JP2016012959A - 交流負荷駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイッチに負担を掛けることなく、装置の大型化及びコストを抑制した交流負荷駆動装置を提供する。【解決手段】複数の直流電源104a〜104nからの直流電力を交流電力に変換して交流負荷に出力するインバータ10と、複数の直流電源104a〜104nとインバータ10と接続関係を切り替えるスイッチを有するマルチレベル直流出力手段20と、スイッチを切り替える前に、インバータ10を環流モードに移行させ、環流モードの間にスイッチを切り替え、スイッチが切り替えられた後にインバータ10の環流モードを終了させるインバータ制御手段30と、を備える構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、交流負荷を駆動するためのインバータを備えた交流負荷駆動装置に関する。
電池などの直流電源(電池)からの直流電力をインバータにより3相交流電流に変換して交流モータに供給し、交流モータを駆動する交流負荷駆動システムが広く利用されている。このような交流負荷駆動システムは、交流モータの出力を逐次変更すると共に交流モータの回生制動を行う場合に適しており、電気自動車やハイブリッド自動車等の駆動システムとして広く採用されている。
このようなシステムにおいて、高電圧の直流から低電圧の交流を出力する場合、インバータのスイッチング損失の割合が増加し、不要な高調波成分の割合も増加するため、効率の低下、ノイズや騒音の増加を招くおそれがある。そこで、直流電源とインバータとの間に昇降圧コンバータを設け、交流負荷の運転状態に適応して直流電源を昇圧してインバータに供給することにより、効率の向上及びノイズや騒音の低減を図る構成が用いられている。
しかしながら、昇降圧コンバータが高コストであり、システムが大型化してしまう問題がある。また、昇降圧コンバータにおけるスイッチング損失及びオン抵抗損失による効率低下が生じる。
そこで、複数の直流電源を設け、これらの複数の直流電源をスイッチにより直列接続又は並列接続して段階的に直流電圧を切り替え、このマルチレベルの直流電源をインバータに接続して交流負荷を駆動する方式が提案されている(特許文献1〜3参照)。
特開2001−119813号公報 特開2005−287222号公報 特開2007−98981号公報
ところで、複数の直流電源からの直流電圧をインバータに入力して交流負荷を駆動中に複数の直流電源の接続関係を切り替えると、電流が流れている状態でスイッチが開にされたり、電圧が印加されている状態でスイッチが閉にされたりすることになる。
スイッチとして機械的接点を持つリレーを用いた場合、開閉時にアークが発生し、接点の溶着、接触抵抗の増大、寿命の低下を招いていた。それを防ぐためにはリレーの高コスト化及び大型化が必要である。また、開閉時に電磁ノイズが発生し、電子装置の誤動作の危険性が増大し、その対策のためにシステムの高コスト化及び大型化を招くおそれがある。
また、スイッチとして半導体スイッチを用いた場合、開閉時にスイッチング損失が発生したり、導通時にオン抵抗損失が発生したり、システムが高コスト化及び大型化したりするおそれがある。
本発明の1つの態様は、複数の直流電源からの直流電力を交流電力に変換して交流負荷に出力するインバータと、前記複数の直流電源と、前記複数の直流電源と前記インバータとの接続関係を切り替えるスイッチを有するマルチレベル直流出力手段と、前記スイッチを切り替える前に、前記インバータを環流モードに移行させ、環流モードの間に前記スイッチを切り替え、前記スイッチが切り替えられた後に前記インバータの環流モードを終了させるインバータ制御手段と、を備えることを特徴とする交流負荷駆動装置である。
ここで、前記インバータの入力側の正極と負極との間に接続されたコンデンサを備え、前記インバータ制御手段は、前記スイッチを切り替える前に、前記インバータを環流モードに移行させ、環流モードの間に、前記インバータと前記複数の直流電源とを切り離したオープンモードに移行させ、前記オープンモードの間に、前記コンデンサを充放電させるコンデンサ電圧制御モードに移行させ、前記コンデンサの充電電圧が目標電圧範囲となった場合、前記インバータを環流モードに移行させ、また、前記オープンモードの間に、前記複数の直流電源から前記インバータに前記目標電圧が供給されるように前記マルチレベル直流出力手段をスイッチ切替モードに移行させ、前記マルチレベル直流出力手段の出力が前記目標電圧になった場合、前記マルチレベル直流出力手段を通常出力モードへ移行させ、前記インバータの環流モードへの切り替えと前記マルチレベル直流出力手段の通常出力モードへの移行が完了した時、前記インバータと前記複数の直流電源を接続したオンモードに移行させ、オンモードに移行した後に前記インバータの環流モードを終了させ通常モードに移行することが好適である。また、前記インバータと前記複数の直流電源を切り離しオープンモードに移行する際、または接続しオンモードにする際に、前記マルチレベル直流出力手段のスイッチを利用すること、または、システムメインリレーを利用することが好適である。
