JP2016003805A - 空調システム - Google Patents

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智子 杉崎
Tomoko Sugizaki
智子 杉崎
清水 克浩
Katsuhiro Shimizu
克浩 清水
桂子 金川
Keiko Kanekawa
桂子 金川
覚 岡田
Satoru Okada
覚 岡田
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Abstract

【課題】所望の除湿量を確保し、快適性を維持することができる空調システムを提供することである。
【解決手段】実施形態の空調システムは、複数の室内機と、制御装置とを持つ。複数の室内機は、同一の空間内に配置されている。制御装置は、複数の室内機のうち運転する室内機の数を制御することによって、運転する室内機の稼働率を増大させる。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、空調システムに関する。
従来、複数の冷媒配管系統の各々に接続される複数の室内機を備える空調システムがある。この空調システムは、空間内を所望の空調状態に維持する際にエネルギー効率を向上させるために複数の室内機の負荷率および運転状態などを制御する。しかしながら、負荷の低下に伴い圧縮機の運転および停止が繰り返される断続運転が行われると除湿量が低下する可能性があった。
特開2012−77948号公報
本発明が解決しようとする課題は、所望の除湿量を確保し、快適性を維持することができる空調システムを提供することである。
実施形態の空調システムは、複数の室内機と、制御装置とを持つ。複数の室内機は、同一の空間内に配置されている。制御装置は、複数の室内機のうち運転する室内機の数を制御することによって、運転する室内機の稼働率を増大させる。
実施形態の空調システムの構成を示す図。 実施形態の空調システムにおける熱的に運転を行なう室内機の運転台数および空調能力の対応関係と、所定の空間内を所望の温度に維持するために必要な能力とを示す図。 実施形態の空調システムの動作時における各種の温度(吸込口、インテリアゾーン、吹出口、および蒸発温度)、相対湿度(吸込口、インテリアゾーン、および吹出口)、吸込口に対する吹出口の絶対湿度差、および圧縮機の回転数の変化の一例を示す図。 実施形態の比較例に係る空調システムの動作時における各種の温度(吸込口、インテリアゾーン、吹出口、および蒸発温度)、相対湿度(吸込口、インテリアゾーン、および吹出口)、吸込口に対する吹出口の絶対湿度差、および圧縮機の回転数の変化の一例を示す図。
以下、実施形態の空調システムを、図面を参照して説明する。
実施形態の空調システム10は、図1に示すように、複数の空気調和機11(例えば、3つの第1〜第3空気調和機11a〜11cを含む複数の空気調和機など)と、制御装置12とを備えている。各空気調和機11は、同一の空間X内に配置される少なくとも1つの室内機21と、室内機21が配置される空間Xの外部に配置される1つの室外機22とを備えている。各空気調和機11は、少なくとも1つの室内機21と1つの室外機22とを接続するとともに冷媒を流通させる冷媒流通系統24を構成する冷媒流通配管23を備えている。この冷媒流通配管23は、主にガス冷媒が流通するガス側配管(図示略)と主に液冷媒が流通する液側配管とで構成されている。
例えば、第1〜第3空気調和機11a〜11cの各々は、4台の第1〜第4室内機21と1台の室外機22とを備えている。第1空気調和機11aは、4台の第1〜第4室内機21(A1〜A4)と1台の室外機22(A0)とを備え、これらは第1冷媒流通配管23aを介して接続されている。第2空気調和機11bは、4台の第1〜第4室内機21(B1〜B4)と1台の室外機22(B0)とを備え、これらは第2冷媒流通配管23bを介して接続されている。第3空気調和機11cは、4台の第1〜第4室内機21(C1〜C4)と1台の室外機22(C0)とを備え、これらは第3冷媒流通配管23cを介して接続されている。
各室内機21は、例えば、減圧機(図示略)、室内熱交換器(蒸発器)21a、および室内送風装置(図示略)などの機器を備えている。室外機22は、例えば、圧縮機22a、室外熱交換器(図示略)、アキュムレータ(図示略)、および室外送風装置(図示略)などの機器を備えている。室内機21および室外機22の複数の機器は、冷媒流通配管23によって接続されることによって冷媒を循環させる冷凍サイクルを形成している。
