JP2016013216A - シリンジ操作補助具および医療キット - Google Patents

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Hayao Tanaka
速雄 田中
兼政 賢一
Kenichi Kanemasa
賢一 兼政
池田 昌夫
Masao Ikeda
昌夫 池田
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Abstract

【課題】医療機器と当該医療機器に装着されるシリンジとを簡便に操作するためのシリンジ操作補助具および医療キットを提供する。
【解決手段】シリンジ操作補助具100は、操作者が把持して操作する操作部450を備えた医療機器(カテーテル400)と、プランジャ540を備え、操作部450の基端に装着されるシリンジ500と、の少なくとも一方に対して着脱可能に装着される。また、シリンジ操作補助具100は、操作部450と共に片手で把持可能な位置に設けられる補助具操作部130と、操作者が補助具操作部130を操作することに起因して作動し、シリンジ500のプランジャ540を押圧する押圧部140と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリンジ操作補助具および医療キットに関する。
被験者に薬剤を投与する際に用いるシリンジ(注射器)の操作に対する操作補助具が必要な場合がある。この種のシリンジ操作補助具として、下記の特許文献1を例示する。
特許文献1には、尿路像映に用いる造影剤を所望の位置に送り出すシリンジに取り付けられるピストル形状の電動式操作補助具が開示されている。当該造影剤を注入するにあたって、操作者は比較的大きな力をシリンジのプランジャにかけなくてはならず、当該操作補助具は当該操作にかかる肉体的労力を軽減する目的で開発されたものである。
特開平6−7440号公報
一方で、本発明は、操作者に把持されて操作される医療機器に装着されるシリンジの操作補助具である。より具体的には、体内に挿入したシースの遠位部を屈曲させるために近位端側に設けた操作部を操作するカテーテルと、当該カテーテルに装着されるシリンジと、双方の操作を簡便に行うための操作補助具である。
一般的なシリンジは、プランジャを後端に設けており、プランジャを押圧することで先端に設けた開口から薬液を押し出す構造になっているので、当該先端を医療機器に装着することになる。また、シリンジのサイズは薬液の所望量に依存して様々であるが、シリンジと医療機器を合わせると操作者の片手に収まらないのが通常である。従って、上記のように説明したシリンジと医療機器を操作する場合は、一方の手で医療機器を、他方の手でシリンジを操作することになり、両手が必要となる。しかし、術式によっては被験者を押さえる等で片手がふさがるため、これらの操作のために両手を空けることができない。
このようなジレンマを抱えた操作者は、医療機器を片手で把持しながらプランジャを体に押しつけて押圧したり、医療機器を操作した後に持ち直してプランジャを押圧したり、苦心しながら双方の操作を実現していた。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、医療機器と当該医療機器に装着されるシリンジとを簡便に操作するためのシリンジ操作補助具および当該シリンジ操作補助具を含む医療キットを提供するものである。
本発明によれば、操作者が把持して操作する操作部を備えた医療機器と、プランジャを備え、前記操作部の基端に装着されるシリンジと、の少なくとも一方に対して着脱可能に装着されるシリンジ操作補助具であって、前記操作者が前記操作部と共に片手で把持可能な位置に設けられ、前記片手の把持動作で操作可能である補助具操作部と、前記操作者が前記補助具操作部を操作することに起因して作動し、前記シリンジの前記プランジャを押圧する押圧部と、を備えるシリンジ操作補助具が提供される。
本発明によれば、操作者が把持して操作する操作部を備え、前記操作部の基端にプランジャを備えたシリンジを装着する医療機器と、前記医療機器と前記シリンジの少なくとも一方に対して着脱可能に装着されるシリンジ操作補助具と、を含んでいる医療キットであって、前記シリンジ操作補助具は、前記操作者が前記操作部と共に片手で把持可能な位置に設けられ、前記片手の把持動作で操作可能である補助具操作部と、前記操作者が前記補助具操作部を操作することに起因して作動し、前記シリンジの前記プランジャを押圧する押圧部と、を備えている医療キットが提供される。
上記発明によれば、操作者が医療機器の操作部を片手で把持しながら、当該片手の把持動作で操作可能に補助具操作部が設けられ、当該補助具操作部の操作に起因してプランジャを押圧するので、シリンジの操作(プランジャの押圧)を簡便に実行することができる。
本発明によれば、医療機器と当該医療機器に装着されるシリンジとを簡便に操作するためのシリンジ操作補助具および当該シリンジ操作補助具を含む医療キットが提供される。
第一実施形態のシリンジ操作補助具と、当該シリンジ操作補助具が装着されたカテーテルとシリンジを示す平面図である。 シリンジ操作補助具を示す図である。(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 補助具本体の内部に構成されている種々の機構を示す図である。 (a)はカテーテルを示す平面図である。(b)は回動操作により一方向に操作した状態を示すカテーテルの平面図である。(c)は回動操作により他方向に操作した状態を示すカテーテルの平面図である。 シリンジを示す平面図である。 第二実施形態のシリンジ操作補助具と、当該シリンジ操作補助具が装着されたカテーテルとシリンジを示す平面図である。(a)は補助具操作部を操作する前を示す平面図であり、(b)は補助具操作部を操作した後を示す平面図である。 第三実施形態のシリンジ操作補助具と、当該シリンジ操作補助具が装着されたカテーテルとシリンジを示す平面図である。(a)は補助具操作部を操作する前を示す平面図であり、(b)は補助具操作部を操作した後を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
