JP2016003208A - 外用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】マラセチア属真菌に対する増殖抑制効果を発揮し得る外用組成物を提供すること。
【解決手段】ステロイド系抗炎症薬と共に、2重量%以上のモノテルペンを組み合わせて、Malassezia restricta及びMalassezia globosaからなる群より選択される少なくとも1種のマラセチア属真菌の増殖を抑制するために用いられる外用組成物を調製する。
【選択図】なし

Description

本発明は、Malassezia restricta(M.restrictaと略称される)及びMalassezia globosa(M.globosaと略称される)からなる群より選択される少なくとも1種のマラセチア属真菌に対する増殖抑制効果を発揮できる外用組成物に関する。
頭皮湿疹は、フケや痒みを生じさせるため、日常生活に支障をきたすことも多い。また、清潔志向の高まりからも、改善することが望まれる症状である。そして近年、このような頭皮で起こる脂漏性湿疹は、頭部や髪の生え際で生じる特定真菌の過剰増殖が原因であることが研究で明らかになりつつある(非特許文献1)。
マラセチア属真菌(Malassezia)は、人体の皮膚に常在する酵母様の真菌であることが知られており、マラセチア属真菌は現在13の菌種に分類されている。マラセチア属真菌が関与すると考えられている各種皮膚疾患は、癜風、マラセチア毛包炎、脂漏性湿疹(脂漏性皮膚炎とも言う)、脂漏性角化症、アトピー性皮膚炎、外耳炎等があり、これらの疾患毎に関与するマラセチア属真菌の種類が異なることが明らかになってきている。
ここで脂漏性湿疹は、脂漏部位や間擦部位に紅斑や鱗屑(フケ)を生じる頭皮湿疹の一種であるが、マラセチア属真菌のうち、主にM.restrictaとM.globosaの過剰増殖が関与していることが示唆されている(非特許文献2)。
その他の皮膚疾患について、胸部や背部に褐色斑が生じる癜風又は慢性の湿疹性病変を生じるアトピー性皮膚炎でも、主にM.restrictaとM.globosaの関与が示唆されている(非特許文献1及び2)。
坪井良治、日皮会誌:119(2)、163-171、2009 杉田隆、Jpn.J.Med.Mycol.,Vol.48(No.4)、2007
しかしながら、マラセチア属真菌に直接的に増殖抑制効果を有する薬剤は多くは報告されていない状況である。
そこで、マラセチア属真菌の関与する疾患や症状を治療、予防、又は改善することができる外用組成物、なかでも脂漏性湿疹に代表される頭皮湿疹を効果的に治療、予防、改善できる外用組成物の開発が求められている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、脂漏性湿疹等の主たる原因菌とされているマラセチア属真菌の増殖を抑制できる有用な外用組成物を提供することを目的とする。
本発明者は前記課題に鑑み、鋭意検討を行った結果、ステロイド系抗炎症薬単独では、マラセチア属真菌の増殖抑制に効果が認められない場合であっても、2重量%以上のモノテルペンを組み合わせて配合させることにより、マラセチア属真菌の中でもM.restricta及び/又はM.globosaの増殖を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ステロイド系抗炎症薬及び2重量%以上のモノテルペンを含有する、M.restricta及びM.globosaからなる群より選択される少なくとも1種のマラセチア属真菌の増殖を抑制するために用いられる外用組成物に関する。
上記外用組成物において、上記ステロイド系抗炎症薬は、プレドニゾロン、ヒドロコルチゾン、コルチゾン、デキサメタゾン、ベタメタゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、ジフルプレドナード、モメタゾン、ジフルコルトロン、フルオニシド、ベクロムタゾン、デプロドン、クロベタゾン、アルクロメタゾン、フルメタゾン、及びこれらの誘導体、並びにこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種であり得る。
上記外用組成物において、上記モノテルペンは、メントール、カンフル、ボルネオール、オイゲノール、シネオール、チモール、リモネン、ピネン、アネトール、シメン、テルピネオール、カンフェン、イソボルネオール、フェンチェン、ゲラニオール、ネロール、ミルセン、ミルセノール、リナロール、酢酸リナロール、及びラバンジュロールからなる群より選択される少なくとも1種であり得る。
また、本発明において、上記マラセチア属真菌は、Malassezia globosaとすることができる。
本発明において、上記外用組成物は、頭皮に対して用いられ得る。
また、本発明は、ステロイド系抗炎症薬及び2重量%以上のモノテルペンを含有する、Malassezia restricta及びMalassezia globosaからなる群より選択される少なくとも1種のマラセチア属真菌性の皮膚疾患又は皮膚症状の予防及び/又は治療剤に関する。
また、本発明により、ステロイド系抗炎症薬及び2重量%以上のモノテルペンを含有する組成物を用いることによる、Malassezia restricta及びMalassezia globosaからなる群より選択される少なくとも1種のマラセチア属真菌の増殖抑制方法を提供することも可能である。このような方法には、医師による医療行為は含まないとすることができる。
本発明によれば、マラセチア属真菌(特にM.restricta及び/又はM.globosa)の増殖を直接的に抑制することができるようになり、これらのマラセチア属真菌の関与する疾患や症状を治療、予防、又は改善することができる外用組成物を提供することができる。
本発明の外用組成物は、ステロイド系抗炎症薬及び2重量%以上のモノテルペンを含有する。
本明細書において、ステロイド系抗炎症薬とは、ステロイド核を有するステロイドホルモン又はそれに由来する構造を有する薬物であって、抗炎症作用、免疫抑制作用、抗アレルギー作用等を有するものである。ステロイドホルモンは、糖質コルチコイド、鉱質コルチコイド、性ホルモン等に分類されるが、抗炎症薬としては、主に糖質コルチコイドが用いられている。また、本明細書において、ステロイド系抗炎症薬には、その誘導体やこれらの薬学的に許容される塩も含まれる。ステロイド系抗炎症薬は、公知の方法により合成して使用しても、市販の薬剤を入手して使用してもよい。
