JP2016009643A - 照明装置及び水電池内蔵照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】斜め側方に放射される光束を利用した照明装置を提供する。【解決手段】光源2と、光源2からの光を、基準面から所定の角度の方向にピークを有する配光特性に制御する光学部材3と、光源2及び光学部材3を覆う透光性の拡散部材4と、を備え、拡散部材4は、光源2に対応する位置に窪みを有している。【選択図】図1
Description
本発明は、照明装置に関し、特に、斜め側方に放射される光束を利用した照明装置、及び水電池を内蔵した照明装置に関する。
家庭や店舗などでは、目的用途に応じて、全般拡散照明、直接照明、半直接照明、半間接照明、間接照明などの様々な方式の照明装置が利用されている。近年では、これらの照明装置の光源として、長寿命で低消費電力などの利点を有する発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)が広く利用されている。LED光源は、一般の電球などとは異なり、特定の指向性を有する。このため、照明として所望の配光状態を得るためには、LED光源と合わせて、反射部材、導光部材、集光部材、拡散部材などの光学部材を用いる必要がある。
例えば、特許文献1には、所望の配光状態を得ることができる光学レンズが提案されている。特許文献1に記載の光学レンズによれば、光軸方向ではなく、光軸から一定の角度をなす方向において光強度が最大値を示すような配光状態を得ることもできる。
ところで、近年、非常時の照明装置などの電源として、水を触媒として電力を生成することができる水電池が提案されている。水電池は、水(H2Oを含有する液体を含む)が注入されると、活物質との間で電気化学反応を生じさせ、電極間に起電力を発生させる。水を注入していない状態では自然放電が起こらないので、通常の乾電池などに比べて長期間の保存が可能であるという利点を有する。特許文献2には、乾電池型の水電池を利用した照明装置が開示されている。
特許文献1の光学レンズによれば、光軸から一定の角度をなす方向(斜め側方)に放射する光束を実現することができる。このような斜め側方の光束は、液晶などのバックライトのように短い距離で広い範囲を照射するような用途に有用である。しかしながら、斜め側方の光束を利用した照明装置はこれまでのところあまりない。加えて、斜め側方の光束を利用した照明装置に適したカバー(拡散部材)も検討されていない。
特許文献2には、照明装置の一つとして、乾電池型の水電池を電力源として内部に収納する小型ライトが開示されている。乾電池型の水電池には、水を注入するための微小な注水口が設けられているが、使用の際、水を注入するためには、別途スポイドなどを使用しなければならない。しかしながら、水電池を使用するのは、主にライフラインが停止した災害時などであり、暗闇や明るさが不十分な場面では、そもそも水電池への水の注入作業自体が容易でない。また、起電力が低下した場合、水の再注入を必要とするが、水電池自体を小型ライトの本体からその都度取り外さなければならず、水の補給作業が煩雑である。さらに、規定量を超える水を一度に注入すると水電池の性能を低下させることがある。
また、特許文献2に記載の小型ライトは、手で持つ形態の照明であり、床や机に置いて使用したい場合には向いていない。さらに、災害時の避難場所で使う照明としては、小型ライトのように指向性の強い照明、又は照射範囲の広い照明は、周りの迷惑になることもある。
本発明は、前述した問題に鑑みてなされてものであって、かかる問題の少なくとも一部を解決することができる照明装置及び水電池内蔵照明装置を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するため、本発明の照明装置は、光源と、前記光源からの光を、基準面から所定の角度の方向にピークを有する配光状態の光に制御する光学部材と、前記光源及び前記光学部材を覆う透光性の拡散部材と、を備え、前記拡散部材は、光源に対応する位置に窪みを有していることを特徴とする。
上記照明装置において、前記拡散部材は、前記窪みに前記光源からの光の一部を通過させる開口を有することが好ましい。
さらに、上記照明装置において、水の供給を受けて前記光源に電力を供給する水電池を更に有し、前記光源は前記光学部材で覆われており、前記開口は、前記水電池に水を注入するための注入口として機能し、前記水電池は前記拡散部材の下方に配置されていることが好ましい。
