JP2016014534A - 測長器、変位量算出手段及び測長器のスケール部とパターン読取部との位置合わせ方法 - Google Patents

測長器、変位量算出手段及び測長器のスケール部とパターン読取部との位置合わせ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パターン読取部とスケールとの間の傾斜及びスケールの並び方向の偏位のそれぞれを個別に調整可能な測長器、変位量算出手段及び測長器のスケール部とパターン読取部との位置合わせ方法を提供する。
【解決手段】測長器は、パターン読取部14−2に、パターン読取部14−2とスケール部とのスケールの並び方向の偏位を検出する平行位置調整読取部51、52と、パターン読取部14−2とスケール部との傾斜を検出する傾斜調整読取部61、62とを設け、それぞれスケール部とパターン読取部14−2とのパターン方向に沿う移動によって、平行位置調整読取部51、52が所定のスケールを読み取り、傾斜調整読取部61、62が異なる2つのスケールを読み取るように配置され、平行位置調整読取部51、52の出力波形の形状に基づき偏位を検出し、傾斜調整読取部61、62の出力波形の位相に基づき傾斜を検出するように構成される。
【選択図】図8

Description

本発明は、測定対象物に当接するスピンドルを備えた接触式の測長器、その変位量算出手段及びそのスケール部とパターン読取部との位置合わせ方法に関する。
スケールが設けられた軸線方向に移動可能なスピンドルを測定対象物に当接させ、スピンドルの軸線方向に生じた基準位置からの変位をスケールに配置された光透過部を透過した光を受光するパターン読取部で読み取ることで測長する測長器が知られている。このような測長器は、変位測定器、変位検出器、ダイヤルゲージ、リニアゲージ、マイクロメータ(電気マイクロメータ)、光学式エンコーダなどとも称される。
スケールと、パターン読取部との配置を調整する方法が知られている。例えば、特許文献1には、複数の位置合せ用光透過窓を有するスケールと位置合せ光透過窓を透過した光を受光する複数の位置合せ用光電検知部を有する受光素子列を有する光学式エンコーダの位置調整方法が記載されている。特許文献1に記載される位置調整方法では、複数の位置合せ用光透過窓を透過した光をそれぞれが受光した複数の位置合せ用光電検知部の電気的出力が大きくなり且つ互いに同一の大きさとなるように、スケール又は受光素子列の位置を移動する。特許文献1に記載される位置調整方法では、パターン読取部の受光素子列の配列方向とスケールの移動方向との間の傾斜の調整と、パターン読取部の受光素子列の配列位置に対するスケールの平行位置の調整との双方に起因する位置調整を一括して調整する。
また、特許文献2には、位置情報パターンを有するスケールと、スケールの位置情報パターンを光学的に読み取って位置検出信号を出力するセンサヘッドとを備えた光学式リニアエンコーダのスケールの位置を調整する組立調整システムが記載されている。特許文献2に記載される組立調整システムは、回転方向調整手段と、調整具合表示装置とを有する。回転方向調整手段は、スケールの位置情報パターン面に対して平行な面内でセンサヘッドを回転自在に支持すると共に任意の位置で固定する。調整具合表示装置は、センサヘッドから出力される位置検出信号を入力し、当該位置検出信号の信号振幅に基づいてスケールとセンサヘッドとの位置決め調整具合を表示する。特許文献2に記載される組立調整システムでは、調整具合表示装置がセンサヘッドの位置調整具合を表示するので、調整作業者は、それらの表示を見ながらセンサヘッドの位置決め調整を行うことができる。
特開平2−10218号公報 特開2007−127530号公報 特開2001−296145号公報
「1 トラックアブソリュートエンコーダ」大野康、松本豪、今井基勝、山崎雄二著、公益社団法人精密工学会、精密工学会誌57(8), 1369-1374, 1991-08-05 「アブソリュートエンコーダの高性能化技術」大野康、今井基勝著公益社団法人精密工学会、精密工学会誌61(3), 359-362, 1995-03-05
特許文献1に記載される位置調整方法では、パターン読取部とスケールとの間の傾斜及びスケールの並び方向の偏位を一括して調整しているため、傾斜又はスケールの並び方向の偏位の何れかの調整が適切でないのかを個別に決定することができない。また、特許文献2に記載される組立調整システムでは、パターン読取部とスケールとの間の傾斜は調整できるもののスケールの並び方向の偏位は調整することはできない。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、パターン読取部とスケールとの間の傾斜及びスケールの並び方向の偏位のそれぞれを個別に調整することができる測長器を提供することにある。
上記目的を実現するために、本発明によれば、測長用の所定の連続的なパターンが記録された複数のスケールが並設されるスケール部と、該スケール部の各スケールを読み取る読取部が、各スケールに対応して並設されるパターン読取部とを有し、スケール部とパターン読取部とのパターン方向の位置関係の変化に応じたパターン読取部の検出情報に基づき、スケール部とパターン読取部との変位量を算出するように構成された測長器において、パターン読取部に、パターン読取部とスケール部とのスケールの並び方向の偏位を検出する平行位置調整読取部と、パターン読取部とスケール部との傾斜を検出する傾斜調整読取部とを設け、平行位置調整読取部と傾斜調整読取部とは、スケール部とパターン読取部とのパターン方向に沿う移動によって、平行位置調整読取部が所定のスケールを読み取り、傾斜調整読取部が異なる2つのスケールを読み取るように配置され、平行位置調整読取部の出力波形の形状に基づき偏位を検出し、傾斜調整読取部の出力波形の位相に基づき傾斜を検出するように構成される。
