画像とが一致するか否かを判定するために、特徴点ペアの選択、変換行列の導出、及び残りの特徴点ペアが変換を満たしているか否かの判定が繰り返される。一般的には、反復の制限回数は100回程度に設定される。制限回数を増加させると必要とされる処理能力が増大する一方で、制限回数を減少させると安定した検索結果が得られにくくなり、類似した画像を類似していないと判定する可能性が高くなる。
本発明は、画像の局所特徴量を用いてRANSAC処理により類似画像を検索する際に、安定した検索結果を得ることを目的とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
画像の局所特徴量が互いに類似するように決定されている、第1の画像上の特徴点の座標と、第2の画像上の特徴点の座標と、のペアを複数取得する取得手段と、
前記ペアのそれぞれについて評価値を設定する設定手段であって、当該ペアを構成するいずれかの特徴点の局所特徴量に類似した局所特徴量を有する前記第1の画像上の特徴点の数と前記第2の画像上の特徴点の数との少なくとも一方に基づいて、当該数が少ないほど評価が高くなるように前記評価値を設定する設定手段と、
RANSAC法を用いて前記第1の画像と前記第2の画像との類似性を判定する判定手段とを備え、
前記判定手段は、RANSAC法において前記第2の画像上の特徴点の座標を対応する前記第1の画像上の特徴点の座標へと変換する関数を導出する際に、前記評価値に基づいて前記複数のペアから選択されたペアを用いる
ことを特徴とする。
画像の局所特徴量を用いてRANSAC処理により類似画像を検索する際に、安定した検索結果を得ることができる。
実施形態1に係る画像処理装置の機器構成を示すブロック図。 実施形態1に係る画像処理装置の機能構成例を示すブロック図。 実施形態1に係る画像処理方法の一例を示すフローチャート。 実施形態1に係る特徴量抽出処理の一例を示すフローチャート。 実施形態1に係る縮小画像生成処理の一例を説明する図。 実施形態1に係る特徴量比較処理の一例を示すフローチャート。 実施形態1における特徴点ペアのリスト及び特徴量のスキーマ例を示す図。 特徴量空間上での局所特徴量分布の一例を示す図。 実施形態1におけるNq(k)の算出方法の一例を示すフローチャート。 実施形態1におけるNs(k)の算出方法の一例を示すフローチャート。 実施形態2に係る画像処理装置の機能構成例を示すブロック図。 実施形態2に係る画像処理方法の一例を示すフローチャート。 2次元の特徴量空間を格子形状に分割する方法の一例を示す図。 実施形態2における特徴量のスキーマ例を示す図。 実施形態2におけるインデックス化した局所特徴量の例を示す図。 実施形態2におけるNq(k)の算出方法の一例を示すフローチャート。 実施形態2におけるNs(k)の算出方法の一例を示すフローチャート。 実施形態3に係る特徴量ペアの選択方法の一例を示すフローチャート。 実施形態4に係る特徴量ペアの選択方法の一例を示すフローチャート。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施形態1]
上述のように、RANSAC処理においては、局所特徴量の類似性に基づいて特徴点ペアが対応付けられる。これらの特徴点ペアが同一の特徴を示している場合(特徴点ペアが正しく対応している場合)には、変換行列が精度良く導出される可能性が高い。一方で、従来のRANSAC処理において特徴点ペアはランダムに選択されるため、特徴点ペアが同一の特徴を示していない(特徴点ペアが正しく対応していない)可能性が十分に存在する。このように、特徴点ペアが正しく対応していない場合には、検索元画像の特徴点を検索先画像(候補画像)の特徴点に精度良く変換できるような変換行列が導出される可能性は低い。この場合、残りの特徴点ペアが変換を満たしているか否かを判定するための重い処理が行われた後に、新たな特徴点ペアがランダムに選択されることになる。
例えば、互いに局所特徴量が類似している複数の特徴点が検索元画像に存在する場合、これらの特徴点に対して局所特徴量が類似する検索先画像の特徴点が示す特徴は、複数の特徴点が示す複数の特徴のいずれかでありうる。このため、検索元画像の特徴点の1つと局所特徴量が類似している検索先画像の特徴点を選択しても、実際には検索先画像の特徴点は検索元画像の別の特徴点が示す特徴を示しており、対応付けられた特徴点が同じ特徴を示していない可能性が十分に存在する。互いに局所特徴量が類似している複数の特徴点が検索先画像に存在する場合も同様である。
本実施形態においては、正しく対応している可能性の高い特徴点ペアが選択される。具体的には、類似した局所特徴量を有する特徴点が少ないような特徴点が、変換行列の導出のために選択される。この特徴により、正しく対応していない特徴点ペアに基づく無駄な変換行列の導出及び判定処理を省略することが可能になる。このように、正しく対応している可能性が高い特徴点ペアを用いて変換行列の導出及び判定処理を行うことにより、RANSAC処理における反復回数が同じであったとしても、有効な反復回数は増加する。このため、従来技術よりも信頼性の高い判定結果を安定して得ることができる。また、反復回数を減らすことにより、安定した検索結果を実現しながらも画像比較処理の速度を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態1について、図面を参照しながら説明する。本実施形態のコンピュータ装置100の構成について、図1のブロック図を参照して説明する。コンピュータ装置100は、サーバ装置又はクライアント装置等でありうる。単一のコンピュータ装置100がサーバ装置又はクライアント装置を実現していてもよいし、必要に応じて複数のコンピュータ装置100に各機能を分散することによりサーバ装置又はクライアント装置等が実現されてもよい。サーバ装置又はクライアント装置等を複数のコンピュータ装置100で構成する場合には、コンピュータ装置100が互いに通信可能なように、それぞれのコンピュータ装置100はLocal Area Network(LAN)等の通信手段で接続される。コンピュータ装置100は、パーソナルコンピュータ(PC)又はワークステーション(WS)等の情報処理装置によって実現することができる。
図1において、CPU101はコンピュータ装置100全体を制御する中央処理装置である。ROM102は変更を必要としないプログラム又はパラメータ等を格納する読み出し専用メモリである。RAM103は外部装置等から供給されるプログラム又はデータ等を一時記憶するランダムアクセスメモリである。外部記憶装置104は記憶装置であり、例えばコンピュータ装置100に固定して設置されたハードディスク又はメモリカード等でありうる。また、外部記憶装置104は、コンピュータ装置100から着脱可能なフレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)等の光ディスク、磁気カード、光カード、ICカード、又はメモリカード等であってもよい。
入力インターフェイス105はコンピュータ装置100と入力デバイス109とを接続するインターフェイスである。入力デバイス109は、ユーザの操作を受け、データをコンピュータ装置100へと入力する。入力デバイス109は、例えばポインティングデバイス又はキーボード等でありうる。出力インターフェイス106はコンピュータ装置100とモニタ110又はプリンタ等の出力デバイスとを接続するインターフェイスである。モニタ110は、コンピュータ装置100の保持するデータ又はコンピュータ装置100に供給されたデータ等を表示する。通信インターフェイス107は、コンピュータ装置100を、インターネット等のネットワーク回線111、又はデジタルカメラ112、デジタルビデオカメラ113若しくはスマートフォン114等の外部機器に接続する。システムバス108は、各ユニット101〜107を通信可能に接続する伝送路である。
後述する各部の動作は、ROM102又は外部記憶装置104等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納された各部の動作に対応するプログラムを、RAM103に展開し、このプログラムに従ってCPU101が動作することにより実現できる。もっとも、後述する各部のうち全部又は一部の動作は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。
次に、実施形態1に係る画像処理を説明する。実施形態1に係る画像比較装置200は、比較元画像及び比較先画像から画像特徴量を抽出して、抽出された画像特徴量に従って比較元画像と比較先画像とを比較して比較結果を表示する。画像比較装置200は、例えば、コンピュータ装置100を用いて実現できる。図2は、画像比較装置200の機能構成例を示すブロック図である。図2に示す各部が行う動作の詳細については、後述する。
画像取得部201は、比較元画像及び比較先画像を取得する。画像の種類は特に限定されず、通常の2次元画像であってもよいし、多次元の画像であってもよい。特徴量抽出部202は、画像取得部201が取得した比較元画像及び比較先画像から複数の特徴点により構成される特徴点群を抽出する。また、特徴量抽出部202は、それぞれの特徴点における画像の局所特徴量を算出する。
特徴量比較部203は、局所特徴量の類似性に基づいて、比較元画像の特徴点と比較先画像の特徴点とにより構成される特徴点ペアを生成することにより、特徴点ペアを複数取得する。具体的には、特徴量比較部203は、画像の局所特徴量が互いに類似している、比較元画像上の特徴点の座標と、比較先画像上の特徴点の座標と、のペアを生成する。さらに、特徴量比較部203は、特徴点ペアのそれぞれについて評価値を設定する。具体的には、特徴量比較部203は、特徴点ペアを構成するいずれかの特徴点の局所特徴量に類似した局所特徴量を有する比較元画像上の特徴点の数と比較先画像上の特徴点の数との少なくとも一方に基づいて評価値を設定する。この評価値は、特徴点の数が少ないほど高くなるように設定される。
