JP2016008979A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡便な構成で受光感度の低下を低減することを目的とする。【解決手段】 撮像光学系2の前群に含まれるレンズ面の中で最もパワーが強いレンズ面と撮像光学系2の後群に含まれるレンズ面の中で最もパワーが強いレンズ面とが、それぞれコンセントリック面であり、前群は、光入射側のレンズ面がノンパワーであり、光射出側のレンズ面が凹面を有する略平凹レンズ21を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、撮像装置に関する。
湾曲させた撮像面を用いた撮像装置が開発されている。特許文献1には、ボールレンズとそれぞれボールレンズの曲面状の像面に開口する開口端を有する光ファイバを束ねた像面変換素子とを備えた撮像装置について開示されている。さらに、特許文献1では、開口端において像面変換素子のすべての光ファイバの長手方向がボールレンズの球心方向に一致するように構成されていることについて開示されている。
特許文献2には、物体側に凹となるように湾曲させた撮像素子を有する撮像装置について開示されている。
特開2005−338341号公報 特開2012−237966号公報
特許文献1のような像面変換素子を用いる場合には、ボールレンズへ入射する軸外光束の光軸に対する入射角が大きくなると、像面変換素子から射出されるその光束の光軸に対する射出角も大きくなる。そして、その光束は撮像素子に対して垂直な方向から外れた斜めの方向から撮像素子へ入射することになる。その結果、撮像素子での受光感度が低下する。
また、特許文献2のような湾曲させた撮像素子では、撮像面と同じ形状で撮像素子を湾曲させる場合、撮像素子の周辺部のサグ量が大きくなり、撮像素子の製造が困難となる。なお、サグ量を抑えるために撮像面の曲率半径よりも大きい曲率半径で湾曲させた場合には、上述した撮像素子の受光感度の低下という課題が生じる。
そこで、本発明では、撮像光学系へ入射する軸外光束の入射角を大きくしても、簡便な構成で受光感度の低下を低減することを目的とする。
本発明は、複数のレンズと絞りとを有し、像面が湾曲した形状となる撮像光学系と、前記像面の像を撮像する撮像素子と、を有する撮像装置であって、前記像面を撮像する湾曲した撮像面があり、前記撮像光学系は、前記絞りよりも物体側に配置されたレンズから成る前群と、前記絞りよりも前記撮像面側に配置されたレンズから成る後群と、を有し、前記前群に含まれるレンズ面の中で最もパワーが強いレンズ面を前群最強パワー面、前記後群に含まれるレンズ面の中で最もパワーが強いレンズ面を後群最強パワー面としたとき、前記前群最強パワー面と前記後群最強パワー面とはそれぞれコンセントリック面であり、前記前群は、光入射側のレンズ面のパワーφrが下記の式を満たし、光射出側のレンズ面が凹面を有する略平凹レンズを有することを特徴とする。
Figure 2016008979
本発明を用いれば、撮像光学系へ入射する軸外光束の入射角を大きくしても、簡便な構成で受光感度の低下を低減することができる。
実施形態1に係る撮像装置の一例を示す模式図 実施形態2に係る撮像装置の一例を示す模式図 実施形態3に係る撮像装置の一例を示す模式図 コンセントリックを説明するための図
本発明について、実施形態、図面を用いて詳細に説明するが、本発明は各実施形態の構成に限らない。
本発明では、撮像光学系が絞りを有する場合、絞りよりも物体側に配置されたレンズ群を前群といい、絞りよりも撮像面側に配置されたレンズ群を後群という。なお、レンズ群は、複数のレンズで構成されていてもよいし、単一のレンズで構成されていてもよい。
また、コンセントリック面について図4を用いて説明する。図4は、レンズ面1の任意の点Qに入射する軸外光束の主光線PRの様子が示されている。レンズ面1とは2つの異なる屈折率の媒体の界面であり、球面あるいは非球面をいう。軸外光束とは撮像光学系の光軸AXに平行でない光束である。レンズ面1がコンセントリック面である場合には、主光線PRはレンズ面1でほとんど屈折されず、レンズ面1の曲率中心P近傍に向かう方向に射出される。より具体的には、コンセントリック面であるレンズ面は、下記の式1を満たす。
Figure 2016008979
ただし、Rはレンズ面1の曲率半径であり、Lpはレンズ面1の任意のある点Qからレンズ面1の点Qに入射する軸外光束の主光線PRの延長線と撮像光学系の光軸AXとの交点までの距離である。なお、曲率半径Rは、曲率中心Pがレンズ面1よりも物体側にあれば負の値をとり、曲率中心Pがレンズ面1よりも撮像面側にあれば正の値をとる。同様に、距離Lpは、上記の交点がレンズ面1よりも物体側にあれば負の値をとり、上記の交点がレンズ面1よりも撮像面側にあれば正の値をとる。
コンセントリック面の特徴は、前群ではレンズ面を射出した各画角の軸外光束の主光線がある1点に向かう光路となり、後群ではレンズ面を射出した各画角の軸外光束の主光線がある1点から発せられた光路となる。
また、1つのレンズ面1のパワーφrは、下記の式2で表される。
Figure 2016008979
