JP2016005413A - 電気接続箱及びコネクタハウジング - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電気接続箱10は、絶縁板に導電路が形成された回路基板35と、フード状のフード部41とフード部41を閉鎖する奥壁42とを有し、奥壁42に端子挿通孔43が形成されたコネクタハウジング40と、コネクタハウジング40の背面側から端子挿通孔43に挿通されて奥壁42を貫通し、フード部41内に突出するコネクタ端子58と、コネクタハウジング40が固定され、回路基板35とは異なるベース部材15と、コネクタ端子58が端子挿通孔43に挿通された状態のコネクタハウジング40の部位を貫通してベース部材15に固定するネジ60と、を備え、コネクタハウジング40は、ネジ60でベース部材15に固定された状態で回路基板35に係止する係止部48を備えている。
【選択図】図5
Description
本発明のコネクタハウジングは、ベース部材に装着されるコネクタハウジングであって、フード状のフード部と、前記フード部を閉鎖し、背面側からコネクタ端子を挿通可能な端子挿通孔が形成された奥壁と、固定部が貫通して前記ベース部材に対して固定される被固定部と、前記被固定部を前記固定部で前記ベース部材に固定した状態で絶縁板に導電路が形成された回路基板に係止する係止部と、を備えている。
・前記固定部は、ネジである。
・前記ベース部材は、前記回路基板における前記コネクタハウジング側の部分の位置を保持する保持部を備えている。
このようにすれば、回路基板におけるコネクタハウジング側の部分の位置を保持することができる。
このようにすれば、簡素な構成で回路基板の平面内の位置を保持することができる。
このようにすれば、一対の挟持部が回路基板を挟持することで、回路基板の板面と直交する方向について、回路基板の位置を保持することができる。
このようにすれば、コネクタハウジングを案内するための受け部の構成を利用して係止部を形成することができる。
実施形態1を図1ないし図9を参照しつつ説明する。
電気接続箱10は、例えば電気自動車やハイブリット自動車等の車両のバッテリ等の電源とランプ等の車載電装品や駆動モータ等からなる負荷との間の電力供給経路に配され、例えばDC−DCコンバータやインバータ等に用いることができる。以下では、上下方向については、図2の方向を基準とし、前後方向については図3の左方を前方、右方を後方として説明する。
電気接続箱10は、図2に示すように、放熱部材11と、放熱部材11の上面に載置される合成樹脂製のベース部材15と、ベース部材15に対して固定される2枚の回路基板34,35と、ベース部材15に装着されるコネクタハウジング40と、シールドカバー54とを備えている。
シールドカバー54は、アルミニウム等からなる板状の金属に打ち抜き加工及び曲げ加工を施して形成されており、下縁部には、ベース部材15のカバー通し部22に通される通し片(図示しない)やネジ57を通す通し孔56が形成されている。ネジ57を通し孔56に通して放熱部材11のネジ孔13にネジ留めすることで放熱部材11に固定されるとともに、放熱部材11を介してシールドカバー54がグランドに接続される。
ベース部材15は、放熱部材11の周縁部に沿うフレーム状に形成された本体16と、シールドカバー54の外側に配され、外部の図示しない電源側に接続された電線の端末部を接続可能な取付部29とを備えている。
取付部29は、正極及び負極の電源側端子32が収容されて電源側端子32を外部と仕切るものであり、ヒンジ部30により開閉可能とされた蓋部31を備えている。電源側端子32に外部の電源に接続された電線端末部の端子が取り付けられる。外部の電源からの電力は電源側端子32を介して回路基板34,35に供給される。
回路基板35の他の3つの角部の下には、基板支持台23が配される。基板支持台23は、上端部に回路基板35の縁に沿ったL字状の嵌入部23Aを有しており、嵌入部23Aの内側に回路基板35の角部が嵌め入れられて回路基板35が位置決めされる。回路基板35は、制御用ハウジング61が取付けられた状態で複数のネジ36で基板支持台23にネジ留めされて固定されている。
回路基板34,35は、共に長方形状であって、絶縁材料からなる絶縁板に銅箔等からなる導電路(図示しない)がプリント配線されており、図5に示すように、電子部品63が実装されている。電子部品63は、スイッチング素子(例えば、メカニカルリレーやFET(Field Effect Transistor)等のリレー)からなる。
コネクタハウジング40は、合成樹脂製であって、フード状(図示しない相手方コネクタハウジングを覆うように前方に開口する形状)のフード部41と、フード部41を閉鎖する奥壁42と、側面から鍔状に張り出す鍔部44と、後方に延設されてガイド部19を内側に受け入れる受け部45と、ネジ60が貫通する部位を有し、台座部20にネジ留めされて固定される被固定部51とを備えている。フード部41は、角筒状に形成されている。
放熱部材11の上面にベース部材15を取り付けるとともに、回路基板34を載置する。また、制御用ハウジング61を取り付けた回路基板35を基板支持台23の所定箇所に載置すると、位置保持孔38に保持部26の突部27が挿通される。そして、ネジ36で回路基板35を基板支持台23にネジ留めする(図6)。
