JP2016011206A - 排出装置、及びそれを備えた記録装置 - Google Patents

排出装置、及びそれを備えた記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016011206A
JP2016011206A JP2014134879A JP2014134879A JP2016011206A JP 2016011206 A JP2016011206 A JP 2016011206A JP 2014134879 A JP2014134879 A JP 2014134879A JP 2014134879 A JP2014134879 A JP 2014134879A JP 2016011206 A JP2016011206 A JP 2016011206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
paper
receiving surface
rotation axis
rotating member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014134879A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6409370B2 (ja
Inventor
大輔 石井
Daisuke Ishii
大輔 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2014134879A priority Critical patent/JP6409370B2/ja
Publication of JP2016011206A publication Critical patent/JP2016011206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6409370B2 publication Critical patent/JP6409370B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pile Receivers (AREA)

Abstract

【課題】媒体を容易に取り出すことができ、且つ、媒体の破損や押え機構の破損を抑制すること。【解決手段】排出装置は、排出機構5により第1方向に排出された媒体を受容する受容トレイ10の受容面10aに受容された媒体を押さえるための押え機構40とを備えている。押え機構は、支持部41と、支持部に支持された基部を有し、基部から第1方向下流側に延在するアーム50であって、排出口22から排出される媒体が接触することで、受容面と直交する第2方向において、第1方向下流側の一端部が受容面から離れるように相対移動するアームと、アームの一端部に取り付けられた回転自在な回転部材60であって、受容面に受容された媒体に当接可能な回転部材とを備えており、受容面と平行であり且つ第1方向と直交する第3方向に対する、回転部材の回転軸線の受容面と平行な面における角度が変動するように構成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、媒体を排出する排出装置、及びそれを備えた記録装置に関する。
特許文献1には、画像が形成された印刷済みの用紙を搬送して排出する搬送排出部と、搬送排出部により排出される印刷済み用紙が積載される用紙積載台(受容トレイ)と、用紙積載台上に積載された用紙の上面を押し付けるガイド兼押さえ部材(押え機構)とを備えた画像形成装置(記録装置)が記載されている。このガイド兼押さえ部材は、画像形成装置本体に設けられた軸に相対回転可能に軸支されたアーム状部材と、その先端部に印刷済み用紙の排出方向に直交する方向の軸によって回転自在に軸支された円板状部材とからなる(特許文献1の図7参照)。そして、印刷済み用紙が用紙積載台に排出されると、この印刷済み用紙の上面と円板状部材とが接触される。
特開2012−193042号公報
上述したように、特許文献1に記載された画像形成装置では、円板状部材は排出方向に直交する方向の軸によって回転自在に軸支されている。従って、ユーザが用紙積載台から印刷済み用紙を取り出すときに、その取り出し方向が、用紙積載台と平行であり、且つ印刷済み用紙の排出方向に沿った方向であれば、円板状部材は印刷済み用紙の移動に追随して回転するため、ユーザは容易に印刷済み用紙を取り出すことができる。しかしながら、取り出し方向が、用紙積載台と平行であり、且つ印刷済み用紙の排出方向と交差する方向であるときには、円板状部材が印刷済み用紙の移動に追随して回転することはし難いため、ユーザは容易に印刷済み用紙を取り出すことができない。また、このとき、ユーザが強引に印刷済み用紙を取り出した場合には、印刷済み用紙の破損やガイド兼押さえ部材の破損が生じ得る。
そこで、本発明の目的は、受容トレイに受容された媒体を、媒体の排出方向と交差する方向を取り出し方向として取り出した場合でも、媒体を容易に取り出すことができ、且つ、媒体の破損や押え機構の破損を抑制することが可能な排出装置、及びそれを備えた記録装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の排出装置は、媒体を排出するための排出口を有しており、前記排出口から所定の第1方向に媒体を排出するための排出機構と、前記排出機構により排出された媒体を受容する受容面を有する受容トレイと、前記受容トレイの前記受容面に受容された媒体の面のうち前記受容面と対向する第1面とは反対側の第2面を押さえるための押え機構と、を備えている。前記押え機構は、前記受容面と直交する第2方向において、前記排出口よりも前記受容面から離れた位置に配置される支持部と、前記支持部に支持された基部を有し、前記基部から前記第1方向下流側に延在するアームであって、前記排出口から排出される媒体が接触することで、前記第2方向において、前記第1方向下流側の一端部が前記受容面から離れるように相対移動するアームと、前記アームの前記一端部に取り付けられた回転自在な回転部材であって、前記受容トレイの前記受容面に受容された媒体の前記第2面に当接可能な回転部材とを備えており、前記受容面と平行であり且つ前記第1方向と直交する第3方向に対する、前記回転部材の回転軸線の角度が、前記受容面と平行な面内において、変動するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の記録装置は、媒体に画像を記録するように構成された記録部と、上記の排出装置とを備えたことを特徴とする。
なお、本発明において、「前記受容面と平行であり且つ前記第1方向と直交する第3方向に対する、前記回転部材の回転軸線の角度が、前記受容面と平行な面内において、変動するように構成されている」とは、押え機構の構成が、回転部材に外力が作用されたときに、その外力の方向成分によっては第3方向に対する回転部材の回転軸線の角度が受容面と平行な面内において変動する構成をいい、回転部材の回転軸線の角度を所定の角度に調整した後に固定する構成のように、回転軸線の角度が固定された状態では、外力が回転部材に作用されたとしても、その外力の方向成分の如何に関わらず第3方向に対する回転軸線の角度が変動しない構成は含まない。
本発明では、第3方向に対して回転部材の回転軸線の角度が変動するように構成されているので、受容トレイに受容された媒体を第1方向と交差する方向に取り出した場合でも、回転部材は媒体の移動に追随して回転させることが可能となる。その結果、媒体を容易に取り出すことができ、且つ、媒体の破損や押え機構の破損を抑制することができる。
本発明の第1実施形態にかかるインクジェットプリンタの全体的な構成を示す概略側面図である。 図1に示すインクジェットプリンタの電気構成図である。 (a)は図1に示す排出装置の部分斜視図であり、(b)は(a)のA−A線矢視図である。 図1に示す押え機構の動きを説明するための側面図であり、(a)は受容トレイに用紙が受容されていないときの状態、(b)は押え機構に対して用紙が接触しているときの状態、(c)は受容トレイに用紙が受容されたときの状態を示す。 図1に示す排出装置の上面図であり、(a)は用紙が排出口から排出されているときの状態、(b)は受容トレイに受容された用紙を取り出すときの状態を示す。 第1実施形態に係る押え機構の変形例を説明するための図であり、(a),(b)は押え機構の斜視図であり、(c)は押え機構の上面図であり、(d)は排出装置の上面図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係る排出装置の部分斜視図であり、(b)は押え機構の斜視図である。 図7に示す押え機構の動きを説明するための側面図であり、(a)は受容トレイに用紙が受容されていないときの状態、(b)は押え機構に対して用紙が接触しているときの状態、(c)は受容トレイに最大受容可能枚数の用紙が受容されたときの状態を示す。 図7に示す排出装置の上面図であり、(a)は用紙が排出口から排出されているときの状態、(b)は受容トレイに受容された用紙を取り出すときの状態を示す。 第2実施形態の変形例について説明する図であり、(a)は受容トレイに用紙が受容されていないときの状態、(b)は押え機構に対して用紙が接触しているときの状態、(c)は受容トレイに最大受容可能枚数数の用紙が受容されたときの状態を示す。 第2実施形態に係る押え機構の変形例を説明するための斜視図である。 第2実施形態に係る排出装置の変形例を説明するための図であり、(a)は排出装置の側面図、(b)は(a)のB−B線断面図であり、(c)は(a)のC−C線断面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の好適な第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、本実施形態のインクジェットプリンタ101は、略直方体形状の筐体101aを有し、筐体101a内には、インクジェットヘッド1(記録部)、用紙Pを搬送経路に沿って搬送する搬送機構12、用紙Pを給紙する給紙機構17、及びプリンタ101全体の動作を司る制御装置70が配置されている。また、筐体101aの上部には、用紙Pを排出するための排出装置90が配置されている。