本発明の外用組成物において、ステロイド系抗炎症薬の誘導体とは、本発明の効果を損なわない範囲において、ステロイド系抗炎症薬の有する官能基の一部を化学修飾したもの、官能基の一部に保護基を付加したもの等をいい、異性体を含むものである。限定はされないが、例えば、ステロイド系抗炎症薬におけるステロイド核の一つ又はそれ以上の水素原子が、ヒドロキシル基、アミノ基、クロロ基、ブロモ基、ヨード基、フルオロ基、トリフルオロ基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6のアセチル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数1〜6のアルコキシル基、炭素数1〜6のアルキルアミノ基等に置換されたものや、有機酸(例えば、吉草酸、酢酸、酪酸、プロピオン酸、フランカルボン酸等)でエステル化されたもの、保護基が外れることによりステロイド系抗炎症薬としての活性を有するように修飾された前駆体等が挙げられる。より高い本発明の効果が期待できるという観点から、好ましくは、有機酸でエステル化された誘導体であり、より好ましくは、吉草酸、酢酸、酪酸、プロピオン酸及び/又はフランカルボン酸でエステル化された誘導体であり、更に好ましくは吉草酸、酢酸、酪酸及び/又はプロピオン酸でエステル化された誘導体である。エステル化誘導体はモノエステル、ジエステル、トリエステル等の任意のエステル化誘導体であってよく、例えば、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(吉草酸酢酸プレドニゾロンともいう)等のように、2種以上の有機酸でエステル化された誘導体であってもよい。
本発明の外用組成物において、ステロイド系抗炎症薬又はその誘導体の「薬学的に許容される塩」としては、限定はされないが、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、有機塩基等との塩が例示され、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、又はジエタノールアミン、エチレンジアミン等との塩が挙げられる。さらには、アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)ピペラジン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、エタノールアミン、N−メチルグルカミン、L−グルカミン等のアミンの塩;又はリジン、δ−ヒドロキシリジン、アルギニンなどの塩基性アミノ酸との塩などが挙げられる。また、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の鉱酸の塩;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、吉草酸、クエン酸、安息香酸、マンデル酸、ケイ皮酸、乳酸、グリコール酸、グルクロン酸、アスコルビン酸、ニコチン酸、サリチル酸等の有機酸との塩;又はアスパラギン酸、グルタミン酸などの酸性アミノ酸との塩なども挙げられる。「薬学的に許容される塩」には、塩の溶媒和物又は水和物を含んでいてもよい。
外用組成物に使用できるステロイド系抗炎症薬であれば、限定はされないが、具体的には、プレドニゾロン、ヒドロコルチゾン、コルチゾン、デキサメタゾン、ベタメタゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、ジフルプレドナード、モメタゾン、ジフルコルトロン、フルオニシド、ベクロムタゾン、デプロドン、クロベタゾン、アルクロメタゾン、フルメタゾン及びこれらの誘導体、並びにこれらの塩等が挙げられ、これらの中でも、マラセチア属真菌の増殖を効果的に抑制する観点から、好ましくは、プレドニゾロン、ヒドロコルチゾン、ジフルプレドナード、コルチゾン、デキサメタゾン、ベタメタゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、及びこれらの誘導体、並びにこれらの塩であり、より好ましくはプレドニゾロン、ヒドロコルチゾン、ジフルプレドナード、及びこれらの誘導体、並びにこれらの塩であり、更に好ましくは、プレドニゾロン及びこの誘導体、並びにこれらの塩である。本発明において、ステロイド系抗炎症薬は、単独でも、2種類以上を組み合わせて配合してもよい。
現在、ステロイド系抗炎症薬は、ステロイドの強さによって5段階(強い薬物から順に、ストロンゲスト、ベリーストロング、ストロング、ミディアム、ウィーク)に分類されており、本発明にはそのいずれもが用いられ得るが、好ましくは、人体への作用は比較的緩和でありながら、モノテルペンと共存することでM.restricta及び/又はM.globosaに対しては効果的な増殖抑制効果を発揮することが期待できるストロング、ミディアム、ウィークに分類されるステロイド系抗炎症薬が用いられる。具体的に、ステロイド系抗炎症薬としては、プロピオン酸クロベタゾール、プロピオン酸ハロベタゾール、酢酸ジフロラゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ジフルコルトロン、フランカルボン酸モメタゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、アムシノニド、プロピオン酸デキサメタゾン、ジフルプレドナート、フルオニシド、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン、吉草酸酢酸プレドニゾロン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、プレドニゾロン、ベクロメタゾンジプロピオネート、プロピオン酸ベクロメタゾン、吉草酸デキサメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、フルオシノロンアセトニド、トリアムシノロンアセトニド、酪酸ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸クロベタゾン、プロピオン酸アルクロメタゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、ベタメタゾン、酢酸デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸コルチゾン、酢酸プレドニゾロン等が挙げられる。モノテルペンと共存することでM.restricta及び/又はM.globosaの増殖を効果的に抑制する観点から、好ましくは、吉草酸酢酸プレドニゾロン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、プレドニゾロン、ベクロメタゾンジプロピオネート、プロピオン酸ベクロメタゾン、吉草酸デキサメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、フルオシノロンアセトニド、トリアムシノロンアセトニド、酪酸ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸クロベタゾン、プロピオン酸アルクロメタゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、ベタメタゾン、酢酸デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、酢酸コルチゾン、酢酸プレドニゾロン等が挙げられる。