JP2016003093A - エレベータ装置 - Google Patents

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Kiyomi Ito
清弥 伊藤
通利 島田
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通利 島田
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Abstract

【課題】構造を複雑にすることなく、ブレーキ装置による制動時の衝突音を低減することのできるエレベータ装置を提供する。【解決手段】巻上機の駆動シーブに巻き掛けた主索を介して乗りかご及び釣り合いおもりを昇降させるエレベータ装置において、巻上機は、駆動シーブと一体に回転する被制動体8を取り付けた回転軸8Aを有し、被制動体8に対して接離可能に移動するブレーキ部材10A,10Bを有する複数のブレーキ装置9A,9Bと、ブレーキ装置9A,9Bのブレーキ部材10A,10Bが被制動体8に接触するタイミングを異ならせる制御部と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、ブレーキ装置により巻上機に制動をかけるエレベータ装置に関する。
近年、乗りかごを昇降させるための巻上機等の機械類を収納する機械室を建物最上部に設けず、昇降路内に巻上機等の機械類を設置するいわゆる機械室レスエレベータ装置が普及している。
この機械室レスエレベータ装置で使用する巻上機としては、乗りかごに連結した主索を巻き掛けた駆動シーブと、この駆動シーブと一体に回転するブレーキドラムを有するものが知られている。
また、この巻上機に制動をかけるブレーキ装置として、駆動シーブを回転駆動するモータへの通電を断つときに、ブレーキドラムに両側からブレーキパッドを押圧して、駆動シーブ及びブレーキドラムの回転を制動する一対の電磁ブレーキ装置も知られている。
この機械室レスエレベータ装置の巻上機では、電磁ブレーキ装置による制動時に、ブレーキドラムがブレーキパッドに衝突する音が騒音として聴こえることがある。
従来、こうした制動時の衝突音を低減する技術として、次のような構成の電磁ブレーキ装置を設けることが提案されていた(例えば特許文献1参照。)。
可動鉄心部の副可動鉄心の外周面に永久磁石を設け、固定鉄心部の副固定鉄心の内周面には、永久磁石に対向する緩衝コイルを設ける。この緩衝コイルに、可動鉄心部の変位による永久磁石の相対的な変位により電磁力を発生させ、可動鉄心部の変位速度を低下させる。
特開2004−316716号公報
しかし、この従来の技術では、可動鉄心部の変位速度を低下させる電磁力を発生するための永久磁石や緩衝コイルという構成要素を電磁ブレーキ装置に追加しなければならないので、構造が複雑になってしまう。
本発明は、上述の点に鑑み、構造を複雑にすることなく、ブレーキ装置による制動時の衝突音を低減できるエレベータ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、巻上機の駆動シーブに巻き掛けた主索を介して乗りかご及び釣り合いおもりを昇降させるエレベータ装置において、巻上機は、駆動シーブと一体に回転する被制動体を取り付けた回転軸を有し、この被制動体に対して接離可能に移動するブレーキ部材を有する複数のブレーキ装置と、これらの複数のブレーキ装置のブレーキ部材が被制動体に接触するタイミングを異ならせる制御部と、を備える。
本発明のエレベータ装置によれば、複数のブレーキ装置のブレーキ部材が被制動体に接触するタイミングを異ならせることにより、構造を複雑にすることなく、ブレーキ装置による制動時の衝突音を低減することができる。
本発明の実施の形態に係るエレベータ装置の概略構成図である。 図1に示したエレベータ装置の平面図である。 図2に示した巻上機の正面図である。 図3に示した巻上機の電磁ブレーキ装置における定常状態を簡略化して示す概略構成図である。 図1に示した制御盤内の制御装置のブロック図である。 図4に示した電磁ブレーキ装置に制動動作を行わせるための処理のフローチャートである。 図4に示した電磁ブレーキ装置における制動動作の初期状態を簡略化して示す概略構成図である。 図4に示した電磁ブレーキ装置における制動動作の中期状態を簡略化して示す概略構成図である。 図4に示した電磁ブレーキ装置における制動動作の終了状態を簡略化して示す概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るエレベータ装置の概略構成図である。このエレベータ装置は、いわゆる機械室レスエレベータ装置であり、昇降路1内に、乗りかご2と、釣り合いおもり3と、主索4と、巻上機6と、制御盤20が備えられている。
