JP2016012259A - 媒体管理システム及び媒体処理装置 - Google Patents

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良司 大平
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Abstract

【課題】媒体の損傷の程度を適切に判断できるようにする。【解決手段】紙幣管理システム1では、現金自動預払機3において入金処理を行う際、入金された各紙幣から記番号を読み取って紙幣管理装置2へ送信する。紙幣管理装置2は、記番号ごとに紙幣が取り扱われた回数を取扱回数として計数し、この取扱回数が閾値を超えた場合、現金自動預払機3に「要回収」の判定結果を通知して当該紙幣を回収させる。これにより紙幣管理システム1は、各現金自動預払機3における取扱回数の合計値が比較的多い場合に、当該紙幣における損傷の程度が比較的大きいものと見なして回収することができる。【選択図】図4

Description

本発明は媒体管理システム及び媒体処理装置に関し、例えば利用者に要求された紙幣等の媒体を繰り出して所望の取引を行う現金自動預払機(ATM:Automatic Teller Machine)に適用して好適なものである。
従来、金融機関等で使用される現金自動預払機等においては、利用者との取引内容に応じて、例えば利用者に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また利用者へ現金を出金するものが広く普及している。
現金自動預払機としては、例えば利用者との間で紙幣の受け渡しを行う入出金部と、紙幣を搬送する搬送部と、投入された紙幣を鑑別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、紙幣を金種ごとに格納する紙幣収納庫と、全体を制御する制御部等とを有するものが提案されている。
現金自動預払機は、例えば入金取引において、利用者により入出金部に投入された紙幣を1枚ずつに分離して取り込み、搬送部により鑑別部へ搬送して鑑別させ、その鑑別結果を基に制御部によって搬送先を決定した上で一時保留部に収納させる。その後現金自動預払機は、一時保留部に収納している紙幣をそれぞれ決定された搬送先へ搬送して収納させる。
ところで各紙幣には、一意の識別符号である記番号がそれぞれ付されている。この記番号は、例えば複数桁の英文字及び数字の組み合わせにより構成される。またこの記番号は、特定の桁により、紙幣が発行された時期を特定することができる場合がある。
一方、紙幣は一般に紙で構成されており、市場で流通する過程において、折り曲げられる等して様々に取り扱われ、損傷の程度が高まっていく。このため金融機関等では、破損や現金自動預払機における搬送異常等を未然に防ぐ観点から、損傷の程度がある程度以上に高い紙幣を回収する場合がある。
そこで現金自動預払機のなかには、紙幣の発行時期が表された記番号を基に、発行後の経過期間が所定の閾値を超える紙幣を、損傷の程度が高まったものと見なし、回収するものがある。例えば、現金自動預払機として、回収対象となる紙幣の記番号を回収記番号リスト等により予め記憶しておき、入金取引において入金された紙幣の記番号を鑑別部により読み取り、読み取った記番号が回収記番号リストに記載されていれば、当該紙幣を他の紙幣と区別して収納するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−164679号公報
ところで、個々の紙幣における流通経過は様々である。例えば、長期間保管されていた紙幣は、発行後に十分な期間が経過していたとしても、損傷の程度が小さく、回収する必要性が低いと言える。
しかしながら、上述した構成の現金自動預払機では、記番号から識別できる発行後の経過期間を基に紙幣を回収するか否かを判定する。このため現金自動預払機は、損傷の程度が小さく市場での流通が十分に可能な紙幣、すなわち回収する必要性が低い紙幣であっても、損傷の程度が大きいと見なして回収してしまう、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、媒体の損傷の程度を適切に判断できる媒体管理システム及び媒体処理装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体管理システムにおいては、一意の識別符号が付された媒体を処理する媒体処理装置と、当該媒体処理装置と通信する管理装置とを有する媒体管理システムであって、媒体処理装置には、媒体から識別符号を含む識別情報を取得する取得部を設け、媒体処理装置又は管理装置の少なくとも一方には、識別情報から識別符号を認識する認識部を設け、管理装置には、認識部により認識された識別符号を基に、媒体が媒体処理装置において取り扱われた回数である取扱回数を計数する計数部と、媒体の識別符号と対応付けて取扱回数を記憶する記憶部とを設けるようにした。
また本発明の媒体処理装置においては、一意の識別符号が付された媒体から当該識別符号を含む識別情報を取得する取得部と、識別情報から識別符号を認識する認識部と、認識部により認識された識別符号を基に、媒体が取り扱われた回数である取扱回数を計数する計数部と、媒体の識別符号と対応付けて取扱回数を記憶する記憶部とを設けるようにした。
本発明では、識別符号により媒体を個別に特定した上で、各媒体が取り扱われた回数を表す取扱回数をそれぞれ計数し記憶しておくことで、この取扱回数の多さを基に、当該媒体に生じる損傷の大きさを擬似的に把握することができる。
本発明によれば、媒体の個別の取扱回数を計数することで、媒体の損傷の程度を適切に判断できる媒体管理システム及び媒体処理装置を実現できる。
紙幣管理システムの構成を示す略線図である。 現金自動預払機の構成を示す略線的斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す略線図である。 第1の実施の形態による紙幣管理システムの機能構成を示す略線図である。 画像データからの記番号の読取を示す略線図である。 取扱回数管理テーブルの構成を示す略線図である。 第1の実施の形態による入金処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態による取扱回数管理処理手順を示すフローチャートである。 回収済み記番号リストの構成を示す略線図である。 表示画面の構成を示す略線図である。 第2の実施の形態による紙幣管理システムの機能構成を示す略線図である。 第2の実施の形態による入金処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態による取扱回数管理処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態による紙幣管理システムの機能構成を示す略線図である。 第3の実施の形態による入金処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態による取扱回数管理処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態による出金処理手順を示すフローチャートである。 他の実施の形態による現金自動預払機の機能構成を示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.紙幣管理システムの構成]
図1に示すように、第1の実施の形態による紙幣管理システム1は、1台の紙幣管理装置2と、複数台の現金自動預払機3とが通信回線4を介して互いに接続された構成となっている。このうち現金自動預払機3は、例えば金融機関の各店舗等に設置されている。また紙幣管理装置2は、例えば金融機関の各店舗とは別に設けられた管理センタ等に設置されている。
現金自動預払機3は、図2に外観を示すように、箱状の筐体12を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、利用者との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。以下では、現金自動預払機3のうち利用者が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した利用者から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