ここで、スケールが光の透過部と不透過部とが所定のパターンで連続的に配置されて構成され、パターン読取部と平行調整読取部と傾斜調整読取部が、スケール部に対して照射される光を、各スケールを介して受光する受光素子から構成される。
また、スケール部が3つのスケールを備え、各スケールは、3列のうち両側の第1スケールと第2スケールとが、透過部と不透過部とが互いに反転する同一パターンを有し、第1スケールと第2スケールとの間の第3スケールが、透過部と不透過部とが交互に配置されたパターンを有し、傾斜調整読取部は、第1スケール及び第2スケールに対応して設けられてもよい。
また、平行位置調整読取部は、第1スケールを読み取るように配置された複数の受光素子からなる第1受光列と第3スケールを読み取るように配置された複数の受光素子からなる第3受光列との間、及び第2スケールを読み取るように配置された複数の受光素子からなる第2受光列と第3受光列との間にそれぞれ配置されてもよい
また、平行位置調整受光部は、互いに電気的に接続された複数の受光素子にできる。
また、傾斜調整受光部は、第1受光列及び第2受光列に含まれる受光素子が兼用することができる。
さらに、本発明によれば、測長用の所定の連続的なパターンが記録された複数のスケールが並設されるスケール部に対して、各スケールを読み取る読取部が、各スケールに対応して並設されるパターン読取部を備え、該パターン読取部のスケール部に対するパターン方向の位置関係の変化に応じたパターン読取部の検出情報に基づき、スケール部とパターン読取部との変位量を算出する変位量算出手段において、パターン読取部に、パターン読取部とスケール部とのスケールの並び方向の偏位を検出する平行位置調整読取部と、パターン読取部とスケール部との傾斜を検出する傾斜調整読取部とを設け、平行位置調整読取部と傾斜調整読取部とは、スケール部とパターン読取部とのパターン方向に沿う移動によって、平行位置調整読取部が所定のスケールを読み取り、傾斜調整読取部が異なる2つのスケールを読み取るように各々配置され、平行位置調整読取部が、偏位に応じた形状の波形出力を行い、傾斜調整読取部が、傾斜に応じた位相で所定形状の波形出力を行う。
さらに、本発明によれば、測長用の所定の連続的なパターンが記録された複数のスケールが並設されるスケール部と、該スケール部の各スケールを読み取る読取部が、各スケールに対応して並設されるパターン読取部とを有し、スケール部とパターン読取部とのパターン方向の位置関係の変化に応じたパターン読取部の検出情報に基づき、スケール部とパターン読取部との変位量を算出するように構成された測長器のスケール部とパターン読取部との位置合わせ方法において、パターン読取部に、パターン読取部とスケール部とのスケールの並び方向の偏位を検出する平行位置調整読取部と、パターン読取部とスケール部との傾斜を検出する傾斜調整読取部とを設け、平行位置調整読取部と傾斜調整読取部とを、スケール部とパターン読取部とのパターン方向に沿う移動によって、平行位置調整読取部が所定のスケールを読み取り、傾斜調整読取部が異なる2つのスケールを読み取るように配置し、スケール部とパターン読取部とをパターン方向に沿うように移動させ、傾斜調整読取部の各スケールに対する出力波形が予め定められた所定の位相で出力されるようにスケール部とパターン読取部とを相対的に傾斜調整する。
さらに、本発明によれば、測長用の所定の連続的なパターンが記録された複数のスケールが並設されるスケール部と、該スケール部の各スケールを読み取る読取部が、各スケールに対応して並設されるパターン読取部とを有し、スケール部とパターン読取部とのパターン方向の位置関係の変化に応じたパターン読取部の検出情報に基づき、スケール部とパターン読取部との変位量を算出するように構成された測長器のスケール部とパターン読取部との位置合わせ方法において、パターン読取部に、パターン読取部とスケール部とのスケールの並び方向の偏位を検出する平行位置調整読取部と、パターン読取部とスケール部との傾斜を検出する傾斜調整読取部とを設け、平行位置調整読取部と傾斜調整読取部とを、スケール部とパターン読取部とのパターン方向に沿う移動によって、平行位置調整読取部が所定のスケールを読み取り、傾斜調整読取部が異なる2つのスケールを読み取るように配置し、スケール部とパターン読取部とをパターン方向に沿うように移動させ、平行位置調整読取部が、対応するスケールのみを読み取った形状の波形出力を行うように、スケール部とパターン読取部とを相対的に平行位置調整する。
本発明によれば、パターン読取部のスケールに対する傾斜及びスケールの並び方向の偏位のそれぞれを容易に調整することができる測長器を実現することができる。すなわち、本発明によれば、傾斜調整読取部が異なる2つのスケールを読み取り、傾斜調整読取部の出力波形の位相に基づき傾斜を検出する。また、本発明によれば、平行位置調整読取部が所定の前記スケールを読み取り、平行位置調整読取部の出力波形の形状に基づき前記偏位を検出する本発明によれば、パターン読取部のスケールに対する傾斜及びスケールの並び方向の偏位のそれぞれを容易に調整することができるので、パターン読取部とスケール部との間の位置合わせが容易になる。