ただし、N’はレンズ面1の光射出側の媒体の屈折率、Nはレンズ面1の光入射側の媒体の屈折率、Rはレンズ面1の曲率半径である。なお、レンズ面1が非球面の場合には、Rはレンズ面1の近軸の曲率半径とする。
一般的な撮像素子では、受光面に対して垂直な方向を基準として表される入射角が大きくなるに連れて受光感度が低下する。入射角35.0(deg)の光に対する受光感度は入射角0.0(deg)の光に対する受光感度の約半分になり、入射角40.0(deg)の光に対する受光感度は入射角0.0(deg)の光に対する受光感度の約35%にまで低減する。入射角40.0(deg)よりも大きな入射角で入射する光に対しては、撮像素子の受光感度が急激に低下してしまう。そのため、撮像素子へ入射する光の入射角は40.0(deg)以下とすることが好ましい。さらに、入射角が35.0(deg)以下とすることが好ましい。本発明の撮像装置は、簡便でコンパクトな構成で、撮像光学系への入射光である主光線が撮像光学系の光軸に対して40.0(deg)より大きい角度を有する軸外光束であっても、撮像素子への入射角を40.0(deg)以下に変換することができる。 (実施形態1)
図1(a)は、本実施形態に係る撮像装置100の一例を示す模式図である。本実施形態の撮像装置100は、撮像光学系(結像光学系)2、像面変換素子である光ファイバ束3、撮像素子4を有している。そして、撮像光学系2の像を光ファイバ束3によって撮像素子4に伝送するように、撮像光学系2と光ファイバ束3と撮像素子4が配置されている。光ファイバ束3は、撮像光学系2からの光を撮像素子4へと導く複数の光ファイバにより構成されている。具体的には、各光ファイバが、撮像光学系2を介して撮像光BMを受光し、光ファイバ内を伝搬させて、撮像光BMを撮像素子4の各画素へと導いている。撮像光BMは、絞り20の開口を通り光ファイバに入射しうる光であり、絞り20の開口の中心を通る主光線PRや、絞り20の開口で規定される上側マージナル線NR、下側マージナル線MRが含まれる。
また、光ファイバ束3の光入射面3aは、撮像光学系2に対して凹面であり、より具体的には、撮像光学系2の像面に沿うように、像面とほぼ同形状の凹面形状である。この形状により、光ファイバ束3は撮像光学系2の湾曲した像面上の画像をぼかすことなく高精細のまま受光できる。光ファイバ束3の光入射面3aは、ガラスレンズと同様の球面研磨加工によって滑らかな光学面が形成される。この加工技術により光入射面3aの表面で発生する散乱を抑えることができる。一方、光ファイバ束3の光射出面3bは平面形状である。そして、光ファイバ束3は、その光射出面3bと撮像素子4の光入射面とが密着するように配置されている。光ファイバ束3の光射出面3bも、光入射面3aと同様に平面研磨加工により光学面が形成され、撮像素子4への密着性が向上している。
また、光ファイバ束3の撮像光学系2の光軸AXから離れた位置にある各光ファイバは、光軸AXに対して傾斜した構成となっている。また、傾斜角は、その光ファイバに入射する撮像光BMが光ファイバ内で全反射する条件を満たすように設定されている。この構成により、光ファイバ束3の周辺部の光ファイバの透過率の低下が抑制される。
撮像装置100の撮像光学系2は、物体側から第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、第4レンズ24、第5レンズ25を有している。また、撮像光学系2は、その他に絞り20を有しており、絞り20は第3レンズ23と第4レンズ24の間に配置されている。また、本実施形態において、各レンズどうしは接合されている。このため、例えば第1レンズ21の光射出側のレンズ面と第2レンズ22の光入射側のレンズ面とは同一のレンズ面である。また、第1レンズ21の光入射側のレンズ面を第1レンズ面、第1レンズ21と第2レンズ22の界面であるレンズ面を第2レンズ面とする。また、第2レンズ22と第3レンズ23との界面であるレンズ面を第3レンズ面、第4レンズ24と第5レンズ25との界面であるレンズ面を第4レンズ面、第5レンズ25の光射出側にあるレンズ面を第5レンズ面とする。
第1レンズ21と第2レンズ22と第3レンズ23は前群を構成するレンズである。そして、第1レンズ面と第2レンズ面と第3レンズ面が前群のレンズ面である。そして、第2レンズ面が、式2で表されるパワーが前群のレンズ群の中で最も強い前群最強パワー面である。また、前群のパワーは正である。一方、第4レンズ24と第5レンズ25は後群を構成するレンズである。第4レンズ面と第5レンズ面が後群のレンズ面である。そして、第5レンズ面が、式2で表されるパワーが後群のレンズ群の中で最も強い後群最強パワー面である。また、後群のパワーも正である。
本実施形態において、少なくとも第2レンズ面と第5レンズ面はコンセントリック面である。つまり、第2レンズ面と第5レンズ面は式1を満たしている。さらには、第3レンズ面と第4レンズ面もコンセントリック面であることが好ましい。つまり、第3レンズ面と第4レンズ面は式1を満たすことが好ましい。