筐体12は、その前側に利用者が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所に利用者応対部13が設けられている。利用者応対部13は、金融機関の利用者等の利用者との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行うようになっており、カード入出口14、入出金口15、操作表示部16、テンキー17、及びレシート発行口18が設けられている。
カード入出口14は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口14の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部14A(図4)が設けられている。入出金口15は、利用者が入金する紙幣が投入されると共に、利用者へ出金する紙幣が排出される部分である。
操作表示部16は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチセンサとが一体化されたタッチパネルとなっている。テンキー17は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理キーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口18は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口18の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部18A(図4)が設けられている。
筐体12内には、現金自動預払機3全体を統括制御する主制御部19や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機20等が設けられている。
主制御部19は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。また主制御部19は、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる主記憶部19Mと接続されており、この主記憶部19Mに種々の情報を記憶させる。
紙幣入出金機20は、図3に側面図を示すように、その内部に紙幣制御部21、入出金部23、搬送部24、鑑別部25、一時保留部26、紙幣収納庫27、リジェクト庫28及び偽券収納庫29が設けられている。
また紙幣入出金機20が取り扱う紙幣には、記番号が付されている。この記番号は、各紙幣に一意に割り当てられた識別符号であり、複数の文字や記号の組み合わせで構成されている。この記番号は、個別の紙幣を特定する場合等に利用される。
紙幣制御部21は、図4に現金自動預払機3全体を含む紙幣入出金機20のブロック構成を示すように、主制御部19と連携しながら、当該紙幣入出金機20を統括的に制御する。紙幣制御部21は、主制御部19と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、所定のプログラムを実行することにより、入金処理や出金処理等、種々の処理を行う。
また紙幣制御部21には、RAM及びフラッシュメモリ等でなる紙幣記憶部22が接続されている。紙幣記憶部22は、入金プログラム等の各種プログラムや種々の情報も記憶している。
授受部としての入出金部23(図3)は、上方が開放された箱状の収容器23Aを中心に構成されている。収容器23Aは、利用者へ受け渡すべき紙幣又は利用者から受け渡される紙幣を前後方向に沿って整列した状態で収容する。この収容器23Aの上方には、開閉可能なシャッタ23Bが設けられている。また入出金部23は、収容器23A内に収容されている紙幣を1枚ずつに分離して搬送部24に受け渡す分離部(図示せず)も有している。
搬送部24は、図示しないモータ、ローラ、ベルト及びガイド等により紙幣入出金機20内の各部を結ぶような搬送経路を形成している。この搬送部24は、ローラを適宜回転させ、またベルトを適宜走行させることにより、紙幣の短辺に沿った方向を進行方向として、この搬送経路に沿って搬送する。
鑑別部25は、内部に光学センサ、イメージセンサや磁気センサ等の各種センサを有している。鑑別部25は、この各種センサから得られた検出結果を基に、紙幣の金種を判別し、また正当な紙幣(いわゆる正券)又は偽造された紙幣(いわゆる偽造券若しくは偽券)の何れであるかを判別し、さらに損傷の程度等を判別する。説明の都合上、以下ではこれらの判別処理の結果をまとめて鑑別結果と呼ぶ。また鑑別部25は、得られた鑑別結果を紙幣制御部21へ通知する。これに応じて紙幣制御部21は、得られた鑑別結果を基に各紙幣の搬送先を決定する。
一時保留部26は、いわゆるテープエスクロ方式を採用しており、円筒状のドラムの周側面に紙幣をテープと共に巻き付けることで当該紙幣を収納し、またこの周側面から当該テープを引き剥がすことで紙幣を繰り出す。因みに一時保留部26は、最大で例えば200枚の紙幣を収納することができる。
紙幣収納庫27(27A、27B、27C及び27D)は、内部に多数の紙幣を集積して収納する。この紙幣収納庫27は、例えば入金取引において、鑑別部25の鑑別結果を基に紙幣制御部21によって損傷の程度が小さく再利用可能と判別された紙幣が、金種ごとに振り分けられ搬送部24により搬送されてくると、これを取り込んで収納する。また紙幣収納庫27は、出金取引において、紙幣制御部21の制御に基づき、指示された枚数の紙幣を1枚ずつに分離して繰り出し、搬送部24に順次受け渡す。
区別収納庫としてのリジェクト庫28は、鑑別部25において損傷の程度が大きく再利用すべきでないと鑑別された紙幣(いわゆるリジェクト紙幣)を収納する。偽券収納庫29は、鑑別部25において偽券と判別された紙幣を収納する。
[1−2.紙幣制御部及び管理制御部の機能構成]
ところで紙幣制御部21は、後述する入金プログラム等を実行することにより、図4に示したように、内部に鑑別制御部31、画像切出部32、認識部33、搬送制御部37及び通信処理部39といった複数の機能ブロックを形成する。
鑑別制御部31は、図5(A)に示すように、鑑別部25のイメージセンサから紙幣全体を表す画像データG1を取得し、これを画像切出部32へ供給する。画像切出部32は、図5(B)に示すように、画像データG1のうち記番号を含む部分を切り出して切出画像データG2とし、これを認識部33へ供給する。認識部33は、図5(C)に示すように、切出画像データG2に対して文字認識処理を施すことにより、文字列でなる記番号Nを認識し、これを紙幣記憶部22に一時的に記憶させる。
搬送制御部37は、鑑別部25から得られた鑑別結果を基に各紙幣の搬送先を決定すると共に、搬送部24を制御することにより、各紙幣をそれぞれの搬送先へ搬送させる。通信処理部39は、主制御部19及び通信回線4を介して紙幣管理装置2との間で種々の情報を送受信する。
一方、紙幣管理装置2は、一般的なコンピュータ装置と同様に、全体を制御する管理制御部41と、種々の情報を記憶する管理記憶部42とを有している。管理制御部41は、紙幣制御部21と同様、図示しないCPUを中心に構成されており、所定のプログラムを実行することにより、取扱回数管理処理等の種々の処理を行う。
管理記憶部42は、紙幣に関する情報を格納した取扱回数管理テーブルT1を記憶している。取扱回数管理テーブルT1は、図6に示すように、紙幣の記番号を格納する記番号欄及び取扱回数を格納する取扱回数欄を有している。
この取扱回数は、各紙幣が紙幣管理システム1の各現金自動預払機3において取り扱われた取扱回数、具体的には各現金自動預払機3の入金処理において入金された頻度の積算値である。すなわち取扱回数管理テーブルT1は、各紙幣の記番号と対応付けることで紙幣を個別に特定しながら、現金自動預払機3において取り扱われた回数を管理している。因みに管理記憶部42には、紙幣の金種毎に取扱回数管理テーブルT1が設けられている。
例えば取扱回数の値が比較的小さいことは、各現金自動預払機3において取り扱われた回数が少なく、市場における流通の頻度が低いことを意味するため、紙幣の損傷の程度が小さいと考えられる。反対に、取扱回数の値が比較的大きいことは、各現金自動預払機3において取り扱われた回数が多く、市場における流通の頻度が高いことを意味するため、紙幣の損傷の程度が大きいと考えられる。
