JP6570994B2 - 光学式エンコーダの原点決定方法及び光学式エンコーダを用いたシステム - Google Patents

光学式エンコーダの原点決定方法及び光学式エンコーダを用いたシステム Download PDF

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本発明は、光学スケールを有するエンコーダの原点決定方法および光学式エンコーダを用いたシステムに係り、特にエンコーダがインクレメンタル方式である場合に好適な光学式エンコーダの原点決定方法及び光学式エンコーダを用いたシステムに関する。
測定器等の分野では、高精度に寸法等の測定が可能な光学式エンコーダ(以下、エンコーダと称する)を、用いている。エンコーダでは、スケール表面に形成された等間隔の透過・反射の2値化パターンを、半導体フォトセンサのようなリーディング・ヘッドで読み取り、リーディング・ヘッド上を通過したパターンの数から、長さや角度を測定している。
このようなエンコーダでは、特にインクレメンタル方式の場合、2値化パターンが形成されたスケールとリーディング・ヘッドの相対的な位置情報しか得られないので、絶対位置基準としての原点検出系を、相対位置検出系のエンコーダとは別に設ける場合が多い。このように、原点検出系と、相対位置検出系との2つの異なる検出系を有する場合には、相互の関連付けが必要となる。
ところで、エンコーダでは検出アナログ信号を2値化したパルス信号に変換しているが、この変換において、エンコーダの検出部の走査方向により、原点とすべき基準位置(パルス位置)が変化する場合がある。この不具合を解消するために、特許文献1では、走査方向の依存性を小さくし、A相またはB相信号に同期した原点検出を安定して行うために、エンコーダは、移動方向を示す互いに位相が90°ずれた位置信号であるA相、B相信号と、電源オフ後に再起動したとき等に原点位置を検出するZ相信号を有する。そして、スケールのうち、Z相信号を形成するZ相スケールには、光反射領域および光透過領域の2領域からなるベタパターンを用い、Z相信号を、Z相スケールから形成されたZ相出力信号をデジタル化して得られるパルス状信号とし、スケールとの間の相対移動量から対象物の変位を検出している。
特許文献2及び3には、本願出願人の先願に係る光学式のエンコーダが開示されている。特許文献2には、2つの光学スケールを利用して、簡単な演算回路で高精度に原点を検出することが記載されている。具体的には、エンコーダが、第1、第2の2個の光学スケールと、光源と、主軸方向にセンサピッチで配列され4相の主センサ部を繰り返した第1受光センサと4個の副センサ部を繰り返した第2受光センサと演算処理回路とを備え、主センサ部のA相の差とB相の差を演算する第1、第2の主差演算回路と、副センサ部のA相の差とB相の差を演算する第1、第2の副差演算回路とを設け、第1主差演算回路の出力と第1副差演算回路の出力とを加算し、その値を閾値と比較して原点を検出している。
また、特許文献3では、位置検出系と原点検出系とが分かれていることに起因する課題を解決するため、エンコーダが、透過部/反射部が繰り返されるスケールと、スケールに相対的に移動可能な光検出部と、スケールの原点を検出する原点検出系を備える。そして、スケールに、光反射部と光透過部のピッチが変更された領域と、ピッチが変更される境界であるピッチ境界部とを設け、原点検出部は、光検出部がピッチ境界部からの反射光を検出して得た信号に基づいて、原点位置を検出するようにしている。
特開2012−103230号公報 特開2015−99079号公報 特開2015−10964号公報
絶対的な位置情報を有しないインクレメンタル方式のエンコーダを用いた測長システムでは、上述したように絶対的位置基準として原点検出系を、エンコーダの位置検出系の他に設けることが一般的である。その場合、位置検出系と絶対的位置基準としての原点検出系の対応付けが必要であり、この対応付けを簡単な構成で行うことが望まれている。もしくは、原点検出系を含む複雑で高価な対応付けのための構成を省くことが望まれている。
上記特許文献1では、原点検出系を、位置検出系として用いるA相、B相のほかに、Z相として設けることにより、原点検出系と位置検出系を統合している。しかしながら、この特許文献1では、A相、B相のためのスケール及び発光部、受光部の外に、ほぼこれと同規模のZ層のための発光部、受光部を必要とし、エンコーダ自体が複雑になるとともに、高価になる。さらに、位置検出系と原点検出系を統合するための演算処理も複雑となり、装置の大型化が危惧される。特に、エンコーダを長さや角度の計測装置や、ロボットの関節等に使用する場合、できるだけ簡素で簡単な機構及び演算処理系が望まれる。
