JP2016014443A - 防振マウント - Google Patents
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Abstract
Description
(a)抉り入力による歪みを抑制すべく防振ゴム54の抉り方向の剛性を高くすると、防振ゴム54が円筒状であるため、捩り(ねじり)方向の剛性も同時に高くなる。したがって防振ゴム54のバネ性にもとづいて発揮される防振性能が低下することがある。
(b)円筒状を呈する防振ゴム54によってマウント内周空間Cにおける空気の流れが遮断されるため、空気の流動によるモータ71の放熱を期待することができない。
(a)分割した第1防振ゴムおよび第2防振ゴムを抉り入力方向に合わせて配置することにより防振ゴムの抉り方向の剛性を高く設定することができ、それにもかかわらず防振ゴムは分割され円筒状ではないので、防振ゴムの捩り方向の剛性を低く抑えることが可能とされる。
(b)分割した第1防振ゴムおよび第2防振ゴムの間にスキマが形成され、このスキマを介して空気が流れるため、空気の流動によるモータの放熱を期待することが可能とされる。
(1)図1および図2に示すように、一方の金具(取付プレート)を分割させ、外形が小さい形状とする。もう一方(他方)の金具(取付プレート)は略コの字型形状とする。ゴム弾性体(防振ゴム)も分割させ、分割した金具の取付穴間に集中して配置する。分割させたゴム弾性体をコジリ入力に対応した位置に配置する。
(2)図1および図2に示すように、一方の金具を小さく分割、他方の金具をコの字形状とすることで金具部品の材料歩留りが改善(同一素材量で1.5〜2倍程度)され部品コストの上昇を抑制でき、ゴムを一方の金具の取付穴間に集中して配置することで成形型の個取りを多く取る(同一盤面サイズで1.5倍程度)ことができるため生産性が改善され、それらによりマウント単価(本発明×2個分)の上昇を抑制することが可能で、かつ、他方の金具の内周部にてモータとの位置決め機能も保有しており、ユーザーにおける組立性の低下は回避できる。また、マウントゴムをコジリ入力に対応した位置に配置することで効率的にコジリ剛性を確保することが可能となる。さらに、ゴムが分割していることにより、従来のゴムが連続した円筒状の場合にゴムで遮断され流動できなかった空気が流動可能な状態となるため、モータの温度の上昇を抑制できる効果も期待できる。さらには、金具を小型にできるため、軽量化という効果も期待できる(1割程度低減)。
(4)図4および図5に示すように、金具を小さく分割させることで金具部品の材料歩留りが改善(同一素材量で4倍程度)され部品コストの上昇を抑制でき、ゴムを金具の取付穴間に集中して配置することで成形型の個取りを多く取る(同一盤面サイズで3倍程度)ことができるため生産性が改善され、それらによりマウント単価(本発明×2個分)の上昇を抑制することが可能となる。また、マウントゴムをコジリ入力に対応した位置に配置することで効率的にコジリ剛性を確保することが可能となる。さらに、ゴムが分割していることにより、従来のゴムが連続した円筒状の場合にゴムで遮断され流動できなかった空気が流動可能な状態となるため、モータの温度の上昇を抑制できる効果も期待できる。さらには、金具を小型にできるため、軽量化という効果も期待できる(2個使いでも1〜2割低減)。
図1および図2に示すように、当該第1実施例に係る防振マウント1においては、一対の取付プレート11,21のうちの一方の取付プレート11が、同一平面上に配置される第1分割プレート12および第2分割プレート13に分割され、分割プレート12,13同士の間にスキマ部14が設定され、一対の取付プレート11,21のうちの他方の取付プレート21と第1分割プレート12との間に第1防振ゴム31が介装され、他方の取付プレート21と第2分割プレート13との間に第2防振ゴム32が介装されている。
(a)分割した第1防振ゴム31および第2防振ゴム32を抉り入力方向に合わせて配置することにより防振ゴムの抉り方向の剛性を高く設定することができ、それにもかかわらず防振ゴムは分割され円筒状ではないので、防振ゴムの捩り方向の剛性を低く抑えることが可能とされる。したがって防振ゴムの捩り方向の剛性が高くなって防振性能が低下するのを抑制することができる。