乗りかご2は、不図示のガイドレールに沿って昇降路1内を昇降可能である。釣り合いおもり3も、不図示のガイドレールに沿って昇降路1内を昇降可能である。
主索4は、乗りかご2と釣り合いおもり3とを吊持するように両端部を固定されるとともに、巻上機6の駆動シーブ5に巻き掛けられている。巻上機6を駆動することにより、駆動シーブ5に巻き掛けた主索4を介して乗りかご2及び釣り合いおもり3が昇降路1内で昇降する。
制御盤20には、巻上機6を含むエレベータ装置全体を制御する制御部としての制御装置が収納されている。
図2は、図1に示したエレベータ装置の平面図である。巻上機6は、昇降路1内の底部であって、昇降路1の内壁面と乗りかご2との間に配置されており、昇降路1内の一壁面に沿って設置された薄型タイプとなっている。
図3は、巻上機6を乗りかご2側から見た正面図である。乗りかご2と釣り合いおもり3とを吊持する主索4は、巻上機6の前面側に位置した駆動シーブ5に巻き掛けられている。駆動シーブ5の背後には、筺体フレーム7が配置されている。
巻上機6は、駆動シーブ5と共に同軸的に回転するブレーキドラムなどの被制動体8を有している。被制動体8と筺体フレーム7との対向部には、巻上機6を駆動する不図示のアウタロータ型モータ(以下、単にモータと呼ぶ)が構成されている。被制動体8側には、このモータの回転子が取り付けられ、また筺体フレーム7側には、このモータの固定子が取り付けられている。そして、このモータに通電することにより、駆動シーブ5及び被制動体8が、それらの中心にある回転軸のまわりを回転する。
巻上機6には、筺体フレーム7の上下部に、同一構成の一対の電磁ブレーキ装置9A,9Bが配置されている。電磁ブレーキ装置9A,9Bは、後述するように、ブレーキ部材の一例であるブレーキパッドを両側から被制動体8に押圧することにより、駆動シーブ5及び被制動体8の回転を制動する。
図4は、巻上機6における電磁ブレーキ装置9A,9Bの定常状態を簡略化して示す概略構成図である。筺体フレーム7の上下部には、電磁ブレーキ装置9A,9Bのブレーキパッド10A,10Bが、被制動体8の外周面に対向してそれぞれ配置されている。ブレーキパッド10A,10Bは、被制動体8の中心部にある回転軸8Aに対して対称な位置に設けられている。回転軸8Aは、片持ち支持されており、軸方向と垂直な方向に応力が加わった場合には、弾性変形して軸方向と垂直な方向に変位するようになっている。
定常状態では、各ブレーキパッド10A,10Bと被制動体8の外周面との間には、所定のギャップが形成されている。ブレーキパッド10A,10Bは、ばね11A,11Bによって被制動体8の外周面に押圧される方向に付勢されている。しかし、定常状態では、電磁マグネットの電磁的保持力によってブレーキパッド10A,10Bを図4の位置に保持することにより、各ブレーキパッド10A,10Bと被制動体8との間にギャップが形成されている。この電磁マグネットは、図示は省略するが、電磁ブレーキ装置9A,9Bのうちのばね11A,11Bが設けられている固定鉄心の部分に、電磁コイルを設けることによって構成されている。この電磁コイルに通電して磁束を形成することにより、電磁ブレーキ装置9A,9Bのうちのブレーキパッド10A,10Bが設けられている可動鉄心の部分が固定鉄心側へ吸引されて、ブレーキパッド10A,10Bが被制動体8から離間する。
この図4の状態で、巻上機6を駆動するモータに通電することにより、被制動体8及び図3の駆動シーブ5を回転駆動して図1の乗りかご2及び釣り合いおもり3を昇降させることができる。
一方、図1の乗りかご2を停止させるときは、図1の制御盤20内の制御装置が、電磁ブレーキ装置9A,9Bに対して動作信号を出力することにより、電磁マグネットの電磁的保持力を釈放する。これにより、ばね11A,11Bによってブレーキパッド10A,10Bが被制動体8の外周面に押し当てられて、被制動体8及び駆動シーブ5の回転が制動される。このとき、制御装置は、後述するように、電磁ブレーキ装置9A,9Bを同時に制動動作させるのではなく、電磁ブレーキ装置9Aと電磁ブレーキ装置9Bとをタイミングをずらして制動動作させる。