このため取扱回数管理テーブルT1は、現金自動預払機3において取り扱われた回数を記番号と対応付けて管理することで、各紙幣における損傷の程度を間接的に管理することになる。
また管理制御部41は、所定のプログラムを実行することにより、図4に示したように、照合部51、登録部52、計数部53、判定部55及び通信処理部59といった複数の機能ブロックを形成する。
通信処理部59は、通信回線4を介して紙幣管理装置2との間で種々の情報を送受信する。具体的に通信処理部59は、例えば紙幣管理装置2から紙幣の金種及び記番号を取得する。
照合部51は、紙幣管理装置2から取得した記番号(以下これを対象記番号と呼ぶ)と、管理記憶部42の取扱回数管理テーブルT1に記憶されている各記番号とを照合する。登録部52は、対象記番号が取扱回数管理テーブルT1に記憶されていなかった場合、当該取扱回数管理テーブルT1に対象記番号を登録する。因みにこのとき対象記番号と対応付けて記憶される取扱回数は「0」となる。
計数部53は、対象記番号が付された紙幣が現金自動預払機3において取り扱われた取扱回数を計数する。具体的に計数部53は、取扱回数管理テーブルT1から対象記番号と対応付けられている取扱回数を読み出し、これに値「1」を加算して再び記憶させることにより、この取扱回数を更新する。
判定部55は、対象記番号と対応付けられた取扱回数、すなわち対象紙幣が現金自動預払機3において取り扱われた回数を、管理記憶部42に予め記憶している所定の閾値と比較し、当該取扱回数が当該閾値以上であるか否かを判定する。ここで得られた判定結果は、通信処理部59により、通信回線4を介して現金自動預払機3へ送信される。
このように紙幣管理装置2は、各紙幣が現金自動預払機3により取り扱われた回数を取扱回数管理テーブルT1により管理すると共に、この取扱回数が所定の閾値以上であるか否かを判定し、その判定結果を現金自動預払機3へ送信するようになっている。
[1−3.入金処理及び取扱回数管理処理]
次に、現金自動預払機3において利用者との間で入金取引を行う場合に実行する入金処理について説明する。現金自動預払機3においてこの入金処理を実行する場合、紙幣管理装置2は、後述する管理処理を実行することにより、当該現金自動預払機3と連携するようになっている。
例えば現金自動預払機3は、利用者と取引処理を行い得る状態、いわゆる運用状態にあるとき、操作表示部16(図2)に所定のメニュー画面(図示せず)を表示した状態で、利用者から各種取引処理を開始する操作指示を待ち受けている。
現金自動預払機3の主制御部19は、利用者から入金取引を開始する操作指示を受け付けると、紙幣入出金機20の紙幣制御部21に対し入金処理の開始を指示する。これに応じて紙幣制御部21は、紙幣記憶部22から所定の入金プログラムを読み出して実行することにより、図7に示す入金処理手順RT1を開始してステップSP1へ移る。
ステップSP1において紙幣制御部21は、入出金部23のシャッタ23Bを開いて収容器23A内へ紙幣を投入させる。入出金部23は、利用者により収容器23Aに紙幣が投入された上で、操作表示部16を介して取込開始の操作指示を受け付けると、シャッタ23Bを閉塞して次のステップSP2へ移る。
ステップSP2において紙幣制御部21は、入出金部23の分離部(図示せず)により収容器23A内から1枚の紙幣(以下これを対象紙幣と呼ぶ)を分離して搬送部24に受け渡させ、当該搬送部24により対象紙幣を鑑別部25へ搬送させて、次のステップSP3へ移る。
ステップSP3において紙幣制御部21は、鑑別制御部31(図4)により鑑別部25を制御して対象紙幣を鑑別させると共に、当該鑑別部25から鑑別結果及び画像データG1(図5)を取得して、次のステップSP4へ移る。ステップSP4において紙幣制御部21は、画像切出部32(図4)により、画像データG1から記番号を含む部分を切り出して切出画像データG2(図5)とし、次のステップSP5へ移る。
ステップSP5において紙幣制御部21は、認識部33(図4)によって切出画像データG2に対して文字認識処理を施すことにより、文字列でなる記番号N(図5)を認識し、次のステップSP6へ移る。ステップSP6において紙幣制御部21は、通信処理部39により記番号Nを紙幣管理装置へ送信し、次のステップSP7へ移る。
一方、紙幣管理装置2の管理制御部41は、図8に示す取扱回数管理処理手順RT2を開始しており、ステップSP21において記番号(以下これを対象記番号と呼ぶ)を受信して次のステップSP22へ移る。ステップSP22において管理制御部41は、照合部51(図4)により、管理記憶部42に記憶されている取扱回数管理テーブルT1(図6)を参照し、登録されている各記番号と対象記番号とを順次照合して、次のステップSP23へ移る。
ステップSP23において管理制御部41は、照合部51により、対象記番号が取扱回数管理テーブルT1に登録されているか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、管理制御部41は次のステップSP24へ移り、照合部51により取扱回数管理テーブルT1から対象記番号と対応付けられた取扱回数を読み出し、次のステップSP26へ移る。
一方、ステップSP23において否定結果が得られると、管理制御部41は次のステップSP25へ移り、登録部52(図4)により、取扱回数管理テーブルT1に対象記番号を登録すると共にその取扱回数を「0」とし、次のステップSP26へ移る。
ステップSP26において管理制御部41は、計数部53(図4)により、取扱回数管理テーブルT1に対象記番号と対応付けて登録されている取扱回数に値「1」を加算して更新し、次のステップSP27へ移る。ステップSP27において管理制御部41は、判定部55(図4)により、対象記番号と対応付けられた取扱回数、すなわち更新後の取扱回数を、管理記憶部42に記憶している閾値と比較し、次のステップSP28へ移る。
ステップSP28において管理制御部41は、判定部55により、更新後の取扱回数が閾値以上であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは対象記番号と対応付けられた取扱回数が比較的多く、対象紙幣が現金自動預払機3において取り扱われた頻度が比較的高いため、当該対象紙幣における損傷の程度も比較的大きいと推定されることを意味している。このとき管理制御部41は、次のステップSP29へ移り、現金自動預払機3において対象紙幣を再利用すること無く回収させるために、判定部55により、判定結果を「要回収」に設定して、次のステップSP31へ移る。
一方、ステップSP28において否定結果が得られると、このことは対象記番号と対応付けられた取扱回数が比較的少なく、対象紙幣が現金自動預払機3において取り扱われた頻度が比較的低いため、当該対象紙幣における損傷の程度も比較的小さいと推定されることを意味している。このとき管理制御部41は、次のステップSP30へ移り、現金自動預払機3において対象紙幣を再利用させるために、判定部55により、判定結果を「非回収」に設定して、次のステップSP31へ移る。
ステップSP31において管理制御部41は、通信処理部59により、判定結果を通信回線4経由で現金自動預払機3へ送出した後、次のステップSP32へ移って取扱回数管理処理手順RT2を終了する。
これに応じて現金自動預払機3の紙幣制御部21は、入金処理手順RT1(図7)のステップSP7において、紙幣管理装置2からの判定結果を受信し、次のステップSP8へ移る。ステップSP8において紙幣制御部21は、ステップSP3において得られた鑑別結果及びステップSP7において得られた判定結果を基に紙幣の搬送先を決定して次のステップSP9へ移る。
因みに紙幣の搬送先は、紙幣と認められなかったもの(いわゆる入金リジェクト紙幣)であれば入出金部23となり、偽券であれば偽券収納庫29となり、正券であり再利用可能であれば金種に応じて紙幣収納庫27A〜27Dとなり、正券であり再利用不可能であるか、或いは判定結果が「要回収」であればリジェクト庫28となる。また決定された搬送先は、紙幣記憶部22に一時的に記憶される。
ステップSP9において紙幣制御部21は、対象紙幣を搬送先に応じて搬送し、次のステップSP10へ移る。具体的に紙幣制御部21は、決定した搬送先が入出金部23である紙幣、すなわち入金リジェクト紙幣を入出金部23へ搬送して利用者に返却し、搬送先がそれ以外である紙幣を一時保留部26へ搬送して収納させる。