<第一実施形態のシリンジ操作補助具100について>
図1は、第一実施形態のシリンジ操作補助具100と、当該シリンジ操作補助具100が装着されたカテーテル400とシリンジ500を示す平面図である。
図2は、シリンジ操作補助具100を示す図である。(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
図3は、補助具本体150の内部に構成されている種々の機構を示す図である。
図4(a)は、カテーテル400を示す平面図である。図4(b)は、回動操作により一方向に操作した状態を示すカテーテル400の平面図である。図4(c)は、回動操作により他方向に操作した状態を示すカテーテル400の平面図である。
図5は、シリンジ500を示す平面図である。
シリンジ操作補助具100は、操作者が把持して操作する操作部450を備えたカテーテル400(医療機器)と、プランジャ540を備え、操作部450の基端に装着されるシリンジ500と、の少なくとも一方に対して着脱可能に装着される。
シリンジ操作補助具100は、補助具操作部130と、押圧部140と、を備える。
補助具操作部130は、操作者が操作部450と共に片手で把持可能な位置に設けられ、片手の把持動作で操作可能である。
押圧部140は、操作者が補助具操作部130を操作することに起因して作動し、シリンジ500のプランジャ540を押圧する。
また、カテーテル400(医療機器)およびシリンジ操作補助具100は、医療キットを構成しうる。
ここで把持するとは、人間(操作者)の手で握り持つことをいう。また、ここで片手で把持可能とは、一般成人男性における片手で把持することができる形態(大きさ、形状、配置)となっていることをいう。
なお、一般成人男性の片手の大きさの代表的な寸法として、手長(第三指手長)については17cm以上22cm以下、手幅については7cm以上10cm以下を想定している。
以下、カテーテル400、シリンジ500、シリンジ操作補助具100について、それぞれ詳細に説明する。
<カテーテル400について>
図4に示すように、カテーテル400は、長尺のシース部410を備える医療機器である。操作部450は、操作者が行うシース部410の屈曲操作を受け付ける操作盤460を含んでいる。
さらに、カテーテル400は、シース部410の中に延在し、シース部410の遠位部DEに先端を固定されている操作線(図示せず)を備えている。また、操作盤460は、操作線の端部が固定されており、受け付けた屈曲操作によって操作線を牽引し、シース部410の遠位部DEを任意の方向を屈曲させる。
より具体的には、カテーテル400は末梢血管に挿入可能なマイクロカテーテルであって、主にシース部410と操作部450とから構成されている。カテーテル400は、肝動脈塞栓療法(Transcatheter Arterial Embolization;以下、TAE)あるいは化学塞栓療法(Transcatheter Arterial ChemoEmbolization;以下、TACE)に用いることを想定しており、肝動脈に進入可能に構成されている。
ここでTAEとは、腫瘍を栄養する肝動脈内に固形塞栓物質(ゼラチンスポンジ細片、多孔性ゼラチン粒等)を注入し、栄養動脈を塞栓し腫瘍を阻血壊死に陥らせる治療法である。また、ここでTACEとは、腫瘍内に蓄積する油性造影剤の特性を活かし、油性像映剤と抗がん剤の混合液(Lipiodol-emulsion)を注入した後、塞栓物質を注入して肝動脈を阻血する治療法である。すなわちTACEは、血流支配に則った抗癌剤による化学療法と塞栓物質による阻血効果を利用した治療法である。
シース部410は、内部に通孔(主管腔:図示せず)が形成された中空管状かつ長尺の可撓性部材である。シース部410は、肝臓の8つの亜区域の何れにも進入させることが可能な外径および長さに形成され、主管腔はシリンジ500から注入された薬液の流路となる。なお、シース部410の遠位部DEの外径は1mm未満となっている。
また、シース部410には第一操作線と第二操作線が挿通されている(図示せず)。
操作盤460は操作部450に対して回転可能である。操作盤460を一方向に回転させると第一操作線が緊張して第二操作線が弛緩し、操作盤460を他方向に回転させると第二操作線が緊張して第一操作線が弛緩する。牽引された第一操作線および第二操作線はシース部410の遠位部DEを屈曲させる。
具体的には、図4(b)に示すように操作盤460を一方向(時計回り)に回転させると、第一操作線が基端側に牽引されてシース部410の遠位部DEは屈曲する。
また、図4(c)に示すように操作盤460を他方向(反時計回り)に回転させると、第二操作線が基端側に牽引されて遠位部DEは逆向きに屈曲する。このように、第一操作線および第二操作線を選択的に牽引することにより、シース部410の遠位部DEを、互いに同一平面に含まれる第一または第二の方向に選択的に屈曲させることができる。
ここで、シース部410が屈曲するとは、折れ曲がった箇所が一定の角度を形成する態様と、当該箇所が弓なりに湾曲する態様とを含む。
操作部450は、操作者が手で把持するハウジングである。シース部410の基端部PEは、管状のプロテクタ487に保護されたうえ、操作部450の内部に導入されている。
操作部450は、操作者によって回転操作される操作盤460を備えている。操作盤460の周面には凹凸係合部が形成されており、また、操作部450には操作盤460に対して接離可能に摺動するロックスライダ488が設けられている。ロックスライダ488を操作盤460に向けて摺動させると互いに係合して操作盤460の回転が規制される。これにより、シース部410の遠位部DEが屈曲した図4(b)または(c)の状態でロックスライダ488を操作して操作盤460の回転を規制して、シース部410の屈曲状態を保持することができる。