また、第2レンズ面のある点に入射する軸外光束の主光線PRの延長線と撮像光学系2の光軸AXとの交点と、第5レンズ面のある点に入射する軸外光束の主光線PRの延長線と撮像光学系2の光軸AXとの交点と、がほぼ同じ位置にあることが好ましい。さらに、その位置が、絞り20の中心PEであることが好ましい。また、第3レンズ面のある点に入射する軸外光束の主光線PRの延長線と撮像光学系2の光軸AXとの交点と第4レンズ面のある点に入射する軸外光束の主光線PRの延長線と撮像光学系2の光軸AXとの交点も、絞り20の中心PEであることが好ましい。つまり、コンセントリック面であるレンズ面が、下記の式3を満たすことが好ましい。
Figure 2016008979
ただし、Rはコンセントリック面であるレンズ面の曲率半径、Laはコンセントリック面であるレンズ面の任意のある点から絞りの中心PEまでの距離である。なお、曲率半径Rは、その曲率中心がレンズ面よりも物体側にあれば負の値をとり、曲率中心がレンズ面よりも撮像面側にあれば正の値をとる。同様に、距離Laは、絞りの中心PEがレンズ面よりも物体側にあれば負の値をとり、絞りの中心PEがレンズ面よりも撮像面側にあれば正の値をとる。
また、第1レンズ21は、光入射面が平面あるいは曲率半径が非常に大きい凹面からなる略平面であり、光射出面が凹面の略平凹レンズである。そして、第1レンズ面である第1レンズ21の光入射面は、殆どパワーを有さないノンパワー面である。本実施形態において、ノンパワー面とは集光作用を殆ど持たない平面、緩い凹面、緩い凸面などであり、レンズ面のパワーφrは下記の式4を満している。
Figure 2016008979
ただし、φoは撮像光学系2のパワーであり、撮像光学系の焦点距離の逆数で表される。
つまり、本実施形態においては、第1レンズ21の第1レンズ面はノンパワー面であり、第2レンズ面はコンセントリック面である。第1レンズ面をノンパワー面とすることで入射した平行光束を屈折させる際、平行光束のまま光束の方向を撮像光学系2の光軸AXに平行な方向に近づくようその角度を変換している。図1(b)には、軸外光束の主光線PRの第1レンズ21の第1レンズ面における屈折の様子が示されている。この主光線PRの第1レンズ面への入射角をθiとし、第1レンズ面から射出された主光線PRの射出角をθmとすると、スネルの法則により、以下の式5を満たす。
sinθi=Nsinθm ・・・式5
ここで、Nは第1レンズ21の屈折率である。また、第1レンズ21の光入射側は空気であるため屈折率を1とした。
第1レンズ21の媒質である硝材は空気よりも高い屈折率を持つため(N>1)、第1レンズ面がノンパワー面でありながら、屈折作用によって入射角θiよりも小さい射出角θmで光束を射出することができる。そして、前群最強パワー面である第2レンズ面は、上述したようにコンセントリック面であるため、第2レンズ面のどの位置に主光線が入射しても光軸AX上ではほぼ同じ点(絞りの中心PE)に屈折されずに向かう。つまり、光軸AXに対する角度が第1レンズ面で屈折された角度θmのまま絞りの中心PEに向かう。そして、後群最強パワー面である第5レンズ面も同様にコンセントリック面であるため、この絞りの中心PEを通る主光線はほぼ屈折されることなく、光ファイバ束3の光入射面3aに第5レンズ面を介して向かう。つまり、光ファイバ束3の光入射面3aには、光軸AXに対する角度θmのまま主光線が入射される。このため、光ファイバ束3への入射角が第1レンズ面に入射する角度よりも小さくなり、光ファイバの透過率が上がり、さらに、第1レンズ21が無い場合に比べて撮像素子4へ入射する各画角光束の主光線の角度も小さく抑えることができる。
ノンパワー面である第1レンズ面は、撮像光学系2が有するレンズ面において物体側に配置することが好ましいので前群に配置するとよい。さらに、第1レンズ面は前群最強パワー面よりも物体側に配置されることが好ましい。最適には、第1レンズ面は撮像光学系2の最も物体側のレンズ面として配置するのがよい。つまり、第1レンズ21は前群の中でも最も物体側に配置されることが好ましい。このように、ノンパワー面である第1レンズ面をできるだけ物体側に配置することにより光束の収束度や収差の状態がどの画角光束においても同様な状態のまま角度変換を実施できる。これにより後続のレンズによって収差補正がしやすくなる。
なお、撮像光学系2の各レンズの接合時等に生じる製造誤差で、軸外光束の主光線PRの光ファイバ束3への入射角θoが第1レンズ面の射出角θmと必ずしも一致しない場合がある。その場合でも、下記の式6を満たせば、撮像素子4へ入射する各画角光束の主光線の角度を小さく抑えることが可能となる。
Figure 2016008979
ただし、θiは第1レンズ面へ入射する際の主光線PRの延長線と光軸AXとがなす、0.0以上90.0(deg)未満の入射角である。θoは撮像光学系2から射出し像面へ入射する際の主光線PRの延長線と光軸AXとがなす、0.0以上90.0(deg)未満の角度である。N1は第1レンズ21の屈折率である。
式6の下限値を下回ると、光束の方向を撮像光学系2の光軸AXに近づける効果が、ノンパワー面で屈折すること以外の作用により発揮されることとなり、球面収差や軸上色収差を他の収差と独立して後続のレンズで補正することが難しくなる。一方、式6の上限値を超えると撮像素子4への入射角が大きくなって受光感度の低下を軽減する効果が小さくなる。
