JP2016012973A - 回路装置 - Google Patents

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佑樹 杉沢
Yuki Sugisawa
佑樹 杉沢
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Abstract

【課題】コモンモード電流が無視することができる程度に小さい回路装置を提供する。【解決手段】コンデンサC1,C4等の複数の回路部品は、導電板B1,B5,B6等の複数の導電板によって接続されている。複数の導電板は略同一の平面上に配置されている。回路装置1では、放熱体16、絶縁層14、導電板15、絶縁層13、及び、複数の導電板全体はこの順に積層されている。放熱体16は、複数の回路部品と複数の導電板とから絶縁層13、導電板15及び絶縁層14の順に伝わった熱を放散する。導電板B6は導電板15に電気的に接続してある。絶縁層13は、複数の導電板から導電板B6を除いた残りの導電板と、導電板15とを絶縁し、絶縁層14は導電板15及び放熱体16を絶縁する。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の導電板によって複数の回路部品が接続されている回路装置に関する。
車両には、降圧回路又は昇圧回路等の大電流が流れる回路が搭載されている。このような回路では、スイッチ、コイル又はコンデンサ等の複数の回路部品が、同一又は略同一の平面上に配置される複数の導電板、所謂バスバーによって接続されている。複数の回路部品が複数の導電板によって接続されている回路装置が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載の回路装置は、複数の導電板と、放熱体、所謂ヒートシンクと、複数の導電板及び放熱体を絶縁する絶縁層とを備え、放熱体、絶縁層、及び、複数の導電板全体は、この順に積層されている。
従って、特許文献1に記載の回路装置では、導線の抵抗と比較して導電板の抵抗は小さく、更には、複数の回路部品、及び、複数の導電板が発する熱は、絶縁層を介して放熱体から放散される。このため、複数の回路部品及び複数の導電板等によって構成される回路に大電流が流れた場合であっても、発火又は発煙が生じることはない。
特許第3977832号公報
しかしながら、通常、放熱体は導電性を有するため、特許文献1に記載してあるような従来の回路装置では、導電体、絶縁層及び放熱体によって浮遊容量が構成される。また、従来の回路装置が車両に搭載されている場合、放熱体は、導電体、例えば車両のボディに固定されている。このため、複数の導電体中の1つにおける電位の上昇及び低下が繰り返された場合、浮遊容量を介して電流が還流する。
図4は従来の回路装置6の一例を示す回路図である。従来の回路装置6は、バッテリ7の出力電圧を降圧し、降圧した電圧を負荷8に印加する。バッテリ7は導電体9に固定されており、バッテリ7の負極は電気的に導電体9に接続されている。従来の回路装置6では、スイッチ60の一端がバッテリ7の正極に接続され、スイッチ60の他端は、スイッチ61及びコイルL8夫々の一端に接続され、コイルL8の他端は、コンデンサC8及び負荷8夫々の一端に接続されている。負荷8、スイッチ61及びコンデンサC8夫々の他端は、バッテリ7の負極に接続されている。スイッチ60,61、コンデンサC8及びコイルL8は複数の導電板によって接続されている。
従来の回路装置6では、スイッチ60,61夫々がオン及びオフである状態と、スイッチ60,61夫々がオフ及びオンである状態とを交互に繰り返すことによって、スイッチ60,61を相補的にオン/オフする。スイッチ60,61を相補的にオン/オフすることによって、従来の回路装置6はバッテリ7の出力電圧を降圧する。降圧した電圧は、コンデンサC8によって平滑された後、負荷8に印加される。
従来の回路装置6では、スイッチ60の他端をスイッチ61及びコイルL8夫々の一端に接続する導電板と、絶縁層と、放熱体とによって、浮遊容量F8が構成される。更に、放熱体は前述したように導電体9に接続されている。従って、浮遊容量F8の一端は、スイッチ60,61間の接続ノードに接続され、浮遊容量F8の他端は導電体9に接続されている。
