JP2016010390A - ペットフードの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化を招くことなく、2色以上のフード粒を所定の割合で混合でき、製造コストを削減できるペットフードの製造方法を提供する。
【解決手段】2色以上のフード粒が混合されたペットフードを製造する方法であって、2色以上のフード粒を製造するフード粒製造工程と、該2色以上のフード粒を混合する混合工程とを有し、フード粒製造工程が、粉体原料を混合して混合粉体を得る粉体原料混合工程と、混合粉体を押出造粒装置1に供給して、フード粒を連続的に製造する押出造粒工程と、押出造粒装置1内で、着色成分を含有する添加液3,4,5を添加して着色を施す着色工程とを有し、混合工程が、前記2色以上のフード粒をタンク2内に順次投入して積層させる工程と、タンク2の下部からフード粒を排出して前記2色以上のフード粒の混合物を得る工程を有することを特徴とするペットフードの製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、色が異なるフード粒の混合物を含むペットフードの製造方法に関する。
粒状のペットフードには、水分含量が約10重量%以下のフード粒からなる、いわゆるドライタイプのペットフードと、これよりも水分含量が高いフード粒からなるセミモイストタイプのペットフードがある。いずれのタイプにおいても、色が異なるフード粒を混合して包装容器に収容したミックスタイプのペットフードが上市されている。
例えば特許文献1の段落[0004]には、赤、緑、黄色などの異なった色に着色された小片を混合したペットフードは、外観の特徴があり、購入者に満足を与え得ることが記載されている。
特開平8−70787号公報
色の異なるフード粒が所定の割合で混合されたミックスタイプのペットフードを製造する方法として、各色のフード粒を別々のタンクに貯蔵しておき、これらを所定の混合比でタンクから取り出して混合する方法がある。
しかしながら、この方法では、少なくともフード粒の色の種類と同じ数のタンクが必要であるため装置が大型化し、その結果、製造コストが高くなるという問題がある。
本発明は、装置の大型化を招くことなく、2色以上のフード粒を所定の割合で混合でき、製造コストを削減できるペットフードの製造方法を提供することを課題とする。
本発明は以下のとおりである。
[1]2色以上のフード粒が混合されたペットフードを製造する方法であって、2色以上のフード粒を製造するフード粒製造工程と、該2色以上のフード粒を混合する混合工程とを有し、前記フード粒製造工程が、粉体原料を混合して混合粉体を得る粉体原料混合工程と、前記混合粉体を押出造粒装置に供給して、フード粒を連続的に製造する押出造粒工程と、前記押出造粒装置内で、着色成分を含有する添加液を添加して着色を施す着色工程とを有し、前記混合工程が、前記2色以上のフード粒をタンク内に順次投入して積層させる工程と、前記タンクの下部からフード粒を排出して前記2色以上のフード粒の混合物を得る工程を有することを特徴とするペットフードの製造方法。
[2]前記着色工程において、色の異なる2種以上の添加液を用い、該添加液の色を変えることによって、前記押出造粒装置で連続的に製造されるフード粒の色を変化させ、該押出造粒装置から連続的に排出されるフード粒を前記タンクに連続的に投入する、[1]に記載のペットフードの製造方法。
[3]前記着色工程において、前記着色成分を含有する添加液と、着色成分を含有しない添加液を用いる、[2]に記載のペットフードの製造方法。
[4]前記着色工程において、前記着色成分を含有する添加液と、前記着色成分を含有しない添加液を交互に添加する、[3]に記載のペットフードの製造方法。
[5]前記押出造粒装置が、前記混合粉体に少なくとも水分を加えて、撹拌しつつ加熱処理する前調整機と、該前調整機の後段に設けられたエクストルーダーを備えており、前記着色工程をエクストルーダー内で行う、[1]〜[4]のいずれかに記載のペットフードの製造方法。
[6]前記混合工程において、前記2色以上のフード粒をタンク内に、各色の層がそれぞれ3層以上存在するように積層した後に、前記タンクからのフード粒の排出を開始する、[1]〜[5]のいずれかに記載のペットフードの製造方法。
本発明のペットフードの製造方法によれば、装置の大型化を招くことなく、2色以上のフード粒を所定の割合で混合でき、ペットフードの製造コストを低減できる。
本発明の実施形態にかかる製造装置の例を模式的に示した概略構成図である。
本明細書において、「ペット」とは人に飼育されている動物をいう。より狭義の意味では、ペットは飼い主に愛玩される動物である。また、「ペットフード」とは、ペット用の飼料をいう。本発明にかかるペットフードを「動物用飼料」又は「動物の餌」として販売することが可能である。
本明細書において、フード粒とは、粒状のペットフードを意味する。
本発明において、フード粒の水分含量は特に限定されず、ドライタイプのフード粒でもよく、セミモイストタイプのフード粒であってもよい。