類似度算出部204は、比較元画像及び比較先画像の類似性を判定する。本実施形態において、類似度算出部204は、RANSAC処理を行って比較先画像を比較元画像へと変換する変換行列を導出し、この変換行列の変換精度に基づいて比較元画像と比較先画像との類似性を示す値を算出する。本実施形態では、アフィン変換行列、とりわけ相似変換行列が導出される。もっとも、RANSAC処理により導出される関数は、比較先画像を比較元画像へと変換するための変換行列として表される必要はなく、一方の画像の座標を他方の画像の座標へと変換する関数であれば特に限定されない。結果出力部205は、類似度算出部204による比較結果を、例えばモニタ110等に出力する。記憶部206は、例えばRAM103等であり、処理中のデータを記憶する。これらの各部は、上述のように、CPU101が動作することにより実現される。
図3は、実施形態1に係る画像比較装置200が行う処理の一例を示すフローチャートである。ステップS301において、画像取得部201は、比較元画像を取得し、記憶部206に保存する。ステップS302において、特徴量抽出部202は、比較元画像から特徴点及び局所特徴量を抽出する。
図4は、ステップS302における処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態においては、画像特徴量として画像の局所的な特徴量(局所特徴量)が用いられる。ステップS401において、特徴量抽出部202は、比較元画像から輝度成分を抽出し、抽出した輝度成分に基づいて輝度成分画像を生成する。
ステップS402で、特徴量抽出部202は、輝度成分画像を倍率(縮小率)pに従って縮小することを繰り返すことにより、オリジナルの輝度成分画像から段階的に縮小されているn枚の縮小画像を生成する。ここで、n枚の縮小画像にはオリジナルの輝度成分画像が含まれるものとする。また、倍率p及び縮小画像の枚数nは予め決められているものとする。縮小画像を生成する方法は特に限定されず、公知の方法を用いることができる。本実施形態においては、線形補間を用いて縮小画像を生成するものとする。
図5は、ステップS402における処理の一例を説明する図である。図5には、倍率pが2−(1/4)であり、縮小画像の枚数nが9である場合を示している。もちろん、倍率p及び縮小画像の枚数nが9は異なる値であってもよい。図5には、ステップS401で生成されたオリジナルの輝度成分画像501が示されている。また、図5には、輝度成分画像501に対して倍率pに従って再帰的に4回の縮小処理を行って得られた縮小画像502が示されている。図5には、さらに、輝度成分画像501に対して倍率pに従って再帰的に8回の縮小処理を行って得られた縮小画像503が示されている。図5の例では、縮小画像502は、輝度成分画像501の縦横の長さを1/2に縮小して得られる画像に相当し、縮小画像503は、輝度成分画像501の縦横の長さを1/4に縮小して得られる画像に相当する。
ステップS403において、特徴量抽出部202は、比較元画像から特徴点を抽出する。本実施形態においては、n枚の縮小画像の各々から、画像の回転があってもロバスト(robust)に抽出されるような特徴点が抽出される。複数の縮小画像を用いることにより、様々なスケールにおいて特徴点を検出することが可能になる。それぞれの縮小画像について抽出される特徴点の数は特に制限されない。特徴点の抽出方法は特に限定されず、従来知られている任意の方法を用いることができる。以下では、非特許文献1に記載のHarris作用素を用いる方法について説明する。
具体的には、特徴量抽出部202は、それぞれの縮小画像にHarris作用素を作用させ、得られた出力画像H上の各画素について、注目画素の画素値と、注目画素の近傍にある8つの画素の画素値を調べる。そして、注目画素が局所極大になる(計9画素の中で注目画素が最大の画素値を有している)場合に、注目画素を特徴点として抽出する。本実施形態では、注目画素が局所極大になったときでも、注目画素の画素値が閾値以下である場合には、注目画素は特徴点として抽出されない。
ステップS404で、特徴量抽出部202は、ステップS403で抽出された特徴点の各々について、画像の回転があっても不変となるように定義された特徴量(局所特徴量)を算出する。局所特徴量の算出方法は特に限定されず、SIFT等の従来知られている任意の方法を用いることができる。以下では、J.J.Koenderink and A.J.van Doorn, "Representation of local geometry in the visual system," Riological Cybernetics, vol.55, pp.367-375, 1987.に記載のLocal Jet及びそれらの導関数の組み合わせを用いる方法について説明する。
画像の回転があっても特徴量が不変となるように、濃度勾配が最大となる方向を例えば0度になる様に特徴抽出領域を回転補正してから、特徴量の計算が行われる。具体的には、以下の式(1)により局所特徴量Vが算出される。
Figure 2016014914
式(1)の右辺で用いている記号は、以下に示す式(2)から式(7)で定義される。ここで、式(2)右辺のG(x,y)はガウス関数であり、I(x,y)は画像の座標(x,y)における画素値であり、「*」は畳み込み演算を表す記号である。また、式(3)は式(2)で定義された変数Lのxに関する偏導関数であり、式(4)は同じ変数Lのyに関する偏導関数である。式(5)は式(3)で定義された変数Lxのyに関する偏導関数であり、式(6)は式(3)で定義された変数Lxのxに関する偏導関数であり、式(7)は式(4)で定義されたLyのyに関する偏導関数である。
Figure 2016014914
こうして、複数の特徴点のそれぞれについて算出された局所特徴量群を得ることができる。本実施形態においては、複数の縮小画像のそれぞれから得られた局所特徴量をまとめることにより、1つの検索元画像に対して1つの局所特徴量群が生成される。具体的には、複数の特徴点について、特徴点の座標と局所特徴量との組み合わせが記録される。本実施形態において、縮小画像から抽出された特徴点の座標としては、オリジナルの画像(縮小されていない画像)の対応する点の座標が記録される。
ステップS303において、画像取得部201は、比較先画像を取得し、記憶部206に保存する。ステップS304において、特徴量抽出部202は、比較先画像から特徴点及び局所特徴量を抽出する。これらの処理は、ステップS301及びS302と同様に行われる。
ステップS305において、特徴量比較部203及び類似度算出部204は、比較元画像及び比較先画像の類似性を判定する。図6は、ステップS305における処理の一例を示すフローチャートである。以下では、比較元画像の特徴点のうち1つをQ(x’,y’)とし、特徴点Qにおける局所特徴量をVqとする。また、比較先画像の特徴点のうち1つをS(x,y)とし、特徴点Sにおける局所特徴量をVsとする。
ステップS601において、特徴量比較部203は、最終投票数を表す変数VoteMaxを0に初期化する。次に、ステップS602において、特徴量比較部203は、比較元画像の特徴点と比較先画像の特徴点との全ての組み合わせについて、特徴量間の距離を計算する。すなわち、特徴量比較部203は、特徴点Qにおける局所特徴量Vq(ベクトル)と特徴点Sにおける局所特徴量Vs(ベクトル)とのベクトル間距離を計算する処理を、全ての組み合わせについて行う。さらに、特徴量比較部203は、得られた特徴量間の距離に基づいて、特徴点ペアのリストを作成する。この特徴点ペアとは、類似した局所特徴量を有する比較元画像の特徴点と比較先画像の特徴点とのペア、すなわち近傍の局所特徴量を有する特徴点のペアのことを指す。例えば、特徴量比較部203は、比較元画像の特徴点のそれぞれについて、特徴量間の距離が最短であるような比較先画像の特徴点を抽出することにより、特徴点ペアのリストを作成することができる。特徴量比較部203は、特徴量間の距離が最短でありかつ閾値以内(Tv以下)であるような比較先画像の特徴点のみを抽出してもよい。
図7(A)は、特徴点ペアのリストの例を示す。以下では、比較元画像のk番目の特徴点のことをQk(x’,y’)と呼び、特徴点Qkと特徴点ペアを構成する比較先画像の特徴点のことをSk(x,y)と呼ぶ。また、特徴点Qk及びSkにおける局所特徴量をVq(k)及びVs(k)と呼ぶ。図7(A)に示されるように、比較元画像のそれぞれの特徴点Qkについて、特徴点Qkの識別子であるIDと、局所特徴量Vq(k)と、対応する比較先画像の特徴点Skにおける局所特徴量Vs(k)とが記録される。本実施形態では、比較元画像の特徴点の数はm個である。以下では、説明のために、比較元画像の全ての特徴点についてペアとなる比較先画像の特徴点が決定されているものとする。このような、比較元画像の特徴点Qkとペアとなる比較先画像の特徴点Skの検出方法については、図10を参照して後に詳しく説明する。
本実施形態において、特徴量比較部203はさらに、比較元画像の特徴点のそれぞれについて、局所特徴量が類似している比較元画像の特徴点の数を取得する。例えば、特徴量比較部203は、比較元画像の特徴点Qkとの特徴量間の距離が閾値Tv以下であるような比較元画像の特徴点の数、すなわち近傍の局所特徴量を有する特徴点の数Nq(k)を取得する。Nq(k)の算出方法については、図9を参照して後に詳しく説明する。また、特徴量比較部203は、比較元画像の特徴点のそれぞれについて、局所特徴量が類似している比較先画像の特徴点の数を取得する。例えば、特徴量比較部203は、比較元画像の特徴点Qkとの特徴量間の距離が閾値Tv以下であるような比較先画像の特徴点の数、すなわち近傍の局所特徴量を有する特徴点の数Ns(k)を取得する。Ns(k)の算出方法については、図10を参照して後に詳しく説明する。これらの情報、及び局所特徴量Vq(k)とVs(k)との間のベクトル間距離DV(k)も、特徴点ペアのリストに記録される。
さらに、特徴量比較部203は、Nq(k)とNs(k)との積も算出する。この積は、比較先画像及び比較元画像における、近傍の特徴量を有する特徴点の数の組み合わせに相当し、特徴点ペアの信頼性を表す評価値N(k)として用いられる。この評価値N(k)が大きいほど、特徴点ペアは同一の特徴を示していない誤対応ペアである可能性が高いものと考えられる。すなわち、より小さい評価値N(k)は、特徴点ペアの評価がより高いことを示し、変換行列を算出する際に特徴点ペアが優先して選択されるべきであることを示す。この点については、ステップS606と関連してより詳しく説明する。もっとも、Nq(k)とNs(k)との積の代わりに、Nq(k)とNs(k)との和を用いてもよい。この和も、特徴点ペアの信頼性を表している。