ステップSP10において紙幣制御部21は、ステップSP1において入出金部23に投入された全ての紙幣を装置内部へ取り込んだか否か、すなわち入出金部23内に紙幣が残っていないか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、紙幣制御部21は、再度ステップSP2へ戻って一連の処理を繰り返すことにより、収容器23A内の残りの紙幣を順次搬送し記番号を読み取って送信し、それぞれの搬送先を決定した上で一時保留部26に収納させていく。
一方、ステップSP10において肯定結果が得られると、紙幣制御部21は次のステップSP11へ移り、一時保留部26に収納している全ての紙幣を、紙幣記憶部22に記憶しているそれぞれの搬送先、すなわち紙幣収納庫27A〜27D、リジェクト庫28又は偽券収納庫29へ搬送させ、次のステップSP12へ移って入金処理手順RT1を終了する。
因みに紙幣制御部21は、所定の取引中止指示を受け付けた場合、一時保留部26に収納している全ての紙幣を、入出金部23へ搬送して利用者に返却する。
このように紙幣制御部21は、入金処理において、紙幣管理装置2の管理制御部41と連携しながら、入金された紙幣の記番号を基にそれぞれの取扱回数を計数し、当該取扱回数が比較的少ない場合には再利用し、取扱回数が比較的多い場合に再利用せず回収するようになっている。
[1−4.回収済記番号リストL1]
ところで紙幣入出金機20の紙幣記憶部22には、図9に示すように、記番号を格納するための回収済記番号リストL1が記憶されている。紙幣制御部21は、入金処理手順RT1のステップSP8において搬送先を決定する際、「要回収」であった紙幣の記番号をこの回収済記番号リストL1に登録する。
また紙幣制御部21は、保守作業員等により保守作業が行われる際、操作表示部16及びテンキー17を介して所定の操作がなされることにより、図10に示す表示画面D1を当該操作表示部16に表示させる。
表示画面D1は、回収済記番号リストL1に関する操作指示を受け付けるための画面となっており、いわゆるGUI(Graphical User Interface)として構成され、上下方向に沿って3個のボタンB1、B2及びB3が配置されている。ボタンB1、B2及びB3には、それぞれ「回収した紙葉類のリスト作成&プリント」、「回収した紙葉類のリスト表示」及び「回収した紙葉類の登録機番号の削除」といった文字が表示されている。
ボタンB1が押下操作された場合、紙幣制御部21は、主制御部19と協働することにより、回収済記番号リストL1に登録されている記番号をレシート処理部18Aからレシートに印字して排出させる。ボタンB2が押下操作された場合、紙幣制御部21は、回収済記番号リストL1に登録されている記番号を操作表示部16に表示させる。ボタンB3が押下操作された場合、紙幣制御部21は、回収済記番号リストL1に登録されている記番号を全て削除する。
このように紙幣制御部21は、要回収と判定されて回収された紙幣の記番号を回収済み記番号リストに登録しておき、表示画面D1を介して保守作業員から操作指示を受け付けた場合、この回収済記番号リストL1に関する種々の処理を行うようになっている。
[1−5.動作及び効果]
以上の構成において、第1の実施の形態による紙幣管理システム1では、現金自動預払機3において入金処理を行う際、入金された各紙幣から記番号を読み取り、これを紙幣管理装置2へ送信する。
紙幣管理装置2は、現金自動預払機3から記番号が送信された回数を計数して取扱回数とし、これを取扱回数管理テーブルT1(図4)により管理することで、それぞれの紙幣が取り扱われた回数を個別に計数する。また紙幣管理装置2は、この取扱回数が閾値を超えた場合、現金自動預払機3に「要回収」の判定結果を通知して当該紙幣を回収させる。
すなわち紙幣管理システム1は、各現金自動預払機3において取り扱われた回数の合計値が比較的多い場合に、当該紙幣における損傷の程度が比較的大きいものと見なし、回収することができる。
これを換言すれば、紙幣管理システム1では、現金自動預払機3の鑑別部25におけるイメージセンサにより撮像された画像等からでは判別が難しいような損傷を有していたとしても、取扱回数の多さを損傷の程度の大きさと見なすことで、適切に回収することができる。また紙幣管理システム1では、例えば発行されてからの期間が長い紙幣であっても、取扱回数が少ない場合には再利用することで、不必要に回収することが無い。
さらに現金自動預払機3は、入金処理において紙幣管理装置2から得られた判定結果が「要回収」であった場合、鑑別結果を基に再利用可能と判断していた紙幣であっても、紙幣収納庫27へ搬送せず、リジェクト庫28へ搬送して回収する。このため現金自動預払機3は、入金処理の完了後に改めて「要回収」の紙幣を選別するための処理を行う必要が無い。
また紙幣管理システム1では、複数台の現金自動預払機3において紙幣の取扱回数を紙幣管理装置2により取扱回数管理テーブルT1を用いて一元的に管理する。このため紙幣管理システム1では、現金自動預払機3が個別に取扱回数を計数する場合と比較して、各紙幣が実際に市場で流通している状態がより適切に反映された、より精度の高い取扱回数を計数することができる。
そのうえ現金自動預払機3は、表示画面D1(図10)を介してボタンB1又はB2の操作指示を受け付けた場合、回収済記番号リストL1に格納している記番号をレシートに印字し、又は操作表示部16に表示することができる。これにより現金自動預払機3は、例えば「要回収」と判定された紙幣が実際にリジェクト庫28に回収されているか否かを保守作業員等が確認する際に、その確認作業を容易に行わせることができる。
また現金自動預払機3は、表示画面D1(図10)を介してボタンB3の操作指示を受け付けた場合、回収済記番号リストL1に格納している記番号を全て削除することができる。これにより現金自動預払機3は、例えば保守作業においてリジェクト庫28内の紙幣が取り出される際に、回収済記番号リストL1の記番号を削除させることで、その後の入金取引においてリジェクト庫28に回収される紙幣と回収済記番号リストL1の内容とを一致させることができる。
以上の構成によれば、第1の実施の形態による紙幣管理システム1では、現金自動預払機3において入金処理を行う際、入金された各紙幣から記番号を読み取って紙幣管理装置2へ送信する。紙幣管理装置2は、記番号ごとに紙幣が取り扱われた回数を取扱回数として計数し、この取扱回数が閾値を超えた場合、現金自動預払機3に「要回収」の判定結果を通知して当該紙幣を回収させる。これにより紙幣管理システム1は、各現金自動預払機3における取扱回数の合計値が比較的多い場合に、当該紙幣における損傷の程度が比較的大きいものと見なして回収することができる。
[2.第2の実施の形態]
[2−1.紙幣管理システムの構成]
第2の実施の形態による紙幣管理システム101(図1)は、紙幣管理装置2及び現金自動預払機3に代わる紙幣管理装置102及び現金自動預払機103により構成されている。
図4と対応する図11に示すように、紙幣管理装置102は、第1の実施の形態による紙幣管理装置2と比較して、管理制御部41に代わる管理制御部141を有している。管理制御部141は、第1の実施の形態による管理制御部41(図4)と比較して、判定部55が省略されている点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
現金自動預払機103は、第1の実施の形態による現金自動預払機3(図4)と比較して、紙幣入出金機20に代わる紙幣入出金機120を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
紙幣入出金機120は、第1の実施の形態による紙幣入出金機20と比較して、紙幣制御部21及び紙幣記憶部22に代わる紙幣制御部121及び紙幣記憶部122を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。この紙幣記憶部122は、第1の実施の形態における管理記憶部42と同様、取扱回数と比較するための閾値を記憶している。
紙幣制御部121は、第1の実施の形態による紙幣制御部21と比較して、判定部155を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。判定部155は、第1の実施の形態における判定部55と同様、対象記番号と対応付けられた取扱回数、すなわち対象紙幣が現金自動預払機103において取り扱われた回数を、紙幣記憶部22に予め記憶している閾値と比較し、当該取扱回数が当該閾値以上であるか否かを判定する。