特には、塗布した患部で薬理活性を示し、体内で低活性な物質に代謝される、吉草酸酢酸プレドニゾロン、酪酸ヒドロコルチゾン、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン、ジフルプレドナート、プロピオン酸ベクロメタゾン等のアンテドラッグステロイドが好適に用いられ、なかでも吉草酸酢酸プレドニゾロン(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルともいう)、酪酸ヒドロコルチゾン(ヒドロコルチゾン酪酸エステルともいう)、プロピオン酸ベクロメタゾン(ベクロメタゾンプロピオン酸エステルともいう)等のアンテドラッグステロイドが好適である。
本発明の外用組成物において、ステロイド系抗炎症薬の含有量は、マラセチア属真菌の増殖を効果的に抑制する観点から、組成物の全量に対して、一般的には約0.01重量%以上とすることができ、約0.025重量%以上が好ましく、約0.05重量%以上がより好ましい。また、ステロイド系抗炎症薬の含有量は、モノテルペンと共存することでM.restricta及び/又はM.globosaの増殖を効果的に抑制する観点から、組成物の全量に対して、一般的には約1重量%以下とすることができ、約0.7重量%以下が好ましく、約0.5重量%以下がより好ましい。上記範囲であれば、マラセチア属真菌の増殖を抑制する効果を発揮することができ、液剤、ゲル剤、クリーム剤、軟膏剤、エアゾール剤等の製剤を調製するにあたり、効果的な製剤を得ることができる。
本明細書において、モノテルペンとは、二個のイソプレン単位からなる構造を有し、清涼化剤等として公知の化合物である。本発明に用いられるモノテルペンは、医薬上又は生理学的に使用され得るものである限り、特に制限されない。また、モノテルペンは、d体、l体又はdl体の何れであってもよい。
具体的には、モノテルペンとして、例えば、メントール、オイゲノール、チモール、リモネン、アネトール、シメン、テルピネオールのような単環式モノテルペン;カンフル、ボルネオール、シネオール、ピネン、カンフェン、イソボルネオール、フェンチェンのような二環式モノテルペン;ゲラニオール、ネロール、ミルセン、ミルセノール、リナロール、酢酸リナロール、ラバンジュロールのような非環式モノテルペン;などが挙げられる。これらの中でも、ステロイド系抗炎症薬と共存することでM.restricta及び/又はM.globosaの増殖を効果的に抑制する観点から好ましくは、メントール、カンフル、ボルネオール、オイゲノール、シネオール、チモール、リモネン、ピネン、アネトール、シメン、テルピネオール、カンフェン、イソボルネオール、フェンチェン、ゲラニオール、ネロール、ミルセン、ミルセノール、リナロール、酢酸リナロール、ラバンジュロールであり、より好ましくは、メントール、カンフル、オイゲノール、ゲラニオール、及びボルネオールであり、好ましくは、メントール、カンフルであり、特に好ましくはメントールである。これらのモノテルペンは、1種を単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
さらに、モノテルペンとしては、それを含む精油を用いてもよい。このような精油としては、クールミント油、ペパーミント油、ハッカ油、ユーカリ油、ベルガモット油、スペアミント油、ローズ油、樟脳油などが挙げられる。例えば、メントールやカンフルを含む精油としては、クールミント油、ペパーミント油、ハッカ油、樟脳油などを挙げることができる。これらの精油は、植物から、公知の方法で採取することができる。このような公知の精油採油方法として、水蒸気蒸留法、脱臭した動物油脂に植物を添加して精油を吸着させた後、エタノールで精油を抽出する油脂吸着法、植物をヘキサンやベンゼンのような有機溶媒又は超臨界流体で抽出し、抽出溶媒をエタノールに溶解させた後、エタノールを蒸発させて残渣を採取する溶剤抽出法、圧搾法などが挙げられる。モノテルペンは、精油から、各種クロマトグラフィーにより回収することもできる。
本発明の外用組成物において、モノテルペンの含有量は、組成物全体に対して、2重量%以上であれば、モノテルペンの種類に応じて適宜設定することができるが、マラセチア属真菌の増殖を効果的に抑制する観点から、組成物全体に対して、約2重量%以上とすることができ、約2.5重量%以上が好ましく、約3重量%以上がより好ましく、約3.5重量%以上が更に好ましい。また、モノテルペンの含有量は、マラセチア属真菌の増殖を効果的に抑制する観点から、組成物全体に対して、一般的には約15重量%以下とすることができ、約13重量%以下が好ましく、約10重量%以下がより好ましい。上記範囲であれば、ステロイド系抗炎症薬と共存することでM.restricta及び/又はM.globosaの増殖を抑制する効果を発揮することができ、液剤、ゲル剤、クリーム剤、軟膏剤、エアゾール剤等の製剤を調製するにあたり、効果的な製剤を得ることができる。モノテルペンを含む精油を用いる場合には、配合される精油中のモノテルペン含有量が上記範囲を満たすように設定される。
本発明の外用組成物において、ステロイド系抗炎症薬に対するモノテルペンの配合比率は、ステロイド系抗炎症薬1重量部に対して、約1重量部以上が好ましく、約7重量部以上がより好ましく、約10重量部以上がさらに好ましく、約20重量部以上がとりわけ好ましい。配合比率の上限も、本発明の効果を損なわない限り特に限定はされないが、一例として、ステロイド系抗炎症薬1重量部に対して、約1500重量部以下が好ましく、約1000重量部以下がより好ましく、約500重量部以下がさらに好ましく、約200重量部以下がとりわけ好ましい。
本発明の外用組成物は、M.restricta及びM.globosaからなる群より選択される少なくとも1種のマラセチア属真菌の増殖を抑制するために用いられる。
マラセチア属真菌は、種々の皮膚疾患への関与が報告されており、癜風、マラセチア毛包炎、脂漏性湿疹(脂漏性皮膚炎とも言う)、脂漏性角化症、アトピー性皮膚炎、外耳炎等の原因又は増悪因子として知られている。多種のマラセチア属真菌が知られているなかで、特にM.restrictaとM.globosaは、頭皮湿疹の主な原因である脂漏性湿疹(脂漏性皮膚炎)への関与、又はアトピー性皮膚炎等への関与が示唆されている。本発明の外用組成物は、なかでもM.globosaの増殖を抑制するために有益に用いられる。M.globosaは、マラセチア属真菌のなかでも特にリパーゼ活性が高く、皮脂分解を促進して、皮膚刺激を誘発する遊離脂肪酸を生じさせやすい傾向があることが知られている。