従来の回路装置6では、スイッチ60,61夫々がオン及びオフである場合、バッテリ7の正極から、電流がスイッチ60、浮遊容量F8及び導電体9の順に流れ、バッテリ7の負極に戻り、浮遊容量F8は充電される。更に、スイッチ60,61夫々がオフ及びオンである場合、浮遊容量F8は放電し、浮遊容量F8の一端から、電流がスイッチ61及び導電体9の順に流れ、浮遊容量F8の他端に戻る。以上のように、電流が導電体9を介して流れる。導電体9を介して流れる電流はコモンモード電流と呼ばれる。
電流が閉回路を流れた場合、閉回路から、周辺機器に雑音として作用する電磁波が外部に出力される。この電磁波の強度は、閉回路によって囲まれる面積の大/小に応じて強/弱となり、閉回路に流れる電流の大/小に応じて強/弱となる。閉回路から出力された電磁波によって、例えば、信号が伝播する信号線及び接地線夫々に、車両のボディの電位を基準とした同位相の電圧が印加され、信号線及び接地線によって伝播する信号にコモンモードノイズが重畳される。コモンモードノイズは電磁波の強/弱に応じて大/小となる。
コモンモード電流が流れる閉回路によって囲まれる面積は大きいため、強い電磁波が外部に出力される。このため、従来の回路装置6は、周辺機器の動作に悪影響を与える虞がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コモンモード電流が無視することができる程度に小さい回路装置を提供することにある。
本発明に係る回路装置は、複数の回路部品と、該複数の回路部品を接続し、略同一の平面上に配置される複数の導電板と、前記複数の回路部品、及び、複数の導電板が発する熱を放散する導電性の放熱体と、前記複数の導電板及び放熱体間に設けられている絶縁層とを備える回路装置において、前記複数の導電板中の1つと電気的に接続してある第2の導電板と、前記放熱体及び第2の導電板を絶縁する第2の絶縁層とを備え、前記放熱体、第2の絶縁層、第2の導電板、絶縁層、及び、複数の導電板全体はこの順に積層されていることを特徴とする。
本発明にあっては、複数の導電板夫々は略同一の平面上に配置されている。放熱体と、第2の絶縁層と、第2の導電板と、絶縁層と、複数の導電板全体とはこの順に積層されており、第2の絶縁層は放熱体と第2の導電板とを絶縁する。第2の導電板は複数の導電板中の1つと電気的に接続されており、絶縁層は、第2の導電板に電気的に接続されている導電板を除いた残りの導電板と、第2導電板とを絶縁する。複数の回路部品は複数の導電板によって接続され、複数の回路部品と複数の導電板とから発せられる熱は、放熱体によって放散される。
1つの導電体、絶縁層及び第2の導電板によって1つの浮遊容量が構成され、導電性の放熱体、第2の絶縁層及び第2の導電板によってもう1つの浮遊容量が構成される。放熱体が導電体に接続してある状態で、第2の導電板と電気的に接続してある導電板を除いた残りの導電板中の1つにおける電位の上昇及び低下が繰り返された場合、電位が変動している導電体と、絶縁層と、第2の導電板とによって構成される浮遊容量を介して電流が還流する可能性がある。この場合において、この浮遊容量を介して流れる電流の大部分は第2の導電体を介して還流するので、前述したもう1つの浮遊容量と導電体とを介して還流する電流、即ち、コモンモード電流は無視することができる程度に小さい。このため、コモンモード電流が流れることによって外部に出力される電磁波は非常に弱く、電磁波が装置の周辺機器の動作に与える影響は限定的である。
本発明に係る回路装置は、前記複数の回路部品には、一端が、前記第2の導電板と電気的に接続してある導電板に接続される第1スイッチと、該導電板を除いた残りの導電板中の1つによって、一端が前記第1スイッチの他端と接続される第2スイッチとが含まれ、前記第1スイッチ及び第2スイッチは相補的にオン/オフされるように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、複数の回路部品には第1スイッチ及び第2スイッチが含まれている。第1スイッチ及び第2スイッチ夫々の一端は、第2の導電板と電気的に接続してある導電板を除いた残りの導電板中の1つによって接続されている。第1スイッチ及び第2スイッチは相補的にオン/オフされる。