[2−2.入金処理及び取扱回数管理処理]
現金自動預払機103の紙幣制御部121は、入金処理を行う場合、第1の実施の形態における入金処理手順RT1(図7)に代えて、図12に示す入金処理手順RT3を実行するようになっている。また紙幣管理装置102は、第1の実施の形態による取扱回数管理処理手順RT2(図8)に代えて、図13に示す取扱回数管理処理手順RT4を実行するようになっている。
紙幣制御部121は、入金処理手順RT3を開始してステップSP41へ移ると、このステップSP41〜SP46において、第1の実施の形態におけるステップSP1〜6と同様の処理を行い、記番号を紙幣管理装置102へ送信して次のステップSP47へ移る。
一方、紙幣管理装置102の管理制御部141は、取扱回数管理処理手順RT4を開始してステップSP61へ移り、このステップSP61〜SP66において第1の実施の形態におけるステップSP21〜SP26と同様の処理を行い、次のステップSP67へ移る。
ステップSP67において管理制御部141は、通信処理部59により、更新した取扱回数を通信回線4経由で現金自動預払機103へ送出した後、次のステップSP68へ移って取扱回数管理処理手順RT4を終了する。
これに応じて現金自動預払機103の紙幣制御部121は、入金処理手順RT3(図12)のステップSP47において、紙幣管理装置102からの取扱回数を受信し、次のステップSP48へ移る。
紙幣制御部121は、ステップSP48〜SP51において、第1の実施の形態におけるステップSP27〜SP30(図8)と同様の処理を行うことにより、取扱回数と閾値との比較結果に応じて判定結果を設定し、次のステップSP52へ移る。
その後紙幣制御部121は、ステップSP52〜SP55において第1の実施の形態におけるステップSP8〜SP11と同様の処理を行った後、ステップSP56へ移って入金処理手順RT3を終了する。
[2−3.動作及び効果]
以上の構成において、第2の実施の形態による紙幣管理システム101では、現金自動預払機103において入金処理を行う際、入金された各紙幣から記番号を読み取り、これを紙幣管理装置102へ送信する。
紙幣管理装置102は、現金自動預払機103から記番号が送信された取扱回数を取扱回数管理テーブルT1(図4)により管理することで、記番号ごとに紙幣が取り扱われた回数を計数し、この取扱回数を現金自動預払機103へ送信する。現金自動預払機103は、この取扱回数が閾値を超えた場合、「要回収」と判定して当該紙幣を回収する。
これにより紙幣管理システム101は、第1の実施の形態と同様、各現金自動預払機103において取り扱われた回数の合計値が比較的多い場合に、当該紙幣における損傷の程度が比較的大きいものと見なし、回収することができる。
また紙幣管理システム101は、第1の実施の形態とは異なり、各現金自動預払機103の紙幣記憶部22に閾値を記憶しており、紙幣制御部121の判定部155において取扱回数と閾値とを比較して判定結果を決定する。
このため紙幣管理システム101は、現金自動預払機103ごとに異なる閾値を設定することができる。これにより紙幣管理システム101では、取扱回数に関しては全ての現金自動預払機103において各紙幣が取り扱われた回数を総合的に計数する一方で、例えば現金自動預払機103が設置されている金融機関毎や店舗毎に独自の閾値を設定してそれぞれ判定結果を決定する、といった柔軟な運用も可能となる。
また紙幣管理システム101は、その他の点においても第1の実施の形態による紙幣管理システム1と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第2の実施の形態による紙幣管理システム101は、現金自動預払機103において入金処理を行う際、入金された各紙幣から記番号を読み取って紙幣管理装置102へ送信する。紙幣管理装置102は、記番号ごとに紙幣が取り扱われた回数を取扱回数として計数し、この取扱回数を現金自動預払機103へ送信する。現金自動預払機103は、取扱回数が閾値を超えた場合、当該紙幣を「要回収」と判定して回収する。これにより紙幣管理システム101は、各現金自動預払機103における取扱回数の合計値が比較的多い場合に、当該紙幣における損傷の程度が比較的大きいものと見なして回収することができる。
[3.第3の実施の形態]
[3−1.紙幣管理システムの構成]
第3の実施の形態による紙幣管理システム201(図1)は、紙幣管理装置2及び現金自動預払機3に代わる紙幣管理装置202及び現金自動預払機203により構成されている。
図4と対応する図14に示すように、現金自動預払機203は、第1の実施の形態による現金自動預払機3(図4)と比較して、紙幣入出金機20に代わる紙幣入出金機220を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
紙幣入出金機220は、第1の実施の形態による紙幣入出金機20と比較して、紙幣制御部21及び紙幣記憶部22に代わる紙幣制御部221及び紙幣記憶部222を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
紙幣制御部221は、第1の実施の形態による紙幣制御部21(図4)と比較して、認識部33が省略された構成となっている。これに伴い紙幣制御部221は、画像切出部32により生成した切出画像データG2を紙幣管理装置202へ送信する。また紙幣記憶部222は、回収すべき紙幣の記番号を格納する未回収記番号リストを記憶している。
紙幣管理装置202は、第1の実施の形態による紙幣管理装置2と比較して、管理制御部41及び管理記憶部42に代えて、管理制御部241及び管理記憶部242を有している。管理制御部241は、第1の実施の形態による管理制御部41(図4)と比較して、認識部233を有する点において相違するものの、他の点については同様に構成されている。
認識部233は、第1の実施の形態における紙幣制御部21の認識部33(図4)と同様に構成されており、切出画像データG2(図5)に対して文字認識処理を施すことにより、文字列でなる記番号Nを認識し、これを管理記憶部242に一時的に記憶させる。
管理記憶部242は、第1の実施の形態と同様に取扱回数管理テーブルT1(図4)を記憶する他、現金自動預払機203から送信された切出画像データG2、認識部233において認識された記番号N、及び回収すべき紙幣の記番号を格納する未回収記番号リスト等を記憶している。
[3−2.入金処理、取扱回数管理処理及び出金処理]
ところでこの第3の実施の形態による紙幣管理システム201では、第1の実施の形態とは異なり、切出画像データG2から記番号を認識する認識処理及び各紙幣を回収するか否かを判定する判定処理等を、入金取引の終了後に紙幣管理装置202により実行するようになっている。さらに紙幣管理システム201では、要回収と判定された紙幣を、現金自動預払機203における出金取引において回収するようになっている。
具体的に現金自動預払機203の紙幣制御部221は、入金処理を行う場合、第1の実施の形態における入金処理手順RT1(図7)に代えて、図15に示す入金処理手順RT5を実行する。紙幣制御部221は、入金処理手順RT5を開始してステップSP71へ移ると、このステップSP71〜SP74において、第1の実施の形態におけるステップSP1〜4と同様の処理を行い、次のステップSP75へ移る。
ステップSP75において紙幣制御部221は、通信処理部39により切出画像データG2を紙幣管理装置202へ送信し、次のステップSP76へ移る。これに応じて紙幣管理装置202の管理制御部241は、この切出画像データG2を受信して管理記憶部242に記憶させる。
紙幣制御部221は、続くステップSP76〜SP79において、第1の実施の形態におけるステップSP8〜SP11と同様の処理を行う。ただし紙幣制御部221は、ステップSP76において、判定結果については考慮せず、鑑定結果のみに基づいて搬送先を決定する。その後紙幣制御部221は、次のステップSP80へ移って入金処理手順RT5を終了する。