複数の室内機21を収容する空間Xは、外界からの熱的影響を受ける境界領域Xa(いわゆるペリメータゾーン)と、境界領域以外の領域Xb(いわゆるインテリアゾーン)とを備えている。境界領域Xaは、例えば、空間Xの端部などのように、外界から空間Xを仕切る壁部(図示略)に設けられる窓部Wを透過する日射、または空間Xの壁部に設けられる出入り口(図示略)から侵入する外気などによって、外界からの熱的影響の度合いが所定閾値以上の領域である。境界領域以外の領域Xbは、例えば、空間Xの中央部などのように、外界からの熱的影響の度合いが所定閾値未満の領域(いわゆるインテリアゾーン)である。
複数の室内機21のうち、第3空気調和機11cの第1〜第4室内機21(C1〜C4)は、例えば、天井埋め込み型であり、境界領域Xaの天井部(図示略)に配置されている。複数の室内機21のうち、第3空気調和機11cの第1〜第4室内機21(C1〜C4)以外の室内機21は、例えば、天井埋め込み型であり、境界領域以外の領域Xbの天井部(図示略)に配置されている。境界領域以外の領域Xbにおいて、第1および第2空気調和機11a,11bの各々の室内機21は千鳥配列されている。つまり第1空気調和機11aの室内機21と第2空気調和機11bの室内機21とは交互に隣り合うように配置されている。
各室内機21は、室内送風装置(図示略)によって送風される風の吹き出し方向を変更するルーバー(図示略)を備えている。
各室内機21は、例えば、赤外線センサなどから成る温度センサ25を備えている。各温度センサ25は、制御装置12に接続されている。各温度センサ25は、空間X内における各室内機21の周辺領域の温度を検出し、検出した温度の信号を制御装置12に出力する。例えば、境界領域Xaに配置される第3空気調和機11cの第1〜第4室内機21(C1〜C4)の各々に備えられる温度センサ25は、外界からの熱的影響に起因する境界領域Xaの温度変化を検出する。また、各室内機21に備えられる温度センサ25は、各室内機21の周辺領域に存在する人体などに起因する温度変化を検出する。
空調システム10は、例えば、境界領域以外の領域Xbにおいて、空間Xの中央部に対して境界領域Xaの反対側の位置に湿度センサ26を備えている。湿度センサ26は、制御装置12に接続されており、位置周辺の湿度を検出し、検出した湿度の信号を制御装置12に出力する。
制御装置12は、空調システム10を統括して制御する。
制御装置12は、複数の室内機21のうち熱的に運転する室内機21の数を、空間X内を所望の空調状態に維持するために必要な空調能力を確保するように設定する。制御装置12は、例えば図2に示すような、複数の室内機21のうち熱的に運転を行なう室内機21の運転台数および空調能力(Q1,2×Q1,…)の対応関係と空間X内を所望の温度に維持するための必要能力Qcとを示すデータを記憶している。なお、制御装置12は、室内機21の熱的な運転を、例えば冷房運転および除湿運転などのように冷凍サイクルを運転する状態としている。制御装置12は、冷凍サイクルの運転を伴わない各種の運転状態、例えば圧縮機22aを停止した状態で室内送風装置のみを運転して送風を行なう送風運転などを、室内機21の熱的な運転の対象外としている。
制御装置12は、例えば図2に示す必要能力Qcに対しては、少なくとも2台以上の室内機21を熱的に運転する必要があると判断する。制御装置12は、必要能力Qcに応じて空気調和機11の最小運転台数(例えば、図2に示す必要能力Qcに対する2台)を設定した後に、湿度センサ26から出力される信号によって把握する空間X内の湿度に応じて室内機21の運転台数を設定する。
制御装置12は、複数の室内機21のうち熱的に運転する室内機21の数を負荷に応じて減少させることによって、熱的に運転する室内機21の負荷率を増大させる。制御装置12は、室内機21の負荷率が所定負荷率以下となる低負荷領域では、負荷率の低下に伴い運転効率が低下傾向に変化することから、熱的に運転する室内機21の負荷率を増大させることによって運転効率を増大させる。
制御装置12は、空調能力を一定とする状態(つまり顕熱一定の状態)において、空間X内の湿度が目標湿度よりも高くなることに伴い、蒸発温度(つまり室内熱交換器21aの温度)を低下傾向に変化させ、熱的に運転する室内機21の運転台数を減少傾向に設定する。これにより制御装置12は、熱的に運転する室内機21の稼働率(例えば、運転時間の割合など)を増大させる。
