JP2016004129A - 用紙案内装置、及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録用紙が普通紙や薄紙である場合は、記録用紙が第1回転部材表面に十分に巻き付き、また記録用紙が厚紙である場合は、第1回転部材の振動を未然に防止する用紙案内装置を提供する。【解決手段】記録用紙Pの剛性が低い場合は、感知レバー51が補助ガイド56の内壁に軽く圧接した第1感知位置U1に位置し、用紙先端ガイド52のガイド板52aが補助ガイド53から大きく離間して第1変位位置W1に位置し、ガイド板52aの内側面がニップ域Nから離間した感光体ドラム21表面の接触位置pに向き(突入角度αが略40?となる)、感光体ドラム21表面に対してガイド板52aの内側面が斜めに傾斜する。このため、記録用紙Pの先端が感光体ドラム21表面に対して寝かされた状態で接してから、記録用紙Pが感光体ドラム21表面に巻き付きつつ侵入経路J1に沿ってニップ域Nへと導かれる。【選択図】図2

Description

本発明は、第1回転部材と第2回転部材との間のニップ域へと用紙を搬送して導く用紙案内装置及び画像形成装置に関する。
この種の画像形成装置では、像担持体表面を均一に帯電し、光ビームにより像担持体表面を走査して、静電潜像を像担持体表面に形成し、像担持体表面の静電潜像を現像して、像担持体表面にトナー像を形成し、トナー像を像担持体から記録用紙に転写している。
例えば、像担持体は、感光体ドラムや中間転写ベルト等の回転部材である。この回転部材を回転させつつ、静電潜像を回転部材表面に形成し、回転部材表面の静電潜像を現像して、回転部材表面にトナー像を形成している。そして、回転部材と転写ローラとを互いに圧接させて、回転部材と転写ローラとの間にニップ域を形成し、記録用紙を回転部材と転写ローラとの間のニップ域に挟み込むことによりトナー像を回転部材から記録用紙に転写している。
また、ニップ域よりも記録用紙の搬送方向上流側にレジストローラを設け、レジストローラで記録用紙を一旦停止させて、レジストローラからの記録用紙の搬送開始時点をニップ域でのトナー像の転写タイミングに合うように調節している。
また、特許文献1では、レジストローラからニップ域までの間に2つの可動ガイド体を対向配置して設け、記録用紙をレジストローラから各可動ガイド体の間に通してニップ域へと導いており、各可動ガイド体をモータ駆動で変位させて、記録用紙の先端の搬送経路を変更することができるようにしている。そして、記録用紙の剛性が低いか又は高いかを判定し、記録用紙の剛性が低い場合は、各可動ガイド体を変位させて、記録用紙の先端がニップ域へと略直接導かれるように記録用紙の先端の搬送経路を設定し、また記録用紙の剛性が高い場合は、各可動ガイド体を変位させて、記録用紙の先端が中間転写ベルト表面に対して寝かされた状態で接触してからニップ域へと導かれるように記録用紙の先端の搬送経路を設定している。これにより、記録用紙の剛性にかかわらず、ニップ域に対する記録用紙の導入の適切化を図っている。
特開2012−98543号公報
ところで、記録用紙が通常の厚みを有する普通紙あるいは薄紙である場合は、記録用紙の先端が回転部材表面に対して寝かされた状態で接してからニップ域へと導かれるようにすると、記録用紙が回転部材表面に十分に巻き付いて、回転部材から記録用紙へのトナー像の転写が良好になされる。
しかしながら、記録用紙が厚紙である場合は、記録用紙の先端が回転部材表面に対して寝かされた状態で接しても、記録用紙が回転部材表面に柔軟に巻き付くことがなく、また記録用紙の先端が回転部材表面に突き当たると、回転部材が細かく振動して、記録用紙上に転写されたトナー像にブレが生じる。
このため、例えば記録用紙が普通紙や薄紙であるか又は厚紙であるかに応じてニップ域までの記録用紙の先端の侵入経路を適宜変更することが望ましい。
一方、特許文献1では、記録用紙の剛性が低いか又は高いかに応じて記録用紙の先端の搬送経路を変更しているが、記録用紙の剛性が低い場合は、記録用紙の先端がニップ域へと略直接導かれるようにしているので、記録用紙が中間転写ベルト表面に十分に巻き付くことはなく、中間転写ベルトから記録用紙へのトナー像の転写が良好になされない。また、記録用紙の剛性が高い場合は、記録用紙の先端が中間転写ベルト表面に対して寝かされた状態で接触してからニップ域へと導かれるようにしているが、剛性の高い記録用紙が中間転写ベルト表面に柔軟に巻き付くとは考え難く、また記録用紙の先端が中間転写ベルト表面に突き当たると、中間転写ベルトが細かく振動して、記録用紙上に転写されたトナー像にブレが生じる可能性がある。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、記録用紙が普通紙や薄紙である場合は、記録用紙が回転部材表面に十分に巻き付き、また記録用紙が厚紙である場合は、記録用紙の先端が回転部材表面に突き当たることを未然に防止する用紙案内装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の用紙案内装置は、第1回転部材と第2回転部材との間のニップ域へと用紙を搬送して導く用紙案内装置であって、前記ニップ域よりも前記用紙の搬送方向上流側に設けられて、前記用紙を押圧する方向に付勢されて変位し、前記用紙を押圧した状態で該用紙の撓み量を感知する感知レバーと、前記ニップ域と前記感知レバーとの間に設けられて、前記感知レバーにより感知された撓み量に応じて移動され、前記ニップ域に対する前記用紙の先端の侵入経路を変更する用紙先端案内部とを備え、前記用紙先端案内部は、前記感知レバーにより感知された撓み量が増大するほど、前記侵入経路の向きを前記ニップ域に近づけている。