操作部450は、後端部484にハブコネクタ470を装着している。ハブコネクタ470には、シース部410の最基端(近位端)が接続されて互いに連通しており、ハブコネクタ470の後方(図1(a)の右方向)にシリンジ500の筒先510が挿入される。なお、ハブコネクタ470の後方に設けられたロック部472と、筒先510の周囲の設けられたロックねじ部560とが設けられており、互いに回転挿入させることによってねじ山が係合し、カテーテル400とシリンジ500の接合を強固に保持して装着することができる。
上記のような装着状態においてシリンジ500のプランジャ540を押圧することにより、外筒520内の薬液600を、ハブコネクタ470を介してシース部410内に注入することができる。
なお、操作部450の寸法、すなわちプロテクタ487の先端からハブコネクタ470の後端までの寸法は、5cmから15cm程度である。
<シリンジ500について>
シリンジ500は、その内部に取り込んだ薬液等を注入する、あるいは外部から内部に液体や気体を吸引するための器具である。一般的に、注射針(図示せず)や、他の器具(例えば、カテーテル400)に接続して用いる。
なお、図5で図示したシリンジ500は一例であって、シリンジ操作補助具100が装着しうるシリンジはこれに限られない。
図5に示すように、本実施形態におけるシリンジ500は、筒先510と、外筒520と、ガスケット530と、プランジャ540と、フランジ部550と、ロックねじ部560とを備えている。
筒先510は、シリンジ500の先端に位置し、注射針や他の医療機器と接続する部材である。
外筒520は、その内部に薬液(例えば、薬液600等)を蓄える部材である。
ガスケット530は、外筒520の内壁に密着しており、液密性(または気密性)を維持しながら外筒520の内部を長軸方向に摺動可能な部材である。
プランジャ540は、ガスケット530の後部を押圧する部材である。
フランジ部550は、プランジャ540を押圧する際に、操作者が指を掛ける等して把持した手から外筒520が滑り落ちることを防止し、プランジャ540の押圧操作を容易とする部材である。
ロックねじ部560は、ロック部472と係合し、カテーテル400とシリンジ500の接合を保持する部材である。
薬液600は、具体的には、固形塞栓物質やLipiodol-emulsionといったTAEまたはTACEに使用する薬液が挙げられる。
筒先510の先端には開口(図示せず)が設けられ、当該開口は外筒520の内部と連通している。
また、外筒520とガスケット530との間で気密性を維持しつつ、ガスケット530が外筒520内を容易に摺動可能とするため、潤滑油が用いられてもよい。
既に述べたように、カテーテル400はTAE/TACEに用いることを想定しており、ハブコネクタ470に装着されるシリンジ500は、塞栓物質あるいは油性像映剤等を注入するために用いられる。これらの注入量は治療のターゲットとなる腫瘍の大きさや範囲によって可変であるため一概にはいえないが、シリンジ500の寸法、すなわち薬液600を注入した状態(図5に示す状態)における筒先510の先端からプランジャ540の後端までの寸法は、10cmから20cm程度である。
また、前述の通り、操作部450の寸法は5cmから15cm程度である。操作部450とシリンジ500のサイズを勘案すると、操作部450を把持しながら、ハブコネクタ470に装着したシリンジ500のプランジャ540を押圧する操作が片手では困難であることは明らかである。
<シリンジ操作補助具100について>
シリンジ操作補助具100は、カテーテル400を把持しながら、シリンジ500のプランジャ540を押圧する操作を簡便に行うための補助具である。
本実施形態におけるシリンジ操作補助具100は、第一クリップ部110と、第二クリップ部120と、補助具操作部130と、押圧部140と、補助具本体150と、軸部160と、を備える。
第一クリップ部110は開閉可能に構成され、閉状態のときに操作部450の後端部484を挟持可能な形状となっている。
第二クリップ部120は開閉可能に構成され、閉状態のときにシリンジ500の外筒520を挟持可能な形状となっている。
シリンジ操作補助具100は、第一クリップ部110と第二クリップ部120を有することによって、カテーテル400とシリンジ500の双方に対して着脱可能な構成となっている。
TAE/TACEによる術式においては、カテーテル400の遠位部DEを、被験者体内の所望の位置に進入させた後に複数種類の薬液を注入するため、シリンジ500を複数回置換することになる。従って、シリンジ操作補助具100は、特にシリンジ500に対して着脱可能に構成されていることが好ましい。
押圧部140は、プランジャ540と当接する位置に配置され、プランジャ540を押圧する部材である。
補助具本体150は、操作者が把持する部分の一つであり、補助具操作部130や軸部160を内包する部材である。
軸部160は、押圧部140と連結しており、補助具操作部130から伝達された動作(力)を押圧部140に伝達する部材である。
図3に示すように、補助具本体150の先端側(図3の左方向)に開口が設けられており、先端方向に移動する軸部160が突出可能に構成されている。また、補助具本体150の側面の一部(図3の上方向)に開口が設けられており、レバー136が当該開口から突出し、上限角度まで回転動作しても補助具本体150に接触しないように構成されている。
補助具操作部130は、レバー136と、回転軸132と、クラッチ機構135と、ピニオンギア134と、バネ機構138と、を有している。補助具操作部130は、レバー136で受け付けた操作によって生じる動作(力)を軸部160に伝達し、軸部160に働きかけて押圧部140を移動させる部材である。
ピニオンギア134は、補助具操作部130の操作によって回転動作する部材である。
ピニオンギア134とかみ合わせ可能なラック162が、軸部160の一部に形成されており、ラック162はピニオンギア134の回転動作に応じて直線方向に動作する。