ドライタイプのフード粒の水分含量は12質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい。該水分含量の下限値は特に限定されない。通常5質量%以上であり、7質量%以上がより好ましい。
ドライタイプのフード粒は膨化粒であってもよく、非膨化粒であってもよい。
「膨化粒」は原料混合物を粒状に成形した粒であって、原料混合物の内部で起泡させる膨化工程を経て得られる粒である。「膨化工程」は、加熱、発酵、化学反応または減圧などの手法により、原料混合物の内部で気体を発生させる工程をいう。膨化工程では、気体が発生することにより原料混合物の体積が増加し多孔質の性状となる。原料混合物の体積が増加することにより嵩密度が低下する。膨化工程の前、膨化工程の後、または膨化工程と同時に原料混合物を粒状に成形することにより「膨化粒」が得られる。「非膨化粒」は膨化工程を経ずに製造された粒である。
ドライタイプのフード粒の嵩密度は水分含量にもよるが、膨化粒の嵩密度は、300〜460g/Lが好ましく、350〜450g/Lがより好ましく、380〜440g/Lがさらに好ましい。非膨化粒の嵩密度は、445〜500g/Lが好ましく、450〜485g/Lがより好ましい。
セミモイストタイプのフード粒の水分含量は15〜30質量%が好ましく、20〜30質量%がより好ましい。またセミモイストタイプのフード粒の水分活性(Aw)は0.60〜0.87が好ましく、0.70〜0.80がより好ましい。
セミモイストタイプのフード粒は膨化粒であってもよく、非膨化粒であってもよい。
本明細書において、水分含量の値は以下の測定方法で得られる値である。
被測定物を粉砕機にかけて1mmの篩を通過するように粉砕し、これを分析試料とする。分析試料2〜5gを正確に量ってアルミニウム製秤量皿(あらかじめ乾燥して重さを正確に量っておいたもの)に入れ、135±2℃で2時間乾燥し、デシケーター中で放冷後、重さを正確に量って、乾燥前後の重量差から水分含量を求める。
本明細書において、フード粒の水分含量は、製造直後に包装容器に収容して密閉して製造したペットフード(製品)を、製造日から30日以内に開封した直後に測定した値、またはこれと同等の条件で測定した値とする。
本明細書において、フード粒の水分活性(Aw)の値は、フード粒を粉砕した試料について、公知の水分活性測定装置を用い、測定温度25℃で測定して得られる値である。
例えば、DKSHジャパン社製の水分活性測定装置「Novasina IC−500 AW−LAB(製品名)」を使用して測定できる。
本明細書において、フード粒の水分活性(Aw)は、製造直後に包装容器に収容して密閉して製造したペットフード(製品)を、製造日から30日以内に開封した直後に測定した値、またはこれと同等の条件で測定した値とする。
本明細書において、フード粒の嵩密度の値は以下の測定方法で得られる値である。
ホッパー(漏斗状の容器)から落下するフード粒を容器に受け、容器から盛り上がったフード粒を金属板等ですり落として、容器一杯にフード粒が入った状態とする。容器内のフード粒の総質量M(単位:g)を容器の内容積V(単位:リットル)で除した値、すなわちM/Vの値を嵩密度(単位:g/L)とする。
本明細書において、嵩密度は、製造直後に包装容器に収容して密閉して製造したペットフード(製品)を、製造日から30日以内に開封した直後に測定した値、またはこれと同等の条件で測定した値とする。
<粉体原料>
本発明で用いられる粉体原料は特に限定されず、ペットフードの造粒工程において粉体状で用いられる公知の原料を適宜用いることができる。
例えば、穀類(トウモロコシ、小麦、米、大麦、燕麦、ライ麦等)、豆類(丸大豆等)、デンプン類(小麦デンプン、トウモロコシデンプン、米デンプン、馬鈴薯デンプン、タピオカデンプン、甘藷デンプン、サゴデンプン等)、植物性タンパク質(コーングルテンミール、脱脂大豆、大豆タンパク等)、肉類(鶏肉、牛肉、豚肉、鹿肉、ミール類(チキンミール、豚ミール、牛ミール、これらの混合ミール)等)、魚介類(魚肉、ミール類(フィッシュミール)等)、野菜類、粉状の添加物(ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸、フレーバー原料、繊維、着色料、嗜好剤等)が挙げられる。
ミール類とは肉類または魚介類を圧縮させ細かく砕いた粉体を意味する。
嗜好剤としては、畜肉、魚介等の動物原料エキス粉体や、植物原料エキス粉体等が挙げられる。
<液体原料>
[着色成分を含有する添加液]
粉体原料に添加する液体原料として、少なくとも着色成分を含有する添加液を用いる。着色成分は食品の分野で使用可能なものであればよく、公知の着色成分を用いることができる。
添加液は、水溶性の着色成分を水に溶解させた水溶液が好ましい。水溶性の着色成分の例としては、食用赤色106号、食用赤色102号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用青色1号等が挙げられる。