さらなる実施形態においては、Nq(k)及びNs(k)以外のパラメータを参酌して、評価値N(k)が算出される。例えば、一実施形態においては、特徴点ペアを構成する特徴点間での局所特徴量Vq(k),Vs(k)の類似度をさらに参酌することができる。例えば、Vq(k)とVs(k)との差が少ないほど評価値N(k)が小さく(評価が高く)なるように、評価値N(k)を設定することができる。一実施形態において、N(k)は以下のように算出される。
N(k)=W1×Nq(k)×Ns(k)+W2×|Vq(k)−Vs(k)|
W1及びW2は重み付け係数であり、適宜設定することができる。例えば、W1及びW2は予め規定されていてもよい。このような実施形態においては、正しく対応している可能性がより高く、かつVq(k)とVs(k)とがより類似している特徴点ペアが、変換行列を導出するために用いる特徴点ペアとして選択されやすくなる。
本実施形態においては、Nq(k)とNs(k)とを組み合わせて特徴点ペアの評価値を算出するが、Nq(k)及びNs(k)のそれぞれについても、値が大きいほど特徴点ペアが誤対応ペアである可能性が高いものと考えられる。したがって、特徴点ペアの評価値N(k)は、Nq(k)又はNs(k)の一方であってもよい。このような、Nq(k)とNs(k)との一方を算出するための重い処理を省略する構成によっても、反復処理の回数を減らせることが期待される。
また、本実施形態においては、比較元画像の特徴点Qkの局所特徴量と局所特徴量が類似している比較元画像の特徴点の数Nq(k)及び比較元画像の特徴点の数Ns(k)に基づいて、評価値N(k)が算出された。しかしながら、特徴点Qkの局所特徴量と特徴点Skの局所特徴量は類似している。したがって、比較先画像の特徴点Skの局所特徴量と局所特徴量が類似している比較元画像の特徴点の数及び比較元画像の特徴点の数に基づいて、評価値N(k)を算出してもよい。このように、一実施形態においては、特徴点ペアを構成するいずれかの特徴点の局所特徴量に類似した局所特徴量を有する比較元画像上の特徴点の数と比較先画像上の特徴点の数との少なくとも一方に基づいて、評価値N(k)が算出される。
また、図7(B)は、1つの特徴点について記録される情報の例を示す。図7(B)に示すように、比較元画像の特徴点及び比較先画像の特徴点のそれぞれについて、局所特徴量Vq(k)又はVs(k)と、座標(x’,y’)又は(x,y)と、局所特徴量を算出した際の回転補正量とが記録される。
もっとも、図7(A)(B)に示した情報が全て算出及び記録されることは必須ではない。例えば、後述するように、本実施形態において、Nq(k)とNs(k)との双方を用いることは必須ではなく、使用しない情報を算出する必要はない。
ここで、図8を参照して、特徴量ベクトル空間上での局所特徴量の分布例を示す。図8には、比較元画像の特徴量空間810と、比較先画像の特徴量空間820とが示されている。特徴量空間810には、比較元画像の各特徴点における局所特徴量811,812が示されている。また、特徴量空間820には、比較先画像の各特徴点における局所特徴量811〜814が示されている。表現上の便宜のため、特徴量空間は2次元空間として表されている。
特徴量空間810には、特徴点Qkについての局所特徴量Vq(k)811と、この特徴量Vq(k)811を中心とする半径Tv(距離閾値)の円が示されている。この円内には、局所特徴量Vq(k)811と、局所特徴量812とが存在する。したがって、比較元画像の特徴点Qkとの特徴量間の距離が閾値Tv以下であるような比較元画像の特徴点の数Nq(k)は、2である。
同様に、特徴量空間820にも、特徴点Qkについての局所特徴量Vq(k)811と、この特徴量Vq(k)811を中心とする半径Tv(距離閾値)の円が示されている。この円内には、局所特徴量821〜824が存在する。したがって、比較元画像の特徴点Qkとの特徴量間の距離が閾値Tv以下であるような比較先画像の特徴点の数Ns(k)は、4である。また、図8には、局所特徴量Vq(k)811に最も近い局所特徴量Vs(k)821が示されており、それぞれに対応する特徴点QkとSkとは特徴点ペアを形成する。この場合、比較先画像及び比較元画像における、近傍の特徴量を有する特徴点の数の組み合わせを示す値Nq(k)×Ns(k)は、2×4=8となる。
ここで、図9のフローチャートを参照して、特徴点Qkと局所特徴量が類似している比較元画像の特徴点の数Nq(k)を算出する処理の一例について説明する。ステップS901において、特徴量比較部203は、特徴量抽出部202により算出された、比較元画像の各特徴点における局所特徴量を読み込む。以下では、比較元画像における特徴点の総数はm個であるものとし、i番目の特徴点Qiにおける局所特徴量をVq(i)と表記する。
ステップS902において、特徴量比較部203は、変数jを1に初期化する。また、ステップS903において、特徴量比較部203は、変数Nq(j)を0に初期化する。
ステップS904において、特徴量比較部203は、m個全ての特徴点についてステップS905〜S911の処理を行ったか、すなわちjがmを超えていないかを判定する。m個全ての特徴点についての処理が終わっている場合、図9の処理は終了する。m個全ての特徴点についての処理が終わっていない場合、処理はステップS905に進む。
ステップS905において、特徴量比較部203は、変数iを1に初期化する。ステップS906において、特徴量比較部203は、m個全ての特徴点についてステップS908〜S911の処理を行ったか、すなわちiがmを超えていないかを判定する。m個全ての特徴点についての処理が終わっている場合、処理はステップS907に進む。m個全ての特徴点についての処理が終わっていない場合、処理はステップS908に進む。ステップS907において、特徴量比較部203は、変数jに1を加える。その後、処理はステップS903に戻る。
ステップS908において、特徴量比較部203は、局所特徴量Vq(i)とVq(j)との間のベクトル間距離Dを算出する。ステップS909において、特徴量比較部203は、算出された距離Dが閾値Tvよりも小さいか否かを判定する。距離Dが閾値Tvよりも小さいことは、局所特徴量Vq(i)と局所特徴量Vq(j)とが類似していることを意味する。距離Dが閾値Tvよりも小さい場合、処理はステップS910に進む。距離Dが閾値Tv以上である場合、処理はステップS911に進む。
ステップS910において、特徴量比較部203は、変数Nq(j)に1を加える。ステップS911において、特徴量比較部203は、変数iに1を加え、その後処理はステップS906に戻る。
このようにして、特徴点Qkと局所特徴量が類似している比較元画像の特徴点の数Nq(k)が算出される。算出されたNq(k)は、特徴点ペアのリストに記録される。
次に、図10のフローチャートを参照して、特徴点Qkと局所特徴量が類似している比較先画像の特徴点の数Ns(k)を算出する処理の一例について説明する。ステップS1001において、特徴量比較部203は、特徴量抽出部202により算出された、比較元画像及び比較先画像の各特徴点における局所特徴量を読み込む。以下では、比較元画像における特徴点の総数はm個であるものとし、j番目の特徴点Qjにおける局所特徴量をVq(j)と表記する。また、比較先画像における特徴点の総数はn個であるものとし、i番目の特徴点S(i)における局所特徴量をVs(i)と表記する。
ステップS1002において、特徴量比較部203は、変数jを1に初期化する。ステップS1003において、特徴量比較部203は、変数Ns(j)を0に初期化する。
ステップS1004において、特徴量比較部203は、m個全ての特徴点についてステップS1005〜S1013の処理を行ったか否か、すなわちjがmに達しているか否かを判定する。全ての特徴点について処理を行っている場合、図10の処理は終了する。全ての特徴点について処理を行っていない場合、処理はステップS1005に進む。ステップS1005において、特徴量比較部203は、変数iを1に初期化し、変数Dminを閾値Tvよりも十分に大きな値、例えば65535等に初期化する。
ステップS1006において、特徴量比較部203は、n個全ての特徴点についてステップS1007〜S1013の処理を行ったか否か、すなわちiがnに達しているか否かを判定する。全ての特徴点について処理を行っている場合、処理はステップS1014に進む。全ての特徴点について処理を行っていない場合、処理はステップS1007に進む。ステップS1014において、特徴量比較部203は、ステップS1013で仮に選択された特徴点が存在する場合には、この特徴点を、特徴点Qjとペアとなる特徴点Sjとして、特徴点ペアのリストに登録する。また、特徴量比較部203は、特徴点Sjにおける局所特徴量Vs(j)を、特徴点ペアのリストに登録する。さらに、特徴量比較部203は、変数Dminの値を、特徴点Qjと特徴点Sjとの間のベクトル間距離DV(j)として、特徴点ペアのリストに登録する。そして、特徴量比較部203は、得られたNs(k)を、特徴点ペアのリストに登録する。ステップS1015において、特徴量比較部203は、変数jに1を加え、その後処理はステップS1003に戻る。
ステップS1007において、特徴量比較部203は、特徴点Qjにおける局所特徴量Vq(j)と、特徴点S(i)における局所特徴量Vs(i)との間のベクトル間距離Dを算出する。ステップS1008において、特徴量比較部203は、ステップS1007で算出された距離Dが閾値Tvよりも小さいか否かを判定する。距離Dが閾値Tvよりも小さいことは、局所特徴量Vq(j)と局所特徴量Vs(i)とが類似していることを意味する。距離Dが閾値Tvよりも小さい場合、処理はステップS1010に進む。距離Dが閾値Tv以上である場合、処理はステップS1009に進む。ステップS1009において、特徴量比較部203は、変数iに1を加える。その後、処理はステップS1006に戻る。
ステップS1010において、特徴量比較部203は、変数Ns(j)に1を加える。ステップS1011において、特徴量比較部203は、ステップS1007で算出された距離Dが変数Dminよりも小さいか否かを判定する。距離Dが変数Dminよりも小さいことは、局所特徴量Vs(i)が、局所特徴量Vs(1)〜Vs(i−1)よりも局所特徴量Vq(j)と類似していることを意味する。距離Dが変数Dminよりも小さい場合、処理はステップS1012に進む。距離Dが変数Dmin以上である場合、処理はステップS1009に戻る。
