JP2016010430A - 描画装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 爪に対してペンをゆっくり下降させ、これにより、爪への柔らかな接触が得られるとともにペン先の耐久性も高めることができる描画装置を提供する。
【解決手段】 描画装置10は、ペン20と、ペン20を固定するペンホルダ72と、ペンホルダ72をガイドするガイド機構73bを取り付けた壁部73aを有するガイド部73と、ペンホルダ72とガイド部73との間に設けられたペン20の降下速度を抑制する速度抑制部75と、を備える。このネイルプリンタでは、板バネからなる速度抑制部75によってペン20の降下速度が抑制され、ペン20を爪11に向けて適切な速度でゆっくり下降させることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、描画装置に関する。
従来、ペン型のプロッター方式の描画装置に関する技術が各種提案されている(特許文献1、2参照)。
特許文献1及び特許文献2に記載される従来のペン型のプロッター方式の描画装置においては、ペンを下降させる際のペンの降下速度については、特に考慮されていない。用紙に描画する場合、ペンを下降させる際にペンに対して制動をかけなくても、通常は問題ない。すなわち、用紙に描画するための従来のプロッターでは、ペンを昇降させるストロークは1〜2mm程度の比較的短い距離であるため、ペンの動きを制動せずとも、ペンの下降速度がそれほど大きくなることはなかった。
しかし、このような従来のプロッター方式の描画装置の構成を、人の爪に描画を施すネイルプリント用の描画装置に適用した場合には、ペンを昇降させるストロークを比較的大きく(例えば、約10mm程度)する必要がある。そのため、ペンを下降させるときに何の制動もかけないと、ペンの降下速度が従来のプロッターの場合より大きくなる。その場合、ペンの種類(太さ、ペン先の構造等)によっては、ペンを下降させたとき、ペン先が爪に強く接触したりユーザが違和感を覚えたりするおそれがある。
また、ペンの種類や構造によっては、ペンの降下速度が大きくなると、インクが多量に流出したり漏れたりする場合がある。
さらには、例えば、微細なデザインを描画するため、特に細いペン先のペンを用いる場合、ペン先が爪に強く当たったときにペン先が損傷するおそれもある。
特開平07−266789号公報 特開平05−238192号公報
本発明は、上記のような事情に鑑みなされたものであり、爪に対してペンをゆっくり下降させ、これにより、爪への柔らかな接触が得られるとともにペン先の耐久性も高めることができる描画装置を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成によって把握される。
本発明の描画装置は、指の爪の表面を描画対象とし、前記描画対象に接触して、前記描画対象に描画を施す描画用具が固定される描画用具ホルダと、前記描画用具が固定された前記描画用具ホルダを、前記描画用具が前記描画対象から離間した待機位置と、前記描画対象に接触する、前記待機位置より下方の描画位置と、の間で移動可能に保持し、前記描画用具ホルダを、前記待機位置から前記描画位置に、前記描画用具と前記描画用具ホルダの自重に基づいて下降させるガイド部と、前記ガイド部において前記描画用具ホルダを下降させたときの前記描画用具ホルダの降下速度を抑制する速度抑制部と、を備え、前記速度抑制部は、前記降下速度を、当該速度抑制部が無いときの前記描画用具ホルダの降下速度より遅くすることを特徴とする。
本発明によれば、爪に対してペンをゆっくり下降させ、これにより、爪への柔らかな接触が得られるとともにペン先の耐久性も高めることができる描画装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態のネイルプリンタの正面図である。 図1のA矢視図であり、一部を断面にして内部構造を示した側面図である。 本実施形態のネイルプリンタの制御の構成を示すブロック図である。 (a)は図1に示される描画部の正面図、(b)は(a)のB矢視図である。 図4(b)に示される描画部の作用説明図である。 本発明の第2実施形態を説明する図であって、図4に対応して描いた図であり、(a)は描画部の正面図、(b)は(a)のC矢視図である。 図6(b)のD部拡大図である。 本発明の第3実施形態を説明する図であって、図4に対応して描いた図であり、(a)は描画部の正面図、(b)は(a)のE矢視図である。 本発明の第4実施形態を説明する図であって、図4に対応して描いた図であり、(a)は描画部及び印刷部の正面図、(b)は(a)のF矢視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。また、以下の説明において、「前」、「後」は、各々、ネイルプリンタに正対したときの「手前側」、「奥側」を示し、「左」、「右」は、各々、ネイルプリンタに正対したときの「左側」、「右側」を示す。
また、以下の実施形態では、ネイルプリンタ10は手の指の爪の表面を描画対象として、これに描画するものとして説明するが、本発明の描画対象は手の指の爪の表面に限るものではなく、例えば足の指の爪の表面を描画対象としてもよい。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係るネイルプリンタ(描画装置)10を図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のネイルプリンタの正面図であり、図2は、図1のA矢視図であって、一部を断面にして内部構造を示した側面図である。