例えば、後述する数値例において、第1レンズ21の屈折率Nは1.48749としている。その結果、撮像光学系2への入射光である主光線PRの入射角θiは60.0(deg)、撮像光学系2からの主光線の射出角θoは35.3(deg)であり、式6の中央の数式の値を計算すると−0.008となり、式6を満たしている。
また、第1レンズ21のアッベ数νdは下記の式7を満たすことが好ましい。
Figure 2016008979
式7の下限値を下回ると、ノンパワー面である第1レンズ面での屈折による倍率色収差が大きくなってします。また、硝材はアッベ数が大きくなると屈折率が小さくなる傾向にあり、式7の上限値を超えると、第1レンズ21の屈折率が小さくなりすぎるため、第1レンズ面による屈折作用が小さくなってしまう。
第2レンズ22は光入射面が凸面、光射出面が凹面のメニスカスレンズである。光入射面は第2レンズ面であり、光射出面は第3レンズ面である。第2レンズ面と第3レンズ面の曲率中心は絞り20の中心PE近傍に配置されている。そして、第2レンズ面と第3レンズ面は、式1、3を満たすことが好ましい。また、第2レンズ22の光射出面は第3レンズ23の光入射面と貼り合わされている。
第3レンズ23は光入射面が凸面、光射出面が平面の平凸レンズである。また、第3レンズ23の光射出面には絞り20が設置されている。具体的には第3レンズ23の光射出面に絞り20の遮光部を設けることにより光束幅を制限している。第3レンズ23の光射出面は第4レンズ24の光入射面と貼り合わされている。
第4レンズ24は光入射面が平面、光射出面が凸面の平凸レンズである。光射出面である第4レンズの曲率中心は絞り20の中心PE近傍に配置されている。そして、第4レンズ面は、式1、3を満たすことが好ましい。第4レンズ24の光射出面は第5レンズ25の光入射面と貼り合わされている。
第5レンズ25は光入射面が凹面、光射出面が凹面のメニスカスレンズである。光射出面である第5レンズ面の曲率中心は絞り20の中心の近傍に配置されている。そして、第5レンズ面は、式1,3を満足すことが好ましい。
また、本実施形態では光ファイバ束3の光入射面にある撮像面の曲率中心を絞り20の中心の近傍に配置している。具体的には下記の式8を満たしている。
Figure 2016008979
ただし、Rimgは撮像面の曲率半径、Lbは撮像面の任意のある点から絞り22の中心までの距離である。なお、曲率半径Rimgは、その曲率中心が撮像面よりも物体側にあれば負の値をとり、曲率中心が撮像面に対して物体側とは反対側にあれば正の値をとる。同様に、距離Lbは、絞りの中心PEが撮像面よりも物体側にあれば負の値をとり、絞りの中心PEが撮像面に対して物体側とは反対側にあれば正の値をとる。
この式8を満たすことにより、撮像光学系2の像面湾曲の形状に沿った撮像面を構成することができ、像面湾曲がなく常にベストピント面で高精細な画像を撮影することができる。
また、光ファイバ束3の光入射面にある撮像面の曲率中心は、下記の式9を満たすことが好ましい。
Figure 2016008979
ただし、Rimgは撮像面の曲率半径、Lqは撮像面の任意のある点から撮像面のある点に入射する軸外光束の主光線PRの延長線と撮像光学系2の光軸AXとの交点までの距離である。なお、曲率半径Rimgは、その曲率中心が撮像面よりも物体側にあれば負の値をとり、曲率中心が撮像面に対して物体側とは反対側にあれば正の値をとる。同様に、距離Lbは、上記の交点が撮像面よりも物体側にあれば負の値をとり、上記の交点が撮像面に対して物体側とは反対側にあれば正の値をとる。
さらに、本実施形態では、第1レンズ面と第5レンズ面は、空気と接するレンズ面である。空気と接するレンズ面のうちノンパワー面である第1レンズ面以外のレンズ面、つまり第5レンズ面は上述したようにコンセントリック面としている。これにより、ノンパワー面で変換した光束の角度を保ち、像面入射角を小さくすることができる。
また、本実施形態では、撮像光学系2の中に空気層はない。しかし、本実施形態において、撮像光学系2の中にわずかに空気層があってもよい。撮像光学系2のうち物体側に最も近いレンズ面(第1レンズ面)の撮像光学系2の光軸AXとの交点と像面側に最も近いレンズ面(第5レンズ面)と撮像光学系2の光軸AXとの交点との間に含まれる空気層の総厚さをDairとする。また、撮像光学系2の全長、つまり、撮像光学系2のうち物体側に最も近いレンズ面(第1レンズ面)の撮像光学系2の光軸AXとの交点と像面側に最も近いレンズ面(第5レンズ面)と撮像光学系2の光軸AXとの交点とのとの間の距離をLoとする。このとき、下記の式10が満たされていることが好ましい。
Figure 2016008979
式9を満たさない場合には、レンズ面から空気層への射出角が大きくなり、像面入射角を小さくすることが困難となる。また収差補正にも問題が生じる。
次に、本実施形態の数値例を表1乃至3に示す。
Figure 2016008979
表1において、Dは、光軸AX上におけるレンズの厚さ、又は光軸AXに平行な方向の絞り20の部材の厚さのことである。
Figure 2016008979
Figure 2016008979