ステップS1012において、特徴量比較部203は、変数Dminに、ステップS1007で算出された距離Dをセットする。ステップS1013において、特徴量比較部203は、特徴点S(i)を仮に選択する。仮に選択された特徴点S(i)は、比較された特徴点S(1)〜S(i)の中で、局所特徴量Vq(j)に最も類似する局所特徴量を有している特徴点である。この後の処理で、局所特徴量Vq(j)により類似する局所特徴量を有する特徴点が発見された場合、選択される特徴点は更新される。その後、処理はステップS1009に戻る。
このようにして、特徴点Qkと局所特徴量が最も類似している比較先画像の特徴点Skが判定されるとともに、特徴点Qkと局所特徴量が類似している比較先画像の特徴点の数Ns(k)が算出される。本実施形態では、特徴点Qkと局所特徴量が最も近くかつ局所特徴量の差が閾値Tv以内である、比較先画像の特徴点Skが、特徴点Qkとペアになる特徴点Skとして選択される。
以上のように、ステップS602において、特徴量比較部203は、図7に示すような特徴点ペアのリストを作成する。本実施形態において、特徴量比較部203は、N(k)の値が昇順となるように、特徴点ペアのリストをソートする。
ステップS603において、類似度算出部204は、変数Countを0に初期化する。変数Countは、変換行列導出及び評価処理(ステップS605〜S618)の反復回数を表す。次に、ステップS604で、類似度算出部204は、反復回数Countが予め定められた最大反復回数Rnを超えているか否かを判定する。反復回数Countが予め定められた最大反復回数Rnを超えている場合、処理はステップS619へ進む。反復回数Countが予め定められた最大反復回数Rnを超えていない場合、処理はステップS605に進む。ステップS619において、類似度算出部204は、最終投票数VoteMaxを結果出力部205へと出力し、図7の処理を終了する。出力された最終投票数VoteMaxは、ステップS607で導出された相似変換のうちもっとも投票数が多かったものについての投票数であり、比較元画像と比較先画像との類似度を表している。ステップS605において、類似度算出部204は、投票数を表す変数Voteを0に初期化する。
ステップS606において、類似度算出部204は、特徴点ペアのリストを参照して、特徴点ペアを2組抽出する。通常のRANSAC法では、複数の特徴点ペアから、ランダムに2組の特徴点ペアを選択する。しかしながら、本実施形態においては、上述した特徴点ペアの評価値N(k)を参照することにより、同一の特徴を示していない誤対応ペアである可能性が低い特徴点ペアが選択される。
すなわち、N(k)が大きいということは、特徴点ペアは誤対応ペアである可能性が高いことを示す。例えば、N(k)=2の場合、特徴点ペアが正しく対応している確率は、概ね1/2となってしまう。一方で、N(k)が小さい特徴点ペアを選ぶことにより、正しく対応している可能性が高い特徴点ペアを用いてステップS610〜S615の処理を行うことができる。このように、本実施形態においては、評価値N(k)に基づいて複数の特徴量ペアから2組の特徴量ペアが選択される。
理想的には、Nq(k)=Ns(k)=1であるような特徴点ペアを選択することが望ましい。しかしながら、必ずしもこのような特徴点ペアが存在するとは限らない。本実施形態においては、できるだけN(k)が小さい特徴点ペアが優先的に選択される。ステップS602において、特徴点ペアのリストは、N(k)の値が昇順となるようにソートされている。したがって、類似度算出部204は、リストの上位からに特徴点ペアを2組ずつ選択することができる。具体的な一例としては、類似度算出部204は、初回の処理においてはk=1の特徴点ペア及びk=2の特徴点ペアを選択し、2回目の処理においてはk=2の特徴点ペア及びk=3の特徴点ペアを選択する。このように、類似度算出部204は、1個ずつずらしながら2つの特徴点ペアを選択していく。
もっとも、上記の特徴点ペアの選択方法は一例にすぎない。例えば、初回の処理においてはk=1の特徴点ペア及びk=2の特徴点ペアを選択し、2回目の処理においてはk=1の特徴点ペア及びk=3の特徴点ペアを選択してもよい。以下に、先に2以上の特徴点ペアの第1のセットが選択され、後から2以上のペアの第2のセットが選択される場合について説明する。一実施形態においては、明らかに評価の低い(又は評価値が大きい)特徴量ペアのセットが先に選択されないように、特徴量ペアのセットが選択される。例えば、第1のセットに含まれる少なくとも1つの特徴量ペアの評価が、第2のセットに含まれる少なくとも1つの特徴量ペアの評価よりも高くなるように、2つのセットは選択される。別の実施形態においては、特徴量ペアのセットに含まれる特徴量ペアのうち最も評価が高いものに従って、特徴量ペアのセットが選択される。例えば、第1のセットに含まれる最も評価が高いペアの評価が、前記第2のセットに含まれる最も評価が高いペアの評価以上となるように、2つのセットは選択される。さらには、特徴量ペアのセットに含まれる特徴量ペアのそれぞれの評価値に基づいて算出される値に基づいて、特徴量ペアのセットを選択してもよい。例えば、第1のセットに含まれる特徴量ペアのそれぞれの評価値の和又は積等が、第2のセットに含まれる特徴量ペアのそれぞれの評価値の和又は積等よりも小さくなるように、2つのセットを選択することができる。このような選択方法は、3以上の特徴量ペアを選択する場合にも適用可能である。
ステップS607において、類似度算出部204は、変換先画像上の特徴点の座標を対応する変換元画像上の特徴点の座標へと変換する関数を導出する。この処理は、通常のRANSAC法で行われる処理に類似しているが、関数の導出にはステップS606で評価値N(k)に基づいて選択された特徴量ペアが用いられる。以下では、一方の特徴点ペアを構成する特徴点をQ1(x’,y’)及びS1(x,y)とし、他方の特徴点ペアを構成する特徴点をQ2(x’,y’)及びS2(x,y)とする。
まず、Q1(x’,y’)、S1(x,y)、Q2(x’,y’)、及びS2(x,y)が式(8)に示す変換を満たしていると仮定し、式(8)中の変数aからfが求められる。変数a〜dで構成される行列を変換行列Mと呼び、変数e〜fで構成される行列を変換行列Tと呼ぶ。
Figure 2016014914
本実施形態においては、簡略化のため、特徴点Q1,Q2の座標を特徴点S1,S2の座標に変換する相似変換が導出される。この場合、上記式(8)は以下の式(9)のように書き換えられる。
Figure 2016014914
このとき、変数a、b、e、fはx’、y’、x、y、x’、y’、x及びyを使って式(10)から式(13)で表される。
Figure 2016014914
ステップS608で、類似度算出部204は、特徴点ペアを示す変数kを初期化する。類似度算出部204は、ステップS606で選択されなかった特徴点ペアのうち特徴点ペアのリストの先頭にあるものを示すように、変数kを初期化する。本実施形態においては、1回目の反復処理においてはk=1及びk=2の特徴点ペアが選択されているため、kは3に初期化される。また、2回目以降の反復処理においてはk=1の特徴点ペアは選択されないため、kは1に初期化される。
ステップS609で、類似度算出部204は、全ての特徴点ペアについてステップS610〜S615の投票処理を行ったか、すなわち変数kが特徴点ペアの総数mを超えているかを判定する。超えている場合、処理はステップS616に進む。超えていない場合、処理はステップS610に進む。
ステップS610で、類似度算出部204は、特徴点ペアのリストから特徴点ペアQk(x’,y’),Sk(x,y)を抽出する。変数kはステップS606で選択されなかった特徴点ペアを示すように設定されるため、ステップS610においては、ステップS606で選択された特徴点ペアQ1,S1及びQ2,S2以外が抽出される。ステップS611で、類似度算出部204は、式(9)に従って座標Sk(x,y)を変換することにより座標S’k(x’,y’)を求める。この座標S’k(x’,y’)は、特徴点Sk(x,y)を、ステップS607で導出された相似変換に従って座標変換することにより得られる座標である。
ステップS612で、類似度算出部204は、座標S’k(x’,y’)と座標Qk(x’,y’)との誤差D(S’k,Qk)を算出する。本実施形態において、類似度算出部204は座標S’k(x’,y’)と座標Qk(x’,y’)との幾何学的距離、例えばユークリッド距離を算出し、座標間の誤差として用いる。こうして算出された誤差は、検索先画像上の座標Skを検索元画像上の座標へと変換する、ステップS607で導出された関数の変換精度を表している。この誤差が小さいほど、関数の変換精度は高いといえる。そして、類似度算出部204は、算出された誤差D(S’k,Qk)が小さいか否か、例えば閾値Td以下であるか否かを判定する。誤差D(S’k,Qk)が閾値Td以下の場合、処理はステップS613へ進む。誤差D(S’k,Qk)が閾値Tdを超える場合、処理はステップS615へ進む。
ステップS613において、類似度算出部204は、ステップS610で抽出した座標Qk(x’,y’)及び座標Sk(x,y)の組を、精度良く変換できた特徴点ペアを記録するリストに記録する。もっとも、座標S’k(x’,y’)を記録してもよい。この情報は、検索元画像と検索先画像との間で合致している部分領域を求める際に活用することが可能である。ステップS614において、類似度算出部204は、投票数Voteをインクリメントし、例えばすなわち投票数Voteに1を加える。この投票数Voteは、ステップS607で導出された相似変換により精度良く座標変換できた特徴点ペアの数を示している。すなわち、投票数Voteがより大きいことは、ステップS607で導出された変換行列の変換精度がより高いことを示す。
ステップS615で、類似度算出部204は、変数kをインクリメントする。ここで、類似度算出部204は、ステップS606で選択されなかった特徴点ペアを示すように、変数kをインクリメントする。例えば、2回目以降の反復処理においては、k=2及びk=3の特徴点ペアが選択されているため、kは1の次は4に設定される。以上のステップS609〜S615を繰り返すことにより、ステップS606で選択されなかった特徴点ペアのそれぞれを用いて、S607で導出された関数の変換精度が判定される。
