JP2016011994A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016011994A
JP2016011994A JP2014132401A JP2014132401A JP2016011994A JP 2016011994 A JP2016011994 A JP 2016011994A JP 2014132401 A JP2014132401 A JP 2014132401A JP 2014132401 A JP2014132401 A JP 2014132401A JP 2016011994 A JP2016011994 A JP 2016011994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
substrate
display device
crystal display
portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014132401A
Other languages
English (en)
Inventor
落合 孝洋
Takahiro Ochiai
孝洋 落合
啓 橋本
Hiroshi Hashimoto
啓 橋本
正人 志村
Masato Shimura
正人 志村
駿介 弓削
Shunsuke Yuge
駿介 弓削
友哉 菅野
Tomoya Sugano
友哉 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Display Inc
Original Assignee
Japan Display Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Display Inc filed Critical Japan Display Inc
Priority to JP2014132401A priority Critical patent/JP2016011994A/ja
Priority to US14/751,937 priority patent/US20150378196A1/en
Publication of JP2016011994A publication Critical patent/JP2016011994A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1339Gaskets; Spacers; Sealing of cells
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1337Surface-induced orientation of the liquid crystal molecules, e.g. by alignment layers
    • G02F1/133711Surface-induced orientation of the liquid crystal molecules, e.g. by alignment layers by organic films, e.g. polymeric films
    • G02F1/133723Polyimide, polyamide-imide

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)

Abstract

【課題】液晶表示装置の信頼性を向上させる。
【解決手段】液晶表示装置LCD1は、第1面を有する基板(第1基板)11、基板11の第1面と対向する第2面を有する第2基板、基板11と第2基板との間に配置される液晶層、および液晶層の周囲を囲む線(第1仮想線)VL1に沿って設けられ、基板11と第2基板とを接着固定するシール部SLを有する。また、シール部SLは、線VL1に沿ってジグザグに延びる部材(第1部材)PSと、部材PSの両隣に配置され、液晶層の周囲を連続的に囲むシール材SLpと、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、液晶表示装置に関し、例えば、一対の基板が対向配置され、対向する基板の間に液晶層が形成された液晶表示装置に適用して有効な技術に関する。
対向配置された一対の基板の間に、液晶層などの表示機能層を配置して、表示機能層の周囲を封着(シール)する表示装置がある。
例えば、特開2000−137234号公報(特許文献1)には、液晶表示装置の製造方法として、基板の周囲にシール位置制御パターン及びシールうねり制御パターンを形成することで、塗布されたシール材の位置精度を高め、かつ、封着されたシール材の縁のうねりを低減させる技術が記載されている。
特開2000−137234号公報
液晶表示装置は、表示機能層である液晶層が一対の基板の間に形成され、液晶層の周囲のシール部において一対の基板がシール材により接着固定されることで、液晶層が保護された構造になっている。
また、液晶表示装置の構成部材には、流動性が高い材料が含まれる。液晶の配向を揃える配向膜として用いられる材料は、例えばポリイミド樹脂などの膜形成時の流動性が高い樹脂材料を用いることが多い。このため、液晶表示装置の一対の基板上の表示領域に配向膜を形成する場合、配向膜が表示領域の周囲まで広がり易い。
表示領域の周囲に、広いスペースが確保できる場合には、表示領域とシール部との離間距離を十分に大きくすることで、配向膜とシール材とが重ならないようにすることができる。しかし、表示領域の周囲を囲む非表示部分である、所謂、額縁部、あるいは額縁領域と呼ばれる部分の面積を低減しようとすれば、以下の課題が生じる。
すなわち、額縁部の面積を低減させる場合、表示領域層とシール部との離間距離を小さくする必要が生じる。このため、配向膜が広がりすぎると、基板とシール材との間に配向膜が挟まった状態になり、シール部のシール特性が低下する原因となり、一対の基板の接着固定等が不十分となる。
配向膜の広がりを抑制するため、配向膜の堰き止め部材を額縁領域に設ける方法が考えられる。しかし、額縁領域の面積を低減させるためには、堰き止め用部材をシール部に設ける必要が生じる。つまり、部分的にはシール材と配向膜とが重畳する領域が存在することとなる。液晶表示装置の製造工程のうち、一対の基板を封着する工程では、シール材をシール部に塗布した後、対向する基板を近づけることでシール材を押し広げて封着する。しかし、シール部に配置された堰き止め用部材がシール材の広がりを阻害する原因になる場合がある。
本発明の目的は、表示装置の信頼性を向上させる技術を提供することにある。
本発明の一態様である液晶表示装置は、第1面を有する第1基板、前記第1基板の前記第1面と対向する第2面を有する第2基板、前記第1基板と前記第2基板との間に配置される液晶層、および前記液晶層の周囲を囲む第1仮想線に沿って設けられ、前記第1基板と前記第2基板とを接着固定するシール部を有する。また、前記シール部は、前記第1仮想線に沿ってジグザグに延びる第1部材と、前記第1部材の両隣に配置され、前記液晶層の周囲を連続的に囲むシール材と、を備えるものである。
また、他の一態様として、前記第1部材は、前記第1仮想線よりも前記液晶層側に位置する複数の第1部分と、前記第1仮想線よりも前記第1基板の周縁部側に位置する複数の第2部分と、を有し、前記複数の第1部分と前記複数の第2部分は、前記第1仮想線に沿って交互に配列されても良い。
また、他の一態様として、前記複数の第1部分および前記複数の第2部分は、それぞれ同じ形状であっても良い。
また、他の一態様として、前記複数の第1部分および前記複数の第2部分は、前記第1仮想線を対象軸として、互いに線対称であっても良い。
また、他の一態様として、前記第1部材は、前記第1仮想線よりも前記液晶層側に位置する複数の第1部分と、前記第1仮想線よりも前記第1基板の周縁部側に位置する複数の第2部分と、を有し、前記第1部材は、前記複数の第1部分と前記複数の第2部分とが、連続的に繋がっても良い。
また、他の一態様として、前記シール部の幅方向における中心線が、ジグザグパターンである前記第1部材の振幅の範囲内に配置されても良い。
また、他の一態様として、前記第1部材が成すジグザグパターンの振幅の範囲内において、前記第1部材よりも前記液晶層側に位置する第1領域の面積と、前記第1部材よりも前記第1基板の周縁部側に位置する第2領域の面積とは、互いに異なっていても良い。
また、他の一態様として、前記第1部材は、前記第1仮想線よりも前記液晶層側に位置する複数の第1部分と、前記第1仮想線よりも前記第1基板の周縁部側に位置する複数の第2部分と、を有し、前記複数の第1部分の厚さと、前記複数の第2部分の厚さとは、互いに異なっていても良い。
また、他の一態様として、前記シール部は、前記第1部材と離間して形成された複数の第2部材をさらに備えていても良い。また、前記第1部材は、前記第1仮想線よりも前記液晶層側に位置する複数の第1部分と、前記第1仮想線よりも前記第1基板の周縁部側に位置する複数の第2部分と、を有し、前記複数の第2部材は、前記第1部材の前記複数の第2部分と前記液晶層が配置された表示部との間に形成されても良い。
また、他の一態様として、前記シール部は、前記第1部材と離間して形成され、前記第1仮想線に沿ってジグザグに延びる第2部材をさらに備え、前記シール部の幅方向における中心線が、ジグザグパターンである前記第1部材および前記第2部材のそれぞれの振幅の範囲内に配置されても良い。
また、他の一態様として、前記第1部材の前記液晶層側では、前記シール材と前記第1基板の前記第1面の間に配向膜が配置されても良い。
また、他の一態様として、前記シール部は、平面視において四角形を成し、前記第1部材は、前記シール部の角部まで延びても良い。
また、他の一態様として、前記シール部は、平面視において四角形を成し、前記第1部材は、前記第1仮想線よりも前記液晶層側に位置する複数の第1部分と、前記第1仮想線よりも前記第1基板の周縁部側に位置する複数の第2部分と、前記シール部の角部において、前記第1仮想線に沿って直線的に延びる第3部分と、を有していても良い。