[その他の液体原料]
粉体原料に添加する液体原料として、必要に応じて水、油脂類、液糖、保湿剤、嗜好剤溶液、香料等、ペットフードの製造において公知の液体原料を用いることができる。液体原料は1種でもよく、2種以上を併用してもよい。
油脂類は植物性油脂でもよく、動物性油脂でもよい。高い嗜好性が得られ易い点で動物性油脂を用いることが好ましい。動物性油脂としては、鶏油、豚脂(ラード)、牛脂(ヘット)、または乳性脂肪等が挙げられる。
保湿剤は、プロピレングリコール、グリセリン、および糖アルコールからなる群から選ばれる1種以上が好ましい。
嗜好剤溶液としては、畜肉、魚介等の動物原料エキス、または植物原料エキスであって、水溶液状のエキスまたは水溶性の濃縮エキスが挙げられる。
[配合]
原料の配合は特に限定されない。得ようとするフード粒の栄養組成を満たすとともに、良好な成形性が得られるように設定することが好ましい。
ドライタイプのフード粒およびセミモイストタイプのフード粒の配合(外添剤を含まない)の例を以下に示す。
(ドライタイプのフード粒の配合例)
穀類、豆類、デンプン類の合計40〜70質量%、肉類および魚介類の合計5〜30質量%、植物性タンパク質0〜15質量%、残りはその他の成分。
(セミモイストタイプのフード粒の配合例)
穀類、豆類、デンプン類の合計20〜60質量%、肉類および魚介類の合計5〜25質量%、植物性タンパク質0〜15質量%、残りはその他の成分。
<ペットフードの製造方法の実施形態>
図1は本実施形態のペットフードの製造方法を実施するのに好適な製造装置の例を模式的に示した概略構成図である。
図中符号1は押出造粒装置、11は前調整機(以下、プレコンディショナーともいう。)、12はエクストルーダー、2はタンク、3、4、5は添加液をそれぞれ示す。
[フード粒製造工程]
(粉体原料混合工程)
粉体原料を図示しない混合装置を用いて混合して混合粉体とする。公知の手法を適宜用いて行うことができる。予め粉体状に粉砕された原料を混合してもよく、グラインダー等を用いて粉砕しつつ混合してもよい。
(押出造粒工程)
混合粉体を押出造粒装置1に供給して、フード粒を連続的に製造する。押出造粒装置1では、混合粉体に水分を加え、入口から出口に向かって搬送しながら混練するとともに、加熱処理を施した後、出口15から押し出す。出口15には所定の形状の穴が形成されたプレート(図示せず)と、該プレートから押し出された混練物を所定の長さ(厚さ)に切断するカッター(図示せず)が設けられている。混練物は該プレートの穴から押し出され、カッターで切断されることにより所定の形状の粒状に成形される。
押出造粒装置1内で加圧し、出口15で加圧状態から常圧に開放することによって混練物中の水蒸気を膨張させて膨化粒を製造することができる。押出造粒装置1内で加圧せずに、非膨化粒を製造してもよい。
押出造粒装置1は、プレコンディショナー11およびエクストルーダー12を備えた押出造粒機が好ましい。
プレコンディショナー11では、粉体原料混合工程で得られた混合粉体に水分を加え、加熱処理を行う。一般的には、プレコンディショナー11内で混合粉体を撹拌しながら、入口から出口に向かって搬送するとともに、該混合粉体に水および水蒸気を加えることによって水分含量を上昇させながら加熱処理を施す。プレコンディショナー11の出口13から排出される混合物をエクストルーダー12に供給する。
エクストルーダー12では、プレコンディショナー11内で混合された混合物(原料混合物)を混練しつつ、さらに加熱処理を施し、エクストルーダー12の出口15で粒状に押出造粒する。得られた粒を冷却することによりフード粒が得られる。さらに必要に応じて加熱乾燥工程を設けてもよい。
プレコンディショナー11およびエクストルーダー12における加熱処理条件は、原材料が過度に加熱されることなく、デンプンのアルファ化による消化性の向上効果が得られる範囲に設定することが好ましい。
プレコンディショナー11およびエクストルーダー12を備えた押出造粒機を用いて押出造粒する方法は、例えば「Small Animal Clinical Nutrition 4th Edition」(Michael S. Hand、Craig D. Thatcher, Rebecca L. Remillard, Philip Roudebusg 編集、Mark Morris Associates 発行;2000年;p.157〜p.190)に記載されている方法等が適用できる。
フード粒の大きさおよび形状は、ペットが食するのに好適な大きさおよび形状であればよく、特に制限されない。
フード粒の形状は、例えば球状、多角体状、柱状、ドーナッツ状、板状、碁石状(circular, curved tablet)、ハート状、星状、魚状、車輪状等が挙げられる。
フード粒の大きさは、例えば最短径及び最長径が、共に3〜30mmの範囲内あることが好ましく、共に6〜16.5mmであることがより好ましく、共に8〜12mmであることがさらに好ましい。