ステップS616で、類似度算出部204は、投票数Voteの値と最終投票数VoteMaxの値とを比較する。投票数Voteの値が最終投票数VoteMaxの値よりも大きい場合、処理はステップS617へ進む。投票数Voteの値が最終投票数VoteMaxの値以下の場合、処理はステップS618へ進む。ステップS617において、類似度算出部204は、最終投票数VoteMaxの値を投票数Voteの値で置き換える。ステップS618において、類似度算出部204は、反復回数Countをインクリメントし、例えば反復回数Countに1を加える。その後、処理はステップS604に戻る。
図6のフローチャートにおいては、最大反復回数RnだけステップS605〜S618の処理が繰り返された。すなわち、Rn個の変換行列がステップS607で導出され、それぞれの変換行列について変換精度が判定される。ステップS616及びS617では導出された変換行列のうちもっとも変換精度が高いものが判定され、この変換行列についての投票数Voteの値に従って、検索元画像と検索先画像との類似性が判定される。
別の実施形態においては、投票数Voteが所定の閾値を超えた場合、反復処理を終了してもよい。例えば、ステップS604において、最終投票数VoteMaxが所定の閾値を超えている場合、処理はステップS619に進んでもよい。このような構成は、例えば、複数の比較先画像から、比較元画像に類似している画像を検索する場合に有利である。このような実施形態によれば、精度の低い変換行列が導出される可能性が下がって投票数Voteが多くなり、その結果より少ない反復回数で投票数Voteが閾値以上である画像、すなわち比較元画像に類似している比較先画像を検出することができる。
ステップS306において、結果出力部205は、類似度算出部204から受け取った、比較元画像と比較先画像との類似度を示す値VoteMaxを出力する。値VoteMaxがより大きいことは、より多くの特徴量ペアについて座標値が相似変換を満たしていること、すなわち画像がより良好な相似関係を有することを示している。したがって、値VoteMaxが大きいほど、比較元画像と比較先画像とは類似しているといえる。
結果出力部205は、出力インターフェイス106を介して得られた類似度をモニタ110へと出力してもよい。また、結果出力部205は、通信インターフェイス107を介して得られた結果を外部機器に出力してもよい。さらに、さらなる処理、例えば比較元画像に最も類似している比較先画像を検出する処理のために、結果出力部205は、RAM103又は外部記憶装置104等の記憶部に得られた結果を格納してもよい。
上述の説明においては、選択された特徴点ペアを用いて相似変換が導出された。しかしながら、用いられる座標変換は相似変換には限られず、その他の幾何学変換を用いることもできる。この場合、ステップS607において、導出しようとする変換に対応した変換行列が算出される。例えば、アフィン変換を用いる場合、ステップS606において、3組の対応点ペアが選択される。そして、ステップS607においては、式(9)の代わりに式(8)を用いて、ステップS606で選択された3組の対応点ペア(合計6点)を用いて変数a〜fが導出される。
本実施形態によれば、正しく対応している可能性の高い特徴点ペアを用いて変換行列を導出することにより、精度の低い座標変換関数が導出される可能性を下げ、画像検索処理を安定的に行うことができる。
[実施形態2]
以下、本発明の実施形態2について、図面を参照しながら説明する。実施形態1では、ステップS602において、図10及び図11の処理により、VqとVsとのベクトル特徴量間距離を全ての組み合わせについて計算するので計算量が多い事が課題である。本実施形態では、代わりに、比較元画像及び比較先画像の局所特徴量が予め量子化され、それぞれの量子化値について属する局所特徴量の数が予め記述される。そして、本実施形態では、特徴点Qkと同じ量子化値を有する比較元画像の特徴点の数がNq(k)として、特徴点Qkと同じ量子化値を有する比較先画像の特徴点の数がNs(k)として、それぞれ用いられる。
図11は、実施形態2に係る画像比較装置1100の機能構成例を示すブロック図である。画像取得部1101、特徴量抽出部1102、特徴量比較部1105及び類似度算出部1106は、実施形態1の画像取得部201、特徴量抽出部202、特徴量比較部203及び類似度算出部204と同様である。また、結果出力部1107及び記憶部1108は、実施形態1の結果出力部205及び記憶部206と同様である。これらの各部については、以下では相違点についてのみ説明する。特徴量量子化部1103は、特徴量抽出部1102で抽出されたそれぞれの局所特徴量を量子化する。頻度計測部1104は、量子化値ごとの局所特徴量の出現頻度を計測する。
次に、実施形態2に係る処理の一例を示す図12のフローチャートを参照して、画像比較装置1100が備える各部の動作をより詳しく説明する。ステップS1201において、画像取得部1101は比較元画像を取得し、記憶部1108に保存する。ステップS1202で、特徴量抽出部1102は、実施形態1と同様に、比較元画像から特徴点群及び特徴点における局所特徴量群を抽出する。
図14には、局所特徴量を記録する際に用いられるスキーマ例を示す。局所特徴量には、識別子として、ユニークな局所特徴量IDが付与される。また、局所特徴量の情報として、局所特徴量ベクトルと、局所特徴量が得られた特徴点の座標情報が記録される。本実施形態においては、比較元画像から抽出された全ての局所特徴量がこのような形で記憶される。
ステップS1203で特徴量量子化部1103は、ステップS1202で抽出された局所特徴量群を量子化することにより、比較元画像の量子化局所特徴量群を生成する。実施形態2においては、実施形態1と同様、Local Jet及びそれらの導関数の組み合わせにより各特徴点から算出された、N次元のベクトルである局所特徴量が用いられる。ここでは、N次元のうちのn番目の次元の特徴量が、Kn階調に量子化される。ここで、N及びKnはあらかじめ決められているものとする。
具体的には、特徴量量子化部1103は、以下の式(14)に従って局所特徴量を量子化する。
Qn=((Vn−Vn_min)*Kn)/(Vn_max−Vn_min+1) ・・・(14)
ここで、Qnは、N次元のうちのn番目の次元の特徴量Vnを量子化した値である。Vn_max及びVn_minは、それぞれn番目の次元の特徴量が取りうる値の最大値及び最小値である。
量子化局所特徴量は、各次元について算出された量子化値によって構成される。また、量子化局所特徴量群は、局所特徴量群を構成する局所特徴量について算出された量子化局所特徴量のそれぞれを含む。
本実施形態においては、次元ごとに量子化階調数が設定される。しかしながら、階調数はいくつかの次元について共通であってもよいし、全次元について共通であってもよい。式(14)に従う量子化方法は、図13(A)に示すように、特徴量空間を格子状に分割する方法に相当する。図13(A)には、格子状の各量子化領域1301及び局所特徴量1302が示されている。一方で、特徴量空間の分割方法は特に限定されない。例えば、図13(B)に示す形状に特徴量空間を分割してもよい。図13(A)(B)には、二次元の特徴量空間が分割された様子が示されているが、実際にはN次元の特徴量空間について分割が行われる。
また、多次元特徴量空間を分割可能な方法であれば、式(14)に従う規則を用いる必要はなく、どのような分割方法を用いて局所特徴量を量子化してもよい。例えば、複数の画像に対して機械学習を行うことによりクラスタリングのルールを作成し、作成されたルールに従って局所特徴量をクラスタリングしてもよく、これは多次元特徴量空間を分割することに相当する。
また、各次元についての量子化を行った後、量子化値群のラベル化を行うこともできる。例えば、以下の式(15)に従って量子化ラベルIDXを算出することができ、この量子化ラベルIDXは1次元の特徴量と同様に扱うことができる。
IDX=Q1+Q2×K1+Q3×K1×K2+・・・+Qn×K1×K2×・・・×Kn−1 ・・・(15)
全次元の階調数が共通である場合は、以下の式(16)に従って量子化ラベルIDXを算出することもできる。ここで、Kは共通の階調数である。
Figure 2016014914
もっとも、ラベル化方法は上記の方法には限定されず、例えば式(15)又は(16)以外の式に従って量子化ラベルを算出することもできる。また、ラベル化を行うことは必須ではなく、多次元の量子化特徴量について出現頻度の計測を行ってもよい。
ステップS1204で、頻度計測部1104は、ステップS1203で生成された量子化局所特徴量群について、量子化値ごとの局所特徴量の出現頻度を計測する。図15は、ステップS1204において作成される、局所特徴量の出現頻度を記録するテーブルの一例を示す。図15のテーブルには、量子化ラベルIDXごとに、該当する量子化ラベルを有する局所特徴量のIDが記録されている。局所特徴量IDに対応する実際の局所特徴量は、図14に示す記録を参照することにより取得することができる。また、図15のテープルには、それぞれの量子化ラベルIDXについて、該当する量子化ラベルを有する局所特徴量の数が記録されている。
ステップS1205で、画像取得部1101は、比較先画像を取得し、記憶部1108に保存する。ステップS1206で、特徴量抽出部1102は、比較先画像から特徴点群及び特徴点における局所特徴量群を抽出する。ステップS1207で、特徴量量子化部1103は、ステップS1206で抽出された局所特徴量群を量子化することにより、比較先画像の量子化局所特徴量群を生成する。本実施形態において、特徴量量子化部1103は、同じ方法を用いて、比較元画像の局所特徴量と比較先画像の局所特徴量とを量子化する。ステップS1208で、頻度計測部1104は、ステップS1207で生成された量子化局所特徴量群について、量子化値ごとの局所特徴量の出現頻度を計測する。ステップS1205〜S1208の処理は、処理対象となる画像が異なることを除いては、ステップS1201〜S1204の処理と同様であり、説明を省略する。
ステップS1209で特徴量比較部1105及び類似度算出部1106は、比較元画像及び比較先画像の類似性を判定する。ステップS1209の処理は実施形態1のステップS305と類似しているが、ステップS305の処理を詳しく示す図9のステップS602における処理が異なる。具体的には、比較元画像の特徴点Qkとペアとなる比較先画像の特徴点Skの検出方法、並びにNq(k)及びSq(k)の算出方法が異なる。本実施形態におけるこれらの方法について、図16及び17を参照して以下に詳しく説明する。
