JP2016011022A - 組付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、第1部材と第2部材とをその組付方向と直交する直交方向に相対変位可能に組み付けることができる組付構造を得ることを目的とする。
【解決手段】フロントバンパカバー20は、スリット状に形成されると共に長手方向に沿った一対の第1長縁部24A及び第2長縁部24Bを有する取付孔24と、第1長縁部24Aに形成されて該第1長縁部24Aを第2長縁部24Bに対して取付孔24の開口方向にずらす段部26とを有する。一方、グリル30は、取付孔24に挿入されると共に開口部44が形成された挿入片40と、開口部44の前縁部44Aから開口部44内へそれぞれ延出する第1延出片50及び第2延出片52と、第1延出片50から突出して第1長縁部24Aに係止される第1爪部54と、第2延出片52から第1爪部54と反対側へ突出して第2長縁部24Bに係止される第2爪部56とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、組付構造に関する。
車体にバンパカバーを組み付ける組付構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、車内パネルに内装部品を組み付ける組付構造が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2013−169916号公報 特開2012−167692号公報
この種の組付構造において、例えば、第1部材側の取付孔に第2部材側の爪部を弾性変形させながら挿入し、当該爪部を取付孔の縁部に係止することにより、第1部材と第2部材とを組み付けることが考えられる。この場合、第1部材と第2部材とを組み付けた状態で、その組付位置を第1部材及び第2部材の組付方向(爪部の挿入方向)と直交する直交方向(以下、「直交方向」という)に調整したいとの要望がある。
この対策として、例えば、取付孔を大きくし、取付孔が許容する範囲内で第1部材と第2部材とを上記直交方向に相対変位可能にすることが考えられる。しかしながら、取付孔を大きくすると、第1部材と第2部材とを上記直交方向へ相対変位させたときに、取付孔の縁部から爪部が外れ、第1部材と第2部材との組付状態が解除される可能性がある。
一方、取付孔の周縁部から爪部が外れないように取付孔を小さくすると、取付孔に爪部を挿入するときに、爪部の弾性変形スペース(逃げスペース)が不足し、取付孔に爪部が入らなくなる可能性がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、第1部材と第2部材とをその組付方向と直交する直交方向に相対変位可能に組み付けることができる組付構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の組付構造は、スリット状に形成されると共に長手方向に沿った一対の第1長縁部及び第2長縁部を有する取付孔と、前記第1長縁部に形成されて該第1長縁部を前記第2長縁部に対して前記取付孔の開口方向にずらす段部と、を有する第1部材と、前記取付孔に挿入されると共に開口部が形成された挿入片と、前記開口部における前記挿入方向前側の前縁部から該開口部内へそれぞれ延出する一対の第1延出片及び第2延出片と、前記第1延出片から突出して前記第1長縁部に係止される第1爪部と、前記第2延出片から前記第1爪部と反対側へ突出して前記第2長縁部に係止される第2爪部と、を有する第2部材と、を備える。
上記の構成によれば、第1部材の取付孔に第2部材の挿入片が挿入されると、取付孔の長手方向に沿った一対の第1長縁部及び第2長縁部に、挿入片側の第1爪部及び第2爪部がそれぞれ当接する。この状態で、取付孔に挿入片がさらに挿入されると、第1延出片及び第2延出片がそれぞれ弾性変形し、第1爪部及び第2爪部が第1長縁部及び第2長縁部を乗り越える。この結果、第1長縁部及び第2長縁部に第1爪部及び第2爪部がそれぞれ係止され、第1部材と第2部材とが挿入片の挿入方向に組み付けられる。
このように本発明では、取付孔の両側の第1長縁部及び第2長縁部に、挿入片側の第1爪部及び第2爪部がそれぞれ係止される。そのため、第1部材と第2部材とが組付方向と直交する直交方向に相対変位したときに、例えば、第1爪部が第1長縁部から外れようとしても、第2長縁部に対する第2爪部の引掛り量が増えるため、第1部材と第2部材との組付状態が解除されるがことが抑制される。
また、取付孔の第1長縁部には、段部が形成されている。この段部によって第1長縁部と第2長縁部とが取付孔の開口方向にずらされている。これにより、第1長縁部と第2長縁部とが取付孔の開口方向にずれない場合と比較して、第1長縁部と第2長縁部との間隔が広くなる。