また、特許文献2に記載の光学式のエンコーダは、2個の光学スケールを有し、一方の光学スケールを移動量検出に、他方を原点検出に利用し、移動量検出に使用される一般的な回路に簡単な演算回路を付加している。これにより、原点検出を高精度に得られる、という利点を有する。
しかしながら、この特許文献2に記載の光学式エンコーダでは、エンコーダの実際の使用環境における、微小な位置の変動については十分には考慮されていない。つまり、自動工作機械等での計測に用いる場合に、使用環境温度が変化して原点が移動することや、エンコーダの検出部を複数回往復させた結果、微小な塵埃の蓄積や加減速力により原点位置がサブミクロン・オーダーで変化することが、起こり得る。上記特許文献2では、光学式検出器のゲインの変化については考慮されているが、これらの課題は依然として残ったままである。
また、特許文献3では、原点検出系と位置検出系を、同一の光学式エンコーダ部品で達成している。そのため、温度などの環境変化の影響を、原点検出系と位置検出系で別々に受けていた従来技術に対し、同一光学部品であるのでアッベ誤差が生ぜず、また、光量の補正回路の付加も可能になる。
しかしながら、このエンコーダではアナログ出力の振幅変化を検出する回路が必要となり、回路が複雑化する。
本発明は上記従来の技術の不具合を鑑みなされたものであり、その目的は、インクレメンタル方式の光学式エンコーダにおいて、環境変化や原点変化があっても、特別な原点検出系を設けることなく簡単な構成で、原点位置を決定することにある。また、このような原点検出方法を備えたシステムを提供することにある。本発明の他の目的は、上記目的に加え、位置検出系のみ有するインクレメンタル方式の光学エンコーダを備えた既存の装置の改造や高品質化等において、特別な構成を加えることなく、簡単に原点位置を決定することにある。
上記目的を達成するための本発明の特徴は、少なくともA相およびB相を有するインクレメンタル方式の光学式エンコーダの原点決定方法において、前記エンコーダに接続された測定手段が有する可動側ストッパが、固定側ストッパに当接した時の位置を、前記エンコーダが有するスケールの反射/透過の目盛の1ピッチを内挿して分割したビット信号単位で求め、以後の使用においては求めた前記ストッパの当接位置の内挿ビット数に定数を加えた量(定数はマイナス及びゼロを含む)だけ、当該ストッパの当接位置から差し引いた値を前記エンコーダの原点として決定することにある。
そしてこの特徴において、前記エンコーダが、A相、B相の他に、A相、B相を有していてもよく、前記エンコーダは、各相に複数の光学検出素子を有し、前記複数の光学検出素子の各出力を総和して各相の出力とするものであってもよい。また、前記可動側ストッパの当接位置を、前記スケールのピッチを4等分した第3番目内とするのがよく、前記可動側ストッパの当接位置の履歴を求め、その結果に基づいて、前記可動側ストッパが前記スケールの1ピッチを超えたか否かを判定して、原点位置を補正することが好ましい。さらに、前記原点を、前記可動側ストッパが前記固定側ストッパに当接するごとに更新するのが望ましい。
上記目的を達成する本発明の他の特徴は、測定対象物の長さや角度、移動距離、変位角をインクレメンタル方式の光学式エンコーダを用いて計測するシステムにおいて、前記エンコーダに接続し、測定子が取り付けられた測定手段と、前記測定手段に取り付けた可動側ストッパと、この可動側ストッパに対向する固定側ストッパとを備え、前記システムは、前記可動側ストッパが前記固定側ストッパに当接した時の当接位置を、前記エンコーダが備えるスケールの反射/透過の目盛の1ピッチを内挿して分割したビット信号単位で求めて記憶する記憶手段と、前記ストッパの当接位置の内挿ビット数に定数を加えた量(定数はマイナス及びゼロを含む)だけ当該ストッパの当接位置から差し引いた値を前記エンコーダの原点として決定する制御手段とを備えることにある。
そしてこの特徴において、前記記憶手段は、前記可動側ストッパの当接位置の履歴を記憶し、前記制御手段は記憶された前記可動側ストッパの当接位置の履歴に基づいて、前記可動側ストッパが前記スケールの1ピッチを超えたか否かを判定し、原点位置を補正するのが好ましい。
また上記特徴において、前記測定手段は、一端側に前記エンコーダが接続され、他端側に測定子を備えた梁状のフィンガーであり、前記フィンガーの中間部を搖動可能に支持する支点を有し、前記支点と前記エンコーダ間に前記固定側ストッパに当接する前記可動側ストッパを調整可能に取り付けられているものであってよく、前記可動側ストッパの先端の当接部の形状は実質的にサブミクロン以下の粗さを有する球面であり、前記可動側ストッパおよび前記固定側ストッパは20万回の当接において、0.5μm以下の当接位置変化となる硬度を有することが望ましい。