このような本発明の用紙案内装置によれば、感知レバーは、用紙を押圧する方向に付勢されて変位し、用紙を押圧した状態で該用紙の撓み量を感知する。このため、用紙の剛性が低い場合は、感知レバーの押圧により用紙が容易に変形して、感知レバーにより感知された撓み量が低減する。また、用紙の剛性が高い場合は、感知レバーの押圧により用紙が殆ど変形することがなく、感知レバーにより感知された撓み量が増大する。そして、用紙先端案内部は、感知レバーにより感知された撓み量が増大するほど、つまり用紙の剛性が高くなるほど、用紙の先端の侵入経路の向きをニップ域に近づけている。従って、用紙の先端がニップ域へと略直接導かれることになり、記録用紙の先端が第1回転部材表面に突き当てられることはなく、第1回転部材が細かく振動することもない。逆に、用紙先端案内部は、感知レバーにより感知された撓み量が低減するほど、つまり用紙の剛性が低くなるほど、用紙の先端の侵入経路の向きをニップ域から離している。従って、用紙の先端が第1回転部材表面に対して寝かされた状態で接してからニップ域へと導かれるようにすることができ、記録用紙が第1回転部材表面に十分に巻き付いて、第1回転部材から記録用紙へのトナー像の転写が良好になされる。
また、本発明の用紙案内装置においては、前記用紙先端案内部は、前記感知レバーにより感知された撓み量が増大するほど、前記侵入経路の向きを前記ニップ域に近づけて、前記第1回転部材の回転中心と前記第1回転部材に対する前記用紙の先端の接触位置とを結ぶ第1仮想線と、前記回転中心と前記ニップ域とを結ぶ第2仮想線とがなす突入角度を小さくしている。
このような突入角度は、ニップ域に対する用紙の先端の侵入経路の向きに対応する。
更に、本発明の用紙案内装置においては、前記感知レバーと前記用紙先端案内部とを連結するリンクを備え、前記リンクは、前記用紙の撓み量に応じた前記感知レバーの変位に連動して、前記用紙先端案内部を移動させている。
この場合は、簡単な構成で、用紙先端案内部を感知レバーの変位に連動させて移動させることが可能になる。
また、本発明の用紙案内装置においては、前記感知レバーは、前記用紙の撓み量の増減に応じて第1感知位置及び第2感知位置のいずれかに変位し、前記リンクは、前記第1感知位置及び前記第2感知位置のずれかへの前記感知レバーの変位に連動して、前記用紙先端案内部を第1変位位置及び第2変位位置のいずれかに移動させている。
この場合は、用紙先端案内部が第1変位位置及び第2変位位置のいずれかに移動することにより、用紙の先端がニップ域へと略直接導かれたり、用紙の先端が第1回転部材表面に対して寝かされた状態で接してからニップ域へと導かれたりする。
更に、本発明の用紙案内装置においては、前記用紙の撓み量に応じた前記感知レバーの変位位置を検出する変位検出部と、前記変位検出部により検出された前記感知レバーの変位位置に応じて前記用紙先端案内部を移動させる駆動制御部とを備えている。
この場合は、駆動制御部により用紙先端案内部を確実に移動させることができる。
また、本発明の用紙案内装置においては、前記変位検出部は、前記用紙の撓み量に応じて前記感知レバーの複数の変位位置のいずれかを検出し、前記駆動制御部は、前記変位検出部により検出された変位位置に応じて前記用紙先端案内部を複数の移動位置のいずれかに移動させている。
この場合は、用紙先端案内部の移動位置を多段階で変更することができ、ニップ域に対する用紙の先端の侵入経路の向きを多様に変更することができる。
一方、本発明の画像形成装置は、上記本発明の用紙案内装置と、前記用紙案内装置により案内される前記用紙に画像を印刷する印刷部とを備えている。
このような本発明の画像形成装置においても、上記本発明の用紙案内装置と同様の作用効果を果す。
本発明によれば、感知レバーは、用紙を押圧する方向に付勢されて変位し、用紙を押圧した状態で該用紙の撓み量を感知する。このため、用紙の剛性が低い場合は、感知レバーの押圧により用紙が容易に変形して、感知レバーにより感知された撓み量が低減する。また、用紙の剛性が高い場合は、感知レバーの押圧により用紙が殆ど変形することがなく、感知レバーにより感知された撓み量が増大する。そして、用紙先端案内部は、感知レバーにより感知された撓み量が増大するほど、つまり用紙の剛性が高くなるほど、用紙の先端の侵入経路の向きをニップ域に近づけている。従って、用紙の先端がニップ域へと略直接導かれることになり、記録用紙の先端が第1回転部材表面に突き当てられることはなく、第1回転部材が細かく振動することもない。逆に、用紙先端案内部は、感知レバーにより感知された撓み量が低減するほど、つまり用紙の剛性が低くなるほど、用紙の先端の侵入経路の向きをニップ域から離している。従って、用紙の先端が第1回転部材表面に対して寝かされた状態で接してからニップ域へと導かれるようにすることができ、記録用紙が第1回転部材表面に十分に巻き付いて、第1回転部材から記録用紙へのトナー像の転写が良好になされる。
本発明の第1実施形態である用紙案内装置を適用した画像形成装置を示す断面図である。 第1実施形態の用紙案内装置を示す断面図である。 第1実施形態の用紙案内装置の動作状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態である用紙案内装置を示す断面図である。 第2実施形態の用紙案内装置の動作状態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態である用紙案内装置を示す断面図である。 第3実施形態の用紙案内装置の動作状態を示す断面図である。 第3実施形態の用紙案内装置の別の動作状態を示す断面図である。 本発明の第4実施形態である画像形成装置を示す断面図である。 第4実施形態の画像形成装置に適用された第1実施形態の用紙案内装置を示す断面図である。 第4実施形態の画像形成装置における第1実施形態の用紙案内装置の動作状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
[第1実施形態]図1は、本発明の第1実施形態である用紙案内装置を適用した画像形成装置を示す断面図である。この画像形成装置1は、その構成を大別すると、原稿送り装置11、原稿読取り装置12、印刷部13、用紙搬送部14、用紙供給部15、及び大容量給紙カセット(LCC)16等からなる。