上述したように、定常状態では、各ブレーキパッド10A,10Bと被制動体8の外周面との間には所定のギャップが形成されている。図4の水平方向中心線12は、定常状態における被制動体8の中心の回転軸8Aの水平方向の中心線として説明のために示したものである。各ブレーキパッド10A,10Bの先端部は、この水平方向中心線12からほぼ等距離の位置にある。
図5は、図1に示した制御盤20に収納された制御装置のブロック図である。この制御装置21には、入出力回路22と、CPU(Central Processing Unit)23と、記憶装置24が設けられている。
入出力回路22は、制御装置21の外部の機器とCPU23との間で信号を入出力するためのインタフェースである。
CPU23には、図1の乗りかご2の位置信号や、かご呼び信号や、巻上機6を駆動するモータの電流信号及び電圧信号や、電磁ブレーキ装置9A,9Bの動作状況を表す信号等が、入出力回路22を介して入力してされる。CPU23は、それらの入力信号に基づき、乗りかご2や巻上機6を制御するための演算を行う。そして、CPU23は、その演算結果に基づいて生成した信号を、入出力回路22を介して巻上機6のモータや電磁ブレーキ装置9A,9B等に出力する。
記憶装置24は、CPU23が演算を実行するためのプログラムや演算で使用する定数等のデータが記憶されたROM(Read Only Memory)と、演算中の演算結果を一時的に記憶するワークエリアとしてのRAM(Random Access Memory)とで構成されている。
図6は、図5に示した制御装置21が、図4の電磁ブレーキ装置9A,9Bに制動動作を行わせるために実行する処理を示すフローチャートである。この処理は、巻上機6を駆動するモータへの通電を断つときにスタートし、最初に、制御装置21は、一方の電磁ブレーキ装置9Aのみに対して先行して動作信号を出力する(ステップS1)。
図7は、電磁ブレーキ装置9A,9Bの制動動作の状態のうち、図6のステップS1による制動動作の初期状態を簡略化して示す概略構成図である。電磁ブレーキ装置9Aに対して先行して動作信号が出力されることにより、電磁ブレーキ装置9Aが電磁ブレーキ装置9Bに先行して動作する。つまり、電磁ブレーキ装置9Aの電磁マグネットの電磁的保持力が開放され、ばね11Aによってブレーキパッド10Aが被制動体8の側に移動して被制動体8の外周面に接触する。しかし、電磁ブレーキ装置9Bはまだ動作していないため、ブレーキパッド10Bと被制動体8の外周面との間には所定のギャップが形成されている。
図6に示すように、ステップS1に続き、制御装置21は、被制動体8がブレーキパッド10Bに接触したか否かを判断する(ステップS2)。そして、制御装置21は、ブレーキパッド10Bに接触したと判断するまでステップS2を繰り返す。
図8は、電磁ブレーキ装置9A,9Bの制動動作の状態のうち、被制動体8がブレーキパッド10Bに接触した状態である制動動作の中期状態を簡略化して示す概略構成図である。図7に示したようにブレーキパッド10Aが被制動体8の外周面に接触した後、さらに電磁ブレーキ装置9Aの制動動作が進むと、ブレーキパッド10Aから被制動体8へ押圧力が加えられる。これにより、被制動体8の回転軸8Aが弾性変形するので、図8に示すように、回転軸8Aの水平方向の中心線が、定常状態の水平方向中心線12から電磁ブレーキ装置9B側に変位して、制動時の水平方向中心線12Aのようにずれる。
このように、回転軸8Aの水平方向の中心線が、制動動作の中期状態には、水平方向中心線12Aのように電磁ブレーキ装置9B側に変位し、被制動体8の外周面が、電磁ブレーキ装置9Bのブレーキパッド10Bに接触する。
なお、図5の記憶装置24中のROMには、電磁ブレーキ装置9Aが制動動作を開始してから、図8に示すように被制動体8がブレーキパッド10Bに接触するまでの所要時間のデータが予め記憶されている。この所要時間は、例えば、ブレーキパッド10Aの押圧力の大きさや、回転軸8Aの寸法及び材質や、ブレーキパッド10Bと被制動体8との間のギャップの大きさに基づいて算出した値である。ただし、算出値を記憶させる代わりに、電磁ブレーキ装置9Aが制動動作を開始してから被制動体8がブレーキパッド10Bに接触するまでの所要時間を予め実測し、その実測値を記憶させてもよい。図6のステップS2では、制御装置21は、記憶装置24に記憶された所定の所要時間が経過したか否かを判断することにより、被制動体8がブレーキパッド10Bに接触したか否かを判断する。
図6に示すように、ステップS2でブレーキパッド10Bに接触したと判断すると、制御装置21は、電磁ブレーキ装置9Bに対して動作信号を出力する(ステップS3)。このステップS3の時点では、電磁ブレーキ装置9Bのブレーキパッド10Bは、図8に示したように被制動体8に接触している。したがって、電磁ブレーキ装置9Bのブレーキパッド10Bが被制動体8に接触するまでに要するストローク量は、略ゼロである。