ラック162の動作方向(直線方向)は、プランジャ540の移動方向と略平行であり、押圧部140はラック162の動作に伴ってプランジャ540を押圧する。
レバー136は、操作者の把持動作で外側から内側に動作する。
回転軸132は、レバー136を軸支し、レバー136の動作に応じて回転する。
バネ機構138は、レバー136の位置を内側から外側へと復元する。
クラッチ機構135は、回転軸132の回転動作のうち、レバー136が外側から内側へと動作する際の回転動作のみをピニオンギア134に伝達する。すなわち、クラッチ機構135は、いわゆるワンウェイクラッチである。
ここで外側または内側とは、シリンジ操作補助具100の長軸を基準として遠い側を外側、近い側を内側とする。
なお、回転軸132は、所定の回転角度に到達すると回転不可となるようになっており、当該回転角度を超えるレバー136の操作を受け付けないようになっている。本実施形態においては、所定の回転角度は45度以上60度以下に設定されている。
なお、カテーテル400にシリンジ操作補助具100を装着すると、操作部450とレバー136は、操作者が片手で同時に把持可能な配置となる。すなわち、操作部450と補助具操作部130は、一般成人の手で把持可能な程度に近接している。
シリンジ操作補助具100と操作部450を把持する方法の一例は、操作者の右手を操作部450の上方からかぶせて、操作盤460を親指と人差し指で挟むようにして持つ。そして、残りの指でレバー136の近傍部分を把持する。
レバー136は補助具本体150の側面に対して約60度前後の角度で突出しており、上記の方法で操作者が把持しているとき、操作者は中指、薬指、小指を握り込む動作(把持動作)でレバー136を外側から内側へと移動させる(時計まわりに回転操作する)ことができる。
シリンジ操作補助具100のレバー136の把持部分(片手で把持可能な位置)が、シリンジ500およびカテーテル400(医療機器)を装着している状態において、シリンジ500の先端よりも更に先端側になっている。
また、シリンジ操作補助具100のレバー136の把持部分(片手で把持可能な位置)が、シリンジ500およびカテーテル400(医療機器)を装着している状態において、操作部450における当該操作者の操作を受け付ける部分、すなわち操作盤460より後端側になっている。
より具体的には、レバー136の把持部分から操作盤460の周面までの寸法が、一般成人男性の手幅の代表寸法の最大値である10cmより小さくなっている。
このような配置関係であることによって、操作者が前段で説明したような方法でシリンジ操作補助具100および操作部450を把持する場合、レバー136の操作が容易となる。
ここで、操作者がレバー136を操作してから、押圧部140によるプランジャ540の押圧までの力の伝達について、より具体的に説明する。図3に示すように、本実施形態における補助具本体150の内部には、上述した構成要素の他にも歯車131や歯車133、歯車137が含まれている。
レバー136が操作者の把持動作で時計まわりに回転するとき、回転軸132および回転軸132を中心に回転する歯車133もレバー136の回転動作によって時計まわりに回転する。
歯車133の時計まわりの回転動作は、歯車137に伝達され、歯車137は反時計まわりに回転する。また、歯車137の反時計まわりの回転動作は、歯車131に伝達され、歯車131は時計まわりに回転する。
歯車131の内径側にはクラッチ機構135が構成されている。本実施形態におけるクラッチ機構135は、約120度の等間隔ピッチで設けられている3つの腕部135aと約30度の等間隔ピッチで設けられている12個の歯135bと、を含む構成となっている。歯135bは、歯車131と一体に形成されているので、歯車131と同方向に回転する。また、歯135bは、時計まわり方向の側面は傾斜角度が比較的大きく急勾配に形成されており、腕部135aの先端が当接するときは当該側面に当該先端が係合するので、歯車131の時計まわりの回転が腕部135aに伝達される。ピニオンギア134は、腕部135aと軸を共有しており、腕部135aと同方向に回転するように形成されている。従って、歯車131が時計まわりに回転する場合には、ピニオンギア134も時計まわりに回転する。
ピニオンギア134が時計まわりに回転するとき、ピニオンギア134と噛み合っているラック162は先端方向(図3における左方向)に直線移動する。ラック162は軸部160の先端側の一部に形成されているので、ラック162の先端方向への直線移動と共に、軸部160も先端方向へと直線移動する。
軸部160は押圧部140と連結しており、押圧部140はプランジャ540の後端と当接可能に配置されている。軸部160の移動方向はプランジャ540の移動方向(シリンジ500の長軸方向)と略平行である。従って、押圧部140がプランジャ540に当接していることを条件に、軸部160と連動して先端方向へと移動する押圧部140は、プランジャ540を先端方向へと押圧して移動させる。
上述のように力を伝達するので、操作者によるレバー136の把持動作を起因として、押圧部140はプランジャ540を押圧することができる。
次に、操作者がレバー136の把持を緩めた後の補助具操作部130の動作を、以下詳細に説明する。
回転軸132の周囲にはバネ機構138が設けられており、バネ機構138は、バネ138aと固定部138bとを含んでいる。図3に示すようにバネ138aは全体としてクリップ形状となっている。バネ138aの一方の端部は固定部138bによって補助具本体150に固定されており、他方の端部はレバー136に固定されている。また、バネ138aの両端を除く部分のうち一部は回転軸132の周囲に巻き付けられている。
バネ機構138は、レバー136が外側から内側へと移動すると、それに対抗する方向に作用する力を生じさせる。従って、操作者がレバー136の把持を緩めると、レバー136は当初の位置に復元するように動作する。すなわち、レバー136は内側から外側へ(反時計まわりに)回転動作する。