図1及び図2に示すように、ネイルプリンタ10は、人の指の爪11にデザイン画像を描くペン型のプロッターであって、ケース本体40と、このケース本体40に収容される装置本体41と、を備える。なお、図1及び図2において、ケース本体40を二点鎖線で示している。
ケース本体40の一側(この例では、右側)には、開閉可能なペン取り換え用蓋部39が設けられる。
ケース本体40の上面(天板)には操作部31と表示部32(図3参照)が設置されている。
操作部31は、ユーザが各種の入力操作を行う部分であり、ネイルプリンタ10の電源をON/OFFするスイッチ、動作を停止させるスイッチ、爪11に描くデザイン画像を選択するボタン、描画開始を指示するスイッチなど、各種のスイッチを含む。スイッチの数、種類、配置は任意である。
表示部32には、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイなど各種のフラットディスプレイを用いることができる。また、この表示部32には、例えば、描画指12を撮影した画像(以下、「指画像」と称する)、この指画像中に含まれる爪画像(爪11の輪郭線等の画像)、爪11に描くデザイン画像を選択するデザイン選択画面、デザイン確認用のサムネイル画像、各種の指示を表示させる指示画面などを表示することができる。また、表示部32にタッチパネルを一体に設けてもよく、この場合、例えば、指先やスタイラスペン又は先の尖った棒状の筆記具などによって表示部32の表面を触るタッチ操作によっても、ユーザからの指示を取り込むことができる。
図1に示すように、装置本体41は、略箱状に形成され、ケース本体40の前下部に設けられる下部機枠42と、ケース本体40の前上部に設けられ下部機枠42に固定される上部機枠43とから構成される。そして、装置本体41には、指固定部45や撮影部46が設けられる。さらに、装置本体41には、ペン(描画用具)20を備える描画部70と、この描画部70を左右方向及び前後方向に移動させる移動装置80と、ペン先26を保護するためのキャップ部47と、ペン20を慣らすためのペン慣らし書き部48と、各部の動作を制御する制御装置51(図3参照)と、が設けられる。なお、ネイルプリンタ10(描画部70)に搭載されるペン20の数は、任意であるが、ここでは、4本のペン20が同時に搭載でき、指1本ずつに描画を施すことが可能な構成を例示する。
上部機枠43は、表示部32の下面に沿うように設けられる基板43aと、左右一対の上部側板43bとにより構成される。上部機枠43には、ペン取り換え用蓋部39に対応する位置にペン取り換え口43cを設ける。ペン20の装填・取り出しに際しては、描画部70を右側に移動させた状態でペン取り換え用蓋部39を開け、ペン取り換え口43cを介してペン20をペンホルダ(描画用具ホルダ)72に装填したり取り出したりすることができる。実際の使用では、表示部32に表示される手順にしたがって、操作部31やタッチパネルを操作し、デザインなどを選択すると、どのペンホルダ72に何色のペン20を入れるか(例えば、「No.1のペンホルダ72」に、「No.2のペン20」を入れるなど)が指示され、その指示通りにペン20を入れると所望のデザインが描画されるように設定することができる。
図2に示すように、下部機枠42は、背面板42a、底板42b、左右一対の下部側板42c及び隔壁42dにより構成される。下部側板42cの下端部は、底板42bの左右方向の端部に連結される。背面板42aは、底板42bと下部側板42cによって囲われる領域の後側を塞ぐように底板42b及び下部側板42cに連結される。背面板42aの下部は、前方に向けて階段状に凹む凹部42eが形成される。隔壁42dは、下部機枠42の内側空間(背面板42a、底板42b及び下部側板42cで囲われる空間)を上下に区切るように下部機枠42の内側に設けられる。隔壁42dは、略水平方向に沿って設けられる。隔壁42dの左右両端部は、下部側板42cに連結され、隔壁42dの後端部は、背面板42aに連結される。
下部機枠42には、指固定部45が一体に設けられる。指固定部45は、隔壁42dによって区分けされる指受け入れ部45aと指退避部45bを有する。指受け入れ部45aは、隔壁42dの上側でかつ下部機枠42の左右方向の略中央位置に配置される。指受け入れ部45aは、デザイン画像を描く爪11に対応する描画指12を受け入れる。一方、指退避部45bは、隔壁42dの下側に形成され、非描画指13を退避させる。
指受け入れ部45aは、下部機枠42の前方側及び上方側に開口している。指受け入れ部45aの下側には、隔壁42dの一部を構成する描画指載置部45a1が形成される。また、隔壁42dの上面でかつ下部機枠42の前面側の両側部には、下部機枠42の前面側を塞ぐ前壁42fが立設される。また、隔壁42dの上面には、この前壁42fから指受け入れ部45aに向けて徐々に幅が狭くなる左右一対のガイド壁42gが設けられる。左右一対のガイド壁42gは、描画指12を指受け入れ部45aに案内する機能を有する。
指固定部45では、ユーザは、指受け入れ部45aに挿入した描画指12と指退避部45bに挿入した非描画指13とで隔壁42dを挟むことができる。これにより、指受け入れ部45a内に挿入された描画指12を安定して固定することができる。
