JP2016007106A - 回転電機および車両駆動ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化を図りつつステータの巻線を効率的に冷却することができる回転電機を提供する。
【解決手段】モータは、ハウジングとロータとステータを備える。巻線52は、各相のコイル端から中性点55までの渡り線56a,56b,56cがロータの軸より上半分の周方向に引き回されている。供給穴72aは、コイルエンド53aおよび渡り線56a,56b,56cに冷却油が滴下できる位置に設けられている。ロータの軸方向に延在する取付用突部における基部の下側にコイルエンド53aが配置されているとともに取付用突部の基部の下側に渡り線56a,56b,56cが配置されている。
【選択図】図5
【解決手段】モータは、ハウジングとロータとステータを備える。巻線52は、各相のコイル端から中性点55までの渡り線56a,56b,56cがロータの軸より上半分の周方向に引き回されている。供給穴72aは、コイルエンド53aおよび渡り線56a,56b,56cに冷却油が滴下できる位置に設けられている。ロータの軸方向に延在する取付用突部における基部の下側にコイルエンド53aが配置されているとともに取付用突部の基部の下側に渡り線56a,56b,56cが配置されている。
【選択図】図5
Description
本発明は、回転電機および車両駆動ユニットに関するものである。
回転電機のステータの巻線を液冷媒で冷却する技術がある。特許文献1に開示の回転電機においては、ステータの巻線(固定子巻線)のコアより突出したコイルエンドに冷却用液体をかける冷却液供給手段を備え、ステータの巻線は、複数の導線のうち同相の電力が流れる導線の端部同士を接続する渡り部をコイルエンドから突出している。複数の渡り部は、その周方向位置が一部のみ重なっており、冷却用液体は複数の渡り部の少なくとも一つにかけられる。
ところが、冷却液供給手段がハウジングの内部と外部を連通するようにハウジング部材を貫通して軸方向に延びる管材であり、液体を巻線の外径側から巻線に対し横方向、即ち軸方向からかけているので冷却効率が悪い。また、配置スペースが限られている車載モータにおいては、より小型化を図る必要があった。
本発明の目的は、小型化を図りつつステータの巻線を効率的に冷却することができる回転電機および車両駆動ユニットを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、液冷媒タンク、前記液冷媒タンクから誘導された液冷媒の供給穴、および、取付用突部を有するハウジングと、前記ハウジング内において回転可能に支持されたロータと、前記ハウジング内において固定されたコアに巻線が巻かれ、前記コアの端面からコイルエンドおよび渡り線が突出するステータと、を備え、前記巻線は、各相のコイル端から中性点までの渡り線が前記ロータの軸より上半分の周方向に引き回され、前記液冷媒の供給穴は、前記コイルエンドおよび前記渡り線に液冷媒が滴下できる位置に設けられ、前記取付用突部は前記ロータの軸方向に延在し、当該取付用突部の基部の下側に前記コイルエンドが配置されているとともに前記取付用突部の基部の下側に前記渡り線が配置されていることを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、液冷媒の供給穴から滴下された液冷媒はコイルエンドに流れてコイルエンドが冷却される。また、巻線は、各相のコイル端から中性点までの渡り線がロータの軸より上半分の周方向に引き回されているので、液冷媒の供給穴から滴下された液冷媒は渡り線の延びる方向である周方向に沿って流れて効率的に冷却することができる。また、ロータの軸方向に延在する取付用突部における基部の下側にコイルエンドが配置されているとともに取付用突部の基部の下側に渡り線が配置されているので小型化が図られる。よって、小型化を図りつつステータの巻線を効率的に冷却することができる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載の回転電機において、前記渡り線が前記コイルエンドの軸方向側に配置されているとよい。
請求項3に記載のように、請求項1または2に記載の回転電機において、前記巻線が丸線を束ねた線よりなるとよい。
請求項3に記載のように、請求項1または2に記載の回転電機において、前記巻線が丸線を束ねた線よりなるとよい。