前記拡散部材は、前記注入口に水を案内する傾斜面を有することが好ましい。内部に前記注入口から前記水電池まで水を導く導水構造を有していることが好ましい。前記光源と前記光学部材はシーリング材によって一体化されていることが好ましい。前記窪みは傾斜面を有し、前記傾斜面の傾斜角度の少なくとも一部が、前記所定の角度の±10°の範囲内に含まれていることが好ましい。
前記拡散部材は、平面視円形であり、中心に逆円錐状の窪みを有し、前記光源の光軸と前記拡散部材の中心とが一致するように配置されていることが好ましい。前記所定の角度は45°以下であることが好ましい。
本発明によれば、斜め側方に放射される光束を利用した照明装置を提供することができる。また、簡単に水を注水することができる水電池内蔵照明装置を提供することができる。その他の効果については、発明を実施するための形態において述べる。
[本発明の概要]
本発明の照明装置は、光源と、光源からの光を基準面から所定の角度(45°以下、好ましくは30°以下、より好ましくは15°以下)方向にピークを有する配光状態の光に制御する光学部材と、光源に対して照明方向前方に配置された拡散部材と、を備え、拡散部材の光源に対応する位置に窪みを有している(図1及び図2参照)。本発明の照明装置は、光学部材によって制御された配光状態の光強度の分布(光軸を中心とした配光分布)と、拡散部材の断面の形状とがおおむね相似又は類似していることが好ましい。基準面R(図2、図6、図8参照)とは、照明装置の照明方向に対して直行する平面又は照明装置の中心軸に対して直行する平面であり、本照明装置の寸法を高さ、幅及び奥行で表した場合、幅×奥行によって規定される平面をいう。この基準面Rは、本照明装置を床上や卓上に置いて使用する場合の配置面と略平行になり得る。本明細書では、以下、説明のため、基準面から所定の角度の方向(斜め側方)に放射される光束をサイドローブという。
本発明の照明装置は、光源と、光源からの光を基準面から所定の角度(45°以下、好ましくは30°以下、より好ましくは15°以下)方向にピークを有する配光状態の光に制御する光学部材と、光源に対して照明方向前方に配置された拡散部材と、を備え、拡散部材の光源に対応する位置に窪みを有している(図1及び図2参照)。本発明の照明装置は、光学部材によって制御された配光状態の光強度の分布(光軸を中心とした配光分布)と、拡散部材の断面の形状とがおおむね相似又は類似していることが好ましい。基準面R(図2、図6、図8参照)とは、照明装置の照明方向に対して直行する平面又は照明装置の中心軸に対して直行する平面であり、本照明装置の寸法を高さ、幅及び奥行で表した場合、幅×奥行によって規定される平面をいう。この基準面Rは、本照明装置を床上や卓上に置いて使用する場合の配置面と略平行になり得る。本明細書では、以下、説明のため、基準面から所定の角度の方向(斜め側方)に放射される光束をサイドローブという。
光源は、LED、電球、キセノンランプ、半導体レーザー、有機EL素子、超小型蛍光管などを採用することができる。光源の光軸とは、光源の中央から垂直な軸であり、放射角度0°に対応する。
光学部材は、レンズ、プリズム、ミラー、又はこれらの組み合わせから構成され、その中心軸が光源の光軸に揃うように配置され、光源および光学部材を含む発光装置を形成する。光源の光軸及び光学部材の中心軸は、光源及び光学部材の配置にもよるが、基準面に対して垂直とすることが好ましい。光学部材は、光源からの光を、基準面から所定の角度(図2の角度α)の方向(又は、光軸から角度|90°−α|をなす方向)にピークを有する配光状態の光に制御する。換言すると、光学部材は、光源からの光を所定の放射角度にピークを持つ配光状態に制御する(ただし、所定の放射角度は照射装置における光源の配置によって異なる)。光学部材によって制御された光は、基準面から所定の角度αをなす方向Sを中心軸とするサイドローブを形成する。特に、光学部材は、光軸方向の光強度を弱くし、徐々に所定の放射角度に向けて光強度を増加させるように制御することが好ましい(図3参照)。光学部材と光源とによって所定の配光状態を有する発光装置が形成され、発光装置は、本発明の照明装置の光源を含む様々な用途の光源として利用できる。
拡散部材は、光源及び光学部材を覆う照明装置のカバーであり、透光性の材料から構成され光源が配置された部分に窪みを有している。特に、面発光の光源を中央に配置し、光学部材によって光軸を中心とする軸対称な配光状態に制御した場合は、拡散部材を円盤状に形成し、拡散部材の中央に逆円錐状の窪みを設けることが好ましい。ここで、逆円錐状には、側面の断面が直線状のものだけではなく、曲線状のものも含む。拡散部材は、光源の光軸及び光学部材の中心軸を基準として配置される。拡散部材は、加工が容易で透光性を有すればよく、ガラス、樹脂などを採用することができる。また、拡散部材は、透明であってもよいし、着色されていてもよい。さらに、拡散部材の一部に不透明な部分を有していてもよい。