そのため、第1爪部が第1長縁部を乗り越えるときに、第1爪部が第1長縁部と反対側の第2長縁部に接触し難くなる。これと同様に、第2爪部が第2長縁部を乗り越えるときに、第2爪部が第2長縁部と反対側の第1長縁部に接触し難くなる。したがって、第1爪部及び第2爪部が第1長縁部及び第2長縁部を乗り越え易くなるため、第1部材と第2部材とを容易に組み付けることができる。
以上説明したように、本発明に係る組付構造によれば、第1部材と第2部材とをその組付方向と直交する直交方向に相対変位可能に組み付けることができる。
(A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係る組付構造が適用されたフロントバンパカバー及びフロントグリルを示す斜視図である。 (A)は図1(A)に示される挿入片を車両上下方向の上側から見た平面図であり、(B)は図1(A)に示される挿入片を車両幅方向の外側から見た側面図である。 図1(B)に示される挿入片を車両前後方向後側から見た正面図である。 (A)は図3の4A−4A線断面図であり、(B)は図3の4B−4B線断面図である。 (A)及び(B)は、参考例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態に係る組付構造について説明する。なお、各図において適宜示される矢印FRは車両前後方向前側を示し、矢印UPは車両上下方向上側を示し、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図1(A)及び図1(B)には、本実施形態に係る組付構造10が適用されたフロントバンパカバー20及びフロントグリル30が示されている。第1部材の一例としてのフロントバンパカバー(以下、単に「バンパカバー」ともいう)20は、樹脂で形成されており、車両前端側に車両幅方向を長手方向として配置されている。
バンパカバー20の車両幅方向の中央部には、図示しないパワーユニット室に外気を取り込むためのグリル開口部(図示省略)が形成されている。このグリル開口部を覆うように、フロントグリル30が車両前後方向前側からバンパカバー20に組み付けられる。なお、バンパカバー20には、フロントグリル30の車両前後方向前側から図示しないメッキモールも取り付けられる。
バンパカバー20におけるグリル開口部の上方には、フロントグリル30と反対側(車両前後方向後側)へ凹む取付部22が一体に形成されている。この取付部22の底部22Aには、フロントグリル30を組み付けるための取付孔24が形成されている。なお、取付部22は、バンパカバー20に複数形成されている。
取付孔24は、取付部22の底部22Aを厚み方向に貫通すると共に、車両上下方向に延びるスリット状に形成された長孔とされている。この取付孔24は、長手方向(車両上下方向)に沿う一対の第1長縁部24A及び第2長縁部24Bと、短手方向(車両幅方向)に沿う一対の第1短縁部24C及び第2短縁部24Dとを有している。
第1長縁部24Aには、フロントグリル30と反対側へ凹む段部26が一体に形成されている。段部26は、第1長縁部24Aの略全長に亘って形成されている。この段部26によって、第1長縁部24Aと第2長縁部24Bとの間に段差が形成されており、第1長縁部24Aと第2長縁部24Bとが取付孔24の開口方向(車両前後方向)にずらされている。より具体的には、段部26によって、第1長縁部24Aが第2長縁部24Bよりも車両前後方向後側へ配置されている。これにより、後述するように第1長縁部24Aと第2長縁部24Bとの間隔G(図4(A)及び図4(B)参照)が広く設定されている。
なお、本実施形態では、段部26をフロントグリル30と反対側へ凹ませているが、フロントグリル30側へ凹ませても良い。また、取付孔24の開口方向は、後述する挿入片40の挿入方向(矢印S方向)と同一方向である。
第1長縁部24Aにおけるフロントグリル30と反対側の面には、後述する第1爪部54が係止される突起状の第1被係止部28が一体に形成されている。一方、第2長縁部24Bは、後述する第2爪部56が形成される第2被係止部とされている。なお、第1被係止部28は、第1長縁部24Aに対する第1爪部54の係止位置を調整(微調整)するための突起部であり、この第1被係止部28によって第1爪部54及び第2爪部56が第1長縁部24A及び第2長縁部24Bに略同時に係止されるようになっている。
第2部材の一例としてのフロントグリル(以下、単に「グリル」ともいう)30は、樹脂で形成されており、車両幅方向を長手方向として配置されている。また、グリル30は、車両前後方向前側から見て格子状に形成されている。このグリル30は、車両幅方向に延びると共に車両上下方向に間隔を空けて配置される複数の横枠部30Aを有している。隣接する横枠部30Aの間には、外気を通すスリット開口部32が形成されている。この横枠部30Aに、バンパカバー20の取付孔24に挿入される挿入片40が一体に形成されている。なお、矢印Sは、取付孔24に対する挿入片40の挿入方向前側を示している。