本発明の実施例による測長器の軸線方向の断面図である。 本発明の実施例による測長器の半径方向の断面図である。 本発明の実施例による測長器におけるスピンドルを示す上面図である。 本発明の実施例による測長器の側面図である。 本発明の実施例による測長器の斜視図(その1)である。 本発明の実施例による測長器の斜視図(その2)である。 本発明の実施例によるスケール部の拡大平面図である。 本発明の実施例によるパターン読取部の平面概略図である。 発明の実施例による測長器のスケール部とパターン読取部との位置合わせをする位置合わせシステムのブロック図である。 発明の実施例による測長器のスケール部とパターン読取部とを平行位置調整する方法を示すフローチャートである。 (a)は発明の実施例による測長器のスケール部とパターン読取部との平行位置が不一致の場合の平面図であり、(b)は発明の実施例による測長器のスケール部とパターン読取部との平行位置が一致している場合の平面図である。 発明の実施例による表示装置の表示部に表示される波形の一例を示す図である。 発明の実施例による測長器のスケール部とパターン読取部とを傾斜調整する方法を示すフローチャートである。 (a)は発明の実施例による測長器のスケール部とパターン読取部とが傾斜している場合の平面図であり、(b)は発明の実施例による測長器のスケール部とパターン読取部とが傾斜していない場合の平面図である。 発明の実施例による表示装置の表示部に表示される波形の他の例を示す図である。
図1は、本発明の実施例による測長器の軸線方向の断面図であり、図2は、本発明の実施例による測長器の半径方向の断面図であり、図3は、本発明の実施例による測長器におけるスピンドルを示す上面図であり、図4は、本発明の実施例による測長器の側面図であり、図5及び図6は、本発明の実施例による測長器の斜視図である。以降、異なる図面において同じ参照符号が付されたものは同じ機能を有する構成要素であることを意味する。
本発明の実施例による測長器1は、スピンドル11と、軸受12と、スケール部13と、スケール読取部14と、測定子15と、バネ16と、回転防止手段17と、を備える。
スピンドル11は、摺動軸11−1と測定子軸11−2とからなり、摺動軸11−1が、軸線方向に離間した2つの軸受12によって本体ケース30に軸線方向に摺動可能に支持されている。摺動軸11−1の先端に測定子軸11−2の基端部が固定されている。摺動軸11−1及び測定子軸11−2は、半径方向に沿った断面は略円形状である。
本体ケース30の先端側(図1において右向き)にはキャップ18が設けられている。キャップ18によって測定子軸11−2の基端部側(図1において左向き)が覆われている。
摺動軸11−1の両軸受12の間には、摺動軸11−1の外周面に対して半径方向に凹んだ凹部22と、凹部22の底面からスピンドル11の半径方向へ貫通した開口部21と、が形成される。凹部22は、摺動軸11−1の外周面の一部を平面状に切り欠き加工することによって形成される。
測定子15は、スピンドル11の測定子軸11−2の先端に設けられ、測定対象物に当接する。
スケール部13は、スケールが形成されたガラス板状の光透過型スケールとして構成している。スケール部13は、摺動軸11−1の外周面から突出せず且つ開口部21を塞ぐように、凹部22内に設置される。したがって、スケール部13は摺動軸11−1の外周面から半径方向外側に突出しない。
スケール読取部14は、スケール部13に向けて光を照射するLEDなどの発光素子14−1と、スケール部13を間に挟むように発光素子14−1と対向し、スケール部13を透過した光を受光するパターン読取部14−2とを備える。発光素子14−1及びパターン読取部14−2は本体ケース30側に固定されている。パターン読取部14−2は傾斜及び平行位置が調整可能に装着されている。発光素子14−1から発せられた光は、開口部21を通ってスケール部13を透過した後、パターン読取部14−2に到達してパターン読取部14−2により受光される。スケール読取部14は、パターン読取部14−2が受光した光を用いて、スケール部13に描かれたスケールを読み取り、外部計算装置(図示せず)へ出力する。スピンドル11が軸線方向に摺動すると、スケール部13もスピンドル11と一体に移動するので、スケール読取部14が読み取るスケールが変化する。外部計算装置は、スケール読取部14から得られたスケールの変化情報を用いて、スピンドル11の軸線方向の変位を算出する。
パターン読取部14−2は、本体ケース30を構成する筒体30−1の未装着の状態で、平行位置及び傾斜を調整することができる。一例では、パターン読取部14−2の位置及び方向は、パターン読取部14−2を固定しているボルト等を緩めることによって、手動で調整することができる。また、パターン読取部14−2の位置及び方向を、マイクロメータヘッドなどを搭載した微調整治具(不図示)等で調整するように構成することもできる。
バネ16は、摺動軸11−1の基端部側(図1において左向き)と本体ケース30との間に、スピンドル11を先端側(図1において右向き)に摺動する方向に付勢するように設けられている。スピンドル11の基端部側への摺動は、バネ16の付勢力に抗して弾力的に行われる。
回転防止手段17は、摺動軸11−1上に設けられる回り止めピン17−1と、本体ケース30上に設けられる回り止めガイド17−2とで構成される。回り止めピン17−1は、摺動軸11−1の半径方向外向きに、本体ケース30から突出する。回り止めガイド17−2は、回り止めピン17−1が貫通できるよう設けられた本体ケース上の開口溝の両側に設けられ、回り止めピン17−1が挿入されるスリットを形成し、回り止めピン17−1の軸方向への移動を許容し、半径方向には動かないようガイドする。これにより、スピンドル11は半径方向への回転が規制され、軸線方向への移動が許容される。