図6に示すように、ステップS3で電磁ブレーキ装置9Bの電磁マグネットの電磁的保持力を開放することにより、ばね11Bによってブレーキパッド10Bを被制動体8側に移動させることに続き、制御装置21は、被制動体8の回転軸8Aが定常状態の位置に戻ったか否か、つまり、回転軸8Aの水平方向の中心線が、定常状態の水平方向中心線12に戻ったか否かを判断する(ステップS4)。そして、制御装置21は、定常状態の位置に戻ったと判断するまでステップS4を繰り返し、定常状態の位置に戻ったと判断すると処理を終了する。
図9は、電磁ブレーキ装置9A,9Bの制動動作の状態のうち、回転軸8Aが定常状態の位置に戻った状態である制動動作の終了状態を簡略化して示す概略構成図である。電磁ブレーキ装置9A,9Bのブレーキパッド10A,10Bが共に略等しい力で被制動体8の外周面に押圧されるため、回転軸8Aの水平方向の中心線が、図8に示した水平方向中心線12Aから、今度は電磁ブレーキ装置9A側に変位して、定常状態の水平方向中心線12の位置に戻る。この状態において、電磁ブレーキ装置9A,9Bのブレーキパッド10A,10Bが共に被制動体8の外周面に押圧されるため、被制動体8及び図3の駆動シーブ5の回転は、両ブレーキ装置9A、9Bにより制動される。
なお、図5の記憶装置24中のROMには、図8に示したようにブレーキパッド10Bが被制動体8に接触した状態で電磁ブレーキ装置9Bが制動動作を開始してから、図9に示すように回転軸8Aが定常状態の位置に戻るまでの所要時間のデータが予め記憶されている。この所要時間も、例えば、ブレーキパッド10A,10Bの押圧力の大きさや、回転軸8Aの寸法及び材質や、定常状態におけるブレーキパッド10Bと被制動体8との間のギャップの大きさに基づいて算出した値である。ただし、算出値を記憶させる代わりに、ブレーキパッド10Bが被制動体8に接触した状態で電磁ブレーキ装置9Bが制動動作を開始してから、回転軸8Aが定常状態の位置に戻るまでの所要時間を予め実測し、その実測値を記憶させてもよい。図6のステップS4では、制御装置21は、記憶装置24に記憶された所定の所要時間が経過したか否かを判断することにより、回転軸8Aが定常状態の位置に戻ったか否かを判断する。
以上に説明したように、本発明の実施の形態によれば、電磁ブレーキ装置9A,9Bのうち、まず一方のブレーキ装置9Aのみを先行して制動動作させてそのブレーキパッド10Aを被制動体8に接触させる。このときのブレーキパッド10Aと被制動体8との衝突音は、電磁ブレーキ装置9A,9Bを同時に制動動作させてブレーキパッド10A,10Bを同じタイミングで被制動体8に接触させた場合の衝突音よりも小さくなる。
また、ブレーキパッド10Aを被制動体8に接触させた後、被制動体8の回転軸8Aが電磁ブレーキ装置9Bのブレーキパッド10Bの側へ変位することにより被制動体8がブレーキパッド10Bの外周面に接触したときに、ブレーキ装置9Bを制動動作させる。したがって、ブレーキパッド10Bと被制動体8との間にはギャップが存在せず、ブレーキパッド10Bのストローク量がゼロになるため、ブレーキパッド10Bと被制動体8との衝突音は全く生じないかまたは殆ど生じない。
そして、電磁ブレーキ装置9A,9Bとしては、従来と基本的に同一構成のものを使用することができる。
したがって、構造を複雑にすることなく、電磁ブレーキ装置9A,9Bによる制動時の衝突音を低減することができるので、この衝突音が巻上機6の設置場所の近くの階で騒音として聴こえることが抑制される。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述の実施の形態では、図6〜図9に示したように、電磁ブレーキ装置9Aを先行して制動動作させた後、電磁ブレーキ装置9Bを制動動作させる例を説明した。
しかし、別の例として、電磁ブレーキ装置9Bを先行して制動動作させた後、電磁ブレーキ装置9Aを制動動作させてもよい。
また、上述の実施の形態では、図6,図8に示したように、被制動体8の回転軸8Aが電磁ブレーキ装置9B側へ変位することにより被制動体8がブレーキパッド10Bに接触したときに、ブレーキ装置9Bを制動動作させる例を説明した。