第1スイッチ及び第2スイッチを含む複数の回路部品を含む回路は、入力された電圧を降圧し、降圧した電圧を出力する降圧回路、又は、入力された電圧を昇圧し、昇圧した電圧を出力する昇圧回路等である。このような回路において、第1スイッチ及び第2スイッチが相補的にオン/オフした場合、第1スイッチ及び第2スイッチ夫々の一端を接続する導電板の電位の上昇及び低下が繰り返され、この導電板、絶縁層及び第2の導電板によって構成される浮遊容量を介して電流が流れる。
本発明に係る回路装置は、前記第2の導電板の電位は、前記複数の回路部品及び複数の導電板を含む回路の接地電位であることを特徴とする。
本発明にあっては、第2の導電板の電位、即ち、第2の導電板と電気的に接続してある導電板の電位が、複数の回路部品及び複数の導電板等によって構成される回路の接地電位である。このため、この回路を流れる電流の大部分が、第2の導電板、又は、第2の導電板と電気的に接続してある導電板を流れる。
本発明によれば、放熱体、第2の絶縁層、第2の導電体、絶縁層及び複数の導電板全体がこの順に積層されているため、コモンモード電流が無視することができる程度に小さい。
本実施の形態における回路装置の平面図である。 回路装置の側面図である。 回路装置の回路図である。 従来の回路装置の一例を示す回路図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は本実施の形態における回路装置1の平面図であり、図2は回路装置1の側面図である。回路装置1は、車両に好適に搭載されており、回路部品として、Nチャネル型のFET(Field Effect Transistor)10,11、コンデンサC1,C2,C3,C4及びコイルL1,L2,L3を備える。更に、回路装置1は、これらの回路部品を接続する6つの導電板B1,B2,・・・,B6を備える。6つの導電板B1,B2,・・・,B6夫々は所謂バスバーである。FET10は、ドレイン端子D1、ゲート端子G1及びソース端子S1を有し、FET11も、ドレイン端子D2、ゲート端子G2及びソース端子S2を有する。
図1に示すように、コンデンサC1及びコイルL1夫々の一端が導電板B1によって接続されており、コイルL1の他端は、FET10のドレイン端子D1とコンデンサC2の一端とに導電板B2によって接続されている。FET10のソース端子S1は、FET11のドレイン端子D2とコイルL2の一端とに導電板B3によって接続されている。コイルL2の他端は、コンデンサC3及びコイルL3夫々の一端に導電板B4によって接続され、コイルL3の他端はコンデンサC4の一端に導電板B5によって接続されている。FET11のソース端子S2と、コンデンサC1,C2,C3,C4夫々の他端とは導電板B6によって接続されている。6つの導電板B1,B2,・・・,B6は、同一又は略同一の平面上に配置されている。これは、6つの導電板B1,B2,・・・B6が面一又は略面一になっていることを意味する。6つの導電板B1,B2,・・・,B6は複数の導電板として機能する。
図1に示すように、6つの導電板B1,B2,・・・,B6夫々は矩形状をなし、6つの導電板B1,B2,・・・,B6全体も矩形状をなしている。しかしながら、6つの導電板B1,B2,・・・,B6夫々の形状と、6つの導電板B1,B2,・・・,B6全体の形状とは矩形状に限定されず、L字状、T字状又はC字状等であってもよい。
回路装置1は更に制御基板12を備える。回路装置1では、6つの導電板B1,B2,・・・,B6全体の一面に、FET10,11、コンデンサC1,C2,C3,C4及びコイルL1,L2,L3が設けられている。6つの導電板B1,B2,・・・,B6全体の前記一面は制御基板12によって覆われている。
制御基板12には、9つの開口12a,12b,・・・,12iが設けられており、開口12a,12b,・・・,12i夫々の位置に、FET10,11、コンデンサC1,C2,C3,C4及びコイルL1,L2,L3が配置されている。FET10,11夫々のゲート端子G1,G2夫々は制御基板12に接続され、制御基板12を介してゲート端子G1,G2に各別に電圧が印加される。
図2には、コンデンサC1からコンデンサC2への方向に外側から見た回路装置1、言い換えると、図1の紙面における下側から見た回路装置1の側面図が示されている。なお、図2には、図面の煩雑化を避けるべく、回路装置1が備える複数の回路部品の中でコンデンサC1,C4のみを図示している。
