JP2016010803A - 連続鋳造機のロール間隔調整方法および鋼片の連続鋳造方法 - Google Patents

連続鋳造機のロール間隔調整方法および鋼片の連続鋳造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロール間隔の調整に掛かる時間を短くすることができる連続鋳造機のロール間隔調整方法および鋼片の鋳造方法を提供すること。
【解決手段】第1のロール間隔rの測定結果からロールセグメント4の第2のロール間隔Rを算出する第2のロール間隔算出工程(S102)と、隣接する2台のロールセグメント4の第2のロール間隔Rから圧下勾配Gを算出する圧下勾配算出工程(S104)、圧下勾配Gが基準圧下勾配未満である場合、隣接する2台のロールセグメント4のうち、第2のロール間隔Rが第1の基準を超えるロールセグメント4のロール間隔増減量を算出する第1のロール間隔増減量算出工程(S110)と、ロール間隔増減量に応じて第1のロール間隔rを増減させるロール間隔調整工程(S112)とを有する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、鋼片を鋳造する連続鋳造機における連続鋳造機のロール間隔調整方法および鋼片の連続鋳造方法に関する。
連続鋳造機で鋳造されるスラブ等の鋼片では、スラブの中心部における成分元素の偏析(中心偏析)や凝固収縮により生じる収縮孔(センタポロシティ)等に起因した内部欠陥が品質上の問題となる。
鋼片の内部欠陥を防止するための一つの方法として、凝固末期の鋳片を厚み方向に圧下させる軽圧下法を用いた鋳造方法がある。軽圧下法では、凝固末期の位置の上ロールと下ロールとの間隔であるロール間隔を徐々に狭める。このとき、鋳込み方向の長さに対する鋳片の圧下量の比である圧下勾配を、凝固末期の濃化溶鋼の移動を抑制可能な量とすることで、中心偏析やセンタポロシティの発生を防ぐことができる(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
上記の軽圧下法では、目的とする圧下勾配を確実に得るため、ロール間隔を高い精度で補償する必要がある。しかし、鋳片の厚みを変更可能な連続鋳造機である場合、厚みを変更する際のロール間隔の増減量にばらつきがあるため、厚み変更後のロール間隔を高い精度で補償できない。このため、ロール間隔を変更した後、ダミーバーに設けられた測定装置やロール軸部に設けられた測定装置等を用いてロール間隔を測定し、ロール間隔を再度調整することが行われている(例えば、特許文献3および特許文献4参照)。
特開昭49−1217388号公報 特開2008−260056号公報 特開昭58−81545号公報 特開2010−240727号公報
しかし、特許文献3および4に記載のロール間隔調整方法では、個々のロール間隔または複数のロールからなるロールセグメントにおける平均のロール間隔に基準範囲を設けることで調整が行われる。このとき、目的とする圧下勾配を確保するには、ロール間隔の基準範囲を狭くする必要がある。ロール間隔の調整では、調整が一度行われた後に、ロール間隔が再度測定され、そこでさらに基準範囲外となった場合には調整および測定の処理が繰り返される。このため、基準範囲が狭い場合には、ロール間隔の調整に掛かる時間が長くなる。
そこで、本発明は、上記の課題に着目してなされたものであり、ロール間隔の調整に掛かる時間を短くすることができる連続鋳造機のロール間隔調整方法および鋼片の鋳造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るロール間隔調整方法は、鋳造方向に並んで設けられた複数のロールセグメントを有し、各ロールセグメントは鋳造される鋳片を挟んで対向する複数のロール組を有し、ロール組のロール間の距離である第1のロール間隔を変更可能な連続鋳造機において、第1のロール間隔の測定結果からロールセグメントにおけるロール間隔である第2のロール間隔を算出する第2のロール間隔算出工程と、隣接する2台のロールセグメントの第2のロール間隔から圧下勾配を算出する圧下勾配算出工程と、圧下勾配が基準圧下勾配未満である場合、隣接する2台のロールセグメントのうち、第2のロール間隔が第1の基準を超えるロールセグメントのロール間隔増減量を算出する第1のロール間隔増減量算出工程と、ロール間隔増減量に応じて第1のロール間隔を増減させるロール間隔調整工程とを有する。
また、本発明の一態様に係る鋼片の連続鋳造方法は、鋳造方向に並んで設けられた複数のロールセグメントを有し、各ロールセグメントは鋳造される鋳片を挟んで対向する複数のロール組を有し、ロール組のロール間の距離である第1のロール間隔を変更可能な連続鋳造機において、第1のロール間隔の測定結果からロールセグメントにおけるロール間隔である第2のロール間隔を算出する第2のロール間隔算出工程と、隣接する2台のロールセグメントの第2のロール間隔から圧下勾配を算出する圧下勾配算出工程と、圧下勾配が基準圧下勾配未満である場合、隣接する2台のロールセグメントのうち、第2のロール間隔が第1の基準を超えるロールセグメントのロール間隔増減量を算出する第1のロール間隔増減量算出工程と、ロール間隔増減量に応じて第1のロール間隔を増減させるロール間隔調整工程とロール間隔調整工程の後に鋼片を鋳造する鋳造工程とを有する。