印刷部13においては、クリーニング装置26により感光体ドラム21表面の残留トナーを除去及び回収した後、帯電装置22により感光体ドラム21の表面を所定の電位に均一に帯電させ、レーザ露光装置23により感光体ドラム21表面を露光して、その表面に静電潜像を形成し、現像装置24により感光体ドラム21表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム21表面にトナー像を形成する。
転写ローラ25は、感光体ドラム21に圧接されて、該転写ローラ25と感光体ドラム21との間にニップ域を形成しており、用紙搬送部14の用紙搬送経路31を通じて搬送されて来た記録用紙をそのニップ域に挟み込んで搬送しつつ、感光体ドラム21表面のトナー像を記録用紙上に転写する。そして、定着装置27の加熱ローラ28と加圧ローラ29との間に記録用紙を挟み込んで加熱及び加圧し、記録用紙上のトナー像を定着させる。
用紙供給部15は、複数の給紙カセット32を備えている。各給紙カセット32は、記録用紙を一枚ずつ引出して送り出すためのそれぞれのピックアップローラ33等を備えており、引出した記録用紙を用紙搬送部14の用紙搬送経路31へと送り出す。
大容量給紙カセット(LCC)16は、記録用紙を多量に収納可能であり、記録用紙を一枚ずつ引出して用紙搬送部14の用紙搬送経路31に送り出す。
この記録用紙は、用紙搬送経路31を通じて搬送され、転写ローラ25や定着装置27を経由し、各排紙ローラ34を介して用紙排紙トレイ35に排出される。
用紙搬送部14では、用紙搬送経路31に沿って、各レジスト前ローラ41、各レジストローラ42、用紙案内装置43、及び各排紙ローラ34等が配置されている。各レジストローラ42は、各レジスト前ローラ41により搬送されて来た記録用紙を一旦停止させて、記録用紙の先端を揃えた後、感光体ドラム21と転写ローラ25との間のニップ域でのトナー像の転写タイミングに合わせて記録用紙の搬送を開始し、記録用紙を感光体ドラム21と転写ローラ25との間のニップ域へと搬送する。このとき、用紙案内装置43は、ニップ域に対する記録用紙の先端の侵入経路を設定する。
また、記録用紙の表面だけではなく、裏面の印刷を行う場合は、分岐爪36の位置を切換えて、記録用紙を排紙ローラ34から反転経路37へと逆方向に搬送し、記録用紙の表裏を反転させて、記録用紙をレジストローラ42へと再度導き、記録用紙の表面と同様に、記録用紙の裏面に画像を記録して定着し、記録用紙を用紙排紙トレイ35に排出する。
一方、原稿読取り装置12は、プラテンガラス44上に載置された原稿を照明して、原稿の画像を読取る。また、原稿送り装置11は、ピックアップローラ45により原稿トレイ46上の原稿を引き出して、原稿を原稿搬送経路46を通じて搬送し、原稿を原稿読取りガラス47上に通して原稿排紙トレイ48へと排出する。このとき、原稿読取り装置12は、原稿を原稿読取りガラス47を介して照明して、原稿の画像を読取る。
こうして読取られた原稿の画像は、画像形成装置1のレーザ露光装置23に入力され、印刷部13により原稿の画像が記録用紙に記録され、この記録用紙が複写原稿として出力される。
ところで、第1実施形態の用紙案内装置43は、先に述べたように転写ローラ25と感光体ドラム21との間のニップ域に対する記録用紙の先端の侵入経路を設定するものであるが、それだけではなく、記録用紙の剛性に応じてニップ域に対する記録用紙の先端の侵入経路を切換えることができる。
ここで、記録用紙が通常の厚みを有する普通紙あるいは薄紙であって、記録用紙の剛性が低い場合は、記録用紙の先端が感光体ドラム21表面に対して寝かされた状態で接してからニップ域へと導かれるように記録用紙の先端の侵入経路を設定すると、記録用紙が感光体ドラム21表面に十分に巻き付いて、感光体ドラム21から記録用紙へのトナー像の転写が良好になされる。
しかしながら、記録用紙が厚紙であって、記録用紙の剛性が高い場合は、記録用紙の先端が感光体ドラム21表面に対して寝かされた状態で接しても、記録用紙が感光体ドラム21表面に柔軟に巻き付くことがなく、また記録用紙の先端が感光体ドラム21表面に突き当たると感光体ドラム21が細かく振動して、記録用紙上に転写されたトナー像にブレが生じる。このため、記録用紙の先端がニップ域に略直接導かれるように記録用紙の先端の侵入経路を設定して、記録用紙の先端が感光体ドラム21表面に突き当たらないようにするのが好ましい。
そこで、第1実施形態の用紙案内装置43では、記録用紙の剛性に応じてニップ域に対する記録用紙の先端の侵入経路を切換え設定することにより、剛性の低い記録用紙については記録用紙の先端が感光体ドラム21表面に対して寝かされた状態で接してからニップ域へと導かれるようにし、また剛性の高い記録用紙については記録用紙の先端がニップ域に略直接導かれるようにしている。
次に、第1実施形態の用紙案内装置43について詳細に説明する。図2は、第1実施形態の用紙案内装置43を示す断面図である。図2に示すように用紙案内装置43は、感知レバー51、用紙先端ガイド52、補助ガイド53、及び感知レバー51と用紙先端ガイド52とを連結するリンク部54等を備えている。
用紙先端ガイド52及び補助ガイド53は、互いに対向配置されて、用紙先端ガイド52と補助ガイド53との間が用紙搬送経路31となっている。また、用紙先端ガイド52及び補助ガイド53は、感光体ドラム21と転写ローラ25との間のニップ域Nよりも記録用紙の搬送方向上流側であって、かつ各レジストローラ42よりも記録用紙の搬送方向下流側に設けられており、よってニップ域Nと各レジストローラ42との間に位置する。
感知レバー51は、各レジストローラ42よりも記録用紙の搬送方向上流側であって、かつ各レジスト前ローラ41によりも記録用紙の搬送方向下流側に設けられており、よって各レジストローラ42と各レジスト前ローラ41との間に位置する。従って、記録用紙の搬送方向上流側から下流側へと、各レジスト前ローラ41、感知レバー51、各レジストローラ42、用紙先端ガイド52、及びニップ域Nが順次配置されている。