インクジェットヘッド1は、主走査方向に沿って延在しており、フレーム3を介して筐体101aに支持されている。即ち、プリンタ101は、ライン式のインクジェットプリンタである。インクジェットヘッド1は、その下面に複数の吐出口(図示せず)が開口した吐出面2aが形成されたヘッド本体2を有している。本実施形態において、副走査方向とは搬送機構12の後述するニップローラ対14c,14dで用紙Pを搬送するときの搬送方向と平行な方向であり、主走査方向とは副走査方向に直交する方向であって水平面に沿った方向である。
給紙機構17は、複数枚の用紙Pを収納することが可能な給紙トレイ17aと、給紙トレイ17aに取り付けられた給紙ローラ17bとを有している。給紙ローラ17bは、制御装置70による制御の下、給紙モータ61(図2参照)の駆動により回転して給紙トレイ17aの最も上方にある用紙Pを送り出す。
搬送機構12は、ガイド13a〜13h、ニップローラ対14a〜14h、及びプラテン19を含んでいる。ガイド13a〜13cは給紙機構17からインクジェットヘッド1と対向する対向位置までの用紙Pの上流側搬送経路、ガイド13d〜13eは対向位置から排出口22までの用紙Pの下流側搬送経路を規定する。また、ガイド13f〜ガイド13hは下流側搬送経路(ガイド13dの途中部位)から分岐して上流側搬送経路(ガイド13aの途中部位)に至る用紙Pの再搬送経路を規定する。ニップローラ対14a〜14hは、互いに接触する2つのローラを含み、用紙Pを当該2つのローラで挟持しつつ搬送するように構成されている。各ニップローラ対14a〜14hに含まれる2つのローラの一方は、駆動ローラであり、制御装置70の制御によって搬送モータ62(図2参照)が駆動されることで回転する。一方で、各ニップローラ対14a〜14hに含まれる2つのローラの他方は、従動ローラであり、駆動ローラの回転に伴い、駆動ローラと接触しながら駆動ローラと逆の方向に回転する。また、本実施形態では、上流側搬送経路における再搬送経路との分岐箇所よりも下流側の搬送経路に配置された、ニップローラ対14e,14fは正逆回転可能に構成されている。
制御装置70は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)71と、ROM(Read Only Memory)72と、RAM(Random Access Memory)73とを有する。また、制御装置70は、インクジェットヘッド1、給紙モータ61,搬送モータ62等のインクジェットプリンタ101の様々な装置、駆動部あるいはセンサと接続されている。
ROM72には、インクジェットプリンタ101を制御するための制御プログラムであるファームウェアや各種設定が記憶されている。用紙Pへの画像記録や用紙Pの搬送及び排出にかかる制御はファームウェアがCPU71により実行されることで実現される。RAM73は、各種制御プログラムが読み出される作業領域として、あるいはデータを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
制御装置70は、片面記録を行う場合(用紙Pの第1面に対して記録を行う場合)には、給紙ローラ17b及びニップローラ対14a〜14fを駆動して、用紙Pを、上流側搬送経路、インクジェットヘッド1と対向する対向位置、下流側搬送経路の順に通過させて、最後に排出口22の近傍に配置されたニップローラ対14fによって排出口22から所定の排出方向に向かって排出させる。また、制御装置70は、用紙Pがインクジェットヘッド1と対向する対向位置を通過する際に、制御装置70はインクジェットヘッド1を制御して、吐出口から用紙Pに向けてインクを吐出させて、用紙Pの第1面に所望の画像を形成する。
一方で、両面記録を行う場合(用紙Pの第1面及び第2面に対して記録を行う場合)には、制御装置70は、まず、給紙ローラ17b及びニップローラ対14a〜14fを駆動して、用紙Pを、上流側搬送経路、及びインクジェットヘッド1と対向する対向位置を通過させた後に、下流側搬送経路において用紙Pがニップローラ対14d,14fに挟持されているときに、このニップローラ対14e,14fの回転方向を切り換えることで、用紙Pの搬送方向を切り換える。そして、ニップローラ対14e〜14hを駆動させて、用紙Pを、再搬送経路を経由して再び上流側搬送経路に送り込む。その後、制御装置70は、ニップローラ対14a〜14fを駆動して、用紙Pを、上流側搬送経路、インクジェットヘッド1と対向する対向位置、下流側搬送経路の順に通過させて、最後に排出口22の近傍に配置されたニップローラ対14fによって排出口22から所定の排出方向に向かって排出させる。また、制御装置70は、用紙Pがインクジェットヘッド1と対向する対向位置を通過する度に、インクジェットヘッド1を制御して、吐出口から用紙Pに向けてインクを吐出させることで、用紙Pの第1面及び第2面に所望の画像を形成する。以下の説明において、ニップローラ対14fによる用紙Pの排出方向を「第1方向」と称する。また、本実施形態では、排出口22とニップローラ対14fとで用紙Pを第1方向に排出するための排出機構5を構成する
排出装置90は、図3(a)に示すように、上記排出機構5と、受容トレイ10と、押え機構40とを備えている。受容トレイ10は、板状に形成されており、その上面が排出機構5により排出された用紙Pを受容する受容面10aとなっている。また、受容トレイ10は、排出口22よりも第1方向下流側に配置されており、その受容面10aは排出口22よりも鉛直方向下方に位置されている。本実施形態において、受容面10aは水平面と平行である。なお、受容面10aは水平面に対して傾斜していてもよい。また、受容トレイ10は、受容面10aの第1方向下流端部から受容面10aと直交する第2方向(鉛直方向上方)に立設された位置決め壁10bを備えている。
押え機構40は、受容トレイ10の受容面10aに受容された用紙Pの面のうち、受容面10aと対向する第1面とは反対側の第2面を押えるための機構である。以下、図3〜図5を参照しつつ、押え機構40について詳細に説明する。なお、排出装置90の上面図である図5では、説明の都合上、筐体101aの受容トレイ10が設けられている部分以外の天板を取り払った状態を示している。
押え機構40は、図3(a)に示すように、支持軸(支持部)41、アーム50、及び2つの回転部材60を備えている。支持軸41は、受容面10aと平行であり、且つ第1方向と直交する第3方向(本実施形態では主走査方向)に延びており、その両端は筐体101aの内壁に固定されている。また、支持軸41は、排出口22よりも鉛直方向上方に位置している。
アーム50は、支持軸41に当該支持軸41を中心に回動可能となるように支持されており、支持軸41の延在方向と直交する方向に直線状に延在している。詳細には、アーム50は、第1部材51、及び第1部材51に取り付けられた第2部材152を有している。なお、支持軸41が筐体101aに回動自在に支持され、且つ、支持軸41とアーム50とが一体的に形成されており、アーム50が支持軸41と一体的に回動する構成であってもよい。
第2部材52は、第2部材本体53、並びに第1部材51及び第2部材本体53を連結する弾性部材54を含む。第1部材51及び第2部材本体53は、共に直線状に延在する非弾性部材である。第1部材51は、支持軸41に回動自在に支持された基部51aを有しており、上面視において基部51aから第1方向に沿って直線状に延在している。