表3において、Laはレンズ面と光軸AXとの交点から絞りの中心PEまでの距離である。Lbは撮像面と光軸AXとの交点から絞りの中心PEまでの距離である。Lpは、レンズ面と光軸AXとの交点から軸外光束の主光線PRの延長線と光軸AXとの交点までの距離である。Lqは、撮像面と光軸AXとの交点から軸外光束の主光線PRの延長線と光軸AXとの交点までの距離である。
また、表3において、Aとは、式3の中央の数式の値、又は式8の中央の数式の値である。Bとは、式1の中央の数式の値、又は式9の中央の数式の値である。入射角とは、レンズ面、絞りが形成されたレンズ間の界面又は撮像面に入射する軸外光束の主光線PRの延長線と光軸AXとがなす、0.0以上90.0(deg)未満の角度である。
表3に示した通り、本数値例では第2レンズ面、第3レンズ面、第4レンズ面、第5レンズ面が式1を満たしており、コンセントリック面となっている。これは、第1レンズ面を射出した各画角光束が絞り20へ向かうように第1レンズ面を配置し、それ以降のレンズ面を絞り20の中心を中心とした略点対称形状となるように配置したためである。
コンセントリック面の作用は、各画角光束の主光線においてはレンズ面に対してほぼ垂直に入射するため屈折力が弱く殆ど作用しない。一方、マージナル光線においてはレンズ面に対して角度を有して入射するため屈折力を有し、集光作用、球面収差補正や軸上色収差を補正する作用を有する。
また、表3で示すように、第2レンズ面、第3レンズ面、第4レンズ面、第5レンズ面、撮像面は式3又は式8を満たし、各画角光束に対して同様の形状を有している。このため、光軸AX上で球面収差と軸上色収差を補正すれば全画角の光束において球面収差と軸上色収差が補正される。
撮像装置100では、光ファイバ束3の光入射面(撮像面)を撮像光学系2の像面の形状に沿わせているので像面湾曲収差が発生しない。また、撮像光学系2をほぼ点対称な構成とすればコマ収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差が発生しない。残る収差は球面収差と軸上色収差であるが、第2レンズ面、第3レンズ面、第4レンズ面、第5レンズ面で球面収差と軸上色収差を補正できるので、高精細な撮像が可能な撮像装置を実現できる。
特に、前群最強パワー面である第2レンズ面と、後群最強パワー面である第5レンズ面とをコンセントリック面としている。そのため、球面収差と軸上色収差を良好に補正しつつ、コマ収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差が発生しない構成にする効果を十分に発揮することができる。
これにより、撮像面上では極めて高い結像性能を実現することができる。また、極めて高い結像性能によって絞り値(Fナンバー)が明るい光学系とすることができる。本実施形態ではこの効果を用いて、絞り値F/2.0の光学系を実現することが可能である。
表2で示すように、前群のパワーはφgr1=0.2112であり、正のパワーである。前群に正のパワーを与えることにより、撮像面から離れた位置から集光作用を発揮させて結像性能を向上させる効果を有している。全系の小型化にも効果を発揮する。
また、第1レンズ21の屈折率N1が1.48749であるのに対して、第2レンズ22の屈折率N2が2.00270である。つまり、N1<N2となっている。この構成により、第1レンズ21の光射出面と第2レンズ22の光入射面との接合面である第2レンズ面のパワーを正とすることができ、前群に正パワーを持たせて上記の効果を引き出すことができる。
このように、本実施形態の撮像装置100では、光入射面がノンパワー面、光射出面が凹面を有する略平凹レンズを前群に配置し、前群最強パワー面および後群最強パワー面をコンセントリック面としている。
このような簡便な構成で、軸外光束の撮像光学系2へ入射する際の光軸AXに対する入射角よりも、撮像面に入射する際の光軸AXに対する入射角を小さくできる。そのため、広画角の光束に対する撮像素子4での受光感度の低下が抑制される。ゆえに、広画角な撮像装置において、撮像素子4の周辺部での光量落ちを低減させた高品位な画像を撮影することができる。
(実施形態2)
実施形態2の撮像装置200について図2を用いて説明する。本実施形態と実施形態1との相違点は、撮像光学系の構成を変更して広画角とした点である。撮像装置200は撮像光学系5と、光ファイバ束3と、撮像素子4と、を備えている。撮像光学系5が被写体の像を湾曲した光ファイバ束3の光入射面3a上に結像し、光ファイバ束3の光入射面3aから光射出面3bへと画像を伝送し、伝送画像を撮像素子4で受光して撮影する。
撮像光学系5は、物体側から第1レンズ51、第2レンズ52、第3レンズ53、第4レンズ54、第5レンズ55を有しており、さらに第3レンズ53と第4レンズ54との間に絞り50を有している。つまり、第1レンズ51、第2レンズ52、第3レンズ53からなるレンズ群が前群であり、後群は第4レンズ54、第5レンズ55からなるレンズ群である。
また、各レンズどうしは張り合わされている。よって、第1レンズ51と第2レンズ52の界面が第2レンズ面、第2レンズ52と第3レンズ53との界面が第3レンズ面、第4レンズ54と第5レンズ55との界面が第4レンズ面である。また、第1レンズ51の光入射側にあるレンズ面が第1レンズ面、第5レンズ55の光射出側にあるレンズ面が第5レンズ面である。