このようにバネ機構138が作用することによって、操作者がレバー136の把持を緩めた場合、自動的にレバー136は反時計まわりに回転動作し、操作者がレバー136に加える力がゼロとなれば、レバー136は当初位置に復元する。
前段で述べたように、操作者がレバー136の把持を緩めると、レバー136は反時計まわりに回転動作するので、回転軸132および歯車133も反時計まわりに回転する。
歯車133の反時計まわりの回転動作は、歯車137に伝達され、歯車137は時計まわりに回転する。歯車137の時計まわりの回転動作は、歯車131に伝達され、歯車131は反時計まわりに回転する。
ここで、クラッチ機構135における歯135bは、反時計まわり方向の側面は傾斜角度が比較的小さくなだらかに形成されている。腕部135aが当該側面に当接するとき、その先端が当該側面に押し込まれることで内径側の少し屈曲し、歯135bを乗り越えていく。従って、歯車131の回転動作が腕部135aに伝達されず、ピニオンギア134も回転しない。
上述のようにクラッチ機構135が作用し、力の伝達が途切れるので、操作者がレバー136の把持を緩める場合、押圧部140は移動せずその位置が維持される。
本実施形態のシリンジ操作補助具100は、これまで述べた構成を有するので、操作者がレバー136を把持して緩めるという簡便な操作を繰り返すことによって、徐々にプランジャ540を押圧して移動させることができる。従って、当該操作によって外筒520の内部に封入されている薬液600は、筒先510の先端から吐出される。
<第二実施形態のシリンジ操作補助具200について>
次に、図6を用いて、本発明の第二実施形態のシリンジ操作補助具200について説明する。図6(a)は補助具操作部230を操作する前を示す平面図であり、図6(b)は補助具操作部230を操作した後を示す平面図である。
なお、図6は模式図であって、本発明は必ずしもこの態様に限らない。
シリンジ操作補助具200が備える第一クリップ部210および第二クリップ部220は、シリンジ操作補助具100が備える第一クリップ部110および第二クリップ部120と同様の部材であり、それぞれカテーテル400およびシリンジ500を挟持する。
補助具操作部230は、第一実施形態における補助具操作部130(レバー136)と同様に、操作部450の近傍に配置され、操作者の把持動作によって外側から内側に動作する。
一方で、シリンジ操作補助具200における補助具本体250は、第一実施形態のシリンジ操作補助具100が有する補助具本体150と内部構成が異なる。
より具体的には、補助具本体150の内部は、補助具操作部130(レバー136)を外側から内側に移動させる操作が押圧部140を押圧する運動に変換され、当該操作によって当該運動が必然的に生じる構成になっている。一方、補助具本体250の内部は、補助具操作部230を外側から内側に移動させる操作によって開閉弁260を動作させる構成となっており、直接的に押圧部240を押圧する運動に結びつかない点において、補助具本体150の内部構成と異なる。
シリンジ操作補助具200は、エネルギーを蓄積可能な蓄積部と、補助具操作部の操作に応じて蓄積部に蓄積されたエネルギーを開放させる開放部と、を備える点において第一実施形態のシリンジ操作補助具100と異なる。なお、本実施形態における押圧部240は、開放部によって開放されたエネルギーを用いてプランジャ540を押圧する。
より具体的には、シリンジ500の外筒520の内圧より高圧な気体を封入可能な高圧バッグ290が、前段で述べた蓄積部として機能する。また、高圧バッグ290から流入する気体によってピストン244を押し出すシリンダ242が押圧部240として機能する。さらに、高圧バッグ290とシリンダ242との間の流路に設けられた開閉弁260が、前段で述べた開放部として機能する。すなわち、補助具操作部230を外側から内側に移動させる操作によって開閉弁260が動作し、高圧バッグ290とシリンダ242との間で流路が構成される。
より具体的には、図6(a)に示すように、補助具操作部230の操作前においてピストン244の先端部246がプランジャ540に当接している。また、図6(b)に示すように、シリンダ242内に高圧の気体が流入することで、ピストン244が押し出され、その先端部246がプランジャ540を押圧する。
ここで高圧バッグ290に封入されている高圧気体は空気を想定しているが、人体に無害な気体であれば特にその種類は問わない。
なお、図6には、開閉弁260の存在や開閉弁260を切り替えたことが外観から視認可能に図示したが、これらは必ずしも外観から視認できなくてもよい。
シリンジ操作補助具200は、軸受270と、可撓性チューブ280と、を備える。長尺の可撓性チューブ280は、高圧バッグ290とシリンダ242との間の流路の少なくとも一部を形成する。本実施形態におけるシリンジ操作補助具200は、軸受270および高圧バッグ290の間を可撓性チューブ280によって接続している。
軸受270は、可撓性チューブ280を軸周りに回転自在に保持する。また軸受270は高い気密性を有しており、高圧バッグ290からシリンダ242に流入する高圧気体の漏洩を極力排除する構成となっている。
軸受270と可撓性チューブ280とを備えているので、シリンジ操作補助具200が装着される操作部450を操作する際に、その長軸まわりに操作部450を回転する操作が容易に行える。本実施形態におけるカテーテル400を被験者の体内に挿入して、血管内にシース部410を押し進める際に、シース部410の遠位部DE(図4参照)の屈曲方向と、当該血管の分岐方向を合わせるため、操作部450を回転させる頻度は高く、当該操作が容易となることで操作者の負担が軽減される。
高圧バッグ290には、ハンドポンプ294と、圧力計292が付設される。操作者は、施術の事前に、あるいは他人のサポートによって手動でハンドポンプ294を圧搾し、圧力計292で高圧バッグ290の内圧を計測しながら調整することができる。