また、前記コンデンサ電圧制御モードでは、環流モードを一旦中止し、前記交流負荷を力行制御又は回生制御することにより前記コンデンサを充放電させ、前記コンデンサの充電電圧を目標電圧、すなわち前記マルチレベル直流出力手段の前記スイッチ切り替え後の電圧に速やかに追従させ、目標電圧近傍に収束した時にその状態を維持するように前記インバータを再度環流モードとすることが好適である。
また、前記インバータの入力側の正極と負極との間に接続されたコンデンサと、前記インバータと前記マルチレベル直流出力手段との間に並列に接続された、システムメインリレーと、インダクタ及び抵抗とに直列接続されたシステムサブリレーと、を備え、前記コンデンサ電圧制御モードにおいて前記コンデンサの充電電圧を目標電圧近傍に収束できなかった場合、前記インバータを循環モードに移行させ、前記環流モードにおいて、前記システムメインリレーを開状態及び前記システムサブリレーを閉状態として前記コンデンサを充電させることが好適である。また、前記抵抗のレジスタンスRと前記インダクタのインダクタンスLと前記コンデンサのキャパシタンスCは、前記コンデンサが振動無く速やかに充電されるように、臨界制動の条件(R=4L/C)を満足するように設定することが好適である。
本発明によれば、スイッチに負担を掛けることなく、装置の大型化及びコストを抑制した交流負荷駆動装置を提供することができる。
第1の実施の形態における交流負荷駆動システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態における交流負荷駆動システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態におけるマルチレベル直流出力手段の作用を示す図である。 第1の実施の形態における直流電源の切替処理を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態における直流電源の切替処理を説明するタイミングチャートである。 第2の実施の形態における交流負荷駆動システムの構成を示す図である。 第2の実施の形態におけるマルチレベル直流出力手段の作用を示す図である。 第2の実施の形態における直流電源の切替処理を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態における直流電源の切替処理を説明するタイミングチャートである。 第3の実施の形態における交流負荷駆動システムの構成を示す図である。 第3の実施の形態における直流電源の切替処理を説明するフローチャートである。 第3の実施の形態における直流電源の切替処理を説明するタイミングチャートである。
<第1の実施の形態>
第1の実施の形態における交流負荷駆動システム100は、図1に示すように、交流負荷駆動装置102、直流電源104及び交流負荷106を含んで構成される。交流負荷駆動システム100は、交流負荷駆動装置102に含まれるインバータ10によって直流電源104からの直流電力を交流電力に変換して交流負荷106へ供給して駆動する。
なお、交流負荷106は、例えば、三相コイルu,v,wを備える三相モータジェネレータとすることができる。三相モータジェネレータは、ハイブリッド自動車や電気自動車等に搭載することができる。
交流負荷駆動装置102は、インバータ10、マルチレベル直流出力手段20及びインバータ制御手段30を含んで構成される。
インバータ10は、トランジスタT11〜T16とダイオードD11〜D16とにより構成される。トランジスタT11〜T16は、それぞれ正極母線と負極母線とに対してソース側となる上アームとシンク側となる下アームを構成するように2個ずつ対で配置され、その接続点に交流負荷106の三相コイルu,v,wの各々が接続される。インバータ10の正極母線と負極母線とに電圧が印加されている状態で対をなすトランジスタT11〜T16のオン時間の割合を制御すれば、交流負荷106の三相コイルu,v,wにより回転磁界を形成して交流負荷106を回転駆動することができる。トランジスタT11〜T16の開閉制御は、インバータ制御手段30からのインバータ制御信号S1によって行われる。