請求項4に記載のように、請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機において、出力側に前記液冷媒の掻き上げ用のギアが配置されるとともに、反出力側に前記渡り線が配置されているとよい。
請求項5に記載のように、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機を備えた車両駆動ユニットであるとよい。
本発明によれば、小型化を図りつつステータの巻線を効率的に冷却することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両駆動ユニット10は、車両Cに搭載され、車体に取り付けられている。図2に示すように、車両駆動ユニット10は、回転電機としての3相モータ30を備えている。
図1に示すように、車両駆動ユニット10は、車両Cに搭載され、車体に取り付けられている。図2に示すように、車両駆動ユニット10は、回転電機としての3相モータ30を備えている。
車両駆動ユニット10は、その外形を構成するハウジング11を備えている。ハウジング11は、伝熱性を有する材料で形成されており、例えば金属材料(例えばアルミニウム)で形成されている。また、ハウジング11には、車両左右方向Xに貫通し、車軸Aが挿通される車軸孔12が設けられている。
図2に示すように、ハウジング11は、車両左右方向Xに開口した本体部20と、図3に示すように、本体部20に対して車両左右方向Xから取り付けられる右カバー部材21および左カバー部材22とを備えている。これら本体部20および各カバー部材21,22が組み付けられることにより、密閉空間が形成されている。なお、図2は、左カバー部材22を取り外した状態での斜視図である。
図3に示すように、ハウジング11の右カバー部材21は、上部に取付用突部21aを有する。取付用突部21aは水平に延びる板状をなし、右側に突出している。同様に、ハウジング11の左カバー部材22は、上部に取付用突部22aを有する。取付用突部22aは水平に延びる板状をなし、左側に突出している。このように、ハウジング11は、軸方向に延在する取付用突部21a,22aを有する。
図3に示すように、ハウジング11は、モータ30を収容するモータ収容部31と、モータ収容部31の下方に配置され、液冷媒としての冷却油Oが貯留される液冷媒タンクとしての冷却油タンク32とを有している。モータ収容部31と冷却油タンク32とは一体化されている。
図3に示すように、モータ30は、全体として車両左右方向Xを軸線方向とする円柱状である。モータ30は、回転軸41と一体回転するロータ(回転子)42と、ロータ42の外周側に設けられたステータ(固定子)43とを備えている。回転軸41は、車両左右方向Xに延びており、モータ収容部31内に設けられた軸受44を介してハウジング11に支持されている。このため、回転軸41は、車両左右方向Xを軸として回転可能となっており、ロータ42は、ハウジング11内において回転可能に支持された状態で配置されている。
ステータ43は、円筒状のステータコア51と、ティースに捲回された巻線52とを備えており、全体として円筒状となっている。ステータ43は、ハウジング11内において固定されたステータコア51に巻線52が巻かれ、ステータコア51の端面51a,51bからコイルエンド53a,53bが突出している。ステータ43は、ステータコア51の内周面がロータ42の外周面と対向する位置に配置されている。この場合、車両左右方向Xにおけるステータコア51の端面51a,51bは、ハウジング11のカバー部材21,22と対向している。なお、車両前後方向Yは、ステータ43の軸線方向および上下方向Zに対して直交する方向である。また、図示は省略するが、ステータコア51の内周面とロータ42の外周面との間には若干の隙間がある。
図3,4に示すように、コイルエンド53aは、ステータコア51における回転軸41の反出力側の端面51aから突出している。コイルエンド53aは、ロータ42の軸方向に延在する取付用突部21aの基部の下側に配置されている。また、図3に示すように、コイルエンド53bは、ステータコア51における回転軸41の出力側の端面51bから突出している。
ステータコア51はボルトB(図3参照)が挿通された状態で、当該ボルトBがハウジング11内に設けられたネジ穴に螺合されることによりハウジング11に固定されている。なお、図3ではボルトBは一箇所しか図示していないが、三箇所を周方向ほぼ均等に設けられている。