拡散部材の窪みは、傾斜面(平面及び曲面を含む。)を有し、傾斜面の傾斜角度(曲面の場合は接線の角度)の少なくとも一部が、サイドローブの中心軸Sと基準面とがなす所定の角度αの±10°の範囲内に含まれていることが好ましい。これにより、拡散部材は、光源及び光学部材によって形成されたサイドローブを覆い包む態様となる。加えて、サイドローブの形状と拡散部材の断面の形状とがおおむね相似又は類似したものとすれば、拡散部材はサイドローブの放射を受けて均一に発光する。このため、暗闇においては拡散部材の輪郭が発光面としてくっきりときれいに浮かびあがる効果が得られ、趣のあるインテリア照明を実現することができる(図4参照)。
また、本発明では、光源が配置された部分に拡散部材の窪みが設けられているため、窪みの底が光源に近接する。特に、図1及び2のように、光源を中心に配置し、拡散部材を円盤状に形成し、拡散部材の中央に逆円錐状の窪みを設けると、拡散部材の窪みの中心が光源に最も近くなる。光学部材による配光制御により、光源の直上(光軸)に照射される光はサイドローブに比べて十分に弱いが、光源及び光学部材からの光の一部が窪み中心に照射されると、拡散部材までの距離が近いので、窪みの中心部分が他に比べて強く光ることがある。この場合、拡散部材の均一な発光という点から好ましくなく、観察者からも光源の位置が認識されてしまう。このため、逆円錐状の窪みの中心には、開口が設けられることが好ましい。開口により、光軸方向に照射される光は開口を介して真上に照射されるため、拡散部材の窪みの中心部分が強く発光せず、観察者から光源の位置が認識されることや、輝点として目立つことがない。なお、開口を十分小さくすれば、開口を通じて直接照射される光の放射角度を小さくすることができ、真上から開口をのぞかない限り、観察者に直接観察されないように構成できる。開口の大きさは、照明装置全体の大きさ、光源との距離等に応じて適宜設定されるものであるが、例えば、幅5mm〜20mmとすることが好ましい。開口の形状は、特に限定されるものではないが、円形、楕円形、矩形、多角形など自由に設計できる。
以上のとおり、本発明の照明装置は、サイドローブの放射と窪みを有する拡散部材の構成により、照明装置の輪郭が発光面としてくっきりと浮かび上がるとともに、斜め側方に柔らかな光を照射するという照明効果を得ることができる。
次いで、本発明の別の照明装置は、水の供給を受けて起電力を生成する水電池を内蔵した照明装置である(以下、水電池内蔵照明装置という)。本発明の水電池内蔵照明装置は、光源と、水電池と、水電池に対して上方に配置された拡散部材と、を備え、拡散部材に水電池に水を注入するための注入口を有している(図5〜図8参照)。本発明の水電池内蔵照明装置は、拡散部材に設けられた注入口を介して外部から水が供給されると、その水が照明装置の内部に伝わり、水電池へと浸透し、水電池に起電力を発生させて、電力を光源に供給する。さらに、水電池内蔵照明装置は、光源からの光を基準面から所定の角度(45°以下、好ましくは30°以下、より好ましくは15°以下)の方向にピークを有する配光状態の光に制御する光学部材を備えていてもよい。また、水電池内蔵照明装置の内部には、注入口から水電池まで水を導く導水構造を有していてもよい。上で説明した拡散部材に開口を有する照明装置は、開口を注入口として利用し、水電池内蔵型照明装置とすることができる。なお、水電池内蔵型照明装置の上下の配置は、少なくとも水を注入する際の配置であり、水を注入した後の使用時においては、水の量にもよるが照明装置を他の向きにしてもよい。
光源は、LED、電球、キセノンランプ、半導体レーザー、有機EL素子、超小型蛍光管などを採用することができる。光源の光軸は、基準面に対して垂直であってもよいし(図6参照)、平行であってもよい(図8参照)。
水電池は、内部に電極が構成された一次電池であり、水などの電解質が供給されると、電気化学反応により起電力を生成する。なお、本発明では、水のほか、H2Oを含む液体を使用することもできるし、水電池の構成に応じて、他の適当な電解質を使用することもできる。以下では、簡単のため、単に水と記載する。水電池は、通常、放電が進むと起電力が低下するため、水を再注入する作業又は交換する作業が必要となる。