直流電源104は、複数の直流電源104a〜104nによって構成される。マルチレベル直流出力手段20は、複数の直流電源104a〜104nの相互の接続関係及びインバータ10との接続関係を切り替えるスイッチを含んで構成される。
例えば、図2(a)に示すように、マルチレベル直流出力手段20をスイッチSW1〜SW6のように構成することによって、4つの直流電源104a〜104dの接続を切り替えてインバータ10に異なる入力電圧を印加することができる。なお、マルチレベル直流出力手段20の構成は、これに限定されるものではなく、複数の直流電源の相互の接続関係を切り替えて、インバータ10に異なる電圧を印加できるものであればよい。
マルチレベル直流出力手段20のスイッチは、インバータ制御手段30からのスイッチ切替信号S2によって切り替えられる。図2(b)に各スイッチの状態とマルチレベル直流出力手段20の出力との関係を示す。マルチレベル直流出力手段20を設けることによって、複数の直流電源104a〜104nの接続関係を切り替えて得られる多段階の直流電圧をインバータ10へ入力することが可能となり、要求される出力に応じて適切な電圧波形で交流負荷106を駆動することができる。
例えば、交流負荷106の三相コイルu,v,wに流れる電流Iu,Iv,Iwを電流センサにより検出してインバータ制御手段30に入力し、電流Iu,Iv,Iwに応じてマルチレベル直流出力手段20へスイッチ切替信号S2を出力してインバータ10へ入力される電圧を調整することができる。また、外部から制御信号S3をインバータ制御手段30に入力し、制御信号S3に応じてマルチレベル直流出力手段20へスイッチ切替信号S2を出力してインバータ10へ入力される電圧を調整することができる。制御信号S3としては、車両のアクセルの開度を示す信号、ブレーキの踏み込み量を示す信号、トランスミッションのギア比を示す信号等の交流負荷106に対して要求される出力に関係する信号とすればよい。
以下、図3のフローチャート及び図4のタイミングチャートを参照して、マルチレベル直流出力手段20のスイッチの切替シーケンスを説明する。マルチレベル直流出力手段20の切替シーケンスは、交流負荷106への要求出力の変化に応じて開始される。切替シーケンスの開始前は、マルチレベル直流出力手段20を介して直流電源104からインバータ10に直流電圧が印加され、直交流変換された交流電力が交流負荷106に供給されている状態とする。
ステップS10では、インバータ10を環流モードに移行させる処理が行われる。インバータ制御手段30は、インバータ制御信号S1によってインバータ10を直交流変換する通常モードから環流モードに切り替える。
環流モードは、インバータ10と交流負荷106との間で電流を循環させる状態である。例えば、上アームのトランジスタTr11,13,15のすべてを閉状態とし、下アームのトランジスタTr12,14,16のすべてを開状態とすることによってインバータ10の上アームを介した循環モードとすることができる。また、例えば、上アームのトランジスタTr11,13,15のすべてを開状態とし、下アームのトランジスタTr12,14,16のすべてを閉状態とすることによってインバータ10の下アームを介した循環モードとすることができる。
インバータ10を環流モードとすることによって、マルチレベル直流出力手段20と交流負荷106との間に電流が流れない開ループ状態となる。
ステップS12では、マルチレベル直流出力手段20により直流電源104からインバータ10に入力される電圧を変更するスイッチ切替モードに移行させる処理が行われる。スイッチ切替モードでは、インバータ制御手段30は、スイッチ切替信号S2によって、交流負荷106の出力に応じた入力電圧がインバータ10に入力されるように複数の直流電源104a〜104nの接続関係を変更する。スイッチの状態とマルチレベル直流出力手段20の出力との関係は、図2(b)に示す。ここで、例えば、出力104aは直流電源104aの出力電圧を意味しており、他も同様である。
ステップS14では、インバータ10を通常モードに戻す処理が行われる。インバータ制御手段30は、インバータ制御信号S1によってインバータ10を環流モードから直交流変換する通常モードに切り替える。
これによって、ステップS12においてマルチレベル直流出力手段20のスイッチを切り替えることによって変更された直流電圧がインバータ10に印加され、その直流電圧を直交流変換した交流電圧によって交流負荷106を駆動することができる。