また、他の一態様として、以下の構成の液晶表示装置でも良い。第1面を有する第1基板、前記第1基板の前記第1面と対向する第2面を有する第2基板、前記第1基板と前記第2基板との間に配置される液晶層、および前記液晶層の周囲を囲む第1仮想線に沿って設けられ、前記第1基板と前記第2基板とを接着固定するシール部を有している。また、前記シール部は、前記第1仮想線に沿って延びる第1部材と、前記第1部材の両隣に配置され、前記液晶層の周囲を連続的に囲むシール材と、を備え、ている。また、前記第1部材は、前記第1部材の前記液晶層側に位置し、前記第1基板の前記第1面に対して傾斜する第1側面、および前記第1側面の反対側に位置する第2側面を有する。また、前記第1基板の前記第1面と前記第1側面が成す第1角度は、前記第1面と前記第2側面が成す第2角度よりも大きい。
また、他の一態様として、前記第2角度は、45度以下であっても良い。
本発明の一態様である液晶表示装置の製造方法は、第1基板の第1面に第1仮想線に沿ってジグザグに延びる第1部材を形成した後、前記第1面に配向膜を形成する工程を有する。また、前記配向膜を形成した後、前記第1仮想線に沿ってシール部にシール材を塗布する工程を有する。また、前記シール材を塗布した後、前記第1面と対向する第2面を有する第2基板と前記第1基板とを、前記シール部で接着固定する工程を有する。また、前記シール部は、平面視において、表示部の周囲を囲むように設けられるものである。
実施の形態の液晶表示装置の一例を示す平面図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 図2のB部の拡大断面図である。 図2のC部の拡大断面図である。 図1のB部の拡大平面図である。 図5に示すシール部にシール材を塗布した後、広がる様子の一例を継時的に示す拡大平面図である。 図6に続き、シール部にシール材が広がる様子の一例を継時的に示す拡大平面図である。 図7に続き、シール部にシール材が広がる様子の一例を継時的に示す拡大平面図である。 図8に続き、シール部にシール材が広がる様子の一例を継時的に示す拡大平面図である。 図1に示す液晶表示装置の製造工程の概要を示す組立てフロー図である。 図10に示すシール材塗布工程で、ノズルから吐出されることで塗布されたシール材を示す拡大断面図である。 図5に対する変形例を示す拡大平面図である。 図5に対する別の変形例を示す拡大平面図である。 図5に対する別の変形例を示す拡大平面図である。 図5に対する別の変形例を示す拡大平面図である。 図5のA−A線に沿った拡大断面図である。 図16に対する変形例を示す拡大断面図である。 図5に対する別の変形例を示す拡大平面図である。 図5に対する別の変形例を示す拡大平面図である。 図5に対する別の変形例を示す拡大平面図である。 図5に対する別の変形例を示す拡大平面図である。 図5に対する別の変形例を示す拡大平面図である。 図22のA−A線に沿った拡大断面図である。 図22に示す配向膜堰き止め用の部材の変形例を示す拡大平面図である。 図1のC部の拡大平面図である。 図25に対する変形例を示す拡大平面図である。 図5とは別の検討例を示す拡大平面図である。 図27のA−A線に沿った拡大断面図である。
以下に、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一または関連する符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
また、液晶表示装置は、表示機能層である液晶層の液晶分子の配向を変化させるための電界の印加方向により、大きくは以下の2通りに分類される。すなわち、第1の分類として、液晶表示装置の厚さ方向(あるいは面外方向)に電界が印加される、所謂、縦電界モードがある。縦電界モードには、例えばTN(Twisted Nematic)モードや、VA(Vertical Alignment)モードなどがある。また、第2の分類として、液晶表示装置の平面方向(あるいは面内方向)に電界が印加される、所謂、横電界モードがある。横電界モードには、例えばIPS(In-Plane Switching)モードや、IPSモードの一つであるFFS(Fringe Field Switching)モードなどがある。以下で説明する技術は、縦電界モードおよび横電界モードのいずれにも適用できるが、以下で説明する実施の形態では、一例として、横電界モードの表示装置を取り上げて説明する。
<液晶表示装置の基本構成>
まず、液晶表示装置の基本構成について説明する。図1は、本実施の形態の液晶表示装置の一例を示す平面図、図2は図1のA−A線に沿った断面図である。また、図3は、図2のB部の拡大断面図である。また、図4は、図2のC部の拡大断面図である。
なお、図1は平面図であるが、平面視における表示部DPと額縁部FLの境界を見やすくするため、表示部DPにハッチングを付し、かつ、表示部DPの輪郭を二点鎖線で示している。また、図1では、表示部DPの周囲を囲むように設けられたシール部SLの平面形状を見やすくするため、シール部SLにハッチングを付し、かつ、シール部SLの輪郭を点線で示している。また、図1では、図4に示す部材PSの平面視におけるレイアウトを明示的に示すため、部材PSを点線で示している。また、図2は断面図であるが、見易さのためにハッチングは省略した。
図1に示すように、本実施の形態の液晶表示装置LCD1は、入力信号に応じて外部から視認可能な画像が形成される表示領域である表示部DPを有する。また、液晶表示装置LCD1は、平面視において、表示部DPの周囲に枠状に設けられた非表示領域である額縁部FLを有する。また、液晶表示装置LCD1は、平面視において、額縁部FLのさらに外側に設けられた端子部TMを有する。端子部TMには、表示部DPに形成された複数の表示用の素子に電気信号、あるいは駆動用の電圧を供給するための複数の端子TM1が形成されている。
図1に模式的に示すように、複数の端子TM1は配線経路FPCに接続される。配線経路FPCは、例えば、樹脂フィルム内に複数の配線が形成され、配置場所の形状に応じて自在に変形させることができる、所謂、フレキシブル配線板である。複数の端子TM1は、配線経路FPCを介して画像表示用の駆動回路DR1や制御回路CNT1と電気的に接続される。
また、液晶表示装置LCD1は、対向配置される一対の基板の間に、液晶層が形成された構造を有している。すなわち、図2に示すように、液晶表示装置LCD1は、表示面側の基板11、基板11の反対側に位置する基板12、および基板11と基板12の間に配置される液晶層LCL(図3参照)を有する。
また、液晶表示装置LCD1は、図1に示すように、平面視において、液晶層LCLが形成された表示部DPの周囲の額縁部FLに形成されたシール部SLを有する。シール部SLは、表示部DPの周囲を連続的に囲むように形成され、図2に示す基板11と基板12は、図1および図4に示すシール部SLに設けられるシール材より接着固定される。このように、表示部DPの周囲にシール部SLを設けることで、表示部DPと額縁部FLの一部とに形成された液晶層LCLを封止することができる。
図1に示す基板11は、平面視において、X方向に沿って延びる辺11s1、辺11s1に対向する辺11s2、X方向に対して直交するY方向に沿って延びる辺11s3、および辺11s3に対向する辺11s4を有する。図1に示す基板11が有する辺11s1、辺11s2、辺11s3、および辺11s4のそれぞれから表示部DPまでの距離は、同程度である。以下、本願において、基板11の周縁部と記載した場合には、基板11の外縁を構成する辺11s1、辺11s2、辺11s3、および辺11s4のうちのいずれかを意味する。また、単に周縁部と記載した場合には、基板11の周縁部を意味する。
また、図2に示すように、液晶表示装置LCD1の基板12の背面12b側には、光源LSから発生した光を偏光する偏光板PL2が設けられている。偏光板PL2は、接着層を介して基板12に接着固定されている。一方、基板11の前面11f側には、偏光板PL1が設けられている。偏光板PL1は、接着層を介して基板11に接着固定されている。
なお、図2では、表示画像を形成するための基本的な構成部品を例示的に示しているが、変形例としては図2に示す構成部品に加えて、他の部品を追加することができる。例えば、偏光板PL1を傷や汚れなどから保護する保護層として、保護フィルムやカバー部材を偏光板PL1の前面側に取り付けても良い。また例えば、偏光板PL1及び偏光板PL2に、位相差板などの光学フィルムを貼り付ける実施態様に適用することができる。あるいは、基板11及び基板12のそれぞれに、光学フィルムを成膜する方法を適用することができる。また、図1に対する変形例として、例えば、画素電極PE(図3参照)に画素電圧を供給する駆動回路が形成された半導体チップを基板12の前面12fに搭載しても良い。ガラス基板上に、半導体チップを搭載する方式は、COG(Chip on glass)方式と呼ばれる。また、駆動回路の一部を表示用の素子を形成する際に同時に形成された素子を利用して額縁領域に形成する構成であってもよい。
また、図3に示すように、液晶表示装置LCD1は、基板11と基板12の間に配置される複数の画素電極PE、および基板11と基板12の間に配置される共通電極CEを有する。本実施の形態の液晶表示装置LCD1は、上記したように横電界モードの表示装置なので、複数の画素電極PEおよび共通電極CEは、それぞれ基板12に形成されている。
図3に示す、基板12は、ガラス基板などから成る基材12stを有し、主として画像表示用の回路が基材12stに形成されている。基板12は、基板11側に位置する前面12fおよびその反対側に位置する背面12b(図2参照)を有する。また、基板12の前面12f側には、TFT(Thin-Film Transistor)などのアクティブ素子と、複数の画素電極PEがマトリクス状に形成されている。基板12のように、アクティブ素子としてTFTが形成された基板は、TFT基板と呼ばれる。
図3に示す例は、上記したように横電界モード(詳しくはFFSモード)の液晶表示装置LCD1を示しているので、共通電極CEおよび画素電極PEは、それぞれ基板12の前面12f側に形成されている。共通電極CEは、基板12が備える基材12stの前面側に形成され、絶縁層OC2に覆われる。また、複数の画素電極PEは、絶縁層OC2を介して共通電極CEと対向するように絶縁層OC2の基板11側に形成される。