拡散部材は、光源及び光学部材を覆う照明装置のカバーであり、透光性の材料から構成され水電池に水を注入するための注入口を有している。拡散部材は、加工が容易で透光性を有すればよく、ガラス、樹脂などを採用することができる。また、拡散部材は、透明であってもよいし、着色されていてもよい。拡散部材は、照明の利用態様により種々の形状を採用することができるが、例えば、上記の逆円錐状の窪みを有する円盤状であってもよいし(図5及び図6参照)、一部に傾斜面が設けられた平板状であってもよい(図7及び図8参照)。
拡散部材の注入口は、光源の真上に設けると、注入口から通じて直接照射される光の放射角度を小さくすることができ、真上から注入口をのぞかない限り、観察者に直接観察されないように構成できる。また、光源と注入口との間に光学部材を配置して、光源を光学部材で覆うことにより、光源が注入口からの水で濡れるのを防止できる。さらに、光源を光学部材で覆った発光装置を形成し、シーリング材によって光源を光学部材の内部に封止することにより防水化すれば、光源に水が到達するのを防止できるので好ましい。注入口の大きさは、照明装置全体の大きさ、光源との距離、注入される水量等に応じて適宜設定されるものであるが、例えば、幅1mm〜20mmとすることが好ましい。注入口の形状は、特に限定されるものではないが、円形、楕円形、矩形、多角形など自由に設計できる。また、注入口を複数設けてもよい。特に、光源からの光を基準面から所定の角度(45°以下、好ましくは30°以下、より好ましくは15°以下)の方向にピークを有する配光状態の光に制御する光学部材を備えていれば、注入口から直接射出される光の強度を減らすことができるので好ましい。
また、拡散部材は、注入口に水を流入させるため、注入口に向けて傾斜した傾斜面を有することが好ましい。特に、面発光の光源を中央に配置し、光学部材によって光軸を中心とする軸対称な配光状態に制御した場合は、拡散部材を円盤状に形成し、拡散部材の中央に逆円錐状の窪みを設け、その中心に注入口を設けることが好ましい。ここで、逆円錐状には、側面の断面が直線状のものだけではなく、曲線状のものも含む。拡散部材は、光源の光軸及び光学部材の中心軸を基準として配置される。さらに、拡散部材において、注入口は、水電池との距離が最短となる位置に設けられることが好ましいが、照明装置内部に導水構造を設ければ、水電池と注入口との距離が離れていてもよい。なお、導水構造とは、例えば、照明装置内部の傾斜面、溝、孔等で構成され、照明装置の筐体の一部として一体成型されていてもよいし、別部材として設けられていてもよい。さらに、照明装置の下部に余分な水を排出するための排出口を設けてもよいし、照明装置内部に余分な水を溜めておく貯水部を設けてもよい。
本発明では、発光装置の直近に配置した水電池の上方に位置する拡散部材(カバー)に水の注入口を設け、内蔵された水電池に対して、外部から容易に水を供給することができる。特に、拡散部材(カバー)に注入口に向かう傾斜面を設けることにより、水の供給に適した形状となり、非常時や暗闇においても、水電池に容易に水を供給することができる。また、拡散部材において、水の注入口は、光源及びレンズから光が放射される方向とは異なる方向に設けられるため、拡散部材の注入口から多くの光が漏れることがない。また、光源と水電池は近接して配置されるので、外部から水の供給を受けた際、短時間のうちに起電力を生成することができる。さらに、光学部材で光源を覆えば、上方から注入口を通じて滴下された水から光源を保護することができる。また、光学部材に水滴が付くことで、拡散部材に水滴が投影され、幻想的な雰囲気を演出し、きわめて特徴的な照明を行うことができる。
[実施形態1]
図1は、本発明の照明装置の一実施形態の断面形状を示す図である。図2は、図1に示す照明装置の断面図に、照明装置1の光源2の位置及び光源2の光軸Lを基準として極座標を示し、レンズ3から放射される光の配光状態を重ね合わせた図である。
図1は、本発明の照明装置の一実施形態の断面形状を示す図である。図2は、図1に示す照明装置の断面図に、照明装置1の光源2の位置及び光源2の光軸Lを基準として極座標を示し、レンズ3から放射される光の配光状態を重ね合わせた図である。
図1及び図2に示すとおり、照明装置1は、光源2、レンズ3、拡散部材(カバー)4、レンズ受け皿5、電力供給部6、及び台座7を備える。照明装置1は平面視円形であり、その上半分が拡散部材4で覆われており、例えば、拡散部材4が上となるように照明装置を卓上に載置して照明する。
光源2は、面発光のLEDであり、光軸Lの方向に、ランバート分布に従って比較的広い出射角をもって光を照射する。光源2は、照明装置の中央に配置されたレンズ受け皿5の上に、光軸Lが拡散部材4の中心軸と揃うように上向きに配置されている。