挿入片40は、取付孔24の形状に応じて車両幅方向を厚み方向としたパネル状に形成されており、グリル30からバンパカバー20側(車両前後方向後側)へ延出している。また、挿入片40は、その厚み方向から見て、グリル30側が開口されたU字形状を成している。この挿入片40は、グリル30からバンパカバー20側へそれぞれ延出する一対の脚部40Aと、一対の脚部40Aを連結する連結部40Bとを有している。
図2(B)に示されるように、一対の脚部40Aは、互いに間隔を空けて配置され、挿入片40の挿入方向に沿った両側の側部を構成している。この一対の脚部40Aの外縁部におけるグリル30側には、取付孔24の第1短縁部24C及び第2短縁部24D(図1(B)参照)に係合される段状の係合部42がそれぞれ形成されている。連結部40Bは、一対の脚部40Aの延出方向の先端部に掛け渡されており、挿入片40の挿入方向前側の前端部を構成している。
なお、一対の脚部40Aにはリブ46がそれぞれ形成されており、これらのリブ46によって一対の脚部40Aの厚み方向の剛性が高められている。また、連結部40Bの両側の角部は、取付孔24に挿入し易いように面取りされている。
挿入片40には、当該挿入片40を厚み方向に貫通する開口部44が形成されている。この開口部44内には、第1延出片50及び第2延出片52が配置されている。第1延出片50及び第2延出片52は、挿入片40と略同じ厚みの板状に形成されており、一対の脚部40Aの対向方向(車両上下方向)に並んで開口部44内に収容されている。
各第1延出片50及び第2延出片52は、開口部44における挿入方向前側(矢印S方向)の前縁部44Aから開口部44内へそれぞれ延出している。つまり、第1延出片50及び第2延出片52は、開口部44の前縁部44Aから挿入片40の挿入方向後側(グリル30側)へ延出している。これらの第1延出片50及び第2延出片52は、開口部44の前縁部44Aを支点として各々の厚み方向(車両幅方向)に弾性変形可能な弾性を有している。
第1延出片50の延出長Lは、第2延出片52の延出長Lよりも短くされている。この第1延出片50の延出方向の先端部には、第1延出片50(挿入片40)の厚み方向一方側へ突出する第1爪部54が設けられている。一方、第2延出片52の延出方向の先端部には、第2延出片52(挿入片40)の厚み方向他方側、すなわち第1爪部54と反対側へ突出する第2爪部56が設けられている。これらの第1爪部54及び第2爪部56は、挿入片40の挿入方向にずれて配置されている。より具体的には、第1爪部54は、第2爪部56よりも挿入片40の挿入方向前側に配置されている。
図2(A)に示されるように、第1爪部54は、断面略三角形状に形成されており、挿入片40の挿入方向前側を向く傾斜面54Aと、挿入方向後側を向く係止面54Bとを有している。傾斜面54Aは、第1爪部54の突出方向前側(車両幅方向内側)へ向かうに従って挿入片40の挿入方向後側へ向かうように傾斜している。この傾斜面54Aは、取付孔24に対する挿入片40の挿入に伴って、取付孔24の第1長縁部24Aに当接される。
係止面54Bは、第1爪部54が取付孔24の第1長縁部24Aを乗り越えたときに、当該第1長縁部24Aの第1被係止部28に係止される。この係止面54Bは、第1爪部54の突出方向前側へ向かうに従って挿入片40の挿入方向後側へ向かうように傾斜している。これにより、第1爪部54が第1被係止部28に係止された状態で、挿入片40が取付孔24から引き抜かれようとすると、第1延出片50が第1爪部54の突出方向前側(図4(B)において矢印K側)へ弾性変形するようになっている。
第2爪部56は、断面略三角形状に形成されており、挿入片40の挿入方向前側を向く傾斜面56Aと、挿入方向後側を向く係止面56Bとを有している。傾斜面56Aは、第2爪部56の突出方向前側(車両幅方向外側)へ向かうに従って挿入片40の挿入方向後側へ向かうように傾斜している。この傾斜面56Aは、取付孔24に対する挿入片40の挿入に伴って、取付孔24の第2長縁部24Bに当接される。
係止面56Bは、第2爪部56が取付孔24の第2長縁部24Bを乗り越えたときに、当該第2長縁部24Bに係止される。なお、第1爪部54及び第2爪部56は、金型成形し易いように、その表面を金型の抜き方向に対して適宜傾斜させても良い。