ハウジング11内には、複数(詳細には3つ)のギア61〜63が軸受に回転支持された状態で設けられている。複数のギア61〜63は互いに噛み合っている。第1ギア61は、モータ収容部31外に突出した回転軸41の出力端に取り付けられている。ギア61〜63は、回転軸41が回転することにより回転し、その回転力を車軸Aに伝達する。
本実施形態の車両駆動ユニット10は、ステータ43等を冷却するための構成を備えている。この冷却構成について以下に説明する。
図3に示すように、冷却油タンク32には、第3ギア63と連通する開口部32aが設けられており、第3ギア63の一部は冷却油タンク32の冷却油Oに浸されている。このため、各ギア61〜63が回転すると冷却油タンク32の冷却油Oが掻き上げられる。
図3に示すように、冷却油タンク32には、第3ギア63と連通する開口部32aが設けられており、第3ギア63の一部は冷却油タンク32の冷却油Oに浸されている。このため、各ギア61〜63が回転すると冷却油タンク32の冷却油Oが掻き上げられる。
また、ハウジング11内には、掻き上げられた冷却油Oを、モータ収容部31に誘導する誘導流路71が設けられている。誘導流路71は、図3においてのギア61〜63の背面に配置され、モータ収容部31の上方にまで連通しており、掻き上げられた冷却油Oを、モータ収容部31の上部に誘導する。ハウジング11(モータ収容部31の上部において)は、冷却油タンク32から誘導された冷却油の供給穴(冷却油滴下穴)72a,72bを有する。供給穴72a,72bはモータ収容部31の天井面31aに開口している。
図3に示すように、モータ収容部31には、流下した冷却油Oが貯留される冷却油溜まり80が設けられている。冷却油溜まり80は、モータ収容部31と冷却油タンク32とを隔てる隔壁81等によって区画されている。ステータ43の一部、詳細にはステータコア51の一部および巻線52の一部は、冷却油溜まり80にて貯留されている冷却油Oに浸される。
冷却油タンク32は、ステータ43および冷却油溜まり80に対して下方に配置されている。そして、ハウジング11には、冷却油溜まり80と冷却油タンク32とを接続するものであって、冷却油Oが流れるバイパス流路82が設けられている。バイパス流路82は、左カバー部材22に設けられており、上下方向Zに延びている。バイパス流路82の上端であるバイパス流入口82aは、隔壁81に対して所定の高さ位置、詳細にはステータ43の下端よりも上方に配置されている。バイパス流路82の下端であるバイパス排出口82bは、冷却油タンク32において比較的高い位置、詳細には左上端に配置されている。
また、図3に示すように、ハウジング11における冷却油タンク32の下側には複数のフィン83が並設されている。これらのフィン83は、冷却油タンク32に貯留されている冷却油Oを冷却する。
そして、ギア61〜63の回転によって、冷却油タンク32内の冷却油Oが掻き上げられると、その掻き上げられた冷却油Oは、誘導流路71を流れて、モータ収容部31の供給穴72a,72bからモータ収容部31内に滴下される。
図6に示すように、巻線52は、U、V、Wの各相のコイル端57から中性点55までの渡り線56a,56b,56cを有する。この各相のコイル端から中性点までの渡り線56a,56b,56cが、図3,4に示すように、ステータコア51の一方の端面51aから突出している。
図3,4に示すように、巻線52における渡り線(U、V、Wの各相のコイル端57から中性点55までの渡り線)56a,56b,56cが、コイルエンド53aの軸方向においてコイルエンド53aの外側(図3,4では左側)に隣接して配置されている。即ち、渡り線56a,56b,56cがコイルエンド53aの軸方向側に配置されている。また、渡り線56a,56b,56cが、図5に示すように、ロータ42の軸より上半分の周方向に引き回されている。つまり、図5において、各相のコイル端57から延びる渡り線56a,56b,56cが右側(引出線端子部付近)から左側(時計の文字盤での9時の位置)に引き回され、中性点55が配置される。こうして、ロータ42の軸より上半分の周方向において各相のコイル端57から中性点55までの渡り線56a,56b,56cが引き回されている。