また、各レジスト前ローラ41よりも記録用紙の搬送方向上流側から各レジストローラ42の手前までの範囲には、S字ガイド55、及びS字ガイド55に対向配置された2つの補助ガイド56、57が設けられており、S字ガイド55と各補助ガイド56、57との間が用紙搬送経路31となっている。S字ガイド55には、その一部を切り欠いてなる開口部が形成されており、感知レバー51がその開口部を通じて用紙搬送経路31に出し入れされる。
ここで、感知レバー51と用紙先端ガイド52とをリンク部54を通じて連結してなるリンク機構について説明する。感知レバー51は、固定軸61により回転自在に支持されている。固定軸61は、画像形成装置1のフレーム等(図示せず)に固定されて位置決めされており、感知レバー51の回転中心が変位することはない。また、固定軸61がキックバネ62の孔に通され、キックバネ62の一端が感知レバー51に係止され、キックバネ62の他端が画像形成装置1のフレーム等(図示せず)に固定されて、キックバネ62により感知レバー51が矢印方向Aに付勢され、感知レバー51がS字ガイド55の開口部を通じて用紙搬送経路31の側に突出している。
用紙先端ガイド52は、記録用紙の最大幅(記録用紙の搬送方向と直交する方向での最大幅)と略同一の幅を有するガイド板52aと、ガイド板52aの両端で折り曲げられた各支持片52bと、ガイド板52aの一辺で折り曲げられた補助板52cと、補助板52cの一端で折り曲げられた連結片52dとを有している。各支持片52bは、画像形成装置1のフレーム等(図示せず)に固定されて位置決めされた固定軸63により回転自在に支持されており、用紙先端ガイド52が固定軸63周りで回転自在である。また、連結片52dは、各レジストローラ42の端部外側に配置されて、各レジストローラ42に接触もしくは干渉しないようにされている。補助ガイド53は、用紙先端ガイド52と略同一の幅を有し、定位置に固定されている。
リンク部54は、くの字型の第1リンク71と、第2リンク72とを有している。第1リンク71のくの字型の屈曲部分は、画像形成装置1のフレーム等(図示せず)に固定されて位置決めされた固定軸64により回転自在に支持されている。また、第1リンク71の上端部と用紙先端ガイド52の連結片52dとが移動軸73により互いに回転自在に連結されている。更に、第1リンク71の下端部と第2リンク72の上端部とが移動軸74により互いに回転自在に連結され、第2リンク72の下端部と感知レバー51の角部とが移動軸75により互いに回転自在に連結されている。
このような構成の用紙案内装置43において、感知レバー51は、キックバネ62により矢印方向Aに付勢されて固定軸61を中心に時計回り方向に回転し、S字ガイド55の開口部を通じて用紙搬送経路31の側に突出し、補助ガイド56の内壁に軽く圧接した第1感知位置U1に位置する。
この状態で、記録用紙Pは、各レジスト前ローラ41により搬送されて来て、S字ガイド55と各補助ガイド56、57との間の用紙搬送経路31を通過し、かつ感知レバー51と補助ガイド56の内壁との間を通って、各レジストローラ42へと導かれ、一時的に停止されている各レジストローラ42に当接されて撓み、記録用紙の先端が各レジストローラ42と平行に揃えられる。
このとき、図2に示すように記録用紙Pが通常の厚みを有する普通紙あるいは薄紙であって、記録用紙Pの剛性が低い場合は、記録用紙PがS字ガイド55の内側凹所空間で撓んでも、キックバネ62により感知レバー51が矢印方向Aに付勢されていることから、感知レバー51により記録用紙Pが補助ガイド56の内壁に押し付けられて平坦状になり、感知レバー51が固定軸61周りで回転することはなく、感知レバー51が第1感知位置U1に位置したままである。従って、第1リンク71、第2リンク72、及び用紙先端ガイド52がそれぞれの位置に留まり、用紙先端ガイド52のガイド板52aが補助ガイド53から大きく離間して第1変位位置W1に位置し、ガイド板52aの内側面がニップ域Nから離間した感光体ドラム21表面の接触位置pに向き、感光体ドラム21表面に対してガイド板52aの内側面が斜めに傾斜する。
この状態で、各レジストローラ42による記録用紙Pの搬送が開始されると、記録用紙Pの先端がガイド板52aの内側面により案内されて感光体ドラム21表面に対して寝かされた状態で該感光体ドラム21表面の接触位置pに到達し、感光体ドラム21の矢印方向の回転に伴い、記録用紙Pが感光体ドラム21表面に巻き付きつつ侵入経路J1に沿ってニップ域Nへと導かれる。
ここでは、侵入経路J1は、感光体ドラム21表面に向く用紙先端ガイド52の先端からニップ域Nまでの記録用紙Pの先端の軌跡とする。
また、例えば感光体ドラム21の直径が30mm程度であり、感光体ドラム21表面の接触位置pからニップ域Nまでの感光体ドラム21表面上の長さ、つまり記録用紙Pが感光体ドラム21表面に巻き付いて接触している長さが10mm程度である。そして、感光体ドラム21の回転中心k及び感光体ドラム21表面の接触位置pを結ぶ第1仮想線Q1と、回転中心k及びニップ域Nの中心を結ぶ第2仮想線Q2とがなす突入角度αを定義すると、突入角度αが40°程度となっている。この突入角度α(=略40°)は、ニップ域Nに対する侵入経路J1の向きに対応しており、侵入経路J1の向きがニップ域Nから離れる程、突入角度αが大きくなる。
このように記録用紙Pが通常の厚みを有する普通紙あるいは薄紙であって、記録用紙Pの剛性が低い場合は、感知レバー51が補助ガイド56の内壁に軽く圧接した第1感知位置U1に位置したままであり、用紙先端ガイド52のガイド板52aが補助ガイド53から大きく離間して第1変位位置W1に位置し、ガイド板52aの内側面がニップ域Nから離間した感光体ドラム21表面の接触位置pに向き(突入角度αが略40°となる)、感光体ドラム21表面に対してガイド板52aの内側面が斜めに傾斜する。このため、記録用紙Pの先端がガイド板52aの内側面により案内されて感光体ドラム21表面に対して寝かされた状態で該感光体ドラム21表面の接触位置pに到達し、感光体ドラム21の回転に伴い、記録用紙Pが感光体ドラム21表面に巻き付きつつ侵入経路J1に沿ってニップ域Nへと導かれる。これにより、感光体ドラム21表面から記録用紙Pへのトナー像の転写が良好になされる。