本発明によれば、インクレメンタル方式の光学エンコーダが、位置検出系が検出した機械的ストッパの位置情報分だけ補正してエンコーダの原点位置を決定するので、環境変化や原点変化があっても、特別な原点検出系を設けることなく簡単な構成で、原点位置を決定できる。また、原点検出方法を備えたシステムを提供できる。さらに、位置検出系のみ有するインクレメンタル方式の光学エンコーダを備えた既存の装置の改造や高品質化等において、特別な構成を加えることなく、簡単に原点位置を決定できる。
本発明に係るエンコーダを備えた測長システムの一実施例の図である。 エンコーダが備えるスケールの例であり、平面図である。 エンコーダの概略縦断面図である。 エンコーダの検出状態を説明する図である。 フォトセンサの出力例である。 エンコーダにおける内挿信号を説明する図である ストッパと原点の関係を説明する図である。 本発明に係る原点補正を説明する図である。
以下、本発明にかかる光学式エンコーダ及びそれを用いた測長システムを、図面を用いて説明する。図1は、光学式エンコーダを有する測長システムの、測長部のみを取り出して示した図であり、図1(a)は、測長部のカバーを取り除いた正面図であり、同図(b)は実際の測長を模式的に示した図である。この図1においては、自動加工機において、ワーク5の外径を精密に測定する例を示しているが、本発明はこのような自動加工機における測定に限るものではなく、後述するようにリニアスケールに限るものでもない。本発明は、添付した特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含むものである。
ワーク5の外径を測定する測長システム10は、ハウジング15内に取り付けた円弧型のスケール20と、このスケール20に間隔を置いて対向するセンサ手段30とを有している。スケール20とセンサ手段30とは、エンコーダ100を形成する。スケール20では、詳細を後述するように、透過部と反射部が交互に形成されている。センサ手段30は、細長い梁状のフィンガー12の一端部に取り付けられている。フィンガー12の他端部はハウジング15から突き出ており、使用時に下側になる位置に測定子(スタイラス)11が取り付けられている。フィンガー12の中間部であって、ハウジング15の内部の位置に、フィンガー12を回動または旋回させるための支点13が設けられている。ハウジング15は、フィンガー12の搖動を可能にするため、図1で右側に、フィンガー12の搖動運動に伴う変位分だけのクリアランス穴が形成されている。
フィンガー12の支点13とセンサ手段30との間には、フィンガー12にほぼ直角な位置に、進退可能にストッパ(可動側)16が設けられている。すなわち、可動側ストッパ16は、外周にネジが形成されており、回動することによりフィンガー12からの距離が変化する。可動側ストッパ16の意図しない移動を防止するために、フィンガー12の対応部分には押しネジ17が取り付けられており、可動側ストッパ16の位置決めに用いられる。ハウジング15の上面内側であって、可動側ストッパ16に対向する面には、ストッパ(固定側)14が取り付けられている。
可動側ストッパ16の固定側ストッパ14に対向する部分、すなわち当接部分は、実質的に球面に形成されており、可動側ストッパ16が固定側ストッパ14に当接する際の抵抗や衝撃をできるだけ低減するようになっている。一方、固定側ストッパ14の当接面は、平面である。可動側ストッパ16及び固定側ストッパ14は、ともに鋼製であり、当接時に表面の凹凸が変形して測定誤差を生じないよう、平均粗さが0.4μm以下となるよう研削仕上げをしている。また、20万回の当接があっても、その変形量や摩耗量に起因する寸法ずれを、0.5μm以下にしている。
センサ手段30は、記憶手段2を備えた制御手段1に信号線110で接続されており、センサ手段30が検出した情報が入力されるとともに記憶する。測長システム10は、図示しない工作機械の軸に取り付けられており、加工軸方向(X方向)や上下方向(Z方向)に移動可能である。
図2〜図5を用いて、本発明に係るエンコーダ100を説明する。エンコーダ100は、インクレメンタル方式の光学式エンコーダである。図2は、エンコーダ100の模式図であり、正面図である。上述したようにエンコーダ100は、静止側に設けられるスケール20と可動側に設けられるセンサ手段30を主構成要素としている。スケール20は、図2では、センサ手段30の上面に対向して配置され、下側面が反射パターン201、202の形成された面となる。スケール20では、例えばガラス製のスケール基板203に、Cr、Au、Pr、Ag、Al等の光反射率の高い金属を蒸着等で成膜して、反射パターン(反射部)201を形成している。反射パターン201が形成されていない地のガラス部分スケール基板203は、反射パターン(透過部)202となる。