本実施形態のシリンジ操作補助具200は上記の構成を備えることによって、操作部450を把持しながら補助具操作部230を操作して、高圧バッグ290に蓄えられた空圧エネルギーを利用してプランジャ540を押圧することができる。
また、シリンジ操作補助具200は一旦空圧エネルギーを蓄積し、当該空圧エネルギーを開放して利用するので、第一実施形態におけるシリンジ操作補助具100とは違って、一度に薬液を吐出することが可能である。
TAEあるいはTACEで使用される薬液600(固形塞栓物質やLipiodol-emulsion)は、肝動脈に滞留させることを目的とするものであり、通常の薬液より粘性が高く、比較的大きな力でプランジャ540を押圧することが求められる。また、固形塞栓物質については、肝動脈を塞ぐことを目的とするものであり、時間をかけずに素早く注入することが求められる。本実施形態のシリンジ操作補助具200では、高圧バッグ290の内圧を事前に調整することによって、当該術式に即した薬液注入が可能となる。
<第三実施形態のシリンジ操作補助具300について>
次に、図7を用いて、本発明の第三実施形態のシリンジ操作補助具300について説明する。図7(a)は補助具操作部330を操作する前を示す平面図であり、図7(b)は補助具操作部330を操作した後を示す平面図である。
なお、図7は模式図であって、本発明は必ずしもこの態様に限らない。
シリンジ操作補助具300が備える第一クリップ部310および第二クリップ部320は、シリンジ操作補助具100が備える第一クリップ部110および第二クリップ部120と同様の部材であり、それぞれカテーテル400およびシリンジ500を挟持する。
補助具操作部330は、第一実施形態における補助具操作部130(レバー136)と同様に、操作部450の近傍に配置され、操作者の把持動作によって外側から内側に動作する。
一方で、シリンジ操作補助具300における補助具本体350は、第一実施形態のシリンジ操作補助具100が有する補助具本体150と内部構成が異なる。
より具体的には、補助具本体350の内部は、補助具操作部330を外側から内側に移動させる操作によって停止機構348を解除する構成となっており、直接的に押圧部340を押圧する運動に結びつかない点において、補助具本体150の内部構成と異なる。
また、シリンジ操作補助具300は、エネルギーを蓄積可能な蓄積部と、補助具操作部の操作に応じて蓄積部に蓄積されたエネルギーを開放させる開放部と、を備える点において第一実施形態のシリンジ操作補助具100と異なり、第二実施形態のシリンジ操作補助具200と同様である。
ただし、シリンジ操作補助具300は、エネルギーとして弾性エネルギーを蓄積する弾性部材を蓄積部として含み、当該弾性部材の復元力を用いてプランジャ540を押圧する押圧部340を備える点において、第二実施形態のシリンジ操作補助具200とも異なる。
より具体的には、弾性部材としてらせんバネ342を利用する。
本実施形態におけるシリンジ操作補助具300は、補助具本体350の後端部側面に、押圧部340の内外に進退自在な爪部356を設けている。補助具操作部330の操作前において、図7(a)に示すように、爪部356の先端は停止機構348に係合し、停止機構348は停止している。爪部356の端部には操作線354が括り付けられており、操作線354は支柱352によって経路を変えて、補助具本体350の内部に引き込まれる。なお、操作線354の補助具本体350の内部経路について、ここでの説明は省略する。
補助具操作部330を外側から内側へと操作することに応じて、図7(b)に示すように、操作線354は爪部356を牽引し、爪部356は支点358を中心に回転して、止機構348との係合が外れる。爪部356との係合が外れた停止機構348は、らせんバネ342に押圧されて、図7(b)に示すように、先端方向(図7(b)における左方向)に移動する。
停止機構348の移動と共に、ピストン344も先端方向に押し出される。図7(a)および(b)に示すように、補助具操作部330の操作前においてピストン344の先端部346がプランジャ540に当接しており、ピストン344が先端方向に押し出されることによって、その先端部346がプランジャ540を押圧する。
すなわち、本実施形態における蓄積部は、プランジャ540の移動方向と略平行な方向に伸縮可能に設置されているらせんバネ342と、らせんバネ342を縮小状態で維持させる停止機構348である。また、本実施形態における開放部は、補助具操作部330の操作に応じて停止機構348を解除する操作線354と爪部356(解除機構)である。本実施形態における押圧部340は、停止機構348の解除に応じてらせんバネ342が縮小状態から伸長することに起因してプランジャ540を押圧する。
なお、説明の便宜上、図7において支柱352、操作線354、爪部356、支点358を補助具本体350の側方に形成する態様で説明したが、これらは必ずしも外観から視認できなくてもよく、補助具本体350の内部に形成されてもよい。
本実施形態のシリンジ操作補助具300は上記の構成を備えることによって、操作者は操作部450を把持しながら補助具操作部330を操作し、らせんバネ342(弾性部材)に蓄えられた弾性エネルギーを利用してプランジャ540を押圧することができる。
また、シリンジ操作補助具300は一旦弾性エネルギーを蓄積し、当該弾性エネルギーを開放して利用するので、第二実施形態におけるシリンジ操作補助具200と同様に、一度に薬液を吐出することが可能である。
ここまで複数の実施形態を示して本発明を説明したが、これらは一例である。各実施形態で説明した構成は、互いに独立した存在である必要はなく、適宜組み合わせてもよい。また、上述した各種の構成要素は、必ずしも必須の構成要素ではなく、本発明の効果を阻害しない程度に省いても構わないし、同等に機能又は作用する他の構成要素に代えてもよい。