図16は、本実施形態における、特徴点Qkと局所特徴量が類似している比較元画像の特徴点の数Nq(k)を算出する処理の一例を示すフローチャートである。ステップS1601〜S1604については、図9のステップS901〜S904と同様であるから、説明を省略する。
ステップS1604においてm個全ての特徴点についての処理が終わっていないと判定された場合、処理はステップS1605に進む。ステップS1605において、特徴量比較部1105は、特徴点Qjの局所特徴量Vq(j)についての量子化ラベルL1を取得する。量子化ラベルは、上述のように、ステップS1203で算出されている。
ステップS1606において、特徴量比較部1105は、比較元画像における、量子化ラベルL1を有する局所特徴量の数を取得する。この処理は、ステップS1204で作成された、図15に示すテーブルを参照することにより容易に行うことができる。同じ量子化ラベルを有する局所特徴量は、互いに類似しているものと考えられる。すなわち、量子化ラベルL1を有する局所特徴量の数は、特徴点Qjの局所特徴量Vq(j)と類似する局所特徴量を有する特徴点の数として用いることができる。そして、特徴量比較部1105は、得られた局所特徴量の数をNq(j)に代入する。ステップS1607において、特徴量比較部1105は、jをインクリメントし、すなわちjに1を加え、その後処理はステップS1603に戻る。
図17は、本実施形態における、特徴点Qkに対応する特徴点Skを検出する処理、及び特徴点Qkと局所特徴量が類似している比較先画像の特徴点の数Ns(k)を算出する処理の一例を示すフローチャートである。ステップS1701〜S1704については、図10のステップS1001〜S1004と同様であるから、説明を省略する。
ステップS1704においてm個全ての特徴点についての処理が終わっていないと判定された場合、処理はステップS1705に進む。ステップS1705において、特徴量比較部1105は、特徴点Qjの局所特徴量Vq(j)についての量子化ラベルL1を取得する。量子化ラベルは、上述のように、ステップS1203で算出されている。
ステップS1706において、特徴量比較部1105は、比較先画像における、量子化ラベルL1を有する局所特徴量の数を取得する。この処理は、ステップS1208で作成されたテーブルを参照することにより容易に行うことができる。そして、特徴量比較部1105は、得られた局所特徴量の数をNs(j)に代入する。
ステップS1707において、特徴量比較部1105は、Ns(j)が0であるか否かを判定する。Ns(j)が0である場合、すなわち特徴点Qjと局所特徴量が類似している比較先画像の特徴点が存在しない場合、処理はステップS1716に進む。ステップS1716で、特徴量比較部1105は、jをインクリメントし、すなわちjに1を加え、その後処理はステップS1703に戻る。ステップS1707においてNs(j)が0ではない場合、処理はステップS1708に進む。
ステップS1708において、特徴量比較部1105は、カウンタiを1に初期化し、また変数Dminを閾値Tvよりも十分に大きな値、例えば65535等に初期化する。変数Dminは、特徴点Qjの局所特徴量Vq(j)と同じ量子化ラベルを有する比較先画像の局所特徴量のそれぞれについて、Vq(j)との距離Dを順次算出する際に、最小の距離Dを仮に格納する変数である。ステップS1709において、特徴量比較部1105は、カウンタiがNs(j)以下であるか否かを判定する。超えている場合には、処理はステップS1715に進む。超えていない場合、処理はステップS1710に進む。
ステップS1710において、特徴量比較部1105は、Vq(j)と、比較先画像における量子化ラベルL1を有するi番目の局所特徴量Vs<i>との間のベクトル間距離Dを算出する。i番目の局所特徴量の局所特徴量IDは、ステップS1208で作成されたテーブル及びステップS1206で記録された情報を参照して取得することができる。
ステップS1711において、特徴量比較部1105は、ステップS1710で算出された距離Dと、変数Dminとの比較を行う。距離Dの方が小さい、すなわち距離Dが最小である場合、処理はステップS1712に進む。距離Dが変数Dmin以上である場合、処理はステップS1714に進む。
ステップS1712において、特徴量比較部1105は、変数Dminを距離Dで更新する。ステップS1713において、特徴量比較部1105は、局所特徴量Vs<i>を有する特徴点S<i>を仮に選択する。仮に選択された特徴点S<i>は、比較された特徴点S<1>〜S<i−1>の中で、局所特徴量Vq(j)に最も類似する局所特徴量を有している特徴点である。この後の処理で、局所特徴量Vq(j)により類似する局所特徴量を有する特徴点が発見された場合、選択される特徴点は更新される。
ステップS1714で、特徴量比較部1105は、カウンタiをインクリメント、すなわちiに1を加える。その後、処理はステップS1709に戻る。
ステップS1715において、特徴量比較部1105は、ステップS1713で仮に選択された特徴点が存在する場合には、この特徴点を、特徴点Qjとペアとなる特徴点Sjとして、特徴点ペアのリストに登録する。また、特徴量比較部1105は、特徴点Sjにおける局所特徴量Vs(j)を、特徴点ペアのリストに登録する。さらに、特徴量比較部1105は、変数Dminの値を、特徴点Qjと特徴点Sjとの間のベクトル間距離DV(j)として、特徴点ペアのリストに登録する。その後、処理はステップS1716に進む。
以上の処理により、Nq(k)及びNs(k)が求められる。その後、実施形態1と同様に、特徴量比較部1105は、特徴点ペアの評価値N(k)を算出し、この値が昇順となるように特徴点ペアのリストをソートする。ステップS603以降の処理は実施形態1と同様であり、説明を省略する。
実施形態1では、局所特徴量Vqと局所特徴量Vsとの間のベクトル特徴量間距離が、全ての特徴点の組み合わせについて算出された。一方で、本実施形態においては、局所特徴量が量子化され、それぞれの量子化値に属する局所特徴量が予め抽出される。この情報を参照することにより、1つの局所特徴量Vqに類似する局所特徴量Vq又は局所特徴量Vsを容易に検索することができる。ベクトル特徴量間距離の計算は、検索された局所特徴量Vq又はVsについて行えばよいため、計算量を大幅に削減することができる。
なお、比較先画像の局所特徴量について量子化ラベルのようなインデックスを作成することは、画像検索システムにおける常套手段であるから、量子化ラベルを算出するための負荷は大きな問題にはならないものと考えられる。
本実施形態においては、比較元画像及び比較先画像の局所特徴量が予め量子化された。しかしながら、比較元画像と比較先画像との双方について局所特徴量を予め量子化することは必須ではない。例えば、上述のように特徴点ペアの評価値N(k)をNq(k)とNs(k)の一方を用いて算出する場合、比較元画像と比較先画像との一方の局所特徴量について量子化が行われればよい。このように、一実施形態においては、比較元画像上の特徴点の局所特徴量と、比較先画像上の特徴点の局所特徴量と、の少なくとも一方を量子化することにより、量子化特徴量が算出される。また、実施形態1と同様に、Nq(k)及びNs(k)は、比較先画像上の特徴点Skと同じ量子化値を有する比較元画像及び比較先画像の特徴点の数であってもよい。このように、一実施形態においては、Nq(k)及びNs(k)は、特徴点ペアを構成する比較元画像上又は比較先画像上の特徴点の量子化特徴量と同じ特徴量を有する、比較元画像上及び比較先画像上の特徴点の数を表す。そして、特徴点ペアについての評価値N(k)は、こうして得られたNq(k)及びNs(k)の少なくとも一方に基づいて、これらの数が少ないほど高くなるように設定される。
また、別の実施形態においては、Nq(k)及びNs(k)は、特徴点ペアを構成する比較元画像上又は比較先画像上の特徴点の量子化特徴量と類似する特徴量を有する、比較元画像上及び比較先画像上の特徴点の数を表す。例えば、Nq(k)及びNs(k)は、特徴点ペアを構成する特徴点が属する量子化領域(又はクラスタリング領域)に属する特徴点の数と、この量子化領域に隣接する量子化領域(又はクラスタリング領域)に属する特徴点の数と、の和であってもよい。ある量子化領域(又はクラスタリング領域)に隣接する量子化領域(又はクラスタリング領域)は、予め定義されていてもよい。
[実施形態3]
実施形態1,2では、RANSAC処理により変換行列を導出するために用いる特徴点ペアとして、正しく対応している可能性の高い特徴点ペアが選択された。実施形態3においては、さらに、画像上での特徴点同士の距離が遠くなるように、特徴点ペアが選択される。このような構成により、特徴点同士の距離が近すぎるために得られる変換行列の精度が低くなることが防止される。実施形態3の処理は、ステップS606における処理が異なることを除いて実施形態1,2と同様である。以下では、実施形態1との違いについて説明する。
図18は、実施形態3におけるステップS606の処理を示すフローチャートである。ステップS1801において、類似度算出部204は、ステップS602で作成された特徴点ペアのリストを読み込む。上述したように、特徴点ペアのリストは、N(k)の値が昇順となるようにソートされている。また、特徴点ペアのリストには、m組の特徴点ペアが登録されている。
ステップS1802において、類似度算出部204は、特徴点ペアのリストに対する参照カウンタiにC1をセットする。次に、ステップS1803において、類似度算出部204は、特徴点ペアのリストに対する参照カウンタjにC2をセットする。図6のフローチャートの開始時に、C1及びC2には1がセットされている。以下の処理では、i番目の特徴点ペアと、i+j番目の特徴点ペアとの間で、画像上での距離が判定される。
ステップS1804において、類似度算出部204は、(i+1)>mであるか否か、すなわち全ての特徴点ペアの組み合わせについて判定を行ったか否かを判定する。(i+1)>mである場合、図18の処理は終了する。(i+1)≦mである場合、処理はステップS1805に進む。