弾性部材54は、第1部材51の先端部と第2部材本体53の基端部とを連結する。この弾性部材54は、円柱状の弾性ゴムからなり、第1部材51の先端部に接続される一端部を基点として、第2部材本体53の基端部に接続される他端部が、弾性変形により揺動可能となっている。また、弾性部材54が弾性変形していない自然状態では、図5(a)に示すように、第1部材51の延在方向及び第2部材52(第2部材本体53)の延在方向と共に上面視において第1方向と平行となるように構成されている。この構成において、弾性部材54の他端部(回転部材60)に対して第3方向成分を含む外力が作用された場合には、図5(b)に示すように、弾性部材54は弾性変形により上面視において湾曲される。このとき、第2部材本体53は、弾性部材54の他端部に接続されているため、第2部材本体53の延在方向は上面視において第1方向と交差することになる。即ち、弾性部材54が第3方向成分を含む外力が作用されて弾性変形することにより、第2部材本体53の先端部が第3方向に移動することになる。なお、弾性部材54が湾曲した状態であっても、第1部材51の延在方向は、上面視において第1方向と平行である。
第2部材本体53の先端部は、アーム50の先端部であり、この先端部には、第2部材本体53の延在方向と上面視において直交する方向に延びる貫通孔が軸受(不図示)として設けられている。そして、この軸受に回転軸55が回転自在に支持されている。この回転軸55の両端部には、図3(a)に示すように、回転部材60がそれぞれ連結されている。従って、この2つの回転部材60は、図5に示すように、その回転軸線が共に上面視において第2部材本体53の延在方向と直交している。このため、回転部材60の回転軸線は、弾性部材54(回転部材60)の他端部に対して第3方向成分を含む外力が作用されていない自然状態では上面視において第3方向と平行となり、当該弾性部材54の他端部に対して第3方向成分を含む外力が作用されて弾性部材54が弾性変形した状態では上面視において第3方向と交差する。このように、本実施形態では、弾性部材54が弾性変形することにより、上面視において、回転部材60の回転軸線の第3方向に対する角度(受容面10aと平行な面内における角度)が変動するように構成されている。換言すれば、アーム50は、回転部材60の回転軸線の第3方向に対する角度が変動するように、第2部材本体53の先端部(アーム50の先端部)は、第1部材51の基部51aに対して第3方向に相対移動するように構成されている。
回転部材60は、図3に示すように、円板状の本体部60aと、本体部60aの外周に沿って形成された複数の突起60bとを有する拍車である。この突起60bは、受容トレイ10の受容面10aに受容される用紙Pの第2面を押えるための当接部となっている。
また、第2部材本体53の先端部には、図3(b)に示すように、ラチェット機構65が設けられている。ラチェット機構65は、爪歯車66と、係止爪67とを備えている。爪歯車66は、回転軸55に連結され、回転軸55の回転に伴い回転部材60と共に一体的に回転する。この爪歯車66の外周縁部には、複数の爪部66aが形成されている。係止爪67は、第2部材本体53の先端部に取り付けられた、回転軸55と平行な回動軸67aを中心に回動可能である。この係止爪67は、爪部66aに係止して、この爪歯車66(回転部材60)の図時計回りの方向である正転方向のみの回転を許容するロック位置と、爪歯車66の正転方向、及び正転方向とは逆方向である逆転方向の両方向の回転を許容するロック解除位置との間で回動可能である。また、係止爪67は、付勢部材(不図示)によりロック位置に向けて常に付勢されている。以上のラチェット機構65により、回転部材60の正転方向への回転が許容される一方で、逆転方向への回転は規制される。即ち、本実施形態では、回転部材60の回転負荷が正転方向よりも逆転方向の方が大きい。ここで、正転方向とは、回転部材60を、その回転軸線を第3方向と平行にして受容トレイ10の受容面10aに受容された用紙Pに当接させた際の、受容面10aに受容された用紙Pを第1方向下流側に移動させたときの回転方向である。
また、本実施形態では、アーム50の回動範囲は、第2部材本体53の先端部(アーム50の先端部)が、基部51aよりも常に第1方向下流側となるように、その上限がストッパ(不図示)により制限され、その下限が受容トレイ10の受容面10aにより制限されている。従って、アーム50は、図4に示すように、基部51aから第1方向下流側に延在していることになる。
また、押え機構40において、アーム50の重心及び回転部材60の重心を合成した合成重心の位置は、基部51aよりもアーム50の先端部(第2部材本体53の先端部)側に配置されている。このため、アーム50は、外部からの外力が作用されていない自然状態では、上記合成重心を支持軸41の真下に位置させる方向に回転トルクが働く。このため、アーム50に外部からの外力が作用されていない自然状態では、アーム50の先端部が受容トレイ10の受容面10aに近づく方向にアーム50が付勢される。その結果として、アーム50の先端部に取り付けられた回転部材60の突起60bが、受容トレイ10に用紙Pが受容されていない場合には受容面10aに当接し(図4(a)参照)、受容トレイ10に用紙Pが受容されている場合には最も上方の用紙Pの第2面に当接することになる(図4(c)参照)。なお、アーム50は、例えば、バネにより、アーム50の先端部が受容トレイ10の受容面10aに近づく方向に付勢されていてもよい。
また、図4(a),(c)に示すように、回転部材60が受容トレイ10の受容面10aと当接しているときや、受容面10aに受容された用紙Pと当接しているときに、アーム50は、ニップローラ対14fによる用紙Pの搬送経路の延長線と交差する。このため、ニップローラ対14fによって用紙Pが排出される際に、その排出される用紙Pの先端は、図4(a)に示すように、アーム50と接触する。詳細には、用紙Pの先端は、アーム50の第2部材52に接触する。ここで、本実施形態では、この排出される用紙Pの運動エネルギーによってアーム50を持ち上がるように構成されている。即ち、排出される用紙Pの先端がアーム50に接触することで、アーム50の先端部が受容面10aから離れる方向にアーム50が回動する。
また、本実施形態では、用紙Pがニップローラ対14fから抜け出る前に、用紙Pの先端がアーム50と接触し、且つ、ニップローラ対14fから受ける搬送力によって用紙Pがアーム50の下面に接触しながら第1方向に沿って移動して、その上面が回転部材60に当接するように構成されている。このため、用紙Pがニップローラ対14fから抜け出た時点から受容トレイ10に受容されるまでの期間(以下、排出期間と称す)は、用紙Pの上面(第2面)は回転部材60に当接する。
この排出期間においては、図5(a)に示すように、用紙Pがニップローラ対14fにより第1方向に搬送されており、弾性部材54の他端部(回転部材60)に対して第3方向成分を含む外力が作用されていないため、回転部材60の回転軸線は上面視において第3方向と平行となる。このため、上面視において第1方向に沿った用紙Pの移動は、回転部材60がその移動に追随して回転するため許容される一方で、上面視において第3方向成分を含む方向への用紙Pの移動は回転部材60により規制されることになる。詳細には、第1方向に移動される用紙Pの上面(第2面)と回転部材60とが当接する際、拍車である回転部材60と用紙Pとの接触は点接触であるため、回転部材60の突起60bが用紙Pの繊維内に食い込んだ状態となる。このとき、回転部材60は、第1方向に移動される用紙Pの移動に追随して回転するため、用紙Pの第1方向への移動は許容される。しかしながら、用紙Pが第3方向成分を含む方向に移動しようとしても、回転部材60の突起60bが用紙Pの繊維内に食い込んでいるため、用紙Pの回転部材60に対する相対的な移動は規制される。さらに、回転部材60の回転軸線は第3方向と平行であるため、回転部材60は、用紙Pの第3方向成分を含む方向への移動には追随して回転し難い。その結果として、受容トレイ10に受容される用紙Pの第3方向に関する位置を揃えることができる。加えて、用紙Pが両面記録時など画像面を上向きにして排出口22から排出された場合でも、拍車である回転部材60と用紙Pとの接触は点接触であり、しかも回転部材60が用紙Pの第1方向に沿った移動に追随して回転するため、用紙Pと回転部材60との接触により、用紙Pに記録された画像が劣化することを抑制することができる。
受容トレイ10に排出された用紙Pは、その先端が位置決め壁10bに接触する。このとき、上述したように回転部材60はラチェット機構65により逆転方向の回転が規制されているため、位置決め壁10bに接触した用紙Pは、第1方向とは逆方向への移動が回転部材60により規制される。つまり、位置決め壁10bに当接した反動で、用紙Pが第1方向とは逆方向に跳ね返るのが抑制される。その結果として、用紙Pの先端が位置決め壁10bに接触した状態で用紙Pの移動が停止するので、受容トレイ10に受容される用紙Pの先端位置を揃えることができる。また、本実施形態では、第2部材本体53の先端部に、回転軸線が互いに平行であり、且つその回転軸線方向に離間した2つの回転部材60が取り付けられている。従って、受容トレイ10に受容された用紙Pに対して第3方向に離間した2つの回転部材60が当接されることになる。その結果として、用紙Pに2点で接触することとなり、受容面10aにおいて、受容された用紙Pが受容面10a上で回転することを抑制することができるので、受容トレイ10に用紙Pを整然と受容することが可能となる。