制御装置12は、空間X内の除湿を行なう際に、運転する室内機21を、所定の最大出力よりも低い上限出力以下の出力で冷房運転する低出力冷房運転、または除湿運転に制御する。これにより制御装置12は、圧縮機22aの回転数の増大を抑制しつつ、熱的に運転する室内機21の稼働率(例えば、運転時間の割合など)を増大させる。
例えば目標湿度に対して空間X内の湿度が所定差以上で高い場合(つまり、必要除湿量が所定量以上の場合)、制御装置12は、室内熱交換器21aに対して設定する蒸発温度の目標値を、空間X内で除湿可能な下限または下限に近い蒸発温度に設定する。制御装置12は、例えば図2に示す必要能力Qcに対しては、室内機21の運転台数を最小の2台とする。制御装置12は、例えば図2に示すように、必要能力Qcを最低限に確保する領域Aにおいて2台の室内機21の運転を制御する。これにより制御装置12は、2台の室内機21による所定の最大出力(=2×Q1)よりも低い上限出力以下の出力で冷房運転する低出力冷房運転、または除湿運転を行なう。
一方、例えば目標湿度に対して空間X内の湿度が所定差未満で高い場合(つまり、必要除湿量が所定量未満の場合)、制御装置12は、蒸発温度の目標値を、空間X内で除湿可能な下限または下限に近い蒸発温度よりも高い蒸発温度に設定する。制御装置12は、例えば図2に示す必要能力Qcに対しては、室内機21の運転台数を最小の2台よりも多い台数、例えば2台よりも多い台数のうちで最小の3台とする。制御装置12は、例えば図2に示すように、必要能力Qcを最低限に確保する領域Bにおいて3台の室内機21の運転を制御する。これにより制御装置12は、3台の室内機21による所定の最大出力(=3×Q1)よりも低い上限出力以下の出力で冷房運転する低出力冷房運転、または除湿運転を行なう。制御装置12は、例えば図2に示す領域Bでの運転を行なう場合には、領域Aでの運転に比べて、各室内機21の出力(つまり、各室内機21に対応する圧縮機22aの回転数)をより低下させた運転を行なう。
以下に、同等の処理熱量で空間X内を所望の空調状態に維持するように、上述した実施形態の空調システム10を作動させる場合と、上述した実施形態に対して熱的に運転する室内機21の数を制御しない場合(比較例)とについて説明する。
図3に示す実施形態では、上述した実施形態の空調システム10において、複数の室内機21のうち熱的に運転する室内機21の台数が低減されることによって、熱的に運転する室内機21の稼働率が増大する。これにより熱的に運転する室内機21の作動が連続的に維持され、圧縮機22aの回転数が連続的に一定値に維持される。実施形態では、各種の温度(吸込口、インテリアゾーン、および吹出口)、および各種の相対湿度(吸込口、インテリアゾーン、および吹出口)が、ほぼ一定に維持され、蒸発温度が所定の目標値以下に維持されている。これにより吹出口の絶対湿度が、安定的に吸込口の絶対湿度よりも低くなり、平均的な除湿量が所望の除湿量を確保している。
これに対して、図4に示す比較例では、複数の室内機21の全てが熱的に運転することによって、熱的に運転する室内機21の稼働率が低下する。これにより熱的に運転する室内機21の作動および停止が断続的に繰り返され、圧縮機22aの回転数が断続的に変化する。比較例では、各種の温度(吸込口、インテリアゾーン、吹出口)、および各種の相対湿度(吸込口、インテリアゾーン、および吹出口)が、頻繁に変化し、蒸発温度が所定の目標値以下に維持され難くなっている。これにより吹出口の絶対湿度が、頻繁に吸込口の絶対湿度よりも高くなり、圧縮機22aの作動時に室内熱交換器(蒸発器)21aによって取り込まれた水分が圧縮機22aの停止時に再放出され、平均的な除湿量が所望の除湿量未満となっている。
制御装置12は、各室内機21に備えられる温度センサ25から出力される温度の信号に基づいて、各室内機21の周辺領域に人が存在するか否かを判定する。制御装置12は、各室内機21の周辺領域における人の有無に基づいて、空間X内において人が存在する領域と人が存在しない領域とを把握する。
制御装置12は、複数の室内機21のうち熱的に運転する室内機21の数を制御する際に、空間X内において人が存在しない領域に比べて、人が存在する領域に配置されている室内機21を優先的に運転する。