上述した構成を有する測長器1において、測定子15に測定対象物が当接すると、スピンドル11が測定対象物に追従して摺動し、スケール部13がスピンドル11と一体的に移動し、このときのスケールをスケール読取部14で読み取る。スケール部13もスピンドル11と一体に移動するので、スケール読取部14が読み取るスケールが変化する。スケール読取部14から得られたスケールの変化情報を用いて、スピンドル11の軸線方向の変位を算出し、測定対象物の長さを計測することができる。
図7は、スケール部13の拡大平面図である。図7において矢印はスピンドル11の軸方向を示す。
スケール部13は、それぞれが光の透過部と不透過部とが所定のパターンで連続的に配置される第1スケール31、第2スケール32及び第3スケール33が並設される。図7において、光の透過部は白地で示され、光の不透過部は砂地で示される。第1スケール31、第2スケール32及び第3スケール33のそれぞれは、それぞれが有するパターンが延伸するパターン方向と、スケール部13を固定するスピンドル11の軸方向とが一致するように形成されている。
第1スケール31は10次のM系列符号のポジティブパターンが形成され、第2スケール32は10次のM系列符号のネガティブパターンが形成される。第1スケール31及び第2スケール32のそれぞれが10次のM系列符号のポジティブパターン及びネガティブパターンを有するので、第1スケール31と第2スケール32とは透過部と不透過部とが互いに反転する同一パターンを有することになる。第1スケール31及び第2スケール32は、アブソリュートスケールである。
第3スケール33は、透過部と不透過部とが交互に配置されたパターンを有するインクリメンタルスケールである。
図8は、パターン読取部14−2の平面概略図である。
パターン読取部14−2は、スケール部13に対して発光素子14−1から照射される光を、第1スケール31、第2スケール32及び第3スケール33の透過部を介して受光する受光部が、各スケールに対応して並設される。パターン読取部14−2は、第1受光列41と、第2受光列42と、第3受光列43と、第1平行位置調整受光部51と、第2平行位置調整受光部52と、第1傾斜調整受光部61と、第2傾斜調整受光部62とを有する。
第1受光列41は、スケール部13の第1スケール31を読み取るように配置され且つ互いに同一の平面形状を有するN個の受光素子41−1〜41−Nからなる。受光素子41−1〜41−Nのそれぞれは、第1受光列41〜第3受光列43の並び方向に長手方向が延伸する略長方形状の平面形状を有する。第2受光列42は、スケール部13の第2スケール32を読み取るように配置され且つ互いに同一の平面形状を有するN個の受光素子42−1〜42−Nからなる。受光素子42−1〜42−Nのそれぞれは、受光素子41−1〜41−Nと同一の平面形状を有し、第1受光列41の受光素子41−1〜41−Nのそれぞれから第1受光列41〜第3受光列43の並び方向に離隔して配置される。第3受光列43は、第1受光列41と第2受光列42との間にスケール部13の第3スケール33を読み取るようにそれぞれ配置され且つ互いに同一の平面形状を有するM個の受光素子43−1〜43−Mからなる。M個の受光素子43−1〜43−Mのそれぞれは、第1受光列41〜第3受光列43の並び方向に長手方向が延伸する略長方形状の平面形状を有する。第1受光列41の受光素子41−1〜41−N、第2受光列42の受光素子42−1〜42−N及び第3受光列43の受光素子43−1〜43−Mのそれぞれは、受光した光を示す受光信号を出力する。
第1平行位置調整受光部51は、第1受光列41と第3受光列43との間にそれぞれ配置され、互いに同一の平面形状を有するP個の受光素子51−1〜51−Pからなる。受光素子51−1〜51−Pのそれぞれは、略方形状の平面形状を有し、受光素子51−1〜51−Pは、第3スケール33用の受光素子43−1〜43−Mの配列方向と配列方向が平行になるように第3受光列43に近接して配置される。第1平行位置調整受光部51の受光素子51−1〜51−Pのそれぞれは、受光した光を示す受光信号を出力端子から出力する。ただし本実施形態において各受光素子51−1〜51−Pは、互いに電気的に接続されている。
第2平行位置調整受光部52は、第2受光列42と第3受光列43との間にそれぞれ配置され、互いに同一の平面形状を有するP個の受光素子52−1〜52−Pからなる。P個の受光素子52−1〜52−Pのそれぞれは、第1平行位置調整受光部51の受光素子51−1〜51−Pと同様に、略方形状の平面形状を有する。受光素子52−1〜52−Pは、受光素子51−1〜51−Pと同様に、第3スケール33用の受光素子43−1〜43−Mの配列方向と配列方向が平行になるように第3受光列43に近接して配置される。第2平行位置調整受光部52の受光素子52−1〜52−Pのそれぞれは、受光した光を示す受光信号を出力端子から出力する。ただし本実施形態において各受光素子52−1〜52−Pは、互いに電気的に接続されている。