例えば、第一実施形態においてワンウェイクラッチとして機能するクラッチ機構135を用いる態様を説明したが、これは省いてもよい。この場合であっても、補助具操作部130の操作に応じてプランジャ540を一度は押圧することができる。
また、第一実施形態においてバネ機構138を用いる態様を説明したが、これは省いてもよい。この場合、レバー136を内側から外側(反時計まわり)に移動させる操作は、操作者の手動で行えばよい。
例えば、第二実施形態における高圧バッグ290にはハンドポンプ294と圧力計292とを付設する態様で説明したが、高圧バッグ290を使い捨てで用いるのであれば、これらを必ずしも付設せず省いてもよい。
あるいは、第二実施形態において高圧バッグ290内部の陽圧気体を開放してプランジャ540を押圧する態様を説明したが、高圧バッグ290を省いて、ハンドポンプ294で圧搾した空気によってピストン244を押し出してプランジャ540を押圧してもよい。このとき、ハンドポンプ294が補助具操作部として機能する。
また、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
例えば、図3において、補助具本体150の内部構造として複数の歯車(歯車131や歯車133等)を備える構成を示したが、この歯車の数は一例であって、この数に限られない。それぞれの歯車の機能をより多い歯車に分散してもよいし、より少ない歯車に集約してもよい。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)操作者が把持して操作する操作部を備えた医療機器と、プランジャを備え、前記操作部の基端に装着されるシリンジと、の少なくとも一方に対して着脱可能に装着されるシリンジ操作補助具であって、前記操作者が前記操作部と共に片手で把持可能な位置に設けられ、前記片手の把持動作で操作可能である補助具操作部と、前記操作者が前記補助具操作部を操作することに起因して作動し、前記シリンジの前記プランジャを押圧する押圧部と、を備えるシリンジ操作補助具。
(2)前記片手で把持可能な前記位置が、前記シリンジおよび前記医療機器を装着している状態において、前記シリンジの先端よりも更に先端側になっている(1)に記載のシリンジ操作補助具。
(3)前記片手で把持可能な前記位置が、前記シリンジおよび前記医療機器を装着している状態において、前記操作部における当該操作者の操作を受け付ける部分より後端側になっている(1)または(2)に記載のシリンジ操作補助具。
(4)前記補助具操作部の操作によって回転動作するピニオンギアと、前記ピニオンギアの回転動作に応じて直線方向に動作するラックと、を備え、前記直線方向は前記プランジャの移動方向と略平行であり、前記押圧部は前記ラックの動作に伴って前記プランジャを押圧する(1)から(3)のいずれか一つに記載のシリンジ操作補助具。
(5)前記補助具操作部は、前記操作者の把持動作で外側から内側に動作するレバーと、前記レバーを軸支し、前記レバーの動作に応じて回転する回転軸と、前記レバーの位置を前記内側から前記外側へと復元するバネ機構と、前記回転軸における回転動作のうち、前記レバーが前記外側から前記内側へと動作する際の前記回転動作のみを前記ピニオンギアに伝達するクラッチ機構と、を有している(4)に記載のシリンジ操作補助具。
(6)エネルギーを蓄積可能な蓄積部と、前記補助具操作部の操作に応じて前記蓄積部に蓄積された前記エネルギーを開放させる開放部と、を備え、前記開放部によって開放された前記エネルギーを用いて前記押圧部は前記プランジャを押圧する(1)から(3)のいずれか一つに記載のシリンジ操作補助具。
(7)前記蓄積部は、前記シリンジの外筒の内圧より高圧な気体を封入可能な高圧バッグであり、前記押圧部は、前記高圧バッグから流入する前記気体によってピストンを押し出すシリンダであり、前記開放部は、前記高圧バッグと前記シリンダとの間の流路に設けられた開閉弁である(6)に記載のシリンジ操作補助具。
(8)前記高圧バッグと前記シリンダとの間の前記流路の少なくとも一部を形成する長尺の可撓性チューブと、前記可撓性チューブを軸周りに回転自在に保持する軸受と、を備える(7)に記載のシリンジ操作補助具。
(9)前記蓄積部は、前記エネルギーとして弾性エネルギーを蓄積する弾性部材を含み、前記押圧部は、前記弾性部材の復元力を用いて前記プランジャを押圧する(6)に記載のシリンジ操作補助具。
(10)前記蓄積部は、前記プランジャの移動方向と略平行な方向に伸縮可能に設置されているらせんバネと、前記らせんバネを縮小状態で維持させる停止機構であり、前記開放部は、前記補助具操作部の操作に応じて前記停止機構を解除する解除機構であり、前記押圧部は、前記停止機構の解除に応じて前記らせんバネが前記縮小状態から伸長することに起因して前記プランジャを押圧する(9)に記載のシリンジ操作補助具。
(11)操作者が把持して操作する操作部を備え、前記操作部の基端にプランジャを備えたシリンジを装着する医療機器と、前記医療機器と前記シリンジの少なくとも一方に対して着脱可能に装着されるシリンジ操作補助具と、を含んでいる医療キットであって、前記シリンジ操作補助具は、前記操作者が前記操作部と共に片手で把持可能な位置に設けられ、前記片手の把持動作で操作可能である補助具操作部と、前記操作者が前記補助具操作部を操作することに起因して作動し、前記シリンジの前記プランジャを押圧する押圧部と、を備えている医療キット。
(12)前記医療機器は、長尺のシース部を備えるカテーテルであり、前記操作部は、前記操作者が行う前記シース部の屈曲操作を受け付ける操作盤を含んでいる(11)に記載の医療キット。
(13)前記カテーテルは、前記シース部の中に延在し、前記シース部の遠位部に先端を固定されている操作線を備えており、前記操作盤は、前記操作線が固定されており、受け付けた前記屈曲操作によって前記操作線を牽引して前記シース部の前記遠位部を任意の方向を屈曲させる(12)に記載の医療キット。
100、200、300 シリンジ操作補助具
110、210、310 第一クリップ部