レンズ3は、光源2を覆う光学部材であり、光源2の光軸Lがレンズ3の中心軸と揃うように配置され、光源2から出射した光を基準面Rから所定の角度αをなす方向Sにピークを有する配光状態の光に制御する。図3は、本照明装置に用いたレンズから放射される光の配光状態(図2では極座標で示されている。)を放射角度(横軸)と光強度(縦軸)で示した図である。図3の横軸は、光軸方向を0°として、そこを中心として左右90°までの各放射角度の光強度を1度ごとに測定した結果である。縦軸は、放射角度ごとの光の光強度の相対値である。図3では、光軸から約±75°の方向にピークを有する配光状態が示されている。基準面からの角度で見ると、光軸Lが基準面と垂直に配置されているので、ピークの方向(すなわち、光束の中心軸)は15°である。
拡散部材4は、中心軸Lを基準として逆円錐状の窪みを有し、断面はM字型に近い形状である。拡散部材4の逆円錐状の窪みは、基準面Rに対して所定の傾斜角度βの傾斜面40を有する。なお、図1などでは、逆円錐状の窪みの傾斜面40は線形であるが、適度な曲線(凹状又は凸状の曲面)で構成されてもよい。拡散部材4の中心軸L上には開口42が設けられる。所定の傾斜角度βは、サイドローブ20の中心軸Sと基準面Rとがなす所定の角度αの±10°の範囲内に含まれていることが好ましい。
レンズ受け皿5は、レンズ3及び光源2を載置する部材である。レンズ受け皿5は、レンズ3から出射する光を妨げないことが好ましいが、光の照射方向を変更したり、光の一部を遮ったりするように構成されてもよい。
電力供給部6は、光源2に電力を供給する機能を有する。電力供給部6は、電池であってもよいし、外部電源から電力の供給を受けるように構成された電源回路であってもよい。なお、図示していないが電力供給部6と光源2とは電力が供給可能に接続されている。
台座7は、光源2、レンズ3、レンズ受け皿5及び電力供給部6などを載置及び格納し、拡散部材4と嵌合する。台座7は、照明装置1の筐体の一部となるように構成されることが好ましい。
なお、説明のため、図1及び図2では照明装置1の一断面(高さ×幅)を示しているが、実際には、照明装置1は中心軸Lの周りに回転対称な形状であり、例えば、図2に示すサイドローブ20(及びその中心軸S)なども中心軸周りに回転対称の形状を有する。また、図1及び図2では、水平面に設置して使用する据え置き型の照明装置を例示しているが、本発明の照明装置は、天井などに配置してもよいし、壁に掛けてもよい。
図4は、本発明の照明装置の発光状態の写真である。サイドローブの放射を受けて、照明装置1の光学部材(カバー)4の輪郭が発光面として均一にきれいに浮かび上がっている様子が示されている。
以上説明したように、本実施形態の照明装置によれば、逆円錐状の窪み及び開口を有する円盤状の拡散部材の構成により、サイドローブの放射を利用した特徴ある照明を実現することができ、輪郭が発光面としてくっきりと均一に浮かび上がる効果を得ることができる。また、光源直上の開口の構成により、光軸上の光度が低減され、観察者から光源の位置が認識されることがなく、自然な見た目となる。
[実施形態2]
図5は、本発明の照明装置の第2の実施形態の斜視分解図である。本実施形態の照明装置1は、水電池を組み込んだ水電池内蔵照明装置であり、図1及び図2に示す第1の実施形態の照明装置の電源供給部6として水電池60を採用したものである。
図5は、本発明の照明装置の第2の実施形態の斜視分解図である。本実施形態の照明装置1は、水電池を組み込んだ水電池内蔵照明装置であり、図1及び図2に示す第1の実施形態の照明装置の電源供給部6として水電池60を採用したものである。
また、本実施形態では、拡散部材4において、開口42は、水の注入口となり、傾斜面40は、水電池による発電を開始するために外部から供給される水を開口(注入口)42まで案内する機能を有する。レンズ受け皿5は、導水構造として、傾斜面50及び孔52を有することが好ましい。台座7は、水電池60を載置するための受け皿70を有することが好ましい。受け皿70は、供給された水を貯留する機能を有してもよい。台座7は、供給された水が受皿70に流れるような導水構造を有していてもよいし、供給された水の一部(例えば、受皿70から溢れた水)を排水するための排水口(図示省略)を有してもよい。また、水電池60として、市販されている乾電池型水電池を使用する場合、台座7は、かかる乾電池型水電池60の注水口へと水を導入するための導入管を備えてもよい。