第1平行位置調整受光部51及び第2平行位置調整受光部52は、スケール部13とパターン読取部14−2との平行位置が適切に調整されている場合、スケール部13の第3スケール33を読み出す。第3スケール33は透明部と不透明部とが交互に配置されるため、平行位置が適切に調整されている場合にスケール部13をパターン方向に移動すると、第1平行位置調整受光部51及び第2平行位置調整受光部52は、第3スケール33のみを読み出して「1」と「0」とを示す受光信号を順次出力する。
一方、第1平行位置調整受光部51及び第2平行位置調整受光部52は、スケール部13とパターン読取部14−2との平行位置が適切に調整されていない場合、すなわちスケールの並び方向に偏位している場合、スケール部13をパターン方向に移動すると、スケール部13の第3スケール33と共に第1スケール31又は第2スケールを読み出す。第1スケール31及び第2スケールのそれぞれは、10次のM系列符号のアブソリュートスケールであるため、第3スケールに対してランダムな配列を有する。第1平行位置調整受光部51又は第2平行位置調整受光部52のそれぞれの受光素子は、スケール部13とパターン読取部14−2との平行位置が適切に調整されていない場合、第1スケール31及び第2スケール32に応じた受光信号と、第3スケール33に応じた受光信号とが重なり合い、「1」と「0」とが交互に出力される第3スケールの受光信号に対して波形が崩れた中間レベルの信号を出力する。
第1傾斜調整受光部61は、2つの受光素子61−1及び61−2を有する。受光素子61−1は、第1受光列41の端部に位置する受光素子41−1に隣接して互いの長手方向が平行になるように配置される。受光素子61−2は、受光素子61−1に隣接して互いの長手方向が平行になるように配置される。受光素子61−1及び61−2のそれぞれは、第1受光列41の受光素子41−1〜41−Nと同一の平面形状を有する。受光素子61−1及び61−2のそれぞれは、受光した光を示す受光信号を出力端子から出力する。ただし本実施形態において 第1傾斜調整受光部61の受光素子61−1及び61−2は互いに電気的に接続されている。
第2傾斜調整受光部62は、2つの受光素子62−1及び62−2を有する。受光素子62−1は、第1傾斜調整受光部61の受光素子61−1から第1受光列41〜第3受光列43の並び方向に離間し且つ第2受光列42の端部に位置する受光素子42−1に隣接して互いの長手方向が平行になるように配置される。受光素子62−2は、第1傾斜調整受光部61の受光素子61−2から第1受光列41〜第3受光列43の並び方向に離間し且つ受光素子62−1に隣接して互いの長手方向が平行になるように配置される。受光素子62−1及び62−2のそれぞれは、第2受光列42の受光素子42−1〜42−Nと同一の平面形状を有する。受光素子62−1及び62−2のそれぞれは、受光した光を示す受光信号を出力端子から出力する。ただし本実施形態において 第2傾斜調整受光部62の受光素子62−1及び62−2は互いに電気的に接続されている。
第1傾斜調整受光部61は第1スケール31のパターンを読み出し、第2傾斜調整受光部62は第2スケール32のパターンを読み出す。また、第1傾斜調整受光部61及び第2傾斜調整受光部62は、第1受光列41〜第3受光列43の並び方向に互いに離間して配置される。したがって、第1傾斜調整受光部61及び第2傾斜調整受光部62は、スケール部13とパターン読取部14−2とが傾斜しないように調整されている場合、スケール部13をパターン方向に移動すると、第1スケール31と第2スケール32とが、互いに透過部と不透過部とが反転する同一パターンを有するため、同位相の反転したパターン(互いに180度位相が反転したパターン)を読み出す。
一方、第1傾斜調整受光部61及び第2傾斜調整受光部62は、スケール部13とパターン読取部14−2とが傾斜して配置されている場合、反転した同じパターンを、180度とは異なるように、つまり前記同位相の反転したパターンとは異なるように位相が相違した状態で読み出す。
図9は、測長器1のスケール部13とパターン読取部14−2との位置合わせをする位置合わせシステムのブロック図である。
位置合わせシステム101は、測長器1に対して、測長器1のスケール部13とパターン読取部14−2との位置合わせに使用される波形を表示する表示部111を備える表示装置110を有する。
第1平行位置調整受光部51の受光素子51−1〜51−P及び第2平行位置調整受光部52の受光素子52−1〜52−Pのそれぞれの出力端子は、互いに接続されて配線121を介して表示装置110に接続される。第1平行位置調整受光部51の受光素子51−1〜51−P及び第2平行位置調整受光部52の受光素子52−1〜52−Pのそれぞれの出力端子が互いに接続されるので、表示装置110には、それぞれの受光信号が重ね合わせて入力される。
第1傾斜調整受光部61の受光素子61−1及び61−2の出力端子は、互いに接続されて配線122を介して表示装置110に接続される。また、第2傾斜調整受光部62の受光素子62−1及び62−2の出力端子は、互いに接続されて配線123を介して表示装置110に接続される。
位置合わせシステム101を使用するオペレータは、位置合わせシステム101を使用する前に、測長器1の筒体30−1を未装着の状態として測長器1のスケール部13とパターン読取部14−2との位置合わせが可能な状態にする。