次に、図3に示すように記録用紙Pが厚紙であって、記録用紙Pの剛性が高い場合は、S字ガイド55の内側凹所空間で撓んだ記録用紙Pがキックバネ62の付勢力に抗して感知レバー51を矢印方向Aとは逆方向に押し返し、感知レバー51が固定軸61を中心に反時計回り方向に回転して第2感知位置U2に移動する。これに伴い、第2リンク72が矢印方向Bに変位し、第1リンク71が固定軸64を中心にして矢印方向Cに回転し、用紙先端ガイド52が固定軸63を中心にして矢印方向Dに回転し、用紙先端ガイド52のガイド板52aが補助ガイド53に接近して第2変位位置W2に移動し、ガイド板52aの内側面がニップ域Nに向く。
この状態で、各レジストローラ42による記録用紙Pの搬送が開始されると、記録用紙Pの先端がガイド板52aの内側面により案内されて直線的な侵入経路J2に沿ってニップ域Nへと略直接導かれる。
このとき、感光体ドラム21表面に対する記録用紙Pの先端の接触位置pとニップ域Nとが略一致することから、感光体ドラム21の回転中心k及び感光体ドラム21表面の接触位置pを結ぶ第1仮想線Q1と回転中心k及びニップ域Nの中心を結ぶ第2仮想線Q2とがなす突入角度αが略0°となる。
このように記録用紙Pが厚紙あって、記録用紙Pの剛性が高い場合は、感知レバー51が固定軸61を中心に反時計回り方向に回転して第2感知位置U2に移動し、用紙先端ガイド52のガイド板52aが補助ガイド53に接近して第2変位位置W2に移動し、ガイド板52aの内側面がニップ域Nに向く(突入角度αが略0°となる)。このため、記録用紙Pの先端がガイド板52aの内側面により案内されて直線的な侵入経路J2に沿ってニップ域Nへと略直接導かれ、記録用紙Pの先端が感光体ドラム21表面に突き当てられることはなく、感光体ドラム21が細かく振動することもなく、よって記録用紙P上に転写されたトナー像にブレが生じることがない。
尚、記録用紙Pの後端が感知レバー51の部位を通過した後には、キックバネ62により感知レバー51が矢印方向Aに付勢されて第1感知位置U1に移動して戻り、これに伴い、第2リンク72が矢印方向Bとは逆方向に変位し、第1リンク71が固定軸64を中心にして矢印方向Cとは逆方向に回転し、用紙先端ガイド52が固定軸63を中心にして矢印方向Dとは逆方向に回転し、用紙先端ガイド52のガイド板52aが第1変位位置W1に移動して戻り、ガイド板52aの内側面がニップ域Nから離間した感光体ドラム21表面の接触位置pに向くことになる。しかしながら、このときには、記録用紙Pの先端がニップ域Nを既に通過しているので、記録用紙の先端が感光体ドラム21表面に突き当てられることはなく、感光体ドラム21が細かく振動することもない。
このように第1実施形態の用紙案内装置43では、記録用紙Pの剛性が低い場合は、感知レバー51が第1感知位置U1に位置し、用紙先端ガイド52のガイド板52aが第1変位位置W1に位置して、ガイド板52aの内側面がニップ域Nから離間した感光体ドラム21表面の接触位置pに向いており(突入角度αが略40°となる)、記録用紙Pの先端がガイド板52aの内側面により案内されて、記録用紙Pが感光体ドラム21表面に巻き付きつつ侵入経路J1に沿ってニップ域Nへと導かれるため、感光体ドラム21表面から記録用紙Pへのトナー像の転写が良好になされる。また、記録用紙Pの剛性が高い場合は、感知レバー51が第2感知位置U2に移動し、用紙先端ガイド52のガイド板52aが第2変位位置W2に移動して、ガイド板52aの内側面がニップ域Nに向くため(突入角度αが略0°となる)、記録用紙Pの先端がガイド板52aの内側面により案内されて直線的な侵入経路J2に沿ってニップ域Nへと略直接導かれ、記録用紙Pの先端が感光体ドラム21表面に突き当てられることはなく、感光体ドラム21が細かく振動することもなく、記録用紙P上に転写されたトナー像にブレが生じることがない。
[第2実施形態]図4は、本発明の第2実施形態である用紙案内装置を示す断面図である。尚、図4において、図2と同様の作用を果す部位には同じ符号を付している。
第2実施形態の用紙案内装置43Aは、図2に示す第1実施形態の用紙案内装置43と同様に図1に示す画像形成装置1に適用されるものであるが、感知レバー51と用紙先端ガイド52とを連結するリンク部54の代りに、感知レバー51Aの変位位置を検出する変位位置センサ81と、用紙先端ガイド52を回転駆動するソレノイド82と、変位位置センサ81により検出された感知レバー51Aの変位位置に応じてソレノイド82を駆動する制御部83とを備えている。
感知レバー51Aには、突設片51bが設けられている。変位位置センサ81は、光学式センサであり、第1感知位置U1に位置するときの感知レバー51Aの突設片51bの有無、つまり感知レバー51Aが第1感知位置U1に位置するか否かを検出する。また、ソレノイド82は、プランジャー82aを有しており、そのプランジャー82aが用紙先端ガイド52の連結片52dに連結されている。
図4に示すようにソレノイド82の消勢時には、プランジャーが突出して、用紙先端ガイド52が固定軸63を中心にして矢印方向Dとは逆方向に回転し、用紙先端ガイド52のガイド板52aが第1変位位置W1に位置し、ガイド板52aの内側面がニップ域Nから離間した感光体ドラム21表面の接触位置pに向き、感光体ドラム21表面に対してガイド板52aの内側面が斜めに傾斜する。また、図5に示すようにソレノイド82の付勢時には、プランジャーが引っ込んで、用紙先端ガイド52が固定軸63を中心にして矢印方向Dに回転し、用紙先端ガイド52のガイド板52aが第2変位位置W2に位置し、ガイド板52aの内側面がニップ域Nに向く。