本明細書において、「マラセチア属真菌の増殖を抑制する」とは、マラセチア属真菌の生育を抑えることをいい、マラセチア属真菌の生菌数を増加させないことや減少させること、マラセチア属真菌を殺菌することを含む。
本発明の外用組成物のpHは、生理学的又は薬学的に許容できる範囲であれば制限されないが、例えば、pHが3〜9、好ましくは3.5〜8.5、より好ましくは4〜8、さらに好ましくは4.5〜7とすることができる。
本発明の外用組成物は、医薬品、医薬部外品又は化粧品として公知の形態であれば、特に限定されないが、例えば、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、リニメント剤、ローション剤、エアゾール剤、パウダー剤、不織布等のシートに外用組成物を含浸させたシート剤等の形態により、公知の方法で製剤化することができる。このような形態に製剤化することにより、マラセチア属真菌の増殖を抑制する効果を十分に発揮することができる。
液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、ローション剤等の形態で外用組成物を液状又は半固形状に製剤化した場合、限定はされないが、ノズル付き容器に収容することにより、本発明の外用組成物を、紅斑、湿疹、痒み、かぶれ又は炎症を引き起こしている患部に直接的に塗布することができる。ノズルは、患部の狭い範囲に塗布できるように、先細に設計することも可能であり、患部の広い範囲に塗布できるよう孔径の大きなノズルを用いることも可能である。また、本発明の外用組成物を頭髪の間から患部に直接的に塗布できるように、長いノズルを用いることも可能であり、伸縮性のノズルを用いることも可能である。また、ノズルの先端にロール又はボール等の回転体を用いることにより、本発明の外用組成物を患部に均一に塗布するよう設計することも可能である。患部に本発明の外用組成物を塗布した後に、不織布や指等により、塗り拡げて用いることも可能である。また別の態様として、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、ゲル剤、ローション剤等の形態で外用組成物を液状に製剤化した場合、限定はされないが、スプレー容器に収容することにより、本発明の外用組成物を、紅斑、湿疹、痒み、かぶれ又は炎症を引き起こしている患部に直接的に噴霧して使用することもできる。噴霧した後に、不織布や指等により、塗り拡げて用いることも可能である。
本発明の外用組成物の適用部位は、紅斑、湿疹、痒み、かぶれ、炎症等のマラセチア属真菌による症状が生じている部位であれば限定はされないが、頭皮(頭部、髪の毛の生え際等)、胸の上部や背中の皮膚、ニキビ様の発疹が生じている部位等が例示される。なかでも、M.restrictaやM.globosaがフケや痒み等の耐え難い症状を発生させやすく、症状が現れた場合にすばやく治療、改善することが望まれることが多い頭皮湿疹(具体的には、頭皮における脂漏性湿疹)を治療、改善、又は予防するために、頭皮に対して用いられることが好ましい。
本発明の外用組成物の有効投与量は、配合成分の種類及び含有量、該外用組成物の用途や製剤形態に応じて適宜設定され得るが、頭皮やその他の皮膚に塗布する場合には、1日数回又は痒み等の症状が現れた際に、単位面積あたり1回、約20〜60mg/cm程度である。
本発明の外用組成物を頭皮やその他の皮膚に適用することにより、M.restricta及び/又はM.globosaの増殖が抑制され、紅斑、湿疹、鱗屑等の症状が改善され、これらのマラセチア属真菌が関与すると考えられている各種皮膚疾患(癜風、マラセチア毛包炎、脂漏性湿疹(脂漏性皮膚炎とも言う)、脂漏性角化症、アトピー性皮膚炎、外耳炎等)が予防又は治療される。
本発明の外用組成物は、公知の方法により製造することができる。必要に応じて、滅菌工程を含めることができる。本発明の外用組成物を製剤化することにより、マラセチア属真菌性の皮膚疾患又は皮膚症状の予防及び/又は治療剤として用いることができる。具体的には、マラセチア属真菌、特には、M.restricta及び/又はM.globosaが関与する脂漏性湿疹の予防及び/又は治療剤(例えば、皮脂を原因とする頭皮湿疹の予防及び/又は治療剤)、癜風の予防及び/又は治療剤、脂漏性角化症の予防及び/又は治療剤、アトピー性皮膚炎の予防及び/又は治療剤、外耳炎の予防及び/又は治療剤、毛包炎の予防及び/又は治療剤等として用いることができる。
本発明の外用組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、医薬品、医薬部外品、化粧品等として用いられ得る、公知の基剤又は担体と共に混合して製剤化することができる。その他に、本発明の外用組成物には、例えば、界面活性剤、油分、アルコール類、増粘剤、防腐剤、抗酸化剤、酸化防止剤、保存剤、キレート剤、pH調整剤、安定化剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤、分散剤、香料、着色剤、色素、水等の添加剤を配合することができる。これらの添加剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
基剤又は担体としては、流動パラフィン、スクワラン、ゲル化炭化水素(プラスチベースなど)、オゾケライト、α−オレフィンオリゴマー、軽質流動パラフィンのような炭化水素;メチルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン、架橋型アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、架橋型ポリエーテル変性シリコーン、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーン、シリコーン・アルキル鎖共変性ポリエーテル変性シリコーン、シリコーン・アルキル鎖共変性ポリグリセリン変性シリコーン、ポリエーテル変性分岐シリコーン、ポリグリセリン変性分岐シリコーン、アクリルシリコン、フェニル変性シリコーン、シリコーンレジンのようなシリコーン油;ポリエチレングリコール;ジオキサン;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリットのようなエステル類;エタノール、イソプロパノールのような低級アルコール;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルのようなグリコールエーテル;ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、イソプレングリコールなどの多価アルコール;水などの水系基剤などが挙げられる。