しかし、別の例として、被制動体8の回転軸8Aが電磁ブレーキ装置9B側へ変位しているが、被制動体8がブレーキパッド10Bに接触する前に、ブレーキ装置9Bを制動動作させてもよい。その場合にも、電磁ブレーキ装置9Bの制動動作時にブレーキパッド10Bが被制動体8に接触するまでに要するストローク量は、被制動体8の回転軸8Aが変位した分だけ少なくなる。したがって、ブレーキパッド10Bと被制動体8との衝突音が小さくなるので、やはり電磁ブレーキ装置9A,9Bによる制動時の衝突音を低減することができる。
さらに別の例として、被制動体8の回転軸8Aの変位の有無とは無関係に、電磁ブレーキ装置9Aのブレーキパッド10Aが被制動体8に接触するタイミングと、電磁ブレーキ装置9Bのブレーキパッド10Bが被制動体8に接触するタイミングを異ならせてもよい。その場合にも、ブレーキパッド10A,10Bを同じタイミングで被制動体8と接触させる場合と異なり、ブレーキパッド10Aと被制動体8との衝突音のピークと、ブレーキパッド10Bと被制動体8との衝突音のピークが重畳されなくなる。したがって、やはり電磁ブレーキ装置9A,9Bによる制動時の衝突音を低減することができる。
また、上述の実施の形態では、図6のステップS2やステップS4の判断を、記憶装置24に記憶された所要時間が経過したか否かを判断することによって行う例を説明した。
しかし、別の例として、光学センサ等のセンサを用いて被制動体8とブレーキパッド10Bとの接触の有無や回転軸8Aの変位量を検知し、その検知結果に基づいて図6のステップS2やステップS4の判断を行ってもよい。
また、上述の実施の形態では、図1〜図2に示したように、いわゆる機械室レスエレベータ装置に本発明を適用する例を説明した、
しかし、これに限らず、巻上機等の機械類を収納する機械室を建物最上部に設けるエレベータ装置に本発明を適用してもよい。
また、上述の実施の形態では、図3〜図4,図6〜図9に示したように、2つの電磁ブレーキ装置9A,9Bを備えるエレベータ装置に本発明を適用する例を説明した、
しかし、これに限らず、3つ以上の電磁ブレーキ装置を備えるエレベータ装置に本発明を適用してもよい。
さらに、電磁ブレーキ装置以外の複数のブレーキ装置(例えば油圧ブレーキ装置)を備えるエレベータ装置に本発明を適用してもよい。
1…昇降路、 2…乗りかご、 3…釣り合いおもり、 4…主索、 5…駆動シーブ、 6…巻上機、 8…被制動体、 8A…回転軸、 9A,9B…電磁ブレーキ装置、 10A,10B…ブレーキパッド、 11A,11B…ばね、 20…制御盤、 21…制御装置

Claims (3)

  1. 巻上機の駆動シーブに巻き掛けた主索を介して乗りかご及び釣り合いおもりを昇降させるエレベータ装置において、
    前記巻上機は、前記駆動シーブと一体に回転する被制動体を取り付けた回転軸を有し、
    前記被制動体に対して接離可能に移動するブレーキ部材を有する複数のブレーキ装置と、
    前記複数のブレーキ装置の前記ブレーキ部材が前記被制動体に接触するタイミングを異ならせる制御部と、を備えた
    エレベータ装置。
  2. 前記巻上機の前記回転軸は、軸方向に垂直な方向に変位可能にして支持されており、
    前記複数のブレーキ装置として、前記ブレーキ部材を前記回転軸に対して対称な位置に設けた一対のブレーキ装置を備えており、
    前記制御部は、前記一対のブレーキ装置のうちの一方のブレーキ装置の前記ブレーキ部材を移動させて前記被制動体を押圧することにより前記回転軸を前記一対のブレーキ装置のうちの他方のブレーキ装置の側へ変位させた後、前記他方のブレーキ装置の前記ブレーキ部材を移動させて前記被制動体を押圧することにより前記回転軸を前記一方のブレーキ装置の側へ変位させる
    請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 前記制御部は、前記一方のブレーキ装置の前記ブレーキ部材を移動させて前記被制動体を押圧することにより前記回転軸を前記他方のブレーキ装置の側へ変位させて前記被制動体を前記他方のブレーキ装置の前記ブレーキ部材に接触させた後、前記他方のブレーキ装置の前記ブレーキ部材を移動させて前記被制動体を押圧することにより前記回転軸を前記一方のブレーキ装置の側へ変位させる
    請求項2記載のエレベータ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113864362A (zh) * 2021-09-09 2021-12-31 宁波银象汽车配件制造有限公司 一种耐压高扭矩液压马达用制动器壳体

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