一方、紙幣管理装置202の管理制御部241は、予め設定された時間になったとき、例えば金融機関において一日の現金自動預払機203の運用時間が経過して全ての入金処理を終了した後に、第1の実施の形態における取扱回数管理処理手順RT2(図8)に代えて、図16に示す取扱回数管理処理手順RT6を実行する。
管理制御部241は、まずステップSP81において管理記憶部242から1個の切出画像データG2を読み出し、次のステップSP82へ移る。ステップSP82において管理制御部241は、認識部233によって、第1の実施の形態におけるステップSP5(図7)と同様、切出画像データG2に対して文字認識処理を施すことにより、文字列でなる記番号(以下これを対象記番号と呼ぶ)を認識し、次のステップSP83へ移る。
その後、管理制御部241は、ステップSP83〜SP89において第1の実施の形態におけるステップSP22〜SP28(図8)と同様の処理を行い、更新後の取扱回数が閾値以上であるか否かを判定する。
ステップSP89において肯定結果が得られると、このことは対象記番号が付された紙幣を回収すべきであることを表している。このとき管理制御部241は、次のステップSP90へ移り、登録部52により、管理記憶部242に記憶している未回収記番号リストに対象記番号を登録して、次のステップSP91へ移る。
一方、ステップSP89において否定結果が得られると、このことは対象記番号が付された紙幣を回収する必要が無いことを表しており、このとき管理制御部241は次のステップSP91へ移る。
ステップSP91において管理制御部241は、管理記憶部242に記憶している全ての切出画像データについて記番号の認識処理及び取扱回数と閾値との比較処理を行ったか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、管理制御部241は再びステップSP81へ戻って一連の処理を繰り返す。
一方、ステップSP91において肯定結果が得られると、管理制御部241は次のステップSP92へ移り、通信処理部59により、管理記憶部242に記憶している未回収記番号リストを各現金自動預払機203へ送信した後、次のステップSP93へ移って取扱回数管理処理手順RT6を終了する。
因みに管理制御部241は、全ての現金自動預払機203から受信した切出画像データG2に対し、同様に記番号の認識処理や取扱回数と閾値との比較処理を行い、1個の未回収記番号リストを生成するようになっている。
その後、現金自動預払機203は、出金処理を行う場合、紙幣記憶部222から所定の出金プログラムを読み出して実行することにより、図17に示す出金処理手順RT7を開始してステップSP101へ移る。
ステップSP101において紙幣制御部221は、主制御部19(図14)と連携しながら、操作表示部16を介して利用者から出金額の入力操作を受け付け、次のステップSP102へ移る。ステップSP102において紙幣制御部221は、入力された出金額に応じた金種及び枚数の紙幣を決定して、次のステップSP103へ移る。
ステップSP103において紙幣制御部221は、決定した金種の紙幣を紙幣収納庫27から1枚繰り出し、搬送部24により鑑別部25へ搬送させて、次のステップSP104へ移る。ステップSP104において紙幣制御部221は、鑑別制御部31の制御に基づき、鑑別部25により紙幣を鑑別させ、その鑑別結果を取得して次のステップSP105へ移る。
ステップSP105において紙幣制御部221は、この紙幣(以下これを対象紙幣と呼ぶ)の記番号(以下これを対象記番号と呼ぶ)を読み取り、次のステップSP106へ移る。具体的に紙幣制御部221は、鑑別制御部31により鑑別部25から画像データG1を取得し、画像切出部32により切出画像データG2を生成し、これを紙幣管理装置202へ送信することにより記番号を認識させ、認識された記番号を当該紙幣管理装置202から受信する。
ステップSP106において紙幣制御部221は、対象記番号を未回収記番号リストの各記番号と比較し、次のステップSP107へ移る。
ステップSP107において紙幣制御部221は、対象記番号が未回収記番号リストに登録されているか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは対象紙幣を回収する必要が無く、出金できることを表している。このとき紙幣制御部221は、次のステップSP108へ移り、搬送制御部37の制御に基づき、搬送部24により対象紙幣を入出金部23へ搬送させて、次のステップSP111へ移る。
一方、ステップSP107において肯定結果が得られると、このことは対象紙幣の取扱回数が比較的多く、回収すべきであることを表している。このとき紙幣制御部221は、次のステップSP109へ移り、搬送制御部37の制御に基づき、搬送部24により対象紙幣をリジェクト庫28へ搬送させて、次のステップSP110へ移る。
ステップSP110において紙幣制御部221は、未回収記番号リストから対象記番号を削除することにより当該未回収記番号リストを更新し、次のステップSP111へ移る。因みに紙幣制御部221は、対象記番号を他の現金自動預払機203へ送信することにより、各現金自動預払機203において記憶している未回収記番号リストからも対象記番号を削除させる。
ステップSP111において紙幣制御部221は、入出金部23へ搬送した紙幣の合計金額が出金額に達したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、紙幣制御部221は再度ステップSP103へ戻り、一連の処理を繰り返す。
一方、ステップSP111において肯定結果が得られると、紙幣制御部221は次のステップSP112へ移り、入出金部23のシャッタ23Bを開放して利用者に紙幣を取り出させ、当該シャッタ23Bを閉塞した後、次のステップSP113へ移って出金処理手順RT7を終了する。
[3−3.動作及び効果]
以上の構成において、第3の実施の形態による紙幣管理システム201では、現金自動預払機203において入金処理を行う際、入金された各紙幣を基に切出画像データG2を生成し、これを紙幣管理装置202へ送信して記憶させる。
紙幣管理装置202は、現金自動預払機203における入金処理の終了後に、切出画像データG2を基に記番号を認識する。さらに紙幣管理装置202は、この記番号を認識した回数である取扱回数を取扱回数管理テーブルT1(図4)により管理することで、記番号ごとに紙幣が取り扱われた回数を計数し、この取扱回数が閾値を超えた場合、この記番号を未回収記番号リストに登録する。
その後現金自動預払機203は、出金処理を行う際に、紙幣収納庫27から繰り出した紙幣を鑑別し、読み取った記番号が未回収記番号リストに登録されていれば、これをリジェクト庫28へ搬送して回収する。
これにより紙幣管理システム201は、第1の実施の形態と同様、各現金自動預払機203において取り扱われた回数の合計値が比較的多い場合に、当該紙幣における損傷の程度が比較的大きいものと見なし、回収することができる。
ところで紙幣管理システム201では、紙幣の記番号を読み取ることができなかった場合、当該紙幣の取扱回数を計数できないことになるため、回収すべきであるか否かを正しく判断できなくなる。
この点に関し、紙幣管理システム201は、切出画像データG2(図5)から記番号Nを認識する認識処理を、入金処理が終了した後に実行する。このため紙幣管理システム201は、利用者を待たせること無く、認識処理に十分な時間をかけて、第1及び第2の実施の形態よりも高精度な認識結果を得ることができる。
また紙幣管理システム201は、現金自動預払機203では無く、紙幣管理装置202の認識部233において認識処理を行う。このため紙幣管理システム201は、現金自動預払機203と比較して紙幣管理装置202の台数が格段に少ないことから、当該紙幣管理装置202における演算処理能力を高めたとしても、これに必要なコストの増加分を小さく抑えることができる。これにより紙幣管理システム201は、僅かなコストの増加により全ての記番号についての認識精度を格段に高めることができる。
さらに紙幣管理システム201は、全ての現金自動預払機203について共通の未回収記番号リストを生成し、これを全ての現金自動預払機203へ送信する。このため紙幣管理システム201では、例えばある現金自動預払機203に入金された紙幣が取り出されて他の現金自動預払機203に装填された場合であっても、出金処理において記番号を基に回収することができる。