図10は、測長器1のスケール部13とパターン読取部14−2とを平行位置調整する方法を示すフローチャートである。図11(a)はスケール部13とパターン読取部14−2との平行位置が不一致の場合の平面図であり、図11(b)はスケール部13とパターン読取部14−2との平行位置が一致している場合の平面図である。図12は、表示装置110の表示部111に表示される波形の例を示す図である。図12において、矢印Aで示される波形はスケール部13とパターン読取部14−2との平行位置が不一致の場合の波形であり、矢印Bで示される波形はスケール部13とパターン読取部14−2との平行位置が一致している場合の波形である。スケール部13とパターン読取部14−2との平行位置が適切に調整され、スケール部13とパターン読取部14−2との平行位置が一致している場合は、スケール部13をパターン方向に移動すると、第1受光列が第1スケールのみを、 第2受光列が第2スケールのみを、 第3受光列が第3スケールのみを各々読み取る。
まず、オペレータは、測長器1を不図示の固定治具に固定した上で、スピンドル11の測定子軸11−2を軸方向に押し込んで、スケール部13を移動させる(S101)。スピンドル11の測定子軸11−2を軸方向に移動させることにより、スピンドル11の軸方向とパターン方向とが一致するようにスピンドル11の摺動軸11−1に固定されているスケール部13は、パターン方向に沿って移動する。
表示装置110の表示部111には、第1平行位置調整受光部51及び第2平行位置調整受光部52が読み取ったパターンを示す波形が表示される(S102)。図11(a)に示すように、スケール部13とパターン読取部14−2との平行位置が適切に調整されていない場合、第1平行位置調整受光部51及び第2平行位置調整受光部52は、波形が崩れた中間レベルの信号を出力する。表示装置110は、スケール部13とパターン読取部14−2との平行位置が適切に調整されていない場合、図12の矢印Aに示すように波形が崩れた中間レベルの信号に対応する波形を表示部111に表示する。図11(b)に示すように、スケール部13とパターン読取部14−2との平行位置が適切に調整されている場合、第1平行位置調整受光部51及び第2平行位置調整受光部52は、第3スケールのみを読み出すため、「1」と「0」とを示す受光信号を順次出力する。表示装置110は、スケール部13とパターン読取部14−2との平行位置が適切に調整されている場合、図12の矢印Bに示すように「1」と「0」との間を周期的に変化する正弦波状の波形を表示部111に表示する。
オペレータは、表示部111に表示される波形が正弦波状の形状を有しているか否かを判定する(S103)。オペレータは、表示部111に表示される波形が正弦波状の形状を有していないと判定すると、パターン読取部14−2の平行位置を調整する(S104)。
S101〜S104の処理は、S103においてオペレータが表示部111に表示される波形が正弦波状の形状を有していると判定するまで、繰り返される。そして、S103においてオペレータが表示部111に表示される波形が正弦波状の形状を有していると判定すると、処理は終了する。以上の処理により、測長器1のスケール部13とパターン読取部14−1とは相対的に平行位置調整される。
図13は、測長器1のスケール部13とパターン読取部14−2とを傾斜調整する方法を示すフローチャートである。図14(a)はスケール部13とパターン読取部14−2とが傾斜している場合の平面図であり、図14(b)はスケール部13とパターン読取部14−2とが傾斜していない場合の平面図である。図15は、表示装置110の表示部111に表示される波形の例を示す図である。図15において、矢印Aで示される波形は第1傾斜調整受光部61が読み出すパターンに対応する波形であり、矢印Bで示される波形は第2傾斜調整受光部62が読み出すパターンに対応する波形である。
まず、オペレータは、測長器1を不図示の固定治具に固定した上で、スピンドル11の測定子軸11−2を軸方向に押し込んで、スケール部13を移動させる(S201)。
表示装置110の表示部111には、第1傾斜調整受光部61及び第2傾斜調整受光部62が読み取ったパターンを示す波形が表示される(S202)。第1スケール31と第2スケール32とが透過部と不透過部とが互いに反転する同一パターンであるため、第1傾斜調整受光部61が読み出すパターンを示す波形と第2傾斜調整受光部62が読み出すパターンを示す波形とは互いに反転した同一形状(180度位相が反転した同一形状)となるが、図14(a)に示すように、スケール部13とパターン読取部14−2とが傾斜した状態の場合、第1傾斜調整受光部61が読み出すパターンを示す波形の位相と第2傾斜調整受光部62が読み出すパターンを示す波形の位相とは、180度で反転した状態で一致しない。図14(b)に示すように、スケール部13とパターン読取部14−2とが傾斜しないように調整されている場合、第1傾斜調整受光部61及び第2傾斜調整受光部62が読み出すパターンを示す波形の位相は、図15に示すように、互いに180度で反転した状態で一致する。
オペレータは、表示部111に表示される波形の位相が互いに180度で反転した状態で一致しているか否かを判定する(S203)。オペレータは、表示部111に表示される波形の位相が互いに180度反転した状態で一致していないと判定すると、パターン読取部14−2の傾斜を調整する(S204)。
S201〜S204の処理は、S203においてオペレータが表示部111に表示される波形の位相が上記のように180度反転した状態で一致していると判定するまで、繰り返される。そして、S203においてオペレータが表示部111に表示される波形の位相が互いに180度で反転した状態で一致していると判定すると、処理は終了する。以上の処理により、測長器1のスケール部13とパターン読取部14−1とは相対的に傾斜調整される。