ステップS1805において、類似度算出部204は、(i+j)>mであるか否か、すなわち1つの特徴点ペアiについて、特徴点ペアi+1〜mの全てに対する判定が行われたか否かを判定する。(i+j)>mである場合、処理はステップS1806に進む。(i+j)≦mである場合、処理はステップS1807に進む。ステップS1806において、類似度算出部204は、iをインクリメント、すなわちiに1を加える。
ステップS1807において、類似度算出部204は、i番目の特徴点ペアのうち比較元画像上の特徴点と、i+j番目の特徴点ペアのうち比較元画像上の特徴点と、の間距離Dqを算出する。さらに、ステップS1808において、類似度算出部204は、i番目の特徴点ペアのうち比較先画像上の特徴点と、i+j番目の特徴点ペアのうち比較先画像上の特徴点と、の間距離Dsを算出する。
ステップS1809において、類似度算出部204は、Dq>TdqかつDs>Tdsであるか否かを判定する。この条件を満たす場合、処理はステップS1811に進む。この条件を満たさない場合、処理はステップS1810に進む。
Tdq及びTdsは、座標間距離の閾値であり、DqがTdqよりも大きいことは、比較元画像上において、i番目及びi+j番目の特徴点ペアを構成するそれぞれの特徴点間の距離が十分に離れていることを意味する。また、DsがTdsよりも大きいことは、比較先画像上において、i番目及びi+j番目の特徴点ペアを構成するそれぞれの特徴点間の距離が十分に離れていることを意味する。本実施形態においては、この条件を満たす場合、i番目の特徴点ペアとi+j番目の特徴点ペアとは画像上で十分に離れていると判定される。この場合、これらの特徴点ペアが近すぎるために、これらの特徴点ペアを用いて生成された変換行列の精度が低くなる可能性は低いと考えられるため、これらの特徴点ペアは変換行列の生成のために用いられる。閾値Tdq及びTdsの設定方法は特に限定されず、例えば予め定義された値でありうる。閾値Tdqと閾値Tdsとは同じ値であってもよい。
もっとも、DqとDsとの双方について閾値よりも大きいか否かを判定する必要はない。すなわち、一実施形態においては、比較元画像と比較先画像との少なくとも一方において、第1の特徴点ペアを構成する特徴点と第2の特徴点ペアを構成する特徴点との画像上の距離が閾値より大きくなるように、第1及び第2の特徴点ペアが選択される。
ステップS1810において、類似度算出部204は、jをインクリメント、すなわちjに1を加え、その後処理はステップS1805に戻る。
ステップS1811にて、類似度算出部204は、特徴点ペアのリストのうち、i番目の特徴点ペアと、i+j番目の特徴点ペアとを選択する。また、類似度算出部204は、変数C1にiをセットし、変数C2にjをセットする。こうして、ステップS606の処理が終了する。こうして選択された2組の特徴点ペアを用いて、ステップS607〜S618の処理が行われる。ステップS605〜S618の処理が繰り返し行われる場合、再びステップS606にて、新たな2組の特徴点ペアが選択される。この場合、ステップS1811でセットされたC1=i及びC2=jを用いて処理が行われる。すなわち、画像上での距離が十分に離れている2つの特徴点ペアの探索が継続されることになる。
上述の説明では、2つの特徴点ペアについて、画像上での距離が十分に離れているか否かが判定された。しかしながら、本実施形態の方法は、3つ以上の特徴点ペアを選択する場合にも拡張可能である。すなわち、複数の特徴点ペアを構成する特徴点間の画像上の距離に基づいて、複数の特徴点ペアを選択することができる。具体的な方法は特に限定されないが、例えば複数の特徴点ペアに含まれる任意の2つの特徴点ペア間の距離が閾値より大きくなるように、複数の特徴点ペアを選択することができる。また、複数の特徴点ペアに含まれる少なくとも1つの特徴点ペアの組み合わせについて、特徴点ペア間の距離が閾値より大きくなるように、複数の特徴点ペアを選択することもできる。
実施形態3では、抽出された特徴点ペアのうち、正しく対応している可能性が高く、かつ画像上での距離が十分に離れている複数の特徴点ペアが、変換行列を求めるために用いられる。このため、精度の低い座標変換関数が導出される可能性を下げ、画像検索処理を安定的に行うことができる。
[実施形態4]
実施形態4では、局所特徴量を算出する際に行われた回転角度補正が類似している複数の特徴点ペアが選択され、変換行列を導出するために用いられる。ステップS404においては、画像が回転していても特徴量が不変となるように、濃度勾配が最大となるように画像に対して回転補正が行われた。局所特徴量としてSIFT等を用いる場合であっても、特徴量の算出の際に回転補正を行うことができる。このときの回転補正量は、図7に示す局所特徴量のスキーマ例に示すように、局所特徴量の1つとして記憶することができる。ところで、同一のオブジェクトから検出された複数の特徴点について、局所特徴量を算出する際の回転補正量は同じ程度の値になることが想定される。そこで、本実施形態では、RANSAC処理により変換行列を導出するために、正しく対応している可能性が高く、回転補正量が類似している複数の特徴点ペアが選択される。このような構成によれば、同一のオブジェクトに関する複数の特徴点ペアが選択される可能性が高くなり、導出される変換行列の精度が高くなることが期待される。
実施形態4の処理は、ステップS606における処理が異なることを除いて実施形態1,2と同様である。実施形態3の処理に対して、以下の実施形態4の処理を組み合わせることもまた容易である。例えば、特徴点間距離に関する条件と、回転補正量に関する条件と、の双方が満たされる特徴点ペアのセットを選択することもできる。以下では、実施形態1との違いについて説明する。
図19は、実施形態4におけるステップS606の処理を示すフローチャートである。ステップS1901〜S1906及びS1910〜S1911の処理は、図18のステップS1801〜S1806及びS1810〜S1811の処理と同様であり、詳細な説明は省略する。
ステップS1907において、類似度算出部204は、i番目の特徴点ペアのうち比較元画像上の特徴点について記録されている回転補正量と、i+j番目の特徴点ペアのうち比較元画像上の特徴点について記録されている回転補正量と、の差Aqを算出する。ステップS1908において、類似度算出部204は、i番目の特徴点ペアのうち比較先画像上の特徴点について記録されている回転補正量と、i+j番目の特徴点ペアのうち比較先画像上の特徴点について記録されている回転補正量と、の間距離Asを算出する。
ステップS1909において、類似度算出部204は、Aq<TaqかつAs<Tasであるか否かを判定する。この条件を満たす場合、処理はステップS1911に進む。この条件を満たさない場合、処理はステップS1910に進む。
Taq及びTasは、回転補正量の閾値であり、AqがTdqよりも小さいことは、i番目及びi+j番目の特徴点ペアを構成する比較元画像上の特徴点間について、局所特徴量を算出した際の回転補正量が揃っていることを意味する。また、AsがTdsよりも小さいことは、i番目及びi+j番目の特徴点ペアを構成する比較先画像上の特徴点間について、局所特徴量を算出した際の回転補正量が揃っていることを意味する。本実施形態においては、この条件を満たす場合、i番目の特徴点ペアとi+j番目の特徴点ペアとは、回転補正量が類似していると判定される。この場合、これらの特徴点ペアは変換行列の生成のために用いられる。閾値Taq及びTasの設定方法は特に限定されず、例えば予め定義された値でありうる。閾値Taqと閾値Tasとは同じ値であってもよい。一実施形態において、閾値Taq及び閾値Tasは5度であり、経験的にはこの場合良好な精度が得られるものと考えられる。
もっとも、AqとAsとの双方について閾値よりも小さいか否かを判定する必要はない。すなわち、一実施形態においては、比較元画像と比較先画像との少なくとも一方について、第1の特徴点ペアを構成する特徴点の局所特徴量を求めた際の回転補正量と、第2の特徴点ペアを構成する特徴点の局所特徴量を求めた際の回転補正量と、の差が求められる。そして、求められた差が閾値より小さくなるように、第1及び第2の特徴点ペアが選択される。
図19のフローチャートに従って選択された2組の特徴点ペアを用いて、ステップS607〜S618の処理が行われる。
上述の説明では、2つの特徴点ペアについて、回転補正量が類似しているか否かが判定された。しかしながら、本実施形態の方法は、3つ以上の特徴点ペアを選択する場合にも拡張可能である。すなわち、複数の特徴点ペアを構成する特徴点についての回転補正量に基づいて、複数の特徴点ペアを選択することができる。具体的な方法としては、実施形態3で説明した方法と同様の方法が挙げられる。
実施形態4では、抽出された特徴点ペアのうち、正しく対応している可能性が高く、かつ回転補正量が揃っている複数の特徴点ペアが、変換行列を求めるために用いられる。このため、精度の低い座標変換関数が導出される可能性を下げ、画像検索処理を安定的に行うことができる。
[その他の実施形態]
実施形態1〜4に従って判定された比較元画像と比較先画像との類似性は、複数の比較先画像から、比較元画像に類似する画像を検索するために用いることができる。例えば、検索部(不図示)は、複数の比較先画像のそれぞれについて、比較元画像との類似性を示す値VoteMaxを取得する。そして、検索部は、より大きい値VoteMaxが得られた比較先画像を、比較元画像に類似する画像として判定することができる。一実施形態において、検索部は、最も大きい値VoteMaxが得られた比較先画像を、比較元画像に類似する画像として判定することができる。別の実施形態において、検索部は、値VoteMaxが閾値以上である比較先画像を、比較元画像に類似する画像として判定することができる。この場合、検索部は、値VoteMaxに従って比較先画像をソートしてもよい。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
200:画像検索装置 202:特徴量抽出部 203:特徴量比較部 204:類似性判定部

Claims (17)

  1. 画像の局所特徴量が互いに類似するように決定されている、第1の画像上の特徴点の座標と、第2の画像上の特徴点の座標と、のペアを複数取得する取得手段と、