基剤又は担体は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタンのようなソルビタン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸プロピレングリコールのようなプロピレングリコール脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40(HCO−40)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(HCO−50)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(HCO−60)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油80などの硬化ヒマシ油誘導体;モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタンのようなポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンモノヤシ油脂肪酸グリセリル;グリセリンアルキルエーテル;アルキルグルコシド;ポリオキシエチレンセチルエーテルのようなポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ステアリルアミン、オレイルアミンのようなアミン類;ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンのようなシリコーン系界面活性剤;ラウリン酸塩、パルミチン酸塩、ココイルグルタミン酸塩、ヤシ油メチルアラニン塩、アシルメチルタウリン塩、ポリオキシエチレンラウリル硫酸塩のようなアニオン性界面活性剤、ラウリルジアミノエチルグリシン塩、ヤシ油脂肪酸ベタイン塩などの両性界面活性剤、ポリオキシエチレンラウリルアルコールエーテルなどの非イオン性界面活性剤などが挙げられる。
油分としては、天然動植物油脂類、炭化水素油、エステル油、シリコーン油、高級アルコール、高級脂肪酸、動植物や合成の精油などが挙げられる。
天然動植物油脂類としては、例えば、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ油、牛脂、キリ油、小麦胚芽油、ゴマ油、米胚芽油、米糠油、サフラワー油、大豆油、月見草油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、馬脂、パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、ヒマワリ油、豚脂、ブドウ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、綿実油、モクロウ、ヤシ油、硬化ヤシ油、落花生油、ラノリン、卵黄油、ローズヒップ油等が挙げられる。
炭化水素油としては、パラフィン系炭化水素、オレフィン系炭化水素が用いられ、例えば、スクワラン、スクワレン、セレシン、パラフィン、プリスタン、マイクロクリスタリンワックス、流動パラフィン、ワセリン等が挙げられる。
エステル油としては、合成エステル類、高級アルコールと高級脂肪酸とのエステル類が用いられ、例えば、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、イソステアリン酸イソステアリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、2−エチルヘキサン酸セチル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、コハク酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、乳酸セチル、乳酸テトラデシル、ミリスチン酸イソプリピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸フィトステリル、リンゴ酸ジイソステアリル、パラメトキシケイ皮酸エステル、テトラロジン酸ペンタエリスリット等が挙げられる。
シリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルシクロペンタシロキサン、デカメチルシクロヘキサシロキサン、ステアロキシシリコーン等の高級アルコキシ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、セタノール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、飽和又は不飽和の直鎖もしくは分岐鎖の炭素数12〜22の脂肪酸を用いることができ、例えば、イソステアリン酸、オキシステアリン酸、オレイン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘニン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、ラノリン酸、リノール酸、リノレン酸等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、グアーガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、ポリエチレングリコール、ベントナイト、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマーなどが挙げられる。
防腐剤の好適な例としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。
抗酸化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸などが挙げられる。
酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール、ソルビン酸、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、エリソルビン酸、L−システイン塩酸塩などが挙げられる。
保存剤としては、安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ベンジル、パラオキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノールなどが挙げられる。
キレート剤としては、EDTA・2ナトリウム塩、EDTA・カルシウム・2ナトリウム塩などが挙げられる。
pH調整剤としては、無機酸(塩酸、硫酸など)、有機酸(乳酸、乳酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、コハク酸ナトリウムなど)、無機塩基(水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなど)、有機塩基(トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミンなど)などが挙げられる。