図3に、スケール20の平面図を示す。この図3では、スケール20の一部を拡大して示している。本実施例のエンコーダ100では、フィンガー12が支点13を中心に回転(搖動)運動するので、センサ手段30も回転(搖動)運動する。そのため、センサ手段30に対向するスケール20を円弧状に形成する。図3では、理解を容易にするため、及びスケール20を拡大した拡大図ではほぼ直線状であるとみなせることにより、直線状にスケール20を示している。
反射パターン201、202は、長手方向にスケールピッチpで形成された反射パターンであり、反射部201と透過部202はともに、p/2で、本実施例ではp=20μmである。したがって、反射部201の幅は10μmである。反射部201の長さは、光検出部のフォトセンサの数等により決定されるが、通常、数100μm程度である。
図2に戻り、センサ手段30は大別して、発光手段31と受光手段32に分けられる。発光手段31と受光手段32の双方が、センサ基板301上に設けられており、透明な樹脂材302で覆われている。発光手段31は、LEDアレイやレーザアレイからなる光源312と、この光源312の発光面側に配置され一定ピッチで形成された格子311と、格子311の上面を覆い保護する光透過部材313とを有している。
受光手段32は、受光部321を有する受光素子322を備えており、受光部321は詳細を以下に説明するフォトダイオードアレイである。なお、本実施例では記載を省略したが、発光手段31にはその駆動回路が、受光手段32には受光信号の信号処理回路が設けられており、これらはセンサ手段30として一体化されていてもよい。その場合、これら回路をセンサ手段30に一体化するのを、ハイブリッドICで実現すれば、エンコーダ100をコンパクト化できる。
ガラス等から構成されるスケール基板203に形成された反射パターン201、202に対してセンサ手段30が移動すると、センサ手段30の発光手段31が有するLED光源312から発せられた光は、図2の矢印のように、反射パターン201、202のうちの反射部(反射パターン)201に当たった光がスケール20で反射し、受光手段32の受光部321に達する。一方、図示しないが、反射パターン201、202のうちの透過部(反射パターン)202に当たった光はスケール20を透過し、受光手段32には達しない。この結果、受光手段32には、反射光強度に応じた電力が発生する。
なお上記図2においては、発光手段31で発光した光がスケール基板203の反射部201で反射して、受光手段32に入射する、いわゆる反射型のエンコーダ(反射型エンコーダ)について記載したが、スケール基板203を透過した光を、受光手段32がスケール基板203の背面側で受光する、いわゆる透過型エンコーダであってもよい、ことは言うまでもない。
図4及び図5を用いて、受光手段32の動作を、さらに説明する。図4は、受光手段32がスケール20の反射パターン201、202を検出した時の、受光手段32の出力波形を説明する図である。図5は、受光手段32の出力波形を処理した、最終的な出力波形を示す図である。
センサ手段30が、スケール20に対して反射パターン201、202が刻まれたまたは形成された方向に相対的に移動すると、センサ手段30が有する受光手段32もスケール20の目盛方向に移動し、受光手段32の受光部321に配列したフォトダイオードアレイの各ダイオードは、図4中の右上の波形(検出信号325)のような電圧を出力する。すなわち、受光部321のフォトダイオードと反射部201との相対位置関係により、受光部321が受光する光量は正弦波的に変化する。したがって、反射部201を「1」、透過部202を「0」とすると、「1」の部分では上に凸の正弦波形が、「0」の部分では下に凸の正弦波形が受光部321の出力として現れる。
ここで、受光部321に使用するフォトダイオードアレイについて説明する。受光部321では、A相、B相、A相、B相を検出するため、検出用フォトダイオード素子が互いに位相が90°異なるように配置されている。具体的には、スケール20のピッチpが20μmであるから、5μmだけ相互に離せばよいことになる。しかし、サブミクロンの測長精度を求める場合、各ダイオードには性能のばらつきや位置のばらつきを無視できず、また各ダイオードは小型であるので個々の出力が小さい。そこで、ダイオードを多重化して1個のダイオードのばらつきの影響を相対的に低減して、測長精度の向上を図っている。