このように、インバータ10を環流モードとし、環流モードの間にマルチレベル直流出力手段20によって複数の直流電源104a〜104nの接続を変更することによって、昇降圧コンバータを用いる必要がなくなる。また、マルチレベル直流出力手段20のスイッチに電流が流れておらず、また電圧が印加されていない状態で開閉を行うことができる。したがって、スイッチの開閉時に接点にアークを生じることがなく、接点の溶着、接点抵抗の増加、スイッチの寿命の低下を回避することができる。
また、マルチレベル直流出力手段20のスイッチとして安価な機械的接点を有するリレーを適用することができ、交流負荷駆動装置102を低コスト化及び小型化することができる。また、スイッチとして半導体スイッチを用いる必要がないので、スイッチの開閉時のスイッチング損失、導通時のオン抵抗損失を考慮する必要がなくなる。
また、マルチレベル直流出力手段20のスイッチを開閉する際に電磁ノイズが発生しないので、電子装置の誤動作を誘引する心配がなく、ノイズ対策のためのコストの増大や装置の大型化を回避することができる。
また、マルチレベル直流出力手段20のスイッチを開閉する際に突入電流が生ずることがないため直流電源104、インバータ10、交流負荷106等の劣化を引き起こすおそれがなくなる。
さらに、交流負荷駆動システム100をハイブリッド自動車や電気自動車等に適用した場合、マルチレベル直流出力手段20による入力電圧の切り替えは交流負荷106の出力に応じて行われるので、その頻度は加速及び減速の頻度と同程度となる。したがって、スイッチとして機械的接点を持つリレー又は半導体スイッチのいずれを用いたとしてもスイッチとしての寿命は十分に確保される。
また、スイッチの開閉時間として数十m秒程度とすれば、ドライバーにトルク抜け等の違和感を与えることなく、交流負荷106への要求出力の変化に応じてインバータ10の入力電圧を変更することができる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、図5(a)に示すように、交流負荷駆動装置102のインバータ10の入力側に入力電圧を平滑化するコンデンサ12が設けられている。コンデンサ12を設けることによって、インバータ10の正極母線と負極母船との間に発生するノイズを除去することができる。また、マルチレベル直流出力手段20とインバータ10との間にシステムメインリレー16を設ける。システムメインリレー16を開状態とすることにより、マルチレベル直流出力手段20とインバータ10とを切り離し、マルチレベル直流出力手段20のスイッチ切り替え時に過大なコンデンサ充電電流が流れないようにすることができる。なお、システムメインリレー16の機能をマルチレベル直流出力手段20の中に持たせることも可能である。
以下、図6のフローチャート及び図7のタイミングチャートを参照して、本実施の形態におけるマルチレベル直流出力手段20の切替シーケンスを説明する。
切替シーケンスが開始前は、マルチレベル直流出力手段20を介して直流電源104からインバータ10に直流電圧が印加され、コンデンサ12によって平滑化された入力電圧がインバータ10によって直交変換されて交流負荷106に供給されている状態とする。
ステップS20では、インバータ10が環流モードに移行される。この処理は、第1の実施の形態におけるステップS10と同様である。
ステップS22では、システムメインリレー16をオープンモードに移行させる。なお、システムメインリレー16の機能をマルチレベル直流出力手段20に内在させている場合には、インバータ制御手段30は、スイッチ切替信号S2によってマルチレベル直流出力手段20のスイッチを切り替えて直流電源104とインバータ10とが切断されて、直流電源104からインバータ10へ直流電流が入力されないオープンモードとする。
ステップS24では、インバータ10をコンデンサ電圧制御モードに移行させる。コンデンサ電圧制御モードは、交流負荷106を力行制御又は回生制御することによってコンデンサ12を充放電させる状態である。インバータ制御手段30は、インバータ制御信号S1によって、トランジスタTr11〜Tr16の開閉状態を制御し、交流負荷106を力行または回生制御してコンデンサ12を放電又は回生制御してコンデンサ12を充電させる。コンデンサ電圧制御モードとすることによって、コンデンサ12を充放電して充電電圧(端子電圧)を調整することができる。力行制御は、例えば、交流負荷を駆動して、電気エネルギーを運動エネルギーに変換することによって実現することができる。回生制御は、例えば、交流負荷106の慣性エネルギーをエネルギー源にして、発電機動作により電気エネルギーに変換することによって実現することができる。また、力行制御は、例えば、交流負荷106を外部のエンジン等で発電機として駆動することによって持続することができる。