(着色工程)
押出造粒装置1内で、着色成分を含有する添加液3,4,5を添加して着色を施す。具体的には、押出造粒装置1の途中に、押出造粒装置1内を搬送される混合物に対して液を注入するノズル(図中符号16はノズル位置を示す)を設け、着色成分を含有する添加液を添加する。
押出造粒装置1内を一定の速度で搬送される混合物に対して、添加液を一定の流量で連続的に添加することにより、押出造粒装置1から連続的に排出されるフード粒の水分含量を一定に保つことができる。
本実施形態では、1台の押出造粒装置1で、色の異なる2種以上の添加液3,4,5を用い、添加液の色を経時的に変化させることによって、2色以上のフード粒を連続的に製造する。また添加液3,4,5の流量を一定に保ち、押出造粒装置1から排出されるフード粒の水分含量を一定に保つ。本実施形態で製造される2色以上のフード粒は着色成分が異なるだけで、それ以外の組成、大きさ、形状は互いに同じである。
例えば、押出造粒装置1内を搬送される混合物に対して、2色の添加液3,4を、それぞれ一定時間ずつ、交互に添加することより、押出造粒装置1から2色のフード粒を交互に排出させる。
また3色以上の場合は、各色の添加液3,4,5を順に添加するサイクルを繰り返すことにより、押出造粒装置1から3色以上のフード粒を一定の順序で排出させる。
各色の添加液3,4,5の添加時間によって、1サイクルで製造される各色のフード粒の割合(粒の色の比率)を調整することができる。
色の異なる2種以上の添加液のうちの1種は、水のみからなる添加液(添加水ともいう)Wであってもよい。また、2色以上のフード粒のうちの1種は、着色成分を用いないで製造した場合と同じ色の無着色粒であってもよい。
押出造粒装置1内を搬送される混合物に対して、着色成分を含有する1種の添加液3を所定の時間だけ添加した後、添加水Wに切り替えると、押出造粒装置1から連続的に排出されるフード粒の色の濃さが淡く(薄く)変化する。添加水Wを添加する時間が長いと無着色粒が排出される。
例えば、押出造粒装置1内を搬送される混合物に対して、赤色の着色成分を含有する添加液3を所定の時間だけ添加した後、黄色の着色成分を含有する添加液4に切り替えると、押出造粒装置から連続的に排出されるフード粒の色は、赤色から、赤色と黄色の中間色へと漸次変化した後、黄色へと変化する。
赤色の添加液3の添加時間と、黄色の添加液4の添加時間との間に、添加水Wを添加する時間を設けると、押出造粒装置から連続的に排出されるフード粒の色は、赤色から、淡い赤色へと漸次変化した後、黄色へと変化する。添加水Wの添加時間が長いと、赤色から、淡い赤色を経て無着色の色へと漸次変化した後、黄色へと変化する。
添加水Wを添加するタイミングと添加時間は、得ようとするフード粒の色調が得られるように設定する。
プレコンディショナー11およびエクストルーダー12を備えた押出造粒機を用いて、着色されたフード粒を製造する場合、添加液の添加は、プレコンディショナー11の途中、またはエクストルーダー12の途中のいずれで行ってもよい。
後述の実験例に示されるように、添加液が同じである場合、エクストルーダー12の途中で添加する方が、プレコンディショナー11の途中で添加するよりも、フード粒を所定の色調に着色するのに必要な添加液の量が少なくて済む。すなわち着色効率が良く、製造コストをより低減できる点で、エクストルーダー12内の混練物に対して添加液を添加して着色することが好ましい。
エクストルーダー12の途中で添加液を添加する場合の添加位置(ノズルの位置16)は、出口15に近い位置では混合不十分による着色ムラが出やすい。したがって、エクストルーダー12の入口14から出口15までの距離を1とするとき、該入口14からノズルの位置16までの距離D(相対値)が0〜0.5の範囲内であることが好ましく、0〜0.2の範囲内がより好ましい。
[混合工程]
混合工程では、2色以上のフード粒をタンク2内に順次投入して積層させる。
本実施形態では、1台の押出造粒装置1から、2色以上のフード粒が所定の順序で連続的に排出されるサイクルが繰り返される。排出されたフード粒を、搬送しながら室温まで冷却した後、1つのタンク2内へ順次、連続的に投入する。
押出造粒装置1から排出された後、タンク2内へ投入する前に、フード粒を乾燥機内を通過させて連続的に乾燥させる工程と、乾燥後に搬送しながら冷却する工程を設けてもよい。さらに、フード粒を搬送しながら外添剤(油脂類、液状の嗜好剤(動物原料エキス、植物原料エキス)等)をコーティングする工程を設けてもよい。
タンク2の上方からフード粒を連続的に投入することにより、2色以上のフード粒が、押出造粒装置1から排出された順に、タンク2内に積層された状態が得られる。各色の層の厚さは、各色の添加液の添加時間によって決まる。
こうしてタンク2内に2色以上のフード粒を積層させた後、タンク2の下部に設けた排出口21からフード粒を排出する。これにより、タンク2内に積層された2色以上のフード粒が自重によって排出口21に向かって流動する際に混ざり合いながら排出され、粒の色の比率が、1サイクルで製造される各色のフード粒の割合とほぼ同じである混合物が得られる。