さらに、隔壁42dの前部に下方に張り出した突出部42d1を形成することができる。この例では、突出部42d1の上面は、水平方向に沿う面であり、突出部42d1の下面は、前方に行くにしたがってその厚さが徐々に薄くなるテーパ状の面に形成される。そして、突出部42d1の下面の後側には、上方に凹む凹部42d2が形成される。このような突出部42d1及び凹部42d2を隔壁42dに設けることにより、非描画指13が指退避部45bに挿入されたとき、描画済みの指の爪11と凹部42d2の天井面との間に空間が確保される。その結果、描画済みの指の爪11が隔壁42dに接触して装置側にインクが付着したり、爪11に描かれた絵柄が擦れて損なわれたりすることを防止できる。
図1に戻る。図1に示すように、撮影部46は、基板43aの下面の中央部に設けられており、カメラ46a及び照明灯46bを備える。この例では、複数(例えば、2個)のカメラ46aと複数(例えば、4個)の照明灯46bを搭載した構成を示す。カメラ46aは、指受け入れ部45a内に挿入された描画指12及びその爪11を撮影するものであり、例えば、200万画素程度又はそれ以上の画素数を有するものを好適に用いることができる。複数の照明灯46bは、カメラ46aを囲うように配置され、カメラ46aによる撮影の際に描画指12の爪11を照明する。照明灯46bには、白色LEDなどを好適に用いることができる。
カメラ46aによって取得された爪11を含む描画指12の画像に基づいて、後述する爪情報検出部61(図3参照)が爪11の形状、爪11の位置(爪11の水平及び高さ方向の位置を含む)、爪11の曲率等の情報を検出する。また、撮影部46は、後述する撮影制御部58(図3参照)に接続されており、この撮影制御部58によって制御される。撮影部46によって撮影された画像の画像データは、後述する記憶部53の爪画像記憶領域55(図3参照)に記憶される。
なお、撮影部46において、複数のカメラ46aのうち、少なくとも1個を真上から爪11を撮影するように指受け入れ部45aの直上に配置し、少なくとも1個を斜め上方から爪11を撮影するように指受け入れ部45aの直上からずらして配置する。これにより、複数のカメラ46aによって爪11を平面的に撮影するとともに爪11を斜め上方から撮影することで、爪11の位置と曲率をより正確に計算し、湾曲した爪11の面に合わせて好適にデザイン画像を爪11に描くことができる。
図2に示すように、移動装置80は、描画部70を支持するキャリッジ81をX方向(左右方向)に移動させるXステージ82と、キャリッジ81をY方向(前後方向)に移動させるYステージ83とを備える。Xステージ82及びYステージ83のそれぞれは、ステッピングモータからなる駆動部85、ボールネジ及びガイドにより構成される。駆動部85は、ステッピングモータの他、サーボモータなど各種の駆動手段から選択可能であり、描画部70を随意に移動可能な手段であれば種類は任意である。また、Xステージ82及びYステージ83は、ステッピングモータ、ボールネジ及びガイドの組合せの他、一般に使用されているシャフトやガイドとワイヤで構成された機構などでもよい。
キャリッジ81は、Xステージ82から上方に向けて延びる下部キャリッジ81aと、この下部キャリッジ81aの上端から前方に向けて延びる上部キャリッジ81bとにより構成される。上部キャリッジ81bの前端部には、描画部70が取り付けられる。
ネイルプリンタ10においては、キャリッジ81を移動装置80によってX方向及びY方向に任意に移動させることにより、描画部70のペン20をX方向及びY方向における任意の位置に移動させることができ、所望のデザインを爪11に描画可能である。
図1に戻る。図1に示すように、キャップ部47は、指受け入れ部45aの左右一側(この例では、左側)に配置される。キャップ部47は、キャップ本体47aと、キャップ本体47aに設けられ上方に開放した挿入穴47bとを有する。この挿入穴47bには、ペン20のペン先26が上方から挿入可能である。ネイルプリンタ10では、非使用時において、描画部70をキャップ部47の上方に移動させ、ペン20のペン先26を挿入穴47bに挿入しておくことができる。これにより、非描画時におけるペン先26の乾燥を防ぐことができる。なお、挿入穴47bの数は、描画部70に搭載するペン20の本数に応じて任意に設定可能である。この例では、ペン20の本数(4本)に合わせて4つの挿入穴47bを左右に並べて設ける。
ペン慣らし書き部48は、平板状の部分であり、キャップ部47の後側に配置される。また、上部側板43b(この例では、左側の上部側板43b)には、差し込み口43b1が設けられる。ペン慣らし書き部48には、差し込み口43b1から差し込まれた被描画媒体15が載置される。被描画媒体15は、ペン先26を慣らすことができるものであれば任意であり、例えば、紙などを用いることができる。このネイルプリンタ10では、ペン先26が乾いていたりインクの乗りが悪く書き始めがかすれたりするのを防止するため、爪11にデザイン画像を描く直前に、被描画媒体15にペン20のペン先26を接触させて、「○」や「∞」などの所定の図形を描画して、慣らし書きを行う。これにより、良好な状態のペン先26を用いて爪11にデザイン画像を描くことができる。所定の図形は格別に限定されるものではく、ペン先が均等に慣らされインクが無駄に消費しないように、「○」や「∞」などの単純な図形であることが好適である。また、「○」や「∞」などの慣らし書きは、ペン慣らし書き部48の範囲内で、慣らし書きを行う度に、少しずつ位置をずらしながら書くようにすることが望ましい。また、被描画媒体15の略全面を慣らし書きで使用した場合は、表示部32に「紙を交換して下さい」などの文字を表示することができ、これにより、新しい紙に慣らし書ができる。