次に、本実施形態の数値例を表4乃至6に示す。
Figure 2016008979
表4において、Dは、光軸AX上におけるレンズの厚さ、又は光軸AXに平行な方向の絞りの部材の厚さのことである。
Figure 2016008979
Figure 2016008979
表6において、Laはレンズ面と光軸AXとの交点から絞りの中心PEまでの距離である。Lbは撮像面と光軸AXとの交点から絞りの中心PEまでの距離である。Lpは、レンズ面と光軸AXとの交点から軸外光束の主光線PRの延長線と光軸AXとの交点までの距離である。Lqは、撮像面と光軸AXとの交点から軸外光束の主光線PRの延長線と光軸AXとの交点までの距離である。
また、表6において、Aとは、式3の中央の数式の値、又は式8の中央の数式の値である。Bとは、式1の中央の数式の値、又は式9の中央の数式の値である。入射角とは、レンズ面、絞りが形成されたレンズ間の界面又は撮像面に入射する軸外光束の主光線PRの延長線と光軸AXとがなす、0.0以上90.0(deg)未満の角度である。
第1レンズ51の光入射側の第1レンズ面は曲率半径が極めて大きい凸面であり、第1レンズ51の光射出側の第2レンズ面は凹面である。そして、第1レンズ面は上記の式4を満たす、ノンパワー面である。つまり、第1レンズ51は略平凹レンズである。
第2レンズ面は、前群最強パワー面である。また、第2レンズ面は上記の式1を満たすコンセントリック面である。また、第2レンズ面の曲率中心は絞り50の中心PEの近傍に位置しており、第2レンズ面は上記の式3を満たしている。
第3レンズ面は、上記の式1を満たしておらず、コンセントリック面ではない。また、第3レンズ面の曲率中心は絞り50の中心PE、またはその近傍から外れており、第3レンズ面は上記の式3も満たさない。
第4レンズ面は、上記の式1を満たすコンセントリック面である。また、第4レンズ面の曲率中心は絞り50の中心PEの近傍に位置しており、第4レンズ面は上記の式3を満たしている。
第5レンズ面は、後群最強パワー面である。また、第5レンズ面は上記の式1を満たすコンセントリック面である。また、第5レンズ面の曲率中心は絞り50の中心PEの近傍に位置しており、第5レンズ面は上記の式3を満たしている。
撮像面は、その曲率中心が絞り50の中心PEの近傍に位置しており、上記の式8を満たしている。
第1レンズ51のアッベ数は、式7を満たしている。また、前群のパワー、後群のパワーはともに正である。また、レンズどうしは張り合わされているため、レンズ間に空気層はなく、式10が満たされている。
本実施形態では、軸外光束の主光線が、撮像光学系5へ入射する際の撮像光学系5の光軸AXとなす角度θiが80.0(deg)、撮像面へ入射する際の撮像光学系5の光軸AXとなす角度θoが35.0(deg)である。よって、この撮像光学系5は上記の式6を満たしている。これにより、ノンパワー面の屈折作用による像面入射角の緩和効果が発揮され、収差を高精度に補正することができる撮像装置を提供することができる。また、広画角な光束においても撮像素子4の受光感度の低下を軽減することができ、広画角な光束を十分な明るさで撮影することが可能である。
(実施形態3)
実施形態3の撮像装置300について図3を用いて説明する。本実施形態と実施形態1との相違点は、撮像光学系の構成を変更した点と湾曲した撮像面を有する撮像素子を用いた点である。撮像装置300は、撮像光学系6と、湾曲した撮像素子7と、を備えており、実施形態1のような光ファイバ束は備えていない。
撮像光学系6は、湾曲した像面を形成する。そして、撮像面7aを撮像光学系6の像面形状に沿うように湾曲させた撮像素子7によって撮像光学系6の像面上の画像を高精細に取得し撮像している。
撮像装置300は、物体側から第1レンズ61、第2レンズ62、第3レンズ63、第4レンズ64、第5レンズ65、第6レンズ66を有している。また、絞り60が第4レンズ64と第5レンズ65の間に配置されている。つまり、第1レンズ61、第2レンズ62、第3レンズ63、第4レンズ64からなるレンズ群が前群であり、後群は第5レンズ65、第6レンズ66からなるレンズ群である。また、第1レンズ62と第2レンズ62の間、第2レンズ62と第3レンズの間には、それぞれ空気層がある。一方、第3レンズ63と第4レンズ64、第4レンズ64と第5レンズ65、第5レンズ65と第6レンズ66はそれぞれ張り合わされている。
次に、本実施形態の数値例を表7乃至9に示す。
Figure 2016008979
表7において、Dは、光軸AX上におけるレンズの厚さ、光軸AXに平行な方向の絞りの部材の厚さ、又は空気層の厚さのことである。
Figure 2016008979
Figure 2016008979
表9において、Laはレンズ面と光軸AXとの交点から絞りの中心PEまでの距離である。Lbは撮像面と光軸AXとの交点から絞りの中心PEまでの距離である。Lpは、レンズ面と光軸AXとの交点から軸外光束の主光線PRの延長線と光軸AXとの交点までの距離である。Lqは、撮像面と光軸AXとの交点から軸外光束の主光線PRの延長線と光軸AXとの交点までの距離である。