制御装置12は、複数の室内機21のうち熱的に運転する室内機21の数を制御する際に、境界領域以外の領域Xbに比べて、外界からの熱的影響を受ける境界領域Xaに配置されている室内機21を優先的に運転する。制御装置12は、例えば、空間X内の除湿を行なう際に境界領域Xaで外界からの日射の影響がある場合には、境界領域Xaに配置されている第3空気調和機11cの第1〜第4室内機21(C1〜C4)の出力を優先的に増大させる。さらに、制御装置12は、境界領域以外の領域Xbに配置されている第1および第2空気調和機11a,11bの第1〜第4室内機21(A1〜A4,B1〜B4)の運転効率を優先的に増大させる。これにより制御装置12は、例えば、第1および第2空気調和機11a,11bの何れか一方の第1〜第4室内機21の運転を停止させる。
制御装置12は、境界領域Xaに配置されている室内機21を優先的に運転する際に、境界領域Xaに人が存在しない場合には、境界領域Xaに人が存在する場合に比べて、境界領域Xaに配置されている室内機21を優先的に運転する際の優先度を低下させる。
以上説明した実施形態によれば、複数の室内機21のうち運転する室内機21の台数を制御することによって、運転する室内機21の稼働率を増大させる制御装置12を持つことにより、所望の除湿量を確保し、快適性を維持することができる。制御装置12は、運転する室内機21の数を負荷に応じて減少させることによって運転する室内機21の負荷率を増大させるとともに、空間X内の湿度が高くなることに伴い、蒸発温度を低下傾向に変化させ、運転する室内機21の運転台数を減少傾向に設定する。これにより制御装置12は、運転する室内機21の稼働率(例えば、運転時間の割合など)を増大させ、室内機21の作動および停止が断続的に繰り返されることを防止し、所望の除湿量を確保することができる。また、制御装置12は、空間X内の湿度が低くなることに伴い、蒸発温度を増大傾向に変化させるので、運転する室内機21の運転効率を向上させることができる。
さらに、複数の室内機21のうち運転する室内機21の台数を制御することによって蒸発温度を低下させる制御装置12を持つことにより、所望の除湿量を容易に確保することができる。
さらに、運転する室内機21を所定の最大出力よりも低い上限出力以下の出力で冷房運転する低出力冷房運転または除湿運転に制御する制御装置12を持つことにより、圧縮機22aの回転数の増大を抑制しつつ、運転する室内機21の稼働率を増大させることができる。
さらに、空間X内において人が存在しない領域に比べて、人が存在する領域に配置されている室内機21を優先的に運転する制御装置12を持つことにより、複数の室内機21全体としての運転効率を向上させることができる。
さらに、空間X内において境界領域以外の領域Xbに比べて、外界からの熱的影響を受ける境界領域Xaに配置されている室内機21を優先的に運転する制御装置12を持つことにより、複数の室内機21全体としての運転効率を向上させることができる。さらに、境界領域Xaに人が存在しない場合には、境界領域Xaに人が存在する場合に比べて、境界領域Xaの室内機21を優先的に運転する際の優先度を低下させる制御装置12を持つことにより、より一層、運転効率を向上させることができる。
以下、実施形態の変形例について説明する。
上述した実施形態では、第1〜第3空気調和機11a〜11cの各々の複数の室内機21を天井埋め込み型としたが、これに限定されない。例えば、境界領域Xaに配置される複数の室内機21を床置き型とし、境界領域以外の領域Xbに配置される複数の室内機21を天井埋め込み型としてもよい。
上述した実施形態では、境界領域以外の領域Xbにおいて、第1および第2空気調和機11a,11bの各々の室内機21を千鳥配列としたが、これに限定されず、他の形態の配列とされてもよい。
上述した実施形態では、空調システム10は、複数の空気調和機11を制御する制御装置12を備えるとしたが、これに限定されない。例えば、空調システム10は、複数の空気調和機11の各々、または複数の空気調和機11を適宜にグループ分けしたグループ毎などで制御する複数の制御装置を備えてもよい。また、空調システム10は、複数の空気調和機11の各々が備える各室内機21、または複数の室内機21を適宜にグループ分けしたグループ毎などを制御する複数のコントローラを備えてもよい。さらに、上述した制御装置12、複数の制御装置、および複数のコントローラは、操作者の手動操作を受け付けることによって、境界領域Xaの状態に応じて複数の室内機21の運転を制御してもよい。
上述した実施形態では、各室内機21が温度センサ25を備えるとしたが、これに限定されない。例えば、各空気調和機11が少なくとも1つの温度センサ25を備えてもよいし、空調システム10が空間X内の複数の適宜の位置に配置される温度センサ25を備えてもよい。