また紙幣管理システム201は、その他の点においても第1の実施の形態による紙幣管理システム1と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、第3の実施の形態による紙幣管理システム201は、現金自動預払機203において入金処理を行う際、入金された各紙幣を基に切出画像データG2を生成する。入金処理の終了後、紙幣管理装置202は、切出画像データG2を基に記番号を認識し、当該記番号を認識した回数を取扱回数として計数して、取扱回数が閾値を超えた場合、この記番号を未回収記番号リストに登録する。現金自動預払機203は、出金処理を行う際に、紙幣の記番号が未回収記番号リストに登録されていれば回収させる。これにより紙幣管理システム201は、各現金自動預払機203における取扱回数の合計値が比較的多い場合に、当該紙幣における損傷の程度が比較的大きいものと見なして回収することができる。
[4.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、紙幣制御部21内に認識部33を設け、現金自動預払機3において切出画像データG2からの記番号Nの認識処理を行う場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば紙幣管理システム1において現金自動預払機3と通信回線4を介して接続された所定の認識装置(図示せず)や紙幣管理装置2等に対し、切出画像データG2を送信することで、第3の実施の形態と同様に記番号を認識させても良い。これにより、紙幣制御部21における処理負荷を軽減させることができる。
また上述した第1の実施の形態においては、紙幣管理装置2の判定部55により取扱回数を閾値と比較することで紙幣を回収するか否かを判定し、「要回収」と判定した紙幣を現金自動預払機3に回収させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば紙幣管理装置2において判定部55を省略し、現金自動預払機3において紙幣を回収しないようにしても良い。この場合、例えば取扱回数に関する統計値を算出することで、紙幣の流通の様子を数値により表すことが可能となる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、管理記憶部42に単一の閾値を記憶させておき、判定部55において、取扱回数をこの単一の閾値と比較することで紙幣を回収するか否かを画一的に判定する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば管理記憶部42に複数の閾値を記憶させると共に各閾値を各現金自動預払機3と対応付けておき、判定部55において、記番号を送信してきた現金自動預払機3と対応付けられた閾値を管理記憶部42から読み出して取扱回数と比較し、紙幣を回収するか否かを判断しても良い。これにより、第2の実施の形態と同様に、紙幣の回収に関する判断基準を金融機関毎や店舗毎に相違させることができる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、「要回収」と判断された紙幣を入金処理において回収する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば「要回収」と判断された紙幣をその後に行われる出金処理や精査処理等の他の処理において回収するようにしても良い。この場合、例えば第3の実施の形態のように、未回収記番号リストに記番号を登録しておき、出金処理等において紙幣から読み取った記番号をこの未回収記番号リストの各記番号と比較すれば良い。第2の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第3の実施の形態においては、入金処理において未回収記番号リストを参照せず、これに基づいた紙幣の回収を行わない場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば入金処理において、前日までに生成され配信された未回収記番号リストと対象記番号とを照合し、一致した場合には当該紙幣を回収するようにしても良い。
さらに上述した第3の実施の形態においては、紙幣管理装置202の取引回数管理処理において、全ての現金自動預払機203に関し1個の未回収記番号リストを生成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば現金自動預払機203毎に個別の未回収記番号リストを生成し、これをそれぞれの現金自動預払機203へ送信しても良い。これにより各現金自動預払機203では、自らに入金され紙幣収納庫27に収納している紙幣についてのみ記番号が未回収記番号リストに登録されているため、当該未回収記番号リストにおける記番号の登録数が極めて少なくなり、照合処理を短時間で完了することができる。
さらに上述した第3の実施の形態においては、紙幣管理装置202の取引回数管理処理において生成した未回収記番号リストを現金自動預払機203へ送信し、記番号が登録された紙幣を出金処理において回収させる場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば金融機関の窓口に設置される紙幣整理装置(いわゆるテラーマシン)や紙幣を計数して束ねる施封装置等、種々の装置へ送信し、それぞれにおいて紙幣を取り扱う処理を行う際に回収させるようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、管理制御部41の計数部53により、各現金自動預払機3から記番号ごとに受信した回数を単純に計数して取扱回数とする場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば取扱回数管理テーブルT1(図6)において、各記番号に対し最後に取扱回数が更新された日時を対応付けてそれぞれ格納しておき、次に現金自動預払機3から記番号が送信された際に、格納された更新日時からの経過期間が比較的長い場合に、1よりも大きい値を加算するようにしても良い。これにより、現金自動預払機3に入金されること無く市場で取り扱われていた期間における損傷の増加分を取扱回数に反映させることができる。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、入金処理において入金された紙幣の記番号を読み取ることを1回の取り扱いとして、取扱回数を計数する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば出金処理において出金する紙幣の記番号を読み取ることや、入金処理及び出金処理の双方において紙幣の記番号をそれぞれ読み取ること、或いは精査処理等の種々の処理をそれぞれ1回の取り扱いとして、取扱回数を計数しても良い。要は、紙幣を繰り出し、搬送し、或いは収納する等して紙幣を取り扱うことにより、当該紙幣に対し僅かでも損傷を与える可能性がある場合に、これを1回として取扱回数を計数すれば良い。さらにこの場合、例えば取扱の種類毎に異なる重み付け係数を乗じて加算しても良い。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、保守作業等において表示する表示画面D1(図10)に対する操作に応じて、回収済記番号リストL1に登録された記番号を操作表示部16に表示させ、レシートに印字し、或いは削除する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば「回収済記番号リストL1を紙幣管理装置へ送信する」等の他の処理を行うようにしても良く、或いはこれらのうち何れかを省略しても良く、さらには表示画面D1を表示しないようにしても良い。この場合、回収済記番号リストL1を生成しないようにしても良い。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、紙幣制御部21における鑑別制御部31(図4)の制御に基づき鑑別部25によって紙幣から画像データG1(図5)を生成し、画像切出部32によって切出画像データG2を生成した上で、認識部33によって記番号Nを認識する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば紙幣にRFID(Radio Frequency IDentifier)が埋め込まれ、これに記番号が記憶されている場合に、鑑別部25によって無線通信により無線信号を受信し、この無線信号に所定の復調処理や復号化処理を施すことで記番号を認識するようにしても良い。