また、本実施形態では、排出口22から連続して用紙Pが排出される場合に、先行して排出される用紙Pが受容トレイ10に受容された後、後続して排出される用紙Pが受容トレイ10に受容される前に、先行して排出される用紙Pの上面が押え機構40により押えられるように構成されている。詳細には、先行する用紙Pが押え機構40のアーム50と接触してから、後続の用紙Pがアーム50と接触するまでの時間をt0、先行する用紙Pがアーム50と接触してから、ニップローラ対14fを抜けるまでの時間をt1、先行する用紙Pがニップローラ対14fを抜けてから受容面10aに受容されるまでの時間をt2とすると、押え機構40が先行する用紙Pを押えている時間Tは、下記式(1)で表される。
T=t0−t1−t2 (1)
ここで、先行の用紙Pがアーム50と接触してから後続の用紙Pがアーム50と接触するまでの時間であるt0は、用紙Pの搬送速度、及び用紙Pの搬送間隔によって定まる。先行する用紙Pがニップローラ対14fを抜けるまでの時間であるt1は、用紙Pの搬送速度によって定まる。すなわち、用紙Pの搬送速度、及び/又は用紙Pの搬送間隔を変化させることで、押え時間Tを変化させることができる。よって、押え時間Tが零よりも大きくなり、且つ、例えば高いデューティーで印刷されカールしやすい用紙ほど、この押え時間Tが長くなるように、用紙Pの搬送速度、及び/又は用紙Pの搬送間隔が制御装置70により調整される。なお、押え時間Tは零であってもよく、また、用紙Pの搬送速度及び/又は用紙Pの搬送間隔が調整されなくてもよい。
次に、受容トレイ10に受容された用紙Pがユーザにより取り出されるときの押え機構40の作用について説明する。ここで、回転部材60の回転軸線が第3方向と平行となるように固定されていた場合について考える。この場合において、ユーザが受容トレイ10から用紙Pを取り出すときに、その取り出し方向が、上面視において第1方向と平行であれば、回転部材60は用紙Pの移動に追随して回転するため、ユーザは容易に用紙Pを取り出すことができる。しかしながら、取り出し方向が、上面視において第1方向と交差する方向(すなわち、第3方向成分を含む方向)であるときには、回転部材60の突起60bが用紙Pの繊維内に食い込んでおり、さらに、回転部材60の回転軸線が第3方向と平行であるため、回転部材60が用紙Pの移動に追随して回転することはし難いため、ユーザは容易に用紙Pを取り出すことができない。また、このとき、用紙Pと回転部材60との接触は点接触であるため、ユーザが強引に用紙Pを取り出した場合には、用紙Pの破損や押え機構の破損が生じ得る。ここで、受容トレイ10に受容された用紙Pをユーザが第1方向と交差する方向に取り出すために、ユーザが当該用紙Pを移動させる。その結果、当該用紙Pに当接する回転部材60を介して、押え機構40に第1方向と交差する方向の外力が加わる。すなわち、第3方向成分を含む外力は、例えば、受容トレイ10に受容された用紙Pが第3方向成分を含む方向に移動しようとする際に、押え機構40に働く力をいう。
しかしながら、本実施形態では、上述したように、押え機構40は、上面視において、回転部材60の回転軸線の第3方向に対する角度が変動するように構成されている。即ち、ユーザが、上面視において第1方向と交差する方向を取り出し方向として受容トレイ10に受容された用紙Pを取り出した場合においても、図5(b)に示すように、回転部材60と用紙Pとの摩擦力に起因した第3方向成分を含む外力が弾性部材54(回転部材60)に対して作用されることで、弾性部材54が弾性変形して、回転部材60の回転軸線が取り出し方向と直交する方向と平行になる。その結果として、回転部材60は用紙Pの移動に追随して回転するため、ユーザは容易に用紙Pを取り出すことができ、用紙Pの破損や押え機構の破損が生じことを抑制することができる。加えて、受容トレイ10に受容された用紙Pにおける第2面に画像が記録されていた場合でも、回転部材60は拍車であり用紙Pとの接触面積が小さいため、用紙Pを取り出す際に、用紙Pと回転部材60との接触により用紙Pに記録された画像が劣化することを抑制することができる。
また、弾性変形した弾性部材54は、ユーザにより用紙Pが取り出された後、もしくは排出口22から次に排出される用紙Pとの接触によりアーム50が受容面10aから離れる方向に持ち上げられた際に、自らの復元力により上面視において第1方向に沿った直線状の形状に戻る。その結果として、回転部材60の回転軸線が上面視において第3方向と平行となるため、排出口22から次に排出される用紙Pがニップローラ対14fから抜け出た時点から受容トレイ10に受容されるまでの排出期間においても、回転部材60により用紙Pの第3方向成分を含む方向への移動を規制することが可能となり、受容トレイ10に受容される用紙Pを第3方向に関して揃えることができる。以上のように、本実施形態では、弾性部材54の復元力を利用して、回転部材60の回転軸線を、上面視における第3方向と平行な元の状態に戻すことができるので、回転軸線を元の状態に戻すための機構を別途設ける必要がない。このため、排出装置90の構成を簡易なものとすることができる。
以下、第1実施形態の変形例について、図6を参照しつつ説明する。図6(a)に示す変形例では、アーム150は、支持軸41に回動自在に支持された基部151aを有する第1部材151と、第1部材151に取り付けられた第2部材152とを有している。この第2部材152は、第2部材本体153、並びに、第1部材151及び第2部材本体153を連結する弾性部材である板バネ154を含む。第2部材本体153の先端部には、回転部材60が回転自在に取り付けられている。この板バネ154に対して外力が作用されていない自然状態では、板バネ154の厚さ方向が上面視において第3方向と平行となり、且つ、第2部材本体153の先端部に取り付けられた回転部材60の回転軸線が上面視において第3方向と平行となるように構成されている。この構成において、板バネ154の下端部に対して第3方向成分を含む外力が作用されると、板バネ154は弾性変形により湾曲して、回転部材60の回転軸線の第3方向に対する角度が変わる。従って、本変形例においても、ユーザが、上面視において第1方向と交差する方向を取り出し方向として受容トレイ10に受容された用紙Pを取り出した場合においても、板バネ154が弾性変形することで回転部材60の回転軸線を取り出し方向と直交する方向と平行にすることができる。
図6(b)に示す変形例では、アーム250は、先端部に回転部材60が回転自在に取り付けられた、非弾性部材であるアーム本体251と、支持軸41に支持固定された基部252とを有する。この基部252は弾性部材であるコイルバネ252aを有している。このコイルバネ252aは、アーム本体251の基端部と支持軸41とを連結する。アーム本体251の先端部は、支持軸41に支持固定された基部252を基点として、コイルバネ252aの弾性変形により揺動可能である。また、コイルバネ252aに外力が作用されていない自然状態では、回転部材60の回転軸線が上面視において第3方向と平行となるように構成されている。本変形例においては、アーム本体251の先端部の受容面10aに対する相対移動が、コイルバネ252aの弾性変形により実現される。即ち、アーム本体251に対して排出口22から排出される用紙Pが接触すると、コイルバネ252aに第1方向成分を含む外力が作用されてコイルバネ252aが弾性変形する。このコイルバネ252aの弾性変形により、アーム250の先端部が受容面10aから離れる方向に持ち上げられる(アーム250の先端部が第2方向に移動する)。
また、ユーザが、上面視において第1方向と交差する方向を取り出し方向として受容トレイ10に受容された用紙Pを取り出した場合においては、コイルバネ252aに第3方向成分を含む外力が作用されてコイルバネ252aが弾性変形する。このコイルバネ252aの弾性変形により、アーム250の先端部が第3方向に移動し、その結果として、回転部材60の回転軸線を取り出し方向と直交する方向と平行にすることができる。
図6(c)に示す変形例では、アーム350は、支持軸41に回転自在に支持された基部350aを有する、非弾性部材である。このアーム350の先端部に設けられた回転軸55の両端それぞれには、アーム350と回転部材60とを連結する連結部材352がそれぞれ取り付けられている。即ち、回転部材60は、この連結部材352を介してアーム350の先端部に取り付けられている。また、連結部材352は、コイルバネ352aを含み、このコイルバネ352aが弾性変形することで回転部材60の回転軸線の第3方向に対する角度を変動させることが可能に構成されている。また、連結部材352は、コイルバネ352aに外力が作用されていない自然状態では、回転部材60の回転軸線が上面視において第3方向と平行となるように構成されている。以上の構成において、ユーザが、上面視において第1方向及び第3方向それぞれと交差する方向を取り出し方向として受容トレイ10に受容された用紙Pを取り出した場合には、コイルバネ352a(回転部材60)が第1方向成分及び第3方向成分を含む外力が作用されて弾性変形することで回転部材60の回転軸線を取り出し方向と直交する方向と平行にすることができる。