図3に示されるように、取付孔24の長手方向及び短手方向の孔幅H,Hは、挿入片40の幅W及び厚みTよりも広く設定されている。これにより、挿入片40が取付孔24内をその挿入方向(矢印S方向)と直交する直交方向に移動可能とされている。また、第1爪部54及び第2爪部56の突出長P,Pは、挿入片40が取付孔24の短手方向の何れの方向に移動しても、第1長縁部24A及び第2長縁部24Bから第1爪部54及び第2爪部56が外れない長さに設定されている。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
図1(A)に示されるように、本実施形態に係る組付構造10によれば、バンパカバー20には、グリル30が車両前後方向前側から組み付けられる。具体的には、バンパカバー20の車両前後方向前側にグリル30が配置される。次に、バンパカバー20に形成された取付孔24に、グリル30の挿入片40が挿入される。このとき、図4(A)及び図4(B)に示されるように、第1爪部54及び第2爪部56の傾斜面54A,56Aが取付孔24の両側の第1長縁部24A及び第2長縁部24Bにそれぞれ当接される。
この状態で、取付孔24に挿入片40がさらに挿入されると、以下のようになる。すなわち、図4(B)に示されるように、第1爪部54の傾斜面54Aが第1長縁部24Aに押し付けられ、二点鎖線で示されるように第1延出片50が第2長縁部24B側へ弾性変形(たわみ変形)する。この第1延出片50の弾性変形に伴って第1爪部54が第1長縁部24Aを乗り越えると、破線で示されるように第1爪部54の係止面54Bが第1長縁部24Aの第1被係止部28に係止される。
これと同様に、図4(A)に示されるように、第2爪部56の傾斜面56Aが第2長縁部24Bに押し付けられ、二点鎖線で示されるように第2延出片52が第1長縁部24A側へ弾性変形(たわみ変形)する。この第2延出片52の弾性変形に伴って第2爪部56が第2長縁部24Bを乗り越えると、破線で示されるように第2爪部56の係止面56Bが第2長縁部24B(第2被係止部)に係止される。この結果、バンパカバー20とグリル30とが、挿入片40の挿入方向に組み付けられる。
ここで、図3に示されるように、取付孔24の長手方向及び短手方向の孔幅H,Hは、挿入片40の幅W及び厚みTよりも広く設定されている。これにより、挿入片40が取付孔24内をその挿入方向と直交する直交方向(取付孔24の長手方向及び短手方向)に移動可能とされている。そのため、バンパカバー20とグリル30とを組み付けた状態で、バンパカバー20とグリル30とをその組付方向(挿入片40の挿入方向)と直交する直交方向に相対変位させることができる。したがって、例えば、バンパカバー20にグリル30及び図示しないメッキモールを組み付けた状態で、グリル30と図示しないメッキモールとの位置関係(例えば、両者の隙間)を調整することができる。
また、本実施形態では、取付孔24の両側の第1長縁部24A及び第2長縁部24Bに、挿入片40側の第1爪部54及び第2爪部56がそれぞれ係止される。そのため、バンパカバー20とグリル30とがその組付方向と直交する直交方向に相対変位したときに、例えば、第1爪部54が第1長縁部24Aから外れようとしても、第2長縁部24Bに対する第2爪部56の引掛り量が増えるため、バンパカバー20とグリル30との組付状態が解除されるがことが抑制される。これと同様に、第2爪部56が第2長縁部24Bから外れようとしても、第1長縁部24Aに対する第1爪部54の引掛り量が増えるため、バンパカバー20とグリル30との組付状態が解除されるがことが抑制される。
このように本実施形態では、バンパカバー20とグリル30との組み付け状態を保持したまま、バンパカバー20とグリル30とをその組付方向と直交する直交方向へ相対変位させることができる。
さらに、本実施形態では、第1爪部54及び第2爪部56の突出長P,Pが、挿入片40が取付孔24の短手方向の何れの方向に移動しても、第1長縁部24A及び第2長縁部24Bから第1爪部54及び第2爪部56が外れない長さに設定されている。したがって、バンパカバー20とグリル30とが取付孔24の短手方向の何れの方向に相対変位されても、第1長縁部24A及び第2長縁部24Bから第1爪部54及び第2爪部56が外れることが抑制される。
また、図4(A)及び図4(B)に示されるように、第1長縁部24Aには段部26が形成されており、この段部26によって第1長縁部24Aと第2長縁部24Bとが取付孔24の開口方向にずらされている。そのため、第1長縁部24Aと第2長縁部24Bとが挿入片40の挿入方向にずれない場合と比較して、第1長縁部24Aと第2長縁部24Bとの間隔Gが広くなる。