フード粒のタンク2からの排出は、各色の層がそれぞれ3層以上存在するように(3サイクル以上)積層した後に開始することが、得られる混合物における、粒の色の比率が安定しやすい点で好ましい。
フード粒のタンク2からの排出は、連続的に行ってもよく、間欠的に行ってもよい。
タンク2へのフード粒の供給を止めた後、排出口21からの排出を開始してもよく、タンク2の排出口21からフード粒を連続的に排出しつつ、同じタンク2内にフード粒を連続的に供給してもよい。タンク2へのフード粒の供給速度と、タンク2からのフード粒の排出速度を同じにすることにより、長時間の連続運転が可能となる。
タンク2の構造は、上部から投入されたフード粒が順に積層され、下部からフード粒を所定の速度で排出できるものであればよく、特に限定されない。
タンク2内のフード粒が排出口21に向かって流動しやすい点では、タンクの内壁(側面)が円筒状で、底面が下方に向かって縮径する円錐状であることが好ましい。
排出口21からのフード粒の排出速度を調整する手段を備えていることが好ましい。例えば、排出口21に回転式フィーダー、または振動式フィーダー等(図示せず)を設けることによって、フード粒の排出速度を制御することができる。
また、タンク2内の排出口21近傍に、フード粒の混合を促進させる邪魔板(図示せず)等を適宜設けてもよい。
[包装工程]
タンク2から排出されるフード粒の混合物を計量し、包装容器に収容してペットフード(製品)とする。タンク2から排出された混合物を、一旦、貯蔵タンク(図示せず)に収容してから包装工程に用いてもよい。
ペットフード(製品)には、タンク2から排出されるフード粒の混合物の他に、他の食材の所定量をさらに混合してもよい。他の食材は、飼料として使用可能なものであればよい。具体例としては、別途造粒したフード粒、乾燥肉や魚介類の乾燥品からなる小片等が挙げられる。その他の食材の形状や大きさは特に限定されず、ペットが食べやすい大きさであればよい。例えば小魚の乾燥品は裁断加工せずに用いてもよい。
<効果>
本実施形態によれば、2色以上のフード粒が所定の割合で混合されたペットフード(製品)を製造する際に、フード粒を貯めるタンク2は少なくとも1つですむ。したがって、装置の大型化を招くことなく、2色以上のフード粒が所定の割合で混合されたペットフードを製造できる。これにより製造コストの削減を図ることができる。
混合するフード粒の色の数は3色以上が好ましく、該色の数が多いほど、本実施形態を適用することによる装置の小型化の効果が大きい。該色の数の上限は特に限定されないが、混合状態の管理の点からは4色以下が好ましい。
<変形例>
本実施形態では、1台の押出造粒装置1を用い、添加液3,4,5の色を変えることによって2色以上のフード粒を連続的に製造し、これを連続的にタンク2に投入したが、2色以上のフード粒をタンク2内に順次投入して積層させることができればよく、2台以上の押出造粒装置を用いてもよい。
1台の押出造粒装置1を用いる方法は、着色成分だけが異なり、他の成分の組成および形状が同じである2色以上のフード粒の混合物を製造するのに好適である。
2台以上の押出造粒装置を用いると、かかる混合物以外に、色が異なるだけでなく、他の成分の組成および/または形状が異なるフード粒を含む混合物を製造することが可能である。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。以下において、「%」は特に断りのない限り「質量%」である。
[実施例1]
本例ではプレコンディショナー(前調整機)11およびエクストルーダー12を備える押出造粒機を用いて、ドライタイプのペットフードを製造した。エクストルーダー12の途中に、添加液3,4,5をエクストルーダー12の内部へ一定の流量で供給する、内径5mmのノズル(ノズルの位置16)を設けた。エクストルーダー12の入口14から出口15までの距離を1とするときの、該入口14からノズルの位置16までの距離D(相対値)は0.1である。
下記の配合の粉体原料を、グラインダーで粉砕しつつ混合して混合粉体を得た。粉体の着色剤は用いなかった。
穀類60質量%、肉類20質量%、植物性タンパク質10質量%、その他添加剤等10質量%。
押出造粒機のプレコンディショナー11に、混合粉体を定量的に連続供給し、混合しながら搬送した後、エクストルーダー12に連続的に供給した。プレコンディショナー11内を搬送される混合粉体に対して水および水蒸気を加え、水分含量を上昇させながら、90℃±10℃、120秒間の加熱処理を施した。
エクストルーダー12では、プレコンディショナー11から連続的に供給された混合物を、加圧下で混練しつつ搬送しながら、110℃±10℃、30秒間の加熱処理を施し、エクストルーダー12の出口15で粒状に押出造粒すると同時に膨化させた。エクストルーダー12内を搬送される混練物に対して、後述の着色方法で添加液を添加して着色を施した。