また、図3に示す基板11は、ガラス基板などから成る基材11stに、カラー表示の画像を形成するカラーフィルタCFが形成された基板であって、表示面側である前面11f(図2参照)および前面11fの反対側に位置する背面11bを有する。基板11のように、カラーフィルタCFが形成された基板は、上記したTFT基板と区別する際に、カラーフィルタ基板、あるいは、液晶層を介してTFT基板と対向するため、対向基板と呼ばれる。なお、図3に対する変形例としては、カラーフィルタCFをTFT基板に設ける構成を採用しても良い。
基板11は、例えばガラス基板などの基材11stの一方の面に、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色のカラーフィルタ画素CFr、CFg、CFbを周期的に配列して構成されたカラーフィルタCFが形成されている。カラー表示装置では、例えばこの赤(R)、緑(G)、青(B)の3色のサブピクセルを1組として、1画素(1ピクセルともいう)を構成する。基板11の複数のカラーフィルタ画素CFr、CFg、CFbは、基板12に形成されている画素電極PEを有するそれぞれのサブピクセルと、互いに対向する位置に配置されている。
また、各色のカラーフィルタ画素CFr、CFg、CFbのそれぞれの境界には、遮光膜BMが形成されている。遮光膜BMはブラックマトリクスと呼ばれ、例えば黒色の樹脂から成る。遮光膜BMは、平面視において、格子状に形成される。言い換えれば、基板11は、格子状に形成された遮光膜BMの間に、形成された、各色のカラーフィルタ画素CFr、CFg、CFbを有する。
なお、本願において、表示部DPまたは表示領域と記載する領域は、額縁部FLよりも内側の領域として規定される。また、額縁部FLは、図2に示す光源LSから照射された光を遮光する遮光膜BMにより覆われた領域である。遮光膜BMは表示部DP内にも形成されるが、表示部DPには、遮光膜BMに複数の開口部が形成されている。一般的に、遮光膜BMに形成され、カラーフィルタCFが埋め込まれた開口部のうち、最も周縁部側に形成された開口部の端部が、表示部DPと額縁部FLの境界として規定される。
また、基板11は、カラーフィルタCFを覆う樹脂層OC1を有する。各色のカラーフィルタ画素CFr、CFg、CFbの境界には、遮光膜BMが形成されているので、カラーフィルタCFの内面は、凹凸面になっている。樹脂層OC1は、カラーフィルタCFの内面の凹凸を平坦化する、平坦化膜として機能する。あるいは、樹脂層OC1は、カラーフィルタCFから液晶層に対して不純物が拡散するのを防止する保護膜として機能する。樹脂層OC1は、材料に熱硬化性樹脂成分、あるいは、光硬化性樹脂成分など、エネルギーを付与することで硬化する成分を含有させることで、樹脂材料を硬化させることができる。
また、基板11と基板12の間には、画素電極PEと共通電極CEとの間に表示用電圧が印加されることで表示画像を形成する液晶層LCLが設けられる。液晶層LCLは、印加された電界の状態に応じてそこを通過する光を変調するものである。
また、基板11は、液晶層LCLと接する界面である背面11bに、樹脂層OC1を覆う配向膜AF1を有する。また、基板12は、液晶層LCLと接する界面である前面12fに、絶縁層OC2および複数の画素電極PEを覆う配向膜AF2を有する。この配向膜AF1、AF2は液晶層LCLに含まれる液晶の初期配向を揃えるために形成された樹脂膜であって、例えばポリイミド樹脂から成る。
また、図4に示すように、液晶層LCLを囲むように配置されるシール部SLは、シール材(封着材)SLpを備える。液晶層LCLは、シール材SLpで囲まれた領域内に封入されている。つまり、シール材SLpは、液晶層LCLの漏れ出しを防ぐ封着材としての機能を有している。また、シール材SLpは、基板11の背面11bおよび基板12の前面12fのそれぞれに密着しており、基板11と基板12とは、シール材SLpを介して接着固定されている。つまり、シール材SLpは、基板11及び基板12を接着固定する接着部材としての機能を有している。
図3および図4に示す液晶層LCLの厚さは、基板11や基板12の厚さと比較して極端に薄い。例えば、液晶層LCLの厚さは、基板11や基板12の厚さと比較すると、0.1%〜10%程度の厚さである。図3および図4に示す例では、液晶層LCLの厚さは、例えば3μm〜4μm程度である。
また、本実施の形態では、図1および図4に示すように、シール部SLは、液晶層LCLの周囲に配置され、液晶層LCLの外縁に沿って延びる部材である、部材PSを有している。図1および図4に示す部材PSは、基板11および基板12のうちのいずれか一方、または両方に形成することができる。以下では、代表例として、基板11に部材PSを形成した実施態様を取り上げて説明する。
部材PSは、液晶表示装置LCD1の製造工程において、基板11の背面11bに配向膜AF1を形成する際に、配向膜AF1が周縁部に広がってしまうことを抑制する、堰き止め用部材としての機能を備える。このため、部材PSは、図11の背面11bに対して突出するように形成された突出(凸状)部材である。
基板11の背面11bにおいて、配向膜AF1が周縁部まで広がった場合、シール部SLを含む背面11bが、配向膜AF1により覆われる。この場合、シール材SLpが基板11の背面11bと密着しない。このため、シール部SLの接着強度、あるいは、シール部SLの内側の領域の機密性、などのシール特性が低下する原因になる。なお、シール部の接着強度、言い換えれば、シール部SLにおけるシール強度に関しては、後で詳細に説明する。
また、配向膜AF1は、上記したようにポリイミド樹脂などの流動性が高い樹脂材料から成る。このため、表示領域の周囲に堰き止め用の部分を形成しなければ、配向膜AF1が広範囲に広がり易い。
そこで、本実施の形態では、配向膜AF1が周縁部に広がってしまうことを抑制する、堰き止め用部材として、液晶層LCLの周囲に配置され、液晶層LCLの外縁に沿って延びる部材PSを形成する。これにより、配向膜AF1は、部材PSにより堰き止められる。つまり、部材PSの外側(周縁部側)に配向膜AF1が広がることを抑制できる。部材PSの高さ、すなわち図4に示す基板11の背面11bから基板12に向かうZ方向(厚さ方向)の長さは、例えば、3μm〜4μm程度である。
また、図4に示す例では、部材PSは、シール部SLにおいて、基板11と基板12の離間距離を規定するスペーサ部材としての機能を兼ねる。このため、部材PSは基板11の背面11bと基板12の前面12fの両方に接触する。図4に示す例では、部材PSは基板11の背面11bから基板12側に向かって突出するように形成された部材であって、突出部分の先端が基板12の前面12fに接触する。
ただし、基板11と基板12の離間距離を規定する方法は、上記以外にも種々の変形例がある。例えば、シール材SLpにガラス繊維を混合し、ガラス繊維の太さによって、基板11と基板12の離間距離を規定する方法がある。この場合、部材PSの厚さは、基板11と基板12の離間距離よりも小さくしても良い。
また、本実施の形態では、額縁部FLの面積の低減を図るため、部材PSは、シール部SLに形成されている。すなわち、図4に示すように、シール材SLpの一部は、部材PSの内側、言い換えれば、部材PSよりも表示部DP側において、配向膜AF1の周縁部と厚さ方向に重なる。一方、基板11は、部材PSの外側、言い換えれば、基板11の周縁部側には配向膜AF1が広がっていない。このため、シール材SLpの他の一部は、部材PSの外側、すなわち、基板11の周縁部側において、配向膜AF1の周縁部とは重ならず、基板11の背面11bを持つ樹脂層OC1と密着する。
図3に示す液晶表示装置LCD1によるカラー画像の表示方法は、例えば以下の通りである。すなわち、光源LSから出射された光は、偏光板PL2によってフィルタリングされ、偏光板PL2を通過する光が液晶層LCLに入射する。液晶層LCLに入射した光は、液晶の屈折率異方性(言い換えれば複屈折)に応じて偏光状態を変化させて液晶層LCLの厚さ方向(言い換えれば基板12から基板11に向かう方向)に伝搬され、基板11から出射される。この時、画素電極PEと共通電極CEに電圧を印加して形成される電界により、液晶配向が制御され、液晶層LCLは光学的なシャッターとして機能する。つまり、液晶層LCLにおいて、サブピクセル毎に光の透過率を制御することができる。基板11に到達した光は、基板11に形成されたカラーフィルタにおいて、色フィルタリング処理(すなわち、所定の波長以外の光を吸収する処理)が施され、前面11fから出射される。また、前面11fから出射された光は、偏光板PL1を介して観者VWに到達する。
<シール部の詳細>
ここで、図4に示すシール部SLの詳細について説明する。本セクションでは、シール部SLにおけるシール強度と部材PSの関係を説明する。また、本セクションでは、シール部SLにおける部材PSの位置が、基板11と基板12との離間距離の制御に及ぼす影響について説明する。
図5は、図1のB部の拡大平面図である。また、図27は、図5とは別の検討例を示す拡大平面図、図28は、図27のA−A線に沿った拡大断面図である。また、図6〜図9は、図5に示すシール部にシール材を塗布した後、広がる様子の一例を継時的に示す拡大平面図である。
なお、図5は、図4に示す基板11に形成された部材PSを基板12側からみた拡大平面図である。また、図5に示す部材PSは、図4に示す基板11と基板12の間に配置される部材であるが、部材PSの平面位置を明示的に示すため、図5では部材PSを実線で示し、かつ、ドットパターンを付している。また、図5では、シール部SLの延在方向に沿って延びる仮想線である線VL1、およびシール部SLの領域を二点鎖線で示す。また、図5では、線VL1よりも表示部DP側の部分PS1と線VL1よりも基板11の周縁部の部分PS2を見やすくするため、部分PS1と部分PS2には、それぞれ異なる種類のドットパターンを付している。
また、図6〜図9では、シール材SLpの広がる様子を判り易く示すため、シール材SLpにドットパターンを付している。また、液晶表示装置の製造方法では、大型の基板に複数個のデバイスを形成し、後で個片化する場合がある。この場合図6〜図9に示すように、シール材SLpが流動的に移動する工程では、基板11の周縁部が切断されていない場合もある。しかし、図6〜図9では、基板11の周縁部とシール材SLpの位置関係を明示的に示すため、図5に示す辺11s3を実線で図示している。したがって、図6〜図9に示す辺11s3は、切断予定領域の境界線と見做すことができる。また、図6には、シール材SLpが広がる方向に矢印を付して示している。