上述した実施形態では、制御装置12は、温度センサ25から出力される信号に基づいて、人が存在するか否かを判定するとしたが、これに限定されない。例えば、制御装置12は、各室内機21を個別に制御する各コントローラに対する手動操作の有無に応じて、または人体を検出する他のセンサから出力される信号に基づいて、人が存在するか否かを判定してもよい。
上述した実施形態では、制御装置12は、複数の室内機21のうち運転する室内機21の台数を制御するとしたが、これに限定されない。例えば、第1〜第3空気調和機11a〜11cの室外機22のうち運転する室外機22の台数を制御してもよい。
図1に示すように空調システム10は、複数の空気調和機11a〜11cに接続される複数の室内機21が同一の空間Xに配置されている。このような空調システムでは、第1〜第3空気調和機11a〜11cのそれぞれが独自に運転すると、低負荷時に圧縮機22aの運転および停止が繰り返される断続運転が発生しやすくなる。そのため、制御装置12により第1〜第3空気調和機11a〜11cの室外機22の運転を一括して制御し、低負荷時は運転する室外機22の数を減らして運転を継続する空気調和機の負荷率(現在の運転能力/最大空調能力)を上げる制御を行う。下記表1に空調システム10における負荷率と空気調和機11a〜11cの運転との関係を示す。
Figure 2016003805
ここでは、第1〜第3空気調和機11a〜11cの負荷率が、各最大空調能力の30%以下の場合を低負荷とする。また、第1〜第3空気調和機11a〜11cの最大空調能力は全て等しい(例えば冷房能力56kW)ものとし、各室内機21の最大空調能力も全て等しい(例えば冷房能力14kW)ものとする。また、第1〜第3空気調和機11a〜11cには上述のとおり運転の優先度が設定されており、ここでは、外界からの熱的影響を受ける境界領域Xa(いわゆるペリメータゾーン)に室内機21が配置される第3空気調和機11cの優先度が最も高く、次いで第2空気調和機11bの優先度が高く、第1空気調和機11aの優先度が最も低く設定されている。なお、第1、第2空気調和機11a、11bの優先度に関しては、それぞれの室内機21が千鳥状に配置されていることから、どちらかの一方の運転を停止しても空間X内で温度ムラが生じ難く快適性を維持できるため、そのときの負荷率が高い方やそれまでの積算運転時間が短い方の優先度を高く設定してもよい。
例えば、第1〜第3空気調和機11a〜11cの負荷率がそれぞれ20%の場合、制御装置12は、低負荷時であると判断し、優先度の最も低い第1空気調和機11aの室外機22を停止する。これにより、運転を継続する第2空気調和機11bと第3空気調和機11cの負荷率は、それぞれ30%となる。この状態でも第2、第3空気調和機11b,11cの負荷率は30%以下なので、制御装置12は、次に優先度の低い第2空気調和機11bの室外機22を停止させる。これにより、上記表1に示すように、運転を継続する第3空気調和機11cの負荷率は60%となる。
次に、制御装置12は、運転を継続する第3空気調和機11cの室内機21の運転台数を制御する。
目標湿度に対して空間X内の湿度が所定差以上で高い場合(つまり、必要除湿量が所定量以上の場合)、上述したように室内熱交換器21aに対して設定する蒸発温度の目標値を下げて除湿量を増やす。
負荷率が60%の場合(図2において、必要能力Qcが3×Q1と4×Q1の間にある場合)、制御装置12は、少なくとも3台以上の室内機21を熱的に運転する必要があると判断する。
このとき、制御装置12は、4台の各室内機21をそれぞれ60%の負荷率(14kW×0.6=8.6kW)で運転させるのでなく、蒸発温度を下げて除湿量を増やすために、1台の室内機21の運転を停止させ、最少台数の3台の室内機21をそれぞれ80%の負荷率(14kW×0.8=11.2kW)で運転させる。これにより、第3空気調和機11cの負荷率を60%(56kW×0.6=33.6kW)に保ったままで除湿量を増やすことができる。以上のとおり、制御装置12は、複数の室内機21のうち熱的に運転する室内機21の数を負荷に応じて減少させることによって、熱的に運転する室内機21の稼働率を増大させることができる。
一方、目標湿度に対して空間X内の湿度が所定差未満で高い場合(つまり、必要除湿量が所定量未満の場合)、制御装置12は、室内熱交換器21aに対して設定する蒸発温度の目標値を上げ、室内機21の運転台数を3台よりも多い台数のうちで最小の4台とする。目標蒸発温度が上がることによって圧縮機22aの回転数が低下することにより、効率のよい運転が可能となる。