ここで、図4に示すように記録用紙Pが普通紙あるいは薄紙であって、記録用紙Pの剛性が低い場合は、キックバネ62により感知レバー51Aが矢印方向Aに付勢されていることから、感知レバー51Aにより記録用紙Pが補助ガイド56の内壁に押し付けられて平坦状になり、感知レバー51Aが第1感知位置U1に位置する。このとき、変位位置センサ81により感知レバー51Aの突設片51bが検出され、この変位位置センサ81の検出出力に応答して制御部83は、ソレノイド82の消勢状態を維持して、用紙先端ガイド52のガイド板52aを第1変位位置W1に位置したままとする。従って、ガイド板52aの内側面がニップ域Nから離間した感光体ドラム21表面の接触位置pに向き、感光体ドラム21表面に対してガイド板52aの内側面が斜めに傾斜する。
この状態で、各レジストローラ42による記録用紙Pの搬送が開始されると、記録用紙Pの先端がガイド板52aの内側面により案内されて感光体ドラム21表面に対して寝かされた状態で該感光体ドラム21表面の接触位置pに到達し、感光体ドラム21の矢印方向の回転に伴い、記録用紙Pが感光体ドラム21表面に巻き付きつつ侵入経路J1に沿ってニップ域Nへと導かれ、感光体ドラム21表面から記録用紙Pへのトナー像の転写が良好になされる。
また、図5に示すように記録用紙Pが厚紙であって、記録用紙Pの剛性が高い場合は、S字ガイド55の内側凹所空間で撓んだ記録用紙Pがキックバネ62の付勢力に抗して感知レバー51Aを矢印方向Aとは逆方向に押し返し、感知レバー51Aが固定軸61を中心に反時計回り方向に回転して第2変位位置W2に移動する。このとき、変位位置センサ81により感知レバー51Aの突設片51bが検出されず、この変位位置センサ81の検出出力に応答して制御部83は、ソレノイド82を付勢して、用紙先端ガイド52のガイド板52aを第2変位位置W2に移動させ、ガイド板52aの内側面をニップ域Nに向ける。
この状態で、各レジストローラ42による記録用紙Pの搬送が開始されると、記録用紙Pの先端がガイド板52aの内側面により案内されて直線的な侵入経路J2に沿ってニップ域Nへと略直接導かれる。このため、記録用紙Pの先端が感光体ドラム21表面に突き当てられることはなく、感光体ドラム21が細かく振動することもなく、よって記録用紙P上に転写されたトナー像にブレが生じることがない。
このように第2実施形態の用紙案内装置43Aでは、変位位置センサ81により感知レバー51Aが第1感知位置U1に位置するか否かを検出し、感知レバー51Aが第1感知位置U1に位置するときには、よって記録用紙Pの剛性が低い場合は、ソレノイド82の消勢状態を維持し、用紙先端ガイド52のガイド板52aを第1変位位置W1に保持して、ガイド板52aの内側面をニップ域Nから離間した感光体ドラム21表面の接触位置pに向け、感光体ドラム21表面に対してガイド板52aの内側面を斜めに傾斜させている。このため、記録用紙Pの先端がガイド板52aの内側面により案内されて感光体ドラム21表面に対して寝かされた状態で該感光体ドラム21表面の接触位置pに到達し、感光体ドラム21の回転に伴い、記録用紙Pが感光体ドラム21表面に巻き付きつつ侵入経路J1に沿ってニップ域Nへと導かれ、感光体ドラム21表面から記録用紙Pへのトナー像の転写が良好になされる。また、感知レバー51Aが第1感知位置U1に位置しないときには(第2感知位置U2に位置するときには)、よって記録用紙Pの剛性が高い場合は、ソレノイド82を付勢して、用紙先端ガイド52のガイド板52aを第2変位位置W2に移動させ、ガイド板52aの内側面をニップ域Nに向けているので、記録用紙Pの先端が侵入経路J2に沿ってニップ域Nへと略直接導かれ、記録用紙Pの先端が感光体ドラム21表面に突き当てられることはなく、感光体ドラム21が細かく振動することもない。
[第3実施形態]図6は、本発明の第3実施形態である用紙案内装置を示す断面図である。尚、図6において、図4と同様の作用を果す部位には同じ符号を付している。
第3実施形態の用紙案内装置43Bは、図2に示す第1実施形態の用紙案内装置43と同様に図1に示す画像形成装置1に適用されるものであるが、感知レバー51と用紙先端ガイド52とを連結するリンク部54の代りに、感知レバー51の回転角度を検出するポテンショメータ84と、用紙先端ガイド52を回転駆動するモータ85と、ポテンショメータ84により検出された感知レバー51の回転角度に応じてモータ85を駆動制御する制御部83とを備えている。
ここで、図6に示すように記録用紙Pが普通紙あるいは薄紙であって、記録用紙Pの剛性が低い場合は、感知レバー51により記録用紙Pが補助ガイド56の内壁に押し付けられて平坦状になり、感知レバー51が第1感知位置U1に位置する。このとき、制御部83は、ポテンショメータ84により検出された感知レバー51の回転角度に基づき感知レバー51が第1感知位置U1にあると判定し、この判定に応じて用紙先端ガイド52のガイド板52aを第1変位位置W1に保持し、ガイド板52aの内側面をニップ域Nから離間した感光体ドラム21表面の接触位置pに向け、感光体ドラム21表面に対してガイド板52aの内側面を斜めに傾斜させる。
また、図7に示すように記録用紙Pが厚紙であって、記録用紙Pの剛性が高い場合は、S字ガイド55の内側凹所空間で撓んだ記録用紙Pがキックバネ62の付勢力に抗して感知レバー51を矢印方向Aとは逆方向に押し返し、感知レバー51が回転して第2感知位置U2に移動する。このとき、制御部83は、ポテンショメータ84により検出された感知レバー51の回転角度に基づき感知レバー51が第2感知位置U2にあると判定し、この判定結果に応じてモータ85を駆動制御して、用紙先端ガイド52のガイド板52aを第2変位位置W2に移動させ、ガイド板52aの内側面をニップ域Nに向ける。