まず、図4に示すシール部SLにおけるシール強度は、基板11および基板12のそれぞれとシール材SLpとの接着強度によって規定される。図4に示す例の場合、シール材SLpと配向膜AF1の接着強度、および配向膜AF1と樹脂層OC1の接着強度は、それぞれシール材SLpと樹脂層OC1の接着強度よりも低い。また、シール材SLpと配向膜AF2の接着強度、および配向膜AF2と絶縁層OC2の接着強度は、それぞれシール材SLpと絶縁層OC2の接着強度よりも低い。
したがって、基板11とシール材SLpの接着強度を向上させる観点からは、シール材SLpと樹脂層OC1の密着面積を大きくすることが好ましい。また、基板12とシール材SLpの接着強度を向上させる観点からは、シール材SLpと絶縁層OC2の密着面積を大きくすることが好ましい。
上記したように、配向膜AF1、AF2は、ポリイミド樹脂などの流動性が高い材料から成る。このため、表示部DPの全体を覆うように配向膜AF1、AF2を形成すると、表示部DPの周囲に広がり易い。したがって、シール材SLpと樹脂層OC1の密着面積を大きくする観点からは、堰き止め用の部材PSは、シール部SLと表示部DPの間に設けることが好ましい。
ここで、近年、表示装置のデザイン性向上、表示装置の小型化、あるいは表示装置の軽量化の観点から、有効表示領域の周囲に設けられた額縁部の面積を低減する取組が検討されている。つまり、図1に示す額縁部FLの面積を低減し、平面視における表示部DPの専有面積を増加させる技術に対する要求がある。
図1に示すように、シール部SLは、額縁部FLに形成されるので、額縁部FLの面積が小さくなれば、シール部SLと表示部DPの距離は近くなる。また、図4に示す配向膜AF1および配向膜AF2は、表示部DP全体に広がっている必要がある。このため、シール部SLと表示部DPの距離が近くなれば、シール部SLに部材PSを配置することになる。
例えば、図27に示す液晶表示装置LCDh1の場合、シール部SLの延在方向に沿って直線的に延びる部材PShが、シール部SLに形成されている。この場合、配向膜AF1は、表示部DPの外側まで広がって、部材PShに堰き止められる。このため、基板11の周縁部と部材PShの間には配向膜AF1は広がらない。このように、部材PShは、配向膜AF1を堰き止めて、配向膜AF1の広がりを制御する機能を備える。
ところが、シール部SLに配向膜の堰き止め用の部材PShを設けた場合、液晶表示装置LCDh1の製造工程において、シール材SLpを押し広げる際に、堰き止め用の部材PShによって、シール材SLpの広がりが阻害される。
図4に示すようなシール材SLpを形成する場合、ペースト状のシール材SLpを、例えば基板11のシール部SL上に塗布し、基板11と基板12の距離を近づけることで、シール材SLpを押し広げる。この時、シール材SLpの塗布作業の精度に起因して、シール部SLの幅方向における中央以外の部分に塗布位置がずれる場合がある。図27では、シール材SLpの塗布位置が部材PShよりも基板11の周縁部側にずれた場合の例について示している。
図27に示す例では、シール材SLpの広がりが部材PShにより阻害されて、部材PShよりも表示部DP側の方向にシール材SLpが広がらない。この場合、図28に示すように、シール材SLpの厚さが厚くなってしまう。この結果、基板11と基板12との離間距離が、シール材SLpの厚さの程度によってばらつくので、液晶層LCLの厚さを制御し難くなる。
このように、液晶層LCLの厚さが安定せず、平面視において厚さにムラが生じた場合、カラーフィルタCFと、画素電極PEとの位置ズレの懸念が生じる。また、シール材SLpの広がりが不十分になると、シール材SLpと基板11、あるいはシール材SLpと基板12の密着面積が低下する懸念がある。
また、図27に示す例では、部材PShを乗り越えられなかったシール材SLpの一部が基板11の周縁部側に向かって広がる。この場合、図28に示すように、シール材SLpの一部が基板11と基板12の周縁部よりも外側に向かって突出してしまう場合がある。上記したように、液晶表示装置LCDh1の製造方法には、基板11と基板12の周縁部を切断する工程が含まれる場合がある。この場合、切断領域にシール材SLpが存在していると、切断時の不具合の原因になる懸念がある。
また、図示は省略するが、シール材SLpの塗布位置が部材PShよりも表示部DP側にずれた場合、部材PShを乗り越えられなかったシール材SLpの一部が表示部DP側に広がってしまう懸念がある。
そこで、本願発明者は、シール部SLに配向膜AF1の堰き止め用の部材PSを配置した場合でも、シール材SLpを安定的に広げることができる技術について検討を行い、本実施の形態で説明する液晶表示装置LCD1の構成を見出した。
すなわち、本実施の形態の液晶表示装置LCD1は、図5に示すように、仮想線である線VL1に沿って延びるシール部SLを有する。また、シール部SLは、線VL1に沿ってジグザグに延びる部材PSを有する。別の観点で表現すれば、本実施の形態の液晶表示装置LCD1が有する部材PSは、シール部SLの延在方向に沿った線VL1に対して蛇行している。さらに別の観点で表現すれば、本実施の形態の液晶表示装置LCD1が有する部材PSは、平面視において、シール部SLの延在方向に沿った線VL1に沿って波形の形状を成す。
本実施の形態のように、線VL1に沿って部材PSをジグザグに延在させることにより、以下の効果が得られる。すなわち、部材PSがジグザグ形状であれば、図6に示す例のようにシール材SLpの塗布位置が、シール部SLの幅方向における中心から外れて塗布された場合でも、部材PSの表示部DP側にシール材SLpの一部が塗布され易い。言い換えれば、部材PSがジグザグ形状であれば、シール材SLpが塗布された時点で、シール材SLpの一部は部材PSよりも表示部DP側に塗布され、シール材SLpの他の一部は、部材PSよりも周縁部側に塗布される。図6に示すように、シール材SLpが部材PSを跨ぐように塗布された場合、シール材SLpは、部材PSを跨いで広がり易くなる。
例えば、図6に示す例の場合、部材PSよりも表示部DP側に塗布されたシール材SLpは、隣り合う部分PS1に挟まれた領域に広がり易い。一方、部材PSよりも表示部DP側に塗布されたシール材SLpは、部材PSに堰き止められる。しかし、図6に示す例の場合、シール材SLpのうち、部材PSに堰き止められた部分は、隣り合う部分PS1に挟まれた空間に広がった部分に引っ張られて部材PSを乗り越えやすくなる。
図6に示す例において、シール材SLpが広がる様子の例を示すと、図6〜図9のように示すように継時的に広がる。まず、図7に示すように、隣り合う部分PS1に挟まれた空間に先にシール材SLpが広がる。この時、シール材SLpのうち、部材PSの部分PS1よりも周縁部側に塗布された部分は、部分PS1により広がりが阻害されるので、広がり速度は遅くなる。
しかし、ペースト状のシール材SLpは流動性を有するので、シール材SLpのうちの一部が、表示部DP側に向かって広がっていれば、他の部分も表示部DP側に向かって引っ張られる。このため、図8に示すように、上記他の部分は部材PSの部分PS1を乗り越えて、表示部DP側に向かって広がる。言い換えれば、シール材SLpを塗布した段階で、部材PSを乗り越えた位置に塗布されたシール材SLpが存在する場合、乗り越えた部分が広がることにより、シール材SLp全体が部分PSを乗り越えやすくなる。
特に、図7に示すように、シール材SLpのうち、部分PS1により広がりを阻害されている部分の両隣が表示部DP側に向かって広がっていれば、図8に示すように、部分PS1を乗り越えて表示部DP側に向かって広がり易くなる。
そして、シール材SLpが部材PSの部分PS1および部分PS2の両方を乗り越えた後は、図9に示すように、部材PSの両隣に、シール材SLpが広がった状態になる。本実施の形態では、部材PSは、基板11と基板12の離間距離を規定するスペーサ部材としての機能を兼ねる。このため、図4に示すように、部材PSは基板11の背面11bおよび基板12の前面12fの両方に接触する。したがって、部材PSが基板12の前面12fに接触した時点では、シール材SLpが部材PSの両隣に配置された状態になる。この時、部材PSの延在方向に対して直交する方向の断面視において、図4に示すように部材PSの両側面にシール材SLpが密着する。
上記のように、本実施の形態によれば、部材PSの平面形状がジグザグパターンであれば、図6に示す例のようにシール材SLpの塗布位置が、シール部SLの幅方向における中心から外れて塗布された場合でも、シール材SLpは、部材PSを跨いで広がり易くなる。つまり、シール材SLpの塗布位置の精度にバラつきが生じても、部材PSの両隣にバランス良くシール材SLpを広げることができる。
このため、本実施の形態によれば、シール部SLに配向膜を堰き止める部材PSを設けた場合でも、シール材SLpが広がる範囲を制御することができるので、シール材SLpが基板11の周縁部側や表示部DP側に過剰に広がることを抑制できる。あるいは、本実施の形態によれば、シール部SLに配向膜を堰き止める部材PSを設けた場合でも、シール材SLpの厚さのバラつきを抑制できる。
また、図5に示すように、本実施の形態の部材PSは、線VL1よりも表示部DP側(言い換えれば液晶層LCL(図4参照)側)に位置する複数の部分PS1と、線VL1よりも基板11の周縁部側に位置する複数の部分PS2とを有する。また、複数の部分PS1と複数の部分PS2は、線VL1に沿って交互に配列される。これにより、シール材SLpを広げる際に、図7に示すように、シール材SLpのうち、部分PS1により広がりを阻害されている部分の両隣が表示部DP側に向かって広がった状態を実現し易くなる。
図5に示す例では、部材PSの平面形状は、線VL1を対象軸として、互いに線対称である部分PS1と部分PS2が交互に、かつ、連続的に配置される、三角波形状になっている。図5に示す例では、部材PSの幅Wpsは7μmである。また、部材PSの中心線を基準として、ジグザグパターンの振幅AP1は200μmである。また、シール部SLの延在方向に対して部材PSの直線部分が成す角度θ1は、それぞれ45度である。また、シール部SLの延在方向における部分PS1の頂点と部分PS2の頂点の間隔Lps1は、それぞれ200μmである。