回路装置1は、絶縁層13,14、導電板15、及び、導電性の放熱体16を更に備える。放熱体16は所謂ヒートシンクである。6つの導電板B1,B2,・・・,B6全体の他面と、導電板15の一面との間に絶縁層13が設けられており、絶縁層13は、5つの導電板B1,B2,・・・,B5夫々と、導電板15とを絶縁する。導電板15及び導電板B6は電気的に接続されている。例えば、図示しない導線によって、導電板15及び導電板B6の端面が互いに接続されている。
放熱体16には平面が設けられており、導電板15の他面と、放熱体16の前記平面との間に絶縁層14が設けられている。絶縁層14は導電板15と放熱体16とを絶縁する。FET10,11、コンデンサC1,C2,C3,C4、コイルL1,L2,L3、導電板B1,B2,・・・,B6及び制御基板12等が発した熱は、絶縁層13、導電板15及び絶縁層14を介して放熱体16に伝わり、放熱体16によって放散される。
以上のように構成された回路装置1では、絶縁層13は6つの導電板B1,B2,・・・,B6及び放熱体16の間に設けられており、絶縁層14は第2の絶縁層として機能し、導電板15は第2の導電板として機能する。
6つの導電板B1,B2,・・・,B6全体の他面は、導電板15の一面によって覆われており、導電板15の他面は放熱体16の平面によって覆われている。絶縁層13,14夫々は例えば非導電性の接着剤である。この場合、回路装置1では、放熱体16の平面に非導電性の接着剤をペーストすることによって絶縁層14を形成し、絶縁層14によって放熱体16の平面と導電板15の他面とが接着されている。そして、導電板15の一面に非導電性の接着剤をペーストすることによって絶縁層13を形成し、絶縁層13によって、導電板15の一面と、6つの導電板B1,B2,・・・,B6全体の他面とが接着されている。
図3は回路装置1の回路図である。回路装置1では、図2に示すように、放熱体16、絶縁層14、導電板15、絶縁層13、及び、6つの導電板B1,B2,・・・,B6全体は、この順に積層されている。このため、導電板B3、絶縁層13及び導電板15によって浮遊容量F1が構成され、導電板15、絶縁層14及び放熱体16によって浮遊容量F2が構成される。
回路装置1内において、FET10,11、コンデンサC1,C2,C3,C4及びコイルL1,L2,L3は、前述したように、導電板B1,B2,・・・,B6によって接続されている。回路装置1の導電板B1はバッテリ2の正極に接続され、導電板B5はバッテリ3の正極に接続され、導電板B6はバッテリ2,3夫々の負極に接続されている。これにより、バッテリ2の正極はコイルL1及びコンデンサC1夫々の一端に接続され、バッテリ3の正極は、コイルL3の他端とコンデンサC4の一端とに接続され、バッテリ2,3夫々の負極は、FET11のソース端子S2と、コンデンサC1,C2,C3,C4夫々の他端とに接続されている。また、FET10のゲート端子G1とFET11のゲート端子G2とは、制御基板12を介して制御部17に各別に接続されている。
浮遊容量F1の一端は、FET10のソース端子S1と、FET11のドレイン端子D2と、コイルL2の一端とに接続されている。また、導電板15は導電板B6に電気的に接続されているため、浮遊容量F1の他端は、浮遊容量F2の一端に接続されると共に、バッテリ2,3夫々の負極と、FET11のソース端子S2と、コンデンサC1,C2,C3,C4夫々の他端とに接続されている。
従って、バッテリ2,3夫々の負極に接続されている導電板B6の電位は、FET10,11、制御基板12、制御部17、コンデンサC1,C2,C3,C4、コイルL1,L2,L3及び導電板B1,B2,・・・,B6によって構成される回路の接地電位である。そして、導電板B6に電気的に接続されている導電板15の電位も接地電位である。
このため、前述した回路を流れる電流の大部分が導電板B6,15を流れる。
また、バッテリ2,3及び放熱体16夫々は、導電体4に、図示しない導電性の複数の固定具によって固定されている。導電体4は例えば車両のボディである。複数の固定具によって、バッテリ2,3夫々の負極と、浮遊容量F2の他端とは導電体4に接続されている。更に、バッテリ2の出力電圧はバッテリ3の出力電圧よりも高い。
FET10はスイッチとして機能する。ゲート端子G1に一定電圧以上の電圧が印加されている場合、FET10はオンであり、ドレイン端子D1及びソース端子S1間に電流が流れることが可能となる。ゲート端子G1に一定電圧未満の電圧が印加されている場合、FET10はオフであり、ドレイン端子D1及びソース端子S1間に電流は流れない。制御部17は、ゲート端子G1に印加されている電圧を調整することによって、FET10をオン/オフする。