以上説明したように、本発明によれば、第1平行位置調整受光部51及び第2平行位置調整受光部52を使用して異なる2つのスケールを読み取って、スケール部とパターン読取部との間の平行位置、すなわちスケールの並び方向の偏位を検出し、調整することができる。また、第1傾斜調整受光部61及び第2傾斜調整受光部62を使用して所定のスケールを読み取って、受光素子列とスケールとの間の傾斜を検出し、調整することができる。本発明によれば、スケール部とパターン読取部との間の傾斜及び平行位置のそれぞれを個別に調整することができるので、受光素子列とスケールとの間の位置合わせが容易になる。
測長器1では、第1傾斜調整受光部61及び第2傾斜調整受光部62のそれぞれの受光素子は、第1受光列41及び第2受光列42のそれぞれの受光素子と同一の平面形状を有するので、傾斜調整用のスケールをスケール部に配置する必要がない。測長器1では、傾斜調整用のスケールを配置することなく、スケール部13に配置される第1スケール31及び第2スケール32を使用して傾斜調整をすることができる。
測長器1では、第1平行位置調整受光部51は第1受光列41と第3受光列43との間に配置され、第2平行位置調整受光部52は第2受光列42と第3受光列43との間に配置されるので、左右方向の平行調整をすることができる。また、第1平行位置調整受光部51及び第2平行位置調整受光部52は相互に接続された複数の受光素子を有するので、それぞれの受光信号を重ね合わせた信号の振幅は、表示部111に表示可能な大きさにすることができる。
測長器1では、第1スケール31及び第2スケール32のそれぞれは、10次のM系列符号のポジティブパターン及びネガティブパターンが形成されるが、次数の異なるM系列符号等の他のアブソリュートスケールとしてもよい。また必ずしも互いにポジティブパターンとネガティブパターンとで反転させる必要はなく、同一のパターンとすることもできる。この場合第1傾斜調整受光部61及び第2傾斜調整受光部62が読み出すパターンの波形の位相は、互いに180度で反転することなく同一で一致する。
また、測長器1では、第1平行位置調整受光部51及び第2平行位置調整受光部52は、受光列方向に複数の受光素子を有するが、単一の受光素子としてもよい。また、第1平行位置調整受光部51及び第2平行位置調整受光部52の機能を有する単一の受光素子としてもよい。例えば、平行位置調整受光部は、第3スケール33と略同一の幅を有し且つ表示装置110が波形を表示可能な面積を有する長方形状の平面形状を有する単一の受光素子としてもよい。
測長器1では、第1傾斜調整受光部61及び第2傾斜調整受光部62は、第1受光列41及び第2受光列42とは別個の受光素子であるが、第1受光列41及び第2受光列42の受光素子を使用して傾斜調整してもよい。すなわち、傾斜調整するときに使用される傾斜調整受光部は、第1受光列41及び第2受光列42に含まれる受光素子が兼用するように構成してもよい。
なお、以上の説明では、スケール部とスケール読取部とが、透過型の光学式の例について記載したが、本発明は光の透過型の光学式測長器のものに限定されるものではなく、スケール部が反射した光をスケール読取部が受光するような光反射型や、磁気によって所定のパターンを読み取る磁気方式測長器及び静電容量に応じて所定のパターンを読み取る静電容量方式測長器のスケール部とスケール読取部の平行と傾斜の調整にも適用可能である。
1 測長器
11 スピンドル
11−1 摺動軸
11−2 測定子軸
12 軸受
13 スケール部
14 スケール読取部
14−1 発光素子
14−2 パターン読取部(変位量算出手段)
15 測定子
16 バネ
17 回転防止手段
17−1 回り止めピン
17−2 回り止めガイド
18 キャップ
21 開口部
22 凹部
30 本体ケース
30−1 蓋
31 第1スケール
32 第2スケール
33 第3スケール
41 第1受光列
42 第2受光列
43 第3受光列
51 第1平行位置調整受光部(平行位置調整読取部)
52 第2平行位置調整受光部(平行位置調整読取部)
61 第1傾斜調整受光部(傾斜調整読取部)
62 第2傾斜調整受光部(傾斜調整読取部)

Claims (9)

  1. 測長用の所定の連続的なパターンが記録された複数のスケールが並設されるスケール部と、
    該スケール部の各スケールを読み取る読取部が、前記各スケールに対応して並設されるパターン読取部とを有し、
    前記スケール部と前記パターン読取部との前記パターン方向の位置関係の変化に応じた前記パターン読取部の検出情報に基づき、前記スケール部と前記パターン読取部との変位量を算出するように構成された測長器において、
    前記パターン読取部に、前記パターン読取部と前記スケール部との前記スケールの並び方向の偏位を検出する平行位置調整読取部と、前記パターン読取部と前記スケール部との傾斜を検出する傾斜調整読取部とを設け、
    前記平行位置調整読取部と前記傾斜調整読取部とは、前記スケール部と前記パターン読取部との前記パターン方向に沿う移動によって、前記平行位置調整読取部が所定の前記スケールを読み取り、前記傾斜調整読取部が異なる2つの前記スケールを読み取るように配置され、
    前記平行位置調整読取部の出力波形の形状に基づき前記偏位を検出し、前記傾斜調整読取部の出力波形の位相に基づき前記傾斜を検出するように構成された測長器。