120、220、320 第二クリップ部
130、230、330 補助具操作部
131、133、137 歯車
132 回転軸
134 ピニオンギア
135 クラッチ機構
135a 腕部
135b 歯
136 レバー
138 バネ機構
138a バネ
138b 固定部
140、240、340 押圧部
150、250、350 補助具本体
160 軸部
162 ラック
242 シリンダ
244、344 ピストン
246、346 先端部
260 開閉弁
270 軸受
280 可撓性チューブ
290 高圧バッグ
292 圧力計
294 ハンドポンプ
342 らせんバネ
348 停止機構
352 支柱
354 操作線
356 爪部
358 支点
400 カテーテル
410 シース部
450 操作部
460 操作盤
470 ハブコネクタ
472 ロック部
484 後端部
487 プロテクタ
488 ロックスライダ
500 シリンジ
510 筒先
520 外筒
530 ガスケット
540 プランジャ
550 フランジ部
560 ロックねじ部
600 薬液
DE 遠位部
PE 基端部

Claims (13)

  1. 操作者が把持して操作する操作部を備えた医療機器と、プランジャを備え、前記操作部の基端に装着されるシリンジと、の少なくとも一方に対して着脱可能に装着されるシリンジ操作補助具であって、
    前記操作者が前記操作部と共に片手で把持可能な位置に設けられ、前記片手の把持動作で操作可能である補助具操作部と、
    前記操作者が前記補助具操作部を操作することに起因して作動し、前記シリンジの前記プランジャを押圧する押圧部と、を備えるシリンジ操作補助具。
  2. 前記片手で把持可能な前記位置が、前記シリンジおよび前記医療機器を装着している状態において、前記シリンジの先端よりも更に先端側になっている請求項1に記載のシリンジ操作補助具。
  3. 前記片手で把持可能な前記位置が、前記シリンジおよび前記医療機器を装着している状態において、前記操作部における当該操作者の操作を受け付ける部分より後端側になっている請求項1または2に記載のシリンジ操作補助具。
  4. 前記補助具操作部の操作によって回転動作するピニオンギアと、
    前記ピニオンギアの回転動作に応じて直線方向に動作するラックと、を備え、
    前記直線方向は前記プランジャの移動方向と略平行であり、
    前記押圧部は前記ラックの動作に伴って前記プランジャを押圧する請求項1から3のいずれか一項に記載のシリンジ操作補助具。
  5. 前記補助具操作部は、
    前記操作者の把持動作で外側から内側に動作するレバーと、
    前記レバーを軸支し、前記レバーの動作に応じて回転する回転軸と、
    前記レバーの位置を前記内側から前記外側へと復元するバネ機構と、
    前記回転軸における回転動作のうち、前記レバーが前記外側から前記内側へと動作する際の前記回転動作のみを前記ピニオンギアに伝達するクラッチ機構と、を有している請求項4に記載のシリンジ操作補助具。
  6. エネルギーを蓄積可能な蓄積部と、
    前記補助具操作部の操作に応じて前記蓄積部に蓄積された前記エネルギーを開放させる開放部と、を備え、
    前記開放部によって開放された前記エネルギーを用いて前記押圧部は前記プランジャを押圧する請求項1から3のいずれか一項に記載のシリンジ操作補助具。
  7. 前記蓄積部は、前記シリンジの外筒の内圧より高圧な気体を封入可能な高圧バッグであり、
    前記押圧部は、前記高圧バッグから流入する前記気体によってピストンを押し出すシリンダであり、
    前記開放部は、前記高圧バッグと前記シリンダとの間の流路に設けられた開閉弁である請求項6に記載のシリンジ操作補助具。
  8. 前記高圧バッグと前記シリンダとの間の前記流路の少なくとも一部を形成する長尺の可撓性チューブと、
    前記可撓性チューブを軸周りに回転自在に保持する軸受と、を備える請求項7に記載のシリンジ操作補助具。
  9. 前記蓄積部は、前記エネルギーとして弾性エネルギーを蓄積する弾性部材を含み、
    前記押圧部は、前記弾性部材の復元力を用いて前記プランジャを押圧する請求項6に記載のシリンジ操作補助具。
  10. 前記蓄積部は、前記プランジャの移動方向と略平行な方向に伸縮可能に設置されているらせんバネと、前記らせんバネを縮小状態で維持させる停止機構であり、
    前記開放部は、前記補助具操作部の操作に応じて前記停止機構を解除する解除機構であり、
    前記押圧部は、前記停止機構の解除に応じて前記らせんバネが前記縮小状態から伸長することに起因して前記プランジャを押圧する請求項9に記載のシリンジ操作補助具。
  11. 操作者が把持して操作する操作部を備え、前記操作部の基端にプランジャを備えたシリンジを装着する医療機器と、
    前記医療機器と前記シリンジの少なくとも一方に対して着脱可能に装着されるシリンジ操作補助具と、を含んでいる医療キットであって、
    前記シリンジ操作補助具は、
    前記操作者が前記操作部と共に片手で把持可能な位置に設けられ、前記片手の把持動作で操作可能である補助具操作部と、
    前記操作者が前記補助具操作部を操作することに起因して作動し、前記シリンジの前記プランジャを押圧する押圧部と、を備えている医療キット。
  12. 前記医療機器は、長尺のシース部を備えるカテーテルであり、
    前記操作部は、前記操作者が行う前記シース部の屈曲操作を受け付ける操作盤を含んでいる請求項11に記載の医療キット。
  13. 前記カテーテルは、前記シース部の中に延在し、前記シース部の遠位部に先端を固定されている操作線を備えており、
    前記操作盤は、前記操作線が固定されており、受け付けた前記屈曲操作によって前記操作線を牽引して前記シース部の前記遠位部を任意の方向を屈曲させる請求項12に記載の医療キット。
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