ステップS26では、コンデンサ12の充電電圧が目標電圧範囲に入ったか否かが判定される。インバータ制御手段30は、電圧センサ14によって測定されたコンデンサ12の充電電圧の入力を受けて、コンデンサ12の充電電圧が目標電圧範囲に入っていればステップS28に処理を移行させ、目標電圧範囲に入っていなければコンデンサ電圧制御モードを継続させる。
ここで、目標電圧範囲は、交流負荷106に対して要求される出力によって決定される。具体的には、目標電圧範囲は、交流負荷106に対して要求される出力に応じて直流電源104からインバータ10に入力されるべき入力電圧に基づいて決定される。すなわち、後述するステップS30にてマルチレベル直流出力手段20のスイッチを切り替えて直流電源104からインバータ10へ入力される電圧が変更されるが、直流電源104をインバータ10に接続した際にコンデンサ12に流れる充放電電流が許容される電流値内に納まるように、目標電圧範囲は、マルチレベル直流出力手段20のスイッチ切替後の目標電圧近傍に設定する。
例えば、後述するステップS30において変更されるマルチレベル直流出力手段20のスイッチ切替後の目標電圧に対して、目標電圧±ΔVといった具合に設定する。ΔVは、スイッチ接点にアークが発生しない程度の電圧で、スイッチの仕様に基づき、例えば最小アーク電圧以下に設定される。
ステップS28では、インバータ10を環流モードに移行させる処理が行われる。この処理は、第1の実施の形態におけるステップS10と同様である。
また、ステップS24〜ステップS28に平行して、ステップS30〜S34が行われる。ステップS30では、マルチレベル直流出力手段20により直流電源104からインバータ10に入力される電圧を変更するスイッチ切替モードに移行させる処理が行われる。この処理は、第1の実施の形態におけるステップS12と同様である。ステップS32では、スイッチ切替が終了するまで待ち、出力が安定したらステップS34で通常出力モードに移行させる。ステップS36では、インバータ10を環流モードへ、マルチレベル直流出力手段20を通常出力モードへ移行させることが完了するまで待機し、完了していることが確認されれば、ステップS38でシステムメインリレー16をオンモードに移行させる。
ステップS40では、インバータ10を通常モードに戻す処理が行われる。この処理は、第1の実施の形態におけるステップS14と同様である。
以上のように、本実施の形態では、インバータ10の入力側にコンデンサ12が設けられている場合に、マルチレベル直流出力手段20又はシステムメインリレー16のスイッチが切られることに伴って過大なコンデンサ12の充放電電流が流れないように、コンデンサ電圧制御モードにおいて予め目標電圧まで充放電しておくことができる。
<第3の実施の形態>
第2の実施の形態では、交流負荷106を力行制御又は回生制御してコンデンサ12を充電する態様について説明したが、図8に示すように、インバータ10の入力側にシステムメインリレー16及びシステムサブリレー18を設けて直流電源104からの電力にてコンデンサ12を充電する構成としてもよい。
システムメインリレー16は、インバータ10の正極母線側におけるマルチレベル直流出力手段20とインバータ10との間に設けられる。システムメインリレー16によりマルチレベル直流出力手段20とインバータ10との接続を開閉することができる。システムサブリレー18は、インバータ10の正極母線側におけるマルチレベル直流出力手段20とインバータ10との間にシステムメインリレー16と並列に設けられる。システムサブリレー18は、抵抗11及びインダクタ13と直列接続される。
システムメインリレー16が開状態においてシステムサブリレー18を閉状態とすることによって、抵抗11及びインダクタ13を介して直流電源104からコンデンサ12を充電することができる。
以下、図9のフローチャート及び図10のタイミングチャートを参照して、本実施の形態におけるマルチレベル直流出力手段20の切替シーケンスを説明する。
切替シーケンスが開始前は、システムメインリレー16が閉状態及びシステムサブリレー18が開状態とされ、マルチレベル直流出力手段20を介して直流電源104からインバータ10に直流電圧が印加され、コンデンサ12によって平滑化された入力電圧がインバータ10によって直交変換されて交流負荷106に供給されている状態とする。