押出造粒の条件は、膨化後の粒の形状が直径8mm、高さ(厚さ)8mmの球状に近い円柱状となるように設定した。
こうしてエクストルーダー12から連続的に排出される膨化粒を、乾燥機(図示せず)を通過させることによって約120℃で15分間の乾燥処理を行った後、室温(25℃)まで冷却して、フード粒を連続的に製造した。得られたフード粒の水分含量は9質量%、嵩密度は370g/Lであった。
エクストルーダー12における押出造粒速度は3,500kg/時間であった。
(着色方法)
赤色の着色成分を水に溶解させた赤色添加液3、黄色の着色成分を水に溶解させた黄色添加液4、緑色の着色成分を水に溶解させた緑色添加液5、および水のみからなる添加液(添加水)Wを用意した。
エクストルーダー12の途中の位置16に設けたノズルから、エクストルーダー12内の混練物へ、赤色添加液3、添加水W、黄色添加液4、添加水W、緑色添加液5、添加水Wをこの順で、いずれも同じ一定流量で添加し、これを1サイクルとして繰り返しながら連続して添加液を添加した。各液の添加時間(供給時間)は、連続的に製造されるフード粒における各色の粒の比率(設計値、質量基準)が、赤色粒35質量%、黄色粒50質量%、緑粒15質量%となるように設定した。各液の添加時間、各添加時間に押出造粒速度を乗じて求められる造粒量の値を表1に示す。
表1に示すように、赤色添加液3、黄色添加液4、緑色添加液5の切り替え時に、添加水Wを10秒間供給してから切り替えることにより、連続的に製造されるフード粒の色調が、赤色から淡い赤色へ漸次変化し、次いで黄色から淡い黄色へ漸次変化し、次いで緑色から淡い緑色へ漸次変化し、このサイクルが繰り返された。すなわち、赤色と黄色の中間色、黄色と緑色の中間色、または緑色と赤色の中間色のフード粒の出現は十分に抑えられた。
こうして連続的に製造されたフード粒をタンク2に連続的に投入した。タンク2内には、赤色フード粒の層(図中Rで示す。)、黄色フード粒の層(図中Yで示す。)、緑色フード粒の層(図中Gで示す。)がこの順で繰り返し積層された。タンク2の内径を1とするとき、各層の厚さ(相対値)を、嵩密度に基づいて計算により求めた。その結果を表1に示す。
フード粒がタンク2内に投入され始めてから60分後に、タンク2へのフード粒の投入を止め、タンク2の下部に設けられた排出口21を開けてフード粒を排出した。
フード粒のタンク2への供給速度は押出造粒速度と同じ3,500kg/時間であり、計算値では60分間で5.7サイクル分積層される。タンク2からのフード粒の排出速度も3,500kg/時とし、50分間連続してフード粒の排出を行った。
タンク2の排出口21からは、赤色フード粒、黄色フード粒、緑色フード粒が混合された混合物が排出された。該混合物を一旦、貯蔵タンクに収容した後、500gずつ包装容器に収容してペットフード(製品)を製造した。
製造中、タンク2の下部から排出されるフード粒の混合物から、定期的に100gを抜き取り、各色のフード粒に分けてそれぞれの質量を測定し、各色のフード粒の比率を求めた。その結果、赤色粒が35質量%の±10質量%の範囲、黄色粒が50質量%の±10質量%の範囲、かつ緑粒が15質量%の±10質量%の範囲であれば、混合状態が良好であると判定した。
タンク2からフード粒の排出を開始してから最初の6分間に排出されるフード粒(350kg)は、混合状態が不充分であった。その後に排出されたフード粒の混合状態は良好であった。
Figure 2016010390
[実施例2]
本例では実施例1と同じ押出造粒機を用いて、セミモイストタイプのペットフード(製品)を製造した。
下記の配合の粉体原料を、グラインダーで粉砕しつつ混合して混合粉体を得た。粉体の着色剤は用いなかった。
穀類30質量%、肉類20質量%、植物性タンパク質10質量%、その他添加剤等40質量%。
押出造粒機のプレコンディショナー11に、混合粉体を定量的に連続供給し、混合しながら搬送した後、エクストルーダー12に連続的に供給した。プレコンディショナー11内を搬送される混合粉体に対して水および水蒸気を加え、水分含量を上昇させながら、90℃±10℃、120秒間の加熱処理を施した。
エクストルーダー12では、プレコンディショナー11から連続的に供給された混合物を、加圧下で混練しつつ搬送しながら、110℃±10℃、30秒間の加熱処理を施し、エクストルーダー12の出口15で粒状に押出造粒すると同時に膨化させた。エクストルーダー12内を搬送される混練物に対して、後述の着色方法で添加液を添加して着色を施した。
押出造粒の条件は、膨化後の粒の形状が直径10mm、高さ(厚さ)7.5mmの円柱状となるように設定した。
こうしてエクストルーダー12から連続的に排出される膨化粒を、乾燥させずに室温(25℃)まで冷却して、フード粒を連続的に製造した。得られたフード粒の水分含量は25質量%、水分活性は0.80であった。
エクストルーダー12における押出造粒速度は4,500kg/時間であった。