FET11もFET10と同様にスイッチとして機能する。FET11の作用については、前述したFET10の作用の説明において、FET10、ドレイン端子D1、ゲート端子G1及びソース端子S1夫々を、FET11、ドレイン端子D2、ゲート端子G2及びソース端子S2に置き換えることによって説明される。従って、制御部17は、ゲート端子G2に印加されている電圧を調整することによって、FET11をオン/オフする。
前述したように、FET11のソース端子S2は、導電板15と電気的に接続してある導電板B6に接続され、FET10のソース端子S1は、導電板B3によってFET11のドレイン端子D2に接続される。従って、FET10,11夫々は第2スイッチ及び第1スイッチとして機能し、FET11のソース端子S2及びドレイン端子D2夫々は第1スイッチの一端及び他端に相当し、FET10のソース端子S1及びドレイン端子D1夫々は第2スイッチの一端及び他端に相当する。
FET10,11、制御基板12、制御部17、FET10,11、コンデンサC1,C2,C3,C4、コイルL1,L2,L3及び導電板B1,B2,・・・,B6によって構成される回路は、制御部17がFET10,11を相補的にオン/オフすることによって変圧を行う変圧回路である。制御部17は、FET10,11夫々がオン及びオフである状態と、FET10,11がオフ及びオンである状態とを繰り返すことによって、FET10,11を相補的にオン/オフする。
FET10,11夫々がオン及びオフに維持された場合、バッテリ2の出力電圧がバッテリ3の出力電圧よりも高いので、電流がバッテリ2の正極からコイルL1、FET10、コイルL2,L3及びバッテリ3の順に流れてバッテリ2の負極に戻る。このように、コイルL2において電流がFET10側からコイルL3側に向けて流れている状態から制御部17がFET10,11を相補的にオン/オフした場合、変圧回路はバッテリ2の出力電圧を降圧し、降圧した電圧をバッテリ3に印加する。
以下では変圧回路の降圧機能を説明する。バッテリ2の出力電圧は、コンデンサC1,C2及びコイルL1によって構成されるローパスフィルタによって平滑され、平滑された電圧は、FET10のドレイン端子D1とFET11のソース端子S2との間に印加される。制御部17がFET10,11をオン及びオフに切替えた場合、コイルL2において、FET10側からコイルL3側に向けて電流が流れ、コイルL2にエネルギーが蓄えられる。このとき、コイルL2に流れる電流は徐々に大きくなり、コイルL2は、FET10のドレイン端子D1及びFET11のソース端子S2間に印加されている電圧よりも低い第1電圧をコイルL3に向けて出力する。
制御部17がFET10,11をオフ及びオンに切替えた場合、コイルL2はエネルギーを放出し、電流がコイルL2からコイルL3に向けて流れる。そして、時間の経過と共にコイルL2に流れる電流は徐々に低下する。これにより、コイルL2からコイルL3に向けて、第1電圧よりも低い第2電圧が出力される。
コイルL2からコイルL3に向けて出力された電圧は、コンデンサC3,C4及びコイルL3によって構成されるローパスフィルタによって平滑され、平滑された電圧がバッテリ3に印加される。
第1電圧及び第2電圧夫々は共にバッテリ2の出力電圧よりも低いため、コンデンサC3,C4及びコイルL3が平滑した電圧もバッテリ2の出力電圧よりも低い。従って、変圧回路はバッテリ2の出力電圧を降圧している。制御部17は、FET10を、オフからオンへ(又はオフからオンへ)周期的に切替え、FET10,11がオン及びオフである期間を調整することによって、変圧回路が行う降圧の幅を調整している。FET10,11がオン及びオフである期間の長/短に応じて、降圧幅は小/大となる。
以上のように、制御部17がFET10,11を相補的にオン/オフした場合、FET10のソース端子S1とFET11のドレイン端子D1とを接続している導電板B3の電位が、FET10のドレイン端子D1の電位になったり、FET11のソース端子S2の電位になったりする。これにより、導電板B3の電位の上昇及び低下が繰り返されるので、浮遊容量F1を介して電流が流れる。