<液晶表示装置の製造方法>
次に、本実施の形態で説明した液晶表示装置の製造方法について説明する。図10は、図1に示す液晶表示装置の製造工程の概要を示す組立てフロー図である。なお、以下の説明で言及する部材の詳細については、上記した図1〜図9を適宜参照して説明する。
図10に示すように、本実施の形態の表示装置の製造方法には、図3に示す基板11を準備する第1基板準備工程、基板12を準備する第2基板準備工程、を有している。また、本実施の形態の表示装置の製造方法には、シール材塗布工程、液晶供給工程、基板重ね工程、シール材硬化工程、スクライブ/ブレイク工程、が含まれる。
図10に示す第1基板準備工程では、図3および図4に示す基板11に相当する対向基板を準備する。第1基板準備工程では、まず、例えばガラス基板から成る基材11stを準備する(基材準備工程)。また、基材準備工程の後、基材11stの一方の面に、遮光膜BM、および複数のカラーフィルタCFを形成する(CF形成工程)。遮光膜BMは表示部DPの他、図4に示すように額縁部FLにも形成する。本工程では、図4に示すようにシール部SLのうち、部材PSと厚さ方向に重なる位置に、遮光膜BM上にさらに部材LAを形成しても良い。部材LAは、部材PSを形成する位置における樹脂層OC1の高さを調整するための高さ調整部材である。部材LAは、例えばカラーフィルタCFと同じ樹脂材料で形成することができる。
また、CF形成工程の後、複数のカラーフィルタCFを覆うように樹脂層OC1を形成する(樹脂層形成工程)。樹脂層OC1でカラーフィルタCFおよび遮光膜BMを覆うことで、カラーフィルタCFおよび遮光膜BMが保護される。また、カラーフィルタCFを覆うように樹脂層OC1を形成することで、基板11の背面11bを平坦化することができる。
また、樹脂層形成工程の後、部材PSを形成する(第1部材形成工程)。本工程では、図5〜図9を用いて説明したように、部材PSがシール部SLの延在方向に沿ってジグザグに延びるように部材PSをパターニングする。部材PSは、カラーフィルタCFや遮光膜BMと同様に、露光工程と、不要部分を化学的に除去する除去工程と、を有するフォトリソグラフィ工程により形成することができる。
なお、図4に示す表示部DP内において、基板11と基板12の離間距離が近づきすぎることを抑制するため、表示部DPの基板11と基板12の間に複数のスペーサ部材を形成する場合がある。この複数のスペーサ部材は、図10に示す第1部材形成工程において、部材PSと一括して形成することができる。
また、第1部材形成工程の後、基板11の背面11b側に配向膜AF1を形成する(配向膜形成工程)。配向膜形成工程では、例えば配向膜AF1の原料であるポリイミド樹脂を塗布した後、ラビング処理により配向膜AF1を形成することができる。また、ラビング処理に代えて、高分子膜上に紫外線照射て、偏光方向の高分子鎖を選択的に反応させることにより配向膜AF1を形成する、光配向法を適用しても良い。
また、ポリイミド樹脂の塗布方式は、例えばスクリーン印刷方式、あるいはインクジェット方式などを適用することができる。インクジェット方式でポリイミド樹脂を塗布する場合、スクリーン印刷方式の場合よりも配向膜AF1が周囲に広がりやすい。しかし、本実施の形態によれば、配向膜形成工程の前に、図1に示すように表示部DPの周囲を囲むように部材PSを形成するので、配向膜AF1が部材PSの外側まで広がることを抑制できる。
配向膜形成工程では、配向膜AF1は、部材PSで囲まれた領域内に広がり、部材PSに堰き止められる。言い換えれば、配向膜形成工程は、部材PSによって、配向膜AF1の広がりを堰き止める工程を有する。このため、図4に示すように、配向膜形成工程後の配向膜AF1の周縁部は、部材PSと接触する。
なお、本実施の形態では、基板11には、電極や配線が形成されない実施態様を例示的に取り上げて説明する。しかし、変形例として基板11に電極や配線を形成する場合には、図10に示す第1基板準備工程において、電極を形成する。電極を形成するタイミングには種々の変形例があるが、部材PSを精度良く形成する観点から第1部材形成工程の前に行うことが好ましい。
また、図10に示す第2基板準備工程では、図3および図4に示す基板12に相当するTFT基板を準備する。第2基板準備工程では、まず、例えばガラス基板から成る基材12stを準備する(基材準備工程)。また、基材準備工程の後、基材12stの一方の面に、アクティブ素子である複数のトランジスタを有する薄膜である、TFTを形成する(TFT形成工程)。
また、TFT形成工程の後、TFTに電気的に接続される配線、図3に示す共通電極CEおよび画素電極を形成する(回路形成工程)。共通電極CEや画素電極PEは、例えばITOなどの透明電極材料により形成される。また、図3に示す例では、共通電極CEを形成した後、共通電極CEを覆うように絶縁層OC2を形成し、さらに絶縁層OC2上に複数の画素電極PEを形成する。また、本工程では、図4および図6に示すようにシール部SLのうち、部材PSと厚さ方向に重なる位置には、部材LAを形成しても良い。部材LAは、部材PSを形成する位置における絶縁層OC2の高さを調整するための高さ調整部材である。部材LAは例えば共通電極CEと同じ、ITOなどの材料で形成することができる。
また、図4に示すように、基板12の表示部DPとシール部SLの間に溝TR1を形成する場合には、例えば、図10に示す回路形成工程の後に溝TR1を形成する(溝形成工程)。本工程では、例えば絶縁層OC2の一部をシール部SLの延在方向に沿って取り除き、溝TR1を形成する。ただし、図4に示すように、基板12に部材LAを形成する場合、絶縁層OC2は、部材LAの形状に倣って形成される。したがって、部材LAの形成位置および高さを調整することにより、溝TR1の位置および深さをある程度調整することができる。上記したように、絶縁層OC2の一部を除去しなくても溝TR1の深さを十分な深さにすることができる場合には、絶縁層OC2を形成する際に溝TR1が形成可能なので、本工程は省略可能である。
また、溝形成工程の後、基板12の前面12f側に配向膜AF2を形成する(配向膜形成工程)。配向膜形成工程では、例えば配向膜AF2の原料であるポリイミド樹脂を塗布した後、ラビング処理により配向膜AF2を形成することができる。また、ラビング処理に代えて、高分子膜上に紫外線を照射して、偏光方向の高分子鎖を選択的に反応させることにより配向膜AF2を形成する、光配向法を適用しても良い。
また、図10に示すシール材塗布工程では、基板11の表示部DPの周囲を囲むように、図6および図11に示すシール材SLpを塗布する。図11は、図10に示すシール材塗布工程で、ノズルから吐出されることで塗布されたシール材を示す拡大断面図である。なお、図11は図6に示すA−A線に沿った断面図になっている。また、図11は、塗布後のシール材SLpを示す拡大断面図であって、図11に示すような形状にシール材SLpが形成された時点では既にノズルNZは別の位置に移動している。しかし、図11では、ノズルNZからシール材SLpが吐出される様子を示すため、ノズルNZの一部、およびノズルNZの開口部NZkから吐出されるシール材SLpが拡大側面図として示されている。
シール材塗布工程では、図11に示すように、ノズルNZからペースト状のシール材SLpを吐出しながら、シール部SLの延在方向に沿ってノズルNZを移動させる。ここで、図10に示す基板重ね工程において、シール材SLpの広がりが部材PSによって阻害されることを抑制する観点からは、基板重ね工程で部材PSを跨いで移動するシール材SLpの量を低減させることが好ましい。したがって、図6に示すシール部SLの幅方向(シール部SLの延在方向に直交する方向であって、図6に示す例ではX方向)において、シール部SLの中心線とノズルNZの中心とが一致するように配置することが好ましい。
しかし、ノズルNZの配置精度などを考慮すると、シール部SLの中心線とノズルNZの中心とを確実に一致させることは難しく、位置ずれが生じる場合が多い。例えば、図11に示す例では、ノズルNZの開口径は、0.4mm程度であって、ノズルNZの幅方向における位置精度は、±0.1mm程度である。
したがって、図27を用いて説明した部材PShのように、シール部SLの延在方向に沿って直線的に延びる部材PShを形成した場合、ノズルNZの位置によっては部材PShの両隣にシール材SLpを塗布できない場合がある。
一方、本実施の形態の部材PSは、シール部SLの延在方向に沿ってジグザグに延びるので、シール材SLpの塗布位置がずれても、部材PSの両隣にシール材SLpが塗布される領域が生じやすい。
また、本実施の形態のシール材塗布工程では、シール部SLの少なくとも一部分では、部材PSを跨ぐようにシール材SLpが塗布されるので、部材PSよりも表示部DP側、および部材PSよりも周縁部側(表示部DPの反対側)に、それぞれシール材SLpが塗布される。なお、図11に示す例では、部材PSの上面および両側面にシール材SLpが密着した状態を示している。しかし、シール材塗布工程の段階では、部材PSの側面とシール材SLpの間に隙間が生じていても良い。
次に、図10に示す液晶供給工程では、基板11または基板12の間の表示部DPが満たされるように、液晶を滴下する。この液晶供給工程では、図11に示すシール材SLpに囲まれた領域内に液晶が満たされる。
次に、図10に示す基板重ね工程では、図3に示す基板11の背面11bと基板12の前面12fとが対向するように、基板11及び基板12を重ね合わせる。この時、基板12に形成されている複数の画素電極PEと、基板11の複数のカラーフィルタCFとが、それぞれ互いに対向するように重ね合わせる。
基板重ね工程では、対向配置された基板11と基板12の距離が近づく方向に、基板11および基板12のうちのどちらか一方、または両方を押し付ける。これにより、図11に示すシール材SLpは部材PSの両隣に向かって押し広げられる。
この時、本実施の形態では、部材PSがジグザグに形成されているので、シール材SLpは部材PSの両隣にバランス良く広がり易い。したがって、シール材SLpはシール部SL全体に広げられる。
このようにシール材SLpの広がりが阻害されることを抑制し、シール部SL全体にシール材SLpを広げることができれば、部材PSの外側においてシール材SLpと樹脂層OC1を密着させることができる。これにより、基板11とシール材SLpの接着強度を向上させる。また、シール材SLpが基板11の周縁部まで広がることを抑制できる。