本発明によれば、連続鋳造機のロール間隔の調整に掛かる時間を短くすることができる。
第1の実施形態の連続鋳造機の鋳造時の状態を示す概念図である。 第1の実施形態の連続鋳造機のダミーバー装入時の状態を示す概念図である。 第1の実施形態の4番目および5番目のロールセグメントを示す概念図である。 第1の実施形態に係る連続鋳造機のロール間隔調整方法を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る連続鋳造機のロール間隔調整方法を示すフローチャートである。
以下に本発明の第1および第2の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同様の部分には同様の符号を付している。
<第1の実施形態>
[連続鋳造機の構成]
第1の実施形態に係る連続鋳造機のロール間隔調整方法の説明に先立ち、図1〜図3を参照して、第1の実施形態の連続鋳造機について説明する。連続鋳造機は、精錬処理された溶鋼7aを冷却・凝固させることで長手方向に垂直な断面が矩形となる鋳片を製造し、鋳片を所望の長手方向の長さに切断することで略直方体の鋼片7cを製造する。鋼片7cは、厚鋼板、薄鋼板、形鋼等の製品の材料となるスラブである。図1および図2に示すように、連続鋳造機は、タンディッシュ1と、浸漬ノズル2と、鋳型3と、ロールセグメント4と、ピンチロール5と、トーチ6と、搬送ロール8と、ダミーバー9とを有する。
タンディッシュ1は、不図示の溶鋼取鍋から注がれる溶鋼7aを収容し、内壁が耐火物からなる中間容器である。また、タンディッシュ1の底部には、溶鋼7aを排出するための孔が形成される。浸漬ノズル2は、耐火物からなるノズルであり、タンディッシュ1底部の孔に接続される。鋳型3は、金属製の鋳型であり、内部に冷却水が流れることにより浸漬ノズル2を介して注がれた溶鋼を冷却し、凝固殻7bを形成させる。また、鋳型3は、鋳片の幅方向に対向する面の部材が、鋳片の厚みに応じて、鋳片の厚み方向の長さが異なるものに交換される。
ロールセグメント4は、鋳型3の下端側から、鋳込み方向に並んで複数設けられる。図1〜図3に示した例では、連続鋳造機は、鋳込み方向の上流側から並んだ5台のロールセグメント4a〜4eを有する。各ロールセグメント4は、複数の上ロール41と、複数の下ロール42と、上フレーム43と、下フレーム44とを有する。上ロール41および下ロール42は、金属製のロールであり、軸部が鋳造方向に垂直且つ鋳造される鋳片を厚み方向に挟んで対向して設けられる。対向する上ロール41と下ロール42とは、第1のロール間隔rの距離だけ離隔して設けられる。さらに、上ロール41および下ロール42は、軸部が上フレーム43および下フレーム44に、軸部を中心に回転可能にそれぞれ支持される。なお、以下では1組の対向する上ロール41および下ロール42をロール組ともいう。
上フレーム43は、上ロール41の反対側に設けられた不図示のシリンダ等の伸縮装置によって、鋳片の厚み方向に平行移動可能に構成される。下フレーム44は、不図示の建屋や地面に固定される。連続鋳造機は、下フレーム44が固定された状態で上フレーム43が鋳片の厚み方向に移動することで、所望する鋳片の厚みに応じて、第1のロール間隔rをロールセグメント4単位で調整可能に構成される。第1の実施形態では、鋳片の厚みに対応して鋳型3の鋳片の幅方向に対向する面の部材が変更され、鋳片の厚みに応じてロールセグメント4a〜4eの各ロール組の第1のロール間隔rが調整されることにより、厚みが210〜270mmの鋳片を製造することができる。
また、ロールセグメント4は、上フレーム43および下フレーム44にそれぞれ設けられた不図示の冷却装置をさらに有する。冷却装置は、冷却水を鋳片に吹き付けることにより、所望の表面温度および凝固殻7bの厚みとなるように鋳片を冷却する。
図3に示す例では、鋳造方向上流側から4番目のロールセグメント4dは、5本の上ロール411d〜415dと、5本の下ロール421d〜425dと、上フレーム43dと、下フレーム44dとを有する。対向する上ロール411d〜415dと下ロール421d〜425dとは、第1のロール間隔r(4,1)〜r(4,5)だけ離隔してそれぞれ設けられる。また、鋳造方向上流側から5番目のロールセグメント4eは、5本の上ロール411e〜415eと、5本の下ロール421e〜422eと、上フレーム43eと、下フレーム44eとを有する。上ロール411e〜415eと下ロール421e〜422eとは、第1のロール間隔r(5,1)〜r(5,5)だけ離隔してそれぞれ設けられる。
