JP2016011845A5 - - Google Patents

Claims (1)

1. 放射性物質を有する使用済燃料の集合体を収納する鋼製の内筒の外面と、該内筒の外側に同軸状に配置する鋼製の外筒の内面との間に、略等間隔に傾斜配備する所定枚数の銅製の伝熱銅フィンの両端面部を各々溶接するにあたって、前記内筒の外面の長手方向に前記伝熱銅フィンの片方端面部を突合せて形成された前記内筒側の広角傾斜の隅肉継手部、又は前記外筒の内面の長手方向に前記伝熱銅フィンの他方端面部を突合せて形成された前記外筒側の広角傾斜の隅肉継手部、若しくは前記内筒及び外筒の両面に形成された隅肉継手部に、先行ＴＩＧと後続ＭＩＧとの複合溶接によって溶接施工する金属キャスク用伝熱銅フィンの溶接装置において、
   溶接すべき前記隅肉継手部の溶接線に対して、少なくとも先行ＴＩＧと後続ＭＩＧとの複合溶接が可能な一体構造のＴＩＧ−ＭＩＧ溶接トーチと、前記後続ＭＩＧ側の消耗電極であるシリコン入りのＣｕＳｉワイヤと、前記ＴＩＧ−ＭＩＧ溶接トーチの先端部から前記隅肉継手部の溶接部分及びその近傍に向けてガスを流出させるシールドガスと、前記ＴＩＧ−ＭＩＧ溶接トーチをアーム先端部に取付冶具を介して取付可能で、かつ、溶接方向に走行移動可能な長尺アームと、前記先行ＴＩＧの非消耗電極の極性を負極とし、前記隅肉継手側の極性を正極とした給電を行うＴＩＧ溶接電源と、前記後続ＭＩＧのＣｕＳｉワイヤの極性を正極とし、前記隅肉継手側の極性を負極とした給電及びワイヤ送給を行うＭＩＧ溶接電源とを備え、
   前記隅肉継手部の溶接線の開始位置で、前記ＴＩＧ−ＭＩＧ溶接トーチの先端部から前記シールドガスを流出させながら、前記ＴＩＧ溶接電源から給電する第１の溶接電流（Ｉａ）と前記ＭＩＧ溶接電源から給電する第２の溶接電流（Ｉｂ）との比(Ｉａ/Ｉｂ)を所定の範囲で出力させ、前記先行ＴＩＧの非消耗電極に流れる第１の溶接電流（Ｉａ）と前記後続ＭＩＧの消耗ワイヤに流れる第２の溶接電流（Ｉｂ）とで生じる反発作用の磁力によって、相互に反発し合うＴＩＧアークとＭＩＧアークを前記隅肉継手部の溶接開始位置に発生させると共に、反発し合う前記ＴＩＧアークとＭＩＧアークで１つの溶融プールを形成させ、前記ＴＩＧアークとＭＩＧアーク及び前記１つの溶融プールによる複合溶接によって、前記隅肉継手部の溶接線の開始位置から終了位置まで溶接施工することを特徴とする金属キャスク用伝熱銅フィンの溶接装置。