すなわち、受光部321では、4つのフォトダイオード素子PD1〜PD4を一組とするフォトダイオード素子の組を、複数組設けている。そして1個の反射部201と1個の透過部202の組を、4つのフォトダイオード素子PD1〜PD4で受光する。したがって、反射部201と透過部202との合計サイズに、4つのフォトダイオード素子PD1〜PD4の合計サイズが合っていることが望ましいが、必ずしも合っていなくてもよい。例えば、あるエンコーダにおいては、反射部201と透過部202のピッチが20μmであり、4つのフォトダイオード素子PD1〜PD4の合計長さは40μmである。この場合、光源の光がスケール基板203で反射して、受光部321に入射されるまでの間に2倍に拡散しているので、合計サイズが合っているのと同様の効果を生じる。
各組の4つのフォトダイオード素子PD1〜PD4は、上述した通り、それぞれ位相が90°ずつ異なった電気信号を出力し、複数の組の各フォトダイオード素子PDは、素子番号ごと、すなわち、PD1であればどの組のPD1も、同様にPD2であればどの組のPD2も、PD3であればどの組のPD3も、PD4であればどの組のPD4も、それぞれ同じ位相の電気信号(波形)を出力する。各フォトダイオード素子PD1〜PD4が、それぞれ位相が90°ずつ異なる電気信号を出力するので、PD1とPD3は、互いに180°位相がずれた電気信号を出力し、PD2とPD4も同様に互いに180°位相がずれた電気信号を出力する。
このため、各フォトダイオード素子の組の各相同士、すなわちPD1同士、PD2同士、PD3同士、PD4同士を接続して総和を取り、各相の信号波形41〜44を得る。この信号波形41〜44に対して、位相が180°異なるPD1とPD3の電気信号の差分(PD1−PD3:信号波形41−信号波形43)をとってAとし、PD2とPD4の電気信号の差分(PD2−PD4:信号波形42−信号波形44)をとってBとして出力する。これにより、電気信号AとBとは、位相が90°ずれた信号になる。
図5を参照して、さらに説明する。図5は、4相のフォトダイオード素子PD1〜PD4の出力電気信号の信号波形41〜44と、結果として得られた電気信号A、Bの具体例を示す図である。上述したように、PD1〜PD4の各出力電気信号の信号波形41〜44は、90°ずつ位相がずれており、PD1の信号波形41とPD3の信号波形43とは180°位相がずれており、PD2の信号波形42とPD4の信号波形44も180°位相がずれている。180°位相がずれているPD1とPD3の電気信号の差分を取ることにより、PD3の信号が反転させて合成され、より位置精度や出力精度のばらつきに対して影響を受けにくい電気信号Aが得られる。同様に180°位相がずれているPD2にPD4の信号を反転させて合成することで、位置精度や出力精度のばらつきに対して影響を受けにくい、電気信号Aから90°位相がずれた電気信号Bが得られる。
この電気信号Aまたは電気信号Bのパルス数をカウントすることにより、スケール20の反射部201と透過部202の組が、いくつ移動したかを知ることができる。したがって、カウントしたパルス数にスケール20の反射部201と透過部202の組の長さ、すなわちスケールピッチpを乗ずることにより、スケール20が光検出部に対して相対的に動いた距離が得られる。
次に上記エンコーダを用いた原点決定方法について、図6ないし図8を用いて説明する。図6は本発明に係る原点決定方法に用いる内挿の原理を説明する図であり、図6(a)は内挿の概念を示す図であり、A相の出力を横軸、B相の出力を縦軸にとって得られるリサージュ図形である。
図6(b)は、内挿の対応関係を示す図であり、最上段はスケール基板203であり、その表面には反射部201と透過部202が一定間隔で形成されている。その下段は、受光手段32を形成する、多数配置された4種類のフォトダイオード素子PD1〜PD4の配置を示すものであり、PD1はA相を、PD2はB相を、PD3はA相を、PD4はB相を、それぞれ検出するためのものである。フォトダイオード素子PD1〜PD4を含む受光手段32は、スケール基板203に相対的に移動する。下段の2つは、複数のフォトダイオード素子PD1の組と、複数のフォトダイオード素子PD2の組が、スケール基板203上の反射部201のパターンを検出して、それぞれ出力する出力波形であり、A相とB相は90°位相が異なっている。これらA相とB相の波形を正弦波形と仮定して、時間軸と交差する点、すなわち出力が0となる点を、内挿ビット数φ1〜φ4で示している。
エンコーダ100では、スケールピッチpi以下の長さを、回路上で分割している。これは内挿と呼ばれ、分周器を多段に重ねること等で達成することができる。図示例では、スケールピッチpiを1024等分(1024逓倍)し、さらに、A相とB相のHigh,Lowを組みあわせて、最終的に212ビットの分割が得られる。本実施例では、スケールピッチpiが20μmであるから、20/4096≒0.05μmの分解能となる。内挿しない場合には、A相とB相のHigh,Lowを組み合わせるだけであり、分解能としては、20/4=5μmしか得られない。