なお、第1の実施形態では、同一ロールセグメント4a〜4e内の各ロール組の第1のロール間隔rは、すべて同じ値となるように設けられるか、または鋳造方向の下流側となるに従い徐々に狭くなるようにして設けられる。例えば、図3において、ロールセグメント4dにおける第1のロール間隔r(4,1)〜r(4,5)は、すべて同じ値となるか、または徐々に値が小さくなるようにして設けられる。また、ロールセグメント4eにおける第1のロール間隔r(5,1)〜r(5,5)は、ロールセグメント4dと同様に、上記の方式で設けられる。なお、第1の実施形態では、各ロールセグメント4の上フレーム43が鋳片の厚み方向にそれぞれ平行移動することにより、各ロールセグメント4の第1のロール間隔rが調整される。この際、上フレーム43が移動することで、ひとつのロールセグメント内の各ロール組の第1のロール間隔rは、すべて同じ量だけ変化して調整される。
ここで、第1の実施形態の連続鋳造機では、軽圧下法を用いて鋳片の鋳造が行われる。軽圧下法では、鋳片の厚み中央の固相率が50%〜80%となる鋳込み位置において、鋳片を圧下させることで、鋼片7cの内部品質を向上させることができる。このとき、圧下勾配が基準圧下勾配である0.2mm/m以上を確保するように、各ロールセグメント4の第1のロール間隔rが設定される。図1〜図3に図示した例において、鋳片の厚み中央の固相率が50%〜80%となる位置は、ロールセグメント4cからロールセグメント4eの位置に相当する。このため、ロールセグメント4cからロールセグメント4dにかけての圧下勾配G(3,4)、およびロールセグメント4dからロールセグメント4eにかけての圧下勾配G(4,5)がそれぞれ0.2mm/m以上となるように第1のロール間隔rがそれぞれ設定される。
ピンチロール5は、鋳片の厚み方向に対向して設けられる5対の金属製のロールであり、ロールセグメント4よりも鋳造方向下流側に並んで設けられる。ピンチロール5は、鋳片の厚み方向に対向するピンチロール5同士で鋳片を挟持し、不図示の駆動装置によって軸部を中心に回転することで、鋳片を鋳造方向に移動させる。
トーチ6は、ピンチロール5よりも鋳造方向下流側に設けられる切断装置である。トーチ6は、鋼片7cの長手方向の長さが所望する長さとなるように、鋳片を長手方向に垂直に溶断する。
搬送ロール8は、金属製のロールであり、ピンチロール5よりも下流側に並んで複数設けられる。搬送ロール8は、不図示の駆動装置によって軸部を中心に回転することにより、トーチ6で切断処理された鋼片7cを次工程へと搬送する。
ダミーバー9は、鋳造開始時に鋳型3の底部をふさぎ、鋳片をピンチロールまで案内する装置である。図2に示した例では、ダミーバー9は、鋳造が開始される前に連続鋳造機の下流側から装入され、鋳型3に溶鋼7aが注がれて鋳造が開始されると鋳造方向に引き抜かれる。また、ダミーバー9の先端部には、不図示のロール間隔測定装置が設けられる。ロール間隔測定装置は、ダミーバー9が連続鋳造機に装入される際に、ダミーバー9が通過するロール組の第1のロール間隔rを測定する。
[連続鋳造機の動作]
次に、第1の実施形態における連続鋳造機の動作を説明する。まず、鋳造される鋳片の厚みに対応した鋳型3の鋳片の幅方向に対向する面の部材を設け、鋳片の厚みに応じて各ロールセグメント4a〜4eの第1のロール間隔rを調整する幅変更動作が行われる。
次いで、図2に示すように、ダミーバー9が連続鋳造機の鋳込み方向の下流側から装入される。このとき、ダミーバー9の先端部に設けられたロール間隔測定装置により、すべてのロール組における第1のロール間隔rがそれぞれ測定される。ダミーバー9は、ダミーバー9の先端が鋳型3の底部を塞ぐ位置になるまで装入される。
さらに、ロール間隔測定装置の測定結果から、第1のロール間隔rの調整が必要か否かが判断される。第1のロール間隔rの調整が必要な場合は、後述する調整方法にて第1のロール間隔rの調整が行われる。一方、第1のロール間隔rの調整が必要でない場合は、鋳造が開始される。
鋳造が開始されると、予め精錬処理された溶鋼7aがタンディッシュ1へと注がれる。さらに、溶鋼7aは、タンディッシュ1から浸漬ノズル2を通じて鋳型3へと注がれる。鋳型3では、溶鋼7aが冷却されることで、鋳型3との接触面に凝固殻7bが形成される。
その後、凝固殻7bが形成された鋳片が鋳造方向に移動しながら各ロールセグメント4a〜4eで冷却されることで、凝固殻7bの厚みが厚くなり、最終的に鋳片内の未凝固領域がすべて凝固する。
次いで、鋳片がトーチ6で切断されることで、鋳造方向の長さが所望の長さとなる鋼片7cが製造される。鋼片7cは、搬送ロール8により次工程へと搬送される。
[ロール間隔の調整方法]
次に、図4を参照して、第1の実施形態に係るロール間隔調整方法について詳細に説明する。第1の実施形態に係るロール間隔調整方法は、鋳造を行う前の幅変更動作後に行われる。