また、シール材SLpを広がり易くすることで、シール材SLpが局所的に盛り上がることを抑制できる。したがって、シール材SLpの広がり不足による基板11と基板12との離間距離のばらつきを抑制することができる。この結果、図4に示す液晶層LCLの厚さを高精度で制御することができる。
また、図10に示すシール材硬化工程では、図3に示すシール材SLpにエネルギーを付与してシール材SLpを硬化させる。シール材SLpを硬化させれば、基板11と基板12とがシール材SLpを介して接着固定される。シール材SLpを硬化させるエネルギーとしては、例えば熱エネルギー、あるいは紫外線などの光エネルギーなどを例示できる。
また、液晶表示装置LCD1の製造効率を向上させる観点からは、大型の基材に複数の製品を一括して形成し、最後に個片化する方法が好ましい。この場合、図10に示すスクライブ/ブレイク工程において、基板11または基板12の切断領域を切断して複数の製品に個片化する。これにより、図1に示す液晶表示装置LCD1の輪郭形状が得られる。この時、平面視において、基板12の外側に位置する基板11の端面(言い換えれば、周縁部に配置される側面)には研磨加工を施すことが好ましい。
また、図10に示す偏光板接着工程では、接着層を介して図2に示す偏光板PL1基板11の前面11fに、接着層を介して偏光板PL2を基板12の背面12bに、それぞれ貼り付けて、基板11及び基板12に接着固定する。
以上の工程により図3および図4に示す液晶表示装置LCD1が得られる。その後、得られた液晶表示装置LCD1を、図示しない筐体に組み込んで、筐体付き表示装置が完成する。図2に示す光源LSは、予め筐体に組み込んでおくことができる。
<変形例>
次に、上記した実施の形態に対する変形例について、代表的な変形例を例示的に説明する。
<変形例1>
図5では、部材PSが成すジグザグパターンの例として、線VL1を対象軸として、互いに線対称である部分PS1と部分PS2が交互に、かつ、連続的に配置される、三角波形状の例を説明した。しかし、シール材SLpを広がり易くする部材PSの形状には種々の変形例がある。図12〜図15は、図5に対する変形例を示す拡大平面図である。図14および図15では、部材PSdまたは部材PSfの振幅の範囲内において、部材PSd、PSfよりも表示部DP側に位置する領域RS1、および部材PSd、PSfよりも基板11の周縁部側に位置する領域RS2の範囲を明示的に示すため、領域RS1および領域RS2にハッチングを付している。
例えば、図12に示す部材PSbは、部分PS1と部分PS2の形状が線対称ではない点で図5に示す部材PSと相違する。図12に示す例では、部材PSbの幅Wpsは7μmである。また、部材PSbの中心線を基準として、ジグザグパターンの振幅AP1は200μmである。また、シール部SLの延在方向に対して部材PSbの直線部分が成す角度θ1は60度、角度θ2は30度である。また、シール部SLの延在方向における部分PS1の頂点と部分PS2の頂点の間隔Lps1は、115μm、間隔Lps2は245μmである。
部材PSbのように、部分PS1と部分PS2の形状が線対称ではなくても、ジグザグパターンが形成されていれば、シール材SLpを塗布する際に部材PSbの両隣にシール材SLpが塗布される領域を設けることができる。したがって、図10を用いて説明した基板重ね工程において、部材PSbの両隣にシール材SLpをバランス良く広げることができる。
また、図5に示す部材PSは、屈曲したジグザグパターンであるが、図13に示す部材PScのように、湾曲したジグザグパターンであっても良い。部材PScは、平面視において、正弦波、あるいは正弦波に近い湾曲した波形形状を成す。
また、図14に示す部材PSdのように、部分PS1および部分PS2が非対称の形状であっても良い。部材PSdのように部分PS1と部分PS2の形状を非対象な形状にした場合、部材PSdの振幅の範囲内において、部材PSdよりも表示部DP側に位置する領域RS1の面積と、部材PSdよりも基板11の周縁部側に位置する領域RS2の面積とは、互いに異なる値になる。この領域RS1および領域RS2は、上記した基板重ね工程において、シール材SLpが広がり易くなるためのスペースなので、相対的に面積が大きい方にシール材SLpが広がり易くなる。
例えば図14に示すように、領域RS1の面積の方が領域RS2の面積よりも大きい場合には、表示部DP側に向かってシール材SLpが広がり易くなっている。このため、シール部SLから基板11の周縁部までの距離が短い場合に、シール材SLpが基板11の周縁部まで広がってしまうことを抑制するためには、図14に示す部材PSdの構成が好ましい。
一方、シール部SLと表示部DPの距離が短く、表示部DPにシール材SLpが広がってしまうことを抑制するためには、例えば、図14に示す部材PSdをX方向に沿って反対向きに配置して、領域RS2の面積が領域RS1の面積よりも大きくなるように構成することが好ましい。
また、図15に示す部材PSfのように、部分PS1および部分PS2がそれぞれ矩形を成す、矩形波形状であっても良い。部材PSfのように矩形波形状の場合、領域RS1の面積および領域RS2の面積を制御し易い。なお、図示は省略するが、矩形波形状の部材PSfを形成する場合に、領域RS1の面積と領域RS2の面積とを同じ値にしても良い。
また、図5に示す例では、シール部SLの幅方向における中心線が、ジグザグパターンである部材PSの振幅の範囲内に配置される。図5に示す例では、線VL1は、シール部SLの幅方向における中心線になっており、かつ、部材PSの振幅の中心線になっている。部材PSの両隣に、シール材SLpをバランス良く広げる観点からは、図5に示すように、部材PSの振幅の範囲内にシール部SLの幅方向における中心線が配置されることが好ましい。
しかし、変形例としては、シール部SLの幅方向における中心線が部材PSdや部材PSfの振幅の範囲外に位置していても良い。例えば図14に示す例や図15に示す例のように、シール材SLpの広がり方向を制御して、表示部DP側および基板11の周縁部側のうちの何れか一方に広がり易くなるようにする場合がある。この場合、部材PSdや部材PSfの振幅の範囲が、シール部SLの幅方向において、表示部DP側、はたは基板11の周縁部側に寄っていても良い。
また、図5に示す実施形態、および図12〜図15に示す各変形例では、線VL1に沿って、同じ形状の複数の部分PS1と同じ形状の複数の部分PS2が周期的に並んでいる。しかし、線VL1に沿って、異なる形状の部分PS1と部分PS2がランダムに並んでいても良い。ただし、シール材SLpの広がりを安定的に制御する観点からは、部分PS1と部分PS2は周期的に配列されていることが好ましい。
<変形例2>
次に、図5に示す部材PSの厚さに関する変形例について説明する。図16は、図5のA−A線に沿った拡大断面図、図17は、図16に対する変形例を示す拡大断面図である。
図16に示す例では、部材PSの厚さは一様であり、例えば、3.0μm〜4.0μm程度である。しかし、変形例として図7に示すように、部分PS1の厚さと部分PS2の厚さとを互いに異なる値にしても良い。例えば、図17に示す例では、相対的に表示部DP側に配置される部分PS1の厚さは、部分PS2の厚さよりも薄い。この場合、図10を用いて説明した基板重ね工程において、シール材SLpが部材PSの部分PS1を乗り越えやすくなる。つまり、部材PSの厚さを部分的に異なる値にすることで、シール材SLpの広がり方向を制御することができる。なお、図示は省略するが、図17に対する更なる変形例として、部分PS1の厚さの方が部分PS2の厚さよりも厚い実施態様でも良い。
<変形例3>
また、上記実施の形態で説明した部材PSは、表示部DPの周囲を連続的に囲む一つの部材であるが、変形例としては、複数の部材であっても良い。図18〜図21は、図5に対する変形例を示す拡大平面図である。
図18に示す部材PSgは、シール部SLの延在方向に沿ってジグザグに延びる部材PSgに複数のスリットSLTが設けられ、複数の部分に分割されている点で、図5に示す部材PSと相違する。部材PSgのように、スリットSLTを形成した場合、スリットが形成された箇所では、シール材SLpが広がり易くなる。例えば図18に示す例では、相対的に表示部DP側に位置する部分PS1にスリットSLTが形成される。この場合、表示部DP側に向かってシール材SLpが広がり易くなる。また、図示は省略するが、部分PS2にスリットSLTを形成した場合には、基板11の周縁部に向かってシール材SLpが広がり易くなる。
また、部材PSgのように、スリットSLTが形成されている場合でも、部材PSgは表示部DPの周囲を断続的に囲むように形成されていれば、配向膜AF1(図4参照)の広がりを抑制する部材として機能させることができる。ただし、配向膜AF1の広がりを、より確実に堰き止めるためには、スリットSLTの開口幅は小さくすることが好ましい。
また、スリットSLTを形成する場合、図19に示すように、スリットSLTを介して配向膜AF1(図4参照)が広がることを抑制するため、スリットSLTと表示部DPの間に部材PSjを形成しても良い。部材PSjは部材PSgと同じ材料で形成することができる。なお、図19では、スリットSLTと表示部DPの間に部材PSjを形成した例を示しているが、変形例としては、スリットSLTと基板11の周縁部の間に部材PSjを形成しても良い。
また、配向膜AF1(図4参照)をさらに確実に堰き止める観点から、図20に示す変形例のように、部材PSと表示部DPの間に複数の部材PSjを配置しても良い。図20に示す例では、部材PSの複数の部分PS2と表示部DPの間に、部材PSと離間した複数の部材PSjを形成している。これにより、配向膜AF1が部材PSの部分PS2の乗り越えて広がることを抑制できる。なお、図20では、部分PS2と表示部DPの間に部材PSjを形成した例を示しているが、変形例としては、部分PS2と基板11の周縁部の間に部材PSjを形成しても良い。
また、図21に示す変形例のように、二本の部材PSを並べて配置した場合、図20に示す変形例のように部分的に複数の部材PSjを配置する場合と比較して、より確実に配向膜AF1が基板11の周縁部側まで広がることが抑制できる。