安定化剤としては、ポリアクリル酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールなどが挙げられる。
溶解補助剤の好適な例としては、例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。
懸濁化剤の好適な例としては、例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子などが挙げられる。
等張化剤の好適な例としては、例えば塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトールなどが挙げられる。
緩衝剤の好適な例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げられる。
無痛化剤の好適な例としては、例えばベンジルアルコールなどが挙げられる。
分散剤としては、例えば、ピロリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸架橋コポリマー、有機酸等が挙げられる。
着色剤としては、無機顔料、天然色素などが挙げられる。
本発明の外用組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の有効成分を含むことができる。有効成分の具体例としては、例えば、保湿成分、パール光沢付与剤、コンディショニング剤、スクラブ剤、血行促進成分、収斂成分、紫外線吸収成分、紫外線散乱成分、洗浄成分、抗菌成分、抗炎症剤、鎮痒成分、ビタミン類、ペプチド又はその誘導体、アミノ酸又はその誘導体、細胞賦活化成分などが挙げられる。
保湿成分としては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ジグリセリンのような多価アルコール;トレハロース、キシリトール、オリゴ糖のような糖類;ヒアルロン酸ナトリウム、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサンのような高分子化合物;グリシン、アスパラギン酸、アルギニンのようなアミノ酸;乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウムのような天然保湿因子;セラミド、コレステロール、リン脂質のような脂質;カミツレエキス、ハマメリスエキス、チャエキス、シソエキスのような植物抽出エキスなどが挙げられる。
パール光沢付与剤としては、例えば、ジステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレングリコールなどが挙げられる。
コンディショニング剤としては、例えば、カチオン化セルロース、カチオン化澱粉、カチオン化フェヌグリークガム、カチオン化グアーガム、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化キサンタンガム、ジアリル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、ポリクオタニウム、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合体等が挙げられる。
スクラブ剤としては、例えば、アプリコット核粉末、アーモンド殻粉末、アンズ核粉末、塩化ナトリウム粒、オリーブ核粉末、海水乾燥物粒、キャンデリラワックス、くるみ殻粉末、さくらんぼ核粉末、サンゴ粉末、炭粉末、はしばみ殻粉末、ポリエチレン末、無水ケイ酸等が挙げられる。
血行促進剤としては、例えば、アセチルコリン、イクタモール、カフェイン、カプサイシン、カンタリスチンキ、ガンマーオリザノール、ショオウキョウチンキ、ジンゲロン、セファランチン、センブリエキス、タンニン酸、トウガラシチンキ、トラゾリン、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジルエステル等が挙げられる。
収斂成分としては、酸化亜鉛、硫酸亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、スルホ石炭酸亜鉛及びタンニン酸等が挙げられる。
紫外線吸収成分としては、オクチルトリアゾン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、メトキシケイヒ酸オクチル、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルなどが挙げられる。
紫外線散乱成分としては、含水ケイ酸、ケイ酸亜鉛、ケイ酸セリウム、ケイ酸チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化チタン、酸化鉄、無水ケイ酸等の無機化合物、それらの無機化合物を含水ケイ酸、水酸化アルミニウム、マイカやタルク等の無機粉体で被覆したり、ポリアミド、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン、ナイロン等の樹脂粉体に複合化したもの、さらにシリコン油や脂肪酸アルミニウム塩等で処理したものなどが挙げられる。
洗浄成分としては、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸カリウム又はステアリン酸カリウムなどのアルカリ金属塩、アルカノールアミド塩又はアミノ酸塩などの石けん類、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウムなどのアミノ酸系界面活性剤、ラウレス硫酸ナトリウムなどのエーテル硫酸エステル塩、ラウリルエーテル酢酸ナトリウムなどのエーテルカルボン酸塩、アルキススルホコハク酸エステルナトリウムなどのスルホコハク酸エステル塩、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸時エタノールアミドなどの脂肪酸アルカノールアミド、ラウリルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウムなどのモノアルキルリン酸エステル塩、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン及びラウロイルアミドエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルベタインヒドロキシプロピルリン酸ナトリウムなどのベタイン型両性界面活性剤、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムなどのアミノ酸型両性界面活性剤などが挙げられる。