この電気的な分割を、フォトダイオード素子が検出する波形に対応させたのが図6(a)であり、フォトダイオード素子の波形が正弦波であるとして、各位相での内挿ビット数φを求めている。0°位置での分割数である内挿ビット数がφ、90°位置での内挿ビット数φ、180°位置での内挿ビット数がφ、270°位置での内挿ビット数がφであるから、φ=0、φ=1024、φ=2048、φ=3072である。
内挿を用いると、電源投入時であっても、センサ手段30のスケール20に対する位置を正確に検出できる。すなわち、A相信号がB相信号より90°遅れているから、図5、6を参照すると、電源投入時にA相の出力信号が正電圧であり、B相の出力信号が負電圧であれば、センサ手段30は、φ〜φの位置にあることが分かる。同様に、A相、B相がともに正であればφ〜φに、A相が負、B相が正ならφ〜φに、A相、B相ともに負ならφ〜φの位置にあることが分かる。しかも、その時のA相、B相の出力電圧の大きさが分かるので、A相、B相の出力値の比率を算出すると位相が分かり、対応する内挿ビット数φが得られる。
次に、この内挿を用いて原点を決定する方法を、図7により説明する。図7は、測長システム10が備える機械的ストッパ14、16とスケールピッチp、内挿ビットの関係を示す図である。測定子11の移動範囲を上段に、スケール20のピッチを中段に、内挿ビット数φのスケールを下段に示す。測定子11の欄における左端の位置PSTは、ストッパ14、16の当接位置であり、測定子11はこれ以上左側には進めず、右側に矢印方向に移動できることを示している。
スケール20のピッチ欄では、理解しやすくするため、反射パターン201、202の反射/透過のいずれかの開始位置を縦棒で示している。したがって、2本の縦棒間が、スケール20の1ピッチpである。Pで示されたスケール20の位置は、原点位置である。この決定方法については、以下に述べる。なお、原点Pの位置よりも左側にも実際には、スケール20は形成されているが、図示を省略している。下段の内挿ビット数φのスケールは概念的に示したものであり、物理的には形成されていない。この図では、スケールピッチも併せて示している。スケール20の1ピッチp間に、4096個の内挿ビット数φがある。
測長システム10が設けられるのが無人工作機械等の場合には、初めに測定子11の可動域を定める。そこで、可動側ストッパ16の位置を調整する。可動側ストッパ16は外周ネジであるから、ねじ込んで固定側ストッパ14に当接させて、ストッパ位置PSTを定める。ストッパ位置PSTが定まったら、押しネジ17で固定する(図1参照)。
次いで、可動側ストッパ16が固定側ストッパ14に当接するストッパ位置PSTでの内挿ビット数φSTを、エンコーダ100のA相、B相出力を用いて求める。上述したように、電源投入後はいずれの時点でも、内挿ビット数φを検出可能である。ストッパ位置PSTにおける内挿ビット数φSTが得られたら、内挿ビットスケール上で、この内挿ビット数φSTだけ減じた位置を、原点Pに決定する。そして原点Pを、制御装置(制御手段)1の記憶手段2に記憶する。
ところで、測長システム10の使用においては、可動側ストッパ16を固定側ストッパ14に当接させる際に、必ずしもゆっくりとした動作、いわゆるソフトランディングで当接させるわけではなく、衝撃的に当接する場合もある。また、測長システム10を使用する環境温度が、変化する場合もある。これらの条件下では、最大数μmの範囲で可動側ストッパ16の当接位置であるストッパ位置PSTが変化する。本実施例によれば、ストッパ位置PSTにそのような変化があっても、原点Pの位置を一定位置に保持できる。また、本発明によれば、単純にストッパ位置PSTを原点Pとして、測定ごとに原点が変動する等の不具合を、解消できる。
なお、可動側ストッパ16が固定側ストッパ14に衝撃的に当接して、ストッパ位置PSTが変化し、内挿ビットスケール上で隣のピッチに入り込む場合がある。この場合、同一ピッチ内か隣のピッチ内かを区別する必要がある。衝撃的な当接により、ストッパ位置PSTが数μm変化したとする。例えば、内挿ビット数φSTが658の状態で、衝撃的に当接した結果、内挿ビット数φが3982に変化したとする。衝撃的な当接であるから、内挿ビット数は減少する方向にあるはずであるが、得られた内挿ビット数φ=3982は、単純には、同一スケールピッチ内のより右側、すなわちストッパ位置PSTが可動範囲を狭めた場合であり、スケールピッチで隣のピッチに入り込んだ実状(スケール跨ぎ)と同一になる。したがって、これら2つの違いを、以下の方法で区別する。