なお、図21に示すように、複数の部材PSを並べて配置すると、一本の部材PSを配置する場合と比較して、シール材SLpの広がりが阻害され易い。したがって、図21に示すように、シール部SLの幅方向における中心線が、複数の部材PSの振幅のそれぞれの範囲内に配置されることが好ましい。図21に示す例では、線VL1が、シール部SLの幅方向における中心線になっている。これにより、二本の部材PSのそれぞれの両隣に、バランス良くシール材SLpを広げることができる。なお、並べて配置された複数の部材PSのうちの一方を基板11上に、他方を基板12上に設けることも可能である。
<変形例4>
上記実施の形態および変形例1〜変形例3では、配向膜AF1を堰き止める部材PSをジグザグに形成することで、シール材SLpの広がりを阻害し難くする技術について説明した。本変形例では、上記とは異なる方法で、配向膜AF1を堰き止め、かつ、シール材SLpの広がりを阻害し難くする技術について説明する。図22は、図5に対する変形例を示す拡大平面図である。また、図23は、図22のA−A線に沿った拡大断面図である。また、図24は、図22に示す配向膜堰き止め用の部材の変形例を示す拡大平面図である。
図22および図23に示す部材PSkは、ジグザグに形成されていない点で図5に示す部材PSと相違する。図22に示す例では、部材PSkは、線VL1の延在方向に沿って、直線的に延びる。
また、図23に示すように、部材PSkは、部材PSkの液晶層LCL側(言い換えれば表示部DP側)に位置し、基板11の背面11bに対して傾斜する側面PS1s、および側面PS1sの反対側に位置する側面PS2sを有する。部材PSkのうち、側面PS1sを持つ部分PS1は、表示部DP側に位置し、側面PS2sを持つ部分PS2は基板11の周縁部側に位置する。
また、図23に示すように、基板11の背面11bと側面PS1sが成す角度θs1は、背面11bと側面PS2sが成す角度θs2よりも大きい。つまり、側面PS1sは、側面PS2sよりも背面11bに対する傾斜角度が急峻になっている。言い換えれば、側面PS2sは、側面PS1sよりも背面11bに対する傾斜角度が緩やかになっている。図23に示す例では、角度θs1は80度〜85度程度であり、角度θs2は25度〜30度程度である。
部材PSkは、側面PS1sの傾斜角度を側面PS2sの傾斜角度よりも急峻にすることで、配向膜AF1を堰き止め、かつ、シール材SLpの広がりを阻害し難くすることができる。以下、その理由について説明する。
まず、側面PS1sの傾斜角度である角度θ1sを急峻にすることで、配向膜AF1を堰き止め易くなるので、配向膜AF1の広がりを抑制することができる。配向膜AF1を堰き止める観点から、角度θ1sは、45度より大きいことが好ましい。側面PS1sの傾斜角度は、部材PSkを形成する際に容易に急峻にすることができる。例えば、露光工程と、不要部分を化学的に除去する除去工程と、を有するフォトリソグラフィ工程により部材PSkを形成する場合、角度θ1sは80度〜90度程度になる。
また、側面PS2sの傾斜角度である角度θ2sを緩やかにすることで、図10を用いて説明した基板重ね工程において、シール材SLpが部材PSkを乗り越えやすくなる。この結果、部材PSkはシール材SLpの広がりを阻害し難くなり、シール材SLpは部材PSkの両隣にバランス良く広がり易くなる。
シール材SLpが部材PSkを乗り越えやすくする観点からは、角度θ2sは、45度以下であることが好ましい。部材PSkをフォトリソグラフィ工程により形成する場合、側面PS2sに対して複数回の露光処理を行うことで、傾斜面を形成することができる。あるいは、露光工程の前に、部材PSが形成される領域上に光の透過率が異なる複数のマスクを積層し、その後、露光工程を実施すれば、1回の露光処理で傾斜面を形成することができる。
なお、側面PS2sのような傾斜面を形成する場合、露光装置の解像度限界の値によっては、図24に示すように、傾斜面である側面PS2sを有する複数の部分PS2が、部分PS1の延在方向に沿って配列された平面形状になる場合もある。しかし、図24に示す場合でも、複数の部分PS2のそれぞれが、傾斜面である側面PS2sを備えていれば、シール材SLpが部材PSkを乗り越えやすくなる。
<変形例5>
次に、平面視において四角形を成すシール部SLの角部において、図5に示す部材PSの好ましいレイアウトについて説明する。図25は、図1のC部の拡大平面図である。また、図26は、図25に対する変形例を示す拡大平面図である。なお、図25および図26に示す線VL2は、線VL1と同様に、シール部SLの延在方向を規定する仮想線であって、部材PSは、辺11s3に沿った領域において線VL1に沿ってジグザグに延び、辺11s2に沿った領域において線VL1に沿ってジグザグに延びる。
図1に示すように、シール部SLは液晶層LCLが形成された表示部DPの周囲を連続的に囲むように設けられる。このため、平面視において、表示部DPが四角形を成す場合には、シール部SLの平面形状も四角形になる。
この場合、シール部の各辺が交差する角部において、シール材SLpの広がり易さを考慮すると、図25に示すように、辺11s3に沿った線VL1と辺11s2に沿った仮想線である線VL2の交点まで、ジグザグのパターンを延在させることが好ましい。しかし、表示部DPの寸法および基板11の寸法は、製品ごとに種々の形態があり、表示部DPの縦横比によっては、部材PSの直線部分の長さが、角部において長くなってしまう場合がある。この場合、角部において、シール材SLpが部材PSに堰き止められる場合がある。
そこで、図26に示す変形例のように、部材PSの角部側の端部に、線VL1に沿って直線的に延びる部分PS3を接続しても良い。部分PS3のうち、線VL1に沿った方向の長さLPSは、シール部SLの幅WSLの半分以下にすることが好ましい。これにより、シール部SLの角部において、シール材SLpの広がりが部材PSにより阻害されることを抑制できる。
なお、基板が有する4辺のうち、全辺に本発明を適用するのではなく、表示領域と基板の端部までの距離が短い辺、例えば図1の左右の辺にのみ、或いは、左右の辺と上側の辺とに限定的に適用することも可能である。また、辺の全長にわたって形成するのではなく、コーナー部にのみ形成することも可能である。
以上、本願発明者によってなされた発明を実施の形態および代表的な変形例に基づき具体的に説明したが、例えば、上記した種々の変形例同士を組み合わせて適用することもできる。
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
本発明は、液晶表示装置や液晶表示装置が組み込まれた電子機器に利用可能である。
11、12 基板
11b、12b 背面
11f、12f 前面
11s1、11s2、11s3、11s4 辺
11st、12st 基材
AF1、AF2 配向膜
AP1 振幅
BM 遮光膜
CE 共通電極
CF カラーフィルタ
CFr、CFg、CFb カラーフィルタ画素
CNT1 制御回路
DP 表示部
DR1 駆動回路
FL 額縁部
FPC 配線経路
LA 部材
LCD1、LCDh1 液晶表示装置
LCL 液晶層
Lps1、Lps2 間隔
LS 光源
NZ ノズル
NZk 開口部
OC1 樹脂層
OC2 絶縁層
PE 画素電極
PL1、PL2 偏光板
PS、PSb、PSc、PSd、PSf、PSg、PSh、PSj、PSk 部材
PS1、PS2、PS3 部分
PS1s、PS2s 側面
RS1、RS2 領域
SL シール部
SLp シール材(封着材)
SLT スリット
TM 端子部
TM1 端子
TR1 溝
VL1、VL2 線
VW 観者
Wps、WSL 幅

Claims (15)

  1. 第1面を有する第1基板、前記第1基板の前記第1面と対向する第2面を有する第2基板、前記第1基板と前記第2基板との間に配置される液晶層、および前記液晶層の周囲を囲む第1仮想線に沿って設けられ、前記第1基板と前記第2基板とを接着固定するシール部を有し、
    前記シール部は、
    前記第1仮想線に沿ってジグザグに延びる第1部材と、
    前記第1部材の両隣に配置され、前記液晶層の周囲を連続的に囲むシール材と、
    を備える、液晶表示装置。
  2. 請求項1に記載の液晶表示装置であって、
    前記第1部材は、
    前記第1仮想線よりも前記液晶層側に位置する複数の第1部分と、
    前記第1仮想線よりも前記第1基板の周縁部側に位置する複数の第2部分と、
    を有し、
    前記複数の第1部分と前記複数の第2部分は、前記第1仮想線に沿って交互に配列される、液晶表示装置。
  3. 請求項2に記載の液晶表示装置であって、
    前記複数の第1部分および前記複数の第2部分は、それぞれ同じ形状である、液晶表示装置。
  4. 請求項2に記載の液晶表示装置であって、
    前記複数の第1部分および前記複数の第2部分は、前記第1仮想線を対象軸として、互いに線対称である、液晶表示装置。
  5. 請求項1に記載の液晶表示装置であって、
    前記第1部材は、
    前記第1仮想線よりも前記液晶層側に位置する複数の第1部分と、
    前記第1仮想線よりも前記第1基板の周縁部側に位置する複数の第2部分と、
    を有し、
    前記第1部材は、前記複数の第1部分と前記複数の第2部分とが、連続的に繋がる、液晶表示装置。
  6. 請求項1に記載の液晶表示装置であって、
    前記シール部の幅方向における中心線が、ジグザグパターンである前記第1部材の振幅の範囲内に配置される、液晶表示装置。
  7. 請求項1に記載の液晶表示装置であって、
    前記第1部材が成すジグザグパターンの振幅の範囲内において、
    前記第1部材よりも前記液晶層側に位置する第1領域の面積と、前記第1部材よりも前記第1基板の周縁部側に位置する第2領域の面積とは、互いに異なる、液晶表示装置。
  8. 請求項1に記載の液晶表示装置であって、
    前記第1部材は、
    前記第1仮想線よりも前記液晶層側に位置する複数の第1部分と、
    前記第1仮想線よりも前記第1基板の周縁部側に位置する複数の第2部分と、
    を有し、
    前記複数の第1部分の厚さと、前記複数の第2部分の厚さとは、互いに異なる、液晶表示装置。
  9. 請求項1に記載の液晶表示装置であって、
    前記シール部は、前記第1部材と離間して形成された複数の第2部材をさらに備え、
    前記第1部材は、