ステップS50では、インバータ10が環流モードに移行される。この処理は、第1の実施の形態におけるステップS10と同様である。
ステップS52では、インバータ制御手段30は、スイッチ切替信号S4によって、システムメインリレー16を開状態する。これによって、システムメインリレー16及びシステムサブリレー18の両方が開状態(オープンモード)となる。
ステップS54では、インバータ10をコンデンサ電圧制御モードに移行させる。この処理は、第2の実施の形態におけるステップS24と同様である。
ステップS56では、コンデンサ12の充電電圧が目標電圧範囲に入ったか否かが判定される。インバータ制御手段30は、電圧センサ14によって測定されたコンデンサ12の充電電圧の入力を受けて、コンデンサ12の充電電圧が目標電圧範囲内に入っていればステップS58に処理を移行させ、目標電圧範囲内に入っていなければステップS72に処理を移行させる。目標電圧範囲は、第2の実施の形態と同様に設定すればよい。
ステップS72では、コンデンサ電圧制御モードが基準時間以上継続されたか否かが判定される。インバータ制御手段30は、コンデンサ電圧制御モードが基準時間以上継続された場合にはステップS74に処理を移行させ、基準時間未満継続されている状態であればコンデンサ電圧制御モードを継続させる。
ステップS74では、インバータ10をコンデンサ電圧制御モードから環流モードに戻す処理が行われる。この処理は、第1の実施の形態におけるステップS10と同様である。
ステップS76では、システムサブリレー18をオンモードに移行させる。インバータ制御手段30は、スイッチ切替信号S4によって、システムサブリレー18を閉状態する。これによって、システムメインリレー16が開状態(オープンモード)及びシステムサブリレー18が閉状態(オンモード)となる。
この状態では、マルチレベル直流出力手段20、システムサブリレー18、抵抗11及びインダクタ13を介して、直流電源104からインバータ10に直流電力が供給される。このとき、コンデンサ12の充電電圧とマルチレベル直流出力手段20から出力される直流電圧との間に電位差があれば、抵抗11及びインダクタ13を介してコンデンサ12が充電される。
このとき、コンデンサ12のキャパシタンスC、抵抗11の抵抗値R及びインダクタ13のインダクタンスLを適切に設定することによって、コンデンサ12の充電回路の時定数を調整することができ、コンデンサ12が充電される際にリプル等の発生を抑制することができると同時に、コンデンサ12を急速に充電することができる。例えば、臨界制動の条件(R=4L/C)を満足するように設定すれば、コンデンサ12が振動することなく速やかに充電される。充電は、コンデンサ12の充電電圧が目標電圧範囲内に入るまで行ってもよいし、充電時間が基準時間を超えるまで行ってもよい。
ステップS78では、システムサブリレー18をオフモードに移行させる。インバータ制御手段30は、スイッチ切替信号S4によって、システムサブリレー18を開状態(オープンモード)とする。
これによって、システムサブリレー18を介したコンデンサ12の充電状態が解除される。
一方、ステップS56からステップS58に移行すると、インバータ10をコンデンサ電圧制御モードから環流モードに戻す処理が行われる。この処理は、第1の実施の形態におけるステップS10と同様である。
また、ステップS54〜ステップS58及びステップS54〜ステップS78のループに並行して、ステップS60〜ステップS64が行われる。ステップS60では、マルチレベル直流出力手段20により直流電源104からインバータ10に入力される電圧を変更するスイッチ切替モードに移行させる処理が行われる。この処理は、第1の実施の形態におけるステップS12と同様である。ステップS62では、スイッチ切替が終了するまで待ち、出力が安定したらステップS64で通常出力モードに移行させる。
ステップS66では、システムサブリレー18をオフモードへ、インバータ10を環流モードへ、マルチレベル直流出力手段20を通常出力モードへ移行させることが完了するまで待機し、完了していることが確認されれば、ステップS68でシステムメインリレー16をオンモードに移行させる。
ステップS70では、インバータ10を通常モードに戻す処理が行われる。この処理は、第1の実施の形態におけるステップS14と同様である。