  2. 前記スケールが光の透過部と不透過部とが所定のパターンで連続的に配置されて構成され、前記パターン読取部と前記平行調整読取部と前記傾斜調整読取部が、スケール部に対して照射される光を、各スケールを介して受光する受光素子から構成されたことを特徴とする請求項1に記載の測長器。
  3. 前記スケール部が3つのスケールを備え、各スケールは、3列のうち両側の第1スケールと第2スケールとが、前記透過部と前記不透過部とが互いに反転する同一パターンを有し、前記第1スケールと前記第2スケールとの間の第3スケールが、前記透過部と前記不透過部とが交互に配置されたパターンを有し、
    前記傾斜調整読取部は、前記第1スケール及び前記第2スケールに対応して設けられる、請求項2に記載の測長器。
  4. 前記平行位置調整読取部は、前記第1スケールを読み取るように配置された複数の受光素子からなる第1受光列と前記第3スケールを読み取るように配置された複数の受光素子からなる第3受光列との間、及び前記第2スケールを読み取るように配置された複数の受光素子からなる第2受光列と前記第3受光列との間にそれぞれ配置される、請求項3に記載の測長器。
  5. 前記平行位置調整受光部は、互いに電気的に接続された複数の受光素子からなる、請求項4に記載の測長器。
  6. 前記傾斜調整読取部は、前記第1受光列及び前記第2受光列に含まれる受光素子が兼用する、請求項2から5のいずれか1項に記載の測長器。
  7. 測長用の所定の連続的なパターンが記録された複数のスケールが並設されるスケール部に対して、前記各スケールを読み取る読取部が、前記各スケールに対応して並設されるパターン読取部を備え、
    該パターン読取部の前記スケール部に対する前記パターン方向の位置関係の変化に応じた前記パターン読取部の検出情報に基づき、前記スケール部と前記パターン読取部との変位量を算出する変位量算出手段において、
    前記パターン読取部に、前記パターン読取部と前記スケール部との前記スケールの並び方向の偏位を検出する平行位置調整読取部と、前記パターン読取部と前記スケール部との傾斜を検出する傾斜調整読取部とを設け、
    前記平行位置調整読取部と前記傾斜調整読取部とは、前記スケール部と前記パターン読取部との前記パターン方向に沿う移動によって、前記平行位置調整読取部が所定の前記スケールを読み取り、前記傾斜調整読取部が異なる2つの前記スケールを読み取るように各々配置され、
    前記平行位置調整読取部が、前記偏位に応じた形状の波形出力を行い、前記傾斜調整読取部が、前記傾斜に応じた位相で所定形状の波形出力を行う
    ことを特徴とする変位量算出手段。
  8. 測長用の所定の連続的なパターンが記録された複数のスケールが並設されるスケール部と、
    該スケール部の各スケールを読み取る読取部が、前記各スケールに対応して並設されるパターン読取部とを有し、
    前記スケール部と前記パターン読取部との前記パターン方向の位置関係の変化に応じた前記パターン読取部の検出情報に基づき、前記スケール部と前記パターン読取部との変位量を算出するように構成された測長器のスケール部とパターン読取部との位置合わせ方法において、
    前記パターン読取部に、前記パターン読取部と前記スケール部との前記スケールの並び方向の偏位を検出する平行位置調整読取部と、前記パターン読取部と前記スケール部との傾斜を検出する傾斜調整読取部とを設け、
    前記平行位置調整読取部と前記傾斜調整読取部とを、前記スケール部と前記パターン読取部との前記パターン方向に沿う移動によって、前記平行位置調整読取部が所定の前記スケールを読み取り、前記傾斜調整読取部が異なる2つの前記スケールを読み取るように配置し、
    前記スケール部と前記パターン読取部とを前記パターン方向に沿うように移動させ、前記傾斜調整読取部の各スケールに対する出力波形が予め定められた所定の位相で出力されるように前記スケール部と前記パターン読取部とを相対的に傾斜調整する、
    ことを特徴とする測長器のスケール部とパターン読取部との位置合わせ方法。
  9. 測長用の所定の連続的なパターンが記録された複数のスケールが並設されるスケール部と、
    該スケール部の各スケールを読み取る読取部が、前記各スケールに対応して並設されるパターン読取部とを有し、
    前記スケール部と前記パターン読取部との前記パターン方向の位置関係の変化に応じた前記パターン読取部の検出情報に基づき、前記スケール部と前記パターン読取部との変位量を算出するように構成された測長器のスケール部とパターン読取部との位置合わせ方法において、
    前記パターン読取部に、前記パターン読取部と前記スケール部との前記スケールの並び方向の偏位を検出する平行位置調整読取部と、前記パターン読取部と前記スケール部との傾斜を検出する傾斜調整読取部とを設け、
    前記平行位置調整読取部と前記傾斜調整読取部とを、前記スケール部と前記パターン読取部との前記パターン方向に沿う移動によって、前記平行位置調整読取部が所定の前記スケールを読み取り、前記傾斜調整読取部が異なる2つの前記スケールを読み取るように配置し、
    前記スケール部と前記パターン読取部とを前記パターン方向に沿うように移動させ、前記平行位置調整読取部が、対応するスケールのみを読み取った形状の波形出力を行うように、前記スケール部と前記パターン読取部とを相対的に平行位置調整する、
    ことを特徴とする測長器のスケール部とパターン読取部との位置合わせ方法。
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