    前記第1仮想線よりも前記液晶層側に位置する複数の第1部分と、
    前記第1仮想線よりも前記第1基板の周縁部側に位置する複数の第2部分と、
    を有し、
    前記複数の第2部材は、前記第1部材の前記複数の第2部分と前記液晶層が配置された表示部との間に形成される、液晶表示装置。
  10. 請求項1に記載の液晶表示装置であって、
    前記シール部は、前記第1部材と離間して形成され、前記第1仮想線に沿ってジグザグに延びる第2部材をさらに備え、
    前記シール部の幅方向における中心線が、ジグザグパターンである前記第1部材および前記第2部材のそれぞれの振幅の範囲内に配置される、液晶表示装置。
  11. 請求項1に記載の液晶表示装置であって、
    前記第1部材の前記液晶層側では、前記シール材と前記第1基板の前記第1面の間に配向膜が配置される、液晶表示装置。
  12. 請求項1に記載の液晶表示装置であって、
    前記シール部は、平面視において四角形を成し、
    前記第1部材は、前記シール部の角部まで延びる、液晶表示装置。
  13. 請求項1に記載の液晶表示装置であって、
    前記シール部は、平面視において四角形を成し、
    前記第1部材は、
    前記第1仮想線よりも前記液晶層側に位置する複数の第1部分と、
    前記第1仮想線よりも前記第1基板の周縁部側に位置する複数の第2部分と、
    前記シール部の角部において、前記第1仮想線に沿って直線的に延びる第3部分と、
    を有する、液晶表示装置。
  14. 第1面を有する第1基板、前記第1基板の前記第1面と対向する第2面を有する第2基板、前記第1基板と前記第2基板との間に配置される液晶層、および前記液晶層の周囲を囲む第1仮想線に沿って設けられ、前記第1基板と前記第2基板とを接着固定するシール部を有し、
    前記シール部は、
    前記第1仮想線に沿って延びる第1部材と、
    前記第1部材の両隣に配置され、前記液晶層の周囲を連続的に囲むシール材と、
    を備え、
    前記第1部材は、前記第1部材の前記液晶層側に位置し、前記第1基板の前記第1面に対して傾斜する第1側面、および前記第1側面の反対側に位置する第2側面を有し、
    前記第1基板の前記第1面と前記第1側面が成す第1角度は、前記第1面と前記第2側面が成す第2角度よりも大きい、液晶表示装置。
  15. 請求項14に記載の液晶表示装置であって、
    前記第2角度は、45度以下である、液晶表示装置。
JP2014132401A 2014-06-27 2014-06-27 液晶表示装置 Pending JP2016011994A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014132401A JP2016011994A (ja) 2014-06-27 2014-06-27 液晶表示装置
US14/751,937 US20150378196A1 (en) 2014-06-27 2015-06-26 Liquid crystal display device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014132401A JP2016011994A (ja) 2014-06-27 2014-06-27 液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016011994A true JP2016011994A (ja) 2016-01-21

Family

ID=54930310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014132401A Pending JP2016011994A (ja) 2014-06-27 2014-06-27 液晶表示装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20150378196A1 (ja)
JP (1) JP2016011994A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017138540A (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
WO2017145921A1 (ja) * 2016-02-22 2017-08-31 富士フイルム株式会社 プラスチックセルおよびその製造方法
WO2018221315A1 (ja) * 2017-05-29 2018-12-06 シャープ株式会社 表示パネル及び連成表示パネル
WO2019244530A1 (ja) * 2018-06-22 2019-12-26 株式会社ジャパンディスプレイ 液晶表示装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104932154A (zh) * 2015-07-08 2015-09-23 合肥鑫晟光电科技有限公司 显示基板、显示面板及显示装置
JP6344498B1 (ja) * 2017-03-31 2018-06-20 Smk株式会社 タッチパネルおよび配線エリア形成方法
CN108490706B (zh) * 2018-04-13 2024-04-02 京东方科技集团股份有限公司 液晶移相器及其制造方法、液晶天线及电子装置
CN109752889B (zh) * 2019-03-26 2021-01-01 深圳市华星光电技术有限公司 液晶显示面板
CN109960075A (zh) * 2019-04-29 2019-07-02 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 一种显示面板及其终端器件
US11086170B1 (en) * 2020-05-20 2021-08-10 Himax Display, Inc. Display device

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100347436B1 (ko) * 1999-12-16 2002-08-03 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정 표시장치의 씰 패턴 형성방법 및 그 방법에 의해제조된 씰 패턴
JP4455510B2 (ja) * 2006-02-08 2010-04-21 株式会社 日立ディスプレイズ 液晶表示パネルとその製造方法
KR101813906B1 (ko) * 2011-03-15 2018-01-03 삼성디스플레이 주식회사 디스플레이 패널

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017138540A (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置
US10877321B2 (en) 2016-02-05 2020-12-29 Japan Display Inc. Display device
WO2017145921A1 (ja) * 2016-02-22 2017-08-31 富士フイルム株式会社 プラスチックセルおよびその製造方法
JPWO2017145921A1 (ja) * 2016-02-22 2018-10-25 富士フイルム株式会社 プラスチックセルおよびその製造方法
US10690967B2 (en) 2016-02-22 2020-06-23 Fujifilm Corporation Plastic cell and method for manufacturing same
WO2018221315A1 (ja) * 2017-05-29 2018-12-06 シャープ株式会社 表示パネル及び連成表示パネル
WO2019244530A1 (ja) * 2018-06-22 2019-12-26 株式会社ジャパンディスプレイ 液晶表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20150378196A1 (en) 2015-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016011994A (ja) 液晶表示装置
US11106066B2 (en) Electro-optical device and electronic equipment
US10185172B2 (en) Method of driving display device and method of producing display device
US20180180922A1 (en) Display device
CN105143968A (zh) 显示装置
US11573458B2 (en) Display device
US10324239B2 (en) Display device and color filter substrate
US10437108B2 (en) Method for manufacturing liquid crystal display device and liquid crystal display device
US20210208444A1 (en) Electrooptic apparatus
JP2017191276A (ja) 液晶表示装置
US20160306214A1 (en) Display device
US20220137447A1 (en) Display device and method of manufacturing the same, electronic equipment and method of manufacturing the same, and backlight unit
JP2008262005A (ja) 液晶表示装置
JP6155099B2 (ja) 液晶表示装置
JP6205471B2 (ja) 液晶表示装置
CN110658654A (zh) 液晶面板、连成液晶面板以及液晶面板的制造方法
KR102263995B1 (ko) 액정표시패널용 기판, 그 제조 방법, 이를 포함하는 액정표시패널
JP6030426B2 (ja) 液晶表示装置