なお、本変形例においては、コイルバネ352aが弾性変形することにより、第3方向に対する回転部材60の回転軸線の角度が変動するように構成されているが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、連結部材352が、回転部材60の回転軸線の調芯を可能とする調芯機構を備えており、この調芯機構により、回転部材60に第1方向成分及び第3方向成分を含む外力が作用されることにより第3方向に対する回転部材60の回転軸線の角度が変動するように構成されていてもよい。
図6(d)に示す変形例では、排出装置90は、押え機構40を、上面視において第3方向と離間して2つ備えている。2つの押え機構40は、ニップローラ対14fにより搬送される用紙Pの幅方向中心線を対称中心として線対称の関係に配置されている。これにより、用紙Pの幅方向中心を境に、その両側にある押え機構40により用紙Pが受ける力のモーメントが、互いに等しくなるため、受容面10aにおいて、受容された用紙Pが受容面10a上で回転することをさらに抑制することができる。なお、変形例として、3以上の押え機構40を、上面視において第3方向と離間して設けてもよい。
<第2実施形態>
次に、図7〜9を参照しつつ、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態にかかる排出装置190の上面図である図9では、説明の都合上、筐体101aの天板を取り払った状態を示している。以下の説明においては、第1実施形態との違いについて説明し、第1実施形態と同様の構成については、適宜その説明を省略する。
本実施形態の排出装置190は、図7に示すように、ニップローラ対14fの上方において、第3方向に延在する支持プレート202を備えており、その両端は筐体101aの内壁に固定されている。そして、押え機構540は、この支持プレート202の側壁に固定された支持部541と、2自由度を有する多関節アーム550と、2つの回転部材60とを有している。支持部541は、第2方向と交差し、第3方向と直交し、且つ上面視において第1方向と平行な方向に延在する回動軸545を有している。多関節アーム550は、直線状に延在する、第1回動部材551(第3部材)と第2回動部材552(第4部材)とを含む。第1回動部材551は支持部541に支持された基部551aを有し、且つ、この支持部541に対して回動軸545を中心に回動可能に取り付けられている。加えて、第1回動部材551は、基部551aよりも、その先端部が第1方向下流側に配置されるように支持部541に取り付けられている。第1回動部材551の先端部には、第1方向と直交し、且つ上面視において第3方向と平行な方向に延在する回動軸555が設けられている。第2回動部材552は、第1回動部材551に対して回動軸555を中心に回動可能に取り付けられている。第2回動部材552の先端部には、2つの回転部材60が回転自在に取り付けられている。また、回動軸545(第3回動軸線)及び回動軸555(第4回動軸線)は互いに直交している。
以上の構成により、多関節アーム550の先端部(第2回動部材552の先端部)は、第2回動部材552が回動軸555を中心に回動することで、受容面10aに対して受容面10aから離れる方向及び近づく方向に相対移動する。このため、図8(b)に示すように、排出口22から排出される用紙Pが第2回動部材552に接触することで、多関節アーム550の先端部は、受容面10aから離れる方向に持ち上がることになる。
また、第1回動部材551が回動軸545を中心に回動すると、第2回動部材552の先端部が、第1回動部材551の基部551aに対して第3方向に相対移動することになる。即ち、多関節アーム550の先端部に取り付けられた回転部材60の回転軸線の第3方向に対する角度は、図9に示すように、第1回動部材551が回動軸545を中心に回動することで変動する。従って、ユーザが上面視において第1方向と交差する方向を取り出し方向として受容トレイ10に受容された用紙Pを取り出した場合においても、図9(b)に示すように、第1回動部材551が回動軸545を中心に回動することで回転部材60の回転軸線を取り出し方向と直交する方向と平行にすることができる。
ここで、本実施形態における押え機構540の構成は、第1実施形態と同様に、回転部材60に第3方向成分を含む外力が作用されたときに、回転部材60の回転軸線の角度が受容面10aと平行な面内において変動する構成であるが、第1実施形態とは異なり弾性部材を含んでいない。このため、回転部材60の回転軸線は、上面視において第3方向と平行な状態から第3方向と交差する状態に遷移すると、この押え機構540の作用だけでは元の第3方向と平行な状態には戻らない。そこで、本実施形態において、排出装置190は、第2回動部材552の先端部が受容面10aに対して受容面10aから離れる方向に第2回動部材552が回動する際に、回転部材60の回転軸線が上面視において第3方向と平行となるようにガイドする規制部材80が設けられている。この規制部材80は、排出口22から排出される用紙Pがニップローラ対14fから抜け出た時点から受容トレイ10に受容されるまでの排出期間の少なくとも一部期間において、第2回動部材552の先端部の第3方向への移動を規制することで、回転部材60の回転軸線が上面視において第3方向と平行となるように構成されている。
規制部材80は、図7(a)に示すように、筐体101aの天板から垂設された基部81と、基部81から鉛直方向下方に延在する一対のレール82を備えている。一対のレール82は、第1回動部材551の基部551aよりも第1方向下流側において第3方向に関して互いに離間して配置されている。さらに、一対のレール82は、回動軸555よりも第1方向下流側に配置されている。また、この一対のレール82は、図8に示すように、排出口22から排出された時点から受容トレイ10に受容される時点までの用紙Pの移動領域よりも鉛直方向上方に配置されている。また、一対のレール82は、排出期間における上記一部期間においては、第2回動部材552が一対のレール82の間に配置され(図8(b)参照)、且つ、受容トレイ10の受容面10aに受容可能な最大数の用紙Pが受容され、且つ回転部材60が受容面10aに受容された用紙Pの第2面に当接しているときには、第2回動部材552が一対のレール82の間に配置されない(図8(c)参照)ように、その下端位置が設定されている。つまり、一対のレール82の下端位置は、受容トレイ10の受容面10aに受容可能な最大数の用紙Pが受容され、且つ回転部材60が受容面10aに受容された用紙Pの第2面に当接しているときの第2回動部材552よりも上方に位置している。
一対のレール82は、図7(a)に示すように、ガイド面82aとテーパ面82bとを有している。ガイド面82aは、鉛直面と平行な面であり、他方のレール82のガイド面82aと対向している。そして、一対のレール82のガイド面82aの間に、第2回動部材552が配置されたとき、この一対のレール82により第2回動部材552の先端部の第3方向の移動が規制され、且つ、回転部材60の回転軸線が上面視において第3方向と平行となるように構成されている。テーパ面82bはガイド面82aの下端に接続されている。一対のレール82のテーパ面82bは鉛直方向下方に向かう従い互いに離間する面である。
以上の構成において、回転部材60の回転軸線が上面視において第3方向と交差する状態で、回転部材60が受容面10aに当接されている場合においても、第2回動部材552の先端部が受容面10aから離れる方向に第2回動部材552が回動されると、第2回動部材552がテーパ面82bに摺動しながら、一対のレール82のガイド面82aの間へと導かれる。その結果、回転部材60の回転軸線が上面視において第3方向と平行となるため、排出口22から次に排出される用紙Pがニップローラ対14fから抜け出た時点から受容トレイ10に受容されるまでの排出期間においても、回転部材60により用紙Pの第3方向成分を含む方向への移動を規制することが可能となり、受容トレイ10に受容される用紙Pを第3方向に関して揃えることができる。
以上、本実施形態においても、上面視において、回転部材60の回転軸線の第3方向に対する角度が変動するように構成されているので、ユーザが、上面視において第1方向と交差する方向を取り出し方向として受容トレイ10に受容された用紙Pを取り出した場合においても、回転部材60の回転軸線を取り出し方向と直交する方向と平行にすることができる。その結果として、回転部材60は用紙Pの移動に追随して回転するため、ユーザは容易に用紙Pを取り出すことができ、用紙Pの破損や押え機構の破損が生じことを抑制することができる。