更に、図8に示すように記録用紙Pの剛性が普通紙の剛性よりも高くかつ厚紙の剛性よりも低い場合は、S字ガイド55の内側凹所空間で撓んだ記録用紙Pにより感知レバー51が矢印方向Aとは逆方向に完全に押し返さることはなく、感知レバー51が第1感知位置U1と第2感知位置U2との間の中間感知位置U3に移動する。このような感知レバー51の中間感知位置U3は、感知レバー51に対するキックバネ62の矢印方向Aの付勢力を適宜調節することにより設定することができる。
このとき、制御部83は、ポテンショメータ84により検出された感知レバー51の回転角度に基づき感知レバー51がその中間感知位置U3にあると判定し、この判定結果に応じてモータ85を駆動制御して、用紙先端ガイド52のガイド板52aを第1変位位置W1と第2変位位置W2との間の中間変位位置W3に移動させ、ガイド板52aの内側面を感光体ドラム21表面の接触位置pとニップ域Nとの間の中間位置に向ける。
このような第3実施形態の用紙案内装置43Bでは、感知レバー51の中間感知位置U3が記録用紙Pの剛性に応じて変化することは明らかであり、よって用紙先端ガイド52のガイド板52aの中間変位位置W3も記録用紙Pの剛性に応じて変化する。従って、記録用紙Pの剛性が高くなる程、ガイド板52aの内側面の向きが感光体ドラム21表面の接触位置pからニップ域Nへと近づくことになり、記録用紙Pの先端をニップ域Nへとより直線的に導いて、感光体ドラム21の振動を防止することができる。逆に、記録用紙Pの剛性が低くなる程、ガイド板52aの内側面の向きがニップ域Nから感光体ドラム21表面の接触位置pへと近づくことになり、感光体ドラム21表面に対する記録用紙Pの巻き付き長さを長くして、感光体ドラム21表面から記録用紙Pへのトナー像の転写性を向上させることができる。
[第4実施形態]図9は、本発明の第4実施形態である画像形成装置を示す断面図である。この画像形成装置101は、原稿を読取って記録用紙に印刷する複写機能を有しており、画像読取り装置102、原稿搬送装置103、印刷部104、及び給紙カセット105等を備えている。
この画像形成装置101において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。このため、印刷部104においては、現像装置112、感光体ドラム113、ドラムクリーニング装置114、及び帯電装置115を各色に応じた4種類のトナー像を形成するためにそれぞれ4個ずつ設け、それぞれをブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応付けて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdを構成している。
各画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdのいずれにおいても、ドラムクリーニング装置114により感光体ドラム113表面の残留トナーを除去及び回収した後、帯電装置115により感光体ドラム113の表面を所定の電位に均一に帯電させ、光走査装置111により感光体ドラム113表面を露光して、その表面に静電潜像を形成し、現像装置112により感光体ドラム113表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム113表面にトナー像を形成する。これにより、各感光体ドラム113表面に各色のトナー像が形成される。
引き続いて、中間転写ベルト121を矢印方向Hに周回移動させつつ、ベルトクリーニング装置125により中間転写ベルト121の残留トナーを除去及び回収した後、各感光体ドラム113表面に各色のトナー像を中間転写ベルト121に順次転写して重ね合わせ、中間転写ベルト121上にカラーのトナー像を形成する。
中間転写ベルト121と2次転写ローラ126との間にはニップ域が形成されており、用紙搬送経路31を通じて搬送されて来た記録用紙をそのニップ域に挟み込んで搬送しつつ、中間転写ベルト121表面のカラーのトナー像を記録用紙上に転写する。そして、定着装置117の加熱ローラ131と加圧ローラ132との間に記録用紙を挟み込んで加熱及び加圧し、記録用紙上のカラーのトナー像を定着させる。
また、記録用紙は、ピックアップローラ133により給紙カセット105から引き出されて、用紙搬送経路31を通じて搬送され、2次転写ローラ126や定着装置117を経由し、各排紙ローラ34を介して排紙トレイ139へと搬出される。
この用紙搬送経路31には、各レジスト前ローラ41、各レジストローラ42、用紙案内装置43、及び各排紙ローラ34等が配置されている。各レジストローラ42は、各レジスト前ローラ41により搬送されて来た記録用紙を一旦停止させて、記録用紙の先端を揃えた後、中間転写ベルト121と2次転写ローラ126との間のニップ域でのトナー像の転写タイミングに合わせて記録用紙の搬送を開始し、記録用紙をニップ域へと搬送する。このとき、用紙案内装置43は、ニップ域に対する記録用紙の先端の侵入経路を設定する。
また、記録用紙の表面だけではなく、裏面に画像形成を行う場合は、記録用紙を各排紙ローラ34から反転経路137へと逆方向に搬送して、記録用紙の表裏を反転させ、記録用紙を各レジストローラ42へと再度導き、記録用紙の表面と同様に、記録用紙の裏面に画像を記録して定着し、記録用紙を排紙トレイ139へと搬出する。
このような第4実施形態の画像形成装置101では、第1実施形態の用紙案内装置43を適用している。ここで、図10に示すように記録用紙Pが普通紙あるいは薄紙であって、記録用紙Pの剛性が低い場合は、感知レバー51が第1感知位置U1に位置したままであり、用紙先端ガイド52のガイド板52aが第1変位位置W1に位置し、ガイド板52aの内側面がニップ域Nから離間した中間転写ベルト121表面の接触位置pに向き(突入角度αが略40°となる)、感光体ドラム21表面に対してガイド板52aの内側面が斜めに傾斜する。このため、記録用紙Pの先端がガイド板52aの内側面により案内されて中間転写ベルト121表面に対して寝かされた状態で該中間転写ベルト121表面の接触位置pに到達し、中間転写ベルト121の回転に伴い、記録用紙Pが中間転写ベルト121表面に巻き付きつつ侵入経路J1に沿ってニップ域Nへと導かれる。これにより、中間転写ベルト121表面から記録用紙Pへのトナー像の転写が良好になされる。