表9において、Aとは、式3の中央の数式の値、又は式8の中央の数式の値である。Bとは、式1の中央の数式の値、又は式9の中央の数式の値である。入射角とは、レンズ面、絞りが形成されたレンズ間の界面又は撮像面に入射する軸外光束の主光線PRの延長線と光軸AXとがなす、0.0以上90.0(deg)未満の角度である。
第1レンズ61は、第2レンズ62などの第1レンズ61の後続のレンズ群や撮像素子7を保護するフードの役割を果たしている。第1レンズ61の光入射面が第1レンズ面であり、第1レンズ61の光射出面は第2レンズ面である。ただし、第1レンズ面は上記の式4を満たさない。そのため、第1レンズ61は略平凹レンズではない。
第2レンズ62の光入射面は略平面形状の第3レンズ面であり、第2レンズ62の光射出面は凹面形状の第4レンズ面である。そして、第3レンズ面は上記の式4を満たすノンパワー面であるため、第2レンズ62が略平凹レンズである。
第3レンズ63の光入射面は第5レンズ面であり、前群最強パワー面である。そして、第5レンズ面は上記の式1を満たすコンセントリック面である。このため、コマ収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差の発生を抑えることができる。さらに第5レンズ面は式3を満たす。つまり、第5レンズ面の曲率中心は絞り60の中心PEの近傍に配置されている。このため、広画角な撮像光学系においても球面収差や軸上色収差を良好に補正できる構成としている。特に、この第5レンズ面では球面収差を補正している。
また、第5レンズ面のパワーφpiと第4レンズ面のパワーφ1oの和は正である。つまり、φpi+φ1o>0である。このように、第4レンズ面と第5レンズ面の各パワーの和が正であるため、略平凹レンズの光射出面である第4レンズ面と前群最強パワー面である第5レンズ面とが別々のレンズ面であっても前群を正のパワーにし易い構成としている。前群を正のパワーに設定することにより、撮像面から離れた位置から集光作用を発揮させて結像性能を向上させる効果を有している。全系の小型化にも効果を発揮する。
第3レンズ63の光射出面は、第4レンズ64の光入射面と接合されており、第6レンズ面である。
第4レンズ64の光射出面は平面であり、そこに遮光部を設けることで絞り60が形成されている。また、第4レンズ64の光射出面の絞り60が形成されていない領域で、第4レンズ64と第5レンズ65は接合されている。
第5レンズ65の光射出面は凸面であり、第6レンズ66の光入射面との接合面であり、第7レンズ面である。この第7レンズ面は、上記の式1を満たすコンセントリック面である。また、第7レンズ面の曲率中心は絞り60の中心PEの近傍に位置しており、第7レンズ面は上記の式3を満たしている。
第6レンズ66の光射出面は第8レンズ面であって、後群最強パワー面である。また第8レンズ面は上記の式1を満たすコンセントリック面である。このため、コマ収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差の発生を抑えることができる。さらに第8レンズ面は上記の式3を満たす。つまり、第8レンズ面の曲率中心は、絞り60の中心の近傍に配置されている。このため、より広画角な撮像光学系においても球面収差や軸上色収差を良好に補正できる構成としている。特に、第8レンズ面では第5レンズ面とは異なり、軸上色収差を補正している。
本実施形態では、軸外光束の主光線が、撮像光学系5へ入射する際の撮像光学系5の光軸AXとなす角度θiが80.0(deg)、撮像面へ入射する際の撮像光学系5の光軸AXとなす角度θoが35.0(deg)である。よって、この撮像光学系5は上記の式6を満たしている。これにより、ノンパワー面の屈折作用による像面入射角の緩和効果が発揮され、収差を高精度に補正することができる撮像装置を提供することができる。また、広画角な光束においても撮像素子4の受光感度の低下を軽減することができ、広画角な光束を十分な明るさで撮影することが可能である。
本実施形態では、湾曲した撮像面7aを有する撮像素子7を用いている。表7に示すように、撮像面7aの曲率半径Rimgは−6.9360mmとしている。また、撮像面7aの任意の点から絞りの中心までの距離Laは8.00mmであって、上記の式8を満たしている。撮像素子7の撮像面7aをこのように湾曲させた場合、軸外光束が撮像素子7へ入射する角度を非常に小さくすることができる。
本発形態では、略平凹レンズを用いて軸外光束が撮像光学系へ入射する時より射出する時の角度を小さくすることにより撮像素子7の幅を狭くすることができ、湾曲させた撮像面7aの周辺部におけるサグ量(平面からの変位量)を小さく抑えることができる。これにより、湾曲した撮像面を製造することが容易となるメリットが得られる。
本発明は、特にデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ、携帯電話用カメラ、監視カメラ、ウェアラブルカメラ、医療用カメラ等に好適な撮像装置を提供するものである。
100、200、300 撮像装置
2、5、6 撮像光学系
4、7 撮像素子
21、51、62 略平凹レンズ

Claims (14)

  1. 複数のレンズと絞りとを有し、像面が湾曲した形状となる撮像光学系と、