以下、第2実施形態の変形例について、図10〜図12を参照しつつ説明する。上述の実施形態において規制部材80は筐体101aに固定されていたが、図10の変形例では、規制部材80は、規制部材移動機構63(図2において点線に示される)により鉛直方向に沿って上下に移動可能にされている。詳細には、規制部材移動機構63は、例えば、ラックアンドピニオンなどから構成されており、制御装置70による制御の下、規制部材80を、第2回動部材552の第3方向の移動を規制する規制位置と、この規制位置から退避した退避位置との間で移動させる。ここで、規制位置とは、排出口22から排出された時点から受容トレイ10に受容される時点までの用紙Pの移動領域よりも鉛直方向上方の位置であり、且つ、排出期間における少なくとも一部期間において、第2回動部材552が当該一対のレール82の間に配置される位置である。これに対して退避位置とは、第2回動部材552が当該一対のレール82の間に配置されることがない位置である。
そして、制御装置70は、規制部材移動機構63を制御して、ニップローラ対14fにより排出口22から用紙Pが排出される排出動作時(画像記録時)には、図10(a),(b)に示すように規制部材80を規制位置に配置させ、排出動作時以外のときには図10(c)に示すように退避位置に配置させる。これにより排出動作時においては規制部材80により第2回動部材552の第3方向の移動が規制されるので回転部材60の回転軸線を上面視において第3方向と平行にすることができる。一方で、排出動作時以外のときには第2回動部材552の第3方向の移動が許容されるので、回転部材60の回転軸線における第3方向に対する角度を変えることができる。なお、本変形例においては、規制部材80が規制位置に配置されたときにおいて、受容トレイ10の受容面10aに受容可能な最大数の用紙Pが受容され、且つ回転部材60が受容面10aに受容された用紙Pの第2面に当接しているときには、第2回動部材552が一対のレール82の間に配置されないように、規制部材80の下端位置を設定する必要がない。即ち、上述の第2実施形態よりも、一対のレール82の鉛直方向長さを長くすることができるので、排出期間において、第2回動部材552の第3方向への移動をより長い時間規制することができる。従って、受容面10aに受容される用紙Pを第3方向に関してより揃えることができる。
図11に示す変形例に係る押え機構640は、多関節アームの第1回転軸線及び第2回転軸線の軸線方向が上述の第2実施形態と異なる。詳細には、押え機構640は、支持プレート202(図7(a)参照)の側壁に固定された支持部641と、2自由度を有する多関節アーム650と、回転部材60とを有している。支持部641は、第1方向と直交し、且つ上面視において第3方向と平行な方向に延在する回動軸645を有している。多関節アーム650は、第1回動部材651(第1部材)と第2回動部材652(第2部材)とを含む。第1回動部材651は、支持部641に支持された基部651aを有し、且つ、この支持部641に対して回動軸645を中心に回動可能に取り付けられている。加えて、第1回動部材651は、基部651aよりも、その先端部が第1方向下流側に配置されるように支持部641に取り付けられている。第1回動部材651の先端部には、第2方向と交差し、第3方向と直交し、且つ上面視において第1方向と平行な方向に延在する回動軸655が設けられている。第2回動部材652は第1回動部材651に対して回動軸655を中心に回動可能に取り付けられている。また、回動軸645(第1回動軸線)及び回動軸655(第2回動軸線)は互いに直交している。
以上、本変形例においては、多関節アーム650の先端部(第2回動部材652の先端部)は、第1回動部材651が回動軸645を中心に回動することで、受容面10aから離れる方向及び近づく方向に相対移動することができる。このため、排出口22から排出される用紙Pが第1回動部材651又は第2回動部材652に接触することで、多関節アーム650の先端部は受容面10aから離れる方向に持ち上げられる。
また、第2回動部材652が回動軸655を中心に回動すると、第2回動部材652の先端部が、第1回動部材651の基部651aに対して第3方向に相対移動することになる。即ち、多関節アーム650の先端部に取り付けられた回転部材60の回転軸線の第3方向に対する角度は、第2回動部材652が回動軸655を中心に回動することで変動する。従って、ユーザが上面視において第1方向と交差する方向を取り出し方向として受容トレイ10に受容された用紙Pを取り出した場合においても、第2回動部材652が回動軸655を中心に回動することで回転部材60の回転軸線を取り出し方向と直交する方向と平行にすることができる。
図12に示す変形例に係る押え機構740では、アーム750が支持プレート202に対してボールジョイント構造により支持されている。詳細には、アーム750は、球状の外形形状をなした基部751と、基部751から第1方向下流側に直線状に延在するアーム本体752と、基部751から第1方向上流側に直線状に延在するガイド体753とを含む。支持プレート202には、アーム750の基部751の外面に沿う曲面を有し、基部751が嵌合される支持凹部210が形成されている。そして、アーム750の基部751がこの支持凹部210に嵌合されることで、アーム本体752及びガイド体753が一体となって基部751を基点として少なくとも第5回動軸線及び第6回動軸線それぞれを中心に回動可能に構成されている。なお、第5回動軸線は、第1方向と直交し、且つ上面視において第3方向と平行な方向に延在する軸線であり、第6回動軸線は、第2方向と交差し、第3方向と直交し、且つ上面視において第1方向と平行な方向に延在する軸線である。以上のように、アーム750が支持プレート202に対してボールジョイント構造により支持されることにより、アーム750の先端部が第2方向及び第3方向に移動することが可能となる。
また、支持プレート202には、支持凹部210の第1方向上流側の内壁には、アーム750のガイド体753を案内するためのガイド凹部220が形成されている。ガイド凹部220の開口220aは、第3方向に関する開口幅が等しい本体領域221(図12(c)参照)と、本体領域の鉛直方向下方に形成され、鉛直方向下方に向かうに従い開口幅が小さくなる先細り領域222(図12(b)参照)とを有している。そして、アーム本体752の先端部が、受容トレイ10の受容面10aに受容可能な最大数の用紙Pが受容され、且つ回転部材60が当該用紙Pの第2面に当接しているときの最大受容位置にあるときには、ガイド体753が開口220aの本体領域221内に配置され、アーム本体752の先端部が最大受容位置よりも鉛直方向上方の位置に配置されるときには、ガイド体753が開口220aの先細り領域222内に配置されるように構成されている。また、ガイド体753が開口220aの先細り領域222に配置されるときには、図12(b)に示すように、アーム本体752の先端部に取り付けられた回転部材60の回転軸線が上面視において第3方向と平行となるように構成されている。
以上の構成により、回転部材60が受容トレイ10の受容面10aに受容される用紙Pの第2面と当接しているときには、図12(c)に示すように、ガイド体753が開口220aの本体領域221に配置されているので、ガイド体753と一体であるアーム本体752は基部751を基点として第2回動軸線を中心に回動可能である。即ち、アーム本体752の先端部の第3方向への移動は規制されていないため、ユーザが、上面視において第1方向と交差する方向を取り出し方向として受容トレイ10に受容された用紙Pを取り出した場合においても、回転部材60の回転軸線を取り出し方向と直交する方向と平行にすることができる。一方で、アーム本体752が排出口22から排出される用紙Pと接触して受容面10aから離れる方向に回動されると、図12(b)に示すように、ガイド体753が開口220aの先細り領域222に配置されるので、ガイド体753と一体であるアーム本体752は基部751を基点として第2回動軸線を中心に回動することができない。即ち、アーム本体752の先端部の第3方向への移動は規制されて、回転部材60の回転軸線が上面視において第3方向と平行となる。以上のように、本変形例では、ガイド体753とガイド凹部220とでアーム本体752の先端部の第3方向の移動を規制する規制部材を構成する。
以上、本発明の好適な一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。例えば、上述の実施形態では、受容トレイ10の受容面10aは水平面と平行であったが、水平面と交差していてもよい。
また、上述の実施形態では、回転部材60は拍車であったが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、外周がゴム部材からなる円板であってもよい。