また、図11に示すように記録用紙Pが厚紙であって、記録用紙Pの剛性が高い場合は、感知レバー51が固定軸61を中心に反時計回り方向に回転して第2感知位置U2に移動し、用紙先端ガイド52のガイド板52aが補助ガイド53に接近して第2変位位置W2に移動し、ガイド板52aの内側面がニップ域Nに向く(突入角度αが略0°となる)。このため、記録用紙Pの先端がガイド板52aの内側面により案内されて直線的な侵入経路J2に沿ってニップ域Nへと略直接導かれ、記録用紙Pの先端が中間転写ベルト121表面に突き当てられることはなく、中間転写ベルト121が細かく振動することもなく、よって記録用紙P上に転写されたトナー像にブレが生じることがない。
尚、第4実施形態の画像形成装置101では、第1実施形態の用紙案内装置43を適用しているが、この代わりに、第2実施形態の用紙案内装置43A又は第3実施形態の用紙案内装置43Bを適用しても構わない。
また、ニップ域を形成する第1回転部材および第2回転部材の一例として、感光体ドラム21および転写ローラ25の組み合わせと、中間転写ベルト121および2次転写ローラ126の組み合わせとを挙げているが、本発明はこれに限定されない。例えば、加熱ローラ28および加圧ローラ29の組み合わせ、加熱ローラ131および加圧ローラ132の組み合わせ、レジストローラ42、レジスト前ローラ41、および排紙ローラ34などのニップ域を形成するローラに対して、搬送方向上流側に感知レバーおよび用紙先端案内部を設ける構成としてもよい。それによって、用紙を十分に巻き付けることや、用紙の先端が突き当たった際の振動を防止できることから、用紙の折れや、先端の位置ズレなどによる搬送不良を防ぐことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態及び変形例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
1、101 画像形成装置
21 感光体ドラム(第1回転部材の一例)
25 転写ローラ(第2回転部材の一例)
41 レジスト前ローラ
42 レジストローラ
43、43A、43B 用紙案内装置
51、51A 感知レバー
52 用紙先端ガイド(用紙先端案内部の一例)
53 補助ガイド
54 リンク部
61、63、64 固定軸
62 キックバネ
71 第1リンク
72 第2リンク
73、74、75 移動軸
81 変位位置センサ
82 ソレノイド
83 制御部
84 ポテンショメータ
85 モータ
121 中間転写ベルト(第1回転部材の一例)
126 2次転写ローラ(第2回転部材の一例)

Claims (7)

  1. 第1回転部材と第2回転部材との間のニップ域へと用紙を搬送して導く用紙案内装置であって、
    前記ニップ域よりも前記用紙の搬送方向上流側に設けられて、前記用紙を押圧する方向に付勢されて変位し、前記用紙を押圧した状態で該用紙の撓み量を感知する感知レバーと、
    前記ニップ域と前記感知レバーとの間に設けられて、前記感知レバーにより感知された撓み量に応じて移動され、前記ニップ域に対する前記用紙の先端の侵入経路を変更する用紙先端案内部とを備え、
    前記用紙先端案内部は、前記感知レバーにより感知された撓み量が増大するほど、前記侵入経路の向きを前記ニップ域に近づけることを特徴とする用紙案内装置。
  2. 請求項1に記載の用紙案内装置であって、
    前記用紙先端案内部は、前記感知レバーにより感知された撓み量が増大するほど、前記侵入経路の向きを前記ニップ域に近づけて、前記第1回転部材の回転中心と前記第1回転部材に対する前記用紙の先端の接触位置とを結ぶ第1仮想線と、前記回転中心と前記ニップ域とを結ぶ第2仮想線とがなす突入角度を小さくすることを特徴とする用紙案内装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の用紙案内装置であって、
    前記感知レバーと前記用紙先端案内部とを連結するリンクを備え、
    前記リンクは、前記用紙の撓み量に応じた前記感知レバーの変位に連動して、前記用紙先端案内部を移動させることを特徴とする用紙案内装置。
  4. 請求項3に記載の用紙案内装置であって、
    前記感知レバーは、前記用紙の撓み量の増減に応じて第1感知位置及び第2感知位置のいずれかに変位し、
    前記リンクは、前記第1感知位置及び前記第2感知位置のずれかへの前記感知レバーの変位に連動して、前記用紙先端案内部を第1変位位置及び第2変位位置のいずれかに移動させることを特徴とする用紙案内装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の用紙案内装置であって、
    前記用紙の撓み量に応じた前記感知レバーの変位位置を検出する変位検出部と、
    前記変位検出部により検出された前記感知レバーの変位位置に応じて前記用紙先端案内部を移動させる駆動制御部とを備えたことを特徴とする用紙案内装置。
  6. 請求項5に記載の用紙案内装置であって、
    前記変位検出部は、前記用紙の撓み量に応じて前記感知レバーの複数の変位位置のいずれかを検出し、
    前記駆動制御部は、前記変位検出部により検出された変位位置に応じて前記用紙先端案内部を複数の移動位置のいずれかに移動させることを特徴とする用紙案内装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1つに記載の用紙案内装置と、前記用紙案内装置により案内される前記用紙に画像を印刷する印刷部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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