要は、紙幣に種々の手法により記番号が記録されている場合に、鑑別部等によりこの記番号を含む情報を取得し、認識部等によりこの情報から記番号を認識することができれば良い。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、1台の紙幣管理装置2及び複数台の現金自動預払機3により構成される紙幣管理システム1において、各現金自動預払機3において紙幣が取り扱われた回数を計数する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば図18に示す現金自動預払機303のように、紙幣制御部321に照合部51、登録部52、計数部53及び判定部55等を設けると共に、紙幣記憶部322に取扱回数管理テーブルT1を記憶させ、当該現金自動預払機303が単独で紙幣を取り扱った回数を計数しても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、現金自動預払機3において入金処理を行う際に入金された紙幣の記番号を読み取り、この記番号を基に取扱回数を計数する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば金融機関の窓口に設置され当該金融機関の職員が主に使用する紙幣処理装置(いわゆるテラーマシン)や、紙幣を束ねる紙幣施封装置等、紙幣を取り扱う種々の装置において、紙幣に関する種々の処理を行う際に、読み取った記番号を基に取扱回数を計数し、また回収しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、現金自動預払機3において媒体としての紙幣が取り扱われた回数を取扱回数として計数する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば金券や商品券、証券等、一意に識別するための識別符号が付された種々の媒体を取り扱う種々の装置において、これらの媒体が取り扱われた回数を取扱回数として計数しても良い。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した第1の実施の形態においては、媒体処理装置としての現金自動預払機3と管理装置としての紙幣管理装置2とにより媒体管理システムとしての紙幣管理システム1を構成し、媒体処理装置に、取得部としての鑑別部25、鑑別制御部31及び画像切出部32とを設け、媒体処理装置又は管理装置の少なくとも一方に、認識部としての認識部33を設け、管理装置に、計数部としての計数部53と、記憶部としての管理記憶部42とを設ける場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる媒体処理装置と管理装置とにより媒体管理システムを構成し、媒体処理装置に取得部とを設け、媒体処理装置又は管理装置の少なくとも一方に認識部を設け、管理装置に計数部と、記憶部とを設けても良い。
本発明は、例えば利用者との間で紙幣を介した取引処理を行う現金自動預払機でも利用できる。
1、101、201……紙幣管理システム、2、102、202……紙幣管理装置、3、103、203、303……現金自動預払機、16……操作表示部、19……主制御部、20、120、220……紙幣入出金機、21、121、221、321……紙幣制御部、22、122、222、322……紙幣記憶部、23……入出金部、24……搬送部、25……鑑別部、26……一時保留部、27……紙幣収納庫、28……リジェクト庫、31……鑑別制御部、32……画像切出部、33、233……認識部、37……搬送制御部、39、59……通信処理部、41、141、241……管理制御部、42、242……管理記憶部、51……照合部、52……登録部、53……計数部、55、155……判定部、D1……表示画面、G1……画像データ、G2……切出画像データ、N……記番号、T1……取扱回数管理テーブル。

Claims (9)

  1. 一意の識別符号が付された媒体を処理する媒体処理装置と、当該媒体処理装置と通信する管理装置とを有する媒体管理システムであって、
    前記媒体処理装置は、
    前記媒体から前記識別符号を含む識別情報を取得する取得部
    を具え、
    前記媒体処理装置又は前記管理装置の少なくとも一方は、
    前記識別情報から前記識別符号を認識する認識部
    を具え、
    前記管理装置は、
    前記認識部により認識された前記識別符号を基に、前記媒体が前記媒体処理装置において取り扱われた回数である取扱回数を計数する計数部と、
    前記媒体の前記識別符号と対応付けて前記取扱回数を記憶する記憶部と
    を具えることを特徴とする媒体管理システム。
  2. 前記媒体処理装置又は前記管理装置の少なくとも一方は、
    所定の閾値を記憶する閾値記憶部と、
    前記取扱回数が前記閾値を超えたか否かを判定する判定部と
    をさらに具えることを特徴とする請求項1に記載の媒体管理システム。
  3. 前記媒体処理装置は、
    前記媒体を搬送する搬送部と、
    特定の前記媒体を他の前記媒体と区別して収納する区別収納庫と、
    前記判定部により前記取扱回数が前記閾値を超えたと判定された前記媒体を、前記搬送部により前記区別収納庫へ搬送させるよう制御する搬送制御部と
    をさらに具えることを特徴とする請求項2に記載の媒体管理システム。
  4. 前記媒体処理装置は、
    利用者との間で前記媒体を授受する授受部と、
    前記媒体を収納する収納庫と、
    をさらに具え、
    前記取得部は、前記授受部において前記利用者から受け渡された前記媒体から前記識別情報を取得し、
    前記搬送制御部は、前記判定部において前記取扱回数が前記閾値を超えたと判定された媒体を前記搬送部により前記区別収納庫へ搬送させ、他の前記媒体を前記収納庫へ搬送させるよう制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載の媒体管理システム。
  5. 前記媒体処理装置は、
    利用者との間で前記媒体を授受する授受部と、
    前記媒体を収納する収納庫と
    をさらに具え、
    前記搬送制御部は、前記収納庫に収納されている前記媒体を前記授受部へ搬送し前記利用者に受け渡す受渡取引において、前記収納庫から繰り出した前記媒体から前記取得部により前記識別情報を取得させ、前記認識部において当該識別情報から認識された前記識別符号と対応付けて前記記憶部に記憶されている前記取扱回数が、前記判定部において前記閾値を超えたと判定された場合、当該媒体を前記区別収納庫へ搬送させるよう制御する
    ことを特徴とする請求項3に記載の媒体管理システム。
  6. 前記管理装置は、2以上の前記媒体処理装置と通信し、
    前記管理装置の前記計数部は、前記媒体処理装置それぞれにおいて前記媒体が取り扱われた回数の合計値を前記取扱回数として計数する
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体管理システム。
  7. 前記認識部は、所定の利用者と前記媒体処理装置との間で行われる取引の終了後に前記識別情報から前記識別符号を認識する
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体管理システム。
  8. 前記取得部は、前記媒体から前記識別符号を含む範囲の画像を前記識別情報として生成し、
    前記認識部は、前記識別情報としての前記画像から前記識別符号を認識する
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体管理システム。
  9. 一意の識別符号が付された媒体から当該識別符号を含む識別情報を取得する取得部と、
    前記識別情報から前記識別符号を認識する認識部と、
    前記認識部により認識された前記識別符号を基に、前記媒体が取り扱われた回数である取扱回数を計数する計数部と、
    前記媒体の前記識別符号と対応付けて前記取扱回数を記憶する記憶部と
    を具えることを特徴とする媒体処理装置。
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