これにより、図4(B)に二点鎖線で示されるように、第1爪部54が第1長縁部24Aを乗り越えるときに、第1爪部54が第1長縁部24Aと反対側の第2長縁部24Bに接触(干渉)し難くなる。これと同様に、図4(A)に二点鎖線で示されるように、第2爪部56が第2長縁部24Bを乗り越えるときに、第2爪部56が第2長縁部24Bと反対側の第1長縁部24Aと接触(干渉)し難くなる。したがって、第1爪部54及び第2爪部56が第1長縁部24A及び第2長縁部24Bを乗り越え易くなるため、バンパカバー20とグリル30とを容易に組み付けることができる。
さらに、第1爪部54の係止面54Bは、第1爪部54の突出方向前側(車両幅方向内側)へ向かうに従って挿入片40の挿入方向後側へ向かうように傾斜している。これにより、第1爪部54の係止面54Bが第1被係止部28に係止された状態で、挿入片40が取付孔24から引き抜かれようとすると、矢印Kで示されるように、第1延出片50が取付孔24の外側へ弾性変形する。これにより、第1被係止部28に対する係止面54Bの引掛り量が増加するため、取付孔24から挿入片40が抜け難くなる。したがって、バンパカバー20とグリル30との組付状態が解除されることが抑制される。
なお、第1爪部54の係止面54Bと同様に、第2爪部56の係止面56Bを傾斜させ、取付孔24から挿入片40が引き抜かれようとしたときに、第2長縁部24Bに対する係止面56Bの引掛り量を増加させることも可能である。
次に、上記実施形態の変形例ついて説明する。
上記実施形態では、挿入片40に一対の脚部40Aを設けた例を示したが、例えば、第1延出片50と第2延出片52との間に3つ目の脚部を設けても良い。
また、上記実施形態では、組付構造10をバンパカバー20及びグリル30に適用した例を示したが、上記実施形態に係る組付構造10は、車両における他の2つの部材(第1部材及び第2部材)にも適宜適用可能である。
さらに、上記実施形態では、挿入片40に一対の第1爪部54及び第2爪部56を設けた例を示したが、第1爪部54及び第2爪部56の一方を省略しても良い。また、挿入片40に一対の第1爪部54及び第2爪部56を設けた場合は、取付孔24の第1長縁部24A及び第2長縁部24Bは必ずしも取付孔24の開口方向にずらさなくても良い。
次に、参考例について説明する。
上記実施形態では、取付孔24の第1長縁部24A及び第2長縁部24Bを取付孔24の開口方向にずらし、第1長縁部24Aと第2長縁部24Bとの間隔Gを広げることで第1爪部54及び第2爪部56の変形スペース(逃げスペース)を確保したが、図5(A)及び図5(B)に示される参考例では、取付孔70をクランク状に形成することで、第1爪部54及び第2爪部56の変形スペース(逃げスペース)を確保している。
具体的には、取付孔70はクランク状に屈曲されている。これにより、第1長縁部70Aでは、一端側70A1が他端側70A2に対して取付孔70の中央側へ位置している。この第1長縁部70Aの一端側70A1に第1爪部54が係止される第1被係止部28が設けられている。これとは逆に、第2長縁部70Bでは、他端側70B2が一端側70B1に対して取付孔70の中央側へ位置している。この第2長縁部70Bの他端側70B2は、第2爪部56が係止される第2被係止部とされている。
このように取付孔70をクランク状に屈曲させることで、第1長縁部70Aの一端側70A1と第2長縁部70Bの一端側70B1との間に第1爪部54の変形スペース(逃げスペース)を確保することができる。これと同様に、第1長縁部70Aの他端側70A2と第2長縁部70Bの他端側70B2との間に第2爪部56の変形スペース(逃げスペース)を確保することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 組付構造
20 フロントバンパカバー(第1部材)
24 取付孔
24A 第1長縁部
24B 第2長縁部
26 段部
30 フロントグリル(第1部材)
40 挿入片
44 開口部
44A 前縁部(開口部における挿入片の挿入方向前側の前縁部)
50 第1延出片
52 第2延出片
54 第1爪部
56 第2爪部
S 挿入片の挿入方向

Claims (1)

  1. スリット状に形成されると共に長手方向に沿った一対の第1長縁部及び第2長縁部を有する取付孔と、前記第1長縁部に形成されて該第1長縁部を前記第2長縁部に対して前記取付孔の開口方向にずらす段部と、を有する第1部材と、
    前記取付孔に挿入されると共に開口部が形成された挿入片と、前記開口部における前記挿入方向前側の前縁部から該開口部内へそれぞれ延出する一対の第1延出片及び第2延出片と、前記第1延出片から突出して前記第1長縁部に係止される第1爪部と、前記第2延出片から前記第1爪部と反対側へ突出して前記第2長縁部に係止される第2爪部と、を有する第2部材と、
    を備える組付構造。
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