(着色方法)
赤色の着色成分を水に溶解させた赤色添加液3、黄色の着色成分を水に溶解させた黄色添加液4、緑色の着色成分を水に溶解させた緑色添加液5、および水のみからなる添加液Wを用意した。
エクストルーダー12の途中の位置16に設けたノズルから、エクストルーダー12内の混練物へ、赤色添加液3、添加水W、黄色添加液4、添加水W、赤色添加液3、添加水W、緑色添加液5、添加水Wをこの順で、いずれも同じ一定流量で添加し、これを1サイクルとして繰り返しながら連続して添加液を添加した。各液の添加時間(供給時間)は、連続的に製造されるフード粒における各色の粒の比率(設計値、質量基準)が、赤色粒33質量%、黄色粒17質量%、赤色粒33質量%、緑粒17質量%となるように設定した。各液の添加時間、各添加時間に押出造粒速度を乗じて求められる造粒量の値を表2に示す。
表2に示すように、赤色添加液3、黄色添加液4、赤色添加液3、緑色添加液5の切り替え時に、添加水Wを10秒間供給してから切り替えることにより、連続的に製造されるフード粒の色調が、赤色から淡い赤色へ漸次変化し、次いで黄色から淡い黄色へ漸次変化し、次いで赤色から淡い赤色へ漸次変化し、次いで緑色から淡い緑色へ漸次変化し、このサイクルが繰り返された。すなわち、赤色と黄色の中間色、黄色と緑色の中間色、または緑色と赤色の中間色のフード粒の出現は十分に抑えられた。
こうして連続的に製造されたフード粒をタンク2に連続的に投入した。タンク2内には、赤色フード粒の層、黄色フード粒の層、赤色フード粒の層、緑色フード粒の層がこの順で繰り返し積層された。タンク2の内径を1とするとき、各層の厚さ(相対値)を、嵩密度に基づいて計算により求めた。その結果を表2に示す。
フード粒がタンク2内に投入され始めてから30分後に、タンク2へのフード粒の投入を止め、タンク2の下部に設けられた排出口21を開けてフード粒を排出した。
フード粒のタンク2への供給速度は押出造粒速度と同じ4,500kg/時間であり、計算値では30分間で3.1サイクル分積層される。タンク2からのフード粒の排出速度も4,500kg/時とし、22分間連続してフード粒の排出を行った。
タンク2の排出口21からは、赤色フード粒、黄色フード粒、緑色フード粒が混合された混合物が排出された。該混合物を一旦、貯蔵タンクに収容した後、500gずつ包装容器に収容してペットフード(製品)を製造した。
製造中、タンク2の下部から排出されるフード粒の混合物から、定期的に100gを抜き取り、各色のフード粒に分けてそれぞれの質量を測定し、各色のフード粒の比率を求めた。その結果、赤色粒が66質量%の±10質量%の範囲、黄色粒が17質量%の±10質量%の範囲、かつ緑粒が17質量%の±10質量%の範囲であれば、混合状態が良好であると判定した。
タンク2からフード粒の排出を開始してから最初の5分間に排出されるフード粒(375kg)は、混合状態が不充分であった。その後に排出されるフード粒の混合状態は良好であった。
Figure 2016010390
[実験例]
本例では実施例1と同じ押出造粒機(添加液をエクストルーダー12で添加)、または実施例1と同様のノズルをプレコンディショナー11に設けた押出造粒機(添加液をプレコンディショナー11で添加)をそれぞれ用いて、ドライタイプのフード粒を製造し、同程度の着色を施すのに必要な添加液の使用量を比較した。
(例1)
方法A:赤色の添加液をプレコンディショナー11の途中で添加する方法で、赤色のフード粒を連続的に製造した。
方法B:赤色の添加液をエクストルーダー12の途中で添加する方法で、赤色のフード粒を連続的に製造した。
方法Aと方法Bは添加液の添加位置、および添加液の流量が互いに異なるだけで、それ以外の製造条件は同じである。添加液も同じである。
方法Aと方法Bのそれぞれにおいて、フード粒の所定の色調(色の濃さ)が得られるときの添加液の流量を調べた。その結果を表3に示す。表3には方法Aの場合の流量に対する、方法Bの場合の流量の比率(単位:%)を示す。
(例2、3)
例1において、添加液を黄色添加液(例2)、または緑色添加液(例3)に変更した。その他は例1と同様にして、方法A、Bのそれぞれにおける、フード粒の所定の色調(色の濃さ)が得られるときの添加液の流量を調べた。その結果を表3に示す。
Figure 2016010390
表3の結果より、着色成分を含む添加液をエクストルーダー12の途中で添加する方が、プレコンディショナー11の途中で添加するよりも、添加液の使用量が少なくてすみ、効率良く着色できることがわかる。
1 押出造粒装置
2 タンク
3、4、5 着色成分を含有する添加液
11 プレコンディショナー
12 エクストルーダー
13 プレコンディショナーの出口
14 エクストルーダーの入口
15 エクストルーダーの出口
16 ノズルの位置
21 タンクの排出口
W 水のみからなる添加液(添加水)
こうして連続的に製造されたフード粒をタンク2に連続的に投入した。タンク2内には、赤色フード粒の層(図中Rで示す。)、黄色フード粒の層(図中Yで示す。)、緑色フード粒の層(図中Gで示す。)がこの順で繰り返し積層された