第1の方法は、ストッパ位置PSTの内挿ビット数φSTの履歴を記録することである。例えば、内挿ビット数φSTが、2100→1500→800→300→50→4000のように変化している場合、最後の内挿ビット数φST=4000は、隣のスケールピッチに入り込んだものとして、原点補正の場合には、4000−4096=−96の補正をする。なお、この方法ではスケールピッチp以上のストッパ位置の変化(スケール跨ぎ)が一度に生じた場合は、対処不可能であるが、P=20μmであるから、最大5μm程度の変動を想定した通常の作業ではそのような事態は起こりえない。もしこのような事態が発生した場合には、異常事態として処理する。
第2の方法は、ストッパ位置PSTが所定位置よりも小さくなったら、可動側ストッパ16を調整して、スケールピッチpを超えた内挿ビット数φの変化を回避することである。可動側ストッパ16の衝撃的な当接によるストッパ位置PSTの変化は、せいぜい5μm程度であるから、内挿ビット数φに換算すると、1000程度になる。したがって、日常的に内挿ビット数φを監視し、内挿ビット数φが1000以下になったら、ストッパ位置PSTの調整をする。可動側ストッパ16の当接部は実質的に球面であるから、固定側ストッパ14への当接時は、いわゆる点接触になっており、位置調整後においても固定側ストッパ14に一点で接触し、変動要因は少ない。
これに関連して、可動側ストッパ16の衝撃的な当接では、ストッパ位置PSTが測定子11の可動範囲を広げる方向に移動するので、ストッパ位置PSTでの内挿ビット数φSTは減るように変化する。そこで、ストッパ位置PSTでの内挿ビット数φSTの初期値を、位相の後半部に設定することが望ましい。すなわち、φST≧φとすることが望ましい。さらに、加工中に発生する微小な塵埃や油等がストッパ14、16に付着することも考えられ、それらの大きさはせいぜい数μmであることから、ストッパ位置PSTにその余裕を持たせる。この余裕分を差し引けば、ストッパ位置PSTの好ましい初期値φSTは、φ≧φST≧φとなる。したがって、本実施例の場合には、3072≧φST≧2048に設定するのが望ましい。
図8を用いて、本発明に係る原点決定方法の他の実施例を説明する。図8(a)は、スケールピッチの図であり、スケールピッチp間には、内挿ビットがあるが図示を省略している。図8(b)は、内挿ビット数φの位相を示す図である。本実施例が上記実施例と異なるのは、原点Pを可動範囲の中央部近傍に設定している点である。基準から許容範囲でワークを仕上げる場合等に便利な方法である。
光学式エンコーダを備える測定装置等においては、原点Pの位置を任意に定めることができる。特にリニアエンコーダの場合、可動範囲もしくは測定範囲のほぼ中央部に原点Pを設定すると、指定寸法からのずれ等の計測に便利である。そこで、原点Pを、リニアエンコーダのほぼ中央部にオフセットさせる場合を、以下に説明する。
原点Pを定めるため、一旦、可動側ストッパ16を固定側ストッパ14に当接させて、ストッパ位置PSTにおける内挿ビット数φSTを求める。測定子11の可動範囲を8mmとすると、この範囲内の総内挿ビット数2Φは、2Φ=(8/0.02)×4096=1638400であり、可動範囲の限界点から可動範囲の中央に位置する原点Pまでの長さに対応する総内挿ビット数Φは、Φ=1638400/2=819200となる。
したがって、原点Pを可動範囲のほぼ中央部に位置させるためには、ストッパ位置PSTから原点Pまでの内挿ビット数が、Φ−φSTであるから、衝撃的な当接でストッパ位置PSTが変動しても、φSTに比べΦは十分大きな値となる。したがって、原点Pを常に可動範囲のほぼ中央部に位置させることができる。なお、この場合にもストッパ位置PSTの初期の内挿ビット数φSTがφ〜φの間にあるように設定すれば、衝撃的な当接や切削油等による汚れが発生しても、ストッパ位置PSTにおける内挿ビット数φSTのスケールピッチ跨ぎを回避できる。
以上説明したように、本発明によれば、位置検出系と原点検出系を同一の光学式エンコーダ部品で達成することができるので、位置検出系と原点検出系の光学的な位置合わせが不要となる。また、位置検出系と原点検出系が同一系なので、温度などの環境変化を受けにくく、さらに、位置検出系と原点検出系を同一軸上に配置できない場合に生じるアッベ誤差とも無縁である。
また上記実施例では、搖動する測長システムを例にとり説明したが、リニアスケールを有するエンコーダや回転型エンコーダを有するシステムであっても、本発明は同様に適用できる。また、制御手段をエンコーダと別体にしているが、制御手段をエンコーダと一体化してもよく、その場合それら回路部品を基板上に一体的に形成してもよいことは言うまでもない。