図3,4に示すように、供給穴72aは、ステータコア51の端面51aから突出するコイルエンド53aの上方に設けられている。供給穴72aから流れ出た冷却油Oはコイルエンド53aの上面からコイルエンド53aの表面を反出力側(図3,4の左側)に流れて渡り線56a,56b,56cに至るようになっている。また、供給穴72aは、図5に示すように、モータ30の中心の真上(回転軸41の真上)に設けられている。このように、冷却油の滴下穴である供給穴72aは、コイルエンド53aおよび渡り線56a,56b,56cに冷却油が滴下できる位置に設けられている。なお、冷却油Oが渡り線56a,56b,56cの上面に直接垂下されるように供給穴72aを配してもよい。また、図3に示すように、供給穴72bは、ステータコア51の端面51bから突出するコイルエンド53bの上方に設けられ、コイルエンド53bに冷却油が直接滴下されるようになっている。
図2,5に示すように、巻線52におけるU,V,Wの各相の引出線端子部54a,54b,54cが右側上方に延びており、引出線端子部54a,54b,54cは図2に示すようにハウジング11の本体部20にボルト締結されている。
よって、中性点55の接続位置は、冷却油の滴下穴である供給穴72aの位置からみて左である。また、引出線端子部54a,54b,54cの位置は、冷却油の滴下穴である供給穴72aの位置からみて右である。
図7に示すように、巻線52(渡り線56a,56b,56c)は丸線Lrを束ねた線よりなる。丸線Lrとしてエナメル線等が用いられる。
図3に示すように、回転軸41の出力側に冷却油の掻き上げ用のギア61,62,63が配置されるとともに、回転軸41の反出力側に渡り線56a,56b,56cが配置されている。また、図3に示すように、取付用突部22aはロータ42の軸方向に延在し、取付用突部22aの基部の下側にコイルエンド53aが配置されているとともに取付用突部22aの基部の下側に渡り線56a,56b,56cが配置されている。
図3に示すように、回転軸41の出力側に冷却油の掻き上げ用のギア61,62,63が配置されるとともに、回転軸41の反出力側に渡り線56a,56b,56cが配置されている。また、図3に示すように、取付用突部22aはロータ42の軸方向に延在し、取付用突部22aの基部の下側にコイルエンド53aが配置されているとともに取付用突部22aの基部の下側に渡り線56a,56b,56cが配置されている。
なお、図3において左カバー部材22には冷却水が通る流路90が形成されており、この流路90に冷却水が通過することによりハウジング11等が冷却されるようになっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
各ギア61〜63が回転すると冷却油タンク32の冷却油Oが掻き上げられ、掻き上げられた冷却油Oが誘導流路71によりモータ収容部31の上方に誘導される。そして、供給穴72a,72bから冷却油Oが、コイルエンド53a、渡り線56a,56b,56c、コイルエンド53bに向けて滴下される。このとき、供給穴72aから滴下された冷却油Oは、図4に示すように、コイルエンド53aおよび渡り線56a,56b,56cにて受け止められる。
各ギア61〜63が回転すると冷却油タンク32の冷却油Oが掻き上げられ、掻き上げられた冷却油Oが誘導流路71によりモータ収容部31の上方に誘導される。そして、供給穴72a,72bから冷却油Oが、コイルエンド53a、渡り線56a,56b,56c、コイルエンド53bに向けて滴下される。このとき、供給穴72aから滴下された冷却油Oは、図4に示すように、コイルエンド53aおよび渡り線56a,56b,56cにて受け止められる。
ここで、図5に示すように、冷却油滴下穴である供給穴72aがコイルエンド53aおよび渡り線56a,56b,56cに冷却油Oが滴下できる位置に設けられているので、供給穴72aから滴下された冷却油Oはコイルエンド53aに沿って流れてコイルエンド53aが冷却される。また、滴下された冷却油Oが、渡り線56a,56b,56cに沿って流れる。よって、効率的にコイルエンド53aおよび渡り線56a,56b,56cが冷却される。
つまり、図2,4に示すように、冷却油滴下穴である供給穴72aの位置の近傍に渡り線56a,56b,56cが集められた状態で配置されており、渡り線56a,56b,56cはロータ42の軸より上半分の周方向に引き回されている。よって、冷却油Oが渡り線56a,56b,56cの延びる方向である周方向に沿って流れて効率的に冷却される。即ち、巻線52におけるステータコア51に形成したスロット内に延びる部位については冷却油Oが延設方向に流れにくく冷却されにくいが、渡り線56a,56b,56cについては冷却油Oが延設方向に沿って流れて効率よく冷却できる。