抗菌成分としては、クロルヘキシジン、サリチル酸、塩化ベンザルコニウム、アクリノール、エタノール、塩化ベンゼトニウム、クレゾール、グルコン酸及びその誘導体、ポピドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、1,2−ペンタンジオール、塩酸アルキルジアミノグリシン、ピロクトオラミン、ミコナゾールなどが挙げられる。
抗炎症剤としては、前記のステロイド系抗炎症薬の他、非ステロイド系抗炎症剤を用いることができる。非ステロイド系抗炎症剤としては、湿疹、皮膚炎等に用いられるものであれば特に限定されないが、具体的には、ケトプロフェン、インドメタシン、ブフェキサマック、イブプロフェン、イブプロフェンピコノール、ウフェナマート、ピロキシカム、スプロフェン、ケトチフェン、フルルビプロフェン、ナプロキセン、ロキソプロフェン、フェルビナク、チアプロフェン酸、カルプロフェン、ベノキサプロフェン、フェンブフェン、ジクロフェナック、フェノプロフェン、イブフェナック、ピメプロフェン、ベンダザック、テノキシカム、グリチルレチン酸、グリチルリチン酸、メフェナム酸、アラントイン、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、及びそれらの薬学的に許容される塩等が例示されるが、これに限定されない。
鎮痒成分としては、クロタミトン、イクタモール、モクタモール、チモール酸、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミンおよびその薬理学的に許容される塩(例えば、ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩等)などが挙げられる。
ビタミン類としては、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロールカルシウム等のビタミンE類;リボフラビン、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンジヌクレオチド、リボフラビン酪酸エステル、リボフラビンテトラ酪酸エステル、リボフラビン5’−リン酸エステルナトリウム、リボフラビンテトラニコチン酸エステル等のビタミンB2類;ニコチン酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸メチル、ニコチン酸β−ブトキシエチル、ニコチン酸1−(4−メチルフェニル)エチル等のニコチン酸類;アスコルビゲン−A、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、ジパルミチン酸L−アスコルビルなどのビタミンC類;メチルヘスペリジン、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロールなどのビタミンD類;フィロキノン、ファルノキノン等のビタミンK類、γ−オリザノール、ジベンゾイルチアミン、ジベンゾイルチアミン塩酸塩;チアミン塩酸塩、チアミンセチル塩酸塩、チアミンチオシアン酸塩、チアミンラウリル塩酸塩、チアミン硝酸塩、チアミンモノリン酸塩、チアミンリジン塩、チアミントリリン酸塩、チアミンモノリン酸エステルリン酸塩、チアミンモノリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル塩酸塩、チアミントリリン酸エステル、チアミントリリン酸エステルモノリン酸塩等のビタミンB1類;塩酸ピリドキシン、酢酸ピリドキシン、塩酸ピリドキサール、5’−リン酸ピリドキサール、塩酸ピリドキサミン等のビタミンB6類;シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、デオキシアデノシルコバラミン等のビタミンB12類;葉酸、プテロイルグルタミン酸等の葉酸類;ニコチン酸、ニコチン酸アミドなどのニコチン酸類;パントテン酸、パントテン酸カルシウム、パントテニルアルコール(パンテノール)、D−パンテサイン、D−パンテチン、補酵素A、パントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類;ビオチン、ビオチシン等のビオチン類;アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、デヒドロアスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム等のアスコルビン酸誘導体であるビタミンC類;カルニチン、フェルラ酸、α−リポ酸、オロット酸等のビタミン様作用因子などが挙げられる。
ペプチド又はその誘導体としては、ケラチン分解ペプチド、加水分解ケラチン、コラーゲン、魚由来コラーゲン、アテロコラーゲン、ゼラチン、エラスチン、エラスチン分解ペプチド、コラーゲン分解ペプチド、加水分解コラーゲン、塩化ヒドロキシプロピルアンモニウム加水分解コラーゲン、エラスチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプチド、加水分解コンキオリン、シルク蛋白分解ペプチド、加水分解シルク、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、大豆蛋白分解ペプチド、加水分解大豆蛋白、小麦蛋白、小麦蛋白分解ペプチド、加水分解小麦蛋白、カゼイン分解ペプチド、アシル化ペプチド(パルミトイルオリゴペプチド、パルミトイルペンタペプチド、パルミトイルテトラペプチド等)などが挙げられる。
アミノ酸又はその誘導体としては、ベタイン(トリメチルグリシン)、プロリン、ヒドロキシプロリン、アルギニン、リジン、セリン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、β−アラニン、スレオニン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、ヒスチジン、タウリン、γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、カルニチン、カルノシン、クレアチン等が挙げられる。
細胞賦活化成分としては、γ-アミノ酪酸、ε-アミノカプロン酸などのアミノ酸類、レチノール、チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、パントテン酸類などのビタミン類、グリコール酸、乳酸などのα-ヒドロキシ酸類、タンニン、フラボノイド、サポニン、アラントイン、感光素301号などが挙げられる。
本発明の外用組成物において、ステロイド系抗炎症薬とモノテルペンとを配合する場合は、その組み合わせは特に限定されず、他の配合成分の種類及び含有量、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定される。限定はされないが、ステロイド系抗炎症薬とモノテルペンとの組み合わせを以下の表1に例示する。