1…制御装置(制御手段)、2…記憶手段、5…ワーク、10…測長システム、11…測定子(スタイラス)、12…フィンガー、13…支点、14…ストッパ(固定側)、15…ハウジング、16…ストッパ(可動側)、17…押しネジ、20…スケール、30…センサ手段、31…発光手段、32…受光手段、41〜44…信号波形、100…エンコーダ、110…信号線、201…反射パターン(反射部)、202…反射パターン(透過部)、203…スケール基板、301…センサ基板、302…樹脂材、311…格子、312…光源、313…光透過部材、321…受光部、322…受光素子、325…検出信号、PD1〜PD4…フォトダイオード素子、pi…スケールピッチ、P…原点、PST…ストッパ位置、Φ…原点までの内挿ビット数、φ、φ〜φ…内挿ビット数、φST…ストッパ位置での内挿ビット数

Claims (10)

  1. 少なくともA相およびB相を有するインクレメンタル方式の光学式エンコーダの原点決定方法において、
    前記エンコーダに接続された測定手段が有する可動側ストッパが、固定側ストッパに当接した時の位置を、前記エンコーダが有するスケールの反射/透過の目盛の1ピッチを内挿して分割したビット信号単位で求め、以後の使用においては求めた前記ストッパの当接位置の内挿ビット数に定数を加えた量(定数はマイナス及びゼロを含む)だけ当該ストッパの当接位置から差し引いた値を前記エンコーダの原点として決定することを特徴とする光学式エンコーダの原点決定方法。
  2. 前記エンコーダが、A相、B相の他に、A相、B相を有することを特徴とする請求項1に記載の光学式エンコーダの原点決定方法。
  3. 前記エンコーダは、各相に複数の光学検出素子を有し、前記複数の光学検出素子の各出力を総和して各相の出力とすることを特徴とする請求項1または2に記載の光学式エンコーダの原点決定方法。
  4. 前記可動側ストッパの当接位置を、前記スケールのピッチを4等分した第3番目内としたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光学式エンコーダの原点決定方法。
  5. 前記可動側ストッパの当接位置の履歴を求め、その結果に基づいて、前記可動側ストッパが前記スケールの1ピッチを超えたか否かを判定して、原点位置を補正することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光学式エンコーダの原点決定方法。
  6. 前記原点を、前記可動側ストッパが前記固定側ストッパに当接するごとに更新することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光学式エンコーダの原点決定方法。
  7. 測定対象物の長さや角度、移動距離、変位角をインクレメンタル方式の光学式エンコーダを用いて計測するシステムにおいて、
    前記エンコーダに接続し、測定子が取り付けられた測定手段と、前記測定手段に取り付けた可動側ストッパと、この可動側ストッパに対向する固定側ストッパとを備え、
    前記システムは、
    前記可動側ストッパが前記固定側ストッパに当接した時の当接位置を、前記エンコーダが備えるスケールの反射/透過の目盛の1ピッチを内挿して分割したビット信号単位で求めて記憶する記憶手段と、
    前記ストッパの当接位置の内挿ビット数に定数を加えた量(定数はマイナス及びゼロを含む)だけ当該ストッパの当接位置から差し引いた値を前記エンコーダの原点として決定する制御手段と
    を備えたことを特徴とするシステム。
  8. 前記記憶手段は、前記可動側ストッパの当接位置の履歴を記憶し、前記制御手段は記憶された前記可動側ストッパの当接位置の履歴に基づいて、前記可動側ストッパが前記スケールの1ピッチを超えたか否かを判定し、原点位置を補正することを特徴とする請求項7に記載のシステム。
  9. 前記測定手段は、一端側に前記エンコーダが接続され、他端側に測定子を備えた梁状のフィンガーであり、前記フィンガーの中間部を搖動可能に支持する支点を有し、前記支点と前記エンコーダ間に前記固定側ストッパに当接する前記可動側ストッパを調整可能に取り付けられていることを特徴とする請求項7または8に記載のシステム。
  10. 前記可動側ストッパの先端の当接部の形状は実質的にサブミクロン以下の粗さを有する球面であり、前記可動側ストッパおよび前記固定側ストッパは20万回の当接において、0.5μm以下の当接位置変化となる硬度を有することを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載のシステム。
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