また、上記表1に示すように、第1〜第3空気調和機11a〜11cの負荷率がそれぞれ30%の場合、制御装置12は、低負荷時であると判断し、優先度の最も低い第1空気調和機11aの室外機22を停止する。これにより、運転を継続する第2空気調和機11bと第3空気調和機11cの負荷率は、それぞれ45%となる。このとき、第2空気調和機11bの室外機22も停止させて第3空気調和機11cを負荷率90%の高負荷で運転させるよりも、第2空気調和機11bと第3空気調和機11cをそれぞれ負荷率45%で運転させた方が運転効率がよく、空間X内の快適性を維持しやすい。
負荷率が45%の場合(図2において、必要能力Qcが2×Q1と3×Q1の間にある場合)、制御装置12は、少なくとも2台以上の室内機21を熱的に運転する必要があると判断する。
上述のとおり、目標湿度に対して空間X内の湿度が所定差以上で高い場合、制御装置12は、目標蒸発温度を下げ、第2空気調和機11bおよび第3空気調和機11cのそれぞれで最少台数の2台の室内機21を運転する。一方、目標湿度に対して空間X内の湿度が所定差未満で高い場合、制御装置12は、目標蒸発温度を上げ、第2空気調和機11b、第3空気調和機11cのそれぞれの室内機21の運転台数を2台よりも多い台数のうちで最小の3台とする。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、複数の室内機21のうち運転する室内機21の台数を制御することによって、運転する室内機21の稼働率を増大させる制御装置12を持つことにより、所望の除湿量を確保し、快適性を維持することができる。さらに、複数の室内機21のうち運転する室内機21の台数を制御することによって蒸発温度を低下させる制御装置12を持つことにより、所望の除湿量を容易に確保することができる。さらに、空間X内の湿度に応じて複数の室内機21のうち運転する室内機21の台数を制御する制御装置12を持つことにより、室内機21が断続運転されることを防止して所望の除湿量を確保することができるとともに、運転効率を向上させることができる。さらに、運転する室内機21を所定の最大出力よりも低い上限出力以下の出力で冷房運転する低出力冷房運転または除湿運転に制御する制御装置12を持つことにより、圧縮機の回転数の増大を抑制しつつ、運転する室内機21の稼働率を増大させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…空調システム、11…空気調和機、12…制御装置、21…室内機、22…室外機、23…冷媒流通配管、24…冷媒流通系統、25…温度センサ、26…湿度センサ

Claims (7)

  1. 同一の空間内に配置される複数の室内機と、
    前記複数の室内機のうち運転する室内機の数を制御することによって、前記運転する室内機の稼働率を増大させる制御装置と、
    を備える、
    空調システム。
  2. 前記複数の室内機の各々に接続される少なくとも1つの蒸発器を備え、
    前記制御装置は、前記複数の室内機のうち運転する室内機の数を制御することによって、前記運転する室内機に接続される蒸発器の温度を低下させる、
    請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記空間内の湿度を検出する湿度センサを備え、
    前記制御装置は、前記湿度センサによって検出される前記空間内の湿度に応じて前記複数の室内機のうち運転する室内機の数を制御する、
    請求項1または請求項2に記載の空調システム。
  4. 前記制御装置は、前記運転する室内機を、所定の最大出力よりも低い上限出力以下の出力で冷房運転する低出力冷房運転または除湿運転に制御する、
    請求項3に記載の空調システム。
  5. 前記空間内において人が存在する領域を把握する領域把握部を備え、
    前記制御装置は、前記空間内において人が存在する領域に配置されている室内機を優先的に運転する、
    請求項1から請求項4の何れか1つに記載の空調システム。
  6. 前記制御装置は、前記空間内において外界からの熱的影響を受ける境界領域に配置されている室内機を優先的に運転する、
    請求項1から請求項5の何れか1つに記載の空調システム。
  7. 前記制御装置は、前記境界領域に人が存在しない場合には、前記境界領域に人が存在する場合に比べて、前記境界領域に配置されている室内機を優先的に運転する際の優先度を低下させる、
    請求項6に記載の空調システム。
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