以上のように、システムメインリレー16及びシステムサブリレー18によって、充電回路を切り替えてコンデンサ12を充電することができる。したがって、インバータ10を回生制御してコンデンサ12を充電した際にコンデンサ12の充電が十分にできなかった場合であってもコンデンサ12を適切に充電させることができる。これにより、システムメインリレー16によってマルチレベル直流出力手段20とインバータ10とを直接接続させる際においてマルチレベル直流出力手段20の出力電圧とコンデンサ12の充電電圧との差を小さくしておくことができ、スイッチ接点及びコンデンサ12に過大な充電電流が流れることを防ぐことができる。
第1乃至第3の実施の形態において、システムメインリレー、システムサブリレー及びマルチレベル直流出力手段を構成するスイッチは、外部からオン、オフできる切り替え装置であればよく、例えば機械的な接点を有する電磁リレー、半導体スイッチ等で構成することが可能である。
機械的な接点を有する電磁リレーで構成した場合、ゼロ電圧、ゼロ電流の状態でスイッチングするので、アーク及びスイッチングロスがなく、かつ導通時には、オン抵抗損も発生しないので好適である。また、半導体スイッチ等で構成した場合にも、導通時のオン抵抗損は発生するものの、ゼロ電圧、ゼロ電流スイッチングとなるのでスイッチングロスはなくなる。なお、システムサブリレーは、オンモードが一瞬であるので、導通時のオン抵抗損は無視でき、動作遅れが少なく制御性が良好な半導体スイッチで構成することが好適である。
10 インバータ、11 抵抗、12 コンデンサ、13 インダクタ、14 電圧センサ、16 システムメインリレー、18 システムサブリレー、20 マルチレベル直流出力手段、30 インバータ制御手段、100 交流負荷駆動システム、102 交流負荷駆動装置、104(104a-104n) 直流電源、106 交流負荷。

Claims (4)

  1. 複数の直流電源からの直流電力を交流電力に変換して交流負荷に出力するインバータと、
    前記複数の直流電源と、
    前記複数の直流電源と前記インバータとの接続関係を切り替えるスイッチを有するマルチレベル直流出力手段と、
    前記スイッチを切り替える前に、前記インバータを環流モードに移行させ、環流モードの間に前記スイッチを切り替え、前記スイッチが切り替えられた後に前記インバータの環流モードを終了させるインバータ制御手段と、
    を備えることを特徴とする交流負荷駆動装置。
  2. 請求項1に記載の交流負荷駆動装置であって、
    前記インバータの入力側の正極と負極との間に接続されたコンデンサと、
    前記インバータと前記マルチレベル直流出力手段との間にシステムメインリレーと、を備え、
    前記インバータ制御手段は、
    前記システムメインリレーを切り替える前に、前記インバータを環流モードに移行させ、
    環流モードの間に、前記システムメインリレーを開状態にして前記インバータと前記複数の直流電源とを切り離したオープンモードに移行させ、
    前記オープンモードの間に、前記コンデンサを充放電させるコンデンサ電圧制御モードに移行させ、
    前記コンデンサの充電電圧が目標電圧範囲となった場合、前記インバータを環流モードに移行させ、
    前記オープンモードの間に、前記コンデンサ電圧制御モードと前記環流モードに並行して前記複数の直流電源から前記インバータに前記目標電圧が供給されるように前記マルチレベル直流出力手段の前記スイッチを切り替え、
    前記マルチレベル直流出力手段から前記目標電圧が出力され、かつ前記インバータが環流モードに移行完了した後に前記システムメインリレーをオンモードに移行し、オンモードに移行完了した後に前記インバータの環流モードを終了させることを特徴とする交流負荷駆動装置。
  3. 請求項2に記載の交流負荷駆動装置であって、
    前記コンデンサ電圧制御モードでは、環流モードを一旦中止し、前記交流負荷を力行制御又は回生制御することにより前記コンデンサを充放電させ、
    その後、前記インバータを再度環流モードとすることを特徴とする交流負荷駆動装置。
  4. 請求項2又は3に記載の交流負荷駆動装置であって、
    前記インバータの入力側の正極と負極との間に接続されたコンデンサと、
    前記インバータと前記マルチレベル直流出力手段との間に並列に接続された、インダクタ及び抵抗とに直列接続されたシステムサブリレーと、
    を備え、
    前記コンデンサ電圧制御モードにおいて、前記コンデンサを前記目標電圧範囲内に設定できなかった場合に、前記インバータを環流モードに移行させ、環流モードの間に、前記システムメインリレーを開状態及び前記システムサブリレーを閉状態として前記コンデンサを充電させることを特徴とする交流負荷駆動装置。
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