図3は、本実施形態のネイルプリンタの制御の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、制御装置51は、CPU(Central Processing Unit)により構成される制御部52と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などで構成される記憶部53とを備える。
記憶部53には、ネイルプリンタ10を動作させるための各種プログラムや各種データが格納されている。具体的には、記憶部53のROMには、撮影した爪画像から爪11の形状や位置、爪11の曲率などの情報を検出するための爪情報検出プログラム、描画データを生成するための描画データ生成プログラム、描画処理を行うための描画プログラムなどの各種プログラムが格納されており、これらのプログラムが制御装置51によって実行されることで、ネイルプリンタ10の各部が統括制御される。また、記憶部53には、撮影部46によって取得されたユーザの描画指12の爪11の爪画像を記憶する爪画像記憶領域55、爪情報検出部61によって検出された爪情報が記憶される爪情報記憶領域56及び爪11に描かれるネイルデザインの画像データを記憶するネイルデザイン記憶領域57が設けられている。
制御部52は、撮影制御部58、爪情報検出部61、描画データ生成部62、表示制御部63、描画制御部65を備える。これら撮影制御部58、爪情報検出部61、描画データ生成部62、表示制御部63、描画制御部65の機能は、制御部52のCPUと記憶部53のROMに記憶されたプログラムとの共働によって実現される。
撮影制御部58は、撮影部46のカメラ46a及び照明灯46bを制御してカメラ46aにより、指受け入れ部45aに挿入された描画指12の爪11の画像を撮影させる。撮影制御部58は、撮影部46のカメラ46a及び照明灯46bを制御して、描画指12の爪11を撮影し、爪11の画像を取得する。
爪情報検出部61は、指受け入れ部45aに挿入され、描画指12の爪11について、カメラ46aで撮影された画像に基づいて、描画指12の爪11についての爪情報を検出する。ここで、爪情報は、爪11の輪郭(爪形状と水平位置)や爪11の曲率(爪曲率)であり、爪情報検出部61は、これらの情報のうち、少なくともいずれか1つを爪情報として検出する。爪情報検出部61は、爪画像に基づいて爪11の形状、爪11の位置、爪11の曲率を全て検出するようになっている。
描画データ生成部62は、爪情報検出部61により検出された爪情報に基づいて、描画指12の爪11に施される描画用データを生成する。より具体的には、描画データ生成部62は、爪情報検出部61により検出された爪11の形状などの爪情報に基づいて、デザイン画像の拡大縮小、ピッチ変更、切り出し、局面補正などによる合わせ込み処理を行い、爪11に描画を施すためのデータを生成する。
表示制御部63は、表示部32を制御して表示部32に各種の表示画面を表示させる。表示制御部63は、例えば、ネイルデザインの選択画面やデザイン確認用のサムネイル画像、描画指12を撮影した指画像や指画像に含まれる爪画像、各種の指示画面などを表示部32に表示させる。
描画制御部65は、描画データ生成部62によって生成された描画データを移動装置80及び描画部70に出力し、爪11に対してこの描画データに応じた描画を施すように、移動装置80の駆動部85と、描画部70の動作(具体的には、後述するソレノイド71bのON/OFF動作)を制御し、ペン20で所定の描画を行う。
続いて、描画部70の構成を詳細に説明する。
図4(a)は図1に示される描画部の正面図であり、図4(b)は図4(a)のB矢視図である。
図4(a)及び(b)に示すように、描画部70は、上部キャリッジ81bの前端部に設けられるペン昇降機構71と、ペン昇降機構71によって昇降するペンホルダ72と、ペンホルダ72の昇降をガイドするガイド部73とを備える。さらに、ペンホルダ72とガイド部73の間には、ペン20の降下速度を抑制する速度抑制部75が設けられる。ペン昇降機構71、ペンホルダ72、ガイド部73及び速度抑制部75は、1つのユニットを構成しており、このユニットは、ネイルプリンタ10で使用するペン20毎に設けられる。例えば、インクの種類が異なるペン20を4本用いる場合、4本のペン20のそれぞれにペン昇降機構71、ペンホルダ72、ガイド部73及び速度抑制部75が設けられる。
ペン昇降機構71は、上部キャリッジ81bの前端部に設けられる基板部71aと、この基板部71aの後部に設けられる、コイル部71bとプランジャー71cで構成されるソレノイド74(本発明にいう「駆動部」に相当)と、プランジャー71cを前方に付勢する圧縮コイルバネ71dと、連結ピン71eを介してプランジャー71cと連結される回動部材71fと、回動部材71fを回動可能に支持する回動軸部71jと、回動部材71fの回動角度を規制するアームストッパ71kとを備える。なお、この例では、ソレノイド74を駆動源としたペン昇降機構71を示したが、ステッピングモータ、DCモータや、各種モータとボールネジの組合せなどを駆動源・動力伝達手段としたペン昇降機構でも差し支えない。
回動部材71fは、第1アーム部71f1と、この第1アーム部71f1に対して略直交する方向に延びる第2アーム部71f2とを有する。第1アーム部71f1は、回動部材71fを側面から見た側面視で、前後方向に延びており、第2アーム部71f2は、第1アーム部71f1の後端部から上方に延びる。第2アーム部71f2には、上下方向に沿って長穴71gが形成されており、この長穴71gに連結ピン71eが嵌合される。