次に、実施例や試験例により本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例や試験例に限定されるものではない。
試験例1.マラセチア属真菌に対する増殖抑制試験
マラセチア属真菌(M.globosa、M.restricta)に対する増殖抑制効果を評価するために、以下の試験を行った。先ず、上記2種のマラセチア真菌(M.globosa(ATCC:MYA−4612)、M.restricta(ATCC:MYA−4611))を用意し、各菌液を約10CFU/mL接種したMLNA培地(modified Leeming and Notman Agar培地)を作製した。滅菌済みの穿孔カッター(TOYOBO製、バイオプシーパンチ8mm、ステンレス製)で直径8mmの穴を開けた。穴内一杯(約0.1mL)に下記表2に示す各種被験試料を注入した。その後、M.restricta又はM.globosaを接種したMLNA培地は8日間30℃好気条件下で培養した。培養期間終了後、それぞれの阻止円の直径(大きさ)を測定し、マラセチア真菌種毎に平均値を算出した。この結果を以下の表2に示す。
上記の結果に示されるように、比較例1において、吉草酸酢酸プレドニゾロン自体にはマラセチア属真菌(M.globosa、M.restricta)に対する増殖抑制効果は認められなかった。また、比較例2において、吉草酸酢酸プレドニゾロンに1.0重量%メントールを組み合わせて使用した場合にも、マラセチア属真菌(M.globosa、M.restricta)に対する増殖抑制効果は認められなかった。一方、実施例1において、全く予想外なことに、吉草酸酢酸プレドニゾロンに3.5重量%メントールを組み合わせた場合には、高い増殖抑制効果が発揮されることが明らかになった。
参考試験例1.メントール自体によるマラセチア属真菌に対する増殖抑制試験
上記実施例1で認められた、吉草酸酢酸プレドニゾロン及び3.5重量%のメントールを組み合わせることにより発揮されるマラセチア属真菌に対する増殖抑制効果がメントール自体による効果か否かを確認するために、以下の試験を行った。具体的には、上記試験例1と実質的に同様の手順で、拡散法により3.5重量%メントールのみを含有する被験試料を調製して試験を行った。この結果を以下の表3に示す。
上記の結果に示されるように、M.globosaに対しては3.5重量%メントールのみを含む被験製剤を使用してもマラセチア属真菌(M.globosa)に対する増殖抑制効果は認められないことが明らかとなった。従って、上記実施例1で認められたマラセチア属真菌(M.globosa)に対する増殖抑制効果が、吉草酸酢酸プレドニゾロンと3.5重量%メントールとを組み合わせることによって初めて得られる相乗効果であることが認められた。
以下、本発明の外用組成物の製剤処方例を示す。
(製剤処方例1:クリーム剤(水中油型))
(1)イオン交換水 残余
(2)プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15重量%
(3)l−メントール 2.0重量%
(4)ステアリン酸 3.0重量%
(5)セタノール 3.0重量%
(6)ミツロウ 3.0重量%
(7)固形パラフィン 3.0重量%
(8)流動パラフィン 10重量%
(9)パラベン 0.15重量%
(10)ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタン 2.0重量%
(11)ステアリン酸グリセリル 1.0重量%
(12)1,3-ブチレングリコール 5.0重量%
(製剤処方例2:クリーム剤(水中油型))
(1)イオン交換水 残余
(2)プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15重量%
(3)l−メントール 5.0重量%
(4)グリセリン 10重量%
(5)1,3−ブチレングリコール 5重量%
(6)パラベン 0.2重量%
(7)エデト酸2ナトリウム 0.05重量%
(8)カルボキシビニルポリマー 0.5重量%
(9)トリエタノールアミン 0.4重量%
(10)ステアリン酸ソルビタン 1.0重量%
(11)ポリソルベート60 1.0重量%
(12)スクワラン 8.0重量%
(13)パルミチン酸イソプロピル 5.0重量%
(14)ベヘニルアルコール 5.0重量%
(製剤処方例3:液剤)
(1)イオン交換水 残余
(2)無水エタノール 45重量%
(3)プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル 0.15重量%
(4)l−メントール 3.5重量%
(5)1,3−ブチレングリコール 8.0重量%
(6)カラギーナン 0.01重量%
(7)トリエタノールアミン 0.1重量%

Claims (6)

  1. ステロイド系抗炎症薬及び2重量%以上のモノテルペンを含有する、Malassezia restricta及びMalassezia globosaからなる群より選択される少なくとも1種のマラセチア属真菌の増殖を抑制するために用いられる外用組成物。
  2. 前記ステロイド系抗炎症薬が、プレドニゾロン、ヒドロコルチゾン、コルチゾン、デキサメタゾン、ベタメタゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、ジフルプレドナード、モメタゾン、ジフルコルトロン、フルオニシド、ベクロムタゾン、デプロドン、クロベタゾン、アルクロメタゾン、フルメタゾン、及びこれらの誘導体、並びにこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の外用組成物。
  3. 前記モノテルペンが、メントール、カンフル、ボルネオール、オイゲノール、シネオール、チモール、リモネン、ピネン、アネトール、シメン、テルピネオール、カンフェン、イソボルネオール、フェンチェン、ゲラニオール、ネロール、ミルセン、ミルセノール、リナロール、酢酸リナロール、及びラバンジュロールからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の外用組成物。
  4. 前記マラセチア属真菌が、Malassezia globosaである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の外用組成物。
  5. 頭皮に対して用いられる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の外用組成物。
  6. ステロイド系抗炎症薬及び2重量%以上のモノテルペンを含有する、Malassezia restricta及びMalassezia globosaからなる群より選択される少なくとも1種のマラセチア属真菌性の皮膚疾患又は皮膚症状の予防及び/又は治療剤。
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