実施形態1によれば、コネクタハウジング40がネジ60(固定部)でベース部材15に固定された状態で係止部48が回路基板35を係止する部分の近傍についてはネジ留めを行わないことで、ネジ留めの際に回路基板35に強い力がかからないため、回路基板35における係止部48が係止する部分の近傍に導電路を形成することができる。よって、回路基板35の導電路を形成できる領域を増やすことが可能となる。また、ネジ留めする箇所が少なくなるためネジの本数を減らすことが可能になる。
このようにすれば、回路基板35におけるコネクタハウジング40側について、
回路基板35の平面内の位置及び下方側の位置は保持部26で係止し、回路基板35の上方側は係止部48で係止することで回路基板35におけるコネクタハウジング40側の部分の位置を保持することができる。
このようにすれば、簡素な構成で回路基板35の平面内の位置を保持することができる。
このようにすれば、コネクタハウジング40を案内するために回路基板35側に延びる受け部45の構成を利用して係止部48を形成することができる。
このようにすれば、回路基板35におけるコネクタハウジング40側の幅を大きくしても回路基板35が受け部45と接触しないようにすることができるため、回路基板35の面積を大きくすることができる。
実施形態2を図10を参照して説明する。実施形態2は、実施形態1の係止部48とは形状が異なる係止部70を設けたものである。他の構成は、実施形態1と同一であるため、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
コネクタハウジング40の左右の被固定部51をネジ60でネジ留めするとネジ留めの際の力でコネクタハウジング40がベース部材15側に押しつけられるとともに、係止部70が回路基板35の切欠部39の縁部を下方に押さえるため、回路基板35のコネクタハウジング40側については、ネジ留めしなくてもベース部材15に対して位置が固定される。
このようにすれば、一対の挟持部71,72が回路基板35を両面側から挟持することで、回路基板35の板面と直交する方向について、回路基板35の位置を保持することができる。また、回路基板35の両側を保持することができるため、必ずしも実施形態1の保持部26のような回路基板35の角部を下側から保持する構成をベース部材15に設けなくてもよくなるため、ベース部材15の構成を簡素化することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)係止部48は受け部45に設けたが、受け部45以外に係止部を設けてもよい。例えば、受け部45以外のコネクタハウジングの部分に回路基板35に係止する係止部を設けてもよい。
(2)位置保持孔38や保持部26を設けないようにしてもよい。
15: ベース部材
19: ガイド部
20: 台座部
26: 保持部
27: 突部
34,35: 回路基板
38: 位置保持孔
39: 切欠部
40: コネクタハウジング
41: フード部
42: 奥壁
43: 端子挿通孔
45: 受け部
48,70: 係止部
50: 延出部
51: 被固定部
58: コネクタ端子
36,57,60: ネジ
71,72: 一対の挟持部
Claims (8)
- 絶縁板に導電路が形成された回路基板と、
フード状のフード部と前記フード部を閉鎖する奥壁とを有し、前記奥壁に端子挿通孔が形成されたコネクタハウジングと、
前記コネクタハウジングの背面側から前記端子挿通孔に挿通されて前記奥壁を貫通し、前記フード部内に突出するコネクタ端子と、
前記コネクタハウジングが固定され、前記回路基板とは異なるベース部材と、
前記コネクタ端子が前記端子挿通孔に挿通された状態の前記コネクタハウジングの部位を貫通して前記ベース部材に固定する固定部と、を備え、
前記コネクタハウジングは、前記固定部で前記ベース部材に固定された状態で前記回路基板に係止する係止部を備えている電気接続箱。 - 前記固定部は、ネジである請求項1に記載の電気接続箱。
- 前記ベース部材は、前記回路基板における前記コネクタハウジング側の部分の位置を保持する保持部を備えている請求項1又は請求項2に記載の電気接続箱。
- 前記回路基板には、位置保持孔が形成されるとともに、
前記保持部は、前記位置保持孔に挿通される突部を備えている請求項3に記載の電気接続箱。 - 前記係止部は、前記回路基板を両面側から挟持する一対の挟持部を備えている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電気接続箱。
- 前記ベース部材は、前記コネクタハウジングの組み付けの際に前記コネクタハウジングを案内するガイド部を備えるとともに、前記コネクタハウジングは、前記ガイド部を受けて案内される受け部を備え、
前記係止部は、前記受け部に設けられている請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の電気接続箱。 - 前記回路基板には、角部が切り欠かれた切欠部が形成されており、前記受け部は、前記切欠部内に進入している請求項6に記載の電気接続箱。
- ベース部材に装着されるコネクタハウジングであって、
フード状のフード部と、
前記フード部を閉鎖し、背面側からコネクタ端子を挿通可能な端子挿通孔が形成された奥壁と、
固定部が貫通して前記ベース部材に対して固定される被固定部と、
前記被固定部を前記固定部で前記ベース部材に固定した状態で絶縁板に導電路が形成された回路基板に係止する係止部と、を備えているコネクタハウジング。
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2014
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