まず、ステップS100において、ダミーバー9が連続鋳造機の下流側から装入される。また、ダミーバー9の装入と同時に、ロール間隔測定装置により、各ロール組の第1のロール間隔rが測定される。
次いで、ステップS102において、第2のロール間隔Rが算出される。第2のロール間隔Rは、各ロールセグメント4における第1のロール間隔rの平均値であり、下記(1)式で算出される。(1)式では、連続鋳造機の上流側からx番目のロールセグメント4における第2のロール間隔R(x)を示す。なお、x番目のロールセグメント4にはn対の上ロール41と下ロール42とが設けられる。(1)式における、第1のロール間隔r(x,i)は、x番目のロールセグメント4の上流側からi番目のロール組における上ロール41と下ロール42との距離である。
Figure 2016010803
さらに、ステップS104において、軽圧下領域の圧下勾配Gが算出される。軽圧下領域とは、鋳片を厚み方向に軽圧下する領域であり、鋳片の厚み中央の固相率が50%〜80%となる鋳込み位置である。軽圧下領域では、各ロール組の第1のロール間隔rが鋳片の凝固および熱収縮に対応した間隔よりも小さくなるように設定される。第1の実施形態では、軽圧下領域は、ロールセグメント4単位に分割された領域となる。つまり、軽圧下領域は、鋳片の厚み中央の固相率が50%〜80%となる鋳込み位置を含む複数のロールセグメント4の領域となる。
圧下勾配Gは、隣接する2台のロールセグメント4における、鋳造方向の単位距離に対する圧下量を示す。圧下勾配Gは、隣接する2台のロールセグメント4間で、下記(2)式を用いて算出される。(2)式では、連続鋳造機の上流側からx番目およびx+1番目の2台のロールセグメント4における圧下勾配G(x,x+1)を示す。(2)式におけるM(x)およびM(x+1)は、x番目およびx+1番目のロールセグメント4での、メニスカスから各ロールセグメント4の鋳造方向中央位置までの連続鋳造機内の距離をそれぞれ示す。
Figure 2016010803
圧下勾配Gは、軽圧下領域のロールセグメント4の数に応じて、少なくとも一か所以上のロールセグメント間で算出される。例えば、図1および図2に示す連続鋳造機の例では、軽圧下領域はロールセグメント4cからロールセグメント4eに相当する。このため、ロールセグメント4cとロールセグメント4dとにおける圧下勾配G(3,4)、およびロールセグメント4cとロールセグメント4dとにおける圧下勾配G(4,5)がそれぞれ算出される。
ステップS104の後、ステップS106において、すべての圧下勾配Gが基準圧下勾配以上か否かが判断される。基準圧下勾配は、軽圧下に必要な圧下勾配であり、第1の実施形態では0.2mm/mとなる。
ステップS106の判断ですべての圧下勾配Gが基準圧下勾配以上となる場合、第1のロール間隔rの調整は行われずに終了となり、その後、鋳造が開始される。
一方、ステップS106の判断で少なくとも一か所の圧下勾配Gが基準圧下勾配未満となる場合、ステップS108において、ダミーバー9が引き抜かれる。
次いで、ステップS110において、圧下勾配Gが基準圧下勾配未満となる隣接する2台のロールセグメント4のうち第2のロール間隔Rが第1の基準を超える少なくとも一方のロールセグメント4のロール間隔増減量が算出される。第1の基準を超えるか否かの判断は、第2のロール間隔Rと第2のロール間隔設定値Ra(x)との差分の絶対値A(x)が第1の基準値である0.05mmより大きいか否かで判断される。ステップS110では、まず、圧下勾配Gが基準圧下勾配未満となる隣接する2台のロールセグメント4について、各ロールセグメント4の第2のロール間隔Rと、各ロールセグメント4の第2のロール間隔設定値Ra(x)との差分の絶対値A(x)が下記(3)式により算出される。(3)式では、連続鋳造機の上流側からx番目のロールセグメント4の差分の絶対値A(x)を示す。
Figure 2016010803
絶対値A(x)が算出された後、絶対値A(x)が第1の基準値である0.05mmより大きいか否かが判断される。絶対値A(x)についての判断の結果、絶対値A(x)が第1の基準値より大きくなる場合、第2のロール間隔R(x)と第2のロール間隔設定値Ra(x)との差がなくなるように、絶対値A(x)を用いてロール間隔増減量が算出される。つまり、第2のロール間隔R(x)が第2のロール間隔設定値Ra(x)よりも小さい場合には、第2のロール間隔R(x)が絶対値A(x)だけ増加する値がロール間隔増減量となる。一方、第2のロール間隔R(x)が第2のロール間隔設定値Ra(x)よりも大きい場合には、第2のロール間隔R(x)が絶対値A(x)だけ減少する値がロール間隔増減量となる。また、絶対値A(x)についての判断の結果、絶対値A(x)が0.05mm以下となる場合、ロール間隔増減量は0となる。