図6は、本発明の照明装置の第2の実施形態の断面形状を示す図である。外部から供給される水65は、拡散部材4の傾斜面40を伝って注入口42に向かって流れ、拡散部材4の注入口42を介して照明装置内部に注入される。次いで、注入された水65は、レンズ3から、レンズ受け皿5の傾斜面50に流れ、レンズ受け皿5の傾斜面50に沿って孔52に案内される。そして、水65が孔52を介して水電池60に到達すると、水電池60は、水と活物質との間の電気化学反応により、起電力を生じる。光源2は、水電池60からの電力の供給を受けて、光を出射し、レンズ3に入射した光は、基準面Rから所定の角度をなす方向Sにピークを有する光に制御される。図6では、光源2の直上に照射される光が少ないので、水の注入のために設けられた注入口(開口)42から漏れる光は少ない。また、光源2はレンズ3に覆われて発光装置を形成し、シーリング材(図示せず)によって防水化することにより、水が光源2に到達することを防止できる。
以上説明したように、本実施形態の水電池内蔵照明装置によれば、水を供給するだけで発光を開始する持ち運び可能な照明装置を提供することができる。光源及びレンズの構成によって所望の配光状態の光を所望の光強度で照射するので、不必要な範囲を照らすことがない。本水電池内蔵照明装置は、安定性を有するので、災害時などにおいて、床又は机などに置いて連続的に使用する用途に適している。また、強い光量を必要としない就寝灯、足元灯などにも好適である。また、拡散部材において、光強度の低い方向に対応する位置に水を注入するための開口を設けたので、注入口からの光の漏れを最小限にすることができる。
さらに、本水電池内蔵照明装置では、拡散部材において注入口へ接続する傾斜面によって比較的大きな漏斗が構成されるので、周囲の明るさが十分でなく、手元が不確かであっても、簡単に水を注入することができる。また、水電池への水の1回の供給につき規定量が設けられている場合、計量カップなどにより、簡単に適量を注入することもできる。水電池の起電力が放電により低下した場合でも、水電池自体を取り外すことなく、容易に水を補充することができる。注入口と水電池との距離が短くなるように構成されたので、水電池への水の到達を短時間とすることができる。さらに、光源が光学部材(レンズ)によって覆われており、光源に水が直接かかるのを防止することができる。また、水電池の受け皿に別途排水口を設けることにより、使用時間に応じて水を交換したり、規定量以上の余分な水を排出したりすることもできる。
[変形例]
図7は、本発明の照明装置の第2の実施形態の変形例の断面形状を示す図である。図8は、かかる断面形状の端部を拡大した図である。本例では、光源2及び水電池60が、照明装置の端部に設けられ、光源2の光軸が基準面Rに対して平行になるように配置されている。また、拡散部材4は、平板状に構成されており、照明装置の端部に外部から供給される水65を案内する傾斜面40と、装置内部に水を注入するための注入口42が設けられている。
図7は、本発明の照明装置の第2の実施形態の変形例の断面形状を示す図である。図8は、かかる断面形状の端部を拡大した図である。本例では、光源2及び水電池60が、照明装置の端部に設けられ、光源2の光軸が基準面Rに対して平行になるように配置されている。また、拡散部材4は、平板状に構成されており、照明装置の端部に外部から供給される水65を案内する傾斜面40と、装置内部に水を注入するための注入口42が設けられている。
光源からの光22は、光学部材(レンズ)3によって、基準面と平行な方向Sにピークを有する配光状態に制御される。ここで、ピークの中心軸の方向Sと基準面Rとのなす角度αは0°であり、所定の角度(45°以下、好ましくは30°以下、より好ましくは15°以下)の光22が照射されている。図9は、光22の配光状態を示す図である。図9の横軸は、光軸方向(基準面内)を0°として、そこを中心として上下90°までの各放射角度の光強度を1度ごとに測定した結果であり、縦軸は、放射角度ごとの光の光強度の相対値である。図9では、光軸方向(基準面Rに対して0°)にピークを有する配光状態が示されている。本例では、光源からの光22が基準面Rに対してマイナス方向(下方向)にも照射されるため、台座7の底の上表面を正反射面又は拡散反射面とすることが好ましい。