図4(a)及び(b)に示すように、第2アーム部71f2の下端部(本発明にいう「第1アーム部と第2アーム部との交点となる位置」)には、左右方向に貫通する軸穴71iが設けられ、この軸穴71iは、基板部71aに固定された回動軸部71jに嵌合される。アームストッパ71kは、回動軸部71jの前下方に位置しており、下方に回動した第1アーム部71f1に下方から当接し、第1アーム部71f1の回動角度を規制する。
ガイド部73は、基板部71aの前面に形成される壁部73aと、この壁部73aに取り付けられペンホルダ72の昇降をガイドするガイド機構73bとを有する。ガイド機構73bは、壁部73aの上端に前方に突出して設けられる上端支持部73cと、壁部73aの下端に前方に突出して設けられる下端支持部73dと、上端支持部73c及び下端支持部73dに上下両端部が支持され上下方向に沿って延びる複数(この例では、左右一対)のガイドピン73eとを備える。なお、この例では、2本のガイドピン73eを設けた構成を示したが、ガイドピン73eの数は、3本や4本でもよく任意である。ガイドピン73e及び嵌合部72b(後述)の穴の断面形状を異形(四角形や六角形など)にすることで、ガイドピン73eを1本にすることも可能である。また、ガイド機構はレール構造であってもよい。なお、図4(b)では、構造を分かり易くするために、壁部73aにハッチングを付加して示した。後述の図5、図6(b)、図8(b)、図9(b)においても同様である。
ペン20は、ペン軸部21と、ペン軸部21の上端に設けられる、例えば断面が六角形の頭部22と、ペン軸部21の下端に設けられ下方に行くにしたがって縮径するペン側テーパ部23と、ペン側テーパ部23の下端に設けられる雄ネジ部25と、この雄ネジ部25の下端に設けられるペン先26とを有する。ペン軸部21の内部は、各種インクを収容するインク収容部となっている。ペン軸部21に収容されるインクの色や粘度や色材の粒径(粒子の大きさ)などは任意であり、例えば、金色、銀色などのラメ入りのインクや、白色のインク、紫外線硬化型のインクやジェルネイル、アンダーコート用、トップコート用のマニキュアなどをインクとして用いることができる。ペン20を構成する材料は、任意であるが、ペン20の軽量化を考慮すると樹脂材料などが好適である。
ペンホルダ72は、上下両端部が開口した筒状のホルダ本体72aと、ホルダ本体72aの後面側に設けられる嵌合部72bと、ホルダ本体72aの後部の一側面(この例では、右側面)に設けられる突起部72cとを備える。ホルダ本体72aには、ペン20を上方から挿入することができる。ホルダ本体72aの下部内周には、ペン側テーパ部23に合わさるホルダ側テーパ部72dが設けられ、ホルダ本体72aの下端開口部には、ペン20の雄ネジ部25に噛み合う雌ネジ部72eが設けられる。ホルダ本体72aでは、下端開口部からペン先26が出るようにペン20を挿入し、ペン側テーパ部23とホルダ側テーパ部72dを合わせながら頭部22を手で回し、ペン20の雄ネジ部25を雌ネジ部72eに噛み合わせる。これにより、ペン20は、ペンホルダ72に確実に取り付けられ、ペンホルダ72と一体となってガタつき無く安定して昇降描画可能となる。
嵌合部72bは、ガイドピン73eに嵌合される穴を有し、ガイドピン73eに沿って上下方向に摺動可能である。この例では、2本のガイドピン73eに嵌合する上下一対の嵌合部72bが設けられており、これにより、ペンホルダ72は、2本のガイドピン73e及び上下一対の嵌合部72bによって、がたつくことなく安定して昇降可能となっている。なお、上下一対の嵌合部72bの穴のうち一方の穴は丸穴、他方の穴を長穴に形成してもよい。
突起部72cは、第1アーム部71f1の先端側(前端側)によって下側から支持される。ペンホルダ72は、突起部72cが第1アーム部71f1により支持されることで、ペン先26を爪11から上方に所定距離だけ離間させる位置(以下、「待機位置」と称する)に留まる。一方、第1アーム部71f1が下方に回動して突起部72cが第1アーム部71f1から解放されると、ペンホルダ72及びペン20は、ペン先26を爪11の上に接触させる位置(以下、「描画位置」と称する)に自重で下降する。これにより、ペン先26による爪11への描画が可能となる。
速度抑制部75は、弾性部材(この例では、板バネ)であり、ガイド部73の壁部73aに当接し、壁部73aを押す方向に付勢するように、ペンホルダ72の壁部73aに対向する側の外周に固定されている。この例では、ホルダ本体72aの後面において2本のガイドピン73eの間に速度抑制部75を配置し、速度抑制部75の下部をホルダ本体72aの後面に固定するとともに、速度抑制部75の上部を壁部73aに当接させる。速度抑制部75は、ホルダ本体72aと壁部73aの間に組み込まれた状態で弾性変形しており、これにより、壁部73aが速度抑制部75の弾性力によってホルダ本体72a側から押されている。なお、ここでは、1つの速度抑制部75(板バネ)を設けた構成を例示したが、速度抑制部75は複数設けてもよい。
ここで、描画部70の作用を図5に基づいて説明する。
図5は、図4(b)に示される描画部の作用説明図である。
図5に示すように、描画部70では、ソレノイド74のコイル部71bに通電ON(プル)することにより、第1アーム部71f1がペンホルダ72の突起部72cを持ち上げ、上端支持部73cが上側の嵌合部72bに近接し、ペンホルダ72及びペン20が待機位置に保持される。