ステップS110の後、ステップS112において、ロール間隔増減量に応じて第1のロール間隔rが調整される。第1の実施形態では、ステップS110で算出されるロール間隔増減量だけ上フレーム43が移動することにより、各ロール組の第1のロール間隔rが調整される。ステップS112の後、ステップS100〜ステップS108の一連の処理が行われ、軽圧下領域のすべての圧下勾配Gが基準圧下勾配以上となるまで同様の処理が繰り返される。
[第1の実施形態の効果]
第1の実施形態の効果を以下に説明する。
(1)第1の実施形態に係るロール間隔調整方法は、ロール組のロール間の距離である第1のロール間隔rを変更可能な連続鋳造機において、第1のロール間隔rの測定結果からロールセグメント4におけるロール間隔である第2のロール間隔Rを算出する第2のロール間隔算出工程(S102)と、隣接する2台のロールセグメント4の第2のロール間隔Rから圧下勾配Gを算出する圧下勾配算出工程(S104)と、圧下勾配Gが基準圧下勾配未満である場合、隣接する2台のロールセグメント4のうち、第2のロール間隔Rが第1の基準を超えるロールセグメント4のロール間隔増減量を算出する第1のロール間隔増減量算出工程(S110)と、ロール間隔増減量に応じて第1のロール間隔rを増減させるロール間隔調整工程(S112)とを有する。
ここで、特許文献3および4の記載のロール間隔調整方法では、第1のロール間隔rの測定結果からロールセグメント4単位で第1のロール間隔rの調整を判断する。このため、軽圧下に必要な圧下勾配Gを確保するには、第1のロール間隔rの基準範囲を狭くする必要があった。また、基準範囲が狭いことによる調整時間の長期化を懸念して基準範囲を広くしてしまうと、必要となる圧下勾配Gが得られない場合が生じてしまう場合があった。これに対して、第1の実施形態に係るロール間隔調整方法は、圧下勾配Gに基いて第1のロール間隔rの調整の有無を判断する。第1の実施形態に係るロール間隔調整方法は、必要となる圧下勾配Gを確保できてさえいればよいため、第1のロール間隔rの基準範囲を広くしても内部欠陥を低減することができる。このため、第1のロール間隔rの調整に掛かる時間を短くすることができる。
(2)基準圧下勾配は、0.2mm/mであり、鋳造される鋳片の厚みは、210mm以上270mm以下である。上記構成によれば、鋳片の厚みが210mm以上270mm以下である場合に、内部欠陥を低減するのに必要な圧下勾配Gを確保することができる。
(3)第1の実施形態に係る鋼片の連続鋳造方法は、ロール組のロール間の距離である第1のロール間隔rを変更可能な連続鋳造機において、第1のロール間隔rの測定結果からロールセグメント4におけるロール間隔である第2のロール間隔Rを算出する第2のロール間隔算出工程(S102)と、隣接する2台のロールセグメント4の第2のロール間隔Rから圧下勾配Gを算出する圧下勾配算出工程(S104)と、圧下勾配Gが基準圧下勾配未満である場合、隣接する2台のロールセグメント4のうち、第2のロール間隔Rが第1の基準を超えるロールセグメント4のロール間隔増減量を算出する第1のロール間隔増減量算出工程(S110)と、ロール間隔増減量に応じて第1のロール間隔rを増減させるロール間隔調整工程(S112)と、ロール間隔調整工程の後に鋼片7cを鋳造する鋳造工程とを有する。
上記構成によれば、軽圧下に必要な圧下勾配を確実に得られるため、内部欠陥の少ない鋼片を鋳造することができる上に、第1のロール間隔rの調整に掛かる時間を短くすることができる。このため、鋼片7cの生産性を向上させることができる。
<第2の実施形態>
[ロール間隔の調整方法]
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態とロール間隔調整方法が異なるが、それ以外の構成や動作については同一である。したがって、以下では第1の実施形態と異なるロール間隔調整方法についてのみ説明する。
第2の実施形態に係るロール間隔調整方法では、まず、ステップS200において、ダミーバー9が連続鋳造機の下流側から装入される。ステップS200は、ステップS100と同様である。
次いで、ステップS202において、第2のロール間隔Rが算出される。ステップS202は、ステップS102と同様である。
さらに、ステップS204において、軽圧下領域の圧下勾配Gが算出される。ステップS204は、ステップS104と同様である。
その後、ステップS206において、すべての圧下勾配Gが基準圧下勾配以上か否かが判断される。ステップS206は、ステップS106と同様である。
ステップS206の判断ですべての圧下勾配Gが基準圧下勾配以上となる場合、第1のロール間隔rの調整は行われずに終了となり、その後、鋳造が開始される。
一方、ステップS206の判断で少なくとも一か所の圧下勾配Gが基準圧下勾配未満となる場合、ステップS208において、ダミーバー9が引き抜かれる。