FET10,11がオン及びオフである場合、バッテリ2の正極から電流がコイルL1及びFET10を介して浮遊容量F1に流れ、浮遊容量F1は蓄電する。FET10,11がオフ及びオンである場合、浮遊容量F1は放電し、浮遊容量F1からFET11に向けて電流が流れる。
ここで、前述したように、導電板15は導電板B6に電気的に接続してあるので、浮遊容量F1を経由した電流が導電体4及び浮遊容量F2を介して流れることは殆どない。具体的には、FET10,11がオン及びオフである場合において、バッテリ2の正極からコイルL1及びFET10を介して浮遊容量F1の一端に流れた電流の大部分は、浮遊容量F1の他端からバッテリ2の負極に戻る。バッテリ2の正極からコイルL1、FET10、浮遊容量F1,F2及び導電体4の順に流れ、バッテリ2の負極に戻るコモンモード電流は無視することができる程度に小さい。
また、FET10,11がオフ及びオンである場合において、浮遊容量F1の一端からFET11を流れた電流の大部分は、浮遊容量F1の他端に戻る。浮遊容量F1の一端からFET11、導電体4及び浮遊容量F2の順に流れ、浮遊容量F1の他端に戻るコモンモード電流は無視することができる程度に小さい。
FET10,11夫々がオフ及びオンに維持された場合、電流がバッテリ3の正極からコイルL3,L2及びFET11の順に流れてバッテリ3の負極に戻る。このように、コイルL2において電流がコイルL3側からFET11側に向けて流れている状態から制御部17がFET10,11を相補的にオン/オフした場合、変圧回路はバッテリ3の出力電圧を昇圧し、昇圧した電圧をバッテリ2に印加する。
以下では変圧回路の昇圧機能を説明する。バッテリ3の出力電圧は、コンデンサC3,C4及びコイルL3によって構成されるローパスフィルタによって平滑され、平滑された電圧は、コンデンサC3の一端からコイルL2に向けて出力される。制御部17がFET10,11をオフ及びオンに切替えた場合、コイルL2において、コイルL3側からFET11側に向けて多量の電流が流れ、コイルL2にエネルギーが蓄えられる。
制御部17がFET10,11をオン及びオフに切替えた場合、コイルL2はエネルギーを放出し、電流がコイルL2からFET10に向けて流れる。そして、時間の経過と共にコイルL2に流れる電流は徐々に低下する。これにより、コイルL2は、コンデンサC3の一端から出力された電圧よりも高い第3電圧をFET10に向けて出力する。
コイルL2からFET10に向けて出力された電圧は、コンデンサC1,C2及びコイルL1によって構成されるローパスフィルタによって平滑され、平滑された電圧がバッテリ2に印加される。
ここで、バッテリ2に印加される電圧はバッテリ3の出力電圧よりも高い。制御部17は、FET10を、オフからオンへ(又はオンからオフへ)周期的に切替え、FET10,11がオフ及びオンである期間を調整することによって、変圧回路が行う昇圧の幅を調整している。FET10,11がオフ及びオンである期間の長/短に応じて、昇圧幅は大/小となる。
以上のように、制御部17がFET10,11を相補的にオン/オフした場合、FET10のソース端子S1とFET11のドレイン端子D2とを接続している導電板B3の電位が、コイルL2に流れる電流と、コンデンサC3の両端間に印加されている電圧とによって決まる電位になったり、FET11のソース端子S2の電位になったりする。これにより、導電板B3の電位の上昇及び低下が繰り返されるので、浮遊容量F1を介して電流が流れる。
FET10,11がオン及びオフである場合、バッテリ3の正極からコイルL3,L2を介して浮遊容量F1に流れ、浮遊容量F1は蓄電する。FET10,11がオフ及びオンである場合、浮遊容量F1は放電し、浮遊容量F1からFET11に向けて電流が流れる。
ここで、前述したように、導電板15は導電板B6に電気的に接続してあるので、浮遊容量F1を経由した電流が導電体4及び浮遊容量F2を介して流れることは殆どない。具体的には、FET10,11がオン及びオフである場合において、バッテリ2の正極からコイルL3,L2を介して浮遊容量F1の一端に流れた電流の大部分は、浮遊容量F1の他端からバッテリ3の負極に戻る。バッテリ3の正極からコイルL3,L2、浮遊容量F1,F2及び導電体4の順に流れ、バッテリ3の負極に戻るコモンモード電流は無視することができる程度に小さい。