    前記ペアのそれぞれについて評価値を設定する設定手段であって、当該ペアを構成するいずれかの特徴点の局所特徴量に類似した局所特徴量を有する前記第1の画像上の特徴点の数と前記第2の画像上の特徴点の数との少なくとも一方に基づいて、当該数が少ないほど評価が高くなるように前記評価値を設定する設定手段と、
    RANSAC法を用いて前記第1の画像と前記第2の画像との類似性を判定する判定手段とを備え、
    前記判定手段は、RANSAC法において前記第2の画像上の特徴点の座標を対応する前記第1の画像上の特徴点の座標へと変換する関数を導出する際に、前記評価値に基づいて前記複数のペアから選択されたペアを用いる
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 画像の局所特徴量が互いに類似するように決定されている、第1の画像上の特徴点の座標と、第2の画像上の特徴点の座標と、のペアを複数取得する取得手段と、
    前記ペアのそれぞれについて評価値を設定する設定手段であって、当該ペアを構成するいずれかの特徴点の局所特徴量に類似した局所特徴量を有する前記第1の画像上の特徴点の数と前記第2の画像上の特徴点の数との少なくとも一方に基づいて、当該数が少ないほど評価が高くなるように前記評価値を設定する設定手段と、
    前記第1の画像と前記第2の画像との類似性を判定する判定手段であって、
    前記評価値に基づいて前記複数のペアから選択されたペアを用いて、前記第2の画像上の特徴点の座標を対応する前記第1の画像上の特徴点の座標へと変換する関数を導出する処理と、
    前記複数のペアのうち選択されなかったペアを用いて、前記第2の画像上の特徴点の座標を対応する前記第1の画像上の特徴点の座標へと変換する前記関数の変換精度を判定する処理と、
    を繰り返すことにより、導出された前記関数のうち変換精度の最も高い関数を判定し、当該関数の変換精度に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像との類似性を判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 前記評価値は、前記ペアを構成するいずれかの特徴点の局所特徴量との差が閾値以内である局所特徴量を有する前記第1の画像上の特徴点の数と前記第2の画像上の特徴点の数との積又は和であり、値が小さいほど高い評価を示すことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記評価値は、前記ペアを構成するいずれかの特徴点の局所特徴量との差が閾値以内である局所特徴量を有する前記第1の画像上の特徴点の数又は前記第2の画像上の特徴点の数であり、値が小さいほど高い評価を示すことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 前記判定手段は、前記関数の導出を繰り返す際に、先に2以上のペアの第1のセットを選択し、後から2以上のペアの第2のセットを選択し、
    前記第1のセットに含まれる少なくとも1つのペアの評価は、前記第2のセットに含まれる少なくとも1つのペアの評価よりも高いことを特徴とする、請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記判定手段は、前記関数の導出を繰り返す際に、先に2以上のペアの第1のセットを選択し、後から2以上のペアの第2のセットを選択し、
    前記第1のセットに含まれる最も評価が高いペアの評価は、前記第2のセットに含まれる最も評価が高いペアの評価以上であることを特徴とする、請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記取得手段は、
    前記第1の画像及び前記第2の画像を取得し、
    前記第1の画像から複数の特徴点を抽出し、かつ当該特徴点における画像の局所特徴量を算出し、
    前記第2の画像から複数の特徴点を抽出し、かつ当該特徴点における画像の局所特徴量を算出し、
    前記第1の画像から抽出された特徴点のそれぞれについて、当該特徴点とペアにする特徴点として、最も局所特徴量が近くかつ局所特徴量の差が閾値以内である前記第2の画像の特徴点を選択する
    ことを特徴とする、請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1の画像上の特徴点の局所特徴量と、前記第2の画像上の特徴点の局所特徴量と、の少なくとも一方を量子化することにより量子化特徴量を生成する量子化手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記ペアを構成するいずれかの特徴点の量子化特徴量と同じ量子化特徴量を有する前記第1の画像上の特徴点の数と前記第2の画像上の特徴点の数との少なくとも一方に基づいて、当該数が少ないほど評価が高くなるように前記評価値を設定する
    ことを特徴とする、請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1の画像上の特徴点の局所特徴量と、前記第2の画像上の特徴点の局所特徴量と、の少なくとも一方を量子化することにより量子化特徴量を生成する量子化手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記ペアを構成するいずれかの特徴点の量子化特徴量に類似する量子化特徴量を有する前記第1の画像上の特徴点の数と前記第2の画像上の特徴点の数との少なくとも一方に基づいて、当該数が少ないほど評価が高くなるように前記評価値を設定する
    ことを特徴とする、請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記量子化手段は、特徴量空間を規則に基づき分割するか又は複数の局所特徴量をクラスタリングにより分割することで、局所特徴量を量子化することを特徴とする、請求項8又は9に記載の画像処理装置。
  11. 前記設定手段は、前記ペアを構成するいずれかの特徴点の局所特徴量に類似した局所特徴量を有する前記第1の画像上の特徴点の数と前記第2の画像上の特徴点の数との少なくとも一方と、前記ペアを構成する特徴点間の局所特徴量の差と、に基づいて、当該数が少ないほど及び当該差が少ないほど評価が高くなるように前記評価値を設定することを特徴とする、請求項1乃至10の何れか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記判定手段は、前記評価値に基づいて前記複数のペアから2以上のペアを選択する際に、第1のペアを構成する特徴点と第2のペアを構成する特徴点との画像上の距離が閾値より大きくなるように前記2以上のペアを選択することを特徴とする、請求項1乃至11の何れか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記局所特徴量は濃度勾配が最大となるように画像に対して回転補正を行ってから算出されており、
    前記判定手段は、前記評価値に基づいて前記複数のペアから2以上のペアを選択する際に、第1のペアを構成する特徴点の局所特徴量を求めた際の回転補正量と、第2のペアを構成する特徴点の局所特徴量を求めた際の回転補正量と、の差が閾値より小さくなるように前記2以上のペアを選択することを特徴とする、請求項1乃至12の何れか1項に記載の画像処理装置。
  14. 複数の前記第2の画像について評価された前記類似性を参照することにより、前記類似性がより大きい第2の画像を検索する検索手段をさらに備えることを特徴とする、請求項1乃至13の何れか1項に記載の画像処理装置。
  15. 画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    画像の局所特徴量が互いに類似するように決定されている、第1の画像上の特徴点の座標と、第2の画像上の特徴点の座標と、のペアを複数取得する取得工程と、
    前記ペアのそれぞれについて評価値を設定する設定工程であって、当該ペアを構成するいずれかの特徴点の局所特徴量に類似した局所特徴量を有する前記第1の画像上の特徴点の数と前記第2の画像上の特徴点の数との少なくとも一方に基づいて、当該数が少ないほど評価が高くなるように前記評価値を設定する設定工程と、
    RANSAC法を用いて前記第1の画像と前記第2の画像との類似性を判定する判定工程とを備え、
    前記判定工程は、RANSAC法において前記第2の画像上の特徴点の座標を対応する前記第1の画像上の特徴点の座標へと変換する関数を導出する際に、前記評価値に基づいて前記複数のペアから選択されたペアを用いる
    ことを特徴とする画像処理方法。
  16. 画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    画像の局所特徴量が互いに類似するように決定されている、第1の画像上の特徴点の座標と、第2の画像上の特徴点の座標と、のペアを複数取得する取得工程と、
    前記ペアのそれぞれについて評価値を設定する設定工程であって、当該ペアを構成するいずれかの特徴点の局所特徴量に類似した局所特徴量を有する前記第1の画像上の特徴点の数と前記第2の画像上の特徴点の数との少なくとも一方に基づいて、当該数が少ないほど評価が高くなるように前記評価値を設定する設定工程と、
    前記第1の画像と前記第2の画像との類似性を判定する判定工程であって、
    前記評価値に基づいて前記複数のペアから選択されたペアを用いて、前記第2の画像上の特徴点の座標を対応する前記第1の画像上の特徴点の座標へと変換する関数を導出する処理と、
    前記複数のペアのうち選択されなかったペアを用いて、前記第2の画像上の特徴点の座標を対応する前記第1の画像上の特徴点の座標へと変換する前記関数の変換精度を判定する処理と、
    を繰り返すことにより、導出された前記関数のうち変換精度の最も高い関数を判定し、当該関数の変換精度に基づいて前記第1の画像と前記第2の画像との類似性を判定する判定工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  17. コンピュータを、請求項1乃至14の何れか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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