次いで、ステップS210において、軽圧下領域のロールセグメント4のうち、最も鋳造方向の上流側の隣接する2台のロールセグメント4が選択される。図1および図2に図示した例では、軽圧下領域のロールセグメント4c〜4eのうち、最も上流側の2台のロールセグメント4c,4dが選択される。
さらに、ステップS212において、直前に選択された2台のロールセグメントの圧下勾配Gが基準圧下勾配以上か否かが判断される。
ステップS212の判断で圧下勾配Gが基準圧下勾配未満である場合、ステップS214において、2台のロールセグメント4のうち第2のロール間隔Rが第1の基準を超える少なくとも一方のロールセグメント4のロール間隔増減量が算出される。ステップS212は、ステップS110と同様である。
一方、ステップS212の判断で圧下勾配Gが基準圧下勾配以上である場合、ステップS216において、2台のロールセグメント4の第2のロール間隔Rが、第2の基準を超えるか否かがそれぞれ判断される。第2の基準を超えるか否かの判断は、(3)式で算出される第2のロール間隔Rと第2のロール間隔設定値Ra(x)との差分の絶対値A(x)が、第2の基準値である0.25mmより大きいか否かで判断される。
ステップS216の判断で少なくともいずれかのロールセグメント4の絶対値A(x)が0.25mmより大きい場合、ステップS218において、2台のロールセグメント4のうち第2のロール間隔Rが第2の基準を超える少なくとも一方のロールセグメント4のロール間隔増減量が算出される。ロール間隔増減量の算出方法は、ステップS110と同様である。
ステップS214およびステップS218の後、またはステップS216の判断で2台のロールセグメント4の絶対値A(x)が0.25mm以下である場合、ステップS220において、軽圧下領域のすべてのロールセグメント4が選択されたか否かが判断される。
ステップS220の判断で軽圧下領域のすべてのロールセグメント4が選択されていない場合、ステップS222において、直前に選択された2台のロールセグメント4よりも1台分下流側の2台のロールセグメント4が選択される。例えば、直前にロールセグメント4c,4dが選択された場合、1台分下流側の2台のロールセグメント4d,4eが選択される。ステップS222の後は、ステップS212が行われる。
一方、ステップS220の判断で軽圧下領域のすべてのロールセグメント4が選択された場合、ステップS224において、ロール間隔増減量に応じてロール間隔が調整される。ステップS224では、ステップS214,S218で算出されるロール間隔増減量だけロール間隔が調整される。ステップS224の後、ステップS200〜ステップS206の一連の動作が行われ、軽圧下領域のすべての圧下勾配Gが基準圧下勾配以上となるまで上述の動作が繰り返される。
[第2の実施形態の効果]
第2の実施形態の効果を以下に説明する。
(1)第1の実施形態に係るロール間隔調整方法は、第1の実施形態の構成に加え、第2のロール間隔Rが第2の基準を超えるロールセグメント4のロール間隔増減量を算出する第2のロール間隔増減量算出工程(S218)をさらに有し、ロール間隔調整工程の際、第1のロール間隔増減量算出工程および第2のロール間隔増減量でそれぞれ算出されるロール間隔増減量に応じて第1のロール間隔rを増減させる。
上記構成によれば、第1の実施形態による効果に加え、ステップS214で算出されるロール間隔増減量を用いて調整をした場合に新たに生じる誤差の影響を小さくすることができる。例えばステップS212において基準圧下勾配未満となった一か所のロールセグメント間について、ステップS214で算出されるロール間隔増減量を用いて第1のロール間隔rの調整を行う際、この調整によって隣接する他のロールセグメント4との間の圧下勾配Gが変化することが考えられる。このとき、隣接する他のロールセグメント4との間の圧下勾配Gが小さくなる方向に変化してしまうと、基準圧下勾配未満となる場合が生じる可能性がある。第2の実施形態では、第2の基準を設けて、第1の実施形態では調整しない他のロールセグメント4の第1のロール間隔rを調整することで、ステップS200〜S224の処理を繰り返し行う回数を少なくすることができる。
<変形例>
以上、添付図面を参照しながら本発明の第1および第2の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、ダミーバー9は鋳造方向の下流側から装入されるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、ダミーバー9は、鋳造方向の上流側から装入されてもよい。
さらに、ロールセグメント4の数や、ロールセグメント4内の上ロール41および下ロール42の数は、連続鋳造機の仕様によって適当な数だけ設けられてもよい。