    前記像面の像を撮像する撮像素子と、を有する撮像装置であって、
    前記像面を撮像する湾曲した撮像面があり、
    前記撮像光学系は、前記絞りよりも物体側に配置されたレンズから成る前群と、前記絞りよりも前記撮像面側に配置されたレンズから成る後群と、を有し、
    前記前群に含まれるレンズ面の中で最もパワーが強いレンズ面を前群最強パワー面、前記後群に含まれるレンズ面の中で最もパワーが強いレンズ面を後群最強パワー面としたとき、前記前群最強パワー面と前記後群最強パワー面とはそれぞれコンセントリック面であり、
    前記前群は、光入射側のレンズ面のパワーφrが下記の式を満たし、光射出側のレンズ面が凹面を有する略平凹レンズを有することを特徴とする撮像装置。
    Figure 2016008979

    ただし、φoは、前記撮像光学系の全系のパワーである。
  2. コンセントリック面であるレンズ面は、下記の式を満たすことを特徴する請求項1に記載の撮像装置。
    Figure 2016008979

    ただし、Rはレンズ面の曲率半径、Lpはレンズ面のある点から前記レンズ面のある点に入射する軸外光束の主光線の延長線と前記撮像光学系の光軸との交点までの距離である。
  3. 前記略平凹レンズは、前記前群最強パワー面を有するレンズよりも物体側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記略平凹レンズの屈折率をN1、前記前群最強パワー面を有するレンズの屈折率をN2としたとき、下記の式が満たされることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
    N1<N2
  5. 前記略平凹レンズのアッベ数νdは、下記の式を満たすことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
    Figure 2016008979
  6. 前記略平凹レンズの光射出側のレンズ面は、コンセントリック面であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記撮像光学系に含まれる、空気と接する全てのレンズ面は、コンセントリック面であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記コンセントリック面であるレンズ面は、下記の式を満たすことを特徴する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
    Figure 2016008979

    ただし、Rはコンセントリック面であるレンズ面の曲率半径、Laはコンセントリック面であるレンズ面にある点から前記絞りの中心までの距離である。
  9. 前記撮像面は、下記の式を満たすことを特徴する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
    Figure 2016008979

    ただし、Rimgは撮像面の曲率半径、Lbは撮像面のある点から前記絞りの中心までの距離である。
  10. 前記撮像光学系のうち物体側に最も近いレンズ面の前記撮像光学系の前記光軸との交点と撮像面側に最も近いレンズ面と前記撮像光学系の前記光軸との交点との間の距離をLo、前記撮像光学系のうち物体側に最も近いレンズ面の前記撮像光学系の前記光軸との交点と撮像面側に最も近いレンズ面と前記撮像光学系の前記光軸との交点との間に含まれる空気層の総厚さをDairとしたとき、下記の式が満たされることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
    Figure 2016008979
  11. 軸外光束の主光線が前記撮像光学系のうち物体側に最も近いレンズ面へ入射する際の前記撮像光学系の光軸と成す角度をθi、前記軸外光束の主光線が前記撮像光学系から射出され前記撮像面へ入射する際の前記撮像光学系の光軸と成す角度をθo、前記略平凹レンズの屈折率をN1としたとき、下記の式が満たされることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
    Figure 2016008979
  12. 前記略平凹レンズの光の射出側のレンズ面と前記前群最強パワー面とが異なる場合には、それぞれのパワーの和が正であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記撮像光学系からの光を前記撮像素子へと導く複数の光ファイバにより構成される光ファイバ束をさらに有し、
    前記光ファイバ束の光入射面は、前記撮像面であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の撮像装置。
  14. 前記撮像素子の光入射面は、前記撮像面であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の撮像装置。
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