一方、ペン先26で爪11に描画を施す際は、ソレノイド74のコイル部71bへの通電をOFFすることにより、プランジャー71cが(リリース)前方に移動する(矢印(1))。すると、プランジャー71cの前進にしたがって回動部材71fが回動し、第1アーム部71f1が下方に回動する(矢印(2))。これにより、突起部72cが第1アーム部71f1から解放されて、ペンホルダ72及びペン20が下降する(矢印(3))。
ペンホルダ72及びペン20が下降する際、ペンホルダ72では、速度抑制部75が壁部73aを一定の荷重で押しながら滑るため、摩擦力Fが壁部73aに対して生じ、ペンホルダ72及びペン20の下降速度が、速度抑制部75が無いときに比べて低下して、ペンホルダ72及びペン20が、下方の爪11に向けてゆっくり下降するようになる。
ここで、摩擦力Fは、クーロンの摩擦法則により、式(1)で表される。
F=μ×P・・・・(1)
ただし、μ:摩擦係数
P:速度抑制部75によって壁部73aに加わる荷重
式(1)において、Pは速度抑制部75の反力であり、板バネの仕様などを変えることで簡単に設定又は変更でき、その系に最適な値が設定できる。このため、ペン20を爪11に向けて適切な速度でゆっくり下降させるようにすることができる。
次に、ペンホルダ72及びペン20が描画位置に下降し、ペン20による描画が完了すると、ソレノイド74がON(プル)されることにより、プランジャー71cが後退する。このプランジャー71cの後退にしたがって回動部材71fが回動し、第1アーム部71f1が上方に回動して突起部72cを持ち上げる。その結果、ペンホルダ72及びペン20が待機位置まで上昇する。
ここで、描画位置における突起部72cと第1アーム部71f1との位置関係に着目する。この例では、描画位置において、突起部72cと第1アーム部71f1との間に隙間76ができるように、描画位置における突起部72cの位置と第1アーム部71f1の位置を設定する。すなわち、描画位置において、突起部72cよりも距離Lだけ下方に第1アーム部71f1が大きく回動できるように、アームストッパ71kの位置が設定されており、これにより、突起部72cと第1アーム部71f1との間には隙間76が形成される。この隙間76があることによって、ペンホルダ72及びペン20を上昇させるときに、第1アーム部71f1が上方に回動して突起部72cに接触するまでソレノイド74の吸引開始時の負荷が軽くなって吸引しやすく、またプランジャー71cに慣性がつくので吸引しやすくなる。
(第1実施形態の効果)
以上、説明したネイルプリンタ10によれば、ペン20を自重に基づいて下降させる構成において、板バネからなる速度抑制部75によってペン20の降下速度が抑制され、ペン20を爪11に向けて適切な速度でゆっくり下降させることができる。その結果、ペン20の爪11への柔らかな接触(軟着)が得られる。また、つるまきバネ等とは異なりペン20の位置に関係なく、筆圧に大きな影響を与えることなくペン先26の軟着が実現できる。また、ペン20が爪11に強く接触することよりインクが多量に出ること(いわゆるボタ落ち)を防止できるので、綺麗なネイルアートが実現できる。また、特にペン先26が細いときに、ペン先26が爪11に強く接触することによって傷むことが抑制されるため、ペン先26を良好な状態に長く保つことができ、綺麗なネイルアートを同じペン20で長く行うことができる。また、インク容量が多い重いペンでもゆっくり爪11に下降させることができるため、業務用のネイルプリンタにも利用できる。さらに、爪11に当たったペン先26が爪11上で跳ね返ることも防止できるので、より綺麗な描画を得ることができる。加えて、ペンホルダ72及びペン20を上昇させるときに、隙間76によりプランジャー吸引開始時の負荷を軽減し、第1アーム部71f1によって突起部72cをより円滑に持ち上げることができ、ペンホルダ72及びペン20を良好に上昇させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図6、図7に基づいて説明する。
前述した第2実施形態では、速度抑制部として板バネを例示したが、速度抑制部は、板バネ以外の弾性部材で構成してもよい。
図6は、本発明の第2実施形態を説明する図であって、図4に対応して描いた図であり、図6(a)は描画部の正面図であり、図6(b)は図6(a)のC矢視図であり、図7は、図6(b)のD部拡大図である。
図6に示すように、第2実施形態に係る描画部100では、弾性部材は圧縮コイルバネ101であり、ペンホルダ72の壁部73aに対向する側の外周(この例では、ホルダ本体72aの後面)に圧縮コイルバネ101を受け入れる筒部を設ける。ここでは、筒部は、図7に示すように、上側の嵌合部72bに設けられ後方に開口するバネ収容穴102によって形成される。そして、圧縮コイルバネ101をバネ収容穴102に挿入するとともに、ボール部材103をバネ収容穴102の先端側(後端側)に設ける。この状態で、圧縮コイルバネ101は弾性変形しており、これにより、壁部73aが圧縮コイルバネ101の弾性力によってボール部材103で押されている。ボール部材103は、バネ収容穴102の後端側から半分程度露出した状態で回転可能に圧縮コイルバネ101と壁部73aの間に介在する。
この第2実施形態によれば、ペンホルダ72及びペン20が下降する際、ボール部材103が壁部73aを一定の荷重で押しながら転がるため、壁部73aに対して生ずる摩擦力により、ペンホルダ72及びペン20の下降速度が、圧縮コイルバネ101とボール部材103が無いときに比べて低下して、ペン20が、下方の爪11に向けてゆっくり下降する。したがって、この第2実施形態においても、第1実施形態と同様な効果が得られることに加え、第1実施形態よりも小型化が可能である。また、壁部73aにおける摩擦の大部分が転がり摩擦になるため、静止最大摩擦係数の影響が小さく、爪11の曲面に対するペン先26の追随性を高めることもできる。