また、上述の実施形態では、一の押え機構は2つの回転部材60を備えていたが、特にこれに限定されるものではなく、1又は3以上の回転部材60を備えていてもよい。
また、上述の実施形態では、回転部材60はアームの先端部に回転自在に取り付けられた回転軸55に連結されていたが、アームの先端部に固定された回転軸55に対して、回転部材60が当該回転軸55を中心に回転自在に取り付けられていてもよい。
また、上述の実施形態では、用紙Pがニップローラ対14fから抜け出た時点から受容トレイ10に受容されるまでの排出期間、用紙Pの第2面が回転部材60に当接されるように構成されていたが、これに限定されるものではなく、アームの先端部が受容面から離れる方向にアームが回動した時点から用紙Pが受容面10aに受容される時点までの期間の少なくとも一部期間において、用紙Pの第2面が回転部材60に当接されればよい。
また、上述の第2実施形態では回動軸545(第3回動軸線)と回動軸555(第4回動軸線)とが直交していたが、特にこれに限定されるものではなく、第3回動軸線と第4回動軸線とが交差していればよい。同様に、回動軸645(第1回動軸線)と回動軸655(第2回動軸線)とが直交している必要はなく、交差していればよい。
また、上述の第1実施形態においても、第2実施形態のようにアームの先端部の第3方向への移動を規制する規制部材を設けてもよい。また、上述の第1実施形態において、押え機構が、アームに弾性部材を含むとともに、回転部材がアームの先端部に弾性部材を介して取り付けられていてもよい。
プリンタ101は、ライン式でなくてもシリアル式であってもよい。
さらに、上述の実施形態では、インクを吐出して画像を形成するインクジェット式のプリンタ101に本発明の排出装置を適用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば電子写真式プリンタに本発明の排出装置を適用してもよい。また、排出機構により排出される媒体は用紙以外の媒体であってもよい。
1 インクジェットヘッド(記録部)
5 排出機構
22 排出口
10 受容トレイ
10a 受容面
40,540,640,740 押え機構
41 支持軸(支持部)
50,150,250,350,550,650,750 アーム
60 回転部材
90,190 排出装置
101 インクジェットプリンタ(記録装置)
202 支持プレート(支持部)

Claims (18)

  1. 媒体を排出するための排出口を有しており、前記排出口から所定の第1方向に媒体を排出するための排出機構と、
    前記排出機構により排出された媒体を受容する受容面を有する受容トレイと、
    前記受容トレイの前記受容面に受容された媒体の面のうち前記受容面と対向する第1面とは反対側の第2面を押さえるための押え機構と、
    を備え、
    前記押え機構は、
    前記受容面と直交する第2方向において、前記排出口よりも前記受容面から離れた位置に配置される支持部と、
    前記支持部に支持された基部を有し、前記基部から前記第1方向下流側に延在するアームであって、前記排出口から排出される媒体が接触することで、前記第2方向において、前記第1方向下流側の一端部が前記受容面から離れるように相対移動するアームと、
    前記アームの前記一端部に取り付けられた回転自在な回転部材であって、前記受容トレイの前記受容面に受容された媒体の前記第2面に当接可能な回転部材と
    を備えており、
    前記受容面と平行であり且つ前記第1方向と直交する第3方向に対する、前記回転部材の回転軸線の角度が、前記受容面と平行な面内において、変動するように構成されていることを特徴とする排出装置。
  2. 前記回転部材が拍車であることを特徴とする請求項1に記載の排出装置。
  3. 前記アームは、前記第3方向に対する前記回転部材の前記回転軸線の角度が前記受容面と平行な面内において変動するように、前記一端部が前記基部に対して前記第3方向に相対移動するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の排出装置。
  4. 前記アームは、
    前記基部を有し、前記第3方向に平行な第1回動軸線を中心に回動するように、前記支持部に取り付けられた第1部材と、
    前記一端部を有し、前記一端部が前記基部に対して前記第3方向に相対移動するように、前記第1部材に取り付けられた第2部材とを有することを特徴とする請求項3に記載の排出装置。
  5. 前記第2部材は、前記第1回動軸線と交差する第2回動軸線を中心に回動するように、前記第1部材に対して取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の排出装置。
  6. 前記第2部材は、弾性部材を含んでおり、
    前記弾性部材が、前記第3方向成分を含む外力が作用されて弾性変形することにより、前記一端部が前記第3方向に移動することを特徴とする請求項4に記載の排出装置。
  7. 前記アームは、
    前記基部を有し、前記第3方向に直交する第3回動軸線を中心に回動するように前記支持部に取り付けられた第3部材と、
    前記一端部を有し、前記第3方向に平行な第4回動軸線を中心に回動するように前記第3部材に対して取り付けられた第4部材とを有することを特徴とする請求項3に記載の排出装置
  8. 前記アームの前記基部は、球状の外形形状をなしており、
    前記支持部は、前記基部の外面に沿う曲面を有し、前記基部が嵌合される凹部を備えており、
    前記アームは、前記基部が前記凹部に嵌合されることで、前記一端部が前記第2方向及び前記第3方向に移動可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の排出装置。
  9. 前記アームの前記基部は、弾性部材を含んでおり、
    前記弾性部材が、前記第1方向成分を含む外力が作用されて弾性変形することにより、前記一端部が前記第2方向に移動し、
    前記弾性部材が、前記第3方向成分を含む外力が作用されて弾性変形することにより、前記一端部が前記第3方向に移動することを特徴とする請求項3に記載の排出装置
  10. 前記アームは、前記第3方向に平行な第1回動軸線を中心に回動するように、前記支持部に対して取り付けられており、
    前記押え機構は、前記第3方向に対する前記回転部材の回転軸線の角度が前記受容面と平行な面内において変動するように前記回転部材と前記アームとを連結する連結部材を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の排出装置。
  11. 前記連結部材は、弾性部材を含んでおり、
    前記弾性部材が、前記第1方向成分及び前記第3方向成分を含む外力が作用されて弾性変形することにより、前記第3方向に対する、前記回転部材の前記回転軸線の前記受容面と平行な面内における角度が変動することを特徴とする請求項10に記載の排出装置。
  12. 前記アームの前記一端部の前記第3方向への移動を規制する規制部材を更に備えることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の排出装置。
  13. 前記回転部材は、
    前記排出機構により前記排出口から排出された媒体が前記アームに接触することにより、前記アームの前記一端部が、前記第2方向において、前記受容面から離れるように相対移動を開始した時点から、当該媒体が前記受容トレイに受容される時点までの期間の少なくとも一部期間において、当該媒体の前記第2面と当接されるように前記アームの前記一端部に取り付けられており、
    前記規制部材は、
    前記一部期間において、前記回転部材の前記回転軸線が前記第3方向と平行になるように、前記一端部の前記第3方向への移動を規制することを特徴とする請求項12に記載の排出装置。
  14. 前記規制部材は、前記アームの前記基部よりも前記第1方向下流側において、前記第3方向に関して互いに離間して配置された、第2方向の方向成分を含む方向に延びる一対のレールを備えており、
    前記一対のレールは、
    前記排出機構により前記排出口から排出された時点から前記受容トレイに受容される時点までの間の媒体の移動領域よりも、前記第2方向において前記受容面から離れた位置に配置され、
    且つ、
    前記一部期間においては、前記アームが当該一対のレールの間に配置され、
    且つ、
    前記受容トレイの前記受容面に受容可能な最大数の媒体が受容され、且つ、前記回転部材が前記受容トレイの前記受容面に受容された媒体の前記第2面に当接しているときには、前記アームが当該一対のレールの間に配置されないように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の排出装置。
  15. 前記規制部材を、前記一端部の移動を規制する規制位置と、前記規制位置から退避した退避位置との間で移動可能な規制部材移動機構と、