このように各相のコイル端57から中性点55に延びる渡り線56a,56b,56cを束ねてロータ42の軸より上半分の周方向に引き回して当該部位に冷却油Oを滴下することにより、渡り線56a,56b,56cおよびコイルエンド53aを効率よく冷却することができる。このとき、付加部品無しで渡り線56a,56b,56cとコイルエンド53aを効率よく冷却することができる。
また、従来、車両駆動ユニット(10)における車体への取付用突部(22a)が突出しているので当該部位では何も使えない空間となってしまう。本実施形態では、渡り線56a,56b,56cをロータ42の軸より上半分に配置することにより、取付用突部22aにて生じるデッドスペースを有効活用することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)モータ30は、ハウジング11とロータ42とステータ43を備える。ステータ43の巻線52は、ステータコア51の一方の端面51a側において各相のコイル端57から中性点55までの渡り線56a,56b,56cがロータ42の軸より上半分の周方向に引き回され、冷却油の供給穴72aは、コイルエンド53aおよび渡り線56a,56b,56cに冷却油Oが滴下できる位置に設けられている。また、ロータ42の軸方向に延在する取付用突部22aにおける基部の下側にコイルエンド53aが配置されているとともに取付用突部22aの基部の下側に渡り線56a,56b,56cが配置されている。よって、冷却油の供給穴72aから滴下された冷却油Oはコイルエンド53aに流れてコイルエンド53aが冷却される。また、巻線52は、各相のコイル端57から中性点55までの渡り線56a,56b,56cがロータ42の軸より上半分の周方向に引き回されているので、供給穴72aから滴下された冷却油Oは渡り線56a,56b,56cの延びる方向である周方向に沿って流れて効率的に冷却することができる。また、取付用突部22aの基部の下側にコイルエンド53aが配置されているとともに取付用突部22aの基部の下側に渡り線56a,56b,56cが配置されているので、小型化が図られる。よって、小型化を図りつつステータ43の巻線52を効率的に冷却することができる。
(1)モータ30は、ハウジング11とロータ42とステータ43を備える。ステータ43の巻線52は、ステータコア51の一方の端面51a側において各相のコイル端57から中性点55までの渡り線56a,56b,56cがロータ42の軸より上半分の周方向に引き回され、冷却油の供給穴72aは、コイルエンド53aおよび渡り線56a,56b,56cに冷却油Oが滴下できる位置に設けられている。また、ロータ42の軸方向に延在する取付用突部22aにおける基部の下側にコイルエンド53aが配置されているとともに取付用突部22aの基部の下側に渡り線56a,56b,56cが配置されている。よって、冷却油の供給穴72aから滴下された冷却油Oはコイルエンド53aに流れてコイルエンド53aが冷却される。また、巻線52は、各相のコイル端57から中性点55までの渡り線56a,56b,56cがロータ42の軸より上半分の周方向に引き回されているので、供給穴72aから滴下された冷却油Oは渡り線56a,56b,56cの延びる方向である周方向に沿って流れて効率的に冷却することができる。また、取付用突部22aの基部の下側にコイルエンド53aが配置されているとともに取付用突部22aの基部の下側に渡り線56a,56b,56cが配置されているので、小型化が図られる。よって、小型化を図りつつステータ43の巻線52を効率的に冷却することができる。
(2)渡り線56a,56b,56cがコイルエンド53aの軸方向側に配置されている。この構成により、図4に示すように、渡り線56a,56b,56cとハウジング11との間の径方向における絶縁距離L1を稼ぐ上で好ましく、ハウジング11との絶縁距離を確保することができる。また、軸方向に延びるように形成されるデッドスペースについてその有効活用を図る上で好ましい。さらに、滴下する冷却油Oを受ける面を確保でき、供給穴72aから滴下される冷却油Oを受ける面積を稼ぐ上で好ましい。
(3)巻線52が丸線(例えばエナメル線)Lrを束ねた線よりなる。これにより、毛細管現象を利用して冷却油が流れやすくなる。従って、冷却効率が更によくなる。