さらに、軽圧下を行う鋳片の固相率の条件および基準圧下勾配には、連続鋳造機の仕様や鋳造する鋼片7cの鋼種等の条件に応じて適宜適当な値が用いられてもよい。また、また、第1および第2の基準値は、第1の基準値が第2の基準値よりも小さくなれば、連続鋳造機の仕様や鋳造する鋼片7cの鋼種等の条件に応じて適宜適当な値が用いられてもよい。
さらに、上記実施形態では、ステップS110,S214,S216,S218において、第1または第2の基準として第1または第2の基準値を用いたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、第2のロール間隔設定値Rを中心に第1および第2の基準値分だけ上下限にそれぞれ幅を持った第1および第2の基準範囲を、第1および第2の基準として用いてもよい。このとき、ステップS110,S214,S216では、第2のロール間隔Rが第1または第2の基準を超えるか否かがそれぞれ判断され、第2のロール間隔Rが第1または第2の基準範囲外となる場合には、第1または第2の基準を超えると判断される。
さらに、上記実施形態では、第2のロール間隔Rは、各ロールセグメント4におけるすべてのロール組の第1のロール間隔rの平均値としたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、ロールセグメント4内の最も上流側、最も下流側および中央の3組のロール組等のように、一部のロール組の第1のロール間隔rの平均値であってもよい。
次に、発明者らが行った実施例を説明する。
実施例では、連続鋳造機出側での鋳片の厚みを260mm、鋳造速度を0.6m/min、鋳片の幅を1900mmとし、炭素濃度が0.01質量%以上0.30質量%以下、マンガン濃度が0.410質量%以上2.00質量%以下である厚鋼板に用いられる鋼片を製造した。実施例で用いた連続鋳造機は、10台のロールセグメント4を有し、ダミーバー9は鋳造方向の下流側から装入される。また、実施例の鋳造条件において、鋳片の厚み中央の固相率が50%〜80%となる軽圧下領域は、上流側から数えて5番目のロールセグメント4から10番目のロールセグメント4までに相当する。
実施例では、上記第2の実施形態に係るロール間隔調整方法を用いて第1のロール間隔rの調整を行い、調整後に鋼片を鋳造した。鋳造に先立ち、直前に鋳造が行われた鋳片の厚みが215mmの状態から、260mmの厚みの鋳片が鋳造できるように、鋳型3の鋳片の幅方向に対向する面の部材を変更し、各ロールセグメント4のロール組の第1のロール間隔rを変更した。
次いで、ステップS200〜S204の処理を行った。実施例では、軽圧下領域となる5番目のロールセグメント4から10番目のロールセグメント4までの5組の隣接する2台のロールセグメント間について圧下勾配をそれぞれ算出した。
さらに、ステップS206の処理を行った。ステップS206の結果、6番目のロールセグメント4および7番目のロールセグメント4のロールセグメント間において、圧下勾配G(6,7)が0.15mm/mとなり、基準圧下勾配0.20mm/m未満となった。それ以外の箇所については、すべて基準圧下勾配以上となった。
その後、ステップS208〜S224の処理を行った。実施例では、6番目のロールセグメント4の第2のロール間隔Rと第2のロール間隔設定値Ra(6)との差分の絶対値A(6)は、0.03mmであった。さらに、7番目のロールセグメント4の第2のロール間隔Rと第2のロール間隔設定値Ra(7)との差分の絶対値A(7)は、0.32mmで、第2のロール間隔Rは第2のロール間隔設定値Ra(7)より広かった。このため、第1の基準である0.05mmを超えた7番目のロールセグメント4について、第1のロール間隔rを0.32mm狭める修正を行った。また、8番目のロールセグメント4の第2のロール間隔Rと第2のロール間隔設定値Ra(8)との差分の絶対値A(8)が0.28mmであり、第2の基準である0.25mmを超え、第2のロール間隔Rは第2のロール間隔設定値Ra(8)より広かった。このため、8番目のロールセグメント4について、各ロール組の第1のロール間隔rを0.28mm狭める修正を行った。その他の、5,9,10番目のロールセグメントについては、第2の基準を超えなかったため、調整を行わなかった。
ステップS224の後、再度ステップS200〜S206の処理を行った。ステップS206では、軽圧下領域となる5〜10番目のロールセグメント4のすべてのロールセグメント4間において、圧下勾配Gが0.20mm/m以上となったため、第1のロール間隔rの調整を終了した。第1のロール間隔rの調整の後、鋼片の鋳造を行い、製造された鋼片から製造される厚鋼板について、超音波探傷検査で内部欠陥を調査した。
厚鋼板の内部欠陥の調査の結果、本発明のロール間隔調整方法を用いずにスラブの厚み替え後に直ぐに鋳造した場合、10回のスラブ厚み替えを含む50チャージの平均値で内部欠陥率が1.0%であった。これに対して、本発明のロール間隔調整方法をスラブの厚み替えごとに実施した場合、10回のスラブ厚み替えを含む52チャージの平均値で0.04%以下となり、欠陥率が大幅に低減することが確認できた。