なお、描画部100では、圧縮コイルバネ101及びボール部材103を上側の嵌合部72bのみに設けたが、上側の嵌合部72b及び下側の嵌合部72bのそれぞれに設けることができる。この場合、より安定したペンホルダ72の動作が得られる。また、上側の嵌合部72b及び下側の嵌合部72bに設ける圧縮コイルバネ101の個数及びボール部材103の個数は、求められる仕様に応じて任意に設定可能である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を図8に基づいて説明する。
前述した第1実施形態では、1つの弾性部材(板バネ)を設けた構成を例示したが、この他、互いに異なる複数の種類の弾性部材を組み合わせて用いてもよい。
図8は、本発明の第3実施形態を説明する図であって、図4に対応して描いた図であり、図8(a)は描画部の正面図であり、図8(b)は図8(a)のE矢視図である。
図8(a)及び(b)に示すように、第3実施形態に係る描画部110では、第1実施形態に係る描画部70(図4(a)及び(b)参照)の基本構成において、第1アーム部71f1を上方側に付勢するねじりコイルバネ111を追加する。より具体的には、回動部材71fの取付け部よりも回動軸部71jの先端側(この例では、右側の軸端部)にねじりコイルバネ111を嵌合し、軸端部の溝に嵌合可能なE型止め輪などでねじりコイルバネ111を取り付ける。ねじりコイルバネ111の一方の端部は、第1アーム部71f1の底部に接しており、他方の端部は基板部71aに設けたバネストッパ112の穴を通すことにより固定されている。
この第3実施形態によれば、ねじりコイルバネ111は数巻きしており、それに比べて変形量が非常に小さいため、ペン20の位置に関わりなく略一定の反力を安定して得ることができる。これにより、ペン先26が爪11で跳ね返ることを良好に防止でき、筆圧を軽減して、爪11へのより柔らかな接触を得ることができる。さらに、前述した板バネの速度抑制部75(図4(a)及び(b)参照)と併用することにより、業務用などのインク容量が多くて重いペン20や、耐久性、強度を強化した重いペンホルダ72であっても、ゆっくり爪11に下降させることができる。なお、更に、第3実施形態に係るねじりコイルバネ111と、第2実施形態に係る圧縮コイルバネ101及びボール部材103(図6(a)及び(b)参照)を組み合わせてもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を図9に基づいて説明する。
前述した第1〜第3実施形態では、ペン型のプロッターからなる描画部を例示したが、本発明に係るネイルプリンタは、インクジェット型の印刷ヘッドを含むものでもよい。
図9は、本発明の第4実施形態を説明する図であって、図4に対応して描いた図であり、図9(a)は描画部及び印刷部の正面図であり、図9(b)は図9(a)のF矢視図である。
図9に示すように、第4実施形態では、ペン型のプロッターからなる描画部120に隣接させて、インクジェット型の印刷ヘッド121を備える印刷部122を設ける。
この第4実施形態によれば、ペン20による描画に加え、印刷ヘッド121による印刷も可能になるため、より機能性の高いネイルプリンタ10を得ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲をその均等の範囲を含む。
本実施形態では、4つのペンホルダ72に4本のペン20を装填できる構成を示したが、ペンホルダ72及びペン20の数は、格別に限定されるものではなく、任意である。例えば、1つのペンホルダ72を備え、1本のペン20のみを装填できる構成でもよく、その都度、手動でペンを交換すれば、安価なネイルプリンタを得ることができる。また、ペンホルダ72に対してペン20を自動で交換する機構をネイルプリンタ10に設けてもよい。また、本実施形態では、指1本毎に描画する例を示したが、ペン20の可動範囲を広げて描画範囲を大きくすることにより、複数の描画指12を連続で描画することも可能である。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
<請求項1>
指の爪の表面を描画対象とし、前記描画対象に接触して、前記描画対象に描画を施す描画用具が固定される描画用具ホルダと、
前記描画用具が固定された前記描画用具ホルダを、前記描画用具が前記描画対象から離間した待機位置と、前記描画対象に接触する、前記待機位置より下方の描画位置と、の間で移動可能に保持し、前記描画用具ホルダを、前記待機位置から前記描画位置に、前記描画用具と前記描画用具ホルダの自重に基づいて下降させるガイド部と、
前記ガイド部において前記描画用具ホルダを下降させたときの前記描画用具ホルダの降下速度を抑制する速度抑制部と、
を備え、
前記速度抑制部は、前記降下速度を、当該速度抑制部が無いときの前記描画用具ホルダの降下速度より遅くすることを特徴とする描画装置。
<請求項2>
前記ガイド部は、前記描画用具ホルダの移動方向に沿って延在する壁部を有し、
前記速度抑制部は、前記ガイド部の前記壁部との間に摩擦力を発生させる弾性部材を有することを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
<請求項3>
前記弾性部材は板バネであり、