拡散部材4は、平板状に構成されており、光源2及びレンズ3の発光装置からの光を上方に拡散して照明する。拡散部材4の光源近傍の端部には、傾斜面40と注入口42が設けられている。傾斜面40は、図7に示すように別部材(不透明でも可)で構成されていてもよいし、図8に示すように拡散部材4に一体的に形成されていてもよい。本例では、注入口42が水電池60の真上に設けられ、外部から供給された水65は、傾斜面40により注入口42に流れ、水電池60に供給される。注入口42が、光源の上に配置されているため、注入口42から照射される光は少なく、注入口42からの光の漏れを減らすことができる。また、拡散部材4は平板状に構成されるので、拡散部材全体を一定の光強度で発光させることができる。さらに、光源2はレンズ3に覆われて発光装置を形成し、シーリング材(図示せず)によって防水化することにより、水が光源2に到達することを防止できる。なお、図7及び8は、水電池と発光装置(光源2及び光学部材3)とを横方向に並べて配置したが、発光装置の上又は下に水電池を配置してもよい。
以上のとおり、本明細書では複数の形態について説明したが、本発明の適用範囲は、それぞれの形態に限定されるものではなく、例えば、これら複数の形態を組み合せることもできる。例えば、図7及び8に示すような照明装置において、水電池を使用せずに、単なる照明装置として構成してもよい。
1 照明装置
2 光源
3 光学部材
4 拡散部材
7 台座
20 サイドローブ
40 傾斜面
42 開口(注入口)
60 水電池
2 光源
3 光学部材
4 拡散部材
7 台座
20 サイドローブ
40 傾斜面
42 開口(注入口)
60 水電池
Claims (9)
- 光源と、
前記光源からの光を、基準面から所定の角度の方向にピークを有する配光状態の光に制御する光学部材と、
前記光源及び前記光学部材を覆う透光性の拡散部材と、を備え、
前記拡散部材は、光源に対応する位置に窪みを有していることを特徴とする照明装置。 - 前記拡散部材は、前記窪みに前記光源からの光の一部を通過させる開口を有することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 水の供給を受けて前記光源に電力を供給する水電池を更に有し、
前記光源は前記光学部材で覆われており、
前記開口は、前記水電池に水を注入するための注入口として機能し、前記水電池は前記拡散部材の下方に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。 - 前記拡散部材は、前記注入口に水を案内する傾斜面を有することを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
- 内部に前記注入口から前記水電池まで水を導く導水構造を有していることを特徴とする請求項3又は4に記載の照明装置。
- 前記光源と前記光学部材はシーリング材によって一体化されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の照明装置。
- 前記窪みは傾斜面を有し、前記傾斜面の傾斜角度の少なくとも一部が、前記所定の角度の±10°の範囲内に含まれていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の照明装置。
- 前記拡散部材は、平面視円形であり、中心に逆円錐状の窪みを有し、前記光源の光軸と前記拡散部材の中心とが一致するように配置されていることが特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の照明装置。
- 前記所定の角度は45°以下であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014131156A JP2016009643A (ja) | 2014-06-26 | 2014-06-26 | 照明装置及び水電池内蔵照明装置 |
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JP2014131156A JP2016009643A (ja) | 2014-06-26 | 2014-06-26 | 照明装置及び水電池内蔵照明装置 |
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JP (1) | JP2016009643A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017170616A (ja) * | 2016-03-18 | 2017-09-28 | Hoya Candeo Optronics株式会社 | 光照射装置 |
-
2014
- 2014-06-26 JP JP2014131156A patent/JP2016009643A/ja active Pending
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