    前記規制部材移動機構を制御するための制御手段と
    を更に備え、
    前記制御手段は、前記規制部材移動機構を制御して、前記排出機構により前記排出口から媒体が排出される排出動作時には前記規制部材を前記規制位置に配置させ、前記排出動作時以外のときには前記退避位置に配置させることを特徴とする請求項12又は13に記載の排出装置。
  16. 前記受容トレイは、前記受容面の前記第1方向下流端部から前記第2方向に立設された位置決め壁を備えており、
    前記回転部材の回転負荷が、
    前記回転部材を、前記回転軸線を前記第3方向と平行にして前記受容トレイの前記受容面に受容された媒体に当接させた際の、当該受容面に受容された媒体を前記第1方向下流側に移動させたときの回転方向である正転方向よりも、前記正転方向とは逆方向の回転方向である逆転方向の方が大きいことを特徴とする請求項1〜15の何れか一項に記載の排出装置。
  17. 前記押え機構を前記第3方向に離間して複数備えている、又は一の前記押え機構の前記アームの前記一端部に互いの前記回転軸線が平行となる前記回転部材が前記回転軸線方向に離間して複数取り付けられていることを特徴とする請求項1〜16の何れか一項に記載の排出装置。
  18. 媒体に画像を記録するように構成された記録部と、
    前記請求項1〜17の何れか一項に記載の排出装置と、
    を備えたことを特徴とする記録装置。
JP2014134879A 2014-06-30 2014-06-30 排出装置、及びそれを備えた記録装置 Active JP6409370B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014134879A JP6409370B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 排出装置、及びそれを備えた記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014134879A JP6409370B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 排出装置、及びそれを備えた記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016011206A true JP2016011206A (ja) 2016-01-21
JP6409370B2 JP6409370B2 (ja) 2018-10-24

Family

ID=55228168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014134879A Active JP6409370B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 排出装置、及びそれを備えた記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6409370B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10386567B2 (en) 2016-05-16 2019-08-20 Keiwa Inc. Optical sheet for liquid crystal display device, backlight unit for liquid crystal display device and production method of optical sheet for liquid crystal display device
WO2020091802A1 (en) * 2018-11-02 2020-05-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Flexible bails on printers

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04223968A (ja) * 1990-04-19 1992-08-13 Xerox Corp シート緩衝機構
JP2012193042A (ja) * 2011-03-18 2012-10-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び排紙積載装置
JP2013014417A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04223968A (ja) * 1990-04-19 1992-08-13 Xerox Corp シート緩衝機構
JP2012193042A (ja) * 2011-03-18 2012-10-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び排紙積載装置
JP2013014417A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10386567B2 (en) 2016-05-16 2019-08-20 Keiwa Inc. Optical sheet for liquid crystal display device, backlight unit for liquid crystal display device and production method of optical sheet for liquid crystal display device
WO2020091802A1 (en) * 2018-11-02 2020-05-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Flexible bails on printers
US11332337B2 (en) 2018-11-02 2022-05-17 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Flexible bails on printers

Also Published As

Publication number Publication date
JP6409370B2 (ja) 2018-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10967654B2 (en) Ink-jet recording apparatus
KR100739766B1 (ko) 레지스트레이션장치 및 이를 채용한 화상형성장치
JP4793363B2 (ja) 給紙カセット
US9102174B2 (en) Image recording apparatus
JP6816356B2 (ja) 記録システム、後処理装置、搬送装置及び記録装置
JP6409370B2 (ja) 排出装置、及びそれを備えた記録装置
US9315046B2 (en) Recording apparatus
US20080061494A1 (en) Media-feed assemblies
US9975714B2 (en) Conveyor and tray unit
US20230242360A1 (en) Medium feeding apparatus and image reading apparatus
JP2023112809A (ja) 媒体給送装置、画像読取装置
JP2019163110A (ja) 処理装置
US20140092189A1 (en) Recording apparatus
US6464350B1 (en) Recording apparatus
JP2006008274A (ja) 画像処理装置
JP2018001710A (ja) 記録装置
JP2023112810A (ja) 媒体給送装置、画像読取装置
JP6015897B2 (ja) トレイ、および記録装置
JP2024012954A (ja) 媒体給送装置及び画像読取装置
KR20140084985A (ko) 화상 형성 장치
JP2021042084A (ja) 記録システム
JP2020175994A (ja) 記録装置
JP2021127236A (ja) 給送装置
JP5741805B2 (ja) 記録装置
CN101659160B (zh) 输送导向机构及具备该输送导向机构的记录装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180828

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180910

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6409370

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150