前記板バネは、一端側が前記描画用具ホルダに固定され、多端側が前記ガイド部の前記壁部に当接し、前記壁部を押す方向に付勢して、前記壁部との間に前記摩擦力を発生させるように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の描画装置。
<請求項4>
前記弾性部材は圧縮コイルバネであり、
前記描画用具ホルダは、前記壁部と対抗する側の面に前記圧縮コイルバネを受け入れる筒部を備え、
前記速度抑制部は、前記圧縮コイルバネが挿入された前記筒部の先端側と前記壁部との間に設けられ、前記圧縮コイルバネによって前記ガイド部の前記壁部に押し付けられる方向に付勢されて、前記壁部との間に前記摩擦力を発生させる球状のボール部材を有していることを特徴とする請求項2に記載の描画装置。
<請求項5>
前記描画用具を、前記待機位置と前記描画位置とに移動させる昇降機構を有し、
前記昇降機構は、
第1アーム部と前記第1アーム部に対して略直交する方向に延びる第2アーム部とを有する回動部材と、
前記第1アーム部及び前記第2アーム部を側面から見た側面視で、前記第1アーム部と前記第2アーム部との交点となる位置に設けられ、前記回動部材を回動可能に固定する回動軸部と、
前記第2アーム部に接続され、前記回動部材を回動させる駆動部と、を備え、
前記描画用具ホルダが、前記第1アーム部の先端側で下側から支持される突起部を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の描画装置。
<請求項6>
前記回動軸部に取り付けられ、前記第1アーム部を上方側に付勢するねじりコイルバネを備えることを特徴とする請求項5に記載の描画装置。
<請求項7>
さらに、インクジェット型の印刷ヘッドを備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の描画装置。
10 ネイルプリンタ(描画装置)
11 爪
20 ペン(描画用具)
71f 回動部材
71f1 第1アーム部
71f2 第2アーム部
71j 回動軸部
72 ペンホルダ(描画用具ホルダ)
72c 突起部
73 ガイド部
73a 壁部
73b ガイド機構
74 ソレノイド(駆動部)
75 速度抑制手段
101 圧縮コイルバネ
103 ボール部材
111 ねじりコイルバネ
121 印刷ヘッド
122 印刷部

Claims (7)

  1. 指の爪の表面を描画対象とし、前記描画対象に接触して、前記描画対象に描画を施す描画用具が固定される描画用具ホルダと、
    前記描画用具が固定された前記描画用具ホルダを、前記描画用具が前記描画対象から離間した待機位置と、前記描画対象に接触する、前記待機位置より下方の描画位置と、の間で移動可能に保持し、前記描画用具ホルダを、前記待機位置から前記描画位置に、前記描画用具と前記描画用具ホルダの自重に基づいて下降させるガイド部と、
    前記ガイド部において前記描画用具ホルダを下降させたときの前記描画用具ホルダの降下速度を抑制する速度抑制部と、
    を備え、
    前記速度抑制部は、前記降下速度を、当該速度抑制部が無いときの前記描画用具ホルダの降下速度より遅くすることを特徴とする描画装置。
  2. 前記ガイド部は、前記描画用具ホルダの移動方向に沿って延在する壁部を有し、
    前記速度抑制部は、前記ガイド部の前記壁部との間に摩擦力を発生させる弾性部材を有することを特徴とする請求項1に記載の描画装置。
  3. 前記弾性部材は板バネであり、
    前記板バネは、一端側が前記描画用具ホルダに固定され、多端側が前記ガイド部の前記壁部に当接し、前記壁部を押す方向に付勢して、前記壁部との間に前記摩擦力を発生させるように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の描画装置。
  4. 前記弾性部材は圧縮コイルバネであり、
    前記描画用具ホルダは、前記壁部と対抗する側の面に前記圧縮コイルバネを受け入れる筒部を備え、
    前記速度抑制部は、前記圧縮コイルバネが挿入された前記筒部の先端側と前記壁部との間に設けられ、前記圧縮コイルバネによって前記ガイド部の前記壁部に押し付けられる方向に付勢されて、前記壁部との間に前記摩擦力を発生させる球状のボール部材を有していることを特徴とする請求項2に記載の描画装置。
  5. 前記描画用具を、前記待機位置と前記描画位置とに移動させる昇降機構を有し、
    前記昇降機構は、
    第1アーム部と前記第1アーム部に対して略直交する方向に延びる第2アーム部とを有する回動部材と、
    前記第1アーム部及び前記第2アーム部を側面から見た側面視で、前記第1アーム部と前記第2アーム部との交点となる位置に設けられ、前記回動部材を回動可能に固定する回動軸部と、
    前記第2アーム部に接続され、前記回動部材を回動させる駆動部と、を備え、
    前記描画用具ホルダが、前記第1アーム部の先端側で下側から支持される突起部を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の描画装置。
  6. 前記回動軸部に取り付けられ、前記第1アーム部を上方側に付勢するねじりコイルバネを備えることを特徴とする請求項5に記載の描画装置。
  7. さらに、インクジェット型の印刷ヘッドを備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の描画装置。
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