(b)分割した第1防振ゴム31および第2防振ゴム32の間にスキマが形成され、このスキマを介して防振ゴムの内周側と外周側で空気が流れるため、空気の流動によるモータの放熱を期待することが可能とされる。したがって空気が流動せずモータが加熱するのを防止することができる。
図4および図5に示すように、当該第2実施例に係る防振マウント1においては、一対の取付プレート11,21のうちの一方の取付プレート11が、同一平面上に配置される第1分割プレート12および第2分割プレート13に分割され、分割プレート12,13同士の間にスキマ部14が設定され、一対の取付プレート11,21のうちの他方の取付プレート21と第1分割プレート12との間に第1防振ゴム31が介装され、他方の取付プレート21と第2分割プレート13との間に第2防振ゴム32が介装されている。
(a)分割した第1防振ゴム31および第2防振ゴム32を抉り入力方向に合わせて配置することにより防振ゴムの抉り方向の剛性を高く設定することができ、それにもかかわらず防振ゴムは分割され円筒状ではないので、防振ゴムの捩り方向の剛性を低く抑えることが可能とされる。したがって防振ゴムの捩り方向の剛性が高くなって防振性能が低下するのを抑制することができる。
(b)分割した第1防振ゴム31および第2防振ゴム32の間にスキマが形成され、このスキマを介して防振ゴムの内周側と外周側で空気が流れるため、空気の流動によるモータの放熱を期待することが可能とされる。したがって空気が流動せずモータが加熱するのを防止することができる。
11 一方の取付プレート
12,27 第1分割プレート
13,28 第2分割プレート
14,29 スキマ部
15,25 取付穴
21 他方の取付プレート
22 第1防振ゴム保持部
23 第2防振ゴム保持部
24 連結部
26 空間部
31 第1防振ゴム
32 第2防振ゴム
Claims (4)
- 軸挿通部を設けた一対の取付プレートの間にゴム状弾性体よりなる防振ゴムを介装した防振マウントにおいて、
前記一対の取付プレートのうちの一方の取付プレートは、同一平面上に配置される第1分割プレートおよび第2分割プレートに分割され、前記分割プレート同士の間にスキマ部が設定され、
前記一対の取付プレートのうちの他方の取付プレートと前記第1分割プレートとの間に第1防振ゴムが介装され、
前記他方の取付プレートと前記第2分割プレートとの間に第2防振ゴムが介装されていることを特徴とする防振マウント。 - 請求項1記載の防振マウントにおいて、
前記第1分割プレートおよび第2分割プレートはそれぞれ、所定の長さおよび幅を備える平面長方形状を呈するとともにその長手方向端部に取付穴を設けたプレートとして製作され、かつ、前記第1分割プレートおよび第2分割プレートは互いに同一仕様のプレート部品として製作されていることを特徴とする防振マウント。 - 請求項1または2記載の防振マウントにおいて、
前記他方の取付プレートは、前記第1防振ゴムを保持する第1防振ゴム保持部と、前記第2防振ゴムを保持する第2防振ゴム保持部と、前記両保持部の端部同士を互いに連結する連結部とを一体に有することにより平面略コの字形状を呈するとともに前記両保持部の端部にそれぞれ取付穴を設けたプレートとして製作されていることを特徴とする防振マウント。 - 請求項1または2記載の防振マウントにおいて、
前記他方の取付プレートは、前記一方の取付プレートと同様に、同一平面上に配置される第1分割プレートおよび第2分割プレートに分割され、前記分割プレート同士の間にスキマ部が設定され、
前記第1分割プレートと前記一方の取付プレートの第1分割プレートとの間に第1防振ゴムが介装され、
前記第2分割プレートと前記一方の取付プレートの第2分割プレートとの間に第2防振ゴムが介装されていることを特徴とする防振マウント。
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- 2014-07-03 JP JP2014137495A patent/JP6359360B2/ja active Active
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