(4)出力側に冷却油の掻き上げ用のギア61,62,63が配置されるとともに、反出力側に渡り線56a,56b,56cが配置されているので、実用上好ましい。
(4)出力側に冷却油の掻き上げ用のギア61,62,63が配置されるとともに、反出力側に渡り線56a,56b,56cが配置されているので、実用上好ましい。
(5)上記(1)〜(4)のモータ30を備えた車両駆動ユニット10であるので、車両に搭載するときに小型化を図る上で好ましい。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・図5では引出線端子部54a,54b,54cの位置は冷却油の滴下穴である供給穴72aの位置からみて右であったが、図8に示すように、引出線端子部54a,54b,54cの位置は、冷却油の滴下穴である供給穴72aの位置からみて左であってもよい。
・液冷媒は冷却油以外でもよい。
・渡り線56a,56b,56cはロータ42の軸より上半分全体に引き回している必要はなく、少なくとも供給穴72aに対応する位置を含んでロータ42の軸より上半分の一部に引き回していればよい。
・渡り線56a,56b,56cはロータ42の軸より上半分全体に引き回している必要はなく、少なくとも供給穴72aに対応する位置を含んでロータ42の軸より上半分の一部に引き回していればよい。
10…車両駆動ユニット、11…ハウジング、22a…取付用突部、30…モータ、32…冷却油タンク、42…ロータ、43…ステータ、51…ステータコア、51a…端面、51b…端面、52…巻線、53a…コイルエンド、55…中性点、56a…渡り線、56b…渡り線、56c…渡り線、57…コイル端、61…ギア、62…ギア、63…ギア、72a…供給穴、Lr…丸線、O…冷却油。
Claims (5)
- 液冷媒タンク、前記液冷媒タンクから誘導された液冷媒の供給穴、および、取付用突部を有するハウジングと、
前記ハウジング内において回転可能に支持されたロータと、
前記ハウジング内において固定されたコアに巻線が巻かれ、前記コアの端面からコイルエンドおよび渡り線が突出するステータと、
を備え、
前記巻線は、各相のコイル端から中性点までの渡り線が前記ロータの軸より上半分の周方向に引き回され、
前記液冷媒の供給穴は、前記コイルエンドおよび前記渡り線に液冷媒が滴下できる位置に設けられ、
前記取付用突部は前記ロータの軸方向に延在し、当該取付用突部の基部の下側に前記コイルエンドが配置されているとともに前記取付用突部の基部の下側に前記渡り線が配置されていることを特徴とする回転電機。 - 前記渡り線が前記コイルエンドの軸方向側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
- 前記巻線が丸線を束ねた線よりなることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機。
- 出力側に前記液冷媒の掻き上げ用のギアが配置されるとともに、反出力側に前記渡り線が配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機を備えた車両駆動ユニット。
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Cited By (2)
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-
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Cited By (3)
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WO2018207550A1 (ja) * | 2017-05-12 | 2018-11-15 | 株式会社豊田自動織機 | 電動過給機 |
JP2018193858A (ja) * | 2017-05-12 | 2018-12-06 | 株式会社豊田自動織機 | 電動過給機 |
JP2020070751A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | 株式会社豊田自動織機 | 電動過給機 |
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