また、FET10,11がオフ及びオンである場合において、浮遊容量F1の一端からFET11を流れた電流の大部分は、浮遊容量F1の他端に戻る。浮遊容量F1の一端からFET11、導電体4及び浮遊容量F2の順に流れ、浮遊容量F1の他端に戻るコモンモード電流は無視することができる程度に小さい。
回路装置1において、変圧が行われた場合に流れるコモンモード電流は無視することができる程度に小さいので、コモンモード電流が流れることによって、回路装置1の外部に出力される電磁波は非常に弱い。従って、電磁波が雑音として回路装置1の周辺機器の動作に与える影響は限定的である。
なお、導電板B1,B2,B4,B5夫々についても、導電板B3と同様に、絶縁層13及び導電板15によって浮遊容量が構成される。しかし、導電板B1,B2,B4,B5夫々の電位は安定しているため、導電板B1,B2,B4,B5夫々から導電板15へ流れる電流は殆どない。更に、たとえ、導電板B1,B2,B4,B5夫々から電流が導電板15に流れた場合であっても、導電板15が導電板B6に電気的に接続してあるので、導電板B3から電流が導電板15に流れる場合と同様に、浮遊容量F2及び導電体4を介して流れるコモンモード電流は極めて小さい。
また、回路装置1は、回路部品として、2つのFET10,11を備えていなくてもよい。例えば、回路装置1が備えるFETの数は1つ又は3つ以上であってもよい。この場合においても、複数の導電板中の1つにおける電位の上昇及び低下が繰り返されたときにコモンモード電流は無視することができる程度に小さい。
更に、FET10,11夫々はスイッチとして機能すればよいため、FET10,11の代わりに、Pチャネル型のFET、バイポーラトランジスタ又はリレー接点等のスイッチを用いてもよい。
また、回路装置1が備える回路部品は、FET10,11、コンデンサC1,C2,C3,C4及びコイルL1,L2,L3に限定されない。また、回路装置1内で設けられる回路は、昇圧又は降圧を行う変圧回路に限定されない。更には、回路装置1が備える回路部品の数は、9個に限定されず、2個から8個、又は、10個以上であってもよい。同様に、複数の回路部品を接続する導電板の数は、6個に限定されず、3個から5個、又は、7個以上であってもよい。
開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10 FET(第2スイッチ)
11 FET(第1スイッチ)
13 絶縁層
14 絶縁層(第2の絶縁層)
15 導電板(第2の導電板)
16 放熱体
B1,B2,・・・,B6 導電板
C1,C2,C3,C4 コンデンサ(回路部品)
L1,L2,L3 コイル(回路部品)

Claims (3)

  1. 複数の回路部品と、該複数の回路部品を接続し、略同一の平面上に配置される複数の導電板と、前記複数の回路部品、及び、複数の導電板が発する熱を放散する導電性の放熱体と、前記複数の導電板及び放熱体間に設けられている絶縁層とを備える回路装置において、
    前記複数の導電板中の1つと電気的に接続してある第2の導電板と、
    前記放熱体及び第2の導電板を絶縁する第2の絶縁層と
    を備え、
    前記放熱体、第2の絶縁層、第2の導電板、絶縁層、及び、複数の導電板全体はこの順に積層されていること
    を特徴とする回路装置。
  2. 前記複数の回路部品には、
    一端が、前記第2の導電板と電気的に接続してある導電板に接続される第1スイッチと、
    該導電板を除いた残りの導電板中の1つによって、一端が前記第1スイッチの他端と接続される第2スイッチと
    が含まれ、
    前記第1スイッチ及び第2スイッチは相補的にオン/オフされるように構成してあること
    を特徴とする請求項1に記載の回路装置。
  3. 前記第2の導電板の電位は、前記複数の回路部品及び複数の導電板を含む回路の接地電位であること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回路装置。
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JP2014082845A (ja) * 2012-10-15 2014-05-08 Denso Corp 回路装置

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