また実施例では、ダミーバーを装入開始してから第1のロール間隔rの修正を終えるまでの時間、つまり図4の開始から終了までの時間が10回の厚み替えの平均で45分であった。一方、従来方法として、圧下勾配による判定を行なわず、第2のロール間隔Rの基準範囲のみを設けてロール間隔を調整した場合、ダミーバーを装入開始してからロール間隔の調整を終えるまでの所要時間は、10回の厚み替えの平均で54分であった。なお、従来方法では、圧下勾配を確保するため、基準のロール間隔に対する差が0.15mm未満となる第2のロール間隔Rの範囲を基準範囲とすることで、ロール間隔の基準範囲を厳格化して調整を行った。また、従来方法では、基準のロール間隔に対する差が0.15mm以上となった圧下帯のセグメントについては、すべて修正を実施した。上記の結果から、本発明に係る連続鋳造機のロール間隔調整方法を用いることにより、ロール間隔の調整時間を短くできることを確認できた。
1 :タンディッシュ
2 :浸漬ノズル
3 :鋳型
4,4a〜4e :ロールセグメント
41,411d〜415d,411e〜415e :上ロール
42,421d〜425d,421e〜425e :下ロール
43,43d,43e :上フレーム
44,44d,44e :下フレーム
5 :ピンチロール
6 :トーチ
7a :溶鋼
7b :凝固殻
7c :鋼片
8 :搬送ロール
9 :ダミーバー
r :第1のロール間隔
R :第2のロール間隔
G :圧下勾配

Claims (4)

  1. 鋳造方向に並んで設けられた複数のロールセグメントを有し、前記各ロールセグメントは鋳造される鋳片を挟んで対向する複数のロール組を有し、前記ロール組のロール間の距離である第1のロール間隔を変更可能な連続鋳造機において、
    前記第1のロール間隔の測定結果から前記ロールセグメントにおけるロール間隔である第2のロール間隔を算出する第2のロール間隔算出工程と、
    隣接する2台の前記ロールセグメントの前記第2のロール間隔から圧下勾配を算出する圧下勾配算出工程と、
    前記圧下勾配が基準圧下勾配未満である場合、隣接する2台の前記ロールセグメントのうち、前記第2のロール間隔が第1の基準を超える前記ロールセグメントのロール間隔増減量を算出する第1のロール間隔増減量算出工程と、
    前記ロール間隔増減量に応じて前記第1のロール間隔を増減させるロール間隔調整工程とを有することを特徴とする連続鋳造機のロール間隔調整方法。
  2. 前記圧下勾配が前記基準圧下勾配未満となる隣接する2台の前記ロールセグメントと、前記圧下勾配が基準圧下勾配以上となる他の隣接する2台の前記ロールセグメントとがあり、且つ前記圧下勾配が基準圧下勾配以上となる隣接する2台の前記ロールセグメントのうち少なくとも一方の前記第2のロール間隔が第2の基準を超える場合、前記第2のロール間隔が前記第2の基準を超える前記ロールセグメントのロール間隔増減量を算出する第2のロール間隔増減量算出工程をさらに有し、
    前記ロール間隔調整工程の際、前記第1のロール間隔増減量算出工程および前記第2のロール間隔増減量算出工程でそれぞれ算出されるロール間隔増減量に応じて前記第1のロール間隔を増減させることを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造機のロール間隔調整方法。
  3. 前記基準圧下勾配は、0.2mm/mであり、
    鋳造される前記鋳片の厚みは、210mm以上270mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の連続鋳造機のロール間隔調整方法。
  4. 鋳造方向に並んで設けられた複数のロールセグメントを有し、前記各ロールセグメントは鋳造される鋳片を挟んで対向する複数のロール組を有し、前記ロール組のロール間の距離である第1のロール間隔を変更可能な連続鋳造機において、
    前記第1のロール間隔の測定結果から前記ロールセグメントにおけるロール間隔である第2のロール間隔を算出する第2のロール間隔算出工程と、
    隣接する2台の前記ロールセグメントの前記第2のロール間隔から圧下勾配を算出する圧下勾配算出工程と、
    前記圧下勾配が基準圧下勾配未満である場合、隣接する2台の前記ロールセグメントのうち、前記第2のロール間隔が第1の基準を超える前記ロールセグメントのロール間隔増減量を算出する第1のロール間隔増減量算出工程と、
    前記ロール間隔増減量に応じて前記第1のロール間隔を増減させるロール間隔調整工程と
    前記ロール間隔調整工程の後に鋼片を鋳造する鋳造工程とを有することを特徴とする鋼片の連続鋳造方法。
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