フード粒がタンク2内に投入され始めてから60分後に、タンク2へのフード粒の投入を止め、タンク2の下部に設けられた排出口21を開けてフード粒を排出した。
フード粒のタンク2への供給速度は押出造粒速度と同じ3,500kg/時間であり、計算値では60分間で5.7サイクル分積層される。タンク2からのフード粒の排出速度も3,500kg/時とし、50分間連続してフード粒の排出を行った。
タンク2の排出口21からは、赤色フード粒、黄色フード粒、緑色フード粒が混合された混合物が排出された。該混合物を一旦、貯蔵タンクに収容した後、500gずつ包装容器に収容してペットフード(製品)を製造した。
製造中、タンク2の下部から排出されるフード粒の混合物から、定期的に100gを抜き取り、各色のフード粒に分けてそれぞれの質量を測定し、各色のフード粒の比率を求めた。その結果、赤色粒が35質量%の±10質量%の範囲、黄色粒が50質量%の±10質量%の範囲、かつ緑粒が15質量%の±10質量%の範囲であれば、混合状態が良好であると判定した。
タンク2からフード粒の排出を開始してから最初の6分間に排出されるフード粒(350kg)は、混合状態が不充分であった。その後に排出されたフード粒の混合状態は良好であった。
こうして連続的に製造されたフード粒をタンク2に連続的に投入した。タンク2内には、赤色フード粒の層、黄色フード粒の層、赤色フード粒の層、緑色フード粒の層がこの順で繰り返し積層された
フード粒がタンク2内に投入され始めてから30分後に、タンク2へのフード粒の投入を止め、タンク2の下部に設けられた排出口21を開けてフード粒を排出した。
フード粒のタンク2への供給速度は押出造粒速度と同じ4,500kg/時間であり、計算値では30分間で3.1サイクル分積層される。タンク2からのフード粒の排出速度も4,500kg/時とし、22分間連続してフード粒の排出を行った。
タンク2の排出口21からは、赤色フード粒、黄色フード粒、緑色フード粒が混合された混合物が排出された。該混合物を一旦、貯蔵タンクに収容した後、500gずつ包装容器に収容してペットフード(製品)を製造した。
製造中、タンク2の下部から排出されるフード粒の混合物から、定期的に100gを抜き取り、各色のフード粒に分けてそれぞれの質量を測定し、各色のフード粒の比率を求めた。その結果、赤色粒が66質量%の±10質量%の範囲、黄色粒が17質量%の±10質量%の範囲、かつ緑粒が17質量%の±10質量%の範囲であれば、混合状態が良好であると判定した。
タンク2からフード粒の排出を開始してから最初の5分間に排出されるフード粒(375kg)は、混合状態が不充分であった。その後に排出されるフード粒の混合状態は良好であった。

Claims (6)

  1. 2色以上のフード粒が混合されたペットフードを製造する方法であって、
    2色以上のフード粒を製造するフード粒製造工程と、
    該2色以上のフード粒を混合する混合工程とを有し、
    前記フード粒製造工程が、粉体原料を混合して混合粉体を得る粉体原料混合工程と、前記混合粉体を押出造粒装置に供給して、フード粒を連続的に製造する押出造粒工程と、前記押出造粒装置内で、着色成分を含有する添加液を添加して着色を施す着色工程とを有し、
    前記混合工程が、前記2色以上のフード粒をタンク内に順次投入して積層させる工程と、前記タンクの下部からフード粒を排出して前記2色以上のフード粒の混合物を得る工程を有することを特徴とするペットフードの製造方法。
  2. 前記着色工程において、色の異なる2種以上の添加液を用い、該添加液の色を変えることによって、前記押出造粒装置で連続的に製造されるフード粒の色を変化させ、該押出造粒装置から連続的に排出されるフード粒を前記タンクに連続的に投入する、請求項1に記載のペットフードの製造方法。
  3. 前記着色工程において、前記着色成分を含有する添加液と、着色成分を含有しない添加液を用いる、請求項2に記載のペットフードの製造方法。
  4. 前記着色工程において、前記着色成分を含有する添加液と、前記着色成分を含有しない添加液を交互に添加する、請求項3に記載のペットフードの製造方法。
  5. 前記押出造粒装置が、前記混合粉体に少なくとも水分を加えて、撹拌しつつ加熱処理する前調整機と、該前調整機の後段に設けられたエクストルーダーを備えており、前記着色工程をエクストルーダー内で行う、請求項1〜4のいずれか一項に記載のペットフードの製造方法。
  6. 前記混合工程において、前記2色以上のフード粒をタンク内に、各色の層がそれぞれ3層以上存在するように積層した後に、前記タンクからのフード